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特許7199040表示方法、プログラム、表示装置、計測装置、及び、計測表示システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-22
(45)【発行日】2023-01-05
(54)【発明の名称】表示方法、プログラム、表示装置、計測装置、及び、計測表示システム
(51)【国際特許分類】
   H04B 17/309 20150101AFI20221223BHJP
   H04B 17/23 20150101ALI20221223BHJP
【FI】
H04B17/309
H04B17/23
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020556726
(86)(22)【出願日】2019-10-17
(86)【国際出願番号】 JP2019040854
(87)【国際公開番号】W WO2020095646
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】P 2018211838
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】椙山 剛
(72)【発明者】
【氏名】松山 哲大
(72)【発明者】
【氏名】日高 佑図
【審査官】安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-018479(JP,A)
【文献】国際公開第2010/113306(WO,A1)
【文献】特開2005-192079(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 17/309
H04B 17/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する取得ステップと、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示ステップと、
を含み
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定され、
前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う、
表示方法。
【請求項2】
前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのいずれの混雑度も前記規定値未満でない場合、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度の再取得を推奨する表示を行う、
請求項1の表示方法。
【請求項3】
前記表示ステップは、前記取得ステップで混雑度が取得される毎に、前記取得ステップで混雑度が取得された特定の周波数チャネルの混雑状況を更新する、
請求項1又は2の表示方法。
【請求項4】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する取得ステップと、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示ステップと、
を含み、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定され、
前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む、
表示方法。
【請求項5】
記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を含む、
請求項1~4のいずれか一つの表示方法。
【請求項6】
記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、同一の地点での複数の混雑率の代表値を含む、
請求項1~5のいずれか一つの表示方法。
【請求項7】
前記代表値は、最高値である、
請求項4~6のいずれか一つの表示方法。
【請求項8】
1以上のプロセッサに、請求項1~7のいずれか一つの表示方法を実行させるための、
プログラム。
【請求項9】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する取得部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示部と、
を備え、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定され、
前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う、
表示装置。
【請求項10】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する取得部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示部と、
を備え、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定され、
前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む、
表示装置。
【請求項11】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する計測部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する決定部と、
を備え、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況が表示部に表示され、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定され、
前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む、
計測装置。
【請求項12】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する計測部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する決定部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示部と、
を備え、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定され、
前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う、
計測表示システム。
【請求項13】
電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する計測部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する決定部と、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する表示部と、
を備え、
前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定され、
前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む、
