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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】通信パラメータ調整方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221220BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20221220BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20221220BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/04 136
H04W72/08
H04W74/08
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020097877
(22)【出願日】2020-06-04
(62)【分割の表示】P 2017566387の分割
【原出願日】2015-09-16
(65)【公開番号】P2020145756
(43)【公開日】2020-09-10
【審査請求日】2020-06-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】フェン、ビン
(72)【発明者】
【氏名】トウ、ハイ
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0281551(US,A1)
【文献】国際公開第2010/050731(WO,A2)
【文献】国際公開第2015/002439(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信パラメータ調整方法であって、
第2装置は、サイクリックプリフィクス(CP)の長さの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立することと、
前記第2装置は、前記第1装置より物理層制御チャネルを介して送信されたCPの長さの調整指示情報を受信することと、を含み、
前記CPの長さの調整指示情報は、前記第1装置が通信におけるネットワーク状態に基づいて、前記CPの長さの設定を調整した調整結果を指示するように用いられ、前記調整結果は、相対値の形式で表現され
前記第1装置はネットワーク装置であり、前記第2装置は端末装置であることを特徴とする前記通信パラメータ調整方法。
【請求項2】
前記ネットワーク状態は、
前記第1装置と前記第2装置との間のチャネル環境を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項3】
前記CPの長さの初期設定はランダムアクセス中において、前記第1装置および前記第2装置により決定された設定であることを特徴とする請求項1または2に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第2装置が、前記第1装置により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信することをさらに含み、
前記ランダムアクセス応答メッセージは、前記CPの長さの初期設定を搬送することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項5】
通信パラメータ調整方法であって、
第1装置は、サイクリックプリフィクス(CP)の長さの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立することと、
前記第1装置は、通信におけるネットワーク状態に基づいて、前記CPの長さの設定を調整することと、
前記第1装置は、物理層制御チャネルを介して前記第2装置にCPの長さの調整指示情報を送信することと、を含み、
前記CPの長さの調整指示情報は、前記第1装置が前記CPの長さの設定を調整した調整結果を指示するように用いられ、前記調整結果は、相対値の形式で表現され
前記第1装置はネットワーク装置であり、前記第2装置は端末装置であることを特徴とする、前記通信パラメータ調整方法。
【請求項6】
前記ネットワーク状態は、
前記第1装置と前記第2装置との間のチャネル環境を含むことを特徴とする請求項5に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項7】
前記CPの長さの初期設定はランダムアクセス中において、前記第1装置および前記第2装置により決定された設定であることを特徴とする請求項5または6に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第1装置が、前記第2装置にランダムアクセス応答メッセージを送信することをさらに含み、
前記ランダムアクセス応答メッセージは、前記CPの長さの初期設定を搬送することを特徴とする、請求項5~7のいずれか1項に記載の通信パラメータ調整方法。
【請求項9】
通信パラメータ調整装置であって、
サイクリックプリフィクス(CP)の長さの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立するように構成される処理モジュールと、
前記第1装置より物理層制御チャネルを介して送信されたCPの長さの調整指示情報を受信するように構成される送受信モジュールと、を含み、
前記CPの長さの調整指示情報は、前記処理モジュールが前記第1装置が通信におけるネットワーク状態に基づいて、前記CPの長さの設定を調整した調整結果を指示するように用いられ、前記調整結果は、相対値の形式で表現され
前記第1装置はネットワーク装置であり、前記装置は端末装置である、前記通信パラメータ調整装置。
【請求項10】
前記ネットワーク状態は、
前記第1装置と前記装置との間のチャネル環境を含むことを特徴とする請求項9に記載の通信パラメータ調整装置。
【請求項11】
前記CPの長さの初期設定はランダムアクセス中において、前記第1装置および前記装置により決定された設定であることを特徴とする請求項9または10に記載の通信パラメータ調整装置。
【請求項12】
前記送受信モジュールは、
具体的に、前記第1装置により送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信するように構成され、
前記ランダムアクセス応答メッセージは、前記CPの長さの初期設定を搬送することを特徴とする、請求項9~11のいずれか1項に記載の通信パラメータ調整装置。
【請求項13】
通信パラメータ調整装置であって、
サイクリックプリフィクス(CP)の長さの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立するように構成される処理モジュールと、
物理層制御チャネルを介して前記第2装置にCPの長さの調整指示情報を送信するように構成される送受信モジュールと、を含み、
前記CPの長さの調整指示情報は、前記装置がCPの長さの設定を調整した調整結果を指示するように用いられ、前記調整結果は、相対値の形式で表現され
