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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-23
(45)【発行日】2023-01-06
(54)【発明の名称】車両用スクロール圧縮機
(51)【国際特許分類】
   F04C 18/02 20060101AFI20221226BHJP
   F04C 29/00 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
F04C18/02 311B
F04C29/00 B
F04C29/00 T
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020509143
(86)(22)【出願日】2018-03-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 CN2018078341
(87)【国際公開番号】W WO2018196489
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2019-10-25
【審判番号】
【審判請求日】2021-07-30
(31)【優先権主張番号】201710295698.8
(32)【優先日】2017-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519383289
【氏名又は名称】上海海立新能源技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】宋雪峰
(72)【発明者】
【氏名】王玉強
【合議体】
【審判長】小川 恭司
【審判官】長馬 望
【審判官】田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】実開平5-52288(JP,U)
【文献】特開2004-251161(JP,A)
【文献】特開2003-74480(JP,A)
【文献】特開平4-255586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04C 18/02
F04C 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空間を形成するための第1の開口を有するハウジング(3)と
縮機構と、
モータロータ(20)及びモータステータ(12)を含み、前記収容空間内に位置し、圧縮機構が回転するように駆動するモータ機構と、
前記モータステータ(12)の上部ブラケット(11)と、
前記モータステータ(12)を介して前記上部ブラケット(11)に接続されて固定される前記モータステータ(12)の下部ブラケット(13)と、を備え、
前記モータステータ(12)がモータ引き出し線(1201)を介してターミナル(21)に接続され、
前記ターミナル(21)が前記ハウジング(3)の底壁から離れ、
前記モータステータ(12)とターミナル(21)とが固定スクロール(2)に直接又は間接に取付され、モータ引き出し線(1201)の出線点とターミナル(21)との距離が一定となり、
前記圧縮機構は、可動スクロール(15)と前記固定スクロール(2)とを含み、
前記可動スクロール(15)は、前記収容空間に位置し、
前記ターミナル(21)は、前記固定スクロール(2)に設けられ、
前記ハウジング(3)が擁壁(308)をさらに含み、
前記擁壁(308)は前記収容空間を低圧室(309)とコントローラー室(302)に分け、前記モータ機構が前記低圧室(309)内に収容され、
前記固定スクロール(2)は、スクロール歯(201)が設けられた低圧側(202)と前記スクロール歯(201)から離れる高圧側(206)を含み、前記上部ブラケット(11)が前記固定スクロール(2)の低圧側(202)に接続されて固定され、前記固定スクロール(2)の低圧側(202)が前記ハウジング(3)の第1の開口に対向して前記収容空間を形成し、前記可動スクロール(15)が前記収容空間内に位置し、前記可動スクロール(15)のスクロール歯(1501)が設けられた側が前記固定スクロール(2)のスクロール歯(201)に対向し、前記固定スクロール(2)のスクロール歯(201)と前記可動スクロール(15)のスクロール歯(1501)とが圧縮室を形成し、前記ターミナル(21)が柱体(2101)と端板(2102)を含み、前記端板(2102)には前記柱体(2101)が貫通する貫通孔が設けられ、前記固定スクロール(2)には、前記ターミナル(21)の柱体(2101)が貫通する貫通孔と、固定スクロール(2)の前記ターミナル(21)の柱体(2101)が貫通する貫通孔を周回して設けられた、前記モータ機構に向けて開口する凹部とが設けられ、前記端板(2102)の前記モータ機構から離れる表面が前記凹部の底壁に接触する
