(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-26
(45)【発行日】2023-01-10
(54)【発明の名称】粒子状洗濯用柔軟化洗浄添加剤
(51)【国際特許分類】
D06M 15/53 20060101AFI20221227BHJP
D06M 13/17 20060101ALI20221227BHJP
D06M 13/46 20060101ALI20221227BHJP
D06M 15/03 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
D06M15/53
D06M13/17
D06M13/46
D06M15/03
(21)【出願番号】P 2021548571
(86)(22)【出願日】2019-12-02
(86)【国際出願番号】 US2019063940
(87)【国際公開番号】W WO2020117643
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2021-04-28
(32)【優先日】2018-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】コロナ、アレッサンドロ・ザ・サード
(72)【発明者】
【氏名】フォンテイン、マイケル・ポール
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、リーニー・ヴァージニア
(72)【発明者】
【氏名】パナンディケル、ラジャン・ケシャヴ
(72)【発明者】
【氏名】シュミット、チャールズ・エル
(72)【発明者】
【氏名】ザーハッセン、ジェイダン・スコット
【審査官】斎藤 克也
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-532592(JP,A)
【文献】特表2009-532593(JP,A)
【文献】特開昭57-061769(JP,A)
【文献】特開昭61-083296(JP,A)
【文献】特開平06-306769(JP,A)
【文献】特開平06-341059(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01201741(EP,A1)
【文献】特開平03-180575(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02145944(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0137449(US,A1)
【文献】特表2022-511643(JP,A)
【文献】特表2021-504596(JP,A)
【文献】特表2021-504595(JP,A)
【文献】特表2021-504593(JP,A)
【文献】特表2021-504547(JP,A)
【文献】特表2021-504545(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11D 1/00 - 19/00
D06M 13/00 - 15/715
D06M 23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の粒子を含む
洗浄中布地柔軟化組成物であって、前記複数の粒子が、
25重量%~94重量%の水溶性担体と、
5重量%~45重量%の第四級アンモニウム化合物
(カチオン性ポリマーを除く)と、
0.5重量%~10重量%のカチオン性ポリマーと、
を含み、
前記複数の粒子が個々の粒子を含み、各個々の粒子が、1mg~1gの質量を有し、前記個々の粒子がそれぞれ、0.98g/cm
3未満の密度を有する、
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項2】
前記水溶性担体が、無機塩、有機塩、炭水化物、尿素、熱可塑性ポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項3】
前記水溶性担体が、ポリエチレングリコール、並びに
式H-(C
2H
4O)
x-(CH(CH
3)CH
2O)
y-(C
2H
4O)
z-OH(式中、xは50~300であり、yは20~100であり、zは10~200である)のポリアルキレンポリマー、
式(C
2H
4O)
q-C(O)O-(CH
2)
r-CH
3(式中、qは20~200であり、rは10~30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
式HO-(C
2H
4O)
s-(CH
2)
t)-CH
3(式中、sは30~250であり、tは10~30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテル、
40超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、
及びこれらの混合物からなる群から選択される材料である、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項4】
前記水溶性担体が、30超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、ポリビニルアルコール、2000~15000の重量平均分子量を有するポリアルキレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項5】
前記水溶性担体が、式(I)、(II)、(III)又は(IV)を有するブロックコポリマー
R
1O-(EO)
x-(PO)
y-R
2(I)、
R
1O
-(PO)
x-(EO)
y-R
2(II)、
R
1O-(EO)
o-(PO)
p-(EO)
q-R
2(III)、
R
1O
-(PO)
o-(EO)
p-(PO)
q-R
2(IV)、
又はこれらの組み合わせ
(式中、EOは、-CH
2CH
2O-基であり、POは-CH(CH
3)CH
2O-基であり、
R
1及びR
2は、独立して、H又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
ただし、x及びyの合計は35よりも大きく、o、p及びqの合計は35よりも大きい)であり、
前記ブロックコポリマーが、3000~15,000の範囲の重量平均分子量を有する、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項6】
前記水溶性担体が、2000~15000の重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項7】
前記粒子が、25
℃~120
℃の溶融開始を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項8】
前記担体が、2000~13000の重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項9】
前記第四級アンモニウム化合物が、18~60、任意に20~60、好ましくは20~56、より好ましくは20~42、より好ましくは20~35のヨウ素価を有する親脂肪酸化合物から形成される、請求項1~8のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項10】
前記第四級アンモニウム化合物が、エステル第四級アンモニウム化合物である、請求項1~9のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項11】
前記粒子が、1重量%~5重量%の前記カチオン性ポリマーを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項12】
前記カチオン性ポリマーがカチオン性多糖類である、請求項1~11のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項13】
前記粒子が、1重量%~40重量%の脂肪酸を更に含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項14】
前記第四級アンモニウム化合物が、ジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートである、請求項1~13のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【請求項15】
前記カチオン性ポリマーがカチオン性多糖類であり、前記カチオン性多糖類が、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー状第四級アンモニウム塩である、請求項1~14のいずれか一項に記載の
洗浄中布地柔軟化組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
洗浄を通した洗濯用柔軟化添加剤。
【背景技術】
【0002】
消費者は、衣類を洗濯するのに用いる方法を単純化することができ、汚れた洗濯物を処理するのに費やす時間を短縮するのに役立ち、かつ家族の衣類に高度の清浄度及び柔軟性をもたらすのに役立つ製品に継続的に関心がある。現在、洗濯物の洗浄及び柔軟化は、消費者が洗濯機の異なる区画のいずれかに2つの製品を投入するか、1つの製品を洗濯機に投入するか、1つの製品を乾燥機(dyer)に投じることを必要とする。
【0003】
布地を洗濯する方法は、洗浄、すすぎ、及び乾燥の3つの基本的な工程に分解することができる。洗浄工程は、典型的には、水、並びにアニオン性界面活性剤と、未使用の状態の製品中のアニオン性界面活性剤及び洗浄工程において形成された洗浄液中のアニオン性界面活性剤に相溶性である他の活性剤とを併せて含む洗剤組成物、を使用する。洗浄後、洗濯物をすすぎ工程の一部として1回以上すすぐ。
【0004】
現在、洗濯物の柔軟化は、洗剤組成物とは別個の液体柔軟化組成物を用いるすすぎ工程中、又は乾燥工程中に、最も多くかつ実際的に達成される。洗濯機内の洗濯物に液体柔軟化組成物を適用するために、かかる液体柔軟化組成物はすすぎ工程中に洗濯物に導入される。液体柔軟化組成物は、液体柔軟化組成物を洗浄組成物とは別個に維持する区画から、すすぎ中に自動的に導入され得る。区画は、存在する場合には撹拌器の一部であってもよく、又は液体柔軟化組成物をドラム内に分配するために開放され得る洗濯機の別の部分であってよい。これは、多くの場合、すすぎによる柔軟化と呼ばれる。すすぎによる柔軟化は、消費者が洗剤組成物及び柔軟化組成物を洗濯機の異なる場所に投入することを必要とし、これは不便である。
【0005】
洗濯柔軟化はまた、乾燥工程中に布地柔軟化シートを使用して達成され得る。洗浄及び柔軟化に対するこれらの手法のいずれでも、洗浄は柔軟化とは別に行われる。
【0006】
消費者は、場所が洗濯機の一部であるか、場所が洗濯機と乾燥機との間に分配されるかどうかにかかわらず、複数の製品を異なる場所に分配しなければならないことが不便であることに気づいている。消費者は、洗剤組成物及び柔軟化組成物を一箇所に投入できるようになることを望んでいる。
【0007】
残念ながら、液体洗剤組成物は、柔軟化組成物と不適合である傾向がある。液体洗剤組成物は、衣類の洗浄を助けるアニオン性界面活性剤を含む。柔軟化組成物は、典型的には、衣類を軟化させるためのカチオン性界面活性剤を含む。単一のパッケージ内で組み合わせると、アニオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤とが結合して固体沈殿物を形成し得る。この形成により、液体の形態で一緒に包装されるとき又は洗浄液中で一緒にパッケージされたときの組み合わせの安定性に問題が生じ、及び柔軟化組成物の非存在下の洗剤組成物と比較して洗浄能力が低下するという問題が生じる。この不適合性の問題は、洗剤組成物及び布地柔軟化組成物が互いに別個に投入及び適用されるという理由の1つである。洗剤組成物とは別にパッケージされた液体布地柔軟化組成物は、洗濯機に組成物を投入することの不便さ、知覚される乱雑さ、及び製品の質感に起因して、一部の消費者から好まれない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの制限を念頭に置くと、洗浄工程中の洗浄を通した柔軟化を提供するために、消費者が洗濯洗剤と共に分配することができ、固体の形態である洗浄中布地柔軟化組成物に対する要望が今もなお解決されずに存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
複数の粒子を含む組成物であって、当該複数の粒子は、約25重量%~約94重量%の水溶性担体と、約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物と、約0.5重量%~約10重量%のカチオン性ポリマーと、を含み、当該複数の粒子が個々の粒子を含み、各個々の粒子が、約1mg~約1gの質量を有し、当該個々の粒子がそれぞれ、約0.98g/cm3未満の密度を有する、組成物。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載の組成物は、消費者が洗濯機に投入するのに簡便である、洗浄中布地柔軟化組成物を提供することができる。洗浄中布地柔軟化組成物は、複数の粒子を含む組成物に提供され得る。複数の粒子は、洗剤組成物のパッケージとは別個のパッケージ内に提供され得る。洗剤組成物のパッケージとは別個のパッケージ内の複数の粒子として柔軟化組成物を有することは、使用される洗剤組成物の量とは無関係に、消費者が柔軟化組成物の量を選択することを可能にするため、有益であり得る。これにより、使用する柔軟化組成物の量、また当該量によってかかる組成物が達成する、消費者にとって非常に有益な利益である柔軟化の利益の程度をカスタマイズする機会を消費者に与えることができる。
【0011】
粒子状製品、特に粉塵ではない微粒子は、多くの消費者によって好まれる。粒子状製品は、消費者がパッケージから洗濯機に直接、又は洗濯機の投入区画に容易に投入することができる。あるいは消費者は、パッケージから、1つ以上の投入用のしるしを任意に備える投入カップに粒子状製品を投入し、次いで当該製品を洗濯機の投入区画に、又はドラムに直接投入することができる。投入カップが使用される製品では、粒子状製品は、液体製品よりも汚れにくい傾向がある。
【0012】
布地柔軟化組成物の複数の粒子は、担体、第四級アンモニウム化合物、及びカチオン性ポリマーを含み得る。担体は、第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーを洗濯機に運搬する。複数の粒子は、洗浄液に溶解される。第四級アンモニウム化合物は、洗浄液から布地の繊維上に堆積される。カチオン性ポリマーは布地の繊維上に堆積され、布地上への第四級アンモニウム化合物の堆積を促進する。繊維上に堆積したカチオン性ポリマー及び第四級アンモニウム化合物は、消費者に柔らかさの感触をもたらす。
【0013】
複数の粒子は、約25重量%~約94重量%の水溶性担体を含み得る。複数の粒子は、約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物、任意に、約18~約60、任意に約20~約60のヨウ素価を有する親脂肪酸化合物から形成される第四級アンモニウム化合物を更に含み得る。複数の粒子は、約0.5重量%~約10重量%のカチオン性ポリマーを更に含み得る。個々の粒子は、約1mg~約1gの質量を有し得る。個々の粒子は、約25℃~約120℃の溶融開始を有し得る。
