(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】校正ゲージ及び校正方法
(51)【国際特許分類】
G01B 11/24 20060101AFI20221227BHJP
【FI】
G01B11/24 A
(21)【出願番号】P 2018153651
(22)【出願日】2018-08-17
【審査請求日】2021-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】506209422
【氏名又は名称】地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
(74)【代理人】
【識別番号】110002675
【氏名又は名称】弁理士法人ドライト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樋口 英一
(72)【発明者】
【氏名】中西 正一
(72)【発明者】
【氏名】村上 祐一
(72)【発明者】
【氏名】三浦 由佳
【審査官】信田 昌男
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-101410(JP,A)
【文献】特開2007-121124(JP,A)
【文献】特開2017-207300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00-11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触式三次元測定機の校正ゲージであって、
板状のベースと、
前記ベースに設けられた第1測定対象部と、前記第1測定対象部に対し一列に前記ベース上に配置された1又は2以上の第2測定対象部と
を備え、
前記第1測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第1軸部と、前記第1軸部の先端に設けられた第1球体とを有し、
前記第2測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第2軸部と、前記第2軸部の先端に設けられた第2球体とを有し、
前記ベースの表面から前記第2球体の中心までの高さは、前記ベースの表面から前記第1球体の中心までの高さより低
く、
前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部は、回転可能に前記ベースに支持されている、校正ゲージ。
【請求項2】
前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部は、互いに連動して回転可能である請求項
1に記載の校正ゲージ。
【請求項3】
前記第2測定対象部は、前記第1測定対象部の両側に一対配置されており、前記ベースの表面から前記一対の第2球体の中心までの高さは、実質的に同じ高さである請求項1
又は2に記載の校正ゲージ。
【請求項4】
前記ベースは、回転テーブル上に配置されている請求項1~
3のいずれか1項に記載の校正ゲージ。
【請求項5】
非接触式三次元測定機の校正ゲージであって、
板状のベースと、
前記ベースに設けられた第1測定対象部と、前記第1測定対象部に対し一列に前記ベース上に配置された1又は2以上の第2測定対象部と
を備え、
前記第1測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第1軸部と、前記第1軸部の先端に設けられた第1球体とを有し、
前記第2測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第2軸部と、前記第2軸部の先端に設けられた第2球体とを有し、
前記ベースの表面から前記第2球体の中心までの高さは、前記ベースの表面から前記第1球体の中心までの高さより低い、校正ゲージ
を用いて非接触式三次元測定機の校正を行う校正方法であって、
前記ベースを回転させ、所定の角度ごとに前記第1球体及び前記第2球体の、直径と、真円度と、中心間距離と、を測定するステップと、
測定した前記直径、前記真円度及び前記中心間距離を校正値と比較するステップと
を備える、校正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、校正ゲージ及び校正方法に関し、特に非接触式三次元測定機に好適に用いられるものである。
【背景技術】
【0002】
三次元測定機は、機械部品等の三次元形状、寸法や幾何偏差などを測定するために広い分野で利用され、ものづくりにおいて品質評価を行う際に重要な役割を担う測定機である。三次元測定機の検査は、JISB 7440-2に準拠した方法で実施されている。この方法はブロックゲージ等を多数並べて測定するため、各ゲージの厳密な位置決め等が必要であるなど高度な技術が必要であり、また検査に数日を費やすという問題があった。さらに、このような検査は、たとえば年に1回程度専門の業者によって行われることが多く、気づかないうちに測定誤差が発生していることがあった。そのため、三次元測定機の性能をユーザ自身が常に適性に維持管理できるように中間検査や使用前点検の意味合いで、短時間に簡便な操作で三次元測定機の寸法等の検査を行えることが望まれていた。
【0003】
