(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/30 20200101AFI20221220BHJP
A24F 40/57 20200101ALI20221220BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/57
(21)【出願番号】P 2021518788
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(86)【国際出願番号】 KR2020018439
(87)【国際公開番号】W WO2021172722
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2021-05-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0022411
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、イン ス
(72)【発明者】
【氏名】キ、スン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ジューン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジョン テ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、スン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオウン、ウン ミ
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/178377(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/215213(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/141358(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/146455(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0380381(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0124982(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
第1液状組成物を加熱して第1エアロゾルを生成する第1蒸気化器と、
第2液状組成物を加熱して第2エアロゾルを生成する第2蒸気化器と、
無煙エアロゾルを生成する第1モード及び前記第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を調節する第2モードに基づいて、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器に供給される電力を制御する制御部と、を含
み、
前記第1エアロゾル及び前記第2エアロゾルが混合されるチャンバをさらに含み、
前記チャンバの少なくとも一部は、
前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器の結合によって生成される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記第1液状組成物は、
第1保湿剤及びニコチンを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記第1保湿剤は、
植物性グリセリン(Vegetable Glycerin)のみを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第1保湿剤は、
植物性グリセリン(Vegetable Glycerin)及びプロピレングリコール(Propylene Glycol)が一定比率で混合された混合物である、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1保湿剤の前記植物性グリセリン:前記プロピレングリコールの比率は、4:1~9:1である、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記エアロゾル生成装置は、
外部機器と通信する通信部をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記通信部は、
前記外部機器から遠隔制御信号を受信し、
前記制御部は、
前記遠隔制御信号に基づいて、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器に供給される電力を制御する、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記遠隔制御信号は、
前記第1モード及び前記第2モードに係わるモード選択情報及び選択されたモードに対応する電力制御情報を含む、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記第2蒸気化器にのみ電力を供給する、請求項1から8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第1モードは、
複数のサブモードを含み、
前記制御部は、
前記複数のサブモードに対応し、前記第2蒸気化器が最大出力の50%~100%範囲で出力されるように、前記第2蒸気化器に電力を供給する、請求項9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記第2モードにおいて、前記第1蒸気化器に電力を供給した状態で、前記第2蒸気化器に選択的に電力を供給する、請求項1から10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記第2モードは、
