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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】電気機器
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/00 20200101AFI20221228BHJP
【FI】
D06F58/00 E
D06F58/00 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019076417
(22)【出願日】2019-04-12
(65)【公開番号】P2020171600
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】石川 朋弘
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀徳
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3200682(JP,U)
【文献】特開2005-66070(JP,A)
【文献】特開2016-158696(JP,A)
【文献】実開昭54-111368(JP,U)
【文献】実開昭60-171251(JP,U)
【文献】特開2018-175296(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0047353(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/00
A47L 5/00-11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホースと、
前記ホースの開口端部に接続されるノズルと、
前記ノズルを前記筐体の内部に前記ホースと分離された状態で配置する位置と、前記ノズルを前記筐体の外部に配置する位置との間を回動可能となるように、一端側で前記ホースの前記開口端部に支持される回動部材と、
前記ノズルが前記筐体の外部に配置された状態で、前記ノズルを前記ホースの前記開口端部に接続する接続機構と、を備えていることを特徴とする電気機器。
【請求項2】
前記接続機構は、前記回動部材に設けられ、前記ノズルを、前記回動部材において前記ホースに回動可能に支持される支持端部側と、前記回動部材において回動する回動端部側との間を移動可能に保持する移動機構を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記接続機構は、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置し、かつ前記ノズルが前記回動部材の前記回動端部側に配置された状態で、前記ホースの内部から引き出される延長ホースをさらに含み、
前記ノズルは、前記延長ホースを介して前記ホースの前記開口端部に接続されることを特徴とする請求項2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記接続機構は、前記ノズルに設けられ、伸縮可能な筒部材を含んでおり、
前記ノズルは、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置した状態で、伸長した前記筒部材を介して前記ホースの前記開口端部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
【請求項5】
前記接続機構は、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置し、かつ前記ノズルが前記回動部材において回動する回動端部側に配置された状態で、前記ホースの内部から引き出される延長ホースをさらに含み、
前記ノズルは、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置した状態で、伸長した前記筒部材と前記延長ホースとを介して前記ホースの前記開口端部に接続されることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
【請求項6】
前記回動部材は、前記筐体の開口部を開閉する蓋であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホースを筐体に収納する電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
布団乾燥機などの電気機器は、空気の流れを導くためのホースを備えている。電気機器を使用しないときには、ホースを必要としないので、ホースをコンパクトにまとめることが好ましい。また、布団乾燥機のように特定のシーズンにしか使用されない電気機器は、使用されない期間に押し入れなどの収納スペースに収納されることが多い。
【0003】