前記処理モジュールは、さらに、通信におけるネットワーク状態に基づいて、前記CPの長さの設定を調整するように構成され、
前記装置はネットワーク装置であり、前記第2装置は端末装置であることを特徴とする、前記通信パラメータ調整装置。
【請求項14】
前記ネットワーク状態は、
前記装置と前記第2装置との間のチャネル環境を含むことを特徴とする請求項13に記載の通信パラメータ調整装置。
【請求項15】
前記CPの長さの初期設定はランダムアクセス中において、前記装置および前記第2装置により決定された設定であることを特徴とする請求項13または14に記載の通信パラメータ調整装置。
【請求項16】
前記送受信モジュールは、
具体的に、前記第2装置にランダムアクセス応答メッセージを送信するように構成され、
前記ランダムアクセス応答メッセージは、前記CPの長さの初期設定を搬送することを特徴とする、請求項13~15のいずれか1項に記載の通信パラメータ調整装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に関し、特に通信パラメータ調整方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装置の実現などの原因で、グローバルモバイルシステム(GSM:Global System of Mobile Communication)、符号分割マルチプルアクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)2000システム、広帯域符号分割マルチプルアクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システムとロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)などのような既存の無線通信システムにおいては、通常、固定又は非常に限られている数の少ない基本通信パラメータ、例えば、キャリア帯域幅、タイムスロット又はサブフレームの長さ、CDMAシステムの拡散因子、LTEシステムのサブキャリア間隔と物理リソースブロック細分粒度など、を使用している。それに対して次世代無線通信システムがサポートする必要である応用方式が様々であり、帯域幅、遅延、移動性、カバレッジ、通信レート、信頼性、ユーザ数などの指標への大幅の変化を効率よくサポートする必要がある。従来のシステムにおいては、このようなニーズを満たすことは困難である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、通信パラメータ調整方法と装置を提供し、実際のニーズに応じて、通信パラメータを調整することができ、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0004】
第1様態としては、通信パラメータ調整方法を提供し、
第1装置は、通信パラメータの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立することと、
前記第1装置は、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整することと、
前記第1装置は、前記第2装置に通信パラメータ調整指示情報を送信することと、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記第1装置が前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0005】
第2様態としては、通信パラメータ調整方法を提供し、
第2装置は、通信パラメータの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立することと、
前記第2装置は、前記第1装置より送信された通信パラメータ調整指示情報を受信することと、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記第1装置が通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0006】
第3様態としては、通信パラメータ調整装置を提供し、
通信パラメータの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立するように用いられる処理モジュールと、
前記第2装置に通信パラメータ調整指示情報を送信するように用いられる送受信モジュールと、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記装置が前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられ、前記処理モジュールさらに、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように用いられる。
【0007】
第4様態としては、通信パラメータ調整装置を提供し、
通信パラメータの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立するように用いられる処理モジュールと、
前記第1装置より送信された通信パラメータ調整指示情報を受信するように用いられる送受信モジュールと、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記第1装置が通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0008】
上記の技術的な特徴に基づいて、本発明の実施例に提供されている通信パラメータ調整方法と装置によって、ネットワーク装置又は、通信双方としての端末装置は、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータを動的に調整することができ、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に係る通信パラメータ調整方法の例示的なフローチャートである。
図2】本発明の実施例に係る通信パラメータ調整方法の他の例示的フローチャートである。
図3】本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整方法の例示的フローチャートである。
図4】本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整方法の他の例示的フローチャートである。
図5】本発明の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図である。
図6】本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図である。
図7】本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図である。
図8】本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
