(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】端末装置、基地局装置、および、通信方法
(51)【国際特許分類】
H04L 1/00 20060101AFI20221220BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221220BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221220BHJP
H04L 1/16 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
H04L1/00 A
H04W28/06 110
H04W72/04 136
H04L1/16
(21)【出願番号】P 2018073685
(22)【出願日】2018-04-06
【審査請求日】2021-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人SBPJ国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【氏名又は名称】堅田 裕之
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人SBPJ国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】李 泰雨
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】吉村 友樹
(72)【発明者】
【氏名】劉 麗清
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】Huawei,draftCR to 38.212 capturing RAN1#92 meeting agreements[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803544,2018年02月,p.9-53
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/00
H04W 28/06
H04W 72/04
H04L 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UCIのペイロードを符号化し、
前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチを行う符号化部と、
前記UCIを送信する送信部と、を備え、
前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、
前記レートマッチの出力系列の長さE
UCIは、
前記UCIのペイロード、第1のCRCビット数O
CRC
、最大符号化率R
UCI
max
、及び変調方式に対応するビット数Q
m
に基づいて与えられ、
前記第1のCRCビット数O
CRCは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが20ビット以上の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが20ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット未満の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが360ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット以上の場合、22である、
端末装置。
【請求項2】
UCIのペイロードを復号化し、
前記UCIを受信する受信部と、を備え、
前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、
端末装置による前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチの出力系列の長さE
UCIは、
前記UCIのペイロード、第1のCRCビット数O
CRC
、最大符号化率R
UCI
max
、及び変調方式に対応するビット数Q
m
に基づいて与えられ、
前記第1のCRCビット数O
CRCは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが20ビット以上の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが20ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット未満の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが360ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット以上の場合、22である、
基地局装置。
【請求項3】
端末装置に用いられる通信方法であって、
UCIのペイロードを符号化し、
前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチを行い、
前記UCIを送信し、
前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、
前記レートマッチの出力系列の長さE
UCIは、
前記UCIのペイロード、第1のCRCビット数O
CRC
、最大符号化率R
UCI
max
、及び変調方式に対応するビット数Q
m
に基づいて与えられ、
前記第1のCRCビット数O
CRCは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記第1のCRCビット数O
CRC
は、前記ペイロードのサイズが20ビット以上の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズ
が12ビット未満の場合、0であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが12ビット以上、20ビット未満の場合、6であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが20ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット未満の場合、11であり、
前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズが360ビット以上であり、前記レートマッチの出力系列の長さE
UCI
が1088ビット以上の場合、22である、
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、基地局装置、および、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE:登録商標)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access : EUTRA」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。また、3GPPにおいて、新た
な無線アクセス方式(以下、「New Radio(NR)」と称する。)が検討されている(非特
許文献1、2、3、4)。LTEでは、基地局装置をeNodeB(evolved NodeB)と
も称する。NRでは、基地局装置をgNodeBとも称する。LTE、および、NRでは、端末装置をUE(User Equipment)とも称する。LTE、および、NRは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
【0003】
NRにおいて、1つのサービングセルに対して下りリンクBWP(bandwidth part)と上りリンクBWPのセットが設定される(非特許文献3)。端末装置は、下りリンクBWPにおいてPDCCHとPDSCHを受信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】"3GPP TS 38.211 V15.0.0 (2018-03), NR; Physical channels and modulation", R1-1803552, 14th March, 2018.
【文献】"3GPP TS 38.212 V15.0.0 (2018-03), NR; Multiplexing and channel coding", R1-1803553, 14th March, 2018.
【文献】"3GPP TS 38.213 V15.0.0 (2018-03), NR; Physical layer procedures for control", R1-1803554, 14th March, 2018.
【文献】"3GPP TS 38.214 V15.0.0 (2018-03), NR; Physical layer procedures for data", R1-1803555, 8th March, 2018.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、効率的に上りリンク送信を行うことができる端末装置、該端末装置に用いられる通信方法、効率的に上りリンク送信の受信を行うことができる基地局装置、および、該基地局装置に用いられる通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、UCIのペイロードを符号化し、前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチを行う符号化部と、前記UCIを送信する送信部と、を備え、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、前記レートマッチの出力系列の長さEUCIは、第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。
【0007】
(2)本発明の第2の態様は、端末装置であって、PUCCHを送信する送信部を備え
、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【0008】
(3)本発明の第3の態様は、基地局装置であって、UCIのペイロードを復号化し、前記UCIを受信する受信部と、を備え、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、端末装置による前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチの出力系列の長さEUCIは、第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。ここで、基地局装置は、前記出力系列の長さEUCIに基づいてUCIのペイロードを復号化してもよい。
【0009】
(4)本発明の第4の態様は、基地局装置であって、PUCCHを受信する受信部を備え、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【0010】
(5)本発明の第5の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、UCIのペイロードを符号化し、前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチを行う符号化ステップと、前記UCIを送信するステップと、を備え、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、前記レートマッチの出力系列の長さEUCIは、第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。
【0011】
(6)本発明の第6の態様は、PUCCHを送信する端末装置に用いられる通信方法であって、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【0012】
(7)本発明の第7の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、基地局装置に用いられる通信方法であって、UCIのペイロードを復号化し、前記ペイロードの復号化ビットのレートマッチを行い、前記UCIを受信する受信し、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、端末装置による前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチの出力系列の長さEUCIは、
第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。
。
【0013】
(8)本発明の第8の態様は、PUCCHを受信し、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、端末装置は効率的に上りリンク送信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に上りリンク送信の受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本実施形態の無線通信システムの概念図である。
【
図2】本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。
【
図3】本実施形態における上りリンクスロットの概略構成を示す図である。
【
図4】本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。
【
図5】本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。
【
図6】本実施形態におけるPUCCHリソースが上位層パラメータによって設定される一例を示す図である。
【
図7】本実施形態におけるCRCビットのサイズを決定するフローチャートを示した図である。
【
図8】本実施形態におけるUCIペイロードaのサイズAとレートマッチ出力系列f
