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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】車両用サイドドア及びその組付方法
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/04 20060101AFI20221227BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20221227BHJP
   B60J 1/17 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
B60J5/04 R
B60J5/00 Q
B60J5/04 Z
B60J1/17 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019026562
(22)【出願日】2019-02-18
(65)【公開番号】P2020131868
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-10
(73)【特許権者】
【識別番号】390026538
【氏名又は名称】ダイキョーニシカワ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】居蔵 毅
(72)【発明者】
【氏名】染谷 紀樹
(72)【発明者】
【氏名】荒井 克利
【審査官】森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】実開昭49-020220(JP,U)
【文献】特開2001-247063(JP,A)
【文献】実開昭56-158318(JP,U)
【文献】特開2003-104059(JP,A)
【文献】特開2015-160584(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0107510(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/00-5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターパネル(3)と、当該アウターパネル(3)に車内側から接着された樹脂製のインナーパネル(5)とを有し、上部に窓用開口部(9)が形成されたドア本体(7)と、上記ドア本体(7)の窓用開口部(9)全体を閉塞する閉位置、及び当該閉位置よりも下側に位置して上記窓用開口部(9)の少なくとも上部を開放する開位置に昇降可能な窓パネル(37)とを備えた車両用サイドドアであって、
上記インナーパネル(5)における上記窓用開口部(9)の車両前後両側の端縁部は、上記アウターパネル(3)における上記窓用開口部(9)の車両前後両側の端縁部に空間部(S)を介して車内側から対向し、
上記インナーパネル(5)における上記窓用開口部(9)に下側から隣接する領域には、当該インナーパネル(5)における上記窓用開口部(9)の車両前後両側の端縁部よりも車外側に位置する段下げ壁部(5q)が形成され、当該段下げ壁部(5q)の少なくとも一部が上記アウターパネル(3)に車内側から近接又は当接し、
上記インナーパネル(5)には、キャリアパネル(21)が上記段下げ壁部(5q)を車内側から覆うように取り付けられ、
上記窓パネル(37)が上記閉位置にある閉状態では、上記窓パネル(37)の車両前後両側の端縁部が上記空間部(S)に位置する一方、上記窓パネル(37)が上記開位置にある開状態では、上記段下げ壁部(5q)が上記窓パネル(37)に車外側から対向するとともに、上記窓パネル(37)における上記段下げ壁部(5q)との対向領域が、上記キャリアパネル(21)に車内側から覆われることを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用サイドドアにおいて、
上記インナーパネル(5)の段下げ壁部(5q)は、上記窓用開口部(9)及び当該窓用開口部(9)の車両前後両側の端縁部に下側から隣接する領域に形成され、
上記キャリアパネル(21)には、上記窓パネル(37)を昇降させるウインドレギュレータ装置(23)が車外側から取り付けられ、当該ウインドレギュレータ装置(23)には、上記窓パネル(37)が取り付けられていることを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両用サイドドアにおいて、
上記インナーパネル(5)の段下げ壁部(5q)の上端縁部は、上記アウターパネル(3)に接着されていることを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用サイドドアにおいて、