より明確に本発明の実施例を説明するために、上記において、実施例または先行技術の説明で必要とする図面を簡単に説明し、明らかに、上記に記述されている図面は、単なる本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面が得ることができる。
【0011】
下記において、本発明の実施例の図面を結合し、本発明の実施例の技術案を明確的、欠けずに説明し、当然、説明されている実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創造的な労力を払わない前提で得られた全てのその他の実施例は、本発明の範囲内である。
【0012】
なお、本発明の実施例の技術案は、各種の通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ミックス複信モードを用いるシステム、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、及び将来の5G通信システムなどに適用することができる。
【0013】
なお、本発明の実施例において、端末装置(Terminal Equipment)はユーザ装置、モバイルステーション(MS:Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)等とも称し、前記ユーザ装置は、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、例えば、ユーザ装置は携帯電話(セルラー電話とも称し)、移動端末を備えるコンピュータ等であっても良く、例えば、ポータブル、コンパクト式、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵式または車載の移動装置、及び将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来のエボリューション的なPLMNネットワークにおける端末装置等であっても良い。
【0014】
さらに、本発明の実施例において、ネットワーク装置は、ユーザ装置と通信するための装置であっても良く、前記ネットワーク装置は、GSMシステム又はCDMAにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であっても良く、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であっても良く、さらにLTEシステムにおけるエボリューション的な基地局(Evolutional Node B、eNB又はeNodeBと略称する)であっても良く、又は前記ネットワーク装置は、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、及び将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側の装置、又は将来のエボリューション的なPLMNネットワークにおけるネットワーク装置等であっても良い。
【0015】
図1は、本発明の実施例に係る通信パラメータ調整方法の例示的なフローチャートであり、該方法は、ネットワーク装置又は端末装置によって実行されることができ、図1に示すように、該方法100は、S110~S130を含む。
【0016】
S110において、第1装置は、通信パラメータの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立する。
【0017】
S120において、前記第1装置は、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整する。
【0018】
S130において、前記第1装置は、前記第2装置に通信パラメータ調整指示情報を送信し、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記第1装置が前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0019】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整することができ、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0020】
なお、本発明の実施例において、第1装置はネットワーク装置であっても良く、この場合、第2装置は端末装置であり、又は、第1装置は端末装置であり、この場合、第2装置は他の端末装置である。
【0021】
選択肢として、図2に示すように、該方法はS140をさらに含む。
【0022】
S140において、前記第1装置は、前記第2装置より送信された処理能力指示情報を受信し、前記処理能力指示情報は、前記第2装置が異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いて、前記第1装置と通信することができることを指示するように用いられる。
【0023】
言い換えれば、第1装置は、第2装置が異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いてそれと通信できることを確定した場合のみ、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータを調整する。即ち、本発明の実施例において、同一サブキャリア/セルにおいて、異なるユーザに割り当てられた時間周波数リソースブロック内部において、異なる通信パラメータを使用することができ、そのため、第1装置と前記第2装置との送信機と受信機は、同時に複数種類の通信パラメータを処理する能力を備える必要があり、装置の異なるパラメータを同時に処理する能力に基づいて、装置のタイプを分けることができる。
【0024】
さらに、第2装置は、ランダムアクセス後のアタッチ(Attach)過程において、異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いて前記第1装置と通信できる能力を報告することができ、例えば前記第1装置にアタッチリクエストメッセージを送信することができ、前記アタッチリクエストメッセージは前記処理能力指示情報を含む。第2装置は、ランダム結果過程においてこの能力を報告することができ、例えば、ランダムアクセスメッセージに能力データを含ませることができる。第2装置はさらに、第1装置が装置能力の問い合わせ情報を送信した後に、第1装置より送信された装置能力の問い合わせ情報に基づいて、第1装置にこの能力を報告することができる。但し、本発明は、それを限定しない。
【0025】
選択肢として、S110において、通信パラメータは、通信ためのマルチプルアクセス方式及び/又は前記マルチプルアクセス方式に対応する基本物理層パラメータである。例を挙げて説明すると、前記通信ためのマルチプルアクセス方式は、直交周波数分割マルチプルアクセス
