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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/44 20060101AFI20221221BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
B65H3/44
G03G15/00 437
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019004212
(22)【出願日】2019-01-15
(65)【公開番号】P2020111442
(43)【公開日】2020-07-27
【審査請求日】2022-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 亜希
(72)【発明者】
【氏名】若菜 徹
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-140094(JP,A)
【文献】特開2003-196060(JP,A)
【文献】特開2004-238102(JP,A)
【文献】特開昭62-288861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 3/44
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
挿入紙が積載される複数のトレイを有し、前記画像形成部によって画像が形成された用紙の間に、前記複数のトレイに積載された挿入紙を挿入するインサータと、
前記複数のトレイのうち挿入紙が給送される第一のトレイを指定する情報を含む印刷ジョブを受信する受信部と、
前記第一のトレイから挿入紙が無くなった場合に前記複数のトレイのうちの挿入紙が積載された第二のトレイから挿入紙を給送する自動給送切替を実行する制御部と、
前記自動給送切替を行うことを設定する設定手段と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷ジョブにおける1回目の挿入紙が前記第一のトレイから給送された後に挿入紙が前記第一のトレイにない場合は、前記自動給送切替の設定に基づいて前記自動給送切替を実行し、前記印刷ジョブにおける前記1回目の挿入紙が前記第一のトレイにない場合は、前記自動給送切替の設定に拘わらず前記自動給送切替を実行しない、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
表示部を更に備え、
前記制御部は、前記印刷ジョブにおける前記1回目の挿入紙が前記第一のトレイにない場合に前記第一のトレイに挿入紙が積載されていない旨の警告を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、2回目以降の挿入紙の給送時に、前記第一のトレイ及び前記第二のトレイに挿入紙が積載されていない場合は、前記警告を前記表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷ジョブに設定された挿入紙は、表紙、裏表紙又は合紙であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記印刷ジョブは、ページ記述言語で記述されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記自動給送切替を実行する場合、前記1回目の挿入紙と同じ種類の挿入紙を前記第二のトレイから給送するように前記インサータを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記インサータは、前記複数のトレイのそれぞれに挿入紙を検知する用紙センサを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿入紙が積載される複数のトレイを有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが任意のアプリケーションで生成したドキュメントデータを、プリンタドライバを介して、印刷物を生成することが可能な画像形成装置が知られている。さらに、画像形成装置に接続されているインサータから、予め印刷されたプレプリント紙(以下、挿入紙という)を給送し、印刷物中に挿入紙を挿入する挿入機能が知られている。挿入機能としては、挿入紙を本文(印刷物)の先頭に挿入する表紙機能、本文(印刷物)の最後に挿入する裏表紙機能及び本文(印刷物)の間に挿入する合紙機能が知られている。
【0003】
また、インサータは、トレイ上に多くの挿入紙をセットできない構造を有するものが多い。そのため、大量の挿入紙を必要とする印刷物を生成する場合、トレイ上の挿入紙がすぐに無くなることがある。その場合、トレイ上の挿入紙が無くなるたびにユーザがトレイ上に挿入紙を補給する必要があり、ワークフローとしての効率がよくない。
【0004】