複数のサブモードを含み、
前記制御部は、
前記複数のサブモードに対応し、前記第1蒸気化器が最大出力の80%~100%範囲で出力されるように、前記第1蒸気化器に電力を供給し、
前記第2蒸気化器が最大出力の0%~70%範囲で出力されるように、前記第2蒸気化器に電力を供給する、請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器は、一体として形成され、
前記チャンバの少なくとも一部は、
前記一体化された第1蒸気化器及び第2蒸気化器によって生成される、請求項
1から12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、複数の蒸気化器の電力制御を通じて無煙エアロゾルまたは有煙エアロゾルを生成することができるエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないシガレットまたは液体保存部内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルを生成する方法に係わる需要が増加している。
【0003】
しかし、従来のエアロゾル生成装置は、無煙エアロゾル(smokeless aerosol)を生成するモードから有煙エアロゾル(smoke aerosol)を生成するモードへの転換が不可能であり、ユーザの好みによって香味、ニコチンなどの移送量を調節することができないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、エアロゾルの発生量を調節することができるエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成システムを提供することである。
本開示の技術的課題は、前述したところに限定されず、以下の例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側面によるエアロゾル生成装置は、第1液状組成物を加熱して第1エアロゾルを生成する第1蒸気化器、第2液状組成物を加熱して第2エアロゾルを生成する第2蒸気化器及び無煙エアロゾルを生成する第1モード及び前記第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を調節する第2モードに基づいて、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器に供給される電力を制御する制御部を含んでもよい。
【発明の効果】
【0006】
本開示のエアロゾル生成システム及びエアロゾル生成装置は、必要に応じて、無煙エアロゾルを生成する無煙モード及び有煙エアロゾルを生成する柔軟モードへの転換が可能である。
また、エアロゾル生成システム及びエアロゾル生成装置は、ユーザの好みによって、香味、ニコチンなどの移送量を調節することができる。
発明の効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明のエアロゾル生成装置を例示する図面である。
【
図2】一実施例による第1蒸気化器、第2蒸気化器、及びチャンバを図示する図面である。
【
図3】他の実施例による第1蒸気化器第2蒸気化器及びチャンバを図示する図面である。
【
図4】一実施例による第1蒸気化器及び第2蒸気化器の結合方法及びチャンバ形成方法を説明するための図面である。
【
図5】他の実施例による第1蒸気化器及び第2蒸気化器の結合方法及びチャンバ形成方法を説明するための図面である。
【
図6】本発明のエアロゾル生成装置の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一側面によるエアロゾル生成装置は、第1液状組成物を加熱して第1エアロゾルを生成する第1蒸気化器、第2液状組成物を加熱して第2エアロゾルを生成する第2蒸気化器、及び無煙エアロゾルを生成する第1モード、及び前記第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を調節する第2モードに基づいて、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器に供給される電力を制御する制御部を含んでもよい。
【0009】
また、前記第1液状組成物は、第1保湿剤及びニコチンを含んでもよい。
【0010】
また、前記第1保湿剤は、植物性グリセリン(Vegetable Glycerin)のみを含んでもよい。
【0011】
また、前記第1保湿剤は、植物性グリセリン(Vegetable Glycerin)及びプロピレングリコール(Propylene Glycol)が一定比率で混合された混合物でもある。
【0012】
また、前記第1保湿剤の前記植物性グリセリン:前記プロピレングリコールの比率は、4:1~9:1である。
【0013】
また、前記エアロゾル生成装置は、外部機器と通信する通信部をさらに含んでもよい。
【0014】
また、前記通信部は、前記外部機器から遠隔制御信号を受信し、前記制御部は、前記遠隔制御信号に基づいて、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器に供給される電力を制御することができる。
【0015】
また、前記遠隔制御信号は、前記第1モード及び前記第2モードに係わるモード選択情報及び選択されたモードに対応する電力制御情報を含んでもよい。
【0016】
また、前記制御部は、前記第1モードにおいて、前記第2蒸気化器にのみ電力を供給することができる。
【0017】
また、前記第1モードは、複数のサブモードを含み、前記制御部は、前記複数のサブモードに対応し、前記第2蒸気化器が最大出力の50%~100%範囲で出力されるように、前記第2蒸気化器に電力を供給することができる。
【0018】
また、前記制御部は、前記第2モードにおいて、前記第1蒸気化器に電力を供給した状態で、前記第2蒸気化器に選択的に電力を供給することができる。
