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  • 特許-ペット給水器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】ペット給水器
(51)【国際特許分類】
   A01K 7/02 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
A01K7/02
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021515195
(86)(22)【出願日】2019-09-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 KR2019012182
(87)【国際公開番号】W WO2020060250
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-05-17
(31)【優先権主張番号】62/733,393
(32)【優先日】2018-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2018-0133064
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ヒョンソン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュギョム
(72)【発明者】
【氏名】ウン,ユスク
(72)【発明者】
【氏名】チュン,ジェフン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョンスン
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-057339(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0362970(KR,Y1)
【文献】米国特許第06732674(US,B2)
【文献】米国特許第04762087(US,A)
【文献】米国特許第05377621(US,A)
【文献】特開2016-054663(JP,A)
【文献】特開2018-014914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット給水器であって、
上側が開口し、側壁を備える水槽と、
前記水槽内部に設置されたポンプと、
前記ポンプと連結されて水が移送される給水管と、
前記水槽より高い位置に配置され、前記給水管と連通する給水ホールが形成され、前記給水ホールから供給された水が流れる給水プレートと、を備えてなり、
前記水槽の底板は、第1排水口を備え、
前記水槽の側壁は、第2排水口を備え、
前記第2排水口は前記第1排水口より低い位置に形成され、
前記第1排水口の幅が前記第2排水口の幅より大きく、
前記第1排水口から流入した前記水槽における前記水は、前記第2排水口を介して迅速に排出され、
前記第1排水口は、枠の形状に沿って、前記底板及び前記側壁に接する前記底板の前記枠の少なくとも一部に形成される、ペット給水器。
【請求項2】
前記側壁は、メイン側壁と、
前記メイン側壁の上側に位置する上側側壁と、
前記メイン側壁の下側に位置する下側枠壁と、を備え、
前記下側枠壁は、前記第2排水口を備える、請求項に記載のペット給水器。
【請求項3】
前記第1排水口及び前記第2排水口を連結する排水管を更に備える、請求項に記載のペット給水器。
【請求項4】
前記第2排水口を開閉する排水栓を更に備える、請求項に記載のペット給水器。
【請求項5】
前記排水管は、
前記排水管に挿入される挿入部と、
前記挿入部の一端に形成された溝部と、を備え、
前記溝部は、
外側に突出して前記溝部を横切る中心部と、
前記溝部の枠から前記中心部まで内側に凹んで形成された凹部と、を備える、請求項に記載のペット給水器。
【請求項6】
前記挿入部は螺旋状溝が形成された、請求項に記載のペット給水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットに飲用水を提供する給水器に関し、より詳細には、水槽と、水槽に貯蔵された水を圧送させるポンプと、水槽内に配置されてポンプから圧送された水の供給を受けてペットに飲用水を提供する給水プレートとを含む給水器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ペットを飼う人が増えているだけでなく、ペットに対する愛着及び関心度も日々高まっているため、ペットのための多くの機構が開発されている。
【0003】
その中でも、ペットは、生体リズムを維持するために随時水を飲まないといけないが、ペットは一人でいる場合も多く、人間とのコミュニケーションも困難であるため、ペットに水を提供できる給水器に対する要求か高まっている。
【0004】
従来のペットのための給水器は、水を収容している水槽に別途の排水構造がないため、水槽に含まれた水を除去するためには水槽をひっくり返すか、水槽を側面に立てなければならなかった。
【0005】