とを特徴とする車両用スクロール圧縮機。
【請求項2】
前記モータ引き出し線(1201)は、前記柱体(2101)に電気的に接続される端子(1202)と、端子(1202)外部を被覆する絶縁カバー(1203)を含み、
前記絶縁カバーと端板(2102)との間の柱体(2101)の外部絶縁シース(2104)が取り囲む
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項3】
前記絶縁シース(2104)の内径が前記柱体(2101)の外径よりも小さい
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項4】
前記上部ブラケット(11)は、前記固定スクロール(2)に接続されて固定された第1の側と、前記第1の側に反対する第2の側とを含み、
前記上部ブラケット(11)の第2の側に複数の上部ブラケットボス(1105)が設けられ、各前記上部ブラケットボス(1105)にネジ孔(1106)が設けられ、
前記モータステータ(12)に前記ネジ孔(1106)に対応する複数の第1のボルト貫通孔が設けられ、
前記下部ブラケット(13)に前記ネジ孔(1106)に対応する複数の第2のボルト貫通孔が設けられ、
ボルト(35)が前記第2のボルト貫通孔、前記第1のボルト貫通孔及び前記ネジ孔(1106)を貫通して前記上部ブラケット(11)、前記モータステータ(12)及び前記下部ブラケット(13)を接続して固定する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項5】
ガイドポスト(36)さらに含み、
前記ガイドポスト(36)が中空の柱体であり、前記ボルト(35)が前記ガイドポスト(36)を貫通し、前記ガイドポスト(36)が前記ボルト(35)と前記モータステータ(12)の第1のボルト貫通孔の内壁との間に位置し、
前記ガイドポスト(36)の一端が前記上部ブラケット(11)に当接し、前記ガイドポスト(36)の他端が前記下部ブラケット(13)に当接する
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項6】
前記ガイドポスト(36)の軸方向長さが前記第1のボルト貫通孔の軸方向長さよりも大きい
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項7】
ボルト(29)が前記上部ブラケット(11)及び前記固定スクロール(2)に設けられたネジ孔(2015)を貫通して前記上部ブラケット(11)と前記固定スクロール(2)の低圧側(202)を接続して固定する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項8】
前記コントローラー室(302)に第2の開口が設けられ、
前記圧縮機構は、前記第2の開口を密閉するコントローラー室蓋(4)と、前記コントローラー室蓋(4)と前記擁壁(308)との間の前記コントローラー室(302)内に設けられた電子制御部品とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項9】
前記擁壁には前記コントローラー室(302)に向けて開口するキャビティ(305)が設けられ、
前記電子制御部品は、前記キャビティ(305)内に収容される第1の電子制御部品と、前記擁壁(308)に設けられる前記キャビティ(305)以外の空間に収容される第2の電子制御部品とを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の車両用スクロール圧縮機。
【請求項10】
前記第1の電子制御部品は、コンデンサ、インダクター及びリレーのうちの少なくとも1つを含み、
前記第2の電子制御部品は、前記擁壁(308)に貼り合わされるパワー素子を含む
ことを特徴とする請求項9に記載の車両用スクロール圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機分野に関し、特に、車両用電動圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の圧縮機がモータ引き出し線をモータステータからターミナルに接続する時に、以下の課題がある。
【0003】
