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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】アクセス制御方法および関連製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20221220BHJP
【FI】
H04W48/16
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021125146
(22)【出願日】2021-07-30
(62)【分割の表示】P 2019569434の分割
【原出願日】2017-06-15
(65)【公開番号】P2021177662
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2021-07-30
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Access Control for UE accessing 5GC via LTE[online],3GPP TSG RAN WG2 #98,3GPP,2017年05月19日,R2-1705712,検索日[2022.07.01],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705712.zip>
【文献】Ericsson,Establishment causes for NR[online],3GPP TSG RAN WG2 #98,3GPP,2017年05月19日,R2-1704357,検索日[2022.07.01],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704357.zip>
【文献】MediaTek Inc.,Discussion on Unified Access Control in 5GS[online],3GPP TSG CT WG1 #103,3GPP,2017年04月07日,C1-171579,検索日[2021.06.28],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_103_Spokane/docs/C1-171579.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス制御方法であって、
ユーザ機器が、アップリンクアクセスのための第1のアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、前記第1のaccess category情報をアップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報として決定することであって、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器のアクセス層(AS)エンティティによって独立して決定される、ことと、
前記ユーザ機器が、前記第1のaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始することと、を含む、アクセス制御方法。
【請求項2】
前記第1のaccess category情報は、アップリンクアクセスを実行するためのアクセス制限(access barring)操作に使用される、
請求項1に記載のアクセス制御方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が、前記第1のaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始することは、
前記ユーザ機器が、前記第1のaccess category情報を基地局に送信することであって、前記第1のaccess category情報は、前記基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うためである、ことを含む、
請求項1に記載のアクセス制御方法。
【請求項4】
前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む、
請求項に記載のアクセス制御方法。
【請求項5】
前記第1のaccess category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む、
請求項1ないしのいずれか一項に記載のアクセス制御方法。
【請求項6】
アクセス制御方法であって、
基地局が、ユーザ機器から送信された第1のアクセスカテゴリ(access category)情報を受信することであって、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器のアクセス層(AS)エンティティによって独立して決定され、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器によってアップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報として決定されたものである、ことと、
前記基地局が、前記第1のaccess category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うことと、を含む、アクセス制御方法。
【請求項7】
前記第1のaccess category情報は、アップリンクアクセスを実行するためのアクセス制限(access barring)操作に使用される、
請求項に記載のアクセス制御方法。
【請求項8】
前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む、
請求項に記載のアクセス制御方法。
【請求項9】
前記第1のaccess category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む、
請求項ないしのいずれか一項に記載のアクセス制御方法。
【請求項10】
ユーザ機器であって、
アップリンクアクセスのための第1のアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、前記第1のaccess category情報をアップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報として決定する取得ユニットであって、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器のアクセス層(AS)エンティティによって独立して決定される、取得ユニットと、
前記第1のaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する開始ユニットと、を含む、ユーザ機器。
【請求項11】
前記第1のaccess category情報は、アップリンクアクセスを実行するためのアクセス制限(access barring)操作に使用される、
請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する態様において、前記開始ユニットは、さらに、前記第1のaccess category情報を基地局に送信し、前記第1のaccess category情報は、前記基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うためである、
請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む、
請求項11に記載のユーザ機器。
【請求項14】
前記第1のaccess category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む、
請求項10ないし13のいずれか一項に記載のユーザ機器。
【請求項15】
