(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-20
(45)【発行日】2022-12-28
(54)【発明の名称】負荷分散方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/08 20090101AFI20221221BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221221BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221221BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W16/28
H04W72/04 136
H04B7/06 984
H04B7/06 950
(21)【出願番号】P 2021546418
(86)(22)【出願日】2019-09-19
(86)【国際出願番号】 CN2019106652
(87)【国際公開番号】W WO2020082945
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-06-02
(31)【優先権主張番号】201811228627.7
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】謝 芳
(72)【発明者】
【氏名】劉 光毅
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0250747(US,A1)
【文献】特開2014-204171(JP,A)
【文献】国際公開第2018/097680(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107820717(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
H04B 7/06
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷分散方法であって、
第1セルが属する第1基地局が、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを隣接基地局又は隣接セルに送信するステップと、
前記第1セル
が属する第1基地局が、第2セルが属する第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信するステップと
、
前記第1基地局が、少なくとも1つの隣接セルのビーム負荷情報に基づいて、ターゲットセルを選択するステップと、
前記第1基地局が、前記第1セルの端末から切り替えられるべき端末を選択し、前記切り替えられるべき端末を前記ターゲットセルに切り替えるステップと、を含み、
前記要求メッセージは、第1ビームのビーム識別子情報及び/又は前記第2基地局の第2ビームのビーム識別子情報を搬送しており、前記第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームであり、
前記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表され、前記参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む、負荷分散方法。
【請求項2】
前記ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを隣接基地局又は隣接セルに送信するステップは、
前記第1基地局が、前記第1セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えることを検出した場合、隣接基地局又は隣接セルに要求メッセージに送信するステップを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2ビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有
することを特徴とする
請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられ、前記ビーム負荷情報のタイプは、上り物理リソースブロック(PRB)利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信するステップは、
前記第2基地局から前記要求メッセージに対して返信された応答メッセージを受信するステップであって、前記応答メッセージは、前記第2セルのビーム負荷情報を搬送している、ステップ、及び/又は、
前記第2基地局から前記要求メッセージに基づいて周期的に送信されたビーム負荷更新情報を受信するステップであって、前記ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している、ステップを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記切り替えられるべき端末を前記ターゲットセルに切り替えるステップは、
前記切り替えられるべき端末に対する切り替え要求をターゲットセルに送信し、及び/又は、前記ターゲットセルに切り替える切り替え命令を前記切り替えられるべき端末に送信するステップを含むことを特徴とする
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
負荷分散方法であって、
第2セルが属する第2基地局が、第1セルが属する第1基地局から送信された、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを受信するステップと、
前記第2セル
が属する第2基地局が、前記第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信するステップと、を含
み、
前記要求メッセージは、第1ビームのビーム識別子情報及び/又は前記第2基地局の第2ビームのビーム識別子情報を搬送しており、前記第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームであり、
