(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】駐車場管理システム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20221220BHJP
G08G 1/017 20060101ALI20221220BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20221220BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221220BHJP
G05D 1/02 20200101ALN20221220BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/017
G08G1/04 C
G06Q50/10
G05D1/02 H
(21)【出願番号】P 2018209483
(22)【出願日】2018-11-07
【審査請求日】2021-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004651
【氏名又は名称】日本信号株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 嵩寛
(72)【発明者】
【氏名】金森 崇
【審査官】白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-150757(JP,A)
【文献】特開2014-174828(JP,A)
【文献】特開2017-130174(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/14
G08G 1/017
G08G 1/04
G06Q 50/10
G05D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式装置を有し、
駐車の予約を受け付けた場合、複数の車室のうち空車室のいずれかを当該予約に割り当て、
待機エリアに待機している前記自走式装置が、当該割り当てられた空車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する
車室確保位置に移動し、
前記車室確保位置に移動した前記自走式装置は、前記予約車両の前記
割り当てられた空車室への接近を検知した場合、
前記待機エリアに移動す
る
駐車場管理システム。
【請求項2】
前記予約車両の前記
割り当てられた空車室への接近を検知した場合、前記予約車両の搭乗者及び前記
割り当てられた空車室の予約者の少なくとも一方に駐車の許可を通知する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記予約車両以外の車両の前記
割り当てられた空車室への接近を検知した場合、当該車両の搭乗者及び前記
割り当てられた空車室の予約者の少なくとも一方に駐車の不許可を通知する
請求項1又は2に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記
割り当てられた空車室に接近した車両の車番を撮影し、撮影した車番の画像を認識して、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記
割り当てられた空車室に接近した車両の車載装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
前記
割り当てられた空車室に接近した車両の搭乗者が携帯する端末装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記
割り当てられた空車室に応じた位置に設置されている管理装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
(
予約された車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する位置に移動し、前記予約車両の前記車室への接近を検知した場合、所定の待機エリアに移動する自走式装置を有し、
前記自走式装置は、自装置の位置を測定し、測定した自装置の位置が異常である場合、前記待機エリアに移動す
る
駐車場管理システム。
【請求項9】
予約された車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する位置に移動し、前記予約車両の前記車室への接近を検知した場合、所定の待機エリアに移動する自走式装置を有し、
前記自走式装置は、自装置の移動量を測定し、測定した自装置の移動量が異常である場合、前記待機エリアに移動す
る
駐車場管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場の利便性を向上するために、車室の予約を受け付ける駐車場がある。そのような駐車場においては、利用者に予約されている車室を示すために、コーンを置くことが広く行われている。このコーンを置く作業は人手によるため、その手間を軽減したい、というニーズがある。
