(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-21
(45)【発行日】2023-01-04
(54)【発明の名称】頭髪スタイルの視覚化を支援する方法、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221222BHJP
A45D 44/00 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
G06Q50/10
A45D44/00 A
(21)【出願番号】P 2022131406
(22)【出願日】2022-08-19
【審査請求日】2022-08-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000126676
【氏名又は名称】株式会社アデランス
(74)【代理人】
【識別番号】100108006
【氏名又は名称】松下 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】山本 宗明
(72)【発明者】
【氏名】小菅 俊彦
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-204265(JP,A)
【文献】特開2002-058535(JP,A)
【文献】特開2002-083318(JP,A)
【文献】特開2019-028731(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/10
A45D 44/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置が実行する方法であって、
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、1以上の前記撮影画像及び前記対象者モデルの少なくとも一方に基づいて、前記対象者の顔の特徴及び前記対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ前記対象者の外観に関連する特徴情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴情報に基づいて、前記対象者の外観に適した頭髪スタイルを判定する工程と、
前記情報処理装置が、判定された前記頭髪スタイルに基づいて、判定された前記頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも前記仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する工程と
、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルが示す前記仮想対象者の頭髪の特徴と、取得された前記特徴情報が示す前記対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段の中から、前記対象者の頭髪スタイルを前記仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程と、
前記情報処理装置が、選択された前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程とを有し、
前記特徴情報を取得する工程は、前記対象者の頭髪の特徴として、前記対象者の頭部において脱毛が生じている脱毛部分に関する脱毛情報を取得することを含み、
前記特徴差情報を取得する工程は、取得された前記脱毛情報と、取得された前記仮想対象者モデルとに基づいて、前記対象者の頭部における前記脱毛部分の毛量と、前記仮想対象者の頭部において前記脱毛部分に対応する部分の毛量との違いに関する毛量差情報を取得することを含み、
前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程は、取得された前記毛量差情報に基づいて1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択することを含む、
方法。
【請求項2】
前記情報処理装置が、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について、前記毛量差情報が示す前記対象者の毛量と前記仮想対象者の毛量との違いに基づいて、前記頭髪スタイル変更手段により前記仮想対象者の毛量が前記対象者において再現される度合いを示す再現度を取得する工程を有し、
前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程は、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について取得された前記再現度に関する情報を表示することを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置が実行する方法であって、
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、1以上の前記撮影画像及び前記対象者モデルの少なくとも一方に基づいて、前記対象者の顔の特徴及び前記対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ前記対象者の外観に関連する特徴情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴情報に基づいて、前記対象者の外観に適した頭髪スタイルを判定する工程と、
前記情報処理装置が、判定された前記頭髪スタイルに基づいて、判定された前記頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも前記仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する工程と
、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルが示す前記仮想対象者の頭髪の特徴と、取得された前記特徴情報が示す前記対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段の中から、前記対象者の頭髪スタイルを前記仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程と、
前記情報処理装置が、選択された前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程と、
前記情報処理装置が、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について、前記特徴差情報が示す前記対象者の頭髪の特徴と前記仮想対象者の頭髪の特徴との違いに基づいて、前記頭髪スタイル変更手段によって前記仮想対象者の頭髪の特徴が前記対象者の頭髪において再現される度合いを示す再現度を取得する工程とを有し、
前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程は、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について取得された前記再現度に関する情報を表示することを含む、
方法
【請求項4】
対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置が実行する方法であって、
