(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】ゲーム用カード及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 3/06 20060101AFI20221220BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20221220BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20221220BHJP
【FI】
A63F3/06 B
A63F13/80 Z
A63F13/52
(21)【出願番号】P 2019045162
(22)【出願日】2019-03-12
【審査請求日】2022-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】305035886
【氏名又は名称】株式会社エンスカイ
(73)【特許権者】
【識別番号】500005457
【氏名又は名称】ささのやドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々野 雅哉
【審査官】木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-044168(JP,U)
【文献】特開2016-178970(JP,A)
【文献】特開2013-192570(JP,A)
【文献】特開2014-155533(JP,A)
【文献】特開2016-087096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 3/06
A63F 13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
規則的に配置された複数のマスからなるゲーム領域が描かれたゲーム用カードにおいて、
前記複数のマスは、それぞれ六角形形状をなすと共に、中心に配置される1個の第1マスと、前記第1マスの周囲を囲む6個の第2マスと、前記第2マスによる配列の周囲を囲む12個の第3マスと、を有し、前記第1マスと前記第2マスと前記第3マスとがハニカム状に配列され
、
前記第1マスには、ゲーム開始時に選ばれたことが確定するフリースポットを意味する印が記載され、
前記第2マス及び前記第3マスには、ゲーム中に選ばれる1から18までの連続する数字のいずれかからなる印が、前記ゲームに使用されるカードごとに異なる位置に記載されている
ことを特徴とするゲーム用カード。
【請求項2】
請求項1に記載されたゲーム用カードにおいて、
前記第1マスと前記第2マスと前記第3マスと
には、
切込み及び折曲線で囲まれた前記印が記載され、
前記折曲線は、前記印の左右いずれかに設けられて、前記印を左右いずれかの方向に折り返し可能とする
ことを特徴とするゲーム用カード。
【請求項3】
規則的に配置された複数のマスからなるゲーム領域を、コンピュータが有する表示部に表示するプログラムにおいて、
前記複数のマスは、それぞれ六角形形状をなすと共に、中心に配置される1個の第1マスと、前記第1マスの周囲を囲む6個の第2マスと、前記第2マスによる配列の周囲を囲む12個の第3マスと、を有し、前記第1マスと前記第2マスと前記第3マスとをハニカム状に配列して表示し、
前記第1マスには、ゲーム開始時に的中が確定するフリースポットを意味する印を表示し、
前記第2マス及び前記第3マスには、ゲーム中に選ばれる1から18までの連続する数字のいずれかからなる印を表示する
ことを特徴とする
プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載された
プログラムにおいて、
前記第1マスと前記第2マスと前記第3マスとに表示された印のうち、所定のルールに応じて選ばれた印を的中として、的中した印が表示されたマスの並びに応じてゲーム上の効果を与える
ことを特徴とする
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規則的に配置された複数のマスからなるゲーム領域が描かれたゲーム用カード及び規則的に配置された複数のマスからなるゲーム領域を表示させるプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、縦横複数列の格子状に配置された複数のマスからなるゲーム領域が描かれ、各マスに異なる数字が記載されたビンゴカードが知られている(例えば、特許文献1参照)。このビンゴカードは、任意に選ばれた数字が記載されたマスを的中とし、的中となったマスを縦、横、斜めのいずれかに直線状に揃えることで遊ぶビンゴゲームに用いる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のビンゴカードのゲーム領域には、複数のマスが縦横複数列の格子状に配置されている。このため、例えば縦に5個、横に5個のマスが配列されたゲーム領域の場合では、縦、横、斜めのいずれかに5個のマスが並ぶ列は12列成立する。また、この縦に5個、横に5個のマスが配列されたゲーム領域では、斜めに4個のマスが並ぶ列が4列成立し、斜めに3個のマスが並ぶ列、及び、斜めに2個のマスが並ぶ列も4列成立する。
【0005】