特許文献1には、基台と、前記基台上に設けられる半球状の本体と、それぞれ一方の端部に保持具を介して球体が取り付けられ、もう一方の端部が前記本体に固定される複数本のシャフトからなり、該複数本のシャフトのうち、1本のシャフトは前記本体の極から鉛直方向に延びるように取り付けられ、残りのシャフトは平面視したときに隣のシャフトと一定の角度をなすように且つ斜め上方向に延びるように取り付けられている三次元測定機簡易検査用ゲージが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の検査用ゲージは、ある球体が他の球体の陰に隠れてしまう場合があるため、測定光を測定対象物に照射して測定対象物からの反射光を検出器で受光して測定する、非接触式三次元測定機に適用することが難しいという問題があった。
【0006】
本発明は、非接触式三次元測定機に用いることができる校正ゲージ及び校正方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る校正ゲージは、板状のベースと、前記ベースに設けられた第1測定対象部と、前記第1測定対象部に対し一列に前記ベース上に配置された1又は2以上の第2測定対象部とを備え、前記第1測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第1軸部と、前記第1軸部の先端に設けられた第1球体とを有し、前記第2測定対象部は、前記ベース表面に垂直に支持された第2軸部と、前記第2軸部の先端に設けられた第2球体とを有し、前記ベースの表面から前記第2球体の中心までの高さは、前記ベースの表面から前記第1球体の中心までの高さより低く、前記第1測定対象部及び前記第2測定対象部は、回転可能に前記ベースに支持されている。
【0008】
本発明に係る校正方法は、上記校正ゲージを用いた非接触式三次元測定機の校正方法であって、前記ベースを回転させ、所定の角度ごとに前記第1球体及び前記第2球体の、直径と、真円度と、中心間距離と、を測定するステップと、測定した前記直径、前記真円度及び前記中心間距離を校正値と比較するステップとを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、校正ゲージは、第2球体の高さが、第1球体の高さより低いことによって、ベース表面に対し平行な方向からみて第1球体が第2球体に隠れない。したがってベース表面に対し平行な方向から照射された測定光によって第1球体及び第2球体を測定することができるので、非接触式三次元測定機に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る校正ゲージを示す斜視図である。
【
図2】本実施形態に係る校正ゲージの正面図である。
【
図3】本実施形態に係る校正ゲージの使用状態を示す模式図であり、
図3Aは使用状態(1)、
図3Bは使用状態(2)である。
【
図4】本実施形態に係る校正ゲージを用いて測定した結果(1)を示すグラフである。
【
図5】本実施形態に係る校正ゲージを用いて測定した結果(2)を示すグラフである。
【
図6】本実施形態に係る校正ゲージを用いて測定した結果(3)を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0012】
(全体構成)
図1に示す非接触式三次元測定機の校正ゲージ10は、ベース12と、複数の測定対象部と備える。ベース12は、矩形の板状部材である。ベースは、アルミニウムを主成分とする金属、又はセラミックスなどで形成される。複数の測定対象部は、ベース12の長手方向に一列に配置されている。本図の場合、測定対象部は、ベース12の中央に配置された第1測定対象部13と、前記第1測定対象部13を挟んで両側に配置された一対の第2測定対象部15とを有し、合計3個である。
【0013】
第1測定対象部13は、第1軸部14と、第1軸部14に設けられた第1球体20とを有する。一対の第2測定対象部15は、第2軸部16,18と、第2軸部16,18に設けられた第2球体22,24とを有する。一対の第2測定対象部15の間の距離は、測定対象である非接触式三次元測定機のステージに対し2/3程度とすることができる。一対の第2測定対象部15と、第1測定部13の間の距離は、等間隔であるのが好ましい。第1軸部14と第2軸部16,18を区別しない場合、総称して「軸部」と呼ぶ。同様に、第1球体20と第2球体22,24を区別しない場合、総称して「球体」と呼ぶ。
【0014】
軸部は、ベース12表面に垂直に設けられている。軸部の基端は、ベース12に支持されている。本実施形態の場合、軸部は、回転可能にベース12に支持されるのが好ましい。「垂直」とはベース12表面に対し完全な垂直と、完全な垂直から若干ずれている場合とを含む。
【0015】
球体は、軸部の先端に設けられている。球体は、適用する三次元測定機の測定光に合わせて選択される。球体の材質は、測定光が白色光の場合、炭素工具鋼、セラミックスなどを用いることができ、測定光がレーザー光の場合、上記に加え、ガラス、ダイヤモンド、ルビーなどを用いることができる。検査ゲージには、球体の直径、真円度、及び中心間距離の校正値が付されている。校正値は、例えば、高精度の接触式三次元測定機で測定された測定値を用いることができる。第1球体20と第2球体22,24の直径は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2球体22,24の直径は、互いに異なっていてもよい。
