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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】サーバ、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20221222BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022075755
(22)【出願日】2022-05-02
【審査請求日】2022-05-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502332474
【氏名又は名称】eBASE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100121223
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 悟道
(72)【発明者】
【氏名】常包 浩司
(72)【発明者】
【氏名】岩田 貴夫
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-049039(JP,A)
【文献】特開2003-022305(JP,A)
【文献】特開2020-194329(JP,A)
【文献】特開2009-087036(JP,A)
【文献】特開2019-144951(JP,A)
【文献】特開2004-178161(JP,A)
【文献】特開2021-168062(JP,A)
【文献】特開2019-204427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報、及び一般食材識別子と、当該一般食材識別子によって識別される一般食材のグループを識別するグループ識別子とを対応付ける複数のグループ対応情報にアクセス可能なサーバであって、
ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部と、
前記特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部と、を備え
前記特定部は、前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ない場合に、当該一般食材識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている複数の一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定する、サーバ。
【請求項2】
前記サーバは、食材である商品を識別する商品識別子と、当該商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを対応付ける複数の一般食材対応情報にアクセス可能であり、
ユーザが選択した商品の商品識別子を受信する受信部をさらに備え、
前記取得部は、前記一般食材対応情報を用いて、前記受信部によって受信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得する、請求項1記載のサーバ。
【請求項3】
食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報、及び販売されている商品の商品名及び価格を含む商品情報と、当該商品に対応する一般食材識別子とを対応付ける複数の商品対応情報にアクセス可能なサーバであって、
ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部と、
前記特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部と、
送信されたレシピ情報において選択された食材名に対応する一般食材識別子を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得する商品情報取得部と、を備え、
前記送信部は、前記商品情報取得部によって取得された商品情報をも送信する、サーバ。
【請求項4】
前記特定部は、前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、当該取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が前記商品情報に対応付けられているレシピ情報を特定する、請求項記載のサーバ。
【請求項5】
前記商品情報には、通常価格の商品情報と、通常よりも安い価格である特売価格の商品情報とがあり、
前記特定部は、前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、当該取得された一般食材識別子以外のいずれかの一般食材識別子が前記特売価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である特売レシピ情報と、前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、当該取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が前記通常価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である通常レシピ情報とを特定し、
前記送信部は、前記特売レシピ情報と前記通常レシピ情報とを区別可能に送信する、請求項記載のサーバ。
【請求項6】
前記取得部は、ユーザが選択した商品の商品識別子に対応付けられている一般食材識別子を受信する、請求項1または請求項記載のサーバ。
【請求項7】
取得部と、特定部と、送信部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記取得部が、ユーザが選択した商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子を取得するステップと、
前記特定部が、食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセスして、前記一般食材識別子を取得するステップで取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定するステップと、
前記特定部が、取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ない場合に、一般食材識別子と、当該一般食材識別子によって識別される一般食材のグループを識別するグループ識別子とを対応付ける複数のグループ対応情報にアクセスして、当該一般食材識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている複数の一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定するステップと、
前記送信部が、前記レシピ情報を特定するステップで特定されたレシピ情報を送信するステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項8】
取得部と、特定部と、送信部と、受信部と、商品情報取得部とを用いて処理される情報処理方法であって、