そこで、特許文献1は、インサータに設けられた複数のトレイを自動的に切り替える自動給送切替機能を画像形成装置に設けることによって、ワークフローの改善を図っている。例えば、プリンタドライバによって指定された第一のトレイに挿入紙が無い場合であっても第二のトレイに挿入紙がある場合、自動給送切替機能によって第二のトレイから挿入紙を給送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-239296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
プリンタドライバによって指定される挿入紙情報は、挿入紙の給送部、挿入紙のサイズ及び挿入紙の種類を含む。しかし、プリンタドライバによって挿入紙の給送部のみが指定された挿入紙情報が画像形成装置へ入力されることがある。この挿入紙情報においては、挿入紙のサイズ及び挿入紙の種類の設定が不定である。例えば、プリンタドライバから出力される挿入紙情報は、挿入紙の給送部が第一トレイであり、挿入紙のサイズが指定無しであり、挿入紙の種類が指定無しであることを表していることがある。また、第一のトレイに挿入紙が積載されていない場合、第一のトレイの挿入紙のサイズ及び挿入紙の種類は、未定義の状態(挿入紙情報が不定の状態)である。つまり、プリンタドライバから出力される挿入紙情報の挿入紙のサイズ及び挿入紙の種類は不定であり、第一のトレイの挿入紙情報は未定義の状態である。このような場合であっても、第一のトレイに挿入紙が無く、第二のトレイに挿入紙があれば、従来の自動給送切替機能によって現在の給送部(カレント給送部)が第一のトレイから第二のトレイへ切り替えられて挿入紙が給送される。
【0007】
しかし、ユーザは、プリンタドライバによって第一のトレイを指定しているので、第二のトレイに積載されている挿入紙がユーザの所望するサイズ及び種類の挿入紙でないことがある。その場合、ユーザが意図していない挿入紙が給送される(誤給送)。挿入紙は、特別な用紙である可能性が高いので、挿入紙の誤給送は避ける必要がある。
【0008】
そこで、本発明は、ユーザが意図していない挿入紙の給送を防止することができる画像形成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の一実施例による画像形成装置は、
用紙に画像を形成する画像形成部と、
挿入紙が積載される複数のトレイを有し、前記画像形成部によって画像が形成された用紙の間に、前記複数のトレイに積載された挿入紙を挿入するインサータと、
前記複数のトレイのうち挿入紙が給送される第一のトレイを指定する情報を含む印刷ジョブを受信する受信部と、
前記第一のトレイから挿入紙が無くなった場合に前記複数のトレイのうちの挿入紙が積載された第二のトレイから挿入紙を給送する自動給送切替を実行する制御部と、
前記自動給送切替を行うことを設定する設定手段と、
を備え
前記制御部は、前記印刷ジョブにおける1回目の挿入紙が前記第一のトレイから給送された後に挿入紙が前記第一のトレイにない場合は、前記自動給送切替の設定に基づいて前記自動給送切替を実行し、前記印刷ジョブにおける前記1回目の挿入紙が前記第一のトレイにない場合は、前記自動給送切替の設定に拘わらず前記自動給送切替を実行しない、
ことを特徴とする。

【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが意図していない挿入紙の給送を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】印刷システムを示す図。
図2】MFPを示す図。
図3】データ処理システムのブロック図。
図4】印刷システムの制御動作を示す流れ図。
図5】プリンタドライバ処理を示す流れ図。
図6】プリンタ処理を示す流れ図。
図7】ページ生成処理を示す流れ図。
図8】印刷処理を示す流れ図。
図9】挿入紙ページ処理を示す流れ図。
図10】1回目の挿入紙処理を示す流れ図。
図11】2回目以降の挿入紙処理を示す流れ図。
図12】通常ページ処理を示す流れ図。
図13】インサータ自動切替設定画面を示す図。
図14】挿入紙無し警告画面を示す図。
図15】印刷設定画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(ネットワーク構成)
まず、図1を用いて、印刷システム100のネットワーク構成を説明する。図1を用いて、印刷システム100を示す図である。印刷システム100は、外部機器としてのホストコンピュータ(以下、PCという)101と、印刷装置としてのMFP102と、PC101とMFP102を電気的に接続するLAN、Wi-Fi等のネットワーク103を有する。PC101は、任意のアプリケーション等を用いて文書データを作成し、プリンタドライバ等で印刷データを作成する。MFP102は、複写機にFAX機能及びプリンタ機能を付加した複合機(Multi‐Function Peripheral)である。MFP102は、プリンタ機能として、例えば、電子写真方式の画像形成装置を含む。
【0013】
(MFP)
