(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-23
(45)【発行日】2023-01-06
(54)【発明の名称】改良したオートフォーカス電気相互接続部を備えたカメラレンズサスペンション
(51)【国際特許分類】
G02B 7/04 20210101AFI20221226BHJP
G03B 5/00 20210101ALI20221226BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20221226BHJP
【FI】
G02B7/04 E
G03B5/00 J
G03B30/00
(21)【出願番号】P 2019510886
(86)(22)【出願日】2017-08-22
(86)【国際出願番号】 US2017047931
(87)【国際公開番号】W WO2018039182
(87)【国際公開日】2018-03-01
【審査請求日】2020-08-07
(32)【優先日】2016-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508130890
【氏名又は名称】ハッチンソン テクノロジー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HUTCHINSON TECHNOLOGY INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,マーク エー.
(72)【発明者】
【氏名】坂本 康史
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0154251(US,A1)
【文献】特開2004-138992(JP,A)
【文献】特表2015-537247(JP,A)
【文献】特開2013-097375(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0209621(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106131435(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02-7/16
G03B 5/00-5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材と、
平面状主表面、内側部、及び前記
平面状主表面における前記内側部又は前記
平面状主表面近傍の
前記内側部に配置された第1セットのAF端子パッドを有する可動部材とを含む光学画像安定化(OIS)組立体と、
第2セットのAF端子パッドを有するオートフォーカス組立体とを備え、
前記可動部材は前記支持部材に取り付けられ、前記オートフォーカス組立体は前記可動部材に取り付けられ、前記オートフォーカス組立体の前記第2セットのAF端子パッドは前記可動部材の前記第1セットのAF端子パッドに電気的に接続される、カメラレンズ組立体。
【請求項2】
前記可動部材の前記第1セットのAF端子パッド及び前記オートフォーカス組立体の前記第2セットのAF端子パッドは、底側アクセス接続方法のために構成される、請求項1に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項3】
前記可動部材は、
開口領域を有する前記
平面状主表面を形成するばね金属プレートと、
前記開口領域の少なくとも一部上に延びる材料の絶縁層と、
前記絶縁層から且つ前記開口領域上に延び、前記絶縁層を超えて延びる部分を有する、少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドと、
前記少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドから延びる導体トレースとを含み、
前記オートフォーカス組立体は、前記可動部材の前記少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドに隣接して配置された少なくとも1つの前記第2セットのAF端子パッドを含む、請求項1に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項4】
前記光学画像安定化組立体のベース部をさらに含み、前記ベース部の縁部は、前記第1セットのAF端子パッドに底側からのアクセスを提供するために前記ばね金属プレートの前記開口領域から外方に配置される、請求項3に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項5】
前記支持部材の縁部は、前記第1セットのAF端子パッドに底側からのアクセスを提供するために前記ばね金属プレートの前記開口領域から外方に配置される、請求項3に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項6】
前記ばね金属プレートの前記開口領域は、前記ばね金属プレートに包囲される領域である、請求項3に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項7】
前記支持部材は、前記可動部材の前記ばね金属プレートの前記開口領域と前記第1セットのAF端子パッドとに底側からのアクセスを提供する開口領域を含む、請求項6に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項8】
