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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20221221BHJP
   F21V 21/00 20060101ALI20221221BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20221221BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20221221BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20221221BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221221BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20221221BHJP
【FI】
F21S9/02 120
F21V21/00 130
F21V23/00 160
F21V17/00 150
F21V15/01 350
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018214480
(22)【出願日】2018-11-15
(65)【公開番号】P2020087510
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】川越 真
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-099434(JP,A)
【文献】特開2015-230806(JP,A)
【文献】特開平02-094315(JP,A)
【文献】実開昭55-051822(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 9/02
F21V 21/00
F21V 23/00
F21V 17/00
F21V 15/01
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部を有し、被設置面に取り付けられる取付部材と;
挿入部を有し、この挿入部に前記支持部が挿入されて前記取付部材に着脱可能に取り付けられる照明装置本体と
保持部を有し、この保持部が前記挿入部に挿入されて前記照明装置本体に着脱可能に取り付けられるとともに、前記保持部により前記挿入部に前記支持部が挿入された状態に保持することで前記取付部材に前記照明装置本体を保持するカバーと;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記取付部材は、前記照明装置本体に導入される電線が挿通する配線孔を有し、
前記照明装置本体は、前記取付部材を挿通された前記電線が通過可能とする切欠部を有し、前記電線が挿通された状態の前記取付部材に対して着脱可能とする
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記照明装置本体内に配置され、前記切欠部側に向けて前記電線が接続される接続孔を有する端子台を備える
ことを特徴とする請求項2記載の照明装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、被設置面に取り付けられる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、天井面や壁面等の被設置面に取り付けられる照明装置は、照明装置本体に取付部が設けられ、この取付部をねじ等で照明装置本体を被設置面に直接取り付けている。
【0003】
しかし、照明装置本体が小形の箱形でその内側から取付操作するような場合や、照明装置本体内に配置される各種部品が取付操作を行うための領域に配置されているような場合に、照明装置本体を直接取り付ける取付操作を行いにくく、施工性に問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-107135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、施工性を向上できる照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、取付部材、照明装置本体およびカバーを備える。取付部材は、支持部を有し、被設置面に取り付けられる。照明装置本体は、挿入部を有し、挿入部に支持部が挿入されて取付部材に着脱可能に取り付けられる。カバーは、保持部を有し、保持部が挿入部に挿入されて照明装置本体に着脱可能に取り付けられるとともに、保持部により挿入部に支持部を保持することで取付部材に照明装置本体を保持する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、施工性の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】照明装置の第1の実施形態を示す誘導灯の前面側から見た分解斜視図である。
図2】同上誘導灯の背面側から見た分解斜視図である。