基地局であって、
ユーザ機器から送信された第1のアクセスカテゴリ(access category)情報を受信する受信ユニットであって、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器のアクセス層(AS)エンティティによって独立して決定され、前記第1のaccess category情報は、前記ユーザ機器によってアップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報として決定されたものである、受信ユニットと、
前記第1のaccess category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うアクセス制御ユニットと、を含む、基地局。
【請求項16】
前記第1のaccess category情報は、アップリンクアクセスを実行するためのアクセス制限(access barring)操作に使用される、
請求項15に記載の基地局。
【請求項17】
前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む、
請求項16に記載の基地局。
【請求項18】
前記第1のaccess category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む、
請求項15ないし17のいずれか一項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特にアクセス制御方法および関連製品に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、端末はネットワークとの接続を確立する必要があり、このプロセスはランダムアクセス(Random Access)プロセスと呼ばれることがよくある。ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムでは、通常、次の状況ではランダムアクセスプロセスが必要である。端末が初期にアクセス無線リンク(無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)アイドル状態(RRC_IDLE)から接続状態(RRC_CONNECTED)に転換する)を確立する場合、無線リンクが中断された後、リンクを再確立する場合、ハンドオーバー中に端末はターゲットセルとアップリンク同期を確立する必要がある場合、端末が接続状態にあり且つ端末のアップリンクが同期していない場合、アップリンクまたはダウンリンクデータが到着したときにアップリンク同期を確立する場合、アップリンクの測定に基づくユーザの位置づけを使用する場合、物理層のアップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)に専用のスケジューリング要求リソースが割り当てられていない場合、スケジューリング要求が行われる。
【0003】
LTEにおいて、ランダムアクセスプロセスは、競合と非競合に分けられる。競合の基のランダムアクセスプロセスは、通常は以下のステップで構成される。端末がランダムアクセスプリアンブルシーケンスセットからランダムアクセスプリアンブルシーケンスをランダムに選択し、基地局eNBの事前に指定されたランダムアクセスリソース(物理層ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel))で選択したランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信するステップ、端末が、物理層ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)で、基地局から送信したランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)メッセージを受信するステップ、端末は、競合解決のために使用されるように、RARメッセージに含まれる一時セル無線ネットワーク一時ID(C-RNTI:Cell-Radio Network Temporary Identity)にしたがって、RARメッセージで指定された物理層アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)で本セル内の端末のIDを含むランダムアクセスプロセスメッセージをeNBに伝送するステップ、及び端末がeNBから送信された競合解决メッセージを受信するステップで構成されることにより、ランダムアクセスプロセスを完成する。非競合のランダムアクセスプロセスの場合、端末は、基地局によって事前に指定されたランダムアクセスリソースを使用して、基地局によって事前に指定されたランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信し、端末は、自分が送信したプリアンブルシーケンスに対応するRARメッセージを受信したかどうかにしたがって、ランダムアクセスが成功したかどうかを判断する。
【0004】
第5世代モバイル通信技術(5G:5th-Generation)NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)組織で新たに提案したトピックである。5G技術の新世代の議論が徐々に深まることにつれて、一方で、通信システムは後方互換性であるため、後に開発された新しい技術は、互換性の前に既に標準化された技術に傾けるが、もう一方では、第4世代モバイル通信技術(4G:the 4th Generation mobile communication)LTEには既に多数の既存の設計が存在するので、互換を実現するためであれば、5Gの多くの柔軟性を犠牲することになることにより、パフォーマンスを低下させる。そのため、現在、3GPP組織には2つの並行研究があるが、その中でも後方互換性の技術ディスカッショングループは5G NRと呼ばれる。
【0005】
5G/NRシステムには、on-demand SIの概念が導入され、即ち、ユーザ機器がアップリンク要求を送信することにより、システムメッセージ(補助情報ブロックSIB1など)を取得する必要があるが、これらのアップリンク要求は、ランダムアクセスチャネル(RACH)のプリアンブル(preamble)またはMSG3メッセージ(無線リソース制御接続要求(RRC Connection Request)など)を介して実現することができる。このアップリンク要求は、アイドル状態のユーザにより送信することができるが、従来のアイドル状態のアップリンクアクセス要求と異なることとしては、これらのアップリンクアクセス要求は、非アクセス層(Non-Access Stratum:NAS)によって開始されるのではなく、アクセス層(Access Stratum:AS)自体によって開始される。システムメッセージのアップリンク要求が、MSG3メッセージを介して実現される場合、これは、MSG1(RACH preambleなど)が、同じ物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースで他の目的に使用されるランダムアクセスプリアンブル(RACH preamble)と混合される可能性があることを意味する。これは、システムメッセージ要求として使用されるRACHプロセスに対してアクセス制御を行う必要があることを意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、アクセス制御方法および関連製品を提供することにより、NASアクセスカテゴリ情報の予約オーバーヘッドを低減し、NASとASとの間のシグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様において、本発明の実施例は、
ユーザ機器が、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得することであって、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むことと、
