(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-23
(45)【発行日】2023-01-06
(54)【発明の名称】ウェットティッシュを即時に製作する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A47K 7/00 20060101AFI20221226BHJP
A47K 10/20 20060101ALI20221226BHJP
A47K 10/44 20060101ALI20221226BHJP
A47K 10/42 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
A47K7/00 J
A47K10/20 A
A47K10/44
A47K10/42 C
(21)【出願番号】P 2021116615
(22)【出願日】2021-07-14
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】202010777888.5
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521312189
【氏名又は名称】広東亘拓科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Guangdong NewCurve Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】NO. 202, Building E, Shunde Creative Industry Park, NO. 41, Fengxiang Road, Xinjiao Community, Daliang Street, Shunde District Foshan, Guangdong 528399, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 力勇
(72)【発明者】
【氏名】房 振
(72)【発明者】
【氏名】▲くぁん▼ 堅
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲うぃ▼杰
【審査官】広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3219029(JP,U)
【文献】特開2002-306362(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0235261(US,A1)
【文献】特開2006-174873(JP,A)
【文献】特表2008-523268(JP,A)
【文献】中国実用新案第211093695(CN,U)
【文献】特開2002-306363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 7/00
A47K 10/20
A47K 10/44
A47K 10/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置ケース(2)及び制御モジュール(3)を含む、ウェットティッシュを即時に製作する装置であって、
浸漬待ち圧縮ティッシュブロック(1)を貯蔵するための材料貯蔵手段、圧縮ティッシュブロック(1)の浸漬液体を貯蔵するための液体貯蔵手段、圧縮ティッシュブロック(1)を浸漬するための浸漬領域(82)、及び、液体貯蔵手段における浸漬液体を浸漬領域(82)に転送するための液体転送手段をさらに含み、
前記圧縮ティッシュブロック(1)と浸漬液体とは、分離して貯蔵され
、
前記圧縮ティッシュブロック(1)は、装置ケース(2)内に位置しており、
装置ケース(2)には、浸漬待ち圧縮ティッシュブロック(1)、浸漬している圧縮ティッシュブロック(1)、又は、浸漬した圧縮ティッシュブロック(1)を装置ケース(2)の外部に送り出すためのティッシュ排出機構が設けられ、
前記ティッシュ排出機構は、水平方向に沿って装置ケース(2)に摺動可能に接続されるティッシュ転送トレイ(8)と、ティッシュ転送トレイ(8)が摺動するように駆動する動力機構(81)を含み、動力機構(81)は、ティッシュ転送トレイ(8)に駆動して接続され、動力機構(81)は、制御モジュール(3)に電気接続される、ことを特徴とする、ウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項2】
前記浸漬領域(82)は、ティッシュ転送トレイ(8)に窪んでいる浸漬溝であり、浸漬溝は、鉛直方向に沿って浸漬防止支持板(83)が摺動可能に接続され、
浸漬防止支持板(83)は、材料貯蔵手段における浸漬待ち圧縮ティッシュブロック(1)を上方へ支え、浸漬溝における側壁天井部は、浸漬防止支持板(83)における最底部に位置する浸漬待ち圧縮ティッシュブロック(1)の側面底部よりも高いように位置し、
圧縮ティッシュブロック(1)を送り出さない場合には、前記浸漬防止支持板(83)が浸漬溝の底壁に突出し、圧縮ティッシュブロック(1)が浸漬溝底壁に接触せず、
圧縮ティッシュブロック(1)を送り出す場合には、前記浸漬防止支持板(83)が浸漬溝の底壁に窪み又は浸漬溝の底壁と面一になっており、圧縮ティッシュブロック(1)が浸漬溝の底壁と接触する、ことを特徴とする、請求項
1に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項3】
前記材料貯蔵手段は、材料貯蔵筒(5)であり、
材料貯蔵筒(5)は、装置ケース(2)に取り外し可能に挿入されており、圧縮ティッシュブロック(1)を貯蔵するための材料貯蔵チャンバー(51)が形成されており、材料貯蔵チャンバー(51)と連通する材料排出口(53)が底部に設けられ、材料排出口(53)には、阻止部が設けられ、
阻止部が押し上げられない場合には、阻止部が上方へ圧縮ティッシュブロック(1)に突き当て、
阻止部が押し上げられた場合には、阻止部が上方へ圧縮ティッシュブロック(1)に上突き当てないように停止し、圧縮ティッシュブロック(1)が材料排出口(53)から落下するようにする、ことを特徴とする、請求項1に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項4】
前記装置ケース(2)内には、材料貯蔵チャンバー(51)における圧縮ティッシュブロック(1)が落下するように、阻止部を押し上げるための押し上げ手段(6)が設けられる、ことを特徴とする、請求項
3に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項5】
前記液体転送手段は、供給ポンプ(7)、液体吸入管(71)、及び、液体排出管(72)を含み、
液体吸入管(71)は、一端が液体貯蔵手段に連通し、他端が供給ポンプ(7)の入力端に連通し、
液体排出管(72)は、一端が供給ポンプ(7)の出力端に連通し、他端が浸漬領域(82)に連通し、
供給ポンプ(7)と制御モジュール(3)とが電気接続される、ことを特徴とする、請求項1に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項6】
前記液体転送手段は、制御モジュール(3)に電気接続され、浸漬領域(82)に転送される浸漬液体量を制御するための液体排出量調節モジュール(73)を含む、ことを特徴とする、請求項1に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項7】
ティッシュを排出するように制御するためのティッシュ排出モジュール(9)、及び、浸漬領域(82)における圧縮ティッシュブロック(1)の有無を検測するための検測モジュール(10)をさらに含み、
ティッシュ排出モジュール(9)と検測モジュール(10)は、それぞれ、制御モジュール(3)に電気接続される、ことを特徴とする、請求項1に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項8】
