(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】圧着工具
(51)【国際特許分類】
B25B 27/10 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
B25B27/10 A
(21)【出願番号】P 2020546140
(86)(22)【出願日】2019-03-13
(86)【国際出願番号】 US2019022022
(87)【国際公開番号】W WO2019178209
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2020-09-03
(32)【優先日】2018-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519196586
【氏名又は名称】オエティカ ツール コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Oetiker Tool Corporation
【住所又は居所原語表記】30 East Industrial Road, Branford, Connecticut 06405 U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(72)【発明者】
【氏名】シェーファー ジョシュア
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0209484(US,A1)
【文献】実開昭52-141183(JP,U)
【文献】実開昭48-015899(JP,U)
【文献】特公昭32-002300(JP,B1)
【文献】特表昭59-501253(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 27/00 - 27/30
B25B 5/00 - 5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧着工具であって、
固定ジョーと、
前記固定ジョーに隣接する可動ジョーであって、開口位置から閉止位置へ移動可能である可動ジョーと、
一端部で前記可動ジョーに結合されるリンケージであって、回転軸を中心として回転可能なリンケージと、
前記リンケージを回転させられるように設けられ、前記回転軸を中心に前記リンケージを回転させる第1入力部材であって、第1軸線を中心に回転する第1入力部材と、
前記リンケージを回転させられるように設けられ、前記回転軸を中心に前記リンケージを回転させる第2入力部材であって、第2軸線を中心に回転する第2入力部材であり、前記第2軸線が前記第1軸線に対して実質的に垂直である、第2入力部材と、
を包含し、
前記リンケージが前記可動ジョーと一体的であり、
前記リンケージが、前記第1入力部材と係合するように配置される第1複数ギヤ歯と、前記第2入力部材と係合するように配置される第2複数ギヤ歯とを包含する、圧着工具。
【請求項2】
前記第1入力部材と前記第1複数ギヤ歯との間に結合される伝達ギヤをさらに包含する、請求項1に記載の圧着工具。
【請求項3】
前記可動ジョーおよび前記固定ジョーに結合される伸張バネをさらに包含し、前記回転軸と前記可動ジョーの第1ジョー部分と前記固定ジョーの第2ジョー部分との間に前記伸張バネが位置決めされる、請求項1に記載の圧着工具。
【請求項4】
前記第1ジョー部分と前記第2ジョー部分の各々が凹部を含み、前記凹部が協働して、所定量の圧着をバンドクランプに付与するための力を前記可動ジョーに付与する、請求項
3に記載の圧着工具。
【請求項5】
開口部が前記可動ジョーおよび固定ジョーの中心線からオフセットしている、請求項
4に記載の圧着工具。
【請求項6】
前記固定ジョーと前記リンケージとの間に結合されて前記可動ジョーを圧着する位置に付勢するように配置される圧縮バネをさらに包含する、請求項1に記載の圧着工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願に開示される主題は、手工具に、詳しくは管材料への接続管継手に使用されるような圧着クランプのための手工具に関する。
【背景技術】
【0002】