1)一般的に、モータステータをハウジング内部に締り嵌めにて組み付けるため、モータ引き出し線をハウジング又はハウジング蓋に取り付けたターミナルに接続する。ハウジング蓋とハウジングで密閉室が形成する前に、この接続過程を完成する必要がある。ターミナルがハウジング蓋に取り付ける場合、引き出し線とターミナルとの取付が完了し、ハウジング蓋とハウジングで密閉室を形成した後、引き出し線の長さに余裕がある程度に生じる、そうでない場合、圧縮機室体が閉鎖する前に、引き出し線とターミナルとの取付を行うことができない。圧縮機の動作する時に振動により、冗長を有する引き出し線は、週辺の金属部品に接触する可能性があり、引き出し線の絶縁保護層が損傷されてワイヤが露出する場合、それが金属部品に接触して漏電を引き起こし、機械全体の絶縁性と信頼性にとって非常に不利である。ターミナルもハウジングにとる付ける場合、引き出し線とターミナルとの取付が一定の操作空間を占用するため、ハウジング空間がコンパクトである場合、取付や検査が不便になり、ハウジングに予め空間を確保する場合、圧縮機の小型化に不利である。そして、引き出し線とターミナルの接続する時に、モータステータをハウジング内部に締り嵌めにて取り付ける構成は、その欠陥がある。
【0004】
2)多くの従来圧縮機のターミナルを圧縮機の外側から取り付ける。圧縮機の使用中にその内側気圧力が外側の大気圧より大きいため、ターミナルを圧縮機の外側から取り付ける時に、圧縮機の内外側の圧力によりターミナル端板と対応する取付面とが離れる傾向があり、ターミナル端板とハウジングとのシールに不利である。さらに、圧縮機の内外側の圧力差がターミナルの締め具に作用するため、締め具が大きい圧力を受ける。締め具は、圧縮機の内外側の圧力差を対抗するとともに、ターミナルの端面に一定の圧力を与える必要があり、この場合、ターミナルの端面と対応す取付面と気密に当接してシールを実現する。この取付方式は、ターミナル及び締め具の強度を厳しく要求し、圧縮機の軽量及び低コストに不利である。
【0005】
3)圧縮機の内部において、ターミナルとモータ引き出し線との接続箇所に一部のターミナル柱体は、冷媒、潤滑剤、および微量の水分と不純物を含む環境に暴露する可能性がある。冷媒、水分と不純物の絶縁性が悪いため、ターミナル柱体がこのような環境に暴露すると、ターミナルとモータ引き出し線との接続箇所の絶縁性の低下を引き起こす。
【0006】
4)空調システムに多くの冷媒が充填され、または圧縮機が作動してシャットダウンしている場合、潤滑油と微量の水分および不純物と混合された液体冷媒の一部が、圧縮機の低圧室に流入する可能性がある。ターミナルとモータ引き出し線の接合部に液体冷媒が浸かっていると、圧縮機の絶縁性が大幅に低下する。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、従来技術の上記の課題を解決するために、ターミナルの取付を簡単化することができる車両用スクロール圧縮機を提供する。
【0008】
本発明に係る車両用スクロール圧縮機は、収容空間を有するハウジングと、圧縮機構と、前記収容空間内に収容され、モータロータとモータステータを含み、前記収容空間内に収容されるモータ機構と、上部ブラケットと、前記モータステータと前記上部ブラケットを介して接続されて固定される下部ブラケットとを備え、ここで、前記モータステータがモータ引き出し線を介してターミナルに接続され、前記ターミナルが前記ハウジング内壁と前記モータステータの外壁との間に位置し、前記ハウジングの底壁から離れ、前記モータステータとターミナルとが同一部品に直接又は間接に取り付け、モータ引き出し線の出線点とターミナルとの距離が一定となり、前記モータステータとターミナルとが同一部品に直接又は間接に取り付け、モータ引き出し線の出線点とターミナルとの距離が一定となり、前記同一部品とハウジングとが密閉室を形成する前に、上記の接続組立プロセスが完了する。
【0009】
従来技術と比べ、本発明は以下の利点を有する。
【0010】
1)モータ引き出し線とターミナルの位置関係は、ハウジングを取り付けて密閉室を形成する前に決定され、このように、ハウジングを取り付けて密閉室を形成する前に、モータ引き出し線とターミナルの取り付け点の位置に基づいて、モータ引き出し線の長さを正確に計算でき、圧縮機の振動によって引き起こされるモータ引き出し線のスロッシングを基本的に排除し、圧縮機の絶縁性と信頼性を大幅に改善する。
【0011】
2)ターミナルとモータ引き出し線の取り付け位置は、ハウジング底壁やオイルプールから遠く離れているため、ターミナルとモータ引き出し線の接続部が液体冷媒に浸りにくくなり、圧縮機の絶縁性が良くなる。
【0012】
3)さらに、圧縮機ハウジングの開放環境でモータ引き出し線とターミナルの組み立てプロセスが完了するため、十分な作業スペースがある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の上記および他の特徴および利点は、例示的な実施例の詳細な説明からより明らかになるであろう。
図1】本発明の実施例による圧縮機の斜視図である。
図2】本発明の実施例による圧縮機の断面図を示す。
図3図2の部分図Fである。