【0003】
上記のニーズに応える技術を提案する特許文献として、例えば特許文献1及び特許文献2ある。特許文献1には、車室にロック板とメッセージボードを設置し、車室が予約されるとロック板を上げると共に、メッセージボードに予約されている旨のメッセージを表示する仕組みが記載されている。また、特許文献2には、車室に予約表示装置を設置して、車室が予約されていない間は予約表示装置が備えるポールを床面に倒れた状態とし、車室が予約されるとポールを起立させる仕組みが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-216184号公報
【文献】特開2003-303296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明は、ロック板が埋設されていない駐車場において採用することができない。また、特許文献2に記載の発明は、全ての車室に予約表示装置を常設する必要がある。
【0006】
上記の事情に鑑み、本発明は、各車室に常設の設備を新たに設けることなく、予約されている車室を利用者に示す手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は、自走式装置を有し、駐車の予約を受け付けた場合、複数の車室のうち空車室のいずれかを当該予約に割り当て、待機エリアに待機している前記自走式装置が、当該割り当てられた空車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する車室確保位置に移動し、前記車室確保位置に移動した前記自走式装置は、前記予約車両の前記割り当てられた空車室への接近を検知した場合、前記待機エリアに移動する駐車場管理システムを第1の態様として提供する。
【0008】
第1の態様の駐車場管理システムによれば、自走式装置が予約された車室に移動することで、利用者に当該車室が予約されていることが示される。そのため、各車室に常設の設備を新たに設ける必要がない。
【0009】
上記第1の態様の駐車場管理システムにおいて、前記予約車両の前記割り当てられた空車室への接近を検知した場合、前記予約車両の搭乗者及び前記割り当てられた空車室の予約者の少なくとも一方に駐車の許可を通知する、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
【0010】
第2の態様の駐車場管理システムによれば、予約車両の搭乗者又は車室の予約者は自分又は自分の関係者の車両が予約した車室に到着したことを知ることができる。
【0011】
上記第1又は第2の態様の駐車場管理システムにおいて、前記予約車両以外の車両の前記割り当てられた空車室への接近を検知した場合、当該車両の搭乗者及び前記割り当てられた空車室の予約者の少なくとも一方に駐車の不許可を通知する、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
【0012】
第3の態様の駐車場管理システムによれば、予約車両の搭乗者又は車室の予約者は他人の車両が予約した車室に駐車しようとしていることを知ることができる。
【0013】
上記第1乃至第3のいずれかの態様の駐車場管理システムにおいて、前記割り当てられた空車室に接近した車両の車番を撮影し、撮影した車番の画像を認識して、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する、という構成が第4の態様として採用されてもよい。
【0014】
上記第4の態様の駐車場管理システムによれば、撮影装置を設置することで車両が予約車両であるか否かが判定される。
【0015】
上記第1乃至第4のいずれかの態様の駐車場管理システムにおいて、前記割り当てられた空車室に接近した車両の車載装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
【0016】
第5の態様の駐車場管理システムによれば、車載装置から送信されるデータを受信する受信装置を設置することで車両が予約車両であるか否かが判定される。
【0017】
上記第1乃至第5のいずれかの態様の駐車場管理システムにおいて、前記割り当てられた空車室に接近した車両の搭乗者が携帯する端末装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する、という構成が第6の態様として採用されてもよい。
【0018】
第6の態様の駐車場管理システムによれば、車両の搭乗者の端末装置から送信されるデータを受信する受信装置を設置することで車両が予約車両であるか否かが判定される。
【0019】
上記第1乃至第6のいずれかの態様の駐車場管理システムにおいて、前記割り当てられた空車室に応じた位置に設置されている管理装置から送信されるデータを受信し、当該データに基づき、当該車両が前記予約車両であるか否かを判定する、という構成が第7の態様として採用されてもよい。
【0020】
第7の態様の駐車場管理システムによれば、車室に応じた位置に設置されている管理装置から送信されるデータを受信する受信装置を設置することで車両が予約車両であるか否かが判定される。
