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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】検査装置及び検査プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221222BHJP
【FI】
A63F7/02 330
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018243726
(22)【出願日】2018-12-26
(65)【公開番号】P2020103460
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】518092230
【氏名又は名称】株式会社イワタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002103
【氏名又は名称】弁理士法人にじいろ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 崇裕
【審査官】大井 夕希奈
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-055034(JP,A)
【文献】特開2015-149996(JP,A)
【文献】特開2015-062578(JP,A)
【文献】特開2008-008708(JP,A)
【文献】特開2008-043560(JP,A)
【文献】特開2016-158935(JP,A)
【文献】特許第6250913(JP,B1)
【文献】特開平05-184718(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象とする遊技機に対して予め設定された検査シーケンスに従って動作させる検査シーケンス制御部と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機を撮影して動画データを発生する撮影部と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の振動を検出して振動時間変化を表す振動データを発生する振動検出部と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の音響を検出して音響時間変化を表す音響データを発生する音響検出部と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の温度を検出して温度時間変化を表す温度データを発生する温度検出部と、
前記動画データをもとに前記遊技機の動作異常を検出する第1の検出処理、前記振動データをもとにした動作異常を検出する第2の検出処理、前記音響データをもとにした動作異常を検出する第3の検出処理、及び前記温度データをもとにした動作異常を検出する第4の検出処理を実行する処理部と、
前記第1乃至第4の検出処理の結果を出力する出力部とを具備する検査装置。
【請求項2】
前記検査シーケンス制御部は、検査対象とする第1遊技機と第2遊技機に対して、前記検査シーケンスに従って並行に動作させ、
前記撮影部は、前記検査シーケンスに従って動作する前記第1遊技機と前記第2遊技機とを単一の画角内で撮影する位置に配置され、
前記処理部は、前記動画データをもとに前記第1遊技機と前記第2遊技機のそれぞれについて個別に動作異常を検出すると共に、前記第1遊技機と前記第2遊技機のそれぞれに対応する前記振動データ、前記音響データ、前記温度データをもとに、前記第1遊技機と前記第2遊技機のそれぞれについて動作異常を検出し、
前記出力部は、前記第1遊技機と前記第2遊技機についての検出結果を同時に出力する、請求項1記載の検査装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記第1遊技機と前記第2遊技機についての検出結果を、表示装置の一画面に表示させる、請求項2記載の検査装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記第1乃至第4の検出処理のうち少なくとも2種の検出結果をもとに、前記遊技機の動作異常を検出する請求項1記載の検査装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記第1の検出処理において、前記動画データから前記検査シーケンスの時間軸上における複数の基準時刻にそれぞれ対応する複数の静止画像を抽出し、前記静止画像を前記基準時刻にそれぞれ対応する正常静止画像に対して比較することにより前記遊技機の動作異常を検出する請求項1記載の検査装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記第2の検出処理と前記第3の検出処理において、前記振動データと前記音響データのそれぞれの前記検査シーケンスの間における全体の変化をもとに動作異常を検出する請求項1記載の検査装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記第2の検出処理と前記第3の検出処理において、前記振動データと前記音響データのそれぞれに対して予め設定された設定値を越える変化がある場合に、動作異常ありと判定する請求項1または請求項6記載の検査装置。