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、1以上の前記撮影画像及び前記対象者モデルの少なくとも一方に基づいて、前記対象者の顔の特徴及び前記対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ前記対象者の外観に関連する特徴情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴情報に基づいて、前記対象者の外観に適した頭髪スタイルを判定する工程と、
前記情報処理装置が、判定された前記頭髪スタイルに基づいて、判定された前記頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも前記仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する工程と
、
前記対象者の外観に影響を与え得る属性情報であって、前記対象者の性別、年齢、身長、体型、及び、ファッションに関する好みの少なくとも1つを含んだ属性情報を取得する工程とを有し、
前記対象者の頭髪スタイルを判定する工程は、取得された前記属性情報と取得された前記特徴情報とに基づいて頭髪スタイルの判定を行うことを含み、
複数の前記仮想対象者モデルが予め準備されており、
複数の前記仮想対象者モデルの各々は、予め定められた複数の頭髪スタイルの1つに分類されており、
複数の前記仮想対象者モデルの各々は、前記特徴情報の少なくとも一部と前記属性情報の少なくとも一部とに対応付けられており、
前記対象者の頭髪スタイルを判定する工程は、前記予め定められた複数の頭髪スタイルの中から、前記対象者の外観に適した1以上の頭髪スタイルを選択することを含み、
前記仮想対象者モデルを取得する工程は、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの各々について、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記特徴情報と、取得された前記特徴情報との類似の度合いを示す特徴類似度を取得する工程と、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの各々について、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記属性情報と、取得された前記属性情報との類似の度合いを示す属性類似度を取得する工程と、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの中から、前記特徴類似度及び前記属性類似度に基づいて、前記対象者に比較的近い外観を持つ1以上の前記仮想対象者モデルを選択する工程とを含む、
方法。
【請求項5】
前記特徴類似度を取得する工程は、取得された前記特徴情報に含まれる前記対象者の顔の特徴と、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記特徴情報に含まれる前記仮想対象者の顔の特徴とが類似する度合いを示す顔類似度を取得することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記属性類似度を取得する工程は、取得された前記属性情報に含まれる前記対象者の年齢と、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記属性情報に含まれる前記仮想対象者の年齢とが類似する度合いを示す年齢類似度を取得することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程を有し、
前記仮想対象者モデルを取得する工程は、選択された前記仮想対象者モデルにおいて顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部を、取得された前記対象者モデルにおいて顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部に置き換える工程を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記情報処理装置が、選択された前記仮想対象者モデルにおいて頭髪を構成する3次元オブジェクトを、入力される頭髪修正指示に応じて修正する工程を有し、
前記仮想対象者画像を表示する工程は、前記頭髪修正指示に応じて修正された前記仮想対象者モデルに基づく前記仮想対象者画像を表示することを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記対象者の外観に影響を与え得る属性情報であって、前記対象者の性別、年齢、身長、体型、及び、ファッションに関する好みの少なくとも1つを含んだ属性情報を取得する工程を有し、
前記対象者の頭髪スタイルを判定する工程は、取得された前記属性情報と取得された前記特徴情報とに基づいて頭髪スタイルの判定を行うことを含む、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記情報処理装置が、前記対象者を異なる複数の方向から撮影した複数の前記撮影画像に基づいて前記対象者モデルを取得する工程を有する、
請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルが示す前記仮想対象者の頭髪の特徴と、取得された前記特徴情報が示す前記対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段の中から、前記対象者の頭髪スタイルを前記仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程と、
選択された前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程とを有する、
請求項4~請求項8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
請求項1~
請求項8のいずれか一項に記載された方法の各工程を実行する手段を備えた情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行可能な命令を含むプログラムであって、
請求項1~
請求項8のいずれか一項に記載された方法の各工程を前記コンピュータに実行させる前記命令を含んだプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭髪スタイルの視覚化を支援する方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
美容院などで調髪や頭髪のセットを行った場合、後になって自分が思い描いていた頭髪スタイルと異なるように感じ、不満が残ることがある。このような問題に対して、下記の特許文献には、画面に自分の顔及び頭部を立体画像として表示させ、その頭髪スタイルを所定の項目から任意に選択し、カット、カール、染色等の補正を加えることができるソフトウェアが記載されている。事前に頭髪スタイルのシミュレーション画像を見ることにより、理想の頭髪スタイルのイメージが明確になり、その理想形を美容師などへ明確に伝え易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
どのような頭髪スタイルが自分に似合うかについて、あまり明確なイメージを持っていない人は多い。頭髪スタイルに対する好みは基本的に個人の主観によるものであるが、どのような頭髪スタイルが似合うかについては、例えば顔の形、体形、年齢などの外観的な特徴によってある程度客観的に判断することも可能である。しかしながら、そのような知識を持っていない場合、個人の主観だけでは心もとないため、上記特許文献のソフトウェアを使って様々な頭髪スタイルのシミュレーション画像を見ても、自分にとっての理想的な頭髪スタイルを明確にイメージし難いという問題がある。
