(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】製品送りベルト及び製品送り装置並びに包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 35/32 20060101AFI20221220BHJP
B65B 41/18 20060101ALI20221220BHJP
B65B 9/10 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
B65B35/32
B65B41/18
B65B9/10
(21)【出願番号】P 2019163905
(22)【出願日】2019-09-09
【審査請求日】2021-09-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000206093
【氏名又は名称】大森機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092598
【氏名又は名称】松井 伸一
(72)【発明者】
【氏名】平野 達文
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-016369(JP,A)
【文献】特開2007-062823(JP,A)
【文献】特開2010-149973(JP,A)
【文献】米国特許第05207183(US,A)
【文献】米国特許第04108586(US,A)
【文献】特許第5342494(JP,B2)
【文献】特開2015-009820(JP,A)
【文献】実開昭55-098701(JP,U)
【文献】特開昭51-035972(JP,A)
【文献】特開昭60-148808(JP,A)
【文献】実公昭56-040726(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/00
B65B 35/00
B65B 41/00
B65G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装機における搬送中の製品を内包する包装フィルムに接触して前記製品を押さえ、前記包装フィルム内で前記製品を位置決めしつつ下流側に送るための製品送りベルトであって、
前記包装フィルムの搬送方向と平行に移動するベースベルト部の外周面側に、前記搬送方向に沿って複数の
ベルト状の湾曲部を備え、
前記湾曲
部の両端が前記ベースベルト部に取り付けられ、
前記湾曲部
には、前記搬送方向に沿った方向に形成されたスリットが、前記搬送方向に交差する方向に複数
形成され、
その複数のスリットに隣接して形成される押さえ部材が、前記包装フィルムに接触して前記製品を押さえるようにしたことを特徴とする製品送りベルト。
【請求項2】
前記搬送方向に沿って前後に隣接する前記湾曲部同士を繋ぐ平坦部を有し、前記湾曲部と前記平坦部を備えた押さえベルト部を、前記ベースベルト部に前記平坦部を介して取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の製品送りベルト。
【請求項3】
前記スリットの幅は、長手方向の両端を広くするようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の製品送りベルト。
【請求項4】
前記スリットの幅は、長手方向の中央部分を広く、両端を狭くするようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の製品送りベルト。
【請求項5】
搬送方向に沿って前後に隣接する前記湾曲部の間隔を、前記製品の前後長に応じた距離にし、
前記製品の前後端がそれぞれ前後に隣接する前記湾曲部に接触し、前記接触する前記前後端以外の前記製品の上面に、前記湾曲部が対向しないように構成したこと特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の製品送りベルト。
【請求項6】
前記ベースベルト部に取り付けられる前記湾曲部の両端の間隔を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の製品送りベルト。
【請求項7】
前記複数のスリットは、前記搬送方向に対して直交する方向に並ぶように配置したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の製品送りベルト。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の製品送りベルトと、
その製品送りベルトを、前記包装機の搬送路の上方で、前記湾曲部が前記包装フィルムに接触して前記製品を押さえた状態で前記搬送方向に沿って移動させる駆動機構を備えることを特徴とする製品送り装置。
【請求項9】
前記製品を内包する前記包装フィルムの下面に接触して搬送する搬送コンベアと、