前記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表され、前記参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む、負荷分散方法。
【請求項8】
前記要求メッセージは、第1基地局が、該基地局セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えた時に送信したものであることを特徴とする
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有
することを特徴とする
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられ、前記ビーム負荷情報のタイプは、上り物理リソースブロック(PRB)利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記第2セルが属する第2基地局が、第1セルが属する第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信するステップは、
前記要求メッセージに対する応答メッセージを前記第1基地局に送信するステップであって、前記応答メッセージは、前記第2セルのビーム負荷情報を搬送している、ステップ、及び/又は、
第1基地局にビーム負荷更新情報を周期的に送信するステップであって、前記ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している、ステップを含むことを特徴とする
請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1基地局から送信された切り替え要求メッセージを受信するステップを更に含み、
前記切り替え要求メッセージは、切り替え原因の指示情報、及び/又は切り替えられるターゲットビームの指示情報を搬送しており、前記切り替え原因は、ビームに基づく負荷分散であることを特徴とする
請求項
7に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、前記ネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサに請求項1から6のうちいずれか一項に記載の方法、又は請求項
7から
12のうちいずれか一項に記載の方法を実現させる、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年10月22日に中国で提出された出願番号がNo.201811228627.7である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施例は、通信技術分野に関し、特に負荷分散方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
長期的進化型(Long Time Evolution:LTE)ネットワークにおいて、サービングセル内のユーザが集中し過ぎる場合、セルの負荷が高く過ぎることを招き、セル容量及びサービス品質(Quality of Service:QoS)がいずれも影響を受ける。ユーザ体験及び無線リソースの限られた利用を保証するために、負荷が高いセルの負荷を負荷が低い隣接セルに分散する必要がある。
【0004】
効率的かつ高品質な負荷分散を実現させるために、セル間で限られた負荷情報のインタラクションプロセスを行うことは、不可欠なものである。その主なプロセスは以下のとおりである。
【0005】
1.ソースセルは、本セルの負荷が高すぎると評価した場合、負荷分散をトリガし、隣接セルに、リソース状態要求メッセージ(RESOURCE STATUS REQUEST)を送信する。
【0006】
2.隣接セルは、局内又はx2口の方式で、リソース状態応答メッセージ(RESOURCE STATUS RESPONSE)をフィードバックし、自体の負荷情報をソースセルに伝達する。
【0007】
3.隣接セルは、リソース状態更新メッセージ(RESOURCE STATUS UPDATE)をソースセルに周期的送信する。
【0008】
上記負荷情報は、物理リソースブロック利用率(PRB Periodic)、伝送帯域幅負荷(TNL load Ind Periodic)、ハードウェアリソース負荷(HW Load Ind Periodic)、セル残存容量(Composite Available Capacity Periodic:CAC Periodic)、オールモストブランクサブフレーム状態(ABS Status Periodic)、参照信号受信電力測定レポート(RSRP Measurement Report Periodic)、チャネル状態情報レポート(CSI Report Periodic)のうちの全て又は一部の情報を搬送することができる。
【0009】
4.ソースセルは、収集された情報により、適切な隣接セルをターゲットセルとして選択する。
【0010】
5.適切な端末を選択し、例えば、QoSクラス識別子(QoS class identifier:QCI)サービスタイプ、ユーザにより占有されるPRBのサイズ、ユーザ位置などの情報に基づいてユーザを選択し、ユーザに切り替えを発生させ、対応するターゲットセルに遷移する。
【0011】
第5世代通信技術(fifth-generation:5G)にマルチビーム(multi-beam)の操作(operation)が導入されたため、実際の適用シーンにおいて、セルの負荷を分散する必要があるだけでなく、ビームの負荷を分散する必要もある。セル全体の負荷が高くないと、関連技術において一般的には、セルに基づく負荷分散をトリガしないが、そのうちの幾つかのビームの負荷は、高いレベルに達した可能性がある。従って、現在、ビームに基づく負荷分散を実現できる方法が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本願の幾つかの実施例は、ビームに基づく負荷分散を実現できる、負荷分散方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願の幾つかの実施例は、負荷分散方法を提供する。前記方法は、第1セルが属する第1基地局が、第2セルが属する第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信するステップを含む。
