(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】UVカット環境配慮型衣類ハンガーの製造方法
(51)【国際特許分類】
A47G 25/32 20060101AFI20221222BHJP
A47G 25/40 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
A47G25/32 A
A47G25/40 A
(21)【出願番号】P 2021056933
(22)【出願日】2021-03-30
【審査請求日】2021-03-30
(31)【優先権主張番号】202010245362.2
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521133850
【氏名又は名称】▲廣▼西梧州日新塑料▲実▼▲業▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甘恵▲標▼
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201388862(CN,Y)
【文献】中国実用新案第201085430(CN,Y)
【文献】実開昭61-196681(JP,U)
【文献】実開昭59-188045(JP,U)
【文献】特開2004-137445(JP,A)
【文献】特開平10-211604(JP,A)
【文献】特開平07-079851(JP,A)
【文献】登録実用新案第3042216(JP,U)
【文献】登録実用新案第3116690(JP,U)
【文献】実公昭62-031030(JP,Y2)
【文献】韓国登録実用新案第20-0368636(KR,Y1)
【文献】中国特許出願公開第104511960(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G25/00-25/92
D06F57/00-57/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結ロッド(1)と、回転ロッド(7)と、中央ロッド(9)と、を備えたUVカット環境配慮型衣類ハンガーであって、前記連結ロッド(1)左側外壁の中央部に固定ブロック(2)が取り付けられ、かつ前記連結ロッド(1)の上方にフック部(3)が固定され、前記フック部(3)の外側が滑り止めパッド(4)で覆われ、前記フック部(3)の左端内部をスクリュー(5)が貫通し、前記スクリュー(5)の頂部にハンドル部(6)が固定され、前記回転ロッド(7)が前記連結ロッド(1)の下端に取り付けられ、前記回転ロッド(7)の下方に保護パッド(8)が取り付けられ、前記中央ロッド(9)が前記保護パッド(8)の内部に設けられ、前記中央ロッド(9)左右両端の下方に回転軸(10)が連結され、前記回転軸(10)に対して前記中央ロッド(9)とは反対側に支持ロッド(11)が連結されるUVカット環境配慮型衣類ハンガーの製造方法であって、
前記UVカット環境配慮型衣類ハンガーの
製造方法は、次のステップS1~S6を含む、
ステップS1:先に衣類ハンガー製作用木材をそれぞれ前記連結ロッド(1)、前記スクリュー(5)、前記中央ロッド(9)、前記回転軸(10)、前記支持ロッド(11)および前記位置決めブロック(14)の成形後寸法よりも大きいマルチセグメントロッドに切り出し、かつ前記支持ロッド(11)の数が2つのセグメントであり;
ステップS2:次に各マルチセグメントロッドに対し更なる切断加工処理を行い、先に前記連結ロッド(1)左側に前記固定ブロック(2)および前記位置決め溝(13)を切り出し、前記連結ロッド(1)の上端から延ばして円弧形前記フック部(3)を切り出し、前記フック部(3)の内部に穴あけ処理を施すことで、前記ねじ穴(15)を形成させ、そして前記スクリュー(5)の表面にネジ切りをし、前記スクリュー(5)の一端に前記ハンドル部(6)を切り出し、その後前記中央ロッド(9)の両端に前記ストッパ部(20)を各々切り出し、前記支持ロッド(11)の一端に前記嵌装板(18)と前記ストッパ板(19)を切り出し、他端に複数の前記凸部(12)を彫刻し;
ステップS3:切断加工後のマルチセグメントロッドに対し仕上げ磨き処理を施すことで、それらの表面を平滑化させ;
ステップS4:磨き後のマルチセグメントロッドを有機溶剤系防食剤内に浸して、有機溶剤系防食剤によってその表面に一層の前記防食層(162)を形成させ;
