IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼市飲之源科技有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図1
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図2
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図3
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図4
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図5
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図6
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図7
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図8
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図9
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図10
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図11
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図12
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図13
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図14
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図15
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図16
  • 特許-両用型製粉機及びその稼働方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】両用型製粉機及びその稼働方法
(51)【国際特許分類】
   B02C 2/10 20060101AFI20221222BHJP
   A47J 43/046 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
B02C2/10 C
A47J43/046
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021512228
(86)(22)【出願日】2019-09-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2019107332
(87)【国際公開番号】W WO2020177299
(87)【国際公開日】2020-09-10
【審査請求日】2021-03-02
(31)【優先権主張番号】201910161100.5
(32)【優先日】2019-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520354979
【氏名又は名称】深▲せん▼市飲之源科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ELEMEX TECHNOLOGY, LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、アレックス
(72)【発明者】
【氏名】劉 紅金
【審査官】長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108543565(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0308141(US,A1)
【文献】特開2017-123977(JP,A)
【文献】国際公開第2012/026471(WO,A1)
【文献】米国特許第04135672(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0106262(US,A1)
【文献】特開2006-326119(JP,A)
【文献】登録実用新案第3189966(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第102728444(CN,A)
【文献】中国実用新案第202893409(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0276527(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02C 1/00- 7/18
B02C 9/00-11/08
B02C 13/00-13/31
B02C 15/00-17/24
B02C 18/00-18/38
B02C 19/00-25/00