【0014】
本願の幾つかの実施例は、負荷分散方法を更に提供する。前記方法は、第2基地局が第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信するステップを含む。
【0015】
本願の幾つかの実施例は、第1基地局を更に提供し、第1セルが前記第1基地局に属し、前記第1基地局は、第1送受信機及び第1プロセッサを備え、前記第1送受信機は、第2セルが属する第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信するように構成される。
【0016】
本願の幾つかの実施例は、第2基地局を更に提供し、第2セルが前記第2基地局に属し、前記第2基地局は、第2送受信機及び第2プロセッサを備え、前記第2送受信機は更に、第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信するように構成される。
【0017】
本願の幾つかの実施例は、ネットワーク機器を更に提供する。該ネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで実行可能なプログラムと、を備え、前記プログラムは、前記プロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサに上記方法のステップを実現させる。
【0018】
本願の幾つかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサに上記方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0019】
本願の幾つかの実施例において、セルにおけるビーム負荷が大きい場合、基地局は、該セルから、切り替えられるべき端末を選択し、該切り替えられるべき端末を他のセルに切り替え、該セルにおけるビームの負荷を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1a】本願の幾つかの実施例による負荷分散方法を示す第1フローチャートである。
【
図1b】本願の幾つかの実施例による負荷分散方法を示す第2フローチャートである。
【
図2a】本願の幾つかの実施例による負荷分散方法を示す第3フローチャートである。
【
図2b】本願の幾つかの実施例による負荷分散方法を示す第4フローチャートである。
【
図3】本願の幾つかの実施例による第1基地局の構造を示す概略図である。
【
図4】本願の幾つかの実施例による第2基地局の構造を示す概略図である。
【
図5】本願の幾つかの実施例によるネットワーク機器の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本願の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本願の実施例の記述に必要な図面を簡単に説明する。勿論、下記図面は、本願の幾つかの実施例であり、当業者は、これらの図面に基づいて、創造的な労力なしに他の図面を得ることもできる。
【0022】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明瞭かつ完全に説明する。勿論、記述される実施例は、全ての実施例ではなく、ただ本願の一部の実施例である。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる他の実施例の全ては、本願の保護範囲に含まれる。
【0023】
本明細書に記載の技術は、長期的進化(Long Time Evolution:LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced:LTE-A)システムに限定されず、例えば、第5世代の新しい無線通信技術(fifth-generation New Radio:5G NR)システム及びその進化型システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access:TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access:FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access:SC-FDMA)及び他のシステムのような種々の無線通信システムにも適用可能である。
【0024】
本願の実施例は、5G NRシステムを例として説明するが、他のシステムにも同様に適用可能であり、ここで、詳細な説明を省略する。ここで、第5世代(5G)無線ネットワークは、第5世代携帯電話機移動通信規格であり、4Gに続くものである。5G無線ネットワークは、高キャリア周波数を用いて、前例のないアンテナ数で、シグナリングの伝送速度を大幅に向上させる。なお、5Gは、如何なる潜在的な新しい5Gエアインタフェース、LTE及びWiFiと組み合わせて、汎用の高カバレッジ及びシームレスなユーザ体験を提供することができる。
【0025】
用語「システム」及び「ネットワーク」は常に互換的に用いられる。CDMAシステムは、例えば、CDMA2000、汎用地上波無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access:UTRA)等の無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:WCDMA(登録商標))及び他のCDMA変形体を含む。TDMAシステムは、例えば、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication:GSM)のような無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、例えば、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband:UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA:E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDM等の無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)の一部である。