IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フラミー インコーポレイテッドの特許一覧

特許7197930ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム
<>
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図1
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図2
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図3
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図4A
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図4B
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図5A
  • 特許-ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム 図5B
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221221BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021023371
(22)【出願日】2021-02-17
(65)【公開番号】P2021168113
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2021-02-17
(31)【優先権主張番号】63/006932
(32)【優先日】2020-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516346311
【氏名又は名称】フラミー インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】李雨暹
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-506216(JP,A)
【文献】特開2019-028699(JP,A)
【文献】特表2014-505292(JP,A)
【文献】特開2009-271845(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0238762(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバーシステムで実行される、ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法であって、
ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法は、
コンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムが生成した位置情報及びユーザ認識データを受信し、
前記位置情報に基づいて地理的範囲を決定し、
前記地理的範囲及び前記認識データに基づいてデータベースを検索することによって、前記地理的範囲においてユーザ嗜好に合わせる一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出し、
前記地理的範囲及び前記ユーザ嗜好に対応するロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報を前記コンピュータ装置に送信し、前記ブラウジングプログラムがリンク情報を表示
前記ユーザ嗜好を構築する方法は、
ウェブ上のユーザ活動データにおける地理的位置の情報に基づいて当該ユーザについてのロケーションベースの個人用データを生成し、
前記ユーザ活動データは、前記ユーザがSNSでの活動、検索履歴、注目または閲覧したコンテンツ、及び各種の活動にかかった時間の情報であり、
前記ユーザのロケーションベースの個人用データに基づいて、データ特徴位置に関連するデータ特徴、及び各種のデータ特徴の重み値を導出することによって、前記ユーザ嗜好を記述するロケーションベースの個人用嗜好モデルを生成し、それによって、前記データベースにおけるユーザ嗜好に対応する一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出する、
ことを特徴とするロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法。
【請求項2】
前記ブラウジングプログラムは、デジタル地図を背景としたグラフィカル・ユーザ・インターフェースであり、ロケーションベースの個人用コンテンツのそれぞれのリンク情報は、前記デジタル地図においてユーザアバターで表現される、請求項1に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法。
【請求項3】