前記取得部が、ユーザが選択した商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子を取得するステップと、
前記特定部が、食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセスして、前記一般食材識別子を取得するステップで取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定するステップと、
前記送信部が、前記レシピ情報を特定するステップで特定されたレシピ情報を送信するステップと、
前記受信部が、送信されたレシピ情報において選択された食材名に対応する一般食材識別子を受信するステップと、
前記商品情報取得部が、販売されている商品の商品名及び価格を含む商品情報と、当該商品に対応する一般食材識別子とを対応付ける複数の商品対応情報にアクセスして、受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得するステップと、
前記送信部が、取得された商品情報を送信するステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項9】
食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報、及び一般食材識別子と、当該一般食材識別子によって識別される一般食材のグループを識別するグループ識別子とを対応付ける複数のグループ対応情報にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部、
前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部、
前記特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部として機能させ
前記特定部は、前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ない場合に、当該一般食材識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている複数の一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定する、プログラム。
【請求項10】
食材名と、当該食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報、及び販売されている商品の商品名及び価格を含む商品情報と、当該商品に対応する一般食材識別子とを対応付ける複数の商品対応情報にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部、
前記取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部、
前記特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部、
送信されたレシピ情報において選択された食材名に対応する一般食材識別子を受信する受信部、
前記受信部によって受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得する商品情報取得部として機能させ、
前記送信部は、前記商品情報取得部によって取得された商品情報をも送信する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レシピ情報を特定して送信するサーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、指定した食材を使用する献立を検索して提示する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。そのような装置を用いることによって、特定の食材を使用した献立を容易に知ることができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-067029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
献立やレシピなどを検索する際には、食材の一般名称を用いることになる。通常、商品名で献立やレシピを検索してもヒットしないからである。そのため、例えば、実店舗や、ネットスーパーなどで食材の買い物をしている際に、食材である商品を使用した料理のレシピ情報を知りたい場合には、その商品に対応する一般食材の名称をユーザが手入力する必要があり、その手入力の作業が煩雑であるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザが選択した食材である商品に対応する一般食材の名称を手入力しなくても、その一般食材を使用している料理のレシピ情報を特定して送信することができるサーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるサーバは、食材名と、食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセス可能なサーバであって、ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部と、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部と、特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部と、を備えたものである。
このような構成により、ユーザが選択した商品である食材を使用する料理のレシピ情報を特定して送信することができる。そのため、ユーザは、レシピ情報を検索するために食材の一般名称を入力しなくてもよくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0007】
また、本発明の一態様によるサーバでは、サーバは、一般食材識別子と、一般食材識別子によって識別される一般食材のグループを識別するグループ識別子とを対応付ける複数のグループ対応情報にアクセス可能であり、特定部は、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ない場合に、一般食材識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている複数の一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定してもよい。
このような構成により、グループ対応情報を用いることによって、より多くのレシピ情報を特定して送信することができるようになる。
【0008】
また、本発明の一態様によるサーバでは、サーバは、食材である商品を識別する商品識別子と、商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを対応付ける複数の一般食材対応情報にアクセス可能であり、ユーザが選択した商品の商品識別子を受信する受信部をさらに備え、取得部は、一般食材対応情報を用いて、受信部によって受信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得してもよい。
