(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】分注システム及び使用の方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/88 20060101AFI20221221BHJP
【FI】
A61B17/88
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018143332
(22)【出願日】2018-07-31
【審査請求日】2021-07-20
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518260574
【氏名又は名称】メドトロニック・ホールディング・カンパニー・ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ニール・エス・ササキ
【審査官】野口 絢子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0149860(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0216790(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B13/00-18/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、前記基部から延びている延長部と、を備える主本体であって、前記延長部は通路を画定している内側面を備え、当該主本体は前記延長部を貫いて延びている開口部を備え、前記開口部は前記通路と連通している、主本体と、
前記通路内に位置付けられる第1プランジャであって、当該第1プランジャの互いに反対側の近位端面と遠位端面の間にそれらの端面を貫いて延びているルーメンを備えている、第1プランジャと、
前記ルーメン内に位置付けられる第2プランジャであって、前記ルーメン内に位置付けられた材料を前記開口部から外へ移動させるように構成されている第2プランジャと、
を備えて
おり、
前記第1プランジャの近位端は、前記第1プランジャが前記通路の中へ一杯まで挿入されたときに前記延長部のフランジに係合するフランジを備えている、
分注システム。
【請求項2】
前記延長部はフィッティングを備え、前記開口部は前記フィッティングを貫いて延びており、前記分注システムは前記フィッティングへ連結されるように構成されているシリンジを備えていて前記材料が前記開口部から出て前記シリンジの中へ移動できるようにしている、請求項1に記載の分注システム。
【請求項3】
前記分注システムは前記フィッティングへ連結されている弁を備えており、前記弁はチャネルを備え、前記弁は前記チャネルが前記開口部からオフセットする第1方位と前記チャネルが前記開口部と整列する第2方位の間を可動である、請求項2に記載の分注システム。
【請求項4】
前記第1プランジャを前記主本体へ固定するために前記フランジを配置させる構成の空洞部を含むキャップ、を更に備えている請求項
1に記載の分注システム。
【請求項5】
前記第1プランジャの前記フランジは、前記第2プランジャが前記ルーメンの中へ一杯まで挿入されたときに前記第2プランジャのフランジに係合する、請求項
1に記載の分注システム。
【請求項6】
前記第1プランジャの遠位端は前記内側面とのシールを形成する拡大部分を備えている、請求項1に記載の分注システム。
【請求項7】
前記第2プランジャの外側面は、前記ルーメンを画定している前記第1プランジャの内側面とのシールを形成する、請求項1に記載の分注システム。
【請求項8】
前記通路は長手方向軸を画定しており、前記
第1プランジャ
と前記第2プランジャとは前記長手方向軸と同軸である、請求項1に記載の分注システム。
【請求項9】
前記ルーメンは、当該ルーメンの全長さに沿って均一直径を有している、請求項1に記載の分注システム。
【請求項10】
前記材料は骨セメントである、請求項1に記載の分注システム。
【請求項11】
基部と、前記基部から延びている延長部と、を備える主本体であって、前記延長部は通路を画定している内側面を備え、当該主本体は前記延長部を貫いて延びている開口部を備え、前記開口部は前記通路と連通しており、前記延長部はフィッティングを備え、前記開口部は前記フィッティングを貫いて延びており、前記主本体は前記フィッティングへ連結されている弁を備え、前記弁はチャネルを備え、前記弁は前記チャネルが前記開口部からオフセットする第1方位と前記チャネルが前記開口部と整列する第2方位の間を可動である、主本体と、
前記通路内に可動に位置付けられる第1プランジャであって、当該第1プランジャの互いに反対側の近位端面と遠位端面の間にそれらの端面を貫いて延びているルーメンを備えていて、当該第1プランジャの遠位端は前記内側面とのシールを形成する拡大部分を備えている、第1プランジャと、
前記ルーメン内に可動に位置付けられる第2プランジャであって、当該第2プランジャの外側面は前記ルーメンを画定している前記第1プランジャの内側面とのシールを形成する、第2プランジャと、
前記ルーメン内に位置付けられる骨セメントと、
前記フィッティングへ連結されるシリンジと、
を備えている分注システムにおいて、
前記第1プランジャの近位端は、前記第1プランジャが前記通路の中へ一杯まで挿入されたときに前記延長部のフランジに係合するフランジを備えており、前記第1プランジャの前記フランジは、前記第2プランジャが前記ルーメンの中へ一杯まで挿入されたときに前記第2プランジャのフランジに係合する、
分注システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、概括的には医療装置に関しており、より厳密には、例えば骨セメントの様な材料を分注するための装置、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]多くの医学的処置は、骨構造の復元及び補強に関連して医療等級の骨セメントを採用している。例えば、外科医が骨の空隙を充填するために骨セメントを使用することはよくある。伝統的な板とねじによる再付着方法の様な方法が実行可能でない場合に、小さい骨断片を所定位置に保持して癒合を可能にさせるには接着性骨セメントの様な骨セメントを使用するのが望ましい。骨断片を一体に糊付けするために断片間の小さい隙間を充填するには少量の骨セメントしか必要とされないこともある。例えば1立方センチメートル未満のセメント体積が使用されることもある。その様な用途では、セメントは、骨の空隙又は空間或いは骨内に付着されているか又は埋め込まれている医療装置間又はインプラント間の空隙又は空間を埋めるように骨へ分注されるのが典型的である。これらの分注装置はシリンジほどに単純なシステム及び電子制御型の弁ほどに複雑なシステムを含み得る。
【0003】
[0003]骨セメントが異なる成分の混合物であり、骨セメントを修復部位へ塗布する段階に先立って混合装置の中で液体モノマーを粉体と混ぜ合わせることによってセメントが調製される、ということもある。調製骨セメントは様々な粘性を有することができ、中には粘着性ペーストの様な粘稠度のかなり高い粘性を有しているものもあろう。例えば、典型的な接着性骨セメントは80パスカル-秒より大きい粘度を有しているとしてもよい。骨セメントの高い粘性に因り、調製セメントをシリンジ又は他の装置へ装填するのが難しいことも往々にしてある。実際、骨セメントの高い粘性は、調製骨セメントを混合装置からシリンジ又は他の装置へ移送するのに大量の力を要する。この開示はこれらの先行技術の技術工学を凌ぐ改善を記載している。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示の原理による1つの実施形態では、基部と、基部から延びている延長部と、を含む主本体を備えている分注システムが提供されている。延長部は通路を画定している内側面を備えている。主本体は延長部を貫いて延びている開口部を備えている。開口部は通路と連通している。第1プランジャが、通路内に位置付けられるように構成されている。第1プランジャは、第1プランジャの互いに反対側の近位端面と遠位端面の間にそれらの端面を貫いて延びているルーメンを備えている。第2プランジャが、ルーメン内に位置付けられるように構成されている。
