(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】収納ケース、雲台アセンブリ、及び雲台収納ケース
(51)【国際特許分類】
H04N 5/222 20060101AFI20221227BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20221227BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
H04N5/222 100
G03B17/56 B
G03B17/56 H
H05K5/02 C
(21)【出願番号】P 2021507463
(86)(22)【出願日】2018-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2018108814
(87)【国際公開番号】W WO2020062170
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】6F,HKUST SZ IER Bldg.NO.9 Yuexing 1st Rd.Hi-Tech Park(South),Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツァン、レイ
(72)【発明者】
【氏名】マ、ティアンハン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ、バイチュアン
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ、タオ
【審査官】吉川 康男
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-136257(JP,U)
【文献】実開昭60-103409(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0142520(US,A1)
【文献】特開2013-075756(JP,A)
【文献】特表2005-505338(JP,A)
【文献】米国特許第09883281(US,B2)
【文献】特表2018-522380(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102454336(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222
G03B 17/56
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒の前記側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替え
、
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、弾性部により実現され、
前記弾性部は、前記ホルダと前記外筒との間に接続されたぜんまいばねを有し、
前記ぜんまいばねの第1端は、折り曲げ部を構成し、且つ前記外筒の前記底面の突起に係合すること、
前記ぜんまいばねの第2端は、折り曲げ部を構成し、且つ前記ホルダの側面の固定部に係合することのうちの少なくとも一つを特徴とする、収納ケース。
【請求項2】
前記開口部と前記収納部とが第1相対位置にあるとき、前記収納部は、前記開口部により露出され、
前記開口部と収納部とが第2相対位置にあるとき、前記収納部は、前記側壁により遮蔽される請求項1に記載の収納ケース。
【請求項3】
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、ホルダと外筒との間の歯止め噛合により実現される請求項1又は2に記載の収納ケース。
【請求項4】
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、前記ホルダと前記外筒との間に設けられたダンパにより実現される請求項1又は2に記載の収納ケース。
【請求項5】
前記収納部と前記開口部とが第1相対位置にあるとき、前記ぜんまいばねは、平衡位置に位置し、
及び、前記収納部と前記開口部とが第2相対位置にあるとき、前記ぜんまいばねは、引っ張られる請求項
1から4の何れか1つに記載の収納ケース。
【請求項6】
収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒の前記側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替え、
前記収納ケースは、前記ホルダを前記外筒にロックするための回転阻止部をさらに有
し、
前記回転阻止部は、前記外筒の前記底面に接続され、前記ホルダは、ロックベースを有し、前記ロックベースは、前記外筒の前記底面を貫通するように設けられて前記外筒から露出し、
前記回転阻止部は、前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わることができ、
ここで、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック解除状態まで移動すると、前記ホルダは、前記外筒に対して回転することで、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替えることができ、
前記開口部と前記収納部とが第2相対位置にあると、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック状態まで移動することに伴い、前記ホルダを前記外筒にロックすることで、前記開口部と前記収納部とを第2相対位置に保つ、収納ケース。
【請求項7】
前記回転阻止部には係着突起が設けられ、前記ロックベースには係着溝が設けられ、
前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック解除状態まで移動すると、前記係着突起は、前記係着溝と分離し、
前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック状態まで移動すると、前記係着突起は、前記係着溝と係着して係合する請求項
6に記載の収納ケース。
【請求項8】
前記回転阻止部には操作端が設けられ、前記操作端を操作することで、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わるようにする請求項
6に記載の収納ケース。
【請求項9】
前記回転阻止部には弾性部品がさらに設けられ、前記弾性部品は、前記外筒の前記底面に固定して接続され、
前記操作端が被操作状態にあると、前記回転阻止部は、前記ロックベースに対して離れてロック解除状態へ切り替わり、
前記操作端が被操作状態から弛緩状態に切り替わると、前記回転阻止部は、前記弾性部品の弾性力の作用により前記ロックベースに対して近づいてロック状態へ切り替わる請求項
8に記載の収納ケース。
【請求項10】
前記外筒の前記底面には収納溝が設けられ、前記回転阻止部は、前記収納溝内に摺動して接続され、
前記回転阻止部は、前記収納溝内において前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わる請求項
6に記載の収納ケース。
【請求項11】
前記ロックベースは、円柱状を呈し、且つ充電ポートが設けられる請求項
6に記載の収納ケース。
【請求項12】
前記外筒の前記底面は、第1蓋本体を有し、前記第1蓋本体は、環状を呈し、貫通孔を有し、前記ロックベースは、前記貫通孔を貫通して前記外筒から露出する請求項
6に記載の収納ケース。
【請求項13】
前記第1蓋本体の辺縁には摺動突起が設けられ、前記摺動突起には前記第1蓋本体の周方向に沿って開設された固定溝が設けられ、
前記外筒の内側壁にはガイド溝及び固定突起が設けられ、前記ガイド溝及び前記固定突起は、前記外筒の周方向に沿って隣接して設けられ、
前記摺動突起は、前記ガイド溝に沿って前記固定突起へ摺動することで、前記固定突起を前記固定溝へ滑り入れ、前記固定溝と係合させ、前記第1蓋本体と前記側壁とを固定して接続させることができる請求項
12に記載の収納ケース。
【請求項14】
前記摺動突起は、複数有し、複数の前記摺動突起は、前記第1蓋本体の辺縁に均等に分布する請求項
13に記載の収納ケース。
【請求項15】
前記固定溝の両端は、前記摺動突起を貫通する請求項
13又は
14に記載の収納ケース。
【請求項16】
前記外筒の前記底面は、第2蓋本体をさらに有し、前記第2蓋本体は、前記第1蓋本体の前記収納部から離れた側に設けられ、
前記第2蓋本体の前記第1蓋本体に向いた側には挿着突起が設けられ、前記挿着突起は、前記第1蓋本体と前記外筒の前記内側壁との間の隙間に挿着されて係合する請求項
13に記載の収納ケース。
【請求項17】
収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒の前記側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替え、
前記収納ケースは、前記外筒内に設けられた主制御盤、及び前記主制御盤に電気的に接続された電気接触部をさらに有し、
前記電気接触部は、前記外筒の内側壁に設けられ、且つ前記収納部内に位置し、しかも、前記電気接触部は、雲台に電気的に結合することで、前記主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つに用いることができ
る、収納ケース。
【請求項18】
前記電気接触部は、電気接点を有する請求項
17に記載の収納ケース。
【請求項19】
前記外筒の前記内側壁には本体部が設けられ、前記雲台を固定して接続するためのものであり、前記電気接触部は、前記本体部の接触面に設けられる請求項
17に記載の収納ケース。
【請求項20】
前記本体部は、前記接触面の両側に位置する側辺を有し、各側辺には摺動フランジがそれぞれ設けられ、前記摺動フランジは雲台を滑り入れて前記本体部により前記雲台を固定し、且つ前記電気接触部を前記雲台に電気的に接続させるためのものである請求項
19に記載の収納ケース。
【請求項21】
前記本体部の接触面には接続部がさらに設けられ、前記接続部は、前記雲台を取り外し可能に接続するためのものであり、
前記雲台が、前記摺動フランジに沿って前記本体部へ滑り入ると、前記接続部は、前記雲台に接続されることで、前記雲台の前記本体部に対する摺動を制限する請求項
20に記載の収納ケース。
【請求項22】
前記電気接触部は、複数の電気接点を有し、
前記複数の電気接点は、前記接続部の周囲に分布する請求項
21に記載の収納ケース。
【請求項23】
前記接続部は、挿着溝である請求項
21に記載の収納ケース。
【請求項24】
