(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】組立品用のエレメント及び係止装置
(51)【国際特許分類】
F16B 12/26 20060101AFI20221227BHJP
F16B 12/44 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
F16B12/26
F16B12/44 Z
(21)【出願番号】P 2019561214
(86)(22)【出願日】2018-05-14
(86)【国際出願番号】 SE2018050492
(87)【国際公開番号】W WO2018212701
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2021-04-16
(32)【優先日】2017-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】504033441
【氏名又は名称】ベーリンゲ、イノベイション、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】VAELINGE INNOVATION AB
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(72)【発明者】
【氏名】ヨーナス、フランソン
(72)【発明者】
【氏名】ニクラス、ホーカンソン
(72)【発明者】
【氏名】アンネ、ポルソン
【審査官】児玉 由紀
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-533944(JP,A)
【文献】特開2004-150601(JP,A)
【文献】米国特許第04136982(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第00799155(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0240936(US,A1)
【文献】特開2003-184841(JP,A)
【文献】特開2001-003914(JP,A)
【文献】実開昭54-164348(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 9/00-12/60
21/00-21/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形形状部分(3)を備えた第1エレメント(1)と、
外面(74)に円形開口部(75)を備えた円筒形形状溝(4)を持つ第2エレメント(2)と、
タング溝(10)、変位溝(20)、及び前記変位溝(20)内の可撓性タング(30)を含み、前記円筒形形状部分(3)を前記円筒形形状溝(4)に係止する機械式係止装置と、を含むセットにおいて、
前記円筒形形状部分(3)を前記円筒形形状溝(4)に係止するため、前記可撓性タング(30)は、前記タング溝(10)と協働するように形成されており、
前記可撓性タング(30)は、前記円筒形形状溝(4)への前記円筒形形状部分(3)の係止中、形状を変えかつ前記変位溝(20)内で変位し、ばね作用で元の形状に戻り、係止位置に入るように形成されており、
前記可撓性タングは、前記係止位置で前記タング溝(10)にばね力を及ぼすように形成されており、
前記可撓性タングは、前記円形開口部(75)と平行な平面内で少なくとも部分的に円形形状の主本体を含み、
前記ばね力は
前記可撓性タング(30)が係止解除位置の第1形状から係止位置の第2形状まで変形することにより得られ、
前記主本体は第1位置にある第1突出部(43)と第2位置にある第2突出部(44)とを有し、
前記可撓性タング(30)は可撓性エレメント(35,36,37,38)を含み、前記可撓性エレメントの第1可撓性エレメント(35)と、第2可撓性エレメント(37)は前記第1突出部(43)から互いに逆方向へ延び、
前記可撓性エレメントの第3可撓性エレメント(36)と、第4可撓性エレメント(38)は、前記第2突出部(44)から互いに逆方向へ延び、
前記可撓性タング(30)は少なくとも部分的に円形の第2縁部(47)を含み、前記第2縁部は、前記可撓性タング(30)を前記円筒形形状部分(3)及び/又は前記円筒形形状溝(4)に対して位置決めするための四つ又はそれ以上の可撓性エレメント(35、36、37、38)を含む、ことを特徴とするセット。
【請求項2】
前記可撓性タング(30)は少なくとも部分的に円形の第1縁部(46)を含み、前記第1縁部は、前記タング溝(10)の係止面(11)と協働する形態の係止面(33)を含む、請求項1に記載のセット。
【請求項3】
前記可撓性タング(30)の前記係止面(33)の包囲角度(61,62)は、約90°以上、好ましくは約100°乃至約300°の範囲内、好ましくは約240°である、請求項2に記載のセット。
【請求項4】