【0019】
また、前記第2モードは、複数のサブモードを含み、前記制御部は、前記複数のサブモードに対応し、前記第1蒸気化器が最大出力の80%~100%範囲で出力されるように、前記第1蒸気化器に電力を供給し、前記第2蒸気化器が最大出力の0%~70%範囲で出力されるように、前記第2蒸気化器に電力を供給することができる。
【0020】
また、エアロゾル生成装置は、前記第1エアロゾル及び前記第2エアロゾルが混合されるチャンバをさらに含んでもよい。
【0021】
また、前記チャンバの少なくとも一部は、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器の結合によっても生成される。
【0022】
また、前記第1蒸気化器及び前記第2蒸気化器は、一体として形成され、前記チャンバの少なくとも一部は、前記一体化された第1蒸気化器及び第2蒸気化器によっても生成される。
【0023】
実施例において使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、該当する開示の説明部分において詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0025】
以下、添付した図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本開示のエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成システムは、様々な異なる形態に具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
以下の実施例において、蒸気化器の出力は、蒸気化器が消費する消費電力と同じ意味でもある。
【0027】
図面では、説明の便宜上、構成要素の大きさが誇張または縮小されうる。例えば、図面に開示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜上、任意に示したので、本発明が必ずしも図示されたところに限定されない。
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明のエアロゾル生成装置を例示する図面である。
【0030】
図面を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ110、制御部120、第1蒸気化器130、第2蒸気化器140、通信部150、及び入力部160を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、第1エアロゾル及び第2エアロゾルが混合されるチャンバ170をさらに含んでもよい。
【0031】
図1には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、
図1に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0032】
また、
図1のバッテリ110、制御部120、第1蒸気化器130、第2蒸気化器140、通信部150、及び入力部160の配置は、例示に過ぎず、本発明のエアロゾル生成装置1の内部構造は、
図1に示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ110、制御部120、第1蒸気化器130、第2蒸気化器140、通信部150、及び入力部160の配置は、変更されてもよい。
【0033】
ユーザの入力、またはエアロゾル生成装置1内の圧力が変わる場合、エアロゾル生成装置1は、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140のうち、少なくともいずれか1つの蒸気化器を作動させ、エアロゾルを発生させうる。第1蒸気化器130及び/または第2蒸気化器140によって発生したエアロゾルは、チャンバ170を通過してユーザに伝達されうる。
【0034】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給することができる。例えば、バッテリ11は、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140が加熱されるように電力を供給し、制御部120の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
【0035】
制御部120は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御することができる。具体的に、制御部120は、バッテリ110、第1蒸気化器130、及び第2蒸気化器140だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御することができる。また、制御部120は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
【0036】
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0037】
第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、内部に液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、チャンバ170を通過してユーザに伝達されうる。
【0038】
具体的に、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、液状組成物を収容した状態でエアロゾル生成装置1の内部に収容される。第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、液状組成物をいずれも使用した場合、新たな蒸気化器に交換されうる。実施例によって、液状組成物を保存する液体保存部(
図2の131、141)のみ交換されてもよい。