しかしながら、水槽に収容された水が多い場合、相対的に重量が重いため、高齢者や子どもは水槽をひっくり返すことが大変だった。それだけでなく、高齢者や子どもが水槽をひっくり返す過程で水槽を床に落とすと、水槽が壊れたり、使用者が怪我したりすることもあった。
【0006】
さらに、水槽に多くの水が入っていた状態で水槽を側面に立てると、水槽の側面に大きな力が加えられて水槽の側面にひびが入ったり壊れたりする問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以下、本発明が解決しようとする技術的課題を説明する。
【0008】
第1に、本発明の課題は、水槽に収容された水を安全に排水できるペット給水器を提供することにある。
【0009】
第2に、本発明の課題は、水槽に収容された水を簡単に排水できるペット給水器を提供することにある。
【0010】
その他、本発明は、前述した技術的課題の以外に、従来技術によるペット用給水器から発生又は予測される全ての問題点を解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するための本発明によるペット給水器は、上側が開口し、側壁を備えた水槽と、水槽内部に設置されたポンプと、ポンプと連結されて水が移送される給水管と、水槽より高い位置に配置され、給水管と連通する給水ホールが形成され、前記給水ホールから供給された水が流れる給水プレートとを含む(備える;構成する)。特に、水槽の底板は、第1排水口を含む。
【発明の効果】
【0012】
以下、前述のように構成される本発明によるペット給水器の効果を説明する。
【0013】
本発明は、ペット給水器を傾ける程度のわずかな力で簡単に水槽に収容された水を排水できるので、高齢者や子どもも安全に水槽の水を排水することができる。
【0014】
また、本発明のペット給水器は、複雑な構造や別途の装置を持たずに簡単に水槽の水を排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態によるペット給水器の外観を示す斜視図及び部分拡大図である。
図2図1に示すペット給水器の断面図及び部分拡大図である。
図3】本実施形態に含まれる排水栓の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、後述する実施形態を参照すれば明確になる。しかしながら、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる様々な形態で実現され、単に本実施形態は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一の参照符号は、同一の構成要素を指す。
【0017】
図面において、多くの層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層及び領域の厚さを誇張して示した。
【0018】
また、本明細書において、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」又は「上部に」あると言う場合、これは他の部分の「直上に」ある場合だけではなく、その中間に他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上に」あると言う場合は、中間に他の部分がないことを意味する。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」又は「下部に」あると言う場合、これは他の部分の「直下に」ある場合だけではなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直下に」あると言う場合は中間に他の部分がないことを意味する。
【0019】
以下、図1ないし図3を参照して、本願発明のペット給水器を構成する他の構成を一緒に説明するとともに、排水構造について詳しく説明する。
【0020】
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態によるペット給水器の循環構造及び水槽について説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態によるペット給水器の外観を示す斜視図及び部分拡大図である。
【0022】
図2は、図1に示すペット給水器の断面図及び部分拡大図である。
【0023】
本願発明のペット給水器は、水が貯蔵される水槽10と、水槽10内に設置されて水槽10に貯蔵された水を圧送するポンプ20と、ポンプ20から吐出された水が移送される給水管25と、給水管25から供給された水が溢れ出る給水プレート30とを含む。
【0024】
追加的に、水槽10と給水プレート30の間には、給水プレート30から落下した水を受けて水槽10に排出する水受け50が配置される。
【0025】
水槽10の内部には、水槽10に貯蔵された水がポンプ20に流入する前に、前記水に含まれた異物を濾過する濾過フィルタ40が設置される。
【0026】
また、本発明の実施形態によるペット給水器は、電力供給装置、照明装置、水位センサ、水温センサ、近接センサ、汚染感知センサ、水温維持装置、及び殺菌フィルタなどを含んでもよい。
