IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社足立ライト工業所の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】弾球遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221227BHJP
【FI】
A63F7/02 326B
A63F7/02 326C
A63F7/02 301C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018175433
(22)【出願日】2018-09-19
(65)【公開番号】P2020044142
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591044614
【氏名又は名称】株式会社足立ライト工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】原 徳昭
【審査官】尾崎 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-127622(JP,A)
【文献】特開2009-045306(JP,A)
【文献】特開2000-229163(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
島設備から補給された遊技球が球発射装置により遊技盤の遊技領域に発射され、該遊技領域を流下した遊技球は入賞口に入賞した遊技球も入賞しなかった遊技球も島設備に戻されるようにするとともに、賞球が遊技者に払い出されることなく賞球数に相当する遊技球数が持球管理基板に遊技者の保有球数として記憶されるようにし、さらに該持球管理基板には遊技者が球貸操作をすることによって遊技者に貸し出される遊技球数および前記球発射装置から発射された遊技球数を常時検出することにより遊技者が現に保有する保有球数が算出されて記憶され、遊技者が発射ハンドルを操作するのを契機として該保有球数に従い発射可能な遊技球が前記球発射装置から発射されるようにした弾球遊技機であって、
前面が開口した縦長矩形状の筺体と、前記遊技盤および前記入賞口の開閉作動を制御する主制御基板が設けられていてリニューアル時に交換を必要とする遊技盤ユニットと、リニューアル時にも交換が不要な電源基板、前記持球管理基板、前記球発射装置、発射球供給装置等の交換不要部品が設けられた上部ユニットを具備し、前記遊技盤ユニットは着脱可能なるように前記筺体内に装着され、前記上部ユニットは前記遊技盤ユニットとは別途に着脱可能なるように前記筺体内における前記遊技盤ユニットの上部に装着してなることを特徴とした弾球遊技機。
【請求項2】
前記上部ユニットを構成するベース板金の一端にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を前記筺体の一側縁に支持することにより、前記上部ユニットを前記筺体内の前記遊技盤ユニットの上部に開閉可能に装着したことを特徴とする請求項1に記載した弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機,アレンジボール遊技機,雀球遊技機等のパチンコ球を遊技媒体とする弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から例えば特許文献1に示したように遊技機内で所定数の遊技球を循環させて使用する封入式と呼ばれる遊技機が提案されている。この封入式遊技機は、発射装置から発射された遊技球が遊技盤の遊技領域を流下して入賞装置に入賞した遊技球も入賞しなかった遊技球も再び発射装置に導く循環経路が内蔵され、遊技者は球貸装置からの貸球や賞球等に一切触れることなく、賞球数や持球数は磁気カードやICカード等の記憶媒体に磁気的或いは電気的なデータとして記憶されるようにしている。このように封入式遊技機は、遊技者に実際に賞球を払い出すことはなく、遊技球の入賞や発射等をデータとして処理するので、管理装置等のシステムの負担を軽減できるとともに、遊技球を補充する必要もなく、遊技場で準備すべき遊技球数を大幅に減らすことができ、遊技者にとっても遊技を終了するにあたって賞球として払い出された多量の遊技球を景品交換所へ運ぶ手間が不要となるなど種々の利点がある。
【0003】
しかしながら封入式遊技機は、遊技球を循環させる機構や遊技球を研磨する機構を1台ごとに設ける必要があることから、メンテナンスの煩雑性や遊技機内部の専有スペースの圧迫など、従来の遊技機とは異なる問題も生じることが考えられる。また、新規に遊技場を建設する場合は管理システム等の初期投資を軽減できることもあろうが、既存の遊技場においては、すでに設置されている遊技球循環に係る島設備が無用になるとともに、遊技場内全体のメンテナンスにも新たな対応が必要になるなど運用面での問題が山積している。
【0004】
一方、下記特許文献2に示された遊技機は、島設備から遊技球を受給し、該遊技球が遊技者が発射ハンドルを操作することで遊技盤の遊技領域に発射されるようにし、該遊技領域に設けられた入賞口に遊技球が入賞するとその賞球数が遊技者の保有球数として加算されるようにしている。このため遊技者に賞球を実際に払い出す必要がなく、賞球払出装置や球循環装置、球研磨装置などを設ける必要もないので上記封入式遊技機の弊害を無くすことができるとともに、既存の島設備をそのまま使用でき、遊技者が遊技球に直接触れないで遊技できるので清潔であり、景品交換の手間も無くすことができ、簡便な遊技形態となるなどの利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5362864号公報