【請求項8】
前記処理部は、前記検査シーケンスに従って前記遊技機が正常動作している場合の温度変化を示すマスタ温度データをもとに、前記マスタ温度データが示す温度変化と前記温度データが示す温度変化との差をもとに動作異常を検出する請求項1記載の検査装置。
【請求項9】
コンピュータを、
検査対象とする遊技機に対して予め設定された検査シーケンスに従って動作させる検査シーケンス制御手段と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の動画データを入力する手段と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の振動時間変化を表す振動データを入力する手段と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の音響時間変化を表す音響データを入力する手段と、
前記検査シーケンスに従って動作する前記遊技機の温度時間変化を表す温度データを入力する手段と、
前記動画データをもとに前記遊技機の動作異常を検出する第1の検出処理、前記振動データをもとにした動作異常を検出する第2の検出処理、前記音響データをもとにした動作異常を検出する第3の検出処理、及び前記温度データをもとにした動作異常を検出する第4の検出処理を実行する手段と、
前記第1乃至第4の検出処理の結果を出力する手段として機能させるための検査プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機の動作を検査する検査装置及び検査プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、弾球遊技機は、遊技盤において様々な表示が可能なディスプレイを設け、ディスプレイが設けられていない領域に、例えば入賞口、始動口、普通電動役物などを設けている。弾球遊技機は、遊戯の実行中において、ディスプレイにおける表示内容やランプの点灯/点滅を変化させ、また電動役物などを動作させる。遊技者は、遊技球を入賞させようとする入賞口、始動口、普通電動役物の位置や変動に合わせて、ハンドルの回動量を変更することで遊技球の発射速度を加減して、ガイドレールの先端部から遊技球を供給する。
【0003】
一般に、遊技機の製造現場における遊技機の動作検査は、遊技機の動作を検査作業員が目視確認に頼っている。従って、検査員が動作と外観より異常を検出できなければ、合格基準を満たしていると判断される。
【0004】
しかしながら、遊技機の動作の目視確認ではその信頼性が低いと言わざるを得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
目的は、遊技機の動作検査の精度を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る検査装置は、検査対象とする遊技機に対して予め設定された検査シーケンスに従って動作させる検査シーケンス制御部と、検査シーケンスに従って動作する遊技機を撮影して動画データを発生する撮影部と、検査シーケンスに従って動作する遊技機の振動を検出して振動時間変化を表す振動データを発生する振動検出部と、検査シーケンスに従って動作する遊技機の音響を検出して音響時間変化を表す音響データを発生する音響検出部と、検査シーケンスに従って動作する遊技機の温度を検出して温度時間変化を表す温度データを発生する温度検出部と、動画データをもとに遊技機の動作異常を検出する第1検出処理、振動データをもとにした動作異常を検出する第2検出処理、音響データをもとにした動作異常を検出する第3検出処理、及び温度データをもとにした動作異常を検出する第4検出処理を実行する処理部と、第1乃至第4検出処理の結果を出力する出力部とを具備する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画像を用いた動作異常の検出と共に、振動、音、熱を利用した動作異常の検出を連携して実行することにより、動作検査の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る検査装置の構成を示すブロック図。
図2】検査装置による検査対象とする遊技機3の外観の一例を示す斜視図。
図3】遊技機に対して検査する様子の一例を示す図。
図4】検査装置の表示装置に表示される検査結果画面の一例を示す図。
図5】検査結果情報の表示例を示す図。
図6】検査装置による検査処理を開始する前の検査準備の手順を示すフローチャート。
図7】本実施形態における検査装置による検査処理を示すフローチャート
図8】遊技機に対して予め設定された検査シーケンスの概略を示す図。
図9】本実施形態における動画検査の流れを説明するための図。
図10】振動検査のためのマスタ振動データの概念を示す図。
図11】振動検査のための実測振動データの概念を示す図。
図12】温度検査のためのマスタ温度時間変動データと実測温度時間変動データの概念を示す図。
