IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機エンジニアリング株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図1
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図2
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図3
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図4
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図5
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図6
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図7
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図8
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図9
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図10
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図11
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図12
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図13
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図14
  • 特許-熱電発電ユニットおよび熱電発電装置 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-23
(45)【発行日】2023-01-06
(54)【発明の名称】熱電発電ユニットおよび熱電発電装置
(51)【国際特許分類】
   H02N 11/00 20060101AFI20221226BHJP
   H10N 10/13 20230101ALI20221226BHJP
【FI】
H02N11/00 A
H01L35/30
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018126771
(22)【出願日】2018-07-03
(65)【公開番号】P2020010427
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【氏名又は名称】別所 公博
(74)【代理人】
【識別番号】100206782
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰洋
(72)【発明者】
【氏名】日永田 一大
【審査官】三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-352313(JP,A)
【文献】特開2006-145168(JP,A)
【文献】特開2016-158328(JP,A)
【文献】特開2012-227982(JP,A)
【文献】特開2014-090061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02N 11/00
H01L 35/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱媒が流れる配管に固定される高温側面と、前記高温側面と反対側の低温側面とを有し、前記配管の高温側から低温側に沿って配置された複数の熱電変換モジュールと、
前記複数の熱電変換モジュールの前記低温側面に各々固定された複数の冷却装置と、
前記複数の冷却装置のそれぞれに通じる互いに独立した複数の空気路が形成された複合空気路体と、
を備え
前記複数の熱電変換モジュールは、直線上に順に並んだ第1から第3の熱電変換モジュールによる3つの熱電変換モジュールからなり、
前記複数の冷却装置は、前記第1から第3の熱電変換モジュールにそれぞれ固定された直線上に順に並んだ第1から第3の冷却装置による3つの冷却装置からなり、
前記複合空気路体の前記複数の空気路は、前記第1から第3の冷却装置を冷却するそれぞれ前記第1から第3の空気路による3つの空気路からなり、
前記第2の空気路は、前記第1の冷却装置側の端面に吸気口を有し、前記第1の空気路の側方を並行して延び、クランク状に折れ曲がって前記第2の冷却装置を収納し、前記第3の空気路の前記第1の空気路の側方の場合と反対側の側方を並行して延び、前記第3の冷却装置側の端面に排気口を有する、
熱電発電ユニット。
【請求項2】