LTE及びより進化したLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを用いた新たなUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project:3GPP)と命名された組織からの文献に記載された。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP2)と命名された組織からの文献に記載された。本明細書に記載の技術は、上記言及したシステム及び無線技術に適用可能であるだけでなく、他のシステム及び無線技術にも適用可能である。
【0026】
図1a~1bを参照すると、本願の幾つかの実施例は、負荷分散方法を提供する。該方法は、第1セルが属する第1基地局に適用される。
図1aに示すように、該方法は以下を含む。
【0027】
ステップ11において、第1基地局は、第2セルが属する第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信する。
【0028】
本願の幾つかの実施例において、第2セルのビーム負荷情報は、具体的な数値で定量的に表された指示情報であってもよく、「低」、「中等」、「高」などの負荷程度で定性的に表された指示情報であってもよく、本願の実施例は、これを具体的に限定しない。
【0029】
任意選択的に、
図1bを参照すると、本願の幾つかの実施例が提供するもう1つの負荷分散方法は、上記の第1基地局に適用される場合、
図1aのステップ11の前に、以下を更に含んでもよい。
【0030】
ステップ10において、第1基地局は、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを隣接基地局又は隣接セルに送信する。
【0031】
具体的には、第1基地局は、第1セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えることを検出した場合、隣接基地局又は隣接セルに要求メッセージに送信する。
【0032】
幾つかの実施形態において、要求メッセージは、第1ビームのビーム識別子情報及び/又は第2基地局の第2ビームのビーム識別子情報を搬送しており、該第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームである。ここで、上記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表され、該参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む。言い換えれば、ビームは、同期信号ブロック(SS/PBCH block)又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)であり得る。ビーム負荷情報は、SSB又はCSI-RSエリヤごと(per)の負荷情報であり得る。
【0033】
本願の幾つかの実施例において、基地局間は、基地局間インタフェース(例えばXnインタフェース又はX2インタフェース)を介して、それぞれのビーム及びカバレッジなどの情報をインタラクションすることができる。第1基地局は更に、端末の測定レポートに基づいて、隣接基地局のビーム情報及び隣接基地局のビームでの端末の信号受信品質などの情報を取得することができる。従って、第1ビーム負荷を分担するために用いられる第2ビームの負荷情報を意図した通りに取得するために、ここの第2ビームのカバレッジと第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有してもよい。
【0034】
幾つかの実施形態において、上記要求メッセージは、要求原因の指示情報を搬送してもよく、該要求原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0035】
任意選択的に、要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられる。該ビーム負荷情報のタイプは、上りPRB利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
上記ステップ11において、第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信することは、具体的には、以下を含んでもよい。
【0037】
1)第2基地局から要求メッセージに対して返信された応答メッセージを受信し、応答メッセージは、第2セルのビーム負荷情報を搬送しており、
及び/又は、
2)第2基地局から要求メッセージに基づいて周期的に送信されたビーム負荷更新情報を受信し、ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している。
【0038】
幾つかの実施形態において、第2基地局は、第1基地局から送信された要求メッセージを受信した後、応答メッセージを返信する。例えば、RESOURCE STATUS RESPONSEにより、該応答メッセージで第2セルのビーム負荷情報を搬送する。5Gシステムにおいて、第2基地局は、Xnインタフェースの方式で第1基地局に応答メッセージを送信する。
【0039】
また幾つかの実施形態において、第2基地局は、第1基地局にビーム負荷更新情報を周期的に送信する。例えば、RESOURCE STATUS UPDATEにより、該ビーム負荷更新情報で第2セルのビーム負荷情報を搬送する。
【0040】
更に、第2基地局は、第1基地局に第2セルのビーム負荷情報を送信する場合、切り替えのためのターゲットビームとすることができる第1クラスのビームのビーム負荷情報を選択的に送信することができる。この場合、前記第2セルのビーム負荷情報は、第2セルの第1クラスのビームのビーム負荷情報である。
【0041】
具体的には、前記第1クラスのビームは、