図13】複数の動作検査において動作異常と検出された時間の対応関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る検査装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態における検査装置は、弾球遊技機(いわゆるパチンコ機)などの遊技機の製造時において、その動作異常の有無を判定する動作検査をするためのものである。
【0011】
図1に示すように、検査装置1は、例えばコンピュータが有するデバイスが実装されているものとする。検査装置1は、装置全体を制御するCPU(処理部)11と、CPU11が実行する検査プログラムや作業用のデータを記憶するメモリ13(例えば、RAM、ROMを含む)と、動作検査をするための各種データを記憶する不揮発性の記憶装置15と、検査結果などの各種情報を表示する表示装置17(例えばLCD(Liquid Crystal Display)等)と、利用者による操作に応じて各種データを入力する入力装置19(タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイスなど)とを有する。
【0012】
また、検査装置1は、CPU11の制御のもとで、検査対象とする複数の遊技機3,5に対して、予め決められた設定された検査シーケンスに従って動作させるシーケンス装置21(検査シーケンス制御部)が設けられている。シーケンス装置21は、複数の遊技機3,5とインタフェース(I/F)22を介して接続され、複数の遊技機3,5に対して並行して、例えば同じ動作を同じタイミングで実行させる。
【0013】
記憶装置15には、動作検査をするためのデータとして、例えば検査シーケンスデータ、検査プログラムコード、マスタ画像データセット、マスタ振動データ、マスタ音響データ、マスタ温度時間変動データ等が予め記憶される。また、記憶装置15には、検査データ入力装置10から入力される動作検査のための検査データが記憶される。
【0014】
検査データ入力装置10は、遊技機3,5の動作状況を示す検査データを入力するためのもので、例えば振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27、カメラ29を含む。この場合、検査データとしては、振動検査のための振動データ、音響検査のための音響データ、温度検査のための温度データ、動画検査のための動画データが含まれる。
【0015】
振動センサ23は、遊技機3,5に対する振動検査をするための振動データを出力する。振動データは、例えば時間経過に伴って変化する振動の時間変化を表す。振動センサ23は、遊技機3,5のそれぞれに対して、少なくとも1つが装着される。振動センサ23は、例えば遊技機3,5の全体の振動を検出するために筐体に装着される他、遊技機3,5を構成する振動を発生させる部品等に装着される。
【0016】
温度センサ25は、遊技機3,5に対する温度検査をするための温度データを出力する。温度データは、例えば時間経過に伴って温度が変化する温度時間変化を表す。温度センサ25は、遊技機3,5のそれぞれに対して、少なくとも1つが設けられる。温度センサ25は、接触式あるいは非接触式の何れであっても良い。例えば接触式の温度センサ25は、遊技機3,5を構成する熱を発生させる部品、例えば役物などを動かすためのアクチュエータやモータ、電子回路部品などに装着される。また非接触式の温度センサ25は、部品等から放射される赤外線を計測し、その赤外線量から温度を測定するもので、遊技機3,5を構成する熱を発生させる部品の近くに設けられる。
【0017】
マイクロフォン27は、遊技機3,5に対する音響検査をするための音響データを出力する。音響データは、例えば時間経過に伴って変化する音の音響レベル(強度)及び周波数の音響時間変化を表す。マイクロフォン27は、遊技機3,5のそれぞれに対して、少なくとも1つが装着される。振動センサ23は、例えば遊技機3,5の全体から発生される音を検出するために筐体近傍に設けられる他、遊技機3,5を構成する音を発生させる部品等の近傍に装着される。
【0018】
カメラ29は、遊技機3,5に対する動画検査をするための動画データを出力する。動画データは、検査対象とする複数の遊技機3,5を撮影した動画(順番付けされた複数の静止画像の群)を表す。検査時にはカメラ29は、遊技機3,5を単一の画角内で撮影する位置に設置される。
【0019】
なお、図1では、検査データ入力装置10は、検査装置1の構成に含まれるとしているが、検査装置1とは別に設けられていても良い。この場合、検査装置1には、検査データ入力装置10(振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27、カメラ29)からの検査データを入力するための入力部(入力端子など)が設けられる。
【0020】
CPU11は、検査プログラムコードに基づく検査処理を実行し、検査データ入力装置10から入力される検査データ(動画データ、振動データ、音響データ、温度データ)に対して、記憶装置15に記憶された動作検査をするための各種データをもとに遊技機3,5の異常判定を行う。
【0021】
なお、記憶装置15に記憶される検査シーケンスデータは、CPU11により検査処理を実行する際に、検査対象とする遊技機3,5に対して、動作検査をするための予め設定された一連の動作を実行させるためのデータである。CPU11は、検査処理の実行時に、検査シーケンスデータに基づいて、シーケンス装置21により遊技機3,5を動作させる。