c
eのサイズに基づくコードブロックセグメンテーションを示した図である。
【
図9】本実施形態におけるUCIペイロードaに含まれるCSI-part2にドロッピングを適用する時にUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態における仮想的なCRCビットのサイズを決定するフローチャートを示した図である。
【
図11】本実施形態におけるUCIペイロードaに含まれるCSI-part1にドロッピングを適用する時にUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。
図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3を具備する。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1という。
【0018】
本実施形態の物理チャネルおよび物理信号について説明する。
【0019】
端末装置1から基地局装置3への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信する
ために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、端末装置1が上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI
)を基地局装置3へ送信するために用いられる。なお、本実施形態において、端末装置1は、プライマリセル、および/または、プライマリセルの機能を有するセカンダリセル、および/または、PUCCHの送信が可能なセカンダリセルにおいてPUCCHの送信を行ってもよい。つまり、PUCCHは、特定のサービングセルにおいて送信されてもよい。
【0020】
上りリンク制御情報は、下りリンクのチャネル状態情報(Channel State Information:
CSI)、PUSCHリソースの要求を示すスケジューリング要求(Scheduling Request: SR)、下りリンクデータ(Transport block, Medium Access Control Protocol Data Unit: MAC PDU, Downlink-Shared Channel: DL-SCH, Physical Downlink Shared Channel: PDSCH)に対するHARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement
)のうち、少なくとも1つを含む。
【0021】
HARQ-ACKを、ACK/NACK、HARQフィードバック、HARQ-ACKフィードバック、HARQ応答、HARQ-ACK応答、HARQ情報、HARQ-ACK情報、HARQ制御情報、および、HARQ-ACK制御情報とも称する。下りリンクデータが成功裏に復号された場合、該下りリンクデータに対するACKが生成される。下りリンクデータが成功裏に復号されなかった場合、該下りリンクデータに対するNACKが生成される。DTX(discontinuous transmission)は、下りリンクデータを検出しなかったことを意味してもよい。DTX(discontinuous transmission)は、HARQ-ACK応答を送信するべきデータを検出しなかったことを意味してもよい。HARQ-ACKは、1つのトランスポートブロックに少なくとも対応するHARQ-ACKビットを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKビットは、1または複数のトランスポートブロックに対応するACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement
)を示してもよい。HARQ-ACKは、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKビットが1または複数のトランスポートブロックに対応することは、HARQ-ACKビットが該1または複数のトランスポートブロックを含むPDSCHに対応することであってもよい。
【0022】
HARQ-ACKビットは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。HARQ-ACKは、HARQフィードバック、HARQ情報、HARQ制御情報とも呼称される。
【0023】
チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)は、チャネル品質指標(C
QI:Channel Quality Indicator)とランク指標(RI:Rank Indicator)を含んでもよい。チャネル品質指標は、プレコーダ行列指標(PMI:Precoder Matrix Indicator)、CSI-RS指標(CRI:CSI-RS indicator)を含んでもよい。チャネル状態情報はプレコーダ行列指標を含ん
でもよい。CQIは、チャネル品質(伝搬強度)に関連する指標であり、PMIは、プレコーダを指示する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)を指示する指標である。CSIはCSIレポート、CSI情報とも呼称する。
【0024】
CSIレポートは1つまたは複数に分割されてもよい。例えば、CSIレポートが2つに分割される場合、分割された第1のCSIレポートはCSI―part1、分割された第2のCSIレポートはCSI―part2であってもよい。CSIレポートのサイズは
分割されたCSIのうちの一部または全部のビット数であってもよい。CSIレポートのサイズはCSI―part1のビット数であってもよい。CSIレポートのサイズはCSI―part2のビット数であってもよい。CSIレポートのサイズは分割された複数のCSIレポートのビット数の総和であってもよい。分割された複数のCSIのビット数の総和は、分割される前のCSIレポートのビット数である。CSI-part1は少なくともRI、CRI、CQI、PMIの何れかの一部または全部を含んでもよい。CSI-part2
はPMI、CQI、RI、CRIの何れかの一部または全部を含んでもよい。
【0025】
スケジューリングリクエスト(SR: Scheduling Request)は、初期送信のためのPUSCHのリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットは、正のSR(positive SR)または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットが正のSRを示すことは、“正のSRが送信される”とも呼称される。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示された場合に、送信されてもよい。スケジューリングリクエストビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも呼称される。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCHのリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示されない場合に、送信されてもよい。
【0026】
スケジューリングリクエストビットは、1または複数のSR設定(SR configuration)のいずれかに対する正のSR、または、負のSRのいずれかを示すために用いられてもよい。該1または複数のSR設定のそれぞれは、1または複数のロジカルチャネルに対応してもよい。あるSR設定に対する正のSRは、該あるSR設定に対応する1または複数のロジカルチャネルのいずれかまたは全部に対する正のSRであってもよい。負のSRは、特定のSR設定に対応しなくてもよい。負のSRが示されることは、全てのSR設定に対して負のSRが示されることであってもよい。
【0027】
SR設定は、スケジューリングリクエストID(Scheduling Request ID)であっても
よい。
【0028】
PUSCHは、上りリンクデータ(Transport block, Medium Access Control Protocol Data Unit: MAC PDU, Uplink-Shared Channel: UL-SCH)を送信するために用いられて
もよい。PUSCHは、上りリンクデータと共にHARQ-ACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられてもよい。また、PUSCHはチャネル状態情報のみ、または、HARQ-ACKおよびチャネル状態情報のみを送信するために用いられてもよい。つまり、PUSCHは、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。端末装置1は、上りリンクグラント(uplink grant)を含むPDCCH(Physical Downlink Control Channel)の検出に基づいてPUSCHを送信してもよい。
【0029】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスメッセージ1)を送信するために用いられる。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンクデータの送信に対する同期(タイミ
ング調整)、およびPUSCH(UL-SCH)リソースの要求の少なくとも一部を示すために用いられてもよい。
【0030】
端末装置1から基地局装置3への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理シ
グナルが用いられてもよい。上りリンク物理シグナルは、上位層から出力された情報を送信するために使用されなくてもよいが、物理層によって使用される。
・上りリンク参照信号(UL RS:Uplink Reference Signal)
本実施形態において、少なくとも以下の2つのタイプの上りリンク参照信号が少なくとも用いられてもよい。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
DMRSは、PUSCH、および/または、PUCCHの送信に関連する。DMRSは、PUSCHまたはPUCCHと多重されてもよい。基地局装置3は、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにDMRSを使用する。以下、PUSCHとDMRSを共に送信することを、単にPUSCHを送信すると称する。該DMRSは該PUSCHに対応してもよい。以下、PUCCHとDMRSを共に送信することを、単にPUCCHを送信すると称する。該DMRSは該PUCCHに対応してもよい。
【0031】
SRSは、PUSCH、および/または、PUCCHの送信に関連しなくてもよい。SRSは、PUSCH、および/または、PUCCHの送信に関連してもよい。基地局装置3は、チャネル状態の測定のためにSRSを用いてもよい。SRSは、上りリンクスロットにおける最後から1つまたは複数の所定数のOFDMシンボルにおいて送信されてもよい。
【0032】
基地局装置3から端末装置1への下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられてもよい。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために、物理層によって使用されてもよい。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
PBCHは、サービングセル内またはアクティブBWP(Bandwidth Part)内またはキャリア内の、1つまたは複数の端末装置1において共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB)を報知するために
用いられる。PBCHは、所定の送信間隔に基づき送信されてもよい。例えば、PBCHは、80msの間隔で送信されてもよい。PBCHに含まれる情報の少なくとも一部は、80msごとに更新されてもよい。PBCHは、周波数領域において、所定のサブキャリア数(例えば、288サブキャリア)により構成されてもよい。また、PBCHは、時間領域において、2、3、または、4OFDMシンボルを含んで構成されてもよい。MIBは、同期信号の識別子(インデックス)に関連する情報を含んでもよい。MIBは、PBCHが送信されるスロットの番号、サブフレームの番号、および、無線フレームの番号の少なくとも一部を指示する情報を含んでもよい。第1の設定情報はMIBに含まれてもよい。該第1の設定情報は、ランダムアクセスメッセージ2、ランダムアクセスメッセージ3、ランダムアクセスメッセージ4の一部または全部に少なくとも用いられる設定情報であってもよい。
【0033】
PDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信す
るために用いられる。下りリンク制御情報を、DCIフォーマットとも称する。なお、DCIフォーマットは、1つまたは複数の下りリンク制御情報のフィールドを含んでも構成されてもよい。下りリンク制御情報は、上りリンクグラント(uplink grant)または下りリンクグラント(downlink grant)のいずれかを少なくとも含んでもよい。
【0034】
上りリンクグラントは、単一のセル内の単一のPUSCHのスケジューリングに用いら
れてもよい。上りリンクグラントは、単一のセル内の複数のスロットにおける複数のPUSCHのスケジューリングに用いられてもよい。上りリンクグラントは、単一のセル内の複数のスロットにおける単一のPUSCHのスケジューリングに用いられてもよい。上りリンクグラントを含む下りリンク制御情報は、上りリンクに関連するDCIフォーマットとも称されてもよい。
【0035】
1つの下りリンクグラントは、1つのサービングセル内の1つのPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。下りリンクグラントは、該下りリンクグラントが送信されたスロットと同じスロット内のPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。下りリンクグラントを含む下りリンク制御情報は、下りリンクに関連するDCIフォーマットとも称されてもよい。
