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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-22
(45)【発行日】2023-01-05
(54)【発明の名称】可撓性回路パッケージ
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20221223BHJP
   G01L 5/00 20060101ALI20221223BHJP
【FI】
H05K1/02 J
G01L5/00 101Z
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2019565413
(86)(22)【出願日】2018-05-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 CA2018050618
(87)【国際公開番号】W WO2018213937
(87)【国際公開日】2018-11-29
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】62/511,142
(32)【優先日】2017-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】519417078
【氏名又は名称】オーピクス メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビバーグ、デイビッド アラン
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンス、トラビス マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ニールセン、クレイグ エルバート
(72)【発明者】
【氏名】パーディー、マイケル トッド
【審査官】齊藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-513422(JP,A)
【文献】国際公開第2016/070078(WO,A1)
【文献】実開昭60-124056(JP,U)
【文献】特表2008-504673(JP,A)
【文献】米国特許第5500635(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 5/00
H05K 1/00―3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性のベースと、
前記可撓性のベースに接続される終端点と、
回路パッケージを通って前記終端点と通信するためのインタフェースと、
前記可撓性のベースと接続され、前記終端点及び前記インタフェースと通信し、前記終端点及び前記インタフェースの間での通信を可能にする導電性材料と
を備える前記回路パッケージであって、前記導電性材料及び前記可撓性のベースは、保護カバー内に配置され、前記保護カバーは、第1の保護層と第2の保護層を備え、
前記導電性材料の少なくとも第1の部分は、前記導電性材料の少なくとも2本のリードを具備する第1の相互接続部を備え、前記2本のリードは、前記導電性材料の亀裂の伝播を軽減するための空隙によって分離され
前記回路パッケージは、靴の中敷きの形状である、
回路パッケージ。
【請求項2】
前記終端点は、データを受信するための入力モジュールを備え、前記インタフェースは、前記データを前記回路パッケージの外部に供給するための出力インタフェースを備える、請求項1に記載の回路パッケージ。
【請求項3】
前記入力モジュールはセンサを含み、前記データは前記センサ上の刺激のデータを含む、請求項2に記載の回路パッケージ。
【請求項4】
前記センサは力感応領域を含み、前記刺激は前記力感応領域に力を加えることを含む、請求項3に記載の回路パッケージ。
【請求項5】
前記力感応領域は、前記力に応答して可変な電気的特性を有する電極を備える、請求項4に記載の回路パッケージ。
【請求項6】
前記力感応領域は、
前記可撓性のベースと接続され、前記導電性材料と電気通信する第1のセンサ部分を備える、第1の電極と、
前記可撓性のベースと接続され、前記導電性材料と電気通信する第2のセンサ部分を備える、第2の電極と
を備え、前記第1の電極は、前記第2の電極に対して、前記力がかからないとき、前記第2の電極から電気的に絶縁され、前記力感応領域に前記力が加えられたとき、押しつけられて前記第2の電極と接触するよう配置される、請求項4に記載の回路パッケージ。
【請求項7】
前記力感応領域は、前記可撓性のベースに接続され、前記力が前記力感応領域に加えられたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気通信を可能にする導体ブリッジを備える、請求項6に記載の回路パッケージ。
【請求項8】
前記可撓性のベースは、第2のベース基板層と連結される第1のベース基板層を備え、
前記第1の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、
前記第2の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、
前記力感応領域は、前記第2のベース基板層と接続される導体ブリッジを備え、且つ
前記導体ブリッジは、前記第1の電極及び前記第2の電極に対して前記第2の基板層上に配置され、前記力が前記力感応領域に加えられたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気通信を可能にする、
請求項7に記載の回路パッケージ。
【請求項9】
前記可撓性のベースは、第2のベース基板層と連結される第1のベース基板層を備え、
前記第1の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、
前記第2の電極は、前記第2のベース基板層と接続され、
前記力感応領域は、前記第1のベース基板層と前記第2のベース基板層との間に配置される導体ブリッジを備え、且つ
前記導体ブリッジは、前記第1の電極及び前記第2の電極に対して前記第1のベース基板層と前記第2のベース基板層との間に配置され、前記力が前記力感応領域に加えられたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気通信を可能にする、
請求項7に記載の回路パッケージ。
【請求項10】
前記可撓性のベースは、第2のベース基板層と連結される第1のベース基板層を備え、
前記第1の基板層と前記第2の基板層との間にチャンバを画定するために、前記第1の基板層と前記第2の基板層との間にスペーサが配置され、
前記第1の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、
前記第2の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、且つ
前記導体ブリッジは、前記スペーサと連結され、前記チャンバ内で前記第1の電極と前記第2の電極との中間に配置され、前記力が前記力感応領域に加えられたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気通信を可能にする、
請求項7に記載の回路パッケージ。
【請求項11】
前記導電性材料の前記第1の部分は、前記第1のセンサ部分と前記出力インタフェースとの間に延在する、請求項6から10までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項12】
前記導電性材料の第2の部分は、前記導電性材料の少なくとも2本のリードを具備する第2の相互接続部を備え、前記2本のリードは空隙によって分離され、且つ
前記導電性材料の前記第2の部分は、前記第2のセンサ部分と前記出力インタフェースとの間に延在する、
請求項11に記載の回路パッケージ。
【請求項13】
前記可撓性のベースは、第2のベース基板層と連結される第1のベース基板層を備え、
前記第1の電極は、前記第1のベース基板層と接続され、
前記第2の電極は、前記第2のベース基板層と接続され、
前記第1の基板層と前記第2の基板層との間にチャンバを画定するために、前記第1の基板層と前記第2の基板層との間にスペーサが配置され、且つ
前記第1の電極及び前記第2の電極は、互いに対して配置され、前記力が前記力感応領域に加えられたとき、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気通信を可能にする、
請求項6に記載の回路パッケージ。
【請求項14】
前記力感応領域が圧力にさらされると、前記可撓性のベース内の空気圧を緩和するために、前記力感応領域と連通する流体チャネルを備える、請求項6から13までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項15】
前記可撓性のベース内に、前記流体チャネルからの空気圧を受容するための、前記流体チャネルと流体連通する流体貯蔵部を備える、請求項14に記載の回路パッケージ。
【請求項16】
信号に応答して状態を変化させるための出力モジュールを備え、前記インタフェースは、前記出力モジュールに信号を供給するための入力インタフェースを含む、請求項2から15までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項17】
前記終端点は、信号に応答して状態を変化させるための出力モジュールを備え、前記インタフェースは、前記出力モジュールに信号を供給するための入力インタフェースを含む、請求項1に記載の回路パッケージ。
【請求項18】
前記終端点は、温度に応答して可変な電気的特性を有する電極を備え、刺激には温度の変化が含まれる、請求項1に記載の回路パッケージ。
【請求項19】
前記第1の相互接続部は、前記導電性材料を介した亀裂の伝播を軽減するための複数の空隙によって分離された、前記導電性材料の複数のリードを備える、請求項1から18までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項20】
前記導電性材料の前記複数のリードは、複数の空隙に対して互い違いになっている、請求項19に記載の回路パッケージ。
【請求項21】
前記導電性材料の前記複数のリードは、直角の格子、非直角の四角形の格子、六角形の格子における前記空隙、ずれた空隙、又はずれた円形の空隙に対して配置される、請求項19に記載の回路パッケージ。
【請求項22】
前記回路パッケージの予想される屈曲軸を備える、請求項1から21までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項23】
一対のリリーフ・カット間に前記予想される屈曲軸を配置するために、前記可撓性のベースに前記一対のリリーフ・カットを備える、請求項22に記載の回路パッケージ。