計測表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、表示方法、プログラム、表示装置、計測装置、及び、計測表示システムに関する。本開示は、特に、無線通信に利用する周波数チャネルの選択のための、表示方法、プログラム、表示装置、計測装置、及び、計測表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の照明器具と端末装置とを備える照明システムを開示する。照明システムでは、端末装置に照明器具の設定情報を提供するためにサーバ装置が利用されており、サーバ装置と端末装置、又はサーバ装置と照明器具とは無線通信を行う。
【0003】
しかしながら、無線通信は、周囲の環境による影響を受けやすく、無線通信の周波数チャネルの選択の仕方によっては、機器間での無線通信が行えない場合もあり得る。そのため、無線通信を利用するシステム(無線通信システム)を設置するにあたっては、周囲の環境が無線通信に与える影響を考慮して、適切な周波数チャネルの選択を行うことが望ましい。しかしながら、このような周囲の環境が無線通信に与える影響は、人間の五感では判断しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-162719号公報
【発明の概要】
【0005】
課題は、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる、表示方法、プログラム、表示装置、計測装置、及び、計測表示システムを提供することである。
【0006】
本開示の一態様の表示方法は、取得ステップと、表示ステップとを含む。前記取得ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップである。前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定される。前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う。
本開示の別の一態様の表示方法は、取得ステップと、表示ステップとを含む。前記取得ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップである。前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定される。前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む。
【0007】
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の表示方法のいずれかを実行させるための、プログラムである。
【0008】
本開示の一態様の表示装置は、取得部と、表示部とを備える。前記取得部は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定される。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う。
本開示の別の一態様の表示装置は、取得部と、表示部とを備える。前記取得部は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得する。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定される。前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む。
【0009】
本開示の一態様の計測装置は、計測部と、決定部とを備える。前記計測部は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する。前記決定部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況が表示部に表示される。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定される。前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む。
【0010】
本開示の一態様の計測表示システムは、計測部と、決定部と、表示部とを備える。前記計測部は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する。前記決定部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率によって決定される。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う。
本開示の別の一態様の計測表示システムは、計測部と、決定部と、表示部とを備える。前記計測部は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測する。前記決定部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定する。前記表示部は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示する。前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される混雑率により決定される。前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態の計測表示システムのブロック図である。
図2図2は、上記計測表示システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図3図3は、無線通信システムの一例(負荷制御システム)のブロック図である。
図4図4は、上記計測表示システムの説明図である。
図5図5は、上記計測表示システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図6図6は、上記計測表示システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図7図7は、上記計測表示システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図8図8は、上記計測表示システムにより表示される画面の一例を示す図である。
図9図9は、上記計測表示システムの動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.実施形態
1.1 概要
図1は、一実施形態の表示方法を実行する計測表示システム10を示す。本実施形態の表示方法は、取得ステップと、表示ステップとを含む。取得ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップである。表示ステップは、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。計測表示システム10は、表示方法を実行することによって、図2に示すような表示画面10を表示する。表示画面10では、表示領域R21~R26及び表示領域R31~R36に混雑状況が表示されている。
【0013】
本実施形態の表示方法によれば、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況が表示される。したがって、ユーザは、周囲の環境が無線通信に与える影響を混雑状況という指標で判断することができる。これによって、ユーザは、無線通信に適切な周波数チャネルの選択を、確実に、行うことができる。よって、本実施形態の表示方法によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0014】
