IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝ライフスタイル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-衣類処理装置 図1
  • 特許-衣類処理装置 図2
  • 特許-衣類処理装置 図3
  • 特許-衣類処理装置 図4
  • 特許-衣類処理装置 図5
  • 特許-衣類処理装置 図6
  • 特許-衣類処理装置 図7
  • 特許-衣類処理装置 図8
  • 特許-衣類処理装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20221221BHJP
【FI】
D06F39/02 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019037530
(22)【出願日】2019-03-01
(65)【公開番号】P2020137925
(43)【公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】西村 孝
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 大輔
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-067810(JP,A)
【文献】中国実用新案第202671895(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0090399(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0066175(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0293556(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0128397(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0175292(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外郭を構成する筐体と、
衣類を収容する衣類処理槽と、
衣類を処理する衣類処理剤を貯留するタンクと、
前記タンクに貯留されている衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する自動投入部と、
使用者による手動により衣類処理剤が投入される手動投入部と、
を備え、
前記衣類処理槽、前記タンク、前記自動投入部、前記手動投入部は、前記筐体内に設けられており、
前記タンクおよび前記手動投入部は、前記筐体の上下方向に見て少なくとも一部が重なるように配置されており、
前記手動投入部は、前記タンクの下面よりも低い位置に設けられている衣類処理装置。
【請求項2】
前記手動投入部は、前記タンクの下方に並設されている請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記タンクと前記手動投入部との間に、前記手動投入部に水を注ぐ注水経路を備える請求項1または2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記タンクの前方に電装部品を備える請求項1から3の何れか1項に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記電装部品として、前記タンク内の衣類処理剤の残量を検知する残量検知手段を備える請求項4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記自動投入部は、前記タンク内の衣類処理剤を、前記手動投入部を経由して前記衣類処理槽内に投入する請求項1から5の何れか1項に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記自動投入部は、前記タンク内の衣類処理剤を前記手動投入部に供給する供給口を備え、
前記供給口は、前記手動投入部の底面に近接している請求項6に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衣類に所定の処理を施す衣類処理装置の一例である洗濯機においては、使用者の利便性向上の要望に応えるため、洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を自動投入用のタンク内に予め複数回分貯留しておき、洗濯運転中に必要量をタンクから自動的に水槽内へ投入する自動投入部を備えた構成が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-11618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種の自動投入部を搭載する洗濯機においては、使用者による手動により衣類処理剤が投入される手動投入部も備えた構成が考えられている。そのため、洗濯機の筐体内という限られたスペース内において、自動投入部および手動投入部の双方をコンパクトに収めることが要求され、その際、比較的に構成が簡素である手動投入部が小型化される傾向がある。しかしながら、このように小型化された手動投入部では、使用者が手動により衣類処理剤を投入する投入口が小さくなるため、その投入作業が困難となる。
【0005】