【0005】
[0005]本開示の原理による1つの実施形態では、基部と、基部から延びている延長部と、を含む主本体を備えている分注システムが提供されている。延長部は通路を画定している内側面を備えている。主本体は延長部を貫いて延びている開口部を備えている。開口部は通路と連通している。延長部はフィッティングを備えている。開口部はフィッティングを貫いて延びている。主本体はフィッティングへ連結されている弁を備えている。弁はチャネルを備えている。弁は、チャネルが開口部からオフセットする第1方位とチャネルが開口部と整列する第2方位の間を可動である。第1プランジャが、通路内に可動に位置付けられるように構成されている。第1プランジャは、第1プランジャの互いに反対側の近位端面と遠位端面の間にそれらの端面を貫いて延びているルーメンを備えている。第1プランジャの遠位端は、第1プランジャが通路の中へ挿入されたときに、内側面とのシールを形成する拡大部分を備えている。第2プランジャがルーメン内に可動に位置付けられる。第2プランジャの外側面は、第2プランジャがルーメンの中へ挿入されたときに、ルーメンを画定している第1プランジャの内側面とのシールを形成する。骨セメントがルーメン内の、基部とそれらプランジャの間に位置付けられる。シリンジがフィッティングへ連結される。第1プランジャの近位端は、第1プランジャが通路の中へ一杯まで挿入されたときに延長部のフランジに係合するフランジを備えている。第1プランジャのフランジは、第2プランジャがルーメンの中へ一杯まで挿入されたときに第2プランジャのフランジに係合する。
【0006】
[0006]本開示の原理による1つの実施形態では、材料を分注する方法が提供されている。方法は、材料を主本体の通路内に位置付ける段階を備えている。主本体は、基部と、基部から延びている延長部と、を備えている。延長部は通路を画定している内側面を備えている。主本体は延長部を貫いて延びている開口部を備えている。開口部は通路と連通している。第2プランジャを第1プランジャのルーメンの中へ挿入する。第1プランジャを通路の中へ挿入して、材料をルーメンの中へ移動させる。第2プランジャをルーメン内で軸方向に並進運動させて、材料を開口部を通して移動させる。
【0007】
[0007]様々な実施形態の追加の特徴及び利点は、一部は次に続く説明の中に示されており、また一部は説明から自明であるか又は様々な実施形態の実践によって知ることができよう。様々な実施形態の目的及び他の利点は、説明及び付随の特許請求の範囲に具体的に指し示されている要素及び組合せを用いて実現、獲得されるであろう。
【0008】
[0008]本開示は次の図面が添付されている具体的な説明からより容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0009]本開示の原理に因る分注システムの構成要素の1つの実施形態の側面斜視図である。
【
図2】[0010]
図1に示されているシステムの構成要素の、一部仮想線による側面斜視図である。
【
図3】[0011]
図1に示されているシステムの構成要素の、一部仮想線による側面斜視図である。
【
図4】[0012]
図1に示されているシステムの構成要素の側面断面図である。
【
図5】[0013]
図1に示されているシステムの構成要素の、一部仮想線による側面斜視図である。
【
図6】[0014]
図1に示されているシステムの構成要素の、一部仮想線による側面斜視図である。
【
図7】[0015]
図1に示されているシステムの構成要素の側面斜視図である。
【
図8】[0016]
図1に示されているシステムの構成要素の側面斜視図である。
【
図9】[0017]
図1に示されているシステムの構成要素の側面断面図である。
【
図10】[0018]
図1に示されているシステムの構成要素の側面断面図である。
【
図11】[0019]
図1に示されているシステムの構成要素の下面斜視図である。
【
図12】[0020]
図1に示されているシステムの構成要素の1つの実施形態の側面斜視図である。
【
図13】[0021]
図1に示されているシステムの構成要素の諸部分の側面断面図である。
【
図14】[0022]
図1に示されているシステムの構成要素の一部分の側面斜視図である。
【
図15】[0023]
図1に示されているシステムの構成要素の諸部分の側面断面図である。
【
図16】[0024]
図1に示されているシステムの構成要素の諸部分の側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0025]本開示は、概括的には医療装置に関しており、より厳密には材料を分注するための装置、システム、及び方法に関する。骨充填器装置、マルチタップ、又はCDSカートリッジから骨セメントを移送する及び/又は分注するのに要する力の量を最小化するために、二段式プランジャを含む分注システムが本開示の原理に従って提供されている。一部の実施形態では、分注システムは入れ子式水圧シリンダによく似ていて、中心が中空になっている、例えば外側プランジャの様な、第1段プランジャを利用している。例えば内側プランジャの様な第2段プランジャが、例えば逆止弁又は通気弁の様な弁を含んでいる。内側プランジャは外側チャンバの中空部分の中へ挿入されてプランジャ組立体を形成する。ミキサー部内で骨セメントが混合された後、プランジャ組立体をミキサー部の混合チャンバの中へ挿入し、プランジャ組立体が混合チャンバ内の骨セメントに触れるまで前進させる。プランジャ組立体が混合チャンバの中へ挿入されてゆくにつれ、混合チャンバ内の空気は内プランジャの弁を通って混合チャンバを出てゆくことができる。外側プランジャが混合チャンバの中へずうっと下まで進められてゆく一方で内プランジャは自由に動くことを許容されている。外側プランジャを前進させることによって、骨セメントは混合チャンバより直径が狭い外側プランジャの中へ押し入れられる。外側プランジャは、例えば外側プランジャをミキサー部へ固定するツイストロック又はクリップによってミキサー部へ接続される。そしてミキサー部側の出口弁を開き、内プランジャを押し下げることによって、骨セメントをミキサー部から分注する。内側プランジャを前進させることで、セメントは出口弁を通って押し出され骨充填器装置、マルチタップ、又はCDSカートリッジの中へ入ってゆく。一部の実施形態では、骨充填器装置はシリンジである。一部の実施形態では、混合チャンバは外側プランジャの内直径より広い内直径を有している。このことは使用者にとって利益になり、というのも内プランジャのより狭い表面積が使用者によって加えられる力を集中させ、その結果、それらが生成することのできる圧力が増加するからである。より広い直径からより狭い直径への変更は、同じ入力の力でもって生成される圧力を増加させる。例えば、約1.25インチ(約3.17センチメートル)から約0.75インチ(約1.90センチメートル)への変更は生成される圧力を約2.5倍増加させる。よって、使用者は同じ量の骨セメントをミキサー部から分注するのにより少ない力を加えればよいことになる。
【0011】
