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特許7198459プレゼンテーション評価装置、プレゼンテーション評価システム、プレゼンテーション評価プログラム及びプレゼンテーション評価装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】プレゼンテーション評価装置、プレゼンテーション評価システム、プレゼンテーション評価プログラム及びプレゼンテーション評価装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221222BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021025178
(22)【出願日】2021-02-19
(62)【分割の表示】P 2016117276の分割
【原出願日】2016-06-13
(65)【公開番号】P2021089768
(43)【公開日】2021-06-10
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】511113970
【氏名又は名称】株式会社インタラクティブソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(72)【発明者】
【氏名】関根 潔
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-139762(JP,A)
【文献】特開2009-048381(JP,A)
【文献】特開2007-219161(JP,A)
【文献】特開2007-334704(JP,A)
【文献】特開2008-005175(JP,A)
【文献】特開2008-152605(JP,A)
【文献】特開平07-334075(JP,A)
【文献】国際公開第2006/012378(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0282948(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報を記憶する記憶部と、
評価者の説明内容に関し発声された音声情報を記憶する記憶部と、
前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶する記憶部と、を有し、前記記憶部に記憶された前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶する構成となっており、
前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報を記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とするプレゼンテーション評価装置。
【請求項2】
前記スライド情報が、練習用スライドであることを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション評価装置。
【請求項3】
前記被評価者が前記スライド情報に対してポインター形成具で指し示した部分である指示部分情報を記憶し、前記指示部分情報を、前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレゼンテーション評価装置。
【請求項4】
前記音声情報に含まれる主語の存在を示す特定語句の所定時間内における出現率情報に基づいて、文章の不明確性を判断し、かかる不明確性の判断情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプレゼンテーション評価装置。
【請求項5】
前記被評価者が操作する端末である被評価者端末装置と、
前記評価者端末装置と、を有し、
前記被評価者端末装置と前記評価者端末装置と通信可能に接続されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の前記プレゼンテーション評価装置を備えることを特徴とするプレゼンテーション評価システム。
【請求項6】
プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報と、
評価者の説明内容に関し発声された音声情報と、
前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶するプレゼンテーション評価装置に、
前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶させる機能、
前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報を記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する機能と、を実行させるためのプレゼンテーション評価プログラム。
【請求項7】
プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報を記憶部に記憶し、
評価者の説明内容に関し発声された音声情報を記憶部に記憶し、