【0021】
また、本発明は、予約された車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する位置に移動し、前記予約車両の前記車室への接近を検知した場合、所定の待機エリアに移動する自走式装置を有し、前記自走式装置は、自装置の位置を測定し、測定した自装置の位置が異常である場合、前記待機エリアに移動する駐車場管理システムを第8の態様として提供する。
【0022】
第8の態様の駐車場管理システムによれば、例えば誰かが自走式装置を予約されていない車室へ移動したような場合、自走式装置がその車室から待機エリアへと移動するため、利用者に、予約されていない車室が予約されている車室と誤認される不都合が回避される。
【0023】
また、本発明は、予約された車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する位置に移動し、前記予約車両の前記車室への接近を検知した場合、所定の待機エリアに移動する自走式装置を有し、前記自走式装置は、自装置の移動量を測定し、測定した自装置の移動量が異常である場合、前記待機エリアに移動する駐車場管理システムを第9の態様として提供する。
【0024】
第9の態様の駐車場管理システムによれば、例えば自走式装置が待機エリアから予約されている車室への移動を試みたが、障害物等により阻まれてなかなか目的地へ辿り着けない場合、自走式装置が待機エリアに戻るため、立ち往生する自走式装置が駐車場の利用者の妨げになる等の不都合が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】一実施形態に係る駐車場管理システムの全体構成を示した図。
【
図2】一実施形態に係る案内装置の機能構成を示した図。
【
図3】一実施形態に係る車室管理テーブルのデータ構成を例示した図。
【
図4】一実施形態に係る自走式装置管理テーブルのデータ構成を例示した図。
【
図5】一実施形態に係る自走式装置の外観を示した正面図。
【
図6】一実施形態に係る自走式装置の構成を示したブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[実施形態]
以下に本発明の一実施形態に係る駐車場管理システム1を説明する。
図1は、駐車場管理システム1の全体構成を模式的に示した図である。駐車場管理システム1は、駐車場の利用者が使用する利用者端末装置11と、利用者が利用者端末装置11を用いて駐車場の予約のためにアクセスするサーバ装置である予約管理装置12と、駐車場Pの入口付近に配置され入場する車両が駐車の予約がされた車両(以下、「予約車両」という)である場合にその車両の搭乗者に予約された車室(以下、「予約車室」という)を案内する案内装置13と、駐車料金の精算処理を行う精算装置14と、駐車場Pに含まれる車室の各々に配置され車室へ駐車される車両を管理するための処理を行う車室管理装置15と、車室が予約された場合に予約車室に自走して予約車室に停車し駐車場Pに入場した車両の搭乗者にその車室が予約車室であることを示す役割(以下、予約車室を「確保」する役割という)を果たす自走式装置16と、自走式装置16が備えるバッテリに充電するための電力を供給する電力供給装置17と、を備える。
【0027】
図1の例では、駐車場Pに含まれる車室のうち、車室R1と車室R2が示されている。駐車場Pに含まれる車室の数は1以上のいずれであってもよい。以下、駐車場Pに含まれる車室の各々を区別しない場合、「車室R」という。
【0028】
電力供給装置17は待機エリアAに配置されている。待機エリアAは、自走式装置16が予約車室を確保する役割を果たしていない間、待機している領域である。
【0029】
駐車場Pの利用者には、駐車場Pへの車両の駐車を予約する予約者と、駐車場Pへ駐車する車両の搭乗者が含まれる。以下、駐車場Pへの車両の駐車を予約する予約者を単に「予約者」といい、駐車場Pへ駐車する車両の搭乗者を単に「搭乗者」という。なお、予約者と搭乗者は同じ人物であってもよい。
【0030】
予約者に使用される利用者端末装置11は、スマートフォン等の携帯される端末装置であってもよいし、デスクトップパソコンのように携帯されない端末装置であってもよい。搭乗者に使用される利用者端末装置11は、通常、スマートフォン等の携帯される端末装置である。以下の説明において、利用者端末装置11は予約管理装置12にアクセスするためのアプリケーションプログラムを実行しており、予約管理装置12からの通知をいつでも受信できるものとする。
【0031】
予約管理装置12は、案内装置13からの通知に基づき、駐車場Pの満空状況を管理する。また、予約管理装置12は、予約者が使用する利用者端末装置11から車室の予約の申し出があった場合、駐車場Pに空車室があればその申し出に応じて予約を受け付け、いずれかの空車室をその予約に割り当てた後、予約に割り当てた車室の番号を案内装置13に通知する。
【0032】