【0005】
特に、ウィッグや増毛施術によって頭髪スタイルを変更する場合、顧客が実現したい頭髪スタイルを明確にした上で手段(ウィッグの種類や構成など)を決める必要がある。しかしながら、顧客側で理想の頭髪スタイルのイメージが明確になっていないと、カウンセラーが顧客の要望を正しく把握することができず、要望に応じた適切な提案をすることができない。この場合、顧客はカウンセラーから納得のいく十分な情報が得られないので、ウィッグ等の作製を諦めたり、あるいは、不適切な提案により作製されたウィッグ等に対して不満を抱いたりすることとなる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、理想の頭髪スタイルを視覚化し易くなるように支援する方法、プログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置が実行する方法であって、前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程と、前記情報処理装置が、1以上の前記撮影画像及び前記対象者モデルの少なくとも一方に基づいて、前記対象者の顔の特徴及び前記対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ前記対象者の外観に関連する特徴情報を取得する工程と、前記情報処理装置が、取得された前記特徴情報に基づいて、前記対象者の外観に適した頭髪スタイルを判定する工程と、前記情報処理装置が、判定された前記頭髪スタイルに基づいて、判定された前記頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデルを取得する工程と、前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも前記仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する工程とを有し、前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルが示す前記仮想対象者の頭髪の特徴と、取得された前記特徴情報が示す前記対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する工程と、前記情報処理装置が、取得された前記特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段の中から、前記対象者の頭髪スタイルを前記仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程と、前記情報処理装置が、選択された前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程とを有し、前記特徴情報を取得する工程は、前記対象者の頭髪の特徴として、前記対象者の頭部において脱毛が生じている脱毛部分に関する脱毛情報を取得することを含み、前記特徴差情報を取得する工程は、取得された前記脱毛情報と、取得された前記仮想対象者モデルとに基づいて、前記対象者の頭部における前記脱毛部分の毛量と、前記仮想対象者の頭部において前記脱毛部分に対応する部分の毛量との違いに関する毛量差情報を取得することを含み、前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程は、取得された前記毛量差情報に基づいて1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択することを含む。
【0008】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様に係る方法の各工程を実行する手段を備えた情報処理装置である。
【0009】
本発明の第3の態様は、対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置であって、処理部と、前記処理部が実行可能な命令を含んだプログラムを記憶する記憶部とを有し、前記プログラムが、上記第1の態様に係る方法の各工程を前記処理部に実行させる前記命令を含む、情報処理装置である。
【0010】
本発明の第4の態様は、コンピュータが実行可能な命令を含むプログラムであって、上記第1の態様に係る方法の各工程を前記コンピュータに実行させる前記命令を含んだプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、理想の頭髪スタイルを視覚化し易くなるように支援する方法、プログラム及び情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2Aは、対象者情報に含まれる情報を説明するための図である。
図2Bは、頭髪スタイル変更手段情報に含まれる情報を説明するための図である。
図2Cは、仮想対象者モデル関連情報に含まれる情報を説明するための図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係る頭髪スタイル視覚化支援方法の一例を説明するための第1のフローチャートである。
【
図5】
図5は、本実施形態に係る頭髪スタイル視覚化支援方法の一例を説明するための第2のフローチャートである。
【
図6】
図6は、お勧めの頭髪スタイルに基づいて仮想対象者モデルを取得する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7A~
図7Cは、対象者に比較的近い外観を持つ仮想対象者モデルを選択する処理を説明するための図である。
【
図8】
図8Aは、お勧めの仮想対象者モデルを表示する画面の一例を示す図である。
図8Bは、お勧めの仮想対象者モデルへ近づけるための頭髪スタイル変更手段を提案する画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、お勧めの頭髪スタイルに基づいて仮想対象者モデルを取得する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
【
図10】
図10Aは、仮想対象者モデルの顔部分を対象者モデルの顔部分に置換する例を説明するための図である。
図10Bは、お勧めの仮想対象者モデルへ近づけるための頭髪スタイル変更手段を提案する画面の一変形例を示す図である。
【
図11】
図11は、本実施形態に係る頭髪スタイル視覚化支援方法の一変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
図1の例に示すシステムは、インターネットなどの通信ネットワーク9を介して互いに通信可能な情報処理装置1と端末装置3を有する。
【0015】
(情報処理装置1)
情報処理装置1は、ウィッグや増毛施術などによって頭髪に関する顧客の課題を解決するサービスを提供する事業者により運営される装置である。情報処理装置1は、例えばウェブサーバとしての機能を持ち、ウィッグや増毛施術などの頭髪スタイル変更手段に関心を持つ顧客(以下、「対象者」とも呼ばれる。)に対して各種の情報を提供したり、頭髪スタイル変更手段によって実現したい理想の頭髪スタイルの視覚化を支援するサービスを提供したりする。
【0016】
情報処理装置1は、例えば
図1に示すように、通信部11と、記憶部12と、処理部13を有する。
通信部11は、通信ネットワーク9を介して他の装置(端末装置3など)と通信を行う。通信部11は、例えばイーサネット(登録商標)や無線LANなどの所定の通信規格に準拠して通信を行う装置(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0017】