[0026]ここに開示されている分注システムは、他にもあるがなかでも特に例えば骨セメントの様な材料を分注するのに必要な力の量を軽減することを含め、複数の恩恵を提供するように構成されている。一部の実施形態では、分注システムは、材料を分注するのに必要な力の量を、同じ入力の力で2.5倍軽減するように構成されている。一部の実施形態では、分注システムは、材料を分注するのに必要な力の量を、同じ入力の力で2.5倍未満軽減するように構成されている。ここに開示されている分注システムは、材料を混合する及び/又は分注するのに使用される例えばシリンジやその他の装置の様な既知の製品と共に使用されるように構成されていて、既存製品検証への影響が最小限になるようにしている。ここに開示されている分注システムは費用が低くなるように構成されている。一部の実施形態では、ここに開示されている分注システムの構成要素の1つ又はそれ以上は使い捨てとすることができる。ここに開示されている分注システムは、単段式プランジャ又は二段式プランジャとして使用されるように構成されている。
【0012】
[0027]一部の実施形態では、ここに開示されている分注システムは、ミキサー部と、第1段プランジャと、第2段プランジャと、を含んでいる。ここに開示されている分注システムは、例えば骨セメントの様な材料を混合する及び/又は分注するのに使用することができる。一部の実施形態では、骨セメントはミキサー部内で混合用パドルを使用して混合することができる。骨セメントが混合された後に混合用パドルは取り去られ、二段式プランジャがミキサー部の混合チャンバの中へ組立体として挿入される。混合チャンバの空気はそれらプランジャのうち一方のプランジャの通気孔を通って脱出することができる。一部の実施形態では、組立体は混合チャンバの中へ途中までしか挿入されない。第1段プランジャは、ミキサー部及び第2段プランジャに対して、第1段プランジャが混合チャンバ内に完全に着座するまで動かされる。第1段プランジャをミキサー部の中へ突き入れることによって、混合骨セメントは第1段プランジャの内側空洞部の中へ押し入れられる。第1段プランジャがミキサー部に対して軸方向に動くことを防止するために第1段プランジャがミキサー部へ固定されるように、第1段プランジャは、例えばツイストロック又はクリップによってミキサー部へ固定される。第1段プランジャの内側空洞部は混合チャンバより狭い内直径を有していて、同じ入力の力でも骨セメントへより多くの圧力を生み出せるようにしている。この圧力の増幅は、骨セメントをミキサー部から分注するのに必要な作動力がより少なくて済むことを意味する。ミキサー部の弁は、弁の1つ又はそれ以上の延長部を送達位置へ動かすことによって開かれる。次いで必要に応じ、骨セメントがミキサー部を出て例えばCDSカートリッジの様なカートリッジ又は例えば骨充填器装置の様な別の装置を満たすまで第2段プランジャが突き入れられる。
【0013】
[0028]以下に示されている様に、骨セメントが第1段プランジャの内側空洞部に進入できるようにすること及び次いで第2段プランジャを使用して骨セメントを第1段プランジャから追い出すこと、による混合チャンバの直径縮小化は、骨セメントをミキサー部から分注するのに必要な力の量を軽減する。
【0014】
【0015】
[0029]この明細書及び付随の特許請求の範囲の解釈上、別途指示の無い限り、明細書及び特許請求の範囲で使用されている成分の量、材料の割合又は比率、反応条件、及び他の数的値、を表している全ての数は、どの場合も「約」という用語で修飾されているものと理解されたい。従って、それとは反対の指示の無い限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲に示されている数的パラメータは近似であって、本発明によって獲得が模索される所望の性質に依存して変わり得るものである。最低限として、但し特許請求の範囲による範囲への均等論の適用に制限を課そうということではなしに、それぞれの数的パラメータは、少なくとも、報告されている有効桁数に照らし、そして普通の端数計算技法を適用することによって、解釈されるべきである。
【0016】
[0030]ここ即ち発明の広範な範囲で示されている数的範囲及びパラメータは近似であるとはいえ、特定の実施例の中に示されている数的値は可能な限り精密に報告されている。但し、何れの数的値も、本質的に、それら各々の試験測定値に見られる標準偏差のせいで必然的に生じる一定の誤差を内包している。更に、ここに開示されている全ての範囲は、その中に包含されているありとあらゆる部分範囲を網羅するものと理解されたい。例えば、「1から10」という範囲は、最小値である1と最大値である10の間の(それらも含めた)ありとあらゆる部分範囲、即ち1に等しいか又は1より大きい最小値と10に等しいか又は10より小さい最大値を有するありとあらゆる部分範囲、例えば5.5から10、を含む。
【0017】
[0031]これより、添付図面にその実施例が描かれている特定の実施形態を詳細に参照してゆく。発明は描かれている実施形態に関連付けて説明されているが、それらは発明をそれら実施形態に限定する意図のないことを理解しておきたい。それどころか、発明は、付随の特許請求の範囲によって定義される発明の内に含まれ得る全ての代替物、修正物、及び等価物を網羅するものとする。
【0018】
[0032]以下の見出しは開示を如何様にも限定するつもりはなく、何れかの1つの見出しの下の実施形態が何れかの他の見出しの下の実施形態と関連付けて使用されてもよい。
[0033]この明細書及び付随の特許請求の範囲での使用に際し、英語の単数を表す冠詞「a」、「an」、及び「the」の対訳である「一」、「或る」、「当該」は、明示的且つ明確に1個の指示対象に限定されていない限り、複数の指示対象を含む、ということを特記しておく。よって、例えば「或る化学的神経支配除去薬」又は或る「装置」という言い方は、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の化学的神経支配除去薬、或いは1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の装置、を含む。
【0019】
[0034]この開示は分注システム10に向けられている。一部の実施形態では、分注システム10の構成要素は、具体的な用途及び/又は医師の選好にも依るが、金属、合成ポリマー、セラミックス及び骨材料、及び/又はそれらの複合材を含め、医学的用途に適する生物学的に許容され得る材料から製作することができる。例えば、分注システム10の構成要素は、個別的又は集合的に、ステンレス鋼合金、商業用純チタン、チタン合金、5等級チタン、超弾性チタン合金、コバルトクロム合金、ステンレス鋼合金、超弾性金属系合金(例えば、ニチノール、日本のトヨタマテリアルインコーポレイテッドによって製造されているGUM METAL(登録商標)の様な超弾塑性金属)、リン酸カルシウムの様なセラミックス及びその複合材(例えば、Biologix Inc.によって製造されているSKELITE(商標))、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、及びポリエーテルケトン(PEK)、を含むポリアリールエーテルケトン(PAEK)の様な熱可塑性プラスチック、炭素PEEK複合材、PEEK-BaSO4ポリマーゴム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、織物、シリコン、ポリウレタン、シリコン-ポリウレタンコポリマー、ポリマーゴム、ポリオレフィンゴム、ヒドロゲル、半剛性及び剛性材料、エラストマー、ゴム、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマー、エラストマー複合材、ポリフェニレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエチレン、エポキシ、を含む剛性ポリマー、自家移植片、同種移植片、異種移植片、又は遺伝子組み換え皮質骨及び/又は皮質海綿骨、を含む骨材料、及び組織成長又は分化因子、即ち、一部再吸収性材料として、例えば、金属とカルシウムを基材とするセラミックスとの複合材、PEEKとカルシウムを基材とするセラミックスとの複合材、PEEKと再吸収性ポリマーとの複合材、など、全再吸収性材料として、例えば、リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム(TCP)、ヒドロキシアパタイト(HA)-TCP、硫酸カルシウム、の様なカルシウムを基材とするセラミックス、など、又は他の再吸収性ポリマーとして、ポリラクチド(polyaetide)、ポリグリコリド、ポリチロシンカーボネート、ポリカプロラクトン(polycaroplaetohe)、及びそれらの組合せ、など、の様な材料から製作することができる。
