(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】相乗り車両のスマートキー保管システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20221228BHJP
【FI】
E05B19/00 E
E05B19/00 J
(21)【出願番号】P 2021540874
(86)(22)【出願日】2019-02-18
(86)【国際出願番号】 KR2019001911
(87)【国際公開番号】W WO2020149443
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2019-0006177
(32)【優先日】2019-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519413771
【氏名又は名称】アルティモビリティ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100104662
【氏名又は名称】村上 智司
(72)【発明者】
【氏名】禹 赫俊
(72)【発明者】
【氏名】鄭 盛日
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/168341(WO,A1)
【文献】特開2016-016835(JP,A)
【文献】特開2014-240586(JP,A)
【文献】特開2008-030627(JP,A)
【文献】特開2010-203121(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0019343(KR,A)
【文献】独国特許出願公開第19854018(DE,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01808336(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、
前記カーシェアリングメインシステムから、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせてスマートキーを作動させ、スマートキーから送信されるRFコマンド信号を遮断するために、遮蔽処理されたスマートキー保管装置と、
前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキー保管装置から伝達されたRF信号、及び車両内からくるLF信号を再放射する信号再放射装置とを含む相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項2】
前記スマートキー保管装置は、スマートキーを固定位置に位置させ、スマートキーから出るRFコマンド信号を通過させるスマートキー固定部と、前記スマートキーのボタンをクリックするためのボタンクリックメカニズムを含むサーボコントロール部と、前記スマートキーから伝達されたRFコマンド信号を感知し、車両内からくるLF信号を感知するための信号感知部と、前記信号感知部の感知信号を遮断及び通過させるスイッチ部と、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証に対する結果として、認可された使用者であると、前記スマートキー保管装置のサーボコントロール部を制御して、スマートキーのボタンクリックで生成されたRFコマンド信号を通過させ、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証に対する結果として、認可された使用者でないと、前記スマートキー保管装置のスイッチ部を制御して、スマートキーのRFコマンド信号が遮断されるようにする制御部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項3】
前記スマートキー保管装置は、アルミニウム板、ステンレス鉄板のような金属性材質で遮蔽処理が行われるボックスタイプからなることを特徴とする請求項2に記載の相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項4】
前記スマートキー保管装置のサーボコントロール部は、RCサーボモータを使用し、ボタンクリックメカニズムを行うための部分は、シリコン処理して、スマートキーのボタン部分に過度な衝撃が加えられないようにすることを特徴とする請求項2に記載の相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項5】
前記スマートキー保管装置のスイッチ部には、LF/RF信号に合う帯域フィルターが含まれ、各送受信信号を増幅するためのアンプを含むことを特徴とする請求項2に記載の相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項6】
前記信号再放射装置は、前記スマートキー保管装置のRF信号と、車両内の信号であるLF信号のために、1つ以上のアンテナからなることを特徴とする請求項1に記載の相乗り車両のスマートキー保管システム。
【請求項7】
車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリング
メインシステムから、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせて、スマートキーを作動させるためのスマートキー保管装置と、前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキーから伝達されたRFコマンド信号、及び車両内からくるLF信号を再放射する信号再放射装置とを含む相乗り車両のスマートキー保管システムにおいて、
カーシェアリングメインシステムからコマンドを受信するまでは、スマートキー保管装置の制御部でスイッチ部を動作させて、スマートキーのRFコマンド信号が遮蔽されるようにするステップと、
カーシェアリングメインシステムにおいて、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証を行うステップと、
前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、前記カーシェアリングメインシステムから、前記スマートキー保管装置の制御部に、車両制御コマンドを送信するステップと、
前記制御部から前記車両制御コマンドを受信後、サーボコントロール部を動作させて、ボタンクリックメカニズムを活用し、スマートキーボタンクリックを行うステップと、
前記スマートキーのボタンクリックで生成されたRFコマンド信号を、信号感知部で認識するステップと、
前記認識されたRFコマンド信号がスマートキー保管装置を通過するように、スイッチ部を動作させて、信号再放射装置に伝送させるステップと、
前記伝送されたRF信号を再放射装置で再放射して、車両制御が可能となるステップとを含むことを特徴とする相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法。
【請求項8】
更に、カーシェアリングメインシステムにおいて、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証実行の結果、認可された使用者でないと、カーシェアリングメインシステムから、前記スマートキー保管装置の制御部に、スマートキーのRF信号が遮蔽されるようにする遮蔽コマンドを伝送するステップと、
前記伝送されたRF信号遮蔽コマンドに合わせて、前記スマートキー保管装置の制御部でスイッチ部を動作させて、スマートキーのRFコマンド信号が遮蔽されるようにするステップとを含むことを特徴とする請求項7に記載の相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相乗り車両のスマートキー保管システム及びその制御方法に関し、詳しくは、車両内でスマートキーを認識するための通信を完全に遮断し、車両とスマートキーとの通信が必要な状況でのみ許容する車両用スマートキー保管システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車を不特定多数が共有するカーシェアリング(相乗り)サービスが速い速度で拡散されており、カーシェアリング利用者及び対象車両も早く増加している。
【0003】
カーシェアリングとは、所定の自動車を不特定多数が所望する分だけ賃貸して使用する一種のレンタカーサービスであり、利用者立場からすると、一般のレンタカーとの差異は、車主又はカーシェアリングサービス事業者と対面することなく、スマートフォンアプリを用いて車両を予約し、車両キーがなくても、スマートフォンで車両ドアを開いて始動をかけ、車両を利用することである。
【0004】
前記のような特性上、不特定多数の利用者がサービス事業者と対面することなく、車両を利用するので、スマートキーの授受が不可であり、また、スマートフォンで車両ドアを制御するためには、車両内に、ドアロック、警音器、ライトなどを遠隔で制御するための車両制御装置を装着しており、通常の車両用スマートキーは、該当車両制御装置に内蔵することになる。
【0005】
このようなスマートキーの特徴により、スマートキーが適用された自動車は、カーシェアリングサービスで利用者が車両利用を終え、スマートフォンで車両ドアをロックする場合、スマートキーが車両内部に位置するため、ドアをロックすることができないという問題があった。
【0006】
このような問題を解決するために、通常、現在使用されるカーシェアリングサービス用の車両制御装置は、スマートキーを分解し、電源配線を連結して、必要によって、スマートキー電源を与える方式で行っている。
【0007】
すなわち、平常時は、相乗り車両の制御装置が、スマートキー電源を切った状態で維持し、且つ、非印可車両の利用を予防し、認証されたカーシェアリング利用者が、正常にスマートフォンで車両を制御するに際して、車両制御装置がスマートキーに電源を与えて、正常な利用を可能とする。
【0008】
前記のように、スマートキーを車両内に置く場合、以下のような問題がある。
【0009】
スマートキーを車両制御装置に連動するためには、スマートキーを分解しなければならない。
【0010】
スマートキーと車両制御装置を連結するために、スマートキー回路と車両制御装置を半田付けなどの方法で配線しなければならないという面倒がある。
【0011】
また、車両によって、分解が不可なスマートキーには適用することができず、分解して連結したスマートキーは、再度、元状態への復旧が不可な場合もある。
【0012】
スマートキーの分解が不可であるか、元状態への復旧ができないスマートキーを適用した車両を、車両制御装置に適用するためには、車両の始動又はスマートキー認識回路の配線を変えなければならず、このような配線は、車両毎に相違するため、汎用的に適用しにくい。
【0013】
そこで、前記のような諸問題点を解決すべき装置及び方法が必要であると言える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