クランプタイプの一つは、リングの形状で形成されるステンレス鋼のバンドクランプである。これらのバンドクランプは、例えば限定ではないが自動車および灌水システムのような多様な用途で使用されうる。リングは、管材料または管継手の上で摺動してこれらを囲繞する。それからクランプを管に圧着させるのに工具が使用される。バンドの圧着プロセスは、管材料を固定するバンドの直径を縮小するとともにバンド材料を変形させてクランプが時間とともに弛緩するリスクを低減させる。バンドを圧着させるには相当な力が使用されることが認識されるべきである。典型的な工具は、1回の工具の作動で圧着を実施する。こうして多くの事例では、所望の機械的利点を得るために工具は所望のハンドルより長くなる。さらに、ハンドルは通常、作業者が加工を行っているエリアに障害物がある時に作動が困難である工具の後方側に位置決めされる。
【0003】
したがって、既存の圧着工具は意図された目的に適しているが、特にここに記載の特徴および利点を含む圧着工具の提供において改良の必要が残っている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、圧着工具が提供される。圧着工具は固定ジョーと可動ジョーとを含む。可動ジョーは固定ジョーに隣接して配設され、可動ジョーは開口位置から閉止位置へ移動可能である。リンケージが一端部で可動ジョーに動作結合され、リンケージは回転軸を中心に回転可能である。第1入力部材はリンケージに動作結合されて回転軸を中心としてリンケージを回転させ、第1入力部材は第1軸線を中心に回転する。第2入力部材はリンケージに動作結合されて回転軸を中心にリンケージを回転させ、第2入力部材は第2軸線を中心に回転し、第2軸線は第1軸線に対して実質的に垂直である。
【0005】
本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、リンケージは可動ジョーと一体的である。本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、リンケージは最初に、第1入力部材と係合するように配置される第1複数ギヤ歯と、第2入力部材と係合するように配置される第2複数ギヤ歯とを包含する。本実施形態または一つ以上の他の実施形態では、第1入力部材と第1複数ギヤ歯との間に伝達ギヤが結合される。
【0006】
本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、リンケージの反対側に第1フレームおよび第2フレームが配設され、第1フレームおよび第2フレームに回転軸が結合される。さらに第1フレームにはハンドルが可動結合される。
【0007】
本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、ハンドルは複数の位置の間で移動可能である。本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、ハンドルは、第1側に結合されるブラケットと、ブラケットに回転結合されるハンドル部分であって、複数の第1歯を一端部に有するハンドルと、複数の第1歯と係合するように配置される複数の第2歯を有する位置部材と、ブラケットとハンドル部分との間に配設されて複数の第1歯を複数の第2歯との係合状態へ付勢する付勢部材とを含む。
【0008】
本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、可動ジョーおよび固定ジョーに伸張バネが結合され、伸張バネは、回転軸と可動ジョーの第1ジョー部分と固定ジョーの第2ジョー部分との間に位置決めされる。本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、第1ジョー部分と第2ジョー部分の各々は凹部を含み、凹部は協働して、バンドクランプに所定量の圧着を付与する大きさを持つ開口部を圧着位置に付与する。本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、開口は、可動ジョーおよび固定ジョーの中心線からオフセットしている。本実施形態または一つ以上の他の実施形態において、圧縮バネが固定ジョーとリンケージとの間に結合され、可動ジョーを圧着位置へ付勢するように配置される。
【0009】
上記および他の利点および特徴は、以下の説明を図面とともに解釈することでより明白になるだろう。
【0010】
開示と見なされる主題は、明細書の最後の請求項に詳しく指摘され明確に請求される。本開示の上記および他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を添付図面とともに解釈することで明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態による閉止または圧着位置での圧着工具の斜視図である。
【
図2】一実施形態による閉止または圧着位置での圧着工具の斜視図である。
【