前記複合空気路体の前記複数の空気路は、前記高温側のフィンに対応する空気路の断面積よりも前記低温側の前記フィンに対応する空気路の断面積の方が大きい
請求項1に記載の熱電発電ユニット。
【請求項3】
前記複合空気路体の外形寸法を大きくすることなく、前記外形寸法の外形断面積に対する前記空気路の断面積の比率を変えた、請求項2に記載の熱電発電ユニット。
【請求項4】
前記第1の空気路は、前記第1の冷却装置側の端面に吸気口を有し、前記第1の冷却装置を収納し、前記第2および第3の空気路の下側を通って前記第3の冷却装置側の端面に排気口を有し、
前記第3の空気路は、前記第3の冷却装置の上部の面に吸気口を有し、前記第3の冷却装置を収納し、前記第3の冷却装置側の端面に排気口を有する
請求項1から3までのいずれか1項に記載の熱電発電ユニット。
【請求項5】
前記複数の空気路は、前記複合空気路体の排気側の端面にそれぞれ排気口を有し、前記排気側の端面に前記複数の空気路で共有する排気用ファン部を設けた、請求項1から4までのいずれか1項に記載の熱電発電ユニット。
【請求項6】
内部に熱媒が流れる、長手方向と直交する断面が多角形である角柱形加熱用配管と、
請求項1から4までのいずれか1項に記載の熱電発電ユニットを、長手方向と直交する方向に複数並べて設け、さらに複数の前記熱電発電ユニットで共通の排気用ファン部を設けてなる、複数の熱電発電マルチユニットと、
を備え、
前記角柱形加熱用配管の少なくとも1つの側面に、前記角柱形加熱用配管の長手方向および長手方向と直交する方向の少なくとも一方に沿って、前記熱電発電マルチユニットを並べて設けられている熱電発電装置。
【請求項7】
前記各熱電発電マルチユニットは、前記角柱形加熱用配管の長手方向と直交する方向の周囲一周に渡って延びて、前記熱電変換モジュールおよび前記冷却装置を前記角柱形加熱用配管の側面に押さえつける固定金具で固定され、前記熱電発電マルチユニットは、前記各複合空気路体と前記熱電変換モジュール上の前記冷却装置との間に前記固定金具を通す隙間ができるように形成されている、請求項6に記載の熱電発電装置。
【請求項8】
内部に熱媒が流れる、長手方向と直交する断面が円形である円柱形加熱用配管と、
請求項1から5までのいずれか1項に記載の熱電発電ユニットと、
を備え、
前記円柱形加熱用配管の長手方向の少なくとも1箇所に、周面の周方向に沿って前記複数の熱電発電ユニットが並べて設けられている熱電発電装置。
【請求項9】
前記各熱電発電ユニットが、前記円柱形加熱用配管の長手方向と直交する方向の周囲一周に渡って延びて、前記熱電変換モジュールおよび前記冷却装置を前記円柱形加熱用配管の周面に押さえつける固定金具で固定され、前記熱電発電ユニットは、前記複合空気路体と前記熱電変換モジュール上の前記冷却装置との間に前記固定金具を通す隙間ができるように形成されている、請求項8に記載の熱電発電装置。
【請求項10】
前記各熱電発電ユニットの空気路の内部における空気の進行方向を長手方向と規定したときに、前記長手方向と直交する方向における前記空気路の断面が、前記円柱形加熱用配管の径方向の内側に向かって幅が狭くなっている台形または三角形であり、前記熱電発電ユニットが、前記円柱形加熱用配管の周囲一周に渡って集積度を上げて設けられている、請求項8または9に記載の熱電発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高温部側と低温部側との温度差を利用して発電を行う熱電発電ユニットおよび熱電発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、高温部側と低温部側との間に熱電変換モジュールを配置して、温度差により発電する熱電発電装置が知られている。このような熱電発電装置は、積極的に低温部側を冷却し、高温部側を過熱することにより、温度差が大きくなり、発電効率を向上させることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-194299号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
熱電変換モジュールを複数用い、出力を直列または並列に接続して使用する場合、合成した出力は、直列接続であれば電流が最小のものに設定され、並列接続であれば電圧が最小のものに設定される。そこで、各熱電変換モジュールで発生される電流および電圧がなるべく同じになるようにすることで、発電効率を向上させることが望まれる。
【0005】
すなわち、各熱電変換モジュールにおいて、高温部側と低温部側との温度差が異なると、最大発電量の動作点からずれが生じるため、全体の発電量が低下してしまう。そこで、各熱電変換モジュールで発生される電流及び電圧をなるべく同じ値になるように、各熱電変換モジュールにおける温度差が等しくなるようにすることが望ましい。
【0006】