図4図2の部分図Gである。
図5】本発明の実施例による圧縮機の正面図を示す。
図6図5の線A-Aに沿った断面図である。
図7図5のB-B線に沿った断面図である。
図8】本発明の実施例による圧縮機ハウジングの分解図を示す。
図9】本発明の実施例による圧縮機ハウジングの正面図を示す。
図10図9の線C-Cに沿った断面図である。
図11】本発明の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの取付の斜視図を示す
図12】本発明の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの取付の底面図を示す。
図13図12の線D-Dに沿った断面図である。
図14】本発明の実施例による圧縮機ハウジング内部の底面図を示す。
図15図14のE-E線に沿った断面図である。
図16】本発明の実施例による上部ブラケットの斜視図を示す。
図17】本発明の別の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの取付を示す断面図である
図18図17の部分図Tである。
図19】本発明のさらに別の実施例による圧縮機ハウジング内部の構成要素の斜視図を示す。
図20】本発明のさらに別の実施例による圧縮機の断面図を示す。
図21図20の部分図Oである。
図22】本発明のさらに別の実施例によるターミナルの斜視図を示す
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付の図面を参照して、例示的な実施例をより完全に説明する。しかし、例示的な実施例は、様々な形態で具現化することができ、本明細書に記載の実施例に限定されると解釈されるべきではない。これらの実施例は、この開示が徹底的かつ完全になるように提供されている。図中の同一の参照番号は同一または類似の構造を示し、したがってそれらの繰り返しの説明は省略する。
【0015】
従来技術の欠陥を改善するために、本発明は、圧縮機、好ましくは車両用スクロール圧縮機を提供する。以下では、縦型の圧縮機を用いた縦型構造、すなわちシャフト式の伝動機構とスクロールポンプ本体軸を例に様々な実施例を説明するが、本発明はこれに限定されない。本発明により提供される圧縮機は、好ましくは自動車にに使用されるが、本発明はそれに限定されない。
【0016】
まず、本発明の具体的な実施例を、図1~16を参照して説明する。図1は、本発明の実施例による圧縮機の斜視図を示す。図2は、本発明の実施例による圧縮機の断面図を示す。図3は、図2の部分図Fである。図4は、図2の部分図Gである。図5は、本発明の実施例による圧縮機の正面図を示す。図6は、図5の線A-Aに沿った断面図である。図7は、図5のB-B線に沿った断面図である。図8は、本発明の実施例による圧縮機ハウジングの分解図を示す。図9は、本発明の実施例による圧縮機ハウジングの正面図を示す。図10は、図9の線C-Cに沿った断面図である。図11は、本発明の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの取付の斜視図を示す。図12は、本発明の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの取付の底面図を示す。図13は、図12の線D-Dに沿った断面図である。図14は、本発明の実施例による圧縮機ハウジングの内部の底面図を示す。図15は、図14のE-E線に沿った断面図である。図16は、本発明の一実施例による上部ブラケットの斜視図である。
【0017】
本実施例では、縦型圧縮機は、ハウジング3と、固定スクロール2と可動スクロール15とからなる圧縮機構及びモータ機構とを備えている。好ましくは、縦型圧縮機は、上蓋1をさらに備える。
【0018】
ハウジング3は、第1の開口を有する。任意選択で、ハウジング3は鋳造部品である。ハウジング3は、収容空間を低圧室309とコントローラー室302とに区画する擁壁308を備えている。低圧室309は、モータ機構を収容する。コントローラー室302は、第2の開口を備える。また、縦型圧縮機は、コントローラー室蓋4と電子制御部品とを備えている。コントローラー室蓋4は、第2の開口部を封止している。具体的には、コントローラー室蓋4とハウジング3は、シーリングリング9 (またはシーリングガスケット、またはシーリングゴム)とボルト10とによって、シールおよび固定が行われる。電子制御部品は、コントローラー室蓋4と擁壁との間のコントローラー室302内に配置される。好ましくは、擁壁308は、コントローラー室302に向かって開口するキャビティ305を備える。電子制御部品は、任意選択で、第1の電子制御部品及び第2の電子制御部品を含む。第1の電子制御部品は、キャビティ305内に収容される。