ステップS5:次に各前記防食層(162)の外部に一層のフルオロカーボン塗料を均一に塗布することで、前記UVカット層(161)を形成させ;
ステップS6:処理されたマルチセグメントロッドを組み立て、前記フック部(3)の外側を一層の前記滑り止めパッド(4)で覆い、前記中央ロッド(9)の外側を一層の前記保護パッド(8)で覆う、
ことを特徴とす
るUVカット環境配慮型衣類ハンガーの
製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用日用品の技術分野に関し、特に、UVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類ハンガーは、衣料を掛けるため器具であり、非特許文献1で言及されたベーシックハンガーと模様のあるハンガーが比較的珍しく、当時の衣類ハンガーは現在の衣類ハンガーと異なり、現代の衣類ハンガーの多くが引っ掛け型またはポールハンガー型が採用され、衣類は、ほぼ台襟後部をハンガーに掛けられる。衣類ハンガーの製造材料の違いにより、衣類ハンガーをプラスチック製ハンガー、スチール製ハンガー、木製ハンガー、布製ハンガーおよびベルベット製ハンガーに分けることができ、木製ハンガーを製造するため、木材が一般的に乾湿球温度18℃以下でこそ製作でき、使用前に乾燥処理を施す必要があり、資金が許されるのであれば、木材を買い占めてから自然乾燥が最適で、虫害のある木材を採用しない。木製ハンガーの輸出は、中国の商品検査法の規定によると植物検査を実施しなければならず、検査に合格してから輸出(輸入国の要求事項によれば、一部が燻蒸処理の必要がある)でき、木製ハンガーの製造プロセスが主に素体、サンドブラスト、塗装、組み立てという4大工程である。
【0003】
しかしながら従来の市販の木製ハンガーは、干す際に向きが変わらないため不便で、かつ上手く固定できず、風に飛ばされやすく、かつ表面が滑らかすぎるため、衣類も容易に滑り落ちてしまい、同時に木製材料自体の防食性とUVカットの効果が比較的低いことにより、衣類ハンガーの寿命が短くなるという問題が存在していた。このため、UVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法を提案することになった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来の市販の木製ハンガーは、干す際に向きが変わらないため不便で、かつ上手く固定できず、風に飛ばされやすく、かつ表面が滑らかすぎるため、衣類も容易に滑り落ちてしまい、同時に木製材料自体の防食性とUVカットの効果が比較的低いことにより、衣類ハンガーの寿命が短くなるという問題を解決するためのUVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明では次のような技術的手段を講じた。
連結ロッドと、回転ロッドと、中央ロッドと、を備えたUVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法であって、前記連結ロッド左側外壁の中央部に固定ブロックが取り付けられ、かつ連結ロッドの上方にフック部が固定され、前記フック部の外側が滑り止めパッドで覆われ、フック部の左端内部をスクリューが貫通し、前記スクリューの頂部にハンドル部が固定され、前記回転ロッドが連結ロッドの下端に取り付けられ、回転ロッドの下方に保護パッドが取り付けられ、前記中央ロッドが保護パッドの内部に設けられ、中央ロッド左右両端の下方に回転軸が連結され、前記回転軸に対して中央ロッドとは反対側に支持ロッドが連結される。
【0007】
好ましくは、前記固定ブロックの内部に位置決め溝が穿設され、前記スクリューの右下隅に位置決めブロックが連結され、位置決め溝と位置決めブロックとの間が互いに係わり合うという係合構造を形成する。
【0008】
好ましくは、前記フック部の左端内部にねじ穴が穿設され、ねじ穴とスクリューとの寸法がぴったりフィットし、かつスクリューとフック部との間の連結方式がねじ込み連結である。
【0009】
好ましくは、前記フック部と支持ロッドの外面に保護層が設けられ、保護層はUVカット層と、防食層と、を備え、UVカット層の材質がフルオロカーボン塗料であり、防食層の材質が有機溶剤系防食剤である。
【0010】
好ましくは、前記回転ロッドの下端外側に軸受が取り付けられ、回転ロッドは軸受を通じて中央ロッドとの間で回転構造を構成し、回転ロッドと中央ロッドとの間の回転角度が0~360°である。