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、熱電変換モジュールの高温部側を熱源流体で過熱し、低温部側を冷却装置で冷却する方式の熱電発電装置において、発電効率を向上させることが可能な熱電発電ユニットおよび熱電発電装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、熱媒が流れる配管に固定される高温側面と、前記高温側面と反対側の低温側面とを有し、前記配管の高温側から低温側に沿って配置された複数の熱電変換モジュールと、前記複数の熱電変換モジュールの前記低温側面に各々固定された複数の冷却装置と、前記複数の冷却装置のそれぞれに通じる互いに独立した複数の空気路が形成された複合空気路体と、を備え、前記複数の熱電変換モジュールは、直線上に順に並んだ第1から第3の熱電変換モジュールによる3つの熱電変換モジュールからなり、前記複数の冷却装置は、前記第1から第3の熱電変換モジュールにそれぞれ固定された直線上に順に並んだ第1から第3の冷却装置による3つの冷却装置からなり、前記複合空気路体の前記複数の空気路は、前記第1から第3の冷却装置を冷却するそれぞれ前記第1から第3の空気路による3つの空気路からなり、前記第2の空気路は、前記第1の冷却装置側の端面に吸気口を有し、前記第1の空気路の側方を並行して延び、クランク状に折れ曲がって前記第2の冷却装置を収納し、前記第3の空気路の前記第1の空気路の側方の場合と反対側の側方を並行して延び、前記第3の冷却装置側の端面に排気口を有する、熱電発電ユニットにある。
また、この発明は、前記熱電発電ユニットを複数備えた熱電発電装置にある。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、一方向に沿って並べられた3つの熱電変換モジュールに取付けられた冷却装置をより均等に冷却する複合空気路体を設けることで、発電効率を向上させることが可能な熱電発電ユニットおよび熱電発電装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットの斜視図である。
図2図1の複合空気路体の構造を説明するための図である。
図3図1、2に示したこの発明による複合空気路体を備えた熱電発電ユニットの冷却効果を説明するための図である。
図4】この発明による複合空気路体を使用しない場合の熱電発電ユニットの構成を示す図である。
図5】この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットにおける複合空気路体の各空気路の寸法を説明するための図である。
図6】この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットにおける複合空気路体の各空気路の断面積を最適化した場合の説明図である。
図7】この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットにおける各空気路の排気側の断面積を最適化した場合の冷却効果を説明するための図である。
図8】この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットの変形例を示す斜視図である。
図9】この発明の実施の形態2による熱電発電装置の斜視図である。
図10】この発明の実施の形態3による熱電発電装置の斜視図である。
図11】この発明の実施の形態3による複合空気路体の単体構成を示した図である。
図12】この発明の実施の形態4による熱電発電装置の斜視図である。
図13】この発明の実施の形態4による複合空気路体の単体構成を示した図である。
図14】この発明の実施の形態4において、空気路部の断面形状を台形にした場合の例示図である。
図15】この発明における熱電発電装置の設置環境を示す説明図、および熱電発電装置の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明による熱電発電ユニットおよび熱電発電装置を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
【0011】
最初に、この発明に係る熱電発電ユニットおよび熱電発電装置熱の設置環境、および熱電発電装置の概要について説明する。図15は、この発明における熱電発電装置の設置環境例を示す説明図、および熱電発電装置の拡大図である。この発明に係る熱電発電ユニット100および熱電発電装置1000は、廃熱利用のために、工場に設置される。
【0012】
工場設備FAは、例えば燃料、ゴミ等の燃焼により、高温ガス、つまり熱電発電を可能にさせる熱源流体を発生させる。この高温ガスは、配管30及び煙突を介して大気に排出される。この発明に係る熱電発電ユニット100および熱電発電装置1000は、図15中の下段の拡大図に示すように、配管30の100、1000で示す部分に取り付けられ、大気に排出される高温ガスから発電を行うようになっている。すなわち、熱電発電ユニット100および熱電発電装置1000は、配管30内を流れる熱媒を熱源として、発電を行う。