次に、図2を用いて、MFP102を説明する。図2は、MFP102を示す図である。MFP102は、画像形成部としての本体201と、インサータ207と、後処理装置210とを有する。MFP102の本体201には、第一の給送デッキ202、第二の給送デッキ203、第三の給送デッキ204及び第四の給送デッキ205が引き出し可能に設けられている。第一の給送デッキ202、第二の給送デッキ203、第三の給送デッキ204及び第四の給送デッキ205は、MFP102によって画像が形成される記録媒体(以下、用紙という)を収容する複数の用紙給送部である。MFP102の本体201の側部には、手差しトレイ206が設けられている。手差しトレイ206には、MFP102によって印刷される用紙がセットされる。MFP102の上部には、原稿の画像を読み取る画像読取装置(イメージスキャナ)214と、画像読取装置214へ原稿を給送する自動原稿給送装置215が設けられている。
【0014】
(インサータ)
インサータ207は、MFP102の本体201に接続されている。インサータ207には、インサータへ挿入される挿入紙がセットされる複数のトレイ(挿入紙給送部)が設けられている。本実施例においては、インサータ207は、第一のトレイ208及び第二のトレイ209が設けられている。第一のトレイ208及び第二のトレイ209は、MFP102によって画像が形成された用紙(印刷物)に挿入すべき挿入紙がセット(積載)される。第一のトレイ208及び第二のトレイ209は、第一のトレイ208及び第二のトレイ209に挿入紙がセットされたか否かを検出する用紙センサ218、219がそれぞれ設けられている。第一のトレイ208には、第一の給送手段としての第一の給送ローラ108が設けられている。第一の給送ローラ108は、第一のトレイ208にセットされた挿入紙をインサータ207へ給送する。第二のトレイ209には、第二の給送手段としての第二の給送ローラ109が設けられている。第二の給送ローラ109は、第二のトレイ209にセットされた挿入紙をインサータ207へ給送する。
【0015】
(後処理装置)
フィニッシャー(以下、後処理装置という)210は、インサータ207に接続されている。後処理装置210には、MFP102によって画像が形成された用紙とインサータ207によって挿入された挿入紙が排出される複数の排出トレイが設けられている。本実施例においては、後処理装置210は、第一の排出トレイ211、第二の排出トレイ212及び第三の排出トレイ213が設けられている。
【0016】
(データ処理システム)
次に、図3を用いて、PC101及びMFP102のデータ処理システム110を説明する。図3は、データ処理システム110のブロック図である。PC101は、プリンタドライバ303、記憶領域304及び通信インタフェイス(以下、I/Fという)305を有する。ドキュメントデータ302は、記憶領域304に保存される。ドキュメントデータ302は、PC101にインストールされた文書作成アプリケーションによって作成される。プリンタドライバ303は、ドキュメントデータ302からPDL(Page Description Language)データを作成する。ここで、PDLは、PS(PostScript)、PCL(Printer Command Language)、LIPS(LBP Image Processing System)等のページ記述言語である。もちろん、PDLは、前述以外のページ記述言語であってもよい。記憶領域304は、ドキュメントデータ302及びドキュメントデータ302を作成するための文書作成アプリケーションを保存する。記憶領域304は、プリンタドライバ303を保存していてもよい。I/F305は、プリンタドライバ303によって作成されたPDLデータ(印刷ジョブ)をMFP102へネットワーク103を介して送信する。
【0017】
MFP102は、I/F307、データ受信部308、インタプリタ309、レンダラ311、イメージデータ記憶部312、プリンタエンジン313、画像読取装置214、記憶部315、制御部316及びユーザインタフェイス(以下、UIという)を有する。I/F307は、PC101から送信されるPDLデータを受け取る。データ受信部308は、I/F307を介してPDLデータを受信し、保存する。インタプリタ309は、データ受信部308によって受信されたPDLデータを解析する。インタプリタ309は、PS、PCL、LIPS等のPDLのフォーマットを解析できる。インタプリタ309は、PS、PCL、LIPS以外のフォーマットを解析してもよい。インタプリタ309は、データ受信部308によって受信されたPDLデータを解析する。制御部316は、インタプリタ309によって解析されたPDLデータを中間データ310へ変換する。レンダラ311は、中間データ310を解析し、イメージデータへ変換する。イメージデータ記憶部312は、レンダラ311の処理結果として得られるイメージデータを保存する。プリンタエンジン313は、イメージデータ記憶部312に保存されているイメージデータをビデオデータへ変換して画像形成動作を実行する。
【0018】
画像読取装置214は、原稿の画像を読み取る。画像読取装置214によって読み取られた画像は、イメージデータとしてイメージデータ記憶部312に保存される。記憶部315は、イメージデータ記憶部312に保存されているイメージデータを保存し、また、各種印刷の設定情報を保存する。制御部316は、各種処理を行なうためのプログラムを実行する。UI317は、ユーザがMFP102を操作するための操作画面を表示する。また、UI317は、MFP102に設定された設定情報を示す表示画面を表示する。制御部316は、UI317の操作画面を介してユーザによって設定された設定値を記憶部315に保存する。
