(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-22
(45)【発行日】2023-01-05
(54)【発明の名称】画像形成用品
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20221223BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20221223BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20221223BHJP
G06F 21/44 20130101ALI20221223BHJP
【FI】
G03G21/00 388
G03G21/00 390
B41J29/00 B
B41J29/00 Z
B41J29/38 204
G06F21/44
(21)【出願番号】P 2019021308
(22)【出願日】2019-02-08
(62)【分割の表示】P 2017216291の分割
【原出願日】2015-07-31
【審査請求日】2019-02-08
【審判番号】
【審判請求日】2021-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ジェラン,ポール
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】松田 直也
【審判官】比嘉 翔一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/016863(WO,A1)
【文献】特開2006-47579(JP,A)
【文献】特表2018-513422(JP,A)
【文献】特表2016-525852(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/18
B41J 29/00 - 29/38
H04L 9/00
G09C 1/00
G06F 21/64
G03G 15/08
G03G 15/20
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタのための
消耗品を保持する容器であって、第1のメモリ及び第2のメモリを含み、
前記第1のメモリが、
前記プリンタが前記消耗品を認証するために使用され、真正であることにより前記認証が行われるデジタル署名が前記第2のメモリに記憶されていることを示す情報
であって、存在が判定されることで前記デジタル署名が読み込まれる情報を記憶しており、
前記第2のメモリが、
前記プリンタが前記消耗品を認証するために使用する前記デジタル署名と、
消耗品管理データと
を記憶している、
容器。
【請求項2】
前記消耗品管理データは、前記
消耗品の印刷可能量、
前記消耗品の中身が僅かであることを示す前記消耗品の僅少点及び
前記消耗品の中身が枯渇していることを示す前記消耗品の枯渇点
のうちの少なくとも1つを定義するために前記プリンタによって使用されるデータを含む、請求項
1に記載の
容器。
【請求項3】
前記
消耗品が前記プリンタによって使用可能であるか否かを判定するために前記プリンタによって使用される
消耗品識別子を記憶している第3のメモリを含む、請求項1
または請求項2に記載の
容器。
【請求項4】
前記第1のメモリ及び前記第2のメモリは、単一の物理的メモリの論理的部分である、請求項1~
3の何れか一項に記載の
容器。
【請求項5】
前記第1のメモリ及び前記第2のメモリは、
互いに異なる物理的部分である、請求項1~
3の何れか一項に記載の
容器。
【請求項6】
プリンタのための
消耗品を保持する容器であって、メモリを含み、前記メモリが、
前記プリンタが前記消耗品を認証するために使用され、真正であることにより前記認証が行われるデジタル署名が前記メモリに記憶されていることを示す情報
であって、存在が判定されることで前記デジタル署名が読み込まれる情報を記憶している第1の部分と、
前記プリンタが前記消耗品を認証するために使用する前記デジタル署名
と、消耗品管理データとを記憶している第2の部分であって、
前記消耗品管理データが、前記
消耗品の印刷可能量、
前記消耗品の中身が僅かであることを示す前記消耗品の僅少点
及び前記消耗品の中身が枯渇していることを示す前記消耗品の枯渇点のうちの少なくとも1つを定義するために前記プリンタによって使用され
るデータを含む、第2の部分と、
消耗品識別子を記憶している第3の部分であって、前記
消耗品識別子は、前記プリンタによって使用可能な
互換性のある消耗品を
識別する
ための消耗品データに前記
消耗品識別子が含まれているか否かを判定するために前記プリンタによって使用される、第3の部分と
を有する、
容器。
【請求項7】
前記メモリの前記第1、第2及び第3の部分は、単一の物理的メモリの論理的部分である、請求項
6に記載の
容器。
【請求項8】
前記メモリの前記第1、第2及び第3の部分は、
互いに異なる物理的部分である、請求項
6に記載の
容器。
【請求項9】
前記メモリの前記第2の部分は、
消耗品、及び/又は消耗品の特定の組み合わせを供給することにより、所望の色をレンダリングするために前記プリンタによって使用される色管理データを記憶している、請求項
6~8の何れか一項に記載の
容器。
【請求項10】
前記メモリの前記第2の部分は、定着器を閾値温度まで加熱するために前記プリンタによって使用され
るデータを記憶している、請求項
6~8の何れか一項に記載の
容器。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
プリンタの中には、プリンタ上に記憶されたサポートされている画像形成用品のリスト上に含まれている画像形成用品を使用するように設計されているものがある。そのような例では、画像形成用品がプリンタに挿入されると、プリンタは、画像形成用品からモデルタイプ及び/又は識別子を読み取り、次いで、そのモデルタイプ及び/又は識別子が、プリンタ上に記憶されたサポートされている画像形成用品のリスト上に含まれているか否かを判定する。プリンタが、挿入された画像形成用品はサポートされていない画像形成用品であると判定した場合、プリンタは、そのサポートされていない画像形成用品を印刷手続に使用することができない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図1】本明細書に開示された種々の例を実施するために使用することができる例示的プリンタの概略図である。
【
図2】
図1の例示的プリンタを実施するために実行されることができる機械読み取り可能命令を表す例示的フロー図である。
【
図3】
図1の例示的プリンタを実施するために実行されることができる機械読み取り可能命令を表す例示的フロー図である。
【
図4】
図1の例示的プリンタを実施するために実行されることができる機械読み取り可能命令を表す例示的フロー図である。
【
図5】
図1のプリンタを実施すべく、
図2、
図3、および
図4の例示的命令を実行するためのプロセッサプラットフォームである。
【0003】
図面は縮尺通りではない。可能な限り、同じ参照符号が図面全体を通して使用され、同一または類似の部品を参照する説明を含む。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本明細書に開示される種々の例は、例示的プリンタに挿入され、及び/又は結合されたときに、例示的プリンタが例示的画像形成用品と情報をやり取りする方法を動的に定義し、及び/又は、どの画像形成用品が例示的プリンタと互換性があるかを動的に定義するデータ及び/又は情報を含む種々の画像形成用品に関する。画像形成用品の例としては、インクカートリッジ、トナーカートリッジ、タンク、並びに/あるいは、媒体(例えば、基板)上に画像を形成し、または定着させるための印刷材料(例えば、インク、染料、トナー等)を保持する任意の容器、及び/又は交換式装置が挙げられる。
【0005】
一部の例では、例示的画像形成用品上に記憶された例示的データ及び/又は情報は、例示的プリンタに、プリンタ上に記憶された互換性のある画像形成用品データ及び/又はサポートされた画像形成用品データを更新させる。この情報(例えば、データ)が例示的プリンタに、互換性のある画像形成用品データを更新させるとき、この情報(例えば、データ)は、署名されたデータと見なされる場合がある。本明細書に記載されるように、署名されたデータは、セキュリティモジュール、並びに/あるいは、プリンタが画像形成用品の認証に使用し、及び/又は、プリンタが例示的プリンタと互換性のある画像形成用品データの修正の認証に使用するデジタル署名を含む場合がある。一部の例では、署名されたデータの存在を示す指示(例えば、フラグ)が、画像形成用品上の第1のメモリ上に記憶され、例示的プリンタに互換性のある画像形成用品データを更新させる情報(例えば、データ)のような他の情報が、画像形成用品上の第2のメモリ上に記憶される。
【0006】
一部の例では、署名されたデータを含む画像形成用品(例えば、認証された画像形成用品)が例示的プリンタに挿入され、及び/又は結合された場合、プリンタは、例示的画像形成用品と情報をやり取りし、挿入された画像形成用品上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、互換性のある画像形成用品データを更新する。一部の例では、認証された画像形成用品上に記憶された情報(例えば、データ)は、プリンタに、プリンタによって記憶された互換性のある画像形成用品データに少なくとも1つの画像形成用品を追加させる。追加された画像形成用品識別子は、挿入された画像形成用品の画像形成用品識別子と同じである場合もあれば、異なる場合もある(例えば、第1の画像形成用品は、第2の画像形成用品とは異なる場合があり、第1の画像形成用品は、第2の画像形成用品と同じである場合がある)。すなわち、挿入された画像形成用品が署名されたデータを含んでいる場合、以前はリスト上になかったその挿入された画像形成用品は、自分自身をリストに追加する場合がある。一部の例では、追加された画像形成用品が挿入された画像形成用品とは異なる場合、追加された画像形成用品は、挿入された画像形成用品とは異なる部品番号、挿入された画像形成用品の画像形成用品識別子とは異なる画像形成用品識別子、挿入された画像形成用品とは異なる印刷可能量(yield)、挿入された画像形成用品とは異なる色、挿入された画像形成用品とは異なる容量、挿入された画像形成用品とは異なる化学的性質、及び挿入された画像形成用品とは異なるサイズなどのうちの少なくとも1つを有する場合がある。一部の例では、認証された画像形成用品上に記憶された情報(例えば、データ)は、プリンタに、プリンタ上に記憶された互換性のある画像形成用品データから、少なくとも1つの画像形成用品識別子を削除させる。
