(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221221BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221221BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20221221BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20221221BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W16/28 130
H04B7/06 986
H04B7/0456 100
(21)【出願番号】P 2019552286
(86)(22)【出願日】2018-03-23
(86)【国際出願番号】 SE2018050302
(87)【国際公開番号】W WO2018174803
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2019-11-08
(32)【優先日】2017-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】フレンヌ, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】グラント, ステファン
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0248561(US,A1)
【文献】特表2016-518752(JP,A)
【文献】特表2015-513237(JP,A)
【文献】特表2016-531495(JP,A)
【文献】特表2016-532365(JP,A)
【文献】国際公開第2014/209015(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0349855(US,A1)
【文献】ZTE, ZTE Microelectronics,QCL/QCB design for UL MIMO [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88 R1-1701820,[検索日 2020.11.27], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1701820.zip>,2017年02月07日,p.1-6
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Views on beam management framework [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88 R1-1702798,[検索日 2020.11.27], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1702798.zip>,2017年02月07日,p.1-5
【文献】Ericsson,On QCL [online],3GPP TSG-RAN WG1 #89 R1-1708710,[検索日 2020.11.27], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708710.zip>,2017年05月06日,p.1-6
【文献】ZTE, ZTE Microelectronics,QCL/QCB design for UL MIMO [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #88 R1-1701820,[検索日 2020.11.27], インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1701820.zip>,2017年02月07日,p.1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/06
H04B 7/0456
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システム(100)内の無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)によって実施される方法であって、
第1のタイプの第1の信号(113)を、前記第1の信号を前記無線デバイスによって受信される第1の参照信号(111)と関連付ける第1の疑似コロケーション(QCL)仮定(121)に基づいた第1のレシーバ設定を使用して、前記無線デバイスによって受信すること(407)と、
第2のタイプの第2の信号(117)を、前記第2の信号を前記無線デバイスによって受信される第2の参照信号(115)と関連付ける第2のQCL仮定(123)に基づいた第2のレシーバ設定を使用して、前記無線デバイスによって受信すること(411)と、を含み、
前記無線デバイスは、
前記無線デバイスが受信した前記第1の参照信号(111)に基づく前記第1のQCL仮定と
、前記無線デバイスが受信した前記第2の参照信号(115)に基づく前記第2のQCL仮定とを決定する、方法。
【請求項2】
前記第1の参照信号が、ブロードキャストされた参照信号であり、前記第2の参照信号が、ユーザ機器(UE)固有の設定された参照信号である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ブロードキャストされた参照信号が、同期信号(SS)ブロック内の参照信号であり、前記UE固有の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の信号が、共通信号であり、前記第2の信号が、ユーザ機器(UE)固有の信号である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の信号および前記第2の信号が、ユーザ機器(UE)固有の信号である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の参照信号が、検出された同期信号(SS)ブロックのうちで最も高い受信電力を有するSSブロック内の参照信号であり、前記第1の信号が、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の共通検索空間またはグループ共通検索空間である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の参照信号が、検出された同期信号(SS)ブロックのうちで最も高い受信電力を有するSSブロック内の参照信号であり、前記第1の信号が、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のユーザ機器(UE)固有の検索空間である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり、前記第2の信号が、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のユーザ機器(UE)固有の検索空間のための復調用参照信号(DMRS)である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり、前記第2の信号が、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のユーザ機器(UE)固有の検索空間である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり、前記第2の信号が、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のレシーバ設定が、前記第1の参照信号を受信するために使用されるビーム方向に対応する、請求項1から
10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のレシーバ設定が、前記第2の参照信号を受信するために使用されるビーム方向に対応する、請求項1から
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第1のQCL仮定に基づいて前記第1のレシーバ設定を決定すること(405)をさらに含む、
請求項1から
12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のレシーバ設定を前記決定することが、前記第1の参照信号の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づくように前記第1の信号の受信を可能にするように、受信ビーム形成重みを決定することを含む、請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
第2のQCL仮定に基づいて前記第2のレシーバ設定を決定すること(409)をさらに含む、
請求項1から
14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のレシーバ設定を前記決定することが、前記第2の参照信号の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づいて前記第2の信号の受信を可能にするように、受信ビーム形成重みを決定することを含む、請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記QCL仮定が、空間QCL仮定である、請求項1から
16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記無線デバイスによって、ネットワークノード(101、601、800、900)から、前記第1のQCL仮定または前記第2のQCL仮定の指示を受信すること(401)をさらに含む、
請求項1から
17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記指示を前記受信することが、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御要素(MAC-CE)シグナリング、およびダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングのうちの少なくとも1つによるものである、請求項
18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のQCL仮定または前記第2のQCL仮定が、無線デバイスによる参照信号受信と、その無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信との間の空間関係であるか、または無線デバイスによる参照信号受信と、その無線デバイスによる特定のタイプの信号の受信との間のQCL参照である、請求項1から
19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記無線デバイスによって、前記第1の参照信号および前記第2の参照信号を受信すること(403)をさらに含む、
請求項1から
20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記無線デバイスがユーザ機器(UE)である、請求項1から
21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
無線通信システム(100)内の無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)によって実施される方法であって、
第1のタイプの第1の信号(113)を、前記第1の信号を前記無線デバイスによって受信される第1の参照信号(111)と関連付ける第1の疑似コロケーション(QCL)仮定(121)に基づいた第1のトランスミッタ設定を使用して、前記無線デバイスによって送信すること(407)と、
第2のタイプの第2の信号(117)を、前記第2の信号を前記無線デバイスによって受信される第2の参照信号(115)と関連付ける第2のQCL仮定(123)に基づいた第2のトランスミッタ設定を使用して、前記無線デバイスによって送信すること(411)と、を含み、
前記無線デバイスは、
前記無線デバイスが受信した前記第1の参照信号(111)に基づく前記第1のQCL仮定と
、前記無線デバイスが受信した前記第2の参照信号(115)に基づく前記第2のQCL仮定とを決定する、方法。
【請求項24】
前記第2の参照信号が、検出された同期信号(SS)ブロックのうちで最も高い受信電力を有するSSブロック内の参照信号(RS)であり、前記第2の信号が、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号またはビーム不良リカバリ信号である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり、前記第2の信号が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)信号である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の参照信号が、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり、前記第2の信号が、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号である、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
第1のQCL仮定に基づいて前記第1のトランスミッタ設定を決定すること(405)をさらに含む、請求項
23から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のトランスミッタ設定を前記決定することが、前記第1の信号の送信を可能にするように、送信プリコーダを決定することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
第2のQCL仮定に基づいて前記第2のトランスミッタ設定を決定すること(409)をさらに含む、請求項
23から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第2のトランスミッタ設定を前記決定することが、前記第2の信号の送信を可能にするように、送信プリコーダを決定することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)であって、
第1のタイプの第1の信号(113)を、前記第1の信号を前記無線デバイスによって受信される第1の参照信号(111)と関連付ける第1の疑似コロケーション(QCL)仮定(121)に基づいた第1のレシーバ設定を使用して、受信し(407)、
第2のタイプの第2の信号(117)を、前記第2の信号を前記無線デバイスによって受信される第2の参照信号(115)と関連付ける第2のQCL仮定(123)に基づいた第2のレシーバ設定を使用して、受信する(411)ように設定され、前記無線デバイスは、
前記無線デバイスが受信した前記第1の参照信号(111)に基づく前記第1のQCL仮定と
、前記無線デバイスが受信した前記第2の参照信号(115)に基づく前記第2のQCL仮定とを決定する、無線デバイス。
【請求項32】
請求項2から
22のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定される、請求項31に記載の無線デバイス。
【請求項33】
無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)であって、
第1のタイプの第1の信号(113)を、前記第1の信号を前記無線デバイスによって受信される第1の参照信号(111)と関連付ける第1の疑似コロケーション(QCL)仮定(121)に基づいた第1のトランスミッタ設定を使用して、送信し(407)、
第2のタイプの第2の信号(117)を、前記第2の信号を前記無線デバイスによって受信される第2の参照信号(115)と関連付ける第2のQCL仮定(123)に基づいた第2のトランスミッタ設定を使用して、送信する(411)ように設定され、前記無線デバイスは、