同じ地理的な位置にユーザ嗜好に対応するロケーションベースの個人用コンテンツが複数あるとき、デジタル地図において、前記ユーザの好みランキングに基づいて、前記複数のロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報を順位つけて表示する、請求項2に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法。
【請求項4】
前記サーバーシステムが前記コンピュータ装置に送信する前記一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツは、1つ以上のロケーションベースの個人用広告である、請求項1に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法。
【請求項5】
前記データベースを検索して取得できる一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツは、地理的範囲内の景物に基づいて創作したビデオ、サウンド、画像、またはテキストであり、
前記データベースにおけるコンテンツは、複数のユーザがコンピュータ装置を利用して創作してアップロードしたビデオ、サウンド、画像、またはテキストを含み、
前記サーバーシステムにおいて、コンテンツのそれぞれと、地理的位置と、及び各ユーザの認識データとの関連性を構築する、請求項1に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法。
【請求項6】
ロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステムであって、
コンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムと、
1つ以上のサーバーで形成し、データベースが含まれるサーバーシステムと、
備えて、
前記データベースは、複数のユーザがコンピュータ装置を利用して創作してアップロードしたビデオ、サウンド、画像、またはテキストを含み、サーバーシステムにおいて、コンテンツのそれぞれと、地理的位置と、各ユーザ認識データとの関連性が構築されており、
前記サーバーシステムは、
コンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムが生成した位置情報及びユーザ認識データを受信し、
前記位置情報に基づいて地理的範囲を決定し、
前記地理的範囲及び前記認識データに基づいてデータベースを検索することによって、前記地理的範囲においてユーザ嗜好に合わせる一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出し、
前記地理的範囲及び前記ユーザ嗜好に対応するロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報を前記コンピュータ装置に送信し、前記ブラウジングプログラムがリンク情報をそれぞれ表示し、
前記コンピュータ装置においてソフトウェアプログラムが実行され、前記サーバーシステムは、前記ソフトウェアプログラムを通してウェブ上のユーザ活動データを収集して、さらに各種の活動データにおける地理的位置の情報に基づいて、前記ユーザについてのロケーションベースの個人用データを形成し、かつ、データ特徴位置に関連するデータ特徴、及び各種のデータ特徴の重み値を導出することによって、前記ユーザ嗜好を記述するロケーションベースの個人用嗜好モデルを生成し、それによって、前記データベースにおけるユーザ嗜好に対応する一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出し、
前記ユーザ活動データは、前記ユーザがSNSでの活動、検索履歴、注目または閲覧したコンテンツ、及び各種の活動にかかった時間の情報が含まれる、
ことを特徴とするロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステム。
【請求項7】
前記ブラウジングプログラムは、デジタル地図を背景としたグラフィカル・ユーザ・インターフェースであり、ロケーションベースの個人用コンテンツのそれぞれのリンク情報は、前記デジタル地図においてユーザアバターで表現される、請求項に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステム。
【請求項8】
前記サーバーシステムが前記コンピュータ装置に送信する前記一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツは、1つ以上のロケーションベースの個人用広告である、請求項に記載のロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロケーションベースのコンテンツの提供に関し、特にユーザが閲覧する地図の位置に基づいて、ロケーションベースの個人好みによるコンテンツを提供する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の技術では、ソーシャルネットワーク上での投稿、いいね、シェアなどの様々なチャネルを通じてネットワーク上でのユーザの行動を収集したり、ユーザがブラウザで検索した情報を収集したり、各種音声、動画、テキストメッセージへの反応を収集したりするサービス提供者が存在し、これらの行動データを分析することで、ユーザの嗜好(preference)を学習して導出することができるようになっている。主な目的の一つとして、CMなどのユーザの好みに合った情報を提供したり、様々なCMチャンネルでは、ユーザの好みに合ったコンテンツを推奨したりすることができる。