図3】同上誘導灯の取付金具に本体ユニットを取り付けた分解斜視図である。
図4】同上誘導灯の組立状態の斜視図である。
図5】同上誘導灯の電池交換時の斜視図である。
図6】同上誘導灯の本体ユニットの分解斜視図である。
図7】同上誘導灯の本体ユニットの正面図である。
図8】同上図7A-A視の誘導灯の断面図である。
図9】同上図7B-B視の誘導灯の断面図である。
図10】同上図7C-C視の誘導灯の断面図である。
図11】同上図7D-D視の誘導灯の断面図である。
図12】同上誘導灯の表示ユニットの分解斜視図である。
図13】同上誘導灯の導光板からの漏れ光を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
図14】比較例の誘導灯の導光板からの漏れ光を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
図15】照明装置の第2の実施形態を示す誘導灯の本体ユニットの正面図である。
図16】照明装置の第3の実施形態を示す誘導灯の電源部の基板の正面図である。
図17】同上誘導灯の電源部および導光板の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、第1の実施形態を、図1ないし図14を参照して説明する。
【0010】
図1ないし図5に照明装置である誘導灯10を示す。誘導灯10は、被設置面である天井面または壁面に取付可能とする片面表示形誘導灯である。
【0011】
誘導灯10は、被設置面に取り付けられる取付部材である取付金具11、この取付金具11に着脱可能に取り付けられる本体ユニット12、およびこの本体ユニット12の主面である前面に着脱可能に取り付けられるカバーである表示ユニット13を備えている。なお、本実施形態では、本体ユニット12の上面および下面の他、本体ユニット12の主面を前面、前面に対して反対面を背面(後面)、これら上下および前後方向に交差する幅方向の両側面を左右の側面として説明する。さらに、本実施形態では、誘導灯10が壁面に取り付けられる例を示す。
【0012】
そして、取付金具11は、金属板によって一体に形成されている。取付金具11は、天井面への取付用の天井取付板部16、および壁面への取付用の壁取付板部17を有している。これら天井取付板部16と壁取付板部17とは略直角に折曲されて形成されている。
【0013】
天井取付板部16の幅方向中央には天井面から引き出される電源線等の電線(図1および図3に示す壁取付板部17を挿通する電線21と同様)が挿通される配線孔18が設けられ、天井取付板部16の幅方向両側位置には天井面への取付孔19,20が設けられている。一側の取付孔19はだるま孔状に設けられ、他側の取付孔20はだるま孔状の取付孔19の長手方向に直交する長孔状に設けられ、これら取付孔19,20を挿通する複数のねじ(図8に示す壁取付板部17を挿通するねじ25と同様)が天井面に螺着されることにより、取付金具11が天井面に取り付けられる。
【0014】
壁取付板部17の幅方向中央には壁面から引き出される電源線等の電線21が挿通される配線孔22が設けられ、壁取付板部17の幅方向両側位置には壁面への取付孔23,24が設けられている。一側の取付孔23はだるま孔状に設けられ、他側の取付孔24はだるま孔状の取付孔23の長手方向に直交する長孔状に設けられ、これら取付孔23,24を挿通するねじ25(図8参照)が壁面に螺着されることにより、取付金具11が壁面に取り付けられる。
【0015】
天井取付板部16の取付孔19,20および壁取付板部17の取付孔23,24によって、(ねじ25を利用して)被取付面に取り付けられる取付部26が構成されている。
【0016】
天井取付板部16には、取付金具11に取り付けられる本体ユニット12(誘導灯本体34)の取付位置を規制する複数のストッパ部27が設けられている。ストッパ部27は、壁取付板部17と直交するように天井取付板部16から下方に切り起こして形成されている。
【0017】
壁取付板部17の両側には、取付金具11に取り付けられる本体ユニット12(誘導灯本体34)を支持する第1の支持部28が設けられている。第1の支持部28は、壁取付板部17の側縁から前方へ向けて折曲されているとともに、上下縁が内側に向けて折曲された断面略コ字形に形成されている。第1の支持部28の内側の先端側(前端側)には、係止部である凸曲面状の突起部29が突設されている。また、壁取付板部17の下縁には、取付金具11に取り付けられる本体ユニット12(誘導灯本体34)を支持する第2の支持部30が前方へ向けて折曲されている。第2の支持部30は、配線孔22の中心位置よりも一側である右側位置に設けられている。
【0018】
壁取付板部17の両側で第1の支持部28の下側には、表示ユニット13の係止を受け止めるための被係止部である係止受部31が設けられている。係止受部31は、壁取付板部17の側縁から前方へ向けて折曲されているとともに、先端側が内側に向けて折曲された断面略L字形に形成されている。
【0019】
次に、図1図2図6および図7に示すように、本体ユニット12は、取付金具11に着脱可能に取り付けられる照明装置本体である誘導灯本体34を備えているとともに、この誘導灯本体34内に配置される光源ユニット35、電源部36、電池37および端子台38等の部品39を備えている。