前記外筒の前記内側壁には前記雲台の形状に適合するための収納溝が設けられ、前記収納溝は、前記開口部に対向して設けられ、
前記電気接触部は、前記開口部と前記収納溝との間に位置する請求項
17に記載の収納ケース。
【請求項25】
前記収納ケースは、電池をさらに有し、前記電池は、前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電すること、
前記収納ケースは、充電ポートをさらに有し、前記充電ポートは、前記外筒の前記底面を貫通するように設けられて前記外筒から露出し、且つ前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電することのうちの少なくとも一つを特徴とする請求項
17に記載の収納ケース。
【請求項26】
前記収納ケースは、メモリをさらに有し、前記メモリは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記主制御盤は、前記雲台からデータ情報を取得し、且つ前記メモリ内に記憶させ、前記データ情報は、前記雲台に搭載された撮影装置により撮影された画像を含むことができる請求項
17に記載の収納ケース。
【請求項27】
前記外筒の前記側壁にはスロットがさらに設けられ、前記スロットは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記メモリは、メモリカードであり、前記メモリカードは、前記スロットに挿着されて係合する請求項
26に記載の収納ケース。
【請求項28】
前記スロットは、前記開口部に隣接して設けられる請求項
27に記載の収納ケース。
【請求項29】
雲台を有する雲台アセンブリであって、
前記雲台を収納するための収納ケースをさらに有し、
前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒の前記側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替え、
前記雲台は、手持ち雲台であり、把持部を有し、前記把持部には電気結合部が設けられ、
前記雲台が前記収納ケースの収納部内に収納されると、前記電気結合部は、前記収納ケースの電気接触部に電気的に接続されることで、前記収納ケースの主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行う、雲台アセンブリ。
【請求項30】
前記電気結合部は、伸縮プローブを有する請求項
29に記載の雲台アセンブリ。
【請求項31】
前記把持部には挿入溝がさらに設けられ、前記電気結合部は、前記挿入溝内に設けられ、
前記挿入溝は、前記収納ケースの摺動フランジに摺動係合することで、前記挿入溝を前記収納ケースの本体部に固定して接続させ、且つ前記電気結合部を前記電気接触部に電気的に接続させる請求項
29または30に記載の雲台アセンブリ。
【請求項32】
前記把持部には接続端がさらに設けられ、前記接続端は、前記挿入溝内に設けられ、前記接続端は、前記収納ケースの接続部に係合することで、前記把持部の前記本体部に対する摺動を制限する請求項
31に記載の雲台アセンブリ。
【請求項33】
前記電気結合部は、複数の伸縮プローブを有し、
前記複数の伸縮プローブは、前記接続端の周囲に分布する請求項
32に記載の雲台アセンブリ。
【請求項34】
前記接続端は、弾性接続部品を有し、前記弾性接続部品は、前記収納ケースの接続部に挿着されて係合する請求項
32に記載の雲台アセンブリ。
【請求項35】
アダプタ部品をさらに有し、前記アダプタ部品は、前記電気結合部に電気的に接続でき、
前記アダプタ部品は、外部設備を接続することで、前記雲台と前記外部設備とが電気的接続を実現するようにするためのものである請求項
29から34の何れか1つに記載の雲台アセンブリ。
【請求項36】
雲台を有する雲台アセンブリであって、
前記雲台を収納するため
の収納ケースをさらに有し、
前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒の前記側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替え、
前記雲台には電気結合部が設けられ、前記雲台が前記外筒内に収納されると、前記電気結合部は、前記収納ケースの電気接触部に電気的に接続されることで、前記収納ケースの主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台を充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行う雲台アセンブリ。
【請求項37】
前記雲台は、手持ち雲台であり、把持部を有し、前記電気結合部は、前記把持部に設けられる請求項
36に記載の雲台アセンブリ。
【請求項38】
前記電気結合部は、伸縮プローブを有する請求項
36又は
37に記載の雲台アセンブリ。
【請求項39】
前記把持部には挿入溝がさらに設けられ、前記電気結合部は、前記挿入溝内に設けられ、
前記挿入溝は、前記収納ケースの摺動フランジに摺動係合することで、前記挿入溝を前記収納ケースの本体部に固定して接続させ、且つ前記電気結合部を前記電気接触部に電気的に接続させる請求項
37に記載の雲台アセンブリ。
【請求項40】
前記把持部には接続端がさらに設けられ、前記接続端は、前記挿入溝内に設けられ、前記接続端は、前記収納ケースの接続部に係合することで、前記把持部の前記本体部に対する摺動を制限する請求項
39に記載の雲台アセンブリ。
【請求項41】
前記電気結合部は、複数の伸縮プローブを有し、
前記複数の伸縮プローブは、前記接続端の周囲に分布する請求項
40に記載の雲台アセンブリ。
【請求項42】
前記接続端は、弾性接続部品を有し、前記弾性接続部品は、前記収納ケースの接続部に挿着されて係合する請求項
40に記載の雲台アセンブリ。
【請求項43】
アダプタ部品をさらに有し、前記アダプタ部品は、前記電気結合部に電気的に接続でき、
前記アダプタ部品は、外部設備を接続することで、前記雲台と前記外部設備とが電気的接続を実現するようにするためのものである請求項
36から42の何れか1つに記載の雲台アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納分野に関し、特に、収納ケース、及びそれを有する雲台アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
関連する技術において、雲台及びその部品は使用しない場合、通常は作業台に直接置かれ、又はユーザが手で持ち、雲台及びその部品は極めて失くしやすい。しかも雲台及びその部品を手で持つという方法は、ユーザを戸惑わせるので、雲台を収納しやすく、且つ携帯に便利な構造を設計することが急務となっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、収納ケース、及びそれを有する雲台アセンブリを提供する。
【0004】
具体的には、本発明は、以下のような技術的解決手段により実現される。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、収納ケースを提供し、前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替える。
【0006】
本発明の第2の態様によれば、雲台を有する雲台アセンブリを提供し、前記雲台を収納するための収納ケースをさらに有し、前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替える。
【0007】
本発明の第3の態様によれば、収納ケースを提供し、前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内に設けられた主制御盤と、
前記外筒内壁側に設けられ、前記主制御盤に電気的に接続された電気接触部と、を有し、
ここで、前記開口部を介して雲台を前記外筒内に入れるとき、前記電気接触部は、前記雲台に電気的に結合することで、前記主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つに用いることができる。
【0008】
本発明の第4の態様によれば、雲台を有する雲台アセンブリを提供し、前記雲台を収納するための収納ケースをさらに有し、前記収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内に設けられた主制御盤と、
前記外筒内壁側に設けられ、前記主制御盤に電気的に接続された電気接触部と、を有し、
前記雲台には電気結合部が設けられ、ここで、前記開口部を介して雲台を前記外筒内に入れるとき、前記電気接触部は、前記電気結合部に電気的に結合することで、前記主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの一つを行うことができる。
【0009】
本発明の第5の態様によれば、雲台収納ケースを提供し、前記雲台収納ケースは、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダと前記外筒との間の間隔は、収納部を構成し、前記収納部は、前記雲台を収納するためのものである。
【0010】
以上の本発明の実施例により提供される技術的解決手段から以下のことがわかる。本発明の実施例のホルダと外筒との回転可能な接続の設計により、開口部と収納部との間の相対位置をホルダと外筒との相対的な回転に伴い変化できるようにし、巧妙な構造設計により収納ケースの開閉を実現し、収納ケースは、操作が簡単で、構造が美しく、携帯しやすいという利点を有する。
【0011】
本発明の実施例における技術的解決手段をさらに明確に説明するために、次に実施例の説明に使用されることが必要な図面を簡単に説明する。以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例であるに過ぎず、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて、そのほかの図面をさらに得られることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例における収納ケースの閉鎖状態での構造概略図である。
【
図2】本発明の実施例における収納ケースの開放状態での構造概略図である。
【
図3】本発明の実施例における収納ケースの構造概略図であり、ホルダと外筒との接続関係を示す。
【
図5】本発明の実施例における収納ケースの外筒頂面の構造概略図である。
【
図6】本発明の実施例における収納ケースの他方向での構造概略図である。
【
図8】本発明の実施例における収納ケースの構造ブロック図である。
【
図9】本発明の実施例における収納ケースの別の方向での構造概略図である。