記憶部12は、処理部33において実行可能な命令を含む1以上のプログラム121や、処理部13による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部13の処理に利用されるデータ、処理部13の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部12は、例えば、主記憶装置(RAM、ROMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部12は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部12が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の通信手段を介して処理部13と接続されてよい。
【0018】
処理部13は、情報処理装置1の全体的な動作を統括的に司り、情報処理装置1をウェブサーバとして機能させる処理や、理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する処理などを実行する。処理部13は、例えば、記憶部12に格納された1以上のプログラム121の命令に応じて処理を実行する1以上のプロセッサ(CPU(central processing unit)、MPU(micro-processing unit)、DSP(digital signal processor)など)を含む。処理部13は、記憶部12に記憶される1以上のプログラム121の命令を1以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。情報処理装置1は、このような複数のコンピュータを含んでもよく、これらのコンピュータが任意の通信ネットワークを介して通信を行うことにより連携して処理を実行してもよい。
【0019】
処理部13は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)など)を含んでもよい。この場合、処理部13は、本実施形態において説明する全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
【0020】
プログラム121は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体(光ディスク、メモリカード、USBメモリ、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されていてもよい。処理部13は、そのような記録媒体に記録された1以上のプログラム121の少なくとも一部を不図示の記録媒体読み取り装置(光ディスク装置など)やインターフェース装置(USBインターフェース)により読み込んで、記憶部12に書き込んでもよい。あるいは処理部13は、通信ネットワーク9に接続される他の装置から通信部11により1以上のプログラム121の少なくとも一部をダウンロードして、記憶部12に書き込んでもよい。プログラム121は、理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する後述の処理の少なくとも一部を処理部13において実行させるプログラムを含む。
【0021】
(記憶装置2)
記憶装置2は、顧客(対象者)に関する種々の情報を記憶する。情報処理装置1と記憶装置2は、任意の通信路(LAN、専用回線網、インターネットなど)を介して通信可能である。例えば記憶装置2は、複数の装置からのアクセスを受け付ける1以上のファイルサーバや1以上のデータベースサーバなどに含まれていてもよいし、情報処理装置1のみアクセス可能な専用の1以上の記憶装置でもよい。
図1の例において、記憶装置2は、対象者情報21と、頭髪スタイル変更手段情報22と、対象者モデル23と、仮想対象者モデル24と、仮想対象者モデル関連情報25を記憶する。
【0022】
対象者情報21は、対象者(顧客)に関する各種の情報を含んでおり、1つの対象者情報21が一人の対象者に対応する。対象者情報21は、
図2Aの例に示すように、以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の対象者を識別する情報(対象者ID)
・個人情報(名前、住所、連絡先など)
・対象者の行動に関する履歴情報(ウェブサイトのアクセス履歴、来店の履歴、商品・サービスの購入履歴など)
・対象者の外観に関する特徴情報(顔の特徴、頭髪の特徴)
・対象者の外観に影響を与え得る属性情報(性別、年齢、身長、体型、職業、学歴、趣味、ファッションに関する好みなど)
・対象者に関して保存されている3次元モデルを識別するための情報(後述する対象者モデルID、仮想対象者モデルIDなど)
【0023】
頭髪スタイル変更手段情報22は、対象者(顧客)に提供可能な頭髪スタイル変更手段(ウィッグ、増毛施術など)に関する情報を含んでおり、1つの頭髪スタイル変更手段情報22が1つの頭髪スタイル変更手段に対応する。頭髪スタイル変更手段情報22は、
図2Bの例に示すように、以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の頭髪スタイル変更手段に割り当てられた型番や識別情報
・頭髪スタイル変更手段の名称
・頭髪スタイル変更手段の区分(ウィッグの種類、増毛施術の種類など)
・頭髪スタイル変更手段を適用する際の制限に関する制限情報
【0024】
この頭髪スタイル変更手段の制限情報は、例えば、実現可能な所定面積あたりの毛量の上限、実現可能な毛の色の種類、実現可能な毛流のパターンやカールの度合い(最小の曲率半径など)、実現可能な髪の太さの範囲のうち、少なくとも1つ含んでよい。
【0025】
対象者モデル23は、少なくとも対象者の頭部を含んだ対象者の3次元モデルである。対象者モデル23は、例えば、カメラで対象者を撮影した撮影画像に基づいて情報処理装置1が生成したものでもよいし、他の装置(端末装置3など)で生成されたものでもよい。対象者モデル23は、理想の頭髪スタイルを視覚化する後述の処理によって対象者ごとに取得され、記憶装置2に記憶される。
【0026】
仮想対象者モデル24は、仮想的な対象者(仮想対象者)の頭部の3次元モデルである。記憶装置2には、様々な容姿と頭髪スタイルを持つ仮想対象者モデル24が予め記憶される。例えば、頭髪スタイルの分類、頭部を構成する各部位(目、鼻、口、耳、顎、額、首など)の分類、各部位の頭部における位置の分類、各部位の大きさの分類など、頭部の外観に関連する種々の分類が予め定義される。個々の分類には、更に複数段階の小分類が含まれていてもよい。各仮想対象者モデル24は、例えばこれらの分類の組み合わせによって指定できるように構成されていてもよい。この場合、記憶装置2には、全ての分類の組み合わせに対応する仮想対象者モデル24が記憶されていてもよいし、典型的な一部の分類の組み合わせに対応する仮想対象者モデル24のみ記憶されていてもよい。後者の場合、他の分類の組み合わせに対応する仮想対象者モデル24については、情報処理装置1が記憶装置2に記憶される仮想対象者モデル24の各部分を組み合わせることにより自動的に合成してもよい。
【0027】
記憶装置2に記憶される一部の仮想対象者モデル24は、対象者によってカスタマイズされたもの(例えば対象者の顔部分に置き換えたもの)でもよい。このようにカスタマイズされた仮想対象者モデル24については、その識別情報(仮想対象者モデルID)が3次元モデルIDとして対象者情報21に登録される。
【0028】
仮想対象者モデル関連情報25は、仮想対象者モデル24に対応付けられた情報であり、
図2Cに示すように、以下の情報の少なくとも一部を含む。