【0003】
データからユーザの嗜好に関する情報を抽出し、ユーザがWebブラウザを使ってWeb上のコンテンツを閲覧した際に、サービス提供者がユーザの嗜好に合わせた広告を掲載し、ユーザにお金を使わせる可能性があるなどの結果を提示する。しかし、従来技術では、ユーザがウェブブラウザや特定のアプリケーションを利用した場合、サービス提供者がユーザの好みに合ったコンテンツを配信しても、配信される情報はユーザの現在地を考慮していないため、ユーザの現在のニーズを満たすものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存技術の不足に対して、本発明はロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法及びシステムを提供する。まず、学習アルゴリズムを通してユーザが異なる地理的位置にいる時の嗜好を学習して、そのユーザがブラウジングプログラムで地理的位置に関連するコンテンツを閲覧する時、システムはそのユーザに適合する嗜好コンテンツを当該ユーザに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によると、ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法は、サーバーシステムで実行される。サーバーシステムは、ユーザ端末のコンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムが生成した位置情報及びユーザの認識データを受信すると、位置情報に基づいて地理的範囲を決定する。地理的範囲は、ユーザがブラウジングプログラムを操作して選択されたものであってもよい。そのように、地理的範囲及び認識データに基づいてデータベースを検査して、当該地理的範囲内においてユーザ嗜好に合わせる一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出することができる。その後、それらのロケーションベースの個人用コンテンツに関連するリンク情報をそれぞれコンピュータ装置に送信し、ブラウジングプログラムがリンク情報をそれぞれマークする。
【0006】
実施形態によると、前記ユーザ嗜好を構築する方法では、サーバーシステムは、コンピュータ装置で実行されるソフトウェアプログラムを介してウェブ上のユーザ活動データを収集してから、各種の活動データに関連する地理的位置の情報に基づいてユーザ個人についてのロケーションベースの個人用データを生成する。そのように、学習アルゴリズムによってデータ特徴位置に関連するデータ特徴、及び各種のデータ特徴の重み値を導出でき、さらにそれをユーザ嗜好を記述するためのロケーションベースの個人用嗜好モデルとして形成する。それで、データベースにおけるユーザ嗜好に対応する一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出することができる。
【0007】
ロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステムの実施形態によれば、システムは、コンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラム、及び1つ以上のサーバーで形成したサーバーシステムを含む。ロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステムに、データベースが配置される。データベースは、複数のユーザがコンピュータ装置を使用して創作してアップロードした地理的位置に関連するビデオ、サウンド、画像、またはテキストを含む。サーバーシステムでは、コンテンツ、地理的位置、及びユーザ認識データの間の関連性を構築する。システムにおいて、前記ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法が実行される。
【発明の効果】
【0008】
上記を纏めて、本願発明によれば、ユーザに適合する嗜好コンテンツを当該ユーザに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステム構成の実施形態を示す。
図2】ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法において、ユーザ嗜好を形成する実施形態を示すフローチャートである。
