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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】出荷を監視及び分析するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20221227BHJP
   B65D 88/12 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
B65D88/12 W
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021520294
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 US2019063205
(87)【国際公開番号】W WO2020131321
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2020-12-23
(31)【優先権主張番号】62/782,586
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003493
【氏名又は名称】キャリア コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】CARRIER CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】シャー,ミヒル
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-232888(JP,A)
【文献】特開2003-076751(JP,A)
【文献】国際公開第2017/022312(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B65D 88/00-90/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
最初の場所から選択された目的地への輸送中の輸送用コンテナに関連する条件をシステムが分析する方法であって、
前記輸送中の前記輸送用コンテナの複数のコンテナ特性を検出することであって、前記複数のコンテナ特性は、
複数回のそれぞれにおける前記輸送用コンテナ内の温度、
前記輸送用コンテナの内部の設定点温度、
前記輸送用コンテナが開かれる程度、
前記輸送用コンテナ内の内容物の変化、または
複数回のそれぞれにおける前記輸送用コンテナ内の光の量もしくは明るさ
の少なくとも1つを含む、前記複数のコンテナ特性を検出することと、
前記輸送中の複数の輸送特性を検出することであって、前記複数の輸送特性は、
前記輸送中の停車地の数、
前記輸送用コンテナが前記最初の場所を出てから、前記選択された目的地に到着するまでの輸送時間、
前記輸送中の昼夜サイクルの数、または
前記最初の場所と前記選択された目的地の間で前記輸送用コンテナが移動した距離
の少なくとも1つを含む、前記複数の輸送特性を検出することと、
前記輸送中の前記検出されたコンテナ特性と、複数の以前の輸送中の対応するコンテナ特性との間の複数のコンテナ関係を比較することと、
前記輸送中の前記検出された輸送特性と、複数の以前の輸送中の対応する輸送特性との間の複数の輸送関係を比較することと、
前記比較されたコンテナ関係、前記比較された輸送関係、前記検出されたコンテナ特性、及び前記検出された輸送特性に関する情報を出力することと、
含み、
前記コンテナ特性の少なくとも1つを検出することは、
複数の測定インスタンスのそれぞれで、前記コンテナ特性の前記少なくとも1つを検出することであって、前記測定インスタンスは第1の持続時間を有する間隔によって離間される、前記検出することと、
複数の期間のそれぞれについて、前記コンテナ特性の前記検出された少なくとも1つの平均を算出することであって、前記期間はそれぞれ、前記第1の持続時間よりも長い第2の持続時間を有し、前記期間はそれぞれ、前記測定インスタンスの各測定インスタンスを含む、前記算出することと、
前記期間の前記算出された平均を、前記複数回の前記コンテナ特性の前記検出された少なくとも1つとして使用することと、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記複数のコンテナ関係を比較することは、
前記複数の以前の輸送中の前記コンテナ特性に基づいて各比較値を決定することと、
前記輸送中の前記輸送用コンテナの前記検出されたコンテナ特性のいずれかと、前記複数の以前の輸送中の前記対応するコンテナ特性の前記各比較値との間の差を算出することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記輸送用コンテナ内の温度と関連する少なくとも1つの値を検出することを含み、