【0022】
マスタ画像データセットは、検査処理における動画検査において、動画データをもとに異常判定をするための複数の静止画像を示すマスタ画像データからなるデータである。マスタ画像データセットは、検査シーケンスに従って正常に動作している、遊技機3,5と同機種の遊技機を撮影して得られた動画データ(順番付けされた複数の静止画像のセット)又はそれから抽出された複数の静止画像のセットであり、それら静止画像には動画検査の検査開始タイミングに対応する開始画像と、検査終了タイミングに対応する終了画像を示すマスタ画像データが含まれる。検査対象とする動画データは、マスタ画像データセットとの比較により異常動作が判定される。
【0023】
マスタ振動データは、検査処理における振動検査において、振動データをもとに異常判定をするためのデータである。マスタ振動データは、検査シーケンスに従って正常に動作している、遊技機3,5と同機種の遊技機から検出した振動の時間変化、それのエンベロープ、マスタスペクトラムである。検査対象とする振動データは、マスタ振動データとの比較により異常とする振動の発生が検出される。
【0024】
マスタ音響データは、検査処理における音響検査において、音響データをもとに異常判定をするためのデータである。マスタ音響データは、検査シーケンスに従って正常に動作している、遊技機3,5と同機種の遊技機から検出した音響の時間変化、それのエンベロープ、マスタスペクトラムである。検査対象とする音響データは、マスタ音響データとの比較により異常とする音の発生が検出される。
【0025】
マスタ温度時間変動データは、検査処理における温度検査において、温度データをもとに異常判定をするためのデータである。マスタ温度時間変動データは、検査シーケンスに従って正常に動作している、遊技機3,5と同機種の遊技機から検出した温度の時間変化である。検査対象とする温度データは、同温度データが示す変動(実測温度時間変動)のパターンとの比較により異常とする熱の発生が検出される。
【0026】
図2は、検査装置1による検査対象とする遊技機3の外観の一例を示す斜視図である。なお、遊技機5は、遊技機3と同様に構成されているものとして説明を省略する。
【0027】
遊技機3の表面(盤面)には、例えば、ディスプレイ3A、電動役物3B、ランプC(3C1,3C2,3C3)など、遊技中に変化する複数の部品が実装されている。例えば、ディスプレイには、遊技の進行に合わせて様々な画像(動画像、静止画像)が表示される。また、ランプは、遊技の進行が各種延出のために点灯あるいは点滅される。電動役物は、例えば遊技の状況に応じて、役物の種類に応じた所定の動作をする。なお、遊技機3に実装される部品は、図2に示すものに限るものではなく、遊技機毎に任意の種類、配置、数が設けられる。
【0028】
また、遊技機3の筐体外周面には、筐体内に装着された振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27からの検査データを出力するためのピックアップ端子23P,25P,27Pが設けられる。
【0029】
図2に示す例では、遊技機3の筐体上面に、振動データ出力用のピックアップ端子23P、音響データ出力用のピックアップ端子25P、温度データ出力用のピックアップ端子27Pが設けられている。また、遊技機3の筐体側面に、同様にしてピックアップ端子23P,25P,27Pが設けられている。
【0030】
例えば、温度データ出力用のピックアップ端子27Pは、遊技機3の筐体内の部品(熱の発生源とする部品)に装着された温度センサ25と接続される。従って、検査装置1とピックアップ端子27Pとを接続することで、検査装置1は、温度センサ25からの温度データを入力することができる。その他のピックアップ端子23P,25Pについても同様にして、それぞれに対応するセンサが接続される。
【0031】
なお、ピックアップ端子23P,25P,27Pは、検査時に装着されるセンサの数や位置に応じて、検査装置1の筐体に対して任意の数を、任意の位置に設けることができる。
【0032】
図3は、遊技機3,5に対して検査する様子の一例を示す図である。
【0033】
図3に示すように、動作検査の対象とする遊技機3,5は、動作状態が同時に確認できるように、表面を同じ方向に向けて設置される。カメラ29は、遊技機3,5の正面に設置され、遊技機3,5の両方を単一の画角内で撮影するように撮影範囲が設定される。
【0034】
また、図3には図示していないが、遊技機3,5には、それぞれ振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27が装着される。カメラ29、振動センサ23、温度センサ25及びマイクロフォン27は、それぞれ検査装置1の本体(図示せず)と接続される。検査装置1は、検査データを入力して記憶装置15に記憶させる。
【0035】
図4は、検査装置1の表示装置17に表示される検査結果画面の一例を示す図である。
【0036】
検査結果画面には、正常な遊技機を撮影したマスタ画像17Aと、検査対象とする遊技機3,5を撮影した検査画像17Bが、同じ画面に並べて表示される。検査画像17Bには、遊技機3に対応する17B1と遊技機5に対応する17B2が表示され、それぞれに対応する検査結果情報17C(17C1,17C2)が表示される。