図3】ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法の実施形態を示すフローチャートである。
図4A】ユーザ端末のブラウジングプログラムの実施形態を示す模式図その1である。
図4B】ユーザ端末のブラウジングプログラムの実施形態を示す模式図その1である。
図5A】ユーザ端末のブラウジングプログラムの実施形態を示す模式図その2である。
図5B】ユーザ端末のブラウジングプログラムの実施形態を示す模式図その2である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0011】
本発明は、ロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法を提供する方法及びシステムを開示する。システムの実施形態は図1に示したロケーションベースの個人用コンテンツを提供するシステム構成の実施形態を参照されたい。サーバーシステム100は、データベース110が配置される。データベース110に複数のユーザに関わる基本データ及び特定したソフトウェアプログラムで収集したデータが格納される。サーバーシステム100において、ユーザがそのユーザ装置(第1のユーザ装置101、第2のユーザ装置103及び第3のユーザ装置105)に、対応的なソフトウェアプログラムをインストールする。各ユーザ端末のユーザに関わるデータの収集とは、ネットワーク10を通して第1のユーザ装置101、第2のユーザ装置103及び第3のユーザ装置105で実行されるソフトウェアプログラムと通信して、ユーザの許可が得た後、ウェブ上のユーザ活動データを収集することをいう。ウェブ上のユーザ活動データは、例えば、ユーザの各種のSNSでの活動、検索記録、関心又は閲覧したコンテンツ、及び各種の活動に関わる時間情報が挙げられる。
【0012】
収集されたデータは、機械学習のアルゴリズムによって、特定のデータ特徴を学習してもよい。特に地理的位置に基づくデータ特徴によって、ユーザの嗜好に関わる情報を生成してもよい。詳しくは、ユーザがある地理的範囲における情報を検索または閲覧する時、ユーザ嗜好に基づいて、当該ユーザの好みに合わせるロケーションベースかつ個人用のコンテンツを提供することができる。
【0013】
一方、サーバーシステム100は、第1のユーザ装置101、第2のユーザ装置103及び第3のユーザ装置105を通して、ソフトウェアプログラムによって、ユーザが製作した例えば、動画、サウンド、画像、テキスト等のマルチメディアコンテンツコンテンツ、特に地理的位置について生成したコンテンツをアップロードしなければならない。そのため、サーバーシステム100にアップロードしたデータにも地理的位置の情報が取り付けている。そのように、サーバーシステム100は、データベース110で検索できるデータとしてロケーションベースのコンテンツを構築することができる。
【0014】
特定の実施形態において、サーバーシステム100は、ユーザ端末であるコンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラム(所定のソフトウェアプログラム、ウェブブラウザ等)を提供する。ブラウジングプログラムは、例えば、デジタル地図を背景とするグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)であってもよい。コンピュータ装置がタッチパネルを備える電子装置であれば、ユーザは、ジェスチャーで電子地図をドラッグ&ドロップすることができ、ドラッグ&ドロップする際、ユーザが特定した地理的範囲を選んだとブラウジングプログラムが判断すれば、当該地理的範囲に関わる情報を生成してサーバーシステム100に送信する。当該地理的範囲に関わる情報は、ユーザの認識データも含む。サーバーシステム100は認識データと地理的範囲などの情報データベースを検査して、一つ以上の当該地理的範囲内のロケーションベースの個人用コンテンツを抽出して、コンテンツのそれぞれに関わるリンク情報、例えば、ユーアールエル(URL)、データベースインデックス(Index)等を提供しながら、デジタル地図にリンク情報、特にコンテンツを提供し得るユーザアバターを表示するようになる。
【0015】
他の実施形態において、ユーザ端末コンピュータ装置に実行されるブラウジングプログラムは、ユーザがコンテンツを閲覧するための、例えば、ウェブブラウザ等のユーザインターフェースとされてもよい。システムが提供するロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報は、そのユーザインターフェースで標示した指定された位置に位置するテキスト、符号又は画像であってもよい。
【0016】
ロケーションベースの個人用コンテンツが提供される前、サーバーシステムにはまず各ユーザの嗜好情報が形成される。特に、地理的位置に関わる嗜好情報が形成される。即ち、システムは、ユーザが異なる地理的位置に表現した異なる好みを導出することによって、ユーザが特定の地理的範囲における情報を閲覧又は検索する時、ロケーションベースかつ個人用のコンテンツを抽出することができる。
【0017】