【0007】
一部の例では、認証された画像形成用品上に記憶された情報(例えば、データ)は、たとえ挿入された画像形成用品が、互換性のある画像形成用品データに含まれておらず、及び/又はリストアップされていない場合であっても、プリンタに対し、挿入された画像形成用品がプリンタによって使用されることを容易(例えば、可能)にする。例えば、会社が、互換性のある画像形成用品データに含まれ、及び/又はリストアップされた画像形成用品とは異なる量の供給材料(例えば、インク、染料、トナーなど)を含む契約顧客用の画像形成用品を製造することを選択する場合、本明細書に開示される種々の例によれば、たとえそれらの認証された画像形成用品が、プリンタによって記憶された互換性のある画像形成用品データに含まれておらず、及び/又はリストアップされていない場合であっても、例示的プリンタは、それらの認証された画像形成用品を使用することが容易になる場合がある。一部の例では、画像形成用品上の第1のメモリ上には、署名されたデータの存在の指示が記憶され、画像形成用品の第2のメモリ上には、たとえ挿入された画像形成用品が互換性のある画像形成用品データに含まれておらず、及び/又はリストアップされていない場合であっても、例示的プリンタに挿入された画像形成用品を使用させる情報(例えば、データ)のような、他の情報(例えば、データ)が記憶される。
【0008】
一部の例では、例示的画像形成用品上に記憶された例示的情報(例えば、データ)は、そのような例示的画像形成用品が例示的プリンタと共に使用される場合に、例示的プリンタが例示的画像形成用品と情報をやり取りする方法を動的に定義する。一部のそのような例では、情報(例えば、データ)は、署名されたデータ、及び/又は未署名データである場合がある。本明細書に記載されるように、未署名データは、セキュリティモジュールを含まず、及び/又は、画像形成用品を認証するデジタル署名を含まない場合がある。一部の例では、未署名データを含む画像形成用品には、プリンタ上に記憶された互換性のある画像形成用品データを修正する権限が与えられない。ただし、未署名データを含むそれらの画像形成用品には、互換性のある画像形成用品データを修正する権限が与えられない場合があるが、本明細書に開示される例示的プリンタによれば、未署名データを含むそれらの画像形成用品を例示的プリンタによって使用することが容易になる場合があり、及び/又は、未署名データを含むそれらの画像形成用品によって、例示的プリンタがそれらの画像形成用品と情報をやり取りする方法を動的に定義することが容易になる場合がある。一部の例では、未署名データを含む画像形成用品が例示的プリンタに挿入され、及び/又は結合された場合、例示的プリンタは、当該プリンタが未署名データを使用ことに先立って、許可(例えば、ユーザの許可)を取得する場合がある。
【0009】
一部の例では、署名されたデータ、及び/又は未署名データを含む画像形成用品が例示的プリンタに挿入され、及び/又は結合された場合、プリンタは、例示的画像形成用品と情報をやり取りし、挿入された画像形成用品上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、プリンタは、プリンタ上に記憶された挿入された画像形成用品に関連する消耗品管理データを更新する。一部の例では、消耗品管理データは、挿入された画像形成用品がその有効寿命の間に印刷することができる印刷可能量、及び/又はページ数に関連している。一部のそのような例では、挿入された画像形成用品上に記憶された印刷可能量データが、プリンタによって、消耗品ゲージ、及び/又は消耗品追跡情報を作成するために使用される。消耗品ゲージ、及び/又は消耗品追跡情報は、ユーザに対して表示することができ、及び/又は、プリンタ上に記憶された寿命追跡プロセスと組み合わせて、プリンタによって使用される。一部の例では、画像形成用品上の第1のメモリ上には、署名されたデータ、及び/又は未署名データの存在の指示が記憶され、画像形成用品上の第2のメモリ上には、プリンタが挿入された画像形成用品と情報をやり取りする方法をプリンタに動的に定義させる情報(例えば、データ)のような他の情報(例えば、データ)が記憶される。
【0010】
一部の例では、画像形成用品上の第2のメモリに記憶されたデータは、色管理データに関連している。一部の例では、色管理データは、プリンタによって使用され、画像形成用品に、特定量の供給材料、及び/又は供給材料の特定の組み合わせ(例えば、シアンの供給材料とイエローの供給材料)を供給、または現像させ、所望の色をレンダリングする。一部の例では、色管理データは、プリンタによって使用され、プリンタの種々の構成要素、及び/又は、挿入された画像形成用品の種々の構成要素を、特定の態様で機能させる。例えば、一部の例では、画像形成用品のデータは、プリンタによって使用され、プリンタの定着器を閾値温度まで加熱させ、及び/又は、当該定着器を所与の時間枠内で閾値温度まで加熱させ、及び/又は、かかる定着器が、ある温度分布及び/又は挙動を有するようにする。
【0011】
一部の例では、画像形成用品の第1のメモリは、第2のメモリが限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいないこと(例えば、署名されたデータが存在せず、未署名データが存在しないこと)を示す指示を含む。そのような例では、挿入された画像形成用品は、例えば、例示的プリンタが、挿入された画像形成用品と情報をやり取りする方法を動的に定義する情報(例えば、データ)を含まない。例えば、そのような画像形成用品は、消耗品管理データを含んでいない場合があることから、そのような画像形成用品を使用する場合、消耗品追跡情報、及び/又は消耗品ゲージを表示することができない場合がある。一部のそのような例では、データを含んでいない画像形成用品が例示的プリンタに挿入され、及び/又は結合された場合、例示的プリンタは、当該プリンタが、挿入された画像形成用品を使用することに先立って、許可(例えば、ユーザの許可)を取得する場合がある。画像形成用品上にデータが存在しない例では、プリンタは、挿入された画像形成用品を使用して種々の処理を実施するときに、プリンタ上に記憶されたデフォルト設定(例えば、定着器温度についてのデフォルト設定など)を使用する。
【0012】
図1は、本開示の教示を実施するために使用することができる例示的プリンタ100を示すブロック図である。
図1の例示的プリンタ100は、例示的画像ソース104と、例示的基板106(例えば、紙)とを含む。画像ソース104は、計算装置であってもよく、プリンタ100は、そこからプリンタ100の例示的コントローラ108により実行すべき印刷ジョブを表すデータを受信し、基板106上に画像を印刷する場合がある。この例では、画像形成用品消耗品情報等の情報をユーザに表示することを容易にするために、画像ソース104は、例示的表示装置110に結合され、プリンタ100は、表示制御パネル112に結合されている。
【0013】
図1の例では、プリンタ100は、例示的基板運動機構114をさらに含む。一部の例では、基板運動機構114は、画像を基板106上に印刷するときに基板106を移動させる種々の機械的装置を含む。図示した例によれば、基板106を移動させるための情報(例えば、データ)は、例示的コントローラ108によって(例えば、画像ソース104から)受信され、処理される。一部の例では、種々の信号が、コントローラ108から基板運動機構114に送信される場合がある。この例では、例示的レーザースキャナ116、例示的定着器118、並びに、例示的トナー貯蔵器、及び/又は画像形成用品120が、コントローラ108に結合されている。一部の例では、画像形成用品120は、二以上のトナーカートリッジ、及び/又は用品(サプライ)を含む。この例では、画像形成用品120は、第1のメモリ及び/又はフラグ122と、第2のメモリ124と、第3のメモリ125とを含む。一部の例では、第1及び/又は第2のメモリ122、124、並びに/あるいは、第1、第2及び/又は第3のメモリ122、124、125は、画像形成用品120上の異なるメモリである。例えば、第1のメモリ122と第2のメモリ124が異なるメモリである場合、第1のメモリ122と第2のメモリ124は、異なるサイズ、異なる長さ、異なる性質、異なる材料、異なる容量、異なるデータなどのうちの1以上を有する場合がある。一部の例では、第1のメモリ122と第2のメモリ124が異なるメモリである場合、第1のメモリ122と第2のメモリ124は、物理的に同一又は類似しているが、2つの独立した要素(例えば、同じ部品番号、及び/又は同じ特性を有しているが、物理的には独立している2つの異なるメモリ)である場合がある。一部の例では、第1、第2及び/又は第3のメモリは結合され、及び/又は、同一のメモリである(例えば、第1のメモリは第2のメモリと同じである)。一部の例では、第1のメモリ122と第2のメモリ124が同じメモリである場合、第1の部分123と第2の部分127は、同じメモリ上にあり、及び/又は、第1の部分123と第2の部分127は結合される。
【0014】
