(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】光モジュール及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
G02B 6/30 20060101AFI20221227BHJP
G02B 6/42 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
G02B6/30
G02B6/42
(21)【出願番号】P 2018245536
(22)【出願日】2018-12-27
【審査請求日】2021-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】309015134
【氏名又は名称】富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】柴田 康平
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 達也
【審査官】奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-249349(JP,A)
【文献】特開2006-068816(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103487902(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/12- 6/14
G02B 6/26- 6/27
G02B 6/30- 6/34
G02B 6/42- 6/43
G02F 1/00- 1/125
G02F 1/21- 7/00
H01S 5/00- 5/50
JSTPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面に
第1領域及び
第2領域を有する光半導体チップと、
前記第1の面に光結合された光ファイバと、
前記第1の面に接合される第2の面を有し、前記光ファイバを支持する支持部材と、
を有し、
前記第1領域は、複数の凹部を帯状に含み、
前記第2領域の表面粗さは、前記第1領域の表面粗さよりも小さく、
前記光半導体チップは、前記
第2領域に光信号の入出力部を有し、
前記第2の面は、前記
第2領域内で前記第1の面に接合されていることを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
前記第1の面に垂直な方向から見たときに、前記
第1領域は、前記第2の面の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記
第2領域は、前記第2の面が接合された領域と前記
第1領域との間に緩衝領域を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記
第2領域は、前記光半導体チップの厚さ方向の一端に沿って設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光モジュール。
【請求項5】
第1の面に
第1領域及び
第2領域を有する光半導体チップを準備する工程と、
第2の面を有する支持部材に支持された光ファイバを準備する工程と、
前記第2の面を前記
第2領域内で前記第1の面に接合し、前記第1の面に前記光ファイバを光結合する工程と、
を有
し、
前記第1領域は、複数の凹部を帯状に含み、
前記第2領域の表面粗さは、前記第1領域の表面粗さよりも小さいことを特徴とする光モジュールの製造方法。
【請求項6】
前記光半導体チップを準備する工程は、
ウェハに、前記
第2領域を形成する領域内でのレーザ光の集光を避けながら、前記
第1領域を形成する領域内の複数箇所にレーザ光を集光させる工程と、
前記複数箇所を破壊の起点として、前記ウェハを劈開することで、前記
第1領域及び前記
第2領域を前記第1の面に形成する工程と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の光モジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光モジュール及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェハから複数の半導体チップを切り出す方法として、切断しようとする箇所にレーザ光を照射する方法が知られている。この方法によれば、ダイシングを行う方法よりも時間を短縮することができる。
【0003】
しかしながら、レーザ光を用いる方法で得られる半導体チップの切断面はダイシングを行う方法で得られる半導体チップの切断面よりも荒れたものとなる。このため、この方法で半導体ウェハから光半導体チップを切り出し、切断面に光ファイバをバットジョイントする場合、荒れの分だけ、光ファイバを光半導体チップの入出力部から離すこととなり、光信号が減衰しやすい。すなわち、光結合における損失が大きくなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第3408805号公報