前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶部に記憶し、
これら前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置
である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶し、
前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報を記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とするプレゼンテーション評価装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンテーションを評価するプレゼンテーション評価装置、プレゼンテーション評価システム、プレゼンテーション評価プログラム及びプレゼンテーション評価装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スライド等を使用して対象者に特定内容を説明するプレゼンテーションについては、このプレゼンテーションを支援するための各種の提案がなされている(例えば、特許文献1等)。
そして、プレゼンテーションを行う説明者は、実際にプレゼンテーションを行う前に同じ内容を説明する練習等を行うのが通例となっている。
このようなプレゼンテーションの練習は説明者のみで行っても改善点等が明確にならず、できれば当該プレゼンテーションの説明内容の改善点等を的確に指摘しうる指導者等が判断し、評価することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005―243027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、プレゼンテーションの評価を指導者等の評価者に依頼するときは、双方のスケジュール等の調整が難しいというという問題がある。また、評価者が、プレゼンテーションを評価するときも、その評価は主観的な評価に偏り客観的な評価をし難いという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、プレゼンテーションを行う説明者等の被評価者及び評価者の双方のスケジュール等を調整することなく、簡易且つ迅速に評価者にその評価を求めることができると共に、その評価も迅速且つ客観的に行うことができるプレゼンテーション評価装置、プレゼンテーション評価システム、プレゼンテーション評価プログラム及びプレゼンテーション評価装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的は、本発明によれば、プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報を記憶する記憶部と、被評価者の説明内容に関し発声された音声情報を記憶する記憶部と、前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶する記憶部と、を有し、前記記憶部に記憶された前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶する構成となっており、前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とするプレゼンテーション評価装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、プレゼンテーションとして説明する対象事項(例えば、自社製品等)を表示するスライド情報と、説明者等の被評価者が対象事項(例えば、自社製品等)をスライドで説明する姿等の撮像情報と、その音声情報が説明者の上司等の評価者の評価者端末に送信される。
したがって、プレゼンテーションを行う説明者等である被評価者及び上司等の評価者の双方のスケジュール等を調整することなく、簡易且つ迅速に評価者にその評価を求めることができる。
また、上司等の評価者は、説明者等の被評価者が実際にプレゼンテーションの練習等を行っている映像等の撮像情報を視認し、同時に音声情報を聞きながら、そのプレゼンテーションの評価を行うことができる。したがって、より正確に判断をすることができる。
【0008】
さらに、前記構成によれば、評価者端末へはスライド情報、撮像情報や音声情報のみならず、対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報も送信される構成となっている。
したがって、評価者が被評価者のプレゼンテーションを評価するとき、関連する他のスライドと、その評価等を参照することができるので、より客観的な評価を迅速に行うことができる。
そして、前記構成によれば、評価者の評価情報(コメント等)も記憶されるので、被評価者が自己の評価をいつでも知得することができるのみならず、他の被評価者のプレゼンテーションを評価するときにも、その評価情報を利用し、客観的な評価の資料とすることができる。