前記値は、前記輸送中の最高温度、最低温度、平均温度、または前記輸送中の前記複数回の前記検出された温度に基づく標準偏差の少なくとも1つを含み、
前記複数のコンテナ関係を比較することは、前記検出された値と、前記複数の以前の輸送の対応する値との間の差を算出することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記昼夜サイクルの数を検出することは、
前記輸送の複数の部分のそれぞれについて、前記コンテナ内の平均温度を算出することと、
前記算出された平均温度の変化のパターンを決定することと、
前記変化のパターンが昼と夜の条件の間の少なくとも1つの変化に対応するかどうかを判定することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンテナ特性の前記少なくとも1つは、前記輸送用コンテナ内の前記温度を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテナ特性の前記少なくとも1つは、前記コンテナ内の前記光の前記量もしくは明るさを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の以前の輸送は、前記最初の場所と前記選択された目的地の間であり、
前記輸送用コンテナ内の内容物は、前記輸送中と前記複数の以前の輸送中で類似している、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記出力は、検出器固有レベル、出荷固有レベル、及び出荷プログラムレベルでの前記輸送用コンテナの条件に関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記出力は、
前記輸送用コンテナ内の前記温度または前記光の少なくとも1つが前記輸送中に連続していたかどうか、
前記輸送中の前記輸送用コンテナ内の温度または光の前記少なくとも1つの標準偏差、最小、最大、または平均が、前記以前の輸送の対応する温度または光の特性とどのように比較されるか、
前記輸送用コンテナ内の前記温度または前記光の前記少なくとも1つが所定の範囲内に留まっていたかどうか、
前記設定点温度が所望の設定点温度から外れたどうか、
前記輸送の停車地の前記数が、前記以前の輸送の停車地の数とどのように比較されるか、
前記輸送時間が、前記以前の輸送の輸送時間とどのように比較されるか、
前記移動した距離が、前記以前の輸送の移動した距離とどのように比較されるか、
前記コンテナ内の前記光の前記量または前記明るさが前記輸送中に変化したかどうか、及び
前記輸送中の前記昼夜サイクルの数
の表示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
最初の場所から選択された目的地への輸送中の輸送用コンテナに関連する条件を分析するシステムであって、
前記輸送中の前記輸送用コンテナの各コンテナ特性を検出する第1の複数の検出器であって、前記コンテナ特性は、
複数回のそれぞれにおける前記輸送用コンテナ内の温度、
前記輸送用コンテナの内部の設定点温度、
前記輸送用コンテナが開かれる程度、
前記輸送用コンテナ内の内容物の変化、または、
複数回のそれぞれにおける前記輸送用コンテナ内の光の量または明るさ
の少なくとも1つを含む、前記第1の複数の検出器と、
前記輸送中の各輸送特性を検出する第2の複数の検出器であって、前記輸送特性は、
前記輸送中の停車地の数、
前記輸送用コンテナが前記最初の場所を出てから、前記選択された目的地に到着するまでの輸送時間、
前記輸送中の昼夜サイクルの数、または
前記最初の場所と前記選択された目的地の間で前記輸送用コンテナが移動した距離、
の少なくとも1つを含む、前記第2の複数の検出器と、
プロセッサであって、
前記輸送中に前記検出されたコンテナ特性と、複数の以前の輸送中の対応するコンテナ特性との間の複数のコンテナ関係を比較し、
前記輸送中に前記検出された輸送特性と、複数の以前の輸送中の対応する輸送特性との間の複数の輸送関係を比較する、前記プロセッサと、
前記比較されたコンテナ関係、前記比較された輸送関係、前記検出されたコンテナ特性、及び前記検出された輸送特性に関する情報を含む出力を提供するユーザインタフェースと、
含み、
前記プロセッサは、
複数の測定インスタンスのそれぞれで、前記コンテナ特性の前記少なくとも1つを検出することであって、前記測定インスタンスは第1の持続時間を有する間隔によって離間される、前記検出することと、
複数の期間のそれぞれについて、前記コンテナ特性の前記検出された少なくとも1つの平均を算出することであって、前記期間はそれぞれ、前記第1の持続時間よりも長い第2の持続時間を有し、前記期間はそれぞれ、前記測定インスタンスの各測定インスタンスを含む、前記算出することと、
