IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 7/04 20060101AFI20221221BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20221221BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20221221BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
H04R7/04
G09F9/00 350Z
H04R1/02 102Z
H04R17/00
【請求項の数】 44
(21)【出願番号】P 2021034499
(22)【出願日】2021-03-04
(65)【公開番号】P2021141584
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-03-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0027267
(32)【優先日】2020-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハム, ソンス
(72)【発明者】
【氏名】リー, ソンテ
(72)【発明者】
【氏名】ハン, ジュンソプ
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ウヒョン
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-504531(JP,A)
【文献】登録実用新案第3168484(JP,U)
【文献】特開2007-027846(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H04R 1/00- 1/08
H04R 1/12- 1/14
H04R 1/42- 1/46
H04R 7/00- 7/26
H04R 17/00-17/02
H04R 17/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示パネル、および
前記表示パネルの背面に配置され、前記表示パネルを振動させて音響を発生させる振動装置であって、複数の振動モジュールを含む振動アレイを含む振動装置を含
前記振動アレイは、
前記複数の振動モジュールの上に配置された第1保護層、
前記複数の振動モジュールの下に配置された第2保護層、および
前記第1保護層と前記第2保護層との間および前記複数の振動モジュールと前記第1保護層との間に配置された連結部材、を含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記複数の振動モジュール間に配置されたパッド部材をさらに含む、 請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記振動アレイは、N個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記複数の振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、前記複数の第1部分の間に配置される複数の第2部分とを含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記複数の第1部分のうちの少なくとも一つの配列方向と前記複数の第2部分のうちの少なくとも一つの配列方向は、前記表示パネルの横方向と同じか、前記表示パネルの縦方向と同じである、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1部分が、無機物質を含み、前記第2部分は、有機物質を含む、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記複数の振動モジュールのそれぞれが、
前記第1部分と前記第2部分との上にある第1電極、および
前記第1部分と前記第2部分との下にある第2電極をさらに含む、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記複数の振動モジュールのそれぞれが、
前記第1部分と前記第2部分との上にある第1電極、および
前記第1部分と前記第2部分との下にある第2電極、を含み
記第1保護層前記複数の振動モジュールのそれぞれの前記第1電極の上にあり、
記第2保護層前記複数の振動モジュールのそれぞれの前記第2電極の下にある、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記パッド部材がシリコーン系のポリマー、パラフィンワックス、およびアクリル系のポリマーのいずれか一つの材料で構成される、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記パッド部材が、前記複数の振動モジュールの材質と同じ材質から作られている、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記振動装置を前記表示パネルの前記背面に付着させる接着部材をさらに含み、
前記接着部材は、前記表示パネルと前記振動装置の間にエアギャップを設けるために、前記表示パネルと前記振動装置との間の中空部を含む、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記第1部分は、所定の第1の幅を有するラインパターンを有し、
前記第2部分は、所定の第2の幅を有するラインパターンを有し、
前記第1の幅は、前記第2の幅と同じまたは異なる、請求項4~請求項8のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第2部分は、前記第1部分と比較して、いモジュラスと粘弾性を有する、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2部分は、0.01~1の損失係数と1~10GPaのモジュラスを有する材料を含む、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第2部分の幅は、前記振動装置の中間部分から両縁部分の方にいくほどだんだんに減少する、請求項4~請求項10のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1部分は、円形の形状を有し、前記第2部分は、前記第1部分を囲む、請求項4~請求項10のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
映像を表示する表示パネルであって、第1領域及び第2領域を含む表示パネル、
前記第1領域に配置された第1振動アレイであって、複数の第1振動モジュールを含む第1振動アレイ、および
前記第2領域に配置された第2振動アレイであって、複数の第2振動モジュールを含む第2振動アレイを含
前記第1振動アレイは、
前記複数の第1振動モジュールの上に配置された第1保護層、
前記複数の第1振動モジュールの下に配置された第2保護層、および
前記第1保護層と前記第2保護層との間および前記複数の第1振動モジュールと前記第1保護層との間に配置された連結部材、を含む、ディスプレイ装置。
【請求項18】
前記複数の第1振動モジュールの間に配置された第1パッド部材、および
前記複数の第2振動モジュールの間に配置された第2パッド部材をさらに含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1振動アレイが、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、
前記第1-1振動アレイは、前記第1-2振動アレイと互い違いに配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記第2振動アレイが、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、
前記第2-1振動アレイは、前記第2-2振動アレイと互い違いに配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第1振動アレイが、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、
前記第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、
前記第1-2振動アレイおよび前記第2-2振動アレイは、前記第1-1振動アレイおよび前記第2-1振動アレイの間に配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記第1振動アレイが、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、
前記第1-1振動アレイおよび前記第1-2振動アレイは、前記表示パネルの縦方向に沿って配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記第1振動アレイが、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、
前記第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、
前記第1-1振動アレイおよび前記第1-2振動アレイは、前記表示パネルの縦方向に沿って配置され、
前記第2-1振動アレイおよび前記第2-2振動アレイは、前記表示パネルの前記縦方向に沿って配置される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記第1振動アレイが、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、
前記第1-1振動アレイは、前記複数の第1振動モジュールを含み、
前記第1-2振動アレイは、複数の第3振動モジュールを含み、
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第3振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と前記複数の第1部分間に配置された複数の第2部分とを含む一つの複合体を含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記複数の第1振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向は前記複数の第3振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向とは互いに異なる、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第3振動モジュールのそれぞれにおいて、前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向が、前記表示パネルの横方向と同じか、前記表示パネルの縦方向と同じである、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
前記第2振動アレイが、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、
前記第2-1振動アレイは、前記複数の第2振動モジュールを含み、
前記第2-2振動アレイは、複数の第4振動モジュールを含み、
前記複数の第2振動モジュールおよび前記複数の第4振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と前記複数の第1部分間に配置された複数の第2部分とを含む一つの複合体を含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記複数の第2振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向は前記複数の第4振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向とは互いに異なる、請求項27に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
前記複数の第2振動モジュールおよび前記複数の第4振動モジュールのそれぞれにおいて、前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向が、前記表示パネルの横方向と同じか、前記表示パネルの縦方向と同じである、請求項27に記載のディスプレイ装置。
【請求項30】
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第2振動モジュールのそれぞれが、複数の第1部分と前記複数の第1部分間に配置される複数の第2部分とを含む一つの複合体を含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項31】
前記複数の第1振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向は前記複数の第2振動モジュールの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向とは互いに異なる、請求項30に記載のディスプレイ装置。
【請求項32】
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第2振動モジュールのそれぞれの前記複数の第1部分の配列方向と前記複数の第2部分の配列方向が、前記表示パネルの横方向と同じか、前記表示パネルの縦方向と同じである、請求項30に記載のディスプレイ装置。
【請求項33】
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第2振動モジュールのそれぞれが、
前記複数の第1部分および前記複数の第2部分の上にある第1電極、および
前記複数の第1部分および前記複数の第2部分の下にある第2電極をさらに含む、請求項30に記載のディスプレイ装置。
【請求項34】
前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第2振動モジュールのそれぞれが、
前記複数の第1部分および前記複数の第2部分の上にある第1電極、および
前記複数の第1部分および前記複数の第2部分の下にある第2電極、を含み
前記第1振動アレイの前記第1保護層前記複数の第1振動モジュールのそれぞれの前記第1電極の上にあり、
前記第1振動アレイの前記第2保護層前記複数の第1振動モジュールのそれぞれの前記第2電極の下にある、請求項30に記載のディスプレイ装置。
【請求項35】
前記第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、および
前記第2振動アレイを囲む第2パーティション部材をさらに含む、請求項17~請求項34のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項36】
前記第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、
前記第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、および
前記第1パーティション部材及び前記第2パーティション部材を囲む第3パーティション部材をさらに含む、請求項17~請求項34のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項37】
前記第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、
前記第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、および
前記第1領域と前記第2領域との間に配された1つ以上の第4パーティション部材をさらに含む、請求項17~請求項34のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項38】
前記第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、
前記第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、
前記第1パーティション部材及び前記第2パーティション部材を囲む第3パーティション部材、および
前記第1領域と前記第2領域との間に配された1つ以上の第4パーティション部材をさらに含む、請求項17~請求項34のいずれか1項に記載のディスプレイ装置。
【請求項39】
前記第1パッド部材及び前記第2パッド部材のそれぞれがシリコーン系のポリマー、パラフィンワックス、およびアクリル系のポリマーのいずれか一つの材料で構成される、請求項18記載のディスプレイ装置。
【請求項40】
前記第1パッド部材及び前記第2パッド部材が、前記複数の第1振動モジュールおよび前記複数の第2振動モジュールのうちの一方の材質と同じ材質から作られている、請求項18記載のディスプレイ装置。
【請求項41】
前記複数の第1部分それぞれは、所定の第1の幅を有するラインパターンを有し、
前記複数の第2部分それぞれは、所定の第2の幅を有するラインパターンを有し、
前記第1の幅は、前記第2の幅と同じまたは異なる、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項42】
前記複数の第2部分それぞれは、前記複数の第1部分それぞれと比較して、いモジュラスと粘弾性を有する、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項43】
前記複数の第2部分それぞれは、0.01~1の損失係数と1~10GPaのモジュラスを有する材料を含む、請求項42に記載のディスプレイ装置。
【請求項44】
前記複数の第2部分の幅は、前記第1振動アレイまたは前記第2振動アレイの中間部分から両縁部分の方にいくほどだんだんに減少する、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、表示パネルに映像を表示し、音響を提供するために別途のスピーカーを設置しなければならない。ディスプレイ装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーは、スペースを占めるようになるのでディスプレイ装置の設計および空間配置に制約が伴うという問題が発生する。
【0003】
ディスプレイ装置に適用されるスピーカーは、例えば、マグネットとコイルを含むエキサイターであり得る。しかし、アクチュエータをディスプレイ装置に適用した場合、厚さが厚くなるという短所がある。そのため薄い厚さを実現する圧電素子が注目されている。
【0004】
圧電素子は、脆性特性のため外部からの衝撃によって破損が容易に発生し、それにより、音響再生の信頼性が低いという問題点がある。また、フレキシブルディスプレイ装置に圧電素子などのスピーカーを適用する場合、脆性特性によって破損が発生する問題がある。
【発明の概要】
【0005】
そこで、本明細書の発明者らは、上記した問題点を認識し、音の音質を向上させることができ、音圧特性が向上し得る振動装置を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、音の音質を向上させることができ、音圧特性を向上させることができる振動装置を含む新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0006】
本明細書の実施例に係る解決課題は、表示パネルの背面に配置して表示パネルを振動させて音響を発生させることができ、音圧特性を向上させることができる振動装置を含むディスプレイ装置を提供することである。
【0007】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、下の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0008】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示する表示パネル、および表示パネルの背面に配置され、表示パネルを振動させて音響を発生させる振動装置であって、複数の振動モジュールを含む振動アレイを含む振動装置を含む。
【0009】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示する表示パネルであって、第1領域及び第2領域を含む表示パネル、第1領域に配置された第1振動アレイであって、複数の第1振動モジュールを含む第1振動アレイ、および第2領域に配置された第2振動アレイであって、複数の第2振動モジュールを含む第2振動アレイを含む。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【0011】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、表示パネルまたは振動板を振動させる振動装置を構成することにより、ディスプレイ装置または装置の音の進行方向が表示パネルまたは振動板の前面になるように音響を発生させることができる。
【0012】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、音響出力特性を向上させることができるディスプレイ装置または装置を提供することができる。
【0013】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0014】
以上で解決しようとする課題、課題の解決手段、効果に記載した発明の内容が請求項の必須的な特徴を特定するのではなく、請求項の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図2図1に示した線I-I’の断面図である。
図3】本明細書の実施例に係る振動装置の断面図である。
図4】本明細書の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図5A図4の圧電複合体の両端が上方に反った状態を示す図である。
図5B図4の圧電複合体の両端が下方に反った状態を示す図である。
図6】本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図7】本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図8】本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図9図8に示した圧電複合体の両端が下方に反った状態を示す図である。
図10】本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図11】本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
図12図11に示した圧電複合体の他の実施例を示す図である。
図13】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図14図13に示した線II-II’の断面図である。
図15】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図16A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図16B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図17A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図17B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図17C図17Aに示した線III-III’の断面図である。
図18A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図18B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図19A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図19B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図20A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図20B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図21A】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図21B】本明細書の他の実施例に係る振動装置を含むディスプレイ装置を示す図である。
図22】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図23】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図24】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示す図である。
図25】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0017】
本明細書の実施例を説明するために図に開示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0020】
時間の関係についての説明である場合、「~後に」、~に「続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0021】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0022】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または接続することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または接続することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあると理解されなければならない。
【0024】
「少なくとも一つ」は、連関した構成要素の一つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の中の少なくとも一つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけではなく、第1、第2、および第3構成要素の中から二つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0025】
本明細書で「ディスプレイ装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光表示モジュール(OLED Module)などのディスプレイ装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるラップトップコンピュータ、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子機器(mobile electronic apparatus)などのセットの電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0026】
したがって、本明細書でのディスプレイ装置は、LCM、OLEDモジュールなどのディスプレイ装置自体、およびLCM、OLEDモジュールなどを含む応用製品またはエンドユーザー用装置であるセット装置までを含むことができる。
【0027】
また、いくつかの例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCM、OLEDモジュールを「ディスプレイ装置」と表現し、LCM、OLEDモジュールを含む完成品としての電子機器を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、ディスプレイ装置は、液晶(LCD)または有機発光(OLED)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に接続してセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCBをさらに含むことができる。
【0028】
本実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機電界発光(OLED:Organic Light Emitting Diode)表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形態の表示パネルを使用することができ、実施例がこれに限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る振動装置によって振動することによって、音響を発生することができる表示パネルであり得る。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形態や大きさに限定されない。