一部の例では、第1のメモリ122は、第1のメモリ122の第1の部分123上に記憶されたインジケータ(例えば、0、1、2)を含む。一部の例では、インジケータは、第2のメモリ124の第2の部分127上に含まれるデータのタイプを示す。一部の例では、第1の部分123上のインジケータは、第2のメモリ124の第2の部分127上に署名されたデータが存在すること、第2のメモリ124の第2の部分127上に未署名データが存在すること、及び/又は、第2のメモリ124の第2の部分127上に限られたデータしか存在せず、若しくはデータが存在しないことを示す。一部の例では、署名されたデータは、セキュリティモジュール、及び/又は、画像形成用品120内の第2のメモリ124の第2の部分127にあるデータを認証するデジタル署名を含む場合がある。一部の例では、未署名データは、セキュリティモジュールを含まない場合があり、及び/又は、画像形成用品120内の第2のメモリ124の第2の部分127にあるデータの使用を認証するデジタル署名を含まない場合がある。一部の例では、第2のメモリ124は、例示的プリンタ100が例示的画像形成用品120と情報をやり取りする方法を動的に定義し、及び/又は、どの画像形成用品が例示的プリンタ100と互換性があるかを動的に規定する情報(例えば、データ)を含む。一部の例では、第3のメモリ125は、画像形成用品識別子を含む情報及び/又はデータを含む。一部の例では、第3のメモリ125は、例えば、現像剤パラメタ、カートリッジ寿命情報(例えば、データ)、カートリッジ取り扱い情報(例えば、データ)などのようなさらに別のデータを含む。一部の例では、画像形成用品識別子は、画像形成用品のモデルタイプを識別する。
【0015】
図1の例示的プリンタ100は、画像ソース104と接続し、及び/又は、表示制御パネル112と接続するためのインターフェース128を含む。インターフェース128は、プリンタ100と画像ソース104を接続し、及び/又は、プリンタ100と表示制御パネル122を接続する有線接続または無線接続である場合がある。画像ソース104は、計算装置であってもよく、プリンタ100は、そこからコントローラ108において実行されるべきプリントジョブを表すデータを受け取る。表示制御パネル112は、プリンタ100への入力を提供し、及び/又はプリンタ100からのデータを表示する入力及び/又は表示装置であってもよい。一部の例では、インタフェース128によれば、プリンタ100及び/又はプロセッサ130が、プリンタ100の内部及び/又は外部にある画像ソース104及び/又はハードウェア要素のような種々のハードウェア要素と接続することが容易になる。一部の例では、インタフェース128は、例えば、表示装置、マウス、キーボードなどのような入出力装置と接続される。インタフェース128は、外部記憶装置や、例えば、サーバ、スイッチ、ルーター、クライアント装置、他のタイプの計算装置、及び/又はそれらの組み合わせのような他の外部装置へのアクセスをさらに提供する場合がある。
【0016】
例示的コントローラ108は、第1メモリ122、第2のメモリ124、第3のメモリ125、及び/又はデータ記憶装置126から実行可能コード(例えば、データ)を読み出し、実行するためのハードウェアアーキテクチャを含む例示的プロセッサ130を含んでいる。実行可能コードである情報(例えば、データ)は、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130に、少なくとも、基板運動機構114、レーザースキャナ116、定着器118、及び/又は画像形成用品120を制御し、画像を基板106上に形成する機能を実施させる。一部の例では、基板運動機構114の機能の例としては、プリンタ100を通して基板106を移動させることが挙げられ、レーザースキャナー116の機能の例としては、画像形成用品120に供給材料(例えば、トナー)を基板106上に堆積させることが挙げられる。一部の例では、定着器118の機能の例としては、基板106上の供給材料(例えば、トナー)を加熱する熱を提供し、供給材料を基板106に融着することが挙げられる。実行可能コードである情報(例えばデータ)は、例示的プロセッサ130いより実行されたときに、電源ユニット132に、電力を定着器118に提供させ、供給材料を基板106に融着するための温度分布を形成する場合がある。
【0017】
一部の例では、第1のメモリ122が、第2のメモリ124が署名されたデータ(例えば、認証されたデータ)を含むことを示すフラグを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130に、データ記憶装置126上に記憶された互換性のある画像形成用品データに少なくとも1つの画像形成用品識別子を追加させる。一部の例では、第1のメモリ122が、第2のメモリ124が署名されたデータ(例えば、認証されたデータ)を含むことを示すフラグを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130に、データ記憶装置126上に記憶された互換性のある画像形成用品データから少なくとも1つの画像形成用品識別子を削除させる場合がある。一部の例では、互換性のある画像形成用品データは、プリンタ100によって使用可能な画像形成用品、及び/又はプリンタ100と互換性がある画像形成用品を識別し、及び/又はリストアップする。
【0018】
一部の例では、第1のメモリ122が、第2のメモリ124が署名されたデータ(例えば、認証されたデータ)を含むことを示すフラグを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、たとえ画像形成用品120が互換性のある画像形成用品データに含まれておらず、及び/又は、互換性のある画像形成用品データ中に識別されない場合であっても、プロセッサ130が、その画像形成用品120を使用することを容易にする場合がある。例えば、画像形成用品120が、契約(例えば、画像形成用品契約)に基づいて顧客に供給された画像形成用品である場合、プリンタ100の製造業者、及び/又は、画像形成用品120の製造業者は、画像形成用品120を互換性のある画像形成用品データに含めることなく、画像形成用品120がプリンタ100によって使用されることを意図している場合がある。
【0019】
一部の例では、第1のメモリ122が、第2のメモリ124が署名されたデータ(例えば、認証されたデータ)、及び/又は未署名データ(例えば、未認証データ)を含むことを示すフラグを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130が、プリンタ100が画像形成用品120と情報をやり取りする方法を動的に定義すること、及び/又は、画像形成用品120に関連する消耗品管理データを動的に定義することを容易にする場合がある。
【0020】
画像形成用品120が未署名データを含む一部の例では、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130に、例えば、表示装置110及び/又は画像ソース104により取得された入力に基づいて、ユーザに許可を催促させ、及び/又はユーザから許可を受け取らせる。一部の例では、この許可は、ユーザが、未署名データを含む画像形成用品120を使用することに関連するリスクを容認していることを示すことができる。
【0021】
一部の例では、消耗品管理データは、画像形成用品の印刷可能量や、消耗品ゲージを作成及び/又は定義する方法を定義することができ、例えば、画像形成用品の中身が僅かであるか、枯渇していることを示す。一部の例では、実行可能コードが色管理データを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、画像形成用品120に、特定量の画像形成材料(例えば、インク、トナー等)を供給させることにより所望の色を基板106上にレンダリングし、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値温度まで加熱させ、並びに/あるいは、その構成要素(例えば、定着器118)を、閾値速度で及び/又は閾値時間枠内で閾値温度まで加熱させる。
【0022】
一部の例では、第1のメモリ122が、第2のメモリ124が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない(例えば、色管理データがない)ことを示すフラグを含む場合、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、たとえ画像形成用品120が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない場合であっても、プロセッサ130が、デフォルト「セーフ」モードで画像形成用品120を使用することを容易にする場合がある。画像形成用品120が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない一部の例では、実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130に、限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない画像形成用品120を使用する許可を催促させ、及び/又は受け取らせる。一部の例では、この許可は、ユーザが、限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない画像形成用品120を使用することに関連するリスクを容認していることを示す。
【0023】
一部の例では、第2のメモリ124が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない場合、画像形成用品120上には、プリンタ100が画像形成用品120と情報をやり取りする方法を動的に定義する実行可能コードが存在しない場合がある。一部の例では、第2のメモリ124が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない場合、プロセッサ130は、データ記憶装置126上に記憶された実行可能コードを使用する場合があり、当該実行可能コードは、例示的プロセッサ130によって実行されたときに、プロセッサ130が、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値デフォルト温度まで加熱し、並びに/あるいは、その構成要素(例えば、定着器118)を、閾値デフォルト速度で及び/又は閾値デフォルト時間枠内で閾値デフォルト温度まで加熱することを容易にする場合がある。一部の例では、第2のメモリ124が限られたデータしか含んでおらず、若しくはデータを含んでいない(例えば、消耗品管理データがない)場合、プリンタ100は、例えば表示装置110及び/又は表示制御パネル112上に消耗品ゲージを表示することができない場合がある。