【文献】特許第6124250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献2に示された遊技機は、遊技盤に液晶ディスプレイを設けられ、該液晶ディスプレイの裏側に主制御基板やサブ制御基板等の制御系電子機器を設け、該遊技盤の下方部に電源基板や発射待ち球管理ユニット等を配設した構造であった。このため、一般に遊技場は新装開店のために弾球遊技機を定期的にリニューアル(新装)することを必要としているが、従来の上記弾球遊技機では、遊技盤を交換しようとすると、本来は交換の必要がない大型液晶ディスプレイ、或いは場合によっては電源基板や球発射装置までをも同時に交換して廃棄されてしまうのが現状であった。こうしたリニューアルはその弾球遊技機の人気の有無に従い頻繁に行う必要もあるため、リニューアルに要するコストが高くなり、資源の無駄でもあるという問題があった。
【0007】
また、一般に従来の弾球遊技機は、特に遊技盤の下方部のスペースが狭いので、趣向性や演出効果を上げるために、例えば遊技盤の遊技領域を広めるとか、或いは大型の演出装置や可動役物を配置するとかいった要望があるにもかかわらず、これらの要望を実現することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記のような問題点を解決し得る弾球遊技機を提供しようとするもので、島設備から補給された遊技球が球発射装置により遊技盤の遊技領域に発射され、該遊技領域を流下した遊技球は入賞口に入賞した遊技球も入賞しなかった遊技球も島設備に戻されるようにするとともに、賞球が遊技者に払い出されることなく賞球数に相当する遊技球数が持球管理基板に遊技者の保有球数として記憶されるようにし、さらに該持球管理基板には遊技者が球貸操作をすることによって遊技者に貸し出される遊技球数および前記球発射装置から発射された遊技球数を常時検出することにより遊技者が現に保有する保有球数が算出されて記憶され、遊技者が発射ハンドルを操作するのを契機として該保有球数に従い発射可能な遊技球が前記球発射装置から発射されるようにした弾球遊技機であって、前面が開口した縦長矩形状の筺体と、前記遊技盤および前記入賞口の開閉作動を制御する主制御基板が設けられていてリニューアル時に交換を必要とする遊技盤ユニットと、リニューアル時にも交換が不要な電源基板、前記持球管理基板、前記球発射装置、発射球供給装置等の交換不要部品が設けられた上部ユニットを具備し、前記遊技盤ユニットは着脱可能なるように前記筺体内に装着され、前記上部ユニットは前記遊技盤ユニットとは別途に着脱可能なるように前記筺体内における前記遊技盤ユニットの上部に装着してなることを特徴とする。
また本発明は、上記弾球遊技機において、ベース板金の一端にヒンジ部を設け、該ヒンジ部を前記筺体の一側縁に支持することにより、前記上部ユニットを前記筺体内の前記遊技盤ユニットの上部に開閉可能に装着したことを特徴とする。
【0009】
また、本発明では、前記上部ユニットは、鋼板により剛性に成形されたベース板金に前記球発射装置を固設し、該ベース板金の裏側に球貯留タンクを設け、該球貯留タンクの下側に前記電源基板を配設してなることを特徴とする。
このように球貯留タンクの下側に電源基板を設けることで、遊技機の上部空間が有効利用されるとともに、上部ユニットをコンパクトにすることができる。
【0010】
また本発明は、前記筺体の背部内面に薄型のディスプレイを固設し、該ディスプレイの表示が前面から見られるように前記遊技盤に窓孔を形成してなることを特徴とする。
このため、リニューアル時に遊技盤ユニットを交換しても、一般的に高価で交換の必要がないディスプレイが無用に廃棄されることがない。
【発明の効果】
【0011】
遊技機内のスペースが有効に活用され、遊技盤の遊技領域を広めたり大型の演出装置や可動役物を配置することが可能となり、遊技機の趣向性を増大させる。また、リニューアル時に、交換を必要とするユニットと、交換を要しないユニットとが明確になるので、リニューアルが無駄なく低コストで行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る弾球遊技機の前面の斜視図。
図2】本発明に係る弾球遊技機の裏面の斜視図。
図3】本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠を開いたときの斜視図。
図4】本発明に係る弾球遊技機の筺体の斜視図。
図5】本発明に係る弾球遊技機の筺体の部分拡大斜視図。
図6】本発明に係る弾球遊技機の遊技盤ユニットの斜視図。
図7】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの正面図。
図8】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの平面図。
図9】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの裏面図。