そこで、本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする技術的課題は、相乗り車両のスマートキーを認識しようとする通信を完全に遮断し、車両とスマートキーの通信が必要な状況でのみ許容する方式の相乗り車両のスマートキー保管システムを提供することである。
【0015】
また、非認可のカーシェアリング利用者の場合、スマートキーのRFコマンド信号を遮断したスマートキー保管装置により、スマートキーのRF(Radio Frequency)コマンド信号が車両で認識されず、ドアロックが解除されないようにし、認可のカーシェアリング利用者である場合、スマートキーのRFコマンド信号を遮断したスマートキー保管装置であっても、スマートキーのRFコマンド信号を車両で認識できるようにして、正常にドアロックの解除が可能な相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記本発明の目的を実現するための一実施例による相乗り車両のスマートキー保管システムは、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリングメインシステムから、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせてスマートキーを作動させ、スマートキーから送信されるRFコマンド信号を遮断するために、遮蔽処理されたスマートキー保管装置と、前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキー保管装置から伝達されたRFコマンド信号、及び車両内からくるLF(Low Frequency)信号を再放射する信号再放射装置とを含む。
【0017】
前記スマートキー保管装置は、スマートキーを固定位置に位置させ、スマートキーから出るRF信号を通過させるスマートキー固定部と、前記スマートキーのボタンをクリックするためのボタンクリックメカニズムを含むサーボコントロール部と、前記スマートキーから伝達されたRFコマンド信号を感知し、車両内からくるLF信号を感知するための信号感知部と、前記信号感知部の感知信号を遮断及び通過させるスイッチ部と、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証に対する結果として、認可された使用者であると、前記スマートキー保管装置のサーボコントロール部を制御して、スマートキーのボタンクリックで生成されたRFコマンド信号を通過させ、前記カーシェアリングメインシステムにおける使用者認証に対する結果として、認可された使用者でないと、前記スマートキー保管装置のスイッチ部を制御して、スマートキーのRFコマンド信号が遮断されるようにする制御部とを含む。
【0018】
前記スマートキー保管装置は、アルミニウム板、ステンレス鉄板のような金属性材質で遮蔽処理が行われるボックスタイプからなる。
【0019】
前記スマートキー保管装置のサーボコントロール部は、RCサーボモータを使用し、ボタンクリックメカニズムを行うための部分は、シリコン処理して、スマートキーのボタン部分に過度な衝撃が加えられないようにする。
【0020】
前記スマートキー保管装置のスイッチ部には、LF/RF信号に合う帯域フィルターが含まれ、各送受信信号を増幅するためのアンプを含む。
【0021】
前記信号再放射装置は、前記スマートキー保管装置のRF信号と、車両内の信号であるLF信号のために、1つ以上のアンテナからなる。
【0022】
前記本発明の目的を実現するための一実施例による相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法は、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信するカーシェアリングメインシステムと、前記カーシェアリングシステムから、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせて、スマートキーを作動させるためのスマートキー保管装置と、前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキーから伝達されたRFコマンド信号、及び車両内からくるLF信号を再放射する信号再放射装置とを含む相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法は、カーシェアリングメインシステムからコマンドを受信するまでは、スマートキー保管装置の制御部でスイッチ部を動作させて、周期的に伝送されるスマートキーのRF信号が遮蔽されるようにするステップと、カーシェアリングメインシステムにおいて、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証を行うステップと、前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、前記カーシェアリングメインシステムから、前記スマートキー保管装置の制御部に、車両制御コマンドを送信するステップと、前記制御部から前記車両制御コマンドを受信後、サーボコントロール部を動作させて、ボタンクリックメカニズムを活用し、スマートキーボタンクリックを行うステップと、前記スマートキーのボタンクリックで生成されたRFコマンド信号を、信号感知部で認識するステップと、スイッチ部で動作して、前記認識されたRFコマンド信号がスマートキー保管装置を通過して、信号再放射装置に伝送させるステップと、前記伝送されたRF信号を再放射装置で再放射して、車両制御が可能となるステップとを含む。
