(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】浴室カウンター
(51)【国際特許分類】
A47K 4/00 20060101AFI20221227BHJP
【FI】
A47K4/00
(21)【出願番号】P 2019021342
(22)【出願日】2019-02-08
【審査請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】501362906
【氏名又は名称】積水ホームテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】上田 恭平
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-094428(JP,A)
【文献】特開2011-067340(JP,A)
【文献】特開2008-126020(JP,A)
【文献】特開2005-224454(JP,A)
【文献】特開2010-162139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 4/00
A47K 1/00
E04H 1/12
A47B 81/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上を向くカウンター面を有して、浴室壁に設けられる浴室カウンターであって、
前記カウンター面が、
前記浴室壁と直交する前後方向における浴室壁側の後方へ向かって下がり勾配が付けられ、かつ前記前後方向と交差する幅方向には無勾配の傾斜平面状の第1面領域と、
前記第1面領域から前記幅方向の側方及び後方へ向かって下がり勾配が付けられた傾斜面状の第2面領域と、を含み、
前記第1面領域が、前記カウンター面の前方部及び中央部を占め、
前記第2面領域が、前記カウンター面の側方部及び後方部に配置されていることを特徴とする浴室カウンター。
【請求項2】
前記第2面領域が、前記第1面領域を挟んで前記カウンター面の幅方向の両側の側方部にそれぞれ配置されており、
各第2面領域が、後方へ向かうにしたがって反対側の側方へ向けて拡幅され、かつ前記後方部において他方の第2面領域と直接連なっていることを特徴とする請求項1に記載の浴室カウンター。
【請求項3】
前記直接連なっている箇所が、前記後方部の幅方向における頂点であることを特徴とする請求項2に記載の浴室カウンター。
【請求項4】
前記第2面領域の下がり勾配が、前記カウンター面の後端部又は側端部に近いほど急になっていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の浴室カウンター。
【請求項5】
前記カウンター面の後端部から上へ突出するとともに前記幅方向へ延びる立上り壁を有し、
前記第1面領域と前記立上り壁の前面部との間に、前記第2面領域が、前記カウンター面の幅方向の全域にわたって介在されていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の浴室カウンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室壁に設けられた浴室カウンターに関し、特にカウンター面に排水勾配が付けられた浴室カウンターに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、浴室の壁には洗面器や石鹸類を置くための浴室カウンターが設けられている(特許文献1~3等参照)。特許文献1,2の浴室カウンターにおいては、カウンター面上からの排水がカウンターを使用中の入浴者の脚にかかるのを防止するために、カウンター面に前面側から浴室壁側(後方)へ向かって下り勾配が付けられている。
【0003】
さらに特許文献1においては、カウンター面の後端部に排水溝が形成されている。カウンター面上の水は、下り勾配によって後方へ流れて排水溝に落ち、排水溝を伝って排水される。
特許文献2においては、カウンター面の後端部に立上り壁が形成されている。浴室カウンターの幅方向の中央部に向かうにしたがって、立上り壁が前方へせり出している。このため、カウンター面と立上り壁の前面とで作る稜線が、浴室カウンターの幅方向の両端部へ向かうにしたがって下がっている。カウンター面上の水は、該稜線に沿って排水される。更に立上り壁の前面は幅方向の位置に応じて傾斜が変化している。
特許文献3においては、カウンター面の中央部が部分球面状に隆起している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5295058号公報
【文献】特許第4293009号公報
【文献】特許第5663998公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前掲特許文献1~3の浴室カウンターは、排水溝に汚れが溜まりやすく、かつ清掃しにくい。立上り壁が前方へせり出していると、洗面器などの載置スペースが狭くなる。部分球面状の隆起があると、洗面器等を載置した際に安定性が悪くなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、カウンター面から確実に排水できる浴室カウンターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、上を向くカウンター面を有して、浴室壁に設けられる浴室カウンターであって、