(OFDMA:Orthogonal Frequency-division Multiplexing Access)/単一キャリア周波数分割マルチプルアクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)、及びそれの派生したマルチプルアクセス方式又は将来の通信システムにおけるその他の使用可能なマルチプルアクセス方式であっても良い。OFDMA/SC-FDMA及びそれの派生したマルチプルアクセス方式に対応する基本物理層パラメータは、サブキャリアスペーシング(Subcarrier Spacing)、OFDMシンボルの長さ、サイクリックプリフィクス(CP:Cyclic Prefix)の長さ、サンプリング頻度、チャネル推定と復調等ための基準信号(Reference Signal)の密度とデザイン、基準信号のシーケンス構成とリソースウィンドウ粒度の内の少なくとも一つのパラメータを含むことが可能である。
【0026】
言い換えれば、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、所在している通信ネットワークのネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、上記の一つ又は複数のパラメータの定義を調整することができる。例えば、実際のニーズに応じで、サブキャリアスペーシング、OFDMシンボルの長さ、CPの長さ、サンプリング頻度、チャネル推定と復調等ための基準信号の密度とデザイン等を増大または減少することができる。例を挙げて説明すると、通信中の双方の間では、相対的な移動をしている場合、ドップラー(Doppler)周波数偏移が発生し得る。相対移動のスピードが速いほど、Doppler周波数偏移が大きくなり、正しく復調するため、サブキャリアスペーシングを大きくにし、基準信号の密度を大きく調整する必要がある。チャネル環境が変化した場合、遅延の広がり(Delay Spread)、角度発散(Angular Spread)、伝送損失(Propagation Loss)、透過損失(Penetration Loss)等の現象が引き起こされ、伝送環境が複雑ほど、障害物が多いほど、障害物のサイズが大きいほど、伝送の遅延の広がりが大きくなり、このような場合、CPの長さを大きく調整する必要がある。ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、実際のニーズに応じて、基準信号のシーケンス構成を調整することができ、例えば、基準信号を生成するシーケンス関数を準直交シーケンスから疑似ランダムコードまたはZadoff-Chuシーケンス等に調整することができ、また実際のニーズに応じでリソースウィンドウ粒度(即ち、リソースウィンドウの周波数ドメインと時間ドメインにおける最小サイズ)を調整することもできる。
【0027】
選択肢として、S110において、通信パラメータの初期設定は、デフォルト設定であっても良く、言い換えれば、通信パラメータはデフォルトパラメータであり、装置対装置(D2D:Device-to-Device)通信においては、端末装置は、ディスカバリーチャネル(Discovery Channel)によって該デフォルトパラメータをブロードキャストし、異なる周波数帯域、異なる地域は、異なるデフォルトパラメータを備えることができる。
【0028】
また、選択肢として、S110において、通信パラメータの初期設定は、ランダムアクセス中において、通信双方の決定された設定であっても良く、具体的に、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、前記第1装置と前記第2装置との間の無線チャネル伝送条件、前記第1装置と前記第2装置の通信能力、及び前記第2装置のランダムアクセスを開始する時のサービスタイプの内の少なくとも一つのパラメータに基づいて、前記通信パラメータの初期設定を確定することができる。前記第1装置は、前記通信パラメータの初期設定を確定してから、前記第2装置に前記通信パラメータの初期設定を送信する。
【0029】
選択肢として、第1装置は、第2装置と通信を確立する前に、第2装置以外のその他の装置からのランダムアクセス情報から、第1装置と第2装置との間の無線チャネル伝送条件を取得することができ、又は、第1装置はさらに、既に第1装置と通信している装置より送信されたデータ、シグナリング又はフィードバックされたチャネル状態指示(Channel State Indicator)情報によって、第1装置と第2装置との間の無線チャネル伝送条件を取得することができる。第1装置と第2装置の通信能力は、送信と受信アンテナ数、送信パワー、受信パワー、通信に使用される帯域幅を含むが、それらに限らない。
【0030】
具体的に、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、ランダムアクセスシーケンスによって推定されたチャネル条件、確定された通信双方の距離、及び端末装置がどのようなタイプのサービスのためにランダムアクセスを開始しているか等のような情報に基づいて、端末装置の初回目の通信ネットワークへのアクセス時の通信パラメータの設定を確定することができる。例えば、ランダムアクセスにおいて、ネットワーク装置は、サービスニーズ又はその他の情報に基づいて、ある端末装置に使用させるために割り当てる周波数帯域を決定することができ、また、該周波数帯域は、端末装置のランダムアクセスを開始する周波数帯域であっても良く、端末装置のランダムアクセスを開始する周波数帯域でなくても良い。
【0031】
選択肢として、前記第1装置は、ランダムアクセス応答メッセージに前記通信パラメータの初期設定を含ませる方式によって、前記第2装置に前記通信パラメータの初期設定を送信することができる。前記第1装置はさらに、前記第2装置に前記通信パラメータの初期設定を含むその他のメッセージを送信する方式によって、前記第2装置に前記通信パラメータの初期設定を送信することができる。
【0032】
選択肢として、S120において、前記ネットワーク状態は、前記第1装置と前記第2装置との間のチャネル環境、前記第1装置と前記第2装置との所在の通信ネットワークの負荷及び干渉、アプリケーションのデータレートに対する要求及びアプリケーションのエネルギー消費に対する要求の内の少なくとも一つを含む。
【0033】
具体的に、通信中において、ネットワーク状態が変わった場合、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、リアルタイムに通信パラメータの設定を調整することが可能である。ネットワーク状態の変化は、端末装置とネットワーク装置(例えばサービス中の基地局と隣接の基地局)、又は通信双方としての端末装置の間のチャネル環境が変わったことに起因している可能性があり、例えば、通信中において使用されている周波数帯域、アンテナ及び移動性によるチャネル変化、又は通信双方の端末装置の移動性によるチャネル環境変化があり得る。ネットワーク状態の変化は、ネットワーク負荷及び干渉が変化したことに起因している可能性があり、ネットワーク状態の変化は、ネットワークにおけるアプリケーションのデータレートに対する要求及び/又はエネルギー消費に対する要求が変化したことに起因している可能性があり、本発明はこれらに限らない。
【0034】
本発明の実施例において、選択肢として、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、自らの測量によって、ネットワーク状態及び/又はサービス状態を取得することができ、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置はさらに、端末装置又は通信双方としての片方の端末装置の報告された状態情報を受信することができ、前記状態情報によってネットワーク状態及び/又はサービス状態を取得することができる。