一般には、収納スペースが限られていることから、電気機器が収納スペースに占める容積をできるだけ小さくすることが好ましい。そのため、特許文献1に開示されているように、ホースやホースに関係する部品を収納する容積を小さくするような構造の工夫がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-182322号公報(2016年10月20日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されたホースの収納構造では、ホースとホースの先端に取り付けられるノズルとを分離できない。このため、本体ケース内で、ノズルの向きに沿ってホースを折り曲げる必要がある。この折り曲げられる部分が、ホースの収納部の容積が大きくしている。したがって、布団乾燥機の全体が大きくなってしまう。
【0006】
本発明の一態様は、電気機器の小型化を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電気機器は、筐体と、前記筐体から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホースと、前記ホースの開口端部に接続されるノズルと、前記ノズルを前記筐体の内部に前記ホースと分離された状態で配置する位置と、前記ノズルを前記筐体の外部に配置する位置との間を回動可能となるように、一端側で前記ホースの前記開口端部に支持される回動部材と、前記ノズルが前記筐体の外部に配置された状態で、前記ノズルを前記ホースの前記開口端部に接続する接続機構と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、電気機器の小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態1~3に係る布団乾燥機の外観構成を示す斜視図である。
図2】上記布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図3】上記布団乾燥機の蓋を開いてホースおよび延長ホースを延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
図4】本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図5】本発明の実施形態2に係る布団乾燥機の蓋を開いてホースを延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
図6】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の蓋を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。
図7】本発明の実施形態3に係る布団乾燥機の蓋を開いてホースおよび延長ホースを延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0011】
図1は、実施形態1~3に係る布団乾燥機1の外観構成を示す斜視図である。図2は、布団乾燥機1の蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。図3は、布団乾燥機1の蓋3を開いてホース7および延長ホース8を延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
【0012】
図1に示すように、布団乾燥機1(電気機器)は、筐体2と、蓋3(回動部材)とで外観構造を形成している。筐体2は、箱状に形成されており、図3に示すように、上端に開口部21が形成されている。蓋3は、開口部21を開閉するように設けられている。
【0013】
図2に示すように、また、布団乾燥機1は、送風ファン4と、ヒータ5と、送風ダクト6と、ホース7と、延長ホース8(接続機構)と、ノズル9とを備えている。
【0014】
送風ファン4は、筐体2内に配置されており、筐体2の側面に設けられた空気の吸込口(図示せず)から空気を吸い込んで排出することにより、空気の流れを発生する。ヒータ5は、送風ファン4から送られてきた空気を温めるために、送風ファン4の空気の吹き出し口に配置されている。送風ダクト6は、ヒータ5を経た空気を上方に導くように、ヒータ5から上方に向く風路を形成している。
【0015】
ホース7は、円筒形状に形成されており、送風ダクト6を通過する空気を導く風路を形成している。ホース7は、図2に示す収納状態では、その一部が送風ダクト6内に収納され、かつ図3に示す運転状態では、送風ダクト6から引き出されるように設けられている。
【0016】
延長ホース8は、円筒形状に形成されており、ホース7を通過する空気をノズル9へ導く風路を形成する。延長ホース8は、図2に示す収納状態では、先端の開口端部を除いた、ほぼ全体がホース7内に収納され、かつ図3に示す運転状態では、ホース7から引き出されるように設けられている。
【0017】
蓋3は、長方形を成す板状に形成されており、筐体2の上端に設けられた開口部21を開閉する。また、蓋3は、ノズル9を保持しており、開口部21を開閉するために、一端側に回動支持部32を有している。回動支持部32は、蓋3の両方の側端部に設けられ、かつ蓋3の幅方向に対向するように設けられている突出片である。また、回動支持部32は、軸31によって、ホース7の開口端部71に回動可能となるように支持されている。