【0023】
更に、カーシェアリングメインシステムにおいて、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証実行の結果、認可された使用者でないと、カーシェアリングメインシステムから、前記スマートキー保管装置の制御部に、スマートキーのRF信号が遮蔽されるようにする遮蔽コマンドを伝送するステップと、前記伝送されたRF信号遮蔽コマンドに合わせて、前記スマートキー保管装置の制御部でスイッチ部を動作させて、スマートキーのRFコマンド信号が遮蔽されるようにするステップとを含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の効果は、車両のスマートキーを分解し、車両内の制御システムを変えなくても、本発明の相乗り車両のスマートキー保管システムにより、車両の制御が可能となる。
【0025】
また、車両内のスマートキーを認識する通信を完全に遮断し、車両とスマートキーの通信が必要な状況でのみ、車両とスマートキーの通信を許容する方式であって、非認可のカーシェアリング利用者である場合、車両内にスマートキーが保管されている状況では、スマートキーのRF信号により、ドアロックが解除しないようにし、認可されたカーシェアリング利用者の場合、正常にドアロックを解除することができる。
【0026】
但し、本発明の効果は、前記効果に限定されるものではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で、様々に拡張可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例による相乗り車両のスマートキー保管システムの概略的な構成図である。
【
図2】
図2は、相乗り車両のスマートキー保管システムのうち、スマートキー保管装置の内部構成図である。
【
図3】
図3は、相乗り車両のスマートキー保管装置の外観を概略的に示す斜視図である。
【
図4】
図4は、相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳しく説明する。
【0029】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を有するところ、特定の実施例を図面に例示し、本文で詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態について限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むことと理解されるべきである。
【0030】
本出願において使用された用語は、単に、特定の実施例を説明するために使われており、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明白に異なることを意図しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0031】
図1は、本発明の一実施例による相乗り車両のスマートキー保管システム1の概略的な構成図である。
【0032】
図1に示しているように、前記本発明の目的を実現するための一実施例による相乗り車両のスマートキー保管システム1は、カーシェアリングメインシステム10と、スマートキー保管装置20と、信号再放射装置30とを含む。
【0033】
前記カーシェアリングメインシステム10は、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信する役割を果たす。
【0034】
前記スマートキー保管装置20は、前記カーシェアリングメインシステム10から、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせてスマートキーを作動させ、スマートキーから送信されるRFコマンド信号を遮断するために、遮蔽処理されている。
【0035】
前記信号再放射装置30は、前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキー保管装置20から伝達されたRF(Radio Frequency)信号、及び車両内からくるLF(Low Frequency)信号を、スマートキー保管装置20に再放射する。
【0036】
前記スマートキー保管装置20は、アルミニウム板、ステンレス鉄板のような金属性材質で遮蔽処理されたボックスタイプからなる。
【0037】
図2は、相乗り車両のスマートキー保管システム1のうち、スマートキー保管装置20の内部構成図である。
【0038】
前記スマートキー保管装置20は、サーボコントロール部21と、スマートキー固定部23と、スイッチ部25と、信号感知部27と、制御部29とを含む。
【0039】
前記スマートキー固定部23は、スマートキーを固定位置に位置させ、スマートキーから出るRF信号を通過することができる。
【0040】
前記サーボコントロール部21は、前記スマートキーのボタンをクリックさせるボタンクリックメカニズムを含む。前記ボタンクリックメカニズムの構成要素及び具現方法は、
図3で詳細に後述する。
【0041】
前記信号感知部27は、前記スマートキーから出るRFコマンド信号を感知し、車両のアンテナから来るLF信号を感知する。
【0042】