また、例えば縦に4個、横に4個のマスが配列されたゲーム領域の場合では、縦、横、斜めのいずれかに4個のマスが並ぶ列は10列成立する。さらに、この縦に4個、横に4個のマスが配列されたゲーム領域では、斜めに3個のマスが並ぶ列、及び、斜めに2個のマスが並ぶ列は4列ずつ成立する。
【0006】
すなわち、従来のビンゴカードでは、並ぶマスの数が最も多い列の成立数が多いのに対し、並ぶマスの数が少ない列の成立数は4列に限定される。そのため、このビンゴカード(ゲーム用カード)をビンゴゲーム以外のゲームに用いることは難しく、様々な遊びを楽しめないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、遊び方にバリエーションをつけやすいゲーム用カード及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のゲーム用カードは、規則的に配置された複数のマスからなるゲーム領域が描かれており、複数のマスは、それぞれ六角形形状をなすと共に、ゲーム領域の中心に配置される1個の第1マスと、第1マスの周囲を囲む6個の第2マスと、第2マスによる配列の周囲を囲む12個の第3マスと、を有している。そして、第1マスと第2マスと第3マスとがハニカム状に配列されている。さらに、第1マスには、ゲーム開始時に選ばれたことが確定するフリースポットを意味する印が記載され、第2マス及び第3マスには、ゲーム中に選ばれる1から18までの連続する数字のいずれかからなる印が、ゲームに使用されるカードごとに異なる位置に記載されている。
【発明の効果】
【0009】
よって、本発明のゲーム用カードでは、ゲーム領域に六角形形状の総数19個のマスがハニカム状に配列されている。このため、縦、横、斜めのいずれかに5個のマスが並ぶ列が3列成立し、縦、横、斜めのいずれかに4個のマスが並ぶ列が6列成立し、縦、横、斜めのいずれかに3個のマスが並ぶ列が6列成立する。これにより、並ぶマスの数が最も多い列の成立数が多くならず、また、並ぶマスの数が少ない列の成立数を6列にすることができる。よって、このゲーム用カードを用いた遊び方にバリエーションをつけやすくなり、様々な遊びを楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施例1のゲーム用カードを示す正面図である。
【
図2】実施例1のゲーム用カードの使用中の斜視図である。
【
図3】実施例1のゲーム用カードの使用中の背面図である。
【
図4】実施例1のゲーム用カードのゲーム領域にて成立する列を示す説明図である。
【
図5】実施例2のプログラムによって画面に表示されたゲーム領域を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明によるゲーム用カード及びプログラムを実施するための形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
【0012】
(実施例1)
以下、
図1~
図4に基づいて、実施例1のゲーム用カード1の構成を説明する。
【0013】
実施例1におけるゲーム用カード1は、画用紙やボール紙等の厚紙によって形成された長方形の紙片である。ゲーム用カード1の表面1aには、
図1に示すように、ゲーム領域2が印刷されている。なお、このゲーム用カード1の表面1aには、ゲーム領域2以外にもタイトル3や縁取り4等が印刷されていてもよい。また、以下では、ゲーム用カード1の短手方向をX、長手方向をYとする。
【0014】
ゲーム領域2は、規則的に配置された総数19個のマス、つまり1個の第1マス10Aと、6個の第2マス10Bと、12個の第3マス10Cと、を有している。ここで、各マス10A、10B、10Cは、それぞれ同一の大きさの正六角形形状をなしている。また、第1マス10Aは、ゲーム領域2の中心に配置される。6個の第2マス10Bは、第1マス10Aの周囲を囲む位置に配置される。さらに、12個の第3マス10Cは、第2マス10Bによる配列の周囲を囲む位置に配置される。そして、これらの第1マス10Aと第2マス10Bと第3マス10Cとが、ハニカム状に配列されている。なお、ここでは、ゲーム用カード1の短手方向Xに沿って列をなすハニカムを呈している。
【0015】
そして、19個の各マス(10A~10C)の内側には、それぞれ切込み13と、折曲線14とで囲まれた印が記載されている。ここで、切込み13は、印の上下及び左側を連続的に囲む半楕円形の切れ目である。また、折曲線14は、印の右側に設けられた切込み13の端部をつなぐ直線部分であり、印の右側は折曲線14によって囲まれている。
【0016】
このため、印は、
図2に示すように、ゲーム用カード1の裏面1b側に押し込まれると、切込み13によって周囲が切り離され、
図3に示すように、ゲーム用カード1を裏面1bから見たときに、折曲線14から左方向に折り返される。なお、
図2及び
図3に示すように、印を折り返すと、印が折り返されたマス10A~10Cには穴16が開く。
【0017】
さらに、この印は、19個の各マス(10A~10C)で全て異なっている。つまり、19個の各マス(10A~10C)には、異なる印が記載されている。なお、「異なる印」とは、表記(見た目)や意味が異なっていればよい。ここでは、第1マス10Aには、「Free」の文字11(表記の異なる印)が記載されている。また、第2マス10B及び第3マス10Cには、それぞれ「1」~「18」までのいずれかの数字12(意味の異なる印)が記載されている。
【0018】