【0016】
図2に示すように、一対の第2測定対象部15は、ベース12表面から、第2球体22,24の中心までの高さが、H1で実質的に同じである。すなわち、一方の第2球体22の高さH1と、他方の第2球体24の高さH1は、実質的に同じである。「実質的に」とは、一対の第2測定対象部15の第2球体22,24を測定する際、検出器の高さを変える必要がない程度であることをいう。高さH1は、第1球体20の中心までの高さH2より低い。高さH1は、ベース12表面に対し平行な方向から照射された測定光によって第1球体20を測定する際、第1球体20が第2球体22,24に隠れない程度の高さである。
【0017】
ベース12は、上板部26と、上板部26に対向して配置された下板部28とを有する。上板部26と下板部28の間には、第1歯車32と、第1歯車32の両側に配置された一対の第2歯車34,36が配置されている。上板部26と下板部28は、間に第1歯車32と、一対の第2歯車34,36を挟んで、ねじ30で固定されている。
【0018】
第1歯車32は、上板部26に形成された貫通穴(図示しない)を通じて第1測定対象部13の第1軸部14の基端に連結されている。第2歯車34,36は、上板部26に形成された貫通穴(図示しない)を通じて第2測定対象部15の第2軸部16,18にそれぞれ連結されている。第2歯車34,36は、それぞれ第1歯車32とかみ合っている。第1歯車32は、第1軸部14に連結している側と反対側において、回転軸38に連結されている。回転軸38は、下板部28に形成された貫通穴(図示しない)を通じて下板部28から突出しており、駆動軸(図示しない)に連結される。
【0019】
回転軸38を回転させることによって第1歯車32を介して連結された第1軸部14が回転する。したがって当該第1軸部14に設けられた第1球体20が回転する。同時に第1歯車32にかみ合っている第2歯車34,36が、第1歯車32に連動して回転する。第2歯車34,36を介して連結された第2軸部16,18が回転する。したがって当該第2軸部16,18に設けられた第2球体22,24が回転する。上記のようにして第2球体22,24が、第1球体20に連動して回転する。
【0020】
(校正方法)
次に上記校正ゲージ10を用いた非接触式三次元測定機の校正方法について説明する。本実施形態では、プローブ40の光路LがステージのX軸に対し平行な方向に配置された、非接触式三次元測定機に適用する場合について説明する。
【0021】
まず
図3に示すように、非接触式三次元測定機のプローブ40の光路Lに対し所定角度αだけ傾けて、校正ゲージ10を配置する。校正ゲージ10のベース12は、ブラケット(図示しない)などを介して非接触式三次元測定機のステージ42から分離して固定される。回転軸38は、ステージ42の駆動軸(図示しない)に連結されている。上記の様にして、校正ゲージ10の第1測定対象部13及び第2測定対象部15は、軸部の長手方向がZ方向に略平行となるように配置される。第1測定対象部13は、ステージ42の中心と一致している。プローブ40は、測定光を光路Lに沿って測定対象物に照射する光源と、測定対象物からの反射光を検出する検出器とを有し、図示しない演算装置と電気的に接続されている。
【0022】
所定角度αは、プローブ40から遠い側(奥側)の第2球体22が第1測定対象部13に隠れない程度の角度である。プローブ40又はステージ42をZ方向に移動し、プローブ40の高さを第1球体20の高さH2に合わせる。
【0023】
この状態での角度(以下、第1測定角度という)で、ステージ42の駆動軸の回転力によって、第1球体20を回転させながら、第1球体20の座標を検出する。次いで、プローブ40又はステージ42をZ方向に移動し、プローブ40の高さを第2球体22,24の高さH1に合わせる。続いてプローブ40に近い側(手前側)の第2球体24の座標を検出する。この際、第1球体20に連動して第2球体24を回転させながら測定する。次いで、奥側の第2球体22の座標を、同様に回転させながら測定する。
【0024】
上記一連の手順によって得られた座標から、第1測定角度における第1球体20及び第2球体22,24の直径、真円度、第1球体20と第2球体22,24の中心間距離、及び第2球体22,24の中心間距離を測定することができる。
【0025】
次いで、校正ゲージ10をさらに所定角度θだけ回転させる。角度θは、例えば45度とする。校正ゲージ10の光路Lに対する角度は(θ+α)である。
【0026】
この状態での角度(以下、第2測定角度という)で、第1測定角度のときと同様に、手前側及び奥側の第2球体24,22の座標を順に検出する。次いで、プローブ40の高さを第1球体20の高さH2に合わせ、第1球体20の座標を検出する。
【0027】
上記一連の手順によって得られた座標から、第2測定角度における第1球体20及び第2球体22,24の直径、真円度、第1球体20と第2球体22,24の中心間距離、及び第2球体22,24の中心間距離を測定することができる。
【0028】