案内装置13は、予約管理装置12から予約された車室の番号の通知を受けると、待機エリアAに待機中の自走式装置16のいずれかに、通知された番号の車室Rへの移動を指示する。また、案内装置13は、車両が駐車場Pに入場してきた際、入場してきた車両(以下、「入場車両」という)を撮影し、撮影した画像から入場車両の車番を認識し、認識した車番に基づき入場車両が予約車両であるか否かを判定する。入場車両が予約車両であれば、案内装置13は入場車両の搭乗者に予約車室の番号を表示と音で通知するとともに、搭乗者の利用者端末装置11に駐車場Pにおける予約車室の位置を示すマップを送信し、予約者の利用者端末装置11に予約車両が駐車場Pへ到着した旨のメッセージを送信する。さらに、案内装置13は、予約車室の車室管理装置15に案内灯の、例えば緑色点滅を指示する。この指示を受けた車室管理装置15は、案内灯を緑色で点滅させることで、予約車両の搭乗者が予約車室を容易に発見できるようにする。
【0033】
精算装置14は、利用者による車室Rの番号の入力を受け付け、受け付けた番号の車室Rにおける駐車時間を、各車室Rの満空状況を管理している案内装置13に照会し、照会により得られた駐車時間に応じた駐車料金を利用者に表示し、その表示に対する利用者の駐車料金の支払いを受け付ける。
【0034】
車室管理装置15は、車室Rに駐車された車両を撮影し、撮影した画像から車番を認識し、認識した車番の車両が車室Rに駐車された旨の通知を、満空状況を管理している案内装置13に送信する。また、車室管理装置15は、車室Rに駐車された車両の画像を継続的に撮影し、車両の車室Rからの退出を検知すると、車室Rが空車室になった旨の通知を、満空状況を管理している案内装置13に送信する。
【0035】
自走式装置16は、通常は待機エリアAに待機しており、内蔵のバッテリの残量が所定の閾値以下となった場合、電力供給装置17から電力供給を受けてバッテリへの充電を行う。自走式装置16は、案内装置13から予約車室への移動の指示を受けると、指示された車室R(予約車室)の、予約車室への予約車両以外の車両の進入を阻止する位置(以下、「車室確保位置」という)まで移動し、そこで停車し予約車室を確保する。車室確保位置は、例えば、車室Rの前端中央付近である。なお、車室Rの前端は、車室に車両が進入する側の辺を意味する。
【0036】
自走式装置16は、車室確保位置で予約車室を確保している状態において、自走式装置16は継続的に周囲を撮影し、撮影した画像に基づき、予約車室への車両の接近の有無を監視する。自走式装置16は、予約車室への車両の接近を検知した場合、検知した車両の車番を画像から認識し、認識した車番から接近してきた車両(以下、「接近車両」という)が予約車両であるか否かを判定する。接近車両が予約車両である場合、自走式装置16は表示と音により、接近車両の搭乗者に対し、例えば「駐車可能」といった駐車の許可の通知を行う。一方、接近車両が予約車両でない場合、自走式装置16は表示と音により、接近車両の搭乗者に対し、例えば「駐車不可」といった駐車の不許可の通知を行う。
【0037】
なお、接近車両が予約車両であるか否かにかかわらず、自走式装置16は接近車両が車室Rに進入してきた場合、接近車両と衝突しないように、接近車両と所定値以上の間隔を維持しながら、車室Rの後方へと移動する。その後、車室R内で車両が停車し、駐車が開始されると、自走式装置16は予約車室の確保の役割を終えて、待機エリアAへと移動する。
【0038】
電力供給装置17は、待機エリアAに待機中の自走式装置16に電力を供給し、自走式装置16のバッテリへの充電を可能とする。電力供給装置17が自走式装置16へ給電を行う方法は、有線接続による方法、非接触給電方式に従う方法等のいずれであってもよい。
【0039】
駐車場管理システム1が備える上述した構成部のうち、特に特徴がある構成部は案内装置13と自走式装置16である。以下にこれらの構成部の説明を加える。
【0040】
案内装置13は、入場車両を撮影するためのカメラと、入場車両の搭乗者に対し案内を行うためのディスプレイ及びスピーカと、これらの装置を制御するとともに、カメラにより撮影した画像から入場車両の車番を認識する処理等の各種処理を行う制御装置(例えば、通信機能を備えたコンピュータ)を備える。
【0041】
図2は、案内装置13の機能構成を示した図である。通信部131は、予約管理装置12、精算装置14、車室管理装置15、自走式装置16の各々との間で各種データの送受信を行う。車室管理部132は、駐車場Pの満空管理を管理する。自走式装置管理部133は、自走式装置16のステイタスを管理する。記憶部134は、各種データを記憶する。記憶部134が記憶するデータには、車室管理部132が駐車場Pの満空管理を管理するために用いる車室管理テーブルと、自走式装置管理部133が自走式装置16のステイタスを管理するために用いる自走式装置管理テーブルが含まれる。
【0042】
図3は、車室管理テーブルのデータ構成を例示した図である。車室管理テーブルは車室Rの各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードには、車室Rを識別するための車室番号、車室Rのステイタス(空車室、予約済み、駐車中等)、車室Rが予約車室である場合の予約車両の車番、予約者のアカウント名、搭乗者のアカウント名、車室Rが駐車中である場合の駐車開始時刻が格納される。
