(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】マスク用換気装置
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20221221BHJP
A62B 18/02 20060101ALI20221221BHJP
A62B 18/08 20060101ALI20221221BHJP
F04D 25/08 20060101ALI20221221BHJP
F04D 29/62 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 C
A62B18/08 Z
F04D25/08 301
F04D29/62 B
(21)【出願番号】P 2021106303
(22)【出願日】2021-06-28
【審査請求日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202022854407.4
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年3月22日ライフオンプロダクツ株式会社のウェブサイトにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月5日読売テレビ「関西情報ネット ten」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月5日TBSテレビ「Nスタ」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月17日朝日放送テレビ「おはよう朝日土曜日です」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月19日日経MJにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月20日フジテレビ「newsイット!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月22日日本テレビ「news every.」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月23日TBSテレビ「あさチャン!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年4月28日フジテレビ「めざましテレビ」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月1日フジテレビ「めざましどようび」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月10日テレビ朝日「グッド!モーニング!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月10日東海テレビ「ニュースOne」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月15日日本経済新聞「NIKKEIプラス1」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月19日HBC北海道放送「今日ドキッ!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月20日ラ・ファーファ7月号にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月21日読売テレビ「大阪ほんかわTV」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月24日日本テレビ「ヒルナンデス!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月24日GetNavi7月号にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月24日日本ケイザイにて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月25日レタスクラブ6月号にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月31日TBSテレビ「ラビィット」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年6月4日読売テレビ「すまたん!」にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年6月20日毎日放送「土曜日のよんチャンTV」にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508370061
【氏名又は名称】ライフオンプロダクツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117374
【氏名又は名称】中尾 真一
(72)【発明者】
【氏名】陳 麗芳
【審査官】津田 健嗣
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第212260560(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第111631457(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0007585(KR,A)