【0036】
PDSCHは、下りリンクデータ(TB、MAC PDU、DL-SCH、PDSCH、CB、CBG)を送信するために用いられる。PDSCHは、ランダムアクセスメッセージ2(ランダムアクセスレスポンス)を送信するために少なくとも用いられる。PDSCHは、初期アクセスのために用いられるパラメータを含むシステムインフォーメーションを送信するために少なくとも用いられる。
【0037】
上述したBCH、UL-SCHおよびDL-SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層で用いられるチャネルはトランスポートチャネルと呼称される。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位は、トランスポートブロックまたはMAC PDUとも呼称される。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に変調処理が行なわれる。
【0038】
基地局装置3と端末装置1は、上位層(higher layer)において信号をやり取り(送受信)してもよい。例えば、基地局装置3と端末装置1は、無線リソース制御(RRC: Radio Resource Control)層において、RRCシグナリング(RRC message: Radio Resource Control
message、RRC information: Radio Resource
Control informationとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置1は、MAC層において、MAC CE(Control Element)を送受信してもよい。ここで、RRCシグナリング、および/または、MAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
【0039】
PUSCHおよびPDSCHは、RRCシグナリング、および、MAC CEを送信するために少なくとも用いられる。ここで、基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のRRCシグナリングであってもよい。セル内における複数の端末装置1に対して共通のRRCシグナリングは、共通RRCシグナリングとも呼称される。基地局装置3からPDSCHで送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置1に対して専用のRRCシグナリング(dedicated signalingまたはUE specific signalingとも呼称される)であってもよい。端末装置1に対して専用のRRCシグナリングは、専用RRCシグナリングとも呼称される。セルスペシフィックパラメータは、セル内における複数の端末装置1に対して共通のRRCシグナリング、または、ある端末装置1に対して専用のRRCシグナリングを用いて送信されてもよい。UEスペシフィックパラメータは、あ
る端末装置1に対して専用のRRCシグナリングを用いて送信されてもよい。
【0040】
以下、本実施形態の無線フレーム(radio frame)の構成について説明する。
【0041】
図2は、本実施形態の無線フレームの概略構成を示す図である。
図2において、横軸は時間軸である。無線フレームのそれぞれは、10ms長であってもよい。また、無線フレームのそれぞれは10のスロットから構成されてもよい。スロットのそれぞれは、1ms長であってもよい。
【0042】
以下、本実施形態のスロットの構成の一例について説明する。
図3は、本実施形態における上りリンクスロットの概略構成を示す図である。
図3において、1つのセルにおける上りリンクスロットの構成を示す。
図3において、横軸は時間軸であり、縦軸は周波数軸である。上りリンクスロットはN
UL
symb個のSC-FDMAシンボルを含んでもよい。上りリンクスロットはN
UL
symb個のOFDMシンボルを含んでもよい。以下、本実施形態では、上りリンクスロットがOFDMシンボルを含む場合を用いて説明をするが、上りリンクスロットがSC-FDMAシンボルを含む場合にも本実施形態を適用することはできる。
【0043】
図3において、lはOFDMシンボル番号/インデックスであり、kはサブキャリア番号/インデックスである。スロットのそれぞれにおいて送信される物理シグナルまたは物理チャネルは、リソースグリッドによって表現される。上りリンクにおいて、リソースグリッドは複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリア番号/インデックスk、および、OFDMシンボル番号/インデックスlによって表される。
【0044】
上りリンクスロットは、時間領域において、複数のOFDMシンボルl(l=0,1,・・・,NUL
symb-1)を含んでもよい。1つの上りリンクスロットにおいて、上りリンクにおけるノーマルCP(normal Cyclic Prefix)に対して、NUL
symbは7または14であってもよい。上りリンクにおける拡張CP(extended Cyclic Prefix)に対して、NUL
symbは6または12であってもよい。
【0045】
端末装置1は、上りリンクにおけるCP長を示す上位層のパラメータUL-CyclicPrefixLengthを基地局装置3から受信する。基地局装置3は、セルに対応する該上位層のパラメ
ータUL-CyclicPrefixLengthを含むシステムインフォメーションを、該セルにおいて報知
してもよい。
【0046】
上りリンクスロットは、周波数領域において、複数のサブキャリアk(k=0,1,・・・,NUL
RB・NRB
SC-1)を含んでもよい。NUL
RBは、サービングセルに
対する上りリンク帯域幅設定であり、NRB
SCの倍数によって表現される。NRB
SCは、サブキャリアの数によって表現される、周波数領域における(物理)リソースブロックサイズである。サブキャリア間隔Δfは15kHzであってもよい。NRB
SCは12
であってもよい。周波数領域における(物理)リソースブロックサイズは180kHzであってもよい。
【0047】
1つの物理リソースブロックは、時間領域においてNUL
symbの連続するOFDMシンボ
ルと周波数領域においてNRB
SCの連続するサブキャリアとから定義される。ゆえに、1つの物理リソースブロックは(NUL
symb・NRB
SC)のリソースエレメントから構成される。1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応してもよい。物理リソースブロックは周波数領域において、周波数の低いほうから順に番
号nPRB(0,1,…, NUL
RB -1)が付けられてもよい。
【0048】
本実施形態における下りリンクのスロットは、複数のOFDMシンボルを含む。本実施形態における下りリンクのスロットの構成は上りリンクと基本的に同じであるため、下りリンクのスロットの構成の説明は省略する。
【0049】
以下、本実施形態における装置の構成について説明する。
【0050】
図4は、本実施形態の端末装置1の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置1は、無線送受信部10、および、上位層処理部14を含んで構成される。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF(Radio Frequency)部12、および、ベース
バンド部13を含んで構成される。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16を含んで構成される。無線送受信部10を送信部、受信部、符号化部、復号部、または、物理層処理部とも称する。
【0051】
上位層処理部14は、ユーザの操作等により生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10に出力する。上位層処理部14は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線
リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
【0052】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部15は、無線リソース制御層処理部16によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、ランダムアクセス手順の制御を行う。
【0053】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。
【0054】
無線送受信部10は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行う。無線送受信部10は、基地局装置3から受信した信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10は、データを変調、符号化することによって送信信号を生成し、基地局装置3に送信する。
【0055】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート: down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0056】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号を、アナログ信号からディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変
換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0057】
ベースバンド部13は、データを逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform: IFFT)して、SC-FDMAシンボルを生成し、生成されたSC-FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信
号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0058】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は、電力を増幅する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0059】
図5は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、符号化部、復号部、または、物理層処理部とも称する。
【0060】
上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
【0061】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部35は、無線リソース制御層処理部36によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、ランダムアクセス手順の制御を行う。
【0062】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、物理下りリンク共用チャネルに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノードから取得し
、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置1各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置1各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
【0063】
無線送受信部30の機能は、無線送受信部10と同様であるため説明を省略する。
【0064】
端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。端末装置1が備える符号10から符号16が付された部のそれぞれは、少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのプロセッサと連結されるメモリとして構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、少なくとも1つのプロセッサと前記少なくとも1つのプロセッサと連結されるメモリとして構成されてもよい。
【0065】
本実施形態の無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)および/またはFDD(Frequency Division Duplex)が適用されてもよい。セルアグリゲーションの場合
には、TDDが適用されるサービングセルとFDDが適用されるサービングセルが集約されてもよい。
【0066】
なお、上位層の信号は、RMSI(Remaining Minimum System Information)、OSI(Other System Information)、SIB(System Information Block)、RRC(Radio Resource Control)メッセージ、MAC CE(Medium Access Control Control Element)のいずれかであってもよい。また、上位層パラメータ(higher layer parameter)は
上位層の信号に含まれるパラメータや情報要素を意味してもよい。
【0067】
PUCCHで送信するUCIはHARQ-ACK、スケジューリングリクエスト、および/または、CSIを含んでもよい。
【0068】