【0035】
選択肢として、S120において、具体的に、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように要求するための前記第2装置より送信されたパラメータ調整要求情報を受信し、前記パラメータ調整要求情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータを調整する。
【0036】
言い換えれば、第2装置は、サービスを開始する、又はサービスが変化された、又は無線信号環境が変化した場合、第1装置にパラメータの調整を要求することができる。選択肢として、第2装置は、通信パラメータの調整を要求するための要求情報を第1装置に送信し、第1装置は、前記要求情報を受信してから、自らでネットワーク状態を測定し、例えば、受信された第2装置より送信されたデータの品質によってネットワーク状態が変化した否かを判断することができ、通信ネットワーク内の前記第2装置と同様なタイプの端末装置より送信されたネットワーク状態及び/又はサービス状態を指示するための状態レポートを受信することによって、ネットワーク状態及び/又はサービス状態が変化したか否かを判断することができ、具体的にどれの通信パラメータを調整するかを確定し、調整完了後に、調整した結果を第2装置に通知する。
【0037】
さらに、ハンドシェイキングメカニズムを用いてパラメータを調整することができ、即ち、第1装置が第2装置より送信されたパラメータ調整要求情報を受信してから、前記パラメータ調整要求情報を成功に受信したことを確認するための確認情報(例えば、一つの確認用のACKフレームが応答できる)を第2装置に送信する必要がある。第2装置が予定の時間内で第1装置の前記パラメータ調整要求情報に対する応答を受信されていない場合、第2装置は、第1装置に再度パラメータ調整要求情報を送信することができ、又はパラメータの調整を要求する前の通信パラメータの設定を用いて、第1装置と通信し、第1装置は、調整前と調整後のパラメータを用いて、情報の受信と送信を行うことができるはずである。
【0038】
選択肢として、S120において、具体的に、ネットワーク状態及び/又はサービス状態を指示するための前記第2装置より送信された状態情報を受信し、前記状態情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整する。
【0039】
具体的に、第2装置は、第1装置にネットワーク状態及び/又はサービス状態、例えば、サービス変化、環境変化によるチャネル品質変化(上記のドップラー周波数偏移、伝送損失、遅延の広がり等の測量結果又は測量結果によって量化したチャネル品質指示)等を報告することができる。第1装置が、第2装置より報告されたネットワーク状態及び/又はサービス状態を受信した後に、通信パラメータの調整を能動的に行い、調整後の結果を第2装置に通知する。第2装置は、周期的又は非周期的に第1装置にネットワーク状態及び/又はサービス状態を報告することができ、本発明は、これに限定しない。
【0040】
さらに、第2装置は、通信パラメータの調整を要求するためのパラメータ調整要求情報を第1装置に送信すると同時に、自らの測定したネットワーク状態及び/又はサービス状態を第1装置に報告することができ、第1装置は、前記パラメータ調整要求情報を受信した後に、第2装置よりリ報告されたネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて通信パラメータの調整を行い、調整後の結果を第2装置に通知する。
【0041】
選択肢として、第1装置は、物理層制御チャネルを介して、前記第2装置に前記パラメータ調整指示情報を送信することができ、例えば、通信双方の間には、複数の無線リソースコントロール(RRC:Radio Resource Control)接続があることが可能であり、異なるRRC接続には、異なる通信パラメータがあることが可能であり、各接続(キャリア又は基地局)については、通信パラメータの調整は、統一されている(即ち、複数の接続の共有されている)又は該接続の独立している物理層制御チャネルを介して、第2装置に知らせ、該物理層制御チャネルは、新しい物理下り制御チャネルであっても良い。
【0042】
それ以外、第1装置はさらに、ページング(Paging)チャネル又はブロードキャストチャネル等のチャネルを介して、パラメータ調整結果を第2装置に知らせることができる。本発明は、それに限らない。
【0043】
また、第1装置は、調整を行った通信パラメータだけの調整結果を第2装置に送信するように選択することができ、第1装置はさらに、調整を行った通信パラメータと、調整を行っていない通信パラメータを全て第2装置に送信するように選択することができる。さらに、第1装置より送信された調整結果は、絶対値の形式で表現しても良く、相対値の形式で表現しても良い。例を挙げて説明すると、仮に調整前のサブキャリア間隔が15kHzである場合、Doppler周波数偏移の信号の正確な復調のへ影響を減少するため、サブキャリア間隔を大きくする必要がある。この時に、第1装置は、第2装置に調整後のサブキャリアの間隔が20kHzであることを直接に通知してもよいし、第2装置に調整後のサブキャリアの間隔が調整前のサブキャリアの間隔より5kHz大きいことを通知してもよい。本発明は、それに限定しない。
【0044】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法としては、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整することができ、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0045】
上記において、図1図2を結合し、第1装置側より本発明の実施例に基づく通信パラメータ調整方法を詳しく説明しており、下記において、図3図4を結合して、第2装置側より本発明の他の実施例に基づく通信パラメータ調整方法を詳しく説明する。なお、第1装置側で説明されている第2装置と第1装置とのインタラクション及び相関特性、機能などは、第2装置側での説明と対応しており、簡潔のため、適切に重複の説明を省略する。
【0046】
図3は、本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整方法であり、該方法は、端末装置によって実施することができ、図3に示すように、該方法200は、S210~S220を含む。
【0047】
S210において、第2装置が通信パラメータの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立する。
【0048】