上記インナーパネル(5)の段下げ壁部(5q)には、車外側に突出する複数の突部(5s)が形成され、
上記インナーパネル(5)の突部(5s)は、上記アウターパネル(3)に車内側から近接又は当接していることを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用サイドドアにおいて、
上記インナーパネル(5)の段下げ壁部(5q)に車両前方、車両後方、及び下方の少なくとも一方から隣接する領域には、上記段下げ壁部(5q)よりも車内側に位置する内側壁部(5m)が形成され、
上記段下げ壁部(5q)の上記内側壁部(5m)と隣接する端縁には、周壁部(5n)が車内側に突設され、当該周壁部(5n)の先端が上記内側壁部(5m)の上記段下げ壁部(5q)と隣接する端縁に連結され、
上記周壁部(5n)には、上記段下げ壁部(5q)の周方向に延びるスリット(5p)が形成され、
上記開状態で、上記窓パネル(37)の一部が上記スリット(5p)に挿通されて上記内側壁部(5m)に車外側から対向することを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の車両用サイドドアにおいて、
上記インナーパネル(5)の車両前後方向一方の端部近傍には、車体に設けられたストライカに係合することでサイドドア閉状態を保持するラッチ機構(16)が取り付けられ、上記インナーパネル(5)の車両前後方向他方の端部近傍には、車体に設けられた係止部材に車両の側突時に係止される被係止部材(18)が取り付けられ、
上記ラッチ機構(16)の取付箇所の近傍には、長尺状のレインフォースメント(19)の一端部が締結され、上記被係止部材(18)の取付箇所の近傍には、上記レインフォースメント(19)の他端部が締結され、
上記段下げ壁部(5q)には、上記レインフォースメント(19)の長手方向中途部が車外側から取り付けられていることを特徴とする車両用サイドドア。
【請求項7】
請求項2に記載の車両用サイドドアの組付方法であって、
上記アウターパネル(3)と上記インナーパネル(5)とを接着し、上記キャリアパネル(21)に上記ウインドレギュレータ装置(23)を取り付け、かつ当該ウインドレギュレータ装置(23)に上記窓パネル(37)を取り付けた状態で、上記窓パネル(37)の上端部の車両前後両側の端縁部を、上記空間部(S)に下方から差し込み、その後、上記キャリアパネル(21)を上記インナーパネル(5)に取り付けることを特徴とする車両用サイドドアの組付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓用開口部が形成されたドア本体と、当該ドア本体の窓用開口部を開閉する窓パネルとを備えた車両用サイドドアに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アウターパネルと、当該アウターパネルに車内側から接着された樹脂製のインナーパネルとを有し、上部に窓用開口部が形成されたドア本体と、上記ドア本体の窓用開口部全体を閉塞する閉位置、及び当該閉位置よりも下側に位置して上記窓用開口部の少なくとも上部を開放する開位置に昇降可能な窓パネルとを備えた車両用サイドドアが開示されている。この車両用サイドドアでは、インナーパネルにアウタリインフォースメントを固定し、当該アウタリインフォースメントを、アウターパネルの車内側に配設することで、アウターパネルの車内側への凹みを抑制している。この車両用サイドドアでは、インナーパネルにおける窓用開口部に下側から隣接する領域が、アウターパネルの車内側に間隔をあけて配設され、上記窓パネルが上記開位置にある開状態で、上記アウタリインフォースメントが窓パネルに車外側から対向する一方、インナーパネルにおける窓用開口部に下側から隣接する領域が窓パネルに車内側から対向するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-160584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、アウターパネルの凹みを抑制するために、インナーパネルとは別に、アウタリインフォースメントを設ける必要があるので、部品点数が多くなるとともに、重量が増大する。また、アウタリインフォースメントをインナーパネルに固定する必要があるので、組付けに手間がかかる。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両用サイドドアの部品点数、重量及び組付けの手間を削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明は、インナーパネルに、アウターパネルを車内側から支持する機能を持たせたことを特徴とする。