第1の電子制御部品は、コンデンサ、インダクタ、リレーのいずれか1種類または2種類以上である。第2の電子制御部品は、擁壁308のキャビティ305が配置された以外の部分に貼り付ける。第2の電子制御部品は、パワー素子を含む。具体的には、キャビティ305の位置は、低圧室309片側に低圧室309内の部品と干渉しなく、コントローラー室302側では、ハウジング3の擁壁308のキャビティ305が配置されていない部分に接合し、低圧室309内で吸気室203から流入した冷媒が擁壁308を流れ、パワー素子からの放熱を冷媒が吸熱してパワー素子の冷却を行う。このように、低圧室309内の余剰空間をハウジング3の擁壁308で電子制御部品収納用として区画し、コントローラー室302の幅L2を小さくして縦型スクロール圧縮機の小型化を図っている。キャビティ305内に配置されていない残りの第2の電子制御部品は、擁壁308と当接しない。
【0019】
固定スクロール2は、スクロール歯201が設けられた低圧側202と、スクロール歯201とは反対側の高圧側206とを有している。固定スクロール2の低圧側202は、ハウジング3の第1の開口に対向して収容空間を形成している。ハウジング3と固定スクロール2の低圧側202とによって形成される収容空間は、略直方体であることが好ましい。しかしながら、本発明はこれに限らず、収容空間は例えば円柱体や立方体等のような形状であっても良い。選択可能で、ハウジング3と固定スクロール2とは、シールリング7 (シールガスケット、シール剤)とボルト8とによりシール固定される。固定スクロールは、鍛造アルミニウム合金や押出鋳造アルミニウム合金等の耐摩耗性に優れた高強度アルミニウム合金部材(高強度アルミニウム合金部材は、一般鋳造部材に比べて材料強度や緻密性に優れる)であることが好ましい。選択可能で、固定スクロール2及びハウジング3には、圧縮機を車両に搭載するための1本以上の取付脚207、303が設けられている。
【0020】
上蓋1と固定スクロール2の高圧側206との間には高圧室2014が形成されている。高圧室2014内には、排気弁板30と排気バッフル板が取り付けられている。選択可能で、上蓋1と固定スクロール2とのシールおよび締結は、シールリング5 (またはガスケット、またはシール剤)およびボルト6によって行われる。固定スクロール2の低圧側202には、さらに、吸気室203が形成されている。固定スクロール2には、高圧室2014に連通する排気口2012と、吸気室203に連通する吸気口2010とが設けられている。固定スクロール2には、さらに、吸気ネジ孔2011と、排気ネジ孔とが設けられている。吸气室203は、吸気口2010と連通する。言い換えると、高強度アルミニウム合金材の固定スクロール2は圧縮機ハウジングの一部として、圧縮機の吸気口2010、排気口2012ともに固定スクロール2に設けられている。鋳造品よりも鍛造や押出鋳造等の材料の方が材料強度や緻密性に優れるため、吸気口2010、排気口2012の気密性やネジ強度が優れている。また、鋳造されたハウジング3の加工箇所や加工面積が少なく、ハウジング3の気密性がより良好となり、ひいては機械全体の気密性を高めることができる。
【0021】
可動スクロール15は収容空間内に位置している。可動スクロール15のスクロール歯1501が設けられた側は、固定スクロール2の低圧側202と対向し、固定スクロール2のスクロール歯201と可動スクロール15のスクロール歯1501とで圧縮室を形成している。
【0022】
モータ機構は、モータロータ20とモータステータ12とを備えている。モータ機構は、収容空間内の低圧室309に位置する。モータ機構は、固定スクロール2に対して可動スクロール15を旋回駆動させて、圧縮室内の冷媒を圧縮する。
【0023】
具体的には、圧縮機の冷媒通路は、冷媒が吸気口2010を通って吸気室203に入り、吸気室203と低圧室309とが連通し、冷媒は低圧室309を通って固定スクロール低圧側202に流入し、固定スクロール歯201と可動スクロール歯1501とで形成される圧縮室内に流入して圧縮され、圧縮された冷媒は排気孔209を通って高圧室2014に流入し、高圧室2014に連通する排気口2012に吐出される。さらに、冷媒が固定スクロール2の吸気口2010から縦型圧縮機に流入し、固定スクロール2とは反対側のハウジング3の底壁に向かって流れ、ハウジング3の擁壁308を通ってコントローラー室302内の電子制御部品を冷却し、モータ機構を通ってモータ機構を冷却した後、固定スクロール2と可動スクロール15とで形成される圧縮室内に流入する。
【0024】