【文献】特開2021-046620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/11
A62B 18/02
A62B 18/08
F04D 25/08
F04D 29/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横長かつ薄幅のハウジングを備え、
前記ハウジングは、互いに連通する収納室と吸気口と排気口とを備え、
前記収納室内は、電動ファンを備え、
前記ハウジングの長手方向一端には、マスクの側方から挿入される前記ハウジングを前記マスクの側方端において挟持するためのクリップを備え、
前記吸気口は前記電動ファンの
回転軸方向の上部に設けられる突起部に設けられてなり、
前記排気口はクリップの前記ハウジングの長手方向他端部に設けられてなり、
前記横長のハウジングは、前記クリップにてマスクの側方端に挟持し固定すると、前記ハウジングの長手方向他端部は口角近傍に位置する程度の全長を備えてなる
ことを特徴とするマスク用換気装置。
【請求項2】
前記吸気口は前
記突起部の側面に設けられてなることを特徴とする
請求項1に記載のマスク用換気装置。
【請求項3】
前記ハウジングの長手方向長さは50mm乃至80mm程度であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク用換気装置。
【請求項4】
前記ハウジングは、上側ハウジングと下側ハウジングとを備え、
前記上側ハウジングと前記下側ハウジングは、前記収納室を形成するように囲み、
前記突起部は、前記上側ハウジングに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク用換気装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、上側ハウジングと下側ハウジングとを備え、
前記上側ハウジングと前記下側ハウジングは、前記収納室を形成するように囲み、
前記突起部は、前記上側ハウジングに設けられることを特徴とする請求項3に記載のマスク用換気装置。
【請求項6】
前記電動ファンは、羽根と、回転軸と、軸スリーブと、駆動装置とを備え、
前記軸スリーブが前記下側ハウジングに固定装着され、
前記回転軸が前記軸スリーブを貫通するように設けられ、
前記羽根が前記回転軸に固定接続され、
前記駆動装置が前記下側ハウジングに装着され、
前記駆動装置が前記羽根に接続され前記羽根の回転を駆動することを特徴とする請求項4に記載のマスク用換気装置。
【請求項7】
前記電動ファンは、羽根と、回転軸と、軸スリーブと、駆動装置とを備え、
前記軸スリーブが前記下側ハウジングに固定装着され、
前記回転軸が前記軸スリーブを貫通するように設けられ、
前記羽根が前記回転軸に固定接続され、
前記駆動装置が前記下側ハウジングに装着され、
前記駆動装置が前記羽根に接続され前記羽根の回転を駆動することを特徴とする請求項5に記載のマスク用換気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、呼吸用保護具の技術分野に関連し、特にマスク用換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ある場合には、空気中の塵埃、細菌又はウィルスが呼吸系を介して体内に進入することを防止して体の健康を保つように、人々はマスクを着用する必要がある。マスクは常に人の顔を囲んで呼吸用空間を形成する。マスクの遮蔽により、マスク外の新鮮な空気が呼吸用空間に進入し難く、呼吸用空間内の濁った空気がマスク外に排出し難いため、ユーザの呼吸が困難になり、マスクの着用がユーザの呼吸の快適性に影響する。
【0003】
従来、このような課題に関連して、例えば、実用新案登録第3228733号(特許文献1)に記載のマスク用ファンが公知である。前記マスク用ファンは、人物が顔に着用するマスクの内部に装着されるマスク用ファンであって、所定の厚みを有し、表裏面が形成された略板形状のファンユニットと、ファンユニットの周囲を覆って当該ファンユニットを内部に収容する中空のカバーと、を備える。ファンユニットは、表面側に気体を吸い込む吸い込み部を有すると共に、厚み部分に位置する側面の一部に気体を吹き出す吹き出し部を有し、カバーは、ファンユニットの吸い込み部を覆う面に、外部と内部とを連通させる吸い込み口を有すると共に、ファンユニットの吹き出し部を覆う側面に、外部と内部とを連通させる吹き出し口を有し、カバーの吸い込み口が形成された面がマスクの内面に対向して、マスクの内部に装着されるよう構成されている。
【0004】
【文献】実用新案登録第3228733号
図2,
図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術に存在している前記マスク着用の快適性に関する課題に鑑みてなされたものであり、マスク着用の快適性を改善するマスク用換気装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
【0007】