そして、文字11及び数字12は、いずれもゲーム用カード1の長手方向Yを縦とする向きに記載されている。そのため、折曲線14は、文字11及び数字12の右側に設けられることになり、ゲーム用カード1を裏面1bから見たときに、文字11及び数字12を左方向に折り返し可能としている。さらに、「1」~「18」までの各数字12の記載位置は、カードごとに異なっている。
【0019】
そして、このゲーム用カード1は、任意のルールに従って選ばれた印(文字11、数字12)を的中とし、的中した印(文字11、数字12)が記載されたマスの並びに応じてゲーム上の効果(例えば、「ビンゴ(上がり)」や「勝ち」、「負け」、任意の点数等)を与えるゲームに用いる。「Free」の文字11は、ゲーム開始時に無条件で的中が確定するフリースポットを意味する印である。一方、「1」~「18」までの数字12は、ゲーム中に選ばれる18種類の互いに異なる印である。
【0020】
そして、このゲーム用カード1では、ゲーム領域2に総数19個の正六角形形状のマス(第1マス10A、第2マス10B、第3マス10C)をハニカム状に配列したことで、
図4に示すように、横方向(短手方向X)に5個のマスが並ぶ列L1が1列成立する。また、斜め方向に5個のマスが並ぶ列L2が2列成立する。つまり、このゲーム用カード1では、横方向又は斜め方向のいずれかに5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が3列成立する。
【0021】
また、このゲーム用カード1では、横方向(短手方向X)に4個のマスが並ぶ列L3が2列成立し、斜め方向に4個のマスが並ぶ列L4が4列成立する。すなわち、このゲーム用カード1では、横方向又は斜め方向のいずれかに4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が6列成立する。
【0022】
また、このゲーム用カード1では、横方向(短手方向X)に3個のマスが並ぶ列L5が2列成立し、斜め方向に3個のマスが並ぶ列L6が4列成立する。すなわち、このゲーム用カード1では、横方向又は斜め方向のいずれかに3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が6列成立する。
【0023】
さらに、12個の第3マス10Cでは、4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のうちの2列に関わるマス(
図4に示す例では、「7」「9」「11」「13」「15」「17」の数字12が記載されたマス)と、4個のマスが並ぶ列(L3、L4)には関わらないが、5個のマスが並ぶ列(L1、L2)のうちの1列に関わるマス(
図4に示す例では、「8」「10」「12」「14」「16」「18」の数字が記載されたマス)と、が交互に位置する。また、第2マス10Bは、それぞれ4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のうちの3列に関わる。
【0024】
これにより、6個の第2マス10B及び12個の第3マス10Cの合計18個のマスは、成立する列に対する関わり方によって、6個ずつ三つのグループに三等分することができる。つまり、第1のグループは、4個のマスが並ぶ列(L3、L4)には関わらないが、5個のマスが並ぶ列(L1、L2)のうちの1列に関わる6個のマス(
図4に示す例では、「8」「10」「12」「14」「16」「18」の数字12が記載されたマス)である。また、第2のグループは、4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のうちの2列に関わる6個のマス(
図4に示す例では、「7」「9」「11」「13」「15」「17」の数字12が記載されたマス)である。また、第3のグループは、4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のうちの3列に関わる6個のマス(第2マス10B)である。
【0025】
以下、実施例1のゲーム用カード1を用いたゲームについて説明する。
【0026】
このゲーム用カード1を用いたゲームとして、例えばビンゴゲームがある。このビンゴゲームは、第1マス10Aを含む5個のマスが並ぶ列(L1、L2)、又は、この5個のマスが並ぶ列(L1、L2)の両サイドに位置する4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のいずれかが成立したときに、列が成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーにゲーム上の効果である「ビンゴ(上がり)」を与えるゲームである。また、このビンゴゲームでは、3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が成立しても「ビンゴ」は与えない。
【0027】
このビンゴゲームでは、まず、複数のプレーヤーに一枚ずつゲーム用カード1を配布する。なお、一回のビンゴゲームに用いるゲーム用カード1は、全て数字12の記載位置が異なっているものを使用する。
【0028】
そして、全てのプレーヤーは、ゲーム開始時に「Free」の文字11が記載された第1マス10Aをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。これにより、
図2及び
