(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】仮想副口座
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20221228BHJP
G06Q 40/02 20230101ALI20221228BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06Q40/02
(21)【出願番号】P 2020529487
(86)(22)【出願日】2019-09-18
(86)【国際出願番号】 US2019051798
(87)【国際公開番号】W WO2020061239
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-03-04
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515080102
【氏名又は名称】エムエックス・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】MX Technologies, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス,デナ
(72)【発明者】
【氏名】マーティン,ジャスティン
【審査官】石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-058905(JP,A)
【文献】特開2018-109837(JP,A)
【文献】特開2002-157631(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0235777(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信する実際の口座モジュールと、
仮想口座を作成する仮想口座モジュールであって、該仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される前記金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座である、仮想口座モジュールと、
前記実際のユーザ口座が前記仮想口座を管理するように前記仮想口座を前記実際のユーザ口座に結び付けるリンキングモジュールと、
前記仮想口座に基づき前記金融機関において実際のユーザ口座を作成することで前記仮想口座を前記金融機関における実際のユーザ口座に変換する変換モジュール
と
を備えた装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記実際のユーザ口座は、前記仮想口座に資金を送る/前記仮想口座から資金を受け取るのに使用される金銭的残高を備え、
前記仮想口座において認識される資金は、前記実際のユーザ口座残高に留まるが、前記資金が前記仮想口座において認識される一方で、前記実際のユーザ口座に関連付けられたユーザには利用可能でない、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、前記仮想口座に関連付けられたインターフェース内で金融教育材料を提示する教育モジュールをさらに備えた装置。
【請求項4】
請求項
3に記載の装置であって、前記教育モジュールは、前記仮想口座の使用を解析し、前記仮想口座の前記使用に関係のある、提示されるべき金融教育材料を動的に選択する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記仮想口座に関連付けられたインターフェース内でタスクを提示することであって、前記タスクは、前記タスクを完了することに対する金銭的価値を備えた、提示することと、
前記タスクが完了されたことに応答して、前記実際のユーザ口座から前記仮想口座に前記金銭的価値を提供することと
を行うタスクモジュールをさらに備えた装置。
【請求項6】
請求項
5に記載の装置であって、前記タスクモジュールは、前記仮想口座に前記金銭的価値を提供することに先立って、前記タスクが完了されたことをさらに検証し、前記検証は、完了された前記タスクの画像を備えた、装置。
【請求項7】
請求項
5に記載の装置であって、前記タスクモジュールは、
前記仮想口座に関連付けられたユーザから、ユーザによって定義されるタスクおよび前記ユーザによって定義されるタスクの完了に対する関連付けられた金銭的価値を受信することと、
ユーザによって定義されるタスクの完了に応答して、前記実際のユーザ口座から前記仮想口座に前記金銭的価値が提供されるように、前記実際のユーザ口座に関連付けられたユーザから前記ユーザによって定義されるタスクの承認を受信することと
をさらに行う、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、前記仮想口座における残高の少なくとも一部分を1つまたは複数の目標に割り当てる目標モジュールであって、前記1つまたは複数の目標に割り当てられた前記残高の前記少なくとも一部分は、前記仮想口座に関する利用可能な残高から引き落とされる、目標モジュールをさらに備えた装置。
【請求項9】
請求項
8に記載の装置であって、前記仮想口座に提供された資金の少なくとも一部分を、前記実際のユーザ口座のユーザが定義する1つまたは複数の規則に基づいて1つまたは複数の目標に割り当てる割当てモジュールをさらに備えた装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、前記仮想口座における残高を使用して前記仮想口座から支払いを行うための手段を提供する支払いモジュールであって、前記支払いのための資金は、前記仮想口座に結び付けられた前記実際のユーザ口座から引き落とされ、前記仮想口座残高において実現される、支払いモジュールをさらに備えた装置。
【請求項11】
請求項
10に記載の装置であって、前記仮想口座から支払いを行うための前記手段は、物理的支出カードと、仮想支出カードと、モバイル支払いと、デジタルウォレットと、モバイルアプリケーションとのうちの1つまたは複数を備えた、装置。
【請求項12】
請求項
10に記載の装置であって、前記支払いモジュールは、前記仮想口座から支払いを処理することに先立って、前記実際のユーザ口座のユーザに、前記仮想口座からの支払いに関する承認を促す指示をさらに出す、装置。
【請求項13】