また、前記構成によれば、重要単語の出現頻度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断する構成となっている。すなわち、例えば、重要単語の出現頻度が説明の後半で極端に少なくなったときは、説明のテーマ等が不適切で説明内容の展開が妥当でないと判断し、この説明内容展開妥当性情報を評価者端末装置に送信する構成となっている。このため、評価者は、説明内容の展開の妥当性も容易に判断することができる。
【0009】
好ましくは、前記プレゼンテーション評価装置の前記スライド情報が、練習用スライドであることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、被評価者が前記スライド情報に対してポインター形成具で指し示した部分である指示部分情報を記憶し、前記指示部分情報を、前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、指示部分情報を、評価者端末装置に送信する構成となっているので、評価者は、被評価者がマーク形成具で適切な部分を指し示したか否かを容易且つ適切に判断することができる。
【0013】
【0014】
【0015】
好ましくは、前記音声情報に含まれる主語の存在を示す特定語句の所定時間内における出現率情報に基づいて、文章の不明確性を判断し、かかる不明確性の判断情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とする。
【0016】
前記構成によれば、音声情報に含まれる特定語句(例えば、「は」「が」等の主語に関する語句等)の所定時間内における出現率情報に基づいて、文章の不明確性(例えば、主語が不足している等)を判断し、かかる不明確性の判断情報(不明確説明情報)を評価者端末装置に送信する構成となっている。
したがって、評価者は、主語等か不足し、文章等として不明確な説明であるか否かを容易に判断することができる。
【0017】
好ましくは、前記被評価者が操作する端末である被評価者端末装置と、前記評価者端末装置と、を有し、前記被評価者端末装置と前記評価者端末装置と通信可能に接続されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の前記プレゼンテーション評価装置を備えることを特徴とするプレゼンテーション評価システム。
【0018】
前記目的は、本発明によれば、プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報と、被評価者の説明内容に関し発声された音声情報と、前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶するプレゼンテーション評価装置に、前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶させる機能、前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する機能と、を実行させるためのプレゼンテーション評価プログラムにより達成される。
【0019】
前記目的は、本発明によれば、プレゼンテーションとして説明する対象事項を表示するスライド情報を記憶部に記憶し、被評価者の説明内容に関し発声された音声情報を記憶部に記憶し、前記対象事項に関連し、既に評価情報と関連付けて記憶されている他のスライド情報を記憶部に記憶し、これら前記スライド情報、前記音声情報及び前記他のスライド情報を評価者の端末装置である評価者端末装置に送信すると共に、前記評価者端末装置を介して入力された評価情報を記憶し、前記音声情報に含まれる予め定めた重要単語の出現情報記憶し、前記重要単語の出現頻度の程度に基づいて、説明内容の展開の妥当性を判断し、かかる説明内容展開妥当性情報を前記評価者端末装置に送信する構成となっていることを特徴とするプレゼンテーション評価装置の制御方法により達成される。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、プレゼンテーションを行う説明者等の被評価者及び評価者の双方のスケジュール等を調整することなく、簡易且つ迅速に評価者にその評価を求めることができると共に、その評価も迅速且つ客観的に行うことができるプレゼンテーション評価装置、プレゼンテーション評価システム、プレゼンテーション評価プログラム及びプレゼンテーション評価装置の制御方法を提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明のプレゼンテーション評価システムである例えば、プレゼンテーション教育補完システムの主な構成を示す概略図である。
図2図1の001端末の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3図1の管理サーバの主な構成を示す概略ブロック図である。
図4】第1のサーバ側各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図5】第2のサーバ側各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図6】第3のサーバ側各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図7】第4のサーバ側各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図8】第5のサーバ側各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図9】本システムの主な動作例を示す概略フローチャートである。