前記可撓性エレメント(35、36、37、38)の各々は、前記変位溝(20)の底部に向かって突出している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のセット。
【請求項5】
前記可撓性タング(30)は、前記円筒形形状部分(3)を完全に又は少なくとも部分的に包囲する、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のセット。
【請求項6】
前記可撓性タング(30)は、前記円筒形形状部分(3)を約90°以上、又は約180°以上、又は約330°乃至約360°、又は約345°乃至約355°の包囲角度(65)で包囲する、請求項5に記載のセット。
【請求項7】
前記ばね力は、少なくとも部分的には、前記主本体が係止解除位置での第1形状から前記係止位置での第2形状まで形状を変えることによって生じる、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のセット。
【請求項8】
前記主本体は、前記主本体を貫通した中央溝(48)を含む、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のセット。
【請求項9】
前記主本体は、前記主本体の包囲面から前記主本体の前記中央溝まで延びる割れ溝(45)を含み、該割れ溝(45)は、前記可撓性タング(30)を前記変位溝(20)に組み立てるのを容易にするように形成されている、請求項8に記載のセット。
【請求項10】
前記主本体は、前記割れ溝のところに一つ又はそれ以上の案内面(40、41)を備えており、前記案内面(40、41)は、前記円筒形形状部分への前記可撓性タングの組み立てを容易にするように形成されている、請求項9に記載のセット。
【請求項11】
前記円筒形形状溝(4)の包囲面(72)が前記変位溝(20)を含む、請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載のセット。
【請求項12】
前記円筒形形状部分(3)の包囲面(71)が前記変位溝(20)を含む、請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載のセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具構成要素用のエレメント等の組立品用エレメントに関する。更に詳細には、本発明の実施例は、機械式係止装置によって互いに係止される家具構成要素用等の組立品用のエレメントのセットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の家具製品には、例えばWO 2012/154113に示されているような機械式係止システムが設けられている。家具製品は、第1パネルを含み、この第1パネルは、挿入溝に可撓性タングを含む機械式係止システムによって第2パネルに垂直に連結される。
【0003】
本発明は、家具製品等の組立品の円筒形部品用の機械式係止装置を提供するという広範に知られた必要に対処する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の少なくとも特定の実施例の目的は、従来技術で周知の上述の技術を越える改良を提供することである。
【0006】
本発明の少なくとも特定の実施例の別の目的は、円筒形部品用の機械式係止装置の係止強度を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の説明で明らかなこれらの及び他の目的及び利点の少なくとも幾つかは、本発明の第1の態様によって達成された。この態様では、本発明は、円筒形形状部分を備えた第1エレメントと、外面に円形開口部を備えた円筒形形状溝を持つ第2エレメントと、機械式係止装置とを含むセットを提供する。機械式係止装置は、タング溝、変位溝、及び変位溝内の可撓性タングを含む。機械式係止装置は、円筒形形状部分を円筒形形状溝に係止するように形成されている。可撓性タングは、円筒形形状部分を円筒形形状溝に係止するため、タング溝と協働するように形成されている。可撓性タングは、円筒形形状溝への円筒形形状部分の係止中、形状を変えかつ変位溝内で変位し、ばね作用で元の形状に戻り、係止位置に入るように形成されている。可撓性タングは、係止位置でタング溝にばね力を及ぼすように形成されている。可撓性タングは、円形開口部と平行な平面内で少なくとも部分的に円形形状の主本体を含む。
【0008】
実質的に少なくとも部分的に円形形状の主本体には、ばね力の増大が得られるという利点がある。別の利点は、互いに対して垂直方向及び/又は互いに逆方向等の幾つかの方向でばね力が得られるということである。これには、円筒形形状部分が円筒形形状溝にしっかりと係止するという効果がある。
【0009】
可撓性タングは少なくとも部分的に円形の第1縁部を含み、前記第1縁部は、タング溝の係止面と協働する形態の係止面を含む。