【0024】
図1のデータ記憶装置126は、例示的プロセッサ130または他の処理装置によって実行される情報(例えば、データ)を記憶している。例示的データ記憶装置126は、本明細書に開示される種々の例を実施するために例示的プロセッサ130が実行する多数のアプリケーション、ファームウェア、機械読み取り可能命令などを記憶している場合がある。
【0025】
プリンタを実施する例示的態様が
図1に示されているが、
図1に示されている要素、プロセス、及び/又は装置のうちの少なくとも1つは、結合され、分割され、配置変更され、省略され、取り除かれ、及び/又は他の方法で実施されてもよい。また、例示的画像ソース104、例示的コントローラ108、例示的表示装置110、例示的表示制御パネル112、例示的基板運動機構114、例示的レーザースキャナ116、例示的定着器118、例示的画像形成用品120、例示的第1のメモリ122、例示的第2のメモリ124、例示的第3のメモリ125、例示的データ記憶装置126、例示的インターフェース128、例示的プロセッサ130、例示的電源132、及び/又は、より一般的には、
図1の例示的プリンタ100は、ハードウェアによって実施されてもよいし、ソフトウェアによって実施されてもよいし、ファームウェアによって実施されてもよいし、並びに/あるいは、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの任意の組み合わせによって実施されてもよい。したがって、例えば、例示的画像ソース104、例示的コントローラ108、例示的表示装置110、例示的表示制御パネル112、例示的基板運動機構114、例示的レーザースキャナ116、例示的定着器118、例示的画像形成用品120、例示的第1のメモリ122、例示的第2のメモリ124、例示的第3のメモリ125、例示的データ記憶装置126、例示的インターフェース128、例示的プロセッサ130、例示的電源132、及び/又は、より一般的には、
図1の例示的プリンタ100のうちの何れかは、回路(複数可)、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(ASIC(複数可))、プログラマブル・ロジック・デバイス(複数可)(PLD(複数可))、及び/又は、フィールド・プログラマブル・ロジックデバイス(複数可)(FPLD(複数可))などのうちの少なくとも1つによって実施されてもよい。
【0026】
純粋なソフトウェア及び/又はハードウェア実施形態をカバーするように本開示の装置の請求項またはシステムの請求項の何れかを読む場合、例示的画像ソース104、例示的コントローラ108、例示的表示装置110、例示的表示制御パネル112、例示的基板運動機構114、例示的レーザースキャナ116、例示的定着器118、例示的画像形成用品120、例示的第1のメモリ122、例示的第2のメモリ124、例示的第3のメモリ125、例示的データ記憶装置126、例示的インターフェース128、例示的プロセッサ130、例示的電源132、及び/又は、例示的プリンタ100のうちの少なくとも1つは、本明細書では、ソフトウェア及び/又はファームウェアを記憶する有形のコンピュータ読み取り可能記憶装置、または、メモリ、DVD、CD、ブルーレイなどのような記憶ディスクを含むものとして明示的に定義される。さらにまた、
図1の例示的プリンタ100は、例示したものに加えて、または例示したものに替えて、種々の要素、プロセス、及び/又は装置のうちの少なくとも1つを含む場合があり、及び/又は、例示した要素、プロセス、及び装置のうちの何れか、または全てのうちの2以上を含む場合がある。
【0027】
図1のプリンタ100を実施するための例示的機械読み取り可能命令を表すフロー図が、
図2、
図3、及び
図4に示されている。この例では、機械読み取り可能命令は、プロセッサ130のようなプロセッサ、及び/又は、
図5に関連して後述する例示的プロセッサプラットフォーム500の中に示されるプロセッサ512により実行するためのプログラムを含む。プログラムは、CD-ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、またはプロセッサ130、512に関連するメモリのような有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体上に記憶されたソフトウェアの形で実施される場合があるが、プログラムの全体、及び/又は種々の部分は、プロセッサ130、512以外の装置によって代替的に実施されてもよく、及び/又は、ファームウェア若しくは専用ハードウェアの形で実施されてもよい。さらに、例示的プログラムは、
図2、
図3、及び
図4に示したフロー図を参照して説明されているが、例示的プリンタ100を実施する多数の他の方法が、代替的に使用されてもよい。例えば、ブロックの実行の順序は変更されてもよく、及び/又は、記載したブロックの一部は、変更され、取り除かれ、及び/又は結合されてもよい。
【0028】
上述のように、
図2、
図3、及び
図4の例示的プロセスは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、及び/又は、任意の持続時間にわたって(例えば、長期間にわたって永続的に、簡単な事例としては、一時的バッファリングのために、及び/又は情報のキャッシングのために)情報がその中に記憶される任意の他の記憶装置若しくは記憶ディスクのような有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体上に記憶されたコード化された命令(例えば、コンピュータ読み取り可能命令、及び/又は機械読み取り可能命令)を使用して実施される場合がある。本明細書において、有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体という語は、任意のタイプのコンピュータ読み取り可能記憶装置、及び/又は記憶ディスクを含み、信号の伝播や伝送媒体を除外するように明示的に定義される。本明細書では、「有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体」と「有形の機械読み取り可能記憶媒体」は、交換可能に使用される。追加的または代替的に、
図2、
図3、及び
図4の例示的プロセスは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リード・オンリー・メモリ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、キャッシュ、ランダム・アクセス・メモリ、及び/又は、任意の持続時間にわたって(例えば、長期間にわたって永続的に、簡単な事例としては、一時的バッファリングのために、及び/又は情報のキャッシングのために)情報がその中に記憶される任意の他の記憶装置若しくは記憶ディスクのような非一時的コンピュータ読み取り可能媒体及び/又は非一時的機械読み取り可能媒体上に記憶されたコード化された命令(例えば、コンピュータ読み取り可能命令、及び/又は機械読み取り可能命令)を使用して実施される場合がある。本明細書では、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体という語は、任意のタイプのコンピュータ読み取り可能記憶装置、及び/又は記憶ディスクを含み、信号の伝播や伝送媒体を除外するように明示的に定義される。本明細書では、「少なくとも」という語句が請求項のプリアンブルに接続句として使用された場合、その語句は、「含む」という語が他の構成要素の包含を除外しない(open ended)ものであるのと同様に、他の構成要素の包含を除外しない。
【0029】
図2のプログラムは、プログラムがプリンタ内の画像形成用品を識別することによって開始される(ブロック202)。これは例えば、画像形成用品120がプリンタ100に挿入され及び/又は結合され、コントローラ108及び/又はプロセッサ130が画像形成用品120の存在を識別することにより行われる。プログラムは、署名されたデータが画像形成用品120上に存在するか否かを判定する(ブロック204)。これは例えば、プロセッサ130が例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第1のメモリ122上に記憶された命令(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120が画像形成用品120上に記憶された署名されたデータを含んでいるか否かを判定することによって行われる。署名されたデータが画像形成用品120上に存在する場合、プログラムは、
図3に開示されるプロセスへと進む(ブロック206)。プリンタ100により実行される命令は、第1のメモリ122、第2のメモリ124、第3のメモリ125、及び/又はデータ記憶装置126上に記憶されている場合がある。
【0030】
一方、署名されたデータが画像形成用品上に存在しない場合(例えば、未署名データ)、プログラムは、画像形成用品からモデルタイプを取得する(ブロック208)。これは例えば、プロセッサ130が例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第3のメモリ125上に記憶された命令を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120のモデルタイプ、及び/又は他の識別子(例えば、画像形成用品識別子)を取得することによって行われる。取得されたモデルタイプは、プリンタが許容するモデルタイプと比較される(ブロック210)。これは例えば、プロセッサ130が、取得されたモデルタイプ及び/又は画像形成用品タイプを、例えばデータ記憶装置126上に記憶された互換性のある画像形成用品データと比較することによって行われる。プログラムは、取得されたモデルタイプが、プリンタが許容するモデルタイプの1つであるか否かを判定する(ブロック212)。これは例えば、プロセッサ130が、取得されたモデルタイプ及び/又は画像形成用品タイプが互換性のある画像形成用品データに含まれているか否かを判定することによって行われる。一部の例では、取得されたモデルタイプがプリンタが許容するモデルタイプの1つではない場合、プログラムは、印刷処理の際にプリンタが画像形成用品を使用することを防止する(ブロック213)。これは例えば、プロセッサ130が、プリンタ100に印刷処理の際に画像形成用品120を使用させないこと、並びに/あるいは、プロセッサ130が、表示装置110及び/又は表示制御パネル112にエラーメッセージを表示することによって行われる。