図10】本システムの主な動作例を示す他の概略フローチャートである。
図11】本システムの主な動作例を示す他の概略フローチャートである。
図12】本システムの主な動作例を示す他の概略フローチャートである。
図13】本システムの主な動作例を示す他の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
図1は、本発明のプレゼンテーション評価システムである例えば、プレゼンテーション教育補完システム1の主な構成を示す概略図である。
図1に示すように、本システム1は、例えば、W製薬会社がプレゼンテーション評価装置である例えば、管理サーバ40を有している。
また、本システム1は、W製薬会社に雇用されている医薬情報担当者である例えば、MR(Medical Representive)のZ氏の端末である「001端末」10a(「被評価者端末装置」の一例)、MRのZ氏の上司であるY氏の端末である「002端末」10b(「評価者端末装置」の一例)及びMRのZ氏の同僚であるMRのX氏の端末である「003端末」10cを有している。
また、本実施の形態では、MRを例に説明するが、本発明では、これに限らず、MSL(Medical Science Liaison(メディカル・サイエンス・リエゾン))やMA(Medical Assistant(メディカルアシスタント))等も含まれる。
【0024】
そして、管理サーバ40、001端末10a、002端末10b及び003端末10cは、それぞれ相互にインターネット網2、基地局3a、3b、3c等を介して通信可能に接続させている。
【0025】
001端末10a、002端末10b、003端末10c(これらの端末の構成は同様であるため、以下、構成等を説明するときは、001端末10aについてのみ説明する。)は、図1に示すように、MRが携帯所持することが可能な小型の形状となっており、各種情報を表示する「端末側ディスプレイ12a」、各種情報を入力する「端末側入力装置14a」及び映像(ビデオ)や写真等を撮像する撮像装置である例えば、「カメラ13a」等を有している。
【0026】
図1に示す、001端末10a、002端末10b、003端末10c及び管理装置40は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
【0027】
図2は、図1の001端末10aの主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、001端末10aは、「端末側制御部11a」を有し、端末側制御部11aは、図1の管理サーバ40等と通信するための「端末側通信装置15a」や上述の端末側ディスプレイ12a、端末側入力装置14a、カメラ13aを制御する。
また、端末側制御部11aは、MRの音声情報等を取得する「マイクロフォン16a」や音声等を出力する「スピーカ17a」等も制御する。
さらに、図2に示す「端末側各種情報記憶部18a」も制御する。
【0028】
図3は、図1の管理サーバ40の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ40は、「サーバ側制御部41」を有し、サーバ側制御部41は、001端末10a等と通信するための「サーバ側通信装置42」、各種情報を表示する「サーバ側ディスプレイ43」、各種情報を入力するための「サーバ側入力装置44」等を制御する。
また、サーバ側制御部41は、図3に示す「第1のサーバ側各種情報記憶部50」、「第2のサーバ側各種情報記憶部60」、「第3のサーバ側各種情報記憶部70」、「第4のサーバ側各種情報記憶部80」及び「第5のサーバ側各種情報記憶部90」を制御する。
【0029】
図4乃至図8は、それぞれ「第1のサーバ側各種情報記憶部50」、「第2のサーバ側各種情報記憶部60」、「第3のサーバ側各種情報記憶部70」、「第4のサーバ側各種情報記憶部80」及び「第5のサーバ側各種情報記憶部90」の主な内容を示す概略ブロック図である。これらの内容については後述する。
【0030】
図9乃至図13は、本システム1の主な動作例を示す概略フローチャートである。
本実施の形態では、W製薬会社のMRであるZ氏が、自己の担当病院で自社製品(α降圧薬(「対象事項」に一例)についてプレゼンテーションを行うに際し、事前にプレゼンテーションの練習を行い、その様子を図1の001端末10aのカメラ13aで撮像し、同時に音声もマイクロフォン16aを介して録音する。そして、これらのプレゼンテーションの様子を、Z氏の上司であるY氏に示し、その評価を受け取る例を用いて、以下説明する。
なお、本実施の形態では、Z氏のプレゼンテーションの様子は、同僚のX氏にも参考として提供される例となっている。
【0031】
先ず、図9のステップ(以下「ST」とする。)1では、MRであるZ氏が、自己の練習用のスライド群のデータを自己の端末である図1の001端末10aから管理サーバ40へ送信する。
このスライド群は、例えば、W製薬会社が、自社の製品のプレゼンテーションをするための用意したスライド群をMR(Z氏)が選択等したものである。