【文献】特許第4197693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、バットジョイントにおける光結合の損失を低減することができる光モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態によれば、第1の面に第1領域及び第2領域を有する光半導体チップと、前記第1の面に光結合された光ファイバと、前記第1の面に接合される第2の面を有し、前記光ファイバを支持する支持部材と、を有し、前記第1領域は、複数の凹部を帯状に含み、前記第2領域の表面粗さは、前記第1領域の表面粗さよりも小さく、前記光半導体チップは、前記第2領域に光信号の入出力部を有し、前記第2の面は、前記第2領域内で前記第1の面に接合されている光モジュールが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、バットジョイントにおける光結合の損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る光モジュールの構成を示す斜視図である。
【
図2】実施形態に係る光モジュールの構成を示す分解斜視図である。
【
図3】モード直径が4μmの場合のトレランスの例を示す図である。
【
図8A】実施形態に係る光モジュールの製造方法を示す平面図(その1)である。
【
図8B】実施形態に係る光モジュールの製造方法を示す平面図(その2)である。
【
図8C】実施形態に係る光モジュールの製造方法を示す平面図(その3)である。
【
図9】ステルスダイシングの前の半導体ウェハを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
【0010】
(光モジュールの構成)
まず、実施形態に係る光モジュールの構成について説明する。
図1は、実施形態に係る光モジュールの構成を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る光モジュールの構成を示す分解斜視図である。
【0011】
図1及び
図2に示すように、実施形態に係る光モジュール1は、光半導体チップ101と、光ファイバ210と、支持部材201と、を有する。光ファイバ210の数は特に限定されず、1本でもよく、複数本でもよい。
【0012】
光半導体チップ101は、例えば、シリコン基板110に形成された光導波路111及び光素子112等を有する。光素子112には、例えばフォトダイオード、偏光ビームスプリッタ、変調器、ミキサ等が含まれる。シリコン基板110は、例えば、矩形状の平面形状を有しており、その一つの側面102に、光導波路111の入出力部が設けられている。側面102は第1の面の一例である。
【0013】
光半導体チップ101は、ステルスダイシング技術により半導体ウェハから切り出されている。そして、側面102は、レーザ光照射領域102Aと劈開領域102Bとを有する。レーザ光照射領域102Aには、ステルスダイシング技術におけるレーザ光の複数の集光点が設けられている。各集光点には、レーザ光が集光することで形成された破壊起点となる微細な凹部が形成されている。レーザ光がシリコン基板110の表面から特定の深さに集光するようにして走査されている場合、微細な凹部は、レーザ光照射領域102Aにおいて、当該特定の深さの近傍に帯状に存在する。また、レーザ光の走査が、深さを異ならせて複数回行われている場合、微細な凹部は、レーザ光照射領域102Aにおいて、当該特定の深さの各々の近傍に帯状に存在する。すなわち、レーザ光照射領域102Aには、複数の帯をなすように、微細な凹部が存在する。レーザ光の照射エネルギ等の照射条件にもよるが、側面102のレーザ光照射領域102Aにおける表面粗さRpは、例えば3.5μm~5μmである。
【0014】
劈開領域102Bには、ステルスダイシング技術におけるレーザ光の集光点が存在せず、劈開割れにより形成された面となっている。このため、レーザ光照射領域102Aに存在する、レーザ光の集光により形成された微細な凹部は存在しない。側面102の劈開領域102Bにおける表面粗さRpは、例えば0.7μm~2μmである。そして、劈開領域102Bに、光半導体チップ101の光信号の入出力部が設けられている。例えば、光導波路111の入出力部が劈開領域102Bに設けられている。劈開領域102Bは、例えば、光半導体チップ101の厚さ方向の一端に沿って設けられている。
【0015】
光半導体チップ101の他の3側面、例えば側面102に繋がる側面103は、その全体がレーザ光照射領域となっている。すなわち、側面103の全体にわたってステルスダイシング技術におけるレーザ光の複数の集光点が設けられている。例えば、側面103の全体に、複数の帯をなすように、微細な凹部が存在し、側面103の表面粗さRpは、例えば3.5μm~5μmである。他の2側面も同様である。
【0016】
光ファイバ210は支持部材201により支持されている。
図1及び
図2に示すように、支持部材201は側面102に接合される面202を有する。光ファイバ210の端面は面202に露出している。そして、面202は、劈開領域102B内で側面102に接合され、光ファイバ210が光半導体チップ101の入出力部に光結合している。すなわち、光ファイバ210は光半導体チップ101にバットジョイントされている。面202は第2の面の一例である。
【0017】