前記装置ケース(2)内には、浸漬液体を加熱するための加熱モジュール(11)、及び/又は、浸漬液体を低温にさせるための低温モジュール(12)、及び/又は、浸漬液体を消毒するための消毒モジュール(13)が設けられ、
加熱モジュール(11)、低温モジュール(12)、及び、消毒モジュール(13)は、それぞれ、制御モジュール(3)に電気接続される、ことを特徴とする、請求項1から
7のうちのいずれか一項に記載のウェットティッシュを即時に製作する装置。
【請求項9】
圧縮ティッシュブロック(1)と浸漬液体とを製作するステップAと、
予め貯蔵圧縮ティッシュブロック(1)と浸漬液体とを分離させておくステップBと、
ウェットティッシュを製作する信号を受信すると、即時に、圧縮ティッシュブロック(1)を浸漬領域(82)に送り込むと共に、浸漬液体を浸漬領域(82)に送り込むステップCと、
圧縮ティッシュブロック(1)が浸漬液体と接触して吸収するようにして、ウェットティッシュを形成する、ステップDと、を含
み、
前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック(1)を製作する時に、圧縮ティッシュブロック(1)における周縁に、より大きい圧縮量を掛け、圧縮ティッシュブロック(1)における周縁において、緻密性が比較的高く、圧縮ティッシュブロック(1)における周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができる抑制部(15)を形成する、ことを特徴とする、ウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項10】
前記ステップCでは、浸漬領域(82)に送り込まれる各浸漬液体量が一定の量である、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項11】
前記一定
の量の大きさは、調節可能である、ことを特徴とする、請求項1
0に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項12】
前記ステップCでは、浸漬液体を加熱し又は低温にさせる、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項13】
前記ステップCでは、浸漬液体を消毒する、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項14】
前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック(1)を製作する時に、圧縮ティッシュブロック(1)に、香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ以上である機能性添加物を添加する、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項15】
前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック(1)を製作する時に、圧縮ティッシュブロック(1)に文字及び/又は図案を印刷する、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項16】
前記ステップCでは、浸漬液体を浸漬領域(82)に送り込む速度が、浸漬液体に対する圧縮ティッシュブロック(1)の吸収速度以下となる、ように制御する、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項17】
前記ステップCでは、浸漬領域(82)に送り込まれる浸漬液体を一回以上に分けて間欠的に送り込む、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【請求項18】
前記ステップCでは、圧縮ティッシュブロック(1)を浸漬領域(82)に送り込むと共に浸漬液体を浸漬領域(82)に送り込む前後の順番は、
圧縮ティッシュブロック(1)を浸漬領域(82)に送り込んでから浸漬液体を浸漬領域(82)に送り込むものと、
浸漬液体を浸漬領域(82)に送り込んでから圧縮ティッシュブロック(1)を浸漬領域(82)に送り込むものと、
圧縮ティッシュブロック(1)と浸漬液体とを同時に浸漬領域(82)に送り込むもののうちの一つである、ことを特徴とする、請求項
9に記載のウェットティッシュを即時に製作する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェットティッシュの技術分野に関し、特に、ウェットティッシュを即時に製作する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェットティッシュは、ドライティッシュに比べると、洗浄性に優れているため、様々な場面で人気が高く、日常生活で幅広く利用されている。従来では、ウェットティッシュを提供する方式は、工業で生産し、パッケージを付けた製品を形成して利用者に提供するということである。それは、複数枚で積層されたものを一つのパッケージにして複数の回数で抽出され得、家庭や公共の場所に適する抽出式ウェットティッシュと、一枚だけパッケージされ、個人による携帯に適するものという二つの形式に分けられる。二つの形式であるウェットティッシュは、いずれも、一つの問題に直面しており、つまり、製作されてきたウェットティッシュが変質し易く、長時間にわたって保存されておらず、ウェットティッシュにおける液体が、保存の条件によって、一定の時間周期になると使えないことになる。特に、抽出式ウェットティッシュは、開口部が良く開閉されることにより、密閉性が低くなり、そして、ウェットティッシュにおける液体が揮発したり又は開口に細菌が混入したりするなどで、乾燥や変質がおこってしまう。従来に市販されたウェットティッシュは、そのパッケージが開封されて一回だけ使われると、短時間以内に使用しきらなければならず、残りのウェットティッシュが密封性や期限などの原因により急速に変質して劣化することになる。
【0003】
ウェットティッシュが変質し易く、長時間にわたって保存できないという問題を解決すべく、市場に、利用者が、ウェットティッシュを使用することを必要とする場合に、機器が、必要に応じて新たなウェットティッシュを即時に製作することにより、ウェットティッシュの使用効果を保証するというウェットティッシュを即時に製作する装置が登場してきた。例えば、CN200710056311.Xという出願番号である中国の特許は、紙潤み動力ローラー、紙潤み従動ローラー、及び、ティッシュ潤みベルトからなり、紙潤み動力ローラーと紙潤み従動ローラーは、一対のティッシュが通過可能な摩擦伝動対偶を構成しており、紙潤み動力ローラーには、ティッシュ潤みベルトが巻かれており、ティッシュ潤みベルトに、等間隔で疎水性付きの仕分けが設けられ、仕分け間の距離がティッシュ潤みベルトの周長の二分の一乃至八分の一とされ、仕分け幅が2~15mmとされ、ティッシュ潤みベルトは、底部が液体貯蔵室の液体に浸漬し、潤み液体を付けたティッシュ潤みベルトは、ティッシュを間欠的に浸漬するというティッシュ潤み機構を開示している。その有益な効果は、ティッシュを即時で一回だけ浸漬しきることになり、どこでもいつでも紙が潤む効果が図れるということにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の構成が複雑であり、日常使用に不便があると共に、その浸漬液体と浸漬待ちティッシュとが分離して貯蔵されないため、浸漬待ちティッシュは、揮発する浸漬液体を吸収し易く、そして、ウェットティッシュを製作する即時性を保証できず、製作されるウェットティッシュの使用効果に影響を与えてしまう。
本発明は、従来技術に存在している欠点を克服すべく、構成が簡素化され、適正であり、日常使用に適用可能であると共に、ウェットティッシュを製作する即時性を保証して、製造されてきたウェットティッシュの使用効果を保証することができる、ウェットティッシュを即時に製作する装置を提供することを目的とする。本発明は、ウェットティッシュを即時に製作する方法をさらに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明が採用する技術的手段は、以下の通りである。