【
図10】
図9における一部構造の局部拡大図である。
【
図11】本発明の具体的実施例における収納ケースの構造ブロック図であり、収納ケースの雲台に対する充電方法を示す。
【
図12】本発明の他の具体的実施例における収納ケースの構造ブロック図であり、収納ケースの雲台に対する他の充電方法を示す。
【
図13】本発明の具体的実施例における収納ケースの構造ブロック図であり、収納ケースと雲台とがデータ交換を行う方法を示す。
【
図14】本発明の具体的実施例における収納ケースの閉鎖状態での構造概略図である。
【
図15】本発明の具体的実施例における収納ケースの開放状態での構造概略図である。
【
図16】本発明の具体的実施例において雲台を収納ケースに入れた状態の概略図である。
【
図17】
図6における一部構造の局部拡大図である。
【
図18】本発明の実施例における雲台が収納ケース内に収納された状態の概略図である。
【
図19】本発明の実施例において雲台部品を収納ケース内に入れた状態の概略図である。
【
図20】本発明の実施例における雲台部品が収納ケース内に収納された状態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施例における図面を踏まえ、本発明の実施例における技術的解決手段に明確で、完全な説明を行う。説明される実施例は、本発明の一部の実施例であるに過ぎず、すべての実施例でないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者により創造的な労働をしない前提で得られたすべてのそのほかの実施例はいずれも、本発明の保護する範囲に属する。
【0014】
以下に図面を踏まえ、本発明の収納ケース、及びそれを有する雲台アセンブリを詳細に説明する。矛盾しない場合、以下の実施例及び実施形態における特徴は、互いに組み合わせることができる。
【0015】
実施例1
図1及び
図2を踏まえ、本発明の実施例1は、収納ケース200を提供し、この収納ケース200は、外筒1及びホルダ2を有することができ、本実施例の外筒1は、頂面11、底面12、及び側壁13を有し、側壁13は、開口部を有する。ホルダ2は、外筒1内部に設けられ、しかも、ホルダ2は、外筒1に回転可能に接続される。本実施例において、ホルダ2の表面と外筒1側壁13との間の間隔は、収納部3を構成し、開口部と収納部3との間の相対位置は、ホルダ2と外筒1との相対的な回転に伴い変化でき、これにより収納部3の開閉を実現する。
【0016】
具体的には、開口部と収納部3との間の相対位置は、第1相対位置、及び第2相対位置を有し、ここで、第1相対位置とは、ホルダ2が外筒1に対して回転することで、収納部3の一部又は全体が開口部により露出されるときの、開口部と収納部3との間の相対位置をいう。本実施例の第1相対位置とは、ホルダ2が外筒1に対して回転することで、収納部3全体が開口部により露出されるとき(
図2に示す)の、開口部と収納部3との間の相対位置をいう。本実施例において、開口部と収納部3とが第1相対位置にあるとき、収納部3は、開口部により露出され、このとき被収納物を開口部から収納部3内へ入れることができる。また、第2相対位置とは、ホルダ2が外筒1に対して回転し、収納部3全体が側壁13により遮蔽されるとき(
図1に示す)の、開口部と収納部3との間の相対位置をいう。本実施例において、開口部と収納部3とが第2相対位置にあるとき、収納部3は、側壁13により遮蔽され、収納機能を実現する。
【0017】
本実施例の開口部と収納部3とは、ホルダ2と外筒1との相対的な回転に伴い、第1相対位置と第2相対位置との間で切り替わり、巧妙な設計により収納ケース200の開閉を実現し、収納ケース200は、操作が簡単で、構造が美しく、携帯しやすいという利点を有する。
【0018】
本実施例において、ホルダ2は、筒状を呈することができ、シート状を呈することもでき、ホルダ2と外筒1とは、同一中軸線周りに回転できる。手動方法でホルダ2を回転させ、又は手動方法でホルダ2及び外筒1を回転させ、又は手動方法で外筒1を回転させることで、ホルダ2と外筒1とを相対的に回転させることができる。
【0019】
ホルダ2と外筒1との回転可能な接続の実現構造は、複数種を有することができ、例えば、弾性部によりホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現し、ホルダ2と外筒1との間の歯止め噛合によりホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現し、又はホルダ2と外筒1との間に設けられたダンパによりホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現する。ホルダ2と外筒1との回転可能な接続の実施形態は、上述の複数種の方法に限定されるわけではなく、さらに、その他の方法を選択して、ホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現できることが理解できる。
【0020】
以下の実施例は、弾性部によりホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現することにより、ホルダ2と外筒1との回転可能な接続の実現過程を詳細に説明する。
図3及び
図4を踏まえ、本実施例において、弾性部は、ホルダ2と外筒1との間に設けられたぜんまいばね4を有し、ぜんまいばね4は、第1端41及び第2端42を有し、第1端41は、外筒1に係合し、第2端42は、ホルダ2に係合し、ホルダ2と外筒1との回転可能な接続を実現する。
【0021】
ぜんまいばね4は、外筒底面12とホルダ2との間に設けることができ、外筒1頂面11とホルダ2との間に設けることもできる。本実施例において、ぜんまいばね4は、外筒底面12とホルダ2との間に設けられ、第1端41は、外筒底面12又は外筒内側壁に係合できる。選択可能には、
図4及び
図5を踏まえ、第1端41は、折り曲げ部を構成し、外筒底面12には突起111が設けられ、第1端41の折り曲げ部は、外筒底面12の突起111に係合する。具体的には、第1端41の折り曲げ部は、外筒底面12の突起111に引っ掛かるように設けられ、ぜんまいばね4と外筒底面12との安定した接続を実現する。
【0022】
また、第2端42は、折り曲げ部を構成し、ホルダ2側面には固定部21が設けられ、第2端42の折り曲げ部は、ホルダ2側面の固定部21に係合する。本実施例において、第2端42の折り曲げ部は、ホルダ2側面の固定部21に引っ掛かるように設けられ、ぜんまいばね4とホルダ2との安定した接続を実現する。
【0023】
本実施例において、ぜんまいばね4は、ホルダ2を覆うように設けられ、しかもぜんまいばね4は、平衡位置を有し、ぜんまいばね4が平衡位置にあるとき、ぜんまいばね4は弛緩状態であり、ぜんまいばね4は、ホルダ2、外筒1のうちの少なくとも一つへ弾性力を加えず、このため、ぜんまいばね4が平衡位置にあるとき、ホルダ2、外筒1のうちの少なくとも一つへ外力が加えられない場合、ホルダ2と外筒1とは、相対的に回転しない。ホルダ2、外筒1のうちの少なくとも一つへ外力が加えられるとき、外力がぜんまいばね4の弾性力を克服してぜんまいばね4が引っ張られるようになると、ホルダ2と外筒1とは、相対的に回転する。本実施例において、収納部3と開口部とが第1相対位置にあるとき、ぜんまいばね4は、平衡位置にあり、収納ケース200は、開放状態に保たれる。収納部3と開口部とが第2相対位置にあるとき、ぜんまいばね4は、引っ張られる。
【0024】
ぜんまいばね4が引っ張られた後、弾性力の作用により、ぜんまいばね4は、平衡状態に自動で回復するので、収納部3と開口部とが第2相対位置に終始位置するようにするために、ホルダ2を外筒1にさらに固定する必要があり、収納の機能を実現する。具体的には、本実施例の収納ケース200は、ホルダ2を外筒1にロックするための回転阻止部5をさらに有する。
【0025】
本実施例において、
図6及び
図7を踏まえ、回転阻止部5は、外筒底面12に接続され、ホルダ2は、ロックベース22を有し、ロックベース22は、外筒底面12を貫通するように設けられて外筒1から露出する。本実施例の回転阻止部5は、ロックベース22に対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わることができ、ここで、ロック状態では、回転阻止部5は、ロックベース22に係合し、ロック解除状態では、回転阻止部5は、ロックベース22と分離する。具体的には、回転阻止部5がロックベース22に対してロック解除状態まで移動すると、回転阻止部5は、ホルダ2に対して位置を限定せず、ホルダ2は、外筒1に対して回転することで、開口部と収納部3とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替えることができる。開口部と収納部3とが第2相対位置にあると、回転阻止部5がロックベース22に対してロック状態まで移動することに伴い、回転阻止部5は、ホルダ2に対して位置を限定し、ホルダ2の外筒1に対する回転を制限し、これによりホルダ2を外筒1にロックして、開口部と収納部3とが第2相対位置に保たれるようにする。
【0026】
回転阻止部5とロックベース22とは、磁力吸着又は係着などの方法に基づいて係合することができる。本実施例において、
図7を参照し、回転阻止部5には係着突起51が設けられ、ロックベース22には係着溝が設けられ、回転阻止部5がロックベース22に対してロック解除状態まで移動すると、係着突起51は、係着溝と分離し、回転阻止部5がロックベース22に対してロック状態まで移動すると、係着突起51は、係着溝に係着して係合する。具体的には、回転阻止部5を操作し、回転阻止部5がロックベース22に対して係着突起51と係着溝とが分離するまで離れると、回転阻止部5は、ロック解除状態になり、回転阻止部5を操作し、回転阻止部5をロックベース22に対して近づけ、係着突起51を係着溝に係着して係合させると、回転阻止部5は、ロック状態になる。本実施例において、開口部と収納部3とが第2相対位置にあると、係着突起51は、係着溝に位置合わせされ、回転阻止部5を操作すると、係着突起51は、係着溝に直接挿入されて係着溝に係合できる。開口部と収納部3とが第1相対位置にあると、係着突起51は、係着溝とずれる。
【0027】
回転阻止部5を操作しやすくするために、本実施例の回転阻止部5には操作端52が設けられ、前記操作端52を操作し、回転阻止部5がロックベース22に対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わるようにできる。選択可能には、押圧、引っ張り、回転、突き上げなどの方法により操作端52を操作し、回転阻止部5がロックベース22に対して近づき、又は離れるようにし、これにより回転阻止部5がロック状態とロック解除状態との間で切り替わるようにする。以下の実施例では、操作端52を押圧することを例としてさらに説明する。