【0029】
例えば、表示パネルが液晶表示パネルである場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルでの光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、カラーフィルタおよび/またはブラックマトリックスなどを備えた上部基板と、アレイ基板および上部基板との間に形成される液晶層を含んで構成することができる。
【0030】
表示パネルが有機電界発光(OLED)表示パネルである場合には、多数のゲートラインとデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成されるピクセル(Pixel)を含むことができる。そして、各ピクセルに選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)の層、および有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止基板またはカプセル化(Encapsulation)基板などを含んで構成することができる。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される層は、無機発光層(inorganic light emitting layer)、例えば、ナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などを含むことができる。他の例としては、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0031】
表示パネルは、表示パネルに付着する金属板(metal plate)のような背面(backing)をさらに含むことができる。他の構造、例えば、他の物質からなる他の構造が含まれることもある。
【0032】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに独立して実施可能であり、連関関係で一緒に実施することもできる。
【0033】
以下、添付した図及び実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0034】
ディスプレイ装置に音響を提供するために、スピーカーを実現する場合、フィルムの形態で実現してディスプレイ装置の厚さを薄くすることができる。
【0035】
フィルム形態の振動装置は、大面積で製造することができるので、大面積のディスプレイ装置に適用することができるが、圧電特性が低く、低振動により大面積に適用することが困難な問題点がある。圧電特性を向上させるためにセラミックを適用して実現する場合には、耐久性が弱く、セラミックの大きさに制限を受ける問題点がある。圧電セラミックを含む圧電複合体で構成された振動装置をディスプレイ装置に適用した場合、圧電複合体は、主に横方向を基準に左右方向に、例えば、ディスプレイ装置の横方向を基準に左右方向に振動するので、ディスプレイ装置を上下(または前後)方向に十分に振動させることができないため、ディスプレイ装置に適用し難くディスプレイ装置の前方に所望する音響を出力することができなくなる。
【0036】
フィルム型圧電体をディスプレイ装置に適用した場合、エキサイターのようなスピーカーと比較して音圧特性が低いという問題点がある。音圧を改善するために、フィルム型圧電体を複数層で構成した複数枚のフィルムを積層する積層圧電体をディスプレイ装置に適用した場合、消費電力が上昇し、ディスプレイ装置の厚さが厚くなる問題点がある。また、表示パネル、例えば、モバイルディスプレイ装置の背面に1つの振動装置を配置する場合、モノ音響を出力することができるが、ステレ音響を出力することが難しいという問題点があることを認識した。それで、ステレオ音響を実現するために表示パネルの端に振動装置をさらに配置することができるが、表示パネルの曲面部があるフレキシブルディスプレイ装置にエキサイターを配置し難く、圧電セラミックからなるスピーカーを配置する場合、圧電セラミックは壊れやすい問題点があることを認識した。
【0037】
そこで、本明細書の発明者らは、ステレオ音響特性を実現して、フレキシブルディスプレイ装置に適用することができ、表示パネルの横方向を基準に上下方向に振動することができる振動装置を実現するためにいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、ステレオ音響特性を実現することができ、フレキシブルディスプレイ装置に適用することができる新しい構造の振動装置を含むディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0038】
図1は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。図2は、図1に示した線I-I’の断面図である。
【0039】
図1及び図2を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、表示パネル100および表示パネル100の背面に配置される振動装置200を含むことができる。
【0040】
表示パネル100は、映像、例えば、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)を表示することができる。例えば、表示パネル100は、光を出力して映像を表示することができる。表示パネル100は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなど、あらゆる形態の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネル100は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル100は、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得、これに限定されるものではない。
【0041】
本明細書の実施例による表示パネル100は、複数のピクセルの駆動によって映像を表示する表示領域(AA)、および表示領域(AA)を囲む非表示領域(IA)を含むことができる。
【0042】
本明細書の実施例による表示パネル100は、アノード電極、カソード電極および有機化合物層を含むピクセルアレイ層の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの形態で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、ピクセルアレイ層で発生した可視光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、ピクセルアレイ層で発生した可視光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0043】
本明細書の実施例による表示パネル100は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部の信号ラインに供給される信号に基づいて映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートラインとデータラインおよび画素駆動電源ラインなどを含むことができる。
【0044】
複数の画素それぞれは、画素領域に設けられた駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に接続したアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子層、および発光素子層と電気的に接続したカソード電極を含むことができる。
【0045】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成することができる。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0046】
アノード電極は、各画素領域に配置された開口領域に設けて駆動薄膜トランジスタと電気的に接続することができる。
【0047】
一例に係る発光素子層は、アノード電極上に形成された有機発光素子を含むことができる。有機発光素子は、画素ごとに同じ色、例として白色の光を発光するように実現, または画素ごとに異なる色、例えば、赤、緑、または青の光を発光するように実現することができる。
【0048】
他の例に係る発光素子層は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に接続したマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形態で具現した発光ダイオードであって、アノード電極と電気的に接続した第1端子およびカソード電極と電気的に接続した第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられた発光素子層の発光素子と共通に接続することができる。
【0049】
封止部は、画素アレイ部を囲むように基板上に形成することで、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを防止することができる。一例による封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層した複層構造で形成することができ、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生する可能性のある異物の(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成することができる。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得る。タッチパネルは、封止部上に配置し、または画素アレイ部の背面に配置することができる。
【0050】
本明細書の実施例による表示パネル100は、上部基板、下部基板、および液晶層を含むことができる。
【0051】
上部基板は、第1基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であって、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素それぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続した薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続した画素電極、および画素電極に隣接するように形成して共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0052】
上部基板は、第1端(または非表示部)に設けられたパッド部、及び第2端(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0053】
パッド部、外部から供給される信号を画素アレイおよび/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部の複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと接続した複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に接続した複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、上部基板の大きさは、下部基板より大きい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。
【0054】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと接続するように、上部基板の第2端に内蔵(または集積)することができる。例えば、ゲート駆動駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現することができる。他の例に係るゲート駆動回路は、上部基板に内蔵せず、集積回路の形態で実現して、パネル駆動回路に含むこともできる。
【0055】
下部基板は、第2基板またはカラーフィルタアレイ基板として、上部基板に形成された画素領域に重畳する開口領域を含むことができる画素パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。下部基板は、上部基板よりも小さい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、下部基板は、上部基板の第1端を除いた残りの部分と重畳することができる。下部基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで上部基板の第1端を除いた残りの部分と合着することができる。
【0056】
液晶層は、上部基板および下部基板との間に介在することで、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶からなることができる。
【0057】
下部偏光部材は、下部基板の下面に付着してバックライトから入射して、液晶層に進行する光を偏光させることができる。上部偏光部材は、上部基板の上面に付着して上部基板を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0058】
本明細書の実施例による表示パネル100は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0059】
本明細書の他の実施例による表示パネル100は、上部基板が、カラーフィルタアレイ基板からなり、下部基板が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例による表示パネル100は、本明細書の実施例による表示パネル100が、上下反転した形態を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例による表示パネル100のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0060】
本明細書の実施例による表示パネル100は、曲面形状または一定の曲率半径を有するように曲げ、または曲がった曲げ部を含むことができる。
【0061】
表示パネル100の曲げ部は、表示パネル100で互いに平行な一側端の部分と他側端の中、少なくとも一方に実現することができる。曲げ部を実現する表示パネル100の一側端および/または他側端は、非表示領域(IA)だけを含むか、または表示領域(AA)の端部と非表示領域(IA)を含むことができる。ここで、非表示領域(IA)の曲げによって実現した曲げ部を含む表示パネル100は、一側ベゼル曲げ構造または両側ベゼル曲げ構造を有することができる。そして、表示領域(AA)の端部と非表示領域(IA)の曲げによって実現した曲げ部を含む表示パネル100は、一側アクティブ曲げ構造または両側アクティブ曲げ構造を有することができる。
【0062】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、表示パネル100の背面に配置される支持部材300、および表示パネル100と支持部材300との間に配置されたパネル連結部材400をさらに含むことができる。
【0063】
支持部材300は、カバーボトム(Cover Bottom)、プレートボトム(Plate Bottom)、バックカバー(Back Cover)、ベースフレーム(Base Frame)、メタルフレーム(Metal Frame)、メタルシャーシ(Metal Chassis)、シャーシベース(Chassis Base)、またはm-シャーシなどの他の用語で表現することができる。したがって、支持部材300は、表示パネル100の背面に配置されるすべての形態のフレームまたは板状構造物などで実現することができる。
【0064】
例えば、支持部材300は、表示パネル100の背面を覆うことができる。例えば、支持部材300は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示パネル100の背面全体を覆うことができる。例えば、支持部材300は、ガラス材質と金属材質およびプラスチック材質のうち少なくとも一つの材質を含むことができる。支持部材300の端または鋭い角部分は面取り工程または角丸め工程によって斜面形または曲面形状を有することができる。例えば、ガラス材質の支持部材300は、サファイアガラス(Sapphire Glass)であり得る。別の例として、金属材質の支持部材300は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、および鉄とニッケルの合金の中のいずれか一つの材質からなることができる。
【0065】
一例による支持部材300は、表示パネル100の側面を追加で覆うことができる。例えば、支持部材300は、ギャップ空間(GS)を間に置いて表示パネル100の背面を覆う背面部310、および背面部310の先端に連結して表示パネル100の側面を覆う側面部330を含むことができる。これに限られず、背面部310と側面部330が一体に構成された支持部材300で構成することができる。
【0066】
側面部330は、支持部材300と結合する別途のミドルフレームに実現することもできる。この場合、ミドルフレームに実現した側面部330は、支持部材300、例えば、背面部310の側面と表示パネル100の側面の両方を覆うことができる。例えば、ミドルフレームに実現した側面部330は、支持部材300と同じ材質からなったり、他の材質からなることができる。
【0067】
一例による支持部材300は、パネル連結部材400を介して表示パネル100の背面端に配置することができる。例えば、パネル連結部材400は、表示パネル100の背面側の端と支持部材300の端との間に配置して表示パネル100と支持部材300を接着させることができる。一例によるパネル連結部材400は、両面テープ(Double-sided Tape)、片面テープ(Single-sided Tape)、または両面接着フォームパッドで実現することができ、これに限定されるものではない。
【0068】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、表示パネル100の非表示領域(IA)を覆う前面部材350をさらに含むことができる。前面部材350は、表示パネル100の表示領域(AA)と重畳する開口部を有するフレーム形状を有することができる。例えば、前面部材350は、背面部310またはミドルフレームと結合して表示パネル100の非表示領域(IA)をカバーすることで表示パネル100を支持し、または固定することができる。前面部材350は、表示パネル100の前面の端に配置して、使用者(または視聴者)に直接的に露出するので、ディスプレイ装置のデザイン的な外観美感を低下させ、ディスプレイ装置のベゼル幅を増加させ得る。このような問題点を解決するために、パネル連結部材400を介して表示パネル100を支持部材300に連結させ、これにより、前面部材350を省略(または除去)することにより、ディスプレイ装置のベゼル幅を減少させ、ディスプレイ装置のデザイン的な外観美感を向上させることができる。
【0069】
振動装置200は、表示パネル100の背面(または後面)に配置することができる。振動装置200は、接着部材150を介して表示パネル100の背面に接着することができる。
【0070】
一例による接着部材150は、表示パネル100の背面と振動装置200との間に介在することができる。一例として、接着部材150は、表示パネル100の背面と振動装置200それぞれと密着力または接着力に優れた接着層を含む両面テープまたは接着剤であり得る。例えば、接着部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。接着部材150の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができる。添加剤は、振動装置200の振動による表示パネル100から接着部材150の分離(または剥離)を防止することができる。例えば、粘着付与剤は、ロジン誘導体などであり得、ワックス成分はパラフィンワックス(paraffin wax)などであり得、酸化防止剤は、チオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤であり得、これに限定されるものではない。
【0071】
他の例に係る接着部材150は、表示パネル100と振動装置200との間に設けられる中空部をさらに含むことができる。接着部材150の中空部は、表示パネル100と振動装置200との間にエアギャップを設けることができる。エアギャップは、振動装置200の振動による音波(または音圧)が接着部材150により分散されず、表示パネル100に集中するようにすることにより、接着部材150による振動の損失を最小限に抑えて、表示パネル100の振動によって発生する音響の音圧の特性を増加させることができる。
【0072】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、フィルム形態に実現することができる。振動装置200は、フィルム形態に実現するので、表示パネル100よりも薄い厚さを有することができるので、振動装置200の配置によって表示パネル100の厚さを増加させないことができる。振動装置200は、表示パネル100を振動板として使用する音響発生モジュールは、音響発生装置、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0073】
圧電特性を確保するために、振動装置200は、圧電セラミックスで構成し、圧電セラミックの耐衝撃性を補完して柔軟性を実現するために、圧電セラミックス内に高分子などの物質で構成することができる。
【0074】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、複数の第1部分210と、複数の第2部分220を含むことができる。
【0075】
一例による複数の第1部分210のそれぞれは、無機物質部で構成することができる。無機物質部は、電気活性物質(Electroactive Material)を含むことができる。電気活性物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら正イオンと負(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、反対に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有する。
【0076】
複数の第2部分220のそれぞれは、複数の第1部分210との間に配置することができる。複数の第1部分210と、複数の第2部分220のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)することができる。複数の第2部分220のそれぞれは、隣接する2つの第1部分210間のギャップを埋めるように構成することにより、隣接する第1部分210と連結し, または接着することができる。これにより、振動装置200は、第2部分220によって第1部分210の単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加し得、圧電特性とフレキシビリティ(flexibility)を確保することができる。また、振動装置200は、一側を基準に、長さ方向(第1方向 X)に沿って、第2部分220と、第1部分210を同一平面上で交互に配置することで、単一層構造を有する大面積複合体フィルム(または有無機複合体フィルム)を構成することができるので、複数の層を積層した圧電スピーカに比べて厚さを減らすことができ、消費電力を低減することができる。そして、大面積複合体フィルムは、複数の第2部分220によって、柔軟性を有することができる。
【0077】
一例による複数の第2部分220のそれぞれは、有機物質部で構成することができ、第1部分210の無機物質部間を埋めるように配置することができる。有機物質部は、無機物質部との間毎に配置することによって無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中するストレス(stress)をリリーシング(releasing)して振動装置200全体の耐久性を向上させることができ、また、振動装置200に柔軟性を提供することができる。振動装置200は、柔軟性を有することにより、表示パネル100の形状と一致する形状で曲がることができる。
【0078】
例えば、振動装置200は、電気信号によって振動して表示パネル100を振動させることができる。一例として、振動装置200は、表示パネル100に表示される映像と同期するボイス信号に基づいて振動して表示パネル100を振動させることができる。別の例として、振動装置200は、表示パネル100上に配置するか、または表示パネル100に内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)の対する使用者のタッチに同期するハプティックフィードバック信号(または触覚フィードバック信号)に基づいて振動して表示パネル100を振動させることができる。これにより、表示パネル100は、振動装置200の振動によって振動して音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも一つを使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0079】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の振動装置200は、無機物質部(第1部分)および有機物質部(第2部分)を同一層に配置することによって無機物質部に伝達される衝撃を有機物質部によって吸収することができ、これにより、外部からディスプレイ装置に加わる衝撃による無機物質部の破損および破損による振動性能低下(または音響性能の低下)を最小化または防止することができる。
【0080】
また、本明細書の実施例に係る振動装置200は、ペロブスカイト結晶構造を有する圧電セラミックスを含むことにより、外部から印加された電気信号に応答して振動(または機械的変位)することができる。例えば、振動装置200は、無機物質部(第1部分)に交流電圧が印加されると、無機物質部が逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返することにより、曲がる方向が交互に変わる曲げ現象によって振動することができ、このような振動を通じて表示パネル100を振動させることで、音響またはハプテックフィードバックを使用者に提供することができる。
【0081】
また、本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の表示領域(AA)と対応する大きさを有することができる。振動装置200の大きさは、表示領域(AA)の大きさに対して0.9倍~1.1倍であり得、これに限定されるものではない。例えば、振動装置200の大きさは、表示パネル100の表示領域(AA)と同一またはほぼ同一の大きさを有することができるので、表示パネル100の大部分の領域をカバーすることができ、振動装置200から発生する振動が表示パネル100の全体を振動させることができるので、音響の定位感が高く、使用者の満足度を改善することができる。また、表示パネル100と振動装置200との間の接触面積(またはパネルカバレッジ(panel coverage))が増加して表示パネル100の振動領域が増加し得るので、表示パネル100の振動によって発生する中低音域帯の音響を改善することができる。また、振動装置200は、大型ディスプレイ装置の場合、大型(または大面積)の表示パネル100全体を振動させることができるので、表示パネル100の振動による音響の定位感がさらに向上して、立体音響効果を実現することができる。
【0082】
したがって、本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の背面に配置して表示パネル100を上下(または前後)方向に十分に振動させることができるので、ディスプレイ装置の前方に所望する音響を出力することができる。また、振動装置200を、有機物質部と無機物質部で構成することにより、振動装置200の面積(または大きさ)を無限に拡張することができ、これによって表示パネル100に対する振動装置200のパネルカバレッジが増加することにより、表示パネル100の振動による音響特性を向上することができる。また、振動装置200をフィルムで構成してスリム化が可能なので、駆動電圧の上昇を軽減または防止することができる。例えば、表示パネル100と同等の大きさの広い面積を有する振動装置200を構成することができるので、フィルム型圧電体、例えば、圧電体のいくつかの層を積層した圧電体の欠点であった低音域帯での音圧の特性を向上させることができ、駆動電圧を下げることができる。また、本明細書の実施例に係る振動装置200は、無機物質部および有機物質部含み、薄いフィルム形態に実現することができるので、ディスプレイ装置を構成する他の部品および/または機構物に干渉せずに表示装置に一体化または装着することができる。
【0083】
図3は、本明細書の実施例に係る振動装置の断面図である。