【0031】
プログラムは、画像形成用品上に消耗品管理データが含まれているか否かを判定する(ブロック214)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120が消耗品管理データを含んでいるか否かを判定することによって行われる。一部の例では、消耗品管理データは、色管理データ、画像形成用品120の印刷可能量、及び/又は、画像形成用品120がその有効寿命の間に印刷することができるページ数に関連している。
【0032】
画像形成用品上に消耗品管理データが存在する場合、未署名の消耗品管理データの存在を示す通知が提供される(ブロック216)。これは例えば、プロセッサ130が、画像ソース104、表示装置110、及び/又は表示制御パネル112に、例えば未署名データを含む画像形成用品120を使用することに伴うリスクに関する、ユーザへの通知を提供させることによって行われる。プログラムは、未署名の消耗品管理データを使用するための許可を受け取ったか否かを判定する(ブロック218)。これは例えば、プロセッサ130及び/又はプリンタ100が、画像ソース104、表示装置110、及び/又は表示制御パネル112と情報をやり取りし、未署名の消耗品管理データを使用するための許可が得られていることを示す入力を受け取ることによって行われる。
【0033】
未署名の消耗品管理データを使用するための許可が得られている場合、画像形成用品から、消耗品管理データが取得される(ブロック220)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120から未署名の消耗品管理データを取得することによって行われる。プリンタは、未署名の消耗品管理データを使用して印刷することが許可される(命じられ、及び/又は可能にされる)(ブロック222)。これは例えば、プロセッサ130が、未署名の消耗品管理データを使用して、消耗品ゲージを作成し、画像形成用品120の印刷可能量を監視し、所望の色をレンダリングし、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値温度まで加熱し、及び/又は、その構成要素(例えば、定着器118)を、閾値速度で及び/又は閾値時間枠内で閾値温度まで加熱することによって行われる。
【0034】
未署名の消耗品管理データを使用するための許可が得られていない場合、プリンタは、未署名の消耗品管理データを使用することなく印刷することが可能にされる(ブロック224)。これは例えば、プロセッサ130が、データ記憶装置126上に記憶されたデフォルト設定を使用することによって行われ、デフォルト設定は、例えば、プロセッサ130に、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値デフォルト温度まで加熱させ、及び/又は、その構成要素(例えば、定着器118)を、閾値デフォルト速度で及び/又は閾値デフォルト時間枠内で閾値デフォルト温度まで加熱することによって行われる。一部の例では、未署名の消耗品管理データを使用するための許可が得られていない場合、プリンタ100は、印刷することができず、及び/又は、例えば、表示装置110上に消耗品ゲージを作成し、及び/又は表示することができない場合がある。
【0035】
図3に示されているように、画像形成用品上に署名されたデータが存在する場合、プログラムは、デジタル署名を取得する(ブロック302)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第1のメモリ122、第2のメモリ124、及び/又は第3のメモリ125上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120からデジタル署名、及び/又は、他の認証情報及び/又はセキュリティ情報を取得することによって行われる。プログラムは、取得されたデジタル証明書が真正なものであるか否かを判定する(ブロック304)。これは例えば、プロセッサ130が、取得されたデジタル署名、及び/又は、他の認証情報及び/又はセキュリティ情報を他の情報と比較し、取得されたデジタル署名、及び/又は、他の認証情報及び/又はセキュリティ情報が真正なものであるか否かを判定すること、並びに/あるいは、プロセッサ130が、他の処理を実施することにより、画像形成用品120を認証することによって行われる。取得されたデジタル署名、及び/又は、他の認証情報及び/又はセキュリティ情報が比較される対象となる情報は、データ記憶装置126上に記憶されていてもよいし、及び/又は、プリンタ100にとってローカル及び/又はリモートな任意の他の場所に記憶されていてもよい。
【0036】
プログラムは、画像形成用品上に動的部品データが存在するか否かを判定する(ブロック306)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120が動的部品データを含んでいるか否かを判定することによって行われる。一部の例では、動的部品データは、プロセッサ130に、プリンタ100上に記憶された、及び/又はプリンタ100に関連する互換性のある画像形成用品データに、少なくとも1つの画像形成用品識別子を追加させる。一部の例では、動的部品データは、プロセッサ130に、プリンタ100上に記憶された、及び/又はプリンタ100に関連する互換性のある画像形成用品データから、少なくとも1つの画像形成用品識別子を削除させる。一部の例では、動的部品データは、たとえ画像形成用品120のモデル番号、及び/又は他の識別情報が互換性のある画像形成用品データ中に存在しない場合であっても、プロセッサ130に、画像形成用品120を使用させる。
【0037】
動的部品データが存在する場合、プログラムは、動的部品データが、プリンタに、プリンタが許容するモデルタイプにモデルタイプ(複数可)を追加させ、またはプリンタが許容するモデルタイプからモデルタイプ(複数可)を削除させるか否かを判定する(ブロック308)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120が、互換性のある画像形成用品データに少なくとも1つのタイプの画像形成用品識別子を追加させ、及び/又は、互換性のある画像形成用品データから少なくとも1つのタイプの画像形成用品識別子を削除させる動的部品データを含んでいるか否かを判定することによって行われる。動的部品データが、プリンタに、プリンタが許容するモデルタイプにモデルタイプ(複数可)を追加させるものでも、プリンタが許容するモデルタイプからモデルタイプ(複数可)を削除させるものでもない場合、画像形成用品は、一回限りの使用(ワンタイムユーズ)の画像形成用品として識別される(ブロック310)。これは例えば、たとえ画像形成用品120が互換性のある画像形成用品データに含まれておらず、及び/又は互換性のある画像形成用品データ上にリストアップされていない場合であっても、プロセッサ130が、画像形成用品120がプリンタ100により使用されることを可能にすることによって行われる。
【0038】
一方、動的部品データが、プリンタにプリンタが許容するモデルタイプにモデルタイプ(複数可)を追加させ、またはプリンタが許容するモデルタイプからモデルタイプ(複数可)を削除させるものである場合、モデルタイプ(複数可)は、動的部品データに基づいて、許容モデルタイプに追加され、及び/又は、許容モデルタイプから削除される(ブロック312)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、プロセッサ130が、第2のメモリ124上に記憶された動的部品データに基づいて、例えばデータ記憶装置126上に記憶された互換性のある画像形成用品データに少なくとも1つのタイプの画像形成用品識別子を追加し、及び/又は、かかる互換性のある画像形成用品データから少なくとも1つのタイプの画像形成用品識別子を削除することによって行われる。
【0039】
プログラムは、画像形成用品からモデルタイプを取得する(ブロック314)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第3のメモリ125上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120のモデルタイプ、及び/又は他の識別子を取得することによって行われる。取得されたモデルタイプは、プリンタが許容するモデルタイプと比較される(ブロック316)。これは例えば、プロセッサ130が、取得されたモデルタイプ、及び/又は画像形成用品タイプを、例えばデータ記憶装置126上に記憶された互換性のある画像形成用品データと比較することによって行われる。プログラムは、取得されたモデルタイプが、プリンタが許容するモデルタイプの1つであるか否かを判定する(ブロック318)。これは例えば、プロセッサ130が、取得されたモデルタイプ、及び/又は画像形成用品タイプが、互換性のある画像形成用品データに含まれているか否かを判定することによって行われる。
【0040】