負荷が第1閾値より低いビーム、
該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビーム、
負荷が第1閾値より低くて且つ該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームであってもよい。
【0042】
ステップ12において、第1基地局は、少なくとも1つの隣接セルのビーム負荷情報に基づいて、ターゲットセルを選択する。
【0043】
本願の幾つかの実施例において、第1基地局は、少なくとも1つの隣接セルのビーム負荷情報に基づいて、ターゲットセルを選択する。ターゲットセルは、隣接基地局に属するセルであってもよい。例えば、第2基地局に属する第2セルである。ターゲットセルは、第1基地局に属する、第1セル以外のセルであってもよい。勿論、隣接セルのビーム負荷情報に加えて、第1基地局は、より多くの要因に基づいて、ターゲットセルの選択を行うこともできる。例えば、ビームでの端末の信号受信品質などの要因に基づいてターゲットセルの選択を行うこともできる。
【0044】
更に、第1基地局は、隣接セルの第2クラスのビームから1つ又は複数のターゲットビームを選択し、ターゲットビームが属する隣接セルに基づいて、ターゲットセルを決定する。
【0045】
ここで、第2クラスのビームは、
第1ビームのカバレッジとは重なり合いを有するビーム、
又は、第1ビームのカバレッジとは重なり合いを有して且つビーム負荷が第3閾値より低いビーム、
又は、第1ビームのカバレッジとは重なり合いを有してビーム負荷が第3閾値より低くて且つ該第2クラスのビームでの端末の信号受信品質が第4閾値を満たすビームであってもよい。
【0046】
具体的には、上記の第1、第2、第3又は第4閾値は、プロトコルにより予め定義されたものであってもよく、又は、基地局間インタフェース確立過程におけるインタラクションメッセージを介して第2基地局に送信されたものであってもよく、又は、第1基地局から基地局間インタフェース更新インタフェース情報を介して第2基地局に送信されたものであってもよい。
【0047】
一実施形態として、第1基地局は、上記の第1、第2、第3又は第4閾値を要求メッセージで搬送して第2基地局に送信することもできる。例えば、RESOURCE STATUS REQUESTにより第2基地局に送信する。
【0048】
上記の第1、第2、第3及び第4閾値の決定方式又は送信方式は、互いに独立したものであってもよいことに留意されたい。選択可能な例として、第1閾値は、プロトコルにより予め定義されたものであってもよく、第2閾値は、基地局間インタフェース確立過程におけるインタラクションメッセージを介して第2基地局に送信されたものであってもよく、第3閾値は、インタフェース更新インタフェース情報で搬送されて第2基地局に送信されたものであってもよく、第4閾値は、前記要求メッセージで送信されたものであってもよい。
【0049】
ステップ13において、第1基地局は、第1セルの端末から、切り替えられるべき端末を選択し、切り替えられるべき端末をターゲットセルに切り替える。
【0050】
本願の幾つかの実施例において、切り替えられるべき端末をターゲットセルに切り替える方式は、切り替えられるべき端末に対する切り替え要求をターゲットセルに送信するという方式、及び/又は、ターゲットセルに切り替える切り替え命令を切り替えられるべき端末に送信するという方式である。任意選択的に、上記切り替え要求及び/又は切り替え命令は、切り替え原因の指示情報を搬送しており、該切り替え原因は、ビームに基づく負荷分散である。更に、上記切り替え要求は更に、切り替えられるターゲットビームの指示情報を搬送している。
【0051】
ここで、第1セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超える場合、第1基地局は、第1ビームでの端末から、一部又は全ての端末を切り替えられるべき端末として選択することができる。上記の第1ビームでの端末は、第1ビームを介して第1基地局と通信する端末である。
【0052】
上記ステップにより、本願の幾つかの実施例において、第1基地局は、本基地局のセル又は他の基地局のセルのビーム負荷情報を取得することができる。これにより、上記ビーム負荷情報に基づいて、本基地局の第1セルの第1ビーム負荷が高い時、第1ビームでの端末を本基地局又は隣接基地局の他のビームに切り替える。これにより、第1ビームの負荷を軽減し、ビームに基づく負荷分散を実現させる。
【0053】
図2aを参照すると、本願の幾つかの実施例は、もう1つの負荷分散方法を提供する。該方法は、第2セルが属する第2基地局に適用され、該方法は、以下を含む。
【0054】
ステップ21において、第2セルが属する第2基地局は、第1セルが属する第1基地局から送信された、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを受信する。
【0055】
本願の幾つかの実施例において、前記要求メッセージは、第1基地局が、該基地局セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えた時に送信したものであってもよい。要求メッセージは、第1ビームのビーム識別子情報及び/又は第2セルの第2ビームのビーム識別子情報を搬送してもよい。第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームである。更に、前記第2ビームのカバレッジと第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有してもよい。
【0056】
具体的には、上記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表される。該参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む。
【0057】
幾つかの実施形態において、前記要求メッセージは、要求原因の指示情報を搬送してもよく、該要求原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0058】