【0084】
図3図2と結びつけると、本明細書の実施例に係る振動装置200は、圧電複合体(PCL)、第1電極230、及び第2電極240を含むことができる。
【0085】
圧電複合体(PCL)は、複数の第1部分210、及び複数の第1部分210間にそれぞれ配置された複数の第2部分220を含むことができる。
【0086】
複数の第1部分210のそれぞれは、多角形態のパターンを含むことができる。例えば、複数の第1部分210のそれぞれは、所定の第1広さ(d1)を有するラインパターン(line pattern)であり得る。複数の第1部分210のそれぞれは、第1方向(X)に沿って所定の第2幅(d2)(または間隔)を有するように互いに離隔し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)と平行に配置することができる。複数の第1部分210のそれぞれは、製造工程で発生する工程誤差(または許容誤差)の範囲内ですべて同じ大きさ、例えば幅、面積、または体積を有することができる。
【0087】
一例による複数の第1部分210のそれぞれは、電界による圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって振動する無機物質または圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分210のそれぞれは、電気活性部、無機物質部、圧電物質部、または振動部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0088】
一例による複数の第1部分210のそれぞれは、相対的高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックスで構成することができる。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aは2価の金属元素からなり、Bは4価の金属元素からなることができる。一例としては、ABO3の化学式で、AおよびBはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、PbTiO3、PbZrO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0089】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、Tiイオンの位置が変動して分極(polarization)が変化して圧電効果を発生することができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって対称的な(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から対称ではない(unsymmetric)構造の四角形(正方晶系、tetragonal)、直方形(直方晶系、orthorhombic)、および菱形(菱面体晶系、rhombohedral)などの形状に変わることにより、圧電効果を発生することができる。対称ではない構造を有する四角形(tetragonal)および菱形(rhombohedral)のモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易なので、高い圧電特性を有することができる。
【0090】
例えば、複数の第1部分210のそれぞれを構成する無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)のうち、1種以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0091】
他の例としては、複数の第1部分210のそれぞれを構成する無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、及びチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr) 、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、無機物質部は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0092】
複数の第2部分220のそれぞれは、複数の第1部分210間に配置することができる。複数の第2部分220は、第1部分210を間に置いて互いに並んで配置することができる。複数の第1部分210と、複数の第2部分220のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)することができる。複数の第2部分220のそれぞれは、隣接する2つの第1部分210間のギャップを埋めるように構成することにより、隣接する第1部分210と連結し, または接着することができる。複数の第2部分220のそれぞれは、多角形態のパターンを含むことができる。例えば、複数の第2部分220のそれぞれは、所定の第2幅(d2)を有するラインパターンであり得る。複数の第2部分220のそれぞれは、製造工程で発生する工程誤差(または許容誤差)の範囲内ですべて同じ大きさ、例えば、広さ、面積、または体積を有することができる。
【0093】
第2部分220の大きさは、第1部分210の大きさと同じか異なることができる。例えば、第1部分210と第2部分220のそれぞれの大きさは、振動装置200の振動特性および/または柔軟性などの求められる条件によって設定することができる。
【0094】
本明細書の実施例に係る複数の第2部分220のそれぞれは、第1部分210と比較して、低いモジュラス(modulus)と粘弾性を有するので、第1部分210の脆性特性によって衝撃に脆弱な第1部分210の信頼性を向上させることができる。例えば、表示パネル100を振動させるための振動装置200は、耐衝撃性と高剛性を有する場合、最大の振動特性を有することができる。振動装置200が耐衝撃性と高剛性を有するために、複数の第2部分220のそれぞれは、相対的に高いダンピングベクトル(damping factor)(tanδ)と相対的に高い剛性(stiffness)特性を有する物質で構成することができる。例えば、複数の第2部分220のそれぞれは、0.1~1[GPa]のダンピングベクトル(tanδ)と0~10[GPa]の剛性特性を有する物質で構成することができる。また、ダンピングベクトル(tanδ)と剛性特性は、損失係数とモジュラスの相関関係で説明することができ、複数の第2部分220のそれぞれは、0.01~1の損失係数(または損失ベクトル)と1~10[GPa]のモジュラスを有する物質で構成することができる。例えば、モジュラスは振動条件下でストレーンに対するストレスの割合または引張ストレスを引張ストレーンで割って算出されるダイナミックモジュラスに理解することができる。例えば、ダンピングベクトル(tanδ)は、(引張)貯蔵モジュラスまたはエネルギーに対する(引張)損失モジュラスまたはエネルギーの比として理解され得る。 例えば、損失係数は、ストレーンエネルギーに対する散逸エネルギーの比として理解され得る。
【0095】
複数の第2部分220のそれぞれに構成される有機物質部は、第1部分210の無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質または有機高分子(polymer)で構成することができる。例えば、複数の第2部分220のそれぞれは、有機物質、有機高分子、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分220のそれぞれは、フレキシビリティを有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0096】
本明細書の実施例に係る有機物質部の有機圧電物質および有機非圧電物質のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0097】
有機圧電物質を含む有機物質部は、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、振動装置200の全体の耐久性を向上させることができ、一定のレベルの圧電特性を提供することができる。一例による有機圧電物質は、電気活性特性を有する有機物質であり得る。例えば、PVDF(Polyvinylidene fluoride)、ベータ-PVDF(β-Polyvinylidene fluoride)およびPVDF-TrFE(Polyvinylidene-trifluoroethylene)のうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0098】
有機非圧電物質を含む有機物質部は、硬化性樹脂組成物及びこれを含む接着剤で構成することにより、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、振動装置200の全体の耐久性を向上させることができる。一例による有機非圧電物質は、エポキシ系高分子、アクリル系高分子、およびシリコーン系高分子のうちの少なくとも一つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0099】
例えば、有機非圧電物質を含む有機物質部は、振動装置200に要求される高剛性の特性のためにエポキシ樹脂および無機物質部との付着性のために付着増進剤を含むことができる。例えば、付着増進剤は、リン酸(phosphate)系などであり得、これに限定されるものではない。有機物質部は、熱硬化および光硬化のうちの少なくとも一つの硬化方法により硬化することができる。有機物質部の硬化時、溶剤の揮発による有機物質部の収縮によって振動装置200の厚さの均一性が低下することを防止するために、無溶剤(solvent free)タイプのエポキシ樹脂を使用することができ、これに限定されるではない。
【0100】
有機非圧電物質を含む有機物質部は、振動装置200の高剛性に加えて、ダンピング(damping)特性のために、補強剤をさらに含むことができる。例えば、補強剤は、コアシェルタイプ(core shell type)のMBS(Methylmethacrylate-Butadiene-styrene)などを挙げることができ、その含有量は5~40wt%であり得る。このような補強剤の場合、コアシェルタイプの弾性体として、シェル部分はアクリル系高分子のようなエポキシ樹脂と高い結合力を有することにより、振動装置200の耐衝撃性またはダンピング特性を向上させることができる。
【0101】
したがって、圧電複合体(PCL)は、無機物質からなる第1部分210と、有機物質からなる第2部分220で構成されるので、フィルム形態を有する振動装置200に実現することができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、無機物質からなり圧電特性を有する第1部分210と、有機物質からなりフレキシビリティを有する第2部分220を交互に繰り返して連結することにより、薄いフィルム形態に実現することができる。これにより、圧電複合体(PCL)は、表示パネル100の形状と対応して曲がることができ、表示パネル100と対応する大きさを有するか、表示パネル100が振動によって設定された振動特性または音響特性を実現することができる大きさを有することができる。例えば、第1部分210の大きさ及び第2部分の大きさは、ディスプレイ装置が要求する圧電特性および柔軟性によって設定することができる。例えば、柔軟性よりも圧電特性を必要とするディスプレイ装置では、第1部分210の大きさを第2部分220の大きさよりも大きく設定することができる。他の例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とするディスプレイ装置では、第2部分220の大きさを第1部分210の大きさよりも大きく設定することができる。したがって、ディスプレイ装置に要求される特性によって、圧電複合体(PCL)の第1部分210と第2部分220を調整して設定することができるので、圧電複合体(PCL)の設計が容易であるという長所がある。そして、薄いフィルム形態の圧電複合体(PCL)を実現することができるので、振動装置の配置に起因するディスプレイ装置の厚さを増加させないことが可能になる。
【0102】
第1電極230は、圧電複合体(PCL)の第1面(または前面)上に配置され、複数の第1部分210それぞれの第1面と電気的に接続することができる。一例による第1電極230は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなることができ、これに限定されるものでではない。
【0103】
第2電極240は、圧電複合体(PCL)の第1面とは反対の第2面(または背面, または後面, または裏面)上に配置され、複数の第1部分210のそれぞれの第2面と電気的に接続することができる。一例による第2電極240は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極240は、第1電極230と同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第2電極240は、第1電極230と異なる物質で構成することができる。
【0104】
圧電複合体(PCL)は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極230と第2電極240に印加される一定の電圧によって分極化することができ、これに限定されるものではない。
【0105】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1保護層250及び第2保護層260をさらに含むことができる。
【0106】
第1保護層250は、第1電極230上に配置することができる。第1保護層250は、圧電複合体(PCL)の第1面または第1電極230を保護することができる。例えば、第1保護層250は、PI(polyimide)またはPET(polyethyleneterephthalate)であり得、これに限定されるものではない。
【0107】
第2保護層260は、第2電極240上に配置することができる。第2保護層260は、圧電複合体(PCL)の第2面または第2電極240を保護することができる。例えば、第2保護層260は、PI(polyimide)またはPET(polyethyleneterephthalate)であり得、これに限定されるものではない。
【0108】
図4は、本明細書の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
【0109】
図4を参照すると、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、複数の第1部分210のそれぞれと、複数の第2部分220を含むことができる。例えば、複数の第1部分210のそれぞれと、複数の第2部分220は、第1方向(X)に沿って交互に繰り返して配置することができる。
【0110】
複数の第1部分210のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1広さ(d1)を有し、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。複数の第2部分220のそれぞれは、第1広さ(d1)と同じ第2広さ(d2)を有し、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。例えば、第1部分210と第2部分220は、互いに同一の大きさを有するライン形態またはストライプ形態を含むことができる。
【0111】
したがって、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、互いに同一の大きさを有する第1部分210と第2部分220を同一平面に交互に繰り返して配置(または連結)することにより、単一の薄いフィルム形態を有することができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、振動特性を有する第1部分210によって上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分220によって曲面形状に曲がることができる。本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、第1部分210と第2部分220の側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張することができる。
【0112】
図5Aは、図4の圧電複合体の両端が上方に反った状態を示す図である。図5Bは、図4の圧電複合体の両端が下方に反った状態を示す図である。
【0113】
図5A及び図5Bを参照すると、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、ラインパターンを有する複数の第1部分210のそれぞれが、印加する信号による電界によって振動することにより、第1 方向(X)の両端(EP)が上方(+Z)で反ったり下方(-Z)に反ることができる。この場合、複数の第1部分210間に満たすか配置した複数の第2部分220のそれぞれが、柔軟性を有することで、圧電複合体(PCL)の両端(EP)が上方(+Z)または下方(-Z)に曲がっても、第1部分210の無機物質部の破損または性能低下が発生しないことが可能になり得る。したがって、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含む振動装置200を有するディスプレイ装置は、フレキシブルディスプレイ装置、例えば、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含む振動装置200は、所定の曲率半径に曲がったカーブ・ド・ディスプレイ装置(curved display apparatus)に適用することができ、これに限定されるものではない。例えば、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含む振動装置200は、螺旋形態に巻取または巻出す巻かれるローラーブルディスプレイ装置(rollable display apparatus)、ベンダブルディスプレイ装置(bendable display apparatus)、または手首に巻くタイプのウェアラブルディスプレイ装置(wearable display apparatus)などに適用することができる。ベンダブルディスプレイ装置は、エッジベンディングディスプレイ装置、ベゼルベンディングディスプレイ装置、またはアクティブベンディングディスプレイ装置であり得、これに限定されるものではない。他の例としては、本明細書の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含む振動装置200は、印加される信号によって振動することにより、第1方向(X)および第2方向(Y)に振動して表示パネル100の上下方向に振動することができる。この場合にも、所定の曲率半径で曲がったカーブ・ド・ディスプレイ装置(curved display apparatus)、螺旋形態に巻取または巻出す巻かれるローラーブルディスプレイ装置(rollable display apparatus)、ベンダブルディスプレイ装置(bendable display apparatus)、または手首に巻くタイプのウェアラブルディスプレイ装置(wearable display apparatus)などに適用することができる。ベンダブルディスプレイ装置は、エッジベンディングディスプレイ装置、ベゼルベンディングディスプレイ装置、またはアクティブベンディングディスプレイ装置であり得、これに限定されるものではない。
【0114】
図6は、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
【0115】
図6は、図4に示した圧電複合体で第1部分を変更して構成したもので、重複説明は省略するか簡略にすることができる。
【0116】
図6を参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)で、第1部分210と第2部分220は、互いに異なる大きさを有することができる。
【0117】
複数の第1部分210のそれぞれは、第3広さ(d3)を有し、複数の第2部分220のそれぞれは、第3広さ(d3)と異なる第4広さ(d4)を有することができる。例えば、第1部分210の第3広さ(d3)は、第2部分220の第4広さ(d4)より大きくすることができる。そして、第1部分210の第3広さ(d3)は、図4に示した第1部分210の第1広さ(d1)より大きくすることができる。
【0118】
第1部分210の無機物質部の広さの第3広さ(d3)が、第2部分220の有機物質部第4広さ(d4)よりも大きい場合に圧電複合体(PCL)は、柔軟性が減少することがあるが、高音域帯の振動特性が相対的優れた無機物質部の大きさの増加により、高い音響特性を有することができる。
【0119】
本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、第1部分210が第2部分220よりも大きい大きさを有することにより、高音域帯の振動特性が増加することができる。例えば、図6に示した圧電複合体(PCL)で第1部分210が占める含有量(または割合)と図4に示した圧電複合体(PCL)で第1部分210が占める含有量(または割合)は同じですが、図6に示した圧電複合体(PCL)は、第1部分210の大きさが増加することにより、図4に示した圧電複合体(PCL)と比較して高音域帯の振動特性を増加させることができる。
【0120】
したがって、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、振動装置200の圧電複合体(PCL)に構成された第1部分210の大きさの増加(または拡張)によって、振動装置200の振動に連動する表示パネル100の振動により発生する高音域帯の音響特性を増加させることができる。また、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、図4に示した振動装置200を含むディスプレイ装置と同じフレキシブルディスプレイ装置に適用することができる。
【0121】
図7は、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
【0122】
図7は、図4に示した圧電複合体で第1部分と第2部分をすべて変更して構成したもので、重複説明は省略するか簡略にすることができる。
【0123】
図7を参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)で、第1部分210と第2部分220は、互いに同一または異なる大きさを有することができる。
【0124】
複数の第1部分210のそれぞれは、第3広さ(d3)を有し、複数の第2部分220のそれぞれは、第3広さ(d3)と同じか、異なる第5幅(d5)を有することができる。例えば、第1部分210の第3広さ(d3)は、図4に示した第1部分210の第1広さ(d1)よりも大きくすることができ、第2部分220の第5広さ(d5)は、図6に示した第2部分220の第4広さ(d4)よりも大きくすることができる。
【0125】
本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、第1部分210と第2部分220のそれぞれの大きさが増加することで、図4及び図6に示した圧電複合体(PCL)と比較して中低音域帯の音響特性または振動特性を増加させることができる。例えば、図7に示した圧電複合体(PCL)で、第1部分210が占める含有量(または割合)は、図4に示した圧電複合体(PCL)で第1部分210が占める含有量(または割合)よりも高くなり得る。そして、図7に示した圧電複合体(PCL)で、第2部分220が占める含有量(または割合)は、図4及び図6に示した圧電複合体(PCL)で第2部分220が占める含有量(または割合)よりも高くなり得る。この場合、図7に示した圧電複合体(PCL)は、第1部分210と第2部分220のそれぞれの大きさが拡張される効果を有することにより、振動装置200よりも大きい表示パネル100に対する振動装置200のパネルカバレッジが増加するので、低音域帯の振動特性を追加で増加させることができる。
【0126】
したがって、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、振動装置200の圧電複合体(PCL)に構成された第1部分210と第2部分220の両方の大きさが拡張する効果により、振動装置200の振動に連動する表示パネル100の振動により発生する高音域帯の音響特性だけでなく、低音域帯の音響特性を増加させることができ、低音域帯音圧の特性が増加することにより、振動装置200の音圧の平坦度が改善され得る。また、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、図4に示した振動装置200を含むディスプレイ装置と同じフレキシブルディスプレイ装置に適用することができる。
【0127】
図8は、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。図9は、図8に示した圧電複合体の両端が下方に反った状態を示す図である。
【0128】
図8及び図9は、図4に示した圧電体で第2部分を変更して構成したもので、重複説明は省略するか簡略にすることができる。
【0129】
図8及び図9を参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)で、複数の第1部分210間に配置した複数の第2部分220のそれぞれの大きさ(または広さ)は、圧電複合体(PCL)または振動装置200の中間部分(CP)から両縁部分(EP)方にいくほどだんだんに減少することができる。
【0130】
複数の第2部分220の中で最も大きい大きさを有する第2部分220は、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分(SCP)に位置することができる。複数の第2部分220の中で最も小さい大きさを有する第2部分220は、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さい応力が発生する部分(SWP)に位置することができる。例えば、複数の第2部分220の中で最も大きい大きさを有する第2部分220は、振動装置200の中間部分(CP)に配置され、複数の第2部分220の中で最も小さい大きさを有する第2部分220は、振動装置200の両縁部分(EP)に配置することができる。これにより、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中する部分(SCP)で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳を最小限に抑えることができ、これによって低音域帯で発生する音圧の低下(dipping)現象を改善することができ、低音域帯の音響特性の平坦度を改善することができる。音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧との間の偏差の大きさであり得る。
【0131】
振動装置200の中間部分(CP)は、第2部分220に対応することができる。振動装置200の中間部分(CP)は、第2部分220と重畳することができる。例えば、振動装置200の中間部分(CP)は、第2部分220の中間と重畳することができる。この場合、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、振動装置200の中間部分(CP)に対する柔軟性が増加することができる。例えば、振動装置200の中間部分(CP)が第1部分210と重畳し、または第1部分210に対応する場合、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、振動装置200の中間部分(CP)に集中する応力によって、第1部分210の破損または性能低下が発生し得る。したがって、振動装置200の中間部分(CP)が第2部分220と重畳し、または対応する場合には、振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、応力が集中する部分(SCP)で発生する第1部分210の破損や性能低下が発生しないことが可能になり得る。
【0132】
例えば、複数の第1部分210のそれぞれは、互いに同じ大きさ(または幅)を有することができる。
【0133】
他の例としては、複数の第1部分210のそれぞれは、異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、圧電複合体(PCL)、または振動装置200の中間部分(CP)から両縁部分(EP)の方にいくほどだんだんと減少し、または増加することができる。この場合、振動装置200は、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分210それぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧の特性を向上させることができ、音響の再生帯域を拡大することができる。
【0134】