【0043】
車室管理部132は、予約管理装置12から新たに車室が予約された旨の通知を受けると、車室管理テーブルの該当する車室Rのレコードのステイタス、予約車両の車番、予約者のアカウント名、搭乗者のアカウント名を更新する。また、車室管理部132は、車室管理装置15から駐車の開始の通知を受けると、車室管理テーブルの該当する車室Rのレコードのステイタス、駐車開始時刻を更新する。その際、車室Rが予約車室であった場合、該当する車室Rのレコードの予約車両の車番、予約者のアカウント名、搭乗者のアカウント名も削除する。また、車室管理部132は、車室管理装置15から駐車の終了の通知を受けると、車室管理テーブルの該当する車室Rのレコードのステイタスを更新し、駐車開始時刻を削除する。
【0044】
車室管理部132は、車室Rのステイタスに変化が生じた場合、その変化を示す通知データの予約管理装置12への送信を通信部131に指示する。その指示に従い通信部131により予約管理装置12に送信される通知データは、予約管理装置12における駐車場Pの満空管理に用いられる。
【0045】
図4は、自走式装置管理テーブルのデータ構成を例示した図である。自走式装置管理テーブルは自走式装置16の各々に応じたレコードの集まりであり、各レコードには、自走式装置16を識別するための装置番号、車室Rのステイタス(待機中、移動中、車室確保中、充電中等)が格納される。
【0046】
自走式装置管理部133は、車室管理テーブルを監視しており、車室管理テーブルに新たな予約車室が発生したことを示す更新が行われたことを検知すると、新たな予約車室への移動を指示する指示データを生成するとともに、自走式装置管理テーブルを参照し待機中の自走式装置16の中から、例えばランダムに、1台の自走式装置16を選択し、選択した自走式装置16に対する指示データの送信を通信部131に指示する。その指示に従い通信部131により自走式装置16に指示データが送信されると、指示データを受信した自走式装置16は、指示データにより指示された車室Rの車室確保位置へ移動した後、そこに停車して予約車室を確保する。
【0047】
自走式装置16は、予約車室の車室確保位置へ到着し車室の確保を開始したタイミング、予約車室に予約車両が駐車され車室確保が完了して待機エリアAへの移動を開始したタイミング、待機エリアAへ到着し待機を開始したタイミング、待機エリアAで充電を開始したタイミング等の各イベントのタイミングで、それらのイベントの発生を通知する通知データを生成し、案内装置13に送信する。通信部131によりそれらの通知データが受信されると、自走式装置管理部133は自走式装置管理テーブルの、通知データの送信元の自走式装置16に応じたレコードのステイタスを、通知データが示すイベントに応じた内容に更新する。
【0048】
案内装置13の機能構成(
図2参照)の説明を続ける。画像取得部135は、入場車両を撮影した画像を取得する。画像認識部136は、画像取得部135が取得した画像から入場車両の車番を認識する。
【0049】
予約車両判定部137は、車室管理テーブル(
図3)を参照し、画像認識部136により認識された車番の入場車両が予約車両であるか否かを判定する。予約車両判定部137は、画像認識部136により認識された車番の入場車両が予約車両であると判定した場合、案内灯の緑点滅を指示する指示データを生成し、入場車両の予約車室の車室管理装置15に対する指示データの送信を通信部131に指示する。その指示に従い通信部131により車室管理装置15に指示データが送信されると、指示データを受信した車室管理装置15は、指示データに従い、案内灯を緑色点滅させる。
【0050】
また、予約車両判定部137は、画像認識部136により認識された車番の入場車両が予約車両であると判定した場合、車室管理テーブル(
図3)を参照して、入場車両の予約者と搭乗者のアカウント名が同一であるか否かを判定する。
【0051】
予約者と搭乗者のアカウント名が同一でなければ、予約車両判定部137は、駐車場Pにおける予約車室の位置を示すマップを搭乗者に通知するマップ通知データと、予約車両が駐車場Pに到着したことを通知する到着通知データを生成する。なお、マップ通知データには搭乗者のアカウント名が含まれ、到着通知データには予約者のアカウント名が含まれる。予約車両判定部137は、マップ通知データと到着通知データの予約管理装置12に対する送信を通信部131に指示する。
【0052】
その指示に従い通信部131によりマップ通知データと到着通知データが予約管理装置12に送信されると、予約管理装置12から予約車両の搭乗者の利用者端末装置11にマップ通知データが送信され、予約車両の予約者の利用者端末装置11に到着通知データが送信される。予約車両の搭乗者は、利用者端末装置11がマップ通知データに従い表示するマップを見て、駐車場P内の予約車室の位置を知ることができる。また、予約車両の予約者は、利用者端末装置11が到着通知データに従い表示する通知を見て、予約車両が駐車場Pに到着したことを知ることができる。
【0053】