【0010】
可撓性タングの係止面の包囲角度は、約90°以上、好ましくは約100°乃至約300°の範囲内、好ましくは約240°であってもよい。
【0011】
可撓性タングは少なくとも部分的に円形の第2縁部を含んでいてもよく、該第2縁部は、可撓性タングを円筒形形状部分及び/又は円筒形形状溝に対して位置決めするための三つ又はそれ以上の可撓性エレメントを含んでいてもよい。可撓性タングを正しく位置決めすることにより、第1エレメントの第2エレメントへの組み立てを容易にする。
【0012】
可撓性エレメントの各々は、変位溝の底部に向かって突出していてもよい。
【0013】
ばね力は、少なくとも部分的には、可撓性エレメントが係止解除位置での第1形状から係止位置での第2形状まで形状を変えることによって生じる。
【0014】
可撓性タングは、円筒形形状部分を完全に又は少なくとも部分的に包囲していてもよい。包囲範囲を大きくすることにより、ばね力を増大し、係止力を増大する効果が得られる。
【0015】
可撓性タングは、円筒形形状部分を約90°以上、又は約180°以上、又は約330°乃至約360°、又は約345°乃至約355°の包囲角度で包囲していてもよい。
【0016】
ばね力は、少なくとも部分的には、主本体が係止解除位置での第1形状から係止位置での第2形状まで形状を変えることによって生じてもよい。
【0017】
主本体の形状変化は、ばね力の50%以上又は約80%乃至約95%に寄与してもよい。
【0018】
主本体は、主本体を貫通した中央溝を含む。
【0019】
主本体は、主本体の包囲面から主本体の中央溝まで延びる割れ溝を含んでいてもよく、割れ溝は、可撓性タングを変位溝に組み立てるのを容易にするように形成されている。
【0020】
可撓性タングは、割れ溝が拡げられるように、割れ溝の第1側の可撓性タングの第1部分及び可撓性タングの第2部分が互いから押し離されるように形成されていてもよい。割れ溝を拡げることにより、円筒形部品の変位溝での可撓性タングの取り付けを容易にしてもよい。
【0021】
可撓性タングは、割れ溝が小さくなるように、割れ溝の第1側の可撓性タングの第1部分及び可撓性タングの第2部分が互いに向かって押されるように形成されていてもよく、幾つかの実施例については、第1部分が第2部分と重なってもよい。これにより、円筒形溝の変位溝でも可撓性タングの取り付けを容易にしてもよい。
【0022】
主本体は、割れ溝のところに一つ又はそれ以上の案内面を備えていてもよく、これらの案内面は、円筒形形状部分への可撓性タングの組み立てを容易にするため、円筒形形状部分と協働するように形成されている。
【0023】
円筒形形状溝の包囲面は変位溝を含んでいてもよく、円筒形形状部分の包囲面は変位溝を含んでいてもよい。
【0024】
第1エレメントの端面は、第1エレメント及び第2エレメントの係止位置で第2エレメントの外面と協働するように形成されていてもよい。
【0025】
円筒形形状溝の包囲面及び円筒形形状部分の包囲面は、第1エレメント及び第2エレメントの係止位置で協働するように形成されていてもよい。
【0026】
可撓性タング及びタング溝は、第1エレメント及び第2エレメントを第1方向で係止するために協働するように形成されていてもよい。円筒形形状溝の包囲面及び円筒形形状部分の包囲面は、第1方向に対して垂直な第2方向で第1エレメント及び第2エレメントを係止するために協働するように形成されていてもよい。
【0027】
主本体は、主本体の曲げ抵抗を減らすように形成された直線状又は本質的に直線状の部分を含んでいてもよい。直線状部分の包囲角度は、好ましくは、約5°乃至約45°、好ましくは約20°である。直線状部分には、変位溝での可撓性タングの取り付けを容易にするという利点及び/又は取り付け中に主本体が壊れないという利点がある。
【0028】
主本体は、主本体の曲げ抵抗を減らすように形成された一つ又はそれ以上の溝を含んでいてもよい。これらの溝には、変位溝での可撓性タングの取り付けを容易にするという利点及び/又は取り付け中に主本体が壊れないという利点がある。
【0029】
第1エレメントは、円筒形形状部分を円形開口部を通して円筒形形状溝内に第1エレメント及び第2エレメントの係止位置まで相対的に変位することによって、第2エレメントに組み立てられるように形成されていてもよく、可撓性タングは、相対的変位中、形状を変えて変位溝内で変位するように形成されている。
【0030】
可撓性タングは、第1エレメントが第2エレメントに対して組み立てられる前に円形部分に取り付けられるように、又は円形溝に取り付けられるように形成されていてもよい。
【0031】
可撓性タングは、係止位置で、円形部分の少なくとも二つの向き合った位置で、タング溝にばね力を及ぼすように形成されていてもよい。
【0032】
本発明の実施例が提供できるこれらの及び他の態様、特徴、及び利点は、添付図面を参照して本発明の実施例の以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】