したがって、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、図4に示した振動装置200を含むディスプレイ装置と同じフレキシブルディスプレイ装置に適用することができる。
【0135】
図10は、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
【0136】
図10を参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、円形態を有する複数の第1部分210を含むことができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、複数の第1部分210、及び複数の第1部分210それぞれを囲む第2部分220を含むことができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、互いに離隔した複数の第1部分210、及び複数の第1部分210それぞれを囲む第2部分220を含むことができる。
【0137】
複数の第1部分210それぞれは、円形の形態を有することができる。例えば、複数の第1部分210それぞれは、円板形態を有することができる。複数の第1部分210それぞれは、前述のような振動特性を有する無機物質部で構成されるので、これに対する重複説明は省略する。
【0138】
第2部分220は、複数の第1部分210間に配置するか、または満たすことができる。例えば、第2部分220は、複数の第1部分210それぞれの側面を囲むことができる。第2部分220は、前述のような柔軟性を有する有機物質部で構成されるので、これに対する重複説明は省略する。第2部分220は、複数の第1部分210間に柔軟性を提供することにより、圧電複合体(PCL)、または振動装置200が、複数の第1部分210の間々の変形に対応して2次元または3次元形態の多様な形態に変形することができるようにすることができる。
【0139】
複数の第1部分210のそれぞれは、円板形態以外に、様々な形態を有することができる。例えば、複数の第1部分210それぞれは、楕円形態、多角形態、またはドーナツ形態を有することができ、これに限定されるものではない。
【0140】
そして、複数の第1部分210それぞれが、微細な円形態、楕円形態、多角形態、またはドーナツ形態などを含む点形態を有することができる。このような振動装置200を含むディスプレイ装置は、表示パネル100が複数の第1部分210の間々に配置された第2部分220の柔軟性によって様々な形態に変形することができる。例えば、図4図9に示した振動装置200を含むディスプレイ装置は、表示パネル100がライン形態を有する第1部分210(または無機物質部)により凹か凸の2次元形態に変形することができる。他の例としては、図10に示した振動装置200を含むディスプレイ装置は、表示パネル100が点の形態を有する第1部分210(または無機物質部)により、2次元の形態だけでなく、3次元形態の多様な形態に変形することができる。したがって、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を有する振動装置200は、ディスプレイ装置の形態によるデザインの自由度を向上させることができ、2次元または3次元形態の多様な形状に変形させることができるフレキシブルディスプレイ装置に適用することができる。
【0141】
図11及び図12は、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体を示す図である。
【0142】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)は、三角形態を有する複数の第1部分210を含むことができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、複数の第1部分210、及び複数の第1部分210それぞれを囲む第2部分220を含むことができる。例えば、圧電複合体(PCL)は、互いに離隔した複数の第1部分210、及び複数の第1部分210それぞれを囲む第2部分220を含むことができる。
【0143】
複数の第1部分210それぞれは、三角形態を有することができる。例えば、複数の第1部分210それぞれは、三角板の形態を有することができる。複数の第1部分210それぞれは、前述のような振動特性を有する無機物質部で構成されるので、これに対する重複説明は省略することができる。
【0144】
例えば、複数の第1部分210のうち、隣接する4つの第1部分210は、四角形態(または正方形の形態)をなすように隣接して配置することができる。四角形態をなす隣接する4つの第1部分210それぞれの頂点は、四角形態の中央部に隣接して配置することができる。例えば、四角形態をなす隣接する4つの第1部分210それぞれの頂点は、四角形態の正中央部に隣接するように配置することができる。
【0145】
別の例として、図12に示すように、複数の第1部分210のうち、隣接する6つの第1部分210は、六角形態(または正六角形態)をなすように隣接して配置することができる。六角形態をなす隣接する6つの第1部分210それぞれの頂点は、六角形態の中央部に隣接して配置することができる。例えば、六角形態をなす隣接する6つの第1部分210それぞれの頂点は、六角形態の正中央部に隣接して配置することができる。これにより、三角形態を有する複数の第1部分210のうち、隣接する2N(Nは2以上の自然数)個の第1部分210は、2N角の形態をなすように隣接して配置することができる。
【0146】
第2部分220は、複数の第1部分210間に配置するか、または満たすことができる。例えば、第2部分220は、複数の第1部分210それぞれの側面を囲むことができる。第2部分220は、前述のような柔軟性を有する有機物質部で構成されるので、これに対する重複説明は省略する。第2部分220は、複数の第1部分210間に柔軟性を提供することにより、圧電複合体(PCL)、または振動装置200が、複数の第1部分210の間々の変形に対応して2次元形態だけでなく、3次元形態の多様な形態に変形することができる。
【0147】
したがって、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を有する振動装置200を含むディスプレイ装置は、表示パネル100が振動装置200の様々な3次元形態の変形に対応するように変形することができる。また、三角形態を有する複数の第1部分210は、様々な形状に対応することができる微細パターンであり得、これを含む振動装置200を適用したディスプレイ装置は、表示パネル100が複数の第1部分210間に配置した第2部分220の柔軟性によって様々な形態に変形することができる。また、本明細書の他の実施例に係る圧電複合体(PCL)を含むディスプレイ装置は、図4に示した振動装置200を含むディスプレイ装置と同じフレキシブルディスプレイ装置に適用することができる。
【0148】
図13は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。図14は、図13に示した線II-II’の断面図である。
【0149】
図13及び図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、表示パネル100の背面に配置された振動装置を含むことができる。
【0150】
表示パネル100の背面(または後面)は、二つの領域を含むことができる。二つの領域のうち、第1領域には、第1振動アレイ270を配置し、第2領域には、第2振動アレイ270’を配置することができる。例えば、第1振動アレイ270は、表示パネル100の第1領域を振動させることにより表示パネル100の第1領域で第2振動音響(PVS2)を発生させ、または第2ハプテックフィードバックを発生させることができる。例えば、第2振動音響(PVS2)は、左側音響であり得る。例えば、第2振動アレイ270’は、表示パネル100の第2領域を振動させることにより表示パネル100の第1領域で第1振動音響(PVS1)を発生させたり、第1ハプテックフィードバックを発生させることができる。例えば、第1振動音響(PVS1)は、右側音響であり得る。
【0151】
図14を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置は、第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’を含むことができる。第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’は、圧電複合体、圧電複合体の上に配置された第1電極、および圧電複合体の下に配置された第2電極を含むことができる。 第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’のそれぞれにおいて、圧電複合体、第1電極、及び第2電極は、図1図12で説明した圧電複合体(PCL)、第1電極230、及び第2電極240の内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0152】
第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’は、接着部材150によって表示パネル100の背面に配置することができる。接着部材150は、両面テープまたは接着剤であり得る。例えば、接着部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。接着部材150の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができ、添加剤は、振動装置の振動による表示パネル100から接着部材150の分離(または剥離)を防止することができる。例えば、粘着付与剤は、ロジン誘導体などを挙げることができ、ワックス成分はパラフィンワックス(paraffin wax)などを挙げることができ、酸化防止剤は、チオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤であり得、これに限定されるものではない。
【0153】
図15は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0154】
図15を参照すると、表示パネル100の背面(または後面)は、第1領域(A1)及び第2領域(A2)を含むことができる。例えば、表示パネル100の背面(または後面)は、第1領域(A1)及び第2領域(A2)に分割することができる。例えば、第1領域(A1)は、表示パネル100の背面の左側の領域であり得、第2領域(A2)は、表示パネル100の背面の右側の領域であり得る。第1領域(A1)及び第2領域(A2)は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0155】
本明細書の実施例に係る振動装置は、少なくとも2つ以上の振動モジュールを含む振動アレイを含むことができる。一つの振動モジュールで構成する場合、表示パネル100を振動する振動音響が弱いか不足することを認識した。例えば、振動モジュールが表示パネル100の大きさによって大型化される場合、弱い振動音響を解決することができるが、収率などによって大型化に製作することが困難な問題がある。そのため所望の振動音響を実現するために、振動装置は、少なくとも2つ以上の振動モジュールを含む振動アレイで構成しなければならないことを認識した。これに対して、以下に説明する。
【0156】
第1振動アレイ270は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置することができる。第1振動アレイ270は、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより表示パネル100の第1領域(A1)で第2振動音響(PVS2)を発生させ、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、第2振動音響(PVS2)は、左側音響であり得る。
【0157】
第1振動アレイ270は、第1振動モジュール200-1を含むことができる。第1振動モジュール200-1は、第1方向(X)を基準にすると、表示パネル100の第1領域(A1)の中央部または端の方に偏るように配置することができる。例えば、第1振動モジュール200-1は、第1パーティション部材510または第3パーティション部材530の方に偏るように配置することができる。第1振動モジュール200-1の大きさは、第1領域(A1)の半分以上の大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、ディスプレイ装置に要求される音響特性によって設定することができる。
【0158】
第2振動アレイ270’は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置することができる。第2振動アレイ270’は、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより表示パネル100の第2領域(A2)で第1振動音響(PVS1)を発生させ、または第1ハプテックフィードバックを発生させることができる。例えば、第1振動音響(PVS1)は、右側音響であり得る。
【0159】
第2振動アレイ270’は、第2振動モジュール200-2を含むことができる。第2振動モジュール200-2は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第2領域(A2)の中央部または端の方に偏るように配置することができる。例えば、第2振動モジュール200-2は、第2パーティション部材520または第3パーティション部材530の方に偏るように配置することができる。第2振動モジュール200-2の大きさは、第2領域(A2)の半分以上の大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、ディスプレイ装置に要求される音響特性によって設定することができる。
【0160】
本明細書の実施例に係る第1振動モジュール200-1及び第2振動モジュール200-2のそれぞれは、ライン形態を有することができる。例えば、第1振動モジュール200-1及び第2振動モジュール200-2のそれぞれは、互いに離隔した複数の第1部分210、及び複数の第1部分210間にそれぞれ配置された複数の第2部分220を有する圧電複合体(PCL)を含むことができる。これは、図1図9に示した振動装置200と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。例えば、第1振動モジュール200-1及び第2振動モジュール200-2のそれぞれは、図1図9に示した本明細書の実施例に係る振動装置200のいずれか一つ以上で構成することができる。
【0161】
本明細書の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の第1領域(A1)に第3振動モジュール200-3をさらに含むことができる。例えば、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3を構成することで、表示パネル100の第1領域(A1)での振動面積を増加させることができる。したがって、第1振動モジュール200-1のほかに第3振動モジュール200-3を、さらに配置することで、第2振動音響(PVS2)をさらに向上させることができる。第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより表示パネル100の第1領域(A1)で第2振動音響(PVS2)を発生させ、または第2ハプテックフィードバックを発生させることができる。例えば、第2振動音響(PVS2)は、左側音響であり得る。例えば、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)で互いに互い違いに、または対角線方向に配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の対角線配置構造によって増加するようになり、これにより左側音響の低音域帯特性を向上させることができる。
【0162】
他の例としては、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)で第1方向(X)または第2方向(Y)に沿って互いに並んで配置することもできる。この場合にも、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の並列配置構造によって増加することができ、これにより左側音響の低音域帯特性を向上させることができる。第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の並列配置構造と比較して、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の対角線配置構造は、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積をさらに増加させることができるので、左側音響の低音域帯特性をさらに向上させることができる。第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の対角線配置構造は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置される振動モジュールを2×2の構造に配置する効果を有するので、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させる振動モジュールの数を半分に減らすことができる。
【0163】
本明細書の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の第2領域(A2)に第4振動モジュール200-4をさらに含むことができる。例えば、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4を構成することで、表示パネル100の第2領域(A2)での振動面積を増加させることができる。したがって、第2振動モジュール200-2のほかに第4振動モジュール200-4をさらに配置することで、第1振動音響(PVS1)をさらに向上させることができる。第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより表示パネル100の第2領域(A2)で第1振動音響(PVS1)を発生させ、または第1ハプテックフィードバックを発生させることができる。例えば、第1振動音響(PVS1)は、右側音響であり得る。例えば、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)で互いに互い違いに、または対角線方向に配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、表示パネル100の第2領域(A1)の振動面積は、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4の対角線配置構造によって増加するようになり、これにより右側音響の低音域帯特性を向上させることができる。
【0164】
他の例としては、 第 2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)で第1方向(X)または第2方向(Y)に沿って互いに並んで配置することもできる。この場合にも、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積は、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4の並列配置構造によって増加することができ、これにより右側音響の低音域帯特性を向上させることができる。第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4の並列配置構造と比較して、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4の対角線配置構造は、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積をさらに増加させることができるので、右側の音響の低音域帯特性をさらに向上させることができる。第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4の対角線配置構造は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置される振動モジュールを2×2の構造に配置する効果を有するので、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させる振動モジュールの数を半分に減らすことができる。
【0165】
本明細書の実施例に係る第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、ライン形態を有する圧電複合体であり得る。例えば、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、互いに離隔した複数の第1部分210、及び複数の第1部分210間にそれぞれ配置された複数の第2部分220を有する圧電複合体(PLC)を含むことができる。これは、図1図9に示した振動装置200と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。例えば、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4のそれぞれは、図1図9に示した本明細書の実施例に係る振動装置200のいずれか一つ以上で構成することができる。
【0166】
第1振動モジュール200-1は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第1領域(A1)から端の方に偏るように配置することができる。例えば、第1振動モジュール200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)の中間部と端との間に配置することができる。例えば、第1振動モジュール200-1は、第1方向(X)を基準にして、表示パネル100の第1領域(A1)で表示パネル100の端に隣接した左上側の領域に配置することができる。これにより、第1振動モジュール200-1は、高音域帯の音響が増加した音響を出力することができる。他の例としては、表示パネル100の所望の領域に第1振動モジュール200-1を配置して高音域帯、中音域帯、および低音域帯中の1つ以上の音響を出力することができるように実現することができる。例えば、表示パネル100の上側から高音域帯の音響が出力されるようにするために、第1振動モジュール200-1は、表示パネル100の上側の領域に配置することができる。
【0167】
第3振動モジュール200-3は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第1領域(A1)で表示パネル100の中間ライン(CL)の方に偏るように配置することができる。例えば、第3振動モジュール200-3は、表示パネル100の中間ライン(CL)と、第1領域(A1)の中間部との間に配置することができる。例えば、第3振動モジュール200-3は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第1領域(A1)で表示パネル100の中間ライン(CL)に隣接した右下側領域に配置することができる。第3振動モジュール200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動モジュール200-1と互い違いに配置することにより、第1方向(X)と第2方向(Y)で第1振動モジュール200-1と重畳しない。これにより、第3振動モジュール200-3は、中低音域帯の音響が増加した音響を出力することができる。他の例としては、表示パネル100の所望の領域に第3振動モジュール200-3を配置して高音域帯、中音域帯、および低音域帯中の1つ以上の音響を出力することができるように実現することができる。例えば、表示パネル100の下側から中低音域帯の音響が出力されるようにするために、第3振動モジュール200-3は、表示パネル100の下側の領域に配置することができる。
【0168】
第2振動モジュール200-2は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第2領域(A2)から端の方に偏るように配置することができる。例えば、第2振動モジュール200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)の中間部と端との間に配置することができる。例えば、第2振動モジュール200-2は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第2領域(A2)で表示パネル100の端に隣接した右上側領域に配置することができる。これにより、第2振動モジュール200-2は、高音域帯の音響が増加した音響を出力することができる。そして、第1振動モジュール200-1と第2振動モジュール200-2は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0169】
第4振動モジュール200-4は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第2領域(A2)で表示パネル100の中間ライン(CL)の方に偏るように配置することができる。例えば、第4振動モジュール200-4は、表示パネル100の中間ライン(CL)と第2領域(A2)の中間部との間に配置することができる。例えば、第4振動モジュール200-4は、第1方向(X)を基準にして表示パネル100の第2領域(A2)で表示パネル100の中間ライン(CL)に隣接した左下側領域に配置することができる。第4振動モジュール200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動モジュール200-2と互い違い配置することにより、第1方向(X)と第2方向(Y)で第2振動モジュール200-2と重畳しない。これにより、第4振動モジュール200-4は、中低音域帯の音響が増加した音響を出力することができる。そして、第3振動モジュール200-3と第4振動モジュール200-4は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0170】
第1~第4振動モジュール200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれは、圧電複合体(PCL)の第1面に配置され、複数の第1部分210のそれぞれの第1面と電気的に接続した第1電極、および圧電複合体(PCL)の第1面とは反対の第2面に配置され、複数の第1部分210のそれぞれの第2面と電気的に接続した第2電極をさらにを含むことができる。また、第1~第4振動モジュール200-1、200-2、200-3、200-4それぞれは、第1電極の上にある第1保護層、及び第2電極の下にある第2保護層をさらに含むことができる。第1電極、第2電極、第1保護層、及び第2保護層のそれぞれは、前述したのと同様であるため、これに対する重複説明は省略する。
【0171】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第3振動モジュール200-3と表示パネル100との間に介在した第1プレート、及び第4振動モジュール200-4と表示パネル100間に介在した第2プレートをさらに含むことができる。
【0172】
第1プレートは、接着部材を介して第3振動モジュール200-3と表示パネル100それぞれに結合し, または連結することができる。第1プレートは、第3振動モジュール200-3の振動を表示パネル100に伝達することができる。また、第1プレートは、第3振動モジュール200-3の質量(mass)を補強して、質量の増加に伴う第3振動モジュール200-3の共振周波数を減少させることができるので、第3振動モジュール200-3の低音域帯の音圧特性を向上させることができ、これにより、表示パネル100の振動による音響特性の平坦度を向上させることができる。
【0173】
第2プレートは、接着部材を介して第4振動モジュール200-4と表示パネル100それぞれに連結することができる。第2プレートは、第4振動モジュール200-4の振動を表示パネル100に伝達することができる。また、第2プレートは、第4振動モジュール200-4の質量(mass)を補強して、質量の増加に伴う第4振動モジュール200-4の共振周波数を減少させることができるので、第4振動モジュール200-4の低音域帯の音圧特性を向上させることができ、これにより、表示パネル100の振動による音響特性の平坦度を向上させることができる。
【0174】