このような構成により、例えば、ユーザの端末から送信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得することによって、ユーザが選択した商品である食材を含むレシピ情報を特定して送信することができる。
【0009】
また、本発明の一態様によるサーバでは、サーバは、販売されている商品に関する商品情報と、商品に対応する一般食材識別子とを対応付ける複数の商品対応情報にアクセス可能であり、送信されたレシピ情報において選択された食材名に対応する一般食材識別子を受信する受信部と、受信部によって受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得する商品情報取得部と、をさらに備え、送信部は、商品情報取得部によって取得された商品情報をも送信してもよい。
このような構成により、レシピ情報に含まれる食材を購入するための情報をユーザに提供することができるようになる。
【0010】
また、本発明の一態様によるサーバでは、特定部は、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が商品情報に対応付けられているレシピ情報を特定してもよい。
このような構成により、ユーザがレシピ情報に含まれる任意の食材名を選択したとしても、その食材名に対応する商品情報を送信することができるようになる。
【0011】
また、本発明の一態様によるサーバでは、商品情報には、通常価格の商品情報と、通常よりも安い価格である特売価格の商品情報とがあり、特定部は、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、取得された一般食材識別子以外のいずれかの一般食材識別子が特売価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である特売レシピ情報と、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が通常価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である通常レシピ情報とを特定し、送信部は、特売レシピ情報と通常レシピ情報とを区別可能に送信してもよい。
このような構成により、ユーザは、例えば、レシピ情報に、特売価格の商品に対応する食材名が含まれているかどうかを容易に判断することができるようになる。
【0012】
また、本発明の一態様によるサーバでは、取得部は、ユーザが選択した商品の商品識別子に対応付けられている一般食材識別子を受信してもよい。
このような構成により、例えば、ユーザの端末等において取得された一般食材識別子を用いてレシピ情報を特定することができる。
【0013】
また、本発明の一態様による情報処理方法は、取得部と、特定部と、送信部とを用いて処理される情報処理方法であって、取得部が、ユーザが選択した商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子を取得するステップと、特定部が、食材名と、食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセスして、一般食材識別子を取得するステップで取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定するステップと、送信部が、レシピ情報を特定するステップで特定されたレシピ情報を送信するステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によるサーバ等によれば、ユーザが選択した食材である商品を識別する商品識別子に対応する一般食材を使用しているレシピ情報を特定して送信することができ、ユーザが一般食材の名称を手入力する必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態によるサーバの構成を示すブロック図
図2】同実施の形態によるサーバの動作を示すフローチャート
図3】同実施の形態における一般食材対応情報の一例を示す図
図4】同実施の形態におけるレシピ情報の一例を示す図
図5】同実施の形態における商品対応情報の一例を示す図
図6】同実施の形態におけるグループ対応情報の一例を示す図
図7】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
図8】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明によるサーバについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態によるサーバは、ユーザが選択した商品に対応する食材を使用しているレシピ情報を特定して送信するものである。
【0017】
図1は、本実施の形態による情報処理システムを示す図である。本実施の形態による情報処理システムは、有線または無線の通信回線500を介して通信可能に接続されたサーバ1と、複数の情報処理端末2とを備える。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等であってもよい。また、情報処理端末2は、通常、レシピを検索するユーザが用いる端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよい。なお、図1では、情報処理システムが3個の情報処理端末2を有している場合について示しているが、情報処理端末2の個数は特に限定されない。
【0018】
図1を参照して、本実施の形態によるサーバ1は、記憶部11と、受信部12と、取得部13と、特定部14と、商品情報取得部15と、送信部16とを備える。
【0019】
記憶部11では、複数の一般食材対応情報や、複数のレシピ情報、複数の商品対応情報が記憶されていてもよく、後述する複数のグループ対応情報が記憶されていてもよく、それ以外の情報が記憶されていてもよい。なお、本実施の形態では、サーバ1が、自装置の記憶部11で記憶されている一般食材対応情報等にアクセス可能である場合について主に説明するが、一般食材対応情報やレシピ情報、商品対応情報、グループ対応情報等のうち、任意の1以上の情報は、サーバ1以外で記憶されていてもよい。この場合であっても、サーバ1は、サーバ1以外で記憶されている情報にアクセス可能になっていることが好適である。
【0020】
一般食材対応情報は、食材である商品を識別する商品識別子と、その商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを対応付ける情報である。商品識別子は、商品を識別できる情報であれば特に限定されないが、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードであってもよく、商品のその他の識別コードであってもよい。なお、商品識別子であるJANコードは、ソースマーキングされたJANコードであることが好適である。一方、商品識別子は、インストアマーキングされたJANと、そのインストアマーキングを行った事業者を識別する事業者識別子とを含んでいてもよい。事業者識別子は、例えば、インストアマーキングを行った小売業者を識別する小売識別子であってもよい。一般食材識別子は、例えば、一般食材ごとに付与された数字や文字列などの識別子であってもよい。一般食材は、料理の材料として用いられる一般的な食材のことであり、例えば、青果や鮮魚、精肉などの生成食品であってもよく、ハムやカレールー、パスタソースなどの加工食品であってもよく、コロッケや漬物、サラダなどの総菜であってもよく、その他の食材であってもよい。一般食材は、食材の分類であると考えてもよい。