A47J 42/00-44/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バレル本体に固接される研削ヘッド、研削ヘッドと回転可能に接続されるスリーブを含むバレル部を備え、
前記研削ヘッドが前記スリーブ内に嵌接され、前記研削ヘッドとスリーブの間に材料を収納するための収納室が囲まれて形成され、前記バレル本体の上端に外部駆動部材が取り外し可能に接続される接続構造が設けられ、
手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドと対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕し、自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、バレル本体が外部駆動部材により駆動されて回転されて、研削ヘッドを駆動し、前記スリーブと前記研削ヘッドが対向して駆動し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕し、
前記バレル本体の下端に、接続ベースが前記バレル本体と一体で回転可能に接続され、
前記接続ベースの下端に、固定台座が回転可能に接続され、
前記接続構造は、ロックスイッチを備え、
前記ロックスイッチは、前記外部駆動部材を挟持したり離したりするための2つの係止片を備え、
前記バレル本体の中に接続支持体が設けられ、前記接続支持体と前記研削ヘッドが研削ヘッド回転軸を介して接続され、前記接続支持体に穴部が設けられ、前記ロックスイッチが前記穴部の中に配置され、
前記研削ヘッド回転軸の下端に研削ヘッドとスリーブとの間の隙間を調整するための調整構造が接続され、前記調整構造は研削ヘッド回転軸に嵌設される調整スプリング、及び前記研削ヘッド回転軸に接続されるコントローラを備え、前記調整スプリングが前記研削ヘッドと前記接続支持体の間にあり、前記コントローラが前記研削ヘッドの下方にある、
ことを特徴とする両用型製粉機。
【請求項2】
前記研削ヘッドは円形台を備え、前記円形台に突起が設けられることを特徴とする請求項に記載の両用型製粉機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の両用型製粉機の稼働方法であって、
手動粉砕を行う必要がある場合、手動でバレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、前記調整構造を介して所定の隙間に設定された研削ヘッドとスリーブの間で材料を粉砕し、
自動粉砕を行う必要がある場合、前記バレル本体は、開閉可能な前記ロックスイッチを介して外部駆動部材と接続され、外部駆動部材により駆動されてバレル本体を回転させ、研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、前記調整構造を介して所定の隙間に設定された研削ヘッドとスリーブの間で材料を粉砕することを備えることを特徴とする両用型製粉機の稼働方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号201910161100.5(出願日:2019年3月4日)の中国特許出願を基礎としてその優先権を主張するが、当該出願のすべての内容は、ここで全体的に本願に取り込まれる。
【0002】
(技術分野)
本出願は製粉機に関し、さらに具体的に言えば、両用型製粉機及びその稼働方法に関する。
【背景技術】
【0003】
実際に使用される製粉機、パルプ製造機は、スチールミルやサンドミルに関係なく、いずれも可動式研削板と静止式研削板の間の研削圧力によって、材料をますます細かくするため、機器の生産効率と研削後の材料の細かさは可動式研削板と静止式研削板の合致性に依存する。
【0004】
従来の製粉機は一般的に手動粉砕又は自動粉砕を行い、手動粉砕の場合、粉砕後の粉末が細かく、粉砕の速度を自由に制御できるが、稼働効率が低い欠点があり、自動粉砕の場合、粉砕の効率が高いが、コストが高い欠点があり、現在では、手動粉砕と自動粉砕という2つのモードを同時に実現する製粉機がないため、ユーザの様々なニーズを同時に対応できない。
【0005】
そのため、手動粉砕を実現すると共に、駆動部材と組み合わせて自動製粉機を形成し、手動と自動という2つのモードを合わせて利用して、ユーザの様々なニーズに対応できる製粉機を設計する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、従来技術の欠陥を克服して、両用型製粉機及びその稼働方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために、本出願は下記の技術的解決手段を用いる。両用型製粉機であって、バレル本体に固接される研削ヘッド、研削ヘッドと回転可能に接続されるスリーブを含むバレル部を備え、前記研削ヘッドが前記スリーブ内に嵌接され、前記研削ヘッドとスリーブの間に材料を収納するための収納室が囲まれて形成され、前記バレル本体の上端に外部駆動部材に接続される接続構造が設けられ、手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドと対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕し、自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、バレル本体が外部駆動部材により駆動されて回転されて、研削ヘッドを駆動し、前記スリーブと前記研削ヘッドが対向して駆動し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕する。