S220において、前記第2装置は、前記第1装置より送信された通信パラメータ調整指示情報を受信し、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記第1装置が通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0049】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法としては、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整することができ、それによって無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0050】
選択肢として、図4に示すように、該方法はさらにS230を含む。
【0051】
S230において、前記第2装置は、前記第1装置に処理能力指示情報を送信し、前記処理能力指示情報は、前記第2装置が異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いて、前記第1装置と通信することができることを指示するように用いられる。
【0052】
選択肢として、S230において、具体的に、前記第1装置にアタッチリクエストメッセージを送信し、前記アタッチリクエストメッセージは、前記処理能力指示情報を含む。
【0053】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第2装置は、前記第1装置より送信された前記通信パラメータの初期設定を受信する。ここで、前記通信パラメータの初期設定は、前記第1装置が、前記第1装置と前記第2装置との間の無線チャネル伝送条件、前記第1装置と前記第2装置の通信能力、及び前記第2装置のランダムアクセスを開始する時のサービスタイプの内の少なくとも一つのパラメータに基づいて確定されるものである。
【0054】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第1装置が、前記パラメータ調整要求情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータを調整するために、第2装置は、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように要求するためのパラメータ調整要求情報を前記第1装置に送信する。
【0055】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第2装置が前記第1装置に前記パラメータ調整要求情報を送信した後に、前記パラメータ調整要求情報を成功に受信することを確認するための前記第1装置より送信された確認情報を受信することができる。
【0056】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第1装置が前記状態情報に基づいて前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するために、第2装置は、前記第1装置にネットワーク状態及び/又はサービス状態を指示するための状態情報を送信することができる。
【0057】
選択肢として、S220は、具体的に、前記第1装置が物理層制御チャネルを介して送信された前記パラメータ調整指示情報を受信する。
【0058】
本発明の実施例において、選択肢として、前記通信パラメータは、通信のためのマルチプルアクセス方式及び/又は前記マルチプルアクセス方式に対応する基本物理層パラメータである。
【0059】
本発明の実施例において、選択肢として、前記ネットワーク状態は、前記第1装置と前記第2装置との間のチャネル環境、前記第1装置と前記第2装置との所在している通信ネットワークの負荷と干渉、アプリケーションのデータレートに対する要求及びアプリケーションのエネルギー消費に対する要求の内の少なくとも一つを含む。
【0060】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第1装置はネットワーク装置で、前記第2装置は端末装置であり、又は、前記第1装置は端末装置で、前記第2装置は他の端末装置である。
【0061】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法としては、ネットワーク装置又は通信双方としての端末装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整することができ、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0062】
図5は、本発明の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図であり、図5に示すように、前記装置10は、
通信パラメータの初期設定に基づいて、第2装置と通信を確立するように用いられる処理モジュール11と、
前記第2装置に通信パラメータ調整指示情報を送信するように用いられる送受信モジュール12と、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記処理モジュールが前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。前記処理モジュール11はさらに、通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように用いられる。
【0063】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整することができ、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0064】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール12はさらに、前記第2装置より送信された処理能力指示情報を受信するように用いられ、前記処理能力指示情報は、前記第2装置が異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いて、前記第1装置と通信することができることを指示するように用いられる。
【0065】
在本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール12は、具体的に、前記第2装置より送信されたアタッチリクエストメッセージを受信するように用いられ、前記アタッチリクエストメッセージは、前記処理能力指示情報を含む。
【0066】
本発明の実施例において、選択肢として、前記処理モジュール11はさらに、前記装置と前記第2装置との間の無線チャネル伝送条件、前記装置と前記第2装置の通信能力、及び前記第2装置のランダムアクセスを開始する時のサービスタイプの内の少なくとも一つのパラメータに基づいて、前記通信パラメータの初期設定を確定するように用いられる。
【0067】
ここで、前記送受信モジュール12はさらに、前記第2装置に、前記処理モジュール11によって確定された前記通信パラメータの初期設定を送信するように用いられる。
【0068】
本発明の実施例においおて、選択肢として、前記送受信モジュール12はさらに、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように要求するための前記第2装置より送信されたパラメータ調整要求情報を受信するように用いられる。