図3】側板が取り外された
図1の圧着工具の右斜視図である。
【
図4】側板が取り外された
図1の圧着工具の側面図である。
【
図5】側板が取り外された
図2の圧着工具の左斜視図である。
【
図8】開口位置における
図1の圧着工具の斜視図である。
【
図9】側板が取り外された
図8の圧着工具の側面図である。
【
図10】
図1の圧着工具のためのハンドルアセンブリの分解斜視図である。
【
図11】ハンドルが開口位置にある
図1の圧着工具の逆斜視図である。
【
図12】ハンドルが延出位置にある
図1の圧着工具の逆斜視図である。
【
図13】
図1の圧着工具を使用してバンドクランプを圧着させるためのプロセスの側面図である。
【
図14】
図1の圧着工具を使用してバンドクランプを圧着させるためのプロセスの側面図である。
【
図15】
図1の圧着工具を使用してバンドクランプを圧着させるためのプロセスの側面図である。
【0012】
詳細な説明では、図面を参照して本開示の実施形態が利点および特徴とともに例として説明される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここに開示される実施形態は、PEX管材料で使用されるもののようなバンドクランプのための圧着工具を提供する。圧着工具の実施形態では、バンドクランプを圧着するための小型工具において利点が得られる。圧着工具の実施形態はさらに、異なる方向からの工具の作動を可能にするという利点が得られる。さらに別の実施形態では、作業者により多位置ハンドルが位置決めされて工具の保持を容易にするという利点が得られる。
【0014】
さて
図1および
図2を参照すると、中間フレーム26により少なくとも部分的に一緒に結合される第1側板22と第2側板24とを有する圧着工具20が示されている。例示的実施形態では、締結具28のような複数の締結具が板22,24とフレーム26とを結合する。圧着工具20は固定ジョー30と可動ジョー32とを含む。固定ジョー30は側板22,24に対して固着されたままであり、一方で可動ジョー32は閉止位置(
図1)と開口位置(
図8)との間で移動可能である。ジョー30,32の各々はそれぞれジョー部分34,36を有する。ジョー部分34,36は、開口部42を画定する凹部38,40を有する。より詳しく記すように、開口部42は、可動ジョー32が閉止位置にある時にバンドクランプを所定量だけ圧着させる大きさを持つ。
【0015】
側板22にはハンドル44が結合される。より詳しく記すように、ハンドル44は複数の位置の間で移動可能であって、使用される用途に基づいて多様なやり方で作業者が工具20を把持することを可能にする。一実施形態において、ハンドル44はピン48によりブラケット46に回転結合される。ハンドル44の端部50は歯52のような位置セレクタを有し、これはブラケット46に結合される歯54のような対応の位置セレクタと協働する。
【0016】
工具20を作動させるため、第1入力部材55と第2入力部材58とが設けられる。入力部材55,58は、例えばアレンキーまたは六角レンチのような手工具(不図示)を受容するように構成される。入力部材55,58の回転を受けると、可動ジョー32は開口位置と閉止位置との間で選択的に移動する。第1入力部材55は側板22に回転結合されて第1軸線60(
図6)を中心に回転する。一実施形態で、第2入力部材58は第2軸線62(
図4)を中心にフレーム26に回転結合される。一実施形態において、第1入力部材55はニードル軸受56に入れ子状に設けられる。一実施形態で第2入力部材58は、玉軸受62(
図7)のような軸受に結合される。軸受56,62は、工具20が他の入力部材により作動される時にそれぞれの入力部材55,58を自由回転させる。
【0017】
さて
図3~7を参照すると、工具20の作動機構64が図示および説明される。一実施形態において、可動ジョー32はシャフト66を中心に回転する。シャフト66は側板22,24に固着されている。この実施形態で、可動ジョー32はリンケージ部分68を含む。リンケージ部分68は、シャフト66についてジョー部分36と反対の側に配置されうる。図示されている実施形態ではリンケージ部分68を可動ジョー部分36と一体的なものとして示しているが、これは例示を目的としており、請求項がこれにより制限されることはないことが認識されるべきである。他の実施形態において、リンケージ部分68と可動ジョー部分36とは別々の構成要素である。
【0018】