前記支持部材に取り付けられたベース部をさらに含み、前記ベース部は、前記可動部材の前記ばね金属プレートの前記開口領域と前記第1セットのAF端子パッドとに底側からのアクセスを提供する開口部を有する、請求項7に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項9】
前記可動部材は、
ばね金属プレートと、
前記ばね金属プレート上の絶縁層と、
前記絶縁層上の少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドと、
前記少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドから延びる導体トレースとを含み、
前記オートフォーカス組立体は、前記可動部材の前記少なくとも1つの前記第1セットのAF端子パッドに隣接して配置された少なくとも1つの前記第2セットのAF端子パッドを含む、請求項1に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項10】
前記可動部材の前記第1セットのAF端子パッドに隣接する前記可動部材の前記ばね金属プレートの部分に底側からのアクセスを提供するために前記支持部材の開口部をさらに含む、請求項9に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項11】
前記可動部材の前記ばね金属プレートの部分はアイランド部である、請求項10に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項12】
前記可動部材の前記第1セットのAF端子パッドは、前記可動部材の内径部に配置される、請求項1に記載のカメラレンズ組立体。
【請求項13】
前記アイランド部は、前記オートフォーカス組立体の前記第2セットのAF端子パッドに電気的に接続されるように構成される、請求項11に記載のカメラレンズ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2017年8月21日に出願の米国特許出願第15/682,456号の優先権を主張し、さらに2016年8月22日に出願の米国仮特許出願第62/378,001号の利益を享受し、そのそれぞれの全体が言及によって本明細書に援用される。
【0002】
[技術分野]
本発明は、一般に、電話やタブレットなどの携帯デバイスに組み込まれるものなどのカメラレンズサスペンションに関する。特に、本発明は、オートフォーカスシステムを含むそうしたサスペンションに関する。
【背景技術】
【0003】
カメラレンズ光学画像安定化(opticalimage stabilization、OIS)組立体は一般に既知であり、例えば、Millerの特許文献1及びLadwigの特許文献2にて公開されており、それらの全体が言及によってあらゆる目的で本明細書に援用される。実施形態は、支持部材に取り付けた可動部材を含むものである。支持部材の可動部材とは反対側には、ベース部を取り付けることができる。これらのタイプのOIS組立体は、該組立体に(例えば可動部材に)取り付けたオートフォーカス(auto focus、AF)組立体又はシステムを備えたレンズホルダを有することができる。AFシステムへの電気接続は、AF組立体の端子パッドをOIS組立体の端子パッドに電気的に接続する(例えばはんだ又は導電性接着剤)ことでなされる。Millerの特許文献、Ladwigの公開公報、及び本明細書における
図1に記載されるもののような実施形態において、AF組立体の端子パッドは、該組立体の最下部又はベース部の上の位置にあり、OIS組立体101の端子パッド102は、可動部材の主平面の上のパッド又は「グースネック型」構造にある。ゆえに、OIS組立体とAF組立体とのAF電気接続の位置は、OIS組立体の形状記憶合金(shape memory alloy、SMA)ワイヤ上にあるが、レンズホルダビルダが電気接続を行うことができるように、さらに外側から利用可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第9,366,879号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/0154251号明細書
【発明の概要】
【0005】
カメラレンズ組立体が記載される。カメラレンズ組立体には支持部材を含む。また、カメラレンズ組立体には、主平面と、主平面に又は主平面近傍に配置されたAF端子パッドとを有する可動部材を含み、可動部材は支持部材に取り付けられる。そして、カメラレンズ組立体は、AF端子パッドを有するオートフォーカス組立体を含み、オートフォーカス組立体は可動部材に取り付けられ、オートフォーカス組立体のAF端子パッドは可動部材のAF端子パッドに電気的に接続される。
【0006】
本発明の実施形態の他の特徴及び有利性は、添付の図面及び以下の詳細な説明によって明らかになる。
【0007】
本発明の実施形態は一例として示され、同様の参照符号が類似する構成要素を表す添付の図面の図において限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、グースネック型構造に端子パッドを含む光学画像安定化組立体のいくつかの図を示す。
【
図2A】
図2Aは、実施形態における端子パッドを含むOIS組立体を示す。
【
図2B】
図2Bは、実施形態における端子パッドを含むOIS組立体を示す。
【
図3】
図3は、実施形態におけるOISの可動部材の端子を示す。
【
図4】
図4は、他の実施形態における端子パッドを含むOIS組立体を示す。
【
図5】
図5は、実施形態におけるOISの可動部材のAF端子を有する実施形態を示す。