前記ユーザ機器が、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始することと、を含む、アクセス制御方法を提供する。
【0008】
第2の態様において、本発明の実施例は、
基地局が、ユーザ機器から送信されたアクセスカテゴリ(access category)情報を受信することであって、前記access category情報は、前記ユーザ機器が前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、アップリンクアクセスを決定した後に送信され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むことと、
前記基地局が、前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うことと、を含む、アクセス制御方法を提供する。
【0009】
第3の態様において、本発明の実施例は、
アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得する取得ユニットであって、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む取得ユニットと、
前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する開始ユニットと、を含む、ユーザ機器を提供する。
【0010】
第4の態様において、本発明の実施例は、
ユーザ機器から送信されたアクセスカテゴリ(access category)情報を受信する受信ユニットであって、前記access category情報は、前記ユーザ機器が前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、アップリンクアクセスを決定した後に送信され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む受信ユニットと、
前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うアクセス制御ユニットと、を含む、基地局を提供する。
【0011】
第5の態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、無線周波数チップ、およびプログラムを含むユーザ機器を提供し、前記プログラムは、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されるように構成され、前記プログラムは、本発明の実施例における第1の態様の任意の方法のステップを実行するための命令を含む。
【0012】
第6の態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース、およびプログラムを含む基地局を提供し、前記プログラムは、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されるように構成され、前記プログラムは、本発明の実施例における第2の態様の任意の方法のステップを実行するための命令を含む。
【0013】
第7の態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに本発明の実施例の第1の態様または第2の態様の任意の方法のステップを実行させ、前記コンピュータは、基地局およびユーザ機器を含む。
【0014】
第8の態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムは、本発明の実施例の第1の態様または第2の態様の任意の方法のステップをコンピュータに実行させるように動作可能であり、前記コンピュータは、基地局およびユーザ機器を含む。
【発明の効果】
【0015】
これから分かるように、本発明の実施例では、ユーザ機器が、まず、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、次に、ユーザ機器がaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始し、且つ取得されたaccess category情報には少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むため、即ち、ユーザ機器に必要なaccess category情報が、NASエンティティからすべて取得されないか、またはNASから取得されない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
以下は、実施例または先行技術の説明で使用する必要がある図面を簡単に紹介する。
図1】本発明の実施例によって提供される例示的な通信システムの可能なネットワークアーキテクチャである。
図2A】本発明の実施例によって提供されるアクセス制御方法の通信例示図である。
図2B】本発明の実施例によって提供される別のアクセス制御方法の通信例示図である。
図3】本発明の実施例によって提供されるデータマッピング伝送を実現する5G NRシステムの例示図である。
図4】本発明の実施例によって提供されるユーザ機器の構造例示図である。
図5】本発明の実施例によって提供される基地局の構造例示図である。
図6】本発明の実施例によって提供されるユーザ機器の機能ユニット構成のブロック図である。
図7】本発明の実施例によって提供される基地局の機能ユニット構成のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照すれば、図1は、本発明の実施例によって提供される例示的な通信システムの可能なネットワークアーキテクチャである。前記例示的な通信システムは、例えば、5G/NRシステムおよび他のこのような通信システムであり得る。前記例示的な通信システムは、具体的に、ユーザ機器および基地局を提供し、ユーザ機器が基地局によって提供されるモバイル通信ネットワークにアクセスすると、端末と基地局との間は無線リンクを介して通信して接続されることができ、前記通信接続モードは、シングル接続モードまたはデュアル接続モードまたはマルチ接続モードであり得る。通信接続モードがシングル接続モードである場合、基地局はgNB基地局とも呼ばれ、通信モードがデュアル接続モードである場合(具体的に、キャリアアグリゲーション(CA)技術、または複数の基地局によって実現可能)、且つユーザ機器が複数の基地局に接続される場合、前記複数の基地局はメイン基地局(MCG)およびセカンダリ基地局(SCG)であり得、基地局間は、バックホール(backhaul)リンクを介してデータのバックホールを行い、メイン基地局およびセカンダリ基地局は、gNR基地局であり得る。
【0018】
本発明の実施例において、「ネットワーク」および「システム」という用語は、常に交換可能に使用され、当業者はその意味を理解することができる。本発明の実施例に関する端末は、様々な無限通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続された他の処理デバイス、および様々な形態のユーザ機器(UE:User Equipment)、モバイルステーション(MS:Mobile Station)、端末デバイス(terminal device)などを含むことができる。説明を簡単にするために、上記のデバイスをまとめて端末と呼ぶ。
【0019】
以下、本発明の実施例における技術的解決策を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図2Aを参照すれば、図2Aは、本発明の実施例によって提供されるアクセス制御方法のプロセス例示図であり、ユーザ機器および基地局を含む5G/NR通信システムに適用され、前記方法は、以下のステップを含む。
【0021】