図10】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの正面の斜視図。
図11】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの裏面の斜視図。
図12】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの裏面の下方からの斜視図。
図13図12のA-A線断面矢視図。
図14】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの分解斜視図。
図15】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの分解斜視図。
図16】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットの分解斜視図。
図17】本発明に係る弾球遊技機の球発射装置の正面図。
図18】本発明に係る弾球遊技機の球発射装置の斜視図。
図19】本発明に係る弾球遊技機の上部ユニットを開いたときの斜視図。
図20図19の要部の拡大図。
図21図20のB-B線断面矢視図。
図22】本発明に係る弾球遊技機の発射球供給装置の作動を示す縦断面図。
図23】本発明に係る弾球遊技機の発射球供給装置に設けられた球抜装置の作動を示す斜視図。
図24】本発明に係る弾球遊技機の発射球供給装置に設けられた球抜装置の作動を示す斜視図。
図25】本発明に係る弾球遊技機の球止シャッターの作動を示す斜視図。
図26】本発明に係る弾球遊技機の制御系のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1図3にこの弾球遊技機の組み立て状態を示したように、この弾球遊技機は、前面が開口した筺体1と、該筺体1内に着脱可能に装着される遊技盤ユニット20と、該筺体内における該遊技盤ユニット20の上部に着脱可能に装着される上部ユニット40と、該上部ユニット40および該遊技盤ユニット20の前面を覆うように該筺体1に開閉可能に設けられる透明板保持枠60とからなる。
【0014】
筺体1は、図4図5に示したように、縦長矩形状に頑強に形成された枠体1aの裏側に該枠体1aよりも縦幅が短い背部筺体1bを該枠体1aの上部と下部が空くように固設してなり、該筺体1の縦、横、奥行きが、既存の遊技場の島台に設置可能なるようにサイズ設定される。そして該筺体1の背部内面に液晶等の薄型のディスプレイ2を表示面が前方を向くように固設している。また、該筺体1の向かって左側の側縁1cの下部と上部にそれぞれ鋼板により剛性に成形された受部材3および受部材4を水平に張り出すように固設し、該受部材3の先端部上面に支軸3aを突設し、受部材4の先端部下面に軸支部材4aを設け、該支軸3aと軸支部材4aとで前記透明板保持枠60を開閉可能に軸支し得るようにする。また、該受部材4の下面の前記軸支部材4aより内側に軸支部材4bを設けるとともに該受部材4の一辺の下方屈折延長部4cの下端部寄りに水平に張り出す受部材4dを形成し該受部材4dの上面に支軸4eを該軸支部材4bと相対するように形成し,該支軸4eと軸支部材4bとで前記上部ユニット40を開閉可能に軸支し得るようにしている。また、該受部材4の下方延長部4cの下端部に水平に張り出す挟着片4fを形成するとともに該挟着片4fよりも奥に間隔を離して垂直に張り出す挟着片4gを形成している。また、前記受部材3の一辺の上方屈折延長部3bの上端部に水平に張り出す挟着片3cを形成するとともに該挟着片3cよりも奥に間隔を離して垂直に張り出す挟着片3dを形成し、該挟着片3c,3dの下方部に水平に張り出す支持片3eを形成している。また、弾性金属製薄板からなる押え片5a,5bを先端部が該挟着片3dと前記挟着片4gと結ぶ垂直線よりも少し前方に突出するように該筺体1の左側側縁1cの内面に固設している。このため前記支持片3e上に前記遊技盤ユニット20の向かって左側の下縁部を支持し、該遊技盤ユニット20の左側縁を挟着片3c,3d間および挟着片4f,4g間に挿入し、前記押え片5a,5bを該遊技盤ユニット20に当接させることで該遊技盤ユニット20が該筺体1内に着脱自在に装着されるようにしている。なお、6bは該遊技盤ユニット20の右側縁に当接するように該筺体1の右側縁1dの内面に固設された弾性金属製薄板からなる押え片である。また、7bは前記透明板保持枠60を閉動する際に該透明板保持枠60に当接し該透明板保持枠60を正常位置に導くために該筺体1の右側縁1dの内面に固設されたガイド片である。
【0015】
また、該筺体1の右側縁1dの上部の内面に弾性金属製薄板からなる押え片6aを固設するとともに、係合片7cを固設し、該係合片7cに前方に突出するガイド片7aを形成している。こうすることで、前記上部ユニット40を閉じた際に該押え片6aを該上部ユニット40を当接させるとともに、該上部ユニット40を閉動する際に該ガイド片7a上に該上部ユニット40が当接し該上部ユニット40が正常位置に導かれるようにする。
また、筺体1の左側側縁1cの内側奥部に遊技球Pを島設備に戻す(球抜きする)ための中空筒状に形成された遊技球排出樋8をビス9によって鉛直に固定し、該遊技球排出樋8の上部流入口8aを前記受部材4dと略同高さにて開口させるとともに、下部流出口8bを前記支持片3eと略同高さに開口させている。
【0016】