端末装置1は、1つまたは複数の上位層パラメータに基づいて、PUCCHフォーマットでのPUCCH送信に対するリソース(PUCCHリソース)を設定する。上位層パラメータPUCCH-resource-config-PF0は、PUCCHフォーマット0でのPUCCH送信に
対する1つまたは複数のPUCCHリソースの設定に用いられる。上位層パラメータPUCCH-resource-config-PF1は、PUCCHフォーマット1でのPUCCH送信に対する1つまたは複数のPUCCHリソースの設定に用いられる。上位層パラメータPUCCH-resource-config-PF2は、PUCCHフォーマット2でのPUCCH送信に対する1つまたは複数のPUCCHリソースの設定に用いられる。上位層パラメータPUCCH-resource-config-PF3は、PUCCHフォーマット3でのPUCCH送信に対する1つまたは複数のPUCCHリソースの設定に用いられる。上位層パラメータPUCCH-resource-config-PF4は、PUCCHフォーマット4でのPUCCH送信に対する1つまたは複数のPUCCHリソースの設定に用いられる。
【0069】
ここで、PUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースの設定に用いられる上位層パラメータの値や種類、および/または、PUCCHフォーマットに対応するPUCCHリソースで送信可能なUCIビットの数に少なくとも基づいて定義されてもよい。例えば、PUCCHフォーマット0は、1つまたは2つのOFDMシンボルの長さを持ち、UCIビット数は1または2ビットであってもよい。PUCCHフォーマット1は4つのOFDMシンボル以上の長さを持ち、UCIビット数は1または2ビットであってもよい。PUCCHフォーマット2は1つまたは2つのOFDMシンボルの長さを持ち、UCIビット数は3と同じまたは大きくてもよい。PUCCHフォーマット3は4つのOFDMシンボルと同じまたは長い長さを持ち、UCIビット数は3と同じまたは大きくてもよい。PUCCHフォーマット4は4つのOFDMシンボルと同じまたは長い長さを持ち、UCIビット数は3と同じまたは大きくてもよい。PUCCHフォーマット4で設定されるPUCCHリソースはOCCを含んでもよい。
【0070】
PUCCHリソースセットは、上位層パラメータPUCCH-resource-setによって、1つまたは複数に設定されてもよい。端末装置1は1つのPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースの数を上位層パラメータPUCCH-resource-set-sizeによって設定して
もよい。端末装置1はUCIのビット数Aに応じてPUCCHリソースセットを決定してもよい。UCIのビット数AがN1と同じまたは小さい場合、端末装置1は第1のPUCCHリソースセットを決定する。UCIのビット数AがN1より大きい、且つ、N2と同じまたは小さい場合、端末装置1は第2のPUCCHリソースセットを決定する。UCIのビット数AがN2と同じまたは大きい、且つ、N3と同じまたは小さい場合、端末装置1は第3のPUCCHリソースセットを決定する。UCIのビット数AがN3と同じまたは大きい、且つ、N4と同じまたは小さい場合、端末装置1は第4のPUCCHリソースセットを決定する。N1は2であってもよい。N2、N3、N4は上位層パラメータで設定されてもよい。
【0071】
端末装置1が、PUCCHリソースセットを設定する上位層パラメータPUCCH-resource-setによって構成されていない場合、HARQ-ACK情報を伴うPUCCH送信のため
の上りリンクBWPはSystemInformationBlockType1によって示され、PUCCHリソー
スセットはSystemInformationBlockType1に含まれる上位層パラメータPUCCH-resource-commonによって示される。
【0072】
端末装置1がPUCCHを用いてHARQ-ACK情報を送信するために、端末装置1はPUCCHリソースセットを決定した後にPUCCHリソースを決定する。PUCCHリソースの決定は、端末装置1が検出した最後のDCIフォーマット1_0またはDCI
フォーマット1_1に含まれるPUCCHリソースインジケータフィールド(PUCCH resource indicator field)の値に少なくとも基づいて行われる。
【0073】
端末装置1は、検出されたDCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1が示す順序に対応するHARQ-ACK情報をPUCCHで送信する。検出されたDCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1の順序は昇順(ascending order)を用
いてセル間のインデックスを先に設定してからPDCCHモニタリングオケージョンを後にする。例えば、端末装置1がサービングセル1でPDCCHモニタリングオケージョンTにおいてDCIフォーマットAを、PDCCHモニタリングオケージョン(T+1)においてDCIフォーマットBを検出し、サービングセル2でPDCCHモニタリングオケージョンTにおいてDCIフォーマットCを、PDCCHモニタリングオケージョン(T+1)においてDCIフォーマットDを検出した場合、端末装置1は、DCIフォーマットA、DCIフォーマットC、DCIフォーマットB、DCIフォーマットDの順で各DCIフォーマットに対応するHARQ-ACK情報をPUCCHで送信する。ここでDCIフォーマットA、DCIフォーマットB、DCIフォーマットC、DCIフォーマットDは、少なくともDCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1の何れかのDCIフォーマットであってもよい。
【0074】
端末装置1は、PDCCHから検出されたDCIフォーマット1_0またはDCIフォ
ーマット1_1に含まれるPUCCHリソースインジケータフィールド(PUCCH resource indicator field)の値が示す上位層パラメータPUCCH-resource-indexによって設定され
たPUCCHリソースインデックスにマップする。PUCCHリソースインデックスは上位層パラメータPUCCH-resource-set-sizeによって設定された1つまたは複数のPUCC
Hリソースのインデックスである。例えば、あるPUCCHリソースセットにおいて上位層パラメータPUCCH-resource-set-sizeによって4つのPUCCHリソースが設定され、
上位層パラメータPUCCH-resource-indexによってPUCCHリソースインジケータフィールドの値とPUCCHリソースの関係が、PUCCHリソースインジケータフィールドの値00に対応するPUCCHリソースが第1のPUCCHリソース、PUCCHリソースインジケータフィールドの値01に対応するPUCCHリソースが第2のPUCCHリソース、PUCCHリソースインジケータフィールドの値10に対応するPUCCHリソースが第3のPUCCHリソース、PUCCHリソースインジケータフィールドの値11に対応するPUCCHリソースが第4のPUCCHリソースで設定され、端末装置1がPDCCHから検出されたDCIフォーマット1_0またはDCIフォーマット1_1に含まれるPUCCHリソースインジケータフィールド(PUCCH resource indicator field)の値が10である場合、端末装置1は第3のPUCCHリソースを選択する。
【0075】
図6は、本実施形態におけるPUCCHリソースが上位層パラメータによって設定される一例を示す図である。1つのPUCCHリソースセットは1つまたは複数のPUCCHリソースが設定されてもよい。各PUCCHリソースは
図6に示すように、PUCCHがマップされる開始シンボルインデックス(starting symbol index)、シンボル数(symbol
duration)、周波数ホッピングしない場合、または、周波数ホッピングする場合の1番目のホップの開始PRBインデックス(starting PRB index of first hop)、周波数ホッピングする場合の2番目のホップの開始PRBインデックス(starting PRB index of second ho
p)、PRBの数(the number of PRBs)、周波数ホッピングフラッグ(frequency hopping flag)、サイクリックシフトのインデックス、OCCのインデックスの一部または全部に少なくとも基づき与えられる。1つのPUCCHリソースセットに設定される複数のPUCCHリソースは、PRB数が少ないPUCCHリソースに小さいインデックスが与えられて
もよい。つまり、PUCCHリソース1はPUCCHリソース2よりPRB数が少ないまた
は同じであってもよい。ここで、PRBを帯域幅、RBとも称する。
【0076】
PUCCHフォーマット0は、開始シンボルインデックス、シンボル数、周波数ホッピングフラグ、周波数ホッピングを施した場合の1番目のホップ、および/または、周波数ホッピングを施していない場合の開始PRBインデックス、周波数ホッピングを施した場合
の2番目のホップの開始PRBインデックス、サイクリックシフトのインデックスの一部ま
たは全部に少なくとも基づいて設定されてもよい。
【0077】
PUCCHフォーマット1は、開始シンボルインデックス、シンボル数、周波数ホッピングフラグ、周波数ホッピングを施した場合の1番目のホップ、および/または、周波数ホッピングを施していない場合の開始PRBインデックス、周波数ホッピングを施した場合
の2番目のホップの開始PRBインデックス、サイクリックシフトのインデックス、OCCのインデックスの一部または全部に少なくとも基づいて設定されてもよい。
【0078】
PUCCHフォーマット2は、開始シンボルインデックス、シンボル数、周波数ホッピングフラグ、周波数ホッピングを施した場合の1番目のホップ、および/または、周波数ホッピングを施していない場合の開始PRBインデックス、周波数ホッピングを施した場合
の2番目のホップの開始PRBインデックス、PRB数の一部または全部に少なくとも基づいて設定されてもよい。
【0079】
PUCCHフォーマット3は、開始シンボルインデックス、シンボル数、周波数ホッピングフラグ、周波数ホッピングを施した場合の1番目のホップ、および/または、周波数ホッピングを施していない場合の開始PRBインデックス、周波数ホッピングを施した場合
の2番目のホップの開始PRBインデックス、PRB数の一部または全部に少なくとも基づいて設定されてもよい。
【0080】
PUCCHフォーマット4は、開始シンボルインデックス、シンボル数、周波数ホッピングフラグ、周波数ホッピングを施した場合の1番目のホップ、および/または、周波数ホッピングを施していない場合の開始PRBインデックス、周波数ホッピングを施した場合
の2番目のホップの開始PRBインデックス、OCCの長さ、OCCのインデックスの一部
または全部に少なくとも基づいて設定されてもよい。
【0081】
PUCCH送信においてPUCCHリソースがPUCCHフォーマット0、または、PUCCHフォーマット2で設定される場合、最初のシンボルインデックスは上位層パラメータPUCCH-F0-F2-starting-symbolによって示される。PUCCH送信においてPUCC
HリソースがPUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、または、PUCCHフォーマット4で設定される場合、最初のシンボルインデックスは上位層パラメータPUCCH-F1-F3-F4-starting-symbolによって示される。
【0082】
PUCCH送信においてPUCCHリソースがPUCCHフォーマット0、または、PUCCHフォーマット2で設定される場合、シンボル数は上位層パラメータPUCCH-F0-F2-number-of-symbolsによって示される。PUCCH送信においてPUCCHリソースがP
UCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、PUCCHフォーマット4で設定される場合、シンボル数は上位層パラメータPUCCH-F1-F3-F4-number-of-symbolsによって示される。
【0083】
周波数ホッピングを施さない場合、PUCCH送信のために用いられるPUCCHリソースの最初のPRBインデックスは上位層パラメータPUCCH-starting-PRBによって示される。周波数ホッピングを施すPUCCHリソースの場合、1番目のホッピングにおいてPUCCH送信のために用いられるPUCCHリソースの最初のPRBインデックスは上位層パラメータPUCCH-starting-PRBによって示される。周波数ホッピングを施すPUCCHリソースの場合、2番目のホッピングにおいてPUCCH送信のために用いられるPUCCHリソースの最初のPRBインデックスは上位層パラメータPUCCH-2nd-hop-PRBによっ
て示される。
【0084】
端末装置1がPUCCHフォーマット2を用いてPUCCHを送信する場合、PUCCH送信に用いるPRBの数は上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBsによって示され
る。端末装置1がPUCCHフォーマット3を用いてPUCCHを送信する場合、PUCCH送信に用いるPRBの数は上位層パラメータPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示さ
れる。
【0085】
端末装置1がPUCCHリソースの周波数ホッピングをするかどうかは上位層パラメータPUCCH-frequency-hoppingによって示される。
【0086】
端末装置1がPUCCHフォーマット0、および/または、PUCCHフォーマット1を用いてPUCCHを送信する場合、PUCCHリソースのサイクリックシフトのインデックスは上位層パラメータPUCCH-F0-F1-initial-cyclic-shiftによって示される。
【0087】
端末装置1がPUCCHフォーマット1を用いてPUCCHを送信する場合、OCC(Orthogonal Cover Code)を生成する時に用いる1つまたは複数の値は、PUCCHのシン
ボル数と上位層パラメータPUCCH-F1-time-domain-OCCに少なくとも基づいて与えられる。