2A01部分において、ユーザ機器は、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得することであって、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む。
【0022】
2A02部分において、前記ユーザ機器は、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する。
【0023】
これから分かるように、本発明の実施例において、ユーザ機器は、まず、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、次に、ユーザ機器がaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始し、且つ取得されたaccess category情報には少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むため、即ち、ユーザ機器に必要なaccess category情報が、NASエンティティからすべて取得されないか、またはNASから取得されない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【0024】
ある可能な例示において、前記ユーザ機器が、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始することは、前記ユーザ機器が、アップリンクアクセスを決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行することを含む。
【0025】
ここで、ユーザ機器は、access categoryおよび自体のアクセスクラス(access class)にしたがって、現在のシステムにアクセスするかどうかを取得するプロセスでは、システムによってブロードキャストされるアクセス制御用のパラメータを組み合わせる必要もある。
【0026】
これから分かるように、本例示では、ユーザ機器がシステム情報を申し込む場合、ユーザ機器の要求はシステム情報の取得のみであるため、ネットワーク側機器との無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)接続を確立する必要がなく、ユーザ機器の本端は、アクセス制御を実行することだけで実現することができる。システム情報を取得するためのユーザ機器の処理効率の改善に役立つ。
【0027】
ある可能な例示において、前記ユーザ機器が、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始することは、前記ユーザ機器が、アップリンクアクセスの開始を決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行することと、前記ユーザ機器が、前記access category情報を伝送することであって、前記access category情報は、基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うことのためであることと、を含む。
【0028】
ここで、ユーザ機器は、MSG3で、即ち、RRC接続確立要求でaccess categoryをネットワーク側機器に送信することができる。
【0029】
これから分かるように、本例示で、ユーザ機器がRRC接続の確立を申し込む場合に対して、ネットワーク側機器がユーザ機器のアップリンクアクセス要求(即ち、送信されたaccess category)をさらに制御する必要があるため、ユーザはさらにaccess categoryをネットワークに送信する必要がある。これにより、RRC接続を迅速に確立することができる。
【0030】
前記可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB:Access category prohibited)、拡張アクセス禁止(EAB:Extended access prohibited)、リバースサービス固有アクセス制御(Reverse SSAC:service specific access control)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC:Application specific Congestion control for Data Communication)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0031】
ある可能な例示において、前記ユーザ機器が、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得することは、前記ユーザ機器が、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得し、前記第1のaccess category情報をアップリンクアクセスのためのaccess category情報として決定することを含む。
【0032】
ここで、前記アップリンク要求プロセスがアクセス層(AS)によってトリガーされる場合、前記access categoryは、アクセス層によって自己決定されることができる。
【0033】
これから分かるように、本例示で、ユーザ機器がシステム情報を申し込む場合に対して、ユーザ機器の要求が、ただシステム情報を取得することだけであるため、ネットワーク側機器と無線リソース制御(RRC)接続を確立する必要がなく、ユーザ機器の本端は、アクセス制御を実行することだけで実現することができる。システム情報を取得するためのユーザ機器の処理効率の改善に役立つ。
【0034】
ある可能な例示において、前記ユーザ機器が、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得することは、前記ユーザ機器が、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得すること、および非アクセス層(NAS)によって定義された第2のaccess category情報を取得することと、前記ユーザ機器が、前記第1のaccess category情報および前記第2のaccess category情報にしたがって、アップリンクアクセスのためのaccess category情報を決定することを含む。
【0035】
ここで、前記アップリンク要求プロセスは、アクセス層によってトリガーされ、access categoryは、アクセス層によって自己決定されることができる。しかしながら、同時に、非アクセス層によってトリガーされるアップリンク要求プロセスは同時にトリガーされる場合があるが、この場合、両方を同時に考慮する必要がある。
【0036】
これから分かるように、本例示で、ユーザ機器がシステム情報を申し込む場合に対して、ユーザ機器の要求が、単なるシステム情報を取得することだけであるため、ネットワーク側機器と無線リソース制御(RRC)接続を確立する必要がなく、ユーザ機器の本端は、アクセス制御を実行することだけで実現することができる。システム情報を取得するためのユーザ機器の処理効率の改善に役立つ。ユーザ機器がRRC接続の確立を申し込む場合に対して、ネットワーク側機器がユーザ機器のアップリンクアクセス要求(即ち、送信されたaccess category)をさらに制御する必要があるため、ユーザはさらにaccess categoryをネットワークに送信する必要がある。これにより、RRC接続を迅速に確立することができる。
【0037】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0038】
図2Aと一致して、図2Bは、本発明の実施例によって提供される別のアクセス制御方法のプロセス例示図であり、ユーザ機器および基地局を含む5G/NR通信システムに適用され、前記方法は、次のステップを含む。
【0039】
S2B01において、ユーザ機器が、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む。