1.2 詳細
以下、本実施形態の表示方法について更に詳細に説明する。本実施形態の表示方法は、図1に示す、計測表示システム10によって実行される。計測表示システム10は、電波を媒体とする無線通信を行う無線通信システムの設置の際に利用され得る。特に、計測表示システム10は、無線通信システムの設置を予定している場所において、無線通信システムが利用するのに適した周波数チャネルを決定するために利用され得る。
【0015】
図3は、無線通信システムの一例である、負荷制御システム100を示す。負荷制御システム100は、負荷を制御するシステムである。負荷制御システム100は、図3に示すように、管理装置200、コントローラ300、複数(ここでは、3つ)のリレー400、複数の照明器具500、及び、設定システム600を備える。負荷制御システム100では、照明器具500が負荷である。つまり、負荷制御システム100は、照明器具を制御する照明制御システムとしての側面を有する。
【0016】
管理装置200は、2線式の通信線により複数のリレー400と接続されている。管理装置200は、複数のリレー400に対して、一括または個別に動作状態を通信線を介して制御する。ここで、動作状態には、オン状態とオフ状態とがあり、管理装置200は、リレー400をオン状態からオフ状態への切り替える処理、及びオフ状態からオン状態への切り替える処理を行う。
【0017】
複数のリレー400の各々には、1つ以上の照明器具500が接続されている。複数の照明器具500を個別に記載する必要がある場合には、照明器具501,502,・・・、508と記載する。複数のリレー400は、電力を供給する電源(例えば商用電源)と接続されており、リレー400がオン状態である場合には、リレー400は、電源からの電力をリレー400に接続された照明器具500に供給する。リレー400がオフ状態である場合には、リレー400は電源からの電力をリレー400に接続された照明器具500に供給しない。
【0018】
コントローラ300は、管理装置200と有線で接続されている。コントローラ300は、複数のグループA1~A3を含む設定情報を記憶し、管理装置200の指示に基づいて複数のグループA1~A3のうちいずれかのグループに各々が属する複数の照明器具500に対して複数のグループA1~A3ごとに制御する。例えば、コントローラ300は、管理装置200の指示に基づいて、制御対象のグループA1~A3に含まれる1つ以上の照明器具500の調光及び調色の少なくとも一方の制御を行う。
【0019】
複数の照明器具500は、設定システム600及びコントローラ300と通信可能に構成されている。各照明器具500は、複数の通信方式での通信が可能に構成されている。本実施形態では、免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)の無線通信による通信方式、及び小電力無線による通信よりも指向性が高い赤外線を用いた無線通信による通信方式で通信が可能である。ここで、小電力無線(特定小電力無線)の無線通信では、単位時間(例えば、1秒間)に送信できるデータ量は、赤外線通信よりも多い。また、小電力無線については、用途等に応じて使用する周波数帯域や空中線電力などの仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線が規定されている。以下の説明において、赤外線を用いた無線通信による通信方式を赤外線通信方式と、小電力無線を用いた無線通信による通信方式を電波通信方式と、それぞれいう。
【0020】
各照明器具500は、赤外線通信方式による無線通信で設定システム600からの信号を受信する。各照明器具500は、設定システム600に情報を送信する場合には、電波通信方式による無線通信で送信する。さらに、各照明器具500は、コントローラ300との間では、電波通信方式による無線通信で通信を行う。
【0021】
負荷制御システム100では、設定システム600は、1つの照明器具500についてグループ所属先を変更する場合において、第1識別子と、第2識別子とを、コントローラ300に電波通信方式で送信する。第1識別子は、グループの変更対象となる照明器具500の識別子である。第2識別子は、変更対象の照明器具500が変更後に属するグループの照明器具500の識別子である。コントローラ300は、第1識別子と第2識別子とを用いて、変更対象となる照明器具500が第2識別子の照明器具500が属するグループに属するように、グループの構成を変更、つまり設定情報を変更する。設定システム600は、設定情報に新規グループを含める場合において、新規グループに属することになる照明器具500の識別子(第3識別子)を、コントローラ300に電波通信方式で送信する。コントローラ300は、第3識別子を用いて、照明器具500が属し、設定情報に含まれる新たなグループを生成して、設定情報を更新(変更)する。
【0022】
このように、負荷制御システム100では、照明器具500、コントローラ300、及び、設定システム600は、電波通信方式による無線通信で通信を行う。計測表示システム10は、負荷制御システム100での電波通信方式による無線通信に適切な周波数チャネルの選択のために利用され得る。
【0023】
計測表示システム10は、図1に示すように、表示装置20と、複数の計測装置30と、を備える。
【0024】
一例として、計測表示システム10は、6つの計測装置30を備える。6つの計測装置30は、図4に示すように、施設700の異なる地点P1~P6に設置されている。
【0025】
施設700は、無線通信システム(負荷制御システム100)の設置を予定している場所である。地点P1~P6は、負荷制御システム100において無線通信を行う機器(照明器具等)を設置する地点であるとよい。
【0026】
図4では、施設700は、ビルの一フロアを表している。施設700の例としては、戸建て住宅の他に、集合住宅(住戸、共用部)、店舗、ビル(ビル全体、フロア内)が挙げられる。また、施設700は、建物だけではなく、建物とその建物が存在する敷地とを含んでいてもよく、例えば、工場や、公園、病院、商業施設等が挙げられる。
【0027】
各計測装置30は、通信部31と、処理部32と、を備える。通信部31及び処理部32は、同一の筐体に収容され得る。
【0028】
通信部31は、通信インターフェースである。通信部31は、計測装置30を表示装置20に通信可能に接続する機能を有する。通信部31は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格(例えば、電灯線通信プロトコル、無線通信プロトコル、赤外線通信プロトコル、拡張HBSプロトコル、Lon Talk(登録商標)プロトコル)から選択され得る。また、無線通信プロトコルの例としては、特定小電力無線の規格及び無線LAN(Local Area Network)の規格が挙げられる。特定小電力無線の規格としては、Wi-SUN(登録商標)の規格及びWi-SUN HAN(登録商標)が挙げられる。無線LANの規格としては、Wi-Fi(登録商標)が挙げられる。
【0029】
処理部32は、計測装置30の全体的な制御、すなわち、通信部31を制御するように構成される。処理部32は、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部32として機能する。プログラムは、ここでは処理部32のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0030】
処理部32は、計測部F31と、決定部F32とを備える。計測部F31と、決定部F32とは、実体のある構成を示しているわけではなく、処理部32によって実現される機能を示している。