前記無線デバイスが受信した前記第1の参照信号(111)に基づく前記第1のQCL仮定と
、前記無線デバイスが受信した前記第2の参照信号(115)に基づく前記第2のQCL仮定とを決定する、無線デバイス。
【請求項34】
請求項
24から30のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定される、請求項33に記載の無線デバイス。
【請求項35】
無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)の少なくとも1つのプロセッサ(301a)上で実行されるとき、請求項1から
22のいずれか一項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項36】
無線デバイス(105、200、300a-b、500、605)の少なくとも1つのプロセッサ(301a)上で実行されるとき、請求項
23から30のいずれか一項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【請求項37】
請求項35または36に記載のコンピュータプログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、通信の分野、ならびに具体的には、無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動体ネットワークもしくは無線システム(5G)または5G New Radio(NR)においては、空間疑似コロケーション(QCL)が、新たな概念として導入されている。トランスミッタ(例えば、基地局)からの2つの送信参照信号は、2つの受信参照信号の受信空間特性が同じまたは同様である場合、レシーバ(例えば、UEまたは端末)において空間的にQCLであると言われる。空間特性は、一次到着角、信号の受信角度広がり、空間相関、または空間特性を捉える任意の他のパラメータもしくは定義のうちの1つまたは複数であり得る。2つの参照信号は、時として、2つの異なるアンテナポートから/2つの異なるアンテナポートによって、送信される/受信されると、等価に表される。gNB(例えば、基地局)の2つの送信アンテナポートが、UEにおいて空間的にQCLである場合、UEは、第1の参照信号および第2の参照信号の両方を受信するために同じ受信(RX)ビーム形成重みを使用し得る。
【0003】
空間QCLの使用は、UEが信号を受信する前にアナログビームをどこに向けるべきかを知っていなければならないことから、UEがアナログビーム形成を使用するときには特に重要である。したがって、5G NRでは、特定の以前に送信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースまたはCSI-RSアンテナポートが、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信およびPDSCHの復調用参照信号(DMRS)送信と空間的にQCLである、gNBからUEへのシグナリングが可能である。この情報により、UEは、以前のCSI-RSリソースまたはアンテナポートの受信においてUEが使用したものと同じアナログビームをPDSCH受信のために使用することができる。
【0004】
空間QCLフレームワークはまた、UEからの送信用に持続するために拡張され得る。この場合、UEからの送信信号は、UEによって受信された信号の以前の受信と空間的にQCLである。UEが送信についてこのような仮定を行う場合、それは、UEが、信号を受信するために以前に使用されたRXビームと同じまたは同様であるアナログ送信(TX)ビーム内で信号を返送していることを意味する。したがって、gNBから送信された第1の参照信号(RS)は、UEにおいて、UEからgNBへ返送された第2のRSと空間的にQCLである。これは、gNBがアナログビーム形成を使用する場合に有用であるが、それは、このときgNBが、どの方向からUEからの送信を予期すべきかを知っており、したがってそのビーム方向を実際の受信直前に調節することができるためである。
【0005】
5G NRにおいては、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、およびおそらくは三次同期信号(TSS)が、同期信号(SS)ブロックにおいて使用されることになる。SSブロックは、4つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにわたる可能性が高い。そのようなSSブロックの倍数が、異なるビーム形成方向にある異なるビーム上で送信され得、したがって各SSブロックは、対応するビームのアンテナ利得から恩恵を受けることができる。欠点は、複数のSSブロックが、4つのOFDMシンボルの倍数がそのようなビームでgNB領域全体をカバーするために使用されることを必要とすることである。さらに、ビームが狭いほど、ビームあたりのカバレッジは良くなるが、送信SSブロックからのオーバーヘッドは大きくなる。したがって、カバレッジとオーバーヘッドとの間にはトレードオフが存在する。また、SSブロックビームは、レシーバにおける信号対干渉雑音電力比(SINR)を最大限にするために非常に高いアンテナ利得を提供するように非常に狭い場合があるデータビームよりも幅が広い。
【0006】
さらには、既存のエアインターフェースソリューションは、ミリメートル波周波数内などの狭ビーム形成を利用するときにはUEとgNBとの間のロバストな通信を提供しない。これは、ビームをどこへ向けるべきかを知っていることを必要とするアナログビーム形成ではさらにいっそう顕著である。ビームが非常に狭い(例えば、ビーム幅が数度まで減少)ため、この狭ビームを正しい方向に向かわせることができないことにより、接続の損失およびデータスループットの中断をもたらし得る。また、UEは、同期信号およびブロードキャスト信号(例えば、共通検索空間物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))を受信するか、または物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)もしくはビームリカバリ信号を送信すると同時に、高利得または狭ビーム(例えば、PDSCH、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、およびUE固有の検索空間PDCCH)を必要とする専用信号を受信および送信するとき、ビームをロバストな様式で向かわせる必要があり得る。加えて、UEは、gNBからUEへシグナリングする専用ビーム指示なしにUEビーム方向をセットする必要があり得る。NRシステムにおいては、狭幅ビームおよび広幅ビームの両方を送信する必要性もあり、狭ビームは、ユニキャストメッセージの送信のために使用され得る一方、広幅ビームは、マルチキャストまたはブロードキャストメッセージの送信のために使用され得る。
【0007】
したがって、無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための改善された技術の必要性がある。加えて、本開示の他の望ましい特徴および特性は、添付の図面ならびに先述の技術分野および背景と併せて、後続の詳細な説明および実施形態から明らかになるものとする。
【0008】
本文書の背景技術セクションは、本開示の実施形態を技術的および動作的な文脈の中に置くために提供されて、当業者がそれらの範囲および効用を理解することを助ける。そのようなものとして明示的に記載されない限り、本明細書内の記述は、背景技術セクションに含まれるということだけで、先行技術であることが認められるわけではない。
【発明の概要】
【0009】
以下は、当業者に基本的理解を提供するために、本開示の簡略化した概要を提示する。本概要は、本開示の広範な概観ではなく、本開示の実施形態の主要な/重要な要素を識別すること、または本開示の範囲を描くことは意図されない。本概要の唯一の目的は、本明細書内に開示されるいくつかの概念を、後に提示されるより詳細な説明の前置きとして提示することである。
【0010】
無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するためのシステムおよび方法が本明細書に提示される。1つの態様によると、無線通信システム内の無線デバイスによって実施される方法は、無線デバイスによって、第1のタイプの第1の信号を、第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号と関係付ける第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信することを含む。さらに、本方法は、無線デバイスによって、第2のタイプの第2の信号を、第2の信号を無線デバイスによって受信される第2の参照信号と関連付ける第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信することを含む。
【0011】
別の態様によると、第1の参照信号は、ブロードキャストされた参照信号であり、第2の参照信号は、UE固有の設定された参照信号である。
【0012】
別の態様によると、ブロードキャストされた参照信号は、SSブロック内の参照信号であり、UE固有の参照信号は、CSI-RSである。
【0013】
別の態様によると、第1の信号は、共通信号であり、第2の信号は、UE固有の信号である。
【0014】
別の態様によると、第1および第2の信号は、UE固有の信号である。
【0015】
別の態様によると、第1の参照信号は、好ましいSSブロック内の参照信号であり、第1の信号は、PDCCHの共通検索空間またはグループ共通検索空間である。
【0016】
別の態様によると、第2の参照信号は、CSI-RSであり、第2の信号は、PDCCHのUE固有の検索空間のためのDMRSである。
【0017】
別の態様によると、第2の参照信号は、CSI-RSであり、第2の信号は、PDCCHのUE固有の検索空間である。
【0018】
別の態様によると、第2の参照信号は、好ましいSSブロック内のRSであり、第2の信号は、PRACH信号またはビーム不良リカバリ信号である。
【0019】
別の態様によると、第1の参照信号は、好ましいSSブロック内の参照信号であり、第1の信号は、PDCCHのUE固有の検索空間である。
【0020】
別の態様によると、第2の参照信号は、CSI-RSであり、第2の信号は、PUSCH信号である。
【0021】
別の態様によると、第2の参照信号は、CSI-RSであり、第2の信号は、PDSCHである。
【0022】
別の態様によると、第2の参照信号は、CSI-RSであり、第2の信号は、PUCCH信号である。
【0023】
別の態様によると、第1のレシーバ設定は、第1の参照信号を受信するために使用されるビーム方向に対応する。
【0024】
別の態様によると、第2のトランスミッタまたはレシーバ設定は、第2の参照信号を受信するために使用されるビーム方向に対応する。
【0025】
別の態様によると、本方法は、第1のQCL仮定に基づいて第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を決定することを含む。
【0026】
別の態様によると、第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を決定するステップは、第1の参照信号の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づいて第1の信号の送信または受信を可能にするように、送信プリコーダまたは受信ビーム形成重みを決定することを含む。
【0027】
別の態様によると、本方法は、第2のQCL仮定に基づいて第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を決定することを含む。
【0028】
別の態様によると、第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を決定するステップは、第2の参照信号の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づいて第2の信号の送信または受信を可能にするように、送信プリコーダまたは受信ビーム形成重みを決定することを含む。
【0029】
別の態様によると、QCL仮定は、空間QCL仮定である。
【0030】
別の態様によると、本方法は、無線デバイスによって、ネットワークノードから第1または第2のQCL仮定の指示を受信することを含む。
【0031】
別の態様によると、指示を受信するステップは、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリング、およびダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングのうちの少なくとも1つによるものである。
【0032】
別の態様によると、第1または第2のQCL仮定は、無線デバイスによる参照信号受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信との間の空間関係、または無線デバイスによる参照信号受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号の受信との間のQCL参照である。
【0033】
別の態様によると、本方法は、無線デバイスによって、第1および第2の参照信号を受信することを含む。
【0034】
別の態様によると、無線デバイスはUEである。
【0035】
1つの態様によると、無線デバイスは、第1のタイプの第1の信号を、第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号と関係付ける第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。さらに、無線デバイスは、第2のタイプの第2の信号を、第2の信号を無線デバイスによって受信される第2の参照信号と関係付ける第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。
【0036】
1つの態様によると、無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを備える。さらに、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより無線デバイスは、第1のタイプの第1の信号を、第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号と関係付ける第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。さらに、無線デバイスは、第2のタイプの第2の信号を、第2の信号を無線デバイスによって受信される第2の参照信号と関係付ける第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。
【0037】
1つの態様によると、無線デバイスは、第1のタイプの第1の信号を、第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号と関係付ける第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するための送信/受信モジュールを備える。さらに、送信/受信モジュールは、第2のタイプの第2の信号を、第2の信号を無線デバイスによって受信される第2の参照信号と関係付ける第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。
【0038】
1つの態様によると、無線通信システム内の無線デバイスによって実施される方法は、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得することを含み、各仮定が、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。さらに、本方法は、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスによって受信される参照信号と関連付けるQCL仮定に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信することを含む。