さらに所定角度θずつ校正ゲージ10を回転させた位置で、それぞれ第1球体20及び第2球体22,24の座標を検出することによって、第3測定角度、及び第4測定角度における第1球体20及び第2球体22,24の直径、真円度、第1球体20と第2球体22,24の中心間距離、及び第2球体22,24の中心間距離を測定する。
【0029】
上記のようにして非接触式三次元測定機で測定した値と、校正ゲージ10に付された校正値とを比較することによって、非接触式三次元測定機の精度を評価することができる。すなわち、第1球体20はステージの中心に一致していることから、第1球体20の直径、真円度の測定結果によって、1軸の精度を校正することができる。また各測定角度における中心間距離を比較することによって、相対的な空間誤差を評価することができる。
【0030】
第1球体20を挟んで両側に配置された一対の第2球体22,24の高さが、第1球体20の高さより低いことによって、ステージ42のX-Y平面に対し平行な方向からみて第1球体が第2球体に隠れることがない。したがって校正ゲージ10は、ベース12表面に対し平行な方向から照射された測定光によって第1球体20及び第2球体22を測定できるので、非接触式三次元測定機に用いることができる。
【0031】
手前側の第2球体24と奥側の第2球体22の高さが実質的に同じ高さH1であることによって、第2球体22,24の座標を検出する際、プローブ40又はステージ42をZ方向へ移動してプローブ40の高さを調整する必要がないので、その分、工数を簡略化することができる。
【0032】
第1測定対象部13及び第2測定対象部15は、回転可能にベース12に支持されていることによって、第1球体20及び第2球体22,24の全周の座標を容易に検出することができる。第2測定対象部15は、第1測定対象部13に連動して回転可能に支持されているので、第2球体22,24を回転させるための駆動源を省略することができる。
【0033】
第1球体20及び第2球体22,24がステージ42上の三次元座標に空間配置されているので、第1球体20及び第2球体22,24の中心間距離を測定することによって空間誤差を校正することができる。しかも校正ゲージ10は、ステージ42上を回転可能にテーブルに支持されているので、第1球体20を中心とし、第2球体22,24で囲まれる領域の空間誤差を校正することができる。
【0034】
(検証)
上記した校正ゲージを作製し、非接触式三次元測定機の誤差を検出することができるか、検証した。作製した校正ゲージの直径、真円度、各球体の中心間距離を、非接触式三次元測定機(三鷹光器(株)製、MLP-2、測定範囲φ80mm以下、分解能:軸方向0.01μm、円周方向0.1μm)及び接触式三次元測定機((株)ミツトヨ製、LEGEX9106、最大許容指示誤差0.35+L/1000μm)で測定した結果を表1に示す。
【0035】
表1において第1球体を「球-2」(材質:ルビー)、一方の第2球体を「球-1」(材質:ガラス)、他方の第2球体を「球-3」」(材質:ガラス)で示す。球体の中心間距離は、第1球体「球-2」と一方の第2球体「球-1」間の中心間距離が「球―1-2」、第1球体「球-2」と他方の第2球体「球-3」間の中心間距離が「球―2-3」、一方の第2球体「球-1」と他方の第2球体「球-3」間の中心間距離が「球―1-3」である。
【0036】
【0037】
校正ゲージを非接触式三次元測定機のテーブルに取り付けた状態で、異なる日に同様の測定を20日間繰り返し測定した測定値に基づく結果を
図4に示す。測定の際、校正ゲージをテーブルから一旦取り外した後、再度テーブルに取り付けて、異なる日に同様の測定を20日間繰り返し測定した測定値に基づく結果を
図5に示す。接触式三次元測定機で測定した測定値(表1、接触式)を参照値とし、非接触式三次元測定機による測定値(表1、非接触式)との差に基づく結果を
図6に示す。
図4及び
図5において、縦軸は標準偏差(μm)、横軸は測定項目を示す。
図6において、縦軸は偏差(μm)、横軸は測定項目を示す。横軸において、第1球体を「球-2」、一方の第2球体を「球-1」、他方の第2球体を「球-3」で示す。本結果から、非接触式三次元測定機においても、接触式と同等の測定結果が得られ、さらに再現性も高いことから、当該校正ゲージを用いて、非接触式三次元測定機の測定誤差の校正に用いることが可能といえる。
【0038】
(変形例)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。上記実施形態の場合、プローブ40の光路LがステージのX-Y平面に対し平行な方向に配置された、非接触式三次元測定機に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、本発明は、プローブの光路LがZ軸に平行に配置された非接触式三次元測定機に適用することもできる。また、本発明は、プローブがステージ上を回転可能に配置された非接触式三次元測定機に適用することもできる。
上記実施形態の場合、第2測定対象部は、一対(2個)である場合について説明したが、本発明はこれに限らず、1個、又は3個以上であってもよい。
【符号の説明】
【0039】
10 校正ゲージ
12 ベース
13 第1測定対象部
14 第1軸部
15 第2測定対象部
16,18 第2軸部
20 第1球体
22,24 第2球体
26 上板部
28 下板部
32 第1歯車
34,36 第2歯車
38 回転軸
40 プローブ
42 ステージ