IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社日立国際電気の特許一覧

<>
  • 特許-交戦訓練システム 図1
  • 特許-交戦訓練システム 図2
  • 特許-交戦訓練システム 図3
  • 特許-交戦訓練システム 図4
  • 特許-交戦訓練システム 図5
  • 特許-交戦訓練システム 図6
  • 特許-交戦訓練システム 図7
  • 特許-交戦訓練システム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】交戦訓練システム
(51)【国際特許分類】
   F41G 3/26 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
F41G3/26 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019149703
(22)【出願日】2019-08-19
(65)【公開番号】P2021032426
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】関 太樹
(72)【発明者】
【氏名】福嶋 一茂
(72)【発明者】
【氏名】牧野 晋也
(72)【発明者】
【氏名】桐田 茂次
【審査官】金田 直之
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-257990(JP,A)
【文献】特開2013-200054(JP,A)
【文献】特開2010-78212(JP,A)
【文献】特開2012-159268(JP,A)
【文献】特開平7-146096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F41G 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
火器を模擬したレーザ光を送信する第一送信装置とレーザ光を受信する第一受信装置と第一GPS受信器を有する第一無線機とを備えた訓練装備を搭載した車両と、
火器を模擬したレーザ光を送信する第二送信装置とレーザ光を受信する第二受信装置と第二GPS受信器を有する第二無線機とを備え、隊員が装着する訓練装備と、
制御部と第三無線機とを備え、交戦訓練全体を統制する統裁室と、
を備え、
前記第一無線機は前記第一GPS受信器から得られた前記車両の位置データを前記第三無線機に送信し、
前記第二無線機は前記第二GPS受信器から得られた前記隊員の位置データを前記第三無線機に送信し、
前記制御部は、前記車両の位置データおよび前記隊員の位置データに基づいて前記車両および前記隊員の位置を把握し、前記車両および前記隊員の位置関係が所定距離内にある場合、アラームデータを前記第三無線機から前記第一無線機および前記第二無線機に送信する交戦訓練システム。
【請求項2】
火器を模擬したレーザ光を送信する第一送信装置とレーザ光を受信する第一受信装置と第一GPS受信器を有する第一無線機と第一信号処理装置とを備えた訓練装備を搭載した車両と、
火器を模擬したレーザ光を送信する第二送信装置とレーザ光を受信する第二受信装置と第二GPS受信器を有する第二無線機とを備え、隊員が装着する訓練装備と、
制御部と第三無線機とを備え、交戦訓練全体を統制する統裁室と、
を備え、
前記第一無線機は前記第一GPS受信器から得られた前記車両の位置データを前記第三無線機に送信し、
前記第二無線機は前記第二GPS受信器から得られた前記隊員の位置データを前記第三無線機に送信し、
前記制御部は、前記車両の位置データおよび前記隊員の位置データに基づいて前記車両および前記隊員の位置を把握し、前記車両および前記隊員の位置関係が所定距離内にある場合、アラームデータを前記第三無線機から前記第一無線機に送信し、
前記車両は、前記第一無線機で受信した前記アラームデータに基づいてアラーム用のレーザ光線を前記第二受信装置に送信する交戦訓練システム。
【請求項3】
請求項2の交戦訓練システムにおいて、
前記車両は、さらに、前記アラーム用のレーザ光線を送信する第四送信装置を備え、
前記第一送信装置は射撃用のレーザ光線を送信する交戦訓練システム。
【請求項4】
請求項2の交戦訓練システムにおいて、
前記第一送信装置は前記アラーム用のレーザ光線および射撃用のレーザ光線を送信し、前記アラーム用のレーザ光線のレーザデータのフォーマットは前記射撃用のレーザ光線のレーザデータのフォーマットとは異なる交戦訓練システム。
【請求項5】
請求項3または4の交戦訓練システムにおいて、
前記車両の味方の隊員が前記射撃用のレーザ光線を受信した場合、損耗判定は行わない交戦訓練システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は交戦訓練システムに関し、例えば安全管理システムを備える交戦訓練システムに適用可能である。
【背景技術】
【0002】