そこで、本実施形態は、自動投入部および手動投入部の双方を備える構成において、手動投入部の小型化を抑制することができる衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態に係る衣類処理装置は、外郭を構成する筐体と、衣類を収容する衣類処理槽と、衣類を処理する衣類処理剤を貯留するタンクと、前記タンクに貯留されている衣類処理剤を前記衣類処理槽内に投入する自動投入部と、使用者による手動により衣類処理剤が投入される手動投入部と、を備えている。前記衣類処理槽、前記タンク、前記自動投入部、前記手動投入部は、前記筐体内に設けられており、前記タンクおよび前記手動投入部は、前記筐体の上下方向に見て少なくとも一部が重なるように配置されており、前記手動投入部は、前記タンクの下面よりも低い位置に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断側面図
図2】第1実施形態に係る給水部の構成例を概略的に示す図
図3】第1実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示す縦断正面図
図4】第2実施形態に係る給水部の構成例を概略的に示す図
図5】第3実施形態に係る給水部の構成例を概略的に示す図
図6】第3実施形態に係る手動投入部の底面の構成例を拡大して概略的に示す縦断側面図
図7】変形例に係る給水部の構成例を概略的に示す図(その1)
図8】変形例に係る給水部の構成例を概略的に示す図(その2)
図9】変形例に係る給水部の構成例を概略的に示す図(その3)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、衣類処理装置に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、洗い処理、すすぎ処理、脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯機である。
【0010】
洗濯機1は、その外郭を構成する矩形箱状の筐体2の内部に、衣類を洗浄するための洗浄槽3を備えている。洗浄槽3は、衣類処理槽の一例であり、有底円筒状の水槽の内部に、同じく有底円筒状のドラムを回転可能に備えた構成である。ドラムの周壁には多数の小孔が設けられており、また、ドラムの内周面には、衣類をかき上げるためのバッフルが設けられている。
【0011】
また、洗濯機1は、洗浄槽3内に水を供給するための給水部4、および、洗浄槽3内の水を機外に排水するための図示しない排水部を備えている。給水部4は、例えば水道などの図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に給水弁21などを備えた構成となっている。また、排水部は、洗浄槽3の底部から機外に延びる排水経路の途中に排水弁などを備えた構成となっている。
【0012】
次に、上述した給水部4の構成例について、さらに詳細に説明する。図2に例示するように、給水部4は、図示しない水源から洗浄槽3に延びる給水経路の途中に、給水弁21、洗剤自動投入部22、注水ケース23などを備えた構成となっている。
【0013】
給水弁21は、例えば、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁により構成されている。なお、排水部に備えられる排水弁も、例えば、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁により構成されている。給水弁21は、複数、この場合、少なくとも2つの出口を備えている。そして、給水弁21の一方の出口は、給水経路24aに接続されている。また、給水弁21の他方の出口は、給水経路24bに接続されている。給水経路24aは、注水ケース23と洗浄槽3とを接続する給水経路24cに接続されている。給水経路24bは、注水ケース23に設けられている注水口23aに接続されている。注水口23aは、この場合、注水ケース23の前部の上部に設けられている。
【0014】
洗剤自動投入部22は、自動投入部の一例であり、洗剤タンク25および計量ポンプ26を備えている。洗剤タンク25は、タンクの一例であり、衣類処理剤、この場合、洗浄槽3内の衣類を洗浄するための洗剤を貯留する矩形容器状のタンクである。洗剤タンク25は、注水ケース23の上部に設けられているタンク収容部27内に着脱可能に収容されている。即ち、タンク収容部27の上部には蓋27aが回動可能に設けられており、洗剤タンク25は、タンク収容部27の蓋27aを開くことにより、収容タンク27内に着脱可能となっている。また、タンク収容部27は、この場合、注水ケース23の上部の後部に一体的に設けられている。また、洗剤タンク25は、この場合、洗濯機1の前後方向に沿って取り付けられるようになっている。
【0015】
計量ポンプ26は、例えば、モータやソレノイドなどのアクチュエータによってピストンを駆動することにより液体を吸引して送出する構成となっている。計量ポンプ26は、洗剤タンク25内から所定量、この場合、1回の運転に使用する量の洗剤を吸引し、その吸引した洗剤を給水経路24a内に送出する。これにより、洗剤タンク25内から所定量の洗剤が洗浄槽3内に自動的に投入されるようになっている。
【0016】