図3に示すように、第1マス10Aには穴16が開き、文字11は、ゲーム用カード1を裏面1bから見たときに左方向に折り返される。
【0029】
これにより、文字11が記載された第1マス10Aの的中がゲーム開始時に無条件で確定する。また、第1マス10Aを無条件で的中としたこと自体で、「Free」を含む5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立したとき、或いは、「Free」を含まない4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が成立したときに「ビンゴ」となることをプレーヤーに理解させることができる。さらに、ゲーム開始時に、ゲーム領域2の中央に位置するマス(第1マス10A)を的中として穴16を開けさせることは、一般的なビンゴゲームでも行うことである。このため、このゲーム用カード1を用いたビンゴゲームにおいても、一般的なビンゴゲームと同様のルールに従うことをプレーヤーに容易に認識させることができる。
【0030】
次に、所定のルールに従って、「1」~「18」までの数字12を一つずつ選択する。なお、このとき、プレーヤーに配布されずに余っているゲーム用カード1に記載された数字12を順に選ぶルールによって数字12を選択するようにすると、ゲージの中に入れた数字の付されたボールが一個ずつ出てくる、いわゆるビンゴマシーンを不要とすることができる。なお、この数字12の選択ルールは、例えば、ゲーム領域2の最外周の第3マス10Cに記載された数字12の中から一つの数字12を選択する。続いて、最初に選択された数字12が記載された第3マス10Cを基準にして、12個の第3マス10Cに記載された数字12を一つずつ時計回りに選択していく。そして、一周したら、内周の第2マス10Bに記載された数字12の中から一つの数字を選択する。そして、すでに選択された数字12が記載された第2マス10Bを基準にして、6個の第2マス10Bに記載された数字12を一つずつ時計回りに選択していく、といったルールである。ここで、数字の選択は反時計回りに行ってもよい。また、内周側の第2マス10Bに記載の数字12から選択していき、一周したら外周側の第3マス10Cに記載の数字12を選択するようにしてもよい。いずれにしても、ビンゴゲームに使用されないゲーム用カード1を用いることで、ビンゴマシーンを不要にすることができる。
【0031】
そして、数字12が選択されたら、各プレーヤーは、選択された数字12を的中とし、
図2に示すように、的中した数字12が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。これにより、的中した数字12が記載されたマスには、
図2に示すように穴16が開く。また、的中した数字12は、
図3に示すように、ゲーム用カード1を裏面1bから見たときに左方向に折り返される。
【0032】
そして、数字12の選択と、的中した数字12が記載されたマスの折り返しを繰り返す。そして、例えば、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cと、第1マス10Aとで、横方向(短手方向X)又は斜め方向に5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立するとき、又は、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cで、横方向(短手方向X)又は斜め方向に4個のマス並ぶ列(L3、L4)が成立するとき、これらの列のいずれかが成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーに、ゲーム上の効果である「ビンゴ」を与える。なお、このビンゴゲームでは、複数のプレーヤーの全てに「ビンゴ」が与えられるまでゲーム継続してもよいし、任意の数のプレーヤーに「ビンゴ」が与えられた時点でゲームを終了してもよい。
【0033】
また、複数のプレーヤーに対して同時に「ビンゴ」が与えられた場合には、最後に的中した数字12が記載されたマスの位置に応じて順位をつけるルールを設定してもよい。すなわち、上述のように、6個の第2マス10B及び12個の第3マス10Cの合計18個のマスは、三つのグループに三等分できる。そのため、例えば、最後に的中した数字12が記載されたマスが第1のグループであれば高順位とし、最後に的中した数字12が記載されたマスが第3のグループであれば低順位とし、最後に的中した数字12が記載されたマスが第2のグループであれば中順位とする。予めマスごとに順位を設定しておくことで、複数のプレーヤーが同時に「上がり」となった場合でも、プレーヤー間の順位を速やかに決めることができる。
【0034】
また、このゲーム用カード1を用いた他のゲームとして、例えば生き残りゲームがある。この生き残りゲームは、第1マス10Aを含む5個のマスが並ぶ列(L1、L2)、又は、この5個のマスが並ぶ列(L1、L2)の両サイドに位置する4個のマスが並ぶ列(L3、L4)のいずれか成立したときに、列が成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーにゲーム上の効果である「負け」を与えるゲームである。つまり、この生き残りゲームは、列が成立しないプレーヤーが勝つ(生き残る)ゲームである。
【0035】
この生き残りゲームでは、まず、複数のプレーヤーに一枚ずつゲーム用カード1を配布する。なお、一回の生き残りゲームに用いるゲーム用カード1は、ビンゴゲームと同様全て数字12の記載位置が異なっているものを使用する。