【0032】
例えば、以下のようなスライド群である。
1)スライド1:降圧薬の開発経緯(概要:1952年:交感神経抑制薬、1960年:利尿薬、1978年:β遮断薬、1982年Ca拮抗薬、ACE阻害薬、1998年ARB薬)。
2)スライド2:降圧薬の長期使用後の副作用(概要:利尿薬は、糖・脂質代謝に対する影響、ACE阻害薬は、咳、Ca拮抗薬は歯肉増殖作用)。
3)スライド3:長期使用でも副作用の発生がより少ない薬剤が切望。
4)スライド4:「α降圧薬」は、従来と比べ副作用の発生が少ない。
【0033】
次いで、ST2へ進む。ST2では、管理サーバ40が、001端末10aから受信した練習用のスライド群のデータを管理サーバ40の図4の「練習用スライド群記憶部51」に記憶する。
次いで、ST3へ進む。ST3では、MR(Z氏)が、当該練習用スライド群の重要単語である例えば、「キーワード」を自己の端末(001端末10a)から管理サーバ40へ送信する。
【0034】
例えば、以下のようなキーワードを送信する。
1)スライド1については、「薬」。
2)スライド2については、「長期使用」及び「副作用」。
3)スライド3については、「長期使用」及び「副作用」。
4)スライド4については、「α降圧薬」。
5)スライド5については、「α降圧薬」及び「治験」。
6)スライド6については、「α降圧薬」及び「処方例」。
【0035】
次いで、ST4へ進む。ST4では、001端末10aから受信した練習用スライド群の「キーワード」を管理サーバ40の図4の「キーワード記憶部52」に記憶する。
【0036】
また、スライド1乃至スライド6について、キーワードの登録が終わった後に、MR(Z氏)が、さらに、追加のスライド7を登録するときは、当該スライド7は、「練習用スライド群記憶部61」に登録される。
そのとき、既に、スライド1乃至スライド6についての「キーワード」が「キーワード記憶部52」に記憶されているときは、以下のように、新たなスライド7の「キーワード」を推測して、「キーワード記憶部52」に記憶する。
【0037】
すなわち、スライド7に、スライド1乃至スライド6の登録された「キーワード」が存するか否かを判断する。そして、存在するときは、スライド1乃至スライド6における「キーワード」の出現頻度等の情報を取得する。
これらの情報から、スライド7のキーワードを推測し、スライド7のキーワード候補を
001端末10aの端末側ディスプレイ12aに表示する。
そして、MR(Z氏)は、このキーワード候補を参照しながら、スライド7の「キーワード」を特定し、「キーワード記憶部52」に記憶することができる。
したがって、MR(Z氏)は、追加のスライド7については、キーワードを入力する手間を大幅に軽減することができ、迅速かつ簡易にスライドのキーワードを登録することができる。
【0038】
次いで、ST5へ進む。ST5では、図5の「関連チェック済み練習用スライド検索処理部(プログラム)61」が動作し、図4の「キーワード記憶部52」のキーワードに基づき、図4の「チェック済み練習用スライド群記憶部53」のスライドを検索する。
【0039】
この「チェック済み練習用スライド群記憶部53」には、過去に他のMRがスライドを用いてプレゼンテーションの練習をし、その評価情報である上司等のコメント等の関連情報が関連付けられている「チェック済み練習用スライド群(「他のスライド情報」の一例)」が記憶されている。
なお、この「チェック済み練習用スライド群」については後述する。
【0040】
そして、同プログラム61は、所定数以上、同じ「キーワード」を含む「チェック済み練習用スライド群」のスライド群やスライドが存在するか否かを判断する。
【0041】
そして、ST6で、所定数以上、同じ「キーワード」を含む「チェック済み練習用スライド群」のスライド群やスライドが存在すると判断したときは、ST7へ進む。
ST7では、所定数以上、同じ「キーワード」を含む「チェック済み練習用スライド群」のスライド群の識別番号やスライド番号等を図5の「関連チェック済み練習用スライド群記憶部62」に記憶させる。
【0042】
このように、本実施の形態では、今回、MR(Z氏)が練習するスライド群に近似する内容を有するスライド群で、既に上司等の評価を受けているスライド群を参考情報として取得することができる。
【0043】
次いで、MRのZ氏が、上述の練習用スライド群を用いてプレゼンテーションの練習を行い、その様子を001端末10aのカメラ13aで撮像すると共に、その音声をマイクロフォン16aで取得する。
そして、ST8へ進む。ST8では、001端末10aのカメラ13a及びマイクロフォン16aが取得した「音声付き映像データ」と端末側ディスプレイ12aに表示されたスライド情報を管理サーバ40へ送信する。
したがって、この音声付き映像データが、「撮像情報」と「音声情報」の一例となっている。
【0044】
次いで、ST9へ進む。ST9では、管理サーバ40が受信した「音声付き映像データ」とスライド情報を管理サーバ40の図5の「音声付き映像情報等記憶部63」に記憶する。
次いで、ST10へ進む。ST10では、図5の「視線角度推測処理部(プログラム)64」が動作し、「音声付き映像情報等記憶部63」の映像情報における「目の画像」を切り出して、図5の「視線角度基準情報記憶部65」の「視線角度基準情報」と比較する。