【0007】
具体的には、第1の発明は、アウターパネルと、当該アウターパネルに車内側から接着された樹脂製のインナーパネルとを有し、上部に窓用開口部が形成されたドア本体と、上記ドア本体の窓用開口部全体を閉塞する閉位置、及び当該閉位置よりも下側に位置して上記窓用開口部の少なくとも上部を開放する開位置に昇降可能な窓パネルとを備えた車両用サイドドアを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、第1の発明は、上記インナーパネルにおける上記窓用開口部の車両前後両側の端縁部は、上記アウターパネルにおける上記窓用開口部の車両前後両側の端縁部に空間部を介して車内側から対向し、上記インナーパネルにおける上記窓用開口部に下側から隣接する領域には、当該インナーパネルにおける上記窓用開口部の車両前後両側の端縁部よりも車外側に位置する段下げ壁部が形成され、当該段下げ壁部の少なくとも一部が上記アウターパネルに車内側から近接又は当接し、上記インナーパネルには、キャリアパネルが上記段下げ壁部を車内側から覆うように取り付けられ、上記窓パネルが上記閉位置にある閉状態では、上記窓パネルの車両前後両側の端縁部が上記空間部に位置する一方、上記窓パネルが上記開位置にある開状態では、上記段下げ壁部が上記窓パネルに車外側から対向するとともに、上記窓パネルにおける上記段下げ壁部との対向領域が、上記キャリアパネルに車内側から覆われることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明に係る車両用サイドドアにおいて、上記インナーパネルの段下げ壁部は、上記窓用開口部及び当該窓用開口部の車両前後両側の端縁部に下側から隣接する領域に形成され、上記キャリアパネルには、上記窓パネルを昇降させるウインドレギュレータ装置が車外側から取り付けられ、当該ウインドレギュレータ装置には、上記窓パネルが取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1又は2の発明に係る車両用サイドドアにおいて、上記インナーパネルの段下げ壁部の上端縁部は、上記アウターパネルに接着されていることを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1~3のいずれか1つの発明に係る車両用サイドドアにおいて、上記インナーパネルの段下げ壁部には、車外側に突出する複数の突部が形成され、上記インナーパネルの突部は、上記アウターパネルに車内側から近接又は当接していることを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、第1~4のいずれか1つの発明に係る車両用サイドドアにおいて、上記インナーパネルの段下げ壁部に車両前方、車両後方、及び下方の少なくとも一方から隣接する領域には、上記段下げ壁部よりも車内側に位置する内側壁部が形成され、上記段下げ壁部の上記内側壁部と隣接する端縁には、周壁部が車内側に突設され、当該周壁部の先端が上記内側壁部の上記段下げ壁部と隣接する端縁に連結され、上記周壁部には、上記段下げ壁部の周方向に延びるスリットが形成され、上記開状態で、上記窓パネルの一部が上記スリットに挿通されて上記内側壁部に車外側から対向することを特徴とする。
【0013】
第6の発明は、第1~5のいずれか1つの発明に係る車両用サイドドアにおいて、上記インナーパネルの車両前後方向一方の端部近傍には、車体に設けられたストライカに係合することでサイドドア閉状態を保持するラッチ機構が取り付けられ、上記インナーパネルの車両前後方向他方の端部近傍には、車体に設けられた係止部材に車両の側突時に係止される被係止部材が取り付けられ、上記ラッチ機構の取付箇所の近傍には、長尺状のレインフォースメントの一端部が締結され、上記被係止部材の取付箇所の近傍には、上記レインフォースメントの他端部が締結され、上記段下げ壁部には、上記レインフォースメントの長手方向中途部が車外側から取り付けられていることを特徴とする。
【0014】
第7の発明は、第2の発明に係る車両用サイドドアの組付方法であって、上記アウターパネルと上記インナーパネルとを接着し、上記キャリアパネルに上記ウインドレギュレータ装置を取り付け、かつ当該ウインドレギュレータ装置に上記窓パネルを取り付けた状態で、上記窓パネルの上端部の車両前後両側の端縁部を、上記空間部に下方から差し込み、その後、上記キャリアパネルを上記インナーパネルに取り付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1の発明によれば、インナーパネルの一部がアウターパネルの車内側への凹みを抑制する機能を果たし、アウターパネルの車内側への凹みを抑制するために、特許文献1のようなアウタリインフォースメントをインナーパネルとは別に設ける必要がないので、車両用サイドドアの部品点数、重量、及び組付けの手間を削減できる。