交戦訓練システムは、拳銃、機関銃、火砲など(以下、火器という)を模擬したレーザ送信装置と、レーザ送信装置から送信されるレーザ光を受光する受光装置と、を隊員や車両に装着させて交戦訓練を行うものである。レーザ送信装置からは、火器を発射したときの発射者、発射位置、火器の種類、弾種、及び残弾数などの情報(以下、発射情報という)のデータがレーザ光で送信される。また、受光装置は、受信したレーザ光の発射情報に基づいて、隊員に対する命中有無や損耗などの判定を行い損耗区分、損耗部位などの情報(以下、被弾情報という)を生成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-159268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
交戦訓練システムは、訓練様態の変化に伴い、夜間及び大規模訓練(数千人規模)が必要となり、安全面で各隊員、車両・火器に対して配慮する必要がある。
本開示の課題は、各隊員が車両等から危険回避可能な交戦訓練用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、交戦訓練システムは、火器を模擬したレーザ光を送信する第一送信装置とレーザ光を受信する第一受信装置と第一GPS受信器を有する第一無線機とを備えた訓練装備を搭載した車両と、火器を模擬したレーザ光を送信する第二送信装置とレーザ光を受信する第二受信装置と第二GPS受信器を有する第二無線機とを備え、隊員が装着する訓練装備と、制御部と第三無線機とを備え、交戦訓練全体を統制する統裁室と、を備える。前記第一無線機は前記第一GPS受信器から得られた前記車両の位置データを前記第三無線機に送信する。前記第二無線機は前記第二GPS受信器から得られた前記隊員の位置データを前記第三無線機に送信する。前記制御部は、前記車両の位置データおよび前記隊員の位置データに基づいて前記車両および前記隊員の位置を把握し、前記車両および前記隊員の位置関係が所定距離内にある場合、アラームデータを前記第三無線機から前記第一無線機および前記第二無線機に送信する。
【発明の効果】
【0006】
上記交戦訓練システムによれば、各隊員が車両等から危険回避可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は交戦訓練システムの概要を示す図である。
図2図2図1の隊員の交戦訓練装置の機能構成を示す図である。
図3図3図1の交戦訓練システムの安全管理システムを説明するフローチャートである。
図4図4図1の交戦訓練システムの安全管理システムを説明するブロック図である。
図5図5図1の交戦訓練システムの第一変形例における安全管理システムを説明するフローチャートである。
図6図6図1の交戦訓練システムの第一変形例の安全管理システムを説明するブロック図である。
図7図7は射撃用レーザ光線およびアラーム用レーザ光線を説明する図である。
図8図8は射撃用レーザ光線およびアラーム用レーザ光線を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
【0009】
まず、交戦訓練システムの概要について図1を用いて説明する。図1は交戦訓練システムの概要を示す図である。
【0010】
図1に示すように、交戦訓練システム100は、訓練装備を装着した隊員10、訓練設備を搭載した車両20、交戦訓練全体を統制する統裁室30、GPS(Global Positioning System)衛星40等で構成され、実弾の代わりにレーザ光線を使用し、各演習場等で対抗訓練を実施するシステムである。
【0011】
隊員10は、交戦訓練装置として、拳銃や機関銃などの火器を模擬したレーザ光線を送信する送信装置11と、レーザ光線を受光する隊員用の受信装置12と、信号処理装置13と、表示器14と、無線機15と、設定表示器16と、を装着する。また、車両20は、交戦訓練装置として、火砲などの火器を模擬したレーザ光線を送信する送信装置21と、レーザ光線を受光する車両用の受信装置22と、信号処理装置23と、表示器24と、無線機25と、設定表示器26と、を搭載している。統裁室30は、制御部31、記憶部32、信号受信部33、信号送信部34、無線機35、モニタ36およびGPS受信器37を備える。無線機15,25はGPS受信器を搭載し、GPS衛星40から位置情報および地図情報を取得する。
【0012】
送信装置11,21から発射情報がそれぞれ信号処理装置13,23に出力され、また受信装置12,22からレーザデータが信号処理装置13,23に出力される。隊員10に装着された信号処理装置13または車両20に装着された信号処理装置23は無線機15,25から統裁室30に、刻々と変化する交戦訓練の進行状態などの情報を送信する。交戦訓練を実施する隊員10や車両20の搭乗者である訓練者は、統裁室30からの無線通信により交戦訓練の進行状態などを設定表示器16,26で把握することができる。
【0013】
次に、交戦訓練システム100における隊員10が携行する送信装置11、隊員10が装着する受信装置12および信号処理装置13の機能構成について図2を用いて説明する。図2図1の隊員の交戦訓練装置の機能構成を示す図である。車両20に搭載される送信装置21、受信装置22および信号処理装置23は、それぞれ送信装置11、受信装置12および信号処理装置13と同様な構成である。
【0014】