【0037】
図5は、検査結果情報17Cの表示例を示す図である。
【0038】
検査結果情報17Cには、例えば検査対象項目17D、判定結果17E、詳細ボタン17Fが含まれる。検査対象項目17Dは、例えば検査内容を示す項目、「動画検査」「振動検査」「音響検査」「温度検査」が一覧表示される。判定結果17Eは、検査対象項目17Dの各項目に対応する検査結果として、正常として判定されたことを示す「OK」、あるいは異常ありとして判定されたことを示す「NG」が表示される。詳細ボタン17Fは、検査の詳細を表示させる指示を入力するためのボタンである。詳細ボタン17Fは、例えば検査結果として異常あり(「NG」)と判定された検査項目について入力操作が有効とする。表示装置17に対する操作に応じて、CPU11は、異常と判定された内容を示す詳細な情報を表示装置17において表示させる。詳細な情報としては、異常ありとして判定されたセンサの装着位置(センサの識別情報)、あるいはセンサを装着した部品名、異常ありと判定された状況を示すカメラ29によって撮影された動画あるいは静止画などがある。動画あるいは静止画を表示する場合には、マスタ画像の同じタイミングにおける動画あるいは静止画を表示させて、両者を比較できるようにしても良い。
【0039】
次に、本実施形態における検査装置1による検査動作について説明する。
【0040】
図6は、検査装置1による検査処理を開始する前の検査準備の手順を示すフローチャート、図7は、本実施形態における検査装置1による検査処理を示すフローチャートである。
【0041】
まず、検査準備では、振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27が、検査対象とする遊技機3,5のそれぞれに対して装着される(ステップS01)。また、振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27は、例えばピックアップ端子23P,25P,27Pを介して検査装置1と接続される。センサの装着位置(センサの識別情報)、あるいはセンサを装着した部品名については、例えば入力装置19の操作によって入力され、記憶装置15に予め記憶されるものとする。この情報は、動作異常が検出された場合に、動作異常が検出された検査データを出力したセンサあるいはセンサが装着された部品を識別する際に参照される。
【0042】
次に、各センサが装着された遊技機3,5は、図3に示すように、検査台にセットされる(ステップS02)。検査台の前方には、検査台にセットされた遊技機3,5を含む範囲が撮影範囲となるように設定されたカメラ29が配置されている。
【0043】
次に、検査装置1のシーケンス装置21を、遊技機3,5のそれぞれの制御ユニット(図示せず)に接続する(ステップS03)。すなわち、制御信号用ケーブルが検査装置1のインタフェース(I/F)22と遊技機3,5の制御ユニットとの間に接続される。遊技機3,5の制御ユニットは、制御信号用ケーブルを通じて入力される制御信号に応じて、各部を動作させることができる。
【0044】
次に、検査装置1による検査処理について説明する。
【0045】
前述したように検査準備がされた後、検査装置1は、検査処理の実行指示が入力されることに応じて、検査プログラムコードに基づく検査処理を開始する。
【0046】
CPU11は、検査シーケンスデータに基づいて、シーケンス装置21を通じて遊技機3,5に対して予め設定された一連の動作を開始させる。また、CPU11は、検査シーケンスに従って遊技機3,5が動作される間において、カメラ29により撮影される動画の動画データを記憶装置15を記憶させると共に、遊技機3,5に装着された振動センサ23、温度センサ25、マイクロフォン27から入力される検査データ(振動データ、温度データ、音響データ)を記憶装置15に記憶させる(ステップS04)。
【0047】
CPU11は、記憶装置15に記憶される検査データに対して、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査を並行して実行する(ステップS05~S08)。
【0048】
ここで、本実施形態における動画検査の一例について説明する。
【0049】
図8は、遊技機3,5に対して予め設定された検査シーケンスの概略を示す図である。図8に示すように、検査シーケンスでは、検査開始のタイミング(t start)における動作(開始動作)を基準として、時間t1,t2,…,tm,…,t endが経過したタイミングにおける動作状態が定義されている。(t end)は、検査終了のタイミングを示す。すなわち、時間t1,t2,…,tm,…において検査対象とする動作を実行させて、時間t1,t2,…,tm,…において抽出される静止画像について正常な動作状態にあるか否かを判定する。
【0050】
各タイミングにおける動作状態としては、例えばランプC(3C1,3C2,3C3)の点灯/点滅、電動役物3Bの動作、ディスプレイ3Aにおける表示内容などが定義されている。また、熱の発生源とする部品に対しては、温度が上昇するまでに比較的時間を要する場合には、図8に示す検査シーケンスにおいて、複数の時間に渡って継続して動作されるものとする。なお、時間t1,t2,…,tmは、一定間隔であっても良いし、検査動作の内容に応じて、それぞれ時間が異なっていても良い。