以上のように、本発明によれば、縦型の圧縮機を採用した場合に、ハウジング内の収容空間が略矩形状であるため、横置型の圧縮機に比べて全体の長さが短く、かつ高さ方向の高さを維持したままであるため、車両搭載時の横方向の設置スペースを小さくすることができ、圧縮機の低圧室309の底部に潤滑オイルプール31をより円滑に形成することができ、潤滑効果をより高めることができ、圧縮機の信頼性を向上させることができるとともに、圧縮機の吐出油量を低減することができる。また、吸気口2010及び吸気室203から圧縮機内に固形不純物が混入した場合、この不純物は低圧室309の下部に優先的に堆積するため、固定スクロール2及び可動スクロール15からなるポンプボディの圧縮室に侵入する確率が低く、この侵入によるポンプボディの損傷のリスクを大幅に低減することができる。
【0025】
選択可能で、本実施例において、圧縮機は、上部ブラケット11と下部ブラケット13とをさらに備えている。上部ブラケット11及び下部ブラケット13には、軸受機構を通すための貫通孔が穿設されている。
【0026】
上部ブラケット11は、固定スクロール2の低圧側202に接続されて固定されている。具体的には、上部ブラケット11に設けたボルト貫通孔および固定スクロール2に設けたネジ孔2015にボルト29を通して上部ブラケットを固定スクロール2の低圧側202に接続されて固定される。
【0027】
下部ブラケット13は、モータステータ12を介して上部ブラケット11に接続されて固定されている。具体的には、本実施例では、上部ブラケット11は、固定スクロール2と接続されて固定される第1の側と、第1の側と背向する第2の側とを備えている。上部ブラケット11の第2の側には、複数の上部ブラケットボス1105が設けられる。各上部ブラケットボス105には、ネジ孔1106が設けられている。選択可能で、上部ブラケット11は、4つのボルト貫通孔1106を有し、4つのボルト貫通孔1106の中心を結ぶ線は、四角形を形成するが、本発明はこれに限定されない。モータステータ12には、ネジ孔1106に対応して複数の第1のボルト貫通孔が設けられている。下部ブラケット13には、ネジ孔1106に対応する複数の第2のボルト貫通孔が設けられている。第2のボルト貫通孔、第1のボルト貫通孔、及び、ネジ孔1106にボルト35が通されて、上部ブラケット11、モータステータ12、及び、下部ブラケット13が接続されて固定される。上部ブラケット11、モータステータ12、下部ブラケット13は、ハウジング3との接触部分をなくして固定スクロール2の低圧側に懸架されることが好ましい。
【0028】
上部ブラケット11、モータステータ12、下部ブラケット13を組み付けて固定スクロール2に吊設し、上部ブラケット11、モータステータ12、下部ブラケット13とハウジング3とが接触することがなく、圧縮機の運転時にモータや伝動機構から発生する振動や騒音がハウジング3を直接に伝わることを回避でき、圧縮機の振動や騒音性能を改善することができる。また、モータステータ12とハウジング3との締まり嵌めを廃止したので、ハウジング3やモータステータ12に要求される部品精度を緩和することができ、製造コストを低減することができる。また、この取付構造は、圧縮機の組立過程における内部の全ての部品の可視化検査も可能であり、組立作業時の誤作業確率を低減することができる。したがって、部品加工や組み付けの最適化を図ることができ、製造コストの低減に寄与することができる。
【0029】
選択可能で、可動スクロール15の固定スクロール2とは反対側に軸受孔が設けられている。軸受孔内には可動ディスク軸受16が配置されている。また、上部ブラケット11と可動スクロール15との間には、耐摩耗性のスペーサ14が設けられている。また、圧縮機は、偏心クランク軸19の両端にそれぞれ嵌合された上部軸受17及び下部軸受18を備えている。偏心クランク軸19は、可動スクロール15に回転力を与える。
【0030】
さらに、上記各図を合わせて、図17及び図18を参照する。図17は、本発明の他の実施例による上部ブラケット-モータ機構-下部ブラケットの組立断面図である。図18は、図17の部分図Tである。圧縮機は、また、ガイドポスト36を含み得る。このガイドポスト36には、ボルト35とモータステータ12の第1のボルト貫通孔の内壁との間にガイドポスト36を介在させるようにボルト35が挿通されている。ガイドポスト36は、第1のボルト貫通孔に締まり嵌めされている。ガイドポスト36の一端は上部ブラケット11に当接し、ガイドポスト36の他端は下部ブラケットに当接している。これにより、モータステータ12両端面の平行度不良、あるいはモータステータ12端面の平面度不良により、上、下ブラケットの軸受孔の同軸度不良を解消でき、上、下軸受の組立精度を高めることができ、圧縮機の効率を向上させることができる。好ましくは、ガイドポスト36の軸方向長さは、第1のボルト貫通孔の軸方向長さよりも長い。具体的には、モータステータ12と上下部ブラケットとの間に一定の距離があるように、ガイドポスト36の両端が上下部フレームに平坦に当接する。