ウェットティッシュを即時に製作する装置は、装置ケース、制御モジュール、浸漬待ち圧縮ティッシュブロックを貯蔵するための材料貯蔵手段、圧縮ティッシュブロックの浸漬液体を貯蔵するための液体貯蔵手段、圧縮ティッシュブロックを浸漬するための浸漬領域、液体貯蔵手段における浸漬液体を浸漬領域に転送するための液体転送手段を含み、前記圧縮ティッシュブロックと浸漬液体とは、分離して貯蔵される。
【0006】
上記の手段に対する更なる改良は、前記圧縮ティッシュブロックは、装置ケースに位置しており、装置ケースには、浸漬待ち圧縮ティッシュブロック、浸漬している圧縮ティッシュブロック、又は、浸漬した圧縮ティッシュブロックを装置ケースの外部に送り出すためのティッシュ排出機構が設けられる。
【0007】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ティッシュ排出機構は、水平方向に沿って装置ケースに摺動可能に接続されるティッシュ転送トレイ、ティッシュ転送トレイが摺動するように駆動するための動力機構を含み、動力機構は、ティッシュ転送トレイに駆動して接続され、制御モジュールに電気接続される。
【0008】
上記の手段に対する更なる改良は、前記浸漬領域は、ティッシュ転送トレイに窪んでいる浸漬溝であり、浸漬溝は、鉛直方向に沿って浸漬防止支持板が摺動可能に接続され、浸漬防止支持板は、材料貯蔵手段における浸漬待ち圧縮ティッシュブロックを上方へ支え、浸漬溝における側壁天井部は、浸漬防止支持板における最底部に位置する浸漬待ち圧縮ティッシュブロックの側面底部よりも高いように位置し、圧縮ティッシュブロックを送り出さない場合には、前記浸漬防止支持板が浸漬溝の底壁に突出し、圧縮ティッシュブロックが浸漬溝底壁と接触せず、圧縮ティッシュブロックを送り出す場合には、前記浸漬防止支持板が浸漬溝の底壁に窪み又は浸漬溝の底壁と面一としており、圧縮ティッシュブロックが浸漬溝の底壁と接触する。
【0009】
上記の手段に対する更なる改良は、前記材料貯蔵手段は、材料貯蔵筒であり、材料貯蔵筒は、装置ケースに取り外し可能に挿入されており、圧縮ティッシュブロックを貯蔵するための材料貯蔵チャンバーが形成され、材料貯蔵チャンバーと連通する材料排出口が底部に設けられ、材料排出口には、阻止部が設けられ、阻止部が押し上げられない場合には、阻止部が上方へ圧縮ティッシュブロックに突き当て、阻止部が押し上げられた場合には、阻止部が上方へ上突き当てないように停止し、圧縮ティッシュブロックが材料排出口から落下するようにする。
【0010】
上記の手段に対する更なる改良は、前記装置ケース内には、材料貯蔵チャンバーにおける圧縮ティッシュブロックが落下するように、阻止部を押し上げるための押し上げ手段が設けられる。
【0011】
上記の手段に対する更なる改良は、前記液体転送手段は、供給ポンプ、液体吸入管、及び、液体排出管を含み、液体吸入管は、一端が液体貯蔵手段に連通し、他端が供給ポンプの入力端に連通し、液体排出管は、一端が供給ポンプの出力端に連通し、他端が浸漬領域に連通し、供給ポンプと制御モジュールとが電気接続される。
【0012】
上記の手段に対する更なる改良は、前記液体転送手段は、制御モジュールに電気接続され、浸漬領域に転送される浸漬液体量を制御するための液体排出量調節モジュールを含む。
【0013】
上記の手段に対する更なる改良は、本発明は、ティッシュを排出するように制御するためのティッシュ排出モジュール、及び、浸漬領域における圧縮ティッシュブロックの有無を検測するための検測モジュールをさらに含み、ティッシュ排出モジュールと検測モジュールは、それぞれ、制御モジュールに電気接続される。
【0014】
上記の手段に対する更なる改良は、前記装置ケース内には、浸漬液体を加熱するための加熱モジュール、及び/又は、浸漬液体を低温にさせるための低温モジュール、及び/又は、浸漬液体を消毒するための消毒モジュールが設けられ、加熱モジュール、低温モジュール、及び、消毒モジュールは、それぞれ、制御モジュールに電気接続される。
【0015】
ウェットティッシュを即時に製作する方法は、
圧縮ティッシュブロックと浸漬液体とを製作するステップAと、
予め貯蔵圧縮ティッシュブロックと浸漬液体とを分離させるステップBと、
ウェットティッシュを製作する信号を受信すると、即時に、圧縮ティッシュブロックを浸漬領域に送り込むと共に浸漬液体を浸漬領域に送り込むステップCと、
圧縮ティッシュブロックが浸漬液体と接触して吸収するようにして、ウェットティッシュを形成する、ステップDとを含む。
【0016】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、浸漬領域に送り込まれる各浸漬液体量が一定の量である。
【0017】
上記の手段に対する更なる改良は、前記一定量の大きさは、調節可能である。
【0018】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、浸漬液体を加熱し又は低温にさせる。
【0019】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、浸漬液体を消毒する。
【0020】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロックを製作すると、圧縮ティッシュブロックに、香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ以上である機能性添加物を添加する。
【0021】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロックを製作すると、圧縮ティッシュブロックに文字及び/又は図案を印刷する。
【0022】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロックを製作すると、圧縮ティッシュブロックにおける周縁に、より大きい圧縮量を掛け、圧縮ティッシュブロックにおける周縁において、緻密性が比較的高く、圧縮ティッシュブロックにおける周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができる抑制部を形成する。
【0023】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、浸漬液体を浸漬領域に送り込む速度が、浸漬液体に対する圧縮ティッシュブロック吸収の速度以下となるように制御する。
【0024】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、浸漬領域に送り込まれる浸漬液体を、一回以上に分けて、間欠的に送り込む。
【0025】
上記の手段に対する更なる改良は、前記ステップCでは、圧縮ティッシュブロックを浸漬領域に送り込むと共に浸漬液体を浸漬領域に送り込む前後の順番は、圧縮ティッシュブロックを浸漬領域に送り込んでから浸漬液体を浸漬領域に送り込むものと、浸漬液体を浸漬領域に送り込んでから圧縮ティッシュブロックを浸漬領域に送り込むものと、圧縮ティッシュブロックと浸漬液体を同時に浸漬領域に送り込むもののうちの一つである。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、有益な効果が以下の通りである。
本発明が提供するウェットティッシュを即時に製作する装置は、装置ケース、制御モジュール、浸漬待ち圧縮ティッシュブロックを貯蔵するための材料貯蔵手段、圧縮ティッシュブロックの浸漬液体を貯蔵するための液体貯蔵手段、圧縮ティッシュブロックを浸漬するための浸漬領域、及び、液体貯蔵手段における浸漬液体を浸漬領域に転送するための液体転送手段を含み、前記圧縮ティッシュブロックと浸漬液体とは、分離して貯蔵される。
【0027】
従って、本発明は、以下の利点を有している。