【請求項24】
前記第1の相互接続部は、前記予想される屈曲軸に沿って配置される、請求項22又は23に記載の回路パッケージ。
【請求項25】
前記予想される屈曲軸に沿って配置される、相互接続された補強部を備える、請求項22から24までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項26】
前記終端点を前記導電性材料に接続する、相互接続された接続点を備える、請求項1から25までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【請求項27】
前記入力モジュールの少なくとも表面領域、及び前記終端点と前記導電性材料との間の接続点を覆い、前記可撓性のベースより剛性が高い、前記可撓性のベースに接続された補強要素を備える、請求項1から26までのいずれか一項に記載の回路パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年5月25日に出願された米国仮特許出願第62/511,142号、名称「FLEXIBLE SENSOR PACKAGE」の優先権の利益を主張し、本明細書にその全体が参照により組み入れられる。
【0002】
本開示は可撓性の回路パッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
可撓性回路は、回路を潜在的に非平面の多くの環境に配置する必要がある用途で使用することができる。可撓性回路の1つの用途は、たとえば動きを測定する病院のマットレス、及び乗客の存在を判断する車両の座席において、人に関する圧力を測定するための圧力センサである。可撓性回路は、回路トレース内又はセンサ自体の中で破損し、センサ又は他の機能を損なうか、又はなくする場合がある。
【0004】
圧力測定パッケージには、電極を備えた数枚のシートと、シート上に印刷された感圧材料とが含まれ得る。シートは可撓であってもよく、ある程度の曲げ及び伸縮が可能である。ただし、多くの導電性材料は本質的に可撓ではない。一部の導電性インクには可撓性の選択肢があるが、かかるインクの多くは、従来の導体のような電気的特性を欠いている。たとえば、かかるインクの多くは抵抗値がより大きく、それによって圧力測定用途では誤差が生じる可能性がある。従来、金属などの導電性材料は、その上に印刷がされているシートの曲げや屈曲の際に、破損する可能性がある。これにより、電気的不連続が発生し、回路トレース及びセンサが全体的に破損する可能性がある。
【0005】
米国特許第6,829,942号は、ベース・シートの下に補強シートを備えるパッケージについて記載している。補強シートは、ベース・シートの過度の屈曲を制限することができ、トレースの破損を軽減することが予測される。ただし、補強シートはベース・シートの可撓性も制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第6,829,942号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、可撓性を維持しながら、信頼性、耐久性があり、且つ一貫した電気的完全性を備える可撓性回路パッケージを実現することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の目的は、以前の可撓性回路パッケージの少なくとも1つの欠点を取り除く、又は軽減することである。本明細書では、使用中のパッケージが屈曲する際に、又は屈曲した結果として生じる、電気通信の損失を軽減する機能を有する可撓性回路パッケージを提供する。電気通信は、入力モジュール(たとえばセンサ、スイッチなど)、出力モジュール(ライト、スピーカ、送信デバイス、有線データ接続部など)、又は任意の好適な終端点との通信であり得る。
【0009】
回路パッケージは、可撓性のベース基板を備える。終端点は、ベース基板上に付着されるか、さもなければベース基板に接続され得る。終端点には、刺激入力を受信し、入力を外部プロセッサに接続する出力インタフェースへ通信する入力モジュールが含まれ得る。終端点には、入力インタフェースから命令又は他の信号を受信し、信号を送信し、プロセスを実行するか、さもなければ命令又は信号に基づいて状態を変化させる、出力モジュールが含まれ得る。入力モジュール又は出力モジュールは、センサの材料の電気的特性(たとえば、抵抗値、静電容量、コンダクタンス、インダクタンスなど)の変化を検出するか、又は変化によって作動することができる。
【0010】
導電性材料は、終端点とインタフェースとの間の電気通信を可能にするために、ベース基板上に付着されるか、さもなければ接続され得る。電気通信には、入力モジュールと出力インタフェースとの間の通信、出力モジュールと入力インタフェースとの間の通信、又はその両方が含まれ得る。導電性材料は、ベース基板上に、個々のリード間の複数の接続点によって相互接続されたパターンで付着されるか、さもなければ接続される。複数の接続は、複数の空所を画定し、終端点と出力インタフェース又は入力インタフェースとの間に、パターン形成された相互接続部をもたらす。
【0011】
個々のリード線及び結果として生じる空所は、リップストップとして機能するよう選択された向きで、機能する角度で交差するリード線でパターン形成されてベース基板上に配置され、導電性材料を通って亀裂が伝搬するのを軽減するための停止点をもたらす。相互接続されるリードは、直角の格子、六角形の格子、他の格子、ずれたパターンなどの形で構成することができる。導電性材料の複数の個々のリード及び導電性材料内に画定された対応する空隙は、冗長な電気通信経路を設けるために、ベース基板の表面領域上に配置することができる。この冗長性により、曲がる際の導電性材料の亀裂に起因する信号通信への悪影響を軽減することができる。
【0012】
本明細書で、第1の態様において、可撓性センサ・パッケージを提供する。パッケージは、可撓なベース基板上に少なくとも2つの電極を備える。電極は、パッケージが静止状態では互いに物理的に分離され、電気的に絶縁される。パッケージに力が加えられると、電極は互いに電気通信させられ、回路が完成する。電極の少なくとも1つは、ベース基板及びパッケージの屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の下での、又はその後の電極を含む回路の、電気的障害を軽減するように、センサと出力インタフェースとの間に冗長な電気通信経路を設けるために、導電性材料内に画定される空隙を備える、ベース基板の表面領域上に配置され得る導電性材料を通って、パッケージからの出力と電気通信する。
【0013】
本明細書で、別の態様において、パッケージが屈曲する際に、又は屈曲した結果として生じる、電極との電気通信の損失を軽減する機能を有する、可撓な力感応回路パッケージを提供する。パッケージは、2層を具備するベース基板を備えることができる。第1の電極は、ベース基板の第1の層上に付着されるか、さもなければ第1の層に接続され得る。第2の電極は、ベース基板の第2の層上に付着されるか、さもなければ第2の層に接続され、第1の電極の一部が第2の電極の一部と整列するように第1の電極に対して配置され得る。ベース基板の第1の層及び第2の層は、ベース基板の第1の層と第2の層との間に間隙をもたらし、チャンバを形成する、スペーサによって分離され得る。第1の電極及び第2の電極は、互いに向かい合い、チャンバの中に向く。第1及び第2の電極、スペーサ、並びにチャンバは、一体で、圧力センサ、圧力ベースのアクチュエータとして、又は他の用途に使用され得る、力感応領域を画定する。力感応領域は、力の入力を受信する出力インタフェースと通信し、入力データを外部プロセッサに接続する出力インタフェースへ通信する。導電性材料は、電極と出力インタフェースとの間の電気通信を可能にするために、ベース基板上に付着されるか、さもなければ接続され得る。導電性材料は、ベース基板の表面領域上に配置することができ、力感応領域と出力インタフェースとの間に冗長な電気通信経路を設けるために、導電性材料内に画定された空隙を備える。この冗長性により、曲がる際に導電性材料の亀裂に起因する可能性がある信号通信への悪影響を軽減することができる。
【0014】
いくつかの実施例では、電極はそれぞれ、様々な導電層及び導電性材料を使用して製造することができる。たとえば、コンデンサは、ベース層間に電極を積層することにより形成することができ、電極は互いに少なくとも部分的に重なり合う。電極間に誘電性の圧縮可能なスペーサがパターン形成され、その結果電極間に開放された間隙が作成され、静電容量式センサを実現する。センサ・パッケージが圧縮されると、電極間の誘電性の圧縮可能なスペーサを介して電極が互いにより近くなり、その結果静電容量の測定可能な変化が生じることになる。センサは、電気的特性の変化を測定することができる。電気的特性の実例には、電極の抵抗値、静電容量、コンダクタンス、インダクタンス、又はその組合せが含まれる。いくつかの実施例では、コンデンサ内の電極は、誘電性の圧縮可能なスペーサの両側にプレートを備えることができる。
【0015】
いくつかの実施例では、補強要素は、感圧領域、大きく屈曲される可能性が高いパッケージの一部を横切る導電性材料の領域、又は他のどんな好適な領域も含み得る、潜在的に脆弱な点に合わせた位置で、ベース基板に接続され得る。補強要素は、力を再配分して、パッケージの特定の領域及び下にある導電層、この場合は電極と導電性材料の恒久的変形及び非恒久的変形を軽減する。
【0016】
いくつかの実施例では、チャンバからの気流を可能にするため、スペーサ内に流体チャネルを実装することができる。パッケージの外部と連通せずに気流を可能にするために、流体チャネルと連通する内部流体貯留部をパッケージ内に備えることができる。
【0017】
本明細書で、第1の態様において、可撓性回路パッケージを提供する。回路パッケージは、可撓性のベース基板上に終端点を備える。終端点は、ベース基板上の導電性材料によってインタフェースに接続される。導電性材料は、複数の個別の接続部の形でベース基板の表面領域全体に広がり、個別の接続部は相互に通信し、ベース基板及び回路パッケージの屈曲、伸張、圧縮又は他の変形の際、又はその後の、終端点とインタフェースとの間の通信障害を軽減するために、導電性材料内の空隙によって分離されている。終端点には、センサ、スイッチ、又は他の入力などの入力モジュールが含まれ得る。終端点には、ライト、バイブレータ、又は他の出力などの出力モジュールが含まれ得る。インタフェースには、データを受信するための出力インタフェース、又は命令若しくは他の信号を送信するための入力インタフェースが含まれ得る。
【0018】