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットの斜視図である。(a)は熱電発電ユニット100の複合空気路体を取付けた場合の斜視図、(b)は複合空気路体を取付ける前の斜視図である。図1の(b)において、熱電変換モジュールHE1-HE3は、加熱用配管30に固定される高温側面と、高温側面と反対側の低温側面とを有する。加熱用配管30内には、熱媒が矢印Aの方向に流れている。熱電変換モジュールHE1-HE3は、加熱用配管30に高温側面が固定されて、加熱用配管30の長手方向に直線上に並んで設けられている。各熱電変換モジュールHE1-HE3の低温側面には、低温側面に下端が固定されて、低温側面に垂直な方向に延びる冷却装置CF1-CF3が設けられている。以下の説明では、冷却装置CF1-CF3として、冷却フィンを用いる場合を例示している。
【0014】
図1の(a)の複合空気路体10は、例えば矢印Aの方向に流れる風または空気を利用して、直線上に並んだ3つの冷却装置CF1-CF3を、並んだ方向に沿って別々に空気を流して冷却するために設けられている。そして、複合空気路体10は、それぞれの吸気口と排気口を備えた空気路を構成する3つの空気路11、12、13を有している。さらに、複合空気路体10は、3つの冷却装置CF1-CF3をそれぞれの空気路11、12、13に格納するようにして、3つの冷却装置CF1-CF3が並んだ方向に沿って延びている。
【0015】
遮蔽板15は、別の熱電発電ユニットの排気を、後段に配置された熱電発電ユニットが直接吸気しないようにするものである。排気用ファン部20は、3つの空気路11、12、13内の空気を引き抜くためのファンである。例えば外力により矢印Aの方向に常に空気の流れがあれば、排気用ファン部20は不要である。矢印Aの方向への空気の流れが得られない場合には、排気用ファン部20によって、矢印Aの方向へ空気の流れを作る。排気用ファン部20は、排気用ファンと、3つの空気路11、12、13から空気を同時に引き抜くためのダクトからなる。なお矢印Aの方向は、熱電発電ユニット100、複合空気路体10、加熱用配管30のそれぞれ長手方向になる。
【0016】
図2は、図1の複合空気路体10の構造を説明するための図である。(a)は吸気側の端面図、(b)は排気用ファン部20を外した状態での排気側の端面図、(c)は熱電発電ユニット100の他の部分も含めた一部を透視して示した上面図、(d)は熱電発電ユニット100の他の部分も含めた断面図を示す。(a)は(c)(d)の左側からの端面図であり、(b)は排気用ファン部20を外した状態での(c)(d)の右側からの端面図であり、(d)は(c)のA-A’線での断面図である。
【0017】
複合空気路体10の3つの空気路11-13は、第1から第3の冷却装置CF1-CF3を個別に冷却する。第1の空気路11は、第1の冷却装置CF1側の端面に吸気口11aを有し、第1の冷却装置CF1を収納し(第1空気路部)、第2および第3の空気路12、13の加熱用配管30側、すなわち熱電変換モジュールHE1-HE3側である、下側を通って第3の冷却装置CF3側の端面に排気口11bを有する(第2空気路部)。
【0018】
第3の空気路13は、第3の冷却装置CF3の上部の面に吸気口13aを有し、第3の冷却装置CF3を収納し、第3の冷却装置CF3側の端面に排気口13bを有する(第1空気路部)。
【0019】
第2の空気路12は、第1の冷却装置CF1側の端面に吸気口12aを有し、第1の空気路の側方を第1の空気路に沿って並行して延びる(第1空気路部)。そして、クランク状に折れ曲がって第2の冷却装置CF2を収納する(第2空気路部)。そしてさらに、第2の空気路12は、第3の空気路13の第1の空気路11の側方の場合と反対側の側方を第3の空気路13に沿って並行して延びる。そして、第2の空気路12は、第3の冷却装置CF3側の端面に排気口12bを有する(第3空気路部)。
【0020】
図2の(c)(d)において、第1の空気路11の空気の流れは、矢印111.112、113の順番となる。第2の空気路12の空気の流れは、矢印121、122、123の順番となる。第3の空気路13の空気の流れは、矢印131、132、133の順番となる。
【0021】
図3は、図1図2に示したこの発明による複合空気路体10を備えた熱電発電ユニット100の冷却効果を説明するための図である。横軸に各熱電変換モジュールHE1-HE3の位置、縦軸に熱電変換モジュールHE1-HE3の高温側面と低温側面のそれぞれの温度を示す。高温側面の温度HSは、熱媒の上流から下流に従って除々に下がる。また、低温側面の温度CSは、冷却装置CF1-CF3の大きさが同じで複合空気路体10を設けていない場合には、上流側の排気で下流側が吸気する空気の温度が上昇していることに加えて、空気の流れが遮られる等して影響を受け、冷却効率が空気の流れの上流から下流に従って除々に上がってしまう。発電効率を考慮すると、熱電変換モジュールHE1-HE3における低温側と高温側との温度差は、なるべく均一にすることが望ましい。