【0036】
そして、全てのプレーヤーは、ゲーム開始時に、「Free」の文字11が記載された第1マス10Aをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。これにより、
図2及び
図3に示すように、第1マス10Aには穴16が開き、文字11は、ゲーム用カード1を裏面1bから見たときに左方向に折り返される。
【0037】
このため、文字11が記載された第1マス10Aの的中が無条件で確定し、「Free」を含む5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立したとき「負け」となることと、「Free」を含まない4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が成立したとき「負け」となることを、プレーヤーに理解させることができる。さらに、ゲーム領域2の中央に位置する第1マス10Aを的中として穴16を開けさせることで、このゲーム用カード1を用いた生き残りゲームにおいても、一般的なビンゴゲームと同様のルールであることをプレーヤーに容易に認識させることができる。
【0038】
次に、例えばプレーヤーに配布されなかったゲーム用カード1に記載された数字12を、任意の位置から順に選んでいく等の所定のルールに従って、「1」~「18」までの数字12を一つずつ選択する。各プレーヤーは、選択された数字12を的中とし、
図2に示すように、的中した数字12が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。
【0039】
そして、ビンゴゲームと同様に、数字12の選択と、的中した数字12が記載されたマスの折り返しを繰り返す。そして、例えば、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cと、第1マス10Aとが、横方向(短手方向X)又は斜め方向に5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立したとき、又は、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cが、横方向(短手方向X)又は斜め方向に4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が成立したとき、これらの列のいずれかが成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーに、ゲーム上の効果である「負け」を与える。
【0040】
また、このような生き残りゲームでは、例えば、的中した数字12が記載された第3マス10Cが、横方向(短手方向X)又は斜め方向に3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が成立したときにも、この3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーに、ゲーム上の効果である「負け」を与えてもよい。これにより、「負け」が与えられるプレーヤーを増やすことができて、プレーヤーに緊張感を与え、よりゲームを楽しませることができる。
【0041】
さらに、このゲーム用カード1を用いた他のゲームとして、例えば対戦ゲームがある。この対戦ゲームは、二人以上のプレーヤー間で順番に、自身が持つゲーム用カード1において列を成立させない数字12(印)、つまり不要と思う数字12(印)をコールし、対戦相手の持つゲーム用カード1において、あらかじめ決められた列を先に成立させたプレーヤーにゲーム上の効果である「勝ち」を与えるゲームである。
【0042】
すなわち、この対戦ゲームでは、まず、二人以上のプレーヤー(以下、「第1プレーヤー」と「第2プレーヤー」とする)に一枚ずつゲーム用カード1を配布する。そして、第1、第2プレーヤーは、それぞれゲーム開始時に「Free」の文字11が記載された第1マス10Aをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。これにより、文字11が記載された第1マス10Aの的中が無条件で確定する。
【0043】
次に、第1プレーヤーが「1」~「18」までの数字12の中から一つ選択する。第1プレーヤー及び第2プレーヤーは、第1プレーヤーによって選択された数字12を的中とし、
図2に示すように、的中した数字12が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1b側に押し込んで折り返す。
【0044】
続いて、第2プレーヤーは、「1」~「18」までの数字12の中から選択されていない数字12を一つ選択する。第1プレーヤー及び第2プレーヤーは、第2プレーヤーによって選択された数字12を的中とし、
図2に示すように、的中した数字12が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1bに押し込み、折曲線14で折り返す。
【0045】