【0020】
[0035]分注システム10の様々な構成要素は、強度、剛性、弾性、伸展性、生体力学的性能、耐久性、及びX線透過性又は画像化選好の様な、様々な所望特性を実現するために、上記材料を含む材料複合材を有することができる。分注システム10の構成要素は、更に、個別的又は集合的に、上述の材料の2つ又はそれ以上から成る組合せの様な不均質材料から製作されてもよい。分注システム10の構成要素は、ここに説明されている様に、モノリシックに形成されていてもよいし、一体的に接続されていてもよいし、又は締結要素及び/又は器具を備えていてもよい。
【0021】
[0036]分注システム10は、例えば、基部14と、基部14から延びている延長部16と、を備える主本体12の様なミキサー部を含んでいる。基部14は、ドーム形状をしていて、互いに反対側の端面18、20を含んでいる。延長部16は、端面20へ連結されている端22と、反対側の端24と、から延びている。一部の実施形態では、基部14及び/又は延長部16を壊さないことには延長部16を基部14から取り外すことができないように、端22は端面20とモノリシックに及び/又は一体的に形成されている。一部の実施形態では、延長部16は取り外し可能に基部14へ連結されている。一部の実施形態では、延長部16は、例えば、摩擦係合、螺合、相互的な溝、ねじ、接着剤、釘、逆棘、及び/又は隆起要素など、様々なやり方で基部14と接続させることができる。
【0022】
[0037]一部の実施形態では、端面18、20はそれぞれが平面状をしていて互いに平行に延びている。一部の実施形態では、端面20は、端面18に対して、例えば横断する向き及び/又は鋭角又は鈍角など角度のある向きの様な代わりの向きに配置されていてもよいし、同軸に配置されていてもよいし、オフセット又は段違いになっていてもよい。基部14の外側面は端面18から端面20へ凸状に湾曲している。一部の実施形態では、基部14の外側面は連続的に端面18から端面20へ湾曲している。一部の実施形態では、基部14の外側面は、端面18から端面20まで連続した曲率半径を有している。基部14は端面18から端面20までの距離によって画定される最大高さを有している。一部の実施形態では、基部14は、基部14を形成するのに使用される材料を削減するために中空である。一部の実施形態では、基部14は実質的に中空であり、強度及び/又は剛性を基部14へ提供するために、例えば、
図2、
図3、
図5、
図6、及び
図11に示されているリブ26の様な、1つ又は複数の支持体構造を含んでいる。一部の実施形態では、基部14は格子パターンを画定している複数のリブ26を含み、各リブ26は基部14の内側面にそれぞれ係合する互いに反対側の端を有している。
【0023】
[0038]延長部16は実質的に円筒状である。延長部16の端24は延長部16の外側面から外方に延びるフランジ28を含んでおり、フランジ28が延長部16の最大幅を画定するようになっている。一部の実施形態では、フランジ28は、
図1に示されている様にフランジ28が横軸T1に沿って最大直径を有するような長楕円形断面構成を有している。延長部16は、例えば、フランジ28を通って延びる通路32の様な、ミキサー部チャンバを画定している内側面30を備えている。基部14の端面20は、例えば
図9に示されている様に通路32の遠位限界を画定している。通路はフランジ28を貫いて延びている。通路32は、通路32の全長さに沿って均一直径を有している。通路32は円形断面構成を有している。一部の実施形態では、フランジ28及び/又は通路32は、例えば、円形、楕円形、長楕円形、三角形、矩形、方形、多角形、不定、均一、非均一、可変、管状、及び/又はテーパの様な、様々な断面構成を有することができる。一部の実施形態では、延長部16の外側面は、通路32内に位置付けられた材料Mの体積を指示する例えば目盛線34や表示36の様なマーキングを含んでいる。
【0024】
[0039]延長部16は、
図4に最もよく示されている様に、面30と延長部16の外側面の間にそれらの面を貫いて延びている単一開口部38を備えている。開口部38は、通路32と連通していて、面30と延長部16の外側面に垂直に延びている。一部の実施形態では、開口部38は、面30及び延長部16の外側面に対して、例えば横断する向き及び/又は鋭角又は鈍角など角度のある向きの様な代わりの向きに配置されていてもよいし、同軸に配置されていてもよいし、オフセット又は段違いになっていてもよい。
【0025】
[0040]主本体12は延長部16へ連結されているフィッティング40を含んでいる。フィッティング40は、ここで論じられている様に、主本体12を分注システム10の別の構成要素である例えばシリンジ44(
図6)へ螺合構成又はルアロックを介して連結するように構成されているハブ42を含んでいる。例えば、1つの実施形態では、ハブ42は、シリンジ44をハブ42へ連結するためにシリンジ44の一方の端の外ねじ部と噛み合う内ねじ部46(
図4)を含んでいてもよい。ハブ42は、
図4に最もよく示されている様に、ダクト48と、ダクト48に垂直に延びる空洞部50と、を含んでいる。フィッティング40は、空洞部50の中に回転可能に配置されている弁体54を有する弁52を含んでいる。一部の実施形態では、空洞部50は円形断面構成を有しており、弁体54は空洞部50内での弁体54の回転を容易にするように円筒状である。
図4に示されている様に、弁体54の幅を貫いてチャネル56が延びている。一部の実施形態では、弁52は、ここに論じられている様に、弁体54がチャネル56を封鎖する
図1-
図3、
図7、
図8、及び
図12に示されている第1方位とチャネル56が開口部36及びダクト48と整列する
図4-
図6に示されている第2方位の間で弁52を動かすために、空洞部50内での弁体54の回転を容易にするよう弁体54の互いに反対側の端に耳部又はタブ58を含んでいる。つまり、弁52が第1方位にあるとき、チャネル56は開口部38及びダクト48と整列していないということである。
【0026】
[0041]例えばプランジャ60の様な外側の又は第1段のプランジャが、通路32内に可動に位置付けられるように構成されている。プランジャ60は端面62から反対側の端面64まで延びている。プランジャ60は、互いに反対側の内側面68と外側面70を備える壁66を含んでいる。面68は、端面62と端面64の間にそれらの端面を貫いて延びるルーメン72を画定している。ルーメン72は、ルーメン72の全長さに沿って均一直径を有している。ルーメン72は円形断面構成を有している。一部の実施形態では、ルーメン72は、例えば、楕円形、長楕円形、三角形、矩形、方形、多角形、不定、均一、非均一、可変、管状、及び/又はテーパの様な、様々な断面構成を有することができる。材料Mが通路32内に配置されているとき、ここに論じられている様にプランジャ60が通路32内に位置決めされると材料Mはルーメン72に進入することができる。