【0021】
レシピ情報は、料理のレシピを示す情報であり、料理に使用される食材の食材名と、その食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む情報である。食材名に対応する一般食材とは、その食材名の食材に対応する一般食材のことである。レシピ情報はさらに、例えば、料理の名称や料理の作り方、食材の分量、調理過程の絵や写真、料理の絵や写真などを含んでいてもよい。レシピ情報は、例えば、通常のレシピを示す情報に、料理に使用される食材に対応する一般食材識別子を付加したものであると考えてもよい。なお、後述するように、サーバ1が一般食材識別子を受信する場合には、レシピ情報において、食材名と、その食材名に対応する一般食材識別子との対応関係が分かるようになっていることが好適である。
【0022】
商品対応情報は、販売されている商品に関する商品情報と、その商品に対応する一般食材識別子とを対応付ける情報である。商品に対応する一般食材識別子とは、商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子のことである。商品情報は、例えば、ユーザが商品を購入するために用いられる情報であってもよい。ユーザが商品を実店舗で購入する場合には、商品情報は、例えば、商品名や、商品の価格、商品を販売している店舗の名称などを含んでいてもよい。また、ユーザが商品をネットスーパーで購入する場合には、商品情報は、例えば、商品を購入するためのサイトのアドレス(例えば、商品を購入するためのウェブサイトのURLなど)を含んでいてもよい。
【0023】
なお、記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0024】
受信部12は、ユーザが選択した商品の商品識別子を受信する。受信部12は、例えば、情報処理端末2から送信された商品識別子を受信してもよい。例えば、ユーザが情報処理端末2を利用して、ネットスーパーで買い物をしたり、電子チラシを参照したりしている際に、特定の商品を選択し、その商品の商品識別子がサーバ1に送信されるように操作することによって、情報処理端末2からサーバ1に商品識別子が送信されてもよい。また、例えば、ユーザが情報処理端末2を携帯して実店舗で買い物をしている際に、特定の商品を選択し、その商品のJANコード(すなわち、バーコード)である商品識別子を情報処理端末2のカメラ機能などを用いて読み取り、その商品識別子がサーバ1に送信されるように操作することによって、情報処理端末2からサーバ1に商品識別子が送信されてもよい。なお、読み取られたJANコードがインストアマーキングされたJANコード(すなわち、小売の独自のJANコード)である場合には、情報処理端末2において、その実店舗に対応する小売識別子が取得され、その小売識別子と、インストアマーキングされたJANコードとを含む商品識別子がサーバ1に送信されてもよい。小売識別子は、例えば、情報処理端末2の現在位置に対応する小売識別子が特定されることによって取得されてもよく、ユーザが手作業で入力したり、選択したりしてもよい。
【0025】
また、受信部12は、サーバ1から送信されたレシピ情報において選択された食材名に対応する一般食材識別子を受信してもよい。この一般食材識別子も、情報処理端末2からサーバ1に送信されてもよい。レシピ情報には、一般食材識別子が含まれているため、レシピ情報を受信した情報処理端末2においてユーザが所定の食材名を選択した場合に、その食材名に対応する一般食材識別子を特定することができる。そのようにして特定された一般食材識別子が、情報処理端末2からサーバ1に送信されてもよい。
【0026】
また、受信部12は、上記した以外の情報を受信してもよい。なお、受信部12は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受信部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0027】
取得部13は、ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する。本実施の形態では、取得部13が、記憶部11で記憶されている一般食材対応情報を用いて、受信部12によって受信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得する場合について主に説明する。より具体的には、取得部13は、受信された商品識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の一般食材対応情報を検索し、ヒットした商品識別子に対応付けられている一般食材識別子を記憶部11から読み出してもよい。
【0028】
特定部14は、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する。より具体的には、特定部14は、取得部13によって取得された一般食材識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数のレシピ情報を検索し、ヒットしたレシピ情報を特定してもよい。レシピ情報を特定するとは、例えば、特定対象のレシピ情報そのもの、または特定対象のレシピ情報を識別する情報を図示しない記録媒体等に格納することであってもよく、特定対象のレシピ情報に、フラグ等の情報を設定することであってもよい。
【0029】
商品情報取得部15は、記憶部11で記憶されている商品対応情報を用いて、受信部12によって受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得する。より具体的には、商品情報取得部15は、受信部12によって受信された一般食材識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の商品対応情報を検索し、ヒットした一般食材識別子に対応付けられている商品情報を取得してもよい。
【0030】
送信部16は、特定部14によって特定されたレシピ情報を送信する。レシピ情報の送信先は、例えば、商品識別子の送信元であってもよい。例えば、あるユーザの情報処理端末2から商品識別子が送信され、その送信された商品識別子の受信に応じてレシピ情報が送信される際には、その情報処理端末2にレシピ情報が送信されてもよい。このようにして、商品識別子を送信したユーザは、その商品識別子に対応する一般食材が使用されているレシピ情報を入手することができる。
【0031】
なお、レシピ情報の送信は、複数の段階に分けて行われてもよい。例えば、送信部16は、まず、特定部14によって特定された複数のレシピ情報の一覧を情報処理端末2に送信し、その情報処理端末2において、一覧から所定のレシピ情報が選択された際に、その選択されたレシピ情報を特定する情報がサーバ1に送信されてもよい。その情報はサーバ1の受信部12で受信され、送信部16に渡されてもよい。そして、送信部16が、受信部12で受信された情報によって特定されるレシピ情報を、その情報処理端末2に送信してもよい。