【0020】
そして、誘導灯本体34は、例えば樹脂製で、上面部42、下面部43、左右の側面部44、および背面部45を有し、前面を開口した箱形に一体に形成されている。
【0021】
誘導灯本体34の上面部42から背面部45に亘って取付金具11を挿通された電線21が通過可能とする切欠部46が設けられている。切欠部46は、上面部42の幅方向中央に設けられる天井側切欠部46aと、背面部45の上部側で幅方向中央に設けられる壁側切欠部46bとを有し、これら天井側切欠部46aと壁側切欠部46bとが連通されている。そして、誘導灯本体34が取付金具11に取り付けられた状態で、天井側切欠部46aが取付金具11の天井側の配線孔18に対向および連通されて電線21を挿通可能とするとともに、壁側切欠部46bが取付金具11の壁側の配線孔22に対向および連通されて電線21を挿通可能とする。
【0022】
誘導灯本体34の上部側には被設置面に取り付けるための取付構造47が設けられている。取付構造47は、本実施形態では、取付金具11を介して被取付面に取り付けられるもので、取付金具11に対して前方から組み合わせて取り付けられる構造となっている。取付構造47は、誘導灯本体34の両側に位置して取付金具11の両側の第1の支持部28が挿入される第1の挿入部48、および誘導灯本体34の壁側切欠部46bの下側に位置して取付金具11の第2の支持部30が挿入される第2の挿入部49を備えている。
【0023】
第1の挿入部48は、誘導灯本体34の前後方向に貫通する筒状の第1の支持受部50内に設けられている。第1の支持受部50の内側の壁面には、第1の挿入部48内に凸状に突出する壁部51が設けられている。壁部51の前端側には被係止部である係止溝部52が設けられている。そして、図7ないし図9に示すように、誘導灯本体34が取付金具11に取り付けられた状態で、第1の支持受部50は、第1の挿入部48に挿入される第1の支持部28によって支持される。さらに、両側の第1の支持部28が互いに接近する内側方向へ向けた弾性により、両側の第1の支持部28の突起部29が両側の壁部51の係止溝部52に嵌り込み、誘導灯本体34が取付金具11から抜け止め保持される。また、両側の第1の支持部28の間隔が広がるように弾性変形することにより、第1の支持部28の突起部29が壁部51の係止溝部52が外れ、誘導灯本体34が取付金具11から外れるように構成されている。
【0024】
第2の挿入部49は、誘導灯本体34の壁側切欠部46bの下側に前後方向に貫通するスリット状に設けられている。第2の挿入部49の上側には、背面部45から前方に突出され、第2の挿入部49に挿入される第2の支持部30によって支持される第2の支持受部53が設けられている。第2の挿入部49および第2の支持部30は、誘導灯本体34内の幅方向の一側である右側位置に設けられている。
【0025】
誘導灯本体34の両側の第1の挿入部48の下側には、図10に示すように、背面部45を前後方向に貫通し、取付金具11の両側の係止受部31が挿入される第3の挿入部54が形成されている。第3の挿入部54の前側には、第3の挿入部54に挿入される係止受部31が配置される配置部55が設けられている。配置部55の内側面は開口されている。
【0026】
誘導灯本体34の上面部42には、取付金具11の天井取付板部16をねじ25で天井面に取り付けた場合にねじ25の頭部が配置される天井側凹部56が形成されている。誘導灯本体34の背面部45には、取付金具11の壁取付板部17をねじ25で壁面に取り付けた場合にねじ25の頭部が配置される壁側凹部57が形成されている。さらに、誘導灯本体34の上面部42には、取付金具11のストッパ部27が挿入される規制溝部58が形成されている。誘導灯本体34を取付金具11に前方から組み合わせて取り付ける際に、規制溝部58の前端縁がストッパ部27に当接することにより、誘導灯本体34の位置を規制し、誘導灯本体34で壁取付板部17を押圧して変形させるのを防止する。
【0027】
誘導灯本体34の左右の側面部44の上部側には、誘導灯本体34を取付金具11から取り外す際に指を掛けるための指掛かり部59と、誘導灯本体34と表示ユニット13とを分離する際に指を掛けるための指掛かり部60とが設けられている。さらに、誘導灯本体34の左右の側面部には、電源部36が係止される複数の係止孔61が設けられている。
【0028】
誘導灯本体34の上下方向に対して交差する側面であって、誘導灯本体34の一側である右側の側面部44には、電池着脱口62が形成されている。電池着脱口62の前側は、誘導灯本体34の前面側に連通開口されている。
【0029】
誘導灯本体34の下面部43には、電源部36が備える点検スイッチやモニタランプ等が配置される複数の孔部63が形成されている。
【0030】
誘導灯本体34内の他側である左側で背面部45の前面側には、端子台38を取り付ける取付台部64が突設されている。取付台部64の背面側には、固定金具65が配置されている。端子台38および取付台部64を挿通するねじが固定金具65に螺着されることにより、端子台38が誘導灯本体34に固定されている。
【0031】