【0051】
図9は、本実施形態における動画検査の流れを説明するための図である。
【0052】
CPU11は、動画データから時間t1,t2,…,tmよりも短い間隔で画像をサンプリングして、サンプリング静止画像40を生成する。CPU11は、動画データの検査開始のタイミング(t start)を検出するため、タイミング(t start)に対応する開始画像を示すマスタ画像データをもとに、サンプリング静止画像40を検索する。CPU11は、開始画像に該当するサンプリング静止画像が検索されると、この検索されたサンプリング静止画像を検査シーケンスの開始タイミング(t start)として設定する。
【0053】
CPU11は、検査シーケンスの開始タイミング(t start)を基準として、サンプリング静止画像40から時間t1,t2,…,tm,t endに該当する検査対象静止画像41を抽出する。検査対象静止画像41には、開始像I(t start)、画像I(t1)、画像I(t2),…,画像I(tm)、…、終了画像I(t end)が含まれる。
【0054】
CPU11は、検査対象静止画像41から検査対象とする画像I(tn)42を順次セットし、検査対象とする画像I(tn)に対応するタイミング(tn)に対応するマスタ画像データ(マスタ画像(tn))をもとに動作異常を検出する。
【0055】
図9に示すように、検査対象とする画像I(tn)42には、2つの遊技機3,5に対応する画像が含まれている。このため、CPU11は、画像I(tn)42から遊技機3に対応する画像(以下、左側画像IL(tn))と遊技機5に対応する画像(以下、右側画像IR(tn))とを分離する分離処理を実行する。
【0056】
次に、CPU11は、左側画像IL(tn)と右側画像IR(tn)に対して、それぞれ個別に誤動作判定43,44を行う。
【0057】
CPU11は、誤動作判定43において、左側画像IL(tn)と時刻(tn)に対応するマスタ画像(tn)との差分を表す差分画像を抽出するための差分処理を実行する。
【0058】
すなわち、CPU11は、差分処理により生成される時刻(tn)の左側差分画像について、画素値判定用の予め設定された閾値以上の画素値を有する残存画素数NRP(tn)を計数する。そして、CPU11は、残存画素数NRP(tn)と誤動作判定用の予め設定された閾値とを比較する比較処理を実行する。この結果、CPU11は、残存画素数NRP(tn)が閾値以上である場合、タイミング(tn)における動作において異常が発生しているものと判定し、残存画素数NRP(tn)が閾値未満である場合、タイミング(tn)における動作が正常であると判定する。
【0059】
CPU11は、動画検査において動作異常があると判定された場合、判定結果とする動作異常を示すデータと共に、検査の詳細を表示させるためのデータを記憶装置15に記憶させる(ステップS09)。検査の詳細を表示させるためのデータには、例えば動作異常が発生したタイミング(tn)、タイミング(tn)における左側画像IL(tn)、タイミング(tn)を含む予め設定された時間分(例えば10秒)を含む動画データが含まれる。すなわち、図4に示す検査結果情報17Cにおいて、詳細ボタン17Fの操作により検査の詳細表示が指示された場合に、異常動作と判定された静止画像(左側画像IL(tn))、あるいは異常動作の発生前後を含む動画を表示できるようにする。
【0060】
同様にして、CPU11は、誤動作判定44において、右側画像IR(tn)と時刻(tn)に対応するマスタ画像(tn)をもとに、前述した左側画像IL(tn)と同様の処理を実行する。詳細な説明については省略する。
【0061】
こうして、動画検査では、カメラ29によって撮影された動画をもとに、外観より判定できる動作異常を検出することができる。検査装置1は、カメラ29によって単一の画角内で動画が撮影された複数の遊技機3,5について、それぞれに対応する左側画像IL(tn)と右側画像IR(tn)をもとに個別に誤動作判定43,44を実行することができる。従って、検査準備のための作業を複数の遊技機3,5に対してまとめて実行して、検査処理に移行できるので、作業負担を軽減すると共に、検査時間の短縮を図ることができる。
【0062】
次に、本実施形態における振動検査の一例について説明する。
【0063】
図10(A)は、振動検査のために記憶装置15に予め記憶されるマスタ振動データの概念を示す図である。マスタ振動データは、遊技機3,5が正常に動作している場合に発生する振動を示すデータである。図10(A)は、検査シーケンスに従って正常に動作した場合に遊技機3,5から検出される振動の振幅変化を表すマスタ振動時間変化と、マスタ振動時間変化に対応するマスタ振動エンベロープを示している。図10(B)は、マスタ振動エンベロープをもとに生成されるマスタ振動スペクトラムを示す図である。
【0064】
図11(A)は、検査シーケンスに従い遊技機3,5が制御されている間に振動センサ23から入力される振動データが示す振動の振幅変化を表す実測振動時間変化と、実測振動時間変化に対応する実測振動エンベロープを示している。図11(B)は、実測振動エンベロープをもとに生成される実測振動スペクトラムを示す図である。