・個々の仮想対象者モデルを識別する情報(仮想対象者モデルID)
・仮想対象者の頭髪スタイルに関する情報(頭髪スタイルの分類など)
・対象者の外観に関する特徴情報(顔の特徴、頭髪の特徴)
・対象者の外観に影響を与え得る属性情報(性別、年齢、身長、体型など)
【0029】
なお、仮想対象者モデル関連情報25は、仮想対象者の頭髪に関する特徴情報として、例えば髪の色、髪の長さ、髪の太さ、毛量、毛流などの情報を含んでいてもよい。また仮想対象者モデル関連情報25は、頭部の表面を区分する複数の領域の各々について、頭髪に関するこれらの特徴情報を含んでいてもよい。
【0030】
(端末装置3)
端末装置3は、対象者(顧客)によって操作される装置であり、スマートフォン、携帯電話機、タブレットPC、ノート型PC、デスクトップ型PCなど、通信ネットワーク9を介した通信機能を備える情報機器であってよい。
【0031】
端末装置3は、例えば
図3に示すように、通信部31と、記憶部32と、処理部33と、入力部34と、表示部35と、カメラ36を有する。
【0032】
通信部31は、通信ネットワーク9を介して他の装置(情報処理装置1など)と通信を行う。通信部31は、例えばイーサネット(登録商標)や無線LANなどの所定の通信規格に準拠して通信を行う装置(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
【0033】
入力部34は、ユーザの操作に応じた指示やその他の情報を処理部33に入力する。例えば入力部34は、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、ボタン、スイッチなどの入力機能を備えた機器を少なくとも1つ含む。
【0034】
表示部35は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなど、処理部33において生成される映像信号に応じた映像を表示する任意の表示機器を含む。
【0035】
カメラ36は、対象者を撮影してその撮影画像のデータを出力する装置であり、例えばCCD(charge coupled device)などの撮像素子、撮像素子に光を導く光学系、撮像素子で得られた画像信号を処理する画像処理装置などを含む。
【0036】
またカメラ36は、対象物までの距離(奥行き)に関する情報を取得可能なセンサ(測距センサ)含んでもよく、対象物の撮影画像とともに対象物までの距離に関する情報(点群情報)を取得してもよい。測距センサは、例えば、対象物へ照射した光と対象物からの反射光とに基づいて距離を測定するLiDAR(light detection and ranging)方式のセンサでもよいし、2つの撮像素子で同時に撮像された画像の視差の情報に基づいて対象物までの距離を測定するステレオカメラ方式のセンサでもよい。
【0037】
記憶部32は、処理部33において実行可能な命令を含む1以上のプログラム321や、処理部33による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部33の処理に利用されるデータ、処理部33の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部32は、例えば、主記憶装置(RAM、ROMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスク)などを含んでよい。記憶部32は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部32が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の通信手段を介して処理部33と接続されてよい。
【0038】
処理部33は、端末装置3の全体的な動作を統括的に司り、頭髪スタイルの視覚化などに関する所定の情報処理を実行する。処理部33は、例えば、記憶部32に格納された1以上のプログラム321の命令に応じて処理を実行する1以上のプロセッサ(CPU、MPU、DSPなど)を含む。処理部33は、記憶部32に記憶される1以上のプログラム321の命令を1以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
【0039】
(頭髪スタイルの視覚化支援方法)
図4及び
図5は、本実施形態に係る頭髪スタイル視覚化支援方法の一例を説明するためのフローチャートであり、情報処理装置1において実行される処理の各工程を示す。
【0040】
情報処理装置1の処理部13は、対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像を端末装置3から取得する(ST100)。例えば対象者は、端末装置3のカメラ36を操作して、自分の頭部の周り全体を複数の方向から撮影する。端末装置3は、この撮影された複数の画像(撮影画像)を情報処理装置1へ送信する。
【0041】
端末装置3は、ステップST100で取得した対象者の複数の撮影画像(対象者の頭部を撮影した画像)に基づいて、少なくとも対象者の頭部を含んだ対象者の3次元モデルである対象者モデル23を取得する(ST105)。
【0042】
なお、端末装置3がカメラ36による撮影画像から3次元モデルを生成する機能(アプリケーションプログラム)を有している場合、処理部13は、端末装置3において生成された対象者モデル23をステップST105において取得してもよい。
【0043】
情報処理装置1の処理部13は、ステップST100において取得した対象者の撮影画像と、ステップST105において取得した対象者モデル23とに基づいて、対象者の外観に関する特徴情報を取得する(ST110)。
【0044】
例えば処理部13は、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の少なくとも一方に基づいて、対象者の顔の特徴に関する特徴情報を取得する。顔の特徴としては、例えば、顔の形(丸顔、面長、エラ張り、卵型、逆三角、三角、ひし形など)、顔の大きさ、顔の各部位(目、鼻、口、眉、頬、額、顎、耳など)の相対的な位置、顔の各部位の形や大きさなどが挙げられる。
【0045】
また処理部13は、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の少なくとも一方に基づいて、対象者の頭髪の特徴に関する特徴情報を取得する。頭髪の特徴としては、例えば、髪の色、髪の長さ、髪の太さ、毛量、毛流などが挙げられる。処理部13は、頭部の表面を区分する複数の領域の各々について、頭髪に関するこれらの特徴の少なくとも一部含んだ特徴情報を取得する。
【0046】
更に処理部13は、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の少なくとも一方に基づいて、対象者の頭部において脱毛が生じている脱毛部分に関する脱毛情報を取得する。例えば処理部13は、上述した頭部表面の複数の領域について、脱毛の状態(単位面積あたりの毛量や脱毛量など)を示す脱毛情報をそれぞれ取得してもよい。
【0047】
処理部13は、上述した顔の特徴や頭髪の特徴の他に、例えば肌の色、頭部の形状やサイズ、首の長さや太さ、髭の特徴(髭の分布、髭の色、髭の毛量、髭の長さなど)などを取得してもよい。
【0048】
処理部13は、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の少なくとも一方に基づいて上述した特徴情報を取得する場合、任意の機械学習アルゴリズムにより生成された学習済モデルを用いてよい。すなわち処理部33は、撮像画像及び3次元モデルの少なくとも一方が与えられた場合に、その撮像画像や3次元モデルに表れた対象者の外観に関する所定の特徴(顔の特徴、頭髪の特徴、肌の色、頭部の形状や大きさ、首の長さや太さ、髭の特徴など)を判別するように生成された学習済モデルに対して、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の少なくとも一方を適用することにより、対象者の外観に関する特徴情報を取得してもよい。この場合、処理部13は、検出する特徴の種類に合わせて準備された複数の学習済モデルを用いてもよい。