1、本発明では、圧縮ティッシュブロックと浸漬液体とを分離して貯蔵しており、ウェットティッシュを製作することが必要となる場合に、圧縮ティッシュブロックを浸漬領域に送り込むと共に液体転送手段により浸漬液体を浸漬領域に送り込み、圧縮ティッシュブロックが浸漬液体と接触して吸収する。圧縮ティッシュブロックは、浸漬を待つ際に浸漬液体と分離して貯蔵されることから、揮発する浸漬液体と接触して吸収することを、浸漬を待つ際に避けることができる。本発明によると、その構成が簡素化され、適正であり、日常使用に適用可能であると共に、ウェットティッシュを製作する即時性を保証して、製造されてきたウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0028】
2、本発明は、通常のティッシュブロックに比べると、圧縮ティッシュブロックを用いてウェットティッシュを製作することから、装置が小型化する場合でもより多きティッシュブロックを受容することができ、装置にティッシュブロックを時々添加する必要が無くなり、使用がより一層容易になり、しかも、圧縮ティッシュブロックにより製作されるウェットティッシュに、より良い弾性と強度を与えることから、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0029】
3、本発明では、液体転送手段が供給ポンプと液体排出量調節モジュールとを含み、供給ポンプによる液体汲み取り時間を制御することにより、供給ポンプによる液体汲み取り量を制御することができ、供給ポンプにより、浸漬領域に浸漬液体を一定の量だけ転送することができ、そして、圧縮ティッシュブロックに一定の量だけ浸漬させることにより、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができ、液体排出量調節モジュールにより、浸漬領域に送り込まれる浸漬液体量を調節することにより、具体的な使用の場合によって湿度が異なるウェットティッシュを製作することができ、使用する範囲が広がり、実用性がより一層強い。
【0030】
4、本発明では、材料貯蔵手段が材料貯蔵筒であり、材料貯蔵筒は、装置ケースに取り外し可能に挿入されることから、材料貯蔵筒を挿入すると直ぐに利用できることになる。圧縮ティッシュブロックを補填する際には、圧縮ティッシュブロックが無くなった時に材料貯蔵筒を取り出して、圧縮ティッシュブロックが設けられている材料貯蔵筒をウェットティッシュ製作装置に挿入するということだけで、圧縮ティッシュブロックを補填することができる。その過程は、全体として、凄く簡単であり、簡便であり、補填用圧縮ティッシュブロックを手で接触する必要が無くなり、この場合でも、ウェットティッシュ製作装置に圧縮ティッシュブロックを補填することができ、そして、補填される圧縮ティッシュブロックに汚れが招致され難しく、製作されるウェットティッシュがより一層綺麗になり、衛生的になる。
【0031】
5、圧縮ティッシュブロックが浸漬液体を吸収し切れないため、一つのウェットティッシュを製作した後に浸漬液体を浸漬溝に残してしまうことを避けることができない。一方、本発明では、ティッシュ排出機構は、鉛直方向に沿って摺動可能に浸漬防止支持板が浸漬溝に接続されているため、浸漬防止支持板が浸漬待ち圧縮ティッシュブロックを上方へ支えることができる。また、浸漬防止支持板の昇降により圧縮ティッシュブロックが浸漬溝の底壁と接触するかどうかを制御することができる。圧縮ティッシュブロックは、浸漬を待つ際に、浸漬液体と接触せず、そして、浸漬液体を吸収することが無くなる。ウェットティッシュを製作する即時性を保証することができる。ひいては、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0032】
6、本発明では、装置ケース内に、浸漬液体を加熱することができる加熱モジュール、浸漬液体を低温にさせる低温モジュール、浸漬液体を消毒することができる消毒モジュールが設けられている。加熱モジュールと低温モジュールとにより、製作されるウェットティッシュに温度が調整され得る。そして、個人の使用場面に応じて、所要の温度であるウェットティッシュを製作することができ、実用性がより一層強くなる。消毒モジュールにより浸漬液体を消毒することにより、製作されるウェットティッシュがより一層安全となり、衛生となる。
【0033】
7、圧縮ティッシュブロックは、湿気を吸収すると、膨張することがある。圧縮ティッシュブロックは、浸漬待ちの際に、浸漬液体と直接に接触しない場合でも、周囲における水気を吸収することにより少し膨張してしまうことが避けられ難い。そして、圧縮ティッシュブロックは、周縁において、湿気を吸収することにより、膨張が発生し易い。圧縮ティッシュブロックは、周縁において、湿気を吸収することにより、膨張が発生すると、材料排出口に挟まる恐れが高まり、そして、圧縮ティッシュブロックが落下することが円滑にならず、ひいては、引き続きのウェットティッシュを製作することが悪く影響されてしまう。一方、本発明では、圧縮ティッシュブロックを製作する時に、圧縮ティッシュブロックにおける周縁に、より大きい圧縮量を掛け、圧縮ティッシュブロックにおける周縁において、緻密性が比較的高く、圧縮ティッシュブロックにおける周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができる抑制部を形成する。抑制部により、圧縮ティッシュブロックにおける周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができ、圧縮ティッシュブロックは、浸漬待ちの際に、周縁において湿気を吸収することにより膨張することが発生し難しくなり、圧縮ティッシュブロックが円滑に落下するように保証することができ、ウェットティッシュを円滑に製作するように保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明に係るウェットティッシュを即時に製作する装置について、実施例1の構成の模式図である。
【
図4】本発明における材料貯蔵筒の構成の模式図である。
【
図6】本発明に係る圧縮ティッシュブロックの構成の模式図である。
【
図7】本発明に係る圧縮ティッシュブロックの断面の構成の模式図である。
【
図8】本発明に係る圧縮ティッシュブロック、浸漬領域及び装置ケースについて位置関係の第一模式図である。
【
図9】本発明に係る圧縮ティッシュブロック、浸漬領域及び装置ケースについて位置関係第二模式図である。
【
図10】本発明に係る圧縮ティッシュブロック、浸漬領域及び装置ケースについて位置関係の第三模式図である。
【
図11】本発明に係る圧縮ティッシュブロック、浸漬領域及び装置ケースについて位置関係の第四模式図である。
【
図12】本発明に係る圧縮ティッシュブロック、浸漬領域及び装置ケースについて位置関係の第五模式図である。
【
図13】本発明に係るウェットティッシュを即時に製作する装置について、実施例2の構成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
実施例1
図1乃至7に示すように、ウェットティッシュを即時に製作する装置は、装置ケース2、制御モジュール3、浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1を貯蔵するための材料貯蔵手段、圧縮ティッシュブロック1の浸漬液体を貯蔵するための液体貯蔵手段、圧縮ティッシュブロック1を浸漬するための浸漬領域82、液体貯蔵手段における浸漬液体を浸漬領域82に転送するための液体転送手段を含み、前記圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体とは、分離して貯蔵される。本実施例では、液体貯蔵手段は、液体貯蔵タンク4である。圧縮ティッシュブロック1は、装置ケース2内に位置しており、装置ケース2内には、浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1、浸漬している圧縮ティッシュブロック1、又は、浸漬した圧縮ティッシュブロック1を装置ケース2の外部に送り出すためのティッシュ排出機構が設けられている。本発明では、圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体とが分離して貯蔵されており、ウェットティッシュを製作することが必要となると、圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込むと共に液体転送手段により浸漬液体を浸漬領域82に送り込み、圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体と接触して吸収するようにする。圧縮ティッシュブロック1は、浸漬待ちの際に、浸漬液体と分離して貯蔵されることから、圧縮ティッシュブロック1が浸漬待ちの際に、揮発する浸漬液体と接触して吸収することが避けられる。本発明は、その構成が簡素化され、適正であり、日常使用に適用可能であると共に、ウェットティッシュを製作する即時性を保証して、製造されてきたウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0036】