その搬送コンベアの上方に配置される請求項8に記載の製品送り装置を備え、
前記搬送コンベアと前記製品送り装置の前記製品送りベルトで前記包装フィルムを介して前記製品を上下から挟んだ状態で搬送するようにしたことを特徴とする包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品送りベルト及び製品送り装置並びに包装機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
包装機の一形態であるピロー包装機は、以下のような構成を備える。ピロー包装機は、原反ロールに巻き取られた帯状フィルムを連続して製袋器に供給し、その製袋器を通過させる際に筒状に製袋する。そして、製袋器の下流側に配置されたセンターシール装置は、製袋器を通して筒状に製袋されて重ね合わされたフィルム重合端をシールする。また、この製袋器の上流側には製品搬送供給装置を配置し、その製品搬送供給装置から所定間隔毎に搬送される製品が、製袋器内に供給される。これにより、製品が製袋器内を通過すると、筒状の包装フィルム内に所定間隔毎に収納されることになり、その製品は包装フィルムとともに搬送される。そして、ピロー包装機の搬出側に配置されたトップシール装置にて、筒状の包装フィルムを所定間隔毎に横方向に横断するようにシール・カットすることにより、製品を内包するピロー包装体が製造される。
【0003】
また、センターシール装置の下流側には、製品を内包する筒状の包装フィルムの搬送路が配置される。この搬送路は、例えば、ベルトコンベア装置のように、搬送力を与える機能を備えるものを用いることがある。さらに、このベルトコンベア装置の上方に、製品送り装置(「製品抑え装置」,「製品押さえ装置」などとも称する)を配置し、筒状の包装フィルムを介して内包する製品を上から押さえ、製品が筒状の包装フィルム内で相対的に移動するのを抑止し、筒状の包装フィルムとともに搬送され、トップシール装置に至るようにするものがある。
【0004】
係る製品送り装置としては、例えば特許文献1に開示された装置がある。この特許文献1に開示された装置は、無端ベルトの外周囲にシリコン製の櫛歯状の押さえ部材を、周回方向に沿って多数配置し、回転方向に連続する複数の押さえ部材の先端が、筒状の包装フィルムの上面に接触して製品を押さえる。すなわち、無付加状態の押さえ部材の先端は、製品の高さよりも低い位置に位置している。その押さえ部材が、製品が存在する筒状の包装フィルムの上面に接触すると、押さえ部材は弾性変形して先端が上方に持ち上がる。これにより、押さえ部材の弾性復元力により、押さえ部材の先端が筒状の包装フィルムを介して製品を下方に付勢して押さえる。そして、無端ベルトは、ベルトコンベア装置と同速度で回転移動することで、押さえ部材は、ベルトコンベア装置と同速度で移動することで、製品を筒状の包装フィルム内で位置決めしつつ搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された装置は、製品を押さえる区間では個々の押さえ部材が櫛歯状で先端が下方に垂下して吊り下がった姿勢となり、先端がフリー状態となる。そのため、製品に接触する押さえ部材は、常時先端が持ち上がった状態となり、片持ち支持されることもあり経時変化によりその持ち上がった状態に湾曲変形してしまい、製品を押さえる力が弱まってしまう。その結果、例えば、筒状の包装フィルム内での製品の前後方向の位置決めができず、筒状の包装フィルム内で製品が相対的に前後方向に移動し、トップシール装置での噛み込みを発生するおそれもある。
【0007】
また櫛歯状となっているため、細長な帯状の刃部が欠けたり、摩耗したりするおそれもあり、係る事象によっても製品の全体を均等に押さえることができなくなる。さらに、一部の刃部が欠けることで、製品の両サイドを適切に押さえることができず、左右方向の位置決めが行えなくなるおそれもある。
【0008】
上述した課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、本発明は、必ずしも記載した課題の全てを解決できる必要はなく、少なくとも一つの課題が解決できれば良い。またこの課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明の製品送りベルトは、(1)包装機における搬送中の製品を内包する包装フィルムに接触して前記製品を押さえ、前記包装フィルム内で前記製品を位置決めしつつ下流側に送るための製品送りベルトであって、前記包装フィルムの搬送方向と平行に移動するベースベルト部の外周面側に、前記搬送方向に沿って複数のベルト状の湾曲部を備え、前記湾曲部の両端が前記ベースベルト部に取り付けられ、前記湾曲部には、前記搬送方向に沿った方向に形成されたスリットが、前記搬送方向に交差する方向に複数形成され、その複数のスリットに隣接して形成される押さえ部材が、前記包装フィルムに接触して前記製品を押さえるようにした。
【0010】