この視線角度基準情報は、「目の画像」と「視線角度」の対応情報が記憶されている。すなわち、目の画像状態から、そのときの説明者がどのような視線角度となっていたかを判断することができる構成となっている。
【0045】
そして、この「視線角度基準情報」から当該説明者の視線角度を推定し、その時刻情報(説明全体における時刻情報)と共に視線角度情報として、図6の「視線角度情報記憶部71」に記憶する。
次いで、ST11へ進む。ST11では、図6の「視線角度異常状態判断処理部(プログラム)72」が動作し、図6の「視線角度情報記憶部71」の「視線角度情報」が図6の「視線角度異常基準情報記憶部73」の「視線角度異常基準情報」に含まれるか否かを判断する。
【0046】
すなわち、「視線角度異常基準情報」には、説明者の視線角度が好ましくないときの基準情報が記憶されており、この視線角度に含まれるときは、説明者の視線が好ましくないことが推定されることになる。
【0047】
次いで、ST12で、「視線角度情報」が「視線角度異常基準情報」に含まれると判断されたときは、ST13へ進む。
ST13では、当該「視線角度情報」を「異常視線角度情報」として「時刻情報」と共に図6の「異常視線角度情報記憶部74」に記憶する。
【0048】
したがって、説明者であるMR(Z氏)がプレゼンテーションで視線が好ましくなく、話し方が悪いときは、容易にかかる事実の参考情報を提供することができる。
【0049】
次いで、ST14へ進む。ST14では、図6の「ポインターマーク処理部(プログラム)75」が動作し、図5の「音声付き映像情報等記憶部63」のスライド情報で「ポインター(「マーク形成具」の一例)」でスライドを示した画像が存在するか否かを判断する。
【0050】
ST15で、ポインターでスライドを示した画像が存在するときは、ST16へ進む。
ST16では、「ポンタ―情報」とし、ポインターで指し示したスライドの部分の座標軸情報と説明時間全体における時刻情報とを関連付けて、時刻情報、座標軸情報と共に図7の「ポインター情報記憶部81」に記憶させる。
すなわち、この「ポインター情報」が指示部分情報の一例となっている。
【0051】
このように、本実施の形態では、説明者であるMR(Z氏)がポインターで指し示したスライドの部分(スライド情報、座標軸情報及び時刻情報等)を記憶し、後述する評価に際し、参考資料を提供することが可能な構成となっている。
【0052】
次いで、ST17へ進む。ST17では、図7の「キーワード出現状態判断処理部(プログラム)82」が動作し、図5の「音声付き映像情報等記憶部63」の「音声情報」に図4の「キーワード記憶部52」の「キーワード」、例えば、スライド1のキーワード「薬」等が含まれているか否かを判断する。
【0053】
次いで、ST18で、「音声情報」に「キーワード」が含まれていると判断したときは、ST19へ進む。ST19では、キーワードの出現を「キーワード出現情報」として時刻情報と共に「キーワード出現情報記憶部83」に記憶する。
【0054】
次いで、ST20へ進む。ST20では、図7の「キーワード出現頻度情報生成処理部(プログラム)84」が動作し、「キーワード出現情報記憶部83」の「キーワード出現情報」の説明時間全体における時刻情報からスライドの説明の「序盤」「中盤」「終盤」におけるキーワードの出現頻度が所定の範囲内に収まるか否かを判断する。
【0055】
すなわち、キーワードは所定の範囲内に収まる頻度で、説明が「序盤」「中盤」「終盤」と推移すれば、説明のテーマ等が大きく逸脱していないと判断し、逆にキーワードの出現頻度が「序盤」「中盤」「終盤」のいずれかで、所定の範囲に収まらず、例えば、大きく低下したときは、そのとき、説明のテーマ等が大きく逸脱した可能性があると判断することになる。
【0056】
また、スライドの説明の「序盤」「中盤」「終盤」等の区別は、説明時間全体における時刻情報のみならず、音声情報の文言等やスライドのデータ等から判断することもできる。
例えば、「こちらは・・・を示しております」等の文言等が音声情報にあるときは、「序盤」と判断する。
また、スライドのデータが例えば、「PowerPointのノート部分」で内容であれば、スライドの内容と判断し、これを「中盤」とする。
さらに、「すなわち・・・ということです」等の文言等が音声情報にあるときは、「終盤」と判断する等である。
【0057】
さらに、本実施の形態では、キーワードは所定の範囲内に収まる頻度で、説明が「序盤」「中盤」「終盤」と推移すれば、説明のテーマ等が大きく逸脱していないと判断し、逆にキーワードの出現頻度が「序盤」「中盤」「終盤」のいずれかで、所定の範囲に収まらず、例えば、大きく低下したときは、そのとき、説明のテーマ等が大きく逸脱した可能性があると判断することとしたが、本発明はこれに限らず、以下のように判断してもよい。
【0058】
すなわち、「関連チェック済み練習用スライド群記憶部62」を参照し、当該「チェック済み練習用スライド群記憶部53」の評価の高い「チェック済み練習用スライド群」における「序盤」「中盤」「終盤」のキーワードの出現率を取得する。
そして、各「序盤」「中盤」「終盤」におけるキーワードの出現率と、MR(Z氏)のスライドのキーワードの出現率とを比較し、説明のテーマ等が大きく逸脱しているか否かを判断する構成としても構わない。