本発明は、普通のティッシュブロックに比べると、圧縮ティッシュブロック1を用いてウェットティッシュを製作することから、装置が小型化する場合でもより多きティッシュブロックを受容することができ、装置にティッシュブロックを時々添加する必要が無くなり、使用がより一層容易になり、しかも、圧縮ティッシュブロック1により製作されるウェットティッシュに、より良い弾性と強度を与えることから、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0037】
材料貯蔵手段は、材料貯蔵筒5であり、材料貯蔵筒5は、装置ケース2に取り外し可能に挿入されており、圧縮ティッシュブロック1を貯蔵するための材料貯蔵チャンバー51が設けられ、材料貯蔵チャンバー51と連通する材料排出口53が材料貯蔵筒5底部に設けられ、材料排出口53には、阻止部が設けられる。阻止部が押し上げられない場合には、阻止部が上方へ圧縮ティッシュブロック1に突き当てる。阻止部が押し上げられた場合には、阻止部が上方へ圧縮ティッシュブロック1に突き当てないように停止し、圧縮ティッシュブロック1が材料排出口53から落下する。装置ケース2内には、材料貯蔵チャンバー51における圧縮ティッシュブロック1が落下するように阻止部を押し上げるための押し上げ手段6が設けられる。圧縮ティッシュブロック1が残されない材料貯蔵筒5を取り出して、圧縮ティッシュブロック1を内部に設置している材料貯蔵筒5を下方にウェットティッシュ製作装置に挿入し、押し上げ手段6により材料排出口53における阻止部を押し上げ、材料貯蔵チャンバー51における圧縮ティッシュブロック1が重力により材料貯蔵チャンバー51を下方へ落下するようにして、圧縮ティッシュブロック1を補填することが済む。本発明では、材料貯蔵手段が材料貯蔵筒5であり、材料貯蔵筒5は、装置ケース2に取り外し可能に挿入されており、挿入すると直ぐに使われる。圧縮ティッシュブロック1を補填する場合には、そもそも圧縮ティッシュブロック1が残されていない材料貯蔵筒5を取出して、内部に圧縮ティッシュブロック1を設置している材料貯蔵筒5をウェットティッシュ製作装置に挿入するということだけで、圧縮ティッシュブロック1を補填することができ、その過程が全体として非常に簡単であり、簡便である。また、手で補填用の圧縮ティッシュブロック1と接触しなくても、圧縮ティッシュブロック1を補填することができ、つまり、補填する圧縮ティッシュブロック1に汚染を与えしてしまうことがなく、製作されるウェットティッシュがより一層綺麗になり、衛生的になる。
【0038】
材料貯蔵筒5は、外側面における底部に、内側へ窪んでおり、圧縮ティッシュブロック1が落下するように案内する制限部52が設けられる。制限部52は、下方へ落下する圧縮ティッシュブロック1を調整して案内することにより、圧縮ティッシュブロック1が平らに順番に落下できるようにすると共に、ウェットティッシュ製作装置に、引き続き、圧縮ティッシュブロック1を転送できるようにするという役割を果たす。
【0039】
阻止部は、阻み部55を付ける材料貯蔵筒蓋54である。材料貯蔵筒蓋54は、筒体の底部に周設される。阻み部55が押し上げられない場合には、阻み部55の天井部が材料排出口53に突出すると共に上方へ圧縮ティッシュブロック1に突き当てる。阻み部55が押し上げられた場合には、阻み部55の天井部が上方へ圧縮ティッシュブロック1に突き当てないように停止する。阻み部55は、弾性材料で製造される。材料貯蔵筒5をウェットティッシュ製作装置に挿入する場合には、ウェットティッシュ製作装置における押し上げ手段6が上方へ材料排出口53に突出する阻み部55を押し上げる。阻み部55を材料排出口53の辺縁に押し上げると、阻み部55が上方へ圧縮ティッシュブロック1に突き当てないように停止し、圧縮ティッシュブロック1が材料排出口53から落下する。
【0040】
材料貯蔵筒5は、円柱体で構成され、美観があると共に、取り付けも簡便である。材料貯蔵筒5は、透明な材料で製造され、圧縮ティッシュブロック1における残りの度合いを簡便に観察することができ、そして、圧縮ティッシュブロック1を即時に補填することができ、圧縮ティッシュブロック1がないため使えなくなるような場合を避けることができ、実用性が強くなる。
【0041】
液体転送手段は、供給ポンプ7、液体吸入管71、及び、液体排出管72を含み、液体吸入管71は、一端が液体貯蔵手段に連通し、他端が供給ポンプ7の入力端に連通し、液体排出管72は、一端が供給ポンプ7の出力端に連通し、他端が浸漬領域82に連通し、供給ポンプ7と制御モジュール3とが電気接続される。液体転送手段は、浸漬領域82に転送される浸漬液体量を制御するための液体排出量調節モジュール73を含み、液体排出量調節モジュール73が制御モジュール3に電気接続される。供給ポンプ7による液体の汲み取り時間を制御することにより、供給ポンプ7による液体汲み取り量を制御することができる。供給ポンプ7により、浸漬領域82に浸漬液体を一定の量だけ転送することができる。そして、圧縮ティッシュブロック1を一定の量だけ浸漬させることができ、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。液体排出量調節モジュール73により、浸漬領域82に送り込まれる浸漬液体量を調節することができ、そして、具体の使用場面によって、湿度が異なるウェットティッシュを製作することができ、使用の範囲がより一層広がり、実用性がより一層強くなる。
【0042】
ティッシュ排出機構は、水平方向に沿って装置ケース2の内部に摺動可能に接続されるティッシュ転送トレイ8、及び、ティッシュ転送トレイ8が摺動するように駆動するための動力機構81を含み、動力機構81がティッシュ転送トレイ8を駆動して接続し、動力機構81が制御モジュール3に電気接続される。浸漬領域82は、ティッシュ転送トレイ8に窪んでいる浸漬溝であり、浸漬溝は、鉛直方向に沿って浸漬防止支持板83が摺動可能に接続され、浸漬防止支持板83は、上方へ材料貯蔵手段における浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1を支え、浸漬溝における側壁の天井部は、浸漬防止支持板83における最底部に位置する浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1の側面底部よりも高い。圧縮ティッシュブロック1を送り出さない場合には、前記浸漬防止支持板83が浸漬溝の底壁に突出しており、圧縮ティッシュブロック1が浸漬溝の底壁と接触せず、圧縮ティッシュブロック1を送り出す場合には、前記浸漬防止支持板83が浸漬溝における底壁に窪み、又は、浸漬溝にける底壁と面一になっており、圧縮ティッシュブロック1が浸漬溝の底壁と接触する。ティッシュ転送トレイ8は、底部にスライドレール84が設けられ、ティッシュ転送トレイ8は、鉛直方向に沿って段階状穴85が設けられ、段階状穴85は、その小さな穴が段階状穴85における大きな穴の天井部に位置しており、段階状穴85における小さな穴が浸漬溝に連通し、段階状穴85における小さな穴には、スライドロッド86が挿入されており、スライドロッド86は、天井部が鉛直方向に沿って上方へ浸漬防止支持板83と接続され、底部が鉛直方向に沿って下方へスライドレール84と接触する。