前記期間の前記算出された平均を、前記複数回の前記コンテナ特性の前記検出された少なくとも1つとして使用することと、
によって、前記コンテナ特性の少なくとも1つを検出する、前記システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記複数の以前の輸送から、前記コンテナ特性のそれぞれの平均値を決定することと、
前記輸送中の前記輸送用コンテナの前記検出されたコンテナ特性のいずれかと、前記複数の以前の輸送中の前記対応するコンテナ特性の前記決定された平均値との間の差を算出することと、
によって、前記複数のコンテナ関係を比較する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記温度と関連する少なくとも1つの値を検出し、
前記値は、前記輸送中の最高温度、最低温度、平均温度、または前記輸送中の前記複数回の前記検出された温度に基づく標準偏差の少なくとも1つを含み、
前記プロセッサは、前記検出された値と、前記複数の以前の輸送中の対応する値との間の差を算出することによって、前記複数のコンテナ関係を比較する、
請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記輸送の複数の部分のそれぞれについて、前記コンテナ内の平均温度を算出することと、
前記算出された平均温度の変化のパターンを決定することと、
前記変化のパターンが昼と夜の条件の間の少なくとも1つの変化に対応するかどうかを判定することと、
によって、前記昼夜サイクルの数を検出する、請求項10に記載のシステム、
【請求項14】
前記コンテナ特性の前記少なくとも1つは、前記輸送用コンテナ内の前記温度を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記コンテナ特性の前記少なくとも1つは、前記コンテナ内の前記光の前記量もしくは明るさを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の以前の輸送は、前記最初の場所と前記選択された目的地の間であり、
前記輸送用コンテナ内の内容物は、前記輸送中と前記複数の以前の輸送中で類似している、
請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記出力は、検出器固有レベル、出荷固有レベル、及び出荷プログラムレベルでの前記輸送用コンテナの条件に関する情報を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記出力は、
前記輸送用コンテナ内の前記温度または前記光の少なくとも1つが前記輸送中に連続していたかどうか、
前記輸送中の前記輸送用コンテナ内の前記温度または光の少なくとも1つの標準偏差、最大、最小、または平均が、前記以前の輸送中の対応する温度または光の特性とどのように比較されるか、
前記輸送用コンテナ内の前記温度または前記光が所定の範囲内に留まっていたかどうか、
前記設定点温度が所望の設定点温度から外れたかどうか、
前記輸送中の停車地の前記数が、前記以前の輸送中の停車地の数とどのように比較されるか、
前記輸送時間が、前記以前の輸送の輸送時間とどのように比較されるか、
前記移動した距離が、前記以前の輸送の移動した距離とどのように比較されるか、
前記コンテナ内の前記光の前記量または前記明るさが前記輸送中に変化したかどうか、及び
前記輸送中の前記昼夜サイクルの数
の表示を含む、請求項10に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年12月20日に出願された米国仮出願番号第62/782,586号の優先権を主張し、同出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
航空会社や輸送会社の傾向や出荷ルートの条件など、様々な要因が輸送中の性能と結果に影響を与える。運送者の性能のいくつかの側面は、場合によっては出荷される品物に悪影響を与え得る。一部の出荷が成功または満足であり、及びその他のものがそうでない理由は、様々で複雑な場合がある。様々な提案がなされており、輸送用コンテナ内の条件を監視するために様々な製品やサービスが利用可能であるが、それらのほとんどは、温度などの経時的に測定される条件の基本的または直接的な報告として情報を提供するだけである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