【0088】
端末装置1がPUCCHフォーマット4を用いてPUCCHを送信する場合、OCC(Orthogonal Cover Code)を生成する時に用いる1つまたは複数の値は、PUCCHのシン
ボル数と上位層パラメータPUCCH-F1-time-domain-OCCに少なくとも基づいて与えられる。
【0089】
PUCCHフォーマット3において、端末装置1はDMRS送信に用いるDMRSの数を上位層パラメータPUCCH-F3-F4-additional-DMRSによって設定されてもよい。PUCC
Hフォーマット4において、端末装置1はDMRS送信に用いるDMRSの数を上位層パラメータPUCCH-F3-F4-additional-DMRSによって設定されてもよい。
【0090】
端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットをPUCCHフォーマット2で送信する場合、端末装置1は、
図8のブロック802で示すように、該UCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットを符号化した符号語の符号化率が上位層パラメータPUCCH-F2-maximum-coderateによって与えられた符号化率と同じ
または該符号化率より低くなるように上位層パラメータによって設定されたPUCCHリソースの最小PRB数を決定する。最小PRB数は少なくとも該UCIペイロードのビット数、当該UCIペイロードに対するCRCビットのビット数、1PRBあたりのサブキャリア数
、変調方式に対応するビット数、および/または、最大符号化率に基づいて与えられる。変調方式に対応するビット数は、pi/2-BPSKの場合、1であってもよい。変調方式に対応
するビット数は、QPSKの場合、2であってもよい。
【0091】
端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットをPUCCH
フォーマット3で送信する場合、端末装置1は、
図8のブロック802で示すように、該UCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットを符号化した符号語の符号化率が上位層パラメータPUCCH-F3-maximum-coderateによって与えられた符号化率と同じ
または該符号化率より低くなるように上位層パラメータによって設定されたPUCCHリソースの最小PRB数を決定する。最小PRB数は少なくとも該UCIペイロードのビット数、当該UCIペイロードに対するCRCビットのビット数、1PRBあたりのサブキャリア数
、変調方式に対応するビット数、および/または、最大符号化率に基づいて与えられる。変調方式に対応するビット数は、pi/2-BPSKの場合、1であってもよい。変調方式に対応
するビット数は、QPSKの場合、2であってもよい。
【0092】
端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットをPUCCHフォーマット2で送信する、且つ、UCIペイロードが360ビットと同じまたは大きい、且つ、レートマッチの出力が1088ビットと同じまたは大きい場合、端末装置1は、
図8のブロック803で示すようにHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードに対してコードブロックセグメンテーション(Code block segmentation)を行い、コードブロックセグメンテーションされた
それぞれの情報ビット(コードブロックとも呼称される)に対してCRCビットを付加する。端末装置1は、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードと該UCIペイロードに対するCRCビットを符号化した符号語の符号化率が上位層パラメータPUCCH-F2-maximum-coderateによって与えられ
た符号化率と同じまたは該符号化率より低くなるように上位層パラメータによって設定されたPUCCHリソースの最小PRB数を決定する。最小PRB数は少なくとも該UCIペイロードのビット数、当該UCIペイロードに対するCRCビットのビット数、1PRBあたり
のサブキャリア数、変調方式に対応するビット数、および/または、最大符号化率に基づいて与えられる。変調方式に対応するビット数は、pi/2-BPSKの場合、1であってもよい
。変調方式に対応するビット数は、QPSKの場合、2であってもよい。
【0093】
端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードと該UCIペイロードaに対するCRCビットをPUCC
Hフォーマット3で送信する、且つ、UCIペイロードが360ビットと同じまたは大きい、且つ、レートマッチの出力が1088ビットと同じまたは大きい場合、端末装置1は、
図8のブロック803で示すようにHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメン
テーションを行い、コードブロックセグメンテーションされたそれぞれの情報ビット(コードブロックとも呼称される)に対してCRCビットを付加する。端末装置1は、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaと該UCIペイロードaに対するCRCビットを符号化した符号語の符号化率が上位層パラメータPUCCH-F3-maximum-coderateによって与えられた符号化率と同じまたは
該符号化率より低くなるように上位層パラメータによって設定されたPUCCHリソースの最小PRB数を決定する。最小PRB数は少なくとも該UCIペイロードaのビット数、当該
UCIペイロードaに対するCRCビットのビット数、1PRBあたりのサブキャリア数、変調方式に対応するビット数、および/または、最大符号化率に基づいて与えられる。変調方式に対応するビット数は、pi/2-BPSKの場合、1であってもよい。変調方式に対応する
ビット数は、QPSKの場合、2であってもよい。
【0094】
符号語は、UCIの符号化ビットを少なくとも含む系列であってもよい。符号語は、PRBにマッピングされる系列であってもよい。符号語は、1または複数のレートマッチ出力系列(rate-match output sequence)の結合に少なくとも基づき与えられる系列であってもよい。1または複数のレートマッチ出力系列fc
eは、UCIの符号化系列dc
nの
レートマッチ(rate-match)処理に少なくとも基づき与えられてもよい。ここで、cは、コードブロック番号を示すインデックスである。cは0からC-1の値を示すインデックスである。Cは、コードブロックの数を示す。eは、0からEUCI-1の範囲の整数のいずれかを示す。EUCIは、レートマッチ出力系列fc
eのサイズを示す。nは、0からN-1の範囲の整数のいずれかを示す。Nは、c番目のコードブロックのUCIの符号化ビット数であってもよい。Nは、UCIの符号化系列dc
nのサイズを示す。レートマッチ処理の入力は、UCIの符号化系列dc
nであってもよい。
【0095】
レートマッチ出力系列fc
eは、fc
e=dc
mod(n,N)であってもよい。ここで、mod(X,Y)は、XをYで除算した場合の余りを出力する関数であってもよい。チャネル符号化のためにpolar符号が用いられ、かつ、EUCIがN以上である場合に少なくとも、レートマッチ出力系列fc
eは、fc
e=dc
mod(n,N)であってもよい。UCIの符号化系列dc
nは、チャネル符号化された符号化系列をインターリーブ(interleave)することにより与えられてもよい。
【0096】
コードブロックの数Cは、コードブロックセグメンテーションに基づき与えられる。コードブロックセグメンテーションの詳細は後述される。
【0097】
コードブロックの数Cが1である場合、コードブロックの結合は行われなくてもよい。
【0098】
UCIペイロードaは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト(SR)
、および、CSIに少なくとも基づき与えられてもよい。UCIペイロードaと該UCIペイロードaに付加されるCRCビットを含んだペイロードを総合ペイロードと称する。また、UCIペイロードaのサイズAとUCIペイロードaに対応するCRCビットのサイズOCRCを総合ペイロードのサイズと称する。
【0099】
数式1から与えられるレートマッチ出力系列の長さEUCIは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaのサ
イズA、該UCIペイロードaに対するCRCビットのサイズOCRC、最大符号化率RUCI
max、変調方式に対応するビット数Qmに少なくとも基づいて与えられる。ここで、ceil[F]は、数値Fを切り上げてFより最も近く大きい整数を出力する関数である。min(F1, F2)はF1とF2の中で小さい値を出力する関数である。Etotは数式2に少なくとも基づいて
与えられる。
【0100】
【0101】
【0102】
端末装置1はPUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHをNsc,ctrl
RB、Nsymb-UCI
PUCCH、Qmに少なくとも基づいて決定する。Nsc,ctrl
RBはPUCCHのフォーマットによって与えられてもよい。Nsc,ctrl
RBは1つのPRBに与えられるサブキャリアの数であってもよい。Nsc,ctrl
RBはDMRSで与えられるサブキャリアを除いたサブキャリアの数であってもよい。Nsc,ctrl
RBは、周波数領域において1つのPRBに含まれ、且つ、DMRSがマップされないサブキャリアの数であってもよい。Qmは変調オーダーであってもよい。Qmは変調方式に応じる数であってもよい。Qmは1つの変調シンボルで送信できるビットの数
であってもよい。pi/2-BPSKの場合、Qmは1であってもよい。QPSKの場合、Qmは2であっ
てもよい。最大符号化率RUCI
maxは上位層パラメータによって与えられるコードレートで
ある。PUCCHフォーマット2の場合、最大符号化率RUCI
maxは上位層パラメータPUCCH-F2-maximum-coderateによって与えられる。PUCCHフォーマット3の場合、最大符号化率RUCI
maxは上位層パラメータPUCCH-F3-maximum-coderateによって与えられる。PUCCHフォーマット4の場合、最大符号化率RUCI
maxは上位層パラメータPUCCH-F4-maximum-coderateによって与えられる。Nsymb-UCI
PUCCHはPUCCHフォーマット2、および/または、PUCCHフォーマット3、および/または、PUCCHフォーマット4の送信で用いるOFDMシンボル数である。PUCCHフォーマット2において、Nsymb-UCI
PUCCHは上位層パラメータPUCCH-F0-F2-number-of-symbolsによって与えられてもよい。PUC
CHフォーマット3、および/または、PUCCHフォーマット4において、Nsymb-UCI
PUCCHはDMRSの送信に用いられるOFDMシンボル数を除いたOFDMシンボル数であり、上位層パラメータPUCCH-F1-F3-F4-number-of-symbolsによって決定されてもよい。
【0103】
PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを決定する方法について述べる。端末装置1が、サイズがAのUCIペイロードaと該UCIペイロードaに付加されるサイズがOCRCのCRCビットをPUCCHフォーマット2および/またはPUCCHフォーマット3を用いてPUCCHリソースに含まれるMRB,
PUCCHのPRB数で送信する場合、端末
装置1はPUCCH送信で用いられる最小のPRB数であるMRB,min
PUCCHを決定する。ここで、PUCCHフォーマット2の場合、MRB,
PUCCHは上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBs与えられてもよい。また、PUCCHフォーマット3の場合、MRB,
PUCCHは上位
層パラメータPUCCH-F3-number-of-PRBs与えられてもよい。MRB,min
PUCCHはMRB,
PUCCHと同じ、または、小さい値てあってもよい。MRB,
PUCCHが1である場合、端末装置1は数式3
の不等式を満たす最小のPRB数MRB,min
PUCCHを決定する。MRB,
PUCCHが1より大きい場
合、端末装置1は数式3の不等式および/または数式4の不等式を同時に満たす最小のPRB数MRB,min
PUCCHを決定する。数式5の不等式を満たす場合、端末装置1はMRB,
PUCCH
のPRB数でPUCCHを送信する。ここで最大符号化率rはRUCI
maxであってもよい。
【0104】
数式5の不等式を満たし、且つ、UCIペイロードaに分割されたCSIレポート、す
なわち、CSI-part1および/または、CSI-part2が含まれた場合、端末装置1はCSI-part2からCSI-part1の順にUCIペイロードaのドロッ
ピングを施してもよい。。
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
UCIペイロードaのサイズAが12より小さい場合、サイズL1のCRCビットをU
CIペイロードaに付加する。UCIペイロードaのサイズAが12と同じまたは大きい、且つ、19と同じまたは小さい場合、サイズL2のCRCビットをUCIペイロードaに
付加する。UCIペイロードaのサイズAが20と同じまたは大きい場合、サイズL3の
CRCビットをUCIペイロードaに付加する。UCIペイロードaのサイズAが360と
同じまたは大きい、且つ、レートマッチ出力系列の長さEUCIが1088と同じ、または、大きい場合、すなわち、コードブロックセグメンテーションを行う場合、端末装置1はサイズL4のCRCビットをUCIペイロードaに付加する。ここで、L1は0であっ
てもよい。L2は6であってもよい。L3は11であってもよい。L4は22であってもよい。
【0109】