スリットを入れることで、製品の表面に包装フィルムを介して間接的に接触する個々の帯状の抑え部材が製品の形状に沿うように変形し、製品を押さえることができる。このようにして包装フィルム内での製品の位置決めを行うことができ、製品が包装フィルムに対して相対的に移動するのを抑止できる。さらに、湾曲部は、両側がベースベルト部に取り付けられて支持されているので、長期にわたってへたることもない。
【0011】
取付は、実施形態では、接着固定してるが、取り付け・固定手段は任意である。但し、接着剤を用いて取付けるのが簡単で、包装フィルムに対して傷つけたりしないので良い。また、実施形態では、ベースベルト部の外表面に直接接着して湾曲部を取り付けるようにしたが、別の部材を介在させても良い。
【0012】
搬送方向に沿って複数の湾曲部を配置するとは、個々の湾曲部の向きが一直線上に配置されるものに限ることはなく、複数の湾曲部がその向きは問わず全体的に見て前後に配置されるもの含む。例えば、
図2乃至
図10等に示す各実施形態のようにすべての湾曲部一直線上に配置される場合や、例えば
図11に示すように、複数の湾曲部が一直線上に配置される場合や、例えば
図12に示すように、湾曲部が搬送方向に沿って前後に配置される場合などを含む。
【0013】
搬送方向に対して交差する方向は、例えば
図2乃至
図11に示すように直交する方向や、
図12に示す実施形態のように所定角度で交差するものなどがある。
【0014】
(2)前記搬送方向に沿って前後に隣接する前記湾曲部同士を繋ぐ平坦部を有し、前記湾曲部と前記平坦部を備えた押さえベルト部を、前記ベースベルト部に前記平坦部を介して取り付けるようにするとよい。このようにすると、平坦部をベースベルト部に取り付けることで、ベルトの全長に渡って安定して湾曲部を取り付けることができる。
【0015】
(3)前記スリットの幅は、長手方向の両端を広くするようにするとよい。このようにすると、例えば湾曲部全体に亘って均一の強さで押圧できるのでよい。
【0016】
(4)前記スリットの幅は、長手方向の中央部分を広く、両端を狭くするようにするとよい。このようにすると、押さえ部材の弾力性が、両端が強くその中間部分が弱くなるので、例えば、製品の上面を押さえる構成の場合、製品に間接的に接触した当初は緩く変形しやすくなり、ある程度撓むと踏ん張ってしっかりと製品を押さえることができる。また、例えば湾曲部の端部側で製品の前端或いは後端を押さえる場合、弾力性の強い部分で製品をしっかり押さえることができる。
【0017】
(5)搬送方向に沿って前後に隣接する前記湾曲部の間隔を、前記製品の前後長に応じた距離にし、前記製品の前後端がそれぞれ前後に隣接する前記湾曲部に接触し、前記接触する前記前後端以外の前記製品の上面に、前記湾曲部が対向しないように構成するとよい。このようすると、例えば製品の上面が変形したり壊れやすかったりするような物品等であっても、製品に損傷を与えることなく確実に位置決めすることができる。
【0018】
(6)前記ベースベルト部に取り付けられる前記湾曲部の両端の間隔を変更可能に構成するとよい。このようにすると、湾曲部の湾曲の度合い・具合を調整できるので良い。
【0019】
(7)前記複数のスリットは、前記搬送方向に対して直交する方向に並ぶように配置するとよい。このようにすると、例えば製品の横幅が湾曲部の横幅よりも狭い場合、製品に対向しない押さえ部材は、潰れることなくその下端位置が製品の上面より下方に位置する。これにより、製品の上面に対向しない当該押さえ部材が、製品の左右の側面に接触し横ずれを抑止する。
【0020】
(8)本発明に係る製品送り装置は、上記の(1)から(7)のいずれか1つに記載の製品送りベルトと、その製品送りベルトを、前記包装機の搬送路の上方で、前記湾曲部が前記包装フィルムに接触して前記製品を押さえた状態で前記搬送方向に沿って移動させる駆動機構を備えるとよい。
【0021】
(9)本発明に係る包装機は、前記製品を内包する前記包装フィルムの下面に接触して搬送する搬送コンベアと、その搬送コンベアの上方に配置される上記(8)に記載の製品送り装置を備え、前記搬送コンベアと前記製品送り装置の前記製品送りベルトで前記包装フィルムを介して前記製品を上下から挟んだ状態で搬送するようにするとよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、包装フィルム内での製品の位置決めを行うことができ、製品が包装フィルムに対して相対的に移動するのを抑止できる。さらに、長期にわたって当該機能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明に係る包装機の好適な一実施形態を示す正面図である。
【
図2】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適な一実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
【