【0014】
複数の粒子は、約3:1~約30:1、任意に約5:1~約15:1、任意に約5:1~約10:1、任意に約8:1の、カチオン性ポリマーの重量パーセントに対する第四級アンモニウム化合物の重量パーセントの比を有し得る。理論に束縛されるものではないが、第四級アンモニウム化合物の質量分率及びカチオン性ポリマーの質量分率はバランスが取られてカチオン性ポリマーからの補助を成し得て、十分なレベルの第四級アンモニウム化合物の堆積を、処理される布地に堆積させる。
【0015】
複数の粒子を構成する個々の粒子は、約30分未満、任意に約28分未満、任意に約25分未満、任意に約22分未満、任意に約20分未満、任意に約5分~約30分、任意に約8分~約25分、任意に約10分~約25分の粒子分散時間を有し得る。複数の粒子を構成する個々の粒子は、約3分~約30分、任意に約5分~約30分、任意に約10分~約30分の粒子分散時間を有し得る。洗浄サブサイクルの長さよりも短い分散時間を有する粒子は、最大の柔軟性効果をもたらし、かつその粒子又は残滓がすすぎサブサイクルに持ち越される可能性を低減するのに望ましい場合がある。
【0016】
複数の粒子は、約10重量%未満の水、任意に約8重量%未満の水、任意に約5重量%未満の水、任意に約3重量%未満の水を含み得る。任意に、複数の粒子は、約0重量%~約10重量%の水、任意に約0重量%~約8重量%の水、任意に約0重量%~約5重量%の水、任意に約0重量%~約3重量%の水を含み得る。これらの範囲の含水量を減少させる又は有することは、より安定した個々の粒子を提供すると考えられる。水の質量分率が低いほど、個々の粒子はより安定すると考えられる。
【0017】
水溶性担体又は水分散性担体
複数の粒子は、水溶性担体又は水分散性担体を含み得る。水溶性担体又は水分散性担体は、布地ケア用有益剤を洗浄液に運ぶ作用を有する。担体の溶解時に、布地ケア用有益剤は、洗浄液中に分散される。
【0018】
水溶性担体は、約40超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、約30超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、約2000~約15000の重量平均分子量を有するポリアルキレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0019】
水溶性担体は、式(I)、(II)、(III)、又は(IV)を有するブロックコポリマー、
R1O-(EO)x-(PO)y-R2(I)、
R1O--(PO)x-(EO)y-R2(II)、
R1O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R2(III)、
R1O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R2(IV)、
又はこれらの組み合わせ、
(式中、EOは-CH2CH2O-基であり、POは-CH(CH3)CH2O-基であり、
R1及びR2は、独立して、H又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
ただし、x及びyの合計は35よりも大きく、o、p、及びqの合計は35よりも大きい)であってよく、
当該ブロックコポリマーは、約3000g/モル~約15,000g/モルの範囲の平均分子量を有する。
【0020】
水溶性担体は、ブロックコポリマー、例えば、PLURONIC(登録商標)-F38、PLURONIC(登録商標)-F68、PLURONIC(登録商標)-F77、PLURONIC(登録商標)-F87、PLURONIC(登録商標)-F88、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるエチレンオキシド及びプロピレンオキシドに基づくブロックコポリマーであり得る。PLURONIC(登録商標)材料は、BASFから入手可能である。
【0021】
水溶性担体又は水分散性担体は、水溶性無機アルカリ金属塩、水溶性アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。
【0022】
アルカリ金属塩は、例えば、リチウムの塩、ナトリウムの塩、及びカリウムの塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。有用なアルカリ金属塩は、例えば、アルカリ金属フッ化物、アルカリ金属塩化物、アルカリ金属臭化物、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属一水素リン酸塩、アルカリ金属二水素リン酸塩、アルカリ金属炭素塩、アルカリ金属一水素炭素塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属クエン酸塩、アルカリ金属乳酸塩、アルカリ金属ピルビン酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0023】
アルカリ金属塩は、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、硫酸ナトリウム、重硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、フッ化カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、硫酸カリウム、重硫酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸一水素カリウム、酢酸カリウム、クエン酸カリウム、乳酸カリウム、酒石酸カリウム、ケイ酸カリウム、カリウム、アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0024】
アルカリ土類金属塩は、マグネシウムの塩、カルシウムの塩など、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。アルカリ土類金属塩は、アルカリ金属フッ化物、アルカリ金属塩化物、アルカリ金属臭化物、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩、アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属一水素リン酸塩、アルカリ金属二水素リン酸塩、アルカリ金属炭素塩、アルカリ金属一水素炭素塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属クエン酸塩、アルカリ金属乳酸塩、アルカリ金属ピルビン酸塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ金属アスコルビン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。アルカリ土類金属塩は、フッ化マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸一水素マグネシウム、リン酸二水素マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸一水素マグネシウム、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウム、フッ化カルシウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸一水素カルシウム、酢酸カルシウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、酒石酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0025】
無機アルカリ金属塩及び無機アルカリ土類金属塩などの無機塩は、炭素を含まない。有機アルカリ金属塩及び有機アルカリ土類金属塩などの有機塩は、炭素を含む。有機塩は、アルカリ金属塩又はソルビン酸のアルカリ土類金属塩(即ち、ソルビン酸塩(asorbate))であってよい。ソルビン酸塩は、ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸マグネシウム、ソルビン酸カルシウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0026】
水溶性担体又は水分散性担体は、水溶性無機アルカリ金属塩、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性無機アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される物質であってよい、又はそれを含んでよい。水溶性担体又は水分散性担体は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸カリウムナトリウム、乳酸カルシウム、水ガラス、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、デキストロース、フルクトース、ガラクトース、イソグルコース、グルコース、スクロース、ラフィノース、イソマルト、キシリトール、氷砂糖、ざらめ糖、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一実施形態では、水溶性担体は、塩化ナトリウムであってよい。一実施形態では、水溶性担体は、食卓塩であってよい。
【0027】
水溶性担体又は水分散性担体は、重炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カルシウム、塩化ナトリウム、スクロース、マルトデキストリン、コーンシロップ固体、コーンスターチ、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、クエン酸カルボキシメチルセルロース、脂肪酸、脂肪族アルコール、水素化獣脂のグリセリルジエステル、グリセロール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される物質であってよい、又はそれを含んでよい。
【0028】
水溶性担体は、水溶性有機アルカリ金属塩、水溶性無機アルカリ土類金属塩、水溶性有機アルカリ土類金属塩、水溶性炭水化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性尿素、デンプン、クエン酸カルボキシメチルセルロース、脂肪酸、脂肪族アルコール、水素化獣脂のグリセリルジエステル、グリセロール、ポリエチレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0029】
水溶性担体は、二糖類、多糖類、ケイ酸塩、炭酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0030】
水溶性担体は、水溶性ポリマーであってよい。水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコール(PVA)、変性PVA;ポリビニルピロリドン;PVA/ポリビニルピロリドン及びPVA/ポリビニルアミンなどのPVAコポリマー;部分加水分解されたポリ酢酸ビニル;ポリエチレンオキシドなどのポリアルキレンオキシド;ポリエチレングリコール、アクリルアミド;アクリル酸;セルロース;メチルセルロース、エチルセルロース及びプロピルセルロースなどのアルキルセルロース系材料;セルロースエーテル;セルロースエステル;セルロースアミド;ポリ酢酸ビニル;ポリカルボン酸及び塩;ポリアミノ酸又はペプチド;ポリアミド;ポリアクリルアミド;マレイン酸/アクリル酸のコポリマー;デンプン、変性デンプンを含む多糖類;ゼラチン;アルギネート;キシログルカン;キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナン、及びガラクトグルコマンナンなどのその他のヘミセルロース系多糖類;並びにペクチン、キサンタン、及びカラギーナンなどの天然ガム、ローカストビーン、アラビア、トラガカント、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。一実施形態では、ポリマーは、ポリアクリレート、特にスルホン化ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー;並びにアルキルヒドロキシセルロース系材料、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、変性カルボキシメチルセルロース、デキストリン、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートを含む。更に別の実施形態において、水溶性ポリマーは、PVA;PVAコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0031】
水溶性担体は、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール/ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール/ポリビニルアミン、部分加水分解ポリ酢酸ビニル、ポリアルキレンオキシド、ポリエチレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、アルキルセルロース系材料、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリカルボン酸及びポリカルボン酸塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のポリマー、多糖類、デンプン、加工デンプン、ゼラチン、アルジネート、キシログルカン、ヘミセルロース性多糖類、キシラン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、マンナン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナン、天然ガム、ペクチン、キサンタン、カラギーナン、ローカスビーン、アラビック、トラガカント、ポリアクリレート、スルホン化ポリアクリレート、水溶性アクリレートポリマー、アルキルヒドロキシセルロース系材料、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、変性カルボキシ-メチルセルロース、デキストリン、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコールポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0032】
水溶性担体は、有機材料であってよい。有機担体は、水に容易に溶解するという利益をもたらすことができる。
【0033】
水溶性担体は、ポリエチレングリコール、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ポリプロピレングリコールポリオキソアルキレン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールエーテル、硫酸ナトリウム、デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0034】