【0019】
(印刷システムの制御動作)
次に、図4を参照して、印刷システム100の制御動作を説明する。図4は、印刷システム100の制御動作を示す流れ図である。印刷システム100は、PC101とMFP102がネットワーク103で接続されている。PC101にインストールされた文書作成アプリケーションによって生成されたドキュメントデータ302は、プリンタドライバ303によってPDLデータへ変換される。PDLデータは、I/F305、ネットワーク103及びI/F307を介してMFP102へ送信される。その後、制御部316は、給送手段としての第一の給送デッキ202、第二の給送デッキ203、第三の給送デッキ204、第四の給送デッキ205及び手差しトレイ206のいずれかから用紙を給送する。MFP102は、PDLデータから変換されたイメージデータに基づいて用紙に画像を形成する。また、制御部316は、インサータ207の第一のトレイ208又は第二のトレイ209から挿入紙を給送する。そして、制御部316は、用紙及び挿入紙を第一の排出トレイ211、第二の排出トレイ212又は第三の排出トレイ213へ排出する。
【0020】
ステップS401(以下、「ステップ」を省略する)で、制御部316は、印刷システム100の制御動作を開始する。S402で、制御部316は、UI317にインサータ自動切替設定画面を表示する。ユーザは、設定手段としてのUI317に表示されたインサータ自動切替設定画面からインサータ自動切替(インサータACC)を行うか否かを設定する。
【0021】
図13は、インサータ自動切替設定画面1301を示す図である。インサータ自動切替設定画面1301は、インサータ自動切替タブ1302、ONボタン1303、OFFボタン1304、OKボタン1305及びキャンセルボタン1306を含む。インサータ自動切替タブ1302は、インサータ自動切替設定画面1301が選択されていることを示す。ONボタン1303は、インサータ自動切替を行う場合にユーザによって選択される「ON」の選択肢を示している。OFFボタン1304は、インサータ自動切替を行わない場合にユーザによって選択される「OFF」の選択肢を示している。図13においては、ONボタン1303が選択されてグレイで表示され、OFFボタン1304が選択されずホワイトで表示されており、インサータ自動切替を行うON状態が示されている。OKボタン1305は、インサータ自動切替設定画面1301におけるインサータ自動切替設定を確定させるための確定ボタンである。ユーザがOKボタン1305にタッチすると、インサータ自動切替設定画面1301におけるインサータ自動切替設定が確定する。ユーザは、キャンセルボタン1306にタッチすることによって、インサータ自動切替設定画面1301におけるインサータ自動切替設定をキャンセルすることができる。
【0022】
インサータ自動切替設定画面1301においてインサータ自動切替を行うON状態が設定された場合、インサータ207の第一のトレイ208と第二のトレイ209との間でインサータ自動切替が行われる。逆に、インサータ自動切替を行わないOFF状態が設定された場合、インサータ207の第一のトレイ208と第二のトレイ209との間でインサータ自動切替は行なわれない。なお、インサータ自動切替がON状態に設定された状態で、以下、本実施例を説明する。
【0023】
S403で、PC301は、プリンタドライバ処理を行う。プリンタドライバ処理において、ユーザは、PC101にインストールされた文書作成アプリケーションによってドキュメントデータ302を生成する。プリンタドライバ303は、ドキュメントデータ302からPDLデータを生成する。さらに、プリンタドライバ303は、PDLデータに従って印刷が行われる際に使用される各種設定もあわせて行う。PDLデータは、I/F305、ネットワーク103及びI/F307を介してMFP102へ送信される。なお、S403で実行されるプリンタドライバ処理については、図5を用いて後述する。
【0024】
S404で、MFP102は、プリンタ処理を行う。プリンタ処理おいて、制御部316は、データ受信部308、インタプリタ309及びレンダラ311を制御し、PDLデータを受信し、PDLデータをイメージデータへ変換する。そして、制御部316は、プリンタエンジン313を制御し、イメージデータをビデオデータへ変換し、ビデオデータに基づいて用紙に画像を形成する。また、制御部316は、挿入紙の設定があるか否かを判断するためにPDLデータを解析する。挿入紙の設定があれば、制御部316は、インサータ207から挿入紙を給送し、印刷物へ挿入する。なお、S404で実行されるプリンタ処理については、図6を用いて後述する。S405で、制御部316は、印刷システム100の制御動作を終了する。
【0025】
(プリンタドライバ処理)
次に、図5を用いて、図4のS403で実行されるプリンタドライバ処理を説明する。図5は、プリンタドライバ処理を示す流れ図である。まず、図15を用いて、プリンタドライバ303によってPC301の表示部に表示される印刷設定画面1501を説明する。図15は、印刷設定画面1501を示す図である。印刷設定画面1501は、印刷設定タブ1502、用紙サイズ設定欄1503、用紙給送部設定欄1504、挿入紙設定欄1505、挿入場所設定欄1506、挿入紙給送部設定欄1507及び印刷設定欄1508を含む。印刷設定タブ1502は、PC301の表示部に印刷設定画面1501が表示されていることを示す。用紙サイズ設定欄1503は、本文の用紙サイズを設定するために用いられる。図15においては、「原稿サイズ」が設定されている。「原稿サイズ」の他に「A4サイズ」、「A3サイズ」等のMFP102によって給送可能な用紙サイズが設定可能である。