【0039】
液状組成物は、エアロゾルを生成するエアロゾル生成物質を含んでもよい。第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾル(aerosol)を発生させる機能を遂行することができる。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気が混合された状態の気体を意味する。
【0040】
例えば、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、制御部120から電気信号を供給されてエアロゾル生成物質を加熱するか、誘導加熱方式を利用することで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。
【0041】
第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、エアロゾル生成物質を加熱するための加熱要素を含んでもよい。
【0042】
第1蒸気化器130は、有煙エアロゾル(smoke aerosol)を生成する第1液状組成物を含んでもよい。第2蒸気化器140は、無煙エアロゾル(smokeless aerosol)を生成する第2液状組成物を含んでもよい。
【0043】
第1蒸気化器130は、第1液状組成物を加熱して第1エアロゾルを生成する。第2蒸気化器140は、第2液状組成物を加熱して第2エアロゾルを生成する。第1エアロゾル及び第2エアロゾルは、チャンバ170で混合されうる。また、混合された第1エアロゾル及び第2エアロゾルは、吐出口190を介して外部に吐出されうる。
【0044】
制御部120は、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140に供給される電力を制御することで、有煙エアロゾル及び/または無煙エアロゾルの発生有無、発生量などを調節することができる。
【0045】
制御部120は、無煙エアロゾルを生成する第1モード及びエアロゾル生成物品に含まれたニコチンの移送量を調節する第2モードに基づいて第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140に供給される電力を制御することができる。
【0046】
制御部120は、第1モードにおいて、第2蒸気化器140にのみ電力を供給することができる。第1モードは、複数のサブモードを含んでもよい。制御部120は、サブモードに対応して第2蒸気化器140が最大出力の50%~100%範囲で出力されるように第2蒸気化器140に電力を供給することができる。
【0047】
複数のサブモードは、最小電力で無煙エアロゾルを生成するための第1サブモード及び第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を最大にするための第2サブモードを含んでもよい。実施例によって、サブモードの個数は増加しうる。
【0048】
第2蒸気化器140が無煙エアロゾルを生成するためには、第2ヒータ(
図2の145)の温度が第2液状組成物の気化温度よりも高くなければならない。したがって、最小電力は、第2液状組成物の気化温度に基づいて設定される。一実施例において、最小電力は、第2蒸気化器140の加熱要素が第2液状組成物の気化温度に到逹したとき、加熱要素の消費電力を意味する。例えば、最小電力は、第2蒸気化器140が最大出力の50%で動作する場合、第2蒸気化器140の消費電力と同一でもある。すなわち、制御部120は、第1サブモードにおいて、第2蒸気化器140が最大出力の50%で動作するように、第2蒸気化器140に電力を供給することができる。
【0049】
一方、第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量と第2蒸気化器140の出力は、比例するので、第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量が最大となるためには、第2蒸気化器140が最大出力(100%)で動作せねばならない。したがって、制御部120は、第2サブモードにおいて、第2蒸気化器140が最大出力(100%)で動作するように、第2蒸気化器140に電力を供給することができる。
【0050】
制御部120は、第2モードにおいて、第1蒸気化器130に電力を供給した状態で、第2蒸気化器140に電力を選択的に供給することができる。第2モードは、複数のサブモードを含んでもよい。制御部120は、サブモードに対応して第1蒸気化器130が最大出力の80%~100%範囲で出力されるように第1蒸気化器130に電力を供給し、第2蒸気化器140が最大出力の0%~70%範囲で出力されるように第2蒸気化器に電力を供給することができる。
【0051】
複数のサブモードは、霧化量を最大にしつつも、ニコチンの移送量を最小とするための第3サブモード及び正常モード(normal mode)である第4サブモードを含んでもよい。実施例によって、サブモードの個数は、増加しうる。
【0052】
霧化量は、第1蒸気化器130に含まれた第1ヒータ(
図2の135)の温度に比例して増加するので、霧化量が最大となるためには、第1蒸気化器130が最大出力(100%)で動作せねばならない。一方、ニコチンの移送量を最小とするためには、第2蒸気化器140が最小出力で動作せねばならない。したがって、制御部120は、第3サブモードにおいて、第1蒸気化器130が最大出力(100%)で動作するように第1蒸気化器130に電力を供給し、第2蒸気化器140には、電力を供給しない。第2サブモードと異なって、第3サブモードにおいて、第2蒸気化器140に電力を供給しないのは、第1蒸気化器130によって第1エアロゾルが発生するからである。
【0053】
第4サブモードは、正常モードに該当しうる。第4サブモードは、適量のニコチン移送及び適量の霧化のためのモードでもある。制御部120は、第4サブモードにおいて、第1蒸気化器130が最大出力の80%で動作するように第1蒸気化器130に電力を供給し、第2蒸気化器140が最大出力の70%で動作するように第2蒸気化器140に電力を供給することができる。