請求項1に記載の装置であって、前記仮想口座のための対話型インターフェースを提供するインターフェースモジュールであって、前記対話型インターフェースは、前記仮想口座の管理に関連付けられた様々なタスクを実行することを伴う実践的な体験を提供するための対話型インターフェース要素を備えた、インターフェースモジュールをさらに備えた装置。
【請求項14】
請求項
13に記載の装置であって、前記インターフェースモジュールは、前記仮想口座
のユーザの年齢および前記仮想口座の前記ユーザの使用のうちの1つまたは複数に基づいて、前記対話型インターフェースのフィーチャを動的に変更する、装置。
【請求項15】
金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信するステップと、
仮想口座を作成するステップであって、該仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される前記金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座である、ステップと、
前記実際のユーザ口座が前記仮想口座を管理するように前記仮想口座を前記実際のユーザ口座に結び付けるステップと、
前記仮想口座に基づき前記金融機関において実際のユーザ口座を作成することで前記仮想口座を前記金融機関における実際のユーザ口座に変換するステップ
と
を備えた方法。
【請求項16】
請求項
15に記載の方法であって、
前記仮想口座に関連付けられたインターフェース内でタスクを提示するステップであって、前記タスクは、前記タスクを完了することに対する金銭的価値を備えた、ステップと、
前記タスクが完了されたことに応答して、前記実際のユーザ口座から前記仮想口座に前記金銭的価値を提供するステップと
をさらに備えた方法。
【請求項17】
請求項
15に記載の方法であって、前記仮想口座における残高の少なくとも一部分を1つまたは複数の目標に割り当てるステップであって、前記1つまたは複数の目標に割り当てられた前記残高の前記少なくとも一部分は、前記仮想口座に関する利用可能な残高から引き落とされる、ステップをさらに備えた方法。
【請求項18】
金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信するための手段と、
仮想口座を作成するための手段であって、該仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される前記金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座
である、手段と、
前記実際のユーザ口座が前記仮想口座を管理するように前記仮想口座を前記実際のユーザ口座に結び付けるための手段と
、
前記仮想口座に基づき前記金融機関において実際のユーザ口座を作成することで前記仮想口座を前記金融機関における実際のユーザ口座に変換するための手段と
を備えた装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口座管理に関し、より詳細には、実際のユーザ口座に関して仮想副口座を作成することに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の機関は、ユーザが或る年齢になるまで、ユーザが口座を有することを許さないことがあり、あるいは一部のユーザが、例えば、或る機関または或る機関のサービスに対して馴染みがない、または経験がないため、その機関において口座を作成することを望まないことがある。しかし、仮想口座が、ユーザが、実際のユーザ口座を有することなしに、或る機関のサービスを経験することを可能にするように作成されることが可能である。
【発明の概要】
【0003】
仮想副口座のための装置、システム、方法、およびコンピュータプログラム製品が開示される。一実施形態において、装置は、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信する実際の口座モジュールを含む。さらなる実施形態において、装置が、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える仮想口座を作成する仮想口座モジュールを含む。様々な実施形態において、装置が、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けるリンキングモジュールを含む。
【0004】
方法が、一実施形態において、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信することを含む。方法が、さらなる実施形態において、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える仮想口座を作成することを含む。方法が、一部の実施形態において、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けることを含む。
【0005】
一実施形態において、装置が、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信するための手段を含む。さらなる実施形態において、装置が、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える仮想口座を作成するための手段を含む。様々な実施形態において、装置が、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けるための手段を含む。
【0006】
本発明の利点が容易に理解されるように、前段で簡単に説明した本発明のより詳細な説明が、添付の図面に示される特定の実施形態を参照して行われる。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態を示すに過ぎず、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではないものと理解して、本発明が、添付の図面を用いて、さらに具体的に、さらに詳細に記述され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】仮想副口座のためのシステムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図2】仮想口座管理モジュールの一実施形態の概略ブロック図である。
【
図3】仮想口座管理モジュールの別の実施形態の概略ブロック図である。