本明細書の実施例に係る第1プレートと第2プレートは、ステンレス鋼(staineless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のいずれか一つ以上の材質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0175】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。パーティション500は、第1~第4振動モジュール200-1、200-2、200-3、200-4によって、表示パネル100が振動するときに音響が発生するエアギャップ(air gap)またはスペース(space)であり得る。音響を発生させ、または音響を伝達するエアギャップまたは空間をパーティションとすることができる。パーティションは、音響を分離し、またはチャンネルを分離することができ、音響の干渉に起因する透明でない音響の発生を防止または軽減することができる。パーティションは、エンクロージャ(enclosure)またはバッフル(baffle)であり得、用語に限定されない。
【0176】
本明細書の実施例に係るパーティション500は、第1及び第2振動アレイ270、270’の間に配置された第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550を含むことができる。
【0177】
第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、表示パネル100と支持部材300との間に配置することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、表示パネル100の中間領域に配置することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、表示パネル100の中間領域で互いに並んで配置することができる。第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、表示パネル100の背面中間ライン(CL)上に配置し、表示パネル100の第1領域(A1)及び第2領域(A2)を分割することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、第1振動アレイ270と第2振動アレイ270’によって発生する第1振動音響(PVS1)と第2振動音響(PVS2)を分離することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、第1振動アレイ270によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生する振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達することを遮断し、または第2振動アレイ270’によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生する振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達することを遮断することができる。これにより、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰し、または吸収することで、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達することを遮断することができ、第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達することを遮断することができる。したがって、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、左側音響および右側音響を分離することにより、ディスプレイ装置の音響出力特性をさらに向上させることができる。これにより、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550による左右の音響の分離によって2チャネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前方に出力することができる。
【0178】
例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で構成することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)材質で構成することができ、これに限定されるものではない。他の例としては、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、片面テープ、片面フォームテープ、片面フォームパッド、両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッドなどで構成することができ、これに限定されるわけではない。
【0179】
他の例としては、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のいずれか一つは、省略することができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のうち、第5パーティション部材550を省略する場合には、第4パーティション部材540は、表示パネル100の背面中間ライン(CL)に対応するように表示パネル100と支持部材300との間に配置することができる。この場合にも、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のいずれか一つを、第1振動アレイ270と第2振動アレイ270'との間に配置しても、左右の音響を分離することができる。
【0180】
したがって、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550によって左右の音響を分離することにより、ディスプレイ装置の音響出力特性をより向上させることができる。第4パーティション部材540および/または第5パーティション部材550を含むディスプレイ装置は、第4パーティション部材540および/または第5パーティション部材550による左右の音響の分離によって、2チャンネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前方に出力することができる。
【0181】
本明細書の実施例に係るパーティション500は、表示パネル100と支持部材300との間に配置される第3パーティション部材530をさらに含むことができる。
【0182】
第3パーティション部材530は、第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270'全体を囲むことができる。例えば、第3パーティション部材530は、表示パネル100の背面側の端と支持部材300の前面の端との間に沿って配置することができる。第3パーティション部材530は、エッジパーティションは、音遮断部材、エッジエンクロージャ、またはバッフルなどであり得、用語に限定されるものではない。例えば、第3パーティション部材530は、図2に示したパネル連結部材400に隣接するか、接触するように配置してパネル連結部材400によって囲むことができる。他の例としては、第3パーティション部材530は、パネル連結部材400と一体に実現することができる。
【0183】
第3パーティション部材530は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550と一緒に表示パネル100と支持部材300との間に第1~第3エアギャップ(AG1、AG2、 AG3)を設けることができる。例えば、第1~第3エアギャップ(AG1、AG2、AG3)それぞれは、振動空間、音圧空間、響胴、響き部、共鳴筒、または共鳴部であり得、用語に限定されるものではない。
【0184】
第1エアギャップ(AG1)は、第4パーティション部材540と表示パネル100の第1領域(A1)に配置された第3パーティション部材530によって囲まれる表示パネル100の第1領域(A1)に設けることができる。
【0185】
第2エアギャップ(AG2)は、第5パーティション部材550と表示パネル100の第2領域(A2)に配置された第3パーティション部材530によって囲まれる表示パネル100の第2領域(A2)に設けることができる。
【0186】
第3エアギャップ(AG3)は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550と、第3パーティション部材530によって囲まれる表示パネル100の中間領域に設けることができる。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)の間に設けることができる。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、表示パネル100の背面の中間ライン(CL)を含む第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)の間に設けることができる。第3エアギャップ(AG3)は、音分離空間、音遮蔽空間、または音干渉防止空間などであり得、これに限定されるものではない。第3エアギャップ(AG2)は、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)を空間的に分離することで、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)のそれぞれで発生する一定の周波数帯域での共振現象または干渉現象を防止することができる。
【0187】
第1振動アレイ270は、第1エアギャップ(AG1)を設ける第3パーティション部材530と第4パーティション部材540によって囲むことができる。第2振動アレイ270’は、第2エアギャップ(AG2)を設ける第3パーティション部材530と第5パーティション部材550によって囲むことができる。
【0188】
第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のいずれか一つを省略する場合には、第3エアギャップ(AG3)を省略することができる。
【0189】
したがって、第3パーティション部材530は、表示パネル100と支持部材300との間を囲みながら第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550と一緒に、第1振動アレイ270および第2振動アレイ270’それぞれを個別に囲むことができる。これにより、第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’それぞれの振動空間を確保して、左右の音響の音圧特性を増加させ、表示パネル100と支持部材300間の側面を通じた音響または音圧の外部流出を遮断することができるので、ディスプレイ装置の音響出力特性をさらに向上させることができる。
【0190】
本明細書の実施例に係るパーティション500は、第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520をさらに含むことができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270を囲むことができる。第2パーティション部材520は、第2振動アレイ270’を囲むことができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3を囲むことができる。第2パーティション部材520は、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4を囲むことができる。
【0191】
第1パーティション部材510は、第1エアギャップ(AG1)に対応するように表示パネル100と支持部材300との間に配置して、第1振動アレイ270を囲むことができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1エアギャップ(AG1)と重畳するように表示パネル100と支持部材300の間に配置し、第1振動アレイ270を囲むことができる。本明細書の実施例に係る第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270を囲み、長方形の形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270の形態と同じかまたは異なる形態を有することができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3の形態と同じかまたは異なる形態を有することができる。例えば、第1振動アレイ270が長方形の形態を有する場合、第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270より相対的に大きい大きさを有する長方形形態を有することができる。例えば、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3が、長方形の形態を有する場合、第1パーティション部材510は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3より相対的に大きい大きさを有する長方形形態を有することができる。他の例としては、第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270を囲む円形の形態を有することができる。
【0192】
第1パーティション部材510は、第1振動アレイ270による表示パネル100の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1振動モジュール200-1及び第3振動モジュール200-3による表示パネル100の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)において、第1パーティション部材510の大きさが増加するほど、第1領域(A1)の振動領域が増加し、左側の音響の低音域帯の特性を向上させることができる。他の例としては、表示パネル100の第1領域(A1)において、第1パーティション部材510の大きさが減少するほど、第1領域(A1)の振動領域が減少し、左側の音響の高音域帯特性を向上させることができる。したがって、第1パーティション部材510の大きさは、表示パネル100の振動による音域帯の特性によって実現することができる。
【0193】
第2パーティション部材520は、第2エアギャップ(AG2)に対応するように表示パネル100と支持部材300との間に配置して、第2振動アレイ270’を囲むことができる。例えば、第2パーティション部材520は、第2エアギャップ(AG2)と重畳するように表示パネル100と支持部材300との間に配置し、第2振動アレイ270’を囲むことができる。本明細書の実施例に係る第2パーティション部材520は、左側の音響と右側の音響間の対称性のために、第1パーティション部材510と同じ形態を有することができる。例えば、第1パーティション部材510は、表示パネル100の背面中間ライン(CL)を基準として、第2パーティション部材520と対称構造を有することができ、これに限定されるものではない。第2パーティション部材520の形態は、第1パーティション部材510で説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0194】
第2パーティション部材520は、第2振動アレイ270’による表示パネル100の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、第2パーティション部材520は、第2振動モジュール200-2及び第4振動モジュール200-4による表示パネル100の振動領域(または振動面積)を限定(または定義)することができる。例えば、表示パネル100の第2領域(A2)において、第2パーティション部材520の大きさが増加するほど、第2領域(A2)の振動領域が増加し、右側の音響の低音域帯の特性を向上させることができる。他の例としては、表示パネル100の第2領域(A2)において、第2パーティション部材520の大きさが減少するほど、第2領域(A2)の振動領域が減少し、右側の音響の高音域帯の特性を向上させることができる。したがって、第2パーティション部材520の大きさは、表示パネル100の振動による音域帯の特性によって実現することができる。
【0195】
第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520は、第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’の振動領域(または振動面積)を限定することにより、表示パネル100の振動によって発生する左側の音響と右側の音響の左右対称性を向上させることができ、左右の音響それぞれの音圧特性と再生音域帯域を最適化するように実現することができる。他の例としては、第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520を配置する場合、第3パーティション部材530は、省略することができる。他の例としては、第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520を配置する場合には、第3パーティション部材530、第4パーティション部材540、及び第5パーティション部材550のいずれか一つは省略することができる。
【0196】
例えば、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、 及び第3パーティション部材530は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で構成することができる。例えば、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、及び第3パーティション部材530は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)材質で構成することができ、これに限定されるものではではない。他の例としては、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、及び第3パーティション部材530は、片面テープ、片面フォームテープ、片面フォームパッド、両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッドなどで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0197】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500を含むことにより、左右の音響それぞれの音圧特性と再生音域帯域を向上させ、または最適化することができる。例えば、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のうちの少なくとも一つを含むことができる。他の例としては、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550のうちの少なくとも一つと、第3パーティション部材530を含むことができる。他の例としては、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1~第3パーティション部材510、520、530を含むことができる。他の例としては、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520を含むことができる。他の例としては、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1~第5パーティション部材510、520、530、540、550を含むことができる。
【0198】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第1振動アレイ270及び第2振動アレイ270’を介して左側音響と右側音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することにより、ステレオ音響を使用者に提供することができる。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500による左右の音響の分離によって、2チャネル形態のステレオ音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができる。
【0199】
図16A及び図16Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0200】
図16A及び図16Bを参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置は、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700を含むことができる。
【0201】
本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置し、複数の第1振動モジュールを含むことができる。複数の第1振動モジュールは、N個(Nは2以上の自然数)以上を含むことができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640を含むことができる。これに限らず、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を含むことができる。
【0202】
例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響を発生させ、または第1ハプテックフィードバックを発生させることができる。第1-1振動アレイ600をN個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含んで構成する場合には、第1-1振動アレイ600が表示パネル100を振動して出力する第1振動音響又は第1ハプテックフィードバックがより向上したディスプレイ装置を提供することができる。そして、第1-1振動アレイ600は、複数の振動モジュールを含んで、1つのフィルムに実現することができるので、複数の振動モジュールをさらに含んでも振動アレイによる厚さが増加しないようにし、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに音響出力特性またはハプテックフィードバック特性が向上したディスプレイ装置を提供することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、複数の振動モジュールを含み、1つのフィルムに構成する場合、大型の一つの振動モジュールを製造することと比較して、振動モジュールの製造工程が容易になり得る利点がある。例えば、振動モジュールを特定の大きさにしたがって製造する場合、特定の大きさによる振動モジュールを製造するための製造工程装置が必要になるので、振動モジュールの大きさによる製造工程装置が必要になる問題がある。したがって、所望の大きさによって、複数の振動モジュールを複数のアレイで製造することができるので、製造工程装置を変更せずに製造することができ、振動モジュールの工程上の自由度が向上し得る長所がある。
【0203】
本明細書の実施例に係る第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置され、複数の第2振動モジュールを含むことができる。複数の第2振動モジュールは、N個(Nは2以上の自然数)以上を含むことができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740を含むことができる。これに限らず、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720を含むことができる。
【0204】
例えば、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動音響を発生させ、または第2ハプテックフィードバックを発生させることができる。第2-1振動アレイ700をN個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含んで構成する場合、第2-1振動アレイ700が表示パネル100を振動して出力する第2振動音響または第2ハプテックフィードバックがより向上したディスプレイ装置を提供することができる。そして、第2-1振動アレイ700は、複数の振動モジュールを含んで1つのフィルムに実現することができるので、複数の振動モジュールをさらに含んでも振動アレイによる厚さが増加しないようになり、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに音響出力特性またはハプテックフィードバック特性が向上したディスプレイ装置を提供することができる。
【0205】
第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の端に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の端に偏って配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の両側の端に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の両側の端に偏って配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1領域(A1)の左側に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1領域(A1)で表示パネル100の左側に偏って配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2領域(A2)の右側に隣接して配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2領域(A2)で表示パネル100の右側に偏って配置することができる。このように配置する場合、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、高音域帯の音響が向上した音響を出力することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700は、左右対称に配置されるので、第1領域(A1)の音響及び第2領域(A2)の音響が互いに対称になるように出力することができる。
【0206】
本明細書の実施例に係る振動装置は、第1-2振動アレイ800及び第2-2振動アレイ900をさらに含むことができる。
【0207】
本明細書の実施例に係る第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置することができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置し、複数の第3振動モジュールを含むことができる。複数の第3振動モジュールは、N個(Nは2以上の自然数)以上を含むことができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840を含むことができる。これに限らず、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820を含むことができる。
【0208】
例えば、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響を発生させ、または第1ハプテックフィードバックを発生させることができる。第1-2振動アレイ800をN個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含んで構成する場合、第1-2振動アレイ800が表示パネル100を振動して出力する第1振動音響又は第1ハプテックフィードバックがより向上したディスプレイ装置を提供することができる。そして、第1-2振動アレイ800は、複数の振動モジュールを含んで1つのフィルムに実現することができるので、複数の振動モジュールをさらに含んでも、振動アレイによる厚さが増加しないようになり、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに音響出力特性またはハプテックフィードバック特性が改善されたディスプレイ装置を提供することができる。
【0209】
例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、互いに互い違いに、または対角線方向に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準に左上側に配置することができる。第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準に左下側に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1領域(A1)の左側に隣接して配置することができ、第1-2振動アレイ800は、第1領域(A1)の右側に隣接に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の端に隣接して配置することができ、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の中央に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の端に偏って配置することができ、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の中央に偏って配置することができる。第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、互いに互い違い、または対角線方向に配置することで、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積が増加するようになって音響出力特性をより向上させることができる。