本明細書で、さらなる態様において、可撓性のベース、ベースに接続された終端点、回路パッケージを通って終端点と通信するためのインタフェース、並びにベース基板に接続され、終端点及びインタフェースと通信し、終端点とインタフェースとの間の通信を可能にする導電性材料を備える、回路パッケージを提供する。導電性材料の少なくとも第1の部分は、導電性材料の少なくとも2本のリードを具備する第1の相互接続部を備え、2本のリードは、導電性材料の亀裂の伝播を軽減するための空隙によって分離される。
【0019】
いくつかの実施例では、終端点は、データを受信するための入力モジュールを含み、インタフェースは、データを回路パッケージの外部に供給するための出力インタフェースを含む。
【0020】
いくつかの実施例では、入力モジュールはセンサを含み、データはセンサ上の刺激データを含む。
【0021】
いくつかの実施例では、センサは力感応領域を含み、刺激は力感応領域に力を加えることを含む。
【0022】
いくつかの実施例では、力感応領域は、力に応答して可変な電気的特性を有する電極を備える。
【0023】
いくつかの実施例では、力感応領域は、ベース基板に接続され、導電性材料と電気通信する第1のセンサ部分を具備する第1の電極と、ベース基板に接続され、導電性材料と電気通信する第2のセンサ部分を具備する第2の電極とを備える。第1の電極は、第2の電極に対して、力がかからないとき第2の電極から電気的に絶縁され、力感応領域に力が加えられたとき押しつけられて第2の電極と接触するよう配置される。
【0024】
いくつかの実施例では、力感応領域は、ベース基板に接続され、力が力感応領域に加えられたとき、第1の電極と第2の電極との間に電気通信を可能にする導体ブリッジを備える。
【0025】
いくつかの実施例では、ベース基板は、第2のベース基板層に連結された第1のベース基板層を備え、第1の電極は第1のベース基板層に接続され、第2の電極は第1のベース基板層に接続され、力感応領域は、第2のベース基板層に接続された導体ブリッジを備え、導体ブリッジは、力感応領域に力が加えられると第1の電極と第2の電極との間の電気通信を可能にするように、第1の電極及び第2の電極に対して第2の基板層上に配置される。
【0026】
いくつかの実施例では、ベース基板は、第2のベース基板層に連結された第1のベース基板層を備え、第1の電極は第1のベース基板層に接続され、第2の電極は第2のベース基板層に接続され、力感応領域は、第1のベース基板層と第2のベース基板層との間に配置された導体ブリッジを備え、導体ブリッジは、力感応領域に力が加えられると第1の電極と第2の電極との間の電気通信を可能にするように、第1の電極及び第2の電極に対して第1のベース基板層と第2のベース基板層との間に配置される。
【0027】
いくつかの実施例では、ベース基板は、第2のベース基板層に連結された第1のベース基板層を備え、第1の基板層と第2の基板層との間にチャンバを画定するため、第1の基板層と第2の基板層との間にスペーサが配置され、第1の電極は第1のベース基板層に接続され、第2の電極は第1のベース基板層に接続され、導体ブリッジは、スペーサと連結され、力感応領域に力が加えられると第1の電極と第2の電極との間の電気通信を可能にするように、チャンバ内の第1の電極と第2の電極との中間に配置される。
【0028】
いくつかの実施例では、導電性材料の第1の部分は、第1のセンサ部分と出力インタフェースとの間に延在する。
【0029】
いくつかの実施例では、導電性材料の第2の部分は、導電性材料の少なくとも2本のリードを具備する第2の相互接続部を備え、2本のリードは空隙によって分離され、導電性材料の第2の部分は、第2のセンサ部分と出力インタフェースとの間に延在する。
【0030】
いくつかの実施例では、ベース基板は、第2のベース基板層に連結された第1のベース基板層を備え、第1の電極は第1のベース基板層に接続され、第2の電極は第2のベース基板層に接続され、第1の基板層と第2の基板層との間にチャンバを画定するため、第1の基板層と第2の基板層との間にスペーサが配置され、第1の電極及び第2の電極は、力感応領域に力が加えられると第1の電極と第2の電極との間の電気通信を可能にするように、互いに対して配置される。
【0031】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、力感応領域が圧力にさらされると、ベース基板内の空気圧を緩和するために、力感応領域と連通する流体チャネルを備える。
【0032】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、ベース基板内に、流体チャネルからの空気圧を受容するための、流体チャネルと流体連通する流体貯蔵部を備える。
【0033】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、信号に応答して状態を変化させるための出力モジュールを備え、インタフェースは、出力モジュールに信号を供給するための入力インタフェースを含む。
【0034】
いくつかの実施例では、終端点は、信号に応答して状態を変化させるための出力モジュールを含み、インタフェースは、出力モジュールに信号を供給するための入力インタフェースを含む。
【0035】
いくつかの実施例では、終端点は、温度に応答して可変な電気的特性を有する電極を備え、刺激には温度の変化が含まれる。
【0036】
いくつかの実施例では、第1の相互接続部は、導電性材料を介した亀裂の伝播を軽減するための複数の空隙によって分離された、導電性材料の複数のリードを備える。
【0037】
いくつかの実施例では、導電性材料の複数のリードは、複数の空隙に対して互い違いになっている。
【0038】
いくつかの実施例では、導電性材料の複数のリードは、直角の格子、非直角の四角形の(quadragonal)格子、六角形の格子における空隙、ずれた空隙、又はずれた円形の空隙に対応して配置される。
【0039】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、回路パッケージの予想される屈曲軸を有する。
【0040】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、一対のリリーフ・カット間に予想される屈曲軸を配置するために、ベース基板に一対のリリーフ・カットを備える。
【0041】
いくつかの実施例では、第1の相互接続部は、予想される屈曲軸に沿って配置される。
【0042】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、予想される屈曲軸に沿って配置される、相互接続された補強部を備える。
【0043】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、終端点を導電性材料に接続する、相互接続された接続点を備える。
【0044】
いくつかの実施例では、回路パッケージは、入力モジュールの少なくとも表面領域、並びに終端点と導電性材料との間の接続点を覆う、ベース基板に接続された補強要素を備え、補強要素は、ベース基板より剛性が高い。
【0045】
本開示の他の態様及び特徴は、添付の図面と併せて特定の実施例の以下の説明を検討すると、当業者には明らかとなろう。
【0046】
次に、本開示の実施例を、添付の図面を参照して、単なる実例として説明することにする。図面内で参照番号の共通の最後の3桁を共有する参照番号の形体は、複数の図にわたって類似する形体に対応する(たとえば、ベース基板20、120、220、320、420、520、620、720、820、920、1020、1120、1220、1320、1420、1520、1620、1720、1820など)。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】可撓性回路パッケージの平面図である。
図2】ずれた空所を備える相互接続パターンでの、導電性材料トレースの詳細図である。
図3図1のパッケージの、力感応領域の平面図である。
図4図1のパッケージの、模式的な詳細図である。
図5図1のパッケージの正面断面図である。
図6】可撓性回路パッケージの平面図である。
図7】可撓性回路パッケージ内の、力感応領域の平面図である。
図8】可撓性回路パッケージ内の、力感応領域の平面図である。
図9】可撓性回路パッケージ内の、力感応領域の平面図である。
図10】可撓性回路パッケージの平面図である。
図11図10のパッケージの正面断面図である。
図12】可撓性回路パッケージの平面図である。
図13】可撓性回路パッケージの平面図である。
図14】可撓性回路パッケージの平面図である。
図15】靴の中敷きとして使用するための、可撓性回路パッケージの分解図である。
図16図15の可撓性回路パッケージの正面断面図である。
図17】靴の中敷きとして使用するための、可撓性回路パッケージの分解図である。
図18図17の可撓性回路パッケージの正面断面図である。
図19】靴の中敷きとして使用するための、可撓性回路パッケージの分解図である。
図20図19の可撓性回路パッケージの正面断面図である。
図21】可撓性回路パッケージの正面断面図である。
図22】可撓性回路パッケージの正面断面図である。
図23】手袋として使用するための、可撓性回路パッケージの部分切欠図である。
図24】手袋として使用するための、可撓性回路パッケージの部分切欠図である。
図25】手袋として使用するための、可撓性回路パッケージの部分切欠図である。
図26】六角形の格子を備える相互接続パターンでの、導電性材料トレースの詳細図である。
図27】ずれた円形の空隙を備える相互接続パターンでの、導電性材料トレースの詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
本開示は概ね、可撓性回路パッケージを提供する。終端点とインタフェースとの間の接続部は、パッケージが屈曲する際に,又は屈曲した結果として生じる導電性材料の損傷、及び損傷の結果として生じる信号の損失を軽減する機能を有する。本開示の目的は、以前の可撓性回路パッケージの少なくとも1つの欠点を取り除く、又は軽減することである。本明細書では、使用中にパッケージが屈曲する際に、又は屈曲した結果として生じる、終端点との電気通信の損失を軽減する機能を有する可撓性回路パッケージを提供する。
【0049】
終端点には、入力モジュール(たとえばセンサ、スイッチなど)、出力モジュール(ライト、スピーカ、送信デバイス、有線データ接続部など)、又は任意の好適な終端点が含まれ得る。インタフェースには、外部プロセッサに接続するか、さもなければ可撓性回路パッケージの外部にデータ又は命令を供給するための出力インタフェース、プロセッサ、ユーザ、さもなければ可撓性回路パッケージの外部から刺激入力を受信するための入力インタフェース、又は任意の好適なインタフェースが含まれ得る。出力モジュールは、入力インタフェースから命令又は他の信号を受信し、信号を送信し、プロセスを実行するか、さもなければ命令又は信号に基づいて状態を変化させる。入力モジュール又は出力モジュールは、センサ内の材料の電気的特性(たとえば、抵抗値、静電容量、コンダクタンス、インダクタンスなど)の変化を検出するか、又は変化によって作動することができる。