図1Aは、
図1Bに示す可撓性タングの一実施例の断面図であり、
図1Bは、円筒形部品に取り付けられた可撓性タングの一実施例の底面図である。
【
図4】
図4A乃至
図4Cは、夫々、可撓性タングの一実施例の断面図、平面図、及び側面図である。
【
図5】
図5A乃至
図5Dは、夫々、可撓性タングの一実施例の断面図、平面図、及び底面図である。
【
図6】
図6A乃至
図6Cは、夫々、可撓性タングの一実施例の断面図、平面図、及び側面図である。
【
図7】
図7Aは、可撓性タングの実施例を含む係止装置によって互いに係止した第1エレメントの一実施例及び第2エレメントの一実施例の断面図であり、
図7Bは、
図7Aの丸で囲った部分の拡大図である。
【
図8】
図8Aは、係止位置にある第1エレメントの一実施例及び第2エレメントの一実施例の斜視図であり、
図8Bは、第2エレメントの一実施例の斜視図であり、
図8Cは、第1エレメント、第2エレメント、可撓性タング、及び分解工具の実施例の夫々の部品の分解中の拡大断面図である。
【
図9】
図9Aは、可撓性タングの一実施例を含む係止装置によって互いに係止した第1エレメント及び第2エレメントの断面図であり、
図9Bは、
図9Aの丸で囲った部分の拡大図である。
【
図10】
図10Aは、係止位置の第1エレメント及び第2エレメントの夫々の実施例の斜視図であり、
図10Bは、第1エレメントの一実施例の斜視図であり、
図10Cは、第1エレメント、第2エレメント、可撓性タング、及び分解工具の実施例の夫々の部品の分解中の拡大断面図である。
【
図11】
図11A乃至
図11Dは、係止位置の第1エレメント、第2エレメント、及び可撓性タングの夫々の断面図、平面図、断面図、及び側面図である。
【
図12】
図12Aは、係止位置にある第1エレメントの一実施例及び第2エレメントの一実施例の斜視図であり、
図12Bは、
図12Aの第2エレメントの斜視図である。
【
図15】
図15Aは、係止位置にある第1エレメントの一実施例及び第2エレメントの一実施例の断面図であり、
図15Bは、
図15Aの第1エレメント及び第2エレメントの平面図であり、
図15Cは、
図15Bの第1エレメント及び第2エレメントの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
次に、本発明の特定の実施例を添付図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、本明細書中に説明した実施例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施例は、本開示を完全にし、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるために提供されるものである。添付図面に示す実施例の詳細な説明で使用された用語は、本発明を限定しようとするものではない。添付図面において、同様のエレメントに同じ参照番号が付してある。
【0035】
本発明は、
図7Aに側断面図で示す組立品等の組立品用の1セットのエレメントに関する。セットのこの実施例は、円筒形形状部分3を含む第1エレメント1、外面74に円形開口部75を備えた円筒形形状溝4を持つ第2エレメント2、及び機械式係止装置を含む。機械式係止装置は、タング溝10、変位溝20、及び変位溝20内の可撓性タング30を含む。機械式係止装置は、円筒形形状部分3を円筒形形状溝4に係止するように形成されている。可撓性タング30は、円筒形形状部分3を円筒形形状溝4に係止するため、タング溝10と協働するように形成されており、可撓性タング30は、円筒形形状溝4への円筒形形状部分3の係止中、形状を変えて変位溝20内に変位し、ばね作用で元の形状に戻り、係止位置に入るように形成されている。可撓性タングは、係止位置でタング溝10にばね力を及ぼすように形成されている。可撓性タングは、円形開口部75と平行な平面内で少なくとも部分的に円形形状の主本体を含む。
【0036】
円筒形形状溝4の包囲面72及び円筒形形状部分3の包囲面71は、第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置で協働するように形成されている。可撓性タング及びタング溝は、第1エレメント1及び第2エレメント2を第1方向で係止するように協働するように形成されていてもよい。円筒形形状溝4の包囲面72及び円筒形形状部分3の包囲面71は、第1方向に垂直な第2方向で第1エレメント1及び第2エレメント2を係止するように協働するように形成されていてもよい。
【0037】
この実施例及び他の実施例における第1エレメント1は、一つ又は幾つかの前記円筒形形状部分3を含んでいてもよく、第2エレメント2は、対応する数の又はそれ以上の前記円筒形形状溝4を含んでいてもよい。
【0038】