【0011】
好ましくは、前記中央ロッド左右両端の上方にストッパ部が取り付けられ、ストッパ部の内側にストッパ板が配置され、ストッパ板と支持ロッドとの間の連結方式は、固結である。
【0012】
好ましくは、前記回転軸の外側に嵌装板が嵌装され、中央ロッドは回転軸を通じて嵌装板と支持ロッドとの間で回転構造を形成し、支持ロッドが中央ロッドの垂直中心線に対して左右対称に配置される。
【0013】
好ましくは、前記中央ロッドとは反対側の前記支持ロッドの天面に凸部が均一に設けられ、凸部は、支持ロッドの天面から突き出し、凸部の構造が円弧構造である。
【0014】
好ましくは、前記UVカット環境配慮型衣類ハンガーの製作方法は、次のステップS1~S6を含む。すなわち、
ステップS1:先に衣類ハンガー製作用木材をそれぞれ連結ロッド、スクリュー、中央ロッド、回転軸、支持ロッドおよび位置決めブロックの成形後寸法よりも大きいマルチセグメントロッドに切り出し、かつ支持ロッドの数が2つのセグメントであり;
ステップS2:次に各マルチセグメントロッドに対し更なる切断加工処理を行い、先に連結ロッド左側に固定ブロックおよび位置決め溝を切り出し、連結ロッドの上端から延ばして円弧形フック部を切り出し、フック部の内部に穴あけ処理を施すことで、ねじ穴を形成させ、そしてスクリューの表面にネジ切りをし、スクリューの一端にハンドル部を切り出し、その後中央ロッドの両端にストッパ部を各々切り出し、支持ロッドの一端に嵌装板とストッパ板を切り出し、他端に複数の凸部を彫刻し;
ステップS3:切断加工後のマルチセグメントロッドに対し仕上げ磨き処理を施すことで、それらの表面を平滑化させ;
ステップS4:磨き後のマルチセグメントロッドを有機溶剤系防食剤内に浸して、有機溶剤系防食剤によってその表面に一層の防食層を形成させ;
ステップS5:次に各防食層の外部に一層のフルオロカーボン塗料を均一に塗布することで、UVカット層を形成させ;
ステップS6:処理されたマルチセグメントロッドを組み立て、フック部の外側を一層の滑り止めパッドで覆い、中央ロッドの外側を一層の保護パッドで覆う。
【発明の効果】
【0015】
従来技術と比較して、本発明の有利な効果は、次の通りである。すなわち、
1.本発明は、位置決め溝が円弧形状に設けられ、位置決めブロックの半球形状とマッチして、位置決めブロックが位置決め溝を通じて固定ブロックの内部に係止することができることで、スクリューが連結ロッドとフック部を締め付けることができ、衣類ハンガー全体と物干し竿との間の接合安定性を強化し、ハンガーが風に飛ばされるのを効果的に防止でき;
2.本発明は、スクリューをねじ穴とのねじ込み結合によってフック部と連結させ、スクリューを回転させると、位置決めブロックを上下に動かせることで、連結ロッドとフック部との間の開閉・ロックを実現し、その後物干し竿から衣類ハンガーを取り外すのに利便性を提供し;
3.本発明は、フルオロカーボン塗料から成るUVカット層と有機溶剤系防食剤から成る防食層を設けることで、衣類ハンガー全体の本体素材の外部に良好な保護層を形成し、木質材料の腐食と変色を効果的に防止することで、衣類ハンガー全体の寿命を延ばし;
4.本発明は、使用者が日照方向と洗濯物の干し間隔に応じて、衣類ハンガー全体を正面干しまたは側面干しに調整することを容易にするため、回転ロッドを軸受の回転作用を利用して、中央ロッドに対する連結ロッドおよびフック部の位置角度を調整できるように設け、洗濯物の干しスペースの合理的な利用に役立ち、実用性も比較的高く;
5.本発明は、回転軸を支持ロッドと中央ロッドとの間に連結するように設け、支持ロッドを中央ロッドに対して回転や折り畳むことができ、衣類ハンガー全体が2つの形態に切り替えることができ、異なるタイプの洗濯物を干すことが便利で、凸部を設けることで支持ロッド表面の摩擦力が増し、支持ロッド表面が滑らかになりすぎるのを防ぎ、干す時洗濯物が落ちるのを効果的に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】本発明のスクリューと位置決めブロックの取り付け断面構造模式図である。
【
図4】本発明の
図2内の部位Aの部分的拡大図である。
【
図5】本発明の