【0016】
第2の発明によれば、アウターパネルとインナーパネルとを接着し、キャリアパネルにウインドレギュレータ装置を取り付け、かつウインドレギュレータ装置に窓パネルを取り付けた状態で、窓パネルの上端部の車両前後両側の端縁部を空間部に下方から差し込み、その後、キャリアパネルをインナーパネルに取り付けることができる。したがって、ウインドレギュレータ装置に窓パネルを取り付ける取付作業を行う際に、キャリアパネルに設けた作業孔に車内側から手を入れなくてよいので、当該取付作業が容易になる。また、キャリアパネルに上記取付作業用の作業孔を設けなくてよいので、当該作業孔を塞ぐ部材が不要となり、部品点数を削減できる。
【0017】
第3の発明によれば、ドア本体の窓用開口部の下端縁部で、アウターパネルがインナーパネルの段下げ壁部の上端縁部に補強されているので、ドア本体の剛性を高められる。
【0018】
第4の発明によれば、複数箇所でインナーパネルの突部がアウターパネルに車内側から近接又は当接するので、複数箇所でアウターパネルの車内側への凹みを抑制できる。
【0019】
第5の発明によれば、インナーパネルの周壁部を、開状態で窓パネルの外周縁よりも内側に位置するように配設するので、周壁部全体を、開状態で窓パネルの外周側に位置するように配設する場合に比べ、周壁部の外周側に、他の装備の配設スペースを広く確保できる。
【0020】
第6の発明によれば、インナーパネルの段下げ壁部がレインフォースメントに補強されているので、インナーパネルの剛性を高められる。
【0021】
第7の発明によれば、ウインドレギュレータ装置に窓パネルを取り付ける取付作業を、キャリアパネルをインナーパネルに取り付ける前に行え、当該取付作業を行う際に、キャリアパネルに設けた作業孔に車内側から手を入れなくてよいので、当該取付作業が容易になる。また、キャリアパネルに上記取付作業用の作業孔を設けなくてよいので、当該作業孔を塞ぐ部材が不要となり、部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る車両用サイドドアを車外側から見た平面図である。
図2】キャリアパネルが取り付けられた状態のインナーパネルを車内側から見た平面図である。
図3図2のIII-III線に相当する断面図である。
図4図2のIV-IV線に相当する断面図である。
図5】キャリアパネルが取り付けられる前のインナーパネルを車内側から見た斜視図である。
図6】窓パネルが取り付けられた状態のドア本体を車内側から見た斜視図である。
図7】キャリアパネルが取り付けられた状態でのインナーパネル及び第1及び第2のレインフォースメントを車外側から見た平面図である。
図8】ウインドレギュレータ装置が取り付けられた状態のキャリアパネルを車外側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0024】
図1図3及び図4は、本発明の実施形態に係る車両用サイドドア1を示す。このサイドドア1は、自動車の右側後方のサイドドアであり、前後にスライドして開閉するスライド式サイドドアである。該サイドドア1は、車外側に位置するアウターパネル3と車内側に位置するインナーパネル5とを有するドア本体7を備えている。アウターパネル3は、鉄等の金属、又はポリプロピレン(PP)、SMC(Sheet Molding Compound)等の樹脂材からなり、インナーパネル5は、SMC等の樹脂材からなる。なお、インナーパネル5の材料としてSMCを採用する場合には、剛性を高めるためにSMCに炭素繊維を含有させてもよい。当該ドア本体7の上部には、平面視矩形状の窓用開口部9が形成されている。
【0025】
アウターパネル3は、その主体をなすアウターパネル本体部3aを有し、当該アウターパネル本体部3aは、上下方向に長い略長方形状をなし、その下端部の後端縁が下方に向けて前方に傾斜している。アウターパネル本体部3aの車外側の面における窓用開口部9の下方には、車内側に凹む平面視略円形の凹陥部3bが設けられ、当該凹陥部3bの上下方向中央部の車両前後方向両側には、平面視で車両前後方向に延びる形状をなすノブ配設用凹部3cが上記凹陥部3bと連続するように形成されている。アウターパネル本体部3aの外周縁には、外側周壁部3d(図4参照)が車内側に向かって全周に亘って一体に突設されている。アウターパネル本体部3aの窓用開口部9の周縁には、窓側周壁部3eが車内側に向かって全周に亘って一体に突設されている。窓用開口部9の車両前後両側の窓側周壁部3eは、その先端側に向かって窓用開口部9の内側に傾斜している。窓側周壁部3eの先端には、窓用開口部9の内側に向かって突出するアウター側フランジ部3fが全周に亘って形成されている。