【0039】
別の態様によると、獲得するステップは、ネットワークノードから複数のQCL仮定のうちの1つの指示を受信することを含む。
【0040】
別の態様によると、本指示は、QCLパラメータのサブセットを含む。1つの例において、QCLパラメータのセットは、平均利得、平均遅延、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、および空間パラメータを含む。
【0041】
1つの態様によると、無線デバイスは、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するように設定され、各仮定が、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。さらに、無線デバイスは、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスによって受信される参照信号と関連付ける受信したQCL仮定に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。
【0042】
1つの態様によると、無線デバイスは、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを備える。さらに、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み、それにより無線デバイスは、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するように設定され、各仮定が、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。また、無線デバイスは、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスによって受信される参照信号と関連付ける受信したQCL仮定に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するように設定される。
【0043】
1つの態様によると、無線デバイスは、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するためのQCL仮定獲得モジュールを備える。さらに、各仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。また、無線デバイスは、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスに送信される参照信号と関連付ける受信したQCL仮定に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信するための送信/受信モジュールを含む。
【0044】
1つの態様によると、コンピュータプログラムは、無線デバイスの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるとき、本明細書に説明される方法のいずれかを少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含む。さらに、キャリアが、コンピュータプログラムを含み、このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0045】
1つの態様によると、無線通信システム内のネットワークノードによって実施される方法は、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを獲得することを含む。また、各仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。本方法は、無線デバイスに、獲得したQCL仮定の指示を送信することを含む。
【0046】
別の態様によると、獲得するステップは、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを決定することを含む。
【0047】
別の態様によると、本方法は、無線デバイスに、または無線から、特定のタイプの信号を、その信号をネットワークノードによって無線デバイスに送信された参照信号と関連付ける獲得したQCL仮定に基づいて、送信または受信することを含む。
【0048】
別の態様によると、複数のQCL仮定は、無線デバイスによる参照信号受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信との間の空間関係、および無線デバイスによる参照信号受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号の受信との間のQCL参照のうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
1つの態様によると、ネットワークノードは、無線デバイスのための複数の疑似コロケーション(QCL)仮定のうちの1つを獲得するように設定され、各仮定が、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。さらに、ネットワークノードは、無線デバイスに、獲得したQCL仮定の指示を送信するように設定される。
【0050】
1つの態様によると、ネットワークノードは、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを備える。また、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み、それによりネットワークノードは、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するように設定される。さらに、各仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。加えて、ネットワークノードは、無線デバイスに、獲得したQCL仮定の指示を送信するように設定される。
【0051】
1つの態様によると、ネットワークノードは、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するためのQCL仮定獲得モジュールを備える。各仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。さらに、ネットワークノードは、無線デバイスに、獲得したQCL仮定の指示を送信するための送信モジュールを含む。
【0052】
1つの態様によると、コンピュータプログラムは、ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるとき、本明細書に説明される方法のいずれかを少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含む。さらに、キャリアが、コンピュータプログラムを含み得、このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つである。
【0053】
これより本開示は、本開示の実施形態が示される添付の図面を参照して以後さらに十分に説明されるものとする。しかしながら、本開示は、本明細書に明記される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。同様の数字は、全体を通して同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するためのシステムの1つの実施形態を例証する図である。
【
図2】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスの1つの実施形態を例証する図である。
【
図3A】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスの他の実施形態を例証する図である。
【
図3B】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスの他の実施形態を例証する図である。
【
図4】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム内の無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法の1つの実施形態を例証する図である。
【
図5】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスの別の実施形態を例証する図である。
【
図6】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム内の無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法の別の実施形態を例証する図である。
【
図7】本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム内の無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法の別の実施形態を例証する図である。
【
図8】本明細書に説明されるような様々な実施形態に従って実装されるようなネットワークノード800の1つの実施形態を例証する図である。
【
図9】本明細書に説明されるような様々な実施形態に従う無線ネットワーク内のネットワークノードの1つの実施形態の概略ブロック図である。
【
図10】本明細書に説明されるような様々な実施形態に従う制御情報を送信するためのセルを選択するためのネットワークノードによって実施される方法の1つの実施形態を例証する図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
簡潔性および例証の目的のため、本開示は、主に本開示の例示的な実施形態に言及することによって説明される。以下の説明において、多数の特定の詳細事項は、本開示の徹底的な理解を提供するために明記される。しかしながら、本開示がこれらの特定の詳細事項に限定することなく実践され得ることは、当業者には容易に明らかであるものとする。本説明において、本開示を不必要に不明瞭にすることがないように、周知の方法および構造は、詳細に説明されていない。
【0056】
本開示は、無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するためのシステムおよび方法を説明することを含む。例えば、
図1は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するためのシステム100の1つの実施形態を例証する。
図1において、システム100は、ネットワークノード101(例えば、gNBなどの基地局)および無線デバイス105(例えば、UE)を含み得る。ネットワークノード101は、第1の参照信号111(例えば、SSブロックなどのブロードキャストされた参照信号)を送信し得る1つまたは複数のアンテナポート103(例えば、アンテナアレイ、送信/受信ポイント(TRP)、または同様のもの)を含み得る。無線デバイス105は、特定のレシーバ設定(例えば、受信ビーム形成重み、受信空間フィルタリング重み、または同様のもの)を使用して第1の参照信号111を受信し得る。さらに、ネットワークノード101は、第1のタイプの第1の信号113(例えば、PDCCHの共通検索空間またはグループ共通検索空間などの共通信号)を送信または受信し得る。無線デバイス105(例えば、UE)は、第1のタイプの第1の信号113を、第1の信号113を無線デバイス105によって受信される第1の参照信号111と関連付ける第1のQCL仮定121に基づいている第1のトランスミッタ設定(例えば、送信ビーム形成重み)または第1のレシーバ設定(例えば、受信ビーム形成重み)を使用して、送信または受信し得る。送信ビーム形成重みは、送信プリコーダ、送信空間フィルタリング重みなどとも称され得る。また、受信ビーム形成重みは、受信空間フィルタリング重みとも称され得る。
【0057】
さらには、無線デバイス105は、第1のQCL仮定121に基づいて第1のレシーバ設定を決定し得る。QCLは、空間QCL、相反QCLなどとも称され得る。さらに、QCLは、別の信号の送信または受信と同じビーム方向にある信号の送信または受信と関連付けられ得る。例えば、QCL仮定は、無線デバイスによる参照信号(例えば、SSブロック、CSI-RS、または同様のもの)の受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号(例えば、PDSCH、共通またはUE固有のPDCCH、PUCCH、PUSCH、または同様のもの)の送信との間の空間関係であり得る。別の例において、QCL仮定は、無線デバイスによる参照信号の受信とその無線デバイスによる特定のタイプの信号の受信との間のQCL参照であり得る。1つの例において、第1の参照信号は、SSブロックであり、第1の信号は、UE固有のPDCCHであり、第2の参照信号がCSI-RSであり、第2の信号がPUCCHである。別の例において、第1の参照信号は、SSブロックであり、第1の信号は、UE固有のPDCCHであり、第2の参照信号がCSI-RSであり、第2の信号がPUSCHである。第1のレシーバ設定は、第1の参照信号111を受信するために使用される同じビーム方向に対応し得る。無線デバイス105は、第1の参照信号111を受信するために使用されるものと同じビーム方向にある第1の信号113の受信を可能にするように第1のレシーバ設定を決定し得る。例えば、無線デバイス105は、第1の参照信号111の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づいて第1の信号113の受信を可能にするように受信ビーム形成重みを決定し得る。
【0058】
本実施形態において、ネットワークノード101は、第2の参照信号115(例えば、UE固有の設定された参照信号)を送信し得る。UE固有の設定された参照信号は、CSI-RS、好ましいSSブロック内のRS、または同様のものであり得る。無線デバイス105は、特定のレシーバ設定(例えば、レシーバビーム形成重み)を使用して第2の参照信号115を受信し得る。さらに、ネットワークノード101は、第2のタイプの第2の信号117(例えば、UE固有の信号)を送信し得る。UE固有の信号は、PDCCHのUE固有の検索空間、PDCCHのUE固有の検索空間、PRACH信号もしくはビーム不良リカバリ信号、PUSCH信号、PDSCH、または同様のもののためのDMRSであり得る。無線デバイス105(例えば、UE)は、第2のタイプの第2の信号117を、第2の信号117を無線デバイス105によって受信される第2の参照信号115と関連付ける第2のQCL仮定123に基づいている第2のレシーバ設定(例えば、レシーバビーム形成重み)を使用して、受信し得る。無線デバイス105は、第2のQCL仮定123に基づいて第2のレシーバ設定を決定し得る。第2のレシーバ設定は、第2の参照信号115を受信するために使用される同じビーム方向に対応し得る。無線デバイス105は、第2の参照信号115を受信するために使用されるものと同じビーム方向にある第2の信号117の受信を可能にするように第2のレシーバ設定を決定し得る。例えば、無線デバイス105は、第2の参照信号115の受信を可能にした受信ビーム形成重みに基づいて第2の信号117の受信を可能にするように受信ビーム形成重みを決定し得る。
【0059】
別の実施形態において、ネットワークノード101は、無線デバイス105のための複数のQCL仮定121、123のうちの1つを獲得または決定し得る。各QCL仮定121、123は、無線デバイス105による特定の参照信号受信111、115をその無線デバイス105による特定のタイプの信号113、117の送信または受信と関連付ける。さらに、ネットワークノード101は、無線デバイス105に、決定したQCL仮定121、123の指示を送信する。無線デバイス105は、この指示を受信し、次いで特定のタイプの信号113、117を、その信号113、117を無線デバイス105によって受信される参照信号111、115と関連付ける受信したQCL仮定121、123に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信する。