前記カウンター面が、
前記浴室壁と直交する前後方向における浴室壁側の後方へ向かって下がり勾配が付けられ、かつ前記前後方向と交差する幅方向には無勾配の傾斜平面状の第1面領域と、
前記第1面領域から前記幅方向の側方及び後方へ向かって下がり勾配が付けられた傾斜面状の第2面領域と、を含み、
前記第1面領域が、前記カウンター面の前方部及び中央部を占め、
前記第2面領域が、前記カウンター面の側方部及び後方部に配置されていることを特徴とする。
【0007】
当該浴室カウンターにおいては、カウンター面の水は、第1面領域の勾配によって後方へ流れ、更に第2面領域の勾配によって側方へ流れて排水される。これによって、カウンター面上に水が溜まらないようにできる。かつ浴室カウンターを使用中の入浴者の脚にカウンター面からの排水がかかるのを防止できる。
カウンター面の前方部及び中央部を占める第1面領域が平らであるために、洗面器その他の入浴用具を浴室カウンターにがたつきなく安定的に載置できる。
【0008】
前記第2面領域が、前記第1面領域を挟んで前記カウンター面の幅方向の両側の側方部にそれぞれ配置されており、
各第2面領域が、後方へ向かうにしたがって反対側の側方へ向けて拡幅され、かつ前記後方部において他方の第2面領域と直接連なっていることが好ましい。
これによって、カウンター面の水を幅方向の両側方へ排水できる。
【0009】
前記直接連なっている箇所が、前記後方部の幅方向における頂点であることが好ましい。
これによって、前記後方部に水が溜まるのを確実に防止できる。
【0010】
前記第2面領域の下がり勾配が、前記カウンター面の後端部又は側端部に近いほど急になっていることが好ましい。
これによって、カウンター面の水を側方へ確実に排水できる。
【0011】
前記カウンター面の後端部から上へ突出するとともに前記幅方向へ延びる立上り壁を有し、
前記第1面領域と前記立上り壁の前面部との間に、前記第2面領域が、前記カウンター面の幅方向の全域にわたって介在されていることが好ましい。
立上り壁を設けることによって、カウンター面からの排水が浴室壁との壁際まで流れるのが阻止され、前記壁際の汚れを抑制できる。カウンター面から立上り壁まで達した水は、第1面領域と立上り壁との間の第2面領域の勾配によって立上り壁に沿って側方へ排水される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の浴室カウンターによれば、カウンター面から確実に排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係る浴室カウンターを浴室壁に設置した状態で示す平面図である。
【
図2】
図2は、前記浴室カウンターの正面図である。
【
図3】
図3(a)は、前記浴室カウンターを下から見た斜視図である。
図3(b)は、前記浴室カウンターの底ケースを省略して下から見た斜視図である。
図3(c)は、前記浴室カウンターを後方から見た斜視図である。
図3(d)は、前記浴室カウンターを上から見た分解斜視図である。
図3(e)は、前記浴室カウンターを下から見た分解斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2のIV-IV線に沿う、前記浴室カウンターの側面断面図である。
【
図5】
図5は、
図4のV-V線に沿う、前記浴室カウンターの正面断面図である。
【
図6】
図6は、
図2のVI-VI線に沿う、前記浴室カウンターの側面断面図である。
【
図7】
図7は、
図4のVII-VII線に沿う、前記浴室カウンターの正面断面図である。
【
図8】
図8(a)は、本発明の第2実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図8(b)は、前記第2実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図9】
図9(a)は、本発明の第3実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図9(b)は、前記第3実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図10】
図10(a)は、本発明の第4実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図10(b)は、前記第4実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図11】
図11(a)は、本発明の第5実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図11(b)は、前記第5実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図12】
図12(a)は、本発明の第6実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図12b)は、前記第6実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図13】
図13(a)は、本発明の第7実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図13(b)は、前記第7実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図14】