次にリニューアル時に交換される遊技盤ユニット20の構成を説明する。遊技盤ユニット20は、図6に示したように、遊技盤21が合成樹脂により厚手の略方形板状に成形され、該遊技盤21の中央には大きな窓孔21aが形成され、該遊技盤21の前面の上部には円弧状の球誘導レール21bを設けているとともに、該球誘導レール21bの下方であって該遊技盤21の前面下部および両側部を囲うように丸い枠状に球囲いレール21cを設け、該球囲いレール21cの下部にアウト球排出口21dを設け、該球囲いレール21cの内側を遊技領域22としている。該遊技領域22には多数の遊技釘、風車、電飾、通過チャッカー、および普通入賞口、始動入賞口、可変入賞口、大入賞口等の入賞口が配置される。なお、該遊技領域22に設けられるこれらの部品は形状や構造が機種によって様々であるので図6はこれらの部品を省略して記載している。同様に図6は前記窓孔21aに設けられる装飾縁についても記載を省略している。なお、これらの入賞口に入賞した遊技球は入賞球検出装置(図示せず)によって電気的に検出される。また該遊技盤21の右側縁の下部および上部に手動締付具21f,21gが設けられ、該遊技盤21の前面から該手動締付具21f,21gを操作することにより該手動締付具21f,21gが筺体1内に設けられた係合部(図示せず)に脱着し、該遊技盤21を筺体1内に固定し得るようにしている。また該遊技盤21の裏面にケース体21hが固設され、該ケース体21h内に電動演出装置(図示せず)を収容し、例えば該電動演出装置によって可動するキャラクター等を前記窓孔21a内に出没させることで演出効果が得られるようにしている。なお、ケース体21hの中央に大きな開口部21jが形成され、該開口部21jは前記ディスプレイ2の表示面と相対する。このため該開口部21jおよび前記窓孔21aを通して該ディスプレイ2の表示を遊技者が見られるようになる。
【0017】
また、該遊技盤21の下部に横長板状の組付板23が一体的に設けられ、該組付板23の前面に透明な合成樹脂の封印ケース24が封止ピン25によって閉状態となるように止着され、該封印ケース24内に主制御基板24aが設けられる。該主制御基板24aは、前記遊技領域22に設けられた始動入賞口、可変入賞口、大入賞口等の入賞口からの入賞信号を受信し、所定の確率で該可変入賞口や大入賞口を開閉動させ、該遊技領域22を流下する遊技球がこれらの入賞口に容易に入賞し得るようにするなど遊技者にとって極めて有利または不利にするといった重要な制御をする。該封印ケース24を開けるときは前記封止ピン25を破壊しなければならないので、該封印ケース24はいったん開けるとそのことが外観上容易に判るようになる。このように封印ケース24内に主制御基板24aを設けることで、該主制御基板24aのロムを交換するなどといった不正な改造が未然に防止されるようにしている。24bは該主制御基板24aのリセットスイッチ、26a,26bは該主制御基板24と連なる外部入出力端子である。
【0018】
次に上部ユニット40の構成を図7図16に従い説明する。上部ユニット40にはリニューアル時にも交換が不要な電源基板51、持球管理基板48g、球発射装置43、発射球供給装置44等の交換不要部品が設けられる。該上部ユニット40は、図14図16の分解斜視図に示すように、剛性なる鋼板をプレス加工することにより略横長板状のベース板金41を形成し、該ベース板金41に上記のような主要部品が取着される。該ベース板金41の下縁部は前方へ直角に折り曲げ加工して折曲縁41cを形成し、該折曲縁41cに複数の取付孔を形成している。また、該ベース板金41には、裏側へ直角に折り曲げることにより複数の折曲片41d,41e,41fが形成され、前側には鉤状の複数の係合爪41gが形成される。また、該ベース板金の左端縁にヒンジ部42を設けている。該ヒンジ部42の下方部には開口43sが形成された取付部41aを一体に形成している。該ヒンジ部42は該ベース板金41の上部隅角部に支軸42bを上下に進退動可能に支持するとともに、バネ42cにより該支軸42bを上向に付勢している。また該支軸42bの直下方で前記取付部41aの隅角部に取付孔42aを形成している。そして、該取付孔42aに前記支軸4eを貫挿し、前記支軸42bを前記軸支部材4bに貫挿することにより、該ベース板金41が開閉可能に軸支されるようにしている。このように、ヒンジ部42により上部ユニット40を筺体1の一側縁に支持することにより、該上部ユニット40は筺体1内における前記遊技盤ユニット20の上部に開閉可能に装着される。なお、41hは通信・電源ケーブル等配線を貫通させるためにベース板金41に形状された透孔、41tはヒンジ部42の裏側付近に設けられた係合孔片である。また、該ベース板金41の右端部に手動締付具45を設け、該手動締付具45を回転操作することにより、該手動締付具45が前記係合片7cに係合し、該ベース板金41を筺体1内に閉止し得るようにしている。
【0019】