そして、第1プレーヤーと第2プレーヤーとの間で、数字12の選択と、選択された(的中した)数字12が記載されたマスの折り返しを交互に繰り返す。なお、プレーヤーが三人以上の場合では、順番にお互いのいらない数字12を選択していく。そして、例えば、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cと、第1マス10Aとで、横方向(短手方向X)又は斜め方向に5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立するとき、又は、的中した数字12が記載された第2マス10B及び第3マス10Cで、横方向(短手方向X)又は斜め方向に4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が成立するとき、さらに、的中した数字12が記載された第3マス10Cで、斜め方向に3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が2列成立するとき、これらの列のいずれかが成立したゲーム用カード1が配布されたプレーヤーの対戦相手に、ゲーム上の効果である「勝ち」を与え、ゲームを終了する。
【0046】
このように、実施例1のゲーム用カード1は、自身が持っているゲーム用カード1において、的中した数字12が並ぶ列が成立したプレーヤーを「ビンゴ」とするビンゴゲームや、自身が持っているゲーム用カード1において、的中した数字12が並ぶ列が成立したプレーヤーを「負け」とする生き残りゲーム、対戦相手の持っているゲーム用カード1において、的中した数字12が並ぶ列を成立させたプレーヤーを「勝ち」とする対戦ゲーム等に用いることができる。
【0047】
さらに、実施例1のゲーム用カード1では、横又は斜めのいずれかに5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が3列成立し、横又は斜めのいずれかに4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が6列成立し、横又は斜めのいずれかに3個のマスが並ぶ列(L5、L6)が6列成立する。これにより、並ぶマスの数が最も多い列(L1、L2)の成立数が多くならず、また、並ぶマスの数が少ない列(L5、L6)の成立数を6列にすることができる。そのため、上述のビンゴゲームや生き残りゲーム、対戦ゲーム以外にも任意のルールを設定することで、このゲーム用カード1を用いた遊び方にバリエーションをつけやすくなり、様々な遊びを楽しむことが可能となる。
【0048】
しかも、このゲーム用カード1では、6個の第2マス10B及び12個の第3マス10Cの合計18個のマスは、成立する列に対する関わり方によって、三等分することができる。これにより、例えば、最後に的中した数字12が記載されたマスの位置に応じて順位をつけるルールを設定するなど、このゲーム用カード1を用いた遊び方にさらにバリエーションをつけることが可能となる。また、この順位付けは一方的なものとする必要はない。つまり、例えば、第1グループは、第2グループよりも順位が高く、第3グループよりも順位が低い。第2グループは、第3グループよりも順位が高く、第1グループよりも順位が低い。第3グループは、第1グループよりも順位が高く、第2グループよりも順位が低い、のように、じゃんけんのように相互に順位を設定することも可能である。
【0049】
そして、このゲーム用カード1では、複数のマス(第1マス10A、第2マス10B、第3マス10C)に、それぞれ互いに異なる印(文字11、数字12)が記載されている。これにより、このゲーム用カード1を、選ばれた印(文字11、数字12)を的中として、的中した印(文字11、数字12)が記載されたマスの並びに応じてゲーム上の効果を与えるゲーム(例えばビンゴゲーム)に用いることができる。
【0050】
特に、このゲーム用カード1では、第1マス10Aに、ゲーム開始時に選ばれたことが確定するフリースポットを意味する印(「Free」の文字11)が記載されている。このため、ゲーム開始時に、無条件で第1マス10Aの的中を確定することができ、このゲーム用カード1を、一般的なビンゴゲームと同様のルールで行うビンゴゲームに用いることをプレーヤーに容易に認識させることができる。また、ゲーム開始時に、この「Free」の文字11が記載された第1マス10Aを開ける(的中とする)こと自体で、「Free」を含む5個のマスが並ぶ列(L1、L2)が成立したとき「ビンゴ」となることと、「Free」を含まない4個のマスが並ぶ列(L3、L4)が成立したとき「ビンゴ」となることをプレーヤーに理解させることができる。そして、詳細なゲーム説明を不要とし、速やかにゲームを開始することができる。
【0051】
また、一般的なビンゴカードでは、縦横5個ずつマトリクス状に並んだ25個のマスの中央に、フリースポットを意味する「Free」の文字が記載され、その他のマスに「1」~「75」までの数字からランダムに選択された24個の数字が記載されている。そして、この一般的なビンゴカードを用いたビンゴゲームでは、ゲーム中に「1」~「75」までの数字が選択される。つまり、一般的なビンゴカードでは、ゲーム中に選ばれる印(数字)の数(75種類)よりも、印(数字)を記載可能なマスの数(24個)の方が少ない。そのため、一般的なビンゴカードを用いたビンゴゲームでは、ゲーム中に選択された数字が、プレーヤーが持っているビンゴカードに記載されていない場合が生じ得る。これにより、プレーヤーがゲーム中に退屈になったり、ゲームに興味を失ったりする場合がある。
【0052】