【0028】
いくつかの例において、回転阻止部5がロック状態からロック解除状態へ、及びロック解除状態からロック状態へと切り替わるこの二つのステップはいずれも、操作端52を押圧することにより実現される。具体的には、外筒1の外円周方向へ操作端52を押圧すると、回転阻止部5は、ロックベース22に対して離れてロック状態からロック解除状態へ切り替わり、外筒1の中軸線方向へ操作端52を押圧すると、回転阻止部5は、ロックベース22に対して近づいてロック解除状態からロック状態へ切り替わる。
【0029】
他のいくつかの実施例において、回転阻止部5がロック状態からロック解除状態へ切り替わることは、操作端52を押圧することにより実現され、回転阻止部5がロック解除状態からロック状態へ切り替わることは自動で実現される。回転阻止部5がロック解除状態からロック状態へ自動で切り替わることを実現するために、選択可能には、回転阻止部5は、弾性回復機能を有し、操作端52を押圧して回転阻止部5がロックベース22に対して離れてロック状態からロック解除状態へ切り替わった後、操作端52を押圧しないと、回転阻止部5は、自身の弾性力の作用によりロックベース22に対して近づいてロック解除状態からロック状態へ自動で切り替わることができる。必要に応じて、回転阻止部5の製造材料に弾性材料を選択してもよく、これにより回転阻止部5が外力の作用により移動できるようにし、且つ外力の作用がないときに自身で回復できるようにする。選択可能には、
図7を参照し、回転阻止部5には弾性部品53がさらに設けられ、操作端52を押圧して回転阻止部5をロックベース22に対して離れさせてロック状態からロック解除状態へ切り替えた後、操作端52を押圧しないと、回転阻止部5は、弾性部品53の弾性力の作用によりロックベース22に対して近づいてロック解除状態からロック状態へ自動で切り替わることができる。具体的には、本実施例の弾性部品53は、外筒底面12に固定して接続され、操作端52が被操作状態にあると、回転阻止部5は、ロックベース22に対して離れてロック解除状態へ切り替わり、操作端52が被操作状態から弛緩状態に切り替わると、回転阻止部5は、弾性部品53の弾性力の作用によりロックベース22に対して近づいてロック状態へ切り替わる。弾性部品53は、ばね又はその他の弾性材料から製造された弾性部品53であってよい。
【0030】
回転阻止部5は、一つ又は複数有してもよく、回転阻止部5が複数あるとき、ロックベース22上の各回転阻止部5に対応する位置にはこの回転阻止部5をロックするための構造が設けられ、上述の実施例のように、回転阻止部5とロックベース22とは、係着突起51と係着溝とにより係合し、各回転阻止部5の係着突起51に対応するロックベース22の位置には係着溝が設けられる。
【0031】
さらに、
図6及び
図7を踏まえ、本実施例の外筒底面12には収納溝が設けられ、回転阻止部5は、収納溝内に摺動して接続され、回転阻止部5は、収納溝内においてロックベース22に対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わり、本実施例は、収納溝により回転阻止部5に対する位置限定を実現する。
【0032】
回転阻止部5の構造は、上述の実施例における構造の実施形態に限定されるわけではなく、ホルダ2と外筒1との間の磁石、又はホルダ2と外筒1との間のフックなどにより代替してもよいことが理解できる。例えば、ホルダ2には第1磁石が設けられ、第1磁石に対応する外筒1の位置には第2磁石が設けられ、ホルダ2と外筒1との相対的な回転に伴い、第1磁石は、互いに吸着されてホルダ2を外筒1にロックできる。
【0033】
本実施例のロックベース22は、円柱状を呈し、しかも、ロックベース22には充電ポート23が設けられ、この充電ポート23により収納部3内に収納された収納物に充電できる。本実施例は、充電ポート23のタイプを具体的に限定せず、充電ポート23は、USBなどの通常の電気ポートであってよい。
【0034】
本実施例において、外筒底面12は、第1蓋本体を有し、ここで、突起111は、この第1蓋本体に設けられ、ぜんまいばね4は、ロックベース22を覆うように設けられ、且つ第1蓋本体とホルダ2により囲まれて形成される空間内に位置する。
図5を参照し、この第1蓋本体は、環状を呈し、且つ貫通孔を有し、ロックベース22は、貫通孔を貫通して外筒1から露出する。本実施例の第1蓋本体は、側壁13(外筒内側壁を含む)に固定して接続され、第1蓋本体と側壁13との間の固定接続方法は、既存の任意の固定接続方法を採用できる。本実施例は、簡単で、実現しやすい固定接続方法を提供して第1蓋本体と側壁13とを接続し、具体的には、
図5及び
図7を踏まえ、第1蓋本体の辺縁には摺動突起112が設けられ、摺動突起112には固定溝が設けられ、固定溝は、第1蓋本体の周方向に沿って開設される。外筒内側壁にはガイド溝14及び固定突起15が設けられ、ガイド溝14及び固定突起15は、外筒1の周方向に沿って隣接して設けられる。ここで、摺動突起112は、ガイド溝14に沿って固定突起15へ摺動することで、固定突起15を固定溝へ滑り入れ、固定溝と係合させ、第1蓋本体と側壁13とを固定して接続させることができる。摺動突起112をガイド溝14に位置合わせした後、第1蓋本体又は側壁13を回転し、摺動突起112がガイド溝14に沿って固定突起15を滑り入れるようにし、二つの操作を使用するだけで、第1蓋本体と側壁13との固定接続を実現し、操作過程が簡単である。
【0035】
ここで、摺動突起112は、複数有してもよく、複数の摺動突起112は、第1蓋本体の辺縁に均等に分布する。選択可能には、外筒内側壁は隣接して設けられた1組のガイド溝14及び固定突起15のみ有し、複数の摺動突起112におけるいずれかを、ガイド溝14及び固定突起15と、これにより第1蓋本体を側壁13に固定でき、操作しやすい。選択可能には、第1蓋本体と側壁13との間の固定接続の安定性を高めるために、ガイド溝14及び固定突起15の数は、摺動突起112の数と同じであり、各摺動突起112は、対応する組の、隣接して設けられたガイド溝14及び固定突起15に係合する。
【0036】
上述の実施例において、1組のガイド溝14及び固定突起15は、一つのガイド溝14及び一つの固定突起15を有してもよく、二つのガイド溝14及び一つの固定突起15を有してもよく、二つのガイド溝14は、一つの固定突起15の両側に設けられ、摺動突起112は、二つのガイド溝14におけるいずれかのガイド溝14から固定突起15を滑り入れることができる。
【0037】
いくつかの実施例において、固定溝の両端は、摺動突起112を貫通する。1組のガイド溝14及び固定突起15が一つのガイド溝14及び一つの固定突起15を有してもよいとき、固定溝の二つの貫通端における一つは、ガイド溝14に隣接し、摺動突起112は、ガイド溝14に隣接する貫通端から固定溝へ滑り入り、固定溝に係合する。1組のガイド溝14及び固定突起15が二つのガイド溝14及び一つの固定突起15を有し、二つのガイド溝14は、一つの固定突起15の両側に設けられるとき、固定溝の二つの貫通端は、対応側のガイド溝14にそれぞれ隣接し、摺動突起112は、任意の貫通端からガイド溝14へ滑り入ることができる。他のいくつかの実施例において、固定溝の一端は、摺動突起112を貫通し、且つ固定溝の貫通端は、ガイド溝14に隣接し、摺動突起112は、この貫通端から固定溝へ滑り入り、固定溝に係合できる。
【0038】
選択可能には、固定溝のサイズは、ガイド溝14に近接した一端からガイド溝14から離れる方向へ徐々に小さくなり、固定溝のガイド溝14に近接した一端のサイズは大きく設計されることで、摺動突起112がガイド溝14から固定溝へ滑り入りやすくなり、しかも、摺動突起112が徐々に固定溝へ滑り入ることに伴い、固定溝のサイズは徐々に小さくなっているので、摺動突起112は最終的に固定溝に係着して接続されて第1蓋本体と側壁13との固定接続を実現する。
【0039】
また、摺動突起112の第1蓋本体の周方向に沿った長さと固定溝の側壁13の周方向に沿った長さは、同じであってよく、同じでなくてもよく、本実施例は、これを具体的に限定しない。
【0040】
さらに、外筒底面12は、第2蓋本体をさらに有し、第2蓋本体は、第1蓋本体の収納部3から離れた側に設けられる。本実施例の第2蓋本体の第1蓋本体に向いた側には挿着突起が設けられ、挿着突起は、第1蓋本体と外筒内側壁との間の隙間に挿着されて係合し、製品の美観を高める。
【0041】
本実施例の収納ケース200は、雲台100、又は雲台100及び雲台部品(
図19及び
図20における端末アダプタ部品300、フィルタ400、メモリカード500)などを収納することに用いることができ、具体的な実施例において、収納ケース200は、雲台100を収納するとともに、二つの端末アダプタ300、4つのフィルタ400、及び二つのメモリカード500を収納できる。収納ケース200により収納される雲台100は、手持ち雲台であってよく、非手持ち雲台であってもよい。本実施例の収納ケース200は、雲台100及び雲台部品以外のその他の被収納物を収納することに用いられてもよいことが理解でき、ここでは一つ一つ列挙しない。
【0042】
図8から
図10を踏まえ、本実施例の収納ケース200は、主制御盤6、及び電気接触部7をさらに有する。ここで、主制御盤6は、外筒1内に設けられ、例えば、主制御盤6は、側壁13とホルダ2との間に設けられることができる。電気接触部7は、主制御盤6に電気的に接続され、選択可能には、電気接触部7と主制御盤6とは、導線接続により電気的接続を実現し、選択可能には、電気接触部7と主制御盤6とは、挿着されて電気的接続を実現する。さらに、電気接触部7は、外筒内側壁に設けられ、しかも電気接触部7は、収納部3内に位置する。具体的な実施形態において、外筒内側壁には、雲台100を固定するための収納溝が設けられ、この収納溝は、雲台100の形状に適合し、本実施例の収納溝は、開口部に対向して設けられ、電気接触部7は、開口部と収納溝との間に位置する。本実施例の電気接触部7は、ホルダ表面に設けることもでき、しかも電気接触部7は、収納部3内に位置することを理解できる。
【0043】
本実施例の電気接触部7は、雲台100に電気的に結合することで、主制御盤6と雲台100とが電気的接続を実現することに用いることができる。主制御盤6が雲台100に電気的に接続された後、主制御盤6により雲台100に電気供給/充電すること、主制御盤6により雲台100とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行うことができる。本実施例は、外筒内側壁に電気接触部7を設けることにより、雲台100を収納ケース200内に収納した後、雲台100は、電気接触部7に電気的に結合して収納ケース200と電気的接続を実現し、これにより収納ケース200により雲台100に充電すること、雲台100とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行うことができ、収納ケース200は収納とともに、充電、データ交換のうちの少なくとも一つの機能をさらに有する。