【0031】
計測部F31は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。特に、本実施形態では、計測部F31は、通信部31を利用して、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。電波強度は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、通信部31で受信している電波(電波信号)の強度で表される。別の観点から見れば、電波強度は、通信部31がある場所での電界の強度であるといえる。
【0032】
ここで、複数の周波数チャネルは、負荷制御システム100が実行する電波を媒体とする無線通信で利用される。一例として、複数の周波数チャネルは、920MHz帯に含まれる。具体的には、複数の周波数チャネルは、923.8、924.0、924.2、924.4、924.6、924.8、925.0、925.2、925.4、925.6、925.8、926.0、926.2、926.4、926.6、926.8、927.0、927.2、927.4、927.6、927.8、928.0の22の周波数チャネルである。複数の特定の周波数チャネルは、これら複数の周波数チャネルから選択された2以上の周波数チャネルであってよい。一例として、複数の特定の周波数チャネルは、923.8、924.2、924.6、925.0、925.4、925.8、926.2、926.6、927.0、927.4、927.8の11の周波数チャネルであってよい。なお、複数の周波数チャネルの全てが、複数の特定の周波数チャネルとして利用されてもよい。
【0033】
本実施形態では、計測部F31は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、複数回の電波強度の計測を行う。例えば、計測部F31は、所定期間の間に、一定間隔で、電波強度の計測を行う。一例として、所定期間は、10秒であり、一定間隔は0.1秒であってよい。この場合、一つの特定の周波数チャネルの電波強度について、100の計測値が得られる。
【0034】
決定部F32は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するように構成される。複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、混雑度は、電波強度から求められる混雑率により決定される。混雑率は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される。本実施形態では、混雑率は百分率で表されている。上述したように、計測部F31は、一つの特定の周波数チャネルの電波強度について、100の計測値を得る。ここで、閾値以上の計測値の数が15であれば、混雑率は15%となる。閾値は、閾値を超える電波強度の無線通信への影響の可能性を考慮して適宜決定される。決定部F32は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて得られた混雑率を、その混雑度とする。
【0035】
表示装置20は、図1に示すように、入出力部21と、通信部22と、処理部23と、を備える。入出力部21、通信部22、及び処理部23は、同一の筐体に収容され得る。表示装置20は、情報端末であり、例えば、スマートフォンである。なお、表示装置20は、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータにより実現され得る。
【0036】
入出力部21は、表示装置20を操作するための入力装置を備える。入力装置は、例えば、タッチパッド及び/又は1以上のボタンを有する。また、入出力部21は、視覚情報を表示するための画像表示装置を備える。画像表示装置は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの薄型のディスプレイ装置である。なお、入出力部21のタッチパッドと画像表示装置とでタッチパネルが構成されてもよい。
【0037】
通信部22は、通信インターフェースである。通信部22は、表示装置20を計測装置30に通信可能に接続する機能を有する。通信部22は、所定の通信プロトコルに準拠している。所定の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格(例えば、電灯線通信プロトコル、無線通信プロトコル、赤外線通信プロトコル、拡張HBSプロトコル、Lon Talk(登録商標)プロトコル)から選択され得る。また、無線通信プロトコルの例としては、特定小電力無線の規格及び無線LAN(Local Area Network)の規格が挙げられる。特定小電力無線の規格としては、Wi-SUN(登録商標)の規格及びWi-SUN HAN(登録商標)が挙げられる。無線LANの規格としては、Wi-Fi(登録商標)が挙げられる。
【0038】
処理部23は、表示装置20の全体的な制御、すなわち、入出力部21及び通信部22を制御するように構成される。処理部23は、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部23として機能する。プログラムは、ここでは処理部23のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0039】
処理部23は、取得部F21と、表示部F22とを備える。取得部F21と、表示部F22とは、実体のある構成を示しているわけではなく、処理部23によって実現される機能を示している。
【0040】
取得部F21は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するように構成される。つまり、取得部F21は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップ(取得ステップ)を実行する。
【0041】
本実施形態では、取得部F21は、1以上の計測装置30から、混雑度を取得する。本実施形態では、取得部F21は、計測装置30から混雑度を取得する。取得部F21は、通信部22を通じて計測装置30に混雑度の要求を行い、これによって、計測装置30から混雑度を取得する。計測表示システム10は複数の計測装置30を備えているため、取得部F21は、複数の計測装置30のそれぞれから、混雑度を取得する。本実施形態では、施設700の異なる地点P1~P6に置かれた計測装置30から、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度が取得され、混雑度は混雑率により表されている。つまり、特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる地点P1~P6での混雑率が取得される。また、取得部F21は、計測装置30毎に混雑度を要求するのではなく、特定の周波数チャネル毎に混雑度を要求する。つまり、取得部F21は、複数の特定の周波数チャネルのうちの一つについて、すべての計測装置30から混雑度を取得した後に、次の特定の周波数チャネルについて、すべての計測装置30から混雑度を取得する。このように、取得部F21は、複数の特定の周波数チャネル毎に混雑度を取得する。
【0042】
表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するように構成される。つまり、表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップ(表示ステップ)を実行する。