任意選択的に、要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられる。該ビーム負荷情報のタイプは、上りPRB利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
ステップ22において、第2基地局は、第1基地局に第2セルのビーム負荷情報を送信する。
要求メッセージに対する応答メッセージを第1基地局に送信し、応答メッセージは、第2セルのビーム負荷情報を搬送している。
【0060】
幾つかの実施例において、第2基地局は、第1基地局から送信された要求メッセージを受信した後、応答メッセージを返信する。例えば、RESOURCE STATUS RESPONSEにより、該応答メッセージで第2セルのビーム負荷情報を搬送する。5Gシステムにおいて、第2基地局は、Xnインタフェースの方式で第1基地局に応答メッセージを送信する。
【0061】
及び/又は、第2基地局から要求メッセージに基づいて周期的に送信されたビーム負荷更新情報を受信し、ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している。
【0062】
また幾つかの実施形態において、第2基地局は、第1基地局にビーム負荷更新情報を周期的に送信する。例えば、RESOURCE STATUS UPDATEにより、該ビーム負荷更新情報で第2セルのビーム負荷情報を搬送する。
【0063】
更に、第2セルのビーム負荷情報は、第2セルの第1クラスのビームのビーム負荷情報である。
【0064】
ここで、第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低いビームであり、
又は、第1クラスのビームは、該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームであり、
又は、第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低くて且つ該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームである。
【0065】
上記の第1閾値又は第2閾値は、プロトコルにより予め定義されたものであり、
又は、上記の第1閾値又は第2閾値は、基地局間インタフェース確立過程におけるインタラクションメッセージを介して第2基地局に送信されたものであり、
又は、上記の第1閾値又は第2閾値は、基地局間インタフェース更新インタフェース情報を介して第2基地局に送信されたものであり、
例えば、RESOURCE STATUS UPDATEを介して第2基地局に送信されたものである。
【0066】
又は、上記の第1閾値又は第2閾値は、要求メッセージで搬送されて第2基地局に送信されたものである。
【0067】
例えば、RESOURCE STATUS REQUESTを介して第2基地局に送信されたものである。
【0068】
図2bを参照すると、本願の幾つかの実施例が提供するもう1つの負荷分散方法は、
図2aに示すステップ22の後に、以下を更に含む。
【0069】
ステップ23において、第1基地局から送信された切り替え要求メッセージを受信する。
【0070】
本願の幾つかの実施例において、切り替え要求メッセージは、切り替え原因の指示情報を搬送しており、該切り替え原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0071】
更に、切り替え要求メッセージは更に、切り替えられるターゲットビームの指示情報を搬送している。
【0072】
上記実施例で提供される負荷分散方法によれば、本願の幾つかの実施例は、上記方法を実行する機器を更に提供する。
【0073】
図3を参照すると、本願の幾つかの実施例は、第1基地局300を提供する。第1セルが前記第1基地局300に属し、前記第1基地局300は、第1送受信機301及び第1プロセッサ302を備え、
前記第1送受信機301は、第2セルが属する第2基地局から送信された第2セルのビーム負荷情報を受信するように構成される。
【0074】
任意選択的に、前記第1プロセッサ302は、ターゲットセルを選択し、第1セルの端末から、切り替えられるべき端末を選択し、前記切り替えられるべき端末を前記ターゲットセルに切り替えるように構成される。
【0075】
任意選択的に、前記第1送受信機301は更に、隣接基地局又は隣接セルに、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを送信するように構成される。
【0076】
任意選択的に、前記第1送受信機301は更に、第1セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えることを検出した場合、隣接基地局又は隣接セルに前記要求メッセージに送信するように構成される。
【0077】
任意選択的に、前記要求メッセージは、第1ビームのビーム識別子情報及び/又は第2基地局の第2ビームのビーム識別子情報を搬送しており、前記第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームである。
【0078】
任意選択的に、前記第2ビームのカバレッジと第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有する。
【0079】
任意選択的に、前記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表され、前記参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む。
【0080】
任意選択的に、前記要求メッセージは、要求原因の指示情報を搬送しており、前記要求原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0081】
任意選択的に、前記要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられ、前記ビーム負荷情報のタイプは、上り物理リソースブロック(PRB)利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含む。
【0082】