注水ケース23は、ほぼ矩形箱状に設けられており、洗剤タンク25の下方に配置されている。この注水ケース23には、手動投入部28が出し入れ可能に収容されている。この場合、手動投入部28は、注水ケース23に対し、洗濯機1の前後方向に沿って出し入れ可能な、いわゆる引き出し式の構成となっている。この手動投入部28内には、使用者による手動により、例えば洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤が投入される。ここで、上述した通り、注水ケース23は、洗剤タンク25の下方に位置している。従って、この注水ケース23内に収容される手動投入部28は、少なくとも、洗剤タンク25の下面よりも低い位置に設けられた構成となっている。
【0017】
また、上述した給水弁21と注水ケース23の注水口23aとを接続する給水経路24bは、給水弁21から供給される水を、注水口23aから注水ケース23内の手動投入部28内に注ぐ注水経路の一例として機能する。そして、この給水経路24bは、洗濯機1の側面から見た場合に、洗剤タンク25と手動投入部28との間を通過するように設けられている。そして、給水経路24bは、洗剤タンク25よりも前側に位置する注水ケース23の注水口23aに接続されている。給水弁21から給水経路24bおよび注水口23aを介して注水ケース23内に供給される水は、注水ケース23を経由して給水経路24cから洗浄槽3内に供給される。
【0018】
また、洗濯機1は、洗剤タンク25を、注水ケース23の注水口23aよりも後側に備えた構成となっている。従って、洗濯機1は、筐体2内において、注水ケース23の注水口23aの上方、換言すれば、洗剤タンク25の前方に、ある程度の大きさのスペースを有している。そのため、洗濯機1は、このスペースに各種の電装部品29を備えた構成となっている。電装部品29は、例えば、洗濯機1の動作全般を制御する制御ユニットや各種の電子回路などである。
【0019】
図3に例示するように、洗濯機1の内部においては、例えば、洗浄槽3の上部の左側に位置して、洗剤タンク25および手動投入部28が上下方向に並設された構成となっている。即ち、本開示に係る洗濯機1においては、手動投入部28は、洗剤タンク25の下方において当該洗剤タンク25の近傍に隣接するようにして設けられるものであり、洗剤タンク25から離間した位置、例えば、洗浄槽3の上部の右側、洗浄槽3の下部の左側、洗浄槽3の下部の右側などには設けられない構成要素となっている。
【0020】
洗濯機1によれば、手動投入部28は、少なくとも、洗剤タンク25の下面よりも低い位置に設けられている。この構成によれば、洗剤タンク25の下方のスペースを利用して手動投入部28を配置することができ、従って、洗剤自動投入部22および手動投入部28の双方を備える構成において、手動投入部28の小型化を抑制することができる。
【0021】
また、洗濯機1によれば、手動投入部28は、洗剤タンク25の下方に並設されている。この構成によれば、洗濯機1の筐体2内の限られたスペース内において、洗剤タンク25を含む洗剤自動投入部22および手動投入部28をコンパクトに収めることができる。
【0022】
また、洗濯機1によれば、洗剤タンク25と手動投入部28との間となる高さ位置に、手動投入部28内に水を注ぐための給水経路24bを備えている。この構成によれば、洗剤タンク25と手動投入部28との間のスペースを利用して、給水経路24bを極力短くして配置することができる。また、洗剤タンク25と手動投入部28との間のスペースを利用して、給水経路24bを極力直線状にして配置することができる。よって、給水経路24b内を流れる水の抵抗を極力小さくすることができ、手動投入部28内への注水を円滑に行うことができる。特に、給水経路24bを、洗剤タンク25の下方領域、且つ、手動投入部28の上方領域に設けることによって、給水弁21と注水ケース23の注水口23aとの間を連結する給水経路24bの長さを一層短くすることができ、手動投入部28内への注水を一層円滑に行うことができる。
【0023】
また、洗濯機1によれば、洗剤タンク25の前方に形成されるスペースを利用して、各種の電装部品29を備えることができ、洗濯機1の筐体2内の限られたスペースを有効に活用することができる。
【0024】
(第2実施形態)
図4に例示するように、洗濯機1は、洗剤残量検知センサ31を備えている。洗剤残量検知センサ31は、残量検知手段の一例であり、フロート32およびリードスイッチ33を備えている。フロート32は、洗剤タンク25の内部に設けられており、フロート本体部32aが回動軸32bを回動中心として回動可能に備えられた構成となっている。フロート本体部32aは、洗剤タンク25内の洗剤上に浮くものであり、その内部には図示しないマグネットを備えている。
【0025】
リードスイッチ33は、注水ケース23の注水口23aの上方、換言すれば、洗剤タンク25の前方のスペース内に配置されており、フロート本体部32a内のマグネットが所定距離内に近接するとオンまたはオフし、フロート本体部32a内のマグネットが所定距離以上離間するとオフまたはオンする。電装部品29として備えられている洗濯機1の制御ユニットは、このリードスイッチ33のオン/オフの切り換え状態に基づいて、洗剤タンク25内の洗剤の残量を検知可能となっている。なお、この場合、リードスイッチ33も、電装部品の一例として備えられている。
【0026】
第2実施形態によれば、洗剤残量検知センサ31により、洗剤タンク25内の洗剤の残量を検知することができる。そのため、洗剤残量検知センサ31により検知された残量を、例えば、図示しない操作パネルを介して表示や音声などによって報知することにより、ユーザに洗剤タンク25内への洗剤の補充あるいは洗剤タンク25の交換を促すことができ、使い勝手良い洗濯機1を提供することができる。