【0060】
追加的または代替的に、ネットワークノード101は、無線通信システム(例えば、NR、LTE、LTE-NR、UMTS、GSM、または同様のもの)をサポートするように設定され得る。さらに、ネットワークノード101は、基地局(例えば、eNB、gNB)、アクセスポイント、無線ルータ、または同様のものであり得る。ネットワークノード101は、無線デバイス105などの無線デバイスにサーブし得る。無線デバイス105は、無線通信システム(例えば、NR、LTE、LTE-NR、UMTS、GSM、または同様のもの)をサポートするように設定され得る。無線デバイス105は、UE、移動局(MS)、端末、セルラ電話、セルラハンドセット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、無線電話、オーガナイザ、ハンドヘルドコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、テレビ、電気製品、ゲームデバイス、医療デバイス、ディスプレイデバイス、計量デバイス、または同様のものであり得る。
【0061】
図2は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイス200の1つの実施形態を例証する。
図2において、無線デバイス200は、レシーバ回路201、レシーバ設定決定回路203、トランスミッタ回路205、トランスミッタ設定決定回路207、QCL仮定獲得装置回路209、同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。レシーバ設定決定回路203は、第1のタイプの第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号を関連付ける第1のQCL仮定に基づいて第1のレシーバ設定を決定するように設定され得る。レシーバ回路201は、第1のタイプの第1の信号を、第1のQCL仮定に基づいた第1のレシーバ設定を使用して受信するように設定され得る。レシーバ設定決定回路203はまた、第2のタイプの第2の信号を無線デバイス200によって受信される第2の参照信号と関連付けるQCL仮定に基づいて第2のレシーバ設定を決定するように設定され得る。レシーバ回路201はまた、第2のタイプの第2の信号を、第2のQCL仮定に基づいた第2のレシーバ設定を使用して受信するように設定され得る。加えて、トランスミッタ設定決定回路207は、第2のQCL仮定に基づいて第2のトランスミッタ設定を決定するように設定され得る。トランスミッタ回路205は、第1のタイプの第1の信号を、第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタ設定を使用して送信するように設定され得る。トランスミッタ回路205はまた、第2のタイプの第2の信号を、第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタ設定を使用して送信するように設定され得る。QCL仮定獲得装置回路209は、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するように設定され得る。受信回路201はまた、複数のQCL仮定のうちの1つの指示を受信するように設定され得る。
【0062】
図3A~
図3Bは、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイス300a-bの他の実施形態を例証する。
図3Aにおいて、無線デバイス300a(例えば、UE)は、処理回路301a、無線周波数(RF)通信回路305a、アンテナ307a、同様のもの、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。通信回路305aは、任意の通信技術を通じて1つまたは複数のネットワークノードに情報を送信する、またはそこから情報を受信するように設定され得る。この通信は、無線デバイス300aの内部または外部のいずれかにある1つまたは複数のアンテナ307aを使用して発生し得る。処理回路301aは、メモリ303aに記憶されるプログラム命令によって実行されることなどによって、本明細書に説明されるような処理(例えば、
図4、
図6、および
図7の方法)を実施するように設定され得る。処理回路301aは、この点に関して、機能手段、ユニット、またはモジュールを実装し得る。
【0063】
図3Bにおいて、無線デバイス300bは、様々な機能手段、ユニット、またはモジュールを(例えば、
図3A内の処理回路301aを介して、またはソフトウェアコードを介して)実装し得る。これらの機能手段、ユニット、またはモジュール(例えば、
図4、
図6、および
図7の方法を実施するための)は、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスによって受信される参照信号と関連付ける第1のQCL仮定に基づいたトランスミッタ/レシーバ設定を使用して、送信/受信するための送信/受信ユニットまたはモジュール311bを含み得る。さらに、これらの機能手段、ユニット、またはモジュールは、QCL仮定に基づいてレシーバ設定を決定するためのレシーバ設定決定ユニットまたはモジュール313bを含み得る。また、これらの機能手段、ユニット、またはモジュールは、QCL仮定に基づいてトランスミッタ設定を決定するためのトランスミッタ設定決定ユニットまたはモジュール315bを含み得る。最後に、これらの機能手段、ユニット、またはモジュールは、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するためのQCL仮定獲得モジュール317bを含み得る。
【0064】
図4は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム内の無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法400の1つの実施形態を例証する。この方法400を実施する無線デバイスは、本明細書に説明される無線デバイス105、200、300a、300b、500、605のうちのいずれかに対応し得る。
図4において、方法400は、例えば、ブロック401で開始し得、ここで方法400は、ネットワークノードから、第1または第2のQCL仮定を受信することを含み得る。さらに、方法400は、ブロック403によって言及されるように、第1および第2の参照信号を受信することを含み得る。ブロック405において、方法400は、第1のタイプの第1の信号を無線デバイスによって受信される第1の参照信号と関連付ける第1のQCL仮定に基づいて第1のレシーバ設定を決定することを含み得る。ブロック407において、方法400は、第1のQCL仮定に基づいた第1のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して第1のタイプの第1の信号を送信または受信することを含む。ブロック409において、方法400は、第2のタイプの第2の信号を無線デバイスによって受信される第2の参照信号と関連付ける第2のQCL仮定に基づいて第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を決定することを含み得る。ブロック411において、方法400は、第2のQCL仮定に基づいた第2のトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して第2のタイプの第2の信号を送信または受信することを含む。
【0065】
図5は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線デバイスの別の実施形態を例証する。いくつかの場合において、無線デバイス500は、UE、MS、端末、セルラ電話、セルラハンドセット、PDA、スマートフォン、無線電話、オーガナイザ、ハンドヘルドコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、テレビ、電気製品、ゲームデバイス、医療デバイス、ディスプレイデバイス、計量デバイス、またはいくつかの他の同様の用語で称され得る。他の場合において、無線デバイス500は、ハードウェアコンポーネントのセットであり得る。
図5において、無線デバイス500は、入力/出力インターフェース505、無線周波数(RF)インターフェース509、ネットワーク接続インターフェース511、ランダムアクセスメモリ(RAM)517、リードオンリメモリ(ROM)519、記憶媒体531、もしくは同様のものを含むメモリ515、通信サブシステム551、電源533、別のコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに動作可能に結合されるプロセッサ501を含むように設定され得る。記憶媒体531は、オペレーティングシステム533、アプリケーションプログラム535、データ537、または同様のものを含み得る。特定のデバイスは、
図5に示されるコンポーネントのすべて、またはコンポーネントのサブセットのみを利用してもよく、統合のレベルは、デバイスごとに異なってもよい。さらに、特定のデバイスは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、トランスミッタ、レシーバなどのコンポーネントの複数のインスタンスを含んでもよい。例えば、コンピューティングデバイスは、プロセッサおよびメモリを含むように設定され得る。
【0066】
図5において、プロセッサ501は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。プロセッサ501は、1つまたは複数のハードウェア実装された状態マシン(例えば、個別論理、FPGA、ASIC内など)などの、マシン可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶されるマシン命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態マシン;適切なファームウェアと一緒の、プログラマブル論理;適切なソフトウェアと一緒の、マイクロプロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つまたは複数の記憶プログラム、汎用プロセッサ;または上記の任意の組み合わせとして設定され得る。例えば、プロセッサ501は、2つのコンピュータプロセッサを含み得る。1つの定義では、データは、コンピュータによる使用に好適な形態にある情報である。当業者は、本開示の主題が様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせを使用して実装され得ることを認識する、ということに留意することが重要である。
【0067】
現在の実施形態において、入力/出力インターフェース505は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。無線デバイス500は、入力/出力インターフェース505を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。当業者は、出力デバイスが、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得ることを認識するものとする。例えば、USBポートは、無線デバイス500への入力および無線デバイス500からの出力を提供するために使用され得る。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイス500は、ユーザが無線デバイス500内へ情報を捉えることを可能にするために、入力/出力インターフェース505を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、存在感受性入力デバイス、存在感受性ディスプレイなどのディスプレイ、スクロールホイール、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、マイクロフォン、センサ、スマートカード、および同様のものを含み得る。存在感受性入力デバイスは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラ、マイクロフォン、センサ、またはユーザからの入力を感知するための同様のものを含み得る。存在感受性入力デバイスは、存在感受性ディスプレイを形成するためにディスプレイと組み合わされ得る。さらに、存在感受性入力デバイスは、プロセッサに結合され得る。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁気計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁気計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光学センサであり得る。
【0068】
図5において、RFインターフェース509は、トランスミッタ、レシーバ、およびアンテナなどのRFコンポーネントに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース511は、ネットワーク543aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク543aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの有線および無線通信ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク543aは、Wi-Fiネットワークであり得る。ネットワーク接続インターフェース511は、Ethernet、TCP/IP、SONET、ATM、または同様のものなど、当該技術分野において知られている、または開発され得る1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワークを介して1つまたは複数の他のノードと通信するために使用されるレシーバおよびトランスミッタインターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース511は、通信ネットワークリンク(例えば、光、電気、および同様のもの)に適切なレシーバおよびトランスミッタ機能性を実装し得る。トランスミッタおよびレシーバ機能は、回路コンポーネント、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有し得るか、または代替的に、別個に実装され得る。
【0069】
この実施形態において、RAM517は、オペレーティングシステムなどのソフトウェアプログラム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバの実行中にデータまたはコンピュータ命令のストレージまたはキャッシュを提供するために、バス503を介してプロセッサ501とインターフェースをとるように構成され得る。1つの例において、無線デバイス500は、少なくとも1つの128メガバイト(128Mb)のRAMを含み得る。ROM519は、プロセッサ501にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。例えば、ROM519は、基本入力および出力(I/O)、スタートアップ、または不揮発性メモリに記憶されるキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコードまたはデータであるように設定され得る。記憶媒体531は、RAM、ROM、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブなどのメモリを含むように設定され得る。1つの例において、記憶媒体531は、オペレーティングシステム533と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェット、もしくはガジェットエンジンもしくは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム535と、データファイル537とを含むように設定され得る。