【
図6】
図6は、実施形態における端子パッドを示す。
【
図7】
図7は、他の実施形態における端子パッドを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態は、OISの可動部材の主平面に又は主平面近傍に配置されたOIS-AF電気相互接続構造を有するOIS組立体及びAF組立体を含む。相互接続構造は、例えばはんだ又は導電性接着剤によって電気的に接続されたOIS組立体及びAF組立体のAF端子パッドを含む。
【0010】
図2Aと
図2Bとは、AF組立体及びOIS組立体の端子パッドが、OISの可動部材のプレートの内径部(inner diameter、ID)近傍及びOIS組立体ベース部又は支持部材のベース(例えばステンレス鋼)層によって覆われていないプレートの位置で、OISの可動部材のプレートの平面に又は平面に隣接して、配置される実施形態を示す。図示するように、可動部材218の主平面であるステンレス鋼層202と可動部材218のポリイミド/絶縁層204とは、可動部材218の端子パッド206への底側又は裏側からのアクセスを提供する開口部を有する。導体層から形成される可動部材218の端子パッド206は、AF組立体212の端子パッド210へのアクセスも提供する縁部によって画定された開口部208を有する。例示の実施形態において、可動部材218の端子パッド206は、可動部材の端子206の少なくとも一部をAF組立体の端子210に隣接して同一平面関係で配置するように、「蹄鉄」形状である。つまり、可動部材218の端子パッド206は、可動部材218の主平面に又は主平面近傍に配置される。実施形態では、端子パッド206は、可動部材218の絶縁層を超えて延びるとともに、導体材料層によって開口を画定する縁部を有することができる、部分を有する。
【0011】
他の実施形態において(図示せず)、OIS組立体の端子パッドは、端子パッドの導電材料に包囲されるとともにAF組立体の端子パッド上に配置された貫通孔を有することができる。可動部材218の端子パッド206は、Millerの特許文献及びLadwigの公開公報に記載するようにトレースに結合することができる。OIS組立体及びAF組立体の端子パッドは、OIS組立体の底側から塗布可能である(すなわち、AF組立体の可動部材の反対側から、OISベース部216と支持部材のベース層とを介して)はんだ又は導電性接着剤214によって電気的に接続される。はんだ又は導電性接着剤214量は、可動部材の端子パッド206とAFの端子パッド210との両方に重なるものである。
【0012】
図3は、
図2A及び
図2Bの実施形態に示すものと構造的に類似するOISの可動部材の端子を有する実施形態を示す。
図3の実施形態において、OISの可動部材306の端子パッド306は、互いに隣接するとともに、OISのベース部316の内径部、OISの支持部材308、及びOISの可動部材306から外方に離間した位置に配置されている。AF組立体の端子パッドもまた、互いに隣接して配置される。OISのベース部316、OISの支持部材及びOISの可動部材のステンレス鋼層302、及びOISの可動部材のポリイミド絶縁層318は、OISの可動部材306及びAF組立体の端子パッド310への底側からのアクセスを提供するために開口部322を有する。さらに、OISのベース部316及びOISの支持部材308のステンレス鋼層302における開口部320は、端子パッド310及び開口部322へのアクセスを提供する。OISの可動部材及びAF組立体の端子パッドは、
図2A及び
図2Bの実施形態に関して上述したものと類似する方法で、互いに対して配置され、相互接続することができる。
【0013】
図4は、AF組立体及びOIS組立体の端子パッドが、OISの可動部材のプレートの内径部(ID)近傍及びOIS組立体のベース部416又は支持部材402のベース(例えばステンレス鋼)層によって覆われていないプレートの位置で、OISの可動部材のプレートの平面に又は平面に隣接して、配置される他の実施形態を示す。図示するように、OISの可動部材のAF端子パッド410は、可動部材のステンレス鋼層424の一部上に配置されている(ポリ層418が端子パッド410とステンレス鋼層424との間に配置されている)。例示の実施形態において、OISの可動部材の端子パッド410はステンレス鋼アイランド部426上に配置されている。他の実施形態において(図示せず)、OISの可動部材の端子パッドは、可動部材のステンレス鋼層の非分離部分上に配置されている。可動部材の端子パッド410にはんだめっきを配置することができる。AF組立体430の端子パッド406は、AF組立体430がOIS組立体432に取り付けられたとき可動部材の端子パッド410に接触する位置で該組立体に配置される。可動部材404の端子パッド410とは反対の可動部材404のステンレス鋼部分424への底側からのアクセスすることで、加熱した先端部440がステンレス鋼層と接触することができるので、可動部材の端子パッド410のはんだを加熱して再流動させて、可動部材404とAF端子パッド406とを電気的に接続する。他の実施形態において、可動部材の端子410とAF端子406とは導電性接着剤によって構造的かつ電気的に接続することができる。可動部材404の端子パッド410は、当該技術分野において既知の技術を使用して、例えばMillerの特許文献及びLadwigの公開公報に記載するような技術を用いて、トレースに結合することができる。実施形態において、はんだを再流動させる加熱した先端部440の熱流を利用するために、AF端子パッド406は、加熱した先端部440が接触する、その直下のばね金属アイランド部426に電気的に接続する。このため、最大速度ではんだに伝熱できる。