スライドレール84におけるティッシュを転送する方向の一方側に、斜めに下方へ延出され案内部87を形成する。スライドロッド86は、底部に、スライドスリーブ88が周設されており、底部がスライドスリーブ88を介してスライドレール84と接触する。スライドロッド86は、底部がスライドスリーブ88を介して、より一層円滑に、スライドレール84と摺動可能に接触することができ、そして、より一層円滑に、スライドロッド86が段階状穴85を昇降することができる。スライドロッド86には、圧縮ばね89が周設されており、圧縮ばね89は、一端が鉛直方向に沿って上方へ段階状穴85における大きな穴の天井壁にぴったり当接する一方、他端が鉛直方向に沿って下方へスライドスリーブ88の天井部にぴったり当接することになる。ティッシュ転送トレイ8が外側へ摺動するのに伴い、スライドロッド86が次第に外部へ移動する。スライドロッド86がスライドレール84の案内部87まで移動すると、スライドロッド86が次第に下方へ、浸漬防止支持板83が下方へ進行するように連動して、圧縮ティッシュブロック1が浸漬溝の底壁と接触する。ティッシュ転送トレイ8が内側へ摺動して戻るのに伴い、スライドロッド86が次第に内側へ移動し、スライドロッド86がスライドレール84の案内部87より摺動して戻ると、スライドロッド86が次第に上方へ、浸漬防止支持板83が上方へ進行するように連動する。圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体を吸収しきれないため、ウェットティッシュを一回だけ製作することが終わると、浸漬液体が残されてしまうことを浸漬溝に避けることができない。本発明では、ティッシュ排出機構における浸漬溝に、鉛直方向に沿って浸漬防止支持板83が摺動可能に接続され、浸漬防止支持板83が上方へ浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1を支え、浸漬防止支持板83による昇降により、圧縮ティッシュブロック1が浸漬溝における底壁と接触しているかどうかを制御することができ、圧縮ティッシュブロック1が浸漬待ちの際に浸漬液体と接触せず、しかも、浸漬液体を吸収することが無くなり、ウェットティッシュを製作する即時性を保証することができ、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0043】
浸漬防止支持板83は、上方へ複数の圧縮ティッシュブロック1を支え、各圧縮ティッシュブロック1が上から順次に堆積され、装置ケース2には、邪魔板90が設けられ、邪魔板90は、浸漬防止支持板83における前端の上方に位置しており、底部の高さが最底部に位置する圧縮ティッシュブロック1の天井部の高さ以上であり、しかも、底部の高さが下から二番目の底部に位置する圧縮ティッシュブロック1の天井部高さよりも小さい。邪魔板90は、最底部に位置する圧縮ティッシュブロック1のみが通過するのを許可することから、一回に一つに限られる圧縮ティッシュブロック1を送り出すことを保証することができる。
【0044】
スライドレール84における案内部87の位置を変化させることにより、圧縮ティッシュブロック1は、ティッシュ転送トレイ8が全体として装置ケース2の外部まで摺動する前に浸漬溝の底壁と接触するようにすることができ、つまり、圧縮ティッシュブロック1が浸漬してきた後に、装置ケース2の外部へ送り出されるようにすることができる。圧縮ティッシュブロック1は、ティッシュ転送トレイ8全体が一部だけ装置ケース2の外部まで摺動する前に浸漬溝の底壁と接触するようにすることができ、つまり、圧縮ティッシュブロック1が浸漬しながら、装置ケース2の外部へ送り出される。圧縮ティッシュブロック1は、ティッシュ転送トレイ8が全体として装置ケース2の外部まで摺動してから浸漬溝の底壁と接触するようにすることができ、つまり、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の外部まで送り出されてから浸漬する。
【0045】
本発明は、ティッシュを排出するように制御するためのティッシュ排出モジュール9、及び、浸漬領域82における圧縮ティッシュブロック1の有無を検測するための検測モジュール10をさらに含み、ティッシュ排出モジュール9、及び、検測モジュール10は、それぞれ、制御モジュール3に電気接続される。本実施例では、ティッシュ排出モジュール9が容量方式タッチ検出器であり、容量方式タッチ検出器により、ティッシュをタッチして排出することができる。容量方式タッチ検出器は、扉に設置されており、そうすると、使用が簡便となると共に、ハイテク感が富むことから、人々に、優れている体験感がもたらされる。勿論、他の実施例では、ティッシュ排出モジュール9が赤外線検出器、超音波センサー、圧力センサー、マイクロスイッチなどとされてもよい。本実施例では、その検測モジュール10が赤外線検出器であり、赤外線検出器により、非常に速く、かつ、正確に、浸漬領域82における圧縮ティッシュブロック1の有無を検測することができる。赤外線検出器は、ティッシュを排出する前に、圧縮ティッシュブロック1が浸漬領域82に存在していると検出すると、制御モジュール3に、ティッシュ転送トレイ8により送り出しを行う信号を送信する一方、ティッシュを排出したと圧縮ティッシュブロック1が浸漬領域82に存在しておらず、つまり、ウェットティッシュが取り出されたと検出すると、赤外線検出器が制御モジュール3に、ティッシュ転送トレイ8が戻るようにする信号を送信する。勿論、他の実施例では、検測モジュール10が超音波センサーや圧力センサーなどとされてもよい。
【0046】
装置ケース2には、浸漬液体を加熱するための加熱モジュール11、浸漬液体を低温にさせるための低温モジュール12、浸漬液体を消毒するための消毒モジュール13、及び、浸漬液体温度の温度センサー14が設けられ、加熱モジュール11、低温モジュール12、消毒モジュール13、及び、温度センサー14は、それぞれ、制御モジュール3に電気接続される。加熱モジュール11、低温モジュール12、及び、温度センサー14により、製作されるウェットティッシュの温度を調節することができ、個人の実際の使用場面によって、所要温度となるウェットティッシュを製作することができ、実用性がより一層強くなる。本実施例では、消毒モジュールが電気分解の電極とされ、電気分解電極をオン・オフにすることにより、消毒という機能を付ける電気分解液を製作することができ、消毒モジュール13により浸漬液体を消毒することから、製作されるウェットティッシュがより一層安全かつ衛生となる。
【0047】
圧縮ティッシュブロック1は、機能性を有する添加物を吸着する。機能性を有する添加物は、香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ又は複数である。圧縮ティッシュブロック1を圧縮する前に、圧縮ティッシュブロック1に香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ又は複数の機能性を有する添加物を添加してから、圧縮ティッシュブロック1を、圧縮して形成する。機能性を有する添加物は、圧縮ティッシュブロック1を浸漬させ、加熱し又は低温にさせてから役割が図れる。ウェットティッシュの効果が保存の期限の経過に伴い益々減衰している、という従来における機能性を有するウェットティッシュに比べると、機能性を有する添加物を、予め圧縮ティッシュブロック1に添加しておいて、ウェットティッシュを用いる必要が生じると、圧縮ティッシュブロック1を浸漬し、即時に使える効果を達成するができることから、ウェットティッシュにおける機能性を有する添加物にその効果を最大限に発揮させ、ウェットティッシュが最適な使用効果を達成することになる。
【0048】