【0070】
図5において、プロセッサ501は、通信サブシステム551を使用してネットワーク543bと通信するように設定され得る。ネットワーク543aおよびネットワーク543bは、同じネットワークであり得るか、または異なるネットワークであり得る。通信サブシステム551は、ネットワーク543bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。1つまたは複数のトランシーバは、IEEE802.xx、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、NR、NB IoT、UTRAN、WiMax、または同様のものなど、当該技術分野において知られているか、または開発され得る1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局などの別の無線デバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用され得る。
【0071】
別の例において、通信サブシステム551は、IEEE802.xx、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、NR、NB IoT、UTRAN、WiMax、または同様のものなど、当該技術分野において知られているか、または開発され得る1つまたは複数の通信プロトコルに従って、ユーザ機器などの別の無線デバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用され得る1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(例えば、周波数割り当ておよび同様のもの)に適切なトランスミッタまたはレシーバ機能性をそれぞれ実装するためにトランスミッタ553またはレシーバ555を含み得る。さらに、各トランシーバのトランスミッタ553およびレシーバ555は、回路コンポーネント、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有し得るか、または代替的に、別個に実装され得る。
【0072】
現在の実施形態において、通信サブシステム551の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの狭域通信、近距離通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベースの通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。例えば、通信サブシステム551は、セルラ通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、およびGPS通信を含み得る。ネットワーク543bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなどの有線および無線通信ネットワークを包含し得る。例えば、ネットワーク543bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および近距離ネットワークであり得る。電源513は、無線デバイス500のコンポーネントに交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0073】
図5において、記憶媒体531は、レイド(RAID:Redundant Array of Independent Disk)、フロッピディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高解像度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、Blu-Ray光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶装置(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者アイデンティティモジュールもしくは取り外し可能なユーザアイデンティティ(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなどのいくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体531は、無線デバイス500が、一時的または非一時的なメモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム、もしくは同様のものにアクセスすること、データをオフロードすること、またはデータをアップロードすることを可能にし得る。製造品、例えば通信システムを利用する製造品は、コンピュータ可読媒体を備え得る記憶媒体531内に有形に具現化され得る。
【0074】
本明細書に説明される方法の機能性は、無線デバイス500のコンポーネントのうちの1つにおいて実装され得るか、無線デバイス500の複数のコンポーネントにわたって区分化され得る。さらに、本明細書に説明される方法の機能性は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせで実装され得る。1つの例において、通信サブシステム551は、本明細書に説明されるコンポーネントのいずれかを含むように設定され得る。さらに、プロセッサ501は、そのようなコンポーネントのいずれかとバス503を介して通信するように設定され得る。別の例において、そのようなコンポーネントのいずれかは、プロセッサ501によって実行されるとき、本明細書に説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例において、そのようなコンポーネントのいずれかの機能性は、プロセッサ501および通信サブシステム551の間で区分化され得る。別の例において、そのようなコンポーネントのいずれかの非計算型の集中的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアに実装され得、計算型の集中的機能は、ハードウェアに実装され得る。
【0075】
当業者はまた、本明細書内の実施形態が対応するコンピュータプログラムをさらに含むことを理解するものとする。
【0076】
コンピュータプログラムは、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されるとき、上に説明されるそれぞれの処理のいずれかを装置に実行させる命令を含む。コンピュータプログラムは、この点に関して、上に説明される手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを含み得る。
【0077】
実施形態は、そのようなコンピュータプログラムを含むキャリアをさらに含む。このキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のうちの1つを含み得る。
【0078】
この点に関して、本明細書内の実施形態はまた、非一時的なコンピュータ可読(記憶または記録)媒体に記憶され、かつ装置のプロセッサによって実行されるとき、上に説明されるように装置に実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品を含む。
【0079】
実施形態は、コンピュータプログラム製品がコンピューティングデバイスによって実行されるときに本明細書内の実施形態のいずれかのステップを実施するためのプログラムコード部分を含むコンピュータプログラム製品をさらに含む。このコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記録媒体に記憶され得る。
【0080】
これより追加の実施形態について説明する。これらの実施形態のうちの少なくとも一部は、例証の目的のために、特定の文脈および/または通信ネットワークタイプにおいて適用可能なものとして説明され得るが、実施形態は、明示的に説明されない他の文脈および/または通信ネットワークタイプにおいても同様に適用可能である。
【0081】
1つの実施形態において、UEは、複数のタイプのダウンリンク送信されたRSを識別し、関連付けられたRSタイプに応じてUEにおいて空間的にQCLであるべき(すなわち、UEは、特定のRXビームを使用しなければならない)各送信データ信号(すなわち、gNBまたはUEからの)を関連付ける。1つの例として、ブロードキャストされた同期信号(SSブロック)およびUE用に設定されたCSI-RSは、2つのRSタイプである。共通検索空間PDCCHを受信するとき、UEは、UEが好ましいSSブロックを受信したときと同じアナログRXビームを仮定し得る。UE固有の検索空間PDCCHを受信するとき、UEは、UEが特定の設定されたCSI-RSを受信したときと同じアナログRXビームを仮定し得る。
【0082】
1つの実施形態において、UEは、送信または受信信号が、送信信号のタイプ(例えば、共通制御、UE固有の制御、専用データ)に応じて、gNBから送信された異なるタイプの参照信号と空間的にQCLであるべき(例えば、受信ビーム方向を決定するために使用される)ことを利用し得る。制御チャネルを受信するためのQCL仮定は、以下を含み得る。
・共通検索空間PDCCHを受信するために、UEは、PDCCH DMRSが、レシーバ(UE)側で、好ましくかつ検出されたSSブロックに属するRSと空間的にQCLであると仮定し得る。
・UE固有の検索空間PDCCHを受信するために、UEは、PDCCH DMRSが、レシーバ(UE)側で、設定されたCSI-RSと空間的にQCLであると仮定し得る。
【0083】
制御チャネルを送信するためのQCL仮定は、以下を含み得る。
・PRACHまたはビーム不良リカバリ信号を送信するために、UEは、送信信号が、UE側で、好ましくかつ検出されたSSブロックに属するRSと空間的にQCLであるようなやり方で送信しなければならない。
【0084】
データチャネルを送信および受信するためのQCL仮定は、以下を含み得る。
・PUSCHを送信する、またはPDSCHを受信するために、UEは、信号が、UE側で、設定されたCSI-RSと空間的にQCLであるようなやり方で送信または受信しなければならない。
【0085】
このソリューションの1つの利点は、UEが常に、どのようにそのビームを、受信および送信するときに向けるかを知っていることである。これは、オーバーヘッドにおいて費用がかかり、レイテンシを増大させるビーム掃引(すなわち、異なる方向においてプローブすることによる信号の検索)の必要性を回避する。したがって、このソリューションは、NRネットワークにおけるレイテンシおよびオーバーヘッドを低減する。
【0086】
gNB、またはgNBに接続された送信/受信ポイント(TRP)は、1つまたは複数のSSブロックをブロードキャスト様式で送信する。複数のSSブロックの場合、各SSブロックは、gNBカバレッジ領域の一部分のみをカバーし得る。UEは、レシーバ設定を使用してSSブロック(例えば、gNBからの送信ビーム内)のうちの1つを検出し、レシーバ設定と同様であるトランスミッタ設定を使用してランダムアクセスチャネル(例えば、PRACH)送信により応答する。これらの設定は、ビームがUE内のアナログビーム形成ネットワークによって作成されると考えられ得る。したがって、UEは、アナログRXビームを使用してSSブロックを受信し、次いで同じビーム(TXビーム)内でPRACHを送信する。この挙動を説明する1つのやり方は、選択された、または好ましいSSブロックが、UEにおいて、PRACH送信と空間的にQCLであるという見解である。
【0087】
空間QCLは、同じまたは本質的に同様の到着/出発方向を有するか、または本質的に同様の空間共分散係数を有すると定義され得る。
【0088】
SSブロックは、典型的には、過剰なオーバーヘッドを回避するために、gNBカバレッジエリアがいくつかのそのようなSSブロック送信でカバーされ得るように幅広から中くらいのビーム幅を有する。したがって、各SSブロック/ビームは、典型的には複数のUEをカバーする一方、専用およびUE固有のビームには、CSI-RSを設定することができる。これらのCSI-RSは、単一のUEをターゲットとする非常に狭いビーム内で送信され、高利得を有し、またUEに非常に高いデータレートを送信する(またはUEから受信する)ために使用され得る。
【0089】
より広いビーム幅は、ロバスト性はより大きいが、狭いビーム幅と比較してより低いアンテナ利得を示唆する。
【0090】
gNBからの送信データまたは制御(例えば、それぞれPDSCHまたはPDCCH)では、UEが以前に送信された信号またはチャネルに対する空間QCL仮定を知っており、その結果UEがアナログRXビームなどのそのレシーバ設定を調節することができれば、UEにとって有益である。
【0091】
同様に、UEからの送信データまたは制御(例えば、PUSCH、PRACH、PUCCH、またはビーム不良リカバリ信号)では、gNBが以前に送信された信号またはチャネルに対する空間QCL仮定を知っており、その結果gNBがアナログRXビームなどのそのレシーバ設定を調節することができれば、gNBにとって有益である。
【0092】
所与のUEでは、いくつかの送信された制御チャネルは、ブロードキャスト性のもの、および専用性のものであることが観察される。また、ブロードキャストされた信号は、よりロバストであり、より少ないアンテナ利得を必要とし得る。ブロードキャストされた信号はまた、複数のUEをターゲットとしているため、狭ビームは回避されるべきである。
【0093】
1つの実施形態において、UEは、gNBから送信された少なくとも2つの異なるタイプの第1の信号のうちの1つとUEにおいてQCLであるべき(主に空間的に、例えば、受信または送信ビーム方向を決定するために使用される)各々の送信または受信された第2の信号を利用する。
【0094】
第1のタイプの信号は、信号の同期信号ブロック(SSブロック)内のPSSまたはSSS、PBCH、TSS、またはこれらの組み合わせであり得る。
【0095】
第2のタイプの信号は、ダウンリンク内のPDCCH(およびその関連DMRS)(それぞれグループ共通検索空間、共通検索空間、またはUE固有の検索空間内)もしくはPDSCH(およびその関連DMRS)、およびアップリンク内のPUSCH(およびその関連DMRS)、PUCCH(およびその関連DMRS)(それぞれ短いPUCCHまたは長いPUCCH)、PRACH、またはビームリカバリ信号であり得る。
【0096】
UEは、第2の信号を受信または送信するためにアナログビーム形成などのレシーバ設定、または同じくアナログビーム形成の形態にあるトランスミッタ設定を調節するために第1の信号とのQCL関連付けを利用する。
【0097】
1つの実施形態において、UEは、第1および第2の信号のタイプに応じて、よって、どの第1のタイプの信号が第2のタイプの信号と関連付けられるかという明示的なシグナリングなしに、特定の規則に従うQCL関連付けを行う。
【0098】
別の実施形態において、UEは、第1および第2の信号のタイプに応じて、よって、UEが第1のタイプの専用信号を第2のタイプの所与の信号のためのQCL関連付けとして使用するために明示的に設定されるまでは、どの第1のタイプの信号が第2のタイプの信号と関連付けられるかという明示的なシグナリングなしに、特定の規則に従うデフォルトのQCL関連付けを使用する。
【0099】
これよりいくつかのさらに詳細な実施形態が続く。
【0100】
第2のタイプの信号としてgNBまたはTRPから送信された共通検索空間またはグループ共通検索空間PDCCHを受信する場合、UEは、PDCCH DMRSが、好ましくかつ検出されたSSブロックに属するRSとして、レシーバ(UE)側で、第1のタイプの信号と空間的にQCLであると仮定し得る。異なるTRPから、および/またはTRPからの異なるビーム方向から送信され得るgNBからの、可能性のある複数の送信SSブロックの中から、UEがSSブロックを検出したことが仮定される。これは、好ましいSSブロックと示される。ネットワークは、このPDCCHを、ネットワークがSSブロック2を送信したときと同じまたは同様のビーム内で送信し、その結果UEは、UEがSSブロック2を受信するために使用したものと同じRXビームを使用して共通検索空間PDCCHを受信し得る。