【0044】
本実施例において、電気接触部7は、雲台100に接触して電気的係合を実現し、簡単な構造により収納ケース200と雲台100との間の通信接続を実現でき、接続が便利で迅速であり、しかも外に設けられた導線が絡むという面倒がなく、製品の美観性が高い。
【0045】
具体的には、雲台100には電気結合部(
図17に示す)が設けられ、雲台100が収納ケース200の収納部3内に収納されると、電気結合部は、電気接触部7に接触して電気的接続を実現することで、主制御盤6を雲台100に電気的に接続させ、これにより主制御盤6により雲台100に充電すること、主制御盤6と雲台100との間のデータ交換を実現することのうちの少なくとも一つを行うことができる。本実施例において、電気接触部7及び電気結合部はそれぞれ同一型番の電気コネクタのオスとメスであり、電気結合部と電気接触部7とが適合しやすい。電気接触部7及び電気結合部は適合せずに、アダプタによりカップリングして電気的接続を実現してもよいことを理解できる。選択可能には、雲台100は、手持ち雲台であり、把持部を有し、電気結合部は把持部に設けられる。
【0046】
電気接触部7のタイプは、必要に応じて選択でき、例えば、電気接触部7は、伸縮プローブに選択されてもよく、電気インターフェースに選択されてもよく、さらに電気接点に選択されてもよく、電気結合部は、電気接触部7に適合する。実施例において、電気接触部7は、複数の電気接点を有する。選択可能には、
図10を参照し、電機接点は、8つ有してもよく、そのうち4つの電気接点は、配列方法で並べられて第1電気接触部7を形成し、他の4つの電気接点は、配列方法で並べられて第2電気接触部7を形成する。その他の実施例において、電気接点の数、配列方法及び機能などはいずれも必要に応じて設定できることが理解できる。
【0047】
選択可能には、複数の電気接点の機能はいずれも同じであり、例えば、複数の電気接点はいずれもデータ伝送に用いられ、又はいずれも導電に用いられる。選択可能には、複数の電気接点における一部の電気接点の機能は、他の一部の電気接点の機能と異なり、上述の実施例において、第1電気接触部7は、データ伝送のためであり、収納ケース200と雲台100との間のデータ交換を実現し、第2電気接触部7は、導電のためであり、収納ケース200の雲台100に対する電気供給/充電を実現する。
【0048】
本実施例は、導電可能な金属材料を選択して電気接点を製造でき、例えば、銅である。
【0049】
図10を参照し、外筒内側壁には本体部8が設けられ、この本体部8は、雲台100を固定して接続するためのものである。本体部8は、接触面を有し、電気接触部7は、この接触面に設けられる。雲台100を収納部3内に入れると、雲台100を本体部8に機械的に係合し、雲台100が本体部8に機械的に係合してポジショニングされた後、電気接触部7は、雲台100の対応する位置に接触して雲台100と電気的接続を実現でき、機械的係合の過程は、時間と労力を節約し、収納ケース200と雲台100との間の迅速な接続を実現する。
【0050】
本体部8と雲台100は、異なる方法に基づいて固定接続を実現し、例えば、凹凸係合、係着、ねじ接続などである。一実施形態において、雲台100は、挿入溝(
図17に示す)を有し、電気結合部は、挿入溝内に設けられる。本体部8が挿入溝に挿着されてポジショニングされた後、電気接触部7は、電気結合部に接触して電気的に接続される。選択可能には、雲台100は、手持ち雲台であり、挿入溝は、把持部に設けられる。
【0051】
さらに
図10を参照し、本体部8は、接触面の両側に位置する側辺をさらに有し、本実施例において、各側辺には摺動フランジ81がそれぞれ設けられ、雲台100を滑り入れて本体部8により雲台100を固定し、且つ電気接触部7を雲台100に電気的に接続させるためのものであり、本実施例は、摺動フランジ81により雲台100を初歩的に位置制限する。選択可能には、挿入溝は、摺動フランジ81に摺動係合することで、挿入溝を本体部8に固定して接続させ、且つ電気結合部を電気接触部7に接触させて電気的に接続させる。本実施例において、雲台100は、開口部から収納部3へ入り、挿入溝(
図17に示す)は、摺動フランジ81の開口部に近接した一端から滑り入り、且つ摺動フランジ81の開口部から離れた一端へ摺動し、挿入溝が本体部8に係合してポジショニングされると、電気結合部は、電気接続部82に接触する。
【0052】
さらに、本体部8の接触面には接続部82がさらに設けられ、接続部82は、雲台100を取り外し可能に接続するためのものである。雲台100が摺動フランジ81に沿って本体部8へ滑り入ると、接続部82は、雲台100に接続されることで、雲台100の本体部8に対する摺動を制限する。本実施例は、摺動フランジ81により雲台100を初歩的に位置制限し、接続部82により雲台100をさらに位置制限し、雲台100を本体部8にしっかりと装着して設け、雲台100と電気接触部7との接触をさらに安定させ、雲台100と電気接触部7との電気的接続をさらに安定させる。ここで、摺動フランジ81の雲台100に対する位置制限方向は、接続部82の雲台100に対する位置制限方向に交わる。具体的には、雲台100の接続部82に対応する位置には接続端(
図17に示す)が設けられ、接続端は、接続部82に係合し、雲台100をさらに位置制限し、これにより雲台100の摺動フランジ81に対する摺動を制限し、雲台100と本体部8との固定接続をさらにしっかりさせる。選択可能には、雲台100は、手持ち雲台であり、接続端は、把持部の挿入溝内に設けられる。
【0053】
ここで、接続部82は、挿着溝であってよく、その他のタイプであってよい。接続端は、接続部82に適合し、接続端は、弾性接続部品であってよく、係着部品であってもよく、さらにその他タイプの接続部品であてもよい。本実施例において、接続端は、弾性接続部品であり、弾性接続部品は、挿着溝に挿着されて係合する。
【0054】
さらに、本実施例の電気接触部7は、複数の電気接点を有し、複数の電気接点は、接続部82の周囲に分布し、このような配列方法により複数の電気接点と雲台100との間の電気的接続をさらに安定させることができる。選択可能には、電気接点の機能に基づいて、複数の電気接触部7を接続部82の周囲に領域を分けて配列でき、上述の実施例の機能の異なる第1電気接触部7及び第2電気接触部7を例とすると、第1電気接触部7及び第2電気接触部7は、接続部82の両側に設けられる。
【0055】
また、収納ケース200は、異なる方法で雲台100に電気供給/充電でき、例えば、そのうちの一つの実施例において、
図11を参照し、収納ケース200は、電池をさらに有し、選択可能には、電池は、ホルダ2と側壁13との間に収納される。本実施例の電池は、主制御盤6に電気的に接続され、これにより収納部3内に収納された雲台100に電気供給/充電する。電池は、導線により主制御盤6に接続されて電気的接続を実現でき、又は電池は、主制御盤6の電気接続端に直接接触して主制御盤6と電気的接続を実現できる。本実施例の電池は、蓄電池などの充電可能な電池に選択でき、電池の繰り返し利用を実現する。本実施例の電池は、蓄電池であり、蓄電池の容量は大きく、体積は小さく、収納ケース200の小型化設計に便利である。
【0056】
他の実施例において、収納ケース200は、充電ポート23をさらに有し(この充電ポート23は、ロックベース22に設けられ、上述実施例の説明を参照できる)、充電ポート23は、外筒底面12を貫通するように設けられて外筒1から露出し、しかも充電ポート23は、主制御盤6に電気的に接続され、本実施例の収納ケース200は、充電ポート23により外部電源(例えば、商業電源)を接続して収納部3内に収納された雲台100に充電できる。
【0057】
別のいくつかの実施例において、収納ケース200は、電池及び充電ポート23を同時に有し、主制御盤6は、電池及び充電ポート23にそれぞれ接続される。雲台100は、収納部3内に収納され、しかも雲台100の電力量が所定の電力量しきい値(必要に応じて設定でき、例えば、20%である)以下であるとき、充電ポート23が外部電源に接続されていなければ、電池により雲台100に電気供給/充電し、充電ポート23が外部電源に接続されていれば、外部電源により雲台100に電気供給/充電する。雲台100が収納部3内に収納されておらず、又は雲台100が収納部3内に収納されているが、雲台100の電力量が所定の電力量しきい値よりも大きい場合、充電ポート23により外部電源に接続し、電池に充電し、電池の繰り返し利用を実現する。
【0058】
雲台100が収納部3内に収納されると、主制御盤6は、雲台100とデータ交換でき、例えば、主制御盤6は、雲台100からデータ情報を取得でき、データ情報は、雲台100に搭載された撮影装置により撮影された画像、雲台100のパラメータ、雲台100に搭載された撮影装置のパラメータなどを含むことができる。主制御盤6は、データ情報を雲台100へ伝送することもでき、例えば、主制御盤6は、雲台100のファームウェアを雲台100へ伝送し、これにより雲台100にファームウェアのアップデートを行うことができる。
【0059】
さらに、本実施例の収納ケース200は、メモリをさらに有し、このメモリは、主制御盤6に電気的に接続される。いくつかの実施例において、雲台100が収納部3内に収納されると、主制御盤6は、雲台100からデータ情報を取得し、且つメモリ内に記憶させる。他のいくつかの実施例において、メモリには雲台100のファームウェアなどのデータ情報が記憶され、雲台100が収納部3内に収納されると、主制御盤6は、メモリから雲台100のファームウェアなどのデータ情報を取得し、且つ雲台100へ送信し、雲台100にファームウェアのアップデートの機能を実現する。
【0060】
本実施例のメモリは、内蔵型であてよく、外部挿入型であってもよい。具体的な実施例において、
図9及び
図13を踏まえ、外筒1側壁13にはスロット9がさらに設けられ、スロット9は、主制御盤6に電気的に接続され、本実施例のメモリは、メモリカード500(例えば、SDカード又はその他のタイプのメモリカード500)であり、メモリカード500は、スロット9に挿着されて係合する。選択可能には、スロット9は、開口部に隣接して設けられ、雲台100の収納を妨げず、且つユーザが操作しやすい。当然のことながら、スロット9は、外筒1側壁13のその他の位置に位置してもよい。
【0061】