水溶性担体は、ポリエチレングリコール(PEG)であってよい。PEGは、粒子が本明細書に開示される範囲の質量を有するとき、洗浄サイクル中に溶解するのに十分水溶性であることができるため、粒子を作製するのに用いるのに便利な材料であり得る。更に、PEGは、溶融物として容易に処理され得る。PEGの溶融開始温度は、PEGの分子量の関数として変化し得る。粒子は、約25重量%~約94重量%の、約2000~約13000の重量平均分子量を有するPEGを含み得る。PEGは比較的低コストであり、多くの異なる形状及びサイズに形成され、非封入香料の拡散を最小限に抑え、水によく溶解し得る。PEGは、様々な重量平均分子量で入手可能である。PEGの適切な重量平均分子量の範囲は、約2,000~約13,000、あるいは約4,000~約13,000、あるいは約4,000~約12,000、あるいは約4,000~約11,000、あるいは約5,000~約11,000、あるいは約6,000~約10,000、あるいは約7,000~約9,000、あるいはこれらの組み合わせを含む。PEGは、BASFから、例えば、PLURIOL E 8000(8000が製品名にあっても9000の重量平均分子量を有する)、又は他のPLURIOLの製品を入手可能である。水溶性担体は、一方が第1の重量平均分子量(例えば、9000)を有し、他方が第2の重量平均分子量(例えば、4000)を有し、第2の重量平均分子量が第1の重量平均分子量と異なる、2つ以上のポリエチレングリコール組成物の混合物であってもよい。
【0035】
個々の粒子は、個々の粒子の約25重量%~約94重量%のPEGを含み得る。任意に、個々の粒子は、それぞれの個々の粒子の約35重量%~約94重量%、任意に約50重量%~約94重量%、任意にこれらの組み合わせ、及び上述の範囲のいずれかの内の任意の全割合又は全割合の範囲のPEGを含み得る。
【0036】
担体は、以下からなる群から選択される材料を含み得る;式H-(C2H4O)x-(CH(CH3)CH2O)y-(C2H4O)z-OH、式中、xは約50~約300であり、yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマー;式(C2H4O)q-C(O)O-(CH2)r-CH3(式中、qは約20~約200であり、rは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;式HO-(C2H4O)s-CH2)t)-CH3(式中、sは約30~約250であり、tは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪アルコールエーテル、及びこれらの混合物。式H-(C2H4O)x-(CH(CH3)CH2O)y-(C2H4O)z-OH(式中、xは約50~約300であり、yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマーは、ブロックコポリマー又はランダムコポリマーであり得る。
【0037】
担体は、以下を含み得る;ポリエチレングリコール;式H-(C2H4O)x-(CH(CH3)CH2O)y-(C2H4O)z-OH(式中、xは約50~約300であり、yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマー;式(C2H4O)q-C(O)O-(CH2)r-CH3(式中、qは約20~約200であり、rは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;及び式HO-(C2H4O)s-(CH2)t)-CH3(式中、sは約30~約250であり、tは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテル。
【0038】
担体は、式H-(C2H4O)x-(CH(CH3)CH2O)y-(C2H4O)z-OH(式中xは約50~約300であり;yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマーの粒子を約20重量%~約80重量%含み得る。
【0039】
担体は、式(C2H4O)q-C(O)O-(CH2)r-CH3(式中、qは約20~約200であり、rは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステルの粒子を約1重量%~約20重量%含み得る。
【0040】
担体は、式HO-(C2H4O)s-(CH2)t)-CH3(式中、sは約30~約250であり、tは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエステルの粒子を約1重量%~約10重量%含み得る。
【0041】
第四級アンモニウム化合物
複数の粒子は第四級アンモニウム化合物を含むことができ、その結果、複数の粒子は、洗浄、特に洗浄及びすすぎサブサイクルを有する洗濯機の洗浄サブサイクルを通して、洗濯された布地に柔軟化効果を与えることができる。第四級アンモニウム化合物(クワット)は、エステルの第四級アンモニウム化合物であり得る。好適な第四級アンモニウム化合物には、エステル第四級アンモニウム、アミド第四級アンモニウム、イミダゾリン第四級アンモニウム、アルキル第四級アンモニウム、アミドエステル第四級アンモニウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料が含まれるが、これらに限定されない。好適なエステル第四級アンモニウムとしては、モノエステル第四級アンモニウム、ジエステル第四級アンモニウム、トリエステル第四級アンモニウム、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される材料が挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
理論に束縛されるものではないが、第四級アンモニウム化合物を含む個々の粒子の分散時間は、ヨウ素価の増加と共に減少する傾向があり、この関係に関していくらかの変動性があることを認識すると考えられる。
【0043】
複数の粒子は、約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物を含むことができる。第四級アンモニウム化合物は、任意に、約18~約60、任意に約18~約56、任意に約20~約60、任意に約20~約56、任意に約20~約42のヨウ素価、及び前述の範囲内の任意の整数を有し得る。任意に、複数の粒子は、約10重量%~約40重量%、更に任意に、上記のヨウ素価の範囲のいずれかを有する第四級アンモニウム化合物を含むことができる。任意に、複数の粒子は、約20重量%~約40重量%、更に任意に、上記のヨウ素価の範囲を有する第四級アンモニウム化合物を含むことができる。
【0044】
第四級アンモニウム化合物は、ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-ジメチルアンモニウムメチルサルフェートのエステル、ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-ジメチルアンモニウムメチルサルフェート及び脂肪酸、N,N-ビス-(ステアロイル-2-ヒドロキシプロピル)-N,N-ジメチルアンモニウムメチルサルフェートのエステルの異性体、ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-ジメチルアンモニウムメチルサルフェートのエステル、ビス-(2-ヒドロキシプロピル)-ジメチルアンモニウムメチルサルフェートのエステルの異性体、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロリド、N,N-ビス(ステアロイル-オキシ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロリドのエステル、N,N,N-トリ(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N-ビス-(パルミトイル-2-ヒドロキシプロピル)-N,N-ジメチルアンモニウメチルサルフェート、N,N-ビス-(ステアロイル-2-ヒドロキシプロピル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロリド、1,2-ジ-(ステアロイル-オキシ)-3-トリメチルアンモニウムプロパンクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェート、1-メチル-1-ステアロイルアミドエチル-2-ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェート、イミダゾリンクワット(もはやP&Gにより使用されない):1-タローイルアミドエチル-2-タローイルイミダゾリン、ジパルミトイルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、ジパルミトイルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、1,2-ジ(アシルオキシ)-3-トリメチルアンモニオプロパンクロリドのエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0045】
第四級アンモニウム化合物は、以下の式の化合物を含み得る:
{R2
4-m-N+-[X-Y-R1]m}A- (1)
式中、
mは、1、2又は3であり、ただし、各mの値は、同一であり、
各R1は、独立して、ヒドロカルビル基又は置換ヒドロカルビル基であり、
各R2は、独立して、C1~C3アルキル又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくは、R2は、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、1-メチル-2-ヒドロキシエチル、ポリ(C2~3アルコキシ)、ポリエトキシ、ベンジルであり、
各Xは、独立して、(CH2)n、CH2-CH(CH3)-、又はCH-(CH3)-CH2-であり、
各nは、独立して、1、2、3又は4であり、好ましくは、各nは、2であり、
各Yは、独立して、-O-(O)C-又は-C(O)-O-であり、
A-は、独立して、塩化物、硫酸メチル、硫酸エチル、及び硫酸塩からなる群から選択され、好ましくは、A-は、塩化物及び硫酸メチルからなる群から選択され、
ただし、Yが-O-(O)C-であるとき、各R1の炭素の合計は13~21であり、好ましくは、Yが-O-(O)C-であるとき、各R1の炭素の合計は13~19である。
【0046】
第四級アンモニウム化合物は、以下の式の化合物を含み得る:
[R3N+CH2CH(YR1)(CH2YR1)]X-
式中、各Y、R、R1、及びX-は、前述と同じ意味を有する。このような化合物としては、以下の式を有するものが挙げられる。
[CH3]3N(+)[CH2CH(CH2O(O)CR1)O(O)CR1]C1(-) (2)
式中、各Rは、メチル又はエチル基であり、好ましくは、各R1はC15~C19の範囲である。本明細書で使用するとき、ジエステルが指定されている場合、それは、存在するモノエステルを含み得る。
【0047】
好ましいDEQA(2)の例は、式1,2-ジ(アシルオキシ)-3-トリメチルアンモニオプロパンクロリドを有する、「プロピル」エステル四級アンモニウム布地柔軟化活性剤である。好ましい布地柔軟化活性剤の第3のタイプは、以下の式を有する:
【0048】
【化1】
式中、各R、R1、及びA-は、上記に与えられた定義を有し;各R2はC1~6アルキレン基、好ましくは、エチレン基であり;Gは酸素原子又は-NR-基であり;
【0049】
第四級アンモニウム化合物は、以下の式の化合物を含み得る:
【0050】
【化2】
式中、R1、R2及びGは、上記のように定義される。
【0051】
第四級アンモニウム化合物は、脂肪酸とジアルキレントリアミンとの、例えば分子量比約2:1の縮合反応生成物を含み得、当該反応生成物は以下の式の化合物を含有する:
R1-C(O)-NH-R2-NH-R3-NH-C(O)-R1 (5)
式中、R1、R2は、上記のように定義され、各R3は、C1~6アルキレン基、任意にエチレン基であり、反応生成物は、任意に、硫酸ジメチルなどのアルキル化剤の添加によって第四級化されてもよい。
【0052】
第四級アンモニウム化合物は、以下の式の化合物を含み得る:
[R1-C(O)-NR-R2-N(R)2-R3-NR-C(O)-R1]+A- (6)
式中、R、R1、R2、R3、及びA-は、上記のように定義される。
【0053】
第四級アンモニウム化合物は、脂肪酸とヒドロキシアルキルアルキレンジアミンとの、分子量比約2:1の反応生成物を含み得、当該反応生成物は以下の式の化合物を含有する:
R1-C(O)-NH-R2-N(R3OH)-C(O)-R1 (7)
式中、R1、R2、及びR3は、上記のように定義される。
【0054】
第8のタイプの好ましい布地柔軟化活性物質は、次式を有する:
【0055】
【化3】
式中、R、R1、R2、及びA-は、上記のように定義される。
【0056】
化合物(1)の非限定的な例は、N,N-ビス(ステアロイル-オキシ-エチル)N,N-ジメチルアンモニウムクロリド、N,N-ビス(タローオイル-オキシ-エチル)N,N-ジメチルアンモニウムクロリド、N,N-ビス(ステアロイル-オキシ-エチル)N-(2ヒドロキシエチル)N-メチルアンモニウムメチルサルフェートである。
【0057】
化合物(2)の非限定的な例は、1,2ジ(ステアロイル-オキシ)3トリメチルアンモニウムプロパンクロリドである。
【0058】
化合物(3)の非限定的な例は、1-メチル-1-ステアロイルアミドエチル-2-ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェート(式中、R1は非環式脂肪族C15~C17炭化水素基であり、R2はエチレン基であり、GはNH基であり、R5はメチル基であり、A-はメチルサルフェートアニオンである)であり、Witco Corporationより商品名VARISOFTとして市販されている。
【0059】
化合物(4)の非限定的な例は、1-タロウイルアミドエチル-2-タロウイルイミダゾリンであり、式中、R1は、非環式脂肪族C15~C17炭化水素基であり、R2はエチレン基であり、GはNH基である。
【0060】
化合物(5)の非限定的な例は、脂肪酸とジエチレントリアミンとの、約2:1の分子比での反応生成物であり、当該反応生成混合物は、以下の式のN,N”-ジアルキルジエチレントリアミンを含有する:
R1-C(O)-NH-CH2CH2-NH-CH2CH2-NH-C(O)-R1
式中、R1-C(O)は、Henkel Corporationから入手可能なEMERSOL 223LL又はEMERSOL 7021などの、植物源又は動物源由来の市販の脂肪酸のアルキル基であり、R2及びR3は二価のエチレン基である。
【0061】
化合物(6)の非限定的な例は、以下の式を有するジ脂肪アミドアミン系柔軟剤である:
[R1-C(O)-NH-CH2CH2-N(CH3)(CH2CH2OH)-CH2CH2-NH-C(O)-R1]+CH3SO4-
式中、R1-C(O)は、Witco Corporationから、例えば商品名VARISOFT 222LTで市販されている、アルキル基である。
【0062】
化合物(7)の例は、脂肪酸とN-2-ヒドロキシエチルエチレンジアミンとの、約2:1の分子比での反応生成物であり、当該反応生成混合物は、以下の式の化合物を含有する:
R1-C(O)-NH-CH2CH2-N(CH2CH2OH)-C(O)-R1
式中、R1-C(O)は、Henkel Corporationから入手可能なEMERSOL 223LL又はEMERSOL 7021などの、植物源又は動物源由来の市販の脂肪酸のアルキル基である。
【0063】
化合物(8)の例は、以下の式を有するジ四級化合物である:
【0064】
【化4】
式中、R1は脂肪酸から得られ、化合物はWitco Companyから入手可能である。
【0065】
第四級アンモニウム化合物は、ジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートであり得る。
【0066】
上に開示した第四級アンモニウム化合物の組み合わせが、本発明での使用に好適であることが理解されるであろう。
【0067】
本明細書のカチオン性窒素塩において、アニオンA-は、柔軟剤に相溶性を有する任意のアニオンであり、電気的中性をもたらす。ほとんどの場合、これらの塩において電気的中性をもたらすために使用されるアニオンは、強酸、特にハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、又はヨウ化物由来である。しかし、メチルサルフェート、エチルサルフェート、アセテート、ホルメート、サルフェート、カーボネートなど、その他のアニオンを使用してもよい。塩化物及びメチルサルフェートが、アニオンAであり得る。また、アニオンは、A-が基の半分を表す場合には二重電荷を有してもよい。
【0068】
複数の粒子は、約10重量%~約40重量%の第四級化合物を含むことができる。
【0069】
第四級アンモニウム化合物のヨウ素価は、化合物を形成する親脂肪酸のヨウ素価のことであり、化合物を形成する親脂肪酸100グラムと反応する、ヨウ素のグラム数として定義される。
【0070】
まず、第四級アンモニウム化合物は、以下のプロトコルに従って加水分解される:第四級アンモニウム化合物25gを、水50mL及び水酸化ナトリウム0.3mLと混合する(50%活性)。この混合物が乾固するのを回避しながら、この混合物をホットプレート上で少なくとも1時間、沸騰させる。1時間後、この混合物を冷却し、pH試験紙又は較正済みpH電極を使用して、25%硫酸でpHを中性(6~8のpH)に調節する。
【0071】
次に、ヘキサン又は石油エーテルを用いて酸性液-液抽出により混合物から脂肪酸を抽出する:抽出シリンダー内においてサンプル混合物を水/エタノール(1:1)により160mLに希釈し、塩化ナトリウム5グラム、硫酸(25%活性)0.3mL、及びヘキサン50mLを加える。このシリンダーに栓をして、少なくとも1分間、振盪する。次に、2層が形成されるまで、このシリンダーを静置する。ヘキサン中に脂肪酸を含有する上部の層は、別の受容器に移す。次に、ホットプレートを使用して、ヘキサンを蒸発させて、抽出した脂肪酸を残留させる。
【0072】
次に、布地柔軟化活性物質を形成する親脂肪酸のヨウ素価は、ISO3961:2013に準拠して測定する。親脂肪酸のヨウ素価を計算する方法は、指定量(0.1~3g)をクロロホルム15mLに溶解することを含む。次に、溶解した親脂肪酸を、25mLの、一塩化ヨウ素(0.1M)の酢酸溶液と反応させる。ここに、10%ヨウ化カリウム溶液20mL及び脱イオン水150mLを加える。ハロゲンの添加を行った後、指示薬(ブルースターチ)粉末の存在下で、チオ硫酸ナトリウム溶液(0.1M)を用いて滴定することにより、過剰な一塩化ヨウ素を測定する。同時に、同じ量の試薬を用い、同一条件下で、ブランクを測定する。ブランクにおいて使用したチオ硫酸ナトリウムの量と、親脂肪酸との反応において使用した量との間の差により、ヨウ素価を算出することが可能になる。
【0073】
第四級アンモニウム化合物は、The Procter & Gamble Company、Cincinnati,Ohio,米国から入手可能なBOUNCE乾燥機用シートの一部として使用することができる。第四級アンモニウム化合物は、硫酸ジメチルで四級化されたトリエタノールアミンと部分水素化タロー脂肪酸との反応生成物であり得る。
【0074】
カチオン性ポリマー
複数の粒子は、カチオン性ポリマーを含み得る。カチオン性ポリマーは、布地の第四級アンモニウム化合物上に堆積するのに役立つ堆積助剤、及び粒子に含まれる可能性のある何らかの他の有益剤の利益をもたらすことができる。
【0075】
複数の粒子は、約0.5重量%~約10重量%のカチオン性ポリマーを含み得る。任意に、複数の粒子は、約0.5重量%~約5重量%のカチオン性ポリマー、又は更には約1重量%~約5重量%、又は更には約2重量%~約4重量%のカチオン性ポリマー、又は更には約3重量%のカチオン性ポリマーを含み得る。理論に束縛されるものではないが、洗浄中の洗濯洗剤の洗浄能力は、粒子中のカチオン性ポリマーの濃度を増加させると減少し、洗剤の許容可能な洗浄能力は、前述の範囲内に維持され得ると考えられる。
【0076】
カチオン性ポリマーは、約0.05meq/g~23meq/g(meqはミリ当量を意味する)を超えるカチオン電荷密度、好ましくは約0.1meq/g~約4meq/g、更により好ましくは約0.1meq/g~約2meq/g、最も好ましくは0.1meq/g~約1meq/gのカチオン電荷密度を有し得る。
【0077】
上で参照したカチオン電荷密度は、使用が意図されるpH下でのものであり得、かかるpHは、約3~約9、任意に約4~約9であり得る。
【0078】
ポリマーのカチオン電荷密度とは、ポリマー上の正電荷数とポリマーの分子量との比を指す。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除算することによって計算される。正電荷は、ポリマーの主鎖及び/又はポリマーの側鎖に位置してよい。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、一般に約10,000~約10,000,000、又は更には約50,000~約5,000,000、又は更には約100,000~約3,000,000であり得る。
【0079】
カチオン性ポリマーの非限定的な例は、カチオン性又は両性の多糖類、タンパク質、及び合成ポリマーである。カチオン性多糖類としては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性グアーガム誘導体、キトサン及びその誘導体、並びにカチオン性デンプンが挙げられる。カチオン性多糖類は、約1,000~約2,000,000、好ましくは約100,000~約800,000の分子量を有する。好適なカチオン性多糖類としては、カチオン性セルロースエーテル、特にカチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。特に好ましいのは、以下の一般構造式に対応する置換された無水グルコース単位を有するカチオン性セルロース系ポリマーである。
【0080】
【化5】
式中、R
1、R
2、R
3は、それぞれ独立して、H、CH
3、C
8~24アルキル(直鎖状又は分枝鎖状)、
【0081】
【化6】
又はこれらの混合物から選択され、
R
4はHであり、
nは、約1~約10であり、
Rxは、H、CH
3、C
8~24アルキル(直鎖状又は分枝鎖状)、
【0082】
【化7】
又はこれらの混合物からなる群から選択され、Zは水溶性アニオン、好ましくは塩素イオン及び/又は臭素イオンであり、R
5は、H、CH
3、CH
2CH
3、又はこれらの混合物であり、R
7は、CH
3、CH
2CH
3、フェニル基、C
8~24アルキル基(直鎖状又は分枝鎖状)、又はこれらの混合物であり、
R
8及びR
9は、それぞれ独立して、CH
3、CH
2CH
3、フェニル、又はこれらの混合物であり、
ただし、無水グルコース単位1つ当たりR
1、R
2、R
3のうちの少なくとも1つは、
【0083】
【0084】
【0085】
本明細書のカチオン性セルロースの電荷密度(無水グルコース単位100個当たりのカチオン性電荷の数によって定義される)は、好ましくは約0.5%~約60%、より好ましくは約1%~約20%、最も好ましくは約2%~約10%である。
【0086】
ポリマーの無水グルコース環上のアルキル置換の範囲は、高分子物質のグルコース単位1つ当たり約0.01%~5%、より好ましくはグルコース単位1つ当たり約0.05%~2%である。
【0087】
カチオン性セルロースを、グリオキシルなどのジアルデヒドで軽度に架橋して、周囲温度で水に添加されたときの、塊、小塊、又はその他の凝集形成を防止してもよい。
【0088】
カチオン性ヒドロキシアルキルセルロースの例としては、UCARE Polymer JR 30M、JR 400、JR 125、LR 400及びLK 400、Polymer PKポリマーの商品名で販売されるものなどのINCI名ポリクオタニウム10のもの;その全てがDow Chemicals(Midlad MI)によって市販のSOFCAT SK TMの商品名で販売されているものなどのポリクオタニウム67;並びにNational Starch and Chemical Company(Bridgewater NJ)から入手可能なCELQUAT H200及びCELQUAT L-200の商品名で販売されているものなどのポリクオタニウム4が挙げられる。他の好適な多糖類としては、グリシジルC12~C22アルキルジメチルアンモニウムクロリドで四級化されたヒドロキシエチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。かかる多糖類の例としては、Dow Chemicals,Midlad MIによってQUATERNIUM LM 200の商品名で販売されているものなどの、INCI名Polyquaternium 24を有するポリマーが挙げられる。カチオン性デンプンとは、pH3の水溶液中で正味の正電荷を有するデンプンを提供するように化学修飾されたデンプンを指す。この化学修飾としては、デンプン分子へのアミノ及び/又はアンモニウム基の付加が挙げられるが、これに限定されない。これらのアンモニウム基の非限定的な例としては、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、ジメチルステアリルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、又はジメチルドデシルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリドなどの置換基を挙げることができるが、これらに限定されない。化学修飾前のデンプン源は、塊茎、マメ科植物、穀草及び穀物などの様々な供給源から選択することができる。このデンプンの供給源の非限定的な例としては、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ワキシーコーンスターチ、オートムギデンプン、キャッサバ(cassaya)デンプン、もち麦、もち米(waxy rice)デンプン、グルテン状ライススターチ、もち米(sweet rice)デンプン、アミオカ、バレイショデンプン、タピオカデンプン、オートムギデンプン、サゴデンプン、もち米、又はこれらの混合物を挙げることができる。カチオン性デンプンの非限定的な例としては、カチオン性トウモロコシデンプン、カチオン性タピオカ、カチオン性バレイショデンプン、又はこれらの混合物が挙げられる。カチオン性デンプンは、アミラーゼ、アミロペクチン、又はマルトデキストリンを含み得る。カチオン性デンプンは、1種以上の更なる修飾を含んでもよい。例えば、これらの修飾には、架橋、安定化反応、リン酸化反応、加水分解、架橋を挙げることができ。安定化反応としては、アルキル化及びエステル化を挙げることができ。本組成物において使用するのに好適なカチオン性デンプンは、Cerestarから商標名C*BOND(登録商標)として、及びNational Starch and Chemical Companyから商標名CATO(登録商標)2Aとして市販されている。カチオン性ガラクトマンナンとしては、カチオン性グアーガム又はカチオン性ローカストビーンガムが挙げられる。カチオン性グアーガムの例は、ヒドロキシプロピルグアーの第四級アンモニウム誘導体であり、例えば、Rhodia,Inc(Cranbury NJ)から入手可能な商品名JAGUAR C13及びJAGUAR EXCELとして、並びにAqualon(Wilmington,DE)によりN-HANCEとして販売されているものである。
【0089】
複数の粒子に使用するのに好適な他のカチオン性ポリマーとしては、多糖類ポリマー、カチオン性グアーガム誘導体、第四級窒素含有セルロースエーテル、合成ポリマー、エーテル化セルロース、グアー及びデンプンのコポリマーが挙げられる。使用される場合、本明細書のカチオン性ポリマーは、粒子を形成するために使用される組成物に可溶性であるか、又は粒子を形成する組成物の複合コアセルベート相に可溶性である。好適なカチオン性ポリマーは、米国特許第3,962,418号、同第3,958,581号、及び米国特許出願公開第2007/0207109(A1)号に記載されている。
【0090】
好適なカチオン性ポリマーの1つの群としては、国際公開第00/56849号及び米国特許第6,642,200号に開示されているものなどの、好適な反応開始剤又は触媒を用いるエチレン性不飽和モノマーの重合により生成されるものが挙げられる。好適なカチオン性ポリマーは、N,N-ジアルキルアミノアルキルアクリレート、N,N-ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、N,N-ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、N,N-ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、四級化N,Nジアルキルアミノアルキルアクリレート、四級化N,N-ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、四級化N,N-ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、四級化N,N-ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、メタクリロアミドプロピル-ペンタメチル-1,3-プロピレン-2-オール-アンモニウムジクロリド、N,N,N,N’,N’,N”,N”-ヘプタメチル-N”-3-(1-オキソ-2-メチル-2-プロペニル)アミノプロピル-9-オキソ-8-アゾ-デカン-1,4,10-トリアンモニウムトリクロリド、ビニルアミン及びその誘導体、アリルアミン及びその誘導体、ビニルイミダゾール、四級化ビニルイミダゾール及びジアリルジアルキルアンモニウムクロリド並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上のカチオン性モノマーと、任意に、アクリルアミド、N,N-ジアルキルアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジアルキルメタクリルアミド、C1~C12アルキルアクリレート、C1~C12ヒドロキシアルキルアクリレート、ポリアルキレングリコールアクリレート、C1~C12アルキルメタクリレート、C1~C12ヒドロキシアルキルメタクリレート、ポリアルキレングリコールメタクリレート、ビニルアセテート、ビニルアルコール、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミド、ビニルアルキルエーテル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム、及び誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミドプロピルメタンスルホン酸(AMPS)並びにこれらの塩からなる群から選択される第2のモノマーとの重合によって作製される合成ポリマーからなる群から選択することができる。ポリマーは、任意に、分岐モノマー及び架橋モノマーを使用することによって分岐又は架橋し得る。分岐モノマー及び架橋モノマーとしては、エチレングリコールジアクリレートジビニルベンゼン、及びブタジエンが挙げられる。本明細書において有用である好適なポリエチレンイニンは、BASF,AG,Lugwigschaefen,Germanyにより商品名LUPASOLとして販売されている。