予約者と搭乗者のアカウント名が同一であれば、予約車両が駐車場Pに到着した旨の通知を予約者に行う必要はない。従って、予約者と搭乗者のアカウント名が同一の場合、予約車両判定部137は、マップ通知データの生成と通信部131に対する送信の指示を行い、到着通知データの生成と通信部131に対する送信の指示は行わない。
【0054】
通知部138は、予約車両判定部137によって入場車両が予約車両であると判定された場合、入場車両の搭乗者に予約車室の番号を表示と音で通知する。
【0055】
図5は、自走式装置16の外観を模式的に示した正面図である。自走式装置16は、外部から見える構成部として、厚みを持った円盤形状の本体筐体1613と、本体筐体1613の下面に取り付けられている複数の車輪16071と、本体筐体1613の上面に取り付けられている概ね円錐形状の支柱1614と、支柱1614の頂点部に取り付けられているカメラ1605と、カメラ1605の上に配置されている縦長形状のディスプレイ1610を備える。
【0056】
図6は、自走式装置16の構成を示したブロック図である。制御ユニット1601はプロセッサ、ROM(Read Only Memory)等を備え、各種データ処理を行い、自走式装置16の動作を制御する。充電器1602は、電力供給装置17から供給される電力のバッテリ1603に対する充電の管理を行う。バッテリ1603は充電器1602を介して電力供給装置17から供給される電力を蓄え、蓄えた電力を自走式装置16の他の構成部に供給する。
【0057】
GNSS(Global Navigation Satellite System)ユニット1604は、衛星測位システムの衛星から送信される航法信号を受信し、受信した航法信号に基づき自装置の地球上の三次元位置を継続的に測定する。
【0058】
カメラ1605は外界を撮影して画像を生成する。カメラ1605は、制御ユニット1601による車両の車番の認識に用いられる、車室Rに接近及び進入してくる車両の画像を撮影する。また、カメラ1605は、制御ユニット1601による障害物の認識に用いられる、移動中の自走式装置16の外界の画像を撮影する。また、カメラ1605が撮影する画像は、制御ユニット1601が、メモリ1606に記憶されているリファレンス用画像との照合により自走式装置16の駐車場P内における位置及び方位を特定する処理にも用いられる。カメラ1605は、例えば画角が360度の全方位カメラである。
【0059】
メモリ1606は、各種データを記憶する。メモリ1606が記憶するデータには、駐車場Pにおける各車室R等の位置を示すマップデータ、駐車場P内の既知の位置から既知の方角にカメラで撮影したリファレンス用画像を示す画像データ、GNSSユニット1604により測定された現在の自走式装置16の位置を示す位置データ、トリップメータ1608により測定された待機エリアAを出発した後の走行量を示す移動量データ、コンパス1609により測定された現在の自走式装置16の正面が向いている方角を示す方角データ等が含まれる。
【0060】
移動機構1607は車輪16071と、バッテリ1603から供給される電力で運転するモータ(図示せず)とを備え、制御ユニット1601の制御下で動作するモータにより車輪16071を駆動して、自走式装置16を移動させる機構である。自走式装置16は、移動機構1607により、駐車場Pの床面上をいずれの方角にも自在に移動できる。
【0061】
トリップメータ1608は、測定開始位置(例えば、待機エリアAにおける自走式装置16の待機位置)から自走式装置16が走行した距離(走行量)を継続的に測定する。コンパス1609は、自走式装置16の正面が向いている方角を継続的に測定する。ディスプレイ1610は、例えばLED(Light Emitting Diode)ディスプレイであり、車両の搭乗者に対するメッセージを示す文字又は画像を表示する。スピーカ1611は、車両の搭乗者に対するメッセージを示す音を発音する。通信ユニット1612は、案内装置13等の外部の装置との間で無線によるデータ通信を行う。
【0062】
自走式装置16が備える構成部のうち、外部から見えない制御ユニット1601等の構成部は、本体筐体1613に収容されている。
【0063】
上記の構成を備える自走式装置16は、制御ユニット1601による処理によって、例えば以下の機能を備える。
【0064】
(1)自装置位置方角特定機能
自装置の駐車場Pにおける位置と、自装置の正面が向いている方角を特定する機能。
(2)移動経路決定機能
自装置位置方角特定機能により特定した自装置の位置及び方角と、マップデータが示す駐車場P内の配置物の位置等に基づいて、自装置の現在位置から目的位置までの移動経路を決定する機能。
(3)移動機能
自装置位置方角特定機能により継続的に特定される自装置の位置及び方角に基づき、移動経路決定機能により決定された移動経路に従い自走する機能。
(4)障害物回避機能
自装置に障害物が接近してきた場合に移動方向の変更等により障害物との接触を回避する機能。
(5)移動量特定機能
自装置の基準位置からの移動量を特定する機能。
(6)通信機能
案内装置13等の外部の装置との間でデータ通信を行う機能。