画像形成用品から、消耗品管理データが取得される(ブロック320)。これは例えば、プロセッサ130が、例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第2のメモリ124上に記憶された情報(例えば、データ)を取得し、アクセスし、及び/又は読み出し、画像形成用品120から署名された消耗品管理データを取得することによって行われる。プリンタは、署名された消耗品管理データを使用して印刷することが可能にされる(ブロック322)。これは例えば、プロセッサ130が、署名された消耗品管理データを使用して、消耗品ゲージを作成し、画像形成用品120の印刷可能量を監視し、所望の色をレンダリングし、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値温度まで加熱し、及び/又は、その構成要素(例えば、定着器)を、閾値速度で及び/又は閾値時間枠内で閾値温度まで加熱することによって行われる。
【0041】
図4のプログラムは、プリンタにおいて画像形成用品を受け入れることによって開始される(ブロック402)。これは例えば、画像形成用品120がプリンタ100に挿入され及び/又は結合され、コントローラ108及び/又はプロセッサ130が画像形成用品120の存在を識別することにより行われる。プログラムは、画像形成用品からデータを取得する(ブロック404)。これは例えば、プロセッサ130が例示的画像形成用品120と情報をやり取りし、第1のメモリ122、第2のメモリ124、及び/又は第3のメモリ125上に記憶された命令(例えば、データ)を取得することによって行われる。一部の例では、このデータは、消耗品管理データ、及び/又は色管理データを含む。データの取得に応答し、プログラムは、プリンタ機能データと画像形成用品データとのうちの少なくとも一方を動的に定義する(ブロック406)。これは例えば、プロセッサ130が、そのデータを使用して、消耗品ゲージを作成し、画像形成用品120の印刷可能量を監視し、所望の色をレンダリングし、プリンタ100の構成要素(例えば、定着器118)を閾値温度まで加熱し、及び/又は、その構成要素(例えば、定着器11)を、閾値速度で及び/又は閾値時間枠内で閾値温度まで加熱することによって行われる。
【0042】
図1のプリンタ100を実施すべく、
図2、
図3、及び
図4の命令を実行することが可能な例示的プロセッサプラットフォーム400を示すブロック図である。プロセッサプラットフォーム500は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、モバイル機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、iPad(登録商標)のようなタブレット))、携帯情報端末(PDA)、インターネット機器、または、任意の他のタイプの計算装置であってよい。
【0043】
図示した例のプロセッサプラットフォーム500は、プロセッサ512を含む。図示した例のプロセッサ512は、ハードウェアである。例えば、プロセッサ512は、任意の所望のファミリーまたは製造業者からの、集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ、またはコントローラのうちの少なくとも1つによって実施されてもよい。
【0044】
図示した例のプロセッサ512は、ローカルメモリ513(例えば、キャッシュ)を含む。図示した例のプロセッサ512は、バス518を介して、揮発性メモリ514及び不揮発性メモリ516を含むメインメモリと通信している。揮発性メモリ514は、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(RDRAM)、及び/又は任意の他のタイプのランダム・アクセス・メモリ装置によって実施される場合がある。不揮発性メモリ516は、フラッシュメモリ、及び/又は任意の他の所望のタイプのメモリ装置によって実施される場合がある。メインメモリ514、516へのアクセスは、メモリコントローラによって制御される。
【0045】
図示した例のプロセッサプラットフォーム500は、インタフェース回路520をさらに含む。インタフェース回路520は、、イーサネット(登録商標)インタフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、及び/又はPCIエクスプレスインタフェースのような、任意のタイプのインタフェース規格により実施されてよい。
【0046】
図示した例では、少なくとも1つの入力装置522が、インタフェース回路520に接続されている。入力装置(複数可)522によれば、ユーザは、データやコマンドをプロセッサ512に入力することが可能になる。入力装置(複数可)は、例えば、音声センサ、マイクロフォン、カメラ(スチルまたはビデオ)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、イソポイント(isopoint)、及び/又は音声認識システムによって実施される場合がある。
【0047】
図示した例のインタフェース回路420には、少なくとも1つの出力装置524もまた接続されている。出力装置524は、例えば、表示装置(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶表示装置、陰極線管表示装置(CRT)、タッチスクリーン、触覚出力装置、発光ダイオード(LED)、プリンタ、及び/又はスピーカ)によって実施される場合がある。したがって、図示した例のインターフェース回路520は、通常、グラフィックスドライバーカード、グラフィックスドライバーチップ、又はグラフィックスドライバープロセッサを含む。
【0048】
図示した例のインタフェース回路520は、ネットワーク526(例えば、イーサネット(登録商標)接続、デジタル加入者線(DSL)、電話線、同軸ケーブル、携帯電話システムなど)を介した外部機器(例えば、任意のタイプの計算装置)との間のデータ交換を容易にするための送信器、受信器、トランシーバ、モデム、及び/又はネットワーク・インタフェースカードのような通信装置をさらに含む。
【0049】
図示した例のプロセッサプラットフォーム500は、ソフトウェア、及び/又はデータを記憶するための少なくとも1つの大容量記憶装置528をさらに含む。そのような大容量記憶装置528の例としては、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、ハードディスクディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAIDシステム、及びデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブが挙げられる。
【0050】
図2、
図3、及び
図4のコード化された命令532は、大容量記憶装置528に記憶されてもよいし、揮発性メモリ514に記憶されていてもよいし、不揮発性メモリ516に記憶されてもよいし、及び/又は、CDやDVDのような取り外し可能な有形のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。
【0051】
上記から明らかであるように、上に開示した方法、装置、及び製品は、レーザープリンタのような例示的プリンタ、及び/又は、例示的プリンタと共に使用するための例示的画像形成用品に関する。一部の例では、画像形成用品は、例えば、ハードウェア、及び/又はデジタル署名のようなセキュリティ機能を含む。例示的画像形成用品がデジタル署名を含む一部の例では、デジタル署名から、データが復元される場合がある。
【0052】
本明細書に開示される種々の例は、画像形成用品がプリンタに結合されたときに、画像形成用品が、消耗品管理データ、部品適合性、並びに/あるいは、画像形成用品及び/又はプリンタの容量及び/又は挙動を自己定義することを可能にするデータを含む画像形成用品及び/又はカートリッジに関する。本明細書に開示される種々の例によれば、消耗品管理データを、画像形成用品及び/又はカートリッジによって、署名されたデータ(例えば、認証されたデータ)及び/又は未署名データ(例えば、未認証データ)を使用して定義することが可能になる。
【0053】
一部の例では、プリンタ(例えば、プリンタプラットフォーム)が製造されるときに、プリンタは、所定の容量、及び所定のトナー僅少/枯渇(low/out)メッセージレベルを有する所定数の画像形成用品を含む。イメージングデバイスのついての容量、及び/又はトナー僅少/枯渇メッセージレベルは、プリンタ上に記憶されている。したがって、これらの例のうちの一部では、製造時にプリンタに含められたサポートされている画像形成用品のデータが、プリンタの寿命の間、固定されており、それによって、様々に変化する市場の状況に対して調節するプリンタの能力は制限され、例えば、新しい画像形成用品の導入が妨げられ、異なる印刷可能量を有する画像形成用品の導入が妨げられ、及び/又は、異なる挙動をする画像形成用品の導入が妨げられる。
【0054】
一部の例では、本明細書に開示される例示的画像形成用品は、動的消耗品管理機能及び動的部品機能を有するデジタル証明書を含む。一部の例では、動的消耗品管理機能と動的部品機能は、画像形成用品上に別々に記憶される。一方、他の例では、消耗品管理機能と動的部品機能は、別々に記憶されない(例えば、同一または類似の場所に記憶される)。一部の例では、プリンタについての許容カートリッジリスト(例えば、サポートされている画像形成用品、消耗品管理データ)の無許可修正を防止し、及び/又は実質的に防止するために、動的部品機能は、デジタル署名に含められ、包含され、及び/又は関連付けられる。一部の例では、消耗品管理機能は、画像形成用品の印刷可能量、画像形成用品の僅少点及び枯渇点、異なるサプライ寿命計数方法から移行する方法、及び/又は、画像形成用品の現像剤寿命を定量化する方法を定義する。一部の例では、例示的画像形成用品は、地域化フィールドを含む。
【0055】
一部の例では、画像形成用品がプリンタに取り付けられたときに、画像形成用品は、動的機能のためのデータが存在するか否かを示すことができ、及び/又は、存在するときは、このデータが署名されたものであるか、及び/又は未署名のものであるかを示すことができる。動的機能のためのデータが存在しない例では、プリンタは、その画像形成用品について消耗品寿命の追跡を実施することができない場合がある。