第1エレメント1は、円筒形形状部分3を円形開口部75を通して円筒形形状溝4内に第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置まで相対的に変位することによって、第2エレメント2に組み立てられるように形成されている。可撓性タング30は、前記相対的変位中、形状を変えて変位溝20内で変位する。
【0039】
この実施例では、円筒形形状部分3の包囲面71は変位溝20を含み、円筒形形状溝4の包囲面72はタング溝10を含む。
【0040】
この実施例の可撓性タング30は、第1エレメント1を第2エレメント2に組み立てる前に円形部分3に取り付けられるように形成されている。
【0041】
可撓性タング30は、少なくとも部分的に円形の第1縁部46を含む(例えば
図1A-
図2D及び
図5A-
図5D参照)。前記第1縁部46は、タング溝10の係止面11と協働するように形成された係止面33を含む。これを、
図7Aの丸で囲った部分の拡大図である
図7Bに示す。この実施例では、第2縁部47が、第1縁部46よりも円筒形形状部分3の中心に近い。
【0042】
係止面11は、好ましくは、変位溝20内で変位可能タング30の変位方向21に関して角度をなしている。
【0043】
第1エレメント1の端面73は、第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置で第2エレメント2の外面74と協働するように形成されていてもよい。
【0044】
図8Aは、
図7A及び
図7Bに示すセットの一実施例の斜視図である。
図8Bは、
図7A及び
図7Bに示すセットの第2エレメント8の一実施例を示す。この実施例は、第2エレメント2の外面74に一つ又はそれ以上の分解溝90を備えている。細長い部品91を備えた工具95が分解溝90に差し込まれて機械式係止装置を係止解除するように形成されている。細長い部品91は、この細長い部品91が分解溝90及びタング溝10に差し込まれたとき、細長い部品91の形状が分解溝90及びタング溝10の形状と適合するように、曲げることができる。分解溝90は、タング溝10内に延びている。
図9Cは、機械式係止装置の係止解除位置での拡大断面図である。工具の細長い部品91の断面が、可撓性タングを変位溝20に押し込むことによって機械式係止装置を係止解除する。工具95は、ハンドル92を備えていてもよい。
【0045】
第1エレメントは、パネル形状であってもよいし、矩形断面又は円形断面のロッド形状であってもよい。
【0046】
第2エレメントは、パネル形状であってもよいし、矩形断面又は円形断面のロッド形状であってもよい。
【0047】
第1エレメントは、例えばテーブル、机、椅子、又はキャビネット等の家具用のレッグ又はロッドであってもよい。
【0048】
第2エレメントは、テーブル、机、椅子、又はキャビネット等の家具用のパネルであってもよい。
【0049】
可撓性タング30の一実施例を
図1Bの底面図に示し、
図1Bに1A-1Aで示された線に沿った断面を
図1Aに示す。この実施例は、
図2Aに斜視図で示してあり、
図2Bに側面図で示してあり、
図2C及び
図2Dに底面図で示してある。この実施例は、少なくとも部分的に円形の第1縁部46を含む。第1縁部46は、タング溝10の係止面11と協働するように形成された係止面33を含む。
【0050】
可撓性タング30の係止面33のこの実施例は、第1包囲角度61及び第2包囲角度62を有する。第1及び第2の包囲角度の各々は、約120°である。即ち、全包囲角度は約240°である。可撓性タングの実施例は、一つの連続した係止面を備えていてもよいし、幾つかの係止面を備えていてもよい。係止面の包囲角度は約90°以上であってもよく、好ましくは、約100°乃至約300°の範囲にあり、好ましくは約240°である。
【0051】
可撓性タング30の実施例は、少なくとも部分的に円形の第2縁部47を含む。前記第2縁部は、可撓性タング30を円筒形形状部分3及び/又は円筒形形状溝4に対して位置決めするための三つ又はそれ以上の可撓性エレメント35、36、37、38を含む。これらの可撓性エレメント35、36、37、38は、変位溝20の底部に向かって突出している。可撓性エレメント35、36、37、38が、係止解除位置の第1形状から係止位置の第2形状まで形状を変えることによって、ばね力の少なくとも一部が生じる。
【0052】
実施例の主本体は、第1位置の第1突出部43及び第2位置の第2突出部44を含む。第1可撓性エレメント35及び第2可撓性エレメント37が第1突出部43から延びている。第1可撓性エレメント35は、第2可撓性エレメント37とは異なる方向に延びていてもよく、即ち本質的に逆方向に延びていてもよい。第3可撓性エレメント36及び第4可撓性エレメント38が第2突出部44から延びている。第3可撓性エレメント37は、第4可撓性エレメント38とは異なる方向に延びていてもよく、即ち本質的に逆方向に延びていてもよい。第1突出部43は、第2突出部44と向き合って、即ち本質的に向き合って位置決めされていてもよい。