このような学習済モデルの生成に用いる機械学習アルゴリズムは任意でよく、例えばニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、線形回帰、ロジスティック回帰、決定木、ランダムフォレスト、勾配ブースティングなどの公知のアルゴリズムを用いることができる。
【0049】
なお処理部13は、上述した特徴情報の取得において、対象者の撮影画像及び対象者モデル23の一方のみを使用してもよい。この場合、特徴情報の取得に使用されない情報を取得するステップST100及びST105の一方は省略してもよい。
【0050】
また、処理部13は、対象者の外観に影響を与え得る対象者の属性情報を取得する(ST115)。対象者の属性情報は、例えば、性別、年齢、身長、体型、職業、学歴、趣味、ファッションに関する好みの少なくとも1つを含む。処理部13は、具体的には、記憶装置2に記憶される対象者情報21(
図2A)から、予め収集された対象者の属性情報を取得する。
【0051】
情報処理装置1の処理部13は、ステップST110で取得された特徴情報とステップST115で取得された属性情報とに基づいて、対象者の外観に適した頭髪スタイル(「お勧めの頭髪スタイル」と呼ぶ場合がある。)を判定する(ST120)。例えば処理部13は、予め定められた複数の頭髪スタイルの中から、対象者の特徴情報及び属性情報に基づいて、対象者の外観に適した1以上の頭髪スタイルを選択する。
【0052】
例えば、対象者の外観に適した頭髪スタイルを選択することに関する1以上の専門家の見解を参考にして、特徴情報及び属性情報に応じた適切な頭髪スタイルを選び出す1以上の規則を設定することが可能である。あるいは、個人の見解に影響され難くするため、多数の一般人に対するアンケートなどを参考にして、特徴情報及び属性情報に応じた適切な頭髪スタイルを選び出す1以上の規則を設定することが可能である。処理部13は、これらの規則に基づいて、対象者の特徴情報及び属性情報に応じた適切な頭髪スタイルを選択してもよい。
【0053】
特徴情報及び属性情報に応じた頭髪スタイルを選び出す規則は、例えば、適切な頭髪スタイルを選択する規則でもよいし、不適切な頭髪スタイルを除外する規則でもよい。例えば、後者の規則によって不適切な対象者を除外したあとに、残った頭髪スタイルの中から前者の規則によって適切な頭髪スタイルを選び出すようにしてもよい。
【0054】
また処理部13は、このような頭髪スタイル選択規則とともに、若しくは頭髪スタイル選択規則の代わりに、任意の機械学習アルゴリズムで生成された学習済モデルを用いて頭髪スタイルの選択を行ってもよい。例えば、それぞれ特徴情報と属性情報が与えられた様々な外観を持つ複数の被験者の顔写真を提示して、各被験者にはどの頭髪スタイルが適切かを答えさせるアンケートを実施し、そのアンケートの結果を教師データとして、与えられた特徴情報及び属性情報から適切な頭髪スタイルを判別する学習済モデルを生成することが可能である。処理部13は、対象者の特徴情報及び属性情報をこの学習済モデルに適用することにより、対象者に似合った頭髪スタイルを判別してもよい。あるいは、処理部13は、学習済モデルにより得られた頭髪スタイルの判別結果と頭髪スタイル選択規則により得られた頭髪スタイルの選択結果とを組み合わせて、最終的な頭髪スタイルを選択してもよい。
【0055】
処理部13は、ステップST120において対象者の外観に適したお勧めの頭髪スタイルが判定されると、判定された頭髪スタイルに基づいて、この頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデル24を取得する(ST125)。
【0056】
図6は、お勧めの頭髪スタイルに基づいて仮想対象者モデルを取得する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0057】
まず情報処理装置1の処理部13は、ステップST120で選択されたお勧めの頭髪スタイルに分類される複数の仮想対象者モデル24の各々について、仮想対象者モデル24に対応付けられた特徴情報(
図2C)と、ステップST110で取得された特徴情報との類似の度合いを示す特徴類似度を取得する(ST200)。
例えば処理部13は、ステップST110で取得された特徴情報に含まれる対象者の顔の特徴と、仮想対象者モデル24に対応付けられた特徴情報(
図2C)に含まれる仮想対象者の顔の特徴とが類似する度合いを示す顔類似度を取得する。例えば、特徴情報に含まれる顔の特徴は、顔の特徴を表す一次元若しくは複数次元の特徴空間における座標であり、この特徴空間における座標同士の距離に応じた値を顔類似度としてもよい。
【0058】
また処理部13は、ステップST120で選択されたお勧めの頭髪スタイルに分類される複数の仮想対象者モデル24の各々について、仮想対象者モデル24に対応付けられた属性情報(
図2C)と、ステップST115で取得された属性情報との類似の度合いを示す属性類似度を取得する(ST205)。例えば、処理部13は、ステップST115で取得された属性情報に含まれる対象者の年齢と、仮想対象者モデル24に対応付けられた属性情報に含まれる仮想対象者モデル24の年齢とが類似する度合いを示す年齢類似度を、属性類似度として取得してもよい。
【0059】
処理部13は、ステップST120で選択されたお勧めの頭髪スタイルに分類される複数の仮想対象者モデル24の中から、特徴類似度及び属性類似度に基づいて、対象者に比較的近い外観を持つ1以上の仮想対象者モデル24を選択する(ST210)。例えば、処理部13は、お勧めの頭髪スタイルに分類される複数の仮想対象者モデル24の中から、特徴類似度及び属性類似度が相対的に大きい1以上の仮想対象者モデル24を選択する。
【0060】
図7A~
図7Cは、対象者に比較的近い外観を持つ仮想対象者モデル24を選択する処理の例を説明するための図である。
図7Aに示す対象者に対して、
図7Bに示すようにお勧めの頭髪スタイルを持った複数の仮想対象者モデル24が選択された場合に(ST120)、処理部13は、ステップST200及びST205で取得した特徴類似度及び属性類似度に基づいて、
図7Aの対象者に比較的近い外観を持った2つの仮想対象者モデル24(
図7C)を選択する。
【0061】
図4に戻る。
情報処理装置1の処理部13は、ステップST125で取得された仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する(ST130)。
図8Aは、ステップST125で取得された仮想対象者モデル(
図7A)を端末装置3において表示した画面の例を示す。
【0062】
処理部13は、ステップST125で取得された仮想対象者モデル24が示す仮想対象者の頭髪の特徴と、ステップST110で取得された特徴情報が示す対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する(ST145)。例えば処理部13は、ステップST110で取得された特徴情報における脱毛情報と、ステップST125で取得された仮想対象者モデルとに基づいて、対象者の頭部における脱毛部分の毛量と、仮想対象者の頭部においてこの脱毛部分に対応した部分における毛量との違いに関する毛量差情報を、特徴差情報として取得する。
【0063】