【0056】
画像形成用品が未署名データを含んでいる一部の例では、画像形成用品は、プリンタ及び/又は他の装置(例えば、コンピュータ、計算装置)に、ユーザから、動的機能に関連するデータを使用するための許可を取得させる場合がある。一部の例では、プリンタが未署名データを使用するための許可を取得する場合、未署名データは、プリンタ、及び/又は他の装置の消耗品寿命追跡プロセスなどに組み込まれる。
【0057】
画像形成用品が署名されたデータを含む例のうち、一部の例では、例示的プリンタは、画像形成用品のデータを信用できるものとして認証することができ、プリンタは、消耗品寿命追跡プロセスなどのために、動的機能に関連するデータを使用する場合がある。画像形成用品が動的部品データに関連するデータを含む例のうち、一部の例では、画像形成用品は、サポートされている画像形成用品及び/又は消耗品管理データに少なくとも1つの画像形成用品識別子を追加し;画像形成用品は、サポートされている画像形成用品及び/又は消耗品管理データから少なくとも1つの画像形成用品識別子を削除し;並びに/あるいは、画像形成用品は、たとえその画像形成用品が、サポートされている画像形成用品及び/又は消耗品管理データに含まれていない場合であっても、プリンタに、その画像形成用品を使用させる。簡単に言えば、開示される例示的画像形成用品によれば、画像形成用品が、プリンタが例示的画像形成用品と情報をやり取りする方法を動的に定義することを可能にし、及び/又は、どの画像形成用品が例示的プリンタと互換性があるかを動的に定義することを可能にすることによって、プリンタが製造された後の市場柔軟性の向上が可能になる。
【0058】
本明細書に記載されるように、装置は、画像形成用品を受け入れるためのプリンタを含み、プリンタは、プロセッサを含み、プリンタが画像形成用品を受け入れることに応答して、プロセッサは、画像形成用品からデータを取得することにより:画像形成用品についての消耗品管理データをプリンタにおいて画像形成用品によって動的に定義し;画像形成用品についての色管理データをプリンタにおいて画像形成用品によって動的に定義し;または、画像形成用品が、未署名データ若しくは限られたデータしか含んでおらず、またはデータを含んでいない場合に、画像形成用品上のその未署名データ、限られたデータ若しくはデータの不在、または署名されたデータの識別が可能となり、プロセッサは、プリンタの印刷処理の際に画像形成用品の使用を可能にする。
【0059】
一部の例では、プロセッサは、消耗品管理データに基づいて、画像形成用品の印刷可能量を動的に定義する。一部の例では、プロセッサは、色管理データに基づいて、色のレンダリングを動的に定義する。一部の例では、プロセッサは、色管理データに基づいてプリンタを動的に制御するよう。一部の例では、プリンタを動的に制御することは、印刷処理の際にプリンタの定着器をその温度まで加熱すべき閾値温度を定義することを含む。一部の例では、プリンタを動的に制御することは、印刷処理の際にプリンタの定着器の閾値温度に到達する速度を定義することを含む。
【0060】
一部の例では、画像形成用品は、第1の画像形成用品であり、プリンタが画像形成用品を受け入れることに応答して、プロセッサは、画像形成用品からデータを取得することにより、プリンタに:プリンタの互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加させ;または、互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除させる。互換性のある画像形成用品データは、プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している。一部の例では、第1の画像形成用品と第2の画像形成用品は、同じ画像形成用品である。
【0061】
一部の例では、プロセッサが、画像形成用品上の署名されたデータの識別情報(ID)を受け取ることに応答し、プロセッサは、プリンタが、印刷処理の際に署名されたデータを含む画像形成用品を使用することを可能にする。一部の例では、署名されたデータを含む画像形成用品が、互換性のある画像形成用品データの中には存在せず、互換性のある画像形成用品データは、プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している。
【0062】
例示的装置は、第1のメモリ及び第2のメモリを含む画像形成用品を含み、第1のメモリは、第2のメモリに記憶されている未署名データまたは署名されたデータの指示を記憶しており、第2のメモリは、例えば消耗品管理データや色管理データのようなデータを記憶しており、画像形成用品がプリンタに結合され、かつ第2のメモリ上に消耗品管理データが記憶されている場合、消耗品管理データは、プリンタに、画像形成用品の印刷可能量を動的に定義させ、画像形成用品がプリンタに結合され、かつ第2のメモリ上に色管理データが記憶されている場合、色管理データは、プリンタに、色のレンダリングを動的に定義させ、印刷処理の際にプリンタの定着器をその温度まで加熱すべき閾値温度を動的に定義させ、又は、印刷処理の際にプリンタの定着器をその温度まで加熱すべき閾値温度を動的に定義させる。一部の例では、第1のメモリは、第2のメモリとは異なる。
【0063】
例示的方法は、プリンタにおいて画像形成用品を受け取り;画像形成用品からデータを取得し、データが取得されることに応答して、画像形成用品のための消耗品管理データをプリンタにおいて動的に定義し、または、画像形成用品のための色管理データをプリンタにおいて動的に定義することを含む。一部の例では、方法は、データが取得されることに応答して、そのデータを署名されたデータまたは未署名データとして識別することを含む。一部の例では、方法は、画像形成用品が未署名データを含む場合に、画像形成用品を使用して印刷処理を実施することを可能にすることを含む。
【0064】
例示的装置は、第1のメモリ及び第2のメモリを含む画像形成用品を含み、第1のメモリは、第2のメモリに記憶されている未署名データ、署名されたデータ、及び限られたデータ若しくはデータの不在のうちの少なくとも1つの指示を記憶しており、第2のメモリ上に未署名データと署名されたデータとのうちの少なくとも一方が存在する場合、第2のメモリは、消耗品管理データを記憶しており、画像形成用品がプリンタに結合され、かつ第2のメモリ上に消耗品管理データが記憶されている場合、消耗品管理データは、プリンタに、画像形成用品の印刷可能量、僅少点、及び枯渇点のうちの少なくとも1つを動的に定義させる。一部の例では、第1のメモリは、第2のメモリとは異なる。一部の例では、装置は、画像形成用品識別子を記憶している第3のメモリを含み、画像形成用品がプリンタに結合されたときに、プリンタは、画像形成用品識別子を使用して、その画像形成用品識別子が互換性のある画像形成用品データに含まれているか否かを判定し、互換性のある画像形成用品は、プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している。一部の例では、第2のメモリ上に未署名データと署名されたデータとのうちの少なくとも一方が存在しており、第2のメモリが色管理データを記憶している場合、色管理データは、プリンタに、色のレンダリングを動的に定義させる。一部の例では、第2のメモリに限られたデータしか存在せず、若しくはデータが存在しないときに画像形成用品がプリンタに結合された場合、プリンタは、消耗品管理データと色管理データとのうちの少なくとも一方についてデフォルト設定を使用する。一部の例では、第2のメモリが動的部品データを記憶しており、画像形成用品が第1の画像形成用品であり、画像形成用品がプリンタに結合された場合、動的部品データは、プリンタの互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加することと(互換性のある画像形成用品データは、プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している)、互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除することとのうちの少なくとも一方を行う。
【0065】
例示的方法は、プリンタにおいて画像形成用品を受け取り;画像形成用品からデータを取得し;データが取得されたことに応答し、プリンタにおける画像形成用品のための消耗品管理データ、プリンタにおける画像形成用品のための色管理データ、及びプリンタの定着器の温度分布のうちの少なくとも1つを含むプリンタ機能データを動的に定義することを含む。一部の例では、方法は、取得されたデータに応答して、そのデータを署名されたデータまたは未署名データとして識別することをさらに含む。一部の例では、方法は、画像形成用品が未署名データを含む場合に、画像形成用品を使用して印刷処理を実施することをさらに含む。一部の例では、色管理データを動的に管理することは、色のレンダリングを動的に定義することを含む。一部の例では、画像形成用品は、第1の画像形成用品であり、この方法は、画像形成用品から取得されたデータに応答して、プリンタの互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加することと(互換性のある画像形成用品データは、プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している)、互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除することとのうちの少なくとも一方をさらに含む。
【0066】