【0022】
熱電変換モジュールの温度差は、高温側は熱源となる配管の表面温度に依存し、低温側は熱電変換モジュールに取り付けた冷却装置との接触表面の温度に依存する。自然空冷方式の冷却装置の冷却性能は、大きさに強く依存する。これは、空気に触れる面積を大きくするほど、冷却性能が向上するためである。
【0023】
多くの場合、熱電変換モジュールは、近接して並べることで発電量を確保している。このため、自然空冷方式の冷却装置と組み合わせた場合、周囲の空気の温度が上昇すると低温側の温度が上昇するため、必要な発電量を確保するためには、冷却装置を大きくするか、設置する数量を増やす必要があった。また、熱源として利用できるスペースは有限なので、冷却装置が単に大きくなると、設置できる熱電変換モジュールの数は少なくなり、熱電発電装置の発電量が確保できないことがあった。
【0024】
図4は、図3の効果を得るために、熱電変換モジュールHE1-HE3の低温側の温度CS1-CS3をなるべく均一にすることを目的に、熱電変換モジュールHE1から熱電変換モジュールHE3に向かって、冷却装置CF1-CF3の高さを除々に高くした例を示している。しかし、この場合、熱電発電ユニットの外形が大きくなってしまう。
【0025】
そこで、この発明では、複合空気路体10を設けることで、上流側の排気で、下流側が吸気する空気の温度が上昇しなくなり、熱電変換モジュールHE1-HE3をより均等に冷却することができる構成を採用している。この結果、冷却装置CF1-CF3の大きさを変えることなく、図3の温度CSaに示すように、熱電変換モジュールHE1、HE2、HE3の低温側の温度を、より均一にすることができる。
【0026】
これにより、熱電変換モジュールHE1-HE3における低温側と高温側との温度差をより均一にすることができ、発電効率を向上させることができる。具体的には、同じ条件の熱源から、より多く発電することができる。すなわち、同じ温度、同じ排熱量から発電できる量を、増加させることができる。
【0027】
またさらに、熱電変換モジュールHE1-HE3における低温側と高温側との温度差がより均一になるようにするためには、以下のような対策が考えられる。熱電変換モジュールHE1-HE3の高温側面の温度HSは、熱媒の上流から下流に従って除々に下がっているので、より好ましくは、熱電変換モジュールHE1から熱電変換モジュールHE3に向かって、熱電変換モジュールHE1-HE3の低温側面の温度CSを徐々に下げるようにすることが考えられる。
【0028】
そこでこの発明では、第1から第3の空気路11-13のそれぞれの空気路内の風の進行方向と直交する方向の断面、すなわち空気路の断面を、個別に変更できる構造となっている。
【0029】
圧力損失は、空気路の断面積が小さい程大きくなるので、空気の下流側に配置した冷却装置の空気路程、空気路の圧力損失が小さくなるように構成すると、
第3の空気路13の断面積>第2の空気路12の断面積>第1の空気路11の断面積
第3の空気路13の圧力損失<第2の空気路12の圧力損失<第1の空気路11の圧力損失
の関係になる。
【0030】
空気路の圧力損失:Plossと、風速:νとの間には、一般的に、
Ploss∝ν
の関係式が成り立つ。また、3つの空気路を1つのファンで排気する場合、各空気路の圧力損失が等しくなるように各空気路に風が流れるので、圧力損失が小さい空気路の方が、圧力損失が大きい空気路よりも、風速は大きくなる。一方、冷却装置CF1-CF3の冷却効果は、風速が大きい程大きくなる。この結果、
第3の空気路13の風速>第2の空気路12の風速>第1の空気路11の風速
となり、
第3の冷却装置CF3の冷却効果>第2の冷却装置CF2の冷却効果>第1の冷却装置CF1の冷却効果
の関係となる。
冷却装置CF1-CF3の冷却効果が大きいと、放熱量が多く、周囲温度からの温度上昇を小さくできるので、熱電変換モジュールHE1-HE3の低温側の温度をより低くすることができる。
【0031】
すなわち、空気の下流側に配置した冷却装置の空気路程、断面を徐々に大きくして、圧力損失を小さくすることで、相対的に風速が大きくなり、冷却装置CF3、CF2、CF1の順に冷却効果が大きくなるので、熱電変換モジュールHE3、HE2,H1の順に低温側の温度が小さくなり、各熱電変換モジュールHE1-HE3の高温側と低温側との温度差は、より均一になる。
【0032】
図3のCSaのように、各熱電変換モジュールの低温側の温度CSがほぼ同じになった状態から、後述する図7のCSbのように、熱電変換モジュールの高温側の温度HSが低下する幅に合わせて、冷却装置CF1からCF3にいくほど空気路の断面積を大きくして、各熱電変換モジュールHE1-HE3の高温側と低温側との温度差が、ほぼ均一になった状態の、複合空気路体の形状の一例を以下に示す。
【0033】
図5に、図2の(a)(b)(c)における下記の各部の対応部分を示す。図5において、以下に示すように各部の寸法を規定することで、断面積がほほ同じであり、図3のCSaの状態とすることができる。