図14(a)は、本発明の第8実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図14(b)は、前記第8実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【
図15】
図15(a)は、本発明の第9実施形態に係る浴室カウンターを上から見た斜視図である。
図15(b)は、前記第9実施形態に係る浴室カウンターを下から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1及び
図2に示すように、浴室1の浴室壁2に浴室カウンター3が設けられている。浴室カウンター3の前後方向(
図1において上下方向)は、浴室壁2と直交するように向けられている。浴室カウンター3の幅方向(
図1において左右方向)は、浴室壁2に沿って水平に向けられている。該浴室カウンター3が、浴室壁2から前方(浴室内側、
図1において下側)へ突出されている。
図1に示すように、平面視における浴室カウンター3は、前端部が円弧状をなし、かつ浴室壁2へ向かうにしたがって幅が狭くなり、扇形状に形成されている。
図2に示すように、正面視における浴室カウンター3は、上へ向かうにしたがって拡幅されることによって逆さ台形状に形成されている。
図4に示すように、側面視における浴室カウンター3は、概略水平な上辺に対して底辺が浴室壁2へ向かうにしたがって下へ傾けられることによって概略直角三角形状に形成されている。
【0015】
図3に示すように、浴室カウンター3は、カウンター本体10と、補強部材20と、底ケース30を備えている。カウンター本体10は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンその他の合成樹脂からなる射出成形品である。カウンター本体10は、カウンター板部11(天板部)と、前板部12と、一対の側板部13と、背板部14を含み、平面視で扇形をなし、かつ下方へ開放されたケース状に形成されている。
図4に示すように、カウンター本体10の背板部14が、浴室壁2に突き当てられ、後述する補強部材20と共に浴室壁2に固定されている。
図3に示すように、カウンター本体10の後端部16reには、立上り壁15が一体に設けられている。立上り壁15は、カウンター面16から上へ突出されるとともに、浴室カウンター3の幅方向の全域にわたって延びている。
【0016】
図3に示すように、カウンター本体10の底部(下側部)に底ケース30が設けられている。底ケース30は、カウンター本体10と同種又は異種の樹脂からなる射出成型品であり、上へ開放されたケース状に形成されている。底ケース30が、カウンター本体10の底部開放部を塞ぐようにして、カウンター本体10と合わさっている。
【0017】
図4に示すように、カウンター本体10と底ケース30によって、カウンター内空間3aが形成されている。カウンター内空間3aに鋼製の補強部材20が収容されている。
図4及び
図5に示すように、補強部材20は、背板部14と共に浴室壁2にビス4にて固定される一対の取付部23と、取付部23から前方へ突出された一対の支持ビーム21と、支持ビーム21の間に架け渡された当接板22とを含む。当接板22にカウンター板部11が載せられている。カウンター板部11と補強部材20との間には、ゴム、発泡樹脂等の弾力性材料からなる音吸収材24が介在されている。
補強部材20によってカウンター本体10が補強されている。
【0018】
図1に示すように、カウンター板部11の上面すなわちカウンター面16は、第1面領域18と、一対の第2面領域19を含む。第1面領域18は、カウンター面16の前方部16f及び中央部16cを占めている。第2面領域19は、カウンター面16の側方部16s及び後方部15rに配置されている。一対の第2面領域19が、第1面領域18を挟んでカウンター面16の幅方向の両側の側方部16sにそれぞれ配置されている。
【0019】
詳しくは、
図4及び
図5に示すように、第1面領域18は、後方(
図4において右側)へ向かって一定の下がり勾配が付けられ、かつ幅方向(
図5において左右)には無勾配の傾斜平面状になっている。
【0020】
図5及び
図6に示すように、第2面領域19は、第1面領域18から幅方向(
図5において左右)の側方へ向かって下がり勾配が付けられ、かつ後方(
図6において右側)へ向かっても下がり勾配が付けられている。好ましくは、第2面領域19の下がり勾配は、カウンター面16における後方部16rの後端部16re及び側方部16sの側端部16seに近いほど急になっている。
【0021】
図1に示すように、一対の第2面領域19は、後方へ向かうにしたがって互いに接近されている。すなわち、各第2面領域19が、後方へ向かうにしたがって反対側の側方へ向けて拡幅している。第1面領域18と一対の第2面領域19との境界線16gは、カウンター面16の前端部における幅方向の両側の角部からそれぞれ後方部16rの幅方向の中央部へ向けて斜めに延びている。一対の境界線16gが、後方部16rの幅方向の中央部において交差している。
【0022】
第1面領域18と各第2面領域19とは、境界線16g上において段差無く滑らかに連続しており、境界線16g上には段差も稜線も形成されていない。カウンター面16の勾配方向ないしは法線方向は、境界線16gを跨いで変化している。
【0023】