本発明は、その一例を挙げるならば、マスク用換気装置であって、互いに連通する収納室と吸気口と排気口とを備え、且つ吸気端及び排気端を有し、前記吸気口及び前記排気口がそれぞれ前記吸気端及び前記排気端に設けられたハウジングと、前記収納室内の前記吸気端に装着された電動ファンと、前記ハウジングに接続され、マスクを挟持するためのクリップと、を備える。
【0008】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記クリップは、前記吸気端に接続され且つ前記排気端に向いて延伸する片持ちアームを有する。マスク用換気装置の全長は、ユーザがハウジングをマスクの右側の辺から呼吸用空間内に挿入する場合、前記クリップがマスクの外側に位置し、排気口がハウジングの下部に位置するため、排気口から排出された空気は直接に鼻孔に吹くことがないようにできる、50mm乃至80mm程度の長さが好ましい。
【0009】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記ハウジングには、前記片持ちアームに向いて突起する突起部が設けられ、前記吸気口は、前記突起部に設けられる。
【0010】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記ハウジングは、上側ハウジングと下側ハウジングとを備え、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングは、前記収納室を形成するように囲み、前記突起部は、前記上側ハウジングに設けられる。
【0011】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記片持ちアームは、前記下側ハウジングに接続される。
【0012】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記下側ハウジングに仕切板が設けられ、該仕切板によって前記収納室は通気室と回路室に区画され、前記電動ファンは前記通気室内に装着され、前記吸気口及び前記排気口は、いずれも前記通気室に連通する。
【0013】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、回路基板と電池とをさらに備え、前記回路基板及び前記電池は、いずれも前記回路室内に装着され、前記仕切板には、回線通過用切欠きが設けられた。
【0014】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、キーとUSBインターフェースとをさらに備え、前記キー及び前記USBインターフェースは、いずれも前記回路基板に電気的に接続され、前記下側ハウジングには、前記キーと前記USBインターフェースをそれぞれ露出させるキー孔とインターフェース孔が設けられた。
【0015】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記電動ファンは、羽根と、回転軸と、軸スリーブと、駆動装置とを備え、前記軸スリーブが前記下側ハウジングに固定装着され、前記回転軸が前記軸スリーブを貫通するように設けられ、前記羽根が前記回転軸に固定接続され、前記駆動装置が前記下側ハウジングに装着され、前記駆動装置が前記羽根に接続され前記羽根の回転を駆動する。
【0016】
上記態様にかかるマスク用換気装置において、前記電動ファンは、止め輪と、シールリングとを備え、前記駆動装置は、協働するモータとマグネットリングとを備え、前記モータが前記下側ハウジングに固定装着され、前記マグネットリングが前記羽根に固定接続され、前記回転軸の一端が前記羽根に接続され、他端が前記止め輪に接続され、前記軸スリーブが前記羽根と前記止め輪との間に配置され、前記シールリングは、前記回転軸において前記羽根と前記軸スリーブとの間に配置される。
【発明の効果】
【0017】
従来技術に比べて、本発明は、主に以下の有利な効果を奏する。
本発明によれば、前記マスク用換気装置は、前記クリップによりマスクに挟持されるものであり、マスクに囲まれて形成された呼吸用空間内に、前記電動ファンの駆動により、マスク外の新鮮な空気が素早くマスクを介して前記呼吸用空間内に進入し、呼吸用空間内の濁った空気が素早くマスク外に排出されるように、呼吸用空間内の空気流通速度を向上させるため、ユーザの呼吸にサポートし、マスク着用時の快適性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本願の発明をより明確に説明するために、以下は実施例に用いられる図面を簡潔に説明する。以下の説明における図面は、明らかに本願の実施例の図面であり、当業者にとって、知的創造活動を必要としない前提で、これら図面により他の図面を得られる。
【
図1】本発明に係るマスク用換気装置の構造概略図である。
【
図2】本発明に係るマスク用換気装置の分解図である。
【
図3】本発明に係るマスク用換気装置の断面図である。
【
図4】本発明に係る下側ハウジングの構造概略図である。
【
図5】(a)は、本発明にかかるマスク用換気装置をマスクに装着した側方からの概略図であり、(b)は装着状態を上からみた概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