【0210】
本明細書の実施例に係る第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置することができる。例えば、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置し、複数の第4振動モジュールを含むことができる。複数の第4振動モジュールは、N個(Nは2以上の自然数)以上を含むことができる。例えば、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940を含むことができる。これに限らず、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920を含むことができる。
【0211】
例えば、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動音響を発生させ、または第2ハプテックフィードバックを発生させることができる。第2-2振動アレイ900をN個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含んで構成する場合、第2-2振動アレイ900が表示パネル100を振動して出力する第2振動音響または第2ハプテックフィードバックがより向上したディスプレイ装置を提供することができる。そして、第2-2振動アレイ900は、複数の振動モジュールを含んで1つのフィルムに実現することができるので、複数の振動モジュールをさらに含んでも、振動アレイによる厚さが増加しないようになり、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに音響出力特性またはハプテックフィードバック特性が向上したディスプレイ装置を提供することができる。
【0212】
第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、互いに互い違いに、または対角線方向に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準に右上側に配置することができる。第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準として右下側に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2領域(A2)の右側に隣接して配置することができ、第2-2振動アレイ900は、第2領域(A2)の左側に隣接して配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の端に隣接して配置することができ、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の中央に隣接して配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の端に偏って配置することができ、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の中央に偏って配置することができる。第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、互いに互い違いに、または対角線方向に配置することで、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積が増加することになって音響出力特性をより向上させることができる。
【0213】
第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールのそれぞれは、第1部分及び第2部分を含む圧電複合体であり得る。例えば、第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、複数の第1部分間に配置される第2部分を含む圧電複合体であり得る。例えば、第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、複数の第1部分間に配置される第2部分を含む一つの複合体であり得る。
【0214】
図16A及び図16Bを参照すると、第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれる複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は同一に配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と垂直な第2方向(Y方向)と同一であり得る。
【0215】
第1-1振動アレイ600に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第1-2振動アレイ800に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と同じであり得る。例えば、複数の第1振動モジュールと複数の第3振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。第2-1振動アレイ700に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第2-2振動アレイ900に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と同じであり得る。例えば、複数の第2振動モジュールおよび複数の第4振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。
【0216】
例えば、第1-1振動アレイ600に含まれる第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれる第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれる第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれる第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。
【0217】
図16Bを参照すると、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800と非対称に配置することができる。第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の左側に配置することができ、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に配置することができる。例えば、第1-2振動アレイ800及び第2-2振動アレイ900は、第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の端に隣接して配置することができ、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に隣接して配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の左側に偏って配置することができ、第2-1振動アレイ700は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に偏って配置することができる。第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に配置することができ、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の右側に配置することができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に隣接して配置することができ、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の端に隣接して配置することができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の中央に偏って配置することができ、第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第1方向(X方向)を基準にして表示パネル100の右側に偏って配置することができる。このように配置する場合には、第1-1振動アレイ600及び第2-2振動アレイ900は、中高音域帯の音響を出力することができ、第1-2振動アレイ800及び第2-1振動アレイ700は、中低音域帯の音響を出力することができる。
【0218】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。例えば、パーティション500は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800と、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900との間に配置された第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550を含むことができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生する振動が、表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されることを遮断し、または第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900によって表示表示パネル100の第2領域(A2)で発生する振動が、表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。
【0219】
本明細書の実施例に係るパーティション500は、表示パネル100と支持部材300との間に配置される第3パーティション部材530をさらに含むことができる。第3パーティション部材530は、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550と一緒に表示パネル100と支持部材300との間に第1~第3エアギャップ(AG1、AG2、AG3)を設けることができる。
【0220】
本明細書の実施例に係るパーティション500は、第1パーティション部材510及び第2パーティション部材520をさらに含むことができる。例えば、第1パーティション部材510は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を囲むことができる。例えば、第2パーティション部材520は、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900を囲むことができる。第1~第5パーティション部材は、図15で説明した内容と同じなので、説明を省略する。図16A及び図16Bの説明は、図17A図23でも同様に適用することができる。
【0221】
したがって、複数の振動モジュールを含む振動アレイで振動装置を実現することで、振動装置の音響出力特性を向上させることができる。しかし、振動装置が複数の振動モジュールを含む振動アレイで構成した場合、特定の周波数で音圧が低下することを認識した。例えば、中音域帯での音圧が低下することを認識した。本明細書の発明者らは、中音域帯での音圧が低下することの原因を分析するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、複数の振動モジュール間の境界で共振または反共振が発生することを認識した。共振または反共振によって特定の周波数で音圧が低下することを認識した。例えば、複数の振動モジュール間の中央部で共振または反共振が発生して音圧が低下することを認識した。例えば、複数の振動モジュールが配置された振動のアレイの中央部で共振または反共振が発生することを認識した。共振または反共振による音圧の低下を改善するために、複数の振動モジュール間の間隔を減らすための実験を行った。しかし、複数の振動モジュールを配置するための工程上の難しさなどにより、複数の振動モジュール間の間隔を減らすには、困難があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは、複数の振動モジュール間の境界にポリウレタンまたはポリオレフィンなどの接着剤を配置した。複数の実験を通じて接着剤は、複数の振動モジュール間の境界での共振または反共振を制御できないので、共振または反共振を制御することができる物質を実現するためにいくつかの実験を行った。これに対して、以下に説明する。
【0222】
図17A及び図17Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図17Cは、図17Aに示した線III-III’の断面図である。
【0223】
図17A及び図17Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置する第1-1振動アレイ600及び第2-1振動アレイ700を含むことができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640を含むことができる。これに限らず、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を含むことができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740を含むことができる。これに限らず、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720を含むことができる。本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置する第1-2振動アレイ800及び第2-2振動アレイ900をさらに含むことができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840を含むことができる。これに限らず、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820を含むことができる。例えば、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940を含むことができる。これに限らず、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920を含むことができる。
【0224】
本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれる複数の振動モジュールは、複数の第1部分および複数の第1部分間に配置される第2部分を含む一つの複合体であり得る。例えば、複数の第2部分は、複数の第1部分よりも複数の振動モジュールの端に配置することができる。複数の第2部分が複数の第1部分よりも複数の振動モジュールの端に配置する場合、複数の第1部分に起因する脆性を補完することができ、脆性に起因する振動モジュールの信頼性を向上させることができる。
【0225】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620間の境界領域で発生する音質の劣化またはディップ現象を改善するために、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の境界に部材を配置することができる。例えば、部材は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の境界部での共振周波数を抑制または軽減することができる。
【0226】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の間に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。第1パッド部材1250-1は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620間の境界で発生する音圧の低下を軽減するために構成することができる。例えば、振動装置は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620間の境界に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。振動装置は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640間に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640間の境界に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。
【0227】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720間に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720間の境界に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。振動装置は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740間に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740間の境界に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。
【0228】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820間に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820間の境界に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。振動装置は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840間に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840間の境界に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。
【0229】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920間に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920間の境界に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。振動装置は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940間に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。例えば、振動装置は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940間の境界に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。
【0230】
パッド部材は、振動を吸収し、または調整することができる材質で構成することができる。例えば、パッド部材をパーティションと同じ材質で構成する場合、振動を吸収し、または調整することができないことを認識した。例えば、第1パッド部材1250-1、第2パッド部材1250-2、第3パッド部材1250-3、及び第4パッド部材1250-4は、パーティションと異なる材質で構成することができる。例えば、第1パッド部材1250-1、第2パッド部材1250-2、第3パッド部材1250-3、及び第4パッド部材1250-4は、シリコーン系のポリマー、パラフィンワックス、およびアクリル系のポリマーのいずれか一つで構成することができ、これに限定されるものではない。第1パッド部材1250-1、第2パッド部材1250-2、第3パッド部材1250-3、及び第4パッド部材1250-4は、共振制御パッド、ギャップパッド、または共振制御部であり得、用語に限定されるものではない。そして、第1パッド部材1250-1は、第1-1振動アレイ600の振動に起因する熱を減らすことができる。第2パッド部材1250-2は、第2-1振動アレイ700の振動に起因する熱を減らすことができる。第3パッド部材1250-3は、第1-2振動アレイ800の振動に起因する熱を減らすことができる。第4パッド部材1250-4は、第2-2振動アレイ900の振動に起因する熱を減らすことができる。したがって、複数の振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、特定の周波数での音圧の低下を改善することができ、複数の振動モジュールの振動に起因する熱を減らすことができる放熱効果を増加させることができる。他の例としては、表示パネル100と振動装置の間に放熱部材をさらに配置することができる。例えば、放熱部材は、表示パネル100の背面に配置することができる。例えば、第1~第4パッド部材1250-1、1250-2、1250-3、1250-4の大きさは、複数の振動モジュール間の境界領域の大きさと同じか、大きいことができる。
【0231】
図17Cを参照すると、本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を含むことができる。ここでは、第1-1振動アレイ600を例に挙げて説明し、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900にも以下の説明を同様に適用することができる。
【0232】
例えば、第1-1振動モジュール610は、圧電複合体1200、第1電極231、及び第2電極232を含むことができる。第1電極231は、圧電複合体1200の上に配置することができる。第2電極232は、圧電複合体1200の下に配置することができる。これに限らず、第1電極231は、圧電複合体1200の下に配置することができ、第2電極232は、圧電複合体1200の上に配置することができる。例えば、第1-2振動モジュール620は、圧電複合体1200’、第1電極231’、及び第2電極232’を含むことができる。第1電極231’は、圧電複合体1200’の上に配置することができる。第2電極232’は、圧電複合体1200’の下に配置することができる。これに限らず、第1電極231’は、圧電複合体1200’の下に配置することができ、第2電極232’は、圧電複合体1200’の上に配置することができる。例えば、第1電極231、231’と第2電極232、232'は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620に音響信号を印加する電極であり得る。圧電複合体1200’、第1電極231’、及び第2電極232’は、図1図12で説明した圧電複合体(PCL)、第1電極230、及び第2電極240の内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0233】
本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600は、第1保護層241及び第2保護層242をさらに含むことができる。第1保護層241は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の上に配置することができる。例えば、第1保護層241は、第1電極231、231’の上に配置することができる。第1保護層241は、第1-1振動モジュール610の上に配置された第1電極231及び第1-2振動モジュール620の上に配置された第1電極231’の上に配置することができる。第1保護層241は、第1-1振動モジュール610の上に配置された第1電極231及び第1-2振動モジュール620の上に配置された第1電極231’を保護することができる。例えば、第1保護層241は、PI(polyimide)またはPET(polyethyleneterephthalate)などで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0234】
第2保護層242は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の下に配置することができる。例えば、第2保護層242は、第2電極232、232’の下に配置することができる。第2保護層242は、第1-1振動モジュール610の下に配置された第2電極232及び第1-2振動モジュール620の上に配置された第2電極232’の下に配置することができる。第2保護層242は、第1-1振動モジュール610の下に配置された第2電極232及び第1-2振動モジュール620の下に配置された第2電極232’を保護することができる。例えば、第2保護層242は、PI(polyimide)またはPET(polyethyleneterephthalate)などで構成することができ、これに限定されるものではない。第1保護層241及び第2保護層242は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を囲むように配置することができる。例えば、第1保護層241及び第2保護層242の大きさは、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の大きさと同じか大きいことができる。第1保護層241及び第2保護層242は、第1-1振動アレイ600を囲むように配置することができる。例えば、第1保護層241及び第2保護層242の大きさは、第1-1振動アレイ600の大きさと同じか大きいことができる。例えば、第1保護層241及び第2保護層242は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の振動板であり得る。第1-2振動アレイ800は第1保護層245及び第2保護層246をさらに含むことができる。第1保護層245及び第2保護層246は第1-1振動アレイ600の第1保護層241及び第2保護層242と同一であり得る。 第2-1振動アレイ700は第1保護層243及び第2保護層244をさらに含むことができる。第1保護層243及び第2保護層244は第1-1振動アレイ600の第1保護層241及び第2保護層242と同一であり得る。 第2-2振動アレイ900は第1保護層247及び第2保護層248をさらに含むことができる。第1保護層247及び第2保護層248は第1-1振動アレイ600の第1保護層241及び第2保護層242と同一であり得る。
【0235】
本明細書の実施例に係る第2保護層242は、連結領域を含むことができる。連結領域は、第1連結領域(CA1)、第2連結領域(CA2)、及び第3連結領域(CA3)を含むことができる。連結領域は、第1保護層241と第2保護層242が付着する領域であり得る。連結領域は、付着領域、接着領域、および結合領域であり得、用語に限定されるものではない。
【0236】
第1連結領域(CA1)は、第2保護層242の端に配置することができる。例えば、第1連結領域(CA1)は、第2保護層242の上面に配置することができる。例えば、第1連結領域(CA1)は、第2保護層242の上に配置することができる。例えば、第1連結領域(CA1)は、第1保護層241と第2保護層242との間の端領域であり得る。
【0237】
第2連結領域(CA2)は、第1保護層241と第2保護層242との間に配置することができる。例えば、第2連結領域(CA2)は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620との間に対応する第1保護層241と第2保護層242の間に配置することができる。
【0238】
第3連結領域(CA3)は、第1保護層241の上面に配置することができる。例えば、第3連結領域(CA3)は、第1保護層241の上に配置することができる。例えば、第3連結領域(CA3)は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620のそれぞれと重畳する第1保護層241の上に配置することができる。例えば、第3連結領域(CA3)は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620のそれぞれと重畳する第1保護層241の上面に配置することができる。第3連結領域(CA3)は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)によって囲まれ得る。
【0239】