【0091】
別の態様では、カチオン性ポリマーは、カチオン性多糖類、ポリエチレンイミン及びその誘導体、ポリ(アクリルアミド-コ-ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド-メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド-コ-N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド-コ-N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート-コ-ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート-コ-ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート-コ-メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド-コ-ジアリルジメチルアンモニウムクロリド-コ-アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド-メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド-コ-アクリル酸)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン-コ-ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート-コ-四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート-コ-オレイルメタクリレート-コ-ジエチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド-コ-アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン-コ-四級化ビニルイミダゾール)及びポリ(アクリルアミド-コ-メタクリルアミドプロピル-ペンタメチル-1,3-プロピレン-2-オール-アンモニウムジクロリド)からなる群から選択することができ、好適なカチオン性ポリマーとしては、化粧品成分の国際命名法により命名したときのポリクオタニウム-1、ポリクオタニウム-5、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-8、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-11、ポリクオタニウム-14、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-28、ポリクオタニウム-30、ポリクオタニウム-32、及びポリクオタニウム-33が挙げられる。
【0092】
別の態様では、カチオン性ポリマーは、ポリエチレンイミン又はポリエチレンイミン誘導体を含んでもよい。別の態様では、カチオン性ポリマーは、カチオン性アクリルベースのポリマーを含んでもよい。更なる態様では、カチオン性ポリマーは、カチオン性ポリアクリルアミドを含んでもよい。別の態様では、カチオン性ポリマーは、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムカチオンを含むポリマーを含んでもよい。別の態様では、カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド-N-ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体を含んでもよい。この態様では、カチオン性ポリマーは、BTC Specialty Chemicals,BASF Group,Florham Park,N.J.から入手可能な商品名SEDIPURで販売されているものであり得る。また更なる態様では、カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド-コ-メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)を含んでもよい。別の態様では、カチオン性ポリマーは、Ciba Specialty Chemicals,BASF group,Florham Park,N.J.から入手可能な商品名RHEOVIS CDEで販売されているか、又は米国特許出願公開第2006/0252668号に開示されているものなどの、非アクリルアミドベースポリマーを含んでもよい。
【0093】
別の態様では、カチオン性ポリマーは、カチオン性多糖類からなる群から選択することができる。一態様では、カチオン性ポリマーは、カチオン性セルロースエーテル、カチオン性ガラクトマンナン、カチオン性グアーガム、カチオン性デンプン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0094】
好適なカチオン性ポリマーの別の群としては、例えば、アミン及びオリゴアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物であるアルキルアミン-エピクロロヒドリンポリマー、例えば、米国特許第6,642,200号及び同第6,551,986号に列挙されているポリマーを挙げることができる。例としては、Clariant、Basle,SwitzerlandからCARTAFIX CB及びCARTAFIX TSFの商品名で入手可能なジメチルアミン-エピクロロヒドリン-エチレンジアミンが挙げられる。
【0095】
好適な合成カチオン性ポリマーの別の群としては、ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸とのポリアミドアミン-エピクロロヒドリン(PAE)樹脂を挙げることができる。最も一般的なPAE樹脂は、ジエチレントリアミンとアジピン酸との縮合、続いて、エピクロロヒドリンとの後続反応による生成物である。これらは、商品名KYMENEとしてHercules Inc.(Wilmington,DE)から又は商品名LuresinとしてBASF AG(Ludwigshafen,Germany)から入手可能である。
【0096】
カチオン性ポリマーは、ポリマー全体が周囲条件下で中性になるように電荷中和アニオンを含有し得る。好適な対イオンの非限定的な例(使用中に生じるアニオン性種に加えて)としては、塩化物、臭化物、硫酸、硫酸メチル、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、炭酸、重炭酸、ギ酸、酢酸、クエン酸、硝酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0097】
カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、RI検出を用いてポリエチレンオキシド標準に対してサイズ排除クロマトグラフィーによって測定したとき、約500~約5,000,000、又は約1,000~約2,000,000、又は約5,000~約1,000,000ダルトンであってよい。一態様では、カチオン性ポリマーの重量平均分子量は、約100,000~約800,000ダルトンであり得る。
【0098】
カチオン性ポリマーは、粉末形態で提供され得る。カチオン性ポリマーは、無水状態で提供され得る。
【0099】
脂肪酸
複数の粒子は、脂肪酸を含み得る。「脂肪酸」という用語は、本明細書では、非プロトン化又はプロトン化形態の脂肪酸を含むように、最も広い意味で使用されている。当業者は、水性組成物のpHが、ある程度、脂肪酸がプロトン化されているかプロトン化されていないかを決定することを容易に理解するであろう。脂肪酸は、その非プロトン化形態、又は塩形態であり、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられるがこれらに限定されない、対イオンを伴い得る。「遊離脂肪酸」という用語は、別の化学部分に結合(共有結合又は別様に結合)していない脂肪酸を意味する。
【0100】
脂肪酸としては、12個~25個、13個~22個、又は更には16個~20個の総炭素原子を含有し、かつ脂肪部分に10個~22個、12個~18個、又は更には14個(ミッドカット)~18個の炭素原子を含有しているものを挙げることができる。
【0101】
脂肪酸は、以下のものに由来し得る:(1)動物脂肪及び/又は部分水素添加動物脂肪、例えば、牛脂、ラードなど、(2)植物油、及び/又は部分水素添加植物油、例えば、キャノーラ油、ベニバナ油、ピーナッツ油、ヒマワリ油、ゴマ種子油、ナタネ油、綿実油、トウモロコシ油、ダイズ油、トール油、米ぬか油、パーム油、パーム核油、ココヤシ油、他の熱帯パーム油、アマニ油、キリ油など、(3)加工油及び/又は増粘油(bodied oil)、例えば、熱、圧力、アルカリ異性化反応及び触媒処理を介したアマニ油又はキリ油など、(4)飽和脂肪酸(例えばステアリン酸)、不飽和脂肪酸(例えばオレイン酸)、多不飽和脂肪酸(リノール酸)、分枝状脂肪酸(例えばイソステアリン酸)又は環状脂肪酸(例えば、多不飽和酸の飽和又は不飽和α-二置換シクロペンチル又はシクロヘキシル誘導体)を生じさせるための、上記のものの組み合わせ。
【0102】
異なる脂肪源由来の脂肪酸の混合物を使用することができる。
【0103】
不飽和脂肪酸のシス/トランス比が重要である場合があり、(C18:1材料の)シス/トランス比は、少なくとも1:1、少なくとも3:1、4:1、又は更には9:1以上である。
【0104】
また、酸化に対して、並びに結果として生じる色及び臭気の質の悪化に対してより安定であり得るため、イソステアリン酸などの分岐鎖状脂肪酸もまた好適である。
【0105】
脂肪酸は、0~140、50~120、又は更には85~105のヨウ素価を有し得る。
【0106】
複数の粒子は、約1重量%~約40重量%の脂肪酸を含み得る。脂肪酸は、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。脂肪酸は、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸のブレンド、及びこれらの混合物であり得る。脂肪酸は、置換又は非置換であり得る。脂肪酸は、第四級アンモニウム化合物を提供することができる。脂肪酸は、ゼロのヨウ素価を有し得る。
【0107】
脂肪酸は、ステアリン酸、パルミチン酸、ココナッツ油、パーム核油、ステアリン酸パルミチン酸ブレンド、オレイン酸、植物油、部分水素添加植物油、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0108】
脂肪酸は、ステアリン酸CAS No.57-11-4であり得る。脂肪酸は、パルミチン酸CAS No.57-10-3であり得る。脂肪酸は、ステアリン酸とココナッツ油とのブレンドであり得る。
【0109】
脂肪酸は、C12~C22脂肪酸であり得る。C12~C22脂肪酸は、タロー又は植物由来のものを有することができ、飽和又は不飽和であってもよく、置換又は非置換であってもよい。
【0110】
理論に束縛されるものではないが、脂肪酸は、複数の粒子を構成する個々の粒子の配合成分を均一に混合するための加工助剤として役立ち得る。
【0111】
粒子
複数の粒子を構成する個々の粒子は、約1mg~約1gの個々の質量を有することができる。個々の粒子が小さいほど、水に速く溶解する傾向がある。複数の粒子を構成する個々の粒子は、約1mg~約1000mg、あるいは約5mg~約500mg、あるいは約5mg~約200mg、あるいは約10mg~約100mg、あるいは約20mg~約50mg、あるいは約35mg~約45mg、あるいは約38mgの個々の又は平均の粒子質量を有し得る。複数の粒子を構成する個々の粒子は、約30mg未満の質量の標準偏差を有し得る。上記範囲内の質量の平均粒子は、粒子を典型的な洗浄サイクル中に溶解させることができる水への分散時間を提供することができる。理論によって束縛されることはないが、そのような質量の標準偏差を有する粒子は、より広い質量の標準偏差を有する粒子と比較して、より均一な水への分散時間を有することができると考えられる。粒子の質量の標準偏差が小さいほど、分散時間はより均一になる。複数の粒子を形成する個々の粒子の質量は、所望の分散時間を提供するように設定され得、それは、洗濯機における典型的な洗浄サイクルの長さの一部であってもよい。
【0112】
複数の粒子は、10mg未満の質量を有する個々の粒子を実質的に含んでいなくてもよい。これは、粒子が空中浮遊性になる能力を制限するのに実用的であり得る。
【0113】
個々の粒子は、約0.003cm3~約5cm3、任意に約0.003cm3~約1cm3、任意に約0.003cm3~約0.5cm3、任意に約0.003cm3~約0.2cm3、任意に約0.003cm3~約0.15cm3の体積を有し得る。より小さい粒子は、容器内の粒子のより良好な包装及び洗浄水へのより急速な溶解を提供すると考えられる。
【0114】
組成物は、ASTM International、ASTM E11-13によって規定されているように、ふるい10番に保持される個々の粒子を含み得る。組成物は、個々の粒子の約50重量%超、任意に約70重量%超、任意に約90重量%超が、ASTM International、ASTM E11-13によって規定されているように、ふるい10番に保持される個々の粒子を含み得る。ふるい10番に保持される個々の粒子が、より小さい個々の粒子よりも取り扱いが容易であり得るため、そのようにサイズ決定された粒子を提供することが望ましい場合がある。
【0115】
組成物は、ASTM International、ASTM E11-13によって規定されているように、ふるい6番に保持される個々の粒子を含み得る。組成物は、個々の粒子の約50重量%超、任意に約70重量%超、任意に約90重量%超が、ASTM International、ASTM E11-13によって規定されているように、6番のふるいに保持される個々の粒子を含み得る。ふるい6番に保持される個々の粒子が、より小さい個々の粒子よりも取り扱いが容易であり得るため、そのようにサイズ決定された粒子を提供することが望ましい場合がある。
【0116】