【0054】
入力部160は、ユーザ入力を受信することができる。例えば、入力部160は、加圧式プッシュ(push)ボタンの形態にも設けられる。
【0055】
入力部160は、エアロゾル生成装置1の動作命令を受信した場合、動作命令に対応する制御信号を制御部120に伝送しうる。例えば、動作命令は、on/off命令、モード変更命令、電力制御命令、外部機器との通信命令などを含んでもよい。制御部120は、制御信号に基づいてエアロゾル生成装置1内部の各構成を制御することができる。
【0056】
通信部150は、外部機器(
図6の3)と有線及び/または無線通信することができる。そのために、通信部150は、1つ以上の通信モジュールを含んでもよい。例えば、通信部150は、Wi-Fi(登録商標)通信モジュール、NFC通信モジュール、ジグビー(zigbee(登録商標))通信モジュール、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth
TM)通信モジュールなどを含んでもよい。
【0057】
外部機器3は、デスクトップコンピュータ(desktop computer)とそれに準じる固定端末と、ノート型パソコン、タブレット、モバイルフォン(mobile phone)のような携帯用端末を含んでもよい。
【0058】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ110、制御部120、第1蒸気化器130、第2蒸気化器140、通信部150、及び入力部160以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサなど)を含んでもよい。
【0059】
図2は、一実施例による第1蒸気化器、第2蒸気化器、及びチャンバを図示する図面である。
【0060】
図面を参照すれば、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、液状組成物を加熱して第1エアロゾル及び第2エアロゾルをそれぞれ生成し、第1エアロゾル及び第2エアロゾルは、チャンバ170で混合されてユーザに伝達されうる。この際、第1蒸気化器130は、燃焼型シガレットを使用する場合と類似した間隔がするように煙を発生させ、第2蒸気化器は、第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を調節する。
【0061】
具体的に、第1蒸気化器130は、第1液体保存部131、第1液体伝達手段133、及び第1ヒータ135を含んでもよい。第2蒸気化器140は、第2液体保存部141、第2液体伝達手段143及び第2ヒータ145を含んでもよい。
【0062】
第1液体保存部131は、第1液状組成物を保存することができる。第1液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。第1液状組成物は、加熱される場合、煙を生成することができる。すなわち、第1液状組成物は、煙を生成することができるタバコ含有物質または非タバコ物質でもあり、第1液状組成物の加熱時に生成される第1エアロゾルは、有煙エアロゾルでもある。
【0063】
第1液状組成物は、第1保湿剤を含んでもよい。一実施例において、第1保湿剤は、植物性グリセリン(Vegetable Glycerin: VG)を含んでもよい。他の実施例において、第1保湿剤は、第1液状組成物の物性(フロー性)を改善するために、植物性グリセリン及びプロピレングリコール(Propylene Glycol)を含んでもよい。この際、植物性グリセリン:プロピレングリコールの比率は、4:1~9:1である。
【0064】
第1液状組成物は、第1保湿剤以外にも、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物などをさらに含んでもよい。また、第1液状組成物は、ニコチンをさらに含んでもよい。
【0065】
香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果実香成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0066】
第2液体保存部141は、第2液状組成物を保存することができる。第2液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。第2液状組成物は、加熱される場合にも、煙を生成しない。すなわち、第2液状組成物は、煙を生成しないタバコ含有物質または非タバコ物質でもあり、第2液状組成物の加熱時に生成される第2エアロゾルは、無煙エアロゾルでもある。
【0067】
第2液状組成物は、第2保湿剤を含んでもよい。一実施例において、第2保湿剤は、プロピレングリコール(Propylene Glycol: PG)のみを含んでもよい。他の実施例において、第2保湿剤は、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールなどをさらに含んでもよい。
【0068】
また、第2液状組成物は、第2保湿剤以外にも、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物などをさらに含んでもよい。また、第2液状組成物は、ニコチンをさらに含んでもよい。
【0069】
香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果実香成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0070】
第1液体伝達手段133は、第1液状組成物を第1ヒータ135に伝達することができる。第2液体伝達手段143は、第1液状組成物を第2ヒータ145に伝達することができる。例えば、第1液体伝達手段133及び第2液体伝達手段143は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0071】