一実施形態において、リンケージ部分68は、リンケージ部分68の端部から延出するように形成される第1ギヤ70を含む。第1ギヤ70は、シャフト66と同軸である中心を有する湾曲面に配置される複数の歯72を含む。この実施形態で、歯72は側板22,24に対して垂直である。一実施形態において、ジョーインサート74は締結具78によりリンケージ部分68に結合される。一実施形態で、ジョーインサート74は鋳造により形成される。ジョーインサート74は、複数の歯78を有する第2ギヤ76を含む。歯78はジョーインサート74の湾曲端部80から外方に延在して、側板22,24に対して平行に配置される。湾曲端部80の中心はシャフト66と同軸である。一実施形態で、ジョーインサート74は、シャフト66と同軸の中心を有する弓形スロット82を含む。
【0019】
スロット82は、シャフト84が通過できる大きさを持つ。シャフト84は側板22,24に固着される。スロット82は、シャフト84の干渉を受けずに可動ジョー36が開口位置と閉止位置との間で移動できる大きさを持つ。シャフト84上で回転するように結合されるのは伝達ギヤ86である。伝達ギヤ86は、歯72および第1入力ギヤ88と係合して間でトルクを伝達するように配置される。ギヤ86,88が歯72と協働して可動ジョー32を開口位置と閉止位置との間で回転させることが認識されるべきである。図示されている実施形態では、第1ギヤ88には第1入力部材55が一体的に形成される。
【0020】
第2入力部材58に結合されているのは第2入力ギヤ90である。第2入力ギヤ90は、第2ギヤ76の歯78と係合して第2入力部材58からトルクを伝達する大きさおよび形状を持つ複数の歯を含む。ギヤ76,90が協働して開口位置と閉止位置との間で可動ジョー32を回転させることが認識されるべきである。
【0021】
図示されている実施形態では、可動ジョー32が閉止位置へ付勢される。一実施形態において、固定ジョー30の端部96と可動ジョー32の下面98との間に配置される圧縮バネ92により、可動ジョー32の付勢が提供される。一実施形態において、端部96は圧縮バネ92の端部を収容する大きさのブラインドホール100を有し、表面98も、圧縮バネ92の反対端部を収容する大きさのブラインドホール102を有する。ポケット100の底面に垂直な力を圧縮バネが可動ジョー32に印加することが認識されるべきである。圧縮バネ92に印加される力により、可動ジョー32はシャフト66を中心に閉止位置へ(
図7の位置から見た時には時計方向に)回転する。
【0022】
図示されている実施形態では、例えば伸張バネ94のような第2付勢部材がシャフト66について圧縮バネ92と反対の側に位置決めされる。一実施形態では、可動ジョー32のブラインドホール104と固定ジョー30のブラインドホール106とにより画定されるポケットに伸張バネ94が位置決めされる。固定ジョー30と可動ジョー32にそれぞれ押入されるピン108,110により、伸張バネ94の端部が所定箇所に保持される。伸張バネ94は可動ジョー32を引っ張って、シャフト66を中心に閉止位置へ(
図7の位置から見た時に時計方向に)可動ジョー32を回転させる。
【0023】
バネ92,94による付勢のため、作業者が可動ジョーを開口位置(
図8)へ移動させて入力部材55,58を解除すると可動ジョー32が閉止位置へ回転することが認識されるべきである。
【0024】
さて
図10~12を参照し、やはり
図2を参照して、多位置ハンドル44の実施形態が図示および説明される。一実施形態において、ハンドル44は、ピン48によりブラケット46に回転装着される長形部材である。ブラケット46は側板24に固着結合される。一実施形態で、ハンドル44は一端部50に配置される複数の歯52を有する。ハンドル44がブラケット46に結合された時に、歯52はピン48を中心として径方向に配設される。この実施形態で、ブラケット46は、ブラケット46のアーム114に結合される位置決め部材112を含む。位置決め部材112は、アーム114と反対の側に配置される複数の歯54を有する。歯54は、歯52と協働して複数の位置のうち一つにハンドル44を保持する。この例示的実施形態で、歯52,54は三角形の輪郭を有する。歯52が歯54と係合した時にハンドル44は所定位置のままであることが認識されるべきである。これを容易にするため、圧縮バネ116のような付勢部材がハンドルの表面118とブラケット46のアーム120との間に配置される。バネ116は、歯52を歯54との係合状態にする力を表面118に印加する。ハンドル44の位置を移動させるため、作業者は、歯が解離されてピン48を中心にハンドル44が回転されるまで(表面118をアーム120へ移動させる)反力を印加する。
【0025】
上で説明したように、限定ではないが閉止位置(
図2)と開口位置(
図11)と延出位置(