処理部13は、ステップST145で取得された特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段(
図2B)の中から、対象者の頭髪スタイルを仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の頭髪スタイル変更手段を選択する(ST150)。例えば処理部13は、ステップST145で取得された毛量差情報に基づいて、1以上の頭髪スタイル変更手段を選択する。具体的には、頭髪スタイル変更手段情報22の制限情報に含まれる毛量の上限に基づいて、毛量差情報が示す毛量の増加を実現し易い頭髪スタイル変更手段を選択する。
【0064】
処理部13は、ステップST150で選択された1以上の頭髪スタイル変更手段の各々について、特徴差情報が示す対象者の頭髪の特徴と仮想対象者の頭髪の特徴との違いに基づいて、頭髪スタイル変更手段によって仮想対象者の頭髪の特徴が対象者の頭髪において再現される度合いを示す再現度を取得する(ST155)。例えば処理部13は、ステップST150で選択された1以上の頭髪スタイル変更手段の各々について、毛量差情報が示す対象者の毛量と仮想対象者の毛量との違いに基づいて、頭髪スタイル変更手段により仮想対象者の毛量が対象者において再現される度合いを示す再現度を取得する。
【0065】
処理部13は、ステップST150において選択された頭髪スタイル変更手段に関する情報と、その頭髪スタイル変更手段について取得された再現度(ST155)に関する情報を端末装置3の表示部35において表示する(ST160)。
【0066】
図8Bは、ステップST125で選択されたお勧めの仮想対象者モデルへ近づけるための頭髪スタイル変更手段を提案する端末装置3の画面の一例を示す図である。
図8Bに示す画面は、
図8Aに示す画面において「ご提案プランを表示する」と表示されたボタンが押下された場合に遷移する画面であり、
図8Aにおける左側の仮想対象者モデル24のボタンが押下された場合を示す。
図8Bの例では、提案プラン(頭髪スタイル変更手段)に関する情報として、その提案プランの名称や内容が表示される。また、その提案プランを採用した場合における再現度が「A」と表示されている。頭髪の再現度は、
図8Bに示すようにA,B,C…などのランクで表されてもよいし、数値で表されてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態によれば、対象者の外観の特徴や対象者の属性に基づいて、対象者の外観に適した頭髪スタイルが判定され、その頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した仮想対象者画像が対象者に対して表示される。これにより対象者は、自分の外観に適した頭髪スタイルを仮想対象者の画像として見ることができるため、自分にとっての理想的な頭髪スタイルを視覚化し、明確にイメージすることが可能になる。これにより、ウィッグ等の購入を検討する場合に、理想的な頭髪スタイルのイメージがあることから、担当者からの適切なアドバイスと提案を受けることが可能となり、満足度の高いウィッグ等を選択することが可能となる。また、事業者側としては、顧客が理想的な頭髪スタイルのイメージを持っていることから、商品の選択についての理解を得られやすくなり、成約までのプロセスを短くすることができる。
【0068】
次に、上述した本実施形態に係る情報処理装置1の変形例について説明する。
【0069】
(変形例1)
図9は、お勧めの頭髪スタイルに基づいて仮想対象者モデルを取得する処理の一変形例を説明するためのフローチャートである。
図9に示すフローチャートは、
図6に示すフローチャートにステップST215を追加したものであり、他のステップは
図6に示すフローチャートと同じである。
【0070】
情報処理装置1の処理部13は、ステップST210においてお勧めの仮想対象者モデル24を選択すると、この選択された仮想対象者モデル24において顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部を、ステップST105で取得された対象者モデル23において顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部に置き換える(ST215)。
【0071】
図10Aは、仮想対象者モデル24の顔部分を対象者モデル23の顔部分に置換する例を説明するための図である。
図10Aにおいて修正後の仮想対象者モデル24は、修正前の仮想対象者モデル24と同じ頭髪スタイルを持つ一方で、顔部分が対象者モデル23のものと置き換わっている。
図10Bは、
図9Bに示す画面における仮想対象者の画像が、
図10Aに示す修正後の仮想対象者モデル24に基づく画像に置き換わっている。
【0072】
この変形例によれば、お勧めの仮想対象者モデル24における頭髪以外の顔部分を対象者モデル23の顔部分と置き換えることによって、対象者の理想の頭髪スタイルをより視覚的に明確にイメージし易くなる。
【0073】
(変形例2)
図11は、本実施形態に係る頭髪スタイル視覚化支援方法の一変形例を説明するためのフローチャートである。
図11に示すフローチャートは、
図4に示すフローチャートにステップST135及びST140を追加したものであり、他のステップは
図4に示すフローチャートと同じである。
【0074】
情報処理装置1の処理部13は、ステップST125で取得された仮想対象者モデル24を端末装置3において表示しているときに、端末装置3を操作する対象者によって頭髪修正指示が入力されると(ST135のYes)、この頭髪修正指示に応じて、仮想対象者モデル24の頭髪を構成する3次元オブジェクトを修正する処理を行う(ST140)。例えば処理部13は、仮想対象者モデル24の髪の長さ、毛量、髪の色、太さ、毛流などを頭髪修正指示に応じて修正する。処理部13は、修正後の仮想対象者モデル24に基づく仮想対象者画像を端末装置3において表示する(ST130)。
【0075】
この変形例によれば、お勧めの仮想対象者モデル24の頭髪を対象者の操作によって修正できるため、仮想対象者モデル24の頭髪スタイルをより対象者の理想に近づけることができる。
【0076】
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
対象者の理想の頭髪スタイルの視覚化を支援する情報処理装置が実行する方法であって、
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、1以上の前記撮影画像及び前記対象者モデルの少なくとも一方に基づいて、前記対象者の顔の特徴及び前記対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ前記対象者の外観に関連する特徴情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴情報に基づいて、前記対象者の外観に適した頭髪スタイルを判定する工程と、
前記情報処理装置が、判定された前記頭髪スタイルに基づいて、判定された前記頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルである仮想対象者モデルを取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルに基づいて、少なくとも前記仮想対象者の頭髪を含んだ仮想対象者画像を表示する工程と
を有する方法。
[付記2]
前記対象者の外観に影響を与え得る属性情報であって、前記対象者の性別、年齢、身長、体型、及び、ファッションに関する好みの少なくとも1つを含んだ属性情報を取得する工程を有し、