輸送中の輸送用コンテナに関連する条件を分析する方法の説明のための例示的な実施形態は、輸送中の輸送用コンテナの複数のコンテナ特性を決定することを含む。コンテナ特性は、複数回のそれぞれにおける輸送用コンテナ内の温度、輸送用コンテナの内部の設定点温度、輸送用コンテナが開かれた回数、輸送用コンテナ内の内容物の変化、または、複数回のそれぞれの輸送用コンテナ内の光の量のうちの少なくとも1つを含む。この方法は、複数の輸送特性を決定することを含み、複数の輸送特性は、輸送中の停車地の数、輸送用コンテナが最初の場所を出てから選択された目的地に到着するまでに経過する時間、輸送中の昼夜サイクルの数、または、最初の場所と選択された目的地の間で輸送用コンテナが移動した距離の少なくとも1つを含む。輸送中の決定されたコンテナ特性と選択された以前の輸送からの対応するコンテナ特性との間の複数のコンテナ関係が、輸送の決定された輸送特性と選択された以前の輸送からの対応する輸送特性との間の複数の輸送関係とともに決定される。出力は、決定されたコンテナ関係、決定された輸送関係、決定されたコンテナ特性、及び決定された輸送特性に関する情報を含む。
【0004】
上記段落の方法の1つまたは複数の特徴を有する例示の実施形態は、温度に関連する少なくとも1つの値を決定することを含む。値は、輸送中の最高温度、最低温度、平均温度、または輸送中の複数回で決定された温度に基づく標準偏差のうちの少なくとも1つを含む。複数のコンテナ関係を決定することは、決定された値と、選択された以前の輸送からの対応する値との間の差を決定することを含む。
【0005】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、昼夜サイクルの数を決定することは、輸送の複数の部分のそれぞれについてコンテナ内の平均温度を決定することと、決定された平均温度の変化のパターンを決定することと、変化のパターンが昼と夜の条件の間の少なくとも1つの変化に対応するかどうかを決定することとを含む。
【0006】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、コンテナ特性の少なくとも1つを決定することは、複数の測定インスタンスのそれぞれで、コンテナ特性の少なくとも1つを決定することであって、測定インスタンスは第1の持続時間を有する間隔によって離間される、決定することと、複数の期間のそれぞれについてコンテナ特性の決定された少なくとも1つの平均を決定することであって、期間はそれぞれ、第1の持続時間よりも長い第2の持続時間を有し、期間はそれぞれ、測定インスタンスの各測定インスタンスを含む、コンテナ特性の平均を決定することと、期間について決定された平均を、複数回におけるコンテナ特性の決定された少なくとも1つとして使用することとを含む。
【0007】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、コンテナ特性の少なくとも1つは、輸送用コンテナ内の温度を含む。
【0008】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、コンテナの特性の少なくとも1つは、コンテナ内の光の量または明るさを含む。
【0009】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、選択された以前の輸送は、最初の場所と選択された目的地との間であり、輸送用コンテナ内の内容物は、その輸送中と以前の輸送中の間で類似している。
【0010】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、出力は、検出器固有のレベル、出荷固有のレベル、及び出荷プログラムレベルでの輸送用コンテナの条件に関する情報を含む。
【0011】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、出力は、輸送用コンテナ内の温度または光の少なくとも1つが輸送中連続していたかどうかと、輸送中の輸送用コンテナ内の温度または光の少なくとも1つの標準偏差、最低、最大、または、平均が、以前の輸送の対応する温度または光特性とどのように比較されるかと、輸送用コンテナ内の温度または光の少なくとも1つが所定の範囲内に留まっていたかどうかと、設定点温度が所望の設定点温度から外れたかどうかと、輸送中の停車地の数が、以前の輸送の停車地の数とどのように比較されるかと、輸送時間が以前の輸送の輸送時間とどのように比較されるかと、移動距離が以前の輸送の移動距離とどのように比較されるかと、コンテナの光の量または明るさが輸送中に変化したかどうかと、輸送中の昼夜サイクルの数との表示を含む。
【0012】