球発射装置43は、図17図18に示したように、取付板43aの前面にロータリーソレノイド43bを固設し、該取付板43aの裏側に突出する該ロータリーソレノイド43bの回転出力軸43pにハンマー43cを固定している。なお、43g,43hは該ハンマー43cの振り幅を制限するために該取付板43aの裏面に固設したストッパである。そして発射レール43dを該取付板43aの裏面に固設している。43fは後述する発射球供給装置44に設けられた球抜用操作片44aを前面に突出させるために該取付板43aに形成された透孔である。また、43kは該透孔43fと合致するように形成された透孔である。43jは後述する発射球供給装置44を係合するために形成された係合孔、43lは前記発射レール43dから遊技盤21に向けて発射された遊技球Pが該発射レール43dに戻るのを防止するために該発射レール43dの先端部に設けられた逆流防止弁である。なお、該逆流防止弁43lは該発射レール43d上に複数の遊技球が並ばないようにするためのものであるので、該発射レール43dの長さが短くて複数の遊技球が並ばないような長さであれば、たとえ遊技球が逆流してもその遊技球は遊技盤21に戻されるので設けるのを省略することもできる。
そして該球発射装置43は、前記ロータリーソレノイド43bを前記開口43sから前方に突出させることにより、ベース板金41の取付部41aに固着され、その際、前記球抜用操作片44aを透孔43k、透孔43fに貫通させ、同時に該球抜用操作片44aを該ベース板金41の開口43sに貫通させることにより該球抜用操作片44aの先端部が前方に突出するようにしている。
なお、図15に示したように該球発射装置43の裏側に固設したカバー用の板体43mの一側縁に軸支部43nを形成し、該軸支部43nに発射球供給装置44が開閉可能に組み付けられる。
【0020】
また、プラスチック製の長方形状の取付基板46を前記係合爪41gおよび前記係合孔片41tに係合することにより該取付基板46をベース板金41の前面に固設し、該取付基板46にケーブル中継基板46aを固設するとともに、発射制御基板47aを収容するプラスチック製の小ケース47、および、持球管理基板48gを収容するプラスチック製の封印ケース48を該取付基板46に固着する。なお、取付基板46およびケーブル中継基板46aには、該発射制御基板47aおよび持球管理基板48gと前記遊技盤ユニット20,透明板保持枠60等とを結ぶ図示しない通信・電源ケーブル等を接続するための多数のコネクタ49a~49gを設けている。48aは持球管理基板48gのリセットスイッチボタン、48bは該封印ケース48に設けられた封止ピン、48cは該封印ケース48に形成された弾性係合片である。また、48dは該ベース板金41の開閉を検出するために該ベース板金41の先端部に設けられた開閉検知スイッチ、48fは透明板保持枠60の開閉を検知するために設けられた開閉検知スイッチである。また、前記透孔41hと合致する切欠46bが取付基板46に形成されている。
【0021】
電源基板51は、交流電源を直流に変換して電子基板、電飾、ディスプレイ等に定電圧の作動用電源を供給するもので、図16に示したように、プリント基板上にIC、抵抗器など小型の電気部品および整流回路や平滑回路を構成するための整流器や電解コンデンサ、ヒートシンク等の容積を取る大型部品51rを配置するとともに、該プリント基板の後側縁に外部電源を受け入れる電源コネクタ51b、電源スイッチ51cが設けられ、左端部に給電コネクタ51eを設けている。また、該プリント基板の前縁部寄りに定幅の取付ライン51fを横断状に形成し、該取付ライン51fより前縁に給電コネクタ51gを設けている。そして該電源基板51の上面を覆うようにプラスチック製の取付台座51aが設けられる。該取付台座51aは右端部に冷却用ファン51dを設けているとともに浅窪部51hが形成され、左端部寄り上面には複数の配線結束用バインダー51iが形成され、左端部に通孔51jが形成される。また、取付台座51aの前縁部寄りに前記取付ライン51fと合致する帯状窪部51kが形成される。また該電源基板51の下面を覆うプラスチック製の下蓋51lが設けられ、該下蓋51lの左端部には樋部51mが形成され、該樋部51m上に前記通孔51jが合着することで図13に示す球通路51nが形成され、該球通路51nに球センサ51pが設けられる。なお、該球通路51nの近くで取付台座51aの一部に該取付台座51a内に冷却用空気を導入するための通気孔51qが形成される。こうして取付台座51aと下蓋51lによって覆った電源基板51は前記帯状窪部51kを前記折曲縁41cの下面に合致させてビス止することにより、ベース板金41に対し水平に取着される。このため電源基板51とベース板金41とは直交状の配置となり、該電源基板51のベース板金41よりも前方に突出した部分に前記給電コネクタ51gを設けられるので、発射制御基板47a、持球管理基板48g等の各基板への配線の取り回しが容易になる。
【0022】
球貯留タンク50は、皿状の球受部50aの一側縁に球整列通路50bが連なるようにプラスチックにより一体に成形され、該球受部50aを前記浅窪部51h上に合致させ、該球整列通路50bの先端が前記球通路51nに連通するように、該球貯留タンク50を前記取付台座51a上にビス止される。なお、図13に示したように該球受部50aの上面に導電性の金属板50cを配設し、該金属板50cをビス50dにより前記折曲片41fに固着し、前記ベース板金41と電気的に導通させることにより遊技球との摩擦により該球受部50aにて発生する静電気が該ベース板金41に流され帯電が避けられるようにしている。
また、球貯留タンク50の裏側面にプラスチック製の取付板54をビス止し、該取付板54に図26に示した球貸装置52bと接続するための通信コネクタ52が設けられたコネクタ基板52aと、遊技情報出力端子53が設けられた端子基板53aを固着している。