送信装置11は、制御部11a、記憶部11b、レーザ送信部11c、信号送信部11dおよび発射情報入力部11eから構成されている。受信装置12は、制御部12a、記憶部12b、信号送信部12dおよびレーザ受信部12cから構成されている。信号処理装置13は、制御部13a、記憶部13b、信号受信部13cおよび信号送信部13dから構成されている。
【0015】
送信装置11の各機能について説明する。発射情報入力部11eは隊員が火器を模擬した送信装置11に事前に設定した発射者の情報や発射者が送信装置11により射撃を行ったときの射撃操作の情報などを入力し、制御部11aに出力する。記憶部11bは、フラッシュメモリ等の記憶装置で、制御部11aのCPUが実行する処理のプログラムやデータの保存を行う。記憶部11bには、火器の種類、弾種、及び残弾数などのデータが記憶される。制御部11aは、送信装置11全体の制御を行う。制御部11aは、発射情報入力部11eから入力する発射者の情報や射撃操作の情報などに基づいて、発射位置を検知し、また火器の残弾数を算出して発射情報を作成する。そして、制御部11aは、火器の種類、弾種、及び残弾数などのデータを記憶部11bに記憶するとともに、作成した発射情報を信号送信部11dおよびレーザ送信部11cに出力する。信号送信部11dは、制御部11aから出力される発射情報を信号処理装置13に送信する。レーザ送信部11cは、制御部11aから出力される発射情報をレーザ光線として送信する。
【0016】
受信装置12の各機能について説明する。レーザ受信部12cは、対戦している隊員10または車両20から送信される発射情報のレーザ光線を受信する。制御部12aは、受信装置12全体の制御を行う。制御部12aは、レーザ受信部12cから入力した交戦相手からの発射情報に基づいて隊員の損耗区分や損耗部位を判定すると、被弾情報を生成して信号送信部12dに出力する。信号送信部12dは、制御部12aから出力される被弾情報を信号処理装置13に送信する。記憶部12bは、フラッシュメモリ等の記憶装置で、制御部12aのCPUが実行する処理のプログラムやデータの保存を行う。
【0017】
信号処理装置13の各機能について説明する。信号受信部13cは、送信装置11の信号送信部11dから送信される発射情報と、受信装置12の信号送信部12dから送信される被弾情報を受信し、制御部13aに出力する。記憶部13bは、フラッシュメモリ等の記憶装置で、制御部13aのCPUが実行する処理のプログラムやデータの保存を行う。記憶部13bには、発射情報および被弾情報が保存される。制御部13aは、信号処理装置13全体の制御を行う。制御部13aは、送信装置11から受信した発射情報を記憶部13bに保存するとともに、信号送信部13dを経由して無線機15に送信する。また、制御部13aは、受信装置12から受信した被弾情報を記憶部13bに保存するとともに、信号送信部13dを経由して無線機15に送信する。
【0018】
受信装置12,22は送信装置11,21からのレーザ光線を受信しレーザ信号(レーザデータ)に変換する。信号処理装置13,23は受信装置12,22で変換したレーザデータを解析・処理する。表示器14,24は信号処理装置13,23で処理した結果に基づき、スピーカ・ブザー音等による発音、LED等による発光、薬筒等による発煙を行う。設定表示器16,26は訓練装置としての各種設定、訓練状況(損傷状況)の表示、自己点検を行う。無線機15,25は統裁室30との間で各種データ(位置データ、訓練データ、射撃データ、損耗データ等)の送受信を行う。データ収集装置としての統裁室30は訓練状況をリアルタイムで総括し、モニタ36にて隊員10、車両20等の状況を表示する。
【0019】
レーザデ―タには、隊員10や車両20の射撃手の情報や火器及び弾種の情報等が含まれている。被弾者が装着する信号処装置13および被弾車両に搭載される信号処理装置23はレーザデータに含まれる火器や弾種、位置等の情報により命中有無や損耗部位、区分を判定する。射撃手や被弾者は発射時及び被弾時の情報を自身で信号処理装置13,23に内蔵される記憶部に記憶すると共に、無線機15,25により統載室30に通知する。
【0020】
今般、訓練様態の変化に伴い、夜間及び大規模訓練(数千人規模)が必要となるが、本実施形態の交戦訓練システム100では、以下に説明する安全面での隊員10、車両20への配慮がされている。
【0021】
交戦訓練システムの安全管理システムについて図3、4を用いて説明する。図3図1の交戦訓練システムの安全管理システムを説明するフローチャートである。図4図1の交戦訓練システムの安全管理システムを説明するブロック図である。
【0022】
信号処理装置13,23は、無線機15,25により位置データ、発射データ、損耗データ等の各種データを統裁室30に通知する(ステップS11,S21)。ここで、ステップSxyのx=1は隊員10の装備による動作を示し、x=2は車両20の搭載装備の動作を示す。統裁室30は、無線機15,25に搭載しているGPS受信器にてGPS衛星40から得られた信号(位置データ)と、統裁室30の位置と統裁室30のGPS受信器にてGPS衛星から得られた位置との差(誤差)から算出した補正データと、に基づいてDGPS(Differential GPS)測位を実施することで、各隊員10、車両20等の位置を把握する(ステップS31)。また、位置状況は統裁室30内のモニタ36にてリアルタイムで表示する(ステップS32)。統裁室30は、例えば、任意の車両20が任意の隊員10に対してXメートル(m)以内の位置関係(所定距離)になっているかどうかを判定する(ステップS33)。統裁室30は車両20の隊員10への近接を検知した際に、無線通信にて対象の隊員10が装着している無線機15および車両20に実装している無線機25に対して、アラームデータを送信する(ステップS34)。