【0026】
上記インナーパネル5は、図2図5及び図7にも示すように、上記アウターパネル3に対応して上下方向に長い略長方形板状をなし、その下端部の後端縁が下方に向けて前方に傾斜している。当該インナーパネル5の外周縁から若干内側に離れた箇所には、車内側に凹む環状凹部5aが全周に亘って形成されている。当該環状凹部5aは、その板面を車幅方向に向けて環状に延びる環状底壁部5bと、該環状底壁部5bの内周側端縁から車外側に突出する内周側壁部5cと、該環状底壁部5bの外周側端縁から車外側に突出する外周側壁部5dとを有している。窓用開口部9の車両前後両側の内周側壁部5cは、図4に示すように、その先端側に向かって窓用開口部9の内側に傾斜している。窓用開口部9の上側及び車両前後両側の内周側壁部5cの先端には、窓用開口部9の内側に向かって突出するインナー側フランジ部5eが全長に亘って形成されている。
【0027】
また、上記環状底壁部5bにおける車両後側で上下方向に延びる部分のうち、上記窓用開口部9から下方に若干離れた部分は、環状凹部5aの内側に膨出するように幅広に形成されて内側壁部としての膨出壁部5mを構成している。当該膨出壁部5mの内周端縁は、下方に向かって車両前方に湾曲している。当該膨出壁部5mの内周端縁近傍には、複数のキャリアパネル取付用締結孔11が、周方向に間隔を空けて形成されている。また、当該膨出壁部5mの後端部には、3つの被係止部材取付用締結孔13が互いに間隔を空けて形成されている。内周側壁部5cにおける当該膨出壁部5mに連結された部分は、下方に向かって後側に湾曲する周壁部としての湾曲壁部5nを構成している。当該湾曲壁部5nには、周方向に沿って延びるスリット5pが形成されている。
【0028】
また、上記内周側壁部5cにおける車両前側で上下方向に延びる部分と、湾曲壁部5nの下端部とは、車内側に凹み、かつ車両前後方向に延びる連結凹部5hによって連結されている。当該連結凹部5hは、その板面を車幅方向に向けて車両前後方向に延びる連結底壁部5iと、当該連結底壁部5iの上側端縁から車外側に突出する上側側壁部5jと、当該連結底壁部5iの下側端縁から車外側に突出する下側側壁部5kとを有している。連結凹部5hの連結底壁部5iの前端部には、下方に突出する前側突出壁部5i’が形成されているとともに、連結凹部5hの連結底壁部5iの後端部には、上方に突出する後側突出壁部5i”が形成されている。これら前側突出壁部5i’及び後側突出壁部5i”には、キャリアパネル取付用締結孔11が形成されている。
【0029】
また、インナーパネル5における窓用開口部9と当該窓用開口部9の車両前後両側の端縁部、すなわちインナー側フランジ部5eとに下側から隣接し、環状凹部5aに車両前後両側から挟まれた領域には、インナー側フランジ部5eよりも車外側に位置する段下げ壁部5qが形成されている。インナー側フランジ部5eと段下げ壁部5qとの車幅方向(厚さ方向)の間隔は、後述する窓パネル37の厚さよりも長く設定されている。したがって、上記環状凹部5aの膨出壁部5m(環状底壁部5b)は、上記段下げ壁部5qに車両後方から隣接する領域に形成されて当該段下げ壁部5qよりも車内側に位置している。また、湾曲壁部5nが、上記段下げ壁部5qにおける上記環状凹部5aの膨出壁部5mと隣接する端縁から車内側に突出し、湾曲壁部5nの先端(車内側端縁)が膨出壁部5mの後側端縁、すなわち段下げ壁部5qと隣接する後側端縁に連結されている。また、上記スリット5pは、段下げ壁部5qの周方向に延びている。当該段下げ壁部5qの上下方向略中央部には、4つのレインフォースメント取付用締結孔15が車両前後方向に間隔を空けて形成されている。また、当該段下げ壁部5qには、車外側に膨出(突出)する6つの突部としての膨出部5sが形成されている。各膨出部5sは、車外側に突出する円筒状の側面部5tと、該側面部5tの先端に形成された円形の先端面部5uとで構成されている。2つの膨出部5sは、上記レインフォースメント取付用締結孔15の上側に車両前後方向に間隔を空けて配置され、4つの膨出部5sは、上記レインフォースメント取付用締結孔15の下側に車両前後方向に間隔を空けて配置されている。また、段下げ壁部5qの下端縁近傍の車両前後方向略中央には、ボス部5vが車内側に向けて突設され、該ボス部5vにも、キャリアパネル取付用締結孔11が形成されている。
【0030】