例えば、支持部材201は紫外線硬化型の接着剤により光半導体チップ101に接着されている。接着剤の屈折率は、光ファイバ210の屈折率と同程度であることが好ましい。支持部材201の材料は限定されないが、紫外線を透過させる材料であることが好ましい。効率よく接着剤を硬化させるためである。
【0018】
実施形態に係る光モジュール1においては、支持部材201の面202が劈開領域102B内で側面102に接合され、光ファイバ210が光半導体チップ101の入出力部に光結合している。光半導体チップ101は、例えばステルスダイシング技術により半導体ウェハから切り出されているが、劈開領域102Bには、レーザ光の複数の集光点がなく、劈開領域102Bの表面粗さはレーザ光照射領域102Aの表面粗さよりも著しく小さい。このため、光ファイバ210の端面を光半導体チップ101の光信号の入出力部に近接させることができ、バットジョイントにおける光結合の損失を低減することができる。
【0019】
例えば、シリコンフォトニクスにおいて、モード変換器で得られるモード直径は、製造のしやすさの観点から、3μm以上とすることが好ましい。
図3に、モード直径が4μmの場合のトレランスの例を示す。
図3の横軸は、光ファイバ210と光半導体チップ101の入出力部との間のギャップを示し、縦軸は過剰損(過剰ロス)を示す。
図3に示すように、モード直径が4μmの場合、ギャップが4.5μm以下であれば、過剰損(過剰ロス)を0.5dB以内と、影響の生じにくいレベルまで低減することができる。レーザ光照射領域102Aの表面粗さRpは、例えば3.5μm~5μmであるため、レーザ光照射領域102A内で光ファイバ210が側面102に接合される場合には、ギャップが4.5μmを超え得る。一方、劈開領域102Bの表面粗さRpは、例えば0.7μm~2μmであるため、本実施形態のように、劈開領域102B内で光ファイバ210が側面102に接合される場合には、ギャップを確実に4.5μm以下に抑えることができる。
【0020】
このように、本実施形態によれば、光ファイバ210の端面を光半導体チップ101の光信号の入出力部に十分に近接させることができ、バットジョイントにおける光結合の損失を低減することができる。
【0021】
なお、
図4に示すように、劈開領域102Bのレーザ光照射領域102Aとの境界近傍には、ステルスダイシング技術における劈開処理の際に、破壊起点から生じた歪が存在する歪領域102Cが形成され得る。歪領域102C内には結晶の乱れが存在し得るため、光信号に損失が生じ得る。このため、光半導体チップ101の光信号の入出力部は、歪領域102Cよりも内側に設けられていることが好ましく、支持部材201の面202は、歪領域102Cよりも内側で側面102に接合されていることが好ましい。この場合、側面102に垂直な方向から見たときに、レーザ光照射領域102Aは、歪領域102Cを間に挟んで面202の外側に位置することとなる。歪領域102Cは緩衝領域の一例である。
【0022】
なお、光半導体チップ101の材料は限定されない。例えば、シリコン基板110に代えて、リン化インジウム(InP)基板等が用いられてもよい。また、光半導体チップ101の形状は限定されない。光半導体チップ101が、例えば、六角形の平面形状を有していてもよい。また、劈開領域102Bが設けられる側面102のミラー指数は限定されないが、劈開が生じやすい面であることが好ましい。例えば、光半導体チップ101の材料にシリコンが用いられる場合、側面102のミラー指数は(110)であることが好ましく、光半導体チップ101の材料にリン化インジウムが用いられる場合、側面102のミラー指数は(110)であることが好ましい。光半導体チップ101の側面102は、屈折率が光ファイバ210の屈折率と同程度の材料で覆われていてもよい。
【0023】
また、ステルスダイシング技術の特性上、劈開領域102Bは光半導体チップ101の厚さ方向の一端に沿って設けられていることができる。劈開領域102Bのサイズは限定されないが、劈開領域102Bが大きいほど、半導体ウェハからの個片化が困難となる。本発明者らはシリコン基板110において劈開領域102Bの厚さ方向に垂直な方向でのサイズが2.0mm以下であれば、表面粗さが十分に小さい劈開領域102Bが得られることを確認している。また、光半導体チップ101の厚さ方向においては、劈開領域102Bが厚さ方向の全体にわたって形成されているのではなく、一部にレーザ光照射領域102Aが形成されていることが好ましい。ステルスダイシング技術において個片化を容易に行うことができるためである。
【0024】
支持部材201の形状は限定されない。支持部材201に代えて、例えば、
図5に示すように、互いに平坦な面で接触するブロック301Aとブロック301Bとを有し、一方のブロック301Aの他方のブロック301Bとの接触面にV字型の溝302が形成された支持部材301が用いられてもよい。この場合、光ファイバ210はV字型の溝302に収められる。また、支持部材201に代えて、例えば、
図6に示すように、円筒型開口部402が形成された円柱状の支持部材401が用いられてもよい。この場合、光ファイバ210は円筒型開口部402内に収められる。
【0025】
ここで、本発明者らが行った強度に関する試験について説明する。この試験では、
図6に示す円柱状の支持部材401を模擬し、直径が1mmのガラス製の支持部材を作製し、紫外線硬化型の接着剤を用いて、この端面を劈開領域102Bに接着し、支持部材にせん断応力を印加してせん断強度を測定した。この結果を