最初の場所から選択された目的地への輸送中の輸送用コンテナに関連する条件を分析するためのシステムの説明のための例示的な実施形態は、輸送中の輸送用コンテナの各コンテナ特性を検出する第1の複数の検出器を含む。コンテナ特性は、複数回のそれぞれにおける輸送用コンテナ内の温度、輸送用コンテナの内部の設定点温度、輸送用コンテナが開かれる程度、輸送用コンテナ内の内容物の変化、または、複数回のそれぞれにおける輸送用コンテナ内の光の量の少なくとも1つを含む。第2の複数の検出器は、輸送中の停車地の数、輸送用コンテナが最初の場所を出てから選択された目的地に到着するまでに経過した時間、輸送中の昼夜サイクルの数、または、最初の場所と選択された目的地の間で輸送用コンテナが移動した距離の少なくとも1つを含む各輸送特性を検出する。プロセッサは、輸送中に検出されたコンテナ特性と選択された以前の輸送からの対応するコンテナ特性との間の複数のコンテナ関係と、輸送の検出された輸送特性と選択された以前の輸送からの対応する輸送特性との間の複数の輸送関係とを決定する。ユーザインタフェースは、決定されたコンテナ関係、決定された輸送関係、検出されたコンテナ特性、及び検出された輸送特性に関する情報を含む出力を提供する。
【0013】
上記段落のシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、プロセッサは、選択された以前の輸送から各コンテナ特性の平均値を決定することと、輸送中の輸送用コンテナの決定されたコンテナ特性のいずれかと選択された以前の輸送からの対応するコンテナ特性の決定された平均値の間の差を決定することとによって、複数のコンテナ関係を決定する。
【0014】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、プロセッサは、温度に関連する少なくとも1つの値を決定し、その値は、輸送中の最高温度、最低温度、平均温度、または輸送中の複数回の決定された温度に基づく標準偏差の少なくとも1つを含み、プロセッサは、決定された値と選択された以前の輸送からの対応する値の間の差を決定することによって複数のコンテナ関係を決定する。
【0015】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、プロセッサは、輸送の複数の部分のそれぞれについてコンテナ内の平均温度を決定することと、決定された平均温度の変化のパターンを決定することと、変化のパターンが昼と夜の条件の間の少なくとも1つの変化に対応するかどうかを決定することとによって、昼夜サイクルの数を決定する。
【0016】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、プロセッサは、複数の測定インスタンスのそれぞれで、コンテナ特性の少なくとも1つを決定することであって、測定インスタンスは第1の持続時間を有する間隔によって離間される、決定することと、複数の期間のそれぞれについて、コンテナ特性の決定された少なくとも1つの平均を決定することであって、期間はそれぞれ、第1の持続時間より長い第2の持続時間を有し、期間はそれぞれ、測定インスタンスの各測定インスタンスを含む、コンテナ特性の決定された少なくとも1つの平均を決定することと、複数回でのコンテナ特性の決定された少なくとも1つとして、期間の決定された平均を使用することとによって、コンテナ特性の少なくとも1つを決定する。
【0017】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、コンテナ特性の少なくとも1つは、輸送用コンテナ内の温度を含む。
【0018】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、コンテナ特性の少なくとも1つは、コンテナ内の光の量または明るさを含む。
【0019】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、選択された以前の輸送は、最初の場所と選択された目的地との間であり、輸送用コンテナ内の内容物は、輸送中と以前の輸送中の間で類似している。
【0020】
上記段落のいずれかのシステムの1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、出力は、検出器固有のレベル、出荷固有のレベル、及び出荷プログラムレベルでの輸送用コンテナの条件に関する情報を含む。
【0021】
上記段落のいずれかの方法の1つまたは複数の特徴を有する例示的な実施形態では、出力は、輸送用コンテナ内の温度または光の少なくとも1つが輸送中に連続していたかどうかと、輸送中の輸送用コンテナ内の温度または光の少なくとも1つの標準偏差、最大、最低、または、平均が以前の輸送の対応する温度または光特性とどのように比較されるかと、輸送用コンテナ内の温度または光が所定の範囲に留まっていたかどうかと、設定点温度が所望の設定点温度から外れたかどうかと、輸送の停車地の数が以前の輸送の停車地の数とどのように比較されるかと、輸送時間が以前の輸送の輸送時間とどのように比較されるかと、移動距離が以前の輸送の移動距離とどのように比較されるかと、コンテナ内の光の量または明るさは輸送中に変化したかどうかと、輸送中の昼夜サイクルの数との表示を含む。
【0022】