第1の空気路:吸気側断面形状 35mm×135mm(W1×H2)
排気側断面形状 65mm×60mm((W1+W2)×H1)
第2の空気路:吸気側断面形状 30mm×135mm(W2×H2)
排気側断面形状 30mm×135mm(W2×H2)
第3の空気路:吸気側断面形状 35mm×130mm(W1×L3)
排気側断面形状 35mm×135mm(W1×H2)
【0034】
これに対して、図5において、以下に示すように各部の寸法を規定することで、後述する図7のCSbの状態となるように、断面積の最適化を図ることができる。
第1の空気路:吸気側断面形状 35mm×165mm(W1×H2)
排気側断面形状 55mm×30mm((W1+W2)×H1)
第2の空気路:吸気側断面形状 20mm×165mm(W2×H2)
排気側断面形状 20mm×165mm(W2×H2)
第3の空気路:吸気側断面形状 35mm×130mm(W1×L3)
排気側断面形状 35mm×165mm(W1×H2)
【0035】
図6は、この発明の実施の形態1による熱電発電ユニットにおける複合空気路体の各空気路の断面積を最適化した場合の説明図である。具体的には、図6(a)は、吸気側の側面視を示しており、図6(b)は、排気側の側面視を示している。一方、最適化する前における吸気側の側面視は、図5(a)に相当し、排気側の側面視は、図5(b)に相当する。図5図6との形状比較は、表1を用いて後述する。
【0036】
第3の空気路の吸気口は、複合空気路体10の上面に上を向いて開いているので、高さ(mm)の代わりに長さ(mm)とされている。
【0037】
空気路の冷却効果は、吸気、排気を問わず、断面積が小さい方の部分の影響が支配的である。すなわち、空気路の冷却効果は、空気路の排気側から吸気側に至る経路の断面積のうち、小さい断面積の部分により影響される。
【0038】
なお、断面積を最適化する場合には、次の点でも構造的に有利な効果を得ることができる。具体的には、空気路を個別に変更できる点を、以下に説明する。
空気路1は、幅W1と高さH1で形状が決まる。
空気路2は、幅W2と高さH2で形状が決まる。
空気路3は、幅W1と長さL3で形状が決まる。
第3の空気路13の断面積>第2の空気路12の断面積>第1の空気路11の断面積
の関係にする目的で、第1の空気路11の断面積を小さくするためには、H1を小さくするとH2は大きくなり、第2の空気路12の断面積を小さくするためには、W2を小さくするので、複合空気路体10の外形寸法が小さくなる。例えば、空気路の断面積が等しくなるように設けられた複合空気路体から、CSbの効果が得られるように、断面積を変更する場合を説明する。
【0039】
外形が大きくならない条件は、一例では、W1=35mm、W1+W2<65mm、H1+H2=195mm、L3<195mmとなる。表1は、実施の形態1における、空気路寸法、外形寸法、および断面積の関係をまとめた一覧表である。
【0040】
【表1】
【0041】
表1に示したように、最適化したときの外形は、元々の外形よりも小さくすることができる。
元の複合空気路体の外形 :W80mm×H210mm×L475mm
最適化した複合空気路体の外形:W70mm×H210mm×L475mm
【0042】
また、H1を小さくした分、H2を大きくすることは、第2の空気路の断面積を大きくするとともに、冷却装置のフィンの枚数を増やして面積を大きくしたり、フィン間のピッチを長くして風速を大きくすることができることを意味し、冷却装置CF1-3の冷却性能を向上させる効果がある。
【0043】
上述の断面積を最適化すること等に関する各空気路11-13の断面積の調整に関し、この発明の熱電発電ユニット100は、熱電発電ユニット100の外形寸法、特に複合空気路体10の外形寸法を大きくすることなく、各空気路11-13の断面積を個別に変える場合にも適した構造を有する。図2に示すように、複合空気路体10は、空気路11、12の吸気口11a、12a側から空気路12のクランク状に折れ曲がって第2の冷却装置CF2を収納する部分までは、空気路11、12が幅(W)方向に並んで並行して延びる構造を有する。また、空気路12のクランク状に折れ曲がった部分後から各空気路11-13の排気口11b、12b、13bまでは、空気路12、13が幅(W)方向に並んで並行して延び、かつ空気路11が、空気路12、13のそれぞれの下側を、高さ(H)方向に並んで並行して延びるようにして、空気路11-13が並行して延びる構造を有する。
【0044】
従って、各空気路11-13の断面積を調整する場合には、空気路が幅(W)方向、または幅(W)方向と高さ(H)方向のそれぞれに、複数並んで設けられているため、空気路の幅(W)と高さ(H)を相互に増減させることで、複合空気路体10の外形寸法も考慮して調整を行うことができる。なお、空気路13は、複合空気路体10の吸気口側を通らず、吸気口13aが複合空気路体10の中央上部にある。このため、空気路13の吸気口13aの長さ(L)は、他の空気路からの制約を受けずに設定できる。