図2はロケーションベースの個人用コンテンツを提供する方法において、ユーザ嗜好を形成する実施形態を示すフローチャートである。
【0018】
実施形態によると、例えば、ステップS201では、サーバーシステムは各ユーザ端末のコンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムを通してユーザが閲覧した地理的位置に関わるデータを収集する。例えば、ユーザがモバイル機器を操作して、システムが提供するブラウジングプログラムを実行し、当該ユーザがある位置に着いた時、そのブラウジングプログラムを使用して地理的範囲内の景物でビデオ、サウンド、画像、またはテキストを創作し、サーバーシステムに接続して、創作したコンテンツをサーバーシステムにアップロードすると、データにおけるメタデータ(metadata)にそれらのコンテンツに関わる地理的位置の情報、及びユーザの認識データ(ログインの時に取得した)が記載される。
【0019】
例えば、ステップS203では、サーバーシステムにおいて当該アップロードされたコンテンツを分析することによって、ロケーションベースの個人用データを形成してデータベースに格納してもよい。
【0020】
サーバーシステムはロケーションベースのコンテンツを含むデータベースを構築する他、さらにユーザ端末のコンピュータ装置で実行されるソフトウェアプログラムを通してウェブ上のユーザ活動データを収集する。例えば、ステップS205では、サーバーシステムは、各種の活動データにおける地理的位置の情報に基づいて当該ユーザについてロケーションベースの個人用データを形成して、さらに機械学習のアルゴリズム(machine learning algorithm)によってデータ特徴位置に関連するデータ特徴、各種のデータ特徴の重み値(weights)を導出することができる。例えば、ステップS207では、ユーザ嗜好を記述するロケーションベースの個人用嗜好モデル、または複数の特徴情報の組み合わせで形成されたロケーションベースのユーザ嗜好データを形成することによって、ユーザ嗜好に対応する一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツを導出できる。なお、機械学習で抽出したデータ特徴は関連性に応じて異なる重み値が付けられてもよい。関連性の高いデータ特徴に高い重み値が付けられ、関連性の低いデータ特徴に重み値が付けられることによって、ユーザ嗜好をより正確に記述する。
【0021】
実施形態によると、サーバーシステムがユーザ端末のコンピュータ装置を通して収集したウェブ上のユーザ活動データは、ユーザの各種のSNSでの活動、検査履歴、注目又は閲覧したコンテンツ、及び各種の活動に関わる時間情報を含んでもよい。例えば、閲覧履歴は、ウェブブラウザが残されたcookie、コピーと活動履歴であってもよい。SNSでの活動は、例えば、パンチログ、検索履歴、いいね、シェア、トラックターゲット、レスポンス情報などが含まれる。これらの情報は、地理的位置に関わる情報が含まれる場合がある。地理的位置に関わる情報は、各種の関連地理的位置及びその地域のものに関連するマルチメディアコンテンツコンテンツが含まれる。さらに、ユーザ嗜好の程度を判断する時、さらに、ユーザがそのコンテンツを閲覧する時にかかった時間、閲覧頻度、閲覧完成度、シェアするか、自分で創作したのか等の情報に応じて判断できる。それらの情報はいずれもサーバーシステムがロケーションベースの個人用嗜好モデルまたは関連データベースを構築する時の根拠になる。そのように、サーバーシステムがユーザに複数のロケーションベースの個人用コンテンツを提供する時に好みのランキングが提供できる。
【0022】
特定の実施形態において、サーバーシステムは、ユーザ端末のコンピュータ装置で実行されるブラウジングプログラムを提供することによって、ユーザがデジタル地図を操作することで、デジタル地図に表示されたコンテンツに係るリンクを確認することができる。コンテンツのそれぞれは、特定の地理的位置に関連する。ビデオ、サウンド、画像、またはテキスト等のコンテンツを閲覧する過程において、サーバーシステムは同時にそのユーザの閲覧履歴を取得し、それに基づいて情報を生成する。生成した情報は、例えば、ユーザの認識データ(user ID)、地理的位置または地理的位置の範囲(経緯度)、閲覧コンテンツ及びユーザ行為(例えば、いいね、コレクション、シェア等)、及びコンテンツそのものに含まれるタック(tags)及びタイムスタンプ等であってもよい。それらはいずれも学習アルゴリズムの学習データになり、ユーザ嗜好を形成する根拠になる。
【0023】
他の実施形態において、サーバーシステムにおけるブラウジングプログラムは、ユーザがコンテンツを閲覧するためのユーザインターフェース、例えば、ウェブブラウザ等を提供することができる。ユーザがそのブラウジングプログラムを操作し各種のコンテンツを閲覧すると共に、コンテンツに地理的位置に関わる情報がマークされる。それはユーザの閲覧履歴と共に学習アルゴリズムがユーザのロケーションベースの好みを学習する時の根拠となる。
【0024】