(7)異常時帰還機能
自装置位置方角特定機能により特定される自装置の位置が移動経路決定機能により決定された移動経路から所定の基準量以上に離れている場合、移動量特定機能により特定される自装置の移動量が移動経路決定機能により決定された移動経路に従った移動量に所定の基準倍率を乗じた値を超過している場合等に、自装置が異常な状況下にあると判定し、待機エリアAへ移動する機能。
【0065】
例えば、自走式装置16が予約車室を確保中に予約車室に車両が進入してきた場合に、車両の進入に伴い予約車室の後方へと移動する動作は、自走式装置16が備える障害物回避機能により実現される動作である。
【0066】
また、自走式装置16は、上述した異常時帰還機能を備えているため、例えば、予約車室を確保中の自走式装置16が誰かによって予約車室外へと移動された場合や、待機エリアAから予約車室の車室確保位置へ向かい移動する途中に多くの障害物に阻まれて右往左往した場合には、自走式装置16は自動的に待機エリアAに戻ってくる。異常を検知して待機エリアAに戻ってきた自走式装置16は、その旨を案内装置13に通知する。
【0067】
案内装置13は、自走式装置16から自装置の位置の異常を検知して待機エリアAに戻った旨の通知を受信した場合、いずれかの自走式装置16に対し、自走式装置16が不在となっている予約車室への移動を指示する。また、案内装置13は、自走式装置16から自装置の移動量の異常を検知して待機エリアAに戻った旨の通知を受信した場合、いずれかの自走式装置16に対し、先の自走式装置16が決定した移動経路とは異なる移動経路に従い自走式装置16が未到着の予約車室へ移動するように指示する。
【0068】
上述した駐車場管理システム1によれば、各車室Rに常設の設備を新たに設けることなく、予約車室を駐車場Pの利用者に示すことができる。
【0069】
[変形例]
上述の駐車場管理システム1は本発明の実施形態の一例であって、駐車場管理システム1に対しては様々な変形が可能である。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す変形例の2以上が組み合わされてもよい。
【0070】
(1)上述の駐車場管理システム1においては、予約車両の搭乗者が予約者でない場合、予約車両が駐車場Pに入場するタイミングで予約者の利用者端末装置11に通知が行われる。予約者への通知のタイミングはこれに限られない。例えば、予約車両が予約車室に到着したタイミング、予約車両が予約車室における駐車を開始したタイミング、予約車両が予約車室における駐車を終了したタイミング等において、それらのイベントが発生したことが、案内装置13から予約管理装置12を経由して予約者の利用者端末装置11に通知されてもよい。
【0071】
また、予約車両以外の車両が予約車室において検知された場合に、予約者の利用者端末装置11に通知が行われてもよい。例えば、予約車両以外の車両が予約車室へ接近し進入しようとしていることが検知されたタイミング、予約車両が予約車室における駐車を開始したタイミング等において、それらのイベントが発生したことが、案内装置13から予約管理装置12を経由して予約者の利用者端末装置11に通知されてもよい。
【0072】
なお、予約車両以外の車両が予約車室における駐車を開始した場合、他に空車室があれば予約管理装置12によって他の空車室が予約車室に割り当てられ、予約管理装置12から案内装置13へ新たな予約車室の番号の通知が行われてもよい。この場合、待機エリアAから新たな予約車室の車室確保位置に自走式装置16が移動することになる。
【0073】
(2)上述の駐車場管理システム1においては、案内装置13から利用者端末装置11に対する通知は予約管理装置12を介して送信されるものとしたが、それらの通知の少なくとも一部が予約管理装置12を介さずに案内装置13から利用者端末装置11に送信されてもよい。例えば、案内装置13と搭乗者が使用する利用者端末装置11との間でWiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従う通信接続の確立が行われ、当該通信接続を介して案内装置13から利用者端末装置11に通知が送信されてもよい。例えば、駐車場Pが地下にある等の理由で、予約管理装置12と搭乗者が使用する利用者端末装置11の通信に利用される移動通信網の電波が駐車場Pにおいて十分に届かない場合、この変形例の構成が望ましい。
【0074】
(3)上述の駐車場管理システム1が備える機能の一部が、上述した実施形態において説明した駐車場管理システム1の構成部とは異なる構成部により実現されてもよい。例えば、上述した実施形態においては、駐車場Pの予約を受け付ける機能は予約管理装置12により実現されるものとしたが、案内装置13がその機能を実現してもよい。その場合、駐車場管理システム1は予約管理装置12を備えなくてもよい。
【0075】
また、上述した実施形態においては、予約車室に接近した車両の搭乗者に対し駐車の許可又は不許可を通知する機能は自走式装置16により実現されるものとしたが、車室管理装置15がこの機能を実現してもよい。その場合、自走式装置16はディスプレイ1610及びスピーカ1611を備えなくてもよい。