また、図6および図11に示すように、光源ユニット35は、誘導灯本体34の幅方向に横長に設けられ、誘導灯本体34の下部側に配置されている。光源ユニット35は、発光モジュール68、この発光モジュール68の前側に配置されるガイド体69、およびこれら発光モジュール68とガイド体69を重ねた状態で一体的に位置決め保持して電源部36に取り付けられるホルダ70を備えている。
【0032】
発光モジュール68は、誘導灯本体34の幅方向に横長の光源基板71、この光源基板71に実装された光源72およびコネクタ73を有している。光源72は、LEDや有機EL等の半導体発光素子が用いられている。本実施形態では、光源基板71の長手方向の2箇所に実装される2つのLEDが用いられている。コネクタ73は、電源部36と電気的に接続される。
【0033】
ガイド体69は、誘導灯本体34の幅方向に横長に設けられ、発光モジュール68の前側に配置される。ガイド体69には、発光モジュール68の各光源72に対向して光が前方へ通過する窓部74が形成され、この窓部74の上下位置でガイド体69の幅方向の全域から前方に向けて上下の遮光部75が突設され、これら上下の遮光部75間に導光板挿入部76が形成されている。さらに、窓部74の周囲には、光源72を収容する収容空間を形成する覆い部77が設けられている。
【0034】
ホルダ70は、誘導灯本体34の幅方向に横長に設けられている。ホルダ70の上下縁部には、ホルダ70の前側に発光モジュール68およびガイド体69が重ねて配置された状態で、ガイド体69に係合して一体的に位置決め保持する複数の保持爪部78が前方に向けて突設されている。ホルダ70の幅方向両側には、電源部36に取り付けられる取付爪部79が後方に向けて突設されている。
【0035】
また、電源部36は、電源回路部81、およびこの電源回路部81を収容する電源ケース82を備えている。
【0036】
電源回路部81は、電源基板83、およびこの電源基板83に実装された各種の電源部品84を備えている。電源回路部81の入力部が内部配線によって端子台38に接続され、電源回路部81の出力部が発光モジュール68のコネクタ73にコネクタ接続されている。電源基板83上には、入力部に入力される外部電源である交流電源を所定の直流電源に変換して出力する変換回路、この変換回路から出力される直流電源によって光源72を点灯させる常時点灯回路、変換回路から出力される直流電源によって電池37を充電する充電回路、外部電源の停電時に電池37の電源によって光源72を点灯させる非常時点灯回路、および点検操作時に動作する点検回路等の回路が少なくとも設けられている。
【0037】
電源ケース82は、背面側が開口され、内側に電源回路部81が配置される箱状に形成されている。電源ケース82の幅方向の両側には、誘導灯本体34の内側から各係止孔61に係止される複数の係止爪部85が突設されている。電源ケース82の背面側は、誘導灯本体34の背面部45で閉塞されている。電源ケース82の上部側は、誘導灯本体34内の右側に配置され、左側に配置される端子台38と並んで配置されている。
【0038】
電源ケース82の前面側には電池37を収容する電池収容部86が設けられている。電池収容部86は、電源ケース82の前面および右側の側面に開口されており、誘導灯本体34の電池着脱口62の内側に配置され、電池着脱口62に連通されている。
【0039】
電源ケース82の前面側で、電池収容部86よりも下側の最下部には、光源ユニット35を取り付ける光源取付部87が設けられている。光源取付部87には、ホルダ70の幅方向両側の取付爪部79が挿入係止される取付孔88が設けられている。
【0040】
電源ケース82には、電池着脱口62を開閉する開閉カバー89が配置されている。開閉カバー89は、電池収容部86の側面および電池着脱口62を開閉する側面開閉部(電池着脱口開閉部)89a、および電池収容部86の前面を開閉する前面開閉部89bを有している。これら側面開閉部89aと前面開閉部89bとが略直角に形成されている。側面開閉部89aの下部には、電池着脱口62から外側に突出する操作部90が設けられている。前面開閉部89bは、電源ケース82の前面に設けられた開閉ガイド部91によって、上下方向に移動可能にガイドされる。そして、電源ケース82が誘導灯本体34に取り付けられた状態で、側面開閉部89aが誘導灯本体34の側面部44と電源ケース82の側面との間に上下方向に移動可能に配置されることにより、開閉カバー89は、上下方向に移動して電池着脱口62を開閉可能とするとともに、電源ケース82および誘導灯本体34からは外れないように構成されている。さらに、開閉カバー89は、下方に移動で電池着脱口62を閉鎖する。
【0041】
なお、電源部36を誘導灯本体34内に配置することにより、電源回路部81の点検回路が備える点検スイッチや点検ランプ等が誘導灯本体34の下面部43の各孔部63に配置される。
【0042】
また、電池37は、充放電可能な二次電池である電池本体37aを有している。電池37は、電源回路部81とコネクタ接続され、誘導灯本体34の側面の電池着脱口62から電池収容部86に対して着脱可能に装着可能とされている。電池37と電源回路部81とのコネクタ接続は、電池37が電池着脱口62に挿入される前に誘導灯本体34の外部においてコネクタ接続できるように、電池37に接続されたコネクタ付ケーブル、および電源回路部81に接続されたコネクタ付ケーブルの少なくともいずれか一方が用いられる。