【0026】
用紙給送部設定欄1504は、本文の用紙を給送する給送部を設定するために用いられる。図15においては、「第一の給送デッキ202」が設定されている。「第一の給送デッキ202」の他に「第二の給送デッキ203」、「第三の給送デッキ204」等のMFP102によって用紙を給送可能な給送部が設定可能である。挿入紙設定欄1505は、挿入紙の種類を設定するために用いられる。図15においては、「合紙」が設定されている。「合紙」の他に「表紙」、「裏表紙」等のインサータ207又はMFP102によって挿入可能な挿入紙の種類が設定可能である。挿入場所設定欄1506は、挿入紙設定欄1505によって設定された「挿入紙」の挿入場所を入力するために用いられる。図15においては、「3,7,9」の3か所が設定されている。「3,7,9」は、本文の3ページ目の前、7ページ目の前及び9ページ目の前に挿入紙を挿入することを示している。なお、ユーザは、PC101に装備されているキーボード(不図示)を使って挿入場所設定欄1506に挿入場所を入力することができる。
【0027】
挿入紙給送部設定欄1507は、挿入紙の給送部を設定するために用いられる。図15においては、「第一のトレイ208」が設定されている。「第一のトレイ208」の他に「第二のトレイ209」等のMFP102に接続されているインサータ207によって給送可能な給送部又は「第二の給送デッキ203」、「第三の給送デッキ204」等のMFP102によって給送可能な給送部が設定可能である。印刷設定欄1508は、挿入紙の印刷を設定するために用いられる。図15においては、「印刷しない」が設定されている。「印刷しない」の他にも「印刷する」が設定可能である。なお、挿入紙をインサータ207から給送する場合、挿入紙に印刷を行うことができないので、「印刷しない」のみが設定可能である。なお、ユーザは、用紙サイズ設定欄1503、用紙給送部設定欄1504、挿入紙設定欄1505、挿入紙給送部設定欄1507及び印刷設定欄1508のそれぞれの右側の上矢印ボタン又は下矢印ボタンをタッチすることによって、設定を変更することができる。
【0028】
S501で、プリンタドライバ処理を開始する。S502で、ユーザは、文書作成アプリケーションによってドキュメントデータ302を生成する。なお、本実施例において、ドキュメントデータ302のサイズは、「A4」であるが、ドキュメントデータ302のサイズは、B5、A3、LTR(レターサイズ)であってもよい。S503で、ユーザは、本文設定を行う。本文設定において、ユーザは、プリンタドライバ303によってPC301の表示部に表示された印刷設定画面1501における本文の用紙サイズ設定欄1503から用紙サイズを設定し、用紙給送部設定欄1504から用紙を給送する給送部を設定する。本実施例では、用紙サイズ設定欄1503に「原稿サイズ」が設定されており、用紙給送部設定欄1504に「第一の給送デッキ202」が設定されている。なお、「原稿サイズ」は、ドキュメントデータ302のページのサイズを示しており、本実施例では「A4」サイズが設定されている。これにより、MFP102の画像形成部としてのプリンタエンジン313が印刷動作を実行する際に、A4サイズの用紙が第一の給送デッキ202からプリンタエンジン313へ給送されることが設定される。
【0029】
S504で、ユーザは、挿入紙設定を行う。挿入紙設定において、ユーザは、印刷設定画面1501における挿入紙設定欄1505から挿入紙の種類を設定し、挿入場所設定欄1506から挿入紙の挿入場所(挿入位置)を設定し、挿入紙給送部設定欄1507から挿入紙を給送する給送部を設定する。また、ユーザは、 印刷設定欄1508から、挿入紙に画像を形成するか否かを設定する。本実施例では、挿入紙設定欄1505に「合紙」が設定されており、挿入場所設定欄1506に「3,7,9」が設定されており、挿入紙給送部設定欄1507に「第一のトレイ208」が設定されており、印刷設定欄1508に「印刷しない」が設定されている。これにより、インサータ207の第一のトレイ208から合紙が給送され、本文の3ページ目の前、7ページ目の前及び9ページ目の前に合紙が挿入されることが設定される。
【0030】
S505で、プリンタドライバ303は、ドキュメントデータ302をPDLデータへ変換する。また、プリンタドライバ303は、S503の本文設定によって設定された情報及びS504の挿入紙設定によって設定された情報を、PDLデータに付加する。S506で、プリンタドライバ303は、I/F305、ネットワーク103及びI/F307を介してMFP102へPDLデータを送信する。S507で、制御部316は、プリンタドライバ処理を終了する。
【0031】
(プリンタ処理)