図4】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適な他の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図である。
【
図6】本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す図である。
【
図7】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその斜視図である。
【
図8】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)はその斜視図である。
【
図9】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)はその斜視図である。
【
図10】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)はその背面図、(e)はその斜視図である。
【
図11】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)はその斜視図である。
【
図12】(a)は本発明に係る製品送りベルトの好適なさらに別の実施形態を示す正面図、(b)はその右側面図、(c)はその平面図、(d)はその斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0025】
図1は、本発明に係る包装機の好適な一実施形態であるピロー包装機の一例を示している。ピロー包装機10は、上流側から製品搬送供給装置11,包装機本体12の順に配置し、それらの上方にフィルム供給装置14を備えて構成される。
【0026】
製品搬送供給装置11は、製品13を一定間隔毎に搬送するとともに、次段の包装機本体12に順次供給するフィンガーコンベア装置から形成されている。すなわち、前後に配置されたスプロケット7(図では、下流側のみ示す)間に掛け渡されたエンドレスチェーン8に対し、一定間隔で押送フィンガー9を取り付けて構成される。そして、前後の押送フィンガー9間に製品13を供給することにより、その製品13を押送フィンガー9のフィンガーピッチで搬送する。
【0027】
フィルム供給装置14は、製品13を包み込むための帯状の包装フィルム16を連続して包装機本体12に供給するためのものである。このフィルム供給装置14は、帯状の包装フィルム16をロール状に巻き取った原反ロール15の支持手段を備える。フィルム供給装置14は、原反ロールから連続して引き出された帯状の包装フィルム16を所定の搬送経路で搬送し、包装機本体12の搬入部位に導くためのローラ17(図では、代表して1個表示する)を備える。このローラ17は、帯状の包装フィルム16に対して駆動を掛ける駆動ローラや、テンションを掛けるテンションローラや、帯状の包装フィルム16の搬送方向を変更したり搬送をガイドしたりするフリーローラなどがある。
【0028】
包装機本体12は、搬入側に製袋器22を備える。製袋器22は、フィルム供給装置14から連続して供給される帯状の包装フィルム16を筒状に製袋する。ここでは、製袋器22を包装フィルム16が通過することで、その包装フィルム16の両側縁部16aが重ね合わされるとともに、その両側縁部16aが製袋器22,搬送面の下方に突出した状態となる。
【0029】
一方、製品搬送供給装置11から順次搬出される製品13は、製袋器22内に供給される。これにより、筒状に製袋される包装フィルム16内に製品13が所定間隔ごとに供給されることになり、以後、その製品13は筒状に製袋された包装フィルム16内に内包された状態のまま、当該フィルムと共に搬送される。
【0030】
さらに包装機本体12は、製袋器22の下流側に、センターシール装置23を備える。センターシール装置23は、製袋器22を通過して製袋された筒状の包装フィルム16の両側縁を重ね合わせた部位をシールするものである。このセンターシール装置23は、係る筒状の包装フィルム16の両側縁を重ね合わせた部位を挟み込んで搬送力を与える一対のピンチローラ23aと、その重ね合わせた部位を両側から挟み込んで加熱シールするバー状の一対のセンターシーラ23bと、そのセンターシーラ23bの下流側に配置され、加熱して溶融したフィルムの側縁の重ね合わされた部位を加圧すると共に冷却して熱シールを完了する一対のプレスローラ23cと、を備える。本実施形態ではバー状のセンターシーラ23bを用いたが、一対の回転ローラで構成するものもあり、各種の構造をとれる。
【0031】
包装機本体12は、センターシール装置23の下流側に、下部ベルトコンベア装置26を備える。下部ベルトコンベア装置26は、製品13を内包する包装フィルム16の搬送路を構成する。
【0032】