【0043】
また、端子台38は、絶縁性を有する端子台本体94、およびこの端子台本体94内に内蔵された複数の端子を備えている。端子台本体94の一側には外部からの電線21が接続される複数の接続孔95が設けられ、端子台本体94の他側に電源回路部81からの内部配線が接続される複数の接続孔が設けられている。そして、端子台38は、誘導灯本体34内の取付台部64に配置され、端子台38を挿通するねじを取付台部64の背面側に配置される固定金具65に螺着することによって誘導灯本体34に取り付けられている。このとき、端子台38の一側の接続孔95が誘導灯本体34の切欠部46に対向するように上方に向けて取り付けられている。
【0044】
そして、誘導灯本体34内に配置される光源ユニット35、電源部36、電池37および端子台38等の部品39は、誘導灯本体34内の下から80%以内の領域に配置されている(図7に仮想線Xによって誘導灯本体34内の下から80%以内の領域を示す)。すなわち、誘導灯本体34内の上部側の少なくとも20%の領域には、部品39が配置されていない配線空間97が形成されている。配線空間97には、切欠部46が連通されているとともに、端子台38の上方へ向けられた接続孔95が連通されている。
【0045】
次に、図1図2および図12に示すように、表示ユニット13は、枠体100、この枠体100の前面側に配置される透明板101、表示部102および導光板103を備えている。なお、透明板101と表示部102とは一体に構成してもよい。
【0046】
枠体100は、四角形枠状の枠部105、この枠部105の下部側を除いて閉塞する背板部106を有している。枠部105と背板部106の下部との間には、導光板103が挿通する開口部107が形成されている。
【0047】
枠体100の背面の下部両側から誘導灯本体34内の下部両側に挿入されるガイド部108が突設され、枠体100の背面の上部両側から誘導灯本体34の両側の第1の挿入部48に挿入されるガイド部109が突設されている。図9に示すように、第1の挿入部48に挿入されるガイド部109は、誘導灯本体34の側面部44と取付金具11の第1の支持部28との間に挿入され、取付金具11の両側の第1の支持部28の間隔が広がるように弾性変形し、第1の支持部28の突起部29が壁部51の係止溝部52が外れ、誘導灯本体34が取付金具11から外れるのを防止する保持部110としても機能する。
【0048】
枠体100の背板部106の上部側両側に、表示ユニット13を誘導灯本体34に取り付けた状態に係止する係止金具111が取り付けられている。係止金具111は、例えば板ばねで構成されている。係止金具111の一端が枠体100の背板部106に設けられた取付部112に取り付けられ、他端である先端側が後方へ向けて突出されている。係止金具111の先端側には、幅方向の外側へ向けて略L字形に突出する係止部113が設けられている。図10に示すように、係止金具111の係止部113は、誘導灯本体34の配置部55の前壁および係止受部31の先端部を弾性的に乗り越えることにより、係止受部31に対して着脱される。なお、係止金具111の係止部113は、誘導灯本体34の配置部55に対して着脱される構造でもよい。
【0049】
枠体100の背板部106の下部側両側に、導光板103を支える支え部114が設けられている。
【0050】
また、透明板101は、透明な平板状に形成されている。透明板101は、枠体100の枠部105の内側に導光板103および表示部102の順に組み込まれた後に組み込まれ、枠体100に固定されている。枠体100の背板部106と透明板101との間に導光板103および表示部102が挟み込まれた状態で保持されている。
【0051】
また、表示部102は、透明な薄い板やシートによって構成され、ピクトグラムが表示されている。
【0052】
また、導光板103は、例えばアクリル等の透明な樹脂製で、光源72の光を表示部102に導くものである。導光板103は、光源72に対向される入射部115、表示部102の背面側に配置される平板部116、これら入射部115と平板部116の下部側とを接続する湾曲部117を有している。平板部116は、入射部115および湾曲部117よりも幅が広く、その幅方向両側の下部側に枠体100の支え部114に支えられる縁部118が設けられている。
【0053】
図2図11および図12に示すように、導光板103の平板部116は枠体100の背板部106と透明板101との間に保持され、導光板103の入射部115および湾曲部117は枠体100の下部側の開口部107から後方に導出されている。入射部115が枠体100から後方へ突出する寸法は、ガイド部108,109よりも小さい寸法とされている。
【0054】
導光板103の下端面である入射部115の端面は、光源72に対向され、光源72からの光が入射する入射面119である。導光板103の入射部115は、光源ユニット35が備えるガイド体69の上下の遮光部75間に挿入され、入射部115の端面の入射面119が光源72に対して位置決め保持される。上下の遮光部75間に挿入された入射部115の端面である入射面119に交差する外面つまり上下面は、上下の遮光部75によって覆われている。また、表示部102に対向する平板部116および湾曲部117の前面側が、導光板103内を導光された光を外部に出射する発光面120である。