これに対し、実施例1のゲーム用カード1では、第2マス10B及び第3マス10Cに、ゲーム中に選ばれる18種類の互いに異なる印(「1」~「18」までの数字12)が記載されている。つまり、ゲーム中に選ばれる印(数字12)の数と、印(数字12)を記載可能なマスの数とが同数である。これにより、ゲーム中に印(数字12)が選択されるたびに、第2マス10B及び第3マス10Cに記載された印(数字12)のうちのいずれかが必ず的中となる。そのため、実施例1のゲーム用カード1を用いてビンゴゲームを行った場合では、ゲーム中に選ばれる印(数字)の数よりも、印(数字)を記載可能なマスの数が少ないゲーム用カードを用いてビンゴゲームを行う場合と比べて、短時間でビンゴゲームを終了させることができる。また、ゲーム時間が短くできるため、ゲームの途中でプレーヤーが飽きることを防止できる。
【0053】
また、このゲーム用カード1では、各マス(10A~10C)の内側に、それぞれ切込み13と折曲線14とで囲まれた印(文字11、数字12)を有し、折曲線14が印(文字11、数字12)の右側に設けられている。また、この印(文字11、数字12)は、ゲーム用カード1の長手方向Yを縦とする向きに記載されている。そのため、印(文字11、数字12)が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1bに向けて押し込むことで、裏面1bから見たときに印(文字11、数字12)を左方向に折り返し可能となっている。
【0054】
これにより、的中となった印(文字11、数字12)をゲーム用カード1の裏面1b側から容易に確認することができる。よって、複数のプレーヤーは、互いに的中となったマスの位置や、的中とした印(数字12)を確認することができる。このため、的中となったマスの確認漏れ(穴16を開けない)や、的中ではないスを的中としてしまう間違いや不正(穴16の開けすぎや、開けるべき場所とは違う位置の穴16を開ける)を防止して、公平なゲームを楽しむことができる。
【0055】
(実施例2)
以下、
図5に基づいて、実施例2のプログラムを説明する。なお、実施例1と同等の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0056】
実施例2におけるプログラムでは、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ20が有する液晶モニタ21(表示部)に、ゲーム領域2を表示する。なお、コンピュータ20としては、携帯ゲーム機やノートパソコン等の携帯可能な電子機器や、携帯電話やスマートフォンのような携帯通信端末であってもよい。また、表示部としては液晶モニタ21に限らず、また、コンピュータ20と一体になっていてもよい。
【0057】
そして、実施例2のプログラムによって表示されるゲーム領域2は、実施例1と同様に、規則的に配置された総数19個のマス、つまり1個の第1マス10Aと、6個の第2マス10Bと、12個の第3マス10Cと、を有している。そして、各マス10A、10B、10Cは、それぞれ同一の大きさの正六角形形状をなし、第1マス10Aを中心とし、第2マス10Bを第1マス10Aの外周に配置し、第3マス10Cを第2マス10Bの外周に配置したハニカム状の配列に表示されている。なお、実施例2におけるゲーム領域2では、各マス10A~10Cが、液晶モニタ21の横方向(水平方向)に沿って列をなすハニカム状の配列となっている。
【0058】
また、19個の各マス(10A~10C)の内側には、互いに異なる印が表示されている。ここでは、実施例1と同様に、第1マス10Aに、ゲーム開始時に的中が確定する「Free」の文字11が表示されている。また、第2マス10B及び第3マス10Cに、それぞれ「1」~「18」までのいずれかの数字12が表示されている。なお、文字11及び数字12は、いずれも液晶モニタ21の縦方向(垂直方向)を縦とする向きに表示されている。
【0059】
そして、このプログラムでは、任意のルールに従って選ばれた印(文字11、数字12)を的中とし、的中した印(文字11、数字12)が表示されたマスの並びに応じてゲーム上の効果(例えば、「上がり」や「勝ち」、「負け」、任意の点数等)を与える。ここでは、
図5に示すように、的中が確定した印(文字11、数字12)が表示されたマスを、的中が確定していない印(文字11、数字12)が表示されたマスとは異なる色で表示する。なお、印(文字11、数字12)の選択は、ゲーム領域2を表示するプログラムとは別のプログラムによって行ったり、プレーヤー間で通信等を介して任意の印(文字11、数字12)を指定することで行ったりしてもよい。
【0060】
これにより、プレーヤーは、コンピュータ20の液晶モニタ21上でも、実施例1のゲーム用カード1と同様にビンゴゲームや生き残りゲーム、対戦ゲーム等を容易に楽しむことができる。
【0061】
また、このプログラムによって表示されたゲーム領域2では、総数19個のマス(10A~10C)がハニカム状に配列して表示されている。そのため、横又は斜めのいずれかに5個のマスが並ぶ列を3列成立させ、横又は斜めのいずれかに4個のマスが並ぶ列を6列成立させ、横又は斜めのいずれかに3個のマスが並ぶ列を6列成立させることができる。よって、ビンゴゲームや生き残りゲーム、対戦ゲーム以外にも任意のルールを設定することで、このプログラムを用いた遊び方にバリエーションをつけやすくなり、様々な遊びを楽しむことが可能となる。
【0062】