【0023】
前記発射球供給装置44は、図25に示したように、一端縁に形成された支軸44iを前記軸支部43nに支持することにより前記球発射装置43の裏側に開閉可能に枢支される。そして、該発射球供給装置44の他端部に形成された弾性係合片44bを前記係合孔43jに係合することにより、図21に示したように該発射球供給装置44の上面部に形成された球流入口44cが前記球通路51nの下流にある球供給口50gと合致し、該発射球供給装置44の側面に形成された球流出口44dが前記発射レール43d上に相対する。なお該球流出口44dに遊技球Pを検出する発射球検出装置(光センサ)44zが設けられている。該発射球供給装置44は、図22にも示したように、前記球流入口44cと球流出口44dとを連ねる球流路44eの一側に球抜用可動片44fがピン44gによって揺動自在に吊下され、該球抜用可動片44fの下端部に当接することで該球抜用可動片44fを閉状態に保持する保持片44hがピン44jにより回転自在に支持されている。なお、前記遊技球排出樋8の上部流入口8aと連通する球排出口44tが該保持片44hの可動範囲に開設されている。
【0024】
また、該球流路44eの底部に先端部44kが該球流路44eを流下する遊技球Pと相対するように揺動片44mをピン44nにより揺動自在に支持している。そして、該球流路44eの外部に固設されたソレノイド44pの作動杆を該揺動片44mの一側に突設されたピン44qに係合し、該ソレノイド44pを作動させることにより該揺動片44mがピン44nを支点として揺動し、図22(a)に示したように先端部44kによりいったん流下が阻止された遊技球Pを図22(b)に示したように該揺動片44mによって受け支え、該揺動片44mが図22(a)の状態に復帰することで、遊技球Pが一個ずつ球流出口44dから前記発射レール43dに送給されるようにしている。なお、該球流出口44dから送給される遊技球Pは該球流出口44dに設けられた発射球検出装置44zにより検出され、検出された発射球数情報は前記持球管理基板48gに送信される。
【0025】
また、前記球抜用操作片44aは基部が略T字形に形成され、該球抜用操作片44aのT字形分岐部両端を前記球抜用可動片44fの上縁部44rと前記保持片44hの一側に突設されたピン44sに係合させている。このため該球抜用操作片44aを前方に引っ張り、図23に示した状態から図24に示した状態に変化させることにより、図22(c)に示したように保持片44hおよび球抜用可動片44fが傾動し、球排出口44tが開かれ遊技球Pは該球排出口44tから前記遊技球排出樋8に排出されるようになる。なお、該球排出口44tは図20に示したように下方屈曲状に形成された排出樋44uに設けられ、該排出樋44uの下端開口44vに開閉弁44wが設けられる。該開閉弁44wは軸支部44xにより水平面内で回転し該軸支部44xに設けられた巻きバネにより常態では該下端開口44vを塞ぐように付勢されている。そして上部ユニット40を閉じた時に該開閉弁44wに当接して該開閉弁44wを回転させ下端開口44vを開かしめるための凸片44yが前記筺体1内の向かって左上部に設けられている。このため上部ユニット40を開いた際は図20に示したように該開閉弁44wは凸片44yから離れて下端開口44vが塞がれることから該下端開口44vから遊技球Pが外部にこぼれ出るのが防止されるとともに、上部ユニット40を閉じた際は該開閉弁44wに凸片44yが当接して下端開口44vが開かれることで、該下端開口44vは前記遊技球排出樋8に連通し遊技球Pは球排出口44tから該遊技球排出樋8に排出可能になる。そして該球抜用操作片44aは先端が前記透孔43k,透孔43fから前方に突出するように設けられるので、上部ユニット40を閉じた状態で前方から球抜き操作をすることができる。
このように上部ユニット40は、遊技球Pが球貯留タンク50から発射球供給装置44を経て発射レール43dに送給されるまでの球経路および球抜き時に発射球供給装置44の球排出口44tを経て遊技球排出樋8に排出される球経路をすべてベース板金41の裏面側に形成しているため、これらの球経路に無用な迂回がなく、球経路を形成する占有空間が最小限に抑えられ、その結果、上部ユニット40全体の小型化を可能としている。
【0026】
また、発射球供給装置44は前述のように支軸44iを前記軸支部43nに支持することにより開閉可能に枢支されているので、図25に示したように該発射球供給装置44を開いた際に前記球供給口50gから遊技球Pが外部にこぼれ出るのを防止する球止シャッター50hを設けている。該球止シャッター50hは球供給口50gの一側縁部に水平面内でスライド可能に設けられ、該球止シャッター50hに一体的に設けられた係合ボタン50jが長孔50kより下方に突設され、常態ではバネの作動で該球止シャッター50hは図25に示したように球供給口50gを閉鎖し、発射球供給装置44を閉じた際に図20に示したように該発射球供給装置44に形成されたシャッター閉鎖部材50lが該係合ボタン50jに当たって該球止シャッター50hを開かしめ、該球流入口44cと球供給口50gを連通させる。
【0027】