図7に示す。一般的に、500gfのせん断強度が要求されるところ、
図7に示すように、直径が1mmのガラス製の支持部材によって十分なせん断強度を得ることができた。
【0026】
以上のことから、10%程度のばらつきを考慮すると、光半導体チップ101の厚さ方向に垂直な方向における支持部材のサイズ(幅)は、0.8mm~2mmとすることが好ましい。
【0027】
(光モジュールの製造方法)
次に、実施形態に係る光モジュールの製造方法について説明する。
図8A~
図8Cは、実施形態に係る光モジュールの製造方法を示す平面図である。
図9は、ステルスダイシングの前の半導体ウェハを示す斜視図である。
【0028】
まず、
図8A及び
図9に示すように、光半導体チップ101となる複数のチップ領域11がアレイ状に形成された半導体ウェハ22を、柔軟性を有するダイシングシート21及び23により挟む。なお、
図8A~
図8Cでは、ダイシングシート23を省略してある。半導体ウェハ22は、主面内で縦横に延び、チップ領域11を区画するダイシング領域12を有する。
【0029】
次いで、
図8Bに示すように、ステルスダイシング技術により、半導体ウェハ22の内部にレーザ光を集光させながら、集光点をダイシング領域12の内側で走査することにより、半導体ウェハ22の内部に改質領域13を形成する。改質領域13は半導体ウェハ22の複数の深さに形成する。但し、劈開領域102Bを形成する予定の領域14内では、劈開領域102Bを形成する深さにはレーザ光を集光させず、改質領域13の形成を避ける。
【0030】
その後、ダイシングシート21及び23を、それらの内側の半導体ウェハ22と共に引き延ばす。この結果、レーザ光の集光点を起点として破壊が進行し、
図8Cに示すように、ダイシング領域12を境にして各チップ領域11が個片化され、複数の光半導体チップ101が形成される。光半導体チップ101においては、改質領域13に対応する部分にレーザ光照射領域102Aが形成され、領域14に対応する部分に劈開領域102Bが形成される。
【0031】
また、光半導体チップ101の形成とは別途、支持部材201に支持された光ファイバ210を準備する。
【0032】
そして、支持部材201の面202を劈開領域102B内で側面102に接合し、側面102に光ファイバ210を光結合する。このとき、支持部材201の面202は、劈開領域102B内の歪領域102Cよりも内側で側面102に接合することが好ましい。すなわち、側面102に垂直な方向から見たときに、レーザ光照射領域102Aが、歪領域102Cを間に挟んで面202の外側に位置するように位置合わせすることが好ましい。
【0033】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0034】
(付記1)
第1の面にレーザ光照射領域及び劈開領域を有する光半導体チップと、
前記第1の面に光結合された光ファイバと、
前記第1の面に接合される第2の面を有し、前記光ファイバを支持する支持部材と、
を有し、
前記光半導体チップは、前記劈開領域に光信号の入出力部を有し、
前記第2の面は、前記劈開領域内で前記第1の面に接合されていることを特徴とする光モジュール。
(付記2)
前記第1の面に垂直な方向から見たときに、前記レーザ光照射領域は、前記第2の面の外側に位置することを特徴とする付記1に記載の光モジュール。
(付記3)
前記劈開領域は、前記第2の面が接合された領域と前記レーザ光照射領域との間に緩衝領域を有することを特徴とする付記1又は2に記載の光モジュール。
(付記4)
前記劈開領域は、前記光半導体チップの厚さ方向の一端に沿って設けられていることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の光モジュール。
(付記5)
前記支持部材は、紫外線硬化型の接着剤により前記光半導体チップに接着され、
前記支持部材は、紫外線を透過させることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の光モジュール。
(付記6)
第1の面にレーザ光照射領域及び劈開領域を有する光半導体チップを準備する工程と、
第2の面を有する支持部材に支持された光ファイバを準備する工程と、
前記第2の面を前記劈開領域内で前記第1の面に接合し、前記第1の面に前記光ファイバを光結合する工程と、
を有することを特徴とする光モジュールの製造方法。
(付記7)
前記光半導体チップを準備する工程は、
ウェハに、前記劈開領域を形成する領域内でのレーザ光の集光を避けながら、前記レーザ光照射領域を形成する領域内の複数箇所にレーザ光を集光させる工程と、
前記複数箇所を破壊の起点として、前記ウェハを劈開することで、前記レーザ光照射領域及び前記劈開領域を前記第1の面に形成する工程と、
を有することを特徴とする付記6に記載の光モジュールの製造方法。
(付記8)
前記第1の面に垂直な方向から見たときに、前記レーザ光照射領域を、前記第2の面の外側に位置させることを特徴とする付記6又は7に記載の光モジュールの製造方法。
【符号の説明】
【0035】
1:光モジュール
101:光半導体チップ
102、103:側面
102A:レーザ光照射領域
102B:劈開領域
111:光導波路
112:光素子
201、301、401:支持部材
202:面
210:光ファイバ