【0050】
パッケージは、可撓性のベース基板を備える。1つ又は複数の終端点がベース基板上に付着されるか、さもなければベース基板に接続され得る。終端点の機能には、電気的特性の変化の検出又は変化への応答が含まれ得る。電気的特性の実例には、終端点の材料の抵抗値、静電容量、コンダクタンス、インダクタンス、又はその組合せが含まれる。
【0051】
導電性材料は、終端点とインタフェースとの間の電気通信を可能にするために、ベース基板上に付着されるか、さもなければ接続され得る。導電性材料は、ベース基板の表面領域上に配置することができ、センサと出力インタフェースとの間に冗長な電気通信経路を設けるために、導電性材料内に画定された空隙を備える。この冗長性により、曲がる際に導電性材料の亀裂に起因する可能性がある信号通信への悪影響を軽減することができる。
【0052】
導電性材料は、リップストップをより効果的に提供する空隙を画定するために、選択された角度で交差する複数のリード線を備えた相互接続パターンで配置することができる。個々のリード線及び結果として生じる空所は、リップストップとして機能するよう選択された向きで、機能する角度で交差するリード線でパターン形成され、ベース基板上に配置され、導電性材料を通って亀裂が伝搬するのを軽減するための停止点をもたらす。相互接続されるリードは、直角の格子、六角形の格子、他の格子、ずれたパターン、ずれた円形の空隙などで構成することができる。導電性材料の複数の個々のリード及び導電性材料内に画定された対応する空隙は、冗長な電気通信経路を設けるために、ベース基板の表面領域上に配置することができる。この冗長性により、曲がる際に導電性材料の亀裂に起因する信号通信への悪影響を軽減することができる。本明細書で使用する「パターン」又は「パターン形成された」は、導電性材料がベース材料上に配置されるどんな形状も含み、導電性材料の繰返しパターン又は規則的なパターンである必要はない。
【0053】
終端点には、刺激入力を受信し、入力データを外部プロセッサに接続する出力インタフェースへ通信する、センサ又は他の入力モジュールが含まれ得る。センサは、電気的特性の変化を検出することができる。電気的特性の実例には、センサ内の材料の抵抗値、静電容量、コンダクタンス、インダクタンス、又はその組合せが含まれる。同様に、終端点には、ライト、送信デバイス、スピーカ、バイブレータ、又は入力インタフェースからの信号に応答して状態を変化させる他の出力モジュールが含まれ得る。終端点で作動する電子デバイスには、測定用電子機器、電力供給又は増幅用電子機器、駆動又は検知電極、選択回路、コンバータ、プロセッサ、又は他の任意の電子機器が含まれ得る。
【0054】
図1は、回路パッケージ10である。センサ30a、30b、及び30cは、第1のベース基板層21及び第2のベース基板層22を備えるベース基板20全体に分散される。ベース基板20は、可撓性材料(たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリエステル、綿、羊毛、麻、他の生地など)で製造され、したがって屈曲し、曲がり、湾曲することができる。導電性材料40は、ベース基板20に接続される。導電性材料40は、任意の好適な方法(たとえば、可撓性回路基板印刷技法、スパッタリング、エッチング、フォトリソグラフィ技法、製織など)を使用して、ベース基板20上に転写することができる。保護カバー50は、導電性材料40又はベース基板20への損傷(たとえば、穴、傷など)を軽減するために、ベース基板20及び導電性材料40の外側に配置される。保護カバー50は、第1の保護層51及び第2の保護層52を備える(図5参照)。
【0055】
導電性材料40は、センサ30a、30b、及び30cを画定する。導電性材料40は、接続トレース42a、42b、及び42cも画定する。接続トレース42は、回路パッケージ10を測定用電子装置に接続するために、センサ30a、30b、及び30cを出力インタフェース12に接続する。出力インタフェース12は、有線、無線、又は任意の好適な接続であり得る。回路パッケージ10は、圧力センサが含まれ得るセンサ30a、30b、及び30cを備える。図10及び図11におけるパッケージ510の変形センサ535、及び図14におけるパッケージ810の温度センサ837を含む実例と共に、他の好適なセンサも適用され得る。
【0056】
パターン形成された相互接続部44a、44b、及び44cは、回路パッケージ10が屈曲する際の導電性材料40の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料40のリード間の空所46によって画定される。空所46は、リップストップとして機能し、導電性材料40の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ10の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部44a、44b、及び44cを含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0057】
図2は、パターン形成された相互接続部44を詳細に示す。図に示すように、パターン形成された相互接続部44は、予想される屈曲軸24に沿って連続するトレースがないよう互いにずれた空所46を備える、ずれた格子パターンで構成される。パターン形成された相互接続部44は、ベース基板20の全体よりは小さい範囲で、図2に示すもの以外に様々な、順に並べられたパターン又はランダムな配置構成で、ベース基板20と接続され得る。任意のかかるパターン内の空所46は、パターン形成された相互接続部44を含む接続部の電気的性能の選択される評価基準を維持しながら、所与の用途での亀裂の伝播及び他の損傷を軽減するために、様々な形状及びサイズ(たとえば、直角の格子、非直角の直線格子、湾曲した格子、隣接する円又は他の丸い形状、ハニカムなど)で設けることができる。空所及びリードは、出力インタフェース12とセンサ30との間に複数の冗長なリードをもたらすために、繰り返しパターン、非繰り返しパターン、ランダム・パターン、又は任意の好適なパターンで配置することができる。
【0058】
センサ30、接続トレース42、及びパターン形成された相互接続部44は、相互接続部の傷害及びセンサの傷害を軽減するために、様々なパターンで積層されてもよく、他の形体が含まれてもよい。本明細書で使用する「相互接続部の障害」という用語は、接続部における望ましい電気的特性の低下を指す。結果として電気的特性の測定可能な差が生じる微小破壊又は部分的亀裂、及び結果として接続トレース42又はパターン形成された相互接続部44の不連続性が生じる完全な亀裂は、相互接続部の障害の実例である。同様に、センサの障害とは、センサ30を構成する導電性材料40の亀裂又は不連続性に起因する可能性がある、圧力センサ30、変形センサ535、又は温度センサ837の望ましい電気的特性の低下を指す。
【0059】
図に示すように、センサ30及び接続トレース42は、センサ30と接続トレース42との間に鋭角がないように、直線パターンでベース基板20に接続することができる。鋭角がないことにより、センサ30と接続トレース42との間の接続点での相互接続部の障害を軽減することができる。
【0060】
導電性材料40の選択された部分の亀裂の影響をさらに軽減するために、ベース基板20にリリーフ・カット25を作ることができる。リリーフ・カット25は好ましい曲げ軸をもたらし、回路パッケージ10の、センサ30と接続トレース42との間の接続点がない部分に、屈曲する力を再配分する。たとえば、リリーフ・カット25は、接続トレース42又はパターン形成された相互接続部44への損傷を軽減するために、パターン形成された相互接続部44若しくは接続トレース42が存在しない場合、又はパターン形成された相互接続部44若しくは接続トレース42が予想される屈曲軸24を横切る必要があり、垂直か、さもなければ選択されたある角度をなして横切る場合、予想される屈曲軸24に沿って屈曲する力を再分配することができる。接続トレース42は、接続トレース42が予想される屈曲軸24を横切る補強相互接続部分を備えることができ、その実例を図13に示す。ベース基板20には、ベース基板20上のセンサ30又は他の場所に沿うよりも、リリーフ・カット25によって画定される予想される屈曲軸24に沿って、より可撓な材料が含まれ得る。
【0061】
導電性材料40には、可撓性インク、ピエゾ抵抗インク、誘電体トレース、金属トレース、複合材料、又は上記の組合せを含む実例と共に、様々な材料が含まれ得る。センサ30、接続トレース42、又はパターン形成された相互接続部44の一部は、同じか又は異なる導電性材料40から製造することができる。導電性材料40は、任意のやり方で層に組み合わせるか、又は層に印刷することができる。選択された異なる電気的特性及び機械的特性を有する導電性材料40の様々な実例を組み合わせることは、互いの上に積層することであり得る。たとえば、金属トレースの上に可撓性インクを印刷することができる。この場合、その上に導電性材料40が印刷されたベース基板20を曲げることにより、金属トレースに微小破壊が現れる可能性があるが、可撓性インクによって連続性が維持され、導電性材料40は、金属トレースの損傷にもかかわらず可撓性インクによって、好適な電気的特性を維持することができる。導電性材料40を構成する強化金属又は他の追加材料により、コスト又は製造の複雑さが増す場合があり、多くの場合、追加の強化材料は、回路パッケージ10のより大きな屈曲が予想される部分など、導電性材料40の選択された部分にのみ、導電性材料40に追加される。
【0062】
第1の電極31及び第2の電極32は、様々なやり方でベース基板20上に直接配置することができる。たとえば、導電性材料40は、ベース基板20への半田づけ又は他の取付けを可能にする形体、たとえば、ベース基板20を貫通して導電性材料40を回路パッケージ10の外面に露出させるビア57を備えることができる。図1では、第1の電極31a、31b、及び31cはそれぞれ、第2の電極32a、32b、及び32cと組み合わされ、センサ30a、30b、及び30cを画定する。
【0063】
図3及び図4は、センサ30の詳細を示す。第1の電極31及び第2の電極32は、第1のベース基板層21上で、同じ導電性材料40によって画定することができる。第1の電極31及び第2の電極32は、第1の電極31及び第2の電極32が近接しているが連続しておらず、第1の電極31と第2の電極32との間に間隙34を残し、第1の電極31を第2の電極32から電気的に絶縁するように、交互に噛み合った櫛状パターンで互いに対して構成され得る。第1の電極31及び接続トレース42は、第1の回路を形成する。第2の電極32及びパターン形成された相互接続部44は、第2の回路を形成する。第1の回路は、圧力センサ30上に力の入力がない場合、その対応する第2の回路から電気的に絶縁されている。