【0008】
さらに前記接続構造は接続柱を備え、前記接続柱はボスを備え、前記ボスの上端に円錐台が設けられ、前記円錐台の底面の直径は前記ボスの横断面の直径より大きい。
【0009】
さらに前記接続構造はさらに第1凹溝を備え、前記接続柱は前記第1凹溝の中にある。
【0010】
さらに前記バレル本体の中に伝動支持体が設けられ、前記伝動支持体に接続棒が設けられ、前記研削ヘッドが接続棒に接続される。
【0011】
さらに前記研削ヘッドは円形台本体及び複数の研削板を備え、複数の前記研削板が前記円形台本体の下端面の周りに間隔をおいて配置され、前記円形台本体の中に接続棒を挿設するための挿入溝が設けられ、前記円形台本体の下端面が内へ凹んで調整溝を形成し、調整スプリングが前記調整溝の中に嵌設される。
【0012】
さらに前記バレル部はさらに固定フレームを備え、前記固定フレームに位置決め柱が設けられ、前記スリーブに位置決め溝が設けられ、前記位置決め柱が前記位置決め溝の中に嵌められる。
【0013】
さらに前記接続構造はロックスイッチを備え、前記ロックスイッチは外部駆動部材を挟持するための2つのボルトを備える。
【0014】
さらに前記バレル本体の中に接続支持体が設けられ、前記接続支持体と前記研削ヘッドが研削ヘッド回転軸を介して接続され、前記接続支持体の中に第2貫通溝が設けられ、前記ロックスイッチが前記第2貫通溝の中に配置される。
【0015】
さらに前記研削ヘッド回転軸の下端に研削ヘッドとスリーブとの間の隙間を調整するための調整構造が接続され、前記調整構造は研削ヘッド回転軸に嵌設される調整スプリング、及び前記研削ヘッド回転軸に接続されるコントローラを備え、前記調整スプリングが前記研削ヘッドと前記接続支持体の間にあり、前記コントローラが前記研削ヘッドの下方にある。
【0016】
本出願は両用型製粉機の稼働方法をさらに提供し、
手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉砕することと、
自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、外部駆動部材により駆動されてバレル本体を回転させ、研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉砕することを備える。
【発明の効果】
【0017】
本出願は従来技術に比べて、下記の有益な効果がある。本出願はバレル本体に接続構造を設置することにより、接続構造を介して外部駆動部材に接続し、バレル部を単独で利用して、手動粉砕を実現できると共に、バレル部と外部駆動部材を組み合わせて自動製粉機を形成し、バレル本体の回転を利用して、研削ヘッドとスリーブを対向して稼働させることも実現でき、手動粉砕と自動粉砕の2つのモードを同時に実現して、ユーザの様々なニーズに対応できる。
【0018】
次に図面と具体的な実施例を合わせて本出願をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
ここで説明される添付図面は本発明をよりよく理解するために提供され、本発明の一部を構成する。本発明を不当に限定するものではない。
【0020】
図1】本出願の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の三次元構造図である。
図2】本出願の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の分解構造図である。
図3】本出願の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の断面構造図である。
図4】本出願の具体的な実施例により提供される研削ヘッドの三次元構造図である。
図5】本出願の具体的な実施例により提供されるスリーブの三次元構造図である。
図6】本発明の具体的な実施例により提供される伝動フレームの三次元構造図である。
図7】本発明の具体的な実施例により提供される固定フレームの三次元構造図である。
図8】本発明の具体的な実施例により提供されるバレル本体の三次元構造図である。
図9】本出願の他の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の三次元構造図である。
図10】本出願の他の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の分解構造図である。
図11】本出願の他の具体的な実施例により提供される両用型製粉機の断面構造図である。
図12】本出願の他の具体的な実施例により提供される接続支持体の三次元構造図である。
図13】本出願の他の具体的な実施例により提供される研削ヘッドの三次元構造図である。
図14】本出願の他の具体的な実施例により提供されるスリーブの三次元構造図である。