【0018】
蓋3は、移動機構33を有している。移動機構33は、ノズル9を、蓋3における回動支持部32側(支持端部側)と、蓋3において回動する回動端部側との間を移動可能に保持する。移動機構33は、例えば、蓋3の長手方向に伸びる溝形状のレール(図示せず)と、ノズル9に設けられて摺動可能にレールに嵌まり込む突起(図示せず)との組み合わせによって構成されるが、この例に限定されない。
【0019】
例えば、ノズル9を保持する構造は、筐体2の内部に設けられていてもよいし、筐体2とノズル9との接続関係として設けられていてもよいし、ノズル9側に設けられていてもよい。また、具体的な保持の構造としては、ノズル9を保持される部分に引っ掛ける構造であったり、ノズル9を保持される部分に嵌め込む構造であったり、ノズル9と保持される部分とにそれぞれ設けられた磁石による引き付けであったりする。
【0020】
ノズル9は、ホース7内を送出される空気を吹き出す部材である。ノズル9は、ホース7の開口端部71に接続される空気の導入口が、開口端部71に接続可能な形状に形成されている。また、ノズル9は、空気の吹き出し口が幅の広い扁平状に形成されている。ノズル9は、このような構造により、吹き出す空気の流速を速めるとともに、空気を扇状の広い範囲に吹き出すことができる。
【0021】
上記のように構成される布団乾燥機1の運転状態と収納状態との相違について説明する。
【0022】
布団乾燥機1の運転状態では、図3に示すように、蓋3が図2に示す閉じた状態に対して90°に開かれ、ホース7の一部が送風ダクト6内から引き出され、かつ延長ホース8がホース7内から引き出されている。また、運転状態では、ノズル9が、移動機構33によって移動させられて、蓋3の回動端部側に配置されている。そして、ノズル9の導入口と、延長ホース8の開口端部とが接続される。
【0023】
これにより、送風ファン4からの空気が送風ダクト6、ホース7、延長ホース8およびノズル9を介して吹き出される。また、ホース7および延長ホース8によって、風路を直線状に長く形成することができる。
【0024】
一方、布団乾燥機1を使用しない収納状態では、図2に示すように、延長ホース8がホース7内に収納され、かつホース7の一部が送風ダクト6内に収納されるとともに、蓋3が閉じられている。また、収納状態では、ノズル9が、移動機構33によって、開口端部71に接する程度にホース7に近づく位置に配置されている。
【0025】
このような収納状態では、ノズル9がホース7(延長ホース8)と分離されるとともに、ホース7および延長ホース8から成る風路が短縮されているので、ホース7、延長ホース8およびノズル9から成る風路を折り曲げる必要がない。これにより、筐体2において風路を収納する容積を小さくすることができる。したがって、布団乾燥機1の小型化を図ることができる。
【0026】
また、ノズル9を移動機構33によって移動させることで、図2に示すように、筐体2におけるノズル9の吹き出し口の前方に空間が確保される。この空間を、何らかの部品を配置することなどに利用することができる。
【0027】
また、蓋3は、がノズル9の配置位置を筐体2の内部と外部とで変える回動部材を兼ねている。これにより、布団乾燥機1を構成する部品を削減することができる。
【0028】
また、蓋3は、運転状態では、ノズル9を支持する機能も果たす。これにより、運転状態での風路の傾きや倒れを防ぐことができる。
【0029】
なお、本実施形態では、電気機器が布団乾燥機1である例について説明した。ただし、本発明は、布団乾燥機1に限定されることはなく、送風機、掃除機などのホースを用いて空気の流れを生じさせる機器に適用が可能である。これは、後述する実施形態2および3についても同様である。
【0030】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図4および図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同等の機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
【0031】
図4は、本実施形態に係る布団乾燥機1Aの蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。図5は、本実施形態に係る布団乾燥機1Aの蓋3を開いてホース7を延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
【0032】
図1図4および図5に示すように、本実施形態に係る布団乾燥機1Aは、実施形態1に係る布団乾燥機1と同じく、筐体2と、蓋3とで外観構造を形成するとともに、送風ファン4と、ヒータ5と、送風ダクト6と、ホース7とを備えている。また、布団乾燥機1Aは、布団乾燥機1と異なり、延長ホース8を備えていない。
【0033】