【
図4】仮想副口座の例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図5】仮想副口座のための方法の一実施形態を示す概略フローチャートである。
【
図6】仮想副口座のための方法のさらなる実施形態を示す概略フローチャートである。
【
図7】仮想副口座のための方法の別の実施形態を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書全体にわたって「一実施形態」、「或る実施形態」について述べていること、または類似した言葉は、その実施形態に関連して説明される特定のフィーチャ、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それ故、本明細書全体にわたる「一実施形態において」、「或る実施形態において」という句、または類似した言葉の出現は、すべて同一の実施形態を参照することが可能であるが、必ずしもそうでなくてもよく、特に明記しない限り、「1つまたは複数の、ただし、すべでではない実施形態」を意味する。「含む」、「備える」、「有する」という用語、およびその変形は、特に明記しない限り、「含むが、限定されない」を意味する。アイテムの列挙されるリストは、特に明記しない限り、それらのアイテムのいずれか、またはすべてが相互排他的であること、および/または相互包含的であることを意味しない。「或る」および「その」という用語は、特に明記しない限り、「1つまたは複数の」を指すこともする。
【0009】
さらに、実施形態の説明されるフィーチャ、利点、および特徴は、任意の適切な様態で組み合わされてよい。実施形態は、特定の実施形態の特定のフィーチャまたは利点のうちの1つまたは複数を伴わずに実施されてよいことが、当業者には認識されよう。他の実例において、すべての実施形態に存在しなくてよい、さらなるフィーチャおよび利点が、いくつかの実施形態において認識されることが可能である。
【0010】
実施形態のこれらのフィーチャおよび利点は、後段の説明、および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかとなり、あるいは後段に記載される実施形態の実践によって学ばれてよい。当業者によって理解されるとおり、本発明の態様は、システム、方法、および/またはコンピュータプログラム製品として具現化されてよい。したがって、本発明の態様は、完全にハードウェア実施形態の形態をとってよく、完全にソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、その他を含む)の形態をとってよく、あるいは、すべて一般的に「回路」、「モジュール」、または「システム」と本明細書において呼ばれてもよいソフトウェア態様とハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形態をとってもよい。さらに、本発明の態様は、プログラムコードが具現化されている1つまたは複数のコンピュータ可読媒体として具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとってよい。
【0011】
本明細書において説明される機能ユニットの多くは、それらのユニットの実装上の独立性をさらに特に強調するために、モジュールとラベル付けされている。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路もしくはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタなどの既成の半導体、または他のディスクリートの構成要素を備えるハードウェア回路として実装されてよい。また、モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、またはそれに類するものなどのプログラマブルハードウェアデバイスとして実装されてもよい。
【0012】
また、モジュールは、様々なタイプのプロセッサによって実行されるようにソフトウェアとして実装されてもよい。プログラムコードの識別されるモジュールは、例えば、オブジェクト、手続き、または関数として組織化されてよい、コンピュータ命令の1つまたは複数の物理ブロックもしくは論理ブロックを、例えば、備えてよい。それでも、識別されるモジュールの複数の実行ファイルは、物理的に一緒に配置される必要はなく、論理的に一緒に合わせられたとき、そのモジュールを構成し、そのモジュールの表明された目的を実現する、様々なロケーションに記憶された別々の命令を備えてよい。
【0013】
実際、プログラムコードのモジュールは、単一の命令であってもよく、または多くの命令であってもよく、異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間で、いくつかのメモリデバイスにまたがって分散されることさえ可能である。同様に、動作データが、モジュール内に本明細書において識別され、例示されることが可能であり、任意の適切な形態で具現化されること、および任意の適切なタイプのデータ構造内で組織化されることが可能である。動作データは、単一のデータセットとして集められてもよく、または異なるストレージデバイスを含む異なるロケーションにわたって分散されてもよく、少なくとも部分的に、システムまたはネットワーク上の単なる電子信号として存在してもよい。モジュール、またはモジュールの複数の部分がソフトウェアとして実装される場合、プログラムコードは、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶されること、および/またはそのような媒体上で伝播させられることが可能である。
【0014】
コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有する1つの(または複数の)コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0015】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用されるように命令を保持し、記憶することができる有形のデバイスであることが可能である。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、光ストレージデバイス、電磁ストレージデバイス、半導体ストレージデバイス、または以上の任意の適切な組合せであってもよいが、これらには限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の網羅的でないリストは、以下、すなわち、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」もしくはフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(「SRAM」)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、デジタルバーサタイルディスク(「DVD」)、メモリスティック、フロッピディスク、パンチカード、もしくは命令が記録されている溝の中の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、および以上の任意の適切な組合せを含む。本明細書において使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、電波もしくは他の自由に伝播する電磁波、導波路もしくは他の伝達媒体を通じて伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、または配線を通じて伝送される電気信号などの一過性の信号そのものであると解釈されるべきではない。
【0016】
本明細書において説明されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、またはネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、および/または無線ネットワークを介して外部コンピュータもしくは外部ストレージデバイスにダウンロードされることが可能である。ネットワークは、銅伝送ケーブル、伝送光ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、および/またはエッジサーバを備えてよい。各コンピューティング/処理デバイスにおけるネットワークアダプタカードまたはネットワークインターフェースが、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されるようにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0017】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(R)、C++、もしくはそれに類するものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語もしくはそれに類似したプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含め、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソースコードもしくはオブジェクトコードであってよい。コンピュータ可読プログラム命令は、全体がユーザのコンピュータ上で実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で実行されても、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で、かつ一部が遠隔コンピュータ上で実行されても、全体が遠隔コンピュータもしくは遠隔サーバの上で実行されてもよい。全体が遠隔コンピュータもしくは遠隔サーバの上で実行されるシナリオにおいて、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてよく、または接続は、外部コンピュータに対して行われてもよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)。一部の実施形態において、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路が、本発明の態様を実行するために、電子回路をカスタマイズするようにコンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行することが可能である。
【0018】
本実施形態の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して本明細書において説明される。フローチャートおよび/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実施されることが可能であることが理解されよう。
【0019】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、そのコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行されるそれらの命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであってよい。また、これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含む製造品を備えるべく、特定の様態で機能するようにコンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、および/または他のデバイスを導くことができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0020】
また、コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイス上で実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施するように、コンピュータによって実施されるプロセスを作り出すべく、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイスにロードされ、コンピュータ上、他のプログラマブル装置上、または他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるものであってもよい。
【0021】