【0040】
S2B02において、前記ユーザ機器が、アップリンクアクセスを決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行する。
【0041】
S2B03において、前記ユーザ機器が、前記access category情報を伝送することであって、前記access category情報は、基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うことのためである。
【0042】
S2B04において、前記基地局が、ユーザ機器から送信されたアクセスカテゴリ(access category)情報を受信することであって、前記access category情報は、前記ユーザ機器が前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、アップリンクアクセスを決定した後に送信され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む。
【0043】
S2B05において、前記基地局が、前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行う。
【0044】
これから分かるように、本発明の実施例において、ユーザ機器が、まず、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、アップリンクアクセスの開始を決定するために、access category情報にしたがってaccess barring操作を実行し、access category情報を伝送する。基地局は、ユーザ機器から送信されたaccess category情報を受信し、前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行う。且つ取得されたaccess category情報には少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むため、即ち、ユーザ機器に必要なaccess category情報が、NASエンティティからすべて取得されないか、またはNASから取得されない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【0045】
ある可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0046】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0047】
以下、具体的な適用シナリオを参照して、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0048】
図3に示されたように、ユーザ機器がスマートフォンであり、基地局が5G/NRシステムにおけるgNBであると仮定すると、ASによって独立して定義されたaccess category情報は、call typeおよびRRC establishment causeを含む。そして、本発明の実施例に開示されたアクセス制御方法は次のステップを含む。
【0049】
S301において、スマートフォンがアップリンクアクセスのための且つASによって独立して定義されたcall typeおよびRRC establishment causeを取得する。
【0050】
S302において、スマートフォンが、アップリンクアクセスを決定するために、call typeにしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行する。
【0051】
S303において、スマートフォンが基地局にRRC establishment causeを送信する。
【0052】
S304において、基地局がスマートフォンから送信されたRRC establishment causeを受信する。
【0053】
S305において、基地局がRRC establishment causeにしたがってスマートフォンに対してアクセス制御を行う。
【0054】
これから分かるように、本シナリオの例示において、アップリンクアクセスのためのcall typeおよびRRC establishment causeがASによって独立して定義されるため、スマートフォンは前記情報を取得するためにNASからシグナリングインタラクションを実行する必要がない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【0055】
前記図2Aに示された実施例と一致して、図4を参照すれば、図4は、本発明の実施例によって提供されるユーザ機器の構造例示図であり、図示されたように、前記ユーザ機器は、プロセッサ、メモリ、無線周波数チップおよびプログラムを含み、ここで、前記プログラムは、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されるように構成され、前記プログラムは、
アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得するステップであって、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むステップと、
前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始するステップと、を実行するための命令を含む。
【0056】
これから分かるように、本発明の実施例において、ユーザ機器が、まず、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、次に、ユーザ機器がaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始し、且つ取得されたaccess category情報には少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むため、即ち、ユーザ機器に必要なaccess category情報が、NASエンティティからすべて取得されないか、またはNASから取得されない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【0057】
ある可能な例示において、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する態様において、前記プログラム中の命令は、具体的に、アップリンクアクセスを決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行するためである。
【0058】
ある可能な例示において、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する態様において、前記プログラム中の命令は、具体的に、アップリンクアクセスの開始を決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行するステップと、前記access category情報を伝送するステップであって、前記access category情報は、基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うためであるステップと、を実行する。
【0059】
ある可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0060】
ある可能な例示において、前記アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得する態様において、前記プログラム中の命令は、具体的に、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得し、前記第1のaccess category情報をアップリンクアクセスのためのaccess category情報として決定するステップを実行する。