圧縮ティッシュブロック1には、文字及び/又は図案が印刷される。そして、実際の使用場面によって、ウェットティッシュに文字及び/又は図案を添加することにより、使用の際に、人々に良い心地を与えることができる。圧縮ティッシュブロック1を圧縮する前に、文字及び/又は図案を印刷してもよい。印刷インクは、普通のもの以外に、油に敏感するインク、湿気に敏感するインクとされてもよい。そうすると、加熱、低温又は加湿により表示を行うことができ、予想以外の驚き喜びを与えることができる。
【0049】
ウェットティッシュを即時に製作する方法は、
圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体を製作するステップAと、
予め圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体を分離して貯蔵するステップBと、
ウェットティッシュを製作する信号を受信すると、即時に、圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込むと共に浸漬液体を浸漬領域82に送り込むステップCと、
圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体と接触して吸収するようにして、ウェットティッシュを形成するステップDとを含む。
【0050】
圧縮ティッシュブロック1を材料貯蔵手段に貯蔵し、浸漬液体を液体貯蔵手段に貯蔵し、圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体とを分離して貯蔵する。ただし、供給ポンプ7による液体汲み取り量を制御することにより、浸漬領域82に送り込まれる各浸漬液体量が一定の量となるようにして、圧縮ティッシュブロックを定量で浸漬し、製作されるウェットティッシュの使用効果を保証することができる。
【0051】
定量の大きさが調節され得る。液体排出量調節モジュール73により、浸漬領域82に送り込まれる浸漬液体量を調節することができ、具体的な使用場面に応じて、湿度が異なるウェットティッシュを製作することができ、使用範囲がより一層広がり、実用性がより一層強くなる。
【0052】
前記ステップCでは、浸漬液体を加熱し又は低温にさせる。加熱モジュール11と低温モジュール12によれば、製作されるウェットティッシュの温度を調節することができ、そして、個人の実際使用によって所要温度のウェットティッシュを製作することができ、実用性がより一層強くなる。加熱モジュール11と低温モジュール12とを取り付ける位置を変化させることにより、浸漬液体を浸漬領域82に送り込む前に浸漬液体を加熱・低温にさせてもよいし、浸漬液体を浸漬領域82に送り込んだ後に浸漬液体を加熱・低温にさせてもよいし、ひいては、浸漬液体を浸漬領域82に送り込むと同時に浸漬液体を加熱・低温にさせてもよい。
【0053】
前記ステップCでは、浸漬液体を消毒する。消毒モジュール13によって浸漬液体を消毒することにより、製作されるウェットティッシュをより一層安全で衛生的にすることができる。消毒モジュール13を取り付ける位置を変化させることにより、浸漬液体を浸漬領域82送り込む前に浸漬液体を消毒してもよいし、浸漬液体を浸漬領域82に送り込んだ後に浸漬液体を消毒してもよいし、ひいては、浸漬液体を浸漬領域82送り込むと同時に浸漬液体を消毒してもよい。
【0054】
前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック1を製作すると、圧縮ティッシュブロック1に機能性添加物を添加する。前記機能性添加物は、香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ又は複数である。圧縮ティッシュブロック1を圧縮する前に、圧縮ティッシュブロック1に香味剤、美白剤、殺菌消毒剤、及び、蚊よけ剤のうちの一つ又は複数の機能性を有する添加物を添加してから、圧縮ティッシュブロック1を圧縮して形成する。機能性を有する添加物は、圧縮ティッシュブロック1を浸漬させ、加熱し又は低温にさせてから役割が図れる。ウェットティッシュの効果が保存の期限の経過に伴い益々減衰している、という従来における機能性を有するウェットティッシュに比べると、機能性を有する添加物を、予め圧縮ティッシュブロック1に添加しておいて、ウェットティッシュを用いる必要が生じると、圧縮ティッシュブロック1を浸漬し、即時に使える効果を達成するができることから、ウェットティッシュにおける機能性を有する添加物にその効果を最大限に発揮させ、ウェットティッシュが最適な使用効果を達成することになる。
【0055】
前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック1を製作すると、圧縮ティッシュブロック1に文字及び/又は図案を印刷することにより、実際の使用場面によって、ウェットティッシュに文字及び/又は図案を追加して、使用の際に、人々に良い心地を与えることができる。圧縮ティッシュブロック1を圧縮する前に文字及び/又は図案を印刷してもよい。印刷インクは、普通のもの以外に、油に敏感するインク、湿気に敏感するインクとされてもよい。そうすると、加熱、低温又は加湿により表示を行うことができ、予想以外の驚き喜びを与えることができる。
【0056】
圧縮ティッシュブロックは、湿気を吸収すると膨張が生じることがあるため、浸漬待ちの際に、浸漬液体と直接に接触しない場合でも、周囲における水気を吸収することにより少し膨張してしまうことが避けられ難い。そして、圧縮ティッシュブロックは、周縁において、湿気を吸収することにより、膨張が発生し易い。圧縮ティッシュブロックは、周縁において、湿気を吸収することにより、膨張が発生すると、材料排出口に挟まる恐れが高まり、そして、圧縮ティッシュブロックが落下することが円滑にならず、ひいては、引き続きのウェットティッシュを製作することが悪く影響されてしまう。前記ステップAでは、圧縮ティッシュブロック1を製作する時に、圧縮ティッシュブロックにおける周縁に、より大きい圧縮量を掛ける。例えば、圧縮ティッシュブロック1を形成する時に、圧縮ティッシュブロック1の周縁に圧力を掛けることは、圧縮ティッシュブロック1の周縁に、圧縮ティッシュブロック1のほうよりも、緻密性がより一層高くなり、圧縮ティッシュブロック1における周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができるための抑制部15を非常に形成し易い。抑制部15は、圧縮ティッシュブロック1における周縁が湿気を吸収することにより膨張する速度を低下させることができ、圧縮ティッシュブロック1における周縁が浸漬待ちの際に、湿気を吸収することにより膨張することが発生し難しくなり、圧縮ティッシュブロックが円滑に落下するように保証することができ、ウェットティッシュを円滑に製作するように保証することができる。
【0057】
圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体を吸収することは、一定の時間が必要であることから、浸漬液体を浸漬領域82に送り込む速度が速すぎると、浸漬液体に対する圧縮ティッシュブロック1の吸収が間に合わず、浸漬液体が多く累積して浸漬領域82から溢れることになる。従って、前記ステップCでは、浸漬液体を浸漬領域82に送り込む速度は、浸漬液体に対する圧縮ティッシュブロック1の吸収の速度以下であるように制御することから、圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体を十分に吸収することができ、浸漬液体が多く累積して浸漬領域82から溢れることを防ぐことができる。浸漬液体を浸漬領域82に送り込む速度が浸漬液体に対する圧縮ティッシュブロック1の吸収の速度以下であるように制御することは、以下の二つの方式により実現可能である。第一に、供給ポンプ7により、継続的に、浸漬液体を汲み出す。このとき、供給ポンプ7が継続的に浸漬液体を汲み出す速度が、圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体と接触して吸収する速度以下であるようにする。第二に、供給ポンプ7により浸漬領域82に送り込まれる浸漬液体を、複数の回に分けて間欠的に送り込む。