次に、図6を用いて、図4のS404で実行されるプリンタ処理を説明する。図6は、プリンタ処理を示す流れ図である。S601で、制御部316は、プリンタ処理を開始する。S602で、制御部316は、ページ生成処理を行う。ページ生成処理において、PC101から送信されたPDLデータは、イメージデータへ変換される。この際に、制御部316は、PDLデータの総ページ数P_MAX(変数)を記憶部315に保存する。なお、ページ生成処理についての詳細は、図7を用いて後述する。S603で、制御部316は、印刷処理を行う。印刷処理において、制御部316は、プリンタエンジン313を制御し、S602で生成されたイメージデータをビデオデータへ変換する。プリンタエンジン313は、ビデオデータに従って用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は、挿入紙がある場合は挿入紙と共に、後処理が必要な場合は後処理が施されて、第一の排出トレイ211、第二の排出トレイ212又は第三の排出トレイ213へ排出される。なお、印刷処理についての詳細は、図8を用いて後述する。S604で、制御部316は、プリンタ処理を終了する。
【0032】
(ページ生成処理)
次に、図7を用いて、図6のS602で実行されるページ生成処理を説明する。図7は、ページ生成処理を示す流れ図である。S701で、制御部316は、ページ生成処理を開始する。S702で、データ受信部308は、PC101にインストールされた文書作成アプリケーションによって生成されたドキュメントデータ302からプリンタドライバ303によって生成されたPDLデータを受信する。S703で、インタプリタ309は、データ受信部308から受信されたPDLデータを解析する。
【0033】
S704で、制御部316は、インタプリタ309によって解析されたPDLデータから中間データを生成する。中間データは、「ビットマップ」、「ランレングス」、「台形」、「ボックス」及び「高速境界符合化されたビットマップ」等の描画オブジェクトと背景パターン、及び、それらをラスタメモリ(不図示)に描画する際の描画論理の総称を指す。また、制御部316は、PDLデータに、S503で設定された本文の用紙サイズや用紙給送部の情報とS504で設定された挿入紙の種類、挿入場所、挿入紙給送部及び引接設定が付加されている場合、各々の設定を記憶部315に保存する。本実施例の場合、本文の用紙サイズとして「A4」及び用紙給送部として「第一の給送デッキ202」の用紙情報が記憶部315に保存される。また、挿入紙の種類として「合紙」、挿入場所として「本文の3ページ目の前、7ページ目の前、9ページ目の前」、挿入紙給送部として「第一のトレイ208」及び印刷設定として「印刷しない」の挿入紙情報が記憶部315に保存される。また、制御部316は、PDLデータの総ページ数P_MAXを算出し、記憶部315に保存する。
【0034】
S715で、制御部316は、レンダラ311へ、ラスタイメージプロセッサ(以下、RIPという)によって中間データ310を処理するように指示する。レンダラ311は、RIPによって中間データ310をイメージデータへ変換し、イメージデータをイメージデータ記憶部312に保存する。S706で、制御部316は、ページ生成処理を終了する。
【0035】
(印刷処理)
次に、図8を用いて、図6のS603で実行される印刷処理を説明する。図8は、印刷処理を示す流れ図である。S801で、制御部316は、印刷処理を開始する。S802で、制御部316は、処理中のページ数を示すパラメータPをP=1に初期化する。なお、パラメータPは、1以上(P≧1)を満たす整数値である。S803で、制御部316は、パラメータPが総ページ数P_MAXより大きいか否かを判断する。なお、総ページ数P_MAXは、S704で記憶部315に保存されている。制御部316は、記憶部315から総ページ数P_MAXを読み出し、パラメータPと比較する。パラメータPが総ページ数P_MAX以下である場合(S803でNO)、制御部316は、まだ印刷処理可能なページがあると判断し、処理をS804へ進める。パラメータPが総ページ数P_MAXより大きい場合(S803でYES)、制御部316は、印刷処理可能なページがないと判断し、印刷処理を終了する(S809)。
【0036】
S804で、制御部316は、パラメータPのページ情報を記憶部315から読み出す。S805で、制御部316は、記憶部315から読み出したページ情報を解析し、当該ページが挿入紙か否かを判断する。当該ページが挿入紙か否かは、記憶部315に保存されている挿入紙の種類を読み出すことによって判断する。制御部316が当該ページは挿入紙でないと判断した場合(S805でNO)、制御部316は、処理をS806へ進める。制御部316が当該ページは挿入紙であると判断した場合(S805でYES)、制御部316は、処理をS807へ進める。
【0037】
S806で、制御部316は、通常ページ処理を実行する。通常ページ処理において、制御部316は、S602で生成されたイメージデータをビデオデータへ変換し、ビデオデータをプリンタエンジン313へ転送する。プリンタエンジン313は、ビデオデータに従って用紙に画像を形成し、排出処理を行う。なお、通常ページ処理についての詳細は、図12を用いて後述する。S807で、制御部316は、挿入紙ページ処理を実行する。挿入紙ページ処理において、制御部316は、インサータ207から給送される合紙を本文に挿入する処理を実行する。なお、挿入紙ページ処理についての詳細は、図9を用いて後述する。S808で、制御部316は、処理中のページを示すパラメータPを次のページに変更し(P=P+1)、処理をS803へ戻す。パラメータPが総ページ数P_MAXより大きい場合(S803でYES)、制御部316は、印刷処理を終了する(S809)。