組成物は、公称ふるい目開きサイズ22.6mmを有するふるいを通過する個々の粒子を含み得る。組成物は、公称ふるい目開きサイズ22.6mmを有するふるいを通過し、かつ公称ふるい目開きサイズ0.841mmを有するふるい上に保持される個々の粒子を含み得る。公称目開きサイズ22.6mmを有するふるい上に保持されるようなサイズを有する個々の粒子は、一般的な洗浄サイクルにとっては多大すぎる溶解時間を有する傾向があり得る。公称ふるい目開きサイズ0.841mmを有するふるいを通過するようなサイズを有する個々の粒子は、好都合に取り扱うには小さすぎる可能性がある。上記の限界内のサイズを有する個々の粒子は、分散時間と粒子の取り扱いの容易さとの間の適切なバランスを示し得る。
【0117】
本明細書に開示されるサイズを有する個々の粒子は、それらが容器、投入カップ、又は他の装置から洗浄槽(wash basin又は洗濯機に注入されるときに、容易に空気浮遊しないように十分に大きくてもよい。更に、本明細書に開示されるそのような個々の粒子は、容器から投入カップ内に容易かつ正確に注入され得る。したがって、このような個々の粒子によって、消費者が洗浄に送達する第四級アンモニウム化合物の量を制御することが容易になり得る。
【0118】
複数の粒子は、洗濯機又は洗濯用洗面器に投入するための投入量を集合的に構成してもよい。複数の粒子の単回投入量は、約1g~約50gの粒子を含んでもよい。複数の粒子の単回投入量は、約5g~約50g、約10g~約45g、あるいは約20g~約40g、あるいはこれらの組み合わせ、及び前述のあらゆる全グラム値又は全グラム値の範囲を含んでもよい。複数の粒子は、異なるサイズ、形状、及び/又は質量を有する個々の粒子で構成され得る。ある投入量中の個々の粒子は、約15mm未満の最大寸法を各々有することができる。ある投入量中の個々の粒子は、約1cm未満の最大寸法を有することができる。
【0119】
複数の粒子は、酸化防止剤を含み得る。酸化防止剤は、製造してから使用するまでの期間に粒子の色又は臭いの安定性を高めることに役立ち得る。複数の粒子は、約0.01重量%~約1重量%の酸化防止剤、任意に約0.001重量%~約2重量%の酸化防止剤、任意に約0.01重量%~約0.1重量%の酸化防止剤を含み得る。酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシトルエンであってよい。
【0120】
粒子は、約25℃~約120℃、任意に約30℃~約60℃、任意に約35℃~約50℃、任意に約40℃、任意に約40℃~約60℃の溶融開始を有し得る。粒子の溶融開始は、溶融開始試験法によって判定される。約25℃~約120℃、任意に約40℃~約60℃の溶融開始を有する粒子は、製造後、梱包中、輸送中、保管中、及び使用中を含むがこれに限定されない1つ以上の期間の間に、粒子の貯蔵安定性を提供するのに実用的であり得る。
【0121】
複数の粒子、又は任意に、複数の粒子を構成する個々の粒子は、約67重量%の水溶性担体、約24重量%のジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、約6重量%の脂肪酸、及びトリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの高分子第四級アンモニウム塩である約3重量%のカチオン性多糖類を含むことができる。複数の粒子、又は任意に、複数の粒子を構成する個々の粒子は、約60重量%の水溶性担体、約24重量%のジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、約6重量%の脂肪酸m約7重量%の非封入香料、及びトリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの高分子第四級アンモニウム塩である約3重量%のカチオン性多糖類を含むことができる。
【0122】
本明細書に記載の組成物は、複数の粒子を含み得る。複数の粒子、又は任意に、複数の粒子を構成する個々の粒子は、約25重量%~約94重量%の水溶性担体、約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物;及び約0.5重量%~約10重量%のカチオン性ポリマー;を含むことができ、個々の粒子は、約1mg~約1gの質量を有し、当該組成物は、65℃で約1Pa-s~約10Pa-s、65℃で約1Pa-s~約10Pa-s、任意に約1.5~約4、任意に約1Pa-s~約3Pa-s、任意に約2の粘度を有する。このような組成物は、都合よく溶融物として加工することができる。更に、このような組成物は、ロトフォーマにて加工されてもよく、半球形、圧縮半球形、又は少なくとも1つの実質的に平坦若しくは平らな表面を有する粒子を得ることができる。このような粒子は、球状の粒子と比較して、質量に対して比較的大きい表面積を有することができる。溶融物加工の実用性は、溶融物の粘度に少なくとも部分的に依存し得る。
【0123】
本明細書に記載されるいずれかの組成物について、組成物は、65℃で約1Pa-s~約10Pa-s、65℃で約1Pa-s~約5Pa-s、任意に約1.5~約4、任意に約1Pa-s~約3Pa-s、任意に約2の粘度を有することが望ましい場合がある。このような組成物は、好都合にも、ロトフォーマにて加工され、半球形、圧縮半球形、又は少なくとも1つの実質的に平坦な若しくは平らな表面を有する粒子を得ることができる。
【0124】
粘度は、非限定的な例として、希釈剤を組成物に添加することによって制御することができる。複数の粒子及び又は個々の粒子は、希釈剤を含み得る。希釈剤は、香料、ジプロピレングリコール、脂肪酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0125】
複数の粒子は、第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーのうちの少なくとも1つを含む個々の粒子を含み得る。個々の粒子は、第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーの両方を含み得る。個々の粒子は、組成的に互いに同じであってもよい。すなわち、各粒子における同じ構成材料の重量分率は、互いに同じである。このような粒子は、実際には、個々の粒子を形成するために、溶融加工可能な前駆体材料の単一組成物を使用して、バッチ又は連続プロセスで作製することができる。
【0126】
任意に、個々の粒子は、第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーのうちの少なくとも1つの重量分率が互いに異なっていてもよい。個々の粒子は、第四級アンモニウム化合物の重量分率及びカチオン性ポリマーの重量分率において互いに異なり得る。第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーのうちの少なくとも1つの重量分率において互いに異なる粒子を提供することにより、製造者が複数の粒子の組成物の複数の変異体を提供する能力を単純化することができる。
【0127】
製造業者は、個々の粒子の異なる重量分率を混合して、複数の粒子中の第四級アンモニウム化合物及びカチオン性ポリマーの所望の濃度に達するようにすることによって、複数の粒子を形成することができる。例えば、製造業者は、水溶性担体及び第四級アンモニウム化合物を含む個々の粒子の第1のセットを作製することができ、カチオン性ポリマー又は第2の粒子セット中のカチオン性ポリマーの重量分率以外のカチオン性ポリマーの幾分かの重量分率を実質的に含まない、又は含まなくてもよい。製造業者はまた、個々の粒子の第2のセットを作製することができ、この個々の粒子の第2のセットは、水溶性担体及びカチオン性ポリマーを含み、第四級アンモニウム化合物、又は第1の粒子セット中の第四級アンモニウム化合物の重量分率以外の第四級アンモニウム化合物の幾分かの重量分率を実質的に含まない、又は含まなくてもよい。
【0128】
次いで、製造業者は、個々の粒子のセットの選択された重量分率をブレンドして、所望の重量分率の水溶性担体、第四級アンモニウム化合物、及びカチオン性ポリマー、及び任意に脂肪酸を有する複数の粒子を作製することができる。製造業者は、複数の粒子を所望の重量分率の第四級アンモニウム化合物と組み合わせて、複数の粒子の組成物に所望の利益をもたらすことができる。所望の重量分率は、所望の柔軟性のレベル、組成物のコスト、地域内の典型的な洗浄条件、市場の異なるセグメントの異なるニーズ、又は他の要因に基づいて選択されてもよい。これにより、製造業者が製造の専門知識及び制御を維持しなければならない製法の数、特定の製造作業を維持し、指定しなければならない製法の数を減らし、製造途絶の数を減らして、複数の粒子の組成のばらつきをもたらすことができる。
【0129】
組成物の非限定的な予言的例を表Aに示す。
【0130】
【0131】
第1の粒子セット及び第2の粒子セットの個々の構成要素の重量分率、及び粒子の第1のセットと第2の粒子セットとがブレンドされる重量比は、所望の重量分率の水溶性担体、第四級アンモニウム化合物、カチオン性ポリマー、及び任意に脂肪酸を有する複数の粒子を提供するように設計することができ、消費者が使用して、洗浄を通して布地柔軟化効果を得ることができる。複数の粒子は、少なくとも2つの個々の粒子のセットを含むことができ、個々の粒子の第1のセットは、水溶性担体及び第四級アンモニウム化合物を含み、個々の粒子の第2のセットは、水溶性担体及びカチオン性ポリマーを含み、カチオン性ポリマーは、個々の粒子の第1のセットよりも大きい重量分率で当該個々の粒子の第2のセット中に存在する。同様に、複数の粒子は、個々の粒子の第1のセット及び個々の粒子の第2のセットを含むことができ、個々の粒子の第1のセットは水溶性担体及び第四級アンモニウム化合物を含み、個々の粒子の第2のセットは、水溶性担体及びカチオン性ポリマーを含み、第四級アンモニウム化合物は、当該個々の粒子の第2のセットよりも大きい重量分率で当該個々の粒子の第1のセット中に存在する。任意に、複数の粒子は、当該個々の粒子の第1のセット及び当該個々の粒子の第2のセットを含むことができ、当該個々の粒子の第1のセットは、水溶性担体及び第四級アンモニウム化合物を含み、当該カチオン性ポリマーを実質的に含まず、個々の粒子の第2のセットは、水溶性担体及びカチオン性ポリマーを含むことができ、第四級アンモニウム化合物を実質的に含まない。これらの配置は、個々の粒子のセットの製造及び個々の粒子のセットのブレンドを簡略化して、組成物を構成する複数の粒子を形成することができる。製造業者は、構成材料の重量分率を設定して、良質の製造を提供するか又は個々の粒子の各セットの生産を簡略化し、粒子のセットの簡便なブレンドを提供して、広範囲にわたる異なるレベルの効果を与える複数の粒子を形成することができる。本明細書に開示される個々の粒子は、均質構造化粒子又は実質的に均質な構造化粒子であり得る。実質的に均質な構造化された個々の粒子は、個々の粒子を形成する成分材料が互いに実質的に均質に混合される個々の粒子である。実質的に均質な構造化された個々の粒子は、完全に均質である必要はない。実質的に均質に構造化された個々の粒子又は均質に構造化された個々の粒子を製造する商業的用途において当業者によって使用される混合プロセスの制限内での均質の程度は、様々であり得る。個々の粒子は、担体の連続相を有し得る。個々の粒子のそれぞれは、粒子を形成する成分材料の混合物の連続相であり得る。したがって、例えば、個々の粒子が成分材料A、B、及びCを含む場合、個々の粒子は、混合物A、B、及びCの連続相であり得る。個々の粒子を形成する任意の数の成分材料、非限定的な例として、3つ、4つ、5つ、又はそれ以上の成分材料についても同じことが言える。
【0132】
均質に構造化された個々の粒子は、コア及びコーティングを有する粒子ではなく、粒子は、同じ構造を有する他の粒子とは区別されている。実質的に均質又は均質に構造化された個々の粒子は、機械的に分離不可能であり得る。すなわち、均質に構造化された個々の粒子を形成する成分材料は、例えば、ナイフ又は微細なピックにより機械的に分離できなくてもよい。
【0133】
均質に構造化された個々の粒子は、約500μmよりも大きい寸法を有する封入体を実質的に含まないか、又は含まなくてもよい。均質に構造化された個々の粒子は、約200μmよりも大きい寸法を有する封入体を実質的に含まないか、又は含まなくてもよい。均質に構造化された個々の粒子は、約100μmよりも大きい寸法を有する封入体を実質的に含まないか、又は含まなくてもよい。理論に束縛されるものではないが、大きい封入体が豊富にあることは、洗浄中に粒子の溶解を妨害したり、洗浄中の物品に視覚的に認識できる残留物を残したりする可能性があるため、望ましくない場合がある。
【0134】
実質的に均質な個々の粒子において、構成材料は、実質的にランダム又はランダムに分散されてもよく、又は構成材料は、実質的にランダム又はランダムに担体中に分散され得る。理論に束縛されるものではないが、実質的に均質な構造化された個々の粒子は、製造するにあたって、資金をさほど多くは必要としない可能性があると考えられ、こうした個々の粒子を製造するための方法は、消費者がより受け入れやすい更に均一な個々の粒子をもたらすと考えられる。
【0135】
本明細書に開示される個々の粒子は、開示される実施形態又は組み合わせのいずれかにおいて、球体、半球、扁球、円筒形、多面体、及び扁球からなる群から選択される形状を有することができる。本明細書に開示される個々の粒子は、約10~1、任意に約8~1、任意に約5~1、任意に約3~1、任意に約2~1の最大寸法と最小寸法との比率を有し得る。本明細書に開示される個々の粒子は、個々の粒子がフレークでないように成形され得る。最大寸法と最小寸法との比率が約10超である、又はフレークである個々の粒子は、粒子が脆く、そのため十字形になり得る傾向があり得る。粒子の脆弱性は、最大寸法と最小寸法との比率の値を減少させると減少する傾向がある。
【0136】
個々の粒子はそれぞれ、約0.98g/cm3未満、任意に約0.95g/cm3未満の密度を有し得る。このような粒子密度は、ガス吸蔵体を粒子に組み込むことによって達成することができる。約0.98g/cm3未満、任意に約0.95g/cm3未満の密度を有する粒子は、洗浄サイクルの初期部分の間に洗浄液の上部に向かって上昇する傾向がある場合があり、それにより、1g/cm3以上の密度を有する粒子と比較して、粒子の洗浄液中へのより均一な分散を促進する。個々の粒子はそれぞれ、約0.7g/cm3~約0.98g/cm3、任意に0.7g/cm3~約0.95g/cm3の密度を有し得る。
【0137】
複数の粒子を構成する個々の粒子の約90%重量超、任意に約95重量%超が、0.98g/cm3未満、任意に約0.95g/cm3未満の密度を有する。約0.98g/cm3未満、任意に約0.95g/cm3未満の密度を有する個々の粒子で構成される複数の粒子の重量分率を大きくすることは、洗浄サイクルの初期部分の間に個々の粒子のほぼ全てが洗浄液の頂部に向かって上昇する傾向がある複数の粒子を提供するのに役立ち得る。
【0138】
個々の粒子は、個々の粒子の約0.5体積%~約50体積、又は更には個々の粒子の約1体積%~約20体積%、又は更には個々の粒子の約2体積%~約15体積%、又は更には個々の粒子の約4体積%~約12体積%の、個々の粒子内のガス吸蔵体の体積分率を有し得る。理論に束縛されるものではないが、ガス吸蔵体の体積が大きすぎると、個々の粒子が、望ましくない様式で破断することなくパッケージ化、出荷、保管、及び使用するのに十分な強度を備えていないことがあると考えられる。吸蔵体は、約1マイクロメートル~約2000マイクロメートル、又は更には約5マイクロメートル~約1000マイクロメートル、又は更には約5マイクロメートル~約200マイクロメートル、又は更には約25~約50マイクロメートルの有効径を有してよい。一般に、小さいガス吸蔵体は、大きいガス吸蔵体よりも望ましいと考えられる。ガス吸蔵体の有効径が大きすぎると、個々の粒子が、望ましくない様式で破断することなくパッケージ化、出荷、保管、及び使用するのに十分な強度を備えていないことがあると考えられる。有効径は、ガス吸蔵体と同一の体積を有する球形の直径である。ガス吸蔵体は、球状のガス吸蔵体であってよい。