【0064】
図1図4図6図7から図9図21、及び図22にある様な、下にある力感応領域の上にぴったり合う、交互に噛み合ったものではなく、第1及び第2の電極の他の形状を使用してもよい。たとえば、図17及び図18にある様に、力感応領域の境界に重なるリングを使用して、電極の大部分を、加えられる圧力に対して開放したままにしておくことができる。
【0065】
図5は、センサ30a及び30bを示す回路パッケージ10の断面図を示し、第1のベース基板層21及び第2のベース基板層22を図示する。第1の電極31a及び接続トレース42a、並びに第1の電極31b及び接続トレース42bはそれぞれ、第1のベース基板層21と接続された第1の回路を形成する。第2の電極32a及びパターン形成された相互接続部44a、並びに第2の電極32b及びパターン形成された相互接続44bはそれぞれ、やはり第1のベース基板層21と接続された第2の回路を形成する。さらなる導電性材料40が、導体ブリッジ36a及び36bとして第2のベース基板層22に追加される。スペーサ56は、圧力センサ30a及び30bの占有面積の周りの第1のベース基板層21と第2のベース基板層22との間に配置され、第1のベース基板層21と第2のベース基板層22との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層21に接続された第1の電極31a及び第2の電極32aと、第2のベース基板層22に接続された導体ブリッジ36aとの間に、チャンバ26aを画定する。同様に、チャンバ26bは、第1のベース基板層21に接続された第1の電極31b及び第2の電極32bと、第2のベース基板層22に接続された導体ブリッジ36bとの間に形成される。
【0066】
センサ30aの位置で回路パッケージ10に圧力が加えられると、第1の電極31a及び第2の電極32aは、押されてチャンバ26aを通り、対向する導体ブリッジ36aに接触する。したがって、第1の電極31aと第2の電極32aとは、導体ブリッジ36aを介して互いに電気的に接触するようになる。加えられる圧力が大きいほど、電極それぞれの表面領域の各々の、対向する導体ブリッジ36aに接触する部分がより一層大きくなるので、第1の電極31aと第2の電極32aとの間の電気抵抗値はより一層小さくなる。同様に、第1の電極31b及び第2の電極32bは、センサ30bが圧力下にあるとき、対向する導体ブリッジ36bに接触するようになる。
【0067】
補強要素54は、第2のベース基板層22と第2の保護層52との間に備えることができる。補強要素54は、圧力センサ30、導電性材料40、及びベース基板20の恒久的な機械的変形及び非恒久的な機械的変形を軽減することにより、相互接続部及びセンサの傷害をさらに軽減することができる。こうした補強要素54は、可撓性がより低く、剛性がより高い領域をもたらし、回路パッケージ10に加えられる応力の向きを、より脆弱性が低いか又は重要性が低い領域に変える。補強要素54は、ベース基板20よりも可撓性が低い補剛材料であってもよく、第2のベース基板層22に接着される。補強要素54は、対応する圧力センサ30の境界をわずかに超えて延在し、確実に、圧力センサ30を完全に覆う。補強要素54は、相異なる剛性値の補強材料、接着剤、及び他の特性を有する材料を含む、異なる材料からなる構造を有することができる。補強要素54aは、センサ30a内の導体ブリッジ36aと第2のベース基板層22との間に配置される。補強要素54bは、センサ30b内の導体ブリッジ36bと第2のベース基板層22との間に配置される。
【0068】
補強要素の他の設計又は配置が適用されてもよい。たとえば、補強要素には、半可撓性のモジュール式補強領域を形成する、互いに隣り合って接着された、いくつかの連動する個別要素が含まれ得る。たとえば、補強要素は、いくつかの空所又はより剛性の低い区域を含む場合があり、ある方向への曲げを可能にし、曲げに起因する補強要素の損傷を軽減する。ある方向への曲げには、主に特定の軸に沿った、たとえば、交互に噛み合った電極に対して垂直方向の曲げが含まれてもよく、導電性材料への損傷を軽減する位置でのセンサ電極の曲げを容易にする。補強要素を使用して、パターン形成された相互接続部の重要な部分又は全体を補強することもできる。補強要素は、確実に適切な補強を行うために、ベース基板の外側に取り付けられベース基板層と保護層との間に配置されるのではなく、ベース基板の層間に所定の位置及びパターンで配置することができる。
【0069】
第1のベース基板層21及び第2のベース基板層22は、それぞれ接着剤55を使ってスペーサ56に連結される。スペーサ56及び接着剤55は、単一の構造を有し、1種の材料(たとえば、親和性のある接着剤を施されたプラスチック・スペーサなど)から製造することができる。
【0070】
図6は、回路パッケージ110を示す。センサ130は、第1のベース基板層121及び第2のベース基板層122を備えるベース基板120上に配置される。導電性材料140は、第1のベース基板層121に接続される。保護カバー150は、導電性材料140又はベース基板120の損傷を軽減するために、ベース基板120及び導電性材料140の外側に配置される。保護カバー150は、第1の保護層151及び第2の保護層152を備える。接続トレース142は、回路パッケージ10を測定用電子装置に接続するために、センサ130を出力インタフェース112に接続する。センサ130には、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部144は、回路パッケージ110が屈曲する際の導電性材料140の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料140のリード間の空所146によって画定される。空所146は、リップストップとして機能し、導電性材料140の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ110の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部144を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0071】
流体チャネル128は、第1のベース基板層121と第2のベース基板層122との間、且つスペーサ156内に画定される。流体チャネル128により、センサ130に圧力を加えている間、空気が、チャンバ126内で自由に動くことができる。図6に示すように、流体チャネル128は、チャンバ126から外部環境まで延出し、圧力がセンサ130に加えられたときにチャンバ126内側の空気圧を均等にすることができる。
【0072】
図7は、回路パッケージ210の詳細を示す。回路パッケージ210は、図1から図6の回路パッケージ10、110に示す一般的な形体を含むものとする。第1の電極231を備えるセンサ230は、相互接続された接続点248によって接続トレース242に接続される。相互接続された接続点248は、第2の電極232のパターン形成された相互接続部244と同様に機能し、第1の電極231を備える回路内の相互接続障害を軽減することができる。相互接続された接続点248は、相互接続された接続点248の空所が亀裂の伝播に対する自然な停止点をもたらすので、ベース基板212の機械的変形後の連続性及び電気的品質を容易に維持することができる。相互接続された接続点248は、補強要素254の縁部又は予想される屈曲軸250に沿って、など、屈曲が大いに予想される領域に配置することができる。
【0073】
図8は、回路パッケージ310の詳細図を示す。回路パッケージ310は、接続トレース42、142以外の、図1から図6の回路パッケージ10、110に示す一般的な形体を含むものとする。導電性材料340は、第1の電極331と電気通信する第1のパターン形成された相互接続部343と、第2の電極332と電気通信する第2のパターン形成された相互接続部345とを備える。第1のパターン形成された相互接続部343は、回路パッケージ10の接続トレース42と同様に機能し、センサ330近傍の大きな表面領域にわたってパッケージ310の大きな屈曲が予想されるいくつかの用途では、第1の回路に関して回路パッケージ10の接続トレース42よりも信頼性の高い接続を実現することができる。
【0074】
図9は、回路パッケージ410の一部を示す。回路パッケージ410は、図1から図6の回路パッケージ10、110に示す一般的な形体を含むものとする。接続トレース442、第1の電極431、及び第2の電極432はそれぞれ、ベース基板412が屈曲した又は曲げられたときの破損を軽減するために、曲がりくねったパターンで基板と接続される。導電性材料440への屈曲の影響を同様に拡散するために、他の形状(たとえば、蛇行状、迷路状など)も使用することができる。
【0075】
図10は、回路パッケージ510を示す。回路パッケージ10の圧力センサ30ではなく、変形センサ535を使用することができる。変形センサ535は、回路パッケージ510の表面領域の大部分を覆うため、回路パッケージ510内にただ1層だけを備えるベース基板520上にパターン形成され得る。回路パッケージ510が変形した結果として起こる、変形センサ535の抵抗、静電容量、コンダクタンス、インダクタンス、又はその組合せなど、変形センサ535の電気的特性の変化が監視される。相互接続された補強部547は、変形センサ535と出力インタフェース512との間の接続トレース542に備えることができる。
【0076】
図11は、回路パッケージ510を断面図で示す。変形センサ535は、ベース基板520に接続され、第1の保護層551で覆われている。補強要素554は、変形センサ535の下に備えられ、第2の保護層552で覆われている。補強要素554は、変形センサ535の位置でパッケージ510の屈曲を低減することができ、これによって変形センサ535の損傷を軽減することに加えて、変形センサ535の較正範囲を若干制御することもできる。
【0077】
図12は、回路パッケージ610を示す。センサ630は、第1のベース基板層621及び第2のベース基板層622を備えるベース基板620上に配置される。導電性材料640は、第1のベース基板層621に接続される。保護カバー650は、導電性材料640又はベース基板620への損傷を軽減するために、ベース基板620及び導電性材料640の外側に配置される。保護カバー650は、第1の保護層651及び第2の保護層652を備える。接続トレース642は、回路パッケージ610を測定用電子装置に接続するために、センサ630を出力インタフェース612に接続する。センサ630には、圧力センサが含まれ得るが、他の適切なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部644は、回路パッケージ610が屈曲する際の導電性材料640の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料640のリード間の空所646によって画定される。空所646は、リップストップとして機能し、導電性材料640の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ610の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部644を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0078】