第1ヒータ135は、第1液体伝達手段133によって伝達される第1液状組成物を加熱することができる。第2ヒータ145は、第2液体伝達手段143によって伝達される第2液状組成物を加熱することができる。例えば、第1ヒータ135及び第2ヒータ145は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、第1ヒータ135及び第2ヒータ145は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段133、143に巻かれる構造によっても配置される。第1ヒータ135及び第2ヒータ145、電流供給によって加熱され、第1ヒータ135及び第2ヒータ145と接触された液状組成物に熱を伝達し、液状組成物を加熱することができる。その結果、第1エアロゾル及び/または第2エアロゾルが生成される。
【0072】
第1ヒータ135は、第1液状組成物を加熱して第1エアロゾルを生成することができる。第1エアロゾルは、第1経路137を通じてチャンバ170にも伝達される。第2ヒータ145は、第2液状組成物を加熱して第2エアロゾルを生成することができる。第2エアロゾルは、第2経路147を通じてチャンバ170にも伝達される。第1エアロゾル及び第2エアロゾルは、チャンバ170で混合されてユーザに伝達されうる。
【0073】
一方、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、カトマイザ(cartomizer)または、霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0074】
図3は、他の実施例による第1蒸気化器第2蒸気化器及びチャンバを図示する図面である。
【0075】
図2との相違点は、チャンバ170の形成方法にある。
図2は、チャンバ170が別途に備えられる一方、
図3は、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140がチャンバ170の一部を形成する。以下、
図2との重複説明は、省略する。
【0076】
図面を参照すれば、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、互いに分離可能に結合可能であるか、一体として形成されてもよい。チャンバの一部170aは、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140によっても形成される。
【0077】
第1蒸気化器130は、チャンバの一部170aと流体連通する第1貫通ホール171を含み、第2蒸気化器140は、チャンバの一部170aと流体連通する第2貫通ホール173を含んでもよい。第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140が共通するチャンバ170の一部を形成するために、第1貫通ホール171は、第1ヒータ135の上下方向中心線O1とチャンバ170の上下方向中心線O3との間に配置され、第2貫通ホール173は、第2ヒータ145の上下方向中心線O2とチャンバ170の上下方向中心線O3との間に配置される。この際、上下方向は、エアロゾル生成装置1の長手方向と同一でもある。
【0078】
図2及び
図3でのように、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140がチャンバの一部170aを形成する場合が、チャンバ170が別途に備えられる場合に比べて、チャンバ170の容積が大きいということが分かる。これにより、第1エアロゾル及び第2エアロゾルがさらに均一に混合されうる。
【0079】
図4は、一実施例による第1蒸気化器及び第2蒸気化器の結合方法及びチャンバ形成方法を説明するための図面である。
【0080】
図面を参照すれば、一実施例による第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、互いに分離可能に結合することができる。
【0081】
例えば、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器のうち、いずれか1つの蒸気化器は、フックを備え、他の1つの蒸気化器は、係止溝を備えており、それぞれの蒸気化器が互いに締結されてもよい。
【0082】
他の例において、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140のうち、いずれか1つの蒸気化器は、突起を備え、他の1つは、突起に対応する溝を備えており、それぞれの蒸気化器が嵌合方式によって締結されてもよい。
【0083】
但し、本発明の第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140の結合方式は、前述した例に限定されず、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140が分岐可能に結合可能な方式であれば、前述した例に限定されない。
【0084】
一方、第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140の結合によって第1エアロゾル及び第2エアロゾルが混合されるチャンバの一部170aが生成される。
【0085】
本開示のエアロゾル生成装置1は、無煙エアロゾルを生成する第1モードまたはニコチンの移送量を調節する第2モードで動作可能なので、ユーザの使用パターンによって第1液状組成物及び第2液状組成物の消尽程度が互いに異なってもいる。一実施例によるエアロゾル生成装置1は、消尽された蒸気化器のみ交換可能であるという利点がある。
【0086】
図5は、他の実施例による第1蒸気化器及び第2蒸気化器の結合方法及びチャンバ形成方法を説明するための図面である。
【0087】