【0032】
送信部16は、レシピ情報を送信する際に、記憶部11で記憶されているレシピ情報に含まれるすべての情報を送信しなくてもよい。例えば、送信先の情報処理端末2において一般食材識別子が用いられない場合には、送信部16は、記憶部11で記憶されているレシピ情報から一般食材識別子を削除して、情報処理端末2に送信してもよい。そのように、一部の情報が削除されたレシピ情報も、レシピ情報と呼ぶことにする。なお、一般食材識別子を含むレシピ情報が送信された場合には、それを受信した情報処理端末2において、一般食材識別子は、表示の対象とならなくてもよい。一般食材識別子は、ユーザにとっては特に意味のない情報だからである。
【0033】
送信部16は、商品情報取得部15によって取得された商品情報をも送信する。商品情報の送信先は、例えば、一般食材識別子の送信元であってもよい。例えば、あるユーザの情報処理端末2から一般食材識別子が送信され、その送信された一般食材識別子の受信に応じて商品情報が送信される際には、その情報処理端末2に商品情報が送信されてもよい。このようにして、一般食材識別子を送信したユーザは、その一般食材識別子で識別される食材を購入するための情報を入手することができる。
【0034】
なお、送信部16は、送信対象の情報を情報処理端末2に直接送信してもよく、または、サーバ等を介して間接的に送信してもよい。また、送信部16は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、送信部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0035】
次に、サーバ1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)受信部12は、商品識別子を受信したかどうか判断する。そして、商品識別子を受信した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
【0036】
(ステップS102)取得部13は、記憶部11で記憶されている一般食材対応情報を用いて、ステップS101で受信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得する。
【0037】
(ステップS103)特定部14は、ステップS102で取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する。
【0038】
(ステップS104)送信部16は、ステップS103で特定されたレシピ情報をユーザに送信する。複数のレシピ情報が特定された場合には、例えば、レシピ情報の一覧がまず送信され、その送信に応じて選択されたレシピ情報が送信されてもよく、複数のレシピ情報が一括して送信されてもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0039】
(ステップS105)受信部12は、一般食材識別子を受信したかどうか判断する。そして、一般食材識別子を受信した場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
【0040】
(ステップS106)商品情報取得部15は、記憶部11で記憶されている商品対応情報を用いて、ステップS105で受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得する。
【0041】
(ステップS107)送信部16は、ステップS106で取得された商品情報をユーザに送信する。そして、ステップS101に戻る。なお、ステップS106において、受信された一般食材識別子に対応する商品情報を取得できなかった場合、すなわち、受信された一般食材識別子に対応する商品情報が記憶部11で記憶されていなかった場合には、選択された食材名に対応する商品情報が存在しない旨が送信されてもよい。
なお、図2のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0042】
次に、本実施の形態によるサーバ1の動作について、具体例を用いて説明する。本具体例では、情報処理端末2がスマートフォンであるとする。また、ユーザが実店舗で商品を購入する場合について主に説明する。
【0043】
本具体例では、図3で示される複数の一般食材対応情報が記憶部11で記憶されているものとする。図3において、一般食材対応情報は、商品識別子と、商品名と、一般食材識別子とを有している。商品識別子は、JANコードを含んでいる。また、JANコードがインストアマーキングされたものである場合には、商品識別子に小売識別子も含まれている。例えば、商品名「最高級佐賀牛肩ロース」に対応する商品識別子は、インストアマーキングされたJANコード「2012345...123」と、小売識別子「R001」とを含んでおり、商品名「搾りたて生醤油」に対応する商品識別子は、ソースマーキングされたJANコード「4534567...567」である。なお、本具体例では、説明の便宜上、一般食材対応情報に商品名が含まれる場合について示しているが、そうでなくてもよい。一般食材対応情報に商品名は含まれていなくてもよい。
【0044】
また、図4は、記憶部11で記憶されているレシピ情報の一例を示す図である。図4で示されるように、レシピ情報は、食材の食材名と、その食材の分量と、その食材に対応する一般食材識別子とを対応付けて含んでいてもよい。また、レシピ情報は、料理の手順を示す作り方を含んでいてもよい。なお、図4では、食材名と一般食材識別子との対応関係が分かるようになっているものとする。例えば、食材名「国産牛かたロース」と、一般食材識別子「G003」とが対応付けられていてもよい。
【0045】
また、本具体例では、図5で示される複数の商品対応情報が記憶部11で記憶されているものとする。図5で示される商品対応情報は、商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子と、その商品に関する商品情報とを含む情報である。商品情報は、実店舗で販売されている商品に関する情報であり、その商品の商品名と、その商品が販売されている店舗の名称である店舗名と、その商品の販売価格とを有している。
【0046】
まず、ユーザが情報処理端末2であるスマートフォンを携帯して実店舗に行き、レシピ情報を検索するアプリケーションを起動し、スマートフォンのカメラで商品「最高級佐賀牛肩ロース」に付与されたJANコード(バーコード)を読み取ったとする。読み取られたJANコード「2012345...123」は、インストアマーキングされたものであるため、アプリケーションは、現在位置に対応する実店舗の小売識別子「R001」を、店舗の位置と小売識別子とを対応付ける情報にアクセスすることによって取得し、インストアマーキングされたJANコードと小売識別子とを含む商品識別子をサーバ1に送信する。
【0047】
情報処理端末2から送信された商品識別子は、サーバ1の受信部12で受信され、取得部13に渡される(ステップS101)。また、受信部12は、商品識別子の送信元のアドレスを送信部16に渡す。商品識別子を受け取ると、取得部13は、その商品識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の一般食材対応情報を検索する。この場合には、図3で示される1個目の一般食材対応情報がヒットするため、その一般食材対応情報から一般食材識別子「G003」を取得して特定部14に渡す(ステップS102)。