【0043】
本実施形態では、表示部F22は、取得部F21が取得した混雑度に基づいて混雑状況を表示する。本実施形態では、表示部F22は、取得部F21が取得した混雑度をすべて表示する代わりに、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を表示する。つまり、混雑状況は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を含む。ここで、代表値は、1以上の混雑率のうち最も高い値(混雑率の最高値)である。本実施形態では、特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる地点P1~P6での混雑率が取得される。そのため、異なる地点P1~P6での混雑率のうち最も高い混雑率が、混雑率の代表値として使用される。また、本実施形態では、混雑状況は、混雑度の目安となる表示を含む。混雑度の目安となる表示は、使用を推奨できる周波数チャネルを示す推奨マーク、又は、混雑している周波数チャネルを示す混雑マークのいずれかである。本実施形態では、推奨マークは「〇」で表され、混雑マークは「△」で表される。特定の周波数チャネルの混雑度が規定値未満であれば、推奨マークが表示され、特定の周波数チャネルの混雑度が規定値以上であれば、混雑マークが表示される。本実施形態では、一つの特定の周波数チャネルにつき、複数の地点P1~P6での混雑度が得られることから、特定の周波数チャネルの混雑度として混雑率の代表値を利用する。規定値は、規定値以上の混雑度での無線通信の実現可能性を考慮して適宜決定される。例えば、規定値は、10[%]に設定され得る。
【0044】
本実施形態では、表示部F22は、入出力部21の画像表示装置に、混雑状況を表示するための結果表示画面D10(図2及び図5図8参照)を表示する。なお、図2及び図5図8において、符号及び当該符号の付随物(指示線や矢印等)は、結果表示画面D10の説明のために記載されており、結果表示画面D10自体に含まれているわけではない。なお、図2及び図5図8では、単に説明を分かりやすくするためだけに、6つの特定の周波数チャネルについて混雑状況を表示する例を示している。
【0045】
以下、結果表示画面D10について説明する。結果表示画面D10は、図2に示すように、グループボックスG11~G16と、ラベルL11~L14と、ボタンB21,B22と、を含む。
【0046】
グループボックスG11~G16は、それぞれ、複数の特定の周波数チャネルに対応する。なお、図2では、グループボックスG11~G16は、複数の特定の周波数チャネルのうちの6つの特定の周波数チャネルに対応している。グループボックスG11~G16は、ラジオボタンB11~B16、(第1)表示領域R11~R16、(第2)表示領域R21~R26、及び、(第3)表示領域R31~R36を、それぞれ、含む。
【0047】
ラジオボタンB11~B16は、複数の特定の周波数チャネルから無線通信で使用する特定の周波数チャネルを選択するために利用される。
【0048】
第1表示領域R11~R16は、複数の特定の周波数チャネルを識別するための識別情報の表示に利用される。識別情報は、例えば、特定の周波数チャネルに排他的に割り当てられた名称である。図2では、第1表示領域R11に「1CH」、第1表示領域R12に「2CH」、第1表示領域R13に「3CH」、第1表示領域R14に「4CH」、第1表示領域R15に「5CH」、第1表示領域R16に「6CH」が表示されている。
【0049】
第2表示領域R21~R26及び第3表示領域R31~R36は、対応する特定の周波数チャネルの混雑状況を表している。第2表示領域R21~R26は、混雑度の目安の表示に利用される。図2では、第2表示領域R21,R23,R25,R26に、推奨マーク(「〇」)が表示され、第2表示領域R22,R24に、混雑マーク(「△」)が表示されている。第3表示領域R31~R36は、混雑率の代表値の表示に利用される。図2では、第3表示領域R31に「1」、第3表示領域R32に「15」、第3表示領域R33に「1」、第3表示領域R34に「100」、第3表示領域R35に「0」、第3表示領域R36に「2」が表示されている。
【0050】
ラベルL11は、ラジオボタンB11~B16に対応して配置されており、ラジオボタンB11~B16の役割を表示する。図2では、ラベルL11は「選択」という文字列を表示する。ラベルL12は、第1表示領域R11~R16に対応して配置されており、第1表示領域R11~R16の表示内容の説明を表示する。図2では、ラベルL12は「チャンネル」という文字列を表示する。ラベルL13は、第2表示領域R21~R26に対応して配置されており、第2表示領域R21~R26の表示内容の説明を表示する。図2では、ラベルL13は「調査結果」という文字列を表示する。ラベルL14は、第3表示領域R31~R36に対応して配置されており、第3表示領域R31~R36の表示内容の説明を表示する。図2では、ラベルL14は「レベル」という文字列を表示する。
【0051】
ボタンB21は、結果表示画面D10の表示を終了するためのボタンである。ボタンB21が操作されると、表示部F22は、結果表示画面D10の表示を終了する。また、取得部F21が特定の周波数チャネルの全てから混雑度を取得していない場合には、混雑度を取得する作業を中止する。ボタンB22は、ラジオボタンB11~B16により選択中の特定の周波数チャネルの使用を決定するためのボタンである。表示装置20は、ボタンB22が操作されると、ラジオボタンB11~B16により選択中の特定の周波数チャネルについての情報を、負荷制御システム100に通知する。負荷制御システム100は、表示装置20からの通知に応じて、周波数チャネルを設定してよい。
【0052】
表示部F22は、取得部F21で混雑度が取得される毎に、取得部F21で混雑度が取得された特定の周波数チャネルの混雑状況を更新する。つまり、表示部F22は、取得部F21ですべての特定の周波数チャネルの混雑度が取得されなくても、結果表示画面D10を表示し、取得部F21で混雑度が取得される毎に結果表示画面D10を更新する。より詳細には、表示部F22は、取得部F21でいずれの特定の周波数チャネルの混雑度が取得されていない場合、図5に示すような、結果表示画面D10を表示する。図5の結果表示画面D10では、第2表示領域R21~R26には、推奨マークと混雑マークのいずれも表示されておらず、第3表示領域R31~R36にも、混雑度が表示されていない。つまり、結果表示画面D10では、混雑状況が表示されていない。そして、表示部F22は、取得部F21で混雑度が取得される毎に、取得部F21で混雑度が取得された特定の周波数チャネルの混雑状況を更新する。図6は、「1CH」及び「2CH」に対応する特定の周波数チャネルの混雑度が取得部F21で取得された場合の、結果表示画面D10を示している。図6から明らかなように、「1CH」及び「2CH」に対応する特定の周波数チャネルでは、第2表示領域R21,R22及び第3表示領域R31,R32が更新されている。つまり、第2表示領域R21に、推奨マーク(「〇」)が表示され、第2表示領域R22に、混雑マーク(「△」)が表示されている。また、第3表示領域R31に「1」、第3表示領域R32に「15」が表示されている。そして、取得部F21ですべての特定の周波数チャネルの混雑度が取得された場合には、図2に示すように、すべての特定の周波数チャネルの混雑状況が表示される。
【0053】