次に透明板保持枠60の構成を図1に従い説明する。透明板保持枠60は中央に前記遊技盤21の遊技領域22を透視し得るようにガラス板等の透明板61が2重に設けられ、上部に効果音等を再生するスピーカ62が設けられ、下方部の右隅に遊技球発射操作用の発射ハンドル63が突設されている他、遊技者が任意に操作し得る演出用押しボタン64、十字操作ボタン65、球貸操作ボタン66、および、持球表示装置67が設けられている。そして該透明板保持枠60は前述のように受部材3の支軸3aと受部材4の軸支部材4aにより開閉可能に軸支することにより、上部ユニット40および前記遊技盤ユニット20の前面を覆うように筺体1に開閉可能に設けられ、鍵穴68に差し込むキーにより施錠される。なお、この弾球遊技機では従来の弾球遊技機のように賞球が前面に排出されないので球受皿は設けられていない。
【0028】
この弾球遊技機では、島設備から前記球貯留タンク50に遊技球Pが補給され、該遊技球は前記球整列通路50f、球供給口50gを経て発射球供給装置44に供給され、該遊技球Pは、一個ずつ球発射装置43に送給されて遊技盤21の遊技領域22に発射され、該遊技領域22を流下し、該遊技領域22に設けられた普通入賞口、始動入賞口、可変入賞口、大入賞口等の入賞口に入賞したり、アウト球排出口21dに流落し、該遊技盤21の背面に設けられた排出口から排出され島設備に戻る。このようにこの弾球遊技機では、遊技球は入賞口に入賞した遊技球も入賞しなかった遊技球も島設備に戻り、入賞口に遊技球が入賞しても賞球が遊技機の前面に払い出されることはない。なお、普通入賞口、始動入賞口、可変入賞口、大入賞口等の入賞口に入賞した遊技球はそれぞれ前記入賞球検出装置により検出され、該各入賞口に入賞した場合の賞球数に相当する遊技球数が遊技者の保有球数として加算されて持球管理基板48gに記憶される。
【0029】
また、この弾球遊技機では、図26に制御系のブロック図を示したように、前記コネクタ52に接続された球貸装置52bに磁気カードやICカード等の磁気的或いは電気的なデータが記憶された記憶媒体を遊技者が挿入し前記球貸操作ボタン66を操作することにより、遊技者に貸し出されるべき遊技球数について遊技者の保有球数として加算され前記持球管理基板48gに記憶される。そして、遊技者が前記発射ハンドル63を操作すると、前記発射制御基板47aに指令が出され前記発射球供給装置44および球発射装置43を作動させ、該持球管理基板48gに記憶された保有球数に従い発射可能な遊技球Pが該球発射装置43から遊技盤21の遊技領域22に発射される。このため該持球管理基板48gは、球貸し操作をしたときに遊技者に貸し出されるべき遊技球数および賞球数に相当する遊技球数を保有球数として加算すると同時に、球発射装置43から発射された遊技球数を減算することにより、遊技者が現に保有する保有球数を算出し、該保有球数が遊技中常時前記持球表示装置67に表示される。
【0030】
ここで改めて発射ハンドル63を操作した際の発射動作の1サイクルの一例について詳述する。
遊技者が発射ハンドル63を操作すると、発射制御基板47aに発射指令が出されて、まず、球発射装置43のロータリーソレノイド43bが励磁されハンマー43cが作動する。こうして、発射レール43d上に遊技球Pが残っていた場合はその遊技球Pが発射される。その後、発射球供給装置44のソレノイド44pが励磁されて揺動片44mが揺動されることで、遊技球Pが発射レール43d上に送給される。この際、球流出口44dから送給される遊技球Pは前記発射球検出装置44zにより検知され、検出された発射球情報は持球管理基板48gに送信され、保有球数が減算されることになる。このように、球発射装置43の作動を先に行い、その後に発射球供給装置44の作動を行うことで、発射レール43d上に遊技球Pが2個以上並ぶような状況を未然に防止して意に反した発射が生じないようにしている。
一般に弾球遊技機は、1分間に100個の遊技球を発射することができるため、1サイクルが0.6秒となるが、遊技者が発射ハンドル63を操作してひとたび発射指令が出された場合、遊技者がどのようなタイミングで発射ハンドル63から手を放しても、この1サイクルを実行することで上記と同様に発射レール43d上に遊技球Pが2個以上並ぶのを防止することができる。
また、保有球数がゼロになると、発射ハンドル63を操作しても発射球供給装置44は作動しないが、球発射装置43だけは作動させることが望ましい。このようにしておくことで、万が一、発射力が弱くて遊技球Pが発射されず発射レール43d上に残ってしまった場合にも、遊技者は自身の最後の保有球まで遊技を行うことができることになる。
なお、保有球数が残っている状態で遊技を終了したい場合、遊技者が返却ボタンを操作すると、最後の1球を発射した後に、又は、最後の1球を発射する旨が持球表示装置67やディスプレイ2に表示されてハンドル操作をした後に、記憶媒体が返却されることになる。
また、従来同様に、1サイクルを発射球供給装置の作動を行い、その後、球発射装置の作動を行うような発射制御とすることもできる。
【0031】
上記のように本発明に係る弾球遊技機は、入賞口に遊技球が入賞しても遊技者に賞球を払い出さないので、遊技機の前面に球受皿を設ける必要がなく、遊技機の前面を簡素にできるとともに、スペースの余裕ができるので、遊技盤の遊技領域を大きくしたり、大型の演出装置や可動役物を配置したり、或いはさらに大型のディスプレイを設けるなど、そのスペースを利用して自由にこれらの弾球遊技機の遊技性を高め得るものを配置することができる。また、従来のように遊技者に多量に賞球が払い出された際の遊技球の管理、交換等の手間を要することもないので、遊技者や遊技場の負担が大幅に軽減される。また、本発明に係る弾球遊技機は、賞球払出装置や球循環装置、球研磨装置等を必要としないので、製造コストが大幅に軽減されるとともに、既存の島設備にそのまま設置することが可能であるので、遊技場の改装に要するコストも軽減される。