【0065】
CPU11は、マスタ振動スペクトラムと実測スペクトラムとを比較して、その差が予め設定された閾値以上である場合に異常動作が発生していると判定する。すなわち、マスタ振動スペクトラムと実測振動スペクトラムとを用いることにより、検査対象とする検査シーケンスにより制御されている間における全体の変化をもとに異常検出を行うことができる。
【0066】
CPU11は、振動検査において動作異常があると判定された場合、判定結果とする動作異常を示すデータと共に、検査の詳細を表示させるためのデータを記憶装置15に記憶させる(ステップS10)。検査の詳細を表示させるためのデータには、例えば動作異常と判定された振動データを出力した振動センサ23の装着位置(センサの識別情報)、あるいはセンサを装着した部品名などを含めるようにしても良い。
【0067】
また、CPU11は、検査対象とする間における全体の変化をもとに異常検出するだけでなく、異常動作したタイミングを識別できる振動計算を実行するようにしても良い。すなわち、CPU11は、マスタ振動エンベロープと実測エンベロープとを、例えば予め設定された時間毎に比較して、その差が予め設定された閾値以上である場合に、比較対象とする時間において異常動作が発生していると判定する。CPU11は、異常動作が発生している判定した場合、検査の詳細を表示させるためのデータとして、異常が発生した時間を示すデータを記憶装置15に記憶させる。さらに、CPU11は、異常が発生していると判定された時間を含む予め設定された時間分(例えば10秒)の振動データを記憶させる。
【0068】
なお、前述した説明では、1つの振動センサ23から入力された振動データに対する振動検査について説明しているが、遊技機3,5に対して、それぞれ複数の振動センサ23が装着されている場合には、それぞれの振動センサ23から入力された振動データについて同様の処理を実行する。
【0069】
また、CPU11は、複数の振動センサ23から入力された振動データの判定結果の組み合わせに基づいて、異常動作の有無を判定するようにしても良い。例えば、1つの振動センサ23から入力された振動データについての判定結果だけでは異常動作と判定せず、隣接して装着された振動センサ23から入力された振動データについての判定結果が同時に異常動作と判定した場合に、異常動作が発生していると判定する。
【0070】
こうして、振動検査では、振動センサ23によって入力された振動データをもとに、動作異常を検出することができる。
【0071】
次に、本実施形態における音響検査について説明する。
【0072】
音響検査は、前述した振動検査と同様にして実行されるものとして詳細な説明を省略する。CPU11は、音響検査において、遊技機3,5が正常に動作している場合に発生する音響変化を示すマスタ音響データ(マスタ音響エンベロープ、マスタ音響スペクトラム)と、検査シーケンスに従い遊技機3,5が制御されている間にマイクロフォン27から入力される音響データ(実測音響エンベロープ、実測音響スペクトラム)との比較によって異常動作を検出する。
【0073】
CPU11は、音響検査においても動作異常があると判定された場合、判定結果とする動作異常を示すデータと共に、検査の詳細を表示させるためのデータを記憶装置15に記憶させる(ステップS11)。
【0074】
次に、本実施形態における温度検査について説明する。
【0075】
図12は、温度検査のために記憶装置15に予め記憶されるマスタ温度時間変動データと、検査シーケンスに従い遊技機3,5が制御されている間に温度センサ25から入力される実測温度時間変動データの概念を示す図である。
【0076】
CPU11は、マスタ温度時間変動データと実測温度時間変動データとを、例えば予め設定された時間毎に比較して、その差が予め設定された閾値以上である場合に、比較対象とする時間において異常動作が発生していると判定する。CPU11は、異常動作が発生している判定した場合、検査の詳細を表示させるためのデータとして、異常が発生した時間を示すデータを記憶装置15に記憶させる(ステップS12)。さらに、CPU11は、異常が発生していると判定された時間を含む予め設定された時間分(例えば10秒)の温度データを記憶させる。
【0077】
こうして、CPU11は、記憶装置15に記憶された検査データに対する、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査について終了すると(ステップS13、Yes)、検査結果を表示装置17において表示させる(ステップS10)。
【0078】
CPU11は、例えば図4に示すように、検査結果画面を表示させる。CPU11は、例えば、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査の全てにおいて異常動作が検出されなかった場合に、検査対象とする遊技機3,5について検査合格と判定する。
【0079】