任意選択的に、前記第1送受信機301は更に、前記第2基地局から前記要求メッセージに対して返信された応答メッセージを受信するように構成され、前記応答メッセージは、前記第2セルのビーム負荷情報を搬送しており、及び/又は、
前記第1送受信機301は更に、第2基地局から要求メッセージに基づいて周期的に送信されたビーム負荷更新情報を受信するように構成され、前記ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している。
【0083】
任意選択的に、前記第2セルのビーム負荷情報は、前記第2セルの第1クラスのビームのビーム負荷情報であり、
ここで、前記第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低いビームであり、
又は前記第1クラスのビームは、該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームであり、
又は、前記第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低くて且つ該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームである。
【0084】
任意選択的に、前記第1プロセッサ302は更に、少なくとも1つの隣接セルのビーム負荷情報に基づいて、ターゲットセルを選択するように構成される。
【0085】
任意選択的に、前記第1プロセッサ302は更に、隣接セルの第2クラスのビームから1つ又は複数のターゲットビームを選択し、前記ターゲットビームが属する隣接セルに基づいて、ターゲットセルを決定するように構成され、
ここで、前記第2クラスのビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合いを有し、
又は、前記第2クラスのビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合いを有して且つビーム負荷が第3閾値より低く、
又は、前記第2クラスのビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合いを有してビーム負荷が第3閾値より低くて且つ該第2クラスのビームでの端末の信号受信品質が第4閾値を満たす。
【0086】
任意選択的に、前記第1閾値、第2閾値、第3閾値又は第4閾値は、プロトコルにより予め定義されたものであり、又は、基地局間インタフェース確立過程におけるインタラクションメッセージを介して第2基地局に送信されたものであり、又は、第1基地局から基地局間インタフェース更新インタフェース情報を介して第2基地局に送信されたものであり、又は、前記要求メッセージで搬送されて第2基地局に送信されたものである。
【0087】
任意選択的に、前記第1送受信機301は更に、前記切り替えられるべき端末に対する切り替え要求をターゲットセルに送信し、及び/又は、前記ターゲットセルに切り替える切り替え命令を前記切り替えられるべき端末に送信するように構成される。
【0088】
任意選択的に、前記切り替え要求及び/又は切り替え命令は、切り替え原因の指示情報を搬送しており、前記切り替え原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0089】
任意選択的に、前記切り替え要求は更に、切り替えられるターゲットビームの指示情報を搬送している。
【0090】
図4を参照すると、本願の幾つかの実施例は第2基地局400を提供する。第2セルが前記第2基地局400に属し、前記第2基地局400は、第2送受信機401及び第2プロセッサ402を備え、
前記第2送受信機401は、第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信するように構成される。
【0091】
任意選択的に、前記第2送受信機401は第1基地局に前記第2セルのビーム負荷情報を送信する前に、前記第2送受信機401は更に、第1セルが属する第1基地局から送信された、ビーム負荷情報を要求するための要求メッセージを受信するように構成される。
【0092】
任意選択的に、前記要求メッセージは、第1基地局が、該基地局セルの第1ビームの負荷が第1閾値を超えた時に送信したものであり、前記要求メッセージは、前記第1ビームのビーム識別子情報及び/又は前記第2セルの第2ビームのビーム識別子情報を搬送しており、前記第2ビームは、第1基地局が取得しようとするビーム負荷情報のビームである。
【0093】
任意選択的に、前記第2ビームのカバレッジと前記第1ビームのカバレッジとは、重なり合い領域を有する。
【0094】
任意選択的に、前記要求メッセージは、要求原因の指示情報を搬送しており、前記要求原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0095】
任意選択的に、前記ビーム識別子情報は、ビームに用いられる参照信号の識別子で表され、前記参照信号は、同期信号ブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を含む。
【0096】
任意選択的に、前記要求メッセージは更に、取得しようとするビーム負荷情報のタイプを指示するために用いられ、前記ビーム負荷情報のタイプは、上り物理リソースブロック(PRB)利用率、下りPRB利用率、上りデータスループット、下りデータスループット、ビームの余剰容量及びビームの余剰容量割合のうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
任意選択的に、前記第2送受信機401は更に、前記要求メッセージに対する応答メッセージを第1基地局に送信するように構成され、前記応答メッセージは、前記第2セルのビーム負荷情報を搬送しており、及び/又は、
前記第2送受信機401は更に、第1基地局にビーム負荷更新情報を周期的に送信するように構成され、前記ビーム負荷更新情報は、第2セルのビーム負荷情報を搬送している。
【0098】
任意選択的に、前記第2セルのビーム負荷情報は、前記第2セルの第1クラスのビームのビーム負荷情報である。
【0099】
ここで、前記第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低いビームであり、