【0027】
[0042]プランジャ60の遠位端は、面70から外方へそれぞれ延びている一対の離間された周囲リップ74a、74bを備える拡大部分を含んでいる。例えば
図1及び
図12に示されている様に、リップ74aとリップ74bはそれらの間に溝75を画定している。一部の実施形態では、溝75には例えばOリング76の様なガスケットが配置されていて、プランジャ60が延長部16の通路32内に位置付けられたときにリップ74a、74bの外側面及び/又はOリング76が面30との気密及び/又は水密シールを形成するようになっている。リップ74a、74b及びOリング76は、プランジャ60が通路内で軸方向を相反方向に動く際にシールを維持する。一部の実施形態では、壁66及び/又はリップ74a、74bは、例えばここに論じられている材料のうちの1つ又はそれ以上の様な剛性材料から形成することができる。リップ74a、74bは壁66と一体的に及び/又はモノリシックに形成されていてもよい。一部の実施形態では、Oリング76は、壁66及び/又はリップ74a、74bを形成している材料とは異なる材料で形成されていてもよい。一部の実施形態では、Oリング76は弾性材料から形成することができる。一部の実施形態では、Oリング76は取り外し可能である。
図1及び
図12では、プランジャ60はOリング76が取り外された状態で示されている。一部の実施形態では、プランジャ60は
図4に示されている様にリップ74aから遠位方向に延びているテーパ部分78を備えている。部分78の下面が端面62を画定している。一部の実施形態では、部分78は壁66及び/又はリップ74a、74bを形成しているものと同じ材料から形成されている。一部の実施形態では、部分78は壁66及び/又はリップ74a、74bを形成している材料とは異なる材料から形成されている。端面62が端面20に接したときに端面62が端面20とのシールを形成するように、一部の実施形態では部分78は弾性材料から形成されている。
【0028】
[0043]一部の実施形態では、プランジャ60の近位端は、面70から外方へ延びている周囲リップ80を備える拡大部分を含んでいる。一部の実施形態では、壁66及び/又はリップ80は、例えばここに論じられている材料のうちの1つ又はそれ以上の様な剛性材料から形成することができる。リップ80は壁66と一体に及び/又はモノリシックに形成されていてもよい。プランジャ60の近位端はリップ80の近位に配置されているフランジ82を含んでいる。一部の実施形態では、フランジ82は、
図1に示されている様にフランジ82が横軸T2に沿って最大直径を有するような長楕円形断面構成を有している。フランジ82の上面は端面64を画定している。フランジ82が通路32に進入することのないように、フランジ82はリップ80及び通路32の最大直径より大きい最大直径を有している。フランジ82の下面82aは、プランジャ60が通路32の中へ一杯まで挿入されたときにフランジ28の上面28aに直に係合するように構成されている。一部の実施形態では、フランジ82は、ここに論じられている様に、フランジ82の面82aがフランジ28の面28aに直に係合したときにフランジ28の側壁28bと重なる側壁82bを含んでいる。プランジャ60は、フランジ82の面82aがフランジ28の面28aに直に係合しフランジ82の側壁82bがフランジ28の側壁28bと重なっているときリップ80が通路32内に位置付けられるような構成である。プランジャ60は、フランジ82の面82aがフランジ28の面28aに直に係合したときにプランジャ60の端面62が端面20に直に係合するような構成である。一部の実施形態では、フランジ82は、例えば、円形、楕円形、円形、三角形、矩形、方形、多角形、不定、均一、非均一、可変、管状、及び/又はテーパの様な、様々な断面構成を有することができる。
【0029】
[0044]一部の実施形態では、プランジャ60は、リップ74bからリップ80までそれぞれ連続的に延びている離間されたストラット84を含んでいる。ストラット84は壁66の周りに半径方向に配置されている。一部の実施形態では、ストラット84は互いから均等に離間されている。ストラット84の外側の面がリップ74b及び80の外側面と面一になるように、ストラップ84はそれぞれ凸状に湾曲した外側面を有している。プランジャ60が通路32内で軸方向を相反方向に並進運動する際にストラット84の外側面が面30に直に係合し、面30との気密及び/又は水密シールを形成するように、ストラット84の外側面はストラット84の長さに沿って連続的に湾曲していて延長部16の面30の曲率に合致している。ストラット84の外側面が面30に直に係合しているとき、壁66の面70は
図2-
図6に示されている様に面30から離間されている。
【0030】
[0045]一部の実施形態では、プランジャ60が通路32内で延長部16に対して軸方向を相反方向に動くことが防止されるようにプランジャ60を延長部16と接続するために、プランジャ60のフランジ82は、
図7-
図11に示されている様に、延長部16のフランジ28とのツイストロックを形成する。プランジャ60のフランジ82は、
図9-
図11に示されている様にプランジャ60の壁66に面する鉛直面を有する内方突出部82dを含んでいる。突出部82dの上面はフランジ82の下面82aに面していて、
図9-
図11に示されている様にツイストロックがロック位置に入るとフランジ28の下面28cに直に係合するように構成されている。具体的には、プランジャ60は、通路32の中へ挿入され、延長部16に対して軸方向に
図2の矢印Aで示されている方向に、プランジャ60が
図7に示されている様に通路32の中へ一杯まで挿入され軸T1が軸T2を横断して延びるまで進められる。一部の実施形態では、軸T1は軸T2に垂直に延びることができる。軸T1が軸T2を横断して延びているときは、ツイストロックはアンロック位置にあり、プランジャ60は延長部16に対して軸方向に並進運動自在である。そこでプランジャ60を延長部16に対して時計回りの方向又は反時計回りの方向に回転させて、
図8に示されている様に軸T1を軸T2と平行及び/又は同軸にする。一部の実施形態では、プランジャ60は延長部16に対して軸T1が軸T2と平行及び/又は同軸になるまで時計周りの方向に90度回される。軸T1が軸T2と平行及び/又は同軸になったときツイストロックはロック位置に入り、プランジャ60が通路32内で延長部16に対して軸方向を相反方向に動くのを防止する。プランジャ60が延長部16に対して軸方向を相反方向に並進運動するのを防止するための他のロック機構を使用してプランジャ60を延長部16とロックすることも構想される。例えば、一部の実施形態では、プランジャ60が通路32内で延長部16に対して軸方向に動くことを防止されるようにプランジャ60を延長部16と接続するために、リップ80が延長部16の内側面30の内ねじ部と噛み合う外ねじ部を含んでいてもよいだろう。
【0031】
[0046]一部の実施形態では、プランジャ60が通路32の中へ一杯まで挿入されるとプランジャ60を主本体12へ固定して、プランジャ60が延長部16に対して軸方向に動くのを防止し、またプランジャ60が延長部16に対して回転するのを防止するように、フランジ28、82を配置させる構成の例えばキャップ86(