【0032】
また、遊技盤ユニット20とは別途に着脱可能なるように前記筺体1内における該遊技盤ユニット20の上部に上部ユニット40を装着し、該上部ユニット40に交換が不要な電源基板51、持球管理基板48g、球発射装置43、発射球供給装置44等の交換不要部品を集約して設けたことにより、リニューアル時に遊技盤ユニット20を交換してもこれらの交換不要部品までも無用に廃棄されるおそれはなく、資源の無駄がなくなると同時に、遊技盤ユニット20を交換するだけで演出効果等のゲーム内容に係るリニューアルが簡単にできるので、頻繁にリニューアルを行ってもコストが軽減されるなど多大なメリットがある。
なお、上部ユニット40は、球貯留タンク50の下側に電源基板51を水平に配設したので、該電源基板51は概して大きくて嵩張るものであるにも拘わらず、該上部ユニット40を総体的にコンパクトにまとめることができる。
そしてこのように該電源基板51を上部ユニット40に設けたことにより、該弾球遊技機における遊技盤の下方部のスペースに余裕ができるので、遊技盤の遊技領域を広めたり、大型の演出装置や可動役物を配置し、趣向性や演出効果を上げることも可能になる。
また、電源基板51をベース板金41の下縁部に止着し該電源基板51の前縁を該ベース板金41より前方に突出させたので、該電源基板51の前縁にも給電コネクタ51gを設けることができ、該ベース板金41の前面に設けた持球管理基板48g等にも容易に作動用電源を供給することができる。
【符号の説明】
【0033】
1…筺体、 1a…枠体、 1b…背部筺体、 1c…左側側縁、 1d…右側縁、 2…ディスプレイ、 3…受部材、 3a…支軸、 3b…上方屈折延長部、 3c,3d…挟着片、 3e…支持片、 4…受部材、 4a,4b…軸支部材、 4c…下方屈折延長部、 4d…受部材、 4e…支軸、 4f,4g…挟着片、 5a,5b,6a,6b…押え片、 7a,7b…ガイド片、 7c…係合片、 8…遊技球排出樋、 8a…上部流入口、 8b…下部流出口、 9…ビス、 20…遊技盤ユニット、 21…遊技盤、 21a…窓孔、 21b…球誘導レール、 21c…球囲いレール、 21d…アウト球排出口、 21f,21g…手動締付具、 21h…ケース体、 21j…開口部、 22…遊技領域、 23…組付板、 24…封印ケース、 24a…主制御基板、 24b…リセットスイッチ、 25…封止ピン、 26a,26b…外部入出力端子、 40…上部ユニット、 41…ベース板金、 41a…取付部、 41d~41f…折曲片、 41c…折曲縁、 41g…係合爪、 41h…透孔、 41t…係合孔片、 42…ヒンジ部、 42a…取付孔、 42b…支軸、 42c…バネ、 43…球発射装置、 43a…取付板、 43b…ロータリーソレノイド、 43c…ハンマー、 43d…発射レール、 43f…透孔、 43g,43h…ストッパ、 43j…係合孔、 43k…透孔、 43l…逆流防止弁、 43m…板体、 43n…軸支部、 43p…回転出力軸、 43s…開口、 44…発射球供給装置、 44a…球抜用操作片、 44b…弾性係合片、 44c…球流入口、 44d…球流出口、 44e…球流路、 44f…球抜用可動片、 44g…ピン、 44h…保持片、 44i…支軸、 44j…ピン、 44k…先端部、 44m…揺動片、 44n…ピン、 44p…ソレノイド、 44q…ピン、 44r…上縁部、 44s…ピン、 44t…球排出口、 44u…排出樋、 44v…下端開口、 44w…開閉弁、 44x…軸支部、 44y…凸片、 44z…発射球検出装置、 45…手動締付具、 46…取付基板、 46a…ケーブル中継基板、 46b…切欠、 47…小ケース、 47a…発射制御基板、 48…封印ケース、 48a…リセットスイッチボタン、 48b…封止ピン、 48c…弾性係合片、 48d…開閉検知スイッチ、 48f…開閉検知スイッチ、 48g…持球管理基板、 49a~49g…コネクタ、 50…球貯留タンク、 50a…球受部、 50b…球整列通路、 50c…金属板、 50d…ビス、 50f…球整列通路、 50g…球供給口、 50h…球止シャッター、 50j…係合ボタン、 50k…長孔、 50l…シャッター閉鎖部材、 51…電源基板、 51a…取付台座、 51b…電源コネクタ、 51c…電源スイッチ、 51d…空冷用ファン、 51e…給電コネクタ、 51f…取付ライン、 51g…給電コネクタ、 51h…浅窪部、 51i…配線結束用バインダー、 51j…通孔、 51k…帯状窪部、 51l…下蓋、 51m…樋部、 51n…球通路、 51p…球センサ、 51q…通気孔、 51r…大型部品、 52…通信コネクタ、 52a…コネクタ基板、 52b…球貸装置、 53…遊技情報出力端子、 53a…端子基板、 54…取付板、 60…透明板保持枠、 61…透明板、 62…スピーカ、 63…発射ハンドル、 64…演出用押しボタン、 65…十字操作ボタン、 66…球貸操作ボタン、 67…持球表示装置、 68…鍵穴、 P…遊技球
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26