【0048】
一般食材識別子を受け取ると、特定部14は、その一般食材識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数のレシピ情報を検索する。この場合には、図4で示されるレシピ情報などがヒットし、それらのレシピ情報が送信部16に渡されたとする(ステップS103)。レシピ情報を受け取ると、送信部16は、そのレシピ情報を、あらかじめ受信部12から受け取っていたアドレスに送信する(ステップS104)。
【0049】
サーバ1から送信されたレシピ情報は、ユーザの情報処理端末2で受信され、表示される。なお、この表示の際に、一般食材識別子は表示されなくてもよい。このようにして、ユーザは、商品「最高級佐賀牛肩ロース」を用いたレシピを知ることができ、そのレシピに応じた調理を行う場合には、他の必要な材料などを知ることもできるようになる。この場合には、ユーザは、図4で示されるレシピ情報の料理を作成することに決定したとする。そして、材料「焼き豆腐」がなかったため、それを選択したとする。すると、情報処理端末2は、選択された材料「焼き豆腐」に対応する一般食材識別子「K289」を特定してサーバ1に送信する。
【0050】
情報処理端末2から送信された一般食材識別子は、サーバ1の受信部12で受信され、商品情報取得部15に渡される(ステップS105)。また、受信部12は、一般食材識別子の送信元のアドレスを送信部16に渡す。一般食材識別子を受け取ると、商品情報取得部15は、その一般食材識別子を検索キーとして、記憶部11で記憶されている複数の商品対応情報を検索する。この場合には、図5で示される一般食材識別子「K289」を含む2個の商品対応情報がヒットするため、それらの商品対応情報に含まれる2個の商品情報を送信部16に渡す(ステップS106)。2個の商品情報を受け取ると、送信部16は、それらの商品情報を、あらかじめ受信部12から受け取っていたアドレスに送信する(ステップS107)。
【0051】
サーバ1から送信された商品情報は、ユーザの情報処理端末2で受信され、表示される。このようにして、ユーザは、「焼き豆腐」の商品名と、その「焼き豆腐」を販売している店舗の名称と、その「焼き豆腐」の価格とを知ることができる。例えば、ユーザのいる店舗の名称が「AAAスーパー」である場合には、ユーザは、その店舗において商品名「ABC焼き豆腐」の焼き豆腐が販売されていることと、その価格とを知ることができる。
【0052】
なお、情報処理端末2は、一般食材識別子と一緒に、情報処理端末2の位置情報、または情報処理端末2の位置する店舗を識別する店舗識別子をサーバ1に送信してもよい。その店舗識別子は、上記した小売識別子と同様に、情報処理端末2の位置情報に基づいて取得されてもよい。情報処理端末2の位置情報が送信された場合には、サーバ1は、その位置情報に対応する店舗の店舗識別子を特定してもよい。そして、商品情報取得部15は、受信された店舗識別子、またはサーバ1で取得された店舗識別子で識別される店舗の店舗名を含む商品情報のみを取得してもよい。この場合には、例えば、店舗名「AAAスーパー」を含む商品情報のみが情報処理端末2に送信されてもよい。このようにすることで、ユーザは、自分のいる店舗の商品情報のみを入手することができるようになる。
【0053】
また、記憶部11で記憶されている商品情報が、ネットスーパーのURLを含む場合には、サーバ1から情報処理端末2に、一般食材識別子で識別される食材を購入することができるウェブサイトのURLを含む商品情報が送信されてもよい。なお、ユーザがあるネットスーパーで買い物をしている際に特定の食材の商品を選択して、それに応じたレシピ情報を取得し、そのレシピ情報に含まれる食材名を選択したことに応じて一般食材識別子がサーバ1に送信された場合には、そのネットスーパーを識別する情報もサーバ1に送信されてもよい。そして、商品情報取得部15は、受信されたネットスーパーを識別する情報で識別されるネットスーパーに対応するURLを含む商品情報を送信してもよい。
【0054】
以上のように、本実施の形態によるサーバ1によれば、ユーザが選択した商品を使用する料理のレシピ情報を特定して送信することができる。そのため、ユーザが、レシピ情報を検索するために食材の一般名称を入力する手間を省くことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザがレシピ情報に含まれる食材名を選択したことによって、ユーザから一般食材識別子が送信された場合に、その食材名の商品に関する商品情報を送信することができる。そのため、ユーザは、その商品情報を用いて、レシピ情報に含まれる食材の商品を購入することができる。
【0055】
なお、本実施の形態において、特定部14がレシピ情報を特定する際に、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、その取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が、記憶部11で記憶されている商品情報に対応付けられているレシピ情報を特定してもよい。このようにすることで、特定されたレシピ情報がユーザの情報処理端末2に送信され、ユーザが、その送信されたレシピ情報に含まれる任意の食材名(但し、受信部12で受信された商品識別子に対応する食材名を除く)を選択したとしても、サーバ1は、その選択された食材名に対応する商品情報をユーザの情報処理端末2に送信することができるようになる。
【0056】
この場合には、特定部14は、例えば、取得部13によって取得された一般食材識別子を検索キーとしてレシピ情報を検索した際に、ヒットしたレシピ情報から、検索キーである一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子を特定し、その特定したすべての一般食材識別子にそれぞれ対応する商品情報が記憶部11で記憶されているときに、そのレシピ情報を最終的に特定したレシピ情報とし、その特定したすべての一般食材識別子の少なくともいずれかに対応する商品情報が記憶部11で記憶されていないときに、そのレシピ情報を最終的に特定したレシピ情報としなくてもよい。特定部14は、このような処理を、ヒットした各レシピ情報について行ってもよい。
【0057】
また、本実施の形態において、記憶部11で記憶されている商品情報には、通常価格の商品情報と、通常よりも安い価格である特売価格の商品情報とがあってもよい。すなわち、各商品情報は、通常価格の商品情報、または特売価格の商品情報であってもよい。なお、例えば、商品情報が通常価格の商品情報であるのか、または特売価格の商品情報であるのかを示すフラグ等の情報が商品情報に含まれていてもよく、商品情報には、通常価格に加えて特売価格が含まれていてもよい。前者の場合には、そのフラグ等の情報によって両者を区別することができ、後者の場合には、特売価格の情報が存在するかどうかによって両者を区別することができる。
【0058】