図面を参照すれば、他の実施例による第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140は、一体として形成されてもよい。この際、第1液体保存部131及び第2液体保存部142は、隔壁180によっても区分される。
【0088】
一体化された第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140には、第1エアロゾル及び第2エアロゾルが混合されるチャンバの一部170aが形成されてもよい。
【0089】
第1蒸気化器130及び第2蒸気化器140が一体として形成される場合、作製容易性が増大する。
【0090】
図6は、本発明のエアロゾル生成システムの動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0091】
図面を参照すれば、S610段階において、外部機器3は、遠隔制御信号をエアロゾル生成装置1に無線または有線で伝送することができる。遠隔制御信号には、モード選択情報及び電力制御情報が含まれてもよい。
【0092】
エアロゾル生成装置1内の通信部150は、遠隔制御信号を受信することができる。そのために、通信部150は、1つ以上の通信モジュールを含んでもよい。例えば、通信部150は、Wi-Fi(登録商標)通信モジュール、NFC通信モジュール、ジグビー(zigbee(登録商標))通信モジュール、ブルートゥース(登録商標)(zigbee(登録商標))通信モジュールなどを含んでもよい。
【0093】
S620段階において、制御部120は、通信部150が受信した遠隔制御信号に基づいて動作モードを分析する。制御部120は、モード選択情報に基づいて動作モードを分析することができる。
【0094】
本開示の動作モードは、無煙エアロゾルを生成する第1モード及び第2液状組成物に含まれたニコチンの移送量を調節する第2モードを含んでもよい。
【0095】
S630段階において、制御部120は、モード選択情報に含まれた動作モードが第1モードである場合、第2蒸気化器140にのみ電力を供給することができる。すなわち、制御部120は、動作モードが第1モードである場合、第1蒸気化器130に電力を供給しない。
【0096】
第2蒸気化器140は、無煙エアロゾルを生成する第2液状組成物を含んでもよい。一実施例において、第2液状組成物は、第2保湿剤を含み、第2保湿剤は、プロピレングリコールのみを含んでもよい。
【0097】
第2蒸気化器140に電力が供給されることにより、無煙の第2エアロゾルが生成されうる。第2エアロゾルには、ニコチンが含まれてもよい。第2エアロゾルは、チャンバ170を通過してユーザに伝達されうる。
【0098】
一方、第1モードは、複数のサブモードを含んでもよい。制御部120は、サブモードに対応して第2蒸気化器140が最大出力の50%~100%範囲で出力されるように第2蒸気化器140に電力を供給することができる。
【0099】
S640段階において、制御部120は、モード選択情報に含まれた動作モードが第1モードではない場合、動作モードが第2モードであるか否かを分析する。
【0100】
S650段階において、制御部120は、動作モードが第2モードである場合、第1蒸気化器130に電力を供給した状態で、第2蒸気化器に選択的に電力を供給することができる。
【0101】
第1蒸気化器130は、有煙エアロゾルを生成する第1液状組成物を含んでもよい。第1液状組成物は、第1保湿剤を含んでもよい。一実施例において、第1保湿剤は、植物性グリセリンのみを含んでもよい。他の実施例において、第1保湿剤は、植物性グリセリン及びプロピレングリコール(Propylene Glycol)が一定比率で混合された混合物でもある。例えば、植物性グリセリン:プロピレングリコールの比率は、4:1~9:1である。第1保湿剤がプロピレングリコールをさらに含む場合、第1液状組成物の物性(フロー性)が改善されうる。
【0102】
第1蒸気化器130に電力が供給されることにより、有煙の第1エアロゾルが生成されうる。また、第2蒸気化器140に電力が供給される場合、無煙の第2エアロゾルが生成されうる。
【0103】
第1エアロゾルは、チャンバ170を通じてユーザに伝達されうる。また、第2蒸気化器140に電力が供給される場合、第1エアロゾル及び第2エアロゾルは、チャンバ170で混合されてユーザに伝達されうる。
【0104】
一方、第2モードは、複数のサブモードを含んでもよい。制御部120は、サブモードに対応して第1蒸気化器130が最大出力の80%~100%範囲で出力されるように第1蒸気化器130に電力を供給し、第2蒸気化器140が最大出力の0%~70%範囲で出力されるように第2蒸気化器に電力を供給することができる。
【0105】
S660段階において、制御部120は、動作モードが第1モード及び第2モードのどちらでもない場合、エラーと判断し、遠隔制御信号の再送信を要請することができる。
【0106】
前述した方法は、コンピュータで実行されるプログラムで作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を用いて前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現されてもよい。また、前述した方法で使用されたデータの構造は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に様々な手段を通じて記録されてもよい。前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、RAM、USB、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
【0107】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に現れており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれたと解釈されねばならない。