流体チャネル628は、外気まで延出しておらず、空気、窒素、液体、又は任意の好適な流体を含む事前に形成された流体の貯留部627まで延出している。流体貯留部627は、第1のベース基板層621と第2のベース基板層622との間、及びスペーサ材料(図示せず。回路パッケージ10のスペーサ材料56と同様)内に形成される。流体貯留部627は、センサ630が外気に対して開かれることなく適切な容量を持つ(displace)ため、必要な流体の圧縮を可能にし、流体貯留部627及びチャンバ626内の湿度及び結果として生じる空気圧の制御を可能にする。
【0079】
図13は、回路パッケージ710を示す。センサ730a、730b、及び730cは、第1のベース基板層721及び第2のベース基板層722を備えるベース基板720全体に分散される。導電性材料740は、第1のベース基板層721に接続される。保護カバー750は、導電性材料740又はベース基板720への損傷を軽減するために、ベース基板720及び導電性材料740の外側に配置される。保護カバー750は、第1の保護層751及び第2の保護層752を備える。接続トレース742a、742b、及び742cはそれぞれ、回路パッケージ710を測定用電子装置に接続するために、センサ730a、730b、及び730cを出力インタフェース712に接続する。センサ730a、730b、及び730cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部744a、744b、及び744cは、回路パッケージ710が屈曲する際の導電性材料740の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料740のリード間の空所746によって画定される。空所746は、リップストップとして機能し、導電性材料740の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ710の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部744を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0080】
回路パッケージ710は、接続トレース742に相互接続された補強部749を備える。相互接続された補強部749は、リリーフ・カット725によってパッケージ710にもたらされる予想される屈曲軸72など、より大きく屈曲することが予想される領域724に、追加の接続部及び空隙を設けることができる。補強要素(図示せず。回路パッケージ10の補強要素54及びパッケージ510の補強要素554に類似する)を、相互接続された補強部749上に備えることができる。
【0081】
図14は、温度センサ837を備える回路パッケージ810を示す。温度センサ837a、837b、及び837cは、第1のベース基板層821及び第2のベース基板層822を備えるベース基板820全体に分散される。導電性材料840は、第1のベース基板層821に接続される。保護カバー850は、導電性材料840又はベース基板820への損傷を軽減するために、ベース基板820及び導電性材料840の外側に配置される。保護カバー850は、第1の保護層851及び第2の保護層852を備える。接続トレース842a、842b、及び842cはそれぞれ、回路パッケージ810を測定用電子装置に接続するために、温度センサ837a、837b、及び837cを出力インタフェース812に接続する。温度センサ837a、837b、及び837cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部844a、844b、及び844cは、回路パッケージ810が屈曲する際の導電性材料840の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料840のリード間の空所846によって画定される。空所846は、リップストップとして機能し、導電性材料840の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ810の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部844を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。温度センサ837は、圧力センサ、変形センサ、又は他のセンサも具備する回路パッケージ内に備えることができる。
【0082】
図15及び図16は、スルーモード・センサ930を備える回路パッケージ910を示す。センサ930a、930b、及び930cは、第1のベース基板層921及び第2のベース基板層922を備えるベース基板920全体に分散される。回路パッケージ910は、靴の中敷きとして使用するための形状である。保護カバー950は、導電性材料940又はベース基板920への損傷を軽減するために、ベース基板920及び導電性材料940の外側に配置される。保護カバー950は、第1の保護層951及び第2の保護層952を備える。
【0083】
第1のパターン形成された相互接続部943a、943b、及び943cはそれぞれ、回路パッケージ910を測定用電子装置に接続するために、第1の電極931a、931b、及び931cを出力インタフェース912に接続する。第2のパターン形成された相互接続部945a、945b、及び945cはそれぞれ、回路パッケージ910を測定用電子装置に接続するために、第の電極932a、932b、及び932cを出力インタフェース912に接続する。センサ930a、930b、及び930cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。第1のパターン形成された相互接続部943a、943b、及び943c、並びに第2のパターン形成された相互接続部945a、945b、及び945cは、回路パッケージ910が屈曲する際の導電性材料940の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料940のリード間の空所946によって画定される。空所946は、リップストップとして機能し、導電性材料940の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ910の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部944を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0084】
第1の回路を形成する第1の電極931a、931b、及び931c、並びにパターン形成された相互接続部943a、943b、943cは、第1のベース基板層921に接続される。第2の回路を形成する第2の電極932a、932b、及び932c、並びに第2のパターン形成された相互接続部945a、945b及び945cは、第2のベース基板層922に接続される。スペーサ956は、圧力センサ930の占有面積の周りの、第1のベース基板層921と第2のベース基板層922との間に配置される。スペーサ956は、接着剤955を使って第1の層及び第2の層に接着される。スペーサ956は、第1のベース基板層921と第2のベース基板層922との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層921に接続された第1の電極931と、第2のベース基板層922に接続された第2の電極932との間に、チャンバ926a、926b、及び926cを画定する。
【0085】
導電性材料940は、第1のベース基板層921及び第2のベース基板層922に接続される。第1の電極931は第1の基板層921に接続され、第2の電極932は第2の基板層922に接続される。圧力下で、第1の電極931は、チャンバ926を横切って第2の電極932と接触するよう押しつけられる。
【0086】
図17及び図18は、静電容量式センサ1030を備える回路パッケージ1010を示す。センサ1030a、1030b、及び1030cは、第1のベース基板層1021及び第2のベース基板層1022を備えるベース基板1020全体に分散される。回路パッケージ1010は、靴の中敷きとして使用するための形状である。導電性材料1040は、第1のベース基板層1021に接続される。保護カバー1050は、導電性材料1040又はベース基板1020への損傷を軽減するために、ベース基板1020及び導電性材料1040の外側に配置される。保護カバー1050は、第1の保護層1051及び第2の保護層1052を備える。接続トレース1042a、1042b、及び1042cはそれぞれ、回路パッケージ1010を測定用電子装置に接続するために、センサ1030a、1030b、及び1030cを出力インタフェース1012に接続する。パターン形成された相互接続部104a、104b、及び104cはそれぞれ、センサ1030a、1030b、及び1030cを出力インタフェース1012に接続する。センサ1030a、1030b、及び1030cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部104a、104b、及び104cは、回路パッケージ1010が屈曲する際の導電性材料1040の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1040のリード間の空所1046によって画定される。空所1046は、リップストップとして機能し、導電性材料1040の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1010の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部104a、104b、及び104cを含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。補強要素1054a及び1054bは、第2のベース基板層1022と第2の保護層1052との間で、センサ1030a及び1030bそれぞれの下に備えられる。
【0087】