図12)の様なクリップをシステム10が含んでいる。つまり、フランジ28、82がキャップ86の中に配置されると、プランジャ60は軸方向を相反方向に動くのを防止されるわけである。キャップ86は第1部分88及び第2部分90を含んでいる。部分90は部分88と同一である。部分88、90は、それぞれ、部分88、90の互いに反対側の上面及び下面を貫いて延びているアーチ状カットアウト92を含んでいる。部分88の側面94が部分90の側面94に係合したときカットアウト92同士がルーメン72と同軸の開口部を形成する。カットアウト92によって画定される開口部はルーメン72と同じ幅及び同じ直径を有していて、ここに論じられている様に、例えばプランジャ96の様な内側の即ち第2段のプランジャをカットアウト92によって画定される開口部を通してルーメン72の中へ挿入させることができるようにしている。部分88、90は、それぞれ、部分88、90の上面と下面の間に配置されている側方空洞部95を含んでいる。空洞部95は、それぞれ、部分88の面94が部分90の面94に係合したときにフランジ28、82の部分を配置させる構成である。
【0032】
[0047]プランジャ96は端98と端100の間を延びている。端100は、ルーメン72の直径より大きい直径を有するフランジ102を含んでいて、プランジャ96がルーメン72の中へ一杯まで挿入されたときフランジ102がルーメン72の中へ挿入されないようになっている。むしろフランジ102は、プランジャ96がルーメ72の中へ一杯まで挿入されたときフランジ82に係合する。つまり、プランジャ96がルーメン72の中へ一杯まで挿入されるとフランジ102の下面102aがフランジ82の上面82cに直に係合して、プランジャ96がプランジャ60に対して遠位方向に並進運動するのを防止する。プランジャ96は、プランジャ96がルーメン72の中へ一杯まで挿入されてもプランジャ96の端98の端面がプランジャ60の端面62を通って延びないような最大長さを有している。つまり、プランジャ96がルーメン72の中へ一杯まで挿入されたとき、端98の端面はルーメン72内に位置付けられている。プランジャ96は、拡大先端部104と、フランジ102から先端部104まで連続的に延びている本体106と、を含んでいる。本体は、円筒状をしていて、フランジ102から先端部104まで均一直径を有している。先端部104は本体106の最大直径より大きい最大直径を有している。先端部104がルーメン72内で軸方向に動く際に先端部104の外側面がプランジャ60の面68に直に係合して面68との気密又は水密シールを形成するように、先端部104の最大直径はルーメン72の直径よりわずかに小さい。先端部104の外側面が面68に直に係合しているとき本体106の外側面は
図2-
図6に示されている様に面68から離間されている。
【0033】
[0048]一部の実施形態では、本体106及び/又はフランジ102は、例えばここに論じられている材料のうちの1つ又はそれ以上の様な、剛性材料から形成することができる。一部の実施形態では、先端部104は、本体106及び/又はフランジ102を形成しているのと同じ材料から形成されている。一部の実施形態では、先端部104は本体106及び/又はフランジ102を形成している材料とは異なる材料から形成されている。一部の実施形態では、先端部104の外側面が面68に接したときに先端部が面68とのシールを形成するように先端部104は弾性材料から形成されている。一部の実施形態では、先端部104は、
図4に示されているように間に溝110を画定している離間された周囲リッジ108a、108bを含んでいる。一部の実施形態では、溝110には、例えばOリング76に類似するOリングの様なガスケットが配置されていて、プランジャ96がルーメン72内に位置付けられたときにリッジ108a、108bの外側面及び/又は溝110内のOリングが面68との気密及び/又は水密シールを形成するようになっている。
【0034】
[0049]ここに論じられている様にプランジャ60及び/又はプランジャ96が通路32の中へ挿入されたときに通路32及び/又はルーメン72の内の空気がプランジャ96を出てゆけるようにするために、一部の実施形態ではプランジャ96は例えば通気弁又は逆止弁112(
図9、
図10、及び
図13-
図16)の様な弁を含んでいる。弁112は、空洞部114と、空洞部114の底に配置されているワッシャ116と、を含んでいる。ワッシャ116は、ワッシャ116の厚さを貫いて延びている開口部118を含んでいて、開口部118が空洞部114と連通するようになっている。一部の実施形態では、開口部118は、例えば、円形、楕円形、長楕円形、三角形、矩形、方形、多角形、不定、均一、非均一、可変、管状、及び/又はテーパの様な、様々な断面構成を有することができる。一部の実施形態では、ワッシャ116は、例えば超音波溶接又は接着剤を使用して、先端部104側へ組み立てられている。一部の実施形態では、ワッシャ116は先端部104とモノリシックに及び/又は一体的に形成されている。空洞部114は、第1部分114a及び部分114aの上方に配置されている第2部分114bを含んでいる。部分114aは、部分114bの最大直径より大きい最大直径を有している。一部の実施形態では、空洞部114は部分114aと部分114bの間にテーパ部分を含んでいる。一部の実施形態では、空洞部114は
図9に示されている様にフランジ102の上面102bを貫いて延びている。一部の実施形態では、空洞部114はフランジ102の手前で終わっていて、空洞部114は
図10に示されている様にフランジ102の上面102bを貫いて延びていない。弁112は、空洞部114の部分114a内に可動に配置されている例えば逆止ボール120の様なボールを含んでいる。空洞部114がフランジ102の上面102bを貫いて延びていない実施形態では、弁112は、
図13に示されている様に空洞部114の部分114bと連通している第1端122aと、本体106の外側面を貫いて延びている第2端122bと、を有する通気口122を含んでいて、ここに論じられている様にルーメン72及び/又は通路内の空気が空洞部114に進入し通気孔122を通ってプランジャ96を出てゆけるようにしている。ボール120は、ここに論じられている様に、ボール120が開口部118及び部分114bを完全に封鎖できるように開口部118の直径及び空洞部114の部分114bの直径より大きい最大直径を含んでいる。
【0035】
[0050]弁112は、
図13に示されている第1位置と
図15に示されている第2位置と
図16に示されている第3位置の間で可動である。具体的には、重力がボール120の一部分を開口部118内に位置決めされるように仕向けて、
図13に示されている様にボール120が開口部118を完全に封鎖又は閉鎖するようにさせる。プランジャ96が延長部16及び/又はプランジャ60に対して軸方向に
図2に矢印Aで示される方向に動かされると、延長部16の通路32及び/又はプランジャ60のルーメン72内の空気がボール120を空洞部114内で上向きに空洞部114の部分114bに向かって動かしてゆき、その結果、ボール120は
図15に示されている様に空洞部114の部分114a内で浮いて、空気がボール120の周りを進んで空洞部114の部分114bへ入ってゆけるようにする。そして空気は部分114bから外へ通気孔122を通って進み、空気は通気孔122の端122bを通ってプランジャ96を出てゆくことになる。これは、空気が先端部104より上に位置するルーメン72の部分の中へ入ってゆけるようにするので、空気はシステム10の周囲の環境の中へルーメン72の近位開口部を通って進んでゆくことができる。例えば材料Mの様な材料が空洞部114の部分114aの中へ開口部118を通って入ってゆくと、材料Mはボール120を空洞部114内で上向きに空洞部114の部分114bに向けて動かし、その結果、ボール120は
図16に示されている様に空洞部114のテーパ部分114c内に着座し、材料Mが空洞部114の部分114bの中へ入ってゆくのを阻む。一部の実施形態では、基部14の端面20は
図9及び
図10に示されている様に中央突出部20aを含んでいる。突出部20は、プランジャ60が延長部16の中へ一杯まで挿入されプランジャ96がプランジャ60の中へ一杯まで挿入されたとき、開口部118の中に位置付けられる。