例示的装置は、画像形成用品を受け入れるためのプリンタを含み、プリンタは、プロセッサを含み、プリンタが画像形成用品を受け入れることに応答して、プロセッサは、画像形成用品からデータを取得することにより、画像形成用品上の未署名データ、限られたデータ若しくはデータの不在、または署名されたデータの存在を識別し、画像形成用品が、未署名データ、及び限られたデータ若しくはデータの不在のうちの少なくとも1つを含む場合、プロセッサは、プリンタの印刷処理の際に画像形成用品を使用する。一部の例では、プロセッサは、データに基づいて、画像形成用品上の消耗品管理データと画像形成用品上の色管理データとのうちの少なくとも一方の存在を識別し、画像形成用品のための消耗品管理データをプリンタにおいて画像形成用品によって動的に定義させ、画像形成用品のための色管理データをプリンタにおいて画像形成用品によって動的に定義させる。一部の例では、プロセッサは、消耗品管理データに基づいて、画像形成用品の印刷可能量、僅少点、及び枯渇点のうちの少なくとも1つを動的に定義する。
【0067】
特定の例示的方法、装置および製品が本明細書に開示されているが、本発明の範囲はこれに限定されない。むしろ、この特許は、特許請求の範囲に属する方法、装置、及び製品を全てカバーしている。
【0068】
本発明の例示的実施形態を以下に列挙する。
1.第1のメモリ及び第2のメモリを含む画像形成用品を含む装置であって、前記第1のメモリが、前記第2のメモリに記憶されている未署名データ、署名されたデータ、及び、限られたデータ若しくはデータの不在のうちの少なくとも1つを示す指示を記憶しており、前記第2のメモリ上に未署名データと署名されたデータとのうちの少なくとも一方が存在する場合、前記第2のメモリは、消耗品管理データを記憶しており、前記画像形成用品がプリンタに結合され、かつ前記第2のメモリ上に消耗品管理データが記憶されている場合、前記消耗品管理データは、前記プリンタに、前記画像形成用品の印刷可能量、僅少点、及び枯渇点のうちの少なくとも1つを動的に定義させる、装置。
2.前記第1のメモリは、前記第2のメモリとは異なる、1に記載の装置。
3.画像形成用品識別子を記憶している第3のメモリをさらに含み、前記画像形成用品が前記プリンタに結合されたときに、前記プリンタは、前記画像形成用品識別子を使用して、前記画像形成用品識別子が、互換性のある画像形成用品データに含まれているか否かを判定するように構成され、前記互換性のある画像形成用品データは、前記プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している、1に記載の装置。
4.前記第2のメモリ上に未署名データと署名されたデータとのうちの少なくとも一方が存在する場合、前記第2のメモリは、色管理データを記憶しており、前記色管理データは、前記プリンタに、色のレンダリングを動的に定義させる、1に記載の装置。
5.前記第2のメモリに限られたデータしか存在せず、若しくはデータが存在しないときに、前記画像形成用品が前記プリンタに結合された場合、前記プリンタは、印刷処理の際にデフォルト設定を使用する、1に記載の装置。
6.前記第2のメモリが動的部品データを記憶しており、前記画像形成用品が第1の画像形成用品であり、前記第1の画像形成用品が前記プリンタに結合された場合、前記動的部品データは、前記プリンタの互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加することと、前記互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除することとのうちの少なくとも一方を行うように構成され、前記互換性のある画像形成用品データは、前記プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している、1に記載の装置。
7.前記第1の画像形成用品は、前記第2のイメージングサプリとは異なる、6に記載の装置。
8.プリンタにおいて画像形成用品を受け取り;
前記画像形成用品からデータを取得し;
前記データが取得されることに応答して、プリンタ機能データと画像形成用品データとのうちの少なくとも一方を動的に定義すること
を含む方法。
9.取得された前記データに応答して、前記データを署名されたデータまたは未署名データとして識別することをさらに含む、8に記載の方法。
10.前記画像形成用品が未署名データを含む場合、前記画像形成用品を使用して印刷処理を実施することをさらに含む、9に記載の方法。
11.前記プリンタ機能データは、消耗品管理データ、前記画像形成用品のための色管理データ、及び、前記プリンタの定着器の温度分布のうちの少なくとも1つを含む、に記載の方法。
12.色管理データを動的に定義することは、色のレンダリングを動的に定義することを含む、11に記載の方法。
13.前記画像形成用品は、第1の画像形成用品であり、前記方法は、前記画像形成用品から取得された前記データに応答して、前記プリンタのための互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加することと、前記互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除することとのうちの少なくとも一方をさらに含み、前記互換性のある画像形成用品データは、前記プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義している、8に記載の方法。
14.画像形成用品を受け入れるためのプリンタを含む装置であって、前記プリンタがプロセッサを含み、前記プリンタが前記画像形成用品を受け入れることに応答して、前記プロセッサが、前記画像形成用品からデータを取得することにより、前記画像形成用品上の未署名データ、限られたデータ若しくはデータの不在、または署名されたデータの存在を識別するように構成され、前記画像形成用品が、未署名データと、限られたデータ若しくはデータの不在とのうちの少なくとも一方を含む場合、前記プロセッサが、前記プリンタの印刷処理の際に前記画像形成用品を使用する、装置。
15.前記プロセッサは、前記データに基づいて、前記画像形成用品上の消耗品管理データと、前記画像形成用品上の色管理データとのうちの少なくとも一方の存在を識別するように構成され、前記画像形成用品のための前記消耗品管理データは、前記プリンタにおいて前記画像形成用品によって動的に定義され、前記画像形成用品のための前記色管理データは、前記プリンタにおいて前記画像形成用品によって動的に定義される、14に記載の装置。
【0069】
本発明の他の例示的実施形態を以下に列挙する。
D1.プリンタのための画像形成用品のための物品であって、メモリを含み、前記メモリが、未署名データが前記メモリに記憶されていることを示す指示を記憶している第1の部分と、前記第1の部分とは異なる第2の部分であって、前記未署名データを記憶している第2の部分とを有する、物品。
D2.前記未署名データは、消耗品管理データを含む、D1に記載の物品。
D3.前記未署名データは、互換性のある画像形成用品データを含む、D1に記載の物品。
D4.前記メモリの前記第1の部分及び前記メモリの前記第2の部分は、単一の物理的メモリの論理的部分である、D1に記載の物品。
D5.前記メモリの前記第1の部分及び前記メモリの前記第2の部分は、複数の物理的部分を有するメモリの物理的部分である、D1に記載の物品。
D6.プリンタのための画像形成用品のための物品であって、メモリを含み、前記メモリが、前記画像形成用品を前記プリンタに対して認証するためのデジタル署名が前記メモリに記憶されていることを示す指示を記憶している第1の部分と、前記第1の部分とは異なる第2の部分であって、前記デジタル署名を記憶している第2の部分とを有する、物品。
D7.前記メモリの前記第2の部分は、消耗品管理データを記憶している、D6に記載の物品。
D8.消耗品管理データは、前記デジタル署名の一部である、D7に記載の物品。
D9.前記メモリは、前記第1及び第2の部分とは異なる第3の部分であって、消耗品管理データを記憶している第3の部分を含む、D6に記載の物品。
D10.前記デジタル署名は、前記消耗品管理データが前記メモリの前記第3の部分にあることを示すフラグとして機能する、D9に記載の物品。
D11.前記メモリの前記第2の部分は、互換性のある画像形成用品データを記憶している、D6に記載の物品。
D12.前記メモリは、前記第1及び第2の部分とは異なる第3の部分であって、互換性のある画像形成用品データを記憶している第3の部分を含む、D6に記載の物品。
D13.前記メモリの前記第2の部分は、消耗品管理データ及び互換性のある画像形成用品データを記憶している、D6に記載の物品。
D14.前記メモリは、前記第1及び第2の部分とは異なる第3の部分であって、消耗品管理データ及び互換性のある画像形成用品データを記憶している第3の部分を含む、D6に記載の物品。
D15.前記メモリの前記第1の部分及び前記メモリの前記第2の部分は、単一の物理的メモリの論理的部分である、D6に記載の物品。
D16.前記メモリの前記第1の部分及び前記メモリの前記第2の部分は、複数の物理的部分を有するメモリの物理的部分である、D6に記載の物品。
D17.プリンタのための画像形成用品のための物品であって、第1のメモリ及び第2のメモリを含み、前記第1のメモリが、未署名データまたは署名されたデータが前記第2のメモリ上に記憶されていることを示す指示を記憶しており、前記第2のメモリが、前記プリンタに前記画像形成用品の印刷可能量、僅少点及び枯渇点のうちの少なくとも1つを定義させる消耗品管理データを記憶している、物品。
D18.前記第1のメモリは、前記第2のメモリとは論理的に異なり;または前記第1のメモリは、前記第2のメモリとは物理的に異なる、D17に記載の物品。
D19.画像形成用品識別子を記憶している第3のメモリを含み、前記プリンタは、前記画像形成用品識別子を使用して、前記プリンタによって使用可能な画像形成用品を定義する互換性のある画像形成用品データ上に前記画像形成用品識別子が含まれているか否かを判定する、D17に記載の物品。
D20.前記第2のメモリは、前記プリンタに色のレンダリングを定義させる色管理データを記憶している、D17に記載の物品。
D21.前記第2のメモリは、前記プリンタに、前記プリンタの互換性のある画像形成用品データに第2の画像形成用品を追加させ、及び/又は、前記プリンタの互換性のある画像形成用品データから第3の画像形成用品を削除させる、第1の画像形成用品のための部品データを記憶している、D17に記載の物品。
D22.前記第1の画像形成用品は、前記第2の画像形成用品とは異なる、D21に記載の物品。