ユーザ嗜好の分析を完成して、ロケーションベースの個人用嗜好モデル及びデータベースを構築し済むと、さらにロケーションベースの個人用コンテンツを提供する目的を果たすことができる。実施方法の実施形態のフローチャートは図3に参照されたい。
【0025】
ユーザは、ブラウジングプログラムにおけるデジタル地図を背景としたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを操作して、地図に表示した情報を確認でき、或いは、デジタル地図を背景されないユーザインターフェースで地理的位置の情報のコンテンツを閲覧できる。なかでも、ビデオ、サウンド、画像、またはテキストにリンクするリンク情報、または他のユーザのアバターが、ユーザがクリックできるように表示される。それらのリンク情報がリンクするコンテンツは、前記ロケーションベースの個人用コンテンツである。なお、この場合、ブラウジングプログラムは閲覧する時のユーザの地理的位置に応じて位置情報を生成してもよい。例えば、デジタル地図を背景としたブラウジングプログラムにある範囲の地図を表示して、前記位置情報は、当該範囲の中央位置となる経緯度とされ、サーバーシステムに送信されてもよい(ステップS301)。
【0026】
サーバーシステムにおいて、受信された位置情報に基づいて地理的範囲を判断できる(ステップS303)。特定の実施形態において、ユーザがデジタル地図を背景としたブラウジングプログラムを操作し、特定の地理的位置を確認する時、ブラウジングプログラムは、抽出した地理的位置またはその範囲をサーバーシステムに送信することによって、システムは、その地理的位置またはその範囲内に位置するロケーションベースの個人用コンテンツを提供できるようになる。他の実施形態において、前記ブラウジングプログラムは、一般的なAVやテキストブラウザにもなるが、例えば、コンテンツのメタデータに地理的位置の情報が含まれれば、コンテンツを閲覧することで地理的位置を判断することもできる。同じように、サーバーシステムは、ブラウジングプログラムからそれらのコンテンツの位置情報を抽出して、さらにロケーションベースかつ個人用コンテンツを提供してもよい。さらに他の実施形態において、ユーザが操作するコンピュータ装置がモバイル機器である時、ブラウジングプログラムはモバイル機器のセンサー(GPSセンサー)や無線ネットワーク信号から容易に位置情報を取得することができ、それをサーバーシステムに送信することによって、サーバーシステムは、モバイル機器の現在位置に応じてロケーションベースの個人用コンテンツを提供することができる。
【0027】
特定のユースケースでは、ユーザがコンピュータ装置でソフトウェアプログラムを実行し、サーバーシステムに接続する時、サーバーシステムはブラウジングプログラムに通して認識データ(システムにログインする時)を取得できる他、ユーザがコンピュータ装置を操作するによって規定した閲覧範囲で地理的範囲を判断してもよい。当該範囲は、サーバーシステムがユーザに提供するロケーションベースの個人用コンテンツに関わり、その原因としては、サイズの異なる地理的範囲に対照したユーザ嗜好コンテンツは異なっている。かつ、ユーザに提供するコンテンツの数は、表示装置のハードウェア(例えば、スクリーンのサイズ、解析率等)に制限される場合もある。
【0028】
続いて、そのように取得した情報に基づいて、サーバーシステムは、主に地理的範囲及び認識データを根拠としてデータベースを検索する(ステップS305)。ところで、データベースにおけるコンテンツは、複数のユーザがコンピュータ装置を利用して創作した地理的位置に関わるビデオ、サウンド、画像、またはテキストである。前記サーバーシステムでは、コンテンツのそれぞれと、地理的位置及びユーザの認識データとの関連性が構築される。そのように、データベースは検索されながらユーザ嗜好を学習してロケーションベースの個人用嗜好モデルを当時得られる情報に応用して、さらに、データベースがロケーションベースかつ個人用特徴に合わせるコンテンツを導出する(ステップS307)。それらのロケーションベースの個人用コンテンツはサーバーシステムのデータベースに格納したデータであり、現在の地理的範囲及びユーザ嗜好を送信するための情報は、ロケーションベースの個人用コンテンツのそれぞれのリンク情報である。検索結果はユーザ端末のコンピュータ装置に送信される。(ステップS309)コンピュータ装置におけるブラウジングプログラムはコンテンツに係る情報及びリンク情報のそれぞれを表示する(ステップS311)。かつ、関連ロケーションベースの個人用コンテンツには、さらにシステムが提供するロケーションベースの個人用広告も含まれてもよい。この場合、同じ地理的位置に特定の条件(例えば、地理的範囲及びユーザ嗜好)に合わせるロケーションベースの個人用コンテンツが複数あると検出した時、特定の実施形態において、デジタル地図では、サーバーシステムの学習によるユーザ嗜好ランキングに基づいて、ロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報を表示してもよい。他の実施形態において、前記一般的なAVやテキストブラウザにおいて、サーバーシステムの学習によって好みのランキングを導出して、さらにリストやほかの方式でシステムが提供するロケーションベースの個人用コンテンツのリンク情報を表示する。リストのコンテンツとしては、ある地理的なアドレスに基づいて順位がつけられて、ユーザインターフェースの特定の位置に標示されたテキスト、符号又はパターンであってもよい。同様に、ユーザが閲覧するコンテンツを変更しながら、それによる地理的位置の情報が共に更新して、そのようにリンクされるロケーションベースの個人用コンテンツも更新される。