前記対象者の頭髪スタイルを判定する工程は、取得された前記属性情報と取得された前記特徴情報とに基づいて頭髪スタイルの判定を行うことを含む、
付記1に記載の方法。
[付記3]
前記情報処理装置が、前記対象者を異なる複数の方向から撮影した複数の前記撮影画像に基づいて前記対象者モデルを取得する工程を有する、
付記1に記載の方法。
[付記4]
前記情報処理装置が、取得された前記仮想対象者モデルが示す前記仮想対象者の頭髪の特徴と、取得された前記特徴情報が示す前記対象者の頭髪の特徴との違いに関する特徴差情報を取得する工程と、
前記情報処理装置が、取得された前記特徴差情報に基づいて、予め定められた複数の頭髪スタイル変更手段の中から、前記対象者の頭髪スタイルを前記仮想対象者の頭髪スタイルへ近づけるのに適した1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程と、
選択された前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程とを有する、
付記1に記載の方法。
[付記5]
前記特徴情報を取得する工程は、前記対象者の頭髪の特徴として、前記対象者の頭部において脱毛が生じている脱毛部分に関する脱毛情報を取得することを含み、
前記特徴差情報を取得する工程は、取得された前記脱毛情報と、取得された前記仮想対象者モデルとに基づいて、前記対象者の頭部における前記脱毛部分の毛量と、前記仮想対象者の頭部において前記脱毛部分に対応する部分の毛量との違いに関する毛量差情報を取得することを含み、
前記頭髪スタイル変更手段を選択する工程は、取得された前記毛量差情報に基づいて1以上の前記頭髪スタイル変更手段を選択することを含む、
付記4に記載の方法。
[付記6]
前記情報処理装置が、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について、前記特徴差情報が示す前記対象者の頭髪の特徴と前記仮想対象者の頭髪の特徴との違いに基づいて、前記頭髪スタイル変更手段によって前記仮想対象者の頭髪の特徴が前記対象者の頭髪において再現される度合いを示す再現度を取得する工程を有し、
前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程は、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について取得された前記再現度に関する情報を表示することを含む、
付記4に記載の方法。
[付記7]
前記情報処理装置が、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について、前記毛量差情報が示す前記対象者の毛量と前記仮想対象者の毛量との違いに基づいて、前記頭髪スタイル変更手段により前記仮想対象者の毛量が前記対象者において再現される度合いを示す再現度を取得する工程を有し、
前記頭髪スタイル変更手段に関する情報を表示する工程は、選択された1以上の前記頭髪スタイル変更手段の各々について取得された前記再現度に関する情報を表示することを含む、
付記5に記載の方法。
[付記8]
複数の前記仮想対象者モデルが予め準備されており、
複数の前記仮想対象者モデルの各々は、予め定められた複数の頭髪スタイルの1つに分類されており、
複数の前記仮想対象者モデルの各々は、前記特徴情報の少なくとも一部と前記属性情報の少なくとも一部とに対応付けられており、
前記対象者の頭髪スタイルを判定する工程は、前記予め定められた複数の頭髪スタイルの中から、前記対象者の外観に適した1以上の頭髪スタイルを選択することを含み、
前記仮想対象者モデルを取得する工程は、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの各々について、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記特徴情報と、取得された前記特徴情報との類似の度合いを示す特徴類似度を取得する工程と、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの各々について、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記属性情報と、取得された前記属性情報との類似の度合いを示す属性類似度を取得する工程と、
選択された前記頭髪スタイルに分類される複数の前記仮想対象者モデルの中から、前記特徴類似度及び前記属性類似度に基づいて、前記対象者に比較的近い外観を持つ1以上の前記仮想対象者モデルを選択する工程とを含む、
付記2に記載の方法。
[付記9]
前記特徴類似度を取得する工程は、取得された前記特徴情報に含まれる前記対象者の顔の特徴と、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記特徴情報に含まれる前記仮想対象者の顔の特徴とが類似する度合いを示す顔類似度を取得することを含む、
付記8に記載の方法。
[付記10]
前記属性類似度を取得する工程は、取得された前記属性情報に含まれる前記対象者の年齢と、前記仮想対象者モデルに対応付けられた前記属性情報に含まれる前記仮想対象者の年齢とが類似する度合いを示す年齢類似度を取得することを含む、
付記8に記載の方法。
[付記11]
前記情報処理装置が、少なくとも前記対象者の頭部を含んだ前記対象者の3次元モデルである対象者モデルを取得する工程を有し、
前記仮想対象者モデルを取得する工程は、選択された前記仮想対象者モデルにおいて顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部を、取得された前記対象者モデルにおいて顔を含んだ頭髪以外の部分の少なくとも一部に置き換える工程を含む、
付記8に記載の方法。
[付記12]
前記情報処理装置が、選択された前記仮想対象者モデルにおいて頭髪を構成する3次元オブジェクトを、入力される頭髪修正指示に応じて修正する工程を有し、
前記仮想対象者画像を表示する工程は、前記頭髪修正指示に応じて修正された前記仮想対象者モデルに基づく前記仮想対象者画像を表示することを含む、
付記8に記載の方法。
[付記13]
付記1~付記12のいずれか一項に記載された方法の各工程を実行する手段を備えた情報処理装置。
[付記14]
コンピュータが実行可能な命令を含むプログラムであって、
付記1~付記12のいずれか一項に記載された方法の各工程を前記コンピュータに実行させる前記命令を含んだプログラム。
【符号の説明】
【0077】
1…情報処理装置、11…通信部、12…記憶部、121…プログラム、13…処理部2…記憶装置、21…対象者情報、22…頭髪スタイル変更手段情報、23…対象者モデル、24…仮想対象者モデル、25…仮想対象者モデル関連情報、3…端末装置、31…通信部、32…記憶部、321…プログラム、33…処理部、34…入力部、35…表示部、36…カメラ
【要約】
【課題】理想の頭髪スタイルを視覚化し易くなるように支援する方法、情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置が実行する方法は、対象者の頭部を撮影した1以上の撮影画像、及び/又は、対象者の頭部を含んだ対象者の3次元モデルを取得する工程と、1以上の撮影画像及び対象者の3次元モデルの少なくとも一方に基づいて、対象者の顔の特徴及び対象者の頭髪の特徴の少なくとも1つを含んだ対象者の特徴情報を取得する工程と、特徴情報に基づいて、対象者の外観に適した対象者の頭髪スタイルを判定する工程と、判定された頭髪スタイルに基づいて、判定された頭髪スタイルを持つ仮想対象者を表した3次元モデルを取得する工程と、取得された仮想対象者の3次元モデルに基づいて、仮想対象者の頭髪を含んだ画像を表示する工程とを有する。
【選択図】
図4