【0059】
ST21で、キーワードの出現頻度が「序盤」「中盤」「終盤」で、所定の範囲内に収まっていないと判断されたときは、ST22へ進む。
ST22はでは、MR(Z氏)の「説明の流れが不適切」と判断して、当該スライド(例えば、スライド1)番号等を「不適切説明スライド」として、図7の「不適切説明スライド記憶部85」に記憶する。
【0060】
すなわち、キーワードの出現頻度が「序盤」「中盤」「終盤」で、所定の範囲内に収まっていないと判断されたときは、説明のテーマ等が一貫しておらず、「説明の流れが不適切」と判断することになる。
したがって、「説明の流れが不適切」が、「説明内容の展開の妥当性情報」の一例となっている。
【0061】
このように,本実施の形態では、説明者の説明のテーマ等が途中外れる等が生じる可能性があるときは,当該スライドの「説明の流れが不適切」として記憶し、上司等の評価の参考資料を提供する構成となっている。
【0062】
次いで、ST23へ進む。ST23では、図8の「不明確説明情報判断処理部(プログラム)91」が動作し、図5の「音声付き映像情報等記憶部63」の「音声情報」に主語等の存在を示す特定語句である例えば、語句「が」「は」等の所定時間内の出現率が所定値以下か否かを判断する。
すなわち、例えば、語句「が」「は」等の所定時間内の出現率が所定値以下の場合は、著しく主語が不足している説明と判断し、説明が不明確となる可能性が高いと判断することになる。
【0063】
次いで、ST24で、語句「が」「は」等の所定時間内の出現率が所定値以下の場合は、ST25へ進む。
ST25では、当該スライド等(例えば、スライド1)の説明は主語等が不足して不明確であると判断し、当該スライド番号等を「不明確説明情報」として、図8の「不明確説明情報記憶部92」に記憶する。
この「不明確説明情報」が、「不明確性の判断情報」の一例となっている。
【0064】
したがって、本実施の形態では、説明者の説明が主語等の不足で不明確となる可能性が高いときは、そのスライド番号等を記憶し、上司等の評価の参考資料を提供する構成となっている。
なお、本実施の形態では、特定語句として主語を例に説明したが、本発明はこれに限らず、目的語や所謂「5W1H」等も同様に判断することができる。
【0065】
次いで、ST26へ進む。ST26では、図8の「練習用スライド関連情報生成処理部(プログラム)93」が動作し、図4の「練習用スライド群記憶部51」、図5の「関連チェック済み練習用スライド群記憶部61」、図5の「音声付き映像情報等記憶部63」、図6の「異常視線角度情報記憶部74」,図7の「ポインター情報記憶部81」、図7の「不適切説明スライド記憶部85」及び図8の「不明確説明情報記憶部92」を参照する。
【0066】
次いで、ST27へ進む。ST27では、「音声付き映像情報等記憶部63」の「音声付き映像情報」と「スライド情報」、「関連チェック済み練習用スライド群記憶部61」の「スライド群の識別番号やスライド番号等」、「異常視線角度情報記憶部74」の「時刻情報」付き「異常視線角度情報」、「ポインター情報記憶部81」の「時刻情報付き座標軸情報」、「不適切説明スライド記憶部85」の「スライド(例えば、スライド1)番号等」及び「不明確説明情報記憶部92」の「当該スライド番号」を関連付け「練習用スライド関連情報」として「練習用スライド関連情報記憶部94」に記憶する。
【0067】
したがって、MR(Z氏)が練習として行ったプレゼンテーションの「音声付き映像情報」及び「スライド情報(MR(Z氏)が説明したスライド情報)」に、以下の情報が関連付けられて「練習用スライド関連情報」となる。
1)「練習用スライド群」と関連する「関連チェック済み練習用スライド群」。
2)説明中にMR(Z氏)の視線が好ましくない「異常視線角度情報」。
3)MR(Z氏)のスライドへのポインターの指し示す部分である「ポインター情報」。
4)MR(Z氏)の「説明の流れが不適切」なスライド番号等の「不適切説明スライド」情報。
5)MR(Z氏)の主語等の不足で不明確となる可能性の高いスライド番号等の「不明確説明情報」。
【0068】
次いで、ST28へ進む。ST28では、図4の「送信先端末情報記憶部54」の発信元端末(001端末10a(MR(Z氏))に対応する「送信先端末1(002端末0b(上司(Y氏)の端末)」や「送信先端末2(003端末10c(同僚MR(X氏))の端末」に、図8の「練習用スライド関連情報記憶部94」の「練習用スライド関連情報」を送信する。
【0069】
次いで、ST29へ進む。ST29では、端末002(上司(Y氏)の端末)や端末003(同僚MR(X氏)の端末)の端末側ディスプレイ12b、13bの中央に「音声付き映像情報等記憶部」の「音声付き映像情報」及び「スライド情報」が表示され、音声は、スピーカ17b、17cから出力される。
そして、「関連チェック済み練習用スライド群記憶部62」の「スライド群の識別番号やスライド番号等」、「異常視線角度情報記憶部74」の「時刻情報付き異常視線角度情報」、「ポインター情報記憶部81」の「時刻情報付き座標軸情報」、「不適切説明スライド記憶部85」の「スライド(例えば、スライド1)番号等」及び「不明確説明情報記憶部92」の「スライド番号」のデータが存在するときは、「音声付き映像情報」及び「スライド情報」の映像の表示部分の外側に、それぞれの情報を示す「アイコン」が表示される。