【0038】
(挿入紙ページ処理)
次に、図9を用いて、図8のS807で実行される挿入紙ページ処理を説明する。図9は、挿入紙ページ処理を示す流れ図である。S901で、制御部316は、挿入紙ページ処理を開始する。S902で、制御部316は、当該ページが1回目の挿入紙ページであるか否かを判断する。当該ページが1回目の挿入紙ページであるか否かの判断は、制御部316が記憶部315から挿入紙の挿入場所を読み出すことによって行われる。当該ページが1回目の挿入紙ページであると判断された場合(S902でYES)、制御部316は、処理をS903へ進める。当該ページが2回目以降の挿入紙ページであると判断された場合(S902でNO)、制御部316は、処理をS904へ進める。S903で、制御部316は、1回目の挿入紙処理を実行する。なお、1回目の挿入紙処理についての詳細は、図10を用いて後述する。S904で、制御部316は、2回目以降の挿入紙処理を実行する。なお、2回目以降の挿入紙処理についての詳細は、図11を用いて後述する。S905で、制御部316は、挿入紙ページ処理を終了する。
【0039】
(1回目の挿入紙処理)
次に、図10を用いて、図9のS903で実行される1回目の挿入紙処理を説明する。図10は、1回目の挿入紙処理を示す流れ図である。S1001で、制御部316は、1回目の挿入紙処理を開始する。S1002で、制御部316は、記憶部315から挿入紙情報を読み出す。なお、ここでは、制御部316によって記憶部315から読み出した挿入紙情報が挿入紙の給送部設定のみを含み、挿入紙のサイズ設定及び種類設定を含んでいない場合を説明する。制御部316は、挿入紙の給送部設定を読み出し、読み出した挿入紙の給送部に挿入紙が有るか否かを判断する。本実施例においては、挿入紙の給送部として第一のトレイ208が設定されている場合を説明する。第一のトレイ208に挿入紙が有ると判断された場合(S1002でYES)、制御部316は、処理をS1006へ進める。第一のトレイ208に挿入紙が無いと判断された場合(S1002でNO)、制御部316は、処理をS1003へ進める。
【0040】
S1003で、制御部316は、UI317に挿入紙無し警告画面1401を表示する。制御部316は、自動給送切替を行うことが設定されている場合であっても、印刷ジョブの開始から1回目の挿入紙の給送時に第一のトレイ208に挿入紙が積載されていない場合に自動給送切替を無効にする。ここで、図14を用いて、UI317に表示される挿入紙無し警告画面1401を説明する。図14は、挿入紙無し警告画面1401を示す図である。挿入紙無し警告画面1401には、「第一のトレイに挿入紙がありません。」という警告が表示される。同様にして、第一のトレイ208以外の挿入紙給送部に挿入紙が無いと判断された場合、挿入紙無し警告画面1401に警告文が表示される。S1004で、制御部316は、第一のトレイ208に挿入紙がセットされたか否かを判断する。挿入紙がセットされたか否かは、第一のトレイ208に設けられた用紙センサ218によって検出される。制御部316は、第一のトレイ208に挿入紙がセットされていないと判断した場合(S1004でNO)、処理をS1004へ戻し、第一のトレイ208に挿入紙がセットされるまでS1004の判断を繰り返す。制御部316は、第一のトレイ208に挿入紙がセットされたと判断した場合(S1004でYES)、処理をS1005へ進める。
【0041】
S1005で、制御部316は、UI317に表示されている挿入紙無し警告画面1401を非表示にし、挿入紙無し警告を解除する。S1006で、制御部316は、第一のトレイ208をカレント給送部として設定し、カレント給送部としての第一のトレイ208の情報を記憶部315に保存する。なお、カレント給送部の情報は、この時点で初めて設定される(S1007)。S1008で、制御部316は、カレント給送部としての第一のトレイ208から挿入紙を給送する。S1009で、制御部316は、1回目の挿入紙処理を終了する。
【0042】
(2回目以降の挿入紙処理)
次に、図11を用いて、図9のS904で実行される2回目以降の挿入紙処理を説明する。図11は、2回目以降の挿入紙処理を示す流れ図である。印刷ジョブの開始から1回目の挿入紙の給送後に、2回目以降の挿入紙の給送が行われる。S1101で、制御部316は、2回目以降の挿入紙処理を開始する。S1102で、制御部316は、インサータ自動切替(インサータACC)がON状態に設定されているか否かを判断する。制御部316は、インサータ自動切替がON状態に設定されていると判断した場合(S1102でYES)、処理をS1103へ進める。制御部316は、インサータ自動切替がOFF状態に設定されていると判断した場合、処理をS1110へ進める。
【0043】