また、特定部14は、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、その取得された一般食材識別子以外のいずれかの一般食材識別子が特売価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である特売レシピ情報と、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報であって、取得された一般食材識別子以外のすべての一般食材識別子が通常価格の商品情報に対応付けられているレシピ情報である通常レシピ情報とを特定してもよい。この場合には、特売レシピ情報に含まれる食材名の少なくともいずれかは、記憶部11で記憶されている商品情報によって、特売価格であることが示されていることになる。一方、通常レシピ情報に含まれるすべての食材名(但し、受信部12で受信された商品識別子に対応する食材名を除く)は、記憶部11で記憶されている商品情報によって、通常価格であることが示されていることになる。
【0059】
そして、送信部16は、特定部14によって特定された特売レシピ情報と通常レシピ情報とを区別可能に送信してもよい。区別可能に送信するとは、送信先の情報処理端末2において、受信したレシピ情報が特売レシピ情報であるのか、通常レシピ情報であるのかを区別できるという意味である。そのため、例えば、送信部16は、レシピ情報を送信する際に、特売レシピ情報であるのか、通常レシピ情報であるのかを示すフラグ等の情報をレシピ情報に付加して送信してもよい。また、例えば、送信部16は、特売レシピ情報を送信する際に、特売レシピ情報に含まれる特売価格の商品情報に対応する一般食材識別子に特売価格である旨を示す情報を付加して送信してもよい。この場合には、特売価格である旨を示す情報が付加されている一般食材識別子を含むレシピ情報が特売レシピ情報となり、そうでないレシピ情報が通常レシピ情報となる。また、送信部16は、レシピ情報の一覧を送信する際にも、各レシピ情報が特売レシピ情報であるのか、通常レシピ情報であるのかを区別できるように送信してもよい。
【0060】
このようにすることで、例えば、情報処理端末2において、特売レシピ情報と通常レシピ情報とを区別して表示することができるようになる。例えば、情報処理端末2は、特売レシピ情報に特売のマークを付与して表示したり、特売に対応した色などの表示方法によって表示したりすることができる。そのため、情報処理端末2を操作するユーザは、送信されたレシピ情報に含まれる食材名に対応する商品が特売されているのかどうかを容易に把握することができ、例えば、料理の費用を抑えたい場合には、特売レシピ情報を選択することができる。
【0061】
また、本実施の形態において、記憶部11において、複数のグループ対応情報が記憶されていてもよい。グループ対応情報は、一般食材識別子と、その一般食材識別子によって識別される一般食材のグループを識別するグループ識別子とを対応付ける情報である。このグループ対応情報によって、一般食材識別子が複数のグループに分けられることになる。なお、このグループは、階層になっていてもよい。例えば、グループ対応情報は、図6で示されるように、一般食材識別子と、一般食材名と、第1のグループ識別子と、第2のグループ識別子とを含んでいてもよい。この場合には、第1のグループ識別子で識別されるグループが下位の階層のグループであり、第2のグループ識別子で識別されるグループが上位の階層のグループとなる。また、同じグループ識別子に対応付けられている一般食材識別子は、そのグループ識別子で識別されるグループに属する一般食材識別子となる。例えば、図6において、一般食材識別子「G003」は、第1のグループ識別子「牛ロース」、及び第2のグループ識別子「牛肉」に対応付けられているため、一般食材識別子「G003」は、第1のグループ識別子「牛ロース」で識別される下位の階層のグループと、第2のグループ識別子「牛肉」で識別される上位の階層のグループとに属することになる。また、図6において、一般食材識別子「G003」「G004」は、同じ第1のグループ識別子「牛ロース」に対応しているため、両者は同じ第1のグループに属することになる。また、図6において、一般食材識別子G001~G006は、同じ第2のグループ識別子「牛肉」に対応しているため、それらは同じ第2のグループに属することになる。
【0062】
このような場合に、特定部14は、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ないときに、その一般食材識別子に対応するグループ識別子に対応付けられている複数の一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定してもよい。このようにすることで、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報の個数が閾値より少ない場合には、取得部13によって取得された一般食材識別子と同じグループに含まれる他の一般食材識別子をも用いてレシピ情報が検索されることになり、より多くのレシピ情報をユーザに提示することができるようになる。閾値は、例えば、3個や5個、10個などに設定されていてもよい。また、閾値は、ユーザが適宜、設定できるようになっていてもよい。例えば、取得部13によって取得された一般食材識別子が「G003」である場合に、その一般食材識別子「G003」を含むレシピ情報の個数が0個や1個などのように閾値よりも少なかったとすると、特定部14は、グループ対応情報によってその一般食材識別子「G003」に対応付けられている第1のグループ識別子「牛ロース」を特定し、その特定した第1のグループ識別子「牛ロース」に対応付けられているすべての一般食材識別子「G003」「G004」を特定し、それらの特定した一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定してもよい。すなわち、特定部14は、一般食材識別子「G003」を検索キーとしてレシピ情報を特定すると共に、一般食材識別子「G004」をも検索キーとしてレシピ情報を特定することになる。
【0063】
また、下位のグループを識別する第1のグループ識別子を用いて検索キー(一般食材識別子)を増やしても、まだレシピ情報の個数が閾値より少ない場合には、特定部14は、第1のグループ識別子よりも上位のグループを識別する第2のグループ識別子を用いて検索キーとする一般食材識別子を増やしてもよい。すなわち、特定部14は、例えば、グループ対応情報によって一般食材識別子「G003」に対応付けられている第2のグループ識別子「牛肉」を特定し、その特定した第2のグループ識別子「牛肉」に対応付けられているすべての一般食材識別子G001~G006を特定し、それらの特定した一般食材識別子の少なくともいずれかを含むレシピ情報を特定してもよい。
【0064】
このように、グループ対応情報を用いて追加された一般食材識別子(上記の例の場合には、例えば、一般食材識別子「G004」など)を用いて特定されたレシピ情報は、例えば、取得部13によって取得された一般食材識別子に関連する一般食材識別子を含むレシピ情報である旨を示す情報が付加されて送信されてもよい。そして、情報処理端末2において、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報と、その一般食材識別子に関連する一般食材識別子を含むレシピ情報とが区別されて表示されてもよい。なお、両レシピ情報は同じように取り扱われてもよい。