又は、前記第1クラスのビームは、該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームであり、
又は、前記第1クラスのビームは、負荷が第1閾値より低くて且つ該ビームでの端末の信号受信品質が第2閾値を満たすビームである。
【0100】
任意選択的に、前記第1閾値又は第2閾値は、プロトコルにより予め定義されたものであり、又は、基地局間インタフェース確立過程におけるインタラクションメッセージを介して第2基地局に送信されたものであり、又は、基地局間インタフェース更新インタフェース情報を介して第2基地局に送信されたものであり、又は、要求メッセージで搬送されて第2基地局に送信されたものである。
【0101】
任意選択的に、前記第2送受信機401は更に、前記第1基地局から送信された切り替え要求メッセージを受信するように構成され、
前記切り替え要求メッセージは、切り替え原因の指示情報を搬送しており、前記切り替え原因は、ビームに基づく負荷分散である。
【0102】
任意選択的に、前記切り替え要求メッセージは更に、切り替えられるターゲットビームの指示情報を搬送している。
【0103】
図5を参照すると、本願の幾つかの実施例は、もう1つのネットワーク機器500を更に提供する。それは、プロセッサ501と、送受信機502と、メモリ503と、バスインタフェースと、を備える。
【0104】
ここで、プロセッサ501は、バスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を担う。メモリ503は、プロセッサ501が操作を実行する時に用いられるデータを記憶することができる。
【0105】
本願の幾つかの実施例において、ネットワーク機器500は、メモリ503に記憶されてプロセッサ501で実行可能なプログラムを更にふくんでもよく、該プログラムは、プロセッサ501により実行されるときに、本願の実施例で提供される方法のステップを実現させる。
【0106】
図5において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよい。具体的には、プロセッサ501で表された1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ503で表されたメモリの種々の回路を介してリンクされる。バスアーキテクチャは、外部機器、レギュレータ及び電力管理回路などのような種々の他の回路をリンクすることもできる。これらはいずれも本分野における周知のものであるため、本明細書において詳細な説明を省略する。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機502は、複数の素子であってもよい。つまり、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で種々の他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0107】
本願の幾つかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに、上記ネットワークアクセス方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで、詳細な説明を省略する。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は例えば、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory:ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAMと略称)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0108】
本願の実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はその組み合わせにより実現されることは、理解されるべきである。ハードウェアによる実現において、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Intergrated Circuit:ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing:DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device:DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせにより実現される。
【0109】
ソフトウェアによる実現において、本願の実施例に記載の機能のモジュール(例えば、プロセス、関数など)を実行することで本願の実施例に記載の技術を実現させることができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶され、プロセッサにより実行される。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部で実現される。本明細書において、用語「含む」、「備える」、またはそれらの他のいずれかの変形は、非排他的包含を包括するように意図される。従って、一連の要素を含むプロセス、方法、品目又は装置は、これらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、品目又は装置に固有の要素も含む。更なる限定が存在しない場合、“・・・を含む”なる文章によって規定される要素は、該要素を有するプロセス、方法、品目又は装置内に、同じ要素が更に存在することを排除しない。
【0110】
以上、図面を参照しながら、本願の実施例を説明するが、本願は、上記具体的な実施形態に限定されず、上記具体的な実施形態は、模式的なものに過ぎず、本願を限定するものではない。当業者は、本願を踏まえて、本願の主旨及び請求項の保護範囲から逸脱することなく、多くの変更を行うことができ、これらは、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。