【0053】
可撓性タング30の実施例は、円筒形形状部分3を完全に包囲していてもよいし、少なくとも部分的に包囲していてもよい。実施例は、円筒形形状部分3を約180°以上、又は約330°乃至約360°、又は約345°乃至約355°の包囲角度65で包囲していてもよい。
【0054】
変位溝は、約90°乃至約180°の包囲角度65で前記可撓性タングの一つ又は幾つかを含んでいてもよい。
【0055】
主本体が、係止解除位置の第1形状から係止位置の第2形状まで形状を変えることにより、ばね力の少なくとも一部が生じる。主本体の形状変化は、ばね力の約50%以上、又は約80%乃至約95%に寄与する。
【0056】
可撓性タング30の実施例の主本体は、主本体を貫通した中央溝48を含む。主本体は、主本体の包囲面から主本体の中央溝48まで延びる割れ溝45を含む。割れ溝45は、可撓性タング30を変位溝20に組み立てるのを容易にするように形成されている。
【0057】
可撓性タング30の実施例は、変位溝での組み立て中、円筒形形状部分3に対して変位する(参照番号11参照)。前記組み立て中、割れ溝の第1側の可撓性タングの第1部分及び可撓性タングの第2部分は互いから押し離され、割れ溝が拡がる。割れ溝が拡がることにより、可撓性タングを円筒形形状部分の変位溝に取り付けるのが容易になる。
【0058】
主本体は、割れ溝のところに一つ又はそれ以上の案内面40、41を備えていてもよい。これらの案内面40、41は、円筒形形状部分3への可撓性タングの組み立てを容易にするように形成されている。第1案内面40は、前記組み立て中、第2案内面が円筒形形状部分3と協働する前に第1案内面が円筒形形状部分3と協働するように、第2案内面41とは異なる方向に延びていてもよい。
【0059】
可撓性タング30の実施例の主本体は、主本体の曲げ抵抗を減らすように形成された直線状部分49を含んでいてもよい。直線状部分48の包囲角度63は、約5°乃至約45°、好ましくは約55°であってもよい。直線状部分48には、可撓性タングを変位溝に取り付けるのを容易にし、主本体が取り付け中に壊れないようにするという利点がある。
【0060】
可撓性タング30の実施例の主本体は、主本体の曲げ抵抗を減らすように形成された一つ又はそれ以上の溝42を含んでいてもよい。これらの溝42には、可撓性タングを変位溝に取り付けるのを容易にし、主本体が取り付け中に壊れないようにするという利点が得られる。
【0061】
可撓性タングは、係止位置において、タング溝に、円形部分の少なくとも二つの向き合った位置で、ばね力Fを及ぼすように形成されていてもよい。
【0062】
可撓性タングは、互いに対して垂直方向及び/又は互いに対して逆方向等の幾つかの方向にばね力Fを及ぼすように形成されていてもよい。これには、円筒形形状部分を円筒形形状溝にしっかりと係止する効果がある。
【0063】
可撓性タング30の実施例は、係止位置において、円筒形形状部分3の少なくとも二つの向き合った位置で、タング溝にばね力を及ぼすように形成されている。
【0064】
可撓性タング30の一実施例が、
図5Aに斜視図で示してあり、
図5Dの5A-5A線に沿った断面が
図5Bに断面図で示してある。この実施例は、
図5Cに側面図で示してあり、
図5Dに底面図で示してある。この実施例は、溝等のキャッチ装置31を含む。キャッチ装置は、プライヤー等の第2工具によってつかまえられるように形成されている。第2工具は、
図5Dに矢印14で示すように、第1エレメントが第2エレメントから外されるように、可撓性タングの第1部分を可撓性タングの第2部分に向かって変位して機械式係止装置を係止解除するように形成されている。
【0065】
可撓性タングは、
図12Aに斜視図で示す分解溝90の一実施例では、工具を挿入することによって係止解除されてもよい。セットのこの実施例は、第1エレメント1、第2エレメント2を含む。第2エレメントの外面には分解溝90が設けられている。
図12Bは、
図12Aの第2エレメントの斜視図である。
【0066】
セットの一実施例を
図9Aに示す。この実施例は、円筒形形状部分3を含む第1エレメント1、外面74に円形開口部75を備えた円筒形形状溝3を持つ第2エレメント2、及び機械式係止装置を含む。機械式係止装置は、タング溝10、変位溝20、及び変位溝20内の可撓性タング3を含む。機械式係止装置は、円筒形形状部分3を円筒形形状溝4に係止するように形成されている。可撓性タング30は、円筒形形状部分3を円筒形形状溝4に係止するため、タング溝10と協働するように形成されており、可撓性タング30は、円筒形形状溝4への円筒形形状部分3の係止中、形状を変えて変位溝20内に変位し、ばね作用で元の形状に戻り、係止位置に入るように形成されている。可撓性タングは、係止位置でタング溝10にばね力を及ぼすように形成されている。可撓性タングは、円形開口部75と平行な平面内で少なくとも部分的に円形形状の主本体を含む。
【0067】