図15】本出願の他の具体的な実施例により提供される接続ベースの三次元構造図である。
図16】本出願の具体的な実施例により提供される固定台座の三次元構造図である。
図17】本出願の具体的な実施例により提供されるロックスイッチの三次元構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願の実施例の図面を通して、本願の実施例における技術手段を明確かつ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、単に本願の実施例の一部に過ぎず、すべてではない。本願の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業を付さなくても為したすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0022】
なお、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、用語「含む」および「含有」は、記載された特徴、全体、ステップ、操作、要素及び/又は構成要素の存在を示すが、1つまたは複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、構成要素及び/又はその集合の存在または追加を排除しない。
【0023】
また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的だけのものであって、本願を限定することを意図していないということを理解すべきである。本願明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「1」、「1」および「この」は、文脈で他の状況が明確に指定されていない限り、複数形を含むことを意味する。
【0024】
本明細書および特許請求の範囲で使用されている用語「および/または」は、関連してリストされた項目のうちの1つまたは複数の任意の組み合わせおよび可能なすべての組み合わせを意味し、これらの組み合わせを含むこともさらに理解されるべきである。
【0025】
図1~17に示される具体的な実施例において、本実施例により提供される両用型製粉機は、室内又は室外に適用され、手動粉砕と自動粉砕を含む2つのモードを実現し、ユーザの様々なニーズに対応できる。
【0026】
該両用型製粉機はバレル部を備え、バレル部はバレル本体10、20に固接される研削ヘッド12、27と、研削ヘッド12、27と回転可能に接続されるスリーブ15、26を備え、研削ヘッド12、27がスリーブ15、26内に嵌接され、研削ヘッド12、27とスリーブ15、26の間に材料を収納するための収納室が囲まれて形成され、バレル本体10、20の上端に外部駆動部材に接続される接続構造が設けられ、手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体10、20を回転させ、バレル本体10、20が研削ヘッド12、27を回転させて駆動し、スリーブ15、26が研削ヘッド12、27と対向して稼働し、材料を研削ヘッド12、27とスリーブ15、26の間で粉末状に粉砕し、自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、バレル本体10、20が外部駆動部材により駆動されて回転されて、研削ヘッド12、27を回転させて駆動し、スリーブ15、26と研削ヘッドが対向して駆動し、材料を研削ヘッド12、27とスリーブ15、26の間で粉末状に粉砕する。
【0027】
手動粉砕構造に加えて接続構造を設置することにより、外部駆動部材に接続され、外部駆動部材により動力を提供し、自動粉砕モードに切り替え、容易に切り替え可能であり、且つ実用性が高い。
【0028】
図1から図8に示されるように、両用型製粉機の1つの実施例を提供し、該実施例において、接続構造は接続柱を備え、前記接続柱はボス102を備え、前記ボス102の上端に円錐台103が設けられ、前記円錐台103の底面の直径は前記ボス102の横断面の直径より大きい。ボス102と円錐台103の間に段差が形成され、この時、外部駆動部材はロックスイッチ付きの駆動部材であってもよく、ロックスイッチを介して接続柱と係合され、駆動部材を起動して、該製粉機に動力源を提供することができ、そのほか、該接続柱を設置し、且つボス102と円錐台103の間に段差を形成することにより、ロックスイッチを接続柱に掛けることができる。
【0029】
接続柱がロックスイッチに挿入される時、ロックスイッチの中央部に初めて接触すると、ロックスイッチの1対のボルトで接続柱を係止することにより、製粉機を外部駆動部材と組み合わせて一体化し、完全な自動製粉機を実現できる。接続柱がロックスイッチの中でさらに前へ進み、ロックスイッチの中央部に再び接触すると、ロックスイッチの1対のボルトが接続柱をリリースするため、製粉機が外部駆動部材と分離し、外部駆動部材が他の材料を収納する製粉機と組み合わせて、同じステップを行い、他の自動製粉機を形成することができ、このようにして、外部駆動部材を1つの動作のみで切り替えることができ、容易で快適である。且つ、外部駆動部材に接続されていない製粉機は手動製粉機とされてもよい。
【0030】