【0139】
衣料品を処理するための方法
本明細書に開示される複数の粒子は、消費者が洗浄、特に洗浄サブサイクルを通して柔軟化を達成することを可能にする。洗浄サブサイクルを通して柔軟化を提供することにより、消費者は、洗濯機の開始前又は直後に、洗剤組成物及び粒子を単一の場所、例えば洗浄槽に投入することのみを必要とする。これは消費者にとっては、洗浄サブサイクルが完了した後、例えば、すすぎサイクルの前、最中、又はすすぎサイクルの間に、洗浄槽内に別個に分配される液体布地増強剤を使用するよりも便利であり得る。例えば、消費者は、洗濯機のサブサイクルの進行を監視しなければならず、洗濯機のサイクルの進行を中断し、洗濯機を開けて、布地柔軟化組成物を洗浄槽内に分配しなければならないため、消費者が洗浄サブサイクルの完了後に布地柔軟化組成物を手動で分配することは、不都合であり得る。洗剤組成物が分配される場所以外の場所に布地柔軟化組成物を分配する必要があるため、最新の直立型及び高効率の機械の自動分配機構を使用することは、更に不都合であり得る。
【0140】
衣料品を処理するための方法は、洗濯機に衣料品を入れる工程を含み得る。衣料品は、洗濯機の洗浄サブサイクル中に本明細書に開示される複数の粒子を含む組成物と接触する。個々の粒子は、洗浄液を形成するために、洗浄サブサイクルの一部として提供される水に溶解することができる。個々の粒子の溶解は、洗浄サブサイクル中に起こり得る。
【0141】
複数の粒子は、本明細書に記載の重量分率で構成成分を含み得る。例えば、複数の粒子は、約25重量%~約94重量%の水溶性担体を含み得る。複数の粒子は、約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物を更に含み得る。任意に、第四級アンモニウム化合物を形成する親脂肪酸のヨウ素価は、約18~約60であり得る。複数の粒子は、約0.5%~約10%のカチオン性ポリマーを更に含み得る。個々の粒子はそれぞれ、約1mg~約1gの個々の質量を有することができる。個々の粒子は、約25℃~約120℃の溶融開始を有することができる。
【0142】
洗濯機は、操作サイクル内に少なくとも2つの基本サブサイクル:洗浄サブサイクル及びすすぎサブサイクルを有する。洗濯機の洗浄サブサイクルは、最初に洗浄槽を水で充填又は部分的に充填する際に開始する洗濯機のサイクルである。洗浄サブサイクルの主な目的は、衣料品から汚れを除去及び又は浮かせ、洗浄液に汚れを懸濁するというものである。典型的には、洗浄液は、洗浄サブサイクルの終わりに排出される。洗濯機のすすぎサブサイクルは、洗浄サブサイクルの後に起こり、汚れをすすぎ洗いすることを主な目的とし、任意に、衣料品から洗浄サブサイクルに提供される何らかの有益剤を有する。
【0143】
方法は、任意に、洗浄サブサイクル中に衣料品をアニオン性界面活性剤を含む洗剤組成物と接触させる工程を含み得る。ほとんどの消費者は、洗浄サブサイクル中に洗浄槽に洗剤組成物を提供する。洗剤組成物は、アニオン性界面活性剤、並びに任意に、香料、漂白剤、増白剤、色相染料、酵素などを含むが、これらに限定されない他の有益剤を含み得る。洗浄サブサイクル中、洗剤組成物を提供した有益剤を、洗浄槽に配置された衣料品と接触させる、又はそれに適用する。典型的には、洗剤組成物の有益剤は、水及び有益剤の洗浄液に分散される。
【0144】
洗浄サブサイクル中、洗浄槽は、水で充填されてもよく、又は少なくとも部分的に水で充填されてもよい。個々の粒子は、水に溶解して、個々の粒子の成分を含む洗浄液を形成することができる。任意に、洗剤組成物が使用される場合、洗浄液は、洗剤組成物の成分及び個々の粒子又は溶解した個々の粒子を含むことができる。複数の粒子は、衣料品が洗濯機の洗浄槽に配置される前に、洗濯機の洗浄槽に配置することができる。複数の粒子は、衣料品が洗濯機の洗浄槽内に配置された後、洗濯機の洗浄槽に配置することができる。複数の粒子は、洗浄槽を水で満たす、又は部分的に満たす前に、又は洗浄槽を水で充填満たすことが完了した後に、洗浄槽に配置することができる。
【0145】
衣料品を処理する方法を実施する際に、洗剤組成物が消費者によって使用される場合、洗剤組成物及び複数の粒子は、別個のパッケージから提供され得る。例えば、洗剤組成物は、ボトル、サッシェ、水溶性パウチ、投入カップ、投入ボール、又は洗濯機に関連するカートリッジから提供される液体洗剤組成物であり得る。複数の粒子は、非限定的な例として、カートン、ボトル、水溶性パウチ、投入カップ、サッシェなどの別個のパッケージから提供することができる。洗剤組成物が、粉末、水溶性繊維基材、水溶性シート、水溶性フィルム、水溶性フィルム、固体洗剤組成物を担持する非水溶性繊維ウェブなどの固体形態である場合、複数の粒子に固体洗剤組成物を提供することができる。例えば、複数の粒子は、固体洗剤組成物と複数の粒子との混合物を含有する容器から提供され得る。任意に、複数の粒子は、水溶性繊維基材、水溶性シート、水溶性フィルム、水溶性フィルム、固体洗剤組成物を担持する非水溶性繊維ウェブである洗剤組成物から形成されるパウチから提供され得る。
【0146】
個々の粒子の製造
好都合に溶融物として処理することができる担体の場合、ロトフォーミングプロセスを使用することができる。溶融担体と粒子を構成する他の材料との混合物は、例えばバッチプロセス又は連続混合プロセスで調製される。溶融混合物は、例えば、幅750mm、長さ10mのベルトを有する、Sandvik ROTOFORM 3000のロトフォーマに圧送することができる。ロトフォーミング装置は、回転シリンダーを有することができる。シリンダーは、機械横断方向に10mm間隔、及び機械方向に9.35mm間隔に設定した直径2mmの孔を有することができる。シリンダーは、ベルトの上約3mmに設定され得る。ベルト速度及びシリンダーの回転速度は、約10m/分に設定され得る。溶融混合物は、回転シリンダーにおける開口部を通過させ、回転シリンダーの下に設けられた移動コンベアに堆積させることができる。
【0147】
溶融混合物は、移動コンベアで冷却されて、個々の固体粒子を形成することができる。冷却は、周囲冷却によってもたらされ得る。任意に、冷却は、コンベアの下側に常温水又は冷水を吹き付けることによってもたらされてよい。
【0148】
個々の粒子が十分に凝集性になったら、個々の粒子は、更なる加工及び又はパッケージングのために、コンベアからコンベア下流にある加工装置に移されてよい。
【0149】
任意に、個々の粒子は、ガス含有物を提供することができる。このような気体の吸蔵(occulusions)、例えば空気の吸蔵は、洗浄中に粒子がより迅速に溶解するのを助けることができる。気体の吸蔵は、非限定的な例として、溶融した前駆材料にガスを注入し、混合物を粉砕することによって提供することができる。
【0150】
個々の粒子はまた、他のアプローチを使用しても作製され得る。例えば、造粒又はプレス凝集が適切であり得る。造粒では、個々の粒子の構成材料を含有する前駆材料は、回転式混合道具により圧密化し均質にして、顆粒化して粒子を形成す。実質的に水を含まない前駆材料について、多種多様なサイズの個々の粒子が作製され得る。
【0151】
プレス凝集において、個々の粒子の構成材料を含む前駆材料は、圧力下及び剪断力の作用下で圧密化及び可塑化され、均質化され、次いで形成/成形プロセスを介してプレス凝集機から排出される。プレス凝集技術としては、押出、ローラ圧縮による成形、ペレット化、及び錠剤化が挙げられる。
【0152】
個々の粒子の構成材料を含む前駆材料は、遊星ロール押出機、又は共回転又は二重反転スクリューを有する二軸押出機に送達され得る。バレル及び押出造粒ヘッドは、所望の押出温度に加熱され得る。個々の粒子の構成材料を含む前駆材料は、圧力下で圧密化され、可塑化され、押出機ヘッド内の多穴押出ダイを通してストランドの形態で押出され、切断ブレードを使用してサイズ決定され得る。押出ヘッダの穴径は、適切にサイズ決定された個々の粒子を提供するために選択することができる。押出された個々の粒子は、球形機を使用して成形されて、球状の形状を有する個々の粒子を提供することができる。
【0153】
任意に、押出及び圧縮工程は、例えば、Amandus Kahl,Reinbek,Germanyから入手可能なフラットダイペレット化プレスなどの低圧押出機で実施されてもよい。任意に、押出及び圧縮工程は、Hosokawa Alpine Aktiengesellschaft,Augsburg,Germanyから入手可能なBEXTRUDERなどの低圧押出機で実施されてもよい。
【0154】
個々の粒子は、ローラ圧縮を使用して作製され得る。ローラ圧縮において、個々の粒子の構成材料を含む前駆材料は、2つのローラ間に導入され、2つのローラ間で圧力下で転がされて、圧密物のシートを形成する。ローラは、前駆材料に対して高い線圧を提供する。ローラは、前駆材料の加工特徴に応じて、所望に応じて加熱又は冷却され得る。圧密物のシートは、切断によって小片に分割される。小片は、例えば、球形整粒機を使用することによって更に成形され得る。
【0155】
溶融開始試験法
溶融開始は、以下のような溶融開始試験方を利用して判定される。示差走査熱量測定(DSC)を使用して、試験される個々の粒子の任意の所与の組成物のピーク溶融転移に対して溶融開始が生じる温度を定量化する。溶融温度測定は、TA InstrumentsのモデルディスカバリーDSC(TA Instruments Inc./Waters Corporation(New Castle,Delaware,U.S.A.)などの、付随するソフトウェア及び窒素パージ能力を有する高品質のDSC機器を使用して行われる。較正チェックは、インジウム標準サンプルを使用して実施される。インジウム標準サンプルについて測定された溶融開始温度が156.3~157.3℃の範囲内である場合、DSC機器は試験を行うのに好適であると考えられる。
【0156】
試験組成物の複数の粒子を検査して、粒子の第1のセットを含む個々の粒子対粒子の第2のセットを含む個々の粒子、及び存在し得る任意の追加の数のセットを含む粒子を特定する。このような設定された識別を達成するために複数の粒子を検査するプロセスは、目視の検査による個々の粒子の検査及び比較、化学的構成に基づく個々の粒子の検査及び比較、並びに化学試験により、個々の粒子にある第四級アンモニウム化合物、カチオン性ポリマー、又は香料の有無を判定することを含む多くのアプローチを含み得る。試験組成物は、1セットベースで(すなわち、個々の粒子をそれらのセットに応じて物理的に分離することによって、したがって、各サンプルが個々の粒子の単一のセットを含む、内部が均一なサンプルを作成することによって)試験されるものである。これらのサンプルを使用して、各セットからの個々の粒子群を、他のセットの粒子とは別個に試験する。個々の粒子の各セットについて測定された結果は、別々に(すなわち、1セット毎に)報告される。試験組成物に存在する個々の粒子の各セットに関して、均一な試験サンプルは、少なくとも5gの個々の粒子を得ることによって調製され、次いで、IKA基本分析ミルモデルA11 B S1(IKA-Werke GmbH & Co.KG,Staufen im Breisgau、Germany)などの分析粉砕装置を使用して粉末の形態に粉砕することによって粉砕される。その後、粉砕したサンプルを、公称直径1mmのふるいメッシュサイズの目開き(例えば、メッシュサイズ18(番号))を有する清浄なステンレス鋼のふるいを通して篩分けする。試験される各サンプルについて、少なくとも2つの複製サンプルを独立して粉砕し、測定する。約5mgの重量の粉砕された材料のサンプルを、気密アルミニウムDSCサンプル用のパンの底部に入れ、サンプルを広げてパンの基部を被覆する。気密のアルミニウムの蓋をサンプル用のパンに置き、蓋をサンプル封入プレスで密封して、測定プロセス中の蒸発又は重量損失を防止する。DSC測定は、参照標準に対して実施される。空の基準パンに対するサンプル含有パンの熱吸着におけるデルタを測定するために、参照標準として空のアルミニウムDSCサンプルパンが使用される。
【0157】
DSC機器は、以下のサイクル構成選択を使用してサンプルを分析するように設定される。すなわち、サンプルパージガスは、50mL/分に設定された窒素であり、サンプリング間隔は、0.1秒/点に設定され、平衡化は-20.00℃に設定され、等温保持は1分に設定される。設定を使用して、単一の加熱サイクル中にデータを収集する:Rampは10.00℃/分~90.00℃に設定され、等温保持は90.00℃で1分間に設定される。反復試験サンプルを含む密封サンプルパンを、空の参照パンと同様に、機器に注意深く装填する。上記のDSC分析サイクルを実施し、出力データを評価する。DSC加熱サイクル中に獲得されたデータは、典型的には、X軸(℃)の温度及びY軸上のサンプル重量(W/g)に正規化された加熱流によってプロットされ、その結果、融点は、エネルギーを吸収することから、下方(吸熱)ピークとして現れる。
【0158】
溶融転移開始温度は、対象となる溶融温度に対して予め確立されたベースラインから最初に偏向が観察される温度である。ピーク溶融温度は、特定のDSC加熱サイクル中に、サンプルを固相から溶融相に転移させるために、最大で観測された差動エネルギーを必要とする特定の温度である。本発明の目的のために、溶融開始温度は、ピーク溶融温度の溶融転移開始温度として定義される。DSC技術に関する更なる一般的な情報は、業界標準法ASTM D3418-03-Transition Temperatures of Polymers by DSC(DSCによるポリマーの転移温度)に見出すことができる。
【0159】
DSC機器ソフトウェアを使用して、2つの点は、「開始及び終了の統合」ベースライン限界として手動で画定される。選択された2つの点は、それぞれ左側及び右側に対して、検出された溶融転移ピークのベースラインの平坦領域にある。次に、この画定された領域を使用してピーク温度(T)を決定し、ピーク溶融温度を報告するために使用することができる。次いで、ピーク溶融温度のための溶融開始温度を、機器のソフトウェアによって特定する。
【0160】
試験組成物の粒子の各セットについて、報告された溶融開始温度は、その粒子セットの複製サンプルからの平均結果(℃)である。
【0161】
分散試験法
個々の粒子の分散時間は、以下の試験方法に従って決定される。試験組成物の複数の粒子を検査して、粒子の第1のセットを含む個々の粒子対、粒子の第2のセットを含む個々の粒子、及び存在し得る任意の追加の数のセットを含む個々の粒子を特定する。このような設定された識別を達成するために複数の粒子を検査する方法は、目視検査による個々の粒子の検査及び比較、化学的構成に基づく個々の粒子の検査及び比較、並びに化学試験により、個々の粒子中の第四級アンモニウム化合物、カチオン性ポリマー、又は香料の有無を判定することを含む、多くのアプローチを含み得る。試験組成物は、1セットベースで(すなわち、個々の粒子をそれらのセットに応じて物理的に分離することで、各サンプルが個々の粒子の単一のセットを含む、内部が均一なサンプルを作成することによって)試験されるものである。これらのサンプルを使用して、各セットからの個々の粒子群を、他のセットの粒子とは別個に試験する。個々の粒子の各セットについて測定された結果は、別々に(すなわち、1セットベースで)報告される。