【0061】
ある可能な例示において、前記アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得する態様において、前記プログラム中の命令は、具体的に、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得するステップと、非アクセス層(NAS)によって定義された第2のaccess category情報を取得するステップと、前記第1のaccess category情報および前記第2のaccess category情報にしたがって、アップリンクアクセスのためのaccess category情報を決定するステップと、を実行する。
【0062】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0063】
前記図2Bに示された実施例と一致して、図5を参照すれば、図5は、本発明の実施例によって提供される基地局の構造例示図であり、図示されたように、前記基地局は、プロセッサ、メモリ、通信インターフェースおよびプログラムを含み、ここで、前記プログラムは、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行されるように構成され、前記プログラムは、
ユーザ機器から送信されたアクセスカテゴリ(access category)情報を受信するステップであって、前記access category情報は、前記ユーザ機器が前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、アップリンクアクセスを決定した後に送信され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むステップと、
前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うステップと、を実行するための命令を含む。
【0064】
これから分かるように、本発明の実施例において、ユーザ機器が、まず、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得し、次に、ユーザ機器がaccess category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始し、且つ取得されたaccess category情報には少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含むため、即ち、ユーザ機器に必要なaccess category情報が、NASエンティティからすべて取得されないか、またはNASから取得されない。このような方法は、アクセス層自体によって開始されるアップリンクアクセス要求に対して、NASとASとの間の層間シグナリングオーバーヘッドを低減し、NRシステムにおけるユーザ機器のアクセス制御効率を改善するのに有益である。
【0065】
ある可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0066】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0067】
上記は、主に各ネットワーク要素間の相互作用の観点から、本発明の実施例の技術案を紹介する。前記機能を実現するために、ユーザ機器および基地局は、各機能を実行することに対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを理解すべきである。当業者は、本明細書に開示される実施例で説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップを組み合わせることにより、本発明は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で実現されることができることを理解するであろう。特定の機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術的解決策の特定の応用および設計の制約条件に依存する。専門技術者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0068】
本発明の実施例において、ユーザ機器および基地局は、前記方法の例示にしたがって機能ユニットの分割を行うことができ、例えば、各機能に対応して各機能ユニットを分割してもよく、2つ以上の機能を1つの処理ユニットに統合してもよい。前記統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェアプログラムモジュールの形態で実装されてもよい。本発明の実施例におけるユニットの分割は例示的であり、単なる論理的な機能分割に過ぎないことに留意すべきであるが、実際に実装では、別の分割方法があり得る。
【0069】
統合ユニットを使用する場合、図6は、本発明の実施例によって提供されるユーザ機器の可能な機能ユニットの構成ブロック図を示し、前記ユーザ機器は前記実施例の前記ユーザ機器に適用される。前記ユーザ機器600は、取得ユニット601および開始ユニット602を含む。
【0070】
前記取得ユニット601は、アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得するように構成され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む。
【0071】
前記開始ユニット602は、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始するように構成される。
【0072】
ある可能な例示において、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する態様において、前記開始ユニット602は、具体的に、アップリンクアクセスを決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行するように構成される。
【0073】
ある可能な例示において、前記access category情報にしたがってアップリンクアクセスを開始する態様において、前記開始ユニット602は、具体的に、アップリンクアクセスの開始を決定するために、前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、および前記access category情報を伝送するように構成され、前記access category情報は、基地局が前記ユーザ機器に対してアップリンクアクセス制御を行うためである。
【0074】
ある可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0075】
ある可能な例示において、前記アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得する態様において、前記取得ユニット601は、具体的に、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得して、前記第1のaccess category情報をアップリンクアクセスのためのaccess category情報として決定するように構成される。
【0076】
ある可能な例示において、前記アップリンクアクセスのためのアクセスカテゴリ(access category)情報を取得する態様において、前記取得ユニット601は、具体的に、ASエンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を取得し、非アクセス層(NAS)によって定義された第2のaccess category情報を取得し、前記第1のaccess category情報および前記第2のaccess category情報にしたがって、アップリンクアクセスのためのaccess category情報を決定するように構成される。