そのほか、図1図8に示されるように、接続構造はさらに第1凹溝101を備え、接続柱は第1凹溝101の中にある。外部駆動部材に柱体を設置し、それを第1凹溝101内に挿設して、中央部と周辺部を接続する安定的な接続構造を形成し、且つ外部駆動部材に案内の作用を発揮することができる。
【0031】
図6に示されるように、バレル本体10内に伝動支持体11が設けられ、伝動支持体11に接続棒111が設けられ、研削ヘッド12が接続棒111に接続される。バレル本体10の回転を通して伝動支持体11を回転させて駆動し、研削ヘッド12が接続棒111に接続されるため、研削ヘッド12が伝動支持体11の回転に伴って回転する。
【0032】
好ましくは、伝動支持体11の外周にフランジ112が設けられ、上記バレル本体10に係止溝が設けられ、フランジ112が係止溝内に挿設され、伝動支持体11とバレル本体10との接続を実現し、さらに、バレル本体10の回転で伝動支持体11を回転させて駆動することを実現する。
【0033】
好ましくは、上記接続棒111の下端に研削ヘッド12とスリーブ15の間の隙間を調整するための調整構造が螺接され、調整構造は調整棒14、調整棒14に嵌設される調整スプリング141を備え、調整スプリング141が研削ヘッドの中に嵌設される。
【0034】
調整棒14を回転させ、上へ移動させ、調整棒14が調整スプリング141を圧着することにより、研削ヘッドを上へ移動させ、研削ヘッドとスリーブとの間の隙間が狭くなり、粉砕後の粉末サイズが小さくなり、調整棒14を回転させて、下へ移動させ、調整棒14が調整スプリング141を圧着する力が弱くなり、研削ヘッドが下へ移動し、研削ヘッドとスリーブとの間の隙間が広くなり、したがって、粉砕後の粉末サイズが大きくなる。
【0035】
そのほか、図4に示されるように、上記研削ヘッド12は円形台本体121及び複数の研削板122を備え、複数の前記研削板122が円形台本体121の下端面の周りに間隔をおいて配置され、円形台本体121の中に接続棒111を挿設するための挿入溝123が設けられ、円形台本体121の下端面が内へ凹んで調整溝124を形成し、調整スプリング141が調整溝124の中に嵌設される。研削板122とスリーブ15の嵌合を通して、材料を研削して粉砕し、粉末化を実現する。
【0036】
本実施例において、上記接続棒111は直方体の形状であり、他の実施例において、上記接続棒111はさらに他の形状、例えば十二面体にしてもよく、挿入溝123の形状は接続棒111の形状に一致して、取り付けやすい。
【0037】
さらに、図5図7に示されるように、上記バレル部はさらに固定フレーム13を含み、固定フレーム13に位置決め柱131が設けられ、スリーブ15に位置決め溝151が設けられ、位置決め柱131が位置決め溝151の中に嵌設され、固定フレーム13が制御構造に接続される。
【0038】
材料を収納する時に、スリーブ15と固定フレーム13及び伝動支持体11の間に密閉空間が形成され、他の異物が混入しにくく、材料の純粋さを確保できる。
【0039】
図9から図17に示されるように、両用型製粉機の他の実施例において、図17に示されるように、該接続構造はロックスイッチ31を備え、ロックスイッチ31は外部駆動部材を挟持するための2つのボルトを備える。この時、外部駆動部材は接続柱が付けられ、それにより、ボルトを利用して接続柱を挟持することができる。該接続柱は構造上、前の実施例の接続柱の構造に一致する。
【0040】
1つの実施例において、図11図12に示されるように、上記バレル本体20内に接続支持体が設けられ、接続支持体と研削ヘッド27は研削ヘッドの回転軸23を介して接続され、接続支持体に第2凹溝213が設けられる。外部駆動部材を利用して接続構造を回転させ、接続構造は接続支持体を回転させて駆動し、接続支持体は研削ヘッドの回転軸23を介して研削ヘッド27を回転させ、したがって、自動粉砕の操作を行う。
【0041】
1つの実施例において、図10図12に示されるように、接続支持体の中に第2貫通溝212が設けられ、第2貫通溝212の中にロックスイッチ31が設けられる。
【0042】
ロックスイッチ31を利用して制御構造とバレル部の接続を実現し、制御構造でバレル部を駆動して研削の操作を実行させる。
【0043】
具体的に、図12に示されるように、上記接続支持体は第1接続支持体21及び第2接続支持体22を備え、該バレル本体20に取り付け孔が設けられ、該取り付け孔の中に補強リング201が設けられ、第1接続フレーム21の上端に補強ループが設けられ、該補強ループが補強リング201に接続され、上記第2凹溝213が第1接続フレーム21に設置され、第2貫通溝212が第1接続フレーム21を貫通し、且つ第1接続フレーム21が第2接続フレーム22に接続され、第2接続フレーム22の下端に延長柱223が下へ延在し、該延長柱223の中に回転軸挿入溝が設けられ、該研削ヘッド回転軸23が回転軸挿入溝の中に嵌設され、さらに、第1接続フレーム21が回転する時、第1接続フレーム21が第2接続フレーム22を回転させて駆動し、第2接続フレーム22が回転して研削ヘッド回転軸23を回転させて駆動し、さらに研削ヘッド27を回転させ、したがって自動粉砕の操作を行い、構造がコンパクトで、伝動過程は安定的である。
【0044】