更に、表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのうち混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行うように構成される。特に、表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行うように構成される。つまり、表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのうち混雑度が規定値未満の特定の周波数チャネルから、混雑度が最も低い特定の周波数チャネルを、使用を推奨する周波数チャネルとして選択する。
【0054】
表示部F22は、図7に示すように、使用を推奨する周波数チャネルを示す画面D11を表示する。図7では、画面D11は、結果表示画面D10に重ねて表示されている。画面D11は、使用を推奨する周波数チャネルについての情報を表示するための表示領域R41を含んでいる。例えば、混雑度(本実施形態では、混雑率の代表値)については、図2に示すように、CH1の周波数チャネルが「1」である。CH2の周波数チャネルが「15」である。CH3の周波数チャネルが「1」である。CH4の周波数チャネルが「100」である。CH5の周波数チャネルが「0」である。CH6の周波数チャネルが「2」である。この場合、表示部F22は、混雑度が規定値(ここでは10)未満の周波数チャネル、すなわち、CH1、CH3、CH5、CH6の4つの周波数チャネルから、使用を推奨する周波数チャネル(推奨チャネル)を選択する。言い換えれば、表示部F22が推奨マークのある周波数チャネルから、使用を推奨する周波数チャネルを選択する。ここでは、CH5の周波数チャネルが混雑度が0で最も低い。よって、表示部F22は、CH5の周波数チャネルを、使用を推奨する周波数チャネルとして選択し、画面D11では、表示領域R41に、「今回の確認結果による推奨は5CHです。」といったメッセージが表示される。
【0055】
一方、表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのいずれの混雑度も規定値未満でない場合、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度の再取得を推奨する表示を行うように構成される。この場合、表示部F22は、図8に示すように、混雑度の再取得を推奨する画面D12を表示する。図8では、画面D12は、結果表示画面D10に重ねて表示されている。画面D12は、混雑度の再取得を推奨するメッセージを表示するための表示領域R42を含んでいる。画面D12では、表示領域R42に、「今回の確認結果による推奨できるチャンネルはありません。再度調査を行ってください。」といったメッセージが表示される。これは、混雑度が規定値未満の特定の周波数チャネルが存在しなければ、無線通信を安定的に確立することが難しいと考えられるためである。このような場合には、再度、複数の特定の周波数チャネルの混雑度の取得を促す。なお、図8では、画面D12として、混雑度の再取得を推奨する画面を表示しているが、代わりに、ユーザが複数の周波数チャネルのうちから所望の周波数チャネルを選択することを促す画面を表示してもよい。
【0056】
1.3 動作
以下、計測表示システム10の動作について図9を参照して簡単に説明する。
【0057】
まず、表示装置20において混雑状況の表示を開始する操作が実行されると、表示部F22は、図5に示すように、結果表示画面D10を入出力部21の画像表示装置に表示する。
【0058】
また、表示装置20では、取得部F21が、特定の周波数チャネルの混雑度の要求を、各計測装置30に送信する(S11)。
【0059】
計測装置30では、表示装置20の取得部F11からの要求に応じて、計測部F31が混雑度を要求された特定の周波数チャネルについて電波強度を測定し(S12)、決定部F32が混雑度(混雑率)を決定する(S13)。計測装置30は、決定部F32で決定された混雑度を、表示装置20に送信する。
【0060】
表示装置20では、取得部F21が各計測装置30から特定の周波数チャネルの混雑度を取得する。そうすると、表示部F22は、各計測装置30での特定の周波数チャネルの混雑度に基づいて、図2及び図6に示すように、結果表示画面D10に、混雑状況を表示する(S14)。
【0061】
ここで、取得部F21で特定の周波数チャネル全ての混雑度が取得されていなければ(S15:No)、処理はステップS11に戻る。そして、ステップS11では、取得部F21は、まだ混雑度が取得されていない特定の周波数チャネルの混雑度の要求を各計測装置30に送信する。
【0062】
一方、取得部F21で特定の周波数チャネル全ての混雑度が取得されていれば(S15:Yes)、図2に示すように、特定の周波数チャネル全てについて混雑状況が表示された結果表示画面D10が表示される。また、表示部F22は、混雑度が規定値未満の特定の周波数チャネルが存在するかどうかを判定する(S16)。
【0063】
ここで、混雑度が規定値未満の特定の周波数チャネルが存在すれば(S16:Yes)、表示部F22は、図7に示すように、画面D11を表示して、使用を推奨する周波数チャネル(推奨チャネル)を表示する(S17)。
【0064】
一方、混雑度が規定値未満の特定の周波数チャネルが存在しなければ(S16:No)、表示部F22は、図8に示すように、画面D12を表示して、混雑度の再取得を推奨する(S18)。
【0065】
1.4 まとめ
以上述べた表示装置20は、取得部F21と、表示部F22とを備える。取得部F21は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するように構成される。表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するように構成される。この表示装置20によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0066】
換言すれば、表示装置20は、下記の方法(表示方法)を実行しているといえる。表示方法は、取得ステップと、表示ステップとを含む。取得ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップである。表示ステップは、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。この表示方法によれば、表示装置20と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0067】
表示方法は、1以上のプロセッサがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、1以上のプロセッサに表示方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、表示方法と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0068】
また、以上述べた計測装置30は、計測部F31と、決定部F32と、を備える。計測部F31は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。決定部F32は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するように構成される。この計測装置30によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0069】