第1の回路を形成する第1の電極1031a、1031b、及び1031c、並びに接続トレース1042は、第1のベース基板層1021に接続される。第2の回路を形成する第2の電極1032a、1032b、及び1032c、並びにパターン形成された相互接続部104a、104b、及び104cは、第2のベース基板層1022に接続される。スペーサ1056は、圧力センサ1030の占有面積の周りの、第1のベース基板層1021と第2のベース基板層1022との間に配置される。スペーサ1056は、接着剤1055を使って第1の層及び第2の層に接着される。スペーサ1056は、第1のベース基板層1021と第2のベース基板層1022との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層1021に接続された第1の電極1031と第2の電極1032との間に、チャンバ1026a、1026b、及び1026cを画定する。
【0088】
誘電体スペーサ1039は、第1の電極1031と第2の電極1032との間に配置され、これによって電極が、直接又は導体ブリッジを介して互いに完全に接触することはない。それどころか、センサ1030が圧縮されると、第1の電極1031及び第2の電極1032は互いに近づくよう押しつけられ、誘電体スペーサ1039を圧縮し、その結果測定可能な静電容量の変化が生じる。
【0089】
図19及び図20は、回路パッケージ1110を示す。センサ1130a、1130b、及び1130cは、第1のベース基板層1121及び第2のベース基板層1122を備えるベース基板1120全体に分散される。回路パッケージ1110は、靴の中敷きとして使用するための形状である。保護カバー1150は、導電性材料1140又はベース基板1120への損傷を軽減するために、ベース基板1120及び導電性材料1140の外側に配置される。保護カバー1150は、第1の保護層1151及び第2の保護層1152を備える。接続トレース1142a、1142b、及び1142cはそれぞれ、回路パッケージ1110を測定用電子装置に接続するために、センサ1130a、1130b、及び1130cを出力インタフェース1112に接続する。センサ1130a、1130b、及び1130cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。パターン形成された相互接続部1144a、1144b、及び1144cは、回路パッケージ1110が屈曲する際の導電性材料1140の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1140のリード間の空所1146によって画定される。空所1146は、リップストップとして機能し、導電性材料1140の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1110の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部1144を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0090】
第1のパターン形成された相互接続部1143a、1143b、及び1143cはそれぞれ、回路パッケージ1110を測定用電子装置に接続するために、第1の電極1131a、1131b、及び1131cを出力インタフェース1112に接続する。第2のパターン形成された相互接続部1145a、1145b、及び1145cはそれぞれ、回路パッケージ1110を測定用電子装置に接続するために、第の電極1132a、1132b、及び1132cを出力インタフェース1112に接続する。センサ1130a、1130b、及び1130cには、圧力センサが含まれ得るが、他の好適なセンサも使用され得る。第1のパターン形成された相互接続部1143a、1143b、及び1143c、並びに第2のパターン形成された相互接続部1145a、1145b、及び1145cは、回路パッケージ1110が屈曲する際の導電性材料1140の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1140のリード間の空所1146によって画定される。空所1146は、リップストップとして機能し、導電性材料1140の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1110の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部1144を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。
【0091】
第1の回路を形成する第1の電極1131a、1131b、及び1131c、並びにパターン形成された相互接続部1143a、1143b、1143cは、第1のベース基板層112に接続される。第2の回路を形成する第2の電極1132a、1132b、及び1132c、並びに第2のパターン形成された相互接続部1145a、1145b及び1145cは、第2のベース基板層1121に接続される。スペーサ1156は、圧力センサ1130の占有面積の周りの、第1のベース基板層1121と第2のベース基板層1122との間に配置される。スペーサ1156は、接着剤1155を使って第1の層及び第2の層に接着される。スペーサ1156は、第1のベース基板層1121と第2のベース基板層1122との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層1121に接続された第1の電極1131と、第2のベース基板層1122に接続された第2の電極1132との間に、チャンバ1126a、1126b、及び1126cを画定する。
【0092】
導体ブリッジ1136aは、第1の電極1131aと第2の電極1132aとの間で、チャンバ1126a内に配置される。導体ブリッジ1136bは、第1の電極1131bと第2の電極1132bとの間で、チャンバ1126b内に配置される。圧力下で、第1の電極1131a及び1131b、並びに第2の電極1132a及び1132bはそれぞれ、チャンバ1126a及び1126bを横切って、導体ブリッジ1136a及び1136bと接触するよう押しつけられる。
【0093】
図21は、センサ1230a及び1230bを示す、回路パッケージ1210の断面図を示し、第1のベース基板層1221及び第2のベース基板層1222を図示する。第1の電極1231a及び1231bは、第1のベース基板層1221と接続される。第2の電極1232a及び1232bも、第1のベース基板層1221と接続される。さらなる導電性材料1240が、導体ブリッジ1236a及び1236bとして第2のベース基板層1222に加えられる。スペーサ1256は、圧力センサ1230a及び1230bの占有面積の周りの第1のベース基板層1221と第2のベース基板層1222との間に配置され、第1のベース基板層1221と第2のベース基板層1222との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層1221に接続された第1の電極1231a及び第2の電極1232aと、第2のベース基板層1222に接続された導体ブリッジ1236aとの間に、チャンバ1226aを画定する。同様に、チャンバ1226bは、第1のベース基板層1221に接続された第1の電極1231b及び第2の電極1232bと、第2のベース基板層1222に接続された導体ブリッジ1236bとの間に形成される。
【0094】
センサ1230aの位置で回路パッケージ1210に圧力が加えられると、第1の電極1231a及び第2の電極1232aは、押されてチャンバ1226aを通り、対向する導体ブリッジ1236aに接触する。したがって、第1の電極1231aと第2の電極1232aとは、導体ブリッジ1236aを介して互いに電気的に接触するようになる。加えられる圧力が大きいほど、電極それぞれの表面領域の各々の、対向する導体ブリッジ1236aに接触する部分がより一層大きくなるので、第1の電極1231aと第2の電極1232aとの間の電気抵抗はより一層小さくなる。同様に、第1の電極1231b及び第2の電極1232bは、センサ1230bが圧力下にあるとき、対向する導体ブリッジ1236bに接触するようになる。
【0095】
第2の基板層1222は、補強部分1223a及び1223bでさらなる剛性を有する、ベース回路パッケージ1210の一部を補強するために使用される、様々な厚さの連続するベース基板層である。補強部分1223a及び1223bは、第2の基板層1222の残りの部分と同じ材料から製造されるが、剛性及び補強性を高めるためにより厚くなっている。
【0096】
図22は、センサ1330a及び1330bを示す回路パッケージ1310の断面図を示し、第1のベース基板層1321及び第2のベース基板層1322を図示する。第1の電極1331a及び1331bは、第1のベース基板層1321と接続される。第2の電極1332a及び1332bは、第2のベース基板層1322ではなく、補強要素1354a及び1354bと直接接続される。スペーサ1356は、圧力センサ1330a及び1330bの占有面積の周りの、第1のベース基板層1321と第2のベース基板層1322との間に配置され、第1のベース基板層1321と第2のベース基板層1322との間に間隙をもたらし、第1のベース基板層1321に接続された第1の電極1331a及び第2の電極1332aと、第2のベース基板層1322に接続された導体ブリッジ1336aとの間に、チャンバ1326aを画定する。同様に、チャンバ1326bは、第1のベース基板層1321に接続された第1の電極1331b及び第2の電極1332bと、第2のベース基板層1322に接続された導体ブリッジ1336bとの間に形成される。さらなる導電性材料1340が、導体ブリッジ1336a及び1336bとして加えられる。導体ブリッジ1336a及び1336bは、スペーサ1356内で固定され、それぞれチャンバ1326及び1326bを通過して延在する。
【0097】
導体ブリッジ1136aは、第1の電極1331aと第2の電極1332aとの間で、チャンバ1326a内に配置される。導体ブリッジ1336bは、第1の電極1331bと第2の電極1232bとの間で、チャンバ1326b内に配置される。圧力下で、第1の電極1331a及び1331b、並びに第2の電極1332a及び1332bはそれぞれ、チャンバ1326a及び1326bを横切って、導体ブリッジ1136a及び1336bと接触するよう押しつけられる。
【0098】
補強要素1354a及び1354bは、第2の基板層1322の下ではなく、第2の基板層1322の一部として備えられる。これにより、回路パッケージ1310を、第2の基板層の下に補強要素を有する回路パッケージより容易に薄型化することができる。
【0099】