前記スイッチ部25は、前記信号感知部27の感知信号を遮断及び通過させる役割を果たす。
【0043】
前記制御部29は、カーシェアリングメインシステム10において、使用者認証に対する結果として、スマートキーの使用権限が生成されると、前記スマートキー保管装置20のサーボコントロール部21を制御して、スマートキーのボタン操作が可能となる。
【0044】
また、前記カーシェアリングメインシステム10において、使用者認証に対する結果として、スマートキーの使用権限が生成されないと、前記スマートキー保管装置20のスイッチ部25を制御して、スマートキーのRFコマンド信号が遮断されるようにする。
【0045】
一実施例において、前記スマートキー保管装置20のサーボコントロール部21は、RCサーボモータを用い、ボタンクリックメカニズムを行うための部分は、シリコン処理して、スマートキーのボタン部分に過度な衝撃が加えられないようにする。
【0046】
一実施例において、前記スマートキー保管装置20のスイッチ部25には、LF/RF信号に合う帯域フィルターが含まれ、各送受信信号を増幅するためのアンプを含むことができる。
【0047】
一実施例において、前記信号再放射装置30は、前記スマートキー保管装置のRF信号と、車両内の信号であるLF信号を再放射するために、1以上のアンテナから構成される。
【0048】
図3は、相乗り車両のスマートキー保管装置20の外観を概略的に示す斜視図である。
【0049】
図3は、スマートキー保管装置20の上部(Top)、底部(Bottom)、左側(Left)、前部(Front)、A-A部(A-A Section)、右側(Right)、及び背面(Rear)を示す斜視図である。
【0050】
前記図面に示しているRCサーボモータ及び回転翼(Rotate Wing)、スウィングプレート(Swing Plate)、及びプレスロッド(Press Rod)が、前記ボタンクリックメカニズム実行のための実装置に該当する。
【0051】
前記スマートキー保管装置のサーボコントロール部21に該当するRCサーボモータ軸に装着されている回転翼は、サーボモータの回転方向に位置しているスウィングプレートを押す役割を果たす。
【0052】
このスウィングプレートが押されると、下端に位置したスマートキー固定部23に入っているスマートキーのボタンを押すことになる。スマートキー毎にボタンの位置が異なるので、ボタンの位置に合わせて、スウィングプレーのレールに固定したプレスロッドの位置を移すことができる。
【0053】
図4は、相乗り車両のスマートキー保管システムの制御方法に関するフローチャートである。
【0054】
カーシェアリングスマートキー保管システム1の動作方法は、車両内に位置し、カーシェアリング使用者認証及びカーシェアリング動作に必要なコマンド信号を、生成及び送受信するカーシェアリングメインシステム10、前記カーシェアリングシステム1において、スマートキーの動作に関する信号を送受信し、スマートキーを保管し、動作メカニズムに合わせて、スマートキーを作動させるスマートキー保管装置20、及び前記スマートキー保管装置と近距離に位置し、且つ、スマートキーから伝達されたRF信号、及び車両内からくるLF信号を再放射する信号再放射装置30で行われる。
【0055】
カーシェアリングメインシステム10からコマンドを受信するまでは、スマートキー保管装置20の制御部29でスイッチ部25を動作させて、スマートキーの周期的なRF信号が遮蔽されるようにする(S400)。
【0056】
カーシェアリングメインシステム10において、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証を行う(S410)。
【0057】
前記使用者認証の結果、認可された使用者であると、カーシェアリングメインシステム10から、前記スマートキー保管及び作動装置20の制御部29に、車両制御コマンドを送信する(S430)。
【0058】
前記制御部29から前記車両制御コマンドの受信後、サーボコントロール部を動作させて、ボタンクリックメカニズムを活用し、スマートキーボタンクリックを行う(S440)。
【0059】
前記スマートキーのボタンの操作で生成されたRFコマンド信号が伝播されることを、信号感知部27で認識する(S450)。
【0060】
前記認識されたRFコマンド信号に対して、制御部29でスイッチ部25を動作させて、スマートキー保管及び作動装置20を通過して、信号再放射装置30に伝送する(S460)。
【0061】
前記伝送されたRF信号を、再放射装置30で再放射して、車両制御が可能となる(S470)。
【0062】
カーシェアリングメインシステム10において、相乗りを利用しようとする使用者に対する認証実行の結果として、認可された使用者でないと、カーシェアリングメインシステム10から、前記スマートキー保管装置20の制御部29に、スマートキーのRFコマンド信号が遮蔽されるようにする遮蔽コマンドを伝送する(S420)。
【0063】
前記伝送されたRF信号遮蔽コマンドに合わせて、前記スマートキー保管装置の制御部29でスイッチ部25を動作させて、スマートキーのRFコマンド信号が遮蔽されるようにするステップを更に含む(S400)。
【0064】
以上、実施例を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0065】
10 カーシェアリングメインシステム
20 スマートキー保管装置
30 信号再放射装置
21 サーボコントロール部
23 スマートキー固定部
25 スイッチ部
27 信号感知部
29 制御部