【0101】
第2のタイプの信号としてgNBまたはTRPから送信されたUE固有の検索空間PDCCHを受信する場合、UEは、信号が設定されたCSI-RSとレシーバ(UE)側で空間的にQCLである場合、第1のタイプとしてのPDCCH DMRSを仮定し得る。UEは、CSI-RSリソース上で測定するように設定またはトリガされること、次いでCSI-RSリソースが、第1のタイプの信号として使用されることが仮定される。ネットワークは、ネットワークがCSI-RSを以前に送信したときと同じまたは同様のビーム内でPDCCHを使用し、その結果UEは、UEがCSI-RSを受信したときと同じRXビームを使用してPDCCHを受信し得る。
【0102】
さらなる実施形態において、UEは、gNBまたはTRPから送信されるUE固有の検索空間PDCCHを第2のタイプの信号として受信する場合、UEが、初期の第1のタイプの信号として信号の同期ブロックとの空間QCLを仮定し得、次いでネットワークがCSI-RSリソースに基づいて信号品質を測定および報告するようにUEを(再)構成する際に、UEが、異なる第1のタイプの信号として、設定されたCSI-RSとの空間QCLを仮定し得るように、QCL関連付け規則を使用する。
【0103】
上記の実施形態において、UEは、初期のアクセス後、およびその後の通知まで、すなわち別途設定されるまで、明示的な設定なしに、初期の第1のタイプの信号をデフォルトとして仮定し得る。
【0104】
PRACHまたはビーム不良リカバリ信号を第2のタイプの信号としてUEからgNBに送信する場合、UEは、送信信号が、上に説明される実施形態と同様の好ましくかつ検出されたSSブロックに属するRSとUE側で空間的にQCLであるようなやり方で送信しなければならない。したがって、UEは、UEがSSブロックを受信するために使用したものと同じビーム内で送信し、次いでネットワークは、ネットワークがSSブロックを受信するために使用したものと同じビームを使用してPRACHを受信し得る。代替的に、PRACHまたはビーム不良リカバリ信号のための空間QCL仮定のために使用するためのSSブロックは、設定メッセージ内でgNBからUEに明示的にシグナリングされ得る。
【0105】
第2のタイプの信号としてPUSCHを送信する、またはPDSCHを受信する場合、UEは、信号が、第1のタイプの信号として、設定されたCSI-RSとUE側で空間的にQCLであるように送信または受信しなければならず、ここではCSI-RSは、上の実施形態に説明されるものと同様である。
【0106】
図6は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム内の無線デバイスのためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法600の別の実施形態を例証する。
図6において、ネットワークノード601(例えば、gNB、TRP、または同様のもの)は、2つのSSブロック631、633を送信し、無線デバイス605(例えば、UE)は、ブロック611によって表されるように、好ましいブロックとしてSSブロック2 633を検出する(無線デバイス605は、両方を検出し得るが、SSブロック2がより高い受信電力を有することから、SSブロック2を好む)。
【0107】
図6において、UE605は、次いで、SSブロック2にリンクされるPRACHリソース2 635内でPRACHを送信する(同様に、SSブロック1は、UEがSSブロック1を好む場合に使用されるべき異なるPRACHリソース1を有する)。リソース2635内でPRACHを受信することにより、ネットワークノード601は、好ましいSSブロックがUEにとってブロック2 633であることを知っている。UE605は、SSブロック2 633を空間QCL情報「SS-QCL2」として受信するために使用されるアナログビームを記憶する。
【0108】
ネットワークノード601は、次いで、ネットワークノード601がSSブロック2 633を送信するために使用したものと同じまたは同様のビームを使用して、共通検索空間637内でPDCCHをUE605に送信し、UE605は、共通検索空間PDCCH637を受信するために「SS-QCL2」情報を使用する。
【0109】
共通検索空間PDCCH637は、CSIまたはビーム管理測定用に使用するために、PDCCH UE固有の検索空間641のためおよびCSI-RSリソース639のための設定情報を含むPDSCH(図では示されない)をスケジューリングし得る。UE605は、PUCCHまたはPUSCH(図では示されない)を使用したそのような測定をフィードバックし得、この場合、PUCCHまたはPUSCH送信のためにSS-QCL2仮定を使用することになる。したがって、ネットワークノード601は、どのRXビーム内でUE605からのアップリンク送信を予期すべきかを知っている。同様に、上で述べた設定情報を伝達するPDSCH643はまた、UEがRXビームを受信用に使用するように設定し得るように、SS-QCL2仮定を仮定して送信され得る。
【0110】
ネットワークノード601が、UE固有の検索空間PDCCH、PUSCH、およびPDSCH用に使用するためのCSI-RSでUE605を設定した後、CSI-RS639が、SS-QCL2の代わりにそれらの信号のための空間QCL参照として使用されることになる。したがって、それらの信号を受信するとき、UE605は、UE605がCSI-RS639を受信するために使用したものと同じまたは同様のRXビームを使用することになる。加えて、PUSCH645を送信するとき、UE605は、CSI-RS639と関連付けられたTXビームを使用することになる。
【0111】
この段階では、UE605は、どの信号を受信または送信するかによって、2つの空間QCL仮定を使用することになる。これらのQCL仮定は、それぞれSS-QCL2およびCSI-RSである。UEは、受信または送信すべき信号タイプに応じて、これら2つの異なる空間QCL仮定の使用を交互に行うことになる。
【0112】
図7は、本明細書に説明されるような様々な態様に従う無線通信システム(例えば、5G NR)内の無線デバイス(例えば、UE)のためのトランスミッタおよびレシーバ設定を決定するための方法700の別の実施形態を例証する。
図7において、方法700は、例えば、ブロック701で開始し得、方法700は、ネットワークノード(例えば、gNB)から複数のQCL仮定のうちの1つの指示を受信することを含み得る。さらに、各QCL仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。ブロック703において、方法700は、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得することを含む。また、方法700は、ブロック705によって表されるように、特定のタイプの信号を、その信号を無線デバイスによって受信される参照信号と関連付ける受信したQCL仮定に基づいたトランスミッタまたはレシーバ設定を使用して、送信または受信することを含む。
【0113】
図8は、本明細書に説明されるような様々な実施形態に従って実装されるようなネットワークノード800を例証する。示されるように、ネットワークノード800は、処理回路810および通信回路820を含む。通信回路820は、1つもしくは複数の他のノードへ、および/または1つもしくは複数の他のノードから、例えば、任意の通信技術を通じて、情報を送信および/または受信するように設定される。処理回路810は、メモリ830に記憶された命令を実行することなどによって、上に説明された処理を実施するように設定される。処理回路810は、この点に関して、特定の機能手段、ユニット、またはモジュールを実装し得る。
【0114】
図9は、本明細書に説明されるような様々な実施形態に従う通信ネットワーク内のネットワークノード900(例えば、
図1および
図6に示されるネットワークノード)の1つの実施形態の概略ブロック図を例証する。
図9において、ネットワークノード900は、様々な機能手段、ユニット、またはモジュールを(例えば、
図8内の処理回路810を介して、および/またはソフトウェアコードを介して)実装する。1つの実施形態において、これらの機能手段、ユニット、またはモジュール(例えば、本明細書内の方法を実施するための)は、例えば、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得するためのQCL仮定獲得ユニット901と、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを決定するためのQCL仮定決定ユニット903と、無線デバイスに、獲得したQCL仮定の指示を送信する、または特定のタイプの信号を、その信号をネットワークノードによって無線デバイスに送信される参照信号と関連付ける獲得したQCL仮定に基づいて送信する、送信ユニット905と、無線デバイスから、特定のタイプの信号を、ネットワークノードによって無線デバイスに送信される参照信号と関連付ける獲得したQCL仮定に基づいて受信するための受信ユニット907とを含み得る。
【0115】
図10は、本明細書に説明される様々な実施形態に従う制御情報を送信するためのセルを選択するためのネットワークノードによって実施される方法1000の1つの実施形態を例証する図である。
図10において、方法1000は、例えば、ブロック1001で開始し得、方法1000は、無線デバイスのための複数のQCL仮定のうちの1つを決定することを含み得る。さらに、各仮定は、無線デバイスによる特定の参照信号受信をその無線デバイスによる特定のタイプの信号の送信または受信と関連付ける。また、方法1000は、ブロック1003によって表されるように、複数のQCL仮定のうちの1つを獲得することを含む。ブロック1005において、方法1000は、無線デバイスに獲得したQCL仮定の指示を送信することを含む。それに応じて、方法1000は、ブロック1007によって表されるように、無線デバイスに、または無線デバイスから、特定のタイプの信号を、その信号をネットワークノードによって無線デバイスに送信される参照信号と関連付ける獲得したQCL仮定に基づいて、送信または受信することを含み得る。
【0116】
ビーム管理:
NRでは、QCLと関連付けられた異なるシステム要件が適用され得る。第1の例において、2つのCSI-RSリソースのアンテナポート間のQCLの指示がサポートされる。デフォルトでは、2つのCSI-RSリソースのアンテナポート間でQCLは仮定されなくてもよい。部分QCLパラメータ(例えば、UE側での空間QCLパラメータのみ)が考慮され得る。ダウンリンクの場合、NRは、ビーム関連の指示ありおよびなしでCSI-RS受信をサポートする。ビーム関連の指示が提供されるとき、CSI-RSベースの測定に使用されるUE側のビーム形成/受信プロシージャに関する情報は、QCLを通じてUEに示され得る。さらに、QCL情報は、CSI-RSポートのUE側の受信のための空間パラメータを含む。
【0117】
第2の例において、NR-PDCCH送信は、ビームペアリンクブロッキングに対するロバスト性をサポートする。UEは、M個のビームペアリンク上のNR-PDCCHを同時にモニタするように設定され得、M≧1である。Mの最大値は、少なくともUE性能に依存し得る。また、UEは、NR-PDCCH受信のためにM個の中から少なくとも1つのビームを選択し得る。UEは、異なるNR-PDCCH OFDMシンボルでの異なるビームペアリンク上のNR-PDCCHをモニタするように設定され得る。1つのビームペアリンク上のNR-PDCCHは、他のビームペアリンクよりも短いデューティサイクルでモニタされ得る。この設定は、UEが複数のRFチェーンを有さなくてもよいシナリオに当てはまり得る。複数のビームペアリンク上のNR-PDCCHをモニタするためのUE Rxビームセッティングに関連するパラメータは、上位層シグナリングもしくは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)によって設定されるか、または検索空間設計において考慮される。
【0118】
第3の例において、ユニキャストDLデータチャネルの受信の場合、DL RSアンテナポートとDLデータチャネルのDMRSアンテナポートとの間の空間QCL仮定の指示がサポートされる。RSアンテナポートを示す情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)(ダウンリンクグラント)を介して示される。この情報は、DMRSアンテナポートとQCLされるRSアンテナポートを示す。さらに、RSポート/リソースIDは、暗示的または明示的に示され得る。1つの例において、指示は、スケジュールされたPDSCHのためだけに、または次の指示まで、仮定される。さらに、スケジューリング/ビーム切替オフセットが含まれ得る。また、フォールバックユニキャストPDSCHを受信するためのビーム指示が含まれ得る。加えて、関連シグナリングは、UE固有であり得る。
【0119】
複数のビームペアリンク(BPL)取り扱い:
複数のBPLの確立および維持はいくつかの目的を有する。1つの目的は、PDCCHロバスト性を達成するためであり、これにより、gNBは、複数のビームペアリンク上でPDCCHを、同時に、またはTDM方式(例えば、上の第2の例)で送信することができる。別の用途は、非コヒーレントジョイント送信(JT)または分散された複数の入力、複数の出力(D-MIMO)をサポートすることであり、ここでは異なるBPLは、おそらくは異なるPDSCHを伝達する。いずれの場合においても、ビーム関連の指示は、UE側のビーム形成(すなわち、UE Rxビーム選択)を支援するために必要とされる。
【0120】
ビームペアリンクを維持する(更新する)ための主なツールは、複数のビーム形成したCSI-RSリソースのUE測定および後続のリソース選択のフィードバックであるため、ビームペアリンクは、本来、以前に送信されたCSI-RSリソースと関連付けられる。ビームペアリンク(BPL)という専門用語は、議論のための有用な構成概念であるが、この用語自体は、業界標準仕様書には登場しないということに留意することが重要である。そうでない場合、捉えられ得る目立った特徴は、BPLがgNBとUEとの間に確立されているリンクとして規定されることであり、ここでは、UEは、異なるトランスミッタ設定(Txビーム)で送信されるいくつかのCSI-RSリソースの中から選好された少なくとも1つのCSI-RSリソースを選択して、eNBに報告しており、また、好ましいUEレシーバ設定(Rxビーム)は、選択したCSI-RSリソースに基づいてUEによって決定されている。
【0121】
これに基づいて、自動的に、ビーム関連の指示は、UEが測定を実施したことのある以前に送信されたCSI-RSリソースへの参照であるということになる。以前に送信されたCSI-RSリソースが、現在のDL送信(例えば、PDSCH、PDCCH、またはCSI-RS)と関連してUEに示される場合、UEは、その情報をUE側のビーム形成を支援するために使用し得る。現在のPDSCH DMRS、PDCCH DMRS、または CSI-RS送信は、ビーム関連の指示において参照される以前に送信されたCSI-RSリソースとUE RXにおいて空間的にQCLであるということが等価に言える。
【0122】
これは、以前に送信されたCSI-RSリソースへの参照が、上の第1の例と一致して、まさにQCL指示であるということを明白に示す。
【0123】
このとき、問題は、以前に送信されたCSI-RSリソースをどのように参照するかである。1つの手法は、各CSI-RSリソースが識別子(例えば、CSI-RSリソースを一意的に識別するために使用され得る、無線フレーム番号、スロット番号、およびOFDMシンボル番号の観点からのタイムスタンプ)を有することであり得る。しかしながら、そのような一意のリソース識別は、大量のオーバーヘッドを消費し得る。これは、ビーム関連の指示が動的にシグナリングされ得る(例えば、DCIまたはMAC-CEを通じて)ことを考慮して望ましくない。別の手法は、CSI-RSリソースが常に、ネットワーク内の一意のTxビームと関連付けられ、UEに対するビーム関連の指示がそのビーム番号を使用するということであり得る。しかしながら、ビームの数は、非常に大きい数になり得、ここでもオーバーヘッド問題をもたらす。