【0045】
図7は、第1から第3の空気路11-13の断面積を最適化した場合の、この発明による熱電発電ユニット100の冷却効果を説明するための図である。図3の熱電変換モジュールHE1-HE3の低温側面の温度CSaに比べ、図7の低温側面の温度CSbは、熱電変換モジュールHE1-HE3の高温側面の温度HSの降下に合わせて降下している。これにより、熱電変換モジュールHE1-HE3における低温側と高温側との温度差が、より均一になるようにすることができ、発電効率を向上させることができる。具体的には、同じ条件の熱源から、より多く発電することができる。すなわち、同じ温度、同じ排熱量から発電できる量を、増加させることができる。
【0046】
なお、この発明では、図8に示すように、1つの加熱用配管30に長手方向に複数の熱電発電ユニット100を設けた熱電発電装置としてもよい。
【0047】
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2による熱電発電装置の斜視図である。(a)は複合空気路体を取付けた場合の斜視図、(b)は複合空気路体を取付ける前の斜視図である。熱電発電装置1000は、内部に熱媒が流れる、長手方向と直交する断面、すなわち配管の断面が多角形である角柱形加熱用配管31と、複数の熱電発電ユニット130と、を備えている。角柱形加熱用配管31の一例として断面が四角形の四角柱形加熱用配管が示されている。
【0048】
先の実施の形態1で説明した熱電発電ユニット100は、熱電変換モジュールHEと冷却装置CFとを組み合わせたものであり、熱源となる加熱用配管30と熱電変換モジュールHEとの間、および熱電変換モジュールHEと冷却装置CFとの間に、図示を省略した熱コンタクトを良くする部材を備えるものである。これに対して、本実施の形態2における熱電発電ユニット130は、熱電発電ユニット100を3個並列に配置し、角柱形加熱用配管31に取付けた後に、複合空気路体10を組み合わせて構成されている。熱電発電ユニット130には、さらに、3つの熱電発電ユニット100で共通の排気用ファン部20a、および吸気側の遮蔽板15が設けられている。排気用ファン部20aは、実施の形態1の排気用ファン部20に対応するもので、排気用ファン21、3つの熱電発電ユニット100から空気を同時に引き抜くためのダクト22、および熱電発電ユニット130を固定金具40により角柱形加熱用配管31に固定するための固定部材23からなる。
【0049】
熱電発電ユニット130は、角柱形加熱用配管31のそれぞれ平面からなる4つの側面に、例えば1つずつ、角柱形加熱用配管31の長手方向と熱電発電ユニット130の長手方向が合うように設けられている。
【0050】
そして各熱電発電ユニット130は、角柱形加熱用配管31の長手方向と直交する方向の周囲一周に渡って延びて、各熱電変換モジュールHEを熱電変換モジュールHE上の冷却装置CFと共に角柱形加熱用配管31の側面に押さえつける固定金具40で固定されている。
【0051】
このように構成することで、熱電発電ユニット130を1本の角柱形加熱用配管31の回りに多数集積することができるため、小型で発電量が多い熱電発電装置となる。また、熱電発電ユニットの吸気と排気は独立しているので、集積しても各熱電発電ユニットの冷却性能が低下することなく、所望の発電量を確保できる。
【0052】
また、各熱電発電ユニット130は、各複合空気路体10と、熱電変換モジュールHE上の冷却装置CFとの間に固定金具40を通す隙間ができるように形成されている。なお、角柱形加熱用配管31と熱電変換モジュールHEとの間、および熱電変換モジュールHEと冷却装置CFとの間には、それぞれ、図示を省略した熱コンタクトを良くする部材を介在させている。
【0053】
ここで、各熱電発電ユニット130における熱電発電ユニット100の数は、3つに限定されるものではない。また、熱電発電ユニット130は、角柱形加熱用配管31の少なくとも1つの側面に、角柱形加熱用配管31の長手方向および長手方向と直交する方向の少なくとも一方に沿って、所望の数だけ並べて設けてもよい。
【0054】
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3による熱電発電装置の斜視図である。(a)は複合空気路体を取付けた場合の斜視図、(b)は複合空気路体を取付ける前の斜視図である。さらに、図11は、複合空気路体10aの単体構成を示した図である。熱電発電装置1000aは、内部に熱媒が流れる、配管の断面が円形である円柱形加熱用配管32と、実施の形態1で説明した複数の熱電発電ユニット100と、を備えている。熱電発電ユニット100は、円柱形加熱用配管32の周面の周方向に沿って、例えば等間隔に、円柱形加熱用配管32の長手方向と熱電発電ユニット100の長手方向が合うように設けられている。なお実際には、熱電発電ユニット100を円柱形加熱用配管32に取付けるための作業用スペースとして、円柱形加熱用配管32の周方向のどこかに、熱電発電ユニット100を設置しない箇所を設ける。