【0014】
図5は、
図4の実施形態に示すものと構造的に類似するOISの可動部材のAF端子を有する実施形態を示す。
図5の実施形態において、OISの可動部材504の端子パッド510は、OISベース部の内径部、OISの支持部材508、及びOISの可動部材504のプレートから外方に離間した位置に配置されている。OISの可動部材504の端子パッド510及びAF組立体530の端子パッド506は、
図4の実施形態に関して上述したものと類似する方法で、互いに対して配置され、相互接続することができる。
【0015】
図6は、実施形態における端子パッドを示す。端子パッド610は「蹄鉄」形状に形成され、本明細書に記載のようにOISの可動部材の内径部に配置することができる。端子パッド610は、ステンレス鋼層604から分離された内側ステンレス鋼蹄鉄部602を含む。実施形態において、ステンレス鋼層は、当該技術分野では既知のものを含む技術を使用してステンレス鋼層において蹄鉄形状を有するとともに内側ステンレス鋼蹄鉄部602を形成する空隙を形成するようにエッチングされている。
【0016】
端子パッド610は、ステンレス鋼層604上に形成されるとともに、ステンレス鋼層604を超えてステンレス鋼層604及び内側ステンレス鋼蹄鉄部602に形成された蹄鉄状空隙に延びる導電パッド606を含む。実施形態において、導電パッド606は空隙603を画定する。導電パッド606は導体トレース608に連結されている。導電パッド606と導電トレース608とは、OISの可動部材の導電層の一部であり得る。一部の実施形態において、導体トレース608は銅である。当業者は、他の導電材料が使用され得ることを理解するであろう。
【0017】
一部の実施形態において、端子パッド610は、導電パッド606の金めっき部分612を含む。導電パッド606は、本明細書に記載するようなAF組立体の端子パッドなど他の端子パッドと接触するように構成される。実施形態において、内側ステンレス鋼蹄鉄部602は、任意の意図しないはんだ又は導電性エポキシがAF端子パッドと例えば可動部材のプレート金属などのステンレス鋼層604との間でショートを引き起こさないようにダムとして機能するように構成される。このように、内側ステンレス鋼蹄鉄部602は電気的接続部の作製をより容易且つより確実にする。
【0018】
図7は、他の実施形態における端子パッドを示す。端子パッド710は「蹄鉄」形状に形成され、本明細書に記載のようにOISの可動部材の内径部に配置することができる。端子パッド710は、ステンレス鋼層704から分離された内側ステンレス鋼蹄鉄部702を含む。実施形態において、ステンレス鋼層704は、当該技術分野では既知のものを含む技術を使用してステンレス鋼層704において蹄鉄形状を有するとともに内側ステンレス鋼蹄鉄部702を形成する空隙を形成するようにエッチングされている。内側ステンレス鋼蹄鉄部702は、該内側ステンレス鋼蹄鉄部702の残りの部分より高さが低くなるように構成されたパッド部分705を含む。パッド部分705は、例えばAF組立体の端子パッドなど、他の端子パッドを受け入れて2つの端子パッド間に電気的接続を行うように構成される。
【0019】
端子パッド710は、ステンレス鋼層704上に形成されるとともに、ステンレス鋼層704を超えてステンレス鋼層704内に形成された蹄鉄状空隙に延びる導電パッド706を含む。導電パッド706は導体トレース708に連結されている。実施形態において、導電パッド706は、内側ステンレス鋼蹄鉄部702に電気的に接続するが、内側ステンレス鋼蹄鉄部702内に形成された内側の蹄鉄状空隙703を超えて延びていない。導電パッド706と導電トレース708とは、OISの可動部材の導電層の一部であり得る。一部の実施形態において、導体トレース708は銅である。当業者は、他の導電材料が使用され得ることを理解するであろう。
【0020】
一部の実施形態において、端子パッド710は、内側ステンレス鋼蹄鉄部702のパッド部分705を含む内側ステンレス鋼蹄鉄部702の金めっき部分712を含む。導電パッド706は、本明細書に記載するようなAF組立体の端子パッドなどの他の端子パッドと接触するように構成される。実施形態において、パッド部分705は、任意の意図しないはんだ又は導電性エポキシがAFの端子パッドと例えば可動部材のプレート金属などのステンレス鋼層704との間でショートを引き起こさないようにダムとして機能するように構成される。このように、内側ステンレス鋼蹄鉄部702は電気的接続部の作製をより容易且つより確実にする。
【0021】
本発明の実施形態は重要な有利性を提示するものである。例えば、本発明の実施形態は、AF組立体の設計においてOIS及びAF接続の衝撃を極力少なくすることができる。本発明の実施形態は、より厚みのあるAF組立体になり得るとともにAF組立体のZストロークを制限し得るAF組立体底部におけるクリアランスを必要とする先行技術のものなどの形成されたAFグースネックパッドに関連する問題を軽減することができる。本発明の実施形態は、AF底部ばねがAFベース部においてより下側に配置されるように空間を作って、AFストロークを大きくすることができる。本発明の実施形態はまた、グースネック構造による構造的脆弱性及び比較的低い衝撃耐性に関連する問題も軽減することができる。
【0022】
前述された明細書において、本発明の特定の例示の実施形態が記載されている。しかしながら、種々の変形や変更が行われ得ることは明らかである。ゆえに、明細書及び図面は、制限する意味ではなく例示するものと考えられる。