【0031】
次に、本発明の他の実施例に係る圧縮機について図19乃至図22を参照して説明する。図19は、本発明の更に他の実施例に係る圧縮機ハウジング内部品の斜視図である。図20は本発明の更に他の実施例を示す圧縮機の断面図である。図21は、図20の部分図Oである。図22は、本発明の更に他の実施例に係るターミナルを示す斜視図である。
【0032】
本実施例の圧縮機は、上述の圧縮機と同様に、ハウジング3と、圧縮機構と、モータ機構とを備えている。ハウジング3は、第1の開口を有する。圧縮機構は、固定スクロール2及び可動スクロール3を備えている。固定スクロール2の低圧側202は、ハウジング3の第1の開口に対向して収容空間を形成している。モータ機構は、収容空間内にモータロータとモータステータ12とを備える。モータステータ12は、上部ブラケット11を介して固定スクロール2に接続されて固定されている。
【0033】
本実施例では、モータステータ12は、モータ引き出し線1201を介してターミナル21に接続され、ステータ用接続孔2106及びハウジング用接続孔3010を介してコントローラー室302内の電子制御部品に接続されている。ターミナル21は、ハウジング3の内壁とモータステータ12の外壁との間に位置し、オイルプール31から離間している(すなわち、ハウジング3と固定スクロール2とで形成される収容空間の上部に位置している)。具体的には、ターミナル21は、柱体2101と、端板2102と、を備えている。端板2102には、柱体2101が貫通するための貫通孔が設けられている。モータ取り出し線1201は、柱体2101と電気的に接続された端子1202と、端子1202の外側を覆う絶縁カバー1203とを有する。絶縁カバー1203と端板2102との間の柱体2101の外側は、絶縁シース2104を包囲している。絶縁シース2104の内径は、柱体2101の直径よりも小さい。選択可能で、固定スクロール2にはターミナル21が設けられる。具体的には、固定スクロール2には、ターミナル21の柱体2101が貫通する貫通孔と、ターミナル21の柱体2101が貫通する貫通孔の周囲に設けられ、モータ機構側に開口する凹部とが設けられている端板2102は、モータ機構から離れた側の面が凹部の底壁と接触している。選択可能で、固定スクロール2の背面に設けられた凹部の端面を覆うことにより、ターミナル21や制御装置に接続されるリード線を保護するためのターミナルカバー2105を備えている。
【0034】
本実施例では、モータステータ12が固定スクロール2に接続されて固定され、ターミナル21も固定スクロール2に接続されて固定されているため、モータステータ12とターミナル21との位置関係は固定されたままであり、固定スクロール2とハウジング3とは未だ組み立てられておらず、モータ引き出し線1201とターミナル21との組み立てには十分な作業スペースがある。また、モータ引き出し線1201の長さは、端子1202をターミナル21の柱体2101に取り付け、かつ、モータ引き出し線1201の長さにほとんど余裕がない長さとする。端子1202をターミナル21に取り付ける際には、まず、絶縁シース2104を筒体2101の外部に被せ、絶縁シース2104の内径を柱体2101の外径よりも小さくして、絶縁シース2104の内孔と筒体2101の外面とを密着させる。次に、端子1201を柱体2101に装着し、絶縁カバー1203を押圧して絶縁シース2104を弾性変形させ、絶縁カバー1203と絶縁シース2104との間、及び絶縁シース2104と端板2102との間の密着を確保する。これでモータ引出し線1201とターミナル21との組み付けが完了する。その後、固定スクロール2とハウジング3とをボルト締めして取り付けて密閉されたチャンバを形成する。
【0035】
固定スクロール2は圧縮機のケーシングの一部をなし、ターミナル21は固定スクロール2の内側に取り付けられている。モータステータ12は、上部ブラケット11を介して固定スクロール2に間接的に取り付けられている。この取付形態は、固定スクロール2とハウジング3とが密閉空間を形成する前に、モータ引き出し線1201とターミナル21との取付位置関係が決まっており、密閉空間を形成するように固定スクロール2とケーシング3とを取り付けた後に、モータ引き出し線1201とターミナル21との取付位置関係が変化しないという利点がある。かつ固定スクロール2とハウジング3とを組み付けて密閉室を形成する前に、モータ引き出し線1201とターミナル21との取付箇所の位置からモータ引き出し線1201の長さを精確に算出することができ、モータ引き出し線1201とターミナル21との組み付け後におけるモータ引き出し線1201の長さを確実に冗長にすることなく、モータ引き出し線1201の位置を良好に固定することができ、圧縮機の振動によるモータ引き出し線1201のがたつきをほぼ解消することができる。モータ引き出し線1201が周辺部品や圧縮機ハウジングに接触する可能性がほとんどなくなり、圧縮機の絶縁性や信頼性が大きく向上する。かつ、圧縮機ハウジング3及びモータ引き出し線1201の部品設計に必要な電気安全隙間を確保するだけでよく、圧縮機の小型化に有利である。