【0027】
また、洗剤残量検知センサ31の一部を構成するリードスイッチ33を、洗剤タンク25の前方に形成されるスペースを利用して備えることができ、洗濯機1の筐体2内の限られたスペースを有効に活用することができる。
【0028】
(第3実施形態)
図5に例示するように、第3実施形態に係る洗濯機1においては、給水部4は、上述した給水経路24aに代えて、洗剤供給経路24dを備えている。洗剤供給経路24dは、洗剤タンク25の下面から下方に向かって直線状に延びている。また、洗剤供給経路24dの先端部、この場合、下端部は、手動投入部28の内部まで延び、当該手動投入部28の底面から若干離間した位置まで近接している。そして、計量ポンプ26は、この洗剤供給経路24dの途中部分に設けられている。なお、洗剤供給経路24dの下端部は、洗剤タンク25内の洗剤を手動投入部28内に供給する供給口の一例として機能する。
【0029】
この構成によれば、計量ポンプ26によって洗剤タンク25内から吸引される所定量の洗剤は、洗剤供給経路24dを介して手動投入部28内に供給される。そして、手動投入部28内に供給される洗剤は、注水ケース23の注水口23aから手動投入部28内に供給される水とともに流出して、給水経路24cを介して洗浄槽3内に供給される。即ち、洗剤自動投入部22は、洗剤タンク25内の洗剤を、手動投入部28を経由して洗浄槽3内に投入するように構成されている。
【0030】
第3実施形態によれば、洗剤自動投入部22から投入される洗剤を、手動投入部28内に供給される水を利用して洗浄槽3内に供給することができる。よって、洗剤自動投入部22から投入される洗剤を洗浄槽3内に供給するための給水経路を不要とすることができ、給水部4の水路構成の複雑化を抑制することができる。
【0031】
また、洗剤タンク25内の洗剤を手動投入部28内に供給する洗剤供給経路24dの先端部を、手動投入部28の底面に極力近接させることにより、手動投入部28内を流れる水によって洗剤供給経路24dの先端部を洗うことができ、洗剤供給経路24dの詰まりを回避することができる。
【0032】
なお、図6に例示するように、手動投入部28の底面に、洗剤供給経路24dの先端部に対向する凹状の溝部28aを設けるようにするとよい。この構成によれば、手動投入部28内を流れる水を洗剤供給経路24dの先端部に集めるようにして流すことができ、洗剤供給経路24dから供給される洗剤を効率良く流し出すことができる。また、洗剤供給経路24dの先端部を効率良く洗うことができ、洗剤供給経路24dの詰まりを一層抑制することができる。なお、洗剤供給経路24dは、手動投入部28内の極力上流側、つまり、注水口23a側に設けるようにするとよい。
【0033】
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や拡張を行うことができる。例えば、上述した複数の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。
【0034】
また、図7に例示するように、洗剤タンク25は、洗濯機1の左右方向に沿って取り付けられるようにしてもよい。
【0035】
また、図8に例示するように、洗剤タンク25の形状は、直方体状に限られるものではなく、タンクの下面の少なくとも一部の下方に手動投入部28を配置できる形状であれば、種々の形状を適用することができる。
【0036】
また、図9に例示するように、洗剤供給経路24eを給水経路24bに接続し、計量ポンプ26によって洗剤タンク25内から吸引される所定量の洗剤を、洗剤供給経路24eおよび給水経路24bを介して手動投入部28内に供給するように構成してもよい。
【0037】
また、タンクは、洗剤を貯留する洗剤タンク25に限られるものではなく、例えば、柔軟剤を貯留する柔軟剤タンク、消臭剤を貯留する消臭剤タンク、除菌剤を貯留する除菌剤タンクなど、衣類に何らかの処理を施す種々の処理剤を貯留するタンクであれば種々の種類のタンクを適宜採用することができる。また、洗濯機1は、複数のタンクを備える構成としてもよい。この場合、複数のタンクは、同じ種類の処理剤を貯留するタンクであってもよいし、異なる種類の処理剤を貯留するタンクであってもよい。また、計量ポンプ26は、液体を吸引するものに限られず、例えば、液体を押し出すものであってもよい。
【0038】
また、本実施形態は、回転槽の回転中心軸が鉛直方向に延びる、いわゆる縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有する洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有しない洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、衣類の消臭、脱臭、除菌など、衣類に対して何らかの処理を施す装置であれば、種々の衣類処理装置に適用することができる。
【0039】
なお、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0040】
図面中、1は洗濯機(衣類処理装置)、3は洗浄槽(衣類処理槽)、22は洗剤自動投入部(自動投入部)、24bは給水経路(注水経路)、24dは洗剤供給経路(供給口)、25は洗剤タンク(タンク)、28は手動投入部、29は電装部品、31は洗剤残量検知センサ(残量検知手段)、33はリードスイッチ(電装部品)を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9