図7は、本実施形態におけるCRCビットのサイズを決定するフローチャートを示した図である。(701)において、端末装置1は、UCIペイロードaのサイズをAにセッ
トする。(702)において、端末装置1は、UCIペイロードaのサイズA、数式1か
ら与えられるE
UCIに基づいてUCIペイロードaに付加されるCRCビットのサイズ
を決定する。ここで、例えば、Aが12より小さい場合には、(703)へ進む。また、例えば、Aが12と同じまたは大きい、且つ、19と同じまたは小さい場合には、(704)へ進む。また、例えば、Aが20と同じまたは大きい、且つ、Aが360より小さい場合には、(705)へ進む。また、例えば、Aが360と同じまたは大きい且つE
UCIが1088と同じまたは大きい場合には、(706)へ進む。つまり、Aおよび/またはE
UCIがそれぞれ所定の条件を満たす場合、(703)~(706)の何れかへ進む。
【0110】
(703)端末装置1は、UCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを0に設定する。
【0111】
(704)端末装置1は、UCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを6に設定する。
【0112】
(705)端末装置1は、UCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを11に設定する。なお、EUCIの値は、1088より小さくてもよい。
【0113】
(706)端末装置1は、UCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを22に設定する。
【0114】
なお、(703)および/または(704)において、端末装置1は、数式1から与えられるEUCIの値を考慮しなくてもよい。
【0115】
なお、(705)および(706)において、EUCIの値は、数式1によって与えられてもよい。
【0116】
図8は、本実施形態におけるUCIペイロードaのサイズAとレートマッチ出力系列f
c
eのサイズに基づくコードブロックセグメンテーションを示した図である。UCIペイロードaに分割されたCSIが含まれたかどうかを806で判定する。
【0117】
ドロッピング(dropping)は、送信データからドロッピングルール(dropping rule)
に従ってデータを取り除くことを意味する。送信データから取り除かれたデータ、つまり、ドロッピングされたデータは送信しなくてもよい。また、送信データはUCIペイロードaであってもよいし、総合ペイロードであってもよい。ドロッピングルールは優先順位
(priority level)であってもよい。NCSI-part1
reported個のレポートで構成されるCSI-part1レポートはCSI-part1,nの総和であってもよい。ここで、
n={1,2,・・・,NCSI-part1
reported}であってもよい。nの値が小さいこと
は優先順位が高いことを意味してもよい。つまり、NCSI-part1
reported個のレポートで構成されるCSI-part1レポートをドロッピング場合、端末装置1はCSI-part1, NCSI-part1
reportedを最初にドロッピングを適用し、次にCSI-par
t1, NCSI-part1
reported-1を最初にドロッピングを適用してもよい。NCSI-part2
reported個のレポートで構成されるCSI-part2レポートはCSI-part2,nの総和であってもよい。ここで、n={1,2,・・・,NCSI-part2
reported}であってもよい。nの値が小さいことは優先順位が高いことを意味してもよい。つまり、NCSI-part2
reported個のレポートで構成されるCSI-part2レポートをドロッピング場合、端末装置1はCSI-part2, NCSI-part2
reportedを最初にドロッピングを適用し、次にCSI-part2, NCSI-part2
reported-1を最初にドロッピングを適用してもよい。UCIペイロードaのドロッピングはCSI-part2から
CSI-part1の順に行われてもよい。
【0118】
(801)端末装置1はUCIペイロードaのサイズA、UCIペイロードaのサイズAに対する閾値K1、総合ペイロードのレートマッチ出力系列fc
eのサイズEUCI、当該レートマッチ出力系列fc
eのサイズEUCIに対する閾値E1に少なくとも基づいてコードブロックセグメンテーションを施すかどうかを801で判定する。なお、UCIペイロードaに付加されるCRCビットのサイズは、該UCIペイロードのサイズに少なくとも
基づいて決定されてもよい。
【0119】
(804)UCIペイロードaのサイズAがK1以上である、且つ、レートマッチ出力系
列fc
eのサイズEUCIがE1以上である場合、端末装置1はブロック803で該UCIペイロードaを2つに分割することができる(コードブロックの数C=2)。ここでK1は
360であってもよい。E1は1088であってもよい。該レートマッチ出力系列fc
eは、該UCIペイロードaを少なくとも含む総合ペイロードのチャネル符号化、および、レ
ートマッチ処理に少なくとも基づき与えられる。
【0120】
(805)UCIペイロードaのサイズAが少なくともK1未満である、または、レート
マッチ出力系列fc
eのサイズEUCIが少なくともE1未満である場合、ブロック802でUCIペイロードaにCRCビットを付加してチャネル符号化を行う。つまり、UCI
ペイロードaのサイズAが少なくともK1未満である、または、レートマッチ出力系列fc
eのサイズEUCIが少なくともE1未満である場合、総合ペイロードに対してコードブロックセグメンテーションが行われなくてもよい(または、コードブロックの数C=1であってもよい)。該総合ペイロードは、UCIペイロードaにCRCビットが付加されたペ
イロードであってもよい。
【0121】
(806)UCIペイロードaに分割されたCSIが含まれる、且つ、数式5を満たす
場合、807に進む。
【0122】
(807)数式5Aで示す不等式および数式5Bで示す不等式を満たすまでCSI-part2にドロッピングを施す。端末装置1は、UCIペイロードに優先順位に従ってドロッピングを適用して選ばれたNCSI-part2
reported個のCSI-part2レポートと
HARQ-ACK情報、および/または、スケジューリングリクエスト、および/または、NCSI
total個のCSI-part1と同時にPUCCHフォーマット3を用いて送信する。端末装置1は、UCIペイロードに優先順位に従ってドロッピングを適用して選ばれたNCSI-part2
reported個のCSI-part2レポートとHARQ-ACK情
報、および/または、スケジューリングリクエスト、および/または、NCSI
total個のCSI-part1レポートと同時にPUCCHフォーマット4を用いて送信する。ここでOCSI-part1,nはn番目のCSI-part1レポートのビット数であってもよい。また、OCSI-part2,nはn番目の優先順位に従うCSI-part2レポートのビット数であってもよい。また、OCRC,CSI-part1はOCSI-part1,nの総和DNに対するCRCビット数であってもよい。OCSI-part1,nの総和DNはOCSI-part1と同じまたは小さい値であってもよい。また、OCRC,CSI-part2はOCSI-part2,nの総和BNに対するCRCビット数であっ
てもよい。OCSI-part2,nの総和BNはOCSI-part2と同じまたは小さい値であってもよい。また、OCRC,CSI-part1+OCRC,CSI-part1=OCRCの関係であってもよい。OACKはHARQ-ACK情報のビット数であってもよい。またOSRはスケジューリングリクエストのビット
数であってもよい。
【0123】
(808)CSI-part2にドロッピングを適用したUCIペイロードが数式5Aで示す不
等式および数式5Bで示す不等式を満たすかどうかを判定する。数式5Aで示す不等式および数式5Bで示す不等式を満たした場合、801に進む。数式5Aで示す不等式および数式5Bで示す不等式を満たさない場合、809に進む。ここで、BNは数式5Cによって与えられる。BN+1は数式5Dによって与えられる。WMは数式5Eによって与えら
れる。
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
【0129】
(809)数式5Fで示す不等式および数式5Gで示す不等式を満たすまでCSI-p
art1にドロッピングを施す。端末装置1は、UCIペイロードに優先順位に従ってドロッピングを適用して選ばれたNCSI
total個のCSI-part1レポートとHARQ-ACK情報、および/または、スケジューリングリクエストと同時にPUCCHフォーマット3を用いて送信する。端末装置1は、UCIペイロードに優先順位に従ってドロッピングを適用して選ばれたNCSI
total個のCSI-part1レポートとHARQ-ACK情報、および/または、スケジューリングリクエストと同時にPUCCHフォーマット4を用いて送信する。ここで、DNは数式5Hによって与えられる。DN+1は数式5Iによって与えられる。VMは数式5Jによって与えられる。
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
図8で示されるように、コードブロックセグメンテーションの実行の判断基準である総合ペイロードのレートマッチ出力系列のサイズE
UCIは、コードブロックセグメンテーションの適用有無によって変動するCRCビットのサイズを再帰的に参照する問題(chicken-and-egg problemとも呼称する)が発生する。また、数式5Aおよび数式5Bを満た
すO
CSI-part2,nの総和、つまり、ドロッピングを施したCSI-part2レポートのビット数B
Nはドロッピングを施す度に小さくなる。例えば、B
N+1が20ビットより大きい場合、且つ、B
Nが20ビットより小さい場合、O
CRC,CSI-part2が変動する問題がある。また、数式5Fおよび数式5Gを満たすO
CSI-part1,nの総和、つまり、ドロッピングを施したCSI-part2レポートのビット数D
Nはドロッピングを施す度に小さくなる。例えば、D
N+1が20ビットより大きい場合、且つ、D
Nが20ビットより小さい
場合、O
CRC,CSI-part1が変動する問題がある。
【0136】
UCIペイロードに付加されるCRCをCRCビットと称する。PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照する臨時(temporary)CRCビットを仮想的なCRCビットと称する。PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを臨時CRCビットのサイズまたは仮想的なCRCビットのサイズと称する。仮想的なCRCビットのサイズはUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズと同じでもよいし、異なってもよい。UCIペイロードはUCIペイロードaと同じであってもよい。
【0137】
仮想的なCRCビットのサイズは、905の数OCRC,N+1、および/または、906の数OCRC,Nであってもよい。PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために用いられる905の数OCRC,N+1、および/または、906の数OCRC,Nは、仮想的なCRCビットのサイズによって与えられてもよい。
【0138】
仮想的なCRCビットのサイズはUCIペイロードaのサイズに少なくとも基づいて与
えられてもよい。仮想的なCRCビットのサイズはHARQ-ACK情報のビット数に少なくとも基づいて与えられてもよい。仮想的なCRCビットのサイズはスケジューリングリクエストのビット数に少なくとも基づいて与えられてもよい。仮想的なCRCビットのサイズはCSIのビット数に少なくとも基づいて与えられてもよい。仮想的なCRCビットのサイズはHARQ-ACK情報のビット数、スケジューリングリクエストのビット数、CSIのビット数、何れかの組み合わせの総和に少なくとも基づいて与えられてもよい。仮想的なCRCビットのサイズは、UCIペイロードaのサイズに関わらず与えられてもよい。ここで、UCIペイロードaに付加されるCRCビットのサイズは、該UCIペイロードaのサイズに少なくとも基づいて与えられてもよい。また、仮想的なCRCビットのサイズは、UCIペイロードaのサイズに関わらず所定の値であってもよい。例えば、該所定の値は0であってもよい。また、該所定の値は6であってもよい。また、該所定の値は11であってもよい。
【0139】
図10は、本実施形態における仮想的なCRCビットのサイズを決定するフローチャートを示した図である。(1001)において、端末装置1は、UCIペイロードのサイズをAにセットする。(1002)において、端末装置1は、UCIペイロードのサイズAに少なくとも基づいて仮想的なCRCビットのサイズを決定する。ここで、AがY1より小さい場合には、(1003)へ進む。また、AがY1と同じまたは大きい、且つ、AがY2より小さい場合には、(1004)へ進む。また、AがY2と同じまたは大きい場合には、(1005)へ進む。ここで、Y1は12であってもよい。Y2は20であってもよい。例えば、Y1とY2はそれぞれ、Y1<Y2を満たす値であってもよい。
【0140】
(1003)端末装置1は、仮想的なCRCビットのサイズを0に設定する。
【0141】
(1004)端末装置1は、仮想的なCRCビットのサイズを6に設定する。
【0142】
(1005)端末装置1は、仮想的なCRCビットのサイズをXに設定する。
【0143】
XはX1であってもよい。AがY3より小さい場合、XはX1であってもよく、かつ、AがY3と同じまたは大きい場合、XはX2であってもよい。ここで、Y3は360であってもよい。X1は11であってもよいし、22であってもよい。X2は22であってもよい。例えば、X1とX2はそれぞれ、X1はX2と同じ、または、小さい値であってもよい。
【0144】