さらに包装機本体12は、下部ベルトコンベア装置26の下流側にトップシール装置30を備える。トップシール装置30は、包装フィルム16に対し、搬送方向に対して直交する方向、つまり、横断する方向にシールするとともにカットするものである。そのシール・カットするフィルム部位は、前後の製品13の間の所定位置である。このトップシール装置30は、包装フィルム16を挟んでその上下に上側トップシーラ30aと下側トップシーラ30bを備える。上側トップシーラ30aと下側トップシーラ30bは、ヒータが内蔵され、互いの先端のシール面が所定の温度に加熱される。さらに、上側トップシーラ30aのシール面の前後方向の中央部には、カッター刃が内蔵される。また、下側トップシーラ30bのシール面の前後方向の中央部には受け刃が内蔵される。
【0033】
本形態では、上側トップシーラ30aと下側トップシーラ30bは、シール面が対向した状態のまま所定の軌跡で移動して接近離反し、接近時に上下のシール面が包装フィルム16を挟み込んで加熱し、カッター刃と受け刃で挟み込んでカットする。よって、トップシール装置30は、センターシールされた包装フィルム16の所定位置(製品の存在しない部分)を横方向にシール・カットする。これにより、包装フィルム16の先端部分(先頭の製品13を内包する部分)は、後続の包装フィルム16から分離され、包装体29が製造される。そして、この包装体29が搬出コンベア装置27上を搬送される。
【0034】
ここで本形態では、下部ベルトコンベア装置26の上方に、製品送り装置31を配置する。製品送り装置31は、筒状の包装フィルム16の上面に接触し、その包装フィルム16を介して製品13を押さえて当該製品13を包装フィルム16内で位置決めするとともに、その製品13を押さえる部位が下部ベルトコンベア装置26と同期して移動することで、製品13を包装フィルム16内で相対的に移動して位置ずれすることなく下流側に送るものである。
【0035】
製品送り装置31は、前後に所定の間隔をおいて配置した駆動プーリ32,従動プーリ33と、それらプーリ間に掛け渡される無端状の製品送りベルト34を備える。製品送りベルト34は、プーリとともに昇降移動可能となっており、製品13を内包する包装フィルム16に接触する位置に来るように調整する。駆動プーリ32は、図示省略の駆動モータに連係され、当該駆動モータの回転力を受けて回転する。これに伴い、製品送りベルト34も回転する。また、製品送りベルト34の水平移動する区間の移動速度は、筒状の包装フィルム16の移動速度と等しくなるように制御する。
【0036】
製品送りベルト34は、
図2,
図3等に示すように、本形態では、平坦なエンドレスベルトからなるベースベルト部35の表面に、包装フィルム16に接触可能な押さえベルト部36を備える二層構造としている。
【0037】
ベースベルト部35と押さえベルト部36は、同じベルト幅からなる。そして、押さえベルト部36は、ベースベルト部35と同様に無端状で、周回方向に沿って湾曲部37と平坦部38を交互に形成する。平坦部38は押さえベルト部36のベルト幅方向に延びる矩形状の領域からなり、その平坦部38とベースベルト部35の対向面同士を、接着剤等を用いて接着一体化する。そして、この平坦部38は、ベルトの周回方向に一定間隔毎に存在する。
【0038】
湾曲部37は、ベルトの周方向の両端が平坦部38に繋がりベースベルト部35と接触・近接し、当該平坦部38から離れるにつてベースベルト部35の表面からの離反距離が長くなり、ベルトの周回方向すなわち湾曲部37の長手方向の中央部位が最も離反する形状からなる。製品送りベルト34の下側の水平移動する区間では、押さえベルト部36の湾曲部37は下方に垂下した形態となり、その湾曲部37が、筒状の包装フィルム16の上面に接触して内包される製品13を下方に向けて付勢する。つまり、湾曲部37の製品13に対向する部位は、包装フィルム16を介して製品13に間接的に接触し、無負荷状態で垂下する湾曲部37の高さよりも製品13の高さが高い場合に、湾曲部37は弾性変形して上方に持ち上げられ、その反力・弾性復元力により製品13を下方に付勢する。これにより、製品13は筒状の包装フィルム16内で位置決めされる。
【0039】
また湾曲部37は、長手方向の両端近傍の曲率が大きく、その間の領域の曲率を小さく設定する。これにより、湾曲部37は、両端近傍以外の広い領域では緩やかな曲線・曲面となるとともに、弾性力も弱く変形しやすくなる。よって、例えば製品13の上面の全面にわたってほぼ均等に接触して下方に付勢する。さらに、長手方向の両端付近の曲率を大きくし、両端に行くにつれて弾性力が強く・腰が強く変形しにくくなる形態としたため、上述したように両端近傍以外の広い領域で製品13に接触して弾性変形しても腰の強い両端近傍は、潰れにくくなる。よって、例えば最も突出する湾曲部37の中央部位が接触した当初は、湾曲部37も潰れやすく、製品13の外形状に応じて弾性変形しながら撓み、ある程度撓むと踏ん張って製品13をしっかり押さえ込んで製品13を筒状の包装フィルム16内で位置決めすることができる。
【0040】