円筒形形状溝4の包囲面72及び円筒形形状部分3の包囲面71は、第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置で協働するように形成されている。可撓性タング及びタング溝は、第1エレメント1及び第2エレメント2を第1方向で係止するように協働するように形成されていてもよい。円筒形形状溝4の包囲面72及び円筒形形状部分3の包囲面71は、第1方向に垂直な第2方向で第1エレメント1及び第2エレメント2を係止するように協働するように形成されていてもよい。
【0068】
この実施例及び他の実施例における第1エレメント1は、一つ又は幾つかの前記円筒形形状部分3を含んでいてもよく、第2エレメント2は、対応する数の又はそれ以上の前記円筒形形状溝4を含んでいてもよい。
【0069】
第1エレメント1は、円筒形形状部分3を円形開口部75を通して円筒形形状溝4内に第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置まで相対的に変位することによって、第2エレメント2に組み立てられるように形成されている。可撓性タング30は、前記相対的変位中、形状を変えて変位溝20内で変位するように形成されている。
【0070】
この実施例では、円筒形形状溝4の包囲面72が変位溝20を含み、円筒形形状部分3の包囲面72がタング溝10を含む。
【0071】
可撓性タングは、係止位置において、タング溝に、円形部分の少なくとも二つの向き合った位置で、ばね力Fを及ぼすように形成されていてもよい。
【0072】
この実施例の可撓性タング30は、第1エレメント1が第2エレメント2に組み立てられる前に円筒形形状溝4に取り付けられるように形成されている。
【0073】
可撓性タング30は、少なくとも部分的に円形の第1縁部46を含む(
図3A乃至
図4D及び
図6A乃至
図6D参照)。前記第1縁部は、タング溝10の係止面11と協働するように形成された係止面33を含む。これは、
図9Aの丸で囲った部分の拡大図である
図9Bに示してある。第1縁部46は、これらの実施例では、第2縁部47よりも円筒形形状溝4の中心に近い。
【0074】
図3A乃至
図3Dは、
図9A及び
図9Bに示すセットの実施例用に形成された可撓性タング30の一実施例を示す。この実施例は、溝等のキャッチ装置31を含む。キャッチ装置は、プライヤー等の第2工具によってつかまえられるように形成されている。第2工具は、
図3Cに矢印12で示すように、可撓性タングが変位溝20に挿入されるように、可撓性タングの第1部分を可撓性タングの第2部分に向かって変位するように形成されている。第1部分は、可撓性タングが変位溝に挿入されるとき、第2部分と重なる位置まで変位されてもよい。第2工具は、
図3Cに矢印14で示すように、機械式係止装置が係止解除されるように、可撓性タングの第1部分を可撓性タングの第2部分から遠ざかる方向に変位するように形成されている。第2工具は、
図12A及び
図12Bに示す分解溝90の一実施例に挿入されてもよい。
【0075】
図4A乃至
図4Dは、
図9A及び
図9Bに示すセットの実施例用に形成された可撓性タング30の一実施例を示す。この実施例は、溝等のキャッチ装置31を含む。キャッチ装置は、プライヤー等の第2工具によってつかまえられるように形成されている。第2工具は、
図4Cに矢印12で示すように、可撓性タングが変位溝20に挿入されるように、可撓性タングの第1部分を可撓性タングの第2部分に向かって変位するように形成されている。第1部分は、この実施例では、第2部分から比較的大きな距離のところに位置決めされていてもよい。この距離は、可撓性タングが変位溝に挿入されたときに小さくなる。第2工具は、
図4Cに矢印14で示すように、機械式係止装置が係止解除されるように、可撓性タングの第1部分を可撓性タングの第2部分から遠ざかる方向に変位するように形成されている。第2工具は、
図12A及び
図12Bに示す分解溝90の実施例に挿入されてもよい。
【0076】
可撓性タングは、互いに対して垂直方向及び/又は互いに対して逆方向等の幾つかの方向にばね力Fを及ぼすように形成されていてもよい。これには、円筒形形状部分が円筒形形状溝にしっかりと係止されるという効果がある。
【0077】
図6A乃至
図6Dは、
図9A及び
図9Bに示すセットの実施例用に形成された可撓性タング30の一実施例を示す。この実施例は、キャッチ装置を含まない。可撓性タングのこの実施例に含まれる機械式係止装置の一実施例は、
図8Aに示し且つ上文中に開示したように、分解溝90に挿入されるように形成された細長い部品91を含む工具95の一実施例で係止解除されてもよい。
【0078】
係止面11は、好ましくは、変位溝20内での変位可能タング30の変位方向21に関して角度をなしている。
【0079】
図10Aは、
図9A及び
図9Bに示すセットの一実施例の斜視図を示す。
図9Bは、
図9A及び