少なくとも1つの開示された例示の実施形態の様々な特徴及び利点は、以下の詳細な記載から当業者に明らかになるであろう。詳細な記載に添付された図面は、以下のように簡単に説明することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に従って設計されたシステムの選択された部分を概略的に示す図である。
図2】本発明の実施形態に従って設計されたプロセッサの選択された特徴を概略的に示す図である。
図3】本発明の実施形態に従って設計された例示的な監視技術を要約したフローチャートである。
図4図3に示した例示の技術の特徴をまとめたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態は、出荷の特性、出荷中に行われた輸送の特性、及びそのような特性と他の同様の輸送の特性との間の関係に関する情報を提供する。この情報は、品物の供給者もしくは販売者、輸送を担当する運送者、または品物の受領者もしくは購入者など、出荷に関与する可能性のある様々なエンティティに役立つ。本発明の実施形態は、検出器固有もしくは特性レベル、システム固有もしくは輸送レベル、及び出荷プログラムレベルで情報を取得及び分析する能力を提供する。このような情報は、温度制御された輸送用コンテナが様々なシナリオでどのように使用されるかについて、様々な側面または戦略を監視及び調整する能力を提供する。
【0025】
図1は、最初の場所から選択された目的地に移動する輸送用コンテナ22を含む輸送中の輸送用コンテナ22に関連する条件を監視及び分析するためのシステム20を概略的に示す。輸送用コンテナ22は、例えば、インターモーダルコンテナまたはトラックトレーラなどの温度制御されたコンテナであってよい。冷媒回路24は、コンテナ22内を所望の温度を維持して、コンテナ22内の内容物または貨物に必要な条件を提供するための公知の構成要素を含む。
【0026】
複数の検出器は、輸送中の複数のコンテナ特性のそれぞれに関する情報を提供する。温度検出器30は、コンテナ22内の温度に関する情報を提供する。一部の実施形態では、コンテナ22内の特定の部分を具体的に監視するために、複数の温度検出器が備えられる。図示の例では、温度検出器30は、輸送中の複数回のそれぞれにおけるコンテナ22内の温度に関する情報を提供する。
【0027】
図示の例は、コンテナ22内の内容物の種類または量の情報または表示を提供する内容物モニタ32を備える。内容物がコンテナ22に積み込まれる時またはコンテナ22から取り出される時にスキャンできるバーコードが内容物に備えられる場合のバーコードリーダなど、様々な公知のデバイスを内容物モニタとして使用することができる。別の例示的な内容物モニタは、コンテナ22内に配置された内容物に関連するRFIDタグと通信するための公知の技術を使用するRFIDタグリーダを含む。一部の実施形態は、コンテナ22内の内容物の重量を測定する積載量検出器を含む。カメラベースの検出を使用して、内容物を監視してもよい。一部の実施形態では、専用の内容物モニタは必要とされないが、代わりに、内容物に関する情報は、コンテナ22内の温度及び光の特性に基づいて識別される。
【0028】
光検出器34は、コンテナ22内の光の量または明るさに関する情報を提供する。光検出器34の1つの用途は、コンテナ22のドア35が開いているかどうかを監視することである。一般に、ドア35の一方が開いている場合、両方のドア35が完全に閉じているときと比較して、コンテナ22の内部の光は多くなる。図示の例は、ドア35が両方とも閉じているか、または一方が開いているかを示す専用のドア検出器36を備える。多くの実施形態は、ドア検出器36を含まない。そのような実施形態では、コンテナ22内の光及び温度を使用して、出荷中にドア35が開いているかどうかを識別する。ドア35が開いているか閉じているか、及びドアが開いている時間に関する情報は、例えば、コンテナ22内の所望の設定点温度を維持するための冷媒回路24の性能を分析するのに役立つ。
【0029】
図示の例は、コンテナ22の位置を識別し、輸送中のコンテナ22の動きを追跡するためのGPS受信機などの位置または場所検出器38を含む。位置検出器38は、コンテナ22に関連する車両の別の部分に配置されてもよく、またはコンテナ22に直接サポートされてもよい。
【0030】
プロセッサ40は、コンテナ22に関連する各特性に関する情報を複数の検出器から受信して、運送会社、製造業者、または別のエンティティなどの輸送用コンテナのユーザに情報を提供する。図1に概略的に示されるように、プロセッサ40は、輸送用コンテナ22または関連する車両にサポートされる部分を含む。プロセッサのその部分は、車両に搭載されたセンサからの表示を受信するように構成される。プロセッサ40の別の部分は、車両のサポートされた部分から情報を受信し、複数の輸送中に輸送用コンテナに関する全ての情報を処理するように構成されたコンピューティングデバイスを含む。説明目的で、例示的なプロセッサのコンピューティングデバイス部分は、運送者サーバ及びデータベース42の一部として示されている。この説明が与えられると、当業者は、コンピューティングデバイスのどの構成がプロセッサ40に対する当業者の特定のニーズを最もよく満たすかを理解するであろう。