【0069】
ここで、前記処理モジュール11はさらに、前記送受信モジュール12によって受信された前記パラメータ調整要求情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータを調整するように用いられる。
【0070】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール12はさらに、前記パラメータ調整要求情報を成功に受信したことを確認するための確認情報を前記第2装置に送信するように用いられる。
【0071】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール12はさらに、ネットワーク状態及び/又はサービス状態を指示するための前記第2装置より送信された状態情報を受信するように用いられる。
【0072】
ここで、前記処理モジュール11さらに、前記送受信モジュール12より受信された前記状態情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように用いられる。
【0073】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール12は、具体的に、物理層制御チャネルを介して前記第2装置に前記パラメータ調整指示情報を送信するように用いられる。
【0074】
本発明の実施例において、選択肢として、前記通信パラメータは、通信ためのマルチプルアクセス方式及び/又は前記マルチプルアクセス方式に対応する基本物理層パラメータである。
【0075】
本発明の実施例において、選択肢として、前記ネットワーク状態は、前記装置と前記第2装置との間のチャネル環境、前記装置と前記第2装置との所在している通信ネットワークの負荷と干渉、アプリケーションのデータレートに対する要求及びアプリケーションのエネルギー消費に対する要求の内の少なくとも一つを含む。
【0076】
本発明の実施例において、選択肢として、前記装置はネットワーク装置で、前記第2装置は端末装置であり、又は、前記装置は端末装置で、前記第2装置は他の端末装置である。
【0077】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整装置は、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、通信パラメータの設定を動的に調整し、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0078】
なお、本発明の実施例に基づく装置10は、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法100を対応することができ、装置10内の各モジュールの上記、又はその他の操作及び/又は機能のそれぞれは、図1図2内の各方法に対応するフローを実現するためのものであり、簡潔のため、ここでそれ上述べない。
【0079】
なお、本発明の実施例において、処理モジュール11は、プロセッサによって実現されても良く、送受信モジュール12は、受信機と送信機によって実現されても良い。図6に示すように、装置100は、プロセッサ101、受信機102、送信機103と記憶装置104を含むことが可能である。ここで、記憶装置104は、プロセッサ101に実行されるコード等を記憶するように用いられることが可能である。
【0080】
装置100内の各コンポーネントはバスシステム105によってカップリンブされており、ここでバスシステム105は、データバス以外に、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。
【0081】
なお、本発明の実施例に基づく装置100は、本発明の実施例における装置10に対応することができ、本発明の実施例に基づく方法を実施する相応な主体に対応することができ、装置100内の各モジュールの上記又はその他の操作及び/又は機能のそれぞれは、図1図2内の各方法に対応するフローを実現するためのものであり、簡潔のため、ここでそれ上述べない。
【0082】
図7は、本発明の他の実施例に係る通信パラメータ調整装置の例示的ブロック図であり、図7に示すように、前記装置20は、
通信パラメータの初期設定に基づいて、第1装置と通信を確立するように用いられる処理モジュール21と、
前記第1装置より送信された通信パラメータ調整指示情報を受信するように用いられる送受信モジュール22と、
を含み、前記通信パラメータ調整指示情報は、前記処理モジュールが通信におけるネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整した調整結果を指示するように用いられる。
【0083】
そのため、本発明の実施例における通信パラメータ調整装置は、前記装置と通信するネットワーク装置及び/又は端末装置が、ネットワーク状態及び/又はサービス状態に基づいて、動的に調整した通信パラメータの設定を受信することができ、それによって、無線通信システムの性能と適用性を向上させることができる。
【0084】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22はさらに、前記第1装置に処理能力指示情報を送信するように用いられ、前記処理能力指示情報は、前記装置が異なる設定を有する同じ種類のパラメータを用いて、前記第1装置と通信することできることを指示するように用いられる。
【0085】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22は、具体的に、前記第1装置にアタッチリクエストメッセージを送信するように用いられ、前記アタッチリクエストメッセージは、前記処理能力指示情報を含む。
【0086】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22はさらに、前記第1装置より送信された前記通信パラメータの初期設定を受信するように用いられ、ここで、前記通信パラメータの初期設定は、前記第1装置が、前記第1装置と前記装置との間の無線チャネル伝送条件、前記第1装置と前記装置の通信能力、及び前記装置のランダムアクセスを開始する時のサービスタイプの内の少なくとも一つのパラメータに基づいて確定されるものである。
【0087】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22はさらに、前記第1装置が、前記パラメータ調整要求情報に基づいて、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータを調整するために、前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するように要求するためのパラメータ調整要求情報を前記第1装置に送信するように用いられる。
【0088】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22はさらに、前記パラメータ調整要求情報を成功に受信したことを確認するための前記第1装置より送信された確認情報を受信するように用いられる。