【0036】
[0051]一部の実施形態では、プランジャ96は、それぞれが先端部104からフランジ102まで連続的に延びている離間されたストラット124、を含んでいる。ストラット124は本体106の周りに半径方向に配置されている。一部の実施形態では、ストラット124は互いから均等に離間されている。ストラット124は、それぞれ、凸状に湾曲した外側面を有している。ストラット124の外側面は、ストラット124の長さに沿って連続的に湾曲していてプランジャ60の面68の曲率に合致しているので、ストラット124の外側面は面68に直に係合し、プランジャ96がルーメン72内で軸方向を相反方向に並進運動する際に面68との気密及び/又は水密シールを形成する。ストラット124の外側面が面68に直に係合しているとき、プランジャ96の本体106は、例えば
図9及び
図10に示されている様に、面68から離間されている。
【0037】
[0052]作動及び使用において、システム10は材料Mを混合する及び/又は分注するのに使用することができる。一部の実施形態では、材料Mは、例えば、液体、ゲル、ペースト、セメント、ガム、軟膏、クリーム、及び/又は泡沫、の様な材料を備えている。一部の実施形態では、材料Mは、例えば骨セメントの様な骨充填材材料を備えている。一部の実施形態では、骨セメントは、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA);メチルメタクリレート(MMA);リン酸カルシウム;例えばPLA、PGA、又はそれらの組合せの様な再吸収性ポリマー;例えば石灰化骨の粒子又は線維の様な同種移植片を伴う再吸収性ポリマー;Osteotech Inc.によって販売されているPlexur(登録商標)、又はそれらの組合せ、を備えている。一部の実施形態では、骨セメントは高粘性骨セメントである。一部の実施形態では、骨セメントは、医療部位に侵入するように、そしてまた医療処置中の骨セメントの移動を防止するように、少なくとも500パルカル-秒(Pa-s)とされる粘度を有している。一部の実施形態では、骨セメントは少なくとも600Pa-sとされる粘度を有している。一部の実施形態では、骨セメントは少なくとも800Pa-sとされる粘度を有している。一部の実施形態では、骨セメントは少なくとも1,000Pa-sとされる粘度を有している。一部の実施形態では、骨セメントは液体成分と粉体成分を備えている。一部の実施形態では、液体成分と粉体成分は、2つの成分の混合開始後2分で骨セメントが少なくとも500Pa-sの粘度を有するように混ぜ合わされるか又はそれ以外のやり方で組み合わされる。一部の実施形態では、液体成分と粉体成分は、2つの成分の混合開始後5分で骨セメントが少なくとも500Pa-sの粘度を有するように混ぜ合わされるか又はそれ以外のやり方で組み合わされる。一部の実施形態では、液体成分と粉体成分は、2つの成分の混合開始後10分で骨セメントが少なくとも500Pa-sの粘度を有するように混ぜ合わされるか又はそれ以外のやり方で組み合わされる。一部の実施形態では、骨セメントは重合促進剤を備えている。
【0038】
[0053]材料Mは、材料Mが通路32の底に位置付けられる及び/又は基部14の端面20に接するように通路32の中へ挿入される。材料Mは、弁52が以上に論じられ
図1-
図3及び
図12に示されている第1方位にあって弁54がチャネル56を封鎖しているときに通路32の中へ挿入される。材料Mが例えば液体成分と粉体成分の様な複数の成分を備えているという一部の実施形態では、材料Mのそれら構成要素は材料Mを通路32の中へ挿入する段階に先立って混合されるようになっていてもよい。混合された材料Mは、次いで、ここに論じられている通路36の中へ挿入される。材料Mが例えば液体成分と粉体成分の様な複数の成分を備えているという一部の実施形態では、材料Mのそれら構成要素はここに論じられている様に通路32内で混合されるようになっていてもよい。一部の実施形態では、それら構成要素は、通路32の内で又は通路32の外で、圧力、機械的撹拌、スタティックミキシング、又はそれらの組合せを使用して混合することができる。
【0039】
[0054]材料Mが通路32の中へ挿入された後、プランジャ96の先端部104及び本体106が、ここに論じられている様にプランジャ60のルーメン72の中へ挿入されてプランジャ組立体が形成される。プランジャ96がルーメン72の中へ挿入されてプランジャ組立体を形成すると、ここに論じられ
図2に示されている様に、フランジ102の下面102aがフランジ82の上面82cに直に係合する。プランジャ96がルーメン72の中へ挿入されると、ここに論じられている様に、先端部104の外側面及び溝110内に配置されているOリングがプランジャ60の面68に直に係合して面68との気密又は水密シールを形成する。プランジャ組立体は、
図2に示されている様に、プランジャ60の端面62が通路32の底を画定している基部14の端面20から離間されるようにして通路32の中へ挿入される。プランジャ組立体が通路32の中へ挿入されると、ここに論じられている様に、リップ74a、74bの外側面及び/又はプランジャ60のO-リング76が延長部16の面30との気密及び/又は水密シールを形成する。プランジャ組立体が通路の中へ挿入されてゆく際、通路32内の空気はここに論じられている様にプランジャ96の弁112を通って脱出することができる。一部の実施形態では、プランジャ60の端面62が材料Mに触れるようにプランジャ組立体は通路32の中へ挿入される。一部の実施形態では、プランジャ組立体は、
図2に示されている様にプランジャ60の端面62が材料Mから離間されるようにして通路32の中へ挿入される。一部の実施形態では、プランジャ組立体が通路32の中へ挿入される量は通路32内の材料Mの体積に依存する。例えば、プランジャ組立体は、通路32内の材料Mの体積が少ないときは通路32の中へ更に奥まで挿入することができる。但し、通路32内の材料Mの体積が増加した場合、プランジャ組立体は通路の中へそれほど奥まで挿入されない。
【0040】
[0055]プランジャ60は、通路32内で主本体12及びプランジャ96に対して軸方向に
図2の矢印Aで示されている方向に、プランジャ60の端面62が
図3に示されている様に通路32の底を画定している壁に係合するように動かされる。プランジャ60の端面62が通路32の底を画定している壁に係合すると、プランジャ60は通路32内に完全に着座したことになる。一部の実施形態では、プランジャ60は、プランジャ60が延長部16に対して軸方向に動くことを防止されるようにプランジャ60を延長部16に対して固定するため、ここに論じられ
図7-
図11に示されているツイストロックをアンロック位置からロック位置へ動かすことによって延長部16と接続される。一部の実施形態では、プランジャ60は、プランジャ60が延長部16に対して軸方向に動くことを防止されるようにプランジャ60を延長部16に対して固定するため、ここに論じられているキャップ86を使用して延長部16と接続される。プランジャ60が主本体12及びプランジャ96に対して矢印Aで示される方向に動いてゆくと、材料Mが
図3及び
図4に示されている様にプランジャ60のルーメン72の中へ進む。ルーメン72は通路32より狭い直径を有しているので、同量の入力の力でも、ルーメンがプランジャの端面62を貫いて延びていない場合に生じるはずの圧力より大きい圧力を材料Mに対し生じさせる。この圧力の増幅は、材料Mを分注するのに必要な作動力が少なくて済むことを意味する。一部の実施形態では、プランジャ60は主本体12及びプランジャ96に対して矢印Aで示される方向に、ここに論じられ