本実施例において、収納ケース200が閉鎖状態(
図1及び
図14に示す)にあると、開口部と収納部3とは第2相対位置にあり、回転阻止部5は、ロックベース22に固定される。収納ケース200を開けて雲台100を入れる必要があるとき、まず、回転阻止部5を操作することで回転阻止部5とロックベース22とを分離させる。回転阻止部5とロックベース22とが分離すると、ぜんまいばね4は、自身の弾性力の作用により平衡位置に回復し、ホルダ2が外筒1に対して開口部と収納部3とが第1相対位置にあるまで回転するように駆動し、収納ケース200は、開放状態(
図1及び
図15に示す)になり、収納部3は、開口部により露出される。続いて、雲台100を収納部3(
図16に示す)へ入れ、具体的には、雲台100の挿入溝を摺動フランジ81に沿って本体部8へ滑り入れ、挿入溝が本体部8に係合してポジショニングされると、挿入溝内の接続端は、本体部8の接続部82に固定して接続され、しかも、挿入溝内の電気結合部は、本体部8の電気接触部7に接触し、収納ケース200は、雲台100に充電でき、又は雲台100とデータ交換できる。
【0062】
雲台100を収納ケース200に入れた後(
図18に示す)、収納ケース200を閉じ、雲台100の収納を実現し、具体的には、ホルダ2の外筒1に対する回転を手動で制御することで、開口部と収納部3とを第1相対位置から第2相対位置へ切り替える。開口部と収納部3とが第2相対位置にあるとき、回転阻止部5を操作することで、回転阻止部5とロックベース22とを係合させてホルダ2を外筒1にロックし、開口部と収納部3とが第2相対位置に保たれ、開口部が側壁13により遮蔽され、雲台100は、密封された収納部3内へ収納され、失くしにくい。
【0063】
いくつかの実施例において、収納ケース200を開けた後、まず、雲台部品を収納ケース200(
図19に示す)内へ入れ、雲台部品を置いてポジショニング(
図20に示す)した後、雲台100を収納部3(
図15に示す)へ入れる必要がある。
【0064】
閉鎖状態にある収納ケース200(
図1及び
図14に示す)から雲台100を取り出すとき、まず、回転阻止部5を操作することで、回転阻止部5とロックベース22とを分離させる。回転阻止部5とロックベース22とが分離すると、ぜんまいばね4は、自身の弾性力の作用により平衡位置に回復し、ホルダ2が外筒1に対して開口部と収納部3とが第1相対位置にあるまで回転するように駆動し、収納ケース200が開放状態(
図1及び
図15に示す)になり、収納部3は、開口部により露出され、このとき開口部を介して雲台100を収納部3内から取り出すことができる。
【0065】
実施例2
図16及び
図18を踏まえ、本発明の実施例2は、雲台アセンブリを提供し、この雲台アセンブリは、雲台100、及び雲台100を収納するための収納ケース200を有することができる。ここで、収納ケース200の構造は、
図1から
図13に示すとおりであり、具体的には、上述実施例1の説明を参照でき、ここでは説明しない。
【0066】
本発明の実施例のホルダ2と外筒1との回転可能な接続の設計により、開口部と収納部3との間の相対位置をホルダ2と外筒1との相対的な回転に伴い変化できるようにし、巧妙な構造設計により収納ケース200の開閉を実現し、収納ケース200は、操作が簡単で、構造が美しく、携帯しやすいという利点を有する。収納ケース200により雲台100を収納し、雲台100を失くしにくく、しかも携帯に便利である。
【0067】
図16及び
図17を踏まえ、本実施例の雲台100には電気結合部が設けられ、雲台100が収納ケース200の収納部3内に収納されると、電気結合部は、電気接触部7に接触して電気的接続を実現することで、主制御盤6を雲台100に電気的に接続させ、これにより主制御盤6により雲台100に充電すること、主制御盤6と雲台100との間のデータ交換を実現することのうちの少なくとも一つを行うことができる。
【0068】
本実施例において、電気接触部7及び電気結合部はそれぞれ同一型番の電気コネクタのオスとメスであり、電気結合部と電気接触部7とが適合しやすい。電気接触部7及び電気結合部は適合せずに、アダプタによりカップリングして電気的接続を実現してもよい。選択可能には、雲台100は、手持ち雲台であり、把持部を有し、電気結合部は把持部に設けられる。
【0069】
電気結合部は、電気接触部7に適合し、例えば、電気結合部は、伸縮プローブに選択されてもよく、電気インターフェースに選択されてもよく、さらに電気接点に選択されてもよい。実施例において、電気結合部は、複数の伸縮プローブを有する。選択可能には、
図17を参照し、伸縮プローブは、4つ有してもよく、そのうち2つの電気接点は、配列方法で並べられて第1電気結合部を形成し、他の2つの伸縮プローブは、配列方法で並べられ第2電気結合部を形成する。その他の実施例において、伸縮プローブの数、配列方法及び機能などはいずれも必要に応じて設定できることが理解できる。
【0070】
選択可能には、複数の伸縮プローブの機能はいずれも同じであり、例えば、複数の伸縮プローブはいずれもデータ伝送に用いられ、又はいずれも導電に用いられる。選択可能には、複数の伸縮プローブにおける一部の電気接点の機能は、他の一部の伸縮プローブの機能と異なり、上述の実施例において、第1電気結合部は、データ伝送のためであり、収納ケース200と雲台100との間のデータ交換を実現し、第2電気結合部は、導電のためであり、収納ケース200の雲台100に対する電気供給/充電を実現する。
【0071】
本実施例は、導電可能な金属材料を選択して伸縮プローブを製造でき、例えば、銅である。
【0072】
本実施例の雲台100は、手持ち雲台であってよく、非手持ち雲台であってもよい。手持ち雲台を例として、本実施例の手持ち雲台は、把持部を有し、電気結合部は、把持部に設けられる。雲台100が収納ケース200の収納部3内に収納されると、電気結合部は、電気接触部7に電気的に接続されることで、収納ケース200の主制御盤6と雲台100とが電気的接続を実現するようにし、これにより主制御盤6により雲台100に充電すること、主制御盤6と雲台100とのデータ交換を実現することのうちの少なくとも一つを行う。
【0073】
本体部8と雲台100は、異なる方法に基づいて固定接続を実現し、例えば、凹凸係合、係着、ねじ接続などである。実施形態において、
図17を参照し、雲台100は、挿入溝を有し、電気結合部は、挿入溝内に設けられる。本体部8が挿入溝に挿着されてポジショニングされと、電気接触部7は、電気結合部に接触して電気的に接続される。
【0074】
選択可能には、挿入溝は、摺動フランジ81に摺動係合し、挿入溝を本体部8に固定して接続させ、且つ電気結合を電気接触部7に接触させて電気的に接続させ、本実施例は、摺動フランジ81により雲台100を初歩的に位置制限し、電気結合部と電気接触部7との安定した接触を確保する。本実施例において、雲台100は、開口部から収納部3へ入り、挿入溝は、摺動フランジ81の開口部に近接した一端から滑り入り、且つ摺動フランジ81の開口部から離れた一端へ摺動し、挿入溝が本体部8に係合してポジショニングされると、電気結合部は、電気接続部82に接触する。
【0075】
図17を参照し、把持部には接続端がさらに設けられ、接続端は、挿入溝内に設けられ、接続端は、接続部82に係合し、雲台100をさらに位置制限し、これにより雲台100の摺動フランジ81に対する摺動を制限し、雲台100と本体部8との固定接続をさらにしっかりさせる。
【0076】
ここで、接続端は、接続部82に係合する。本実施例において、接続端は、弾性接続部品であり、弾性接続部品は、挿着溝に挿着されて係合する。具体的には、挿入溝が本体部8に係合してポジショニングされると、弾性接続部品は、挿着溝に係合して入り、把持部の本体部8に対する摺動を制限する。雲台100を収納部3から取り出すとき、弾性接続部品は、押圧力の作用により挿着溝と分離する。
【0077】
さらに、本実施例の電気接触部7は、複数の伸縮プローブを有し、複数の伸縮プローブは、接続端の周囲に分布し、このような配列方法により複数の伸縮プローブと電気接触部7との間の電気的接続をさらに安定させることができる。選択可能には、伸縮プローブの機能に基づいて、複数の電気接触部7を接続部82の周囲に領域を分けて配列でき、上述の実施例の機能の異なる第1電気結合部及び第2電気結合部を例とすると、第1電気結合部及び第2電気結合部は、接続端の両側に設けられる。
【0078】
図19及び
図20を参照し、本実施例の雲台アセンブリは、アダプタ部品300をさらに有し、アダプタ部品300は、電気結合部に電気的に接続でき、アダプタ部品300は、外部設備(例えば、携帯電話などの移動端末)を接続することで、雲台100と外部設備とが通信接続を実現するようにするためのものである。
【0079】
ここで、アダプタ部品300には電気接続部82が設けられ、電気接続部82は、電気結合部に電気的に接続できる。選択可能には、電気接続部82及び電気結合部はそれぞれ同一型番の電気コネクタのオスとメスであり、電気接続部82と電気結合部とが適合しやすい。
【0080】
さらに、アダプタ部品300には固定端がさらに設けられ、固定端は、接続端に適合する。本実施例において、接続端は、弾性接続部品であり、固定端は、凹溝である。弾性接続部品が凹溝に挿着されて係合することで、アダプタ部品300を挿入溝に固定して接続し、且つ電気接続部82を電気結合部に接触させて電気的に接続させる。弾性接続部品と凹溝との機械的係合により電気接続部82と電気結合部との接触を実現し、機械的係合の過程は、時間と労力を節約し、アダプタ部品300と主制御盤6との間の電気的接続を迅速に実現できる。
【0081】
アダプタ部品300と外部設備とは、挿着の方法により電気的に接続でき、その他の接続方法により電気的接続を実現してもよい。選択可能には、外部設備は、アダプタ部品300に回転可能に接続され、これにより外部設備の把持部に対する角度を調節し、ユーザの観察角度のニーズを満たすことができる。本発明の実施例において、アダプタ部品300は、非導線方法であり、固定部品として外部設備を把持部に固定できることを説明する必要がある。
【0082】
実施例3
図2及び
図8から
図10を踏まえ、本発明の実施例3は、収納ケース200を提供し、この収納ケース200は、外筒1、主制御盤6、及び電気接触部7を有することができる。本実施例の外筒1は、頂面11、底面12、及び側壁13を有し、側壁13は、開口部を有する。主制御盤6は、外筒1内に設けられ、電気接触部7は、主制御盤6に電気的に接続され、しかも電気接触部7は、外筒内側壁に設けられる。
【0083】
ここで、開口部を介して雲台100を外筒1内に入れるとき、電気接触部7は、雲台100に電気的に結合することで、主制御盤6と雲台100とが電気的接続を実現するようにし、これにより主制御盤6により雲台100に充電すること、主制御盤6と雲台100とのデータ交換を実現することのうちの少なくとも一つに用いることができる。