上記アウターパネル3には、当該アウターパネル3の外周縁部に上記インナーパネル5の外周縁部(環状凹部5aよりも外周側の領域)を接着剤により全周に亘って接着するとともに、上記アウターパネル3の窓用開口部9の下側のアウター側フランジ部3fに、上記インナーパネル5の段下げ壁部5qの上端縁部を接着することで、上記インナーパネル5が車内側から組み付けられている。上記インナーパネル5における上記窓用開口部9の車両前後両側のインナー側フランジ部5e(端縁部)は、上記アウターパネル3における上記窓用開口部9の車両前後両側のアウター側フランジ部3f(端縁部)に、空間部Sを介して車内側から対向している。そして、当該空間部Sには、ゴム製のガラスラン17が上記アウターパネル3のアウター側フランジ部3fと、上記インナーパネル5のインナー側フランジ部5eとに挟持された状態で配設されている。当該ガラスラン17は、後述する窓パネル37の車両前後両側の端縁部をスライド可能に挟持できるように構成されている。そして、インナーパネル5の段下げ壁部5qの膨出部5sの先端、すなわち先端面部5uは、上記アウターパネル3に接着されていない状態で車内側から当接している。
【0031】
上記インナーパネル5の車両前側の環状凹部5aの上下方向中途部、すなわちインナーパネルの車両前側の端部近傍には、車体に設けられたストライカ(図示せず)に係合することでサイドドア閉状態を保持するラッチ機構16が、上記レインフォースメント取付用締結孔15と車両前後方向に並ぶように取り付けられている。
【0032】
また、上記インナーパネル5の被係止部材取付用締結孔13には、車体に設けられた係止部材(図示せず)に車両の側突時に係止されるフック部を有する被係止部材18が、上記レインフォースメント取付用締結孔15と車両前後方向に並ぶように締結されている。
【0033】
上記インナーパネル5の環状凹部5aの外周側の領域における上記ラッチ機構16の取付箇所の近傍には、略長尺板状の第1のレインフォースメント19の一端部がその板面を車幅方向に向けた状態で締結されている。一方、上記インナーパネル5の環状凹部5aの外周側の領域における上記被係止部材18の取付箇所の近傍には、上記第1のレインフォースメント19の他端部が締結されている。また、上記インナーパネル5のレインフォースメント取付用締結孔15には、上記第1のレインフォースメント19の長手方向中途部が車外側からブラインドリベットにより締結されている。したがって、当該第1のレインフォースメント19は、インナーパネル5の車外側でアウターパネル3に車内側から対向した状態で車両前後方向に延びている。
【0034】
また、上記インナーパネル5の環状凹部5aの外周側の領域における被係止部材18の取付箇所から下方に若干離れた箇所には、略長板状の第2のレインフォースメント20の一端部がその板面を車幅方向に向けた状態で締結されている。一方、上記インナーパネル5の環状凹部5aの外周側の領域における車両前側の端部の下端部近傍には、第2のレインフォースメント20の他端部が締結されている。したがって、第2のレインフォースメント20は、車両前方に向かって下方に傾斜している。
【0035】
また、上記インナーパネル5には、キャリアパネル21が上記段下げ壁部5qを車内側から覆うように取り付けられている。当該キャリアパネル21は、ガラス繊維強化ポリプロピレン(GFPP)、炭素繊維強化ポリプロピレン(PPCF)、SMC等の樹脂材からなる。なお、キャリアパネル21の材料としてSMCを採用する場合には、剛性を高めるためにSMCに炭素繊維を含有させてもよい。キャリアパネル21は、図6及び図8にも示すように、平面視で上記段下げ壁部5qと略等しい形状をなすパネル本体部21aを有する。当該パネル本体部21aは、当該段下げ壁部5qに対向している。したがって、パネル本体部21aの後側端縁は、下方に向かって後方に湾曲している。パネル本体部21aの後側端縁には、平面視で先細形状をなす板状の1対の後側取付片部21bがその板面を車幅方向に向けて周方向に互いに隣接するように突設されている。また、パネル本体部21aの下端縁の前端部には、略矩形板状の前側取付片部21cがその板面を車幅方向に向けて突設されている。後側取付片部21b及び前側取付片部21cには、取付孔21dがそれぞれ貫通形成されている。パネル本体部21aの下端部近傍の車両前後方向略中央及び後端部近傍にも、取付孔21dが貫通形成されている。また、パネル本体部21aの略中央には、4つのレギュレータ取付用締結孔21eが貫通形成されている。
【0036】
そして、上記キャリアパネル21の取付孔21d及び上記インナーパネル5のキャリアパネル取付用締結孔11に図示しないボルトを挿通させて締結することにより、キャリアパネル21がインナーパネル5に取り付けられている。
【0037】