【0055】
次に、誘導灯10の施工について説明する。
【0056】
まず最初に、取付金具11を被設置面に設置する。例えば誘導灯10を壁面に設置する場合には、図1に示すように、壁面から引き出されている電線21を取付金具11の壁取付板部17の配線孔22に通し、壁取付板部17の取付孔23,24を通じてねじ25を壁面に螺着し、取付金具11を壁面に取り付ける。
【0057】
続いて、取付金具11の電線21を本体ユニット12の端子台38に接続する。なお、図1に示す電線21は少なくとも2本の被覆電線を被覆体で一体に纏めたケーブルを示し、このケーブルの先端から各被覆電線を露出させるとともに各被覆電線の導線を露出させ、これら導線を端子台38の接続孔95に挿入して接続する。
【0058】
端子台38に接続した電線21の中間部は、誘導灯本体34の天井側切欠部46aを通じて壁側切欠部46bに挿通配置する。
【0059】
続いて、図3に示すように、壁面から引き出されている余分な電線21を取付金具11の配線孔22から壁側に押し戻しながら、本体ユニット12の誘導灯本体34の上部側を取付金具11に対して前方から組み合わせて取り付ける。誘導灯本体34の取り付けの際は、誘導灯本体34の上面部42を取付金具11の天井取付板部16の下側に配置し、誘導灯本体34を取付金具11に向けて移動させる。これにより、誘導灯本体34の両側の第1の挿入部48に、取付金具11の両側の第1の支持部28が挿入され、さらに、誘導灯本体34の第2の挿入部49に、取付金具11の第2の支持部30が挿入され、また、誘導灯本体34の両側の第3の挿入部54に、取付金具11の両側の係止受部31が挿入される。
【0060】
誘導灯本体34の両側の第1の挿入部48に、取付金具11の両側の第1の支持部28が挿入される過程で、両側の第1の挿入部48の壁部51が両側の第1の支持部28の突起部29に当接し、両側の第1の支持部28の間隔が広がるように弾性変形する。さらに両側の第1の挿入部48の壁部51に設けられている係止溝部52が両側の第1の支持部28の突起部29に達すると、取付金具11の弾性力によって両側の第1の支持部28の間隔が狭まり、係止溝部52に突起部29が係合し、誘導灯本体34が取付金具11に取り付けられる。
【0061】
このとき、光源72を含む光源ユニット35は誘導灯本体34内の下部側に配置されているため、光源ユニット35を取り外すことなく、誘導灯本体34の上部側を取付金具11に取り付けることが可能となっている。
【0062】
さらに、余分な電線21を取付金具11の配線孔22から壁側に押し戻しながら、電線21を誘導灯本体34内の上部側の配線空間97に配置する。
【0063】
誘導灯本体34内には下から80%以内の領域に複数の部品39が配置され、誘導灯本体34内の上部側にはスペースが設けられているため、誘導灯本体34の被設置面への取り付けや電線21の接続および配置を容易に行うことが可能となっている。
【0064】
また、誘導灯本体34を取付金具11に取り付けると、誘導灯本体34の壁側凹部57(天井側凹部56も同様)に取付金具11のねじ25が配置され、誘導灯本体34の内側に対してねじ25が露出することがないため、ねじ25が電線21の配線の支承となったり、誤ってねじ25を操作しようとすることが防止される。
【0065】
続いて、表示ユニット13を誘導灯本体34に対して前方から組み合わせて取り付ける。表示ユニット13の下側のガイド部108を誘導灯本体34内の両側下部に挿入するとともに、表示ユニット13の上側のガイド部109を第1の挿入部48に挿入する。このとき、図9に示すように、ガイド部109は、誘導灯本体34の側面部44と取付金具11の第1の支持部28との間に挿入する。
【0066】
表示ユニット13を誘導灯本体34に取り付ける過程で、表示ユニット13の両側の係止金具111が誘導灯本体34の両側の配置部55およびこの配置部55に配置されている取付金具11の係止受部31の先端側に当接し、両側の係止金具111の間隔が狭まるように弾性変形する。そして、両側の係止金具111が配置部55および係止受部31の先端側を乗り越えることにより、図10に示すように、弾性力によって両側の係止金具111の間隔が広がり、係止金具111が係止受部31の先端側に係合し、表示ユニット13が誘導灯本体34に引き寄せられる付勢状態で係止される。これで、誘導灯10の施工が完了する。
【0067】
表示ユニット13を誘導灯本体34に取り付けることにより、図9に示すように、ガイド部109(保持部110)により、第1の支持部28の突起部29が壁部51の係止溝部52に係合した状態に保持し、誘導灯本体34が取付金具11から外れるのが防止される。さらに、図11に示すように、導光板103の入射部115がガイド体69の導光板挿入部76に挿入される。これは、枠体100から後方へ突出する導光板103の入射部115の寸法が、ガイド部108,109よりも小さい寸法であるため、ガイド部108,109が誘導灯本体34に先に組み込まれることにより、導光板103の入射部115がガイド体69の導光板挿入部76に自動的に挿入される。また、ガイド体69の上下の遮光部75により、導光板103の入射面119が光源72に対向するように導光板103の入射部115が位置決めされるとともに、入射部115の上下面が覆われる。