別に定義されたものを除いて、本願に使用されている技術用語及び科学用語は、本分野の当業者に通常に認識される意味と同一である。本願の明細書に使用されている用語は具体的な実施例を説明するためのものであり、本願の限定の役割を果たさない。本願の明細書、特許請求の範囲及び前記図面の説明における用語の「備える」、「有する」及びそれらのいずれの変形も、排他的ではない包含をカバーすることを目的とする。本願の明細書と特許請求の範囲又は前記図面における用語の「第一」、「第二」などは、異なる対象を識別するためのものであり、特定の順番を表すものではない。
【0020】
本願に「実施例」が言及されることは、実施例について記載された特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味している。明細書中の該単語の各々は必ずしも同一の実施例を表すとは限らず、他の実施例と相互に排他的な独立の又は候補の実施例ではない。当業者の明らか及び暗示的な理解により分かるように、本願に記載の実施例は他の実施例と組み合わせることができる。
【0021】
図1は、本発明に係るマスク用換気装置100の構造概略図である。
図2は、本発明に係るマスク用換気装置100の分解図である。
図3は、本発明に係るマスク用換気装置100の断面図である。
【0022】
図1~3に示すように、本発明の好ましい実施例は、ハウジング10と、電動ファン20と、クリップ30と、回路基板41と、電池42と、キー43と、USBインターフェース44とを備えたマスク用換気装置100を提供する。
【0023】
ハウジング10は、互いに連通する収納室と吸気口101と排気口102とを備え、且つ吸気端及び排気端を有し、吸気口101及び排気口102がそれぞれ吸気端及び排気端に設けられている。電動ファン20は、収納室内の吸気端に装着される。クリップ30は、マスクを挟持するためのものであり、ハウジング10に接続される。
【0024】
前記ハウジング10は横長の薄幅に形成されており、例えば、横の長さ(全長)は65mm程度であり、縦の長さは35mm程度であり、(厚さ)幅は14mm程度、後述する突起部111が設けられる箇所の幅は17mm程度に形成される。一方、前記クリップ30は、幅が15mm程度の幅広に形成されており、マスクの装着面積が大きくなるように形成されている。
【0025】
本実施例では、マスク用換気装置100は、マスクの側方からマスク内に差し入れ、クリップ30によりマスクに挟持されるものであり、マスクに囲まれて形成された呼吸用空間内に、電動ファン20の駆動により、マスク外の新鮮な空気が素早くマスクを介して前記呼吸用空間内に進入し、呼吸用空間内の濁った空気が素早くマスク外に排出されるように、呼吸用空間内の空気流通速度を向上させるため、ユーザの呼吸にサポートし、マスク着用時の快適性を改善することができる。
【0026】
ハウジング10は、互いに連通する収納室と吸気口101と排気口102とを備え、且つ吸気端及び排気端を有し、吸気口101及び排気口102がそれぞれ吸気端及び排気端に設けられている。空気は、ハウジング10の一端から収納室内に進入して、他端から排出される。
【0027】
クリップ30は、マスクを挟持するためのものであり、ハウジング10に接続される。クリップ30は、吸気端に接続され且つ排気端に向いて延伸する片持ちアームを有する。クリップ30は、マスクの左右両側の辺から挿入され、マスクに固定されるようになり、吸気口101と排気口102がいずれもマスクが顔を囲んでなる呼吸用空間内に位置し、排気口102が鼻孔と口腔の近くに位置する。排気口102の開口方向は、吸気口101から離れる方向に沿う。収納室内の空気は、吸気端から排気端に向かう方向に沿って吹き出されるため、空気の流通速度の向上に有利である。
【0028】
ハウジング10には、片持ちアームに向いて突起する突起部111が設けられ、吸気口101が突起部111の側面に設けられる。これにより、マスクは、前記突起部の上面と接触し、前記吸気口101に吸着して吸気口101を塞ぐことはないため、空気の吸入に有利である。
【0029】
図4は本発明に係る下側ハウジング12の構造概略図である。ハウジング10は、上側ハウジング11と下側ハウジング12を備え、上側ハウジング11と下側ハウジング12は、収納室を形成するように囲み、突起部111が上側ハウジング11に設けられる。片持ちアームは下側ハウジング12に接続される。
【0030】
片持ちアームは、吸気端において下側ハウジング12に接続され、そして、下側ハウジング12から離れる上側ハウジング11側に曲がり、片持ちアームが突起部111の上方を経由して排気端へ延伸する。
【0031】
片持ちアームは、上側ハウジング11と一緒に、マスクを挟持するようになる。下側ハウジング12には仕切板121が設けられ、該仕切板によって収納室が通気室103と回路室104に区画され、電動ファン20が通気室103内に装着され、吸気口101及び排気口102がいずれも通気室103に連通する。
【0032】
該仕切板121は、電動ファン20と回路室104内の部品を保護することができる。回路基板41と電池42はいずれも回路室104内に装着され、仕切板121に回線通過用切欠き105が設けられる。
【0033】
キー43及びUSBインターフェース44は、いずれも回路基板41に電気的に接続され、下側ハウジング12には、キー43とUSBインターフェース44をそれぞれ露出させるキー孔とインターフェース孔が設けられる。
【0034】
電動ファン20と、電池42と、キー43と、USBインターフェース44とは、いずれも回路基板41に電気的に接続される。電動ファン20と回路基板41を接続する回線は、仕切板121に設けられた回線通過用切欠き105を通る。