上記のように構成される布団乾燥機1Aの運転状態と収納状態との相違について説明する。
【0034】
布団乾燥機1Aの運転状態では、図5に示すように、蓋3が図4に示す閉じた状態に対して90°に開かれ、ホース7の一部が送風ダクト6内から引き出されている。また、運転状態では、ノズル9が、移動機構33(接続機構)によって移動させられて、蓋3の支持端部側に配置されている。そして、ノズル9の導入口と、ホース7の開口端部71とが接続される。
【0035】
これにより、送風ファン4からの空気が送風ダクト6、ホース7およびノズル9を介して吹き出される。
【0036】
一方、布団乾燥機1Aを使用しない収納状態では、図4に示すように、ホース7の一部が送風ダクト6内に収納されるとともに、蓋3が閉じられている。また、収納状態では、ノズル9が、移動機構33によって、蓋3の回動端部側に配置されている。
【0037】
このような収納状態では、ノズル9がホース7と分離されるとともに、ホース7から成る風路が短縮されているので、ホース7およびノズル9から成る風路全体を折り曲げる必要がない。これにより、筐体2において風路を収納する容積を小さくすることができる。したがって、布団乾燥機1Aの小型化を図ることができる。
【0038】
また、ノズル9を移動機構33によって移動させることで、図4に示すように、筐体2におけるノズル9とホース7との間に空間が確保される。この空間を利用して、筐体2に内部に突出するように取っ手などの部分を形成することができる。
【0039】
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、図1図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同等の機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、本実施形態では、実施形態1と異なる部分について説明する。
【0040】
図6は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの蓋3を閉じた状態の内部構造を示す縦断面図である。図7は、本実施形態に係る布団乾燥機1Bの蓋3を開いてホース7を延ばした状態の内部構造を示す縦断面である。
【0041】
図1図6および図7に示すように、本実施形態に係る布団乾燥機1Bは、実施形態1に係る布団乾燥機1と同じく、筐体2と、蓋3とで外観構造を形成するとともに、送風ファン4と、ヒータ5と、送風ダクト6と、ホース7とを備えている。また、布団乾燥機1Aは、布団乾燥機1と異なり、延長ホース10(接続機構)と、ノズル11とを備えている。
【0042】
延長ホース10は、布団乾燥機1の延長ホース8と同じく、円筒形状に形成されており、ホース7を通過する空気をノズル9へ導く風路を形成するが、延長ホース8よりも短く形成されている。延長ホース10は、図6に示す収納状態では、全体がホース7内に収納され、かつ図7に示す運転状態では、ホース7から引き出されるように設けられている。
【0043】
ノズル11の本体部分は、ノズル9とほぼ同じ構造に形成されている。また、ノズル11は、空気を導入する側に設けられる、伸縮可能な筒部材112(接続機構)を含んでいる。筒部材112は、図7に示すように、複数(図7では3つ)の直径の異なる大径筒、中径筒および小径筒によって構成されている。最も直径の大きい大径筒の内側には、大径筒に次いで直径の大きい中径筒が収納されている。中径筒の内側には、最も直径の小さい小径筒が収納される。
【0044】
図7に示すように、筒部材112が伸長した状態では、大径筒と中径筒とが接するそれぞれの端部は、空気が漏れないように気密状態で係合され、中径筒と小径筒とが接するそれぞれの端部も、気密状態で係合される。
【0045】
上記のように構成される布団乾燥機1Bの運転状態と収納状態との相違について説明する。
【0046】
布団乾燥機1Bの運転状態では、図7に示すように、蓋3が図6に示す閉じた状態に対して90°に開かれ、ホース7の一部が送風ダクト6内から引き出され、延長ホース10がホース7から引き出されている。また、運転状態では、ノズル11が、蓋3の回動端部側に配置されている。そして、ノズル11の筒部材112は、伸長された状態で、延長ホース10の開口端部と接続される。
【0047】
これにより、送風ファン4からの空気が送風ダクト6、ホース7、延長ホース10およびノズル11を介して吹き出される。また、ホース7および延長ホース10によって、風路を長く形成することができる。
【0048】
一方、布団乾燥機1Bを使用しない収納状態では、図6に示すように、ホース7の一部が送風ダクト6内に収納され、延長ホース10がホース7内に収納されるとともに、蓋3が閉じられている。また、収納状態では、ノズル11が蓋3の回動端部側に配置されている。
【0049】
このような収納状態では、ノズル11がホース7と分離されるとともに、ホース7および延長ホース10から成る風路が短縮されているので、ホース7、延長ホース10およびノズル11から成る風路全体を折り曲げる必要がない。これにより、筐体2において風路を収納する容積を小さくすることができる。したがって、布団乾燥機1Bの小型化を図ることができる。