図12)のような複数の位置の間でハンドル44が選択的に動かされる。
【0026】
さて
図13~15を参照すると、工具20にバンドクランプ122を圧着させる作業が示されている。作業者は最初に、結合される管124へバンドクランプ122を摺動させ、管124の端部を管継手126の上に設置する。バンドクランプ122は、時に「耳部」128と呼ばれるU形状区分を有する。可動ジョー32が開口位置にある状態で、可動ジョー32と固定ジョー30との間の間隙42へ耳部128が挿入される。
【0027】
第1入力部材55または第2入力部材58を作動させることにより、圧着機構は耳部128の両側に係合し、内方へ曲げることにより耳部128を変形させる(
図14)。耳部128が変形する際に、バンドクランプ122のバンド部分は耳部128の方へ引っ張られる。これは、バンドクランプ122の直径を縮小させてバンドクランプ122を管124および管継手126に締結するという効果を有する。作業者が第1入力部材55と第2入力部材58のいずれかを作動させ続けると、圧着機構は、所望量の圧着が達成されるまで可動ジョー32を固定ジョー30の方へ移動させる(
図15)。一実施形態において、ジョー部分34,36の各々は、ジョー部分34,36が閉止される際に耳部128を変形させるエリア132を画定する湾曲面130を有する。
【0028】
本願の実施形態は特定タイプのクランプ(例えば耳部タイプのバンドクランプ)を備える工具20の使用に言及しているが、これは例示目的であって請求項はこれにより制限されないことが認識されるべきである。他の実施形態で、工具20は他のタイプのクランプに使用されうる。さらに他の実施形態で、工具20は切断作業を実施するのに適応しているか、リングクランプとの協働で使用されうる。
【0029】
幾つかの実施形態の技術的効果および長所は、多数の入力位置からのクランプの圧着を可能にする工具を提供することを含む。さらなる技術的長所は、多数の位置へ動かされて工具の保持を容易にしうるハンドルを有する小型の圧着工具を提供する圧着機構を含む。
【0030】
“about”(約)の語は、出願の時点で入手可能な設備に基づいて特定量の測定に関連する誤差の程度を含むことが意図されている。ここで使用される用語は特定の実施形態を説明するという目的のみのためであって開示を限定することは意図されていない。ここで使用される際に、単数形の“a”,“an”,“the”は、文脈から他を指すことが明白でない限り、複数形も含むことが意図されている。“comprises”(を包含する)および/または“comprising”の語が本明細書で使用される際に記載の特徴、整数、ステップ、作業、要素、および/または構成要素の存在を明記するものであるが、一つ以上の他の特徴、整数、ステップ、作業、構成要素、および/またはそのグループの存在または追加を除外するものではないことがさらに理解されるだろう。
【0031】
限定数の実施形態のみに関係して開示が詳しく提示されたが、このように開示された実施形態に本開示が限定されないことが容易に理解されるはずである。むしろ、上述されていないが本開示の趣旨および範囲に矛盾しない変形、変更、代替例、または同等の配置をいかなる数でも取り入れるように本開示が修正されうる。加えて、本開示の様々な実施形態が説明されたが、記載された例示的な態様の幾つかのみを例示的実施形態が含みうることが理解されるはずである。したがって、本開示は上記の説明により限定されるものと見なされてはならず、添付の請求項の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0032】
20 圧着工具
22 第1側板
24 第2側板
26 中間フレーム
28 締結具
30 固定ジョー
32 可動ジョー
34,36 ジョー部分
38,40 凹部
42 開口部
44 ハンドル
46 ブラケット
48 ピン
50 端部
52,54 歯
55 第1入力部材
56 ニードル軸受
58 第2入力部材
60 第1軸線
62 第2軸線
64 作動機構
66 シャフト
68 リンケージ部分
70 第1ギヤ
72 歯
74 ジョーインサート
76 第2ギヤ
78 歯
80 湾曲端部
82 スロット
84 シャフト
86 伝達ギヤ
88 第1入力ギヤ
90 第2入力ギヤ
92 圧縮バネ
94 伸張バネ
96 端部
98 下面
100,102,104,106 ブラインドホール
108,110 ピン
112 位置決め部材
114 アーム
116 圧縮バネ
118 表面
120 アーム
122 バンドクランプ
124 管
126 管継手
128 耳部
130 湾曲面
132 エリア