【0036】
ターミナル21とモータ引き出し線1201の取付位置はオイルプールから離れて圧縮機内側の上部に位置しているため、圧縮機内に潤滑油や微量の水分や不純物を含む液冷媒が存在すると、液冷媒は圧縮機内側の底部から蓄積され、圧縮機のキャビティ内に液冷媒がほとんど充満したときにのみターミナル21とモータ引き出し線1201の接続部に浸入する。このため、ターミナル21とモータ引き出し線1201とを圧縮機の内側上部に取り付ける方が、他の位置に取り付けるよりも、ターミナル21とモータ引き出し線1201との接続部が液冷媒に浸かる確率が小さくなり、圧縮機の絶縁性が良くなる。
【0037】
また、モータ引き出し線1201とターミナル21との組み付け工程が圧縮機ハウジングが開放された環境で行われるため、作業空間が十分に確保され、組み付け作業の全行程が可視化され、組み付け及び検査作業の利便性が大幅に向上し、ひいては作業中の誤作業の確率が低減し、生産性が向上する。
【0038】
さらに、ターミナル21は固定スクロール2の低圧側に取り付けられており、圧縮機の内側圧力が外側圧力よりも大きいため、圧縮機の内外側の圧力差がターミナル端板2102に作用して、固定スクロール2の凹部内壁に密着する。ターミナル21のシール材2103がターミナル端板2102に過大な圧力をかけることなく、ターミナル21と固定スクロール2の低圧側端面との間を良好にシールすることができる。このため、ターミナル21が圧縮機の外側から取り付けられる取り付け方式に比べて、ターミナル21が固定スクロール2の低圧側端面に取り付けられる場合は、ターミナル21とシール材2103との力を受けることが良く、ターミナル21及びシール材2103に要求される強度がさほど高くならず、関連部品の軽量化や低コスト化に有利である。
【0039】
また、モータ引き出し線1201とターミナル21との接続部には絶縁防護手段を追加しており、第1の点として、引き出し線端子1202の外側に絶縁カバー1203を追加し、第2の点として、絶縁カバー1203と端板2102との間のターミナル柱体2101の外側に絶縁シース2104を追加する。この2つ箇所の絶縁防護手段は、モータの引き出し線1201とターミナル21の導電部分が、冷媒、潤滑油、微量の水分や不純物を含む可能性のある環境に暴露される可能性をさらに低減し、圧縮機の絶縁性能を向上させる。
【0040】
同様に、いくつかの変形例において、圧縮機は、ハウジングと共に収容空間を形成するハウジング蓋をさらに備え、ターミナルは、ハウジング蓋に設けられている。これに対応して、ハウジング蓋には、ターミナルの柱体が貫通する貫通孔と、ハウジング蓋の柱体が貫通する貫通孔の周囲にモータ機構側に開口するように設けられた凹部とが設けられている。端板のモータ機構側とは反対側の面が、凹部の底壁に当接する。これらの変形例はすべて本発明の範囲内である。
【0041】
具体的に、上記実施例では、モータステータとターミナルとを連結する部材として、固定スクロールを例示した。また、変形例によっては、ハウジングと収容空間を形成するハウジング蓋部を、モータステータとターミナルとを連結する同一部材としてもよい。これらの変形例はすべて本発明の範囲内である。
【0042】
従来技術と比べ、本発明は以下の利点を有する。
【0043】
1)モータ引き出し線とターミナルの位置関係は、ハウジングを取り付けて密閉室を形成する前に決定され、このように、ハウジングを取り付けて密閉室を形成する前に、モータ引き出し線とターミナルの取り付け点の位置に基づいて、モータ引き出し線の長さを正確に計算でき、圧縮機の振動によって引き起こされるモータ引き出し線のスロッシングを基本的に排除し、圧縮機の絶縁性と信頼性を大幅に改善する。
【0044】
2)ターミナルとモータ引き出し線の取り付け位置は、ハウジング底壁やオイルプールから遠く離れているため、ターミナルとモータ引き出し線の接続部が液体冷媒に浸りにくくなり、圧縮機の絶縁性が良くなる。
【0045】
3)さらに、圧縮機ケーシングの開放環境でモータ引き出し線とターミナルの組み立てプロセスが完了するため、十分な作業スペースがある。
【0046】
以上、本発明の実施例について具体的に示した。本発明は、開示された実施例に限定されるものではなく、逆に、添付の特許請求の範囲に含まれる様々な修正及び均等物を包含することが意図されることが理解されるべきである。
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