【0068】
なお、誘導灯10を天井面に取り付ける場合には、天井面から引き出されている電線21を取付金具11の天井取付板部16の配線孔18に通し、天井取付板部16の取付孔19,20を通じてねじ25を天井面に螺着し、取付金具11を天井面に取り付ける。さらに、誘導灯本体34を取付金具11に取り付ける際には、取付金具11を挿通している電線21は誘導灯本体34の天井側切欠部46aに挿通配置される。
【0069】
次に、誘導灯10の動作について説明する。
【0070】
外部電源の供給時には、電源回路部81の常時点灯回路により、外部電源を電源として光源72を点灯させ、かつ、電源回路部81の充電回路により、外部電源を電源として電池37を充電する。
【0071】
また、外部電源の停電時には、電源回路部81の非常時点灯回路により、電池37を電源として光源72を点灯させる。
【0072】
そして、点灯する光源72の光は、導光板103の入射面119から入射部115に入射し、入射部115から湾曲部117および平板部116に導光され、湾曲部117および平板部116の前面側の発光面120から出射される。導光板103の発光面120から出射される光によって表示部102が照明される。
【0073】
また、図13(a)には導光板103の正面図、図13(b)には導光板103の底面図を示す。光源72の光が入射する入射面119から所定の範囲では、導光板103の内部から外面(空気層との界面)に入射する光の入射角が大きくなりやすく、導光板103の外面から外部に漏れる漏れ光aが生じる。
【0074】
ここで、図14に導光板103が平板部116のみで構成されている場合の比較例を示す。図14(a)には導光板103の正面図、図14(b)には導光板103の底面図を示す。平板部116の下端の入射面119から光源72の光を入射すると、入射面119から所定の範囲に生じる漏れ光aは発光面120の広い領域に存在することになり、この発光面120での漏れ光aによって表示部102に輝度むらが生じやすい。
【0075】
図13に示す本実施形態では、比較例と同様に入射面119から所定の範囲で漏れ光aが生じるが、その漏れ光aは、主に入射部115から湾曲部117の領域で生じ、平板部116の領域つまり発光面120では少なくなるため、表示部102に輝度むらが生じるのを低減できる。
【0076】
さらに、導光板103の入射部115が挿入されるガイド体69により、入射部115の端面である入射面119に交差する外面つまり上下面を覆うため、漏れ光aの影響を低減できる。
【0077】
また、寿命等で交換時期となった電池37は新しい電池37と交換する。図5に示すように、開閉カバー89を上方に移動させて電池着脱口62を開放し、電池収容部86に収容されている電池37を取り出し、電池37と電源部36とのコネクタ接続を解除する。また、新しい電池37を電源部36とコネクタ接続し、電池着脱口62から電池収容部86に収容し、開閉カバー89を下方に移動させて電池着脱口62を閉鎖する。
【0078】
この電池37の交換時、誘導灯本体34の側面に電池着脱口62が設けられているため、表示ユニット13を外すことなく電池37を交換でき、しかも、開閉カバー89を移動させて電池着脱口62を開放しても、電池着脱口62から電池37が落下することはない。さらに、開閉カバー89は、誘導灯本体34の上下方向に移動して電池着脱口62を開閉可能とし、下方に移動して電池着脱口62を閉鎖するため、開閉カバー89の自重で電池着脱口62を自動的に閉じるとともに、開閉カバー89の閉じた状態が維持される。
【0079】
このように構成された本実施形態の誘導灯10では、取付金具11と誘導灯本体34とを分離しているため、取付金具11を先に被設置面に取り付け、この取付金具11に誘導灯本体34を取り付けることができ、例えば誘導灯本体34が小形の箱形であっても容易に取り付けることができ、施工性を向上できる。
【0080】
誘導灯本体34の上面部42から背面部45に亘って切欠部46を設けているため、取付金具11を壁面または天井面のいずれに取り付けた場合でも、取付金具11を挿通する電線21を誘導灯本体34の切欠部46に通すことにより、誘導灯本体34を取付金具11に取り付けることができる。
【0081】
誘導灯本体34内に配置される端子台38の接続孔95を、誘導灯本体34の切欠部46側である上方に向けているため、端子台38の接続孔95への電線21の接続を容易にでき、さらに、誘導灯本体34内に収容される電線21が煩雑にならず、小さい配線空間97に電線21を収めることができ、誘導灯10の小形化に対応できる。
【0082】
誘導灯本体34に表示ユニット13を取り付けることにより、表示ユニット13の保持部110によって取付金具11に誘導灯本体34を取り付けた状態で保持するため、誘導灯本体34が取付金具11から外れるのを防止できる。
【0083】
また、誘導灯本体34の上部側に被設置面への取付構造47を有しているが、表示部102を照明する光源72を誘導灯本体34内の下部側に配置しているため、光源72を取り外すことなく施工が可能となり、施工工数が削減され、施工性を向上できる。
【0084】