【0050】
また、図6に示すように、収納状態で、ノズル11が回動端部側に配置されることにより、筐体2におけるノズル11とホース7との間に空間が確保される。この空間を利用して、筐体2に内部に突出するように取っ手などの部分を形成することができる。
【0051】
なお、布団乾燥機1Bは、図6に示す収納状態と図7に示す運転状態とで、蓋3におけるノズル11の位置が同じであるので、移動機構33を備えていなくてもよい。また、布団乾燥機1Bは、移動機構33を備えることにより、ノズル11を、布団乾燥機1のノズル9と同様に、ホース7側に移動させてもよい。
【0052】
また、布団乾燥機1Bにおいて、延長ホース10を省略してもよい。
【0053】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電気機器は、筐体と、前記筐体から引き出し可能に設けられ、風路を形成するホースと、前記ホースの開口端部に接続されるノズルと、前記ノズルを前記筐体の内部に前記ホースと分離された状態で配置する位置と、前記ノズルを前記筐体の外部に配置する位置との間を回動可能となるように、一端側で前記ホースの前記開口端部に支持される回動部材(蓋3)と、前記ノズルが前記筐体の外部に配置された状態で、前記ノズルを前記ホースの前記開口端部に接続する接続機構(移動機構33、延長ホース8,10、筒部材112)と、を備えている。
【0054】
上記の構成によれば、ノズルは、筐体の外部に配置される状態では、接続機構によってホースの開口端部に接続される。また、ノズルは、筐体の内部に配置される状態では、ホースと分離される。これにより、ホースを筐体の内部に収納する状態で、ホースがノズルと接続された状態で折り曲げられることはない。
【0055】
本発明の態様2に係る電気機器は、上記態様1において、前記接続機構は、前記回動部材に設けられ、前記ノズルを、前記回動部材において前記ホースに回動可能に支持される支持端部側と、前記回動部材において回動する回動端部側との間を移動可能に保持する移動機構を含んでいてもよい。
【0056】
上記の構成によれば、ノズルが筐体の外部に配置される状態では、移動機構によってノズルを支持端部側に移動させることで、ノズルをホースの開口端部に接続することができる。また、ノズルが筐体の内部に配置される状態では、移動機構によってノズルを回動端部側に移動させることで、ノズルをホースの開口端部と分離することができる。
【0057】
本発明の態様3に係る電気機器は、上記態様2において、前記接続機構が、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置し、かつ前記ノズルが前記回動部材の前記回動端部側に配置された状態で、前記ホースの内部から引き出される延長ホースをさらに含み、前記ノズルが、前記延長ホースを介して前記ホースの前記開口端部に接続されていてもよい。
【0058】
上記の構成によれば、延長ホースによって風路が延長される。したがって、より長い風路を得ることができる。
【0059】
本発明の態様4に係る電気機器は、上記態様1において、前記接続機構が、前記ノズルに設けられ、伸縮可能な筒部材を含んでおり、前記ノズルが、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置した状態で、伸長した前記筒部材を介して前記ホースの前記開口端部に接続されていてもよい。
【0060】
上記の構成によれば、筒部材によって風路が延長される。したがって、より長い風路を得ることができる。
【0061】
本発明の態様5に係る電気機器は、上記態様4において、前記接続機構が、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置し、かつ前記ノズルが前記回動部材において回動する回動端部側に配置された状態で、前記ホースの内部から引き出される延長ホースをさらに含み、前記ノズルが、前記回動部材によって前記ノズルを前記筐体の外部に配置した状態で、伸長した前記筒部材と前記延長ホースとを介して前記ホースの前記開口端部に接続されていてもよい。
【0062】
上記の構成によれば、筒部材および延長ホースによって風路が延長される。したがって、より一層長い風路を得ることができる。
【0063】
本発明の態様6に係る電気機器は、上記態様1から5のいずれかにおいて、前記回動部材は、前記筐体の開口部を開閉する蓋であってもよい。
【0064】
上記の構成によれば、蓋が回動部材を兼ねるので、電気機器を構成する部材を削減することができる。
【0065】
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0066】
1,1A,1B 布団乾燥機(電気機器)
2 筐体
3 蓋(回動部材)
8,10 延長ホース
9,11 ノズル
21 開口部
33 移動機構
71 開口端部
112 筒部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7