図23は、手袋として使用する形状の回路パッケージ1410である。スイッチ1438は、第1のベース基板層1421及び第2のベース基板層1422を備えるベース基板1420に接続される。導電性材料1440は、第1のベース基板層1421に接続される。保護カバー1450は、導電性材料1440又はベース基板1420への損傷を軽減するために、ベース基板1420及び導電性材料1440の外側に配置される。保護カバー1450は、第1の保護層1451及び第2の保護層1452を備える。
【0100】
第1のパターン形成された相互接続部1441、第2のパターン形成された相互接続部1443、及び第3のパターン形成された相互接続部1445はそれぞれ、スイッチ1438に接続する。第1のパターン形成された相互接続部1441及び第2のパターン形成された相互接続部1443はそれぞれ、回路パッケージ1410を測定用電子装置に接続するために、出力インタフェース1412に接続する。第3のパターン形成された相互接続部1445は、スイッチ1438に給電するための電力モジュール1411に接続する。
【0101】
第1のパターン形成された相互接続部1441、第2のパターン形成された相互接続部1443、及び第3のパターン形成された相互接続部1445はそれぞれ、回路パッケージ1410が屈曲する際の導電性材料1440の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1440のリード間の空所1446によって画定される。空所1446は、リップストップとして機能し、導電性材料1440の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1410の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、第1のパターン形成された相互接続部1441、第2のパターン形成された相互接続部1443、及び第3のパターン形成された相互接続部1445を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。第1のパターン形成された相互接続部1441、第2のパターン形成された相互接続部1443、及び第3のパターン形成された相互接続部1445によって、回路パッケージ1410の屈曲、伸張、圧縮又は他の変形の際、及びその後、出力インタフェース1412とスイッチ1438との間の電気通信を容易に維持することができる。
【0102】
図24は、手袋として使用する形状の回路パッケージ1510である。スイッチ1538は、第1のベース基板層1521及び第2のベース基板層1522を備えるベース基板1520に接続される。導電性材料1540は、第1のベース基板層1521に接続される。保護カバー1550は、導電性材料1540又はベース基板1520への損傷を軽減するために、ベース基板1520及び導電性材料1540の外側に配置される。保護カバー1550は、第1の保護層1551及び第2の保護層1552を備える。
【0103】
第1のパターン形成された相互接続部1541、第2のパターン形成された相互接続部1543、及び第3のパターン形成された相互接続部1545はそれぞれ、スイッチ1538に接続する。第1のパターン形成された相互接続部1541及び第2のパターン形成された相互接続部1543はそれぞれ、回路パッケージ1510を測定用電子装置に接続するために、出力インタフェース1512に接続する。第3のパターン形成された相互接続部1545は、スイッチ1538に給電するための電力モジュール1511に接続する。
【0104】
ライト1560は、回路パッケージ1510の人差し指部分の先端部に配置される。第4のパターン形成された相互接続部1571及び第5のパターン形成された相互接続部1573は、入力インタフェース1513とライト1560との間の電気通信を可能にする。入力インタフェース1513からの命令は、ライト1560の明るさ、色、点滅パターン、又は他の特性をアクティブ化、非アクティブ化、変更することができるか、さもなければライト1560に信号を送信することができる。入力インタフェース1513からの信号に応答して状態を変化させる送信デバイス、スピーカ、バイブレータ、又は他の出力モジュールも、第4のパターン形成された相互接続部1571及び第5のパターン形成された相互接続部1573の終端点として含まれ得る。
【0105】
第1のパターン形成された相互接続部1541、第2のパターン形成された相互接続部1543、第3のパターン形成された相互接続部1545、第4のパターン形成された相互接続部1571、及び第5のパターン形成された相互接続部1573はそれぞれ、回路パッケージ1510が屈曲する際の導電性材料1540の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1540のリード間の空所1546によって画定される。空所1546は、リップストップとして機能し、導電性材料1540の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1510の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、第1のパターン形成された相互接続部1541、第2のパターン形成された相互接続部1543、第3のパターン形成された相互接続部1545、第4のパターン形成された相互接続部1571、及び第5のパターン形成された相互接続部1573を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。第1のパターン形成された相互接続部1541、第2のパターン形成された相互接続部1543、第3のパターン形成された相互接続部1545、第4のパターン形成された相互接続部1571、及び第5のパターン形成された相互接続部1573によって、回路パッケージ1510の屈曲、伸張、圧縮又は他の変形の際、及びその後、出力インタフェース1512とスイッチ1538との間の電気通信を容易に維持することができる。
【0106】
図25は、手袋として使用する形状の回路パッケージ1610である。ライト1660は、回路パッケージ1610の人差し指部分の先端部に配置される。第1のパターン形成された相互接続部1671及び第2のパターン形成された相互接続部1673は、入力インタフェース1613とライト1660との間の電気通信を可能にする。第1のパターン形成された相互接続部1671は、可撓性回路パッケージ1610における第4のパターン形成された相互接続部1671と同様の機能をもたらす。第2のパターン形成された相互接続部1673は、可撓性回路パッケージ1610における第5のパターン形成された相互接続部1673と同様の機能をもたらす。入力インタフェース1613からの命令は、ライト1660の明るさ、色、点滅パターン、又は他の特性をアクティブ化、非アクティブ化、変更することができるか、さもなければライト1660に信号を送信することができる。入力インタフェース1613からの信号に応答して状態を変化させる送信デバイス、スピーカ、バイブレータ、又は他の出力モジュールも、第4のパターン形成された相互接続部1671及び第5のパターン形成された相互接続部1673の終端点として含まれ得る。
【0107】
第1のパターン形成された相互接続部1671、及び第2のパターン形成された相互接続部1673はそれぞれ、回路パッケージ1610が屈曲する際の導電性材料1640の亀裂の伝播を軽減するために、導電性材料1640のリード間の空所1646によって画定される。空所1646は、リップストップとして機能し、導電性材料1640の表面全体にブレークポイントを設けて亀裂の伝播を遅らせ、回路パッケージ1610の屈曲、伸張、圧縮、又は他の変形の際、及びその後に、パターン形成された相互接続部1644を含む任意の接続部の電気的完全性を容易に維持する。第1のパターン形成された相互接続部1641、第2のパターン形成された相互接続部1643、及び第3のパターン形成された相互接続部1645によって、回路パッケージ1610の屈曲、伸張、圧縮又は他の変形の際、及びその後、出力インタフェース1612とスイッチ1638との間の電気通信を容易に維持することができる。
【0108】
図26は、空隙1746が六角形の形状である、パターン形成された相互接続部1744である。その結果、可撓性ベース基板20が屈曲軸1724に沿って曲げられると、第1のベース基板層1721及びパターン形成された相互接続部1744は、パターン形成された相互接続部1744及び空隙1746の両方を含む軸に沿って曲がることになる。
【0109】
図27は、空隙1846が形の形状である、パターン形成された相互接続部1844である。その結果、可撓性ベース基板20が屈曲軸1824に沿って曲げられると、第1のベース基板層1821及びパターン形成された相互接続部1844は、パターン形成された相互接続部1844及び空隙1846の両方を含む軸に沿って曲がることになる。
【0110】
前述の記載では、説明する目的で、実施例の完全な理解を可能にするために、多くの詳細を示している。しかし、こうした特定の詳細が必要ではないことは、当業者には明らかであろう。他の実例では、理解を不明瞭にしないために、よく知られた電気的構造及び回路を構成図形式で示している。たとえば、本明細書で説明する実施例がソフトウェア・ルーチン、ハードウェア回路、ファームウェア、又はその組合せとして実施されるかどうかに関して、特定の詳細を提供しない。
【0111】
本開示の実施例は、機械可読媒体(コンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、又はコンピュータで具現化されるコンピュータ可読プログラム・コードを有するコンピュータ使用可能媒体とも呼ばれる)に記憶されたコンピュータ・プログラム製品として示すことができる。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:compact disk read only memory)、メモリ・デバイス(揮発性又は不揮発性)、又は同様の記憶装置の仕組みを含む、磁気、光学、又は電気的記憶媒体を含む、任意の好適な有形の非一時的媒体であり得る。機械可読媒体は、実行されると、プロセッサに本開示の実施例による方法のステップを実行させる命令、コード・シーケンス、構成情報、又は他のデータの様々なセットを格納することができる。当業者は、記載の実施態様を実施するのに必要な他の命令及び動作も、機械可読媒体に記憶できることを理解されよう。機械可読媒体に記憶された命令は、プロセッサ又は他の好適な処理デバイスによって実行でき、記載のタスクを実行するための回路とインタフェースをとることができる。
【0112】
上記の実施例は、実例にすぎないことを意図している。当業者は、特定の実施例に対して変更、修正、及び変形を行うことができる。特許請求の範囲は、本明細書に示す特定の実施例によって限定されるべきではなく、全体として本明細書と一貫するように解釈されるべきである。
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