そのほか、具体的に、該第1接続フレーム21の上端に案内溝がさらに設けられ、該案内溝が第1凹溝101に隣接して配置され、バレル本体と外部駆動部材を組み合わせる時、力を入れて押し、外部駆動部材と接続構造を係合させ、且つ案内溝は研削ヘッド27を稼働させて駆動することに役に立ち、バレル本体20が回転できるが、上下移動できず、したがって、バレル本体20が時計回りに回転して稼働する時、研削ヘッド27も時計回りに回転して稼働できる。
【0045】
そのほか、第1接続フレーム21の下端に挿入柱214及びフック211がさらに設けられ、第2接続フレーム22に挿入孔221と係止溝222が設けられ、該挿入柱214が挿入孔221の中に挿設され、フック211が係止溝222の中に係止され、したがって、第1接続フレーム21と第2接続フレーム22の接続を実現する。
【0046】
1つの実施例において、図10に示されるように、研削ヘッド回転軸23の下端に研削ヘッド27とスリーブ26の間の隙間を調整するための調整構造が接続され、調整構造は研削ヘッド回転軸23に嵌設される調整スプリング24及び研削ヘッド回転軸23に接続されるコントローラ28を備え、調整スプリング24が研削ヘッド27と接続支持体の間に配置され、コントローラ28は研削ヘッド27の下方に配置される。具体的に、該調整スプリング24は研削ヘッド27と第2接続フレーム22との間にある。
【0047】
該研削ヘッド回転軸23にねじ山が設けられ、コントローラ28を回転した後に固定することに役に立つ。
【0048】
1つの実施例において、図13に示されるように、該研削ヘッド27は円形台271を備え、該円形台271に突起272が設けられる。
【0049】
コントローラ28を回転させ、上へ移動させ、コントローラ28が調整スプリング24を圧着することにより、研削ヘッド27を上へ移動させ、研削ヘッド27とスリーブ26との間の隙間が狭くなり、粉砕後の粉末サイズが小さくなり、コントローラ28を回転させて、下へ移動させ、コントローラ28が調整スプリング24を圧着する力が弱くなり、研削ヘッド27が下へ移動し、研削ヘッド27とスリーブ26との間の隙間が広くなり、したがって、粉砕後の粉末サイズが大きくなる。
【0050】
1つの実施例において、図15図16に示されるように、バレル本体20の下端に接続ベース25が接続され、接続ベース25に第1貫通孔253が設けられ、研削ヘッド27が第1貫通孔253の中に嵌設され、スリーブ26の上端が第1貫通孔253の中に嵌接され、接続ベース25の下端に固定台座29が接続され、固定台座29の中に第1貫通溝が設けられ、第1貫通溝の両側に第1係止ブロック291が設けられ、スリーブ26の外周に切り欠き261が設けられ、第1係止ブロック291が切り欠き261の中に係止される。
【0051】
そのほか、該スリーブ26の中に研削溝が設けられ、該研削ヘッド27がスリーブ26の研削溝内に嵌設される。
【0052】
具体的に、バレル本体20の内側壁に第2係止ブロックが設けられ、接続ベース25に接続溝251が設けられ、該第2係止ブロックが接続溝251の中に係止されて、バレル本体20と接続ベース25の接続を実現し、接続ベース25を利用してスリーブ26、研削ヘッド27及びバレル本体20を一体化して独立構造を形成する。
【0053】
そのほか、バレル本体20と接続ベース25の組み立てに役に立つように、バレル本体20の中に規制レバーが設けられ、該接続ベース25に規制溝254が設けられ、該規制レバーが規制溝254の中に嵌められて、位置決めの作用を発揮する。
【0054】
1つの実施例において、図15に示されるように、該接続ベース25の外周に環状溝252が設けられ、該固定台座29の中に凸部292が設けられ、該凸部292が環状溝252の中に嵌設されて、接続ベース25と固定台座29の接続を実現し、切り欠き261と第1係止ブロック291の嵌合により、スリーブ26の固定状態を実現し、研削ヘッド27が時計回りに回転して稼働し、研削ヘッド27の突起272が材料を研削ヘッド27とスリーブ26との間の隙間の広さに一致する粉末に粉砕し、粉末が隙間から落下し、したがって、粉末化の目的を達成する。且つ、接続ベース25と固定台座29及びスリーブ26の間に密閉空間が形成され、他の異物が混入しにくく、材料の純粋さを確保できる。
【0055】
具体的に、上記第1貫通溝の中に規制リング293が設けられ、該規制リング293が第1係止ブロック291の下方にあり、スリーブ26を取り付ける時に位置決めする作用を発揮する。
【0056】
上記2つの実施例において、接続柱を製粉機に配置し、ロックスイッチを外部駆動部材に配置し、或いは、ロックスイッチを製粉機に配置し、接続柱を外部駆動部材に配置する。2つの実施例のロックスイッチの構造が一致し、接続柱の構造も一致する。
【0057】
上記両用型製粉機は、バレル本体10、20に接続構造を設置することにより、接続構造を介して外部駆動部材に接続し、バレル部10、20を単独で利用して、手動粉砕を実現できると共に、バレル部と外部駆動部材を組み合わせて自動製粉機を形成し、バレル本体10、20の回転を利用して、研削ヘッド12、27とスリーブ15、26を対向して稼働させることも実現でき、手動粉砕と自動粉砕の2つのモードを同時に実現して、ユーザの様々なニーズに対応できる。
【0058】
そのほか、本実施例は両用型製粉機の稼働方法をさらに提供し、