【0027】
以下、本発明の実施形態に含まれる水槽を詳細に説明する。
【0028】
まず、図1ないし図2を参照して水槽10を説明する。
【0029】
水槽10は、図1ないし図3を参照すると、上・下側が開口して水槽の側面枠を形成する側壁11と、側壁11の開口した下側に配置される底板12とを含む。前記側壁11は、メイン側壁と、メイン側壁の上・下側にそれぞれ結合された上側側壁11a及び下側枠壁11bとを含む。
【0030】
水槽10は、本発明の実施形態のように、上側方向に内径が小さくなる上狭下広の円筒形状で形成されてもよいが、これに限定されず、様々な形状で形成されることができ、水槽10が前記のように上狭下広の形状で形成される場合、水槽10に相当の強度の外部衝撃が加えられても水槽10が転覆することなく安定的に位置してその機能を行うことができる。
【0031】
底板12の中央部に上側に向かって筒状に凸状の突出部121が形成され、前記底板12の底面から見て前記突出部121の内部空間に無線電力送信部72が設置されてもよく、前記底板12は側壁11と一体に形成されるか、別個に形成されて互いに結合されてもよい。
【0032】
前記において、側壁11は、メイン側壁11c、上側側壁11a及び下側枠壁11bが同一材質で一体として製造されるか、他の材質で別個に製造されて一体となるように互いに結合されてもよい。前記上側側壁11a及び下側枠壁11bはそれぞれ審美感に優れた多様な材質のうち選択されて製造され、メイン側壁11cは水槽内の水の量を外部から認知できるように透明材質で製造されてもよい。
【0033】
下側枠壁11bは、メイン側壁11cの下側縁部から下側方向に湾曲して延長される外周面を備え、前記外周面116の上側部からエッジ表面117が水槽の中心方向に所定サイズの幅を有するように突出して形成される。
【0034】
従って、下側枠壁11bは底板12の縁部と重なる所定の面積を有するエッジ表面117が形成され、前記エッジ表面117には水位センサ86などが設置される。
【0035】
前述したように、本発明のペット給水器は、基本的に水槽10が水を収容することにより、収容された水を供給及び循環させながら、継続的にペットに水を提供することができる。
【0036】
以下、水槽10に含まれた水を排水させる排水構造について説明する。
【0037】
ペット給水器を使用していると、汚染物が含まれる場合があり、又は、水槽内の洗浄のために水槽内に含まれた水を排水することが必要である。
【0038】
しかしながら、従来のペットのための給水器の場合、別途の排水構造などが備えられてないため、開口部が形成された水槽をひっくり返したり、水槽を側面に立てて内部の水をぶちまけたりするしかなかった。この場合、水槽自体の重量だけでなく水槽に収容された水の重量まで加えられて全体の重量が相当重くなった。
【0039】
従って、力の弱い老弱者や子どもの場合、水槽をひっくり返す過程で水槽を落として水槽に損傷を与えたり、使用者が怪我したりする場合が多かった。それだけでなく、水槽を側面に立てる過程で、側面に瞬間的に大きな力が伝達されて側面にひびが入ったり、最悪の場合は側面が壊れる問題が多く発生した。
【0040】
これに対して、本発明によるペット給水器は、底板に第1排水口D1を形成し、水槽の下側枠壁に第2排水口D2を形成する排水構造により、安全かつ容易に水を排水することができる。
【0041】
以下、図1及び図2を参照して排水構造について詳しく説明する。
【0042】
本発明による実施形態において、水槽に収容された水は水槽の一側のみを底から持ち上げて、集まった水を排水口から排出することができる。
【0043】
具体的に、本発明による実施形態において、水槽の底板は第1排水口D1を含む。すなわち、水槽のメイン側壁などに排水口を形成せずに、底板に第1排水口D1を形成することにより、速やかに水を排水することができる。
【0044】
より具体的に、第1排水口D1は、側壁に隣接した底板の枠に形成されてもよい。前述のように、底面に平行な水槽を一側から持ち上げると、重力により地面に接する部分に水が集まり、この部分に第1排水口D1が形成されることにより、集まった水が排水される。
【0045】
従って、側壁に隣接した底板の枠の部分に第1排水口D1を形成することにより、簡単に水槽に収容された水を一箇所に集め、第1排水口D1を介して集まった水を排水することができる。
【0046】
本発明の明細書において、「隣接する」の意味は、側壁から特定の距離以内を意味するのではなく、側壁と接する底板の枠の部分を含むことを意味する。
【0047】
水槽を傾いた状態で、水は側壁と底板の接線に集まるので、水槽に収容された水を最大限排水するためには前記側壁と底板の接線に近く形成した方がいい。
【0048】
よって、本発明の実施形態による第1排水口D1は、第1排水口D1の形状のうち少なくとも一部が底板の枠形状と一致する。
【0049】
具体的に、側壁と底板が接する接線を含んで第1排水口D1が形成されるため、第1排水口D1の形状のうち少なくとも一部が底板の枠形状と一致する。
【0050】
すなわち、第1排水口D1の形状は、残存する底板の枠形状及び第1排水口D1がない場合、延長される仮想の底板枠形状で構成される。
【0051】