また、上記キャリアパネル21には、図8に示すように、ウインドレギュレータ装置23が車外側から取り付けられている。ウインドレギュレータ装置23は、4つの取付用貫通孔25aが形成されたベースプレート25を備えている。当該ベースプレート25には、モータ27が固定され、当該モータ27の駆動軸27aには、図示しないピニオンギヤが取り付けられている。また、ベースプレート25には、先端部にピン29が突設されたリフトアーム31の基端部が軸支されている。ピン29は、首部29aと、当該首部29aの先端側で当該首部29aよりも外側に張り出す張出部29bとで構成されている。当該リフトアーム31には、平面視円弧状の板状のセクタギヤ33が固定され、当該セクタギヤ33の外周縁には、ギヤ部33aが形成され、当該ギヤ部33aは、上記ピニオンギヤ(図示せず)に噛み合っている。このウインドレギュレータ装置23は、上記ベースプレート25の取付用貫通孔25a及び上記キャリアパネル21のレギュレータ取付用締結孔21eに図示しないボルトを挿通させて締結することにより、キャリアパネル21に取り付けられている。
【0038】
また、ウインドレギュレータ装置23のリフトアーム31には、ブラケット35を介して矩形状の窓パネル37が取り付けられている。上記窓パネル37はガラス、または表面にハードコート層を有するポリカーボネートやアクリル等の透明な樹脂材からなる。上記ブラケット35は、上側に開放する断面略コ字状で車両前後方向に延びる長尺状の挟持部35aと、挟持部35aの下面から下方に突出し、車両前後方向に延びる長板状の縦壁部35bと、当該縦壁部35bの下端縁及び上下方向中途部から全長に亘って互いに対向するように車内側に突出する1対の対向壁部35cと、両対向壁部35cの先端から全長に亘って互いに接近する方向に突出する突出壁部35dとを備えている。そして、上記窓パネル37の下端縁部が上記挟持部35aに挟持されるとともに、両対向壁部35cが上記ピン29の張出部29bを上下方向から挟み、突出壁部35dがピン29の張出部29bに車内側から対向することで、ピン29がブラケット35から離脱するのを阻止している。
【0039】
したがって、上記窓パネル37を上昇させるように上記モータ27を駆動させると、上記ピニオンギヤ(図示せず)が回動し、これに連動してセクタギヤ33とリフトアーム31が車外側から見て時計周り方向に回動し、上記窓パネル37がブラケット35及びリフトアーム31のピン29と共に上昇する。一方、上記窓パネル37を下降させるように上記モータ27を駆動させると、上記ピニオンギヤ(図示せず)が回動し、これに連動してセクタギヤ33とリフトアーム31が車外側から見て反時計周り方向に回動し、上記窓パネル37がブラケット35及びリフトアーム31のピン29と共に下降する。
【0040】
また、図3に示すように、上記インナーパネル5及びキャリアパネル21は、車内側からドアトリム39によって全体に亘って覆われている。
【0041】
上記窓パネル37は、上記ドア本体7の窓用開口部9全体を閉塞する閉位置、及び当該閉位置よりも下側に位置して窓用開口部9の上部を開放する開位置に昇降可能になっている。上記窓パネル37が上記閉位置にある閉状態では、当該窓パネル37の車両前後両側の端縁部が上記ガラスラン17に挟持された状態で上記空間部Sに位置する。一方、窓パネル37が上記開位置にある開状態では、上記段下げ壁部5qが窓パネル37に車外側から対向するとともに、窓パネル37における上記段下げ壁部5qとの対向領域が、上記キャリアパネル21に車内側から覆われる。また、窓パネル37の下部の後端部(一部)が上記スリット5pに上側から挿通されて上記環状底壁部5bの膨出壁部5mに車外側から対向する。
【0042】
上述のように構成されたサイドドア1を組み付けるには、まず、インナーパネル5に第1及び第2のレインフォースメント19,20を締結した後、アウターパネル3の外周縁部と、インナーパネル5の外周縁部(環状凹部よりも外周側の領域)とを接着剤により全周に亘って接着するとともに、上記アウターパネル3の窓用開口部9の下側のアウター側フランジ部3fと、上記インナーパネル5の段下げ壁部5qの上端縁部とを接着剤により接着することで、アウターパネル3とインナーパネル5とからなるドア本体7を得る。次いで、アウターパネル3の窓用開口部9の車両前後両側のアウター側フランジ部3fと、上記インナーパネル5の窓用開口部9の車両前後両側のインナー側フランジ部5eとの間に形成された空間部Sにガラスラン17を嵌め込む。
【0043】
一方、ウインドレギュレータ装置23のベースプレート25の取付用貫通孔25a及び上記キャリアパネル21のレギュレータ取付用締結孔21eに図示しないボルトを挿通させて締結することにより、キャリアパネル21にウインドレギュレータ装置23を取り付ける。また、窓パネル37の下端縁部を上記ブラケット35の挟持部35aに挟持させるとともに、ウインドレギュレータ装置23のピン29の張出部29bをブラケット35の長手方向一方の端部から対向壁部35c間に挿入することにより、ウインドレギュレータ装置23にブラケット35を介して窓パネル37を取り付ける。そしてこの状態で、窓パネル37の上端部の車両前後両側の端縁部を上記空間部Sに下方から差し込み、ガラスラン17に嵌合させる。