【0023】
対象の隊員10および車両20は無線機15,25によりアラームデータを受信する(ステップS12,S22)。信号処理装置13,23は、受信したアラームデータを解析・処理し、表示器14,24または設定表示器16,26に対して指示を送る(ステップS13,S23)。表示器14,24または設定表示器16,26は、音声、アラーム音、LED等の手段により隊員10および車両20の搭乗者に通知する(ステップS14,S24)。
【0024】
本安全管理システムの導入により、隊員が安全予知及び安全回避が可能となる。また、隊員の安全管理の向上を図ることができる。
【0025】
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成および機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。また、上述の実施形態の一部、および、複数の変形例の全部または一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
【0026】
(第一変形例)
第一変形例における安全管理システムについて図5~8を用いて説明する。図5図1の交戦訓練システムの第一変形例における安全管理システムを説明するフローチャートである。図6図1の交戦訓練システムの第一変形例の安全管理システムを説明するブロック図である。図7、8は射撃用レーザ光線およびアラーム用レーザ光線を説明する図である。
【0027】
統裁室30が位置判定するステップS33までは実施形態と同様である。第一変形例では統裁室30は車両20の無線機25に対してのみ無線通信でアラームデータを送信する(ステップS34)。
【0028】
車両20は無線機25によりアラームデータを受信する(ステップS22)。信号処理装置23は、受信したアラームデータを解析・処理し、表示器24または設定表示器26、および送信装置21に対して指示を送る(ステップS23)。表示器24または設定表示器26は、音声、アラーム音、LED等の手段により車両20の搭乗者に通知する(ステップS24)。車両20の送信装置27は隊員10の受信装置12に対してアラーム用のレーザ光線を送信する(ステップS25)。
【0029】
受信装置12は送信装置27からのレーザ光線を受信しレーザ信号(レーザデータ)に変換し、表示器14または設定表示器16に指示する(ステップS16)。表示器14または設定表示器16は、音声、アラーム音、LED等の手段により隊員10に通知する(ステップS17)。
【0030】
ここで、送信装置21は射撃用レーザ光線21aを送信し、送信装置27はアラーム用レーザ光線27aを送信するが、レーザデータのフォーマットは射撃用とアラーム用で別フォーマットとする。例えば、アラーム用のレーザデータを受信しても損耗判定・損耗現示は行わない。
【0031】
図7に示すような状態では、射撃用レーザ光線21aは敵の隊員10aおよび味方の隊員10bの両方に送信され、アラーム用レーザ光線27aは味方の隊員10b,10cに送信される。この場合、図8に示すように、敵の隊員10aは射撃用レーザ光線21aに対して損耗判定を実施するが、味方の隊員10bは損耗判定を実施しない。また、味方の隊員10b,10cはアラーム用レーザ光線27cにより、危険通知される。
【0032】
(第二変形例)
実施形態では、統裁室30からのアラームデータを無線通信にて受信後、車両20がレーザ光線を照射する例を説明したが、常時(例えば一定の照射間隔にて)、車両20がレーザ光線を照射するようにしてもよい。
【0033】
(第三変形例)
実施形態では、実際の射撃用送信装置21とは別に近接時のアラーム用送信装置27を設ける例を説明したが、レーザ光線を送信する装置は送信装置21のみとし、レーザデータのフォーマットで区別するようにしてもよい。この場合、車両20がレーザ光線を照射するタイミングは統裁室30からの情報受信時のみとする。
【0034】
以上、本発明者らによってなされた発明を実施形態および変形例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0035】
10・・・隊員
11・・・送信装置
12・・・受信装置
13・・・信号処理装置
14・・・表示器
15・・・無線機
16・・・設定表示器
20・・・車両
21・・・送信装置
22・・・受信装置
23・・・信号処理装置
24・・・表示器
25・・・無線機
26・・・設定表示器
30・・・統裁室
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8