【0058】
前記ステップCでは、圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込むと共に浸漬液体を浸漬領域82に送り込む前後の順番は、圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込んでから浸漬液体を浸漬領域82に送り込むもの、浸漬液体を浸漬領域82に送り込んでから圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込むもの、及び、圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体を同時に浸漬領域82に送り込むものの一つである。
【0059】
本発明は、圧縮ティッシュブロック1への浸漬が済んでから、浸漬してきた圧縮ティッシュブロック1を送り出してもよいし、圧縮ティッシュブロック1について浸漬と送り出しを同時にしてもよいし、ひいては、圧縮ティッシュブロック1を送り出してから圧縮ティッシュブロック1を浸漬してもよい。
【0060】
図8に示すように、圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82及び装置ケース2は、それらの位置関係が、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の外部に位置しており、浸漬領域82が装置ケース2の外部に位置するということにある。
【0061】
図9に示すように、圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82及び装置ケース2は、それらの位置関係が、圧縮ティッシュブロック1位于装置ケース2内、浸漬領域82位于装置ケース2内、ティッシュ転送機構将圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82送出至装置ケース2外ということにあってもよい。
図10に示すように、圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82及び装置ケース2は、それらの位置関係が、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の内部に位置しており、浸漬領域82が装置ケース2の外部に位置しており、ティッシュ転送機構により圧縮ティッシュブロック1を装置ケース2の外部にある浸漬領域82に送り出すということにあってもよい。
図11に示すように、圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82及び装置ケース2は、それらの位置関係が、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の内部に位置しており、浸漬領域82が装置ケース2の天井部に位置しており、ティッシュ転送機構により圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り出すということにあってもよい。
図12に示すように、圧縮ティッシュブロック1、浸漬領域82及び装置ケース2は、それらの位置関係が、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の外部に位置しており、浸漬領域82が装置ケース2の天井部に位置するということにあってもよい。
【0062】
実施例2
図13に示すように、本実施例は、実施例1との相違が以下の通りである。
本実施では、ウェットティッシュを即時に製作する装置に、ティッシュ排出機構が無く、材料貯蔵手段が装置ケース2に設置されておらず、材料貯蔵手段が、圧縮ティッシュブロック1を貯蔵することができるための如何なる物品とされてもよく、例えば、用于圧縮ティッシュブロック1を貯蔵するための包装袋や包装箱等とされてもよく、圧縮ティッシュブロック1が装置ケース2の外部に設置され、浸漬領域82が装置ケース2の外部に位置する。そして、浸漬待ち圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82の内部に設置し、液体転送手段により、液体貯蔵手段における浸漬液体を浸漬領域82に転送し、圧縮ティッシュブロック1が浸漬してくると、直接に、浸漬してきた圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82から取り出すことから、ティッシュ排出機構による送出が必要とならない。他の部分は、実施例1と同じであるため、ここで、重複して説明しない。
【0063】
稼働原理
圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体とを分離して装置に貯蔵する。ティッシュ排出モジュール9における誘導領域をタッチして、動力機構81により、ティッシュ転送トレイ8を外部へ摺動させるように駆動する。ティッシュ転送トレイ8が外部へ摺動するのに伴い、浸漬溝における側壁が、最底部に位置する圧縮ティッシュブロック1の側面を外部へ押し出し、スライドロッド86が次第に外部へ移動し、スライドロッド86がスライドレール84の案内部87まで移動すると、スライドロッド86が次第に下方へ、浸漬防止支持板83が下向きに進行するように連動して、最底部に位置する圧縮ティッシュブロック1が浸漬溝の底壁と接触するようにする。供給ポンプ7は、液体貯蔵手段の浸漬液体を浸漬溝に転送し、圧縮ティッシュブロック1が浸漬液体と接触して吸収しながら、ウェットティッシュを形成する。浸漬してきたウェットティッシュを取り外すと、動力機構81により、ティッシュ転送トレイ8が内側へ摺動して戻るように駆動し、ティッシュ転送トレイ8が内側へ摺動して戻るのに伴い、スライドロッド86が次第に内側へ移動し、スライドロッド86がスライドレール84の案内部87より戻るように摺動すると、スライドロッド86が次第に上向きへ、浸漬防止支持板83が上向きに進行するように連動して、そもそも浸漬防止支持板83に位置する下から二番目の底部に位置する圧縮ティッシュブロック1が、浸漬防止支持板83における最底部に下落すると、ウェットティッシュを即時で製作する過程全体が終わる。本発明では、圧縮ティッシュブロック1と浸漬液体とを分離し貯蔵することから、ウェットティッシュを製作することが必要となると、圧縮ティッシュブロック1を浸漬領域82に送り込むと共に液体転送手段により浸漬液体を浸漬領域82に送り込む。圧縮ティッシュブロック1は、浸漬液体と接触して吸収する。圧縮ティッシュブロック1は、浸漬待ちの際に浸漬液体と分離して貯蔵される。そして、圧縮ティッシュブロック1が浸漬待ちの際に、揮発する浸漬液体と接触して吸収することを避けることができる。本発明は、その構成が簡素化され、適正であり、日常使用に適用可能であると共に、ウェットティッシュを製作する即時性を保証して、製造されてきたウェットティッシュの使用効果を保証する。
【0064】
勿論、以上の記載が本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲に含まれる上記の構造、特徴及び原理に基づいてなされる均等置換や修飾は、いずれも、本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
1 圧縮ティッシュブロック
2 装置ケース
3 制御モジュール
4 液体貯蔵タンク
5 材料貯蔵筒
51 材料貯蔵チャンバー
52 制限部
53 材料排出口
54 材料貯蔵筒蓋
55 阻み部
6 押し上げ手段
7 供給ポンプ
71 液体吸入管
72 液体排出管
73 液体排出量調節モジュール
8 ティッシュ転送トレイ
81 動力機構
82 浸漬領域
83 浸漬防止支持板
84 スライドレール
85 段階状穴
86 スライドロッド
87 案内部
88 スライドスリーブ
89 圧縮ばね
90 邪魔板
9 ティッシュ排出モジュール
10 検測モジュール
11 加熱モジュール
12 低温モジュール
13 消毒モジュール
14 温度センサー
15 抑制部