【0124】
絶対的なタイムスタンプまたは固定されたビーム番号に依拠するのではなく、代替的な手法は、以前に送信されたCSI-RSを参照するために、相対的なCSI-RSリソースインジケータ-またはプロキシ-を使用することである。維持されるBPLの数はかなり小さくてもよいため、プロキシインジケータは、かなり低いオーバーヘッド(例えば、2ビット)を有し得、最大4つのBPLの維持を可能にする。プロキシは「BPLタグ」であると考えることができる。各BPLタグと関連付けられるのは、(1)UEが選択したCSI-RSリソースに対応するTx設定(Txビーム)、および(2)選択したCSI-RSリソースと関連付けられた好ましいUEレシーバ設定(Rxビーム)である。必要なすべてのことは、gNBがBPLタグと関連付けられたTx設定(Txビーム)を覚えること、およびUEがBPLタグと関連付けられたRx設定(Rxビーム)を覚えることであるということを認識することが重要である。gNBは、UE Rxビームを知る必要がなく、またUEは、gNB Txビームを知る必要がない。絶対的なビームインデックスは必要とされない。このように、将来、BPLタグがDL信号送信(例えば、PDSCHまたはCSI-RS)と一緒にUEにシグナリングされる場合、UEは、UEがそのメモリから以前に送信されたCSI-RSリソースを受信するために使用したRx設定を回収することができる。この指示は、DL信号送信を効果的に受信するためにUE側のビーム形成を支援する。
【0125】
ダウンリンクビーム管理をサポートするために、3つのプロシージャP1、P2、およびP3プロシージャが適用され得る。P2プロシージャでは、トランスミッタは、同じ参照信号を複数回(例えば、異なるOFDMシンボルで)、毎回異なるビーム方向(例えば、異なるマルチアンテナプリコーディング重み)で送る。これは、トランスミッタビーム掃引と呼ばれる。UEは、このビーム掃引中、RXビームを変更せずにおき、その後UEは、UEがこれらの複数のビームのうちのどの1つを好むかを報告し得る。P3プロシージャでは、トランスミッタは、同じ参照信号を複数回(例えば、異なるOFDMシンボルで)、毎回同じビーム方向で送る。次いで、レシーバは、そのレシーバビーム方向(例えば、異なるマルチアンテナレシーバ重み)をその都度変更し、したがって、その特定の送信ビームのためにどれが好ましい受信ビームであるかを評価し得る。最後に、P1プロシージャは、P2プロシージャおよびP3プロシージャの組み合わせであり、ここではトランスミッタおよびレシーバの両方が、ビーム掃引中にそれらのビームを変えることを許可される。
【0126】
BPLタグの1つの重要な使用例は、特定のBPL、例えばタグ#b付きのもの、の更新(改良)中である。既に論じたように、タグ#b付きのこのBPLは、UEが以前に測定したCSI-RSリソースと関連付けられる。BPLは、例えば、P2プロシージャを用いて更新され得る。この場合、gNBは、非周期CSI-RSビーム掃引を測定し、それについて報告するようにUEをトリガすることができる。測定および報告トリガを伝達するDCIメッセージもまた、BPLタグ#bを含まなければならない。この指示により、UEは、現在どのRx設定(Rxビーム)がタグ#bと関連付けられているかをメモリからルックアップし、送信されたCSI-RSリソースを受信することを支援するためにこの情報を自由に使用することができる。タグ#bのシグナリングは、現在送信されるCSI-RSリソースが、タグ#bと関連付けられた以前に送信されたCSI-RSリソースとUE RXにおいて空間的にQCLであることを述べるQCL指示に等価である。先に述べたように、最大4つのBPL(例えば、b∈{0,1,2,3})をサポートするためには、DCIメッセージ内に2ビットのみが必要とされ、これは、以前に送信されたCSI-RSリソースを一意に示す。
【0127】
関連付けられた非周期CSIレポートは、競合解消識別子(CRI)を通じて好ましいCSI-RSリソースを示すことになる。このCRIに対応するCSI-RSリソースは、これより、タグ#bと関連付けられた、新規の更新されたCSI-RSである。gNBは、将来の使用のために、タグ#bと関連付けられたTx設定(Txビーム)をメモリに記憶する。これは、例えば、将来の非周期CSI-RSビーム掃引が、UEが潜在的な新規のTxビームに対して比較することになる参照として使用されるべき「古い」Txビームを含むことを確実にするために使用され得る。
【0128】
代替的に、タグ#b付きのBPLは、P3プロシージャを用いて更新され得る。この場合、gNBは、Tx設定(Txビーム)が固定されたままであるいくつかのCSI-RSリソースを測定し、それについて報告するようにUEをトリガすることができる。固定されたTxビームは、タグ#bと既に関連付けられたものである。ここでも、測定トリガを伝達するDCIメッセージは、BPLタグ#bを含まなければならない。しかしながら、UEはまた、現在送信されるCSI-RSリソースが、タグ#bと関連付けられた以前に送信されたCSI-RSリソースとUE RXにおいて空間的にQCLではないことをUEが仮定すべきであるということを通知される必要がある。これは、これがP3プロシージャを使用したビーム掃引であるか否かをUEに通知するための別個の(1ビット)フラグにより行われ得る。このフラグは、UEに動的にシグナリングされ得るか、または上層(例えば、CSIフレームワーク内)により設定され得る。いずれのやり方においても、P3ビーム掃引の目的は、UEが新規のRxビームを試し、そのRxビームを固定したままにしないことであるため、このフラグがFALSEにセットされるとき、UEは、UEが以前のCSI-RSリソースを受信するために使用したRx設定(Rxビーム)を使用するべきではない。好ましいRxビームが発見されると、UEは、関連付けられたRx設定を思い出して、これをタグ#bと関連付けなければならない。Tx設定(Txビーム)は固定されたままであるため、新規のCSI-RSをタグ#bと関連付ける必要はなく、UEがCRIを報告する必要もない。しかしながら、gNBは、依然として、リンク適応をサポートするために他のCSIコンポーネント(例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディングマトリックインジケータ(PMI)、ランクインデックス(RI))に報告するようにUEを設定することができる。
【0129】
以下の2つの実施形態は、gNBとUEとの間で複数のBPLを確立し、維持するために、ビーム管理プロシージャをサポートする。異なるBPLタグで複数のビーム掃引をトリガすることによって、各BPLについての報告された測定は、gNBが、各BPLタグについてUEが好むgNB Txビームを関連付けることを可能にし、またUEが、各BPLタグについて好ましいUE Rxビームを関連付けることを可能にする。したがって、最大4つのBPLが、2ビットのBPLタグの使用により確立され得る。
【0130】
1つの実施形態において、非周期CSI-RSビーム掃引では、空間QCL目的のために以前に送信されたCSI-RSリソースを参照することができるように、測定および報告トリガ(例えば、DCI内)は、2ビットを使用したBPLタグを含む。
【0131】
別の実施形態において、gNBがそのTxビームを一定に保つ複数のCSI-RSリソースの非周期送信では(例えば、P3プロシージャ)、UEは、CSI-RSリソースが以前に送信されたCSI-RSリソースと空間的にQCLではないことを示すためにFALSEにセットされた1ビットのフラグを受信しなければならない。このフラグは、動的にシグナリングされ得るか、または、このフラグが上層によって設定される場合には、このフラグは、CSIフレームワークの部分としてシグナリングされ得る。
【0132】
複数のBPLを確立および維持するためのプロシージャに並行して、UEは、PDCCHモニタリングのための少なくとも1つのBPLで設定され得る。UEがPDCCHを受信するために使用することになるBPLは、関連付けられた2ビットのBPLタグを示すことによって(例えば、上層シグナリングにより)設定される。代替的に、単一のBPLのみのPDCCHモニタリングの場合、BPLタグ0が常に使用されることが定められ得る。上の第2の例によると、M個のBPLは、同時に、またはTDM方式のいずれかで、PDCCHモニタリングのために設定され得る。この場合、UEは、M個の2ビットのBPLタグで設定されなければならない。
【0133】
1つの実施形態において、UEは、M個のビームペアリンク上のNR-PDCCHをモニタするように設定され得、ここでは各ビームペアリンクは、2ビットを使用したBPLタグによって示される。
【0134】
BPLタグの別の使用例は、データ送信のためである(例えば、異なるTRPからの異なるPDSCH、または非コヒーレントJTもしくはD-MIMO、ここでは異なるBPLは、おそらくは異なるPDSCHを伝達する)。スケジューリングDCIと共に含まれるBPLタグは、対応するPDSCHを受信するためのUE側のビーム形成を支援する。
【0135】
1つの実施形態において、PDSCH送信では、関連付けられたDCIは、PDSCHのためのDMRSがBPLタグと関連付けられた以前に送信されたCSI-RSリソースと空間的にQCLであることを示す2ビットを使用したBPLタグを含む。
【0136】
上記から、ビーム管理は、3つのある程度独立したプロセスからなる:
(1)各々が2ビットのBPLタグで識別される、複数のBPLの確立および維持、
(2)制御チャネルに使用するためのBPL、および
(3)データチャネルに使用されるBPL。
【0137】
BPLが独立であると見なされる一方、BPL TXおよびRXビームが測定プロセスにおいて更新されるとき、それは、BPLを同様に使用する制御チャネルおよびデータチャネルに使用され得るビームを反映する。
【0138】
グループベースのビーム報告:
別の問題は、2つ以上のビームペアリンク(BPL)上の同時受信をサポートすることができるUEに有用であり得るセット/グループベースの報告に関連する。このUE性能は、別個の受信チェーンを有する2つ以上のアンテナパネルを備えたUEの結果であり得る。1つの作業仮定は、NRが、そのような報告のための2つの代替手段:セットベースの報告および/またはグループベースの報告のうちの少なくとも1つをサポートしなければならないということである。
【0139】
別の問題は、オーバーヘッドに関連する。ビームの複数のセット/グループ上でビーム関連の情報を報告することは、当然ながら、単一のビーム報告と比較して、余分なフィードバックオーバーヘッドを招く。例えば、セットおよびグループベースの報告は、UEにおいて同時に受信され得るTxビームの中から選択することにおいては同じ柔軟性をgNBに提供することができるが、等しい柔軟性では、セットベースの報告のためのフィードバックオーバーヘッドは、グループベースの報告よりも大きくなり得る。
【0140】
別のオーバーヘッド懸念は、ダウンリンク内のビーム関連の指示である(例えば、異なるセットからのビームがグループであるときにUE側のビーム形成をサポートするためのQCL指示が、送信のために選択される)。アップリンクオーバーヘッドの場合のように、gNBがセット内またはグループにわたる送信のために複数のビームを選択することを望むとき、セットベースの報告とグループベースの報告との間にはオーバーヘッドの差が存在し得る。
【0141】
DL RSのためのQCL:
DL RSのためのQCLに対して、QCLと関連付けられた異なるシステム要件が適用され得る。第1の例において、DMRSポートグループ化は、QCLされている1つのグループ内のDMRSポート、およびQCLされていない異なるグループ内のDMRSポートにより、サポートされ得る。DMRSは、連続波(CW)アナログビーム、または同様のものに従ってグループ化され得る。さらに、QCL指示は、例えば、無線リソース制御(RRC)、MAC CE、DCI、または同様のものを使用して、シグナリングされ得る。また、DMRSは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、遅延スプレッド、または同様のものなどのチャネルの大規模な特性を予測するために使用され得る。加えて、QCLは、ビーム管理(例えば、空間パラメータ)、周波数/タイミングオフセット予測(例えば、ドップラー/遅延パラメータ)、無線リソース管理(RRM)(例えば、平均利得)などの機能性をサポートする。さらには、UEがスロット内の2つ以上のPDSCHをスケジューリングした場合(これは、例えば、非コヒーレントJTを使用した、典型的なマルチTRPケースである)、第1および第2のPDSCH内のDMRSは、QCLされなくてもよい。
【0142】
第2の例において、2つのRSリソースのアンテナポート間のQCLパラメータのサブセットと関連付けられたQCL仮定の指示は、様々な代替手段に基づいてサポートされ得る。これらの代替手段は、(1)QCLパラメータのサブセットのうちのどれが、gNBによって設定されるか、(2)どのQCLタイプが、複数のQCLタイプが予め定められるgNBによって設定されるか、および(3)どのQCLタイプが、予め定められるか、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0143】
第3の例において、UEは、デフォルトでは示されない。したがって、異なるCC上で送信されるアンテナポートは、QCLされると仮定されない。
【0144】
第4の例において、CSI-RSのためのQCL仮定の指示は、(例えば、SSS、PBCH DMRS(規定される場合))などのSSブロック、細かい時間周波数トラッキングのためのRS(それがCSI-RSではない場合)、または同様のものと関連付けられ得る。
【0145】
1つの実施形態において、同じスロット内の異なるPDSCHスケジューリングに属するDMRSは、デフォルトではQCLではない。したがって、1つのPDSCH内のDMRSは、第1のグループであり、他のPDSCH内のDMRSは、第2のグループである。
【0146】
単一のPDSCH内の非QCL DMRSグループに関して言うと、意図される使用事例は、一般的なQCLパラメータ事例の場合はマルチTRP送信、または、空間QCL事例の場合は単一のTRPからのマルチビーム送信であり得る。後者は、次いで、2つ以上のビームを同時に受信する能力を有するアナログビーム形成(空間QCLの使用に起因して)によりUEのために持続する。基準として、デュアルPDSCHスケジューリングが、この場合に使用され得る。
【0147】
LTEと比較して非常に幅広の帯域幅のgNB実装は、CCごとに独立した較正回路、クロック、および振動子を使用し得る。したがって、ビーム管理プロシージャ、およびしたがってキャリアあたりの空間QCLは、独立して動作され得る。
【0148】
1つの実施形態において、ビーム管理、およびしたがってsQCL仮定は、コンポーネントキャリアあたり独立して動作する。
【0149】
SSブロック、RAR、およびPDCCH DMRS間のQCL:
このセクションは、ミリメートル(mm)波動作のためのビーム管理を支援するために、空間QCLに焦点を合わせる一方、平均遅延、平均利得、ドップラー、または同様のものなどの他のQCLパラメータのために必要とされる、およびQCLを使用した細かいチャネルトラッキングに使用されるRSにCSI-RSをリンクするかどうかについての、より一般的なQCL議論が存在する。UEは、セクタカバレッジ(TRPあたり単一のSSブロックの場合)、またはある程度幅広のビーム幅(TRPあたり数個のSSブロックの場合)を有し得る、SSブロックを検出することになる。どのSSブロックをUEが検出したかは、初期のアクセスプロシージャを通じて知られている(すなわち、使用されたPRACHプリアンブルリソースに関連する)。SSブロックビームは、それが、例えば、オーバーヘッドでの問題を有することから、少なくとも通常の事例でない場合では、ビーム幅が非常に狭いことは予期されない(しかしながら、オーバーヘッドが最大の懸念ではない過剰なカバレッジ事例をサポートするために、大量のSSブロックがスペックにおいて可能にされ得る)。
【0150】