換言すれば、計測装置30は、下記の方法(計測方法)を実行しているといえる。計測方法は、計測ステップと、決定ステップとを含む。計測ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するステップである。決定ステップは、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するステップである。この計測方法によれば、計測装置30と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0070】
計測方法は、1以上のプロセッサがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、1以上のプロセッサに計測方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、計測方法と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0071】
また、以上述べた計測表示システム10は、計測部F31と、決定部F32と、表示部F22と、を備える。計測部F31は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。決定部F32は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するように構成される。表示部F22は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するように構成される。この計測表示システム10によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0072】
換言すれば、計測表示システム10は、下記の方法(計測表示方法)を実行しているといえる。計測表示方法は、計測ステップと、決定ステップと、表示ステップとを含む。計測ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するステップである。決定ステップは、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するステップである。表示ステップは、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。この計測表示方法によれば、計測表示システム10と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0073】
計測表示方法は、1以上のプロセッサがプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、1以上のプロセッサに計測表示方法を実行させるためのプログラムである。このようなプログラムによれば、計測表示方法と同様に、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0074】
2.変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
【0075】
上記実施形態では、各計測装置30は、各特定の周波数チャネルについて1つの混雑率を得ている。この場合、混雑度は混雑率に一致する。しかし、混雑度は、2以上の混雑率を含む数列であってもよいし、2以上の混雑率から演算された値であってもよい。一変形例では、各計測装置30は、各特定の周波数チャネルについて複数(2以上)の混雑率を得てよい。つまり、各計測装置30は、同一の周波数チャネルに関して、混雑率を複数回求めてよい。この場合には、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、同一の地点での複数の混雑率が得られる。そして、混雑状況は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、同一の地点での複数の混雑率の代表値を含んでよい。
【0076】
上記実施形態では、各特定の周波数チャネルについて、複数の地点での混雑率を得ている。そして、表示部F22で表示される混雑状況は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含んでいる。各特定の周波数チャネルについて、複数の地点での混雑率を得るために、上記実施形態では、複数の地点(図4のP1~P6参照)にそれぞれ計測装置30を設置している。一変形例では、単一の計測装置30を用いて複数の地点で混雑率を求めてよい。すなわち、複数の計測装置30を利用することは必須ではない。
【0077】
要するに、混雑状況は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を含んでいてよい。代表値は、複数の混雑率の平均値、最頻値、最低値、最高値等、数学的に求められる値であってよい。代表値は、無線通信の確立の確実性を考慮すれば、最高値、つまり、最も混雑しているときの値を利用することが好ましい。
【0078】
上記実施形態では、混雑度を混雑率により評価している。ここで、混雑率は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される。一変形例では、混雑率は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度の代表値であってもよい。代表値は、複数の混雑率の平均値、最頻値、最低値、最高値等、数学的に求められる値であってよい。ただし、混雑率は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表したほうが、無線通信に適切な周波数チャネルの設定に効果的である。
【0079】
上記実施形態では、混雑状況は、複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を含む。ただし、混雑状況は、混雑率の代表値の代わりに、混雑度自体を含んでよい。また、混雑状況は、混雑度の目安となる表示を含むが、必ずしも混雑度の目安となる表示を含んでいる必要はない。
【0080】
上記実施形態では、計測装置30から混雑度を得ているが、無線通信システム(負荷制御システム100)において、無線通信を行う機器(照明器具50、コントローラ300、設定システム600等)に計測装置30としての機能を持たせてもよい。また、無線通信システムにおいて無線通信を行う機器に限らず、無線通信システムに含まれる機器に計測装置30としての機能を持たせてもよい。
【0081】
一変形例では、取得部F21は、計測装置30から混雑度を取得する代わりに、計測装置30から得た電波強度に基づいて混雑度を取得してよい。つまり、取得部F21は、決定部F32としての機能を備えていてもよい。
【0082】
一変形例では、表示装置20と計測装置30とは単一の装置であってよい。つまり、表示装置20は、計測装置30としての機能を持っていてもよい。この場合、取得部F21は省略可能である。
【0083】
一変形例では、複数の周波数チャネルは920MHz帯に限らず、無線通信で利用される周波数帯(例えば、420MHz)を考慮して適宜決定されてよい。また、周波数チャネル間の間隔も、0.2MHzに限らず、周波数帯に応じて適宜決定されてよい。
【0084】
一変形例では、計測表示システム10は、複数のコンピュータにより構成されていてもよい。例えば、計測表示システム10の機能(特に、計測部F31、決定部F32、表示部F22)は、複数の装置に分散されていてもよい。更に、計測表示システム10の機能の少なくとも一部が、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
【0085】