【0065】
また、図6では、グループ対応情報に2階層のグループ識別子が含まれる場合について示しているが、これは一例であり、グループ識別子の階層は1階層であってもよく、3階層以上であってもよい。また、図6では、グループ対応情報に一般食材名も含まれる場合について示しているが、これは説明の便宜上であり、グループ対応情報に一般食材名は含まれていなくてもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、受信部12によって商品識別子が受信され、その受信された商品識別子に対応する一般食材識別子が取得部13によって取得される場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。例えば、情報処理端末2において商品識別子が特定された後に、情報処理端末2、または他のサーバ等において、その商品識別子に対応する一般食材識別子が取得され、その取得された一般食材識別子が、情報処理端末2からサーバ1に送信されてもよい。この場合には、取得部13は、ユーザが選択した商品の商品識別子に対応付けられている一般食材識別子を受信するものであってもよい。また、受信部12は商品識別子を受信しなくてもよく、サーバ1は複数の一般食材対応情報にアクセス可能でなくてもよい。ユーザが選択した商品の商品識別子に対応付けられている一般食材識別子とは、ユーザが選択した商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子のことである。また、この場合であって、サーバ1が一般食材識別子を受信しないときには、サーバ1は受信部12を備えていなくてもよい。
【0067】
また、本実施の形態では、受信部12で受信された一般食材識別子に対応する商品情報が取得されて送信される場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。その商品情報の取得や送信は行われなくてもよい。この場合には、サーバ1は商品情報取得部15を備えていなくてもよい。また、受信部12は一般食材識別子を受信しなくてもよく、送信部16は商品情報を送信しなくてもよく、サーバ1は複数の商品対応情報にアクセス可能でなくてもよい。また、この場合であって、サーバ1が商品識別子を受信しないときには、サーバ1は受信部12を備えていなくてもよい。
【0068】
また、本実施の形態では、レシピ情報において、1個の食材名に1個の一般食材識別子が対応付けられている場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。1個の食材名に複数の一般食材識別子が対応付けられていてもよい。
【0069】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0070】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0071】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0072】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0073】
また、上記実施の形態において、サーバ1に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0074】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態におけるサーバ1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、食材名と、食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセス可能なコンピュータを、ユーザが選択した商品に対応する一般食材識別子を取得する取得部、取得部によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部、特定部によって特定されたレシピ情報を送信する送信部として機能させるためのプログラムである。
【0075】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を受信する受信部、情報を送信する送信部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0076】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD-ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0077】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0078】
図7は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ1を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0079】
図7において、コンピュータシステム900は、CD-ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0080】
図8は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図8において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0081】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ1の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD-ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0082】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0083】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0084】
1 サーバ
11 記憶部
12 受信部
13 取得部
14 特定部
15 商品情報取得部
16 送信部
【要約】
【課題】ユーザが食材の一般名称を手入力しなくても、その食材を使用しているレシピ情報を特定して送信することができるサーバを提供する。
【解決手段】食材である商品を識別する商品識別子と、当該商品に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを対応付ける複数の一般食材対応情報、及び食材名と、食材名に対応する一般食材を識別する一般食材識別子とを含む複数のレシピ情報にアクセス可能なサーバ1は、ユーザが選択した商品の商品識別子を受信する受信部12と、一般食材対応情報を用いて、受信部12によって受信された商品識別子に対応する一般食材識別子を取得する取得部13と、取得部13によって取得された一般食材識別子を含むレシピ情報を特定する特定部14と、特定部14によって特定されたレシピ情報を送信する送信部16と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8