図2内の部位Bの部分的拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例の図面を参照して、本発明の実施例の技術的手段を詳明確かつ完全に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例でないことは言うまでもない。本発明中の実施例に基づいて、当業者は創造性の活動をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0018】
図1~5を参照すると、UVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法であって、連結ロッド1と、固定ブロック2と、フック部3と、滑り止めパッド4と、スクリュー5と、ハンドル部6と、回転ロッド7と、保護パッド8と、中央ロッド9と、回転軸10と、支持ロッド11と、凸部12と、位置決め溝13と、位置決めブロック14と、ねじ穴15と、保護層16と、UVカット層161と、防食層162と、軸受17と、嵌装板18と、ストッパ板19と、ストッパ部20と、を備え、連結ロッド1左側外壁の中央部に固定ブロック2が取り付けられ、かつ連結ロッド1の上方にフック部3が固定され、フック部3の外側が滑り止めパッド4で覆われ、フック部3の左端内部をスクリュー5が貫通し、スクリュー5の頂部にハンドル部6が固定され、回転ロッド7が連結ロッド1の下端に取り付けられ、回転ロッド7の下方に保護パッド8が取り付けられ、中央ロッド9が保護パッド8の内部に設けられ、中央ロッド9左右両端の下方に回転軸10が連結され、回転軸10に対して中央ロッド9と反対側に支持ロッド11が連結され、固定ブロック2の内部に位置決め溝13が穿設され、スクリュー5の右下隅に位置決めブロック14が連結され、位置決め溝13と位置決めブロック14との間が互いに係わり合うという係合構造を形成し、位置決め溝13が円弧形状に設けられ、位置決めブロック14の半球形状とマッチして、位置決めブロック14が位置決め溝13を通じて固定ブロック2の内部に係止することができることで、スクリュー5が連結ロッド1とフック部3を締め付けることができ、衣類ハンガー全体と物干し竿との間の接合安定性を強化し、ハンガーが風に飛ばされるのを効果的に防止できる。
【0019】
フック部3の左端内部にねじ穴15が穿設され、ねじ穴15とスクリュー5との寸法がぴったりフィットし、かつスクリュー5とフック部3との間の連結方式がねじ込み連結であり、スクリュー5をねじ穴15とのねじ込み結合によってフック部3と連結させ、スクリュー5を回転させると、位置決めブロック14を上下に動かせることで、連結ロッド1とフック部3との間の開閉・ロックを実現し、その後物干し竿から衣類ハンガーを取り外すのに利便性を提供し;フック部3と支持ロッド11の外面に保護層16が設けられ、保護層16はUVカット層161と、防食層162と、を備え、UVカット層161の材質がフルオロカーボン塗料であり、防食層162の材質が有機溶剤系防食剤であり、フルオロカーボン塗料から成るUVカット層161と有機溶剤系防食剤から成る防食層162を設けることで、衣類ハンガー全体の本体素材の外部に良好な保護層16を形成し、木質材料の腐食と変色を効果的に防止することで、衣類ハンガー全体の寿命を延ばし;回転ロッド7の下端外側に軸受17が取り付けられ、回転ロッド7は軸受17を通じて中央ロッド9との間で回転構造を構成し、回転ロッド7と中央ロッド9との間の回転角度が0~360°であり、使用者が日照方向と洗濯物の干し間隔に応じて、衣類ハンガー全体を正面干しまたは側面干しに調整することを容易にするため、回転ロッド7を軸受17の回転作用を利用して、中央ロッド9に対する連結ロッド1およびフック部3の位置角度を調整できるように設け、洗濯物の干しスペースの合理的な利用に役立ち、実用性も比較的高い。
【0020】
中央ロッド9左右両端の上方にストッパ部20が取り付けられ、ストッパ部20の内側にストッパ板19が配置され、ストッパ板19と支持ロッド11との間の連結方式は、固結であり、回転軸10の外側に嵌装板18が嵌装され、中央ロッド9は回転軸10を通じて嵌装板18と支持ロッド11との間で回転構造を形成し、支持ロッド11が中央ロッド9の垂直中心線に対して左右対称に配置され、回転軸10を支持ロッド11と中央ロッド9との間に連結するように設け、支持ロッド11を中央ロッド9に対して回転や折り畳むことができ、衣類ハンガー全体が2つの形態に切り替えることができ、異なるタイプの洗濯物を干すことが便利であり;中央ロッド9とは反対側の支持ロッド11の天面に凸部12が均一に設けられ、凸部12は、支持ロッド11の天面から突き出し、凸部12の構造が円弧構造であり、凸部12を設けることで支持ロッド11表面の摩擦力が増し、支持ロッド11表面が滑らかになりすぎるのを防ぎ、干す時洗濯物が落ちるのを効果的に防ぐことができる。