また、CPU11は、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査の何れかに異常動作が検出された場合には、検査結果情報17C(17C1,17C2)において異常ありとして判定されたことを示す「NG」を表示させる。また、CPU11は、検査結果として異常あり(「NG」)と判定された検査項目に対応する詳細ボタン17Fが操作された場合、各検査時(ステップS09~S12)に、記憶装置15に記憶されたデータをもとにした詳細表示をする。
【0080】
これにより、何れの動作検査において異常が検出されただけでなく、どのような動作異常であるか(異常発生箇所、異常発生時の状況など)を容易に確認することができる。
【0081】
なお、前述した説明では、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査のそれぞれについて個々に動作異常を検出しているが、複数の検査のうち何れかの組み合わせの検査結果をもとに異常検出をするようにしても良い。この場合、記憶装置15には、複数の検査の組み合わせに基づく異常動作の判定のためのデータが予め記憶されているものとする。
【0082】
図13は、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査により動作異常と検出された時間の対応関係を示す図である。例えば、図13では、動作検査により検出される動作異常E11、振動検査により検出される動作異常E21、音響検査により検出される動作異常E31が同じタイミングで発生している。また、温度検査により動作異常E41が検出されている間に、振動検査により動作異常E22が発生している。また、振動検査により検出される動作異常E23、音響検査により検出される動作異常E32が同じタイミングで発生している。
【0083】
このように、複数の動作検査において同時に異常が検出されている場合、CPU11は、動作異常が検出された検査シーケンスのタイミング(何れの部品が駆動されている動作状態であるか)、異常動作が検出された検査処理の組み合わせなどに基づいて、記憶装置15に記憶された複数の検査の組み合わせに基づく異常動作の判定のためのデータを参照して、異常の発生箇所を推定して検査結果画面において表示させる。
【0084】
これにより、より詳細に、どのような動作異常であるか(異常発生箇所、異常発生時の状況など)を容易に確認することができる。
【0085】
なお、前述した説明では、動画検査、振動検査、音響検査、温度検査を並行して実行するとしているが、各検査を任意の順番で実行しても良い。この場合、各検査の検査結果を検査シーケンスのタイミングと対応づけて記憶することにより、各検査における検査結果を図13に示すように関連付けることができる。
【0086】
本実施形態における検査装置1では、動画像を用いた動作異常の検出と共に、振動、音、熱を利用した動作異常の検出を連携して実行することにより、精度の高い動作検査と設計品質の向上に繋げることができる。
【0087】
以上、具体例に基づき、本発明の一実施形態に係る検査装置1を説明したが、本発明の実施形態としては、上述した動作を実現する方法又は検査プログラムの他、検査プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。検査装置1に実装されるコンピュータは、記録媒体に記憶された検査プログラムをインストールし、この検査プログラムをCPUにより実行することで、前述した各種処理(機能)を実現することができる。
【0088】
また、検査プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行される検査プログラムコード等のアプリケーション検査プログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれる検査プログラムモジュール等の形態であっても良い。
【0089】
さらに、検査プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装されたCPUやDSPによってその全部または一部が実施される構成とすることもできる。
【0090】
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
【0091】
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、又は類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
【0092】
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
【符号の説明】
【0093】
1…検査装置、10…検査データ入力装置、11…CPU、13…メモリ、15…記憶装置、17…表示装置、19…入力装置、21…シーケンス装置、23…振動センサ、24…温度センサ、27…マイクロフォン、29…カメラ、23P,24P,37P…ピックアップ端子。
図1
図2
図3
図4
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図6
図7
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図10
図11
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図13