その後、上記キャリアパネル21の取付孔21d及び上記インナーパネル5のキャリアパネル取付用締結孔11に図示しないボルトを挿通して締結することにより、キャリアパネル21をインナーパネル5に取り付ける。その後、インナーパネル5に車内側から上記ドアトリム39を取り付けることで、サイドドア1の組付けが完了する。このように、ウインドレギュレータ装置23に窓パネル37を取り付ける取付作業を、キャリアパネル21をインナーパネル5に取り付ける前に行え、当該取付作業を行う際に、キャリアパネル21に設けた作業孔に車内側から手を入れなくてよいので、当該取付作業が容易になる。また、キャリアパネル21に上記取付作業用の作業孔を設けなくてよいので、当該作業孔を塞ぐ部材も不要となり、部品点数を削減できる。
【0044】
したがって、本実施形態によると、インナーパネル5の一部がアウターパネル3の車内側への凹みを抑制する機能を果たし、アウターパネル3の車内側への凹みを抑制するために、特許文献1のようなアウタリインフォースメントをインナーパネル5とは別に設ける必要がないので、サイドドア1の部品点数、重量、及び組付けの手間を削減できる。
【0045】
また、複数箇所でインナーパネル5の膨出部5sがアウターパネル3に車内側から当接するので、複数箇所でアウターパネル3の車内側への凹みが抑制される。
【0046】
また、ドア本体7の窓用開口部9の下端縁部で、アウターパネル3がインナーパネル5の段下げ壁部5qの上端縁部に補強されているので、ドア本体7の剛性を高められる。
【0047】
また、インナーパネル5の湾曲壁部5nを、開状態で窓パネル37の外周縁よりも内側に位置するように配設できるので、湾曲壁部5n全体を上記開状態で窓パネル37の外周側に位置するように配設する場合に比べ、湾曲壁部5nの外周側に、被係止部材18等の他の装備の配設スペースを広く確保できる。
【0048】
また、インナーパネル5の段下げ壁部5qが第1のレインフォースメント19に補強されているので、インナーパネル5の剛性を高められる。
【0049】
また、インナーパネル5の段下げ壁部5qの膨出部5sの先端、すなわち先端面部5uとアウターパネル3との間に接着剤が介在しないので、接着剤が収縮してアウターパネル3がインナーパネル5側に引っ張られることによるアウターパネル3の見栄えの悪化を抑制できる。
【0050】
なお、本実施形態では、膨出部5sの先端をアウターパネル3に車内側から当接させたが、近接させてもよい。
【0051】
また、本実施形態では、開状態で窓パネル37に窓用開口部9の上部を開放させたが、窓用開口部9の全部を開放させるようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、アウターパネル3に車内側からインナーパネル5の段下げ壁部5qの一部を当接させたが、段下げ壁部5qの全部を当接又は近接させてもよい。
【0053】
また、本実施形態では、突部を中空状の膨出部5sとしたが、突部を中実状としてもよい。また、突部は、突出方向から見て円形状をなすように形成しなくてもよく、インナーパネル5の車外側の面に沿う方向に延びるリブ状に形成してもよい。
【0054】
また、本実施形態では、インナーパネル5の車両前側の端部近傍にラッチ機構16、車両後側の端部近傍に被係止部材18を取り付けたが、反対に、インナーパネル5の車両後側の端部近傍にラッチ機構16、車両前側の端部近傍に被係止部材18を取り付けてもよいし、インナーパネル5の車両前後両側にラッチ機構16を取り付けてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、内側壁部としての膨出壁部5mを段下げ壁部5qに車両後方から隣接する領域に設けたが、段下げ壁部5qに車両前方又は下方から隣接する領域に設けてもよい。
【0056】
更に、本実施形態では、車両用サイドドア1をスライドして開閉するスライド式サイドドアとしたが、前端または後端が車体にヒンジを介して開閉可能に連結されたサイドドアとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、窓用開口部が形成されたドア本体と、当該ドア本体の窓用開口部を開閉する窓パネルとを備えた車両用サイドドアとして有用である。
【符号の説明】
【0058】
1 車両用サイドドア
3 アウターパネル
5 インナーパネル
5m 膨出壁部(内側壁部)
5n 湾曲壁部(周壁部)
5p スリット
5q 段下げ壁部
5s 膨出部(突部)
7 ドア本体
9 窓用開口部
16 ラッチ機構
18 被係止部材
19 第1のレインフォースメント
21 キャリアパネル
23 ウインドレギュレータ装置
37 窓パネル
S 空間部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8