【0055】
そして各熱電発電ユニット100は、円柱形加熱用配管32の長手方向と直交する方向の周囲一周に渡って延びて、各熱電変換モジュールHEを熱電変換モジュールHE上の冷却装置CFと共に円柱形加熱用配管32の周面に押さえつける固定金具40で固定されている。
【0056】
このように構成することで、熱電発電ユニット100を1本の円柱形加熱用配管32の回りに多数集積することができるため、小型で発電量が多い熱電発電装置となる。また、熱電発電ユニット100の吸気と排気は独立しているので、集積しても各熱電発電ユニットの冷却性能が低下することなく、熱電発電装置として所望の発電量を得ることができる。
【0057】
また、各熱電発電ユニット100は、複合空気路体10と、熱電変換モジュールHE上の冷却装置CFとの間に固定金具40を通す隙間ができるように形成されている。なお、円柱形加熱用配管32と熱電変換モジュールHEとの間、および熱電変換モジュールHEと冷却装置CFとの間にはそれぞれ、図示を省略した熱コンタクトを良くする部材を介在させている。
【0058】
熱電発電ユニット100は、円柱形加熱用配管32の長手方向の複数の箇所にそれぞれ、周面の周方向に沿って等間隔に並べて設けてもよい。
【0059】
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4による熱電発電装置を示す斜視図である。(a)は複合空気路体を取付けた状態の斜視図である。(b)は(a)の熱電発電装置の複合空気路体を抜き出して示した斜視図である。さらに、図13は、複合空気路体10bの単体構成を示した図である。図12の熱電発電装置1000bでは、図10の熱電発電装置1000aに対して、各熱電発電ユニット100の第2の空気路12の、第1の空気路11の側方を並行して延びる第1空気路部12X、および第3の空気路13の側方を並行して延びる第3空気路部12Yに関して、それぞれの空気路部の内部における空気の進行方向を長手方向と規定したときに、その長手方向と直交する方向における第2の空気路12の外形断面S12が、周方向の空間をより多く利用できるように、円柱形加熱用配管32の径方向の外側に向かって拡がる台形または三角形となる形状を有する。
【0060】
なお、第2の空気路12における第1空気路部12Xおよび第3空気路部12Yに限らず、他の空気路においても同様に、外形断面を、円柱形加熱用配管32の径方向の外側に向かって拡がる台形または三角形となる形状にしてもよい。例えば図14に、空気路11、12をそれぞれ、断面を台形にした場合のイメージ図を示す。吸気側の側面視を示す図14(a)では、空気路12の吸気側の断面S12Xが、台形となっている。また、排気側の側面視を示す図14(b)では、空気路11の排気側の断面S11Y、および空気路12の排気側の断面S12Yが台形となっている。図6と比較すると、図14は、空気路11、22の断面をそれぞれ長方形から台形にしたものである。
【0061】
図14のような台形の断面形状を有する空気路を採用することにより、各熱電発電ユニット100は、円柱形加熱用配管32の径方向の内側に向かって、幅が狭くなっている。この結果、熱電発電ユニット100を同じ直径の配管に取り付ける数を増やすことができる。また、同じ数を取り付ける場合にも、空気路の断面積をより広く確保することができる。従って、円柱形加熱用配管32の周囲一周に渡って周方向の空間をより多く利用することができる。なお、必要に応じて、熱電発電ユニット100を円柱形加熱用配管32に取付けるための作業用スペースとして、円柱形加熱用配管32の周方向のどこかに、熱電発電ユニット100を設置しない箇所を設けるようにしてもよい。
【0062】
このように構成することで、各熱電発電ユニット100を、円柱形加熱用配管32の周囲一周に渡って取り付ける際に、周方向の空間をより多く利用することができるため、小型で発電量が多い熱電発電装置を実現できる。また、熱電発電ユニット100の吸気と排気は独立しているので、集積しても各熱電発電ユニットの冷却性能が低下することなく、熱電発電装置は所望の発電量を得ることができる。
【0063】
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0064】
10 複合空気路体、11 第1の空気路、12 第2の空気路、13 第3の空気路、11a、12a、13a 吸気口、11b、12b、13b 排気口、12X、12Y 空気路部、15 遮蔽板、20、20a 排気用ファン部、21 排気用ファン、22 ダクト、23 固定部材、30 加熱用配管、31 角柱形加熱用配管、32 円柱形加熱用配管、40 固定金具、100、130 熱電発電ユニット、1000、1000a、1000b 熱電発電装置、CF1-CF3 冷却装置、HE1-HE3 熱電変換モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15