図1に示すように、カウンター面16の後方部16rの幅方向の中央部において、両側の第2面領域19どうしが直接に連続している。一対の第2面領域19どうしの境界線19gは、一対の境界線16gの交点から真っ直ぐ後方(
図1において上方)へ線状に延びている。両側の第2面領域19どうしは、境界線19gにおいて段差無く滑らかに連続しており、境界線19g上には段差も稜線も形成されていない。
【0024】
図7に示すように、境界線19gは、カウンター面16の後方部16rの幅方向における頂点を構成している。該境界線19gを境に、カウンター面16の後方部16rが幅方向の両側方へ向かって下がり勾配となっている。カウンター面16の勾配方向ないしは法線方向が、境界線19gを跨いで反転している。
第1面領域18と立上り壁15の前面部15aとの間には、第2面領域19が、カウンター面16の幅方向の全域にわたって介在されている。
【0025】
当該浴室カウンター3においては、カウンター面16の水は、第1面領域18の勾配によって後方へ流れ、更に第2面領域19の勾配によって幅方向の外方へ流れて排水される。これによって、カウンター面16上の残水を抑制でき、かつ浴室カウンター3を使用中の入浴者の脚にカウンター面16からの排水がかかるのを防止できる。浴室カウンター3に排水溝を形成する必要が無く、清掃性が良い。かつ金型形状が複雑化するのを防止することで、製造コストの上昇を避けることができる。カウンター面16の主要部16f,16cを占める第1面領域18をフラットにすることによって、洗面器などをカウンター面16に安定的に載置でき、がたつきを防止できる。洗面器が手前に滑ってカウンター面16から落ちることも防止できる。
【0026】
第2面領域19が第1面領域18を挟んで幅方向の両側に配置されているから、カウンター面16の水を幅方向の両側方へ排水できる。
カウンター面16の後端部16reにおいては、2つの第2面領域19の境界線19gが幅方向における頂点を構成しているから(
図7)、水が境界線19gを境に左右何れかの側方へ流れるようにでき、後端部16reに水が溜まるのを確実に防止できる。
第2面領域19の下がり勾配が、カウンター面16の後端部16re及び側端部16seに近づくにしたがって急になっていることによって、カウンター面16の水を側方へ確実に排水できる。
さらに浴室カウンターの意匠性を高めることができる。
【0027】
立上り壁15を設けることによって、カウンター面16からの排水が浴室壁2との壁際に流れるのが阻止され、前記壁際に汚れが溜まるのを抑制できる。カウンター面16から立上り壁15まで達した水は、左右何れかの第2面領域19の勾配によって側方へ確実に排水できる。したがって、カウンター面16上の残水を確実に防止できる。
【0028】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図8に示す浴室カウンター3Bは、長方形状に形成されている。2つの第2面領域19がカウンター面16の後端部16reの中央部において連続している。2本の境界線16gがカウンター面16の後端部16reの中央部で交差している。立上り壁15は省略されている。
【0029】
図9に示す浴室カウンター3Cは、前端部が平面視円弧状に形成され、側端部は真っ直ぐ前後方向へ延びている。
【0030】
図10に示す浴室カウンター3Dは、前端部が平面視円弧状に形成され、側端部は後方へ向かって幅が小さくなり、全体として扇形状に形成されている。
【0031】
図11に示す浴室カウンター3Eは、第1面領域18と第2面領域19との境界線16gの前端部が、
図8の浴室カウンター3Bより後方へずれており、側端部16seの中間部に配置されている。
【0032】
図12に示す浴室カウンター3Fでは、各第2面領域19が、緩勾配部19aと、急勾配部19bとに区画されている。したがって、カウンター面16が5面勾配となっている。急勾配部19bは、カウンター面16の後方部16rに配置され、緩勾配部19aより勾配が急になっている。
【0033】
図13に示す浴室カウンター3Gでは、幅方向の両側の第2面領域19が、カウンター面16の後端部16reにおける幅方向の一側へずれた箇所で連続している。2本の境界線16gがカウンター面16の後端部16reにおける前記ずれた箇所で交差している。
【0034】
図14に示す浴室カウンター3Hでは、2本の境界線16gが、カウンター面16の後端部16reよりも前方へ離れた箇所で交わっている。該交差部から後端部16reへ向かって2つの第2面領域19どうしの境界線19gが設けられている。
【0035】
図15に示す浴室カウンター3Iでは、カウンター面16の後端部16reに立上がり壁15が形成されている。
【0036】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第1実施形態において立上がり壁15を省略してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、例えば浴室ユニットに適用できる。
【符号の説明】
【0038】
1 浴室
2 浴室壁
3 浴室カウンター
3B~3I 浴室カウンター
10 カウンター本体
11 カウンター板部
15 立上り壁
16 カウンター面
16f 前方部
16c 中央部
16s 側方部
16se 側端部
16r 後方部
16re 後端部
16g 境界線
18 第1面領域
19 第2面領域
19g 境界線
19a 緩勾配部
19b 急勾配部