さらに、このプログラムでは、複数のマス(10A~10C)の内側に互いに異なる印(文字11、数字12)を表示し、所定のルールに応じて選ばれた印(文字11、数字12)を的中として、的中した印(文字11、数字12)が表示されたマスの並びに応じてゲーム上の効果を与える。これにより、例えばビンゴゲームを容易に実施することができる。
【0063】
また、このプログラムでは、第1マス10Aの内側に、ゲーム開始時に的中が確定するフリースポットを意味する印(「Free」の文字11)を表示する。これにより、このプログラムによって表示されたゲーム領域2が、5個のマスが並ぶ列又は4個のマスが並ぶ列のいずれかが成立したときに「ビンゴ」となるビンゴゲームを行うものであることを、プレーヤーに容易に認識させることができる。
【0064】
さらに、第2マス10B及び第3マス10Cには、ゲーム中に選ばれる18種類の互いに異なる印(「1」~「18」までの数字12)を表示する。これにより、ゲーム中に印(数字12)が選択されるたびに、第2マス10B及び第3マス10Cに記載された印(数字12)のうちのいずれかが必ず的中となる。そのため、ゲーム中に選ばれる印(数字)の数よりもゲーム領域に表示したマスの数が少ないゲーム領域によってビンゴゲームを行う場合と比べて、短時間でビンゴゲームを終了させることができる。
【0065】
以上、本発明のゲーム用カード及びプログラムを実施例1及び実施例2に基づいて説明したが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0066】
実施例1のゲーム用カード1には、いずれもすべてのマスに何らかの印(文字11、数字12)が記載されている例を示した。しかしながら、これに限らない。例えば、各マス(10A~10C)の全てを空白としてもよい。この場合、ゲーム開始前に、プレーヤーが各マス(10A~10C)に任意の印を記入することができ、印の並びをプレーヤーの意思によって決定することができる。
【0067】
また、実施例2のプログラムにおいても、各マス(10A~10C)の内側に表示する印(文字11又は数字12)は、プレーヤーが入力してもよい。
【0068】
さらに、第1マス10Aには予め「Free」の文字11を記載或いは表示し、6個の第2マス10B及び12個の第3マス10Cを空白としてもよい。この場合、ゲーム開始時に的中が確定するフリースポットの位置はゲームを行う複数のプレーヤー間で同じ位置としつつ、その他の印の並びを各プレーヤーの意思によって決定することができる。
【0069】
また、実施例1及び実施例2では、第1マス10Aに、ゲーム開始時に的中が確定するフリースポットを意味する印(「Free」の文字11)を記載或いは表示する例を示したが、これに限らない。第1マス10Aにも、ゲーム中に選ばれる印を記載或いは表示してもよい。
【0070】
さらに、各マス10A~10Cに記載する印は、文字11や数字12に限らない。この印は、ゲーム中に選択されるものであって、選択されたことを識別できれば良い。そのため、乗物や動物やキャラクタの図柄、丸や三角等の幾何学模様、各マス10A~10Cの内側に付された色彩等であってもよい。また、実施例1及び実施例2のように数字12を記載或いは表示する場合であっても、「1」~「18」ように連番である必要はない。
【0071】
また、実施例1のゲーム用カード1では、印(文字11、数字12)の右側に折曲線14を設け、印(文字11、数字12)が記載されたマスをゲーム用カード1の裏面1b側に押し込むと、印(文字11、数字12)が左方向に折り返される例を示した。しかしながら、これに限らず、折曲線14を印(文字11、数字12)の左側に設け、裏面1bからゲーム用カード1を見たときに、印(文字11、数字12)が右方向に折り返されてもよい。すなわち、折曲線14は、各マス10A~10Cに記載された印(文字11、数字12)の左右いずれかに設けられていればよい。
【0072】
そして、実施例1及び実施例2では、総数19個のマス10A~10Cがゲーム用カード1の短手方向Xに沿って列をなすハニカム状や、液晶モニタ21の横方向(水平方向)に沿って列をなすハニカム状に配列される例を示した。しかしながら、これに限らない。例えば、総数19個のマス10A~10Cを、ゲーム用カード1の長手方向Yに沿って列をなすハニカム状や、液晶モニタ21の縦方向(垂直方向)に沿って列をなすハニカム状に配列してもよい。
【0073】
なお、実施例1及び実施例2では、各マス(10A~10C)が、それぞれ同一の大きさの正六角形形状をなしている例を示したが、これに限らない。単なる六角形、又は、六角形の頂点を丸くするなどして意匠を変化させたものなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えてもよい。
【0074】
さらに、第1マス10Aと第2マス10Bと第3マス10Cとをハニカム状に配列する際、必ずしも各マスの区画線が隣接するマスの区画線に接する必要はない。すなわち、各マス(10A~10C)がハニカム状に配列されていることが把握できれば、各マス(10A~10C)の間に隙間を設けてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1 ゲーム用カード
2 ゲーム領域
10A 第1マス
10B 第2マス
10C 第3マス
11 文字(印)
12 数字(印)
13 切込み
14 折曲線
20 コンピュータ
21 液晶モニタ(表示面)