図3に示されている様にプランジャ60のフランジ82の下面82aが延長部16のフランジ28の上面28aに直に係合するまで動かされる。プランジャ60が主本体12に対して動かされ、プランジャ96が矢印Aで示される方向に動かされてゆくと、プランジャ96のフランジ102は
図3及び
図4に示されている様にプランジャ60のフランジ82から離間された状態になる。
【0041】
[0056]弁52は、弁体54がチャネル56を封鎖している、
図1-
図3、
図7、
図8、及び
図12に示されている第1方位から、
図4-
図6に示されている第2方位へと、弁体54をフィッティング40に対して回転させることによって動かされ、その結果、ここに論じられ
図4に示されている様にチャネル56が開口部38及びダクト48と整列する。一部の実施形態では、ここに論じられている様に、キャップ86は、部分88の面94が部分90の面に係合しフランジ28、82が部分88、90の空洞部95内に配置されてプランジャ60を主本体12へ固定するようにして、延長部16及びプランジャ60へ連結される。一部の実施形態では、部分88は、フランジ28、82が空洞部95内に配置された後も部分90へ取り外し可能に連結されたままである。一部の実施形態では、部分88は、例えば一方又は両方の面94へ接着剤を塗布することによって、部分90と永久的に接合されてもよい。
【0042】
[0057]弁52が第1方位から第2方位へ動かされた後、プランジャ96は主本体及びプランジャ20に対して軸方向に矢印Aで示される向きに動かされ、その結果、プランジャ96の先端部104が
図5に示されている様に材料Mをルーメン72から外へ開口部38、チャネル56、及びダクト48を通して押し出す。プランジャ96は主本体12及びプランジャ20に対して軸方向に、同じく
図5に示されている様に、フランジ102の底面102aがフランジ82の上面82cに直に係合し、材料M全てがルーメン72から外へ開口部38、チャネル56、及びダクト48を通して押し出されてしまうまで進められる。一部の実施形態では、
図6に示されている様に、プランジャ96を主本体12及びプランジャ60に対して軸方向に動かす段階に先立ってシリンジ44をフィッティング40のハブ42へ連結し、プランジャ96が主本体12及びプランジャ20に対して軸方向に動かされると材料Mがルーメン72から開口部42を通ってシリンジ44の中へ押し出されるようにすることもできる。次いで医師はシリンジ44をハブ42から取り外し、材料Mをシリンジ44から骨内の(単数又は複数の)穴、(単数又は複数の)骨折部、(単数又は複数の)空隙、(単数又は複数の)窪み、などへ注入して同箇所を少なくとも部分的に材料Mで充填して骨の構造的完全性を維持又は改善することができる。
【0043】
[0058]一部の実施形態では、システム10を単段式プランジャとして使用することもできる。その様な実施形態では、材料Mは通路32の中へ、材料Mが通路32の底に位置付けられるように及び/又は基部14の端面20に接するように挿入される。次いでプランジャ組立体が通路32の中へ挿入される。プランジャ組立体が通路32の中へ挿入されてゆくと、延長部の通路32内の空気はここに論じられている様にプランジャ96の弁112を通って通路32を出てゆくことができる。次いでプランジャは材料Mを開口部38、チャネル56、及びダクト48を通して押し出す。一部の実施形態では、プランジャ組立体を主本体12に対して動かす段階に先立ってシリンジ44をフィッティング40のハブ42へ連結し、プランジャ組立体が主本体12及びプランジャ20に対して軸方向に動かされると材料Mが開口部48を通ってシリンジ44の中へ移動するようにすることもできる。次いで医師はシリンジ44をハブ42から取り外し、材料Mをシリンジ44から骨内の(単数又は複数の)穴、(単数又は複数の)骨折部、(単数又は複数の)空隙、(単数又は複数の)窪み、などへ注入して同箇所を少なくとも部分的に材料Mで充填して骨の構造的完全性を維持又は改善することができる。
【0044】
[0059]一部の実施形態では、分注システム10の1つ又はそれ以上の構成要素を収容しているキットが提供されている。キットはここに論じられている実施形態の何れかからの構成要素を含んでいてもよい。一部の実施形態では、材料Mはここに論じられている骨セメントであり、キットは、キットの中身を使用して骨セメントを混合及び/又は分注するための使用説明書を含んでいる。
【0045】
実施例1
[0060]ここに論じられているシステム10の装置と同様の二段式ミキサープランジャを試験して、骨セメントを突き入れる場合にプランジャを突き動かすのに要する力の差を求めた。試験は18℃で行った。二段式ミキサープランジャは、二段式ミキサープランジャのミキサー部にクリップ留めされるバイオネットマウント型二段式プランジャを含んでいる。この試験で使用される二段式ミキサープランジャは、ここに論じられている実施形態であって、例えばフランジ28、82がここに論じられている様にツイストロックを形成している実施形態の様な、キャップ86を含んでいない実施形態と同じである。二段式ミキサープランジャは以下の様に性能を発揮した。
【0046】
【0047】
実施例2
[0061]ここに論じられているシステム10の装置と同様の二段式ミキサープランジャを試験して、骨セメントを突き入れる場合にプランジャを突き動かすのに要する力の差を求めた。試験は18℃で行った。二段式ミキサープランジャは、第1段プランジャをミキサー部へ保持するための別体のクリップを含んでいる。この試験で使用される二段式ミキサープランジャは、ここに論じられ
図7に示されている、キャップ86を含んでいる実施形態と同じである。二段式ミキサープランジャは以下の様に性能を発揮した。
【0048】
【0049】
[0062]
ここに開示されている実施形態に対し様々な修正が成され得るものと理解しておきたい。従って、以上の説明は、限定を課すものではなく様々な実施形態の例示にすぎないと解釈されるべきである。当業者には、ここに付随の特許請求の範囲の範囲及び精神の内での他の修正型が構想されるであろう。
【符号の説明】
【0050】
10 分注システム
12 主本体
14 基部
16 延長部
18、20 基部の端面
20a 端面の中央突出部
22、24 延長部の端
26 リブ
28 フランジ
28a フランジ28の上面
28b フランジ28の側壁
28c フランジ28の下面
30 延長部16の内側面
32 通路
34 目盛線
36 表示
38 単一開口部
40 フィッティング
42 ハブ
44 シリンジ
46 内ねじ部
48 ダクト
50 空洞部
52 弁
54 弁体
56 チャネル
58 タブ
60 外側の又は第1のプランジャ
62、64 プランジャの端面
66 壁
68 壁の内側面
70 壁の外側面
72 ルーメン
74a、74b リップ
75 溝
76 Oリング
78 テーパ部分
80 周囲リップ
82 フランジ
82a フランジ82の下面
82b フランジ82の側壁
82c フランジ82の上面
82d フランジ82の内方突出部
84 ストラット
86 キャップ
88 キャップ86の第1部分
90 キャップ86の第2部分
92 カットアウト
94 第1部分88の側面
95 空洞部
96 内側の又は第2のプランジャ
98、100 プランジャ96の端
102 フランジ
102a フランジ102の下面
102b フランジ102の上面
104 拡大先端部
106 本体
108a、108b 周囲リッジ
110 溝
112 通気弁又は逆止弁
114 空洞部
114a 空洞部114の第1部分
114b 空洞部114の第2部分
114c 空洞部114のテーパ部分
116 ワッシャ
118 開口部
120 逆止ボール
122 通気孔
122a 通気口122の第1端
122b 通気口122の第2端
124 ストラット
A プランジャの運動方向
M 材料
T1、T2 横軸