【0031】
システム20は、プロセッサ40による決定及びデータベース42の情報に基づいて、特定の輸送のための輸送用コンテナ22に関連する情報の出力を提供するユーザインタフェース44を備える。図示の例では、ユーザインタフェース44を介して利用可能な出力は、検出器固有もしくは特性レベル、システム性能もしくは輸送固有レベル、及び特定の輸送用コンテナもしくは輸送に関する情報と他のコンテナもしくは輸送に関する情報の間の関係を含む出荷プログラムレベルに関する情報を含む。
【0032】
図2は、コンテナ特性に関する複数の検出器からの情報を解釈し、そのような情報を分析し、出力の対応する部分を提供することを担当する検出器レベルの処理モジュール54を含むプロセッサ40の計算部分の例示的な構成を概略的に示す。これは、ユーザインタフェース44を介して利用することができる。出荷レベルの処理モジュール56は、輸送特性に関する表示を受信し、そのような情報を処理し、対応する出力を提供するように構成される。プログラムレベルの処理モジュール58は、データベース42からの情報、ならびに、輸送用コンテナ22及び特定の輸送に関する情報を使用して、そのような情報を他の輸送からの対応する情報に関連付ける出力を提供するように構成される。これらの3つのレベルの情報は、図示の例示的な実施形態が提供する方法では以前は提供されていなかった知見及び情報をコンテナ所有者または運送会社に提供する。
【0033】
図3は、輸送中の輸送用コンテナ22に関連する条件を監視及び分析する例示的な方法を要約したフローチャート図60である。62で、複数の検出器30~38のうちの1つまたは複数が、輸送中の各コンテナ特性を検出する。プロセッサ40は、収集された情報を使用して、コンテナ特性を決定する。
【0034】
一例では、62で複数のコンテナ特性を決定することは、複数回のそれぞれでの輸送用コンテナ22内の温度、コンテナ22の内部の設定点温度、コンテナ22が開いた回数、コンテナ22内の内容物の変化、または複数回のそれぞれにおけるコンテナ22内の光の量もしくは明るさの少なくとも1つを決定することを含む。
【0035】
64において、検出器30~38の1つまたは複数は、各輸送特性の表示を提供する。プロセッサ40は、検出器の表示に基づいて、64で、複数の輸送特性を決定する。
【0036】
64で複数の輸送特性を決定することは、輸送中の停車地の数、最初の場所を出て選択された目的地に到着するまでの輸送用コンテナ22の輸送時間、輸送中の昼夜サイクルの数、または最初の場所と選択された目的地の間の輸送用コンテナ22が移動した距離の少なくとも1つを決定することを含む。所与の輸送に使用される特定の特性は変化する可能性があり、本明細書の利点を有する当業者は、特定の状況に有用な情報を提供する適切な特性を選択することができる。
【0037】
66において、プロセッサ40は、輸送のコンテナ特性と以前の輸送の対応する特性との間の複数のコンテナ関係を決定する。66で複数のコンテナ関係を決定することは、選択された以前の輸送からのコンテナ特性に基づいて各比較値を決定することを含む。コンテナ関係の1つまたは複数は、輸送中のコンテナ22の決定されたコンテナ特性のいずれかと、以前の輸送からの対応するコンテナ特性の各比較値との間の差に基づく。比較値の例は、複数の以前の輸送にわたるコンテナ特性の平均値、または特定の特性の値の標準偏差を含む。一部の例は、輸送中の温度値の標準偏差と以前の輸送からの温度標準偏差との差を決定することによってコンテナ関係を決定することを含む。
【0038】
68で、プロセッサ40は、現在の輸送の輸送特性と以前の輸送の対応する特性の間の複数の輸送関係を決定する。70で、プロセッサ40は、ユーザインタフェース44を制御して、決定されたコンテナ及び輸送特性と、決定されたコンテナ及び輸送関係との出力を提供する。このアプローチは、特定のセンサまたは検出器の表示と同じくらい具体的で、且つ、特定の輸送の特性のいずれかと運送会社などのエンティティによって完了される他の輸送の特性との関係など、出荷プログラム全体に関する情報と同じくらい一般的または幅広い情報の多層分析と報告を含む。
【0039】
検出器レベルの情報は、カスタマイズ可能な方法で詳細を提供するので、出力は、特定のコンテナ特性に関して必要な量の情報を含む。例えば、具体的に選択した一定期間ごとに、コンテナ22内の温度を知ることは有用であり得る。検出器レベルの情報は、特定の検出器が誤動作しているか、信頼できる情報を提供していない場合を識別するのにも役立つ。
【0040】