【0035】
また、USBインターフェース44を介して電池42に充電し、且つ回路基板41とデータ通信を行うことができる。また、キー43により、電動ファン20の動作を制御することができる。
【0036】
また、排気端において、上側ハウジング11及び下側ハウジング12のいずれにも排気口102が設けられる。排気端は半円形であってもよい。排気口102は、排気端においてキー43の反対側に設けられる。キー43をハウジング10の上側にして上側ハウジング11を見れば、排気口102は、ハウジング10の右下の隅部に位置する。
【0037】
このように、ユーザは、ハウジング10をマスクの右側の辺から呼吸用空間内に挿入する場合、
図5に示すように、クリップ30がマスクの外側に位置し、排気口102がハウジング10の下部に位置するため、排気口102から排出された空気は直接に鼻孔に吹くことがないようにすることができ、マスク用換気装置100の使用上の快適性が改善される。
【0038】
この場合、マスク用換気装置の全長は、ユーザがハウジングをマスクの右側の辺から呼吸用空間内に挿入する場合、前記クリップがマスクの外側に位置し、排気口がハウジングの下部に位置するため、排気口から排出された空気は直接に鼻孔に吹くことがないようにできる、50mm乃至80mm程度の長さが好ましい。
【0039】
電動ファン20は収納室内の吸気端に装着され、羽根21と、回転軸22と、軸スリーブ23と、駆動装置24と、止め輪25と、シールリング26とを備える。軸スリーブ23は下側ハウジング12に固定装着され、回転軸22は軸スリーブ23を貫通するように設けられ、羽根21は回転軸22に固定接続され、駆動装置24は下側ハウジング12に装着され、駆動装置24は羽根21に接続され羽根21の回転を駆動する。羽根21は、回転軸22を介して下側ハウジング12に回転可能に設けられる。軸スリーブ23は、回転軸22の受ける摩擦力を低減させることができる。軸スリーブ23は銅合金で製造されてもよい。
【0040】
駆動装置24は、回路基板41に電気的に接続される。駆動装置24は、協働するモータ241とマグネットリング242とを備え、モータ241が下側ハウジング12に固定装着され、マグネットリング242が羽根21に固定接続され、回転軸22の一端が羽根21に接続され、他端が止め輪25に接続され、軸スリーブ23が羽根21と止め輪25との間に配置され、シールリング26が回転軸22において羽根21と軸スリーブ23との間に配置される。モータ241は、駆動装置24の定子としてもよく、マグネットリング242の回転を駆動して、羽根21を回転させる。
【0041】
止め輪25は、軸スリーブ23からの回転軸22の脱出を防止することができる。シールリング26は、軸スリーブ23に含まれる、又は軸スリーブ23の下方におけるオイル系物質(例えば潤滑油)が羽根21の設置箇所に入り、さらに空気についていき人体に進入して健康に影響することを防止できる。幾つかの例示において、駆動装置24は、従来の標準的な電動機であってもよい。
【0042】
図5(a)は、本発明にかかるマスク用換気装置をマスクに装着した側方からの概略図であり、(b)は装着状態を上からみた概略図である。本実施例において、該マスク用換気装置100は、
図5(a)及び(b)に示すように、マスクの側方から差し入れられ、前記クリップ30により前記マスクに挟持されるものであり、前記マスクに囲まれて形成された呼吸用空間内に、前記電動ファン20の駆動により、前記マスク外の新鮮な空気が素早くマスクを介して呼吸用空間内に吸入され、呼吸用空間内の濁った空気が素早くマスク外に排出されるように、呼吸用空間内の空気流通速度を向上させるため、ユーザの呼吸にサポートし、マスク着用時の快適性を改善することができる。
【0043】
また、
図5(b)に示すように、マスクの側方端をクリップ30の湾曲部に巻き込むように装着できるので、電動ファン20の駆動により、マスク外の新鮮な空気がマスクを介して呼吸用空間内に吸入される際には、前記マスク外の新鮮な空気は直接マスク内に吸入されるのではなく、マスクを通して吸入されるため、衛生的である。
【0044】
前記実施例は、明らかに本願の実施例の一部のみであり、実施例の全体ではない。図面に本願の好ましい実施例が示されているが、本願の実用新案の範囲が限定されていない。本願は数多くの異なる方式で実現可能であり、これに対して、これら実施例を提供するのは、本願の開示内容をより全面的、徹底的に理解するためである。
【0045】
前記実施例を参照として本願を詳しく説明したが、当業者にとって依然として、具体的な各前記実施形態に記載の方案を変更し、又はその特徴の一部を等価に取り替えることができる。本願明細書及び図面内容により形成した等価構造は、他の関連技術分野に直接又は間接に使用されれば、いずれも同様に本願の保護範囲に入る。
【符号の説明】
【0046】
100…マスク用換気装置
10…ハウジング
101…吸気口
102…排気口
103…通気室
104…回路室
105…回線通過用切欠き
11…上側ハウジング
111…突起部
12…下側ハウジング
121…仕切板
20…電動ファン
21…羽根
22…回転軸
23…軸スリーブ
24…駆動装置
241…モータ
242…マグネットリング
25…止め輪
26…シールリング
30…クリップ
41…回路基板
42…電池
43…キー
44…USBインターフェース