さらに本実施形態では、湾曲部37に搬送方向(前後方向)すなわち長手方向に沿って延びるスリット39をベルトの幅方向、すなわち搬送方向に対して直交する左右方向に複数本設ける。これにより、ベルトの幅方向に隣接するスリット39の間に、細幅な帯状の押さえ部材40が形成される。つまり、湾曲部37は、その幅方向に複数本(図示の例では、6本)の押さえ部材40を平行に備える。また、本実施形態では、押さえ部材40は等間隔に配置する。さらにスリット39の両端は、湾曲部37の両端縁には至っておらず、湾曲部37の両端近傍の領域は、幅方向に繋がった状態となる。
【0041】
このようにすると、一つの湾曲部37に形成される複数本の押さえ部材40は、それぞれ相互に独立して弾性変形して撓むことができる。よって、例えば、図示の例のように左右に6本の押さえ部材40を備えている湾曲部37において、押さえる対象の製品13の横幅が、中間の4本分の押さえ部材40の存在領域に対応するものの場合、当該4本の押さえ部材40が筒状の包装フィルム16を介して製品13に接触して上方に潰れるように弾性変形し、その弾性復元力により当該製品13を押さえ込む。一方、左右両端に位置する2本の押さえ部材40の表面には製品13に対向する包装フィルム16のフィルム部位が接触せず、無負荷状態の湾曲した形態となり、その長手方向の中央部位は、製品13の上面位置よりも下方に位置する。これにより、当該左右両端の押さえ部材40のスリット39側の側縁・エッジ部分は、それぞれ製品13の左右両側面に対向し、製品13の左右方向の移動・横ずれを抑止する。
【0042】
従って、本実施形態では、湾曲部37の複数の押さえ部材40により、製品13の上面並びに左右の側面が押さえられ、製品13の前後左右の位置決めを確実にした状態で搬送することができる。
【0043】
さらに本実施形態では、複数の押さえ部材40が相互に独立して変形可能としているため、例えば、製品13の表面形状が水平面ではなく、例えば幅方向に高い部分と低い部分が交互に存在するような場合、その高さに合わせて個々の押さえ部材40が変形することで、製品13の上面を全体的に均等に接触して押さえることができる。
【0044】
しかも、個々の押さえ部材40は、細長な帯状としているため、例えば1本の押さえ部材40に着目しても、例えば長手方向に凹凸になるように変形が可能であり、例えば、製品13の上面の形状が前後方向に沿って高い部分と低い部分が存在するような場合にも、対向する押さえ部材40が適宜変形してしっかりと押さえることができる。
【0045】
さらに本実施形態では、湾曲部37・押さえ部材40の両端は、平坦部38に繋がりベースベルト部35に接着固定されており、アーチ状に保持される。よって、中間部位で製品13をお指圧しても、その製品13からの反力を湾曲部37の両端で受けるため、長期の使用によってへたることもなく、所望の湾曲した形状を保持し、製品13への押圧力・付勢力を維持することできる。
【0046】
図4,
図5は、本発明に係る製品送りベルト34の別の実施形態の一部を示している。本実施形態は、上述した実施形態と同様に、ベースベルト部35の表面に、筒状の包装フィルム16に接触可能な押さえベルト部36を備える二層構造とし、押さえベルト部36の形状を異ならせている。
【0047】
具体的には、押さえベルト部36に形成するスリット39の形状を、その横幅を長手方向で異ならせている。ここでは、両端の横幅を広く膨らませた形状にし、両端以外の区間を両側から絞り込んで細くした形状とする。これに伴い、隣接する押さえ部材40の横幅は、両端が細くなる。このようにすると、湾曲部全体に亘って均一の強さで押圧できる。なお、その他の構成は、上述した実施形態等と同様であるため、対応する部材に同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0048】
図7は、本発明に係る製品送りベルト34の別の実施形態の一部を示している。本実施形態は、上述した各実施形態と同様に、ベースベルト部35の表面に、筒状の包装フィルム16に接触可能な押さえベルト部36を備える二層構造とし、押さえベルト部36の形状を異ならせている。
【0049】
具体的には、押さえベルト部36に形成するスリット39の形状を、その横幅を長手方向で異ならせるもので、上述した
図4,
図5に示す実施形態と相違し、長手方向の中央部がもっとも幅が広く、両端側が狭くなるようにした。これにより、隣接する押さえ部材40の横幅は、両端が広く、長手方向の中間地点が細くなる。
【0050】
このようにすると、押さえ部材40の長手方向の中間の弾力性が弱く両端が強くなり、製品13に接触した当初は緩く変形しやすくなり、ある程度撓むと踏ん張ってしっかりと製品13を押さえることができる。
【0051】