手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体10、20を回転させ、バレル本体10、20が研削ヘッド12、27を回転させて駆動し、前記スリーブ15、26が前記研削ヘッド12、27に対向して稼働し、材料を研削ヘッド12、27とスリーブ15、26の間で粉砕することと、
自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、外部駆動部材により駆動されてバレル本体10、20を回転させ、研削ヘッド12、27を回転させて駆動し、前記スリーブ15、26が前記研削ヘッド12、27に対向して稼働し、材料を研削ヘッド12、27とスリーブ15、26の間で粉砕することを備える。
【0059】
なお、当業者であれば、上記両用型製粉機の稼働方法の具体的な実現過程は、前述両用型製粉機の実施例における対応する説明を参考にすることができ、説明の簡潔さのため、ここで省略することははっきり了解される。
【0060】
以上は、本発明の好適な実施例であり、発明に対しあらゆる形式上の限定をしない。当業者が上記実施例に基づいて様々な同等な変更や改良を加えることができ、特許請求の範囲内に為す同等な変化や修飾は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0061】
(付記)
(付記1)
バレル本体に固接される研削ヘッド、研削ヘッドと回転可能に接続されるスリーブを含むバレル部を備え、
前記研削ヘッドが前記スリーブ内に嵌接され、前記研削ヘッドとスリーブの間に材料を収納するための収納室が囲まれて形成され、前記バレル本体の上端に外部駆動部材に接続される接続構造が設けられ、
手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドと対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕し、自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、バレル本体が外部駆動部材により駆動されて回転されて、研削ヘッドを駆動し、前記スリーブと前記研削ヘッドが対向して駆動し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉末状に粉砕することを特徴とする両用型製粉機。
【0062】
(付記2)
前記接続構造は接続柱を備え、前記接続柱はボスを備え、前記ボスの上端に円錐台が設けられ、前記円錐台の底面の直径は前記ボスの横断面の直径より大きいことを特徴とする付記1に記載の両用型製粉機。
【0063】
(付記3)
前記接続構造はさらに第1凹溝を備え、前記接続柱は前記第1凹溝の中にあることを特徴とする付記2に記載の両用型製粉機。
【0064】
(付記4)
前記バレル本体の中に伝動支持体が設けられ、前記伝動支持体に接続棒が設けられ、前記研削ヘッドが接続棒に接続されることを特徴とする付記1から3のいずれか一つに記載の両用型製粉機。
【0065】
(付記5)
前記研削ヘッドは円形台本体及び複数の研削板を備え、複数の前記研削板が前記円形台本体の下端面の周りに間隔をおいて配置され、前記円形台本体の中に接続柱を挿設するための挿入溝が設けられ、前記円形台本体の下端面が内へ凹んで調整溝を形成し、前記調整スプリングが前記調整溝の中に嵌設されることを特徴とする付記4に記載の両用型製粉機。
【0066】
(付記6)
前記バレル部はさらに固定フレームを備え、前記固定フレームに位置決め柱が設けられ、前記スリーブに位置決め溝が設けられ、前記位置決め柱が前記位置決め溝の中に嵌められることを特徴とする付記5に記載の両用型製粉機。
【0067】
(付記7)
前記接続構造はロックスイッチを備え、前記ロックスイッチは外部駆動部材を挟持するための2つのボルトを備えることを特徴とする付記1に記載の両用型製粉機。
【0068】
(付記8)
前記バレル本体の中に接続支持体が設けられ、前記接続支持体と前記研削ヘッドが研削ヘッド回転軸を介して接続され、前記接続支持体の中に第2貫通溝が設けられ、前記ロックスイッチが前記第2貫通溝の中に配置されることを特徴とする付記7に記載の両用型製粉機。
【0069】
(付記9)
前記研削ヘッド回転軸の下端に研削ヘッドとスリーブとの間の隙間を調整するための調整構造が接続され、前記調整構造は研削ヘッド回転軸に嵌設される調整スプリング、及び前記研削ヘッド回転軸に接続されるコントローラを備え、前記調整スプリングが前記研削ヘッドと前記接続支持体の間にあり、前記コントローラが前記研削ヘッドの下方にあることを特徴とする付記8に記載の両用型製粉機。
【0070】
(付記10)
手動粉砕を行う必要がある場合、バレル本体を回転させ、バレル本体が研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉砕することと、
自動粉砕を行う必要がある場合、接続構造を介して外部駆動部材と接続され、外部駆動部材により駆動されてバレル本体を回転させ、研削ヘッドを回転させて駆動し、前記スリーブが前記研削ヘッドに対向して稼働し、材料を研削ヘッドとスリーブの間で粉砕することを備えることを特徴とする両用型製粉機の稼働方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17