以上述べた計測表示システム10の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における計測表示システム10の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FGPA)、ASIC(application specific integrated circuit)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0086】
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
【0087】
第1の態様は、表示方法であって、取得ステップと、表示ステップとを含む。前記取得ステップは、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するステップである。前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するステップである。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0088】
第2の態様は、第1の態様の表示方法に基づく。第2の態様では、前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのうち混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの選択が容易になる。
【0089】
第3の態様は、第1又は第2の態様の表示方法に基づく。第3の態様では、前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのうち、混雑度が規定値未満であり、かつ混雑度が最も低い特定の周波数チャネルの使用を推奨する表示を行う。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が容易になる。
【0090】
第4の態様は、第3の態様の表示方法に基づく。第4の態様では、前記表示ステップは、前記複数の特定の周波数チャネルのいずれの混雑度も前記規定値未満でない場合、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度の再取得を推奨する表示を行う。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0091】
第5の態様は、第1~第4の態様のいずれか一つの表示方法に基づく。第5の態様では、前記表示ステップは、前記取得ステップで混雑度が取得される毎に、前記取得ステップで混雑度が取得された特定の周波数チャネルの混雑状況を更新する。この態様によれば、混雑度の取得が全て終了するのを待たなくても、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0092】
第6の態様は、第1~第5の態様のいずれか一つの表示方法に基づく。第6の態様では、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、前記混雑度は、電波強度から求められる混雑率により決定される。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0093】
第7の態様は、第6の態様の表示方法に基づく。第7の態様では、前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、1以上の地点での1以上の混雑率の代表値を含む。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0094】
第8の態様は、第6の態様の表示方法に基づく。第8の態様では、前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、同一の地点での複数の混雑率の代表値を含む。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0095】
第9の態様は、第6の態様の表示方法に基づく。第9の態様では、前記混雑状況は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、異なる複数の地点について求められた複数の混雑率の代表値を含む。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0096】
第10の態様は、第7~第9の態様のいずれか一つの表示方法に基づく。第10の態様では、前記代表値は、最高値である。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0097】
第11の態様は、第6~第10の態様のいずれか一つの表示方法に基づく。第11の態様では、前記混雑率は、電波強度を複数回計測した場合における、電波強度が閾値以上となった割合で表される。この態様によれば、無線通信により適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0098】
第12の態様は、1以上のプロセッサに、第1~第11の態様のいずれか一つの表示方法を実行させるための、プログラムである。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0099】
第13の態様は、表示装置(20)であって、取得部(F21)と、表示部(F22)とを備える。前記取得部(F21)は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて決定される混雑度を取得するように構成される。前記表示部(F22)は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するように構成される。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0100】
第14の態様は、計測装置(30)であって、計測部(F31)と、決定部(F32)とを備える。前記計測部(F31)は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。前記決定部(F32)は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するように構成される。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【0101】
第15の態様は、計測表示システム(10)であって、計測部(F31)と、決定部(F32)と、表示部(F22)とを備える。前記計測部(F31)は、電波を媒体とする無線通信に利用される複数の周波数チャネルに含まれる複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度を計測するように構成される。前記決定部(F32)は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれについて、電波強度に基づいて混雑度を決定するように構成される。前記表示部(F22)は、前記複数の特定の周波数チャネルのそれぞれの混雑度に基づいて混雑状況を表示するように構成される。この態様によれば、無線通信に適切な周波数チャネルの設定が可能になる。
【符号の説明】
【0102】
10 計測表示システム
20 表示装置
30 計測装置
F21 取得部
F22 表示部
F31 計測部
F32 決定部
図1
図2
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図9