本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600は、第1保護層241と第2保護層242との間に配置された連結部材249をさらに含むことができる。
【0240】
連結部材249は、第1保護層241と第2保護層242との間に配置することができる。例えば、連結部材249は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)のそれぞれに対応する第1保護層241と第2保護層242との間に配置することができる。例えば、連結部材249は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)のそれぞれで第1保護層241と第2保護層242を互いに連結し、または結合させることができる。
【0241】
連結部材249は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620のそれぞれと第1保護層241間に配置することができる。例えば、連結部材249は、第3連結領域(CA3)で第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620のそれぞれと第1保護層241との間に配置することができる。例えば、連結部材249は、第3連結領域(CA3)で第1保護層241を第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620それぞれに連結するか、結合させることができる。
【0242】
本明細書の実施例に係る第1-1振動アレイ600は、電源供給配線をさらに含むことができる。電源供給配線は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620それぞれの第1電極231、231’及び第2電極232、232’に電気的に接続するように、第2保護層242の上面に実現することができる。例えば、電源供給配線は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620それぞれの第1電極231、231’及び第2電極232、232’に電気的に接続するように、第2保護層242上に実現することができる。例えば、電源供給配線は、第1電源供給配線と第2電源供給配線を含むことができる。第1電源供給配線は、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620それぞれの第1電極231、231’に接続することができる。第2電源供給配線は、第1電源供給配線と電気的に分離され、第1-1振動モジュール610と第1-2振動モジュール620それぞれの第2電極232、232’に接続することができる。
【0243】
例えば、電源供給配線は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)それぞれに対応する第2保護層242の上に配置することができる。例えば、電源供給配線は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)それぞれに対応する第2保護層242の上面に配置することができる。
【0244】
連結部材249は、電源供給配線の上に配置しないことがあり得る。これにより、第2保護層242は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)それぞれからの電源供給配線と物理的に接触することができる。
【0245】
したがって、第1保護層241と第2保護層242は、連結部材249を介して連結し, または接着することができ、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を強固に配置することができる。例えば、第1保護層241と第2保護層242は、第1連結領域(CA1)と第2連結領域(CA2)それぞれで連結部材249を介して連結し, または接着することができ、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を強固に配置することができる。例えば、第1~第3連結領域(CA1、CA2、CA3)によって、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を強固に配置することができる。例えば、第1~第3連結領域(CA1、CA2、CA3)によって、第1-1振動アレイ600を強固に配置することができる。
【0246】
第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620は、接着部材150によって表示パネル100の背面に配置することができる。接着部材150は、両面テープまたは接着剤であり得る。例えば、接着部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。接着部材150の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができ、添加剤は、振動装置の振動による表示パネル100から接着部材150が分離(または剥離)することを防止することができる。例えば、粘着付与剤は、ロジン誘導体などを挙げることができ、ワックス成分はパラフィンワックス(paraffin wax)などを挙げることができ、酸化防止剤は、チオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤を挙げられるが、これに限定されるものではない。図17A図17Cの説明は、図18A図23でも同様に適用することができる。
【0247】
図17A及び図17Bを参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。パーティション500は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を囲む第1パーティション部材510を含むことができる。パーティション500は、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900を囲む第2パーティション部材520を含むことができる。例えば、パーティション500は、表示パネル100の端に配置される第3パーティション部材530をさらに含むことができる。例えば、第3パーティション部材530は、表示パネル100の端を囲んで配置することができる。第3パーティション部材530は、表示パネル100と支持部材300との間に配置することができる。例えば、パーティション500は、第1領域(A1)及び第2領域(A2)との間に配置される少なくとも一つ以上のパーティション部材をさらに含むことができる。第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、第1領域(A1)及び第2領域(A2)間に配置することができる。パーティション500の説明は、図15図16A、及び図16Bで説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0248】
第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールのそれぞれは、第1部分及び第2部分を含む圧電複合体であり得る。図17A及び図17Bを参照すると、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、同一に配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と垂直な第2方向(Y方向)と同一であり得る。
【0249】
第1-1振動アレイ600に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向及び第1-2振動アレイ800に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、同じであり得る。例えば、複数の第1振動モジュールおよび、複数の第3振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。第2-1振動アレイ700に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向及び第2-2振動アレイ900に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、同じであり得る。例えば、複数の第2振動モジュールおよび、複数の第4振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。
【0250】
例えば、第1-1振動アレイ600に含まれる第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれる第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれる第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれる第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じであり得る。これに限らず、第1部分の配列方向と第2部分の配列方向が表示パネルの横方向と同じであり得、これについては図18A及び図18Bを参照して説明する。
【0251】
図18A及び図18Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。図19A及び図19Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0252】
図18A図19Bは、振動モジュールに含まれる圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向が表示パネルの横方向と同じ実施例を示したものであり、図17A図17Cで説明した内容と同一の内容は、説明を省略し、または簡単にすることができる。
【0253】
例えば、第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールそれぞれは、第1部分と第2部分を含む圧電複合体であり得る。図18A及び図18Bを参照すると、複数の振動モジュールのそれぞれの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、同じように配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。例えば、複数の振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じであり得る。
【0254】
第1-1振動アレイ600に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向および第1-2振動アレイ800に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向が同じであり得る。例えば、複数の第1振動モジュールに含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向および複数の第3振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。第2-1振動アレイ700に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向及び第2-2振動アレイ900に含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向が同じであり得る。例えば、複数の第2振動モジュールに含まれる第1部分の配列方向と第2部分の配列方向および複数の第4振動モジュールの第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。
【0255】
例えば、第1-1振動アレイ600に含まれる第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれる第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれる第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれる第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940の圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じであり得る。
【0256】
図18A及び図18Bを参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。パーティション500は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を囲む第1パーティション部材510及び第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900を囲む第2パーティション部材520を含むことができる。例えば、パーティション500は、表示パネル100と支持部材300との間に配置される第3パーティション部材530をさらに含むことができる。例えば、パーティション500は、第1領域(A1)及び第2領域(A2)間に配置される第6パーティション部材560をさらに含むことができる。第6パーティション部材560は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生する振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達することを遮断し、または第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生する振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達することを遮断することができる。
【0257】
他の例としては、図19A及び図19Bに示すように、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1領域(A1)と第2領域(A2)との間に少なくとも一つ以上のパーティションをさらに含むことができる。例えば、第4パーティション部材540及び第5パーティション部材550は、第1領域(A1)と第2領域(A2)との間に配置することができる。パーティション500の説明は、図15図16A、及び図16Bで説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0258】
図18A図19Bを参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620の間に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。ディスプレイ装置は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の間に配置される第1パッド部材1250-1をさらに含むことができる。
【0259】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720の間に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。ディスプレイ装置は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740の間に配置される第2パッド部材1250-2をさらに含むことができる。
【0260】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820の間に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。ディスプレイ装置は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840の間に配置される第3パッド部材1250-3をさらに含むことができる。
【0261】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920の間に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。ディスプレイ装置は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940の間に配置される第4パッド部材1250-4をさらに含むことができる。
【0262】
図20A及び図20Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0263】
図20A及び図20Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を含むことができる。第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネルの第1領域(A1)に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640を含むことができる。これに限らず、第1-1振動アレイ600は、第1-1振動モジュール610及び第1-2振動モジュール620を含むことができる。例えば、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810、第3-2振動モジュール820、第3-3振動モジュール830、及び第3-4振動モジュール840を含むことができる。これに限らず、第1-2振動アレイ800は、第3-1振動モジュール810及び第3-2振動モジュール820を含むことができる。第1-1振動アレイ600は、第1-2振動アレイ800と並んで配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の縦方向と平行に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の縦方向に沿って配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の縦方向に沿って一列に配置することができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と並んで配置することができる。
【0264】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900をさらに含むことができる。例えば、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネルの第2領域(A2)に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710、第2-2振動モジュール720、第2-3振動モジュール730、及び第2-4振動モジュール740を含むことができる。これに限らず、第2-1振動アレイ700は、第2-1振動モジュール710及び第2-2振動モジュール720を含むことができる。例えば、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910、第4-2振動モジュール920、第4-3振動モジュール930、及び第4-4振動モジュール940を含むことができる。これに限らず、第2-2振動アレイ900は、第4-1振動モジュール910及び第4-2振動モジュール920を含むことができる。第2-1振動アレイ700は、第2-2振動アレイ900と並んで配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の縦方向と平行に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の縦方向に沿って配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の縦方向に沿って一列に配置することができる。例えば、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と平行に配置することができる。第1-1振動アレイ600、第2-1振動アレイ700、第1-2振動アレイ800、及び第2-2振動アレイ900の説明は、図16A図17Cに説明した内容と同じなので、説明を省略する。そして、第1パッド部材1250-1、第2パッド部材1250-2、第3パッド部材1250-3、及び第4パッド部材1250-4は、図17A図19Bで説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0265】
第1-1振動アレイ600、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900に含まれた複数の振動モジュールのそれぞれは、圧電複合体1200の第1部分及び第2部分を含むことができる。図20A及び図20Bを参照すると、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向を同一に配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じことができる。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じことができる。
【0266】
図20A及び図20Bを参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。図20Aを参照すると、パーティション500は、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、第3パーティション部材530、及び第6パーティション部材560を含むことができる。図20Bを参照すると、パーティション500は、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、第3パーティション部材530、第4パーティション部材540、及び第5パーティション部材550を含むことができる。これに対する説明は、図15図19Bで説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0267】
図21A及び図21Bは、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【0268】
図21A及び図21Bは、振動モジュールに含まれる圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は振動モジュールに含まれる圧電複合体の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向が異なる実施例を示したものであり、図20A及び図20Bでの説明と同一または類似の内容は、説明を省略する。
【0269】
図21Aを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を含むことができる。第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置することができる。第1-1振動アレイ600に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第1-2振動アレイ800に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向とは、互いに異なって配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-1振動アレイ600に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じことができる。例えば、第1-1振動アレイ600に含まれ圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じことができる。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じことができる。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と同じことができる。
【0270】
図21Aを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900を含むことができる。第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置することができる。第2-1振動アレイ700に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第2-2振動アレイ900に含まれる圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向とは、互いに異なって配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じことができる。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれ圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じことができる。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれ圧電複合体1200の第1部分及び第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じことができる。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれ圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と同じことができる。
【0271】
図21Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800を含むことができる。第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置することができる。第1-1振動アレイ600に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向とは、互いに異なって配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、第1-1振動アレイ600に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じことができる。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と同じことができる。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じことができる。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じことができる。
【0272】
図21Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置は、表示パネル100の背面に配置される第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900を含むことができる。第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置することができる。第2-1振動アレイ700に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向とは、互いに異なって配置することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2-1振動アレイ700に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の横方向と同じことができる。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第1方向(X方向)と同じことができる。例えば、第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の縦方向と同じことができる。例えば、圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、表示パネル100の第2方向(Y方向)と同じことができる。これに限らず、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と同じことができる。例えば、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と対称であり得る。他の例としては、第1-1振動アレイ600及び第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、第2-1振動アレイ700及び第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と非対称であり得る。例えば、第1-1振動アレイ600に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、第2-1振動アレイ700に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と異なる方向であり得る。例えば、第1-2振動アレイ800に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向は、第2-2振動アレイ900に含まれた圧電複合体1200の第1部分の配列方向と第2部分の配列方向と異なる方向であり得る。