【0076】
(4)上述の駐車場管理システム1においては、車両の車番は車両を撮影した画像から認識される。駐車場管理システム1が車両の車番を特定する方法はこれに限られない。例えば、車両にETC(Electronic Toll Collection System)の通信モジュール等の車番を示すデータを送信する車載装置が搭載されている場合、案内装置13が車載装置から送信されるデータを受信し、受信したデータから車番を特定してもよい。この場合、駐車場管理システム1は、車室に接近等した車両の車載装置から受信したデータに基づき、当該車両が予約車両であるか否かの判定を行う。
【0077】
また、案内装置13が、車両の搭乗者が使用する利用者端末装置11から車両の車番を示すデータを受信し、受信したデータから車番を特定してもよい。この場合、駐車場管理システム1は、車室に接近等した車両の搭乗者が使用する利用者端末装置11から受信したデータに基づき、当該車両が予約車両であるか否かの判定を行う。
【0078】
(5)上述の駐車場管理システム1においては、予約車室へ接近した車両の車番の認識は予約車室を確保していた自走式装置16と予約車室の車室管理装置15の両方で行われる。これに代えて、自走式装置16は車番を認識する機能は備えず、車室管理装置15が認識した車番を示すデータを自走式装置16に送信してもよい。この場合、予約車室を確保している自走式装置16は、予約車室の車室管理装置15から受信したデータに基づき、当該車両が予約車両であるか否かの判定を行う。
【0079】
(6)上述の駐車場管理システム1においては、利用者端末装置11に対する通知は利用者端末装置11と予約管理装置12の間で維持される通信接続を介して行われるものとしたが、利用者端末装置11に対する通知が電子メールにより行われもよい。その場合、車室管理テーブル(
図3)には予約者及び搭乗者のアカウント名に代えて、電子メールのアドレスが格納される。
【0080】
(7)自走式装置16の形状は
図5に示したものに限られない。例えば、自走式装置16が備える支柱1614の形状は円錐形状に限られず、多角錐形状、円柱形状等のいずれであってもよい。
【0081】
(8)上述の駐車場管理システム1においては、自走式装置16は予約車室に接近した車両の搭乗者に対しディスプレイ1610による表示とスピーカ1611による発音により通知を行う。駐車場管理システム1が予約車室に接近した車両の搭乗者に対し通知を行う方法はこれらに限られない。例えば、自走式装置16が予約車両の搭乗者に対し駐車の許可を通知するためのメッセージ(例えば「駐車可能」)と、予約車両以外の車両の搭乗者に対し駐車の不許可を通知するためのメッセージ(例えば「駐車不可」)を表裏に印字したメッセージボードを備え、接近してきた車両が予約車両か否かに応じて、メッセージボードを回転することで、車両の搭乗者に対し適切なメッセージが通知されるようにしてもよい。
【0082】
(9)上述の駐車場管理システム1においては、自走式装置16はGNSSユニット1604による測定結果と、コンパス1609による測定結果と、カメラ1605により撮影した画像とリファレンス用画像との照合結果によって、自装置の位置と方角を特定する。自走式装置16が自装置の位置と方角を特定する方法がこれに限られない。例えば、自走式装置16が駐車場P内の様々な地点における残留磁気の測定値を示す磁気マップを記憶するとともに磁気センサを備え、磁気センサで測定した残留磁気を磁気マップと継続的に照合することで自装置の位置と方角を特定してもよい。
【0083】
また、自走式装置16が慣性航法装置を備え、慣性航法装置により自装置の位置及び方角を継続的に測定してもよい。
【0084】
(10)待機エリアAの位置は
図1に示したものに限られない。また、電力供給装置17が設置されている待機エリアと、例えば各車室Rに近接した位置に設けられた一時的な待機エリアのように、異なる種類の待機エリアが設けられてもよい。この場合、充電を要さない自走式装置16は一時的な待機エリアのいずれかに待機し、新たに予約車室が発生した場合、案内装置13は予約車室の最寄りの待機エリアで待機している自走式装置16に対し予約車室への移動の指示を行う。その結果、全ての自走式装置16が同じ待機エリアに待機している場合と比較し、自走式装置16の移動量が削減される。
【符号の説明】
【0085】
1…駐車場管理システム、11…利用者端末装置、12…予約管理装置、13…案内装置、14…精算装置、15…車室管理装置、16…自走式装置、17…電力供給装置、131…通信部、132…車室管理部、133…自走式装置管理部、134…記憶部、135…画像取得部、136…画像認識部、137…予約車両判定部、138…通知部、1601…制御ユニット、1602…充電器、1603…バッテリ、1604…GNSSユニット、1605…カメラ、1606…メモリ、1607…移動機構、1608…トリップメータ、1609…コンパス、1610…ディスプレイ、1611…スピーカ、1612…通信ユニット、1613…本体筐体、1614…支柱、16071…車輪。