【0084】
本実施例の収納ケース200は、雲台100を収納するとともに、さらに雲台100に電気供給/充電すること、雲台100とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行うことができ、しかも、電気接触部7は、雲台100に接触して電気結合を実現し、簡単な構造により収納ケース200と雲台100との間の通信接続を実現でき、接続が便利で迅速であり、しかも外に設けられた導線が絡むという面倒がなく、製品の美観性が高い。
【0085】
本実施例の収納ケース200の構造は、
図1から
図20に示すとおりであり、具体的には、実施例1の説明を参照でき、ここでは説明しない。
【0086】
実施例4
図16及び
図18を踏まえ、本発明の実施例4は、雲台アセンブリを提供し、この雲台アセンブリは、雲台100、及び雲台100を収納するための収納ケース200を有することができる。ここで、収納ケース200の構造は、上述実施例3の説明を参照でき、ここでは説明しない。
【0087】
本実施例の雲台100には電気結合部が設けられ、開口部を介して雲台100を外筒1内に入れるとき、電気接触部7は、電気結合部に電気的に結合することで、主制御盤6と雲台100とが電気的接続を実現するようにし、これにより主制御盤6により雲台100に充電すること、主制御盤6と雲台100とのデータ交換を実現することのうちの少なくとも一つを行うことができる。
【0088】
雲台100の構造は、上述実施例3と同じであり、具体的には、上述実施例3の説明を参照でき、ここでは説明しない。
【0089】
さらに、本実施例の雲台アセンブリは、アダプタ部品300をさらに有することができ、アダプタ部品300の構造、及びアダプタ部品300と雲台100との係合方法は、上述実施例3におけるアダプタ部品300の構造、及びアダプタ部品300と雲台100との係合方法にいずれも同じであり、具体的には、上述実施例3の説明を参照でき、ここでは説明しない。
【0090】
本文において、第1と第2などの関係用語は、一つの実体又は操作をほかの実体又は操作と区別するためのものであるに過ぎず、これらの実体又は操作の間にいずれかの実際の関係又は順序があることを求めておらず、暗示しているわけではないことを説明する必要がある。用語「含む」、「含有」又はそのほかのいずれかの変形は、排他的でない包括をカバーすることを意図しており、これにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品若しくは設備は、これらの要素を含むだけでなく、しかも明確に列記されていないそのほかの要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品若しくは設備に固有の要素をさらに含むようになる。さらに多くの限定がなければ、語句「一つの・・・を含む」に限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又は設備においてそのほかの同一要素がさらに存在することを排除するわけではない。
【0091】
以上のように本発明の実施例により提供される収納ケース、及びそれを有する雲台アセンブリを詳細に説明し、本文において、具体的な例示を応用して本発明の原理及び実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は、本発明の方法及びその核心となる趣旨に対する理解を助けるためのものであるに過ぎない。同時に、当業者にとって、本発明の趣旨に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲のいずれにも変更できる箇所においては、以上を総合すると、本明細書の内容は、本発明に対する限定と理解されるべきではない。
(項目1)
収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダの表面と前記外筒側壁との間の間隔は、収納部を構成し、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴い、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替える収納ケース。
(項目2)
前記開口部と前記収納部とが第1相対位置にあるとき、前記収納部は、前記開口部により露出され、
前記開口部と収納部とが第2相対位置にあるとき、前記収納部は、前記側壁により遮蔽される項目1に記載の収納ケース。
(項目3)
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、弾性部により実現される項目1又は2に記載の収納ケース。
(項目4)
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、ホルダと外筒との間の歯止め噛合により実現される項目1又は2に記載の収納ケース。
(項目5)
前記ホルダと前記外筒との回転可能な接続は、前記ホルダと前記外筒との間に設けられたダンパにより実現される項目1又は2に記載の収納ケース。
(項目6)
前記弾性部は、前記ホルダと前記外筒との間に接続されたぜんまいばねを有する項目3に記載の収納ケース。
(項目7)
前記ぜんまいばねの第1端は、折り曲げ部を構成し、且つ前記外筒底面の突起に係合すること、
前記ぜんまいばねの第2端は、折り曲げ部を構成し、且つ前記ホルダ側面の固定部に係合することのうちの少なくとも一つを特徴とする項目6に記載の収納ケース。
(項目8)
前記収納部と前記開口部とが第1相対位置にあるとき、前記ぜんまいばねは、平衡位置に位置し、
及び、前記収納部と前記開口部とが第2相対位置にあるとき、前記ぜんまいばねは、引っ張られる項目6に記載の収納ケース。
(項目9)
前記収納ケースは、前記ホルダを前記外筒にロックするための回転阻止部をさらに有する項目1又は2に記載の収納ケース。
(項目10)
前記回転阻止部は、前記外筒底面に接続され、前記ホルダは、ロックベースを有し、前記ロックベースは、前記外筒底面を貫通するように設けられて前記外筒から露出し、
前記回転阻止部は、前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わることができ、
ここで、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック解除状態まで移動すると、前記ホルダは、前記外筒に対して回転することで、前記開口部と前記収納部とを第1相対位置と第2相対位置との間で切り替えることができ、
前記開口部と前記収納部とが第2相対位置にあると、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック状態まで移動することに伴い、前記ホルダを前記外筒にロックすることで、前記開口部と前記収納部とを第2相対位置に保つ項目9に記載の収納ケース。
(項目11)
前記回転阻止部には係着突起が設けられ、前記ロックベースには係着溝が設けられ、
前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック解除状態まで移動すると、前記係着突起は、前記係着溝と分離し、
前記回転阻止部が前記ロックベースに対して前記ロック状態まで移動すると、前記係着突起は、前記係着溝と係着して係合する項目10に記載の収納ケース。
(項目12)
前記回転阻止部には操作端が設けられ、前記操作端を操作することで、前記回転阻止部が前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わるようにする項目10に記載の収納ケース。
(項目13)
前記回転阻止部には弾性部品がさらに設けられ、前記弾性部品は、前記外筒底面に固定して接続され、
前記操作端が被操作状態にあると、前記回転阻止部は、前記ロックベースに対して離れてロック解除状態へ切り替わり、
前記操作端が被操作状態から弛緩状態に切り替わると、前記回転阻止部は、前記弾性部品の弾性力の作用により前記ロックベースに対して近づいてロック状態へ切り替わる項目12に記載の収納ケース。
(項目14)
前記外筒底面には収納溝が設けられ、前記回転阻止部は、前記収納溝内に摺動して接続され、
前記回転阻止部は、前記収納溝内において前記ロックベースに対して移動してロック状態とロック解除状態との間で切り替わる項目10に記載の収納ケース。
(項目15)
前記ロックベースは、円柱状を呈し、且つ充電ポートが設けられる項目10に記載の収納ケース。
(項目16)
前記外筒底面は、第1蓋本体を有し、前記第1蓋本体は、環状を呈し、貫通孔を有し、前記ロックベースは、前記貫通孔を貫通して前記外筒から露出する項目10に記載の収納ケース。
(項目17)
前記第1蓋本体の辺縁には摺動突起が設けられ、前記摺動突起には前記第1蓋本体の周方向に沿って開設された固定溝が設けられ、
前記外筒内側壁にはガイド溝及び固定突起が設けられ、前記ガイド溝及び前記固定突起は、前記外筒の周方向に沿って隣接して設けられ、
前記摺動突起は、前記ガイド溝に沿って前記固定突起へ摺動することで、前記固定突起を前記固定溝へ滑り入れ、前記固定溝と係合させ、前記第1蓋本体と前記側壁とを固定して接続させることができる項目16に記載の収納ケース。
(項目18)
前記摺動突起は、複数有し、複数の前記摺動突起は、前記第1蓋本体の辺縁に均等に分布する項目17に記載の収納ケース。
(項目19)
前記固定溝の両端は、前記摺動突起を貫通する項目17又は18に記載の収納ケース。
(項目20)
前記外筒底面は、第2蓋本体をさらに有し、前記第2蓋本体は、前記第1蓋本体の前記収納部から離れた側に設けられ、
前記第2蓋本体の前記第1蓋本体に向いた側には挿着突起が設けられ、前記挿着突起は、前記第1蓋本体と前記外筒内側壁との間の隙間に挿着されて係合する項目17に記載の収納ケース。
(項目21)
前記収納ケースは、前記外筒内に設けられた主制御盤、及び前記主制御盤に電気的に接続された電気接触部をさらに有し、
前記電気接触部は、前記外筒内側壁に設けられ、且つ前記収納部内に位置し、しかも、前記電気接触部は、前記雲台に電気的に結合することで、前記主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つに用いることができる項目1に記載の収納ケース。
(項目22)
前記電気接触部は、電気接点を有する項目21に記載の収納ケース。
(項目23)
前記外筒内側壁には本体部が設けられ、前記雲台を固定して接続するためのものであり、前記電気接触部は、前記本体部の接触面に設けられる項目21に記載の収納ケース。
(項目24)