追加的に、第1排水口D1の具体的形状は図面に開示された形状に限定されものではなく、気学学的、非定型的な形状及び立体構造まで含む。
【0052】
このような第1排水口D1の位置及び形状により、傾いた水槽から第1排水口D1側に集まった水は他の部分に残される水なしに第1排水口D1に移動することができる。
【0053】
このように第1排水口D1に集まった水は、側壁に形成された第2排水口D2から外部に排水される。
【0054】
具体的には、前述のように、側壁は、メイン側壁、メイン側壁の上側に位置する上側側壁及びメイン側壁の下側に位置する下側枠壁を含み、下側枠壁に第2排水口D2が形成される。
【0055】
本発明の実施形態によると、第1排水口D1を含む底板はメイン側壁と下側枠壁の間に配置され、第2排水口D2は相対的に低い位置である下側枠壁に位置しているため、別途の装置や複雑な構造なしに重力により水が排水されることができる。
【0056】
さらに、本発明の実施形態によるペット給水器は、第1排水口D1の幅が第2排水口D2の幅より広いため、迅速な排水が可能である。
【0057】
具体的に、水が流入する第1排水口D1は幅が大きく、水が移動する面積が大きいため、大量の水が流入することができる。第2排水口D2は幅が相対的に小さいため、水が移動する面積が小さくなり、その結果、第1排水口D1に流入した水が迅速に外部に排水される。
【0058】
本発明において、第1及び第2排水口D2の幅は、特定地点間の距離を意味するものではなく、第1及び第2排水口D2を横切る直線のうち最も長い直線を意味すると言える。それだけでなく、第1排水口D1の幅が第2排水口D2の幅より広いことは、第1排水口D1の面積が第2排水口D2の面積より大きいことであるとも解釈される。
【0059】
第1排水口D1と第2排水口D2は排水管D3により連結されて排水され、排水管D3は第1排水口D1と第2排水口D2を連結する円筒形の形状であってもよい。
【0060】
ただし、排水管D3の形状は、前記記載及び図面に表示された事項に限定されるものではなく、通常の技術者が排水管D3の形状として適用できる範囲まで含む。
【0061】
例えば、排水管D3の一部分に少なくとも1つの曲率を含む非定型的な曲線であってもよい。
【0062】
以下、図2及び図3を参照して排水栓Pについて詳しく説明する。
【0063】
第1排水口D1を介して流入した水は、そのまま第2排水口D2を介して外部に排出されるので、水を排水しない状態では排水栓Pを第2排水口D2にはめて排水を防止する。
【0064】
すなわち、第2排水口D2に排水栓Pを挿入及び解除することにより、第2排水口D2を開閉することができる。
【0065】
排水栓Pは、排水管D3に挿入される挿入部Pi及び挿入部Piの一端に形成された溝部Phを含む。
【0066】
溝部Phと挿入部Piは一体に形成された構造であり、挿入部Piの幅より溝部Phの幅が大きい。従って、挿入部Piが排水口に完全に挿入されると、溝部Phが第2排水口D2をカバーして水槽の水が外に排水されない。
【0067】
挿入部Piは側面に螺旋状溝Isが形成されて安定的に排水管D3に挿入状態を維持し、排水管D3をカバーすることができる。すなわち、挿入部Piの側面に形成された螺旋状溝Isに相応するように排水管D3の内部側面に螺旋状溝Isが形成され、安定的に挿入部Piが排水管D3に固定され、排水管D3と挿入部Piの間の空間を塞いで水が漏れることを防止する。
【0068】
だたし、排水管D3と結合する挿入部Piの側面構造は、前記記載及び図面の形状に限定されるものではなく、通常の技術者が排水管D3に挿入して水漏れを防止するとともに結合状態を維持できる水準において容易に変更できる範囲まで含む。
【0069】
挿入部Piにより第2排水口D2をカバーする溝部Phは、前述のように、外側に突出して溝部Phを横切る中心部P1及び溝部Phの枠から中心部P1まで内側に凹んで形成された凹部P2を含んでもよい。
【0070】
すなわち、凹部P2間に形成された中心部P1を指で掴んで回転させることにより、挿入部Piを排水管D3の内部に挿入させることができる。
【0071】
さらに、溝部Phの枠は第2排水口D2の枠と一致し、中心部P1の曲率は下側枠壁の曲率と一致し得る。
【0072】
具体的に、排水栓Pが第2排水口D2に完全に挿入された構造において、第2排水口D2の枠と凹部P2の枠が一致して第2排水口D2より凹部P2が外側に突出することを防止する。それだけでなく、中心部P1の枠が下側枠壁の外側枠と一致して下側枠壁から外部に突出した部分を形成しない。
【0073】
従って、排水栓Pを水槽に挿入して固定した後、下側枠壁から排水栓Pの一部が飛び出さずに下側枠壁の形状がそのまま維持されて視覚的に審美性を与えることができる。
【0074】
以上、本発明の好ましい実施形態について図示して説明したが、本発明は前述の特定の実施形態に限定されず、請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であることはいうまでもなく、このような変形実施が、本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはならない。
図1
図2
図3