自己完結型ランダムアクセス応答(RAR)が使用され、RARは、PBCHに示される場合、検出されたSSブロックとUEにおいて空間的にQCLであり得る。デフォルトでは検出されたRARと同じビーム内で初期のPDCCHを、およびしたがって、PBCHによって示される場合にはSSブロックも、送信することは当然である。デフォルトのPDCCHは、gNBが、例えば、ビーム管理のためのCSI-RSでUEを設定することを可能にする。
【0151】
1つの実施形態において、UEは、デフォルトでは、PDCCH DMRSが、ブロードキャストされたPBCH内で示される場合、検出されたSSブロックと空間QCLであると仮定し得る。このデフォルトの空間QCLは、UE固有かつ専用のRRCシグナリングによって上書きされ得る。
【0152】
PDSCHでは、また一方でおそらくはPDCCHでも、最も狭い潜在的なビームが使用され得、それらのビームは、専用のCSI-RS測定を使用したビーム管理によって選択および管理され得る。したがって、この場合、PDCCHおよびPDSCHは、ビーム管理プロシージャ(ビーム指示)内で示されるCSI-RSリソースと空間的にQCLであるように設定され得る。受信すべきチャネルに応じて、UEは、異なる空間QCL仮定、例えば、検出されかつ好ましいSSブロック(SS-QCL)を有するPDCCH、設定されたCSI-RS(CSI-RS-QCL)を有するPDCCH、または同様のもの、を利用し得る。
【0153】
CSI-RSリソース間のQCL:
2つのCSI-RSリソースのアンテナポート間のQCLが、サポートされ得る。さらに、CSI-RSビーム掃引P1とP2/P3との間のgNBおよびUE側の部分QCL仮定の動的な指示がサポートされ得る。したがって、非周期CSI-RSビーム掃引、およびCRIを含む関連付けられた非周期CSIレポートをトリガするとき、トリガDCIは、以前に送信されたCSI-RSリソースへの参照を含み得、その結果UEは、そのRXビームを調整するためにこの情報を利用し得る。
【0154】
さらには、ビームペアリンク(BPL)アイデンティティなどのプロキシが、以前のCSI-RSリソースを参照するときに使用され得る。したがって、P2/P3をトリガするとき、BPLインデックスが、トリガDCIに含まれ、そして今度はそのBPLが、UEが以前の時間点において測定および報告した特定のCSI-RSリソースにリンクされる。
【0155】
1つの実施形態において、ビーム管理のためのCSI-RS測定をトリガするときのCSI-RSリソース間の空間QCL仮定のDCIにおける動的な指示がサポートされる。
【0156】
UL RSのためのQCL:
UL RSのためのQCLに対して、異なるシステム要件が適用され得る。NRは、ダウンリンク指示ありおよびなしで、ダウンリンク制御チャネル受信のためのUE側のビーム形成を支援するためのQCL仮定を導出することをサポートし得る。この指示は、例えば、DCI、MAC CE、RRC、または同様のものを使用して、シグナリングされ得る。さらに、ビーム関連の指示は、DL制御およびデータチャネルに使用され得る。さらに、ダウンリンクの場合、NRは、ビーム関連の指示ありおよびなしで、ビーム管理をサポートし得る。ビーム関連の指示が提供されるとき、データ受信に使用されるUE側のビーム形成/受信プロシージャに関する情報は、QCLを通じてUEに示され得る。TRPおよびUEにおけるTx/Rxビーム対応が規定され得る。1つの例において、TRPにおけるTx/Rxビーム対応は、以下のうちの少なくとも1つが満足される場合には持続する:TRPが、TRPの1つまたは複数のTxビームに対するUEのダウンリンク測定に基づいて、アップリンク受信のためのTRP Rxビームを決定することができる、および、TRPが、TRPの1つまたは複数のRxビームに対するTRPのアップリンク管理に基づいて、ダウンリンク送信のためのTRP Txビームを決定することができる。別の例において、UEにおけるTx/Rxビーム対応は、以下のうちの少なくとも1つが満足される場合には持続する:UEが、UEの1つまたは複数のRxビームに対するUEのダウンリンク測定に基づいて、アップリンク送信のためのUE Txビームを決定することができる、および、UEが、UEの1つまたは複数のTx ビームに対するアップリンク測定に基づいたTRPの指示に基づいたダウンリンク受信のためのUE Rxビームを決定することができる。
【0157】
非コードブックベースのUL送信の場合、サイクリックプレフィックス(CP)-OFDMのための周波数選択性プリコーディングは、送信ポートの数が、2つのポート、3つのポート、4つのポート、または同様のものなど、既定の数よりも大きいときに、サポートされる。さらに、DL測定RSの指示は、UEが候補プリコーダを計算することを可能にするようにサポートされる。また、ULプリコーダ決定のための機序は、プリコーデリングされるSRS、プリコーディングされないSRS、ハイブリッドSRS、プリコーディングされないSRS、または同様のものに基づき得る。
【0158】
相反性較正されたトランスミッタおよびレシーバチェーンを有するノードの場合、受信されることになる信号が、先に送信された別の信号に対する相反応答であるのはいつであるか、またはその逆について、知られていてもよい。すなわち、アナログビーム形成を有するノードが、何らかのアナログビームを用いてSRSまたはPRACHを送信していると仮定すると、サウンディングまたはPRACHへの応答を受信するとき、UEは、この応答が、レシーバビームが好ましくは相反送信に使用されたものと同じビームである相反チャネルを通じて到着することを予期し得る。同様に、PRACH送信は、受信したSSブロックまたは可動性RSに対する応答であり得る。したがって、空間QCLフレームワークは、送信信号と相反に疑似コロケーションされるべき受信信号、またはその逆を規定することによって、アナログビーム形成のための相反応答の使用事例もカバーするために拡張され得る。
【0159】
1つの実施形態において、相反空間疑似コロケーションは、ノードにおいてサポートされ、ここでは、ノードにおいて受信される信号および同じノードからの送信信号は、空間的にQCLである。
【0160】
特に、ビーム対応がUEにおいて持続するとき、これはデフォルトの動作である可能性が高いが、UEは、プリコーディングされたSRSまたはプリコーディングされたPUSCHもしくはPUCCHを、UEが特定のCSI-RSを受信したときと同じ方向で送信するようにシグナリングされ得る。
【0161】
1つの実施形態において、相反空間QCLは、SSブロックまたはCSI-RSリソースの受信とSRSリソース、PUCCH、またはPUSCHなどの送信信号との間で、UEにおいてサポートされる。
【0162】
これにより、gNBが、UEから送信される信号の受信空間相関を知っていることを確実にし、したがって、gNBは、それに応じてそのレシーバを適合することができる。データの非コードブックベースのUL送信の場合(すなわち、ここでは、プリコーディングは、UEによって決められる)、DL測定RSの指示は、UEが候補プリコーダを計算することができるようにサポートされ得る。
【0163】
1つの実施形態において、UL送信スキームBにおいて、DL指示は、どのCSI-RSがスケジューリングされたPUSCHおよびPUCCH DMRSと相反にかつ空間的にQCLであるかを規定する。このシグナリングは、ULグラントを伝達するDCIに少なくとも含まれ得る。UL送信スキームBは、チャネル相反性ベースのアップリンクである。さらに、UEは、自らプリコーダを決定し得る。UL送信スキームBは、非コードブックアップリンク送信スキームとも称され得る。
【0164】
さらには、多くのUEがアップリンクデータおよびサウンディングを同時に送信し、ネットワークが高密である(例えば、小さいエリア内に多くのgNB)というアップリンク干渉に関連する問題が存在するときには、チャネル相反性に基づいたアップリンクプリコーディングを使用することによって、アップリンク干渉を低減することが有益である。
【0165】
1つの実施形態において、送信が、被害者TRPまたはgNBから送信されるCSI-RSリソースの受信と空間的にQCLではない(相反的な意味で)ことを規定することによって、アップリンク干渉の抑制が、UEからのプリコーディングされた送信信号を使用して被害者gNBに対してサポートされる。送信信号は、例えば、PUSCH、PUCCH、SRS、または同様のものであり得る。ここでも、追加の明示的なシグナリングが、どのCSI-RSリソースが被害者であり、どれが望まれるかを示すために必要とされる。
【0166】
略語:
省略形 説明
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代移動体ネットワークまたは無線システム
BS 基地局
CE 制御要素
CP サイクリックプレフィックス
CRC 巡回冗長検査
CRS セル固有参照信号
CSI チャネル状態情報
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
CSS 共通検索空間
DL ダウンリンク
DMRS 復調用参照信号
eNB エボルブドノードB(すなわち、基地局)
E-UTRA 拡張ユニバーサル地上無線アクセス
E-UTRAN 拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
DFT 離散フーリエ変換
FDD 周波数分割複信
IFFT 逆高速フーリエ変換
IoT モノのインターネット
LTE Long Term Evolution
MAC 媒体アクセス制御
MIMO 多入力多出力
MSR 多基準無線
MTC マシンタイプ通信
NB 狭帯域
NB-IoT 狭帯域のモノのインターネット
NB-LTE 狭帯域LTE(例えば、180KHz帯域幅)
NB-PBCH NB-IoT物理ブロードキャストチャネル
NB-PSS NB-IoT一次同期シーケンス
NB-SSS NB-IoT二次同期シーケンス
OFDM 直交周波数分割変調
OFDMA 直交周波数分割変調アクセス
PA 電力増幅器
PAPR ピーク対平均電力比
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PDCCH 物理データ制御チャネル
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)
PDU プロトコルデータユニット
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PSD 電力スペクトル密度
PSS 一次同期シーケンス
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RACH ランダムアクセスチャネル
RAT 無線アクセス技術
RBR 推奨ビットレート
RF 無線周波数
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
RX レシーバ
SoC システムオンチップ
SC-FDMA シングルキャリア周波数分割多元アクセス
SFBC 空間周波数ブロック符号化
SIB システム情報ブロック
SIM 加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール
SNR 信号対雑音比
SRS サウンディング参照信号
SS 同期信号
SSS 二次同期シーケンス
TDD 時分割複信
TSS 三次同期信号または時間同期信号
TX トランスミッタ
UE ユーザ機器
UL アップリンク
USS UE 固有の検索空間
WB-LTE 広帯域LTE(すなわち、レガシーLTEに対応する)
ZC Zadoff-Chuアルゴリズム
【0167】
本明細書に説明される様々な態様は、開示される主題を実施するようにコンピューティングデバイスを制御するためにソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア(例えば、回路)、またはそれらの任意の組み合わせをもたらすために、標準プログラミングまたはエンジニアリング技術を使用して実施され得る。いくつかの実施形態は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特注プロセッサ、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数の汎用または専門プロセッサ、ならびに、特定の非プロセッサ回路と併せて、本明細書に説明される方法、デバイス、およびシステムの機能の一部、大部分、またはすべてを実施するように1つまたは複数のプロセッサを制御する、特有の記憶されたプログラム命令(ソフトウェアおよびファームウェアの両方を含む)で構成され得るということを理解されたい。代替的に、一部またはすべての機能は、記憶されたプログラム命令を有さない状態マシンによって、または1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)内で実装され得、各機能または特定の機能のいくつかの組み合わせが、カスタム論理回路として実装される。当然ながら、2つの手法の組み合わせが使用されてもよい。さらに、当業者は、例えば、可用時間、現在の技術、および経済的配慮によって動機付けされる、おそらくは膨大な努力ならびに多くの設計選択にもかかわらず、本明細書に開示される概念および原則により導かれるとき、最小限の実験でそのようなソフトウェア命令およびプログラムおよびICを容易に生成することができることが予期される。
【0168】
用語「製造品」は、本明細書で使用される場合、任意のコンピューティングデバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、ハードディスク、フロッピディスク、磁気ストリップなどの磁気記憶デバイス;コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学ディスク;スマートカード;ならびにカード、スティック、またはキードライブなどのフラッシュメモリデバイスを含み得る。加えて、搬送波は、電子メール(Eメール)などの電子データを送信および受信すること、またはインターネットもしくはローカルエリアネットワーク(LAN)などのコンピュータネットワークにアクセスすることに使用されるものを含むコンピュータ可読電子データを伝達するために採用され得ることが理解されるものとする。当然ながら、当業者は、本開示の主題の範囲または趣旨から逸脱することなく、この設定に対して修正がなされ得ることを理解するものとする。
【0169】
明細書および実施形態全体を通して、以下の用語は、文脈が別途明白に指示しない限り、少なくとも、本明細書内で明示的に関連付けられる意味を持つ。「第1の」および「第2の」などの関連性用語、ならびに同様のものは、1つのエンティティまたは行為を別のエンティティまたは行為から、そのようなエンティティまたは行為の間の任意の実際のそのような関係または順序を必ずしも要求または示唆することなく、単に区別をするためだけに使用され得る。用語「または」は、別途記載のない限り、または文脈から排他的形態を対象とすることが明白でない限り、包括的な「または」を意味することが意図される。さらに、用語「a」、「an」、および「the」は、別途記載のない限り、または文脈から単数形を対象とすることが明白でない限り、1つまたは複数を意味することが意図される。用語「含む(include)」およびその様々な形態は、含むがそれに限定されないことを意味することが意図される。「1つの実施形態」、「実施形態」、「例となる実施形態」、「様々な実施形態」、および同様の用語に対する言及は、そのように説明される開示の技術の実施形態が、特定の機能、特徴、構造、または特性を含み得るが、すべての実施形態が、必ずしもその特定の機能、特徴、構造、または特性を含むわけではないことを示す。さらに、「1つの実施形態において」という表現の繰り返しの使用は、必ずしも同じ実施形態を指さないが、指す可能性もある。用語「実質的に」、「本質的に」、「およそ」、「約」、またはそれらの任意の他のバージョンは、当業者によって理解されるものに近いものと定義され、1つの非限定的な実施形態において、この用語は、10%以内であるように定義され、別の実施形態では5%以内、別の実施形態では1%以内、および別の実施形態では0.5%以内であるように定義される。特定のやり方で「設定される」デバイスまたは構造は、少なくともそのやり方で設定されるが、列挙されないやり方で設定されてもよい。