前記本体部は、前記接触面の両側に位置する側辺を有し、各側辺には摺動フランジがそれぞれ設けられ、前記摺動フランジは雲台を滑り入れて前記本体部により前記雲台を固定し、且つ前記電気接触部を前記雲台に電気的に接続させるためのものである項目23に記載の収納ケース。
(項目25)
前記本体部の接触面には接続部がさらに設けられ、前記接続部は、前記雲台を取り外し可能に接続するためのものであり、
前記雲台が、前記摺動フランジに沿って前記本体部へ滑り入ると、前記接続部は、前記雲台に接続されることで、前記雲台の前記本体部に対する摺動を制限する項目24に記載の収納ケース。
(項目26)
前記電気接触部は、複数の電気接点を有し、複数の前記電気接点は、前記接続部の周囲に分布する項目25に記載の収納ケース。
(項目27)
前記接続部は、挿着溝である項目25に記載の収納ケース。
(項目28)
前記外筒内側壁には前記雲台形状に適合するための収納溝が設けられ、前記収納溝は、前記開口部に対向して設けられ、
前記電気接触部は、前記開口部と前記収納溝との間に位置する項目21に記載の収納ケース。
(項目29)
前記収納ケースは、電池をさらに有し、前記電池は、前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電すること、
前記収納ケースは、充電ポートをさらに有し、前記充電ポートは、前記外筒底面を貫通するように設けられて前記外筒から露出し、且つ前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電することのうちの少なくとも一つを特徴とする項目21に記載の収納ケース。
(項目30)
前記収納ケースは、メモリをさらに有し、前記メモリは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記主制御盤は、前記雲台からデータ情報を取得し、且つ前記メモリ内に記憶させ、前記データ情報は、前記雲台に搭載された撮影装置により撮影された画像を含むことができる項目21に記載の収納ケース。
(項目31)
前記外筒側壁にはスロットがさらに設けられ、前記スロットは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記メモリは、メモリカードであり、前記メモリカードは、前記スロットに挿着されて係合する項目30に記載の収納ケース。
(項目32)
前記スロットは、前記開口部に隣接して設けられる項目31に記載の収納ケース。
(項目33)
雲台を有する雲台アセンブリであって、
項目1~32のいずれか一項に記載の収納ケースをさらに有し、前記収納ケースは、前記雲台を収納するためのものである雲台アセンブリ。
(項目34)
前記雲台は、手持ち雲台であり、把持部を有し、前記把持部には電気結合部が設けられ、
前記雲台が前記収納ケースの収納部内に収納されると、前記電気結合部は、前記収納ケースの電気接触部に電気的に接続されることで、前記収納ケースの主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行う項目33に記載の雲台アセンブリ。
(項目35)
前記電気結合部は、伸縮プローブを有する項目34に記載の雲台アセンブリ。
(項目36)
前記把持部には挿入溝がさらに設けられ、前記電気結合部は、前記挿入溝内に設けられ、
前記挿入溝は、前記収納ケースの摺動フランジに摺動係合することで、前記挿入溝を前記収納ケースの本体部に固定して接続させ、且つ前記電気結合部を前記電気接触部に電気的に接続させる項目34に記載の雲台アセンブリ。
(項目37)
前記把持部には接続端がさらに設けられ、前記接続端は、前記挿入溝内に設けられ、前記接続端は、前記収納ケースの接続部に係合することで、前記把持部の前記本体部に対する摺動を制限する項目36に記載の雲台アセンブリ。
(項目38)
前記電気結合部は、複数の伸縮プローブを有し、複数の前記伸縮プローブは、前記接続端の周囲に分布する項目37に記載の雲台アセンブリ。
(項目39)
前記接続端は、弾性接続部品を有し、前記弾性接続部品は、前記収納ケースの接続部に挿着されて係合する項目37に記載の雲台アセンブリ。
(項目40)
アダプタ部品をさらに有し、前記アダプタ部品は、前記電気結合部に電気的に接続でき、
前記アダプタ部品は、外部設備を接続することで、前記雲台と前記外部設備とが電気的接続を実現するようにするためのものである項目34に記載の雲台アセンブリ。
(項目41)
収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内に設けられた主制御盤と、
前記外筒内壁側に設けられ、前記主制御盤に電気的に接続された電気接触部と、を有し、
ここで、前記開口部を介して雲台を前記外筒内に入れるとき、前記電気接触部は、前記雲台に電気的に結合することで、前記主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤が前記雲台に充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つに用いることができる収納ケース。
(項目42)
前記電気接触部は、電気接点を有する項目41に記載の収納ケース。
(項目43)
前記外筒内側壁には本体部が設けられ、前記雲台を固定して接続するためのものであり、前記電気接触部は、前記本体部の接触面に設けられる項目41に記載の収納ケース。
(項目44)
前記本体部は、前記接触面の両側に位置する側辺を有し、各側辺には摺動フランジがそれぞれ設けられ、雲台を滑り入れて前記本体部により前記雲台を固定し、且つ前記電気接触部を前記雲台に電気的に接続させるためのものである項目43に記載の収納ケース。
(項目45)
前記本体部の接触面には接続部がさらに設けられ、前記接続部は、前記雲台を取り外し可能に接続するためのものであり、
前記雲台が、前記摺動フランジに沿って前記本体部へ滑り入ると、前記接続部は、前記雲台に接続されることで、前記雲台の前記本体部に対する摺動を制限する項目44に記載の収納ケース。
(項目46)
前記電気接触部は、複数の電気接点を有し、複数の前記電気接点は、前記接続部の周囲に分布する項目45に記載の収納ケース。
(項目47)
前記接続部は、挿着溝である項目45に記載の収納ケース。
(項目48)
前記外筒内側壁には前記雲台形状に適合するための収納溝が設けられ、前記収納溝は、前記開口部に対向して設けられ、
前記電気接触部は、前記開口部と前記収納溝との間に位置する項目41に記載の収納ケース。
(項目49)
前記収納ケースは、電池をさらに有し、前記電池は、前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電すること、
前記収納ケースは、充電ポートをさらに有し、前記充電ポートは、前記外筒底面を貫通するように設けられて前記外筒から露出し、且つ前記主制御盤に電気的に接続され、これにより前記雲台に充電することのうちの少なくとも一つを特徴とする項目41に記載の収納ケース。
(項目50)
前記収納ケースは、メモリをさらに有し、前記メモリは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記主制御盤は、前記雲台からデータ情報を取得し、且つ前記メモリ内に記憶させ、前記データ情報は、前記雲台に搭載された撮影装置により撮影された画像を含むことができる項目41に記載の収納ケース。
(項目51)
前記外筒側壁にはスロットがさらに設けられ、前記スロットは、前記主制御盤に電気的に接続され、
前記メモリは、メモリカードであり、前記メモリカードは、前記スロットに挿着されて係合する項目50に記載の収納ケース。
(項目52)
前記スロットは、前記開口部に隣接して設けられる項目51に記載の収納ケース。
(項目53)
雲台を有する雲台アセンブリであって、
前記雲台を収納するための、項目1~12のいずれか一項に記載の収納ケースをさらに有し、
前記雲台には電気結合部が設けられ、前記雲台が前記外筒内に収納されると、前記電気結合部は、前記収納ケースの電気接触部に電気的に接続されることで、前記収納ケースの主制御盤と前記雲台とが電気的接続を実現するようにし、これにより前記主制御盤により前記雲台を充電すること、前記雲台とデータ交換することのうちの少なくとも一つを行う雲台アセンブリ。
(項目54)
前記雲台は、手持ち雲台であり、把持部を有し、前記電気結合部は、前記把持部に設けられる項目53に記載の雲台アセンブリ。
(項目55)
前記電気結合部は、伸縮プローブを有する項目53又は54に記載の雲台アセンブリ。
(項目56)
前記把持部には挿入溝がさらに設けられ、前記電気結合部は、前記挿入溝内に設けられ、
前記挿入溝は、前記収納ケースの摺動フランジに摺動係合することで、前記挿入溝を前記収納ケースの本体部に固定して接続させ、且つ前記電気結合部を前記電気接触部に電気的に接続させる項目54に記載の雲台アセンブリ。
(項目57)
前記把持部には接続端がさらに設けられ、前記接続端は、前記挿入溝内に設けられ、前記接続端は、前記収納ケースの接続部に係合することで、前記把持部の前記本体部に対する摺動を制限する項目56に記載の雲台アセンブリ。
(項目58)
前記電気結合部は、複数の伸縮プローブを有し、複数の前記伸縮プローブは、前記接続端の周囲に分布する項目57に記載の雲台アセンブリ。
(項目59)
前記接続端は、弾性接続部品を有し、前記弾性接続部品は、前記収納ケースの接続部に挿着されて係合する項目57に記載の雲台アセンブリ。
(項目60)
アダプタ部品をさらに有し、前記アダプタ部品は、前記電気結合部に電気的に接続でき、
前記アダプタ部品は、外部設備を接続することで、前記雲台と前記外部設備とが電気的接続を実現するようにするためのものである項目53に記載の雲台アセンブリ。
(項目61)
雲台収納ケースであって、
外筒であって、頂面、底面、及び側壁を有し、前記側壁が開口部を有する外筒と、
前記外筒内部に設けられ、前記外筒に回転可能に接続されるホルダと、を有し、
前記ホルダと前記外筒との間の間隔は、収納部を構成し、前記収納部は、前記雲台を収納するためのものである雲台収納ケース。
(項目62)
前記収納部は、前記ホルダと前記外筒との相対的な回転に伴って前記開口部により開放された状態になり、又は、前記側壁により遮蔽されて閉鎖された状態になる項目61に記載の雲台収納ケース。
【符号の説明】
【0092】
100 雲台
200 収納ケース
1 外筒
11 頂面
111 突起
112 摺動突起
12 底面
13 側壁
14 ガイド溝
15 固定突起
2 ホルダ
21 固定部
22 ロックベース
23 充電ポート
3 収納部
4 ぜんまいばね
41 第1端
42 第2端
5 回転阻止部
51 係着突起
52 操作端
53 弾性部品
6 主制御盤
7 電気接触部
8 本体部
81 摺動フランジ
82 接続部
9 スロット
300 アダプタ部品
400 フィルタ
500 メモリカード