図における概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、本発明の様々な実施形態による装置、システム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を例示する。これに関して、概略フローチャート図および/または概略ブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実施するためのプログラムコードの1つまたは複数の実行可能命令を備える、コードのモジュール、セグメント、または部分を表すことが可能である。
【0022】
また、一部の代替の実装形態において、ブロックに記載される機能は、図に記載される順序を外れて生じてよいことにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行されてよく、またはそれらのブロックが、ときとして、関与する機能に依存して、逆の順序で実行されてよい。図に示される1つもしくは複数のブロック、またはそれらのいくつかの部分に機能、論理、または効果が均等である他のステップおよび方法が、構想されることが可能である。
【0023】
様々な矢印の種類、および線の種類が、フローチャートおよび/またはブロック図において使用されることが可能であるものの、それらは、対応する実施形態の範囲を限定することはないものと理解される。実際、一部の矢印または他のコネクタは、示される実施形態の論理的流れだけを示すように使用されることが可能である。例えば、或る矢印は、示される実施形態の列挙されるステップの間の不定の持続時間の待機期間または監視期間を示すことが可能である。また、ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せは、指定された機能もしくは動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムによって、または専用のハードウェアとプログラムコードの組合せによって実施されることが可能であることにも留意されたい。
【0024】
図1は、自動化された企業トランザクションデータアグリゲーションおよび会計のためのシステム100の一実施形態を示す。一実施形態において、システム100が、1つまたは複数のハードウェアデバイス102、1つもしくは複数の仮想口座管理モジュール104(例えば、1つもしくは複数のハードウェアデバイス102上に配置されたバックエンド仮想口座管理モジュール104b、および/または複数の仮想口座管理モジュール104a)、1つもしくは複数のデータネットワーク106または他の通信チャネル、1つもしくは複数のサードパーティサービスプロバイダ108(例えば、1つもしくは複数のサービスプロバイダ108の1つもしくは複数のサーバ108、1つもしくは複数のクラウドサービスプロバイダまたはネットワークサービスプロバイダ、あるいはそれに類するもの)、および/または1つもしくは複数のバックエンドサーバ110を含む。いくつかの実施形態において、
図1に或る特定の数のハードウェアデバイス102、仮想口座管理モジュール104、データネットワーク106、サードパーティサービスプロバイダ108、および/またはバックエンドサーバ110が示されるものの、本開示に鑑みて、任意の数のハードウェアデバイス102、仮想口座管理モジュール104、データネットワーク106、サードパーティサービスプロバイダ108、および/またはバックエンドサーバ110が、分散型データアグリゲーションのためのシステム100に含まれてよいことが当業者には認識されよう。
【0025】
一実施形態において、システム100は、1つまたは複数のハードウェアデバイス102を含む。ハードウェアデバイス102(例えば、コンピューティングデバイス、情報取扱いデバイス、またはそれに類するもの)は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、タブレットコンピュータ、スマートフォン、セットトップボックス、ゲームコンソール、スマートTV、スマートウオッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイ(例えば、仮想現実ヘッドセット、スマートグラス、またはそれに類するもの)、HDMI(登録商標)もしくは他の電子ディスプレイドングル、携帯情報端末、ならびに/あるいはプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、マイクロコントローラ、および/または別の半導体集積回路デバイス)、揮発性メモリ、および/または不揮発性記憶媒体を備える別のコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数を含んでよい。いくつかの実施形態において、ハードウェアデバイス102は、後段で説明されるとおり、データネットワーク106を介して、1つまたは複数のサードパーティサービスプロバイダ108の1つもしくは複数のサーバ108、および/または1つもしくは複数のバックエンドサーバ110と通信状態にある。ハードウェアデバイス102は、さらなる実施形態において、様々なプログラム、プログラムコード、アプリケーション、命令、機能、またはそれに類するものを実行することができる。
【0026】
一実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信すること、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座である仮想口座を作成すること、および実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けることを行うように構成される。仮想口座管理モジュール104、および対応するサブモジュールの様々な実施形態が、
図2および
図3を参照して後段でより詳細に説明される。
【0027】
いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、ログインするユーザの年齢に依存して、ユーザに可変のユーザインターフェース(UI)を提示してよい。例えば、3~5歳、6~8歳、9~12歳、13~17歳、18~24歳の年齢範囲、またはそれに類する年齢範囲が、異なるユーザインターフェースを有してよい。仮想口座管理モジュール104の異なるUIは、異なる外観、異なる機能(例えば、より若いグループに関して読む技能に依拠しないこと、異なる年齢グループに関して異なるジェスチャ対話をサポートすること、またはそれに類すること)、および/または他の1つもしくは複数の違いを含んでよい。例えば、より若い子供が、ダブルタップを容易に行うことができないことがあるが、スワイプ、シングルタップ、ドラッグ、またはそれに類することは行うことができる可能性がある。一部の実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、ユーザインターフェースのユーザの使用履歴に基づいて、ユーザの1つまたは複数のユーザインターフェース要素を自動的に、かつ/または動的に調整すること、および/または変更することを行ってよい(例えば、ユーザインターフェースとのユーザの対話がより高度になるにつれ、より高度なユーザインターフェース要素および/または機能を提供すること、またはそれに類することを行って)。