【0273】
図21A及び図21Bを参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション500をさらに含むことができる。例えば、パーティション500は、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、第3パーティション部材530、第4パーティション部材540、及び第5パーティション部材550を含むことができる。これに限らず、図20Aで説明したように、パーティション500は、第1パーティション部材510、第2パーティション部材520、第3パーティション部材530、及び第6パーティション部材560を含むことができる。これに対する説明は、図15図19bで説明した内容と同じなので、説明を省略する。
【0274】
図22は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0275】
図22を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、圧電複合体1200、パッド部材1250、支持部材300、およびパーティション500を含むことができる。
【0276】
例えば、圧電複合体1200は、表示パネル100の背面に配置することができる。圧電複合体は、接着部材150によって表示パネル100の背面に配置することができる。表示パネル100の背面には、支持部材300を配置することができる。パッド部材1250は、圧電複合体1200の背面に配置することができる。例えば、パッド部材1250は、圧電複合体1200と支持部材300との間に配置することができる。
【0277】
パーティション500は、表示パネル100と支持部材300との間に配置することができる。表示パネル100と支持部材300との間には、第2支持部材320をさらに配置することができる。支持部材300は、ガラス材質であり得る。例えば、ガラス材質はサファイアガラス(Sapphire Glass)などであり得、これに限定されるものではない。第2支持部材320は、金属材質であり得る。例えば、金属物質は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、および鉄とニッケルの合金のいずれか一つの材質からなることができ、これに限定されるものではない。第2支持部材320は、インナープレート(inner plate)であり得、用語に限定されるものではない。例えば、第2支持部材320は、表示パネル100の剛性を確保することができ、表示パネル100の駆動時に発生する熱を放熱させることができる。他の例としては、第2支持部材320は、省略することもできる。支持部材300は、第2接着部材420によって、第2支持部材320と付着することができる。第2接着部材420は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acryl)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0278】
したがって、振動アレイを構成する複数の振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、複数の振動モジュール間で発生する共振周波数を制御することができるので、音響出力特性が向上したディスプレイ装置を提供することができる。
【0279】
図23は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0280】
図23を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、圧電複合体1200、パッド部材1350、支持部材300、およびパーティション500を含むことができる。
【0281】
本明細書の他の実施例に係るパッド部材1350は、圧電複合体1200の背面に配置することができる。例えば、パッド部材1350は、圧電複合体1200と同一の物質で構成することができる。図17Aを参照すると、パッド部材1350は、第1パッド部材1250-1が配置された位置に配置することができる。パッド部材1350は、共振制御素子、共振制御部、および共振パッドなどであり得、用語に限定されるものではない。パッド部材1350は、 第1-1振動アレイ600の振動モジュール間にそれぞれ配置することができる。例えば、パッド部材1350は、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の間に配置することができる。また、パッド部材1350は、第1-2振動アレイ800、第2-1振動アレイ700、及び第2-2振動アレイ900の振動モジュール間にそれぞれより配置することができる。例えば、パッド部材1350の大きさは、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640間の境界領域の大きさと同じか、大きいことがあり得る。
【0282】
例えば、パッド部材1350は、圧電複合体1200と同一の物質で構成することができる。パッド部材1350を圧電複合体1200と同一の物質で構成する場合、パッド部材1350に印加される信号の大きさを調節できるので、振動装置の共振を容易に調節することができる長所がある。例えば、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640の端には、複数の第2部分を配置することができ、第1-1振動モジュール610、第1-2振動モジュール620、第1-3振動モジュール630、及び第1-4振動モジュール640間に配置されるパッド部材1350は、圧電複合体1200の複数の第1部分および、複数の第2部分に配置することができる。
【0283】
図24は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示す図である。
【0284】
音響出力特性は、音響分析装置によって測定することができる。音響分析装置は、制御用PC(Control PC)と音を送受信するサウンドカード、そしてサウンドカードから発生した音を振動装置に増幅伝達するアンプ(amplifier)、表示パネルで振動装置を介して発生する音響を収集するマイクで構成することができる。マイクで収集された音響は、サウンドカードを介して制御用PCに入力され、これを制御用プログラムで確認して振動装置の音響を分析することになる。
【0285】
図24の点線は、図16Aを適用したディスプレイ装置の音響出力特性を測定したものである。図24の実線は、図17Aを適用したディスプレイ装置の音響出力特性を測定したものである。図24で、横軸は周波数(Frequency、Hz)であり、縦軸は音圧(Sound Pressure Level; SPL、dB)を示す。
【0286】
図24を参照すると、本明細書の実施例に係るパッド部材を含むディスプレイ装置は、点線と比較して、約600Hzの周波数でのディップ現象が改善されることが分かる。例えば、パッド部材を適用していない場合、約600Hzの周波数での音圧が約80dB~82dBであり、パッド部材を適用した場合、約600Hzの周波数での音圧が約87dBであることが分かる。例えば、パッド部材を適用していない場合、振動モジュールの境界部で、中音域帯の周波数での音圧が5dB~7dB減少することが分かる。パッド部材を適用した場合の振動モジュールの境界部で、中音域帯の周波数での音圧が約5dB以上増加することが分かる。例えば、パッド部材を適用した場合の振動モジュールの中心部の境界部で、中音域帯の周波数での音圧が約5dB以上増加することが分かる。例えば、パッド部材を適用した場合、中音域帯の周波数での音圧が約5dB以上増加することが分かる。例えば、パッド部材を適用していない場合、振動モジュールの境界部で、共振強度が60um/sであるが、パッド部材を適用した場合の振動モジュールの境界部では、共振強度は20um/sであり、共鳴または反共振が約66%減少したことが分かる。共振強度は、レーザードップラー測定器を用いて、振動モジュールに信号を印加して発生する表示パネルの変位を測定するものである。したがって、振動モジュール間にパッド部材を適用することにより、特定の周波数帯域で音圧が弾むディップ現象または音質劣化が改善され得るので、音圧の平坦度を向上させることができ、中音域帯での音圧が向上したディスプレイ装置を提供することができる。
【0287】
図25は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示す図である。
【0288】
音響出力特性の測定は、図24で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0289】
図25は、図23を適用したディスプレイ装置の音響出力特性を測定したものである。図25の一点鎖線は、図23のパッド部材1350に電圧を0V印加したものであり、点線はパッド部材1350に10Vの電圧を印加したものであり、実線はパッド部材1350に20Vの電圧を印加したものである。圧電複合体1200には、10Vの電圧を印加した。
【0290】
図25を参照すると、パッド部材に印加する電圧によって周波数特性が異なることが分かる。例えば、パッド部材に電圧を印加しない場合である点線の場合に、中音域帯でディップ現象が表われることが分かる。パッド部材に圧電複合体と同じ電圧を印加する場合である一点鎖線の場合に、中音域帯でディップ現象が表われることが分かる。例えば、パッド部材に圧電複合体と同じ電圧を印加する場合は、パッド部材に電圧を印加しない場合と比較してディップ現象がより少なくなることが分かる。パッド部材に圧電複合体と同じ電圧を印加する場合には、消滅干渉または相殺干渉による信号によってディップ現象が減少することができる。パッド部材に印加する電圧と圧電複合体に印加する電圧が異なる場合である実線の場合に、中音域帯でディップ現象が改善されることが分かる。パッド部材に印加する電圧と圧電複合体に印加する電圧が異なる場合には、補強干渉による信号によってディップ現象が減少することができる。例えば、パッド部材に印加する電圧が圧電複合体に印加する電圧よりも大きい場合に、中音域帯でディップ現象が改善されることが分かる。したがって、振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、中音域帯でのディップ現象が改善されることが分かる。例えば、振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、中音域帯の周波数での音圧が約5dB~7dB以上増加することが分かる。例えば、振動モジュール間に圧電複合体と同じ材質でパッド部材を構成することにより、中音域帯でのディップ現象が改善されることが分かる。例えば、振動モジュール間に圧電複合体と同じ材質でパッド部材を構成し、パッド部材に印加する電圧は、圧電複合体に印加する電圧と異なる電圧を印加することにより、中音域帯でのディップ現象が改善されることが分かる。したがって、振動モジュール間にパッド部材を構成することにより、特定の周波数帯域で音圧が弾むディップ現象または音質劣化が改善され得るので、音圧の平坦度を向上させることができ、中音域帯での音圧が強化されたディスプレイ装置を提供することができる。
【0291】
本明細書の実施例に係る振動装置は、ディスプレイ装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラーブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用ディスプレイ装置、劇場用装置、劇場用ディスプレイ装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置または音響発生装置を照明装置に適用する場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書のディスプレイ装置をモバイルデバイスなどに適用する場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティック中の1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0292】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、以下のように説明することができる。
【0293】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示する表示パネル、および表示パネルの背面に配置され、表示パネルを振動させて音響を発生させる振動装置であって、複数の振動モジュールを含む振動アレイを含む振動装置を含む。
【0294】
本明細書のいくつかの実施例によると、 複数の振動モジュール間に配置されたパッド部材を含む。
【0295】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動アレイは、N個(Nは2以上の自然数)以上の振動モジュールを含むことができる。
【0296】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、複数の第1部分間に配置される複数の第2部分とを含むことができる。
【0297】
本明細書のいくつかの実施例によると、 複数の第1部分のうちの少なくとも一つの配列方向と複数の第2部分のうちの少なくとも一つの配列方向は、表示パネルの横方向と同じであることができる。
【0298】
本明細書のいくつかの実施例によると、 複数の第1部分のうちの少なくとも一つの配列方向と複数の第2部分のうちの少なくとも一つの配列方向は、表示パネルの縦方向と同じであることができる。
【0299】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部分は無機物質を含み、第2部分は有機物質を含むことができる。
【0300】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動モジュールのそれぞれは、第1部分と第2部分との上にある第1電極と、第1部分と第2部分との下にある第2電極をさらに含むことができる。
【0301】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動モジュールのそれぞれは、第1部分と第2部分との上にある第1電極、第1部分と第2部分との下にある第2電極、第1電極の上にある第1保護層、及び第2電極の下にある第2保護層をさらに含むことができる。
【0302】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は接着剤を含むことができる。
【0303】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動モジュールの材質 と同じ材質から作られることができる。
【0304】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置を表示パネルの背面に付着させる接着部材をさらに含み、接着部材は、表示パネルと振動装置の間にエアギャップを設けるために、表示パネルと振動装置との間の中空部を含むことができる。
【0305】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1部分は、所定の第1の幅を有するラインパターンを有し、第2部分は、所定の第2の幅を有するラインパターンを有し、第1の幅は、第2の幅と同じまたは異なることができる。
【0306】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部分は、第1部分と比較して、低いモジュラスと粘弾性を有することができる。
【0307】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2部分は、0.01~1の損失係数と1~10GPaのモジュラスを有する物質を含むことができる。
【0308】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2の部分の幅は、振動装置の中間部分から両縁部分の方にいくほどだんだんに減少することができる。
【0309】
本明細書のいくつかの実施例によると、 第1部分は、円形の形状を有し、第2部分は、第1部分を囲むことができる。
【0310】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示する表示パネルであって、第1領域及び第2領域を含む表示パネル、第1領域に配置された第1振動アレイであって、複数の第1振動モジュールを含む第1振動アレイ、第2領域に配置された第2振動アレイであって、複数の第2振動モジュールを含む第2振動アレイ を含むことができる。
【0311】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュール間に配置された第1パッド部材、及び複数の第2振動モジュール間に配置された第2パッド部材を含むことができる。
【0312】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイは、第1領域の左側に隣接して配置し、第1-2振動アレイは、第1領域の右側に隣接して配置することができる。
【0313】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイは、第1-2振動アレイと互い違いに配置することができる。
【0314】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第2-1振動アレイは、第2領域の右側に隣接して配置し、第2-2振動アレイは、第2領域の左側に隣接して配置することができる。
【0315】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第2-1振動アレイは、第2-2振動アレイと互い違いに配置することができる。
【0316】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイ及び第2-1振動アレイは表示パネルの端に隣接して配置し、第1-2振動アレイ及び第2-2振動アレイは表示パネルの中央に隣接して配置することができる。
【0317】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第1-2振動アレイと第2-2振動アレイは、第1-1振動アレイと第2-1振動アレイの間に配置することができる。
【0318】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイおよび第1-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイは表示パネルの縦方向に沿って配置することができる。
【0319】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイおよび第1-2振動アレイを含み、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイは表示パネルの縦方向に沿って配置し、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイは表示パネルの縦方向に沿って配置することができる。
【0320】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイは、第1-1振動アレイ及び第1-2振動アレイを含み、第1-1振動アレイは、複数の第1振動モジュールを含み、第1-2振動アレイは、複数の第3振動モジュールを含み、複数の第1振動モジュールおよび、複数の第3振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と複数の第1部分間に配置する複数の第2部分を含む一つの複合体を含むことができる。
【0321】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向は、複数の第3振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向とは互いに異なることができる。
【0322】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび、複数の第3振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分の配列方向と、複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの横方向と同じであり得る。
【0323】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび複数の第3振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの縦方向と同じであり得る。
【0324】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2振動アレイは、第2-1振動アレイ及び第2-2振動アレイを含み、第2-1振動アレイは、複数の第2振動モジュールを含み、第2-2振動アレイは、複数の第4振動モジュールをさらに含み、複数の第2振動モジュールおよび複数の第4振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と複数の第1部分間に配置された複数の第2部分を含む一つの複合体を含むことができる。
【0325】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向は複数の第4振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向とは互いに異なることができる。
【0326】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2振動モジュールおよび複数の第4振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分の配列方向と、複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの横方向と同じであり得る。
【0327】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2振動モジュールおよび複数の第4振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分の配列方向と、複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの縦方向と同じであり得る。
【0328】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび複数の第2振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分と複数の第1部分間に配置される複数の第2部分とを含む一つの複合体を含むことができる。
【0329】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向は複数の第2振動モジュールの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向とは互いに異なることができる。
【0330】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールと複数の第2振動モジュールのそれぞれの複数の第1部分の配列方向と複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの横方向と同じであり得る。
【0331】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールと、複数の第2振動モジュールのそれぞれにおいて、複数の第1部分の配列方向と、複数の第2部分の配列方向は、表示パネルの縦方向と同じであり得る。
【0332】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび複数の第2振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、複数の第2部分の上にある第1電極、及び複数の第1部分および複数の第2部分の下にある第2電極をさらに含むことができる。
【0333】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび複数の第2振動モジュールのそれぞれは、複数の第1部分と、複数の第2部分の上にある第1電極、複数の第1部分と、複数の第2部分の下にある第2電極、第1電極の上にある第1保護層、及び第2電極の下にある第2保護層をさらに含むことができる。
【0334】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1振動モジュールおよび複数の第2振動モジュールは、N個(Nは2以上の自然数)以上を含むことができる。
【0335】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、及び第2振動アレイを囲む第2パーティション部材をさらに含むことができる。
【0336】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、及び第1パーティション部材及び第2パーティション部材を囲む第3パーティション部材をさらに含むことができる。
【0337】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、及び第1領域と第2領域との間に 配された1つ以上の第4パーティション部材をさらに含むことができる。
【0338】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動アレイを囲む第1パーティション部材、第2振動アレイを囲む第2パーティション部材、第1パーティション部材及び第2パーティション部材を囲む第3パーティション部材、及び第1領域と第2領域との間に 配された1つ以上の第4パーティション部材をさらに含むことができる。
【0339】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パッド部材及び第2パッド部材のそれぞれは、接着剤を含むことができる。
【0340】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パッド部材及び第2パッド部材は、複数の第1振動モジュールおよび複数の第2振動モジュールのうちの一方の材質と同じ材質から作られることができる。
【0341】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1部分それぞれは、所定の第1の幅を有するラインパターンを有し、複数の第2部分それぞれは、所定の第2の幅を有するラインパターンを有し、第1の幅は、第2の幅と同じまたは異なることができる。
【0342】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2部分それぞれは、複数の第1部分それぞれと比較して、低いモジュラスと粘弾性を有することができる。
【0343】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2部分それぞれは、0.01~1の損失係数と1~10GPaのモジュラスを有する物質を含むことができる。
【0344】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2部分それぞれの幅は、第1振動アレイまたは第2振動アレイの中間部分から両縁部分の方にいくほどだんだんに減少することができる。
【0345】
以上、添付した図を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずこのような実施例に極限されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり限定的ではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0346】
100:表示パネル
300:支持部材
500:パーティション
600、700、800、900:振動アレイ
610、620、630、640、710、720、730、740、810、820、830、840、910、920、930、940:振動モジュール
1250、1250-1、1250-2、1250-3、1250-4、1350:パッド部材
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図17C
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22
図23
図24
図25