【0029】
特定の実施形態において、特定の地理的位置を閲覧するためにユーザがブラウジングプログラムを操作する場合、サーバーシステムはユーザの過去の閲覧履歴以外、さらに追加された新たな閲覧履歴を継続的に分析または学習してもよい。即ち、ロケーションベースの個人用嗜好モデルを学習して更新するためにユーザの閲覧履歴は継続的にサーバーシステムが収集する。そのように、サーバーシステムは継続的に各種の動画コンテンツ又は商業的情報(例えば、広告)などのロケーションベースの個人用コンテンツを更新し抽出し得る。即ち、本実施形態による方法は、ユーザ個別がある地域に対する好みに基づいて対応的な情報を提供し得る。また、各地域での好みは人それぞれであり、全ての人が同じになるわけではない。
【0030】
図4Aは、ユーザ端末ブラウジングプログラムの実施形態を示す。図4図に示した例は、ユーザがモバイル機器を操作するためのブラウジングプログラム40、即ち、携帯装置用APPを示している。それに、デジタル地図400が表示されると共に、システムが上記方法で提供した複数のロケーションベースの個人用コンテンツのリンクの画像401, 403、405が、ユーザがクリックできるように表示される。ユーザがデジタル地図400をスライドさせて地理的範囲を変更すると、サーボシステムは上述の図3で説明した処理を継続し、更新された範囲に対応するコンテンツを提供する。
【0031】
さらに、特定の実施形態において、ユーザがある地理的範囲を閲覧する時、サーバーシステムがコンピュータ装置に送信する一つ以上のロケーションベースの個人用コンテンツは1つ以上のロケーションベースの個人用広告410を含んでもよい。ロケーションベースの個人用広告410は、デジタル地図400の閲覧画面又はある地理的位置に標示される。ロケーションベースの個人用広告410の広告のコンテンツは、ロケーションベースかつ個人用的であるため、ユーザが閲覧している地理的範囲において好みのあるコンテンツを提供できる。
【0032】
図4Bは、ユーザがコンテンツリンク画像401をクリックする場合に表示されたマルチメディアコンテンツコンテンツ402を示す。マルチメディアコンテンツコンテンツ402は地理的範囲及びユーザ嗜好に合わせるロケーションベースの個人用コンテンツである。
【0033】
図5Aは、ユーザ端末ブラウジングプログラムがウェブブラウザである実施形態を示す。図5Aに示したブラウジングプログラム50は、デジタル地図500で実現したグラフィカル・ユーザ・インターフェースである。同様に、システムが特定の地理的範囲及びユーザ嗜好に合わせるロケーションベースの個人用コンテンツリンク画像501、503及び505を表示する。図5Bはさらに、コンテンツのリンク画像501をクリックする場合に表示されたマルチメディアコンテンツコンテンツ502を示す。図5Aまたは図5Bの表示画面のいずれも、ロケーションベースの個人用広告510が含まれてもよい。
【0034】
図5A及び図5Bに示したウェブブラウザの実施例によれば、ユーザはデジタル地図のコンテンツを変更するように能動的に操作するわけではないため、システムが得る位置情報は、閲覧しているコンテンツに含まれる位置情報、またはユーザ端末のコンピュータ装置が生成した、例えば、GPS検知装置又はワイヤレスエリアネットワーク信号で判断されたコンピュータ装置の現在位置である。
【0035】
ところで、広告については、図面に示したのは、ロケーションベースの個人用広告510である。ユーザが異なる地理的位置に確認できるロケーションベースの個人用コンテンツはいずれもシステムが学習して導出した地理的範囲に対応した広告コンテンツである。異なる人々は同じ場所で異なる広告コンテンツを取得し、ユーザ自身は異なる場所で異なる広告コンテンツを見ることになる。
【0036】
以上に開示された内容は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。そのため、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0037】
110…データベース
100…サーバーシステム
101…第1のユーザ装置
103…第2のユーザ装置
105…第3のユーザ装置
10…ネットワーク
40、50…ブラウジングプログラム
400、500…デジタル地図
401、403、405、501、502、503…ロケーションベースの個人用コンテンツリンク画像
402、502…マルチメディアコンテンツコンテンツ
410、510…ロケーションベースの個人用広告
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B