【0021】
次のステップS1~S6を含むUVカット環境配慮型衣類ハンガーの製作方法であって、
ステップS1:先に衣類ハンガー製作用木材をそれぞれ連結ロッド1、スクリュー5、中央ロッド9、回転軸10、支持ロッド11および位置決めブロック14の成形後寸法よりも大きいマルチセグメントロッドに切り出し、かつ支持ロッド11の数が2つのセグメントであり;
ステップS2:次に各マルチセグメントロッドに対し更なる切断加工処理を行い、先に連結ロッド1左側に固定ブロック2および位置決め溝13を切り出し、連結ロッド1の上端から延ばして円弧形フック部3を切り出し、フック部3の内部に穴あけ処理を施すことで、ねじ穴15を形成させ、そしてスクリュー5の表面にネジ切りをし、スクリュー5の一端にハンドル部6を切り出し、その後中央ロッド9の両端にストッパ部20を各々切り出し、支持ロッド11の一端に嵌装板18とストッパ板19を切り出し、他端に複数の凸部12を彫刻し;
ステップS3:切断加工後のマルチセグメントロッドに対し仕上げ磨き処理を施すことで、それらの表面を平滑化させ;
ステップS4:磨き後のマルチセグメントロッドを有機溶剤系防食剤内に浸して、有機溶剤系防食剤によってその表面に一層の防食層162を形成させ;
ステップS5:次に各防食層162の外部に一層のフルオロカーボン塗料を均一に塗布することで、UVカット層161を形成させ;
ステップS6:処理されたマルチセグメントロッドを組み立て、フック部3の外側を一層の滑り止めパッド4で覆い、中央ロッド9の外側を一層の保護パッド8で覆う。
【0022】
動作原理:この種のUVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法について、まずハンドル部6を反時計回りに回転させると、ハンドル部6がスクリュー5を回転させ、スクリュー5とねじ穴15との間にねじ作用を発生し、スクリュー5をフック部3の左側から徐々に緩めて、位置決めブロック14を位置決め溝13の内部から抜け出させ、フック部3と連結ロッド1との間に大きな隙間を作り、次にフック部3を物干し竿に掛け、滑り止めパッド4を物干し竿と接触させ、そして上記の逆方向に動作させることにより、位置決めブロック14を固定ブロック2内部の位置決め溝13の中に再度係入させることで、衣類ハンガー全体を物干し竿にロックさせ、次に上着を支持ロッド11上に掛け、滑り止めのため、上着を凸部12に接触させ、2つのセグメントの支持ロッド11の外端部は力を受けて押し下げられ、同時にストッパ部20がストッパ板19を止めて、ストッパ板19の上昇を防止し、支持ロッド11の安定性を維持し、このとき連結ロッド1を回転させ、連結ロッド1が回転ロッド7を軸受17内部で回転させることで、中央ロッド9および支持ロッド11に対するフック部3の干し角度を調整し、小さな洗濯物を干させる場合、2つのセグメントの支持ロッド11の外端部を力強く押し下げることで、支持ロッド11が嵌装板18を回転軸10に対して回転させ、ストッパ板19が上昇してストッパ部20を越えることで、支持ロッド11を中央ロッド9の下方に折りたたませ、このとき洗濯物を中央ロッド9および保護パッド8に掛けて干してよい。衣類ハンガー全体の木製部分がUVカット層161および防食層162の保護層16処理を施すことで、より防食性や耐久性を持つので、UVカット環境配慮型衣類ハンガーおよびその製作方法の使用過程を完了する。
【0023】
本発明の実施例を例示および描写してきたが、当業者にとって本発明の原理および精神から逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変化、修正、置換および変形を行うことができることが理解されたい。本発明の実施範囲は、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその同等物によって限定される。
【符号の説明】
【0024】
10 回転軸
1 連結ロッド
11 支持ロッド
12 凸部
13 位置決め溝
14 位置決めブロック
15 ねじ穴
16 保護層
161 UVカット層
162 防食層
17 軸受
18 嵌装板
19 ストッパ板
20 ストッパ部
2 固定ブロック
3 フック部
4 滑り止めパッド
5 スクリュー
6 ハンドル部
7 回転ロッド
8 保護パッド
9 中央ロッド