【0070】
そして、各アイコンをクリックすると、該当するデータが別ウインドウで、端末側ディスプレイ12b、12cに表示される構成となっている。
したがって、MR(Z氏)のプレゼンテーションを評価する上司のY氏は、「音声付き映像情報」及び「スライド情報」の映像の表示部分の外側に、表示される各「アイコン」を操作し、それぞれの情報を参照しながら、MR(Z氏)のプレゼンテーションの評価情報である例えば、コメント等を入力する。
【0071】
次いで、ST30で、コメントが入力されたか否かを判断し、コメントが入力されたと判断されたときは、ST31へ進む。
ST31では、図8の「チェック済み練習用スライド群情報生成処理部(プログラム)95」が動作し、「練習用スライド群記憶部51」の「練習用スライド群」を、入力されたコメントと共に、「チェック済み練習用スライド群情報」として図4の「チェック済み練習用スライド群記憶部53」に記憶する。
【0072】
したがって、MR(Z氏)は、自己の001端末10aを介して管理サーバ40へアクセスすることで、上司のY氏とのスケジュール調整をすることなく、そのプレゼンテーションのコメント等を知得することができる。
また、同様に同僚のMRのX氏のコメント等も取得することができる。
【0073】
さらに、コメントを入力する上司(Y氏)は、MR(Z氏)のプレゼンテーションの映像と音声を見ながら,上述の各種参考情報をアイコン操作しながら参照することができるので、より客観的なコメント等を付与することができる。
【0074】
そして、この上司(Y氏)が付与したコメント付きのMR(Z氏)のスライド群は、「チェック済み練習用スライド群情報」として記憶されるので、このコメントも将来の評価に際し、参考とすることができ、コメントの精度がより向上することになる。
【0075】
なお、本発明は上述の実施の形態に限らず、以下のようにしても構わない。
MR(Z氏)がスライドの説明を終了し、「音声付き映像データ」等をサーバに送信する前に、001端末10aから例えば、以下の設問が出力される。
例えば、「治療薬αを利用しているが、それとの違いは?」や「主な副作用の発現率は添付文書でわかったけど、発現時期で早いのはどれ?」などである。
そして、これらの設問に対するMR(Z氏)の回答内容や説明態度等の音声付き映像データを管理サーバ40に送信し、これらは管理サーバ40で分析され、その分析結果情報は、001端末10b等に送信される。
これらの設問情報は、例えば、管理サーバ40が、「練習用スライド群記憶部51」の練習用スライド群の用語等を抽出し、予め、これらの用語等と関連付けられている設問情報を選択し、001端末10a等に送信する構成となっている。
また、この設問選択等の機能が、管理サーバ40ではなく、001端末10aで発揮される構成としても構わない。
また、本実施の形態では、主な処理を管理サーバ40側で実行しているが、本発明では、これに限らず、例えば、001端末10a等で、管理サーバ40の処理を実行しても構わない。
【符号の説明】
【0076】
1・・・プレゼンテーション教育補完システム、2・・・インターネット網、3a、3b、3c・・・基地局、10a・・・001端末、10b・・・002端末、10c・・・003端末、11a・・・端末側制御部、12a・・・端末側ディスプレイ、13a・・・カメラ、14a・・・端末側入力装置、15a・・・端末側通信装置、16a・・・マイクフォン、17a・・・スピーカ、18a・・・端末側各種情報記憶部、40・・・管理サーバ、41・・・サーバ側制御部、42・・・サーバ側通信装置、43・・・サーバ側ディスプレイ、44・・・サーバ側入力装置、50・・・第1のサーバ側各種情報記憶部、51・・・練習用スライド群記憶部、52・・・キーワード記憶部、53・・・チェック済み練習用スライド群記憶部、54・・・送信先端末情報記憶部、60・・・第2のサーバ側各種情報記憶部、61・・・関連チェック済み練習用スライド検索処理部(プログラム)、62・・・関連チェック済み練習用スライド群記憶部、63・・・音声付き映像情報等記憶部、64・・・視線角度推測処理部(プログラム)、65・・・視線角度基準情報記憶部、70・・・第3のサーバ側各種情報記憶部、71・・・視線角度情報記憶部、72・・・視線角度異常状態判断処理部(プログラム)、73・・・視線角度異常基準情報記憶部、74・・・異常視線角度情報記憶部、75・・・ポインターマーク処理部(プログラム)、80・・・第4のサーバ側各種情報記憶部、81・・・ポインター情報記憶部、82・・・キーワード出現状態判断処理部(プログラム)、83・・・キーワード出現情報記憶部、84・・・キーワード出現頻度情報生成処理部(プログラム)、85・・・不適切説明スライド記憶部、90・・・第5のサーバ側各種情報記憶部、91・・・・不明確説明情報判断処理部(プログラム)、92・・・不明確説明情報記憶部、93・・・練習用スライド関連情報生成処理部(プログラム)、94・・・練習用スライド関連情報記憶部、95・・・チェック済み練習用スライド群情報生成処理部(プログラム)
図1
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