【0028】
いくつかの実施形態において、(例えば、金融機関が、13歳未満の子供が、現実の/実際の口座を有することを許さない場合)、仮想口座管理モジュール104が、成人ユーザ(例えば、親または保護者)の現実の/実際の口座内で子供のための仮想口座を提供してよい。仮想口座管理モジュール104は、一実施形態において、子供が金融機関(例えば、サードパーティサービスプロバイダ108、またはそれに類するもの)を通じて現実の/実際の口座を獲得するのに十分なだけの(例えば、そうすることを許される)年齢になったことに応答して、仮想口座を現実の口座に変換してよい。仮想口座管理モジュール104は、仮想口座を現実の/実際の口座に変換するハードウェアデバイス102のUIにおけるシームレスな体験を提供してよい。さらなる実施形態において、金融機関108または他のサードパーティサービスプロバイダ108が、子供が18歳になることに応答して、「青年口座」を「成人口座」またはそれに類するものに変換してよく、シームレスな体験をやはり提供してよい(例えば、ハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行されるモバイルアプリケーションまたはそれに類するものにおいて)。このことは、顧客を金融機関108に留めるのに役立つ可能性がある。
【0029】
親、保護者、および/または他の成人ユーザが、いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104のインターフェースを使用して、1名または複数名の子供が行うべき1つまたは複数の雑用(例えば、子供の仮想口座に現金を預け入れるために)を提供してよい。親、保護者、および/または他の成人ユーザが、一部の実施形態において、仮想口座管理モジュール104のインターフェースを使用して、子供の仮想口座に自動的に金銭を預け入れる繰り返し生じる小遣いをスケジュールしてもよく、かつ/または親が、子供の仮想口座に1回限りの支払いを実行してよい。一実施形態において、親、保護者、および/または他の成人ユーザが、仮想口座管理モジュール104のインターフェースを使用して、子供が、自らの仮想口座に金銭を貯蓄することの価値を学習するのを助ける「利息」支払いをセットアップしてよい。
【0030】
いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、子供が、金銭に関して自分が実行したい考えを提示する(例えば、「要求」またはそれに類するものを記入する)インターフェースを提供してよく、その考えを、仮想口座管理モジュール104は、その要求を却下すること、承認すること、および/またはその要求の修正を示唆する(例えば、価格、および/または要求の要件、またはそれに類することに関して交渉して)ことをしてよい、親、保護者、および/または他の指定された成人ユーザに送信してよい。子供は、一部の実施形態において、子供が自分で物を購入することができるところで、その子供がデビットカードを有さない、またはデビットカードには若すぎる場合、アイテムを購入する要求を記入してよい。また、親、保護者、および/または別の成人ユーザが、一部の実施形態において、子供が何かを壊して、子供がそれを弁済する必要がある場合、子供が雑用を実行して、金銭を稼ぐ場合、子供が親から「ローン」を受けることを望む場合、またはそれに類する場合、子供が支払いを行う、または金銭を稼ぐ要求を記入してもよい。
【0031】
子供または他のユーザが、いくつかの実施形態において、1つまたは複数の目標を設定すること、1つまたは複数の目標に向けて金銭を割り当てること、またはそれに類することを行うべく、仮想口座管理モジュール104のユーザインターフェースを使用してよい。一実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、子供が、1つまたは複数のトランザクションを目標に結び付けること、および/またはそれ以外で関連付けることをする(例えば、子供が、その購入を行うとき、自分の目標を完全に、または部分的に「清算した」ことを示すこと、またはそれに類することを行うべく)インターフェースを提供してよい。例えば、子供が、学校服のために200ドルを貯蓄してよく、その後、買い物に行くとき、子供が、仮想口座管理モジュール104のインターフェースを使用して、或るトランザクション(例えば、この靴トランザクション、このズボントランザクション、またはそれに類するもの)が、その目標を実現すること、および/または「清算すること」に向けられることを示してよい。
【0032】
いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、子供が、累積利息、クレジットカード、投資、またはそれに類するものの存在を知るようにすることなど、子供または他のユーザを教育するように構成されてよい。仮想口座管理モジュール104によって提供される教育体験は、一部の実施形態において、ユーザ(例えば、子供)がユーザインターフェースと対話するにつれて(例えば、実世界の状況に応答して)、動的に生じてよい。例えば、仮想口座管理モジュール104が、子供または他のユーザが小遣いおよび/または他の支払いを受け取ることに応答して、貯蓄および/または投資に関する教育コンテンツを提供してよく、納税に応答して税に関する教育コンテンツを提供してよく、寄付ロケーションの地理的近辺で(例えば、ユーザのハードウェアデバイス102のGPSもしくは他のロケーションセンサに基づいて特定された地理的ロケーション、またはそれに類するものに基づいて)慈善寄付に関する教育コンテンツを提供してよく、子供もしくは他のユーザの実際のトランザクション履歴に基づいて、および/または予測される不足および/またはマイナス残高に基づいて、および/またはユーザの仮想口座インターフェース対話および/もしくは金融トランザクションデータにおいて仮想口座管理モジュール104によって検