【0089】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22はさらに、前記第1装置が前記状態情報に基づいて前記通信パラメータ内の一つ又は複数の通信パラメータの設定を調整するために、前記第1装置にネットワーク状態及び/又はサービス状態を指示するための状態情報を送信するように用いられる。
【0090】
本発明の実施例において、選択肢として、前記送受信モジュール22は、具体的に、前記第1装置が物理層制御チャネルを介して送信された前記パラメータ調整指示情報を受信するように用いられる。
【0091】
本発明の実施例において、選択肢として、前記通信パラメータは、通信のためのマルチプルアクセス方式及び/又は前記マルチプルアクセス方式に対応する基本物理層パラメータである。
【0092】
本発明の実施例において、選択肢として、前記ネットワーク状態は、前記第1装置と前記装置との間のチャネル環境、前記第1装置と前記装置との所在の通信ネットワークの負荷及び干渉、アプリケーションのデータレートに対する要求及びアプリケーションのエネルギー消費に対する要求の内の少なくとも一つを含む。
【0093】
本発明の実施例において、選択肢として、前記第1装置はネットワーク装置で、前記装置は端末装置であり、又は、前記第1装置は端末装置で、前記装置は他の端末装置である。
【0094】
なお、本発明の実施例に基づく装置20は、本発明の実施例における通信パラメータ調整方法200を対応することができ、装置20内の各モジュールの上記、又はその他の操作及び/又は機能のそれぞれは、図3図4内の各方法に対応するフローを実現するためのものであり、簡潔のため、ここでそれ上述べない。
【0095】
なお、本発明の実施例において、処理モジュール21は、プロセッサによって実現されても良く、送受信モジュール22は、受信機と送信機によって実現されても良い。図8に示すように、装置200は、プロセッサ201、受信機202、送信機203と記憶装置204を含むことが可能である。ここで、記憶装置204は、プロセッサ201に実行されるコード等を記憶するように用いられることが可能である。
【0096】
装置200内の各コンポーネントはバスシステム205によってカップリンブされており、ここでバスシステム205は、データバス以外に、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。
【0097】
なお、本発明の実施例に基づく装置200は、本発明の実施例における装置20に対応することができ、本発明の実施例に基づく方法を実施する相応の主体に対応することができ、装置200内の各モジュールの上記又はその他の操作及び/又は機能のそれぞれは、図3図4内の各方法に対応するフローを実現するためのものであり、簡潔のため、ここでそれ上述べない。
【0098】
本願に開示されている実施例に説明されている各例示的なユニット及びアルゴリズムのステップを結合し、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの結合を用いて実現することができると、当業者は受け取れる。これらの機能がハードウェアの形式かそれともソフトウェアの形式で実施するかについては、技術案の特定応用と設計制約によるものである。当業者は、各特定応用に応じて異なる方法を用いて、説明されている機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると見なすべきではない。
【0099】
当業者は、説明の便利と簡潔上、上記に記載されているシステム、装置及びユニットの具体的な作業フローについては、上記の方法実施例の対応されているフローを参照することができ、ここでそれ以上述べない。
【0100】
本願に提供されている幾つかの実施例において、開示されているシステム、装置及び方法は、その他の方式で実現されても良い。例えば、上記に記載されている装置の実施例は単なる例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分け方が、単なるロジック的な機能分けであり、実際、実現する時に他の分け方があっても良く、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムへ結合、又は集成しても良く、又は幾つかの技術特徴を省略、又は実施しなくても良い。また、明示され、又は議論されている各構成部分の互い的なカップリング、又は直接のカップリング、又は通信接続は、幾つかのインターフェース、装置、又はユニットの間接のカップリング又は通信によって接続されても良く、電気的、機械的、又はその他の形式であっても良い。
【0101】
上記で分離部品として説明したユニットは、物理的に分離されるものであっても良く、そうではないものであっても良い。ユニットとして示される部品は物理ユニットであっても良く、そうではないものであっても良い。一箇所に配置されても良く、複数のネットワークユニットに配布しても良い。実際のニーズに応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現しても良い。
【0102】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、全て一つの処理ユニットに集成しても良く、各ユニットはそれぞれ単独なユニットとしても良く、二つ又は二つ以上のユニットを一つのユニットに集成しても良い。
【0103】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの方式で実現し、しかも独立な製品として販売又は使用する場合、コンピュータ読み取り可能の記憶媒体に記憶しても良い。これによって、本発明の実施例の技術案が事実上、言い換えれば先行技術に貢献した部分としてソフトウェア製品の形で具現でき、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パソコン、サーバ、またはネットワーク装置などであっても良い)に本発明の各実施例の全部または一部の前記方法を実行させための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、移動記憶媒体、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセス記憶装置(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又はコンパクトディスクなどの各種のプログラムコードが記憶できる媒体を含む。
【0104】
上記に記載されているのは、単なる本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明はそれに限らず、当業者が本発明に開示されている範囲内において、容易に想到し得る変形又は入れ替えは、全て本発明の範囲内に含まれるべきである。そのため、本発明の範囲は、記載されている特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8