一部の例示的な実施形態では、タイムスケールアプローチは、コンテナ特性の値を決定または識別するために使用される。図4は、例示的なアプローチをまとめたフローチャート図80を含む。82で、コンテナ22に関連する検出器の少なくとも1つは、毎分などの複数の測定インスタンスで対応するコンテナ特性に関する情報を提供する。84で、プロセッサ40は、期間内の複数の測定インスタンスからのデータに基づいて、ある期間の平均コンテナ特性値を決定する。例えば、温度が毎分測定される場合、1時間あたりの平均温度は、その時間の60分間の各温度測定に基づいて決定される。86で、決定された平均は、関心のある複数回のうちの1つの決定されたコンテナ特性として使用される。
【0041】
例えば、輸送が48時間続く場合、温度が考慮されるのは48回である。この例示的な実施形態は、毎時1回の測定を行う代わりに、毎分測定を行い、次に各時間の測定温度を平均し、決定されたコンテナ温度特性として各時間の平均温度を使用することを含む。他の例示的な実装態様では、測定インスタンスは、分とは異なる第1の持続時間を有する間隔によって離間され、期間は、時間とは異なる第2の持続時間を有する。第2の持続時間は、第1の持続時間よりも長い。このタイムスケールアプローチは、特定の状況のニーズに応じて、コンテナまたは輸送の特性のいくつかに使用されてよい。
【0042】
一部の輸送は、内容物がコンテナ22に積み込まれる最初の場所とその内容物の最終目的地との間で数日続く。そのような状況では、システム20は、輸送中の昼夜サイクルの数を決定する能力を有する。その決定は、温度検出器30からの温度情報または冷媒回路24の動作に関する情報に基づく。昼間の周囲温度は通常、夜間の周囲温度よりも高いので、温度検出器30によって検出される温度の変化または冷媒回路24の動作は、昼と夜の間の変化に対応するパターンに従い得る。例えば、プロセッサ40は、輸送の複数の部分のそれぞれについて、コンテナ22内の平均温度を決定する。プロセッサ40は、決定された平均温度の変化のパターンを決定し、そのパターンが昼と夜の条件の間の少なくとも1つの変化に対応するかどうかを決定する。複数の変化を認識することにより、プロセッサ40は、輸送中に発生した昼夜サイクルの数に関する情報を提供することができる。外部または周囲の熱負荷は、コンテナ22内の冷却要件に影響を与える可能性があり、昼夜サイクル情報は、例えば、輸送中の冷却回路24の性能及びコンテナ22の条件についてのさらなる知見を提供する。さらに、このような昼夜サイクル情報は、複数の輸送の様々な特性を比較するときに役立つ。
【0043】
上記のように、ユーザインタフェース44を介して提供される出力は、検出器固有のレベル、出荷固有のレベル、及び出荷プログラムレベルでの輸送用コンテナの条件に関する情報を含む。例えば、出力は、輸送用コンテナ22内の温度が輸送中に連続していたかどうかの表示を含む。温度が連続的でなかったと仮定すると、出力は、輸送中のコンテナ22内の温度の標準偏差が、以前の輸送の温度の標準偏差とどのように比較されるかを示す。出力は、輸送用コンテナ22内の温度が最小または最大の所望の温度を超えたか、または、所定の温度範囲内に留まったかの表示を含むことができる。図示の例示的な実施形態の出力はまた、コンテナ22の冷媒回路24または冷却装置の設定点温度が所望の設定点温度を外れたかどうかを含む。これは、例えば、冷媒回路24またはその関連構成要素の制御機能に関するユーザエラーまたは潜在的問題を示し得る。例えば、温度パターンが連続していて、標準偏差が理想よりも高い場合は、輸送中の所与の製品に対して設定値が正しく設定されていないことを示す。
【0044】
出力内の追加情報は、輸送中の停車地の数が以前の輸送の停車地の数とどのように比較されるかの表示を含む。コンテナ22が経験した停車地の数は、コンテナ22のいくつかの性能特性を分析または理解するのに役立つ輸送に関する情報を提供する。出力はまた、輸送時間及び移動距離が以前の輸送の時間及び距離とどのように比較されるかの表示を含む。出力はまた、コンテナ22内の光の量または明るさが輸送中に変化したかどうかの表示を含み、これは、ドア35が開かれた頻度を示すことができる。出力はまた、輸送中の昼夜サイクルの数の表示を含む。
【0045】
システム20及びそれを使用する関連する方法は、輸送用コンテナ、及びそのコンテナの関連する冷却装置、またはその両方の性能または条件の監視及び分析を改善する。本発明の実施形態はまた、輸送に関連する様々な要因を他の輸送に関して調整して、輸送用コンテナ及びその関連する構成要素のより良いまたはより一貫した性能を実現することができる方法を分析及び理解するための技術を改善する。
【0046】
上記記載は、制限的ではなく例示的な性質のものである。必ずしも本発明の本質を逸脱するものではない開示される例に対する変形及び修正が、当業者に明らかとなり得る。本発明に与えられる法的保護の範囲は、以下の特許請求の範囲を検討することによってのみ決定することができる。
図1
図2
図3
図4