“仮想的なCRCビットのサイズをX1に設定すること”は、“HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対
してコードブロックセグメンテーションが行われないことを想定してPUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定すること”であってもよい。すなわち、PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定する場合に、端末装置1はHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに
対してコードブロックセグメンテーションが行われないと想定してもよい。PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定する場合に端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーションが行
われないと想定したとしても、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーシ
ョンが行われてもよく、かつ、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーシ
ョンが行われことに基づいてCRCビットのサイズを決定してもよい。
【0145】
“仮想的なCRCビットのサイズをX2に設定すること”は、“HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対
してコードブロックセグメンテーションが行われることを想定してPUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定すること”であってもよい。すなわち、PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定する場合に、端末装置1はHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対
してコードブロックセグメンテーションが行われると想定してもよい。PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHを選択するために参照するCRCビットのサイズを設定する場合に端末装置1がHARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーションが行われ
ると想定したとしても、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーションが
行わなくてもよく、かつ、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含むUCIペイロードaに対してコードブロックセグメンテーション
が行われないことに基づいてCRCビットのサイズを決定してもよい。
【0146】
AがY3より小さい場合、仮想的なCRCビットのサイズとUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズは同じでもよい。AがY3より小さい場合、仮想的なCRCビットのサイズとUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズはAに基づいて与えられる。
【0147】
AがY3より大きい、または、同じ場合、仮想的なCRCビットのサイズとUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズは同じでもよいし、異なってもよい。AがY3より大きい、または、同じ場合、仮想的なCRCビットのサイズはAに基づいて与えられ、かつ、UCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズはAおよびEUCIに基づいて与えられる。
【0148】
仮想的なCRCビットのサイズはレートマッチ出力系列fc
eのサイズEUCIに関わらず与えられてもよい。
【0149】
PUCCHリソースのPRB数MRB,min
PUCCHはUCIペイロードのサイズに基づいて与えられた仮想的なCRCビットのサイズに少なくとも基づいて与えられる。本実施形態に
おいて、CRCビットのサイズは、CRCビット数であってもよい。
【0150】
UCIペイロードaに含まれるCSI-part2にドロッピングを適用する場合、端
末装置1がUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法について述べる。端末装置1は、PUCCHリソースのPRB数をMRB
PUCCHにセットする。ここで、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。また、PUCCHフォーマット2に対して、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。また、PUCCHフォーマッ
ト3に対して、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。CSI-part2にドロッピングを
適用する場合、端末装置1は、数式6Aで示される不等式のCSI-part2のビット数BNとBNに対するCRCビット数OCRC,Nをセットし、数式6Bで示される不等式のCSI-part2のビット数BN+1とBN+1に対するCRCビット数OCRC,N+1をセットし、数式6Aで示される不等式と数式6Bで示される不等式を同時に満たすまでにドロッピングを行い、BNを決定する。ここで、BNは優先順位が1番からNCSI-part2
reported番までのCSIパート2のビット数であってもよい。また、BN+1は優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2のビット数であってもよい。
【0151】
【0152】
【0153】
図9は、本実施形態におけるUCIペイロードaに含まれるCSI-part2にドロ
ッピングを適用する時にUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法の一例を示す図である。903はPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした上でドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part2
reported+1番までのCSIパート2のビット数B
N+1とB
N+1に対するCRCビット数O
CRC,N+1である。903は、907と905から構成されてもよい。907は優先順位が1番からN
CSI-part2
reported+1番までのCSIパート2のビット数B
N+1であってもよい。905は907に付加されるCRCビットである。905の数(ビット数、ビットサイズ、サイズ)O
CRC,N+1は、ドロッピングが適用されることを想定して与えられてもよいし、ドロッピングが適用されないことを想定して与えられてもよい。905の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられるE
UCIに基づいて決定されてもよい。ここで、907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1を計算するために用いられるE
UCIは、実際のE
UCIとは異なってもよい。すなわち、907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1は、仮想的なE
UCIの値に基づいて計算されてもよい。すなわち、CRCビット905の数は、実際のCRCビットの数と同じでもよいし、異なってもよい。907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられるE
UCIに応じて
図7のフローチャートに基づいて決定されてもよい。907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられる仮想的なE
UCIに応じて
図10のフローチャートに基づいて決定されてもよい。
【0154】
図9において、907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1は、PUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数を想定して与えられてもよい。907に付加されるCRCビット905の数O
CRC,N+1は、第1の上位層のパラメータに基づき与えられてもよい。
【0155】
図9において、901はPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした上でドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part2
reported番までのCSIパート2のビット数B
NとB
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nである。901は、904と906から構成されてもよい。904は優先順位が1番からN
CSI-part2
reported番までのCSIパート2のビット数B
Nであってもよい。906は907に付加されるCRCビットである。906の数(ビット数、ビットサイズ、サイズ)O
CRC,Nは、ドロッピングが適用されることを想定して与えられてもよい。906の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられるE
UCIに基づいて決定されてもよい。ここで、904に付加されるCRCビット906の数O
CRC,Nを計算するために用いられるE
UCIは、実際のE
UCIとは異なってもよい。すなわち、904に付加されるCRCビット906の数O
CRC,Nは、仮想的なE
UCIの値に基づいて計算されてもよい。すなわち、CRCビット906の数は、実際のCRCビットの数と同じでもよいし、異なってもよい。904に付加されるCRCビット906の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられるE
UCIに応じて
図7のフローチャートに基づいて決定されてもよい。904に付加されるCRCビット906の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられる仮想的なE
UCIに応じて
図10のフローチャートに基づいて決定されてもよい。
【0156】
図9において、904に付加されるCRCビット906の数O
CRC,N+1は、PUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数を想定して与えられてもよい。904に付加されるCRCビット907の数O
CRC,N+1は、第1の上位層のパラメータに基づき与えられてもよい。
【0157】
図9において、902におけるW
Mは数式5Eによって与えられる。数式6Aと数式6Bの不等式で示すように、端末装置1は、優先順位が1番からN
CSI-part2
re
ported番までのCSIパート2のビット数B
NとB
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nの総和901が数式5Eによって与えられるW
Mと同じまたは小さく、且つ、優先順位が1番からN
CSI-part2
reported+1番までのCSIパート2のビット数B
N+1とB
N+1に対するCRCビット数O
CRC,N+1の総和903が数式5Eによって与えられるW
Mより大きくなるように、UCIペイロードaに含まれるCSI-part
2にドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part2
reported番までのCSIパート2のビット数B
NとB
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nを決定する。また、優先順位が1番からN
CSI-part2
reported番までのCSIパート2のビット数B
NとB
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nの総和901が数式5Eによって与えられるW
Mと同じまたは小さいことは、PUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした場合の総合ペイロードのコードレートR
Mがコードレートrと同じまたは
低くなることを意味してもよい。ここで、総合ペイロードのコードレートR
MはPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHに基づいて与えられてもよい。
【0158】
UCIペイロードaに含まれるCSI-part1にドロッピングを適用する場合、端
末装置1がUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法について述べる。端末装置1は、PUCCHリソースのPRB数をMRB
PUCCHにセットする。ここで、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。また、PUCCHフォーマット2に対して、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F2-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。また、PUCCHフォーマッ
ト3に対して、MRB
PUCCHはPUCCH送信のために上位層パラメータPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数であってもよい。CSI-part1にドロッピングを