【0162】
磁気撹拌棒及び500mLの25℃の硬度137ppmの水を、400rpmの撹拌速度で設定された撹拌プレートの上に配置された600mL容量ガラスビーカーに入れる。水の温度は、25℃に維持される。粒子のセットの5つの個々の粒子を、撹拌している水のビーカーに添加し、同時に即タイマーを始動させる。次いで、個々の粒子を、実験室拡大装置による補助を用いずに、十分に照明された実験室の条件下で目視で観察し、その分散及び崩壊に関して粒子の外観及びサイズを監視及び評価する。この目視評価は、正確な観察を確実にするためにフラッシュライト又は他の明るい光源の使用を必要とする場合がある。
【0163】
目視評価は、撹拌している水に粒子を添加した後、60分の期間にわたって10秒毎に実施される。個々の粒子の分散により、個々の粒子が別個の物体として目視により検出不能となる場合、これが最初に生じる時点を記録する。個々の粒子の分散により安定した視覚的な外観をもたらし、その後、追加の分散又は崩壊が観察されない場合、この安定した外観が最初に生じる時点を記録する。60分の時点で個々の粒子又はその残余物が依然として可視であり、60分の直前の時点で個々の粒子又はその残余物が依然として分散又は崩壊を受けていると思われる場合、60分の値が割り当てられる。試験する各組成物について、組成物から得た10個のサンプルについて評価を行い、10個の再現測定を提供する。10個の再現について記録した時間の値を平均し、この平均値は、粒子のセットの個々の粒子について決定された分散時間値として報告される。
【0164】
粘度試験方法
個々の溶融粘度は、以下のように判定される。
【0165】
試験組成物の複数の粒子を検査して、粒子の第1のセットを含む個々の粒子対、粒子の第2のセットを含む個々の粒子、及び存在し得る任意の追加の数のクラスを含む個々の粒子を特定する。このような設定された識別を達成するために複数の粒子を検査する方法は、目視検査による個々の粒子の検査及び比較、化学的構成に基づく個々の粒子の検査及び比較、並びに化学試験により、個々の粒子中の第四級アンモニウム化合物、カチオン性ポリマー、又は香料の有無を判定することを含む、多くのアプローチを含み得る。試験組成物は、1セットベースで(すなわち、個々の粒子をそれらのセットに応じて物理的に分離することで、各サンプルが個々の粒子の単一のセットを含む、内部が均一なサンプルを作成することによって)試験されるものである。これらのサンプルを使用して、各セットからの個々の粒子群を、他のクラスの粒子とは別に試験する。個々の粒子の各セットについて測定された結果は、別々に(すなわち、1セットベースで)報告される。
【0166】
報告される粘度は、以下の方法によって測定される粘度の値であり、一般に、無限剪断粘度(又は無限速度粘度)を表す。粘度の測定は、TA Discovery HR-2 Hybrid Rheometer(TA Instruments,New Castle,Delaware,U.S.A.)、及び付随するTRIOSソフトウェアバージョン3.0.2.3156を使用して行う。機器には、40mmのステンレス鋼平行板(TA Instruments,カタログ#511400.901)、ペルチェプレート(TA Instrumentsカタログ#533230.901)、及びSolvent Trap Cover(TA Instruments,カタログ#511400.901)が備えられている。較正を、メーカーの推奨に従って行う。25℃に設定された冷却循環水浴をペルチェプレートに取り付ける。ペルチェプレートの温度を65℃に設定する。機器が設定温度に達するまでコントロールパネル内で温度を監視し、次いで、ペルチェプレートにサンプル材料を装填する前に平衡を確実にするために更に5分間経過させる。
【0167】
1組の個々の粒子を形成する個々の粒子2グラムをペルチェプレートの中心表面上に添加し、サンプルを完全に液化させる。充填されたサンプルが目視可能の気泡を含有する場合、10分の期間待ち、気泡がサンプル及び破裂を通って移動することを可能にするか、又は移動用ピペットを使用して気泡を抽出することができる。気泡が依然として残っている場合、装填されたサンプルをプレートから除去し、プレートをイソプロパノール拭き取り布で洗浄し、溶媒を蒸発させる。次いで、サンプル装填手順を再度試み、目視可能な気泡を含まずにサンプルが首尾よく充填されるまで繰り返す。
【0168】
平行板は、間隙距離を最初に50ミリメートルに設定され、数段階を経て位置に下げられる。この間隙距離でプレートを60秒間待機させた後、間隙距離が1ミリメートルに設定される位置に平行板を更に下げる。
【0169】
平行板をロックした後、ゴムポリスマンを使用して、余分なサンプル材料を平行板の外周から除去する。サンプルが平行板の縁部の周囲に均一に分布され、プレートの側面又は頂部にサンプルが存在しないことを確実にすることが重要である。プレートの側面又は上部にサンプル材料が存在する場合、この余分な材料を静かに除去する。Solvent Trap Coverを平行板上に注意深く適用する。
【0170】
使用される機器の手順及び設定(IPS)は、以下のとおりである。
【0171】
1)「環境制御」のラベル下のコンディショニング工程(サンプルの事前条件):「温度」は65℃とし、「固有の設定値」は選択せず、「浸漬時間」は10.0秒とし、「温度を待つ」を選択し、「軸方向の力を待つ」のラベルの下では、「軸方向の力を待つ」は選択せず、「事前剪断オプション」のラベルの下では、「事前剪断を実行する」は選択せず、「平衡化」のラベルの下で、「平衡化を実行する」を選択し、「持続時間」は120秒とする。
2)「環境制御」ラベル下でのフローピーク値保持工程:「温度」は25℃とし、「固有の設定値」を選択し、「浸漬時間」は0.0秒とし、「温度を待つ」は選択せず、「試験パラメータ」のラベルの下では、「持続時間」は60秒とし、「剪断速度」は2.76 1/秒とし、「固有の初期値」は選択せず、「点の数」は20とし、「制御された進行速度」のラベルの下では、「モータモード」はオートとし、「データ取得」のラベルの下では、「工程の終了」はゼロのトルクとし、「迅速なサンプリング」及び「画像の保存」は選択せず、「工程終了」のラベルの下では、「ラベルのチェック:可」は選択せず、「平衡:可」又は「工程の反復:可」はいずれも選択しない。
3)更なる温度におけるサンプルの粘度を測定するために、上記の工程#1「コンディショニング工程」は、次の工程としてプログラムし、「温度」は、60C(「環境制御」の下)に設定する。他の全てのパラメータは、同じとする。
4)フローピーク保持工程は、上記の工程#2に記載されたように、この新たな温度に対して正確に繰り返す。
5)コンディショニング工程で以下の温度:55℃、53℃、52℃、51℃、50℃、49℃、48℃を使用して、工程#3及び#4を継続する。
【0172】
データを収集した後、データセットは、TRIOSソフトウェアで開く。データ点は、以下の方法で分析する。
・データのピーク保持タブでは、ピーク保持率-1(65℃で得られたデータに対応する)を選択する。Pa-sの単位で表される粘度の平均値を報告する。
・所望であれば、この分析を繰り返して、評価する更なる温度の平均粘度値を得る。
【0173】
測定された個々の粒子のセットからの個々の粒子の報告された粘度の値は、3つの独立した粘度測定(すなわち、3つの複製サンプル調製物)からの平均粘度であり、Pa×sの単位で表される。
【0174】
実施例/組み合わせ
以下に実施例を示す。
A.複数の粒子を含む組成物であって、当該複数の粒子が、
約25重量%~約94重量%の水溶性担体と、
約5重量%~約45重量%の第四級アンモニウム化合物と、
約0.5重量%~約10重量%のカチオン性ポリマーと、
を含み、
当該複数の粒子が個々の粒子を含み、各個々の粒子が、約1mg~約1gの質量を有し、当該個々の粒子がそれぞれ、約0.98g/cm3未満の密度を有する、組成物。
B.当該水溶性担体が、無機塩、有機塩、炭水化物、尿素、熱可塑性ポリマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、段落Aに記載の組成物。
C.当該水溶性担体が、ポリエチレングリコール、並びに
式H-(C2H4O)x-(CH(CH3)CH2O)y-(C2H4O)z-OH(式中、xは約50~約300であり、yは約20~約100であり、zは約10~約200である)のポリアルキレンポリマー、
式(C2H4O)q-C(O)O-(CH2)r-CH3(式中、qは約20~約200であり、rは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
式HO-(C2H4O)s-(CH2)t-CH3(式中、sは約30~約250であり、tは約10~約30である)のポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテル、
約40超のアルコキシレート単位を含むC8~C22アルキルポリアルコキシレート、
及びこれらの混合物からなる群から選択される材料である、段落Aに記載の組成物。
D.当該水溶性担体が、約30超のエトキシル化度を有するエトキシル化非イオン性界面活性剤、ポリビニルアルコール、約2000~約15000の重量平均分子量を有するポリアルキレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、段落Aに記載の組成物。
E.当該水溶性担体が、式(I)、(II)、(III)又は(IV)を有するブロックコポリマー
R1O-(EO)x-(PO)y-R2(I)、
R1O--(PO)x-(EO)y-R2(II)、
R1O-(EO)o-(PO)p-(EO)q-R2(III)、
R1O--(PO)o-(EO)p-(PO)q-R2(IV)、
又はこれらの組み合わせ、
(式中、EOは-CH2CH2O-基であり、POは-CH(CH3)CH2O-基であり、
R1及びR2は、独立して、H又はC1~C22アルキル基であり、
x、y、o、p、及びqは、独立して、1~100であり、
ただし、x及びyの合計は35よりも大きく、o、p、及びqの合計は35よりも大きい)であり、
当該ブロックコポリマーが、約3000~約15,000の範囲の重量平均分子量を有する、段落Aに記載の組成物。
F.当該粒子が、約25C~約120Cの溶融開始を有する、段落Aに記載の組成物。
G.当該水溶性担体が、約2000~約15000の重量平均分子量を有するポリエチレングリコール、EO/PO/EOブロックコポリマー、PO/EO/POブロックコポリマー、EO/POブロックコポリマー、PO/EOブロックコポリマー、ポリプロピレングリコール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、段落Aに記載の組成物。
H.当該担体が、約2000~約13000の重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを含む、段落Aに記載の組成物。
I.当該第四級アンモニウム化合物が、約18~約60、任意に約20~約60、好ましくは約20~約56、より好ましくは約20~約42、より好ましくは約20~約35のヨウ素価を有する親脂肪酸化合物から形成される、段落A~Hに記載の組成物。
J.当該第四級アンモニウム化合物が、エステル第四級アンモニウム化合物である、段落A~Iのいずれか1つに記載の組成物。
K.当該個々の粒子が、約25℃~約120℃の溶融開始を有する、段落A~Jのいずれ1つかに記載の組成物。
L.当該複数の粒子が、約10重量%~約40重量%の当該第四級アンモニウム化合物を含む、段落A~Kのいずれか1つに記載の組成物。
M.当該粒子が、約1重量%~約5重量%の当該カチオン性ポリマーを含む、段落A~Lのいずれか1つに記載の組成物。
N.当該カチオン性ポリマーがカチオン性多糖類である、段落A~Mのいずれか1つに記載の組成物。
O.当該粒子が、約1重量%~約40重量%の脂肪酸を更に含む、段落A~Nのいずれか1つに記載の組成物。
P.当該第四級アンモニウム化合物が、ジ-(タローオイルオキシエチル)-N,N-メチルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェートである、段落A~Oのいずれか1つに記載の組成物。
Q.当該カチオン性ポリマーがカチオン性多糖類であり、当該カチオン性多糖類が、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四級アンモニウム塩である、段落A~Pのいずれか1つに記載の組成物。
R.当該粒子が、約10重量%未満の水である、段落A~Qのいずれか1つに記載の組成物。
S.当該粒子が、約30分未満の分散時間を有する、段落A~Rのいずれか1つに記載の組成物。
T.当該水溶性担体が、水溶性ポリマーである、段落A~Sのいずれか1つに記載の組成物。
U.当該粒子が、非封入香料、ジプロピレングリコール、脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を更に含む、段落A~Tのいずれか1つに記載の組成物。
V.当該個々の粒子が、実質的に均質に又は均質に構造化された個々の粒子である、段落A~Uのいずれか1つに記載の組成物。
W.当該粒子が、約10~1の最大寸法の最小寸法に対する比を有する、段落A~Vのいずれか1つに記載の組成物。
X.当該個々の粒子の溶融物が、65℃で約1Pa-s~約10Pa-sの粘度を有する、段落A~Wのいずれか1つに記載の組成物。
Y.当該個々の粒子が、当該担体、当該第四級アンモニウム化合物、及び当該カチオン性ポリマーを含む、段落A~Xのいずれか1つに記載の組成物。
Z.当該個々の粒子が、組成的に互いに同一である、段落A~Yのいずれか1つに記載の組成物。
AA.当該複数の粒子が、少なくとも2セットの当該個々の粒子を含み、当該個々の粒子の第1のセットが、当該水溶性担体及び当該第四級アンモニウム化合物を含み、当該個々の粒子の第2のセットが、当該水溶性担体及び当該カチオン性ポリマーを含み、当該カチオン性ポリマーが、当該個々の粒子の当該第2のセット中に、当該個々の粒子の当該第1のセット中よりも大きな重量分率で存在する、段落A~Zのいずれか1つに記載の組成物。
BB.当該複数の粒子が、当該個々の粒子の第1のセット及び当該個々の粒子の第2のセットを含み、当該個々の粒子の当該第1のセットが、当該水溶性担体及び当該第四級アンモニウム化合物を含み、当該個々の粒子の当該第2のセットが、当該水溶性担体及び当該カチオン性ポリマーを含み、当該第四級アンモニウム化合物が、当該個々の粒子の当該第1のセット中に、当該個々の粒子の当該第2のセット中よりも大きな重量分率で存在する、段落A~Zのいずれか1つに記載の組成物。
CC.当該複数の粒子が、当該個々の粒子の第1のセット及び当該個々の粒子の第2のセットを含み、当該個々の粒子の当該第1のセットが、当該水溶性担体及び当該第四級アンモニウム化合物を含み、当該カチオン性ポリマーを実質的に含まず、当該個々の粒子の当該第2のセットが、当該水溶性担体及び当該カチオン性ポリマーを含み、当該第四級アンモニウム化合物を実質的に含まない、段落A~Zのいずれか1つに記載の組成物。
DD.衣料品を処理するための方法であって、
洗濯機に衣料品を提供する工程と、当該洗濯機の洗浄サブサイクル中に、当該衣料品を段落A~CCのいずれか1つに記載の組成物と接触させる工程と、を含む、方法。
【0175】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。