光源72は、誘導灯本体34の前面に向けて光を照射するように配置すること、導光板103は、入射面119が光源72に対向される入射部115、表示部102の背面側に配置される平板部116、および入射部115と平板部116との間に設けられる湾曲部117を有することにより、導光板103に入射面119から所定の範囲で漏れ光aが生じても、その漏れ光aは主に入射部115から湾曲部117の領域で生じ、平板部116の領域では少なくなるため、表示部102に輝度むらが生じるのを低減できる。
【0085】
導光板103の入射部115が挿入されるガイド体69により、入射部115の端面を光源72に対して位置決めするとともに、入射部115の端面である入射面119に交差する外面つまり上下面を覆うため、光源72の光が導光板103に効率的に入射できるとともに、漏れ光aの影響を低減できる。
【0086】
誘導灯本体34内の下から80%以内の領域に複数の部品39が配置され、誘導灯本体34内の上部側にスペースが設けられるため、誘導灯本体34の被設置面への取り付けや電線21の接続および配置が容易になり、施工性を向上できる。
【0087】
また、誘導灯本体34の側面に電池着脱口62が設けられているため、表示ユニット13を外すことなく電池37を交換でき、電池37の交換作業性がよく、しかも、不用意な電池37の落下を防止できる。
【0088】
誘導灯本体34の電池着脱口62を開閉する開閉カバー89を備えるため、電池37が電池着脱口62から飛び出したり脱落するのを防止でき、誘導灯10の外観も良好にできる。
【0089】
開閉カバー89は、誘導灯本体34の上下方向に移動して電池着脱口62を開閉可能とし、下方に移動して電池着脱口62を閉鎖するため、開閉カバー89の自重で電池着脱口62を自動的に閉じることができるとともに、開閉カバー89の閉じた状態を維持できる。
【0090】
次に、図15に第2の実施形態を示す。
【0091】
第2の実施形態では、電池着脱口62を開閉する開閉カバー89が用いられない例を示す。
【0092】
電池37は、電池本体37aを電池ケース122で収容した電池パック123で構成されている。電池ケース122の外形は電池着脱口62および電池収容部86の断面形状と相似形状に形成され、電池37が電池着脱口62および電池収容部86に挿脱可能とするとともに、電池着脱口62を閉塞可能とする。電池37の挿入方向の先端側には、電池本体37aに接続されている電池側端子部や、被係止部等が設けられている。
【0093】
電池収容部86には、電池着脱口62から電池収容部86に挿入された電池37を着脱可能に保持する着脱機構124が設けられている。着脱機構124は、例えば、電池37が着脱機構124に押し込まれることにより、着脱機構124の係止爪等が電池37の被係止部に係合して保持し、また、電池37が着脱機構124に対してもう一度押し込まれることにより、着脱機構124の係止爪等が電池37から外れ、電池37の取り出しを可能とする。
【0094】
電池収容部86または着脱機構124には、着脱機構124で保持された電池37の電池側端子部と電気的に接続される本体側端子部が設けられている。本体側端子部は、電源部36の電源回路部81に接続されている。
【0095】
そして、電池収容部86に挿入された電池37を着脱機構124で着脱可能に保持し、この着脱機構124で保持された電池37によって電池着脱口62を閉塞するため、電池着脱口62を閉塞するカバーが不要となり、誘導灯10の構成を簡素化できる。
【0096】
次に、図16および図17に第3の実施形態を示す。
【0097】
光源72は、電源回路部81の各種回路が形成される電源基板83の下部側に実装される。
【0098】
電源ケース82の前面側には、電源基板83の光源72に対向して窓部127が設けられているとともに、導光板103の入射部115が挿入される導光板挿入部128が設けられ、この導光板挿入部128の上下に遮光部129が設けられている。
【0099】
このように構成されることにより、第1の実施形態と同様の機能を得られながら、第1の実施形態で用いられている光源基板71、ガイド体69およびホルダ70等が不要となり、部品点数を削減し、誘導灯10の構成を簡素化できる。
なお、前記実施形態の構成は、片面表示形誘導灯に限らず、誘導灯本体34の両面に表示ユニット13が配置される両面表示形誘導灯にも適用できる。この場合、誘導灯本体34は、背面部45を備えず、上面部42、下面部43、および左右の側面部44で構成される。
【0100】
また、取付金具11を用いた取付構造47は、誘導灯10に限らず、他の照明装置に適用してもよい。
【0101】
また、照明装置本体の側面に電池着脱口62を設けた構成は、誘導灯10に限らず、例えば停電時に点灯する非常用照明装置等に適用してもよい。
【0102】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0103】
10 照明装置である誘導灯
11 取付部材である取付金具
13 カバーである表示ユニット
18 配線孔
21 電線
22 配線孔
28 支持部
34 照明装置本体である誘導灯本体
38 端子台
46 切欠部
48 挿入部
95 接続孔
110 保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17