【0077】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0078】
ここで、取得ユニット601は、プロセッサであり得、開始ユニット602は、無線周波数チップなどであり得る。
【0079】
取得ユニット601がプロセッサであり、開始ユニット602で無線周波数チップである場合、本発明の実施例に関するユーザ機器は、図4に示されたユーザ機器であり得る。
【0080】
統合ユニットを使用する場合、図7は、本発明の実施例によって提供された基地局の可能な機能ユニット構成ブロック図を示し、前記基地局は、基地局に提供される。基地局700は、受信ユニット701およびアクセス制御ユニット702を含む。
【0081】
前記受信ユニット701は、ユーザ機器から送信されたアクセスカテゴリ(access category)情報を受信するように構成され、前記access category情報は、前記ユーザ機器が前記access category情報にしたがってアクセス制限(access barring)操作を実行し、アップリンクアクセスを決定した後に送信され、前記access category情報は、少なくともアクセス層(AS)エンティティによって独立して定義された第1のaccess category情報を含む。
【0082】
前記アクセス制御ユニット702は、前記access category情報にしたがって前記ユーザ機器に対してアクセス制御を行うように構成される。
【0083】
ある可能な例示において、前記access barring操作は、アクセスカテゴリ禁止(ACB)、拡張アクセス禁止(EAB)、リバースサービス固有アクセス制御(SSAC)、データ通信におけるアプリケーション指向の輻輳制御(ACDC)のうちの少なくとも1つの操作を含む。
【0084】
ある可能な例示において、前記access category情報は、コールタイプ(call type)を含むか、または、前記call typeおよび無線リソース制御確立原因(RRC establishment cause)を含む。
【0085】
ここで、受信ユニット701は、通信インターフェースであり得、アクセス制御ユニット702は、プロセッサであり得る。
【0086】
受信ユニット701が通信インターフェースであり、アクセス制御ユニット702がプロセッサである場合、本発明の実施例に関する基地局は、図5に示された基地局であり得る。
【0087】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、ここで、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、本発明の実施例に記載の任意のステップを実行させ、前記コンピュータは、基地局およびユーザ機器を含む。
【0088】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは、本発明の実施例に記載の任意のステップをコンピュータに実行させるように動作可能であり、前記コンピュータは、基地局およびユーザ機器を含む。
【0089】
本発明の実施例で説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアの方式で実装されてもよく、プロセッサによってソフトウェア命令を実行する方式で実装されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールによって構成されることができ、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)または本技術分野で既知のその他のいずれの形態の記憶媒体に記憶されてもよい。ある例示的な記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体から情報を読み取り、当該記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。もちろん、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であることもできる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに配置されることができる。さらに、当該ASICは、アクセスネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置またはコアネットワーク装置に配置されることができる。もちろん、プロセッサおよび記憶媒体は、アクセスネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置またはコアネットワーク装置に個別のコンポーネントとして存在することもできる。
【0090】
当業者は、前記1つ以上の示例において、本発明の実施例で説明された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせによって全体的または部分的に実現することができることを理解すべきである。ソフトウェアを使用して実現する場合、コンピュータプログラム製品の形態で全体的または部分的に実現することができる。前記コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータに前記コンピュータプログラム命令をロードして実行する場合、本発明の実施例に記載のプロセスまたは機能を全体的または部分的に生成する。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。前記コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、または1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送することができ、例えば、前記コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line))または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)を介して、1つのWebサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のWebサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに伝送することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能ないずれの利用可能な媒体であり、または1つ以上の利用可能な媒体によって統合されたサーバ、データセンタなどのデータ記憶装置であることができる。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(DVD:Digital Video Disc))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートハードディスク(SSD:Solid State Disk))などであり得る。
【0091】
上記した具体的な実施形態は、本発明の実施例の目的、技術的解決策及び有利な効果に対してより詳しく説明したが、上記の説明は、単なる本発明の実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の実施例の保護範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の実施例の技術的解決策に基づいて行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、本発明の実施例の保護範囲に含まれるべきであることを理解されたい。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7