図9Bに示すセットの第2エレメント2の一実施例を示す。この実施例は、エレメント1の表面76に一つ又はそれ以上の分解溝90を備えている。細長い部品91を含む工具は、分解溝90に挿入され、機械式係止装置を係止解除するように形成されている。分解溝は、タング溝10内に延びている。
図10Cは、係止解除位置にある係止解除中の機械式係止装置の拡大断面図を示す。工具の細長い部品91の断面が、可撓性タングを変位溝20に押し込むことによって機械式係止装置を係止解除した。
【0080】
図9A及び
図9Bに示すセットを
図11Aの第1断面図に係止位置で示す。この断面は、
図11Bに示すセットの平面図の11A-11A線によって示されている。第2断面図を
図11Cに示す。この断面は、
図11Bに示すセットの平面図の11C-11C線によって示されている。セットの側面図を
図11Dに示す。
図11Cは、第1エレメント1の第1側の前記分解溝90の第1分解溝、及び第1エレメント1の第2側の前記分解溝90の第2分解溝を示す。
【0081】
図13A乃至
図16Cは、第1エレメント1が第2エレメント2に対して回転しないようにするためのロック81を含むセットの実施例を示す。ロック81は、例えば、第1エレメントに設けられた溝及び第2エレメント2に設けられた突出部を含んでいてもよく、又は第1エレメントに設けられた突出部及び第2エレメント2に設けられた溝を含んでいてもよい。
【0082】
ロック81の一実施例を
図13A乃至
図13Dに示す。ロック81は、円筒形形状溝4の底面6に設けられた溝及び円筒形形状部分3の底面5に設けられた突出部を含む。突出部は、第1エレメント及び第2エレメントの係止位置で第1エレメントが第2エレメントに対して回転しないように溝と協働するように形成されている。この実施例は、
図13Aに平面図で示してあり、
図13Bに側面図で示してあり、
図13C及び
図13Dに斜視図で示してある。
【0083】
ロック81の一実施例を
図14A乃至
図14Dに示す。ロック81は、第2エレメント2の外面74に設けられた溝及び第1エレメントの底面73に設けられた突出部を含む。突出部は、第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置で第1エレメント1が第2エレメント2に対して回転しないように溝と協働するように形成されている。この実施例は、
図14A乃至
図14Cに斜視図で示してある。
【0084】
ロック81の一実施例を
図15A乃至
図16Cに示す。ロック81は、円筒形形状溝4の底面6に設けられた細長い形状の溝及び円筒形形状部分3の底面5に設けられた細長い形状の突出部を含む。突出部は、第1エレメント1及び第2エレメント2の係止位置で第1エレメント1が第2エレメント2に対して回転しないように溝と協働するように形成されている。この実施例は、
図15Bの平面図に
図15A及び
図15Cに示す断面を夫々示す線15A-15A及び線15C-15Cで示してある。
【0085】
第1エレメント1は、木材を基材とした材料、ポリマー材料、又は金属で形成されていてもよい。
【0086】
第2エレメント2は、木材を基材とした材料又はポリマー材料で形成されていてもよい。
【0087】
係止装置は、本質的には、第1エレメント及び第2エレメントの材料にフライス加工等の機械的切削を行うことによって形成されていてもよい。
【0088】
可撓性タングは、好ましくはガラス繊維等の強化材を含むポリマー材料で形成されていてもよい可撓性タングは、射出成形によって製造されてもよい。。
【0089】
第2エレメントは、円形開口部75を備えた強化プレートでできていてもよい。強化プレートには、係止面11が設けられていてもよい。
【0090】
第1エレメント1は、家具と一体の部品であってもよく、即ち家具のエレメントに形成されていてもよく、又は家具に取り付けられた別体の部品であってもよい。
【0091】
第2エレメント2は、家具と一体の部品であってもよく、即ち家具のエレメントに形成されていてもよく、又は家具に取り付けられた別体の部品であってもよい。
【0092】
更に、以上の説明及び/又は上述の図面及び/又は下記の特許請求の範囲に開示した特徴は、別々でも組み合わせても、本発明を様々な形態で実施する上で重要であるということは理解されるべきである。特許請求の範囲において、「備える」、「含む」、「持つ」及びこれらと同義の言葉の使用は、「含むけれどもこれらに限定されない」ということを意味する。
【0093】
以上、本発明を特定の実施例を参照して説明した。しかしながら、本発明の範囲内で、上述の実施例以外の実施例が、同様に、可能である。上文中に説明したのとは異なる方法工程が本発明の範囲に含まれる。本発明の様々な特徴及び工程を、上文中に説明したのと異なる組み合わせで実施してもよい。
【符号の説明】
【0094】
1 第1エレメント
2 第2エレメント
3 円筒形形状部分
4 円筒形形状溝
10 タング溝
20 変位溝
30 可撓性タング
74 外面
75 円形開口部