適用する場合、端末装置1は、数式7Aで示される不等式のCSI-part1のビット数DNとDNに対するCRCビット数OCRC,Nをセットし、数式7Bで示される不等式のCSI-part1のビット数DN+1とDN+1に対するCRCビット数OCRC,N+1をセットし、数式7Aで示される不等式と数式7Bで示される不等式を同時に満たすまでにドロッピングを行い、DNを決定する。ここで、DNは優先順位が1番からNCSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数であってもよい。また、DN+1は優先順位が1番からNCSI-part1
reported+1番までのCSIパート1のビット数であってもよい。
【0159】
【0160】
【0161】
図11は、本実施形態におけるUCIペイロードaに含まれるCSI-part1にド
ロッピングを適用する時にUCIペイロードに付加されるCRCビットのサイズを決定する方法の一例を示す図である。1103はPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした上でドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported+1番までのCSIパート1のビット数D
N+1とD
N+1に対するCRCビット数O
CRC,N+1である。1103は、1107と1105から構成されてもよい。1107は優先順位が1番からN
CSI-part1
reported+1番までのCSIパート1のビット数D
N+1であってもよい。1105は1107に付加されるCRCビットである。1105の数(ビット数、ビットサイズ、サイズ)O
CRC,N+1は、ドロッピングが適用されることを想定して与えられてもよいし、ドロッピングが適用されないことを想定して与えられてもよい。1105の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられるE
UCIに基づいて決定されてもよい。ここで、1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1を計算するために用いられるE
UCIは、実際のE
UCIとは異なってもよい。すなわち、1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1は、仮想的なE
UCIの値に基づいて計算されてもよい。すなわち、CRCビット1105の数は、実際のCRCビットの数と同じでもよいし、異なってもよい。1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられるE
UCIに応じて
図7のフローチャートに基づいて決定されてもよい。1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1は、数式1によって与えられる仮想的なE
UCIに応じて
図10のフローチャートに基づいて決定されてもよい。
【0162】
図11において、1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1は、PUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数を想定して与えられてもよい。1107に付加されるCRCビット1105の数O
CRC,N+1は、第1の上位層のパラメータに基づき与えられてもよい。
【0163】
図11において、1101はPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした上でドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数D
NとD
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nである。11
01は、1104と1106から構成されてもよい。1104は優先順位が1番からN
CSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数D
Nであってもよい。1106は1107に付加されるCRCビットである。1106の数(ビット数、ビットサイズ、サイズ)O
CRC,Nは、ドロッピングが適用されることを想定して与えられてもよい。1106の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられるE
UCIに基づいて決定されてもよい。ここで、1104に付加されるCRCビット1106の数O
CRC,Nを計算するために用いられるE
UCIは、実際のE
UCIとは異なってもよい。すなわち、1104に付加されるCRCビット1106の数O
CRC,Nは、仮想的なE
UCIの値に基づいて計算されてもよい。すなわち、CRCビット1106の数は、実際のCRCビットの数と同じでもよいし、異なってもよい。1104に付加されるCRCビット1106の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられるE
UCIに応じて
図7のフローチャートに基づいて決定されてもよい。1104に付加されるCRCビット1106の数O
CRC,Nは、数式1によって与えられる仮想的なE
UCIに応じて
図10のフローチャートに基づいて決定されてもよい。
【0164】
図11において、1104に付加されるCRCビット1106の数O
CRC,N+1は、PUCCH-F2-number-of-PRBsまたはPUCCH-F3-number-of-PRBsによって示されたPRB数を想定して与えられてもよい。1104に付加されるCRCビット1107の数O
CRC,N+1は、第1の上位層のパラメータに基づき与えられてもよい。
【0165】
図11において、1102におけるV
Mは数式5Jによって与えられる。数式7Aと数式7Bの不等式で示すように、端末装置1は、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数D
NとD
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nの総和1101が数式5Jによって与えられるV
Mと同じまたは小さく、且つ、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported+1番までのCSIパート1のビット数D
N+1とD
N+1に対するCRCビット数O
CRC,N+1の総和1103が数式5Jによって与えられるV
Mより大きくなるように、UCIペイロードaに含まれるCSI-
part1にドロッピングを適用し、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数D
NとD
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nを決定する。また、優先順位が1番からN
CSI-part1
reported番までのCSIパート1のビット数D
NとD
Nに対するCRCビット数O
CRC,Nの総和1101が数式5Jによって与えられるV
Mと同じまたは小さいことは、PUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHにセットした場合の総合ペイロードのコードレートR
Mがコードレートrと
同じまたは低くなることを意味してもよい。ここで、総合ペイロードのコードレートR
MはPUCCHリソースのPRB数をM
RB
PUCCHに基づいて与えられてもよい。
【0166】
以下、本実施形態における、端末装置1および基地局装置3の種々の態様について説明する。
【0167】
(1)本実施形態の第1の態様は、端末装置であって、UCIのペイロードを符号化し、前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチを行う符号化部と、前記UCIを送信する送信部と、を備え、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、前記レートマッチの出力系列の長さEUCIは、第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。
【0168】
(2)本実施形態の第2の態様は、端末装置であって、PUCCHを送信する送信部を備え、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と
第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【0169】
(3)本実施形態の第2の態様において、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2の総和と第2のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより小さく、または、同じになるように与えられ、前記第2のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported番までのCSIパート2を含む。
【0170】
(4)本実施形態の第2の態様において、前記送信部は、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2を含む前記PUCCHを送信し、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2に付加されるCRCビットの数は、前記第2のCRCビット数である。
【0171】
(5)本実施形態の第3の態様は、基地局装置であって、UCIのペイロードを復号化し、前記UCIを受信する受信部と、を備え、前記ペイロードは、HARQ-ACK情報、スケジューリングリクエスト、CSIの一部または全部を含み、端末装置による前記ペイロードの符号化ビットのレートマッチの出力系列の長さEUCIは、第1のCRCビット数OCRCに基づいて与えられ、前記第1のCRCビット数OCRCは、前記ペイロードのサイズに基づいて与えられ、前記ペイロードに付加される第2のCRCビットのサイズは、前記ペイロードのサイズと前記レートマッチの前記出力系列の長さEUCIに基づいて与えられる。ここで、基地局装置は、前記出力系列の長さEUCIに基づいてUCIのペイロードを復号化してもよい。
【0172】
(6)本実施形態の第4の態様は、基地局装置であって、PUCCHを受信する受信部を備え、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和と第1のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより大きくなるように与えられ、前記第1のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported+1個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported+1番までのCSIパート2を含む。
【0173】
(7)本実施形態の第4の態様において、前記PUCCHで送信されるCSIパート2の数NCSI-part2
reportedは、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2の総和と第2のCRCビット数OCRC,CSI-part2の和がWMより小さく、または、同じになるように与えられ、前記第2のCRCビット数は、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2の総和に基づいて与えられ、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2は、優先順位が1番からNCSI-part2
reported番までのCSIパート2を含む。
【0174】
(8)本実施形態の第4の態様において、前記受信部は、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2を含む前記PUCCHを受信し、前記NCSI-part2
reported個のCSIパート2に付加されるCRCビットの数は、前記第2のCRCビット数である。
【0175】
これにより、端末装置1と基地局装置3は効率的に上りリンクの送受信をすることができる。
【0176】
本発明に関わる基地局装置3、および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制
御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であってもよい。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHD
D(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き
込みが行われる。
【0177】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
【0178】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0179】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0180】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0181】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0182】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0183】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0184】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0185】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10 無線送受信部
11 アンテナ部
12 RF部
13 ベースバンド部
14 上位層処理部
15 媒体アクセス制御層処理部
16 無線リソース制御層処理部
30 無線送受信部
31 アンテナ部
32 RF部
33 ベースバンド部
34 上位層処理部
35 媒体アクセス制御層処理部
36 無線リソース制御層処理部