S1103で、制御部316は、記憶部315からカレント給送部の情報を読み出す。S1104で、制御部316は、カレント給送部の情報からカレント給送部を読み出し、カレント給送部に挿入紙が有るか否かを判断する。制御部316は、カレント給送部に挿入紙が無いと判断した場合(S1104でNO)、処理をS1105へ進める。制御部316は、カレント給送部に挿入紙が有ると判断した場合(S1104でYES)、処理をS1114へ進める。
【0044】
S1105で、制御部316は、インサータ自動切替可能な給送部が存在するか否かを判断する。ここで、インサータ自動切替可能な給送部が存在するか否かは、カレント給送部以外の給送部にカレント給送部にセットされていた挿入紙と同じ挿入紙がセットされているか否かによって判断される。制御部316は、インサータ自動切替可能な給送部が存在すると判断した場合(S1105でYES)、処理をS1109へ進める。制御部316は、インサータ自動切替可能な給送部が存在しないと判断した場合(S1105でNO)、処理をS1106へ進める。
【0045】
S1106で、制御部316は、UI317に挿入紙無し警告画面1401を表示する。S1107で、制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされたか否かを判断する。カレント給送部に挿入紙がセットされたか否かは、カレント給送部が第一のトレイ208である場合は用紙センサ218の検出結果に基づいて、カレント給送部が第二のトレイ209である場合は用紙センサ219の検出結果に基づいて判断される。制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされていないと判断した場合(S1107でNO)、処理をS1107へ戻し、カレント給送部に挿入紙がセットされるまでS1107の判断を繰り返す。制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされたと判断した場合(S1107でYES)、処理をS1108へ進める。
【0046】
S1108で、制御部316は、UI317に表示されている挿入紙無し警告画面1401を非表示にし、挿入紙無し警告を解除する。S1109で、制御部316は、カレント給送部を同じ挿入紙がセットされている他の給送部へ変更する。カレント給送部の変更は、インサータ自動給送切替によって行われる。制御部316は、変更後のカレント給送部の情報を記憶部315に保存する。制御部316は、PDLデータ(印刷ジョブ)により指定された第一のトレイ208に挿入紙がセットされていない場合に第二のトレイ209から挿入紙を給送する自動給送切替を行う。
【0047】
S1110で、制御部316は、カレント給送部に挿入紙が有るか否かを判断する。制御部316は、カレント給送部に挿入紙が無いと判断した場合(S1110でNO)、処理をS1111へ進める。制御部316は、カレント給送部に挿入紙が有ると判断した場合(S1110でYES)、処理をS1114へ進める。
【0048】
S1111で、制御部316は、UI317に挿入紙無し警告画面1401を表示する。S1112で、制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされたか否かを判断する。制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされていないと判断した場合(S1112でNO)、処理をS1112へ戻し、カレント給送部に挿入紙がセットされるまでS1112の判断を繰り返す。制御部316は、カレント給送部に挿入紙がセットされたと判断した場合(S1112でYES)、処理をS1113へ進める。
【0049】
S1113で、制御部316は、UI317に表示されている挿入紙無し警告画面1401を非表示にし、挿入紙無し警告を解除する。S1114で、制御部316は、挿入紙をカレント給送部から給送する。これによって、画像が形成された用紙に挿入紙が挿入される。S1115で、制御部316は、2回目以降の挿入紙処理を終了する。
【0050】
(通常ページ処理)
次に、図12を用いて、図8のS806で実行される通常ページ処理を説明する。図12は、通常ページ処理を示す流れ図である。S1201で、制御部316は、通常ページ処理を開始する。S1202で、制御部316は、イメージデータ記憶部312から処理中のページのイメージデータを読み出す。S1203で、制御部316は、第一の給送デッキ202から用紙を給送する。S1204で、制御部316は、イメージデータ記憶部312に保存されているイメージデータをビデオデータへ変換し、プリンタエンジン313へ転送する。S1205で、制御部316は、第一の給送デッキ202から給送された用紙に、ビデオデータに従って印刷を行う。S1206で、制御部316は、通常ページ処理を終了する。
【0051】
本実施例によれば、ユーザが意図していない挿入紙の給送を防止することができる。
【符号の説明】
【0052】
102・・・MFP(画像形成装置)
201・・・本体(画像形成部)
208・・・第一のトレイ
209・・・第二のトレイ
316・・・制御部
317・・・UI(設定手段)
図1
図2
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図10
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図15