図8はさらに別の実施形態を示している。上述した各実施形態では、搬送方向に沿って配置される複数の湾曲部は、無端状の押さえベルト部36から構成したが、本実施形態では、個々の湾曲部37を、短いベルト要素からなる押さえベルト部36から構成し、個々の湾曲部37の長手方向の両端にそれぞれ平坦部38を一体に設ける。そして、平坦部38を内側に折り曲げ、その折り曲げた平坦部38のベースベルト部35に対向する面を、当該ベースベルト部35に接着し、湾曲部37をベースベルト部35に取り付ける。これにより、湾曲部37の両端に繋がる平坦部38は、湾曲部37とベースベルト部35で囲まれる空間内に位置し、隣接する湾曲部37間にはベースベルト部35の表面が露出する。また、平坦部38を内側に折り曲げることで、平坦部38を外側に折り曲げた場合よりも、湾曲部37を外側に膨らんだ状態にして形成できる。
【0052】
本実施形態の湾曲部37に設けるスリット39は、
図2等に示す実施形態と同様に長手方向に全体的に同一幅としたが、各種の実施形態のように適宜変更しても良い。本実施形態によれば、隣接する湾曲部37の離反距離を任意に設定でき、自由度が増す。また、例えば、平坦部38を広く形成することで、接着強度を増すことができるのでよい。また、平坦部38の長さ(湾曲部37との接続部分から先端までの距離)を隣接する湾曲部37の間隔よりも長くすることができるので、例えば隣接する湾曲部37を接近配置するような場合であっても、十分な接着強度を確保できるので良い。なお、その他の構成は、上述した各実施形態等と同様であるため、対応する部材に同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0053】
図9は、さらに別の実施形態を示している。本実施形態では、上述した
図8に示す実施形態と同様に、平坦部38を湾曲部37の内側に折り込む構成を基本とし、隣接する湾曲部37の端縁同士を接触或いは近接させた構成とする。このように湾曲部37同士が接触・近接したとしても、平坦部38の長さ・広さを十分に確保し、十分な接着強度を得ることができる。
【0054】
湾曲部37は、包装フィルム16を介して間接的に製品13に接触して潰れる。このとき、大きく弾性変形して搬送方向に沿って前後方向に広がるように潰れようとしても、前後に隣接する湾曲部37同士が接触しそれ以上の変形を抑止し、しっかりと製品13を押さえることができる。なお、その他の構成は、上述した各実施形態等と同様であるため、対応する部材に同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0055】
図10は、さらに別の実施形態を示している。本実施形態では、ベースベルト部35を左右に2分割し、第一ベースベルト部35aと第二ベースベルト部35bを備える。この第一ベースベルト部35aと第二ベースベルト部35bは、ともに無端状のエンドレスベルトからなり、前後に配置されるプーリは、それぞれ同軸に設けられ、運転中は一体に回転移動する。さらに、第一ベースベルト部35aと第二ベースベルト部35bは、回転方向に対して相対的に前後にずらすことができるように構成する。このように構成することで、例えば第一ベースベルト部35aの回転方向の所定位置に便宜的に設けた第一基準位置と、第二ベースベルト部35bの回転方向の所定位置に便宜的に設けた第二基準位置とが、回転方向で同一角度位置に存在するようにした基準構成と、その基準構成から第一基準位置の方が回転方向で前側に位置したり、それとは逆に基準構成から第一基準位置の方が回転方向で後側に位置したりするような構成をとることができる。
【0056】
湾曲部37は、
図8,
図9に示す実施形態と同様に、短いベルト要素から個々に構成する。そして、湾曲部37と一体に設ける平坦部38は、幅方向で半分の領域に設け、その設ける左右位置は、両端で逆側とする。そして、湾曲部37をベースベルト部35に取り付ける際に、進行方向・搬送方向の前側に位置する平坦部38と、後側に位置する平坦部38を第一ベースベルト部35aと第二ベースベルト部35bで異なる方に接続するようにした。本形態では、進行方向・搬送方向の前側に位置する平坦部38を第一ベースベルト部35aに接続し、進行方向・搬送方向の後側に位置する平坦部38を第二ベースベルト部35bに接続するようにした。
【0057】
このようにすると、湾曲部37は、その両端の片側部分でベースベルト部35(第一ベースベルト部35a,第二ベースベルト部35b)に取り付けられる。そして、第一ベースベルト部35aと第二ベースベルト部35bの相対位置関係を前後にずらすことで、湾曲部37の前後両端に設けた平坦部38間の距離が接近・離反する。これに伴い、当該距離が接近すると、湾曲部37はベースベルト部35から大きく突出することになり、当該距離が離反すると、湾曲部37はベースベルト部35からの突出量が小さくなる。このように、本実施形態によれば、湾曲部37の曲がり具合を調整可能な構成になり、製品への押圧力・付勢力を調整可能に構成することで、例えば、製品の重量、硬度などの物性に応じて適切な湾曲具合にでき、汎用性が高まる。なお、その他の構成は、上述した各実施形態等と同様であるため、対応する部材に同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0058】
上述したように、本実施形態では、ベースベルト部に取り付けられる湾曲部の両端の間隔を変更可能に構成するようにしたが、係る変更可能にする構成は本実施形態に限るものではなく、種々の構成をとることができる。例えば、平坦部のベースベルトに対する固定をボルトナットなどの固定を解除できる構成で取り付け、間隔を変更する場合には一端固定を解除して平坦部の位置を変更調整後に固定したり、平坦部をベースベルト部に対して搬送方向に沿ってスライド移動可能にする部材を介して取り付け、当該部材により平坦部の位置を移動したりするなど各種の対応をとれる。但し、
図10に示す実施形態の構成にすると、簡単に変更調整できるので良い。
【0059】
上述した各実施形態では、何れも、平坦部38の前後長を比較的短くし、前後の湾曲部37を近づかせて湾曲部37が製品13の上面を押さえるようにすることで位置決めをしたが、本発明はこれに限ることはなく、例えば
図6に示すように、前後の湾曲部37の配置ピッチを製品13の前後長に応じた距離にし、製品13の上面に平坦部38が対向し、湾曲部37を製品13の前後端にかかるように位置する。このようにすると、製品13の前後端付近を前後の湾曲部37で押さえることで、前後の位置決めを確実にして搬送できる。また、この場合も上述した各実施形態のように、個々の湾曲部37は、幅方向の複数本の押さえ部材40を有しているため、左右方向の位置決めも行える。製品13の上面には、平坦部38が対向し、非接触となるので、例えば、製品13の上面が壊れやすかったり、押されると変形しやすかったりするものの場合等に適する。
【0060】
また、上述した各実施形態では、平坦部38は、ベルトの幅方向に横断するように形成し、製品送りベルト34には、一定間隔毎に湾曲部37が存在しない空間が存在するが、例えば、
図11に示すように、幅方向に複数の領域を分け、各領域で平坦部38を設ける位置を前後で異ならせると良い。このようにすると、個々の湾曲部37は、千鳥状に配置されることになり、製品送りベルト34は全長にわたり湾曲部37が切れ目なく配置されるので、製品13を確実に押さえることができる。
【0061】
図12は、さらに別の実施形態を示している。本実施形態では、湾曲部37に形成するスリット39が、搬送方向に対して所定角度(例えば45度)傾斜するようにし、個々の湾曲部37が、製品13の四隅に対向する位置に位置するように、ベースベルト部35に取り付けるように構成した。
【0062】
本実施形態によれば、グループを構成する4つの湾曲部37が、包装フィルム16を介して製品13の四隅を押さえる。このようにすると、特に製品13が壊れやすいものの場合、製品13に接触する部位を可及的に抑制し、製品13にダメージを与えることなく保持することができる。そして、本実施形態においても、個々の湾曲部37は、複数のスリット39を備え、スリット39に隣接する細長な押さえ部材40で製品13を押さえる。よって個々の押さえ部材40の付勢力は小さく、必要最小限の押さえ部材40で製品13を押さえるので良い。さらに、製品13が接触しない押さえ部材40はほぼ湾曲しないため、その接触しない押さえ部材40の側縁によっても製品13の位置ずれを抑止することができる。なお、その他の構成は、上述した各実施形態等と同様であるため、対応する部材に同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0063】
また、上述した各実施形態では、平坦部38が湾曲部37の外側に配置する構成における押さえベルト部36は、エンドレスベルトから構成したが、本発明これに限ることはなく、例えば、平坦部38を湾曲部37の内側に折り曲げる実施形態と同様に1個または複数個の湾曲部の単位で分断し、その湾曲部をベースベルト部35に取り付けるなどの他、各種の構成をとることができる。
【0064】
また、上述した確実視形態等において、製品送りベルト34は、高さ調整が可能に構成するとよい。このようにすると、製品13の高さに応じて製品送りベルト34を昇降することで、製品13に対して適切な力で押さえることができ、製品13にダメージを与えるとなく、位置ずれを抑止できる。
【0065】
また、平坦部38と湾曲部37との境界にV字状等の溝部を形成するとよい。こうすることで、湾曲部37が潰れたようにだれてしまわずに、湾曲部37を外側に膨らんだ状態にして形成できる。
【0066】
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
【符号の説明】
【0067】
10 :ピロー包装機
11 :製品搬送供給装置
12 :包装機本体
13 :製品
14 :フィルム供給装置
16 :包装フィルム
23 :センターシール装置
26 :下部ベルトコンベア装置
27 :搬出コンベア装置
29 :包装体
30 :トップシール装置
31 :製品送り装置
32 :駆動プーリ(駆動機構)
33 :従動プーリ(駆動機構)
34 :製品送りベルト
35 :ベースベルト部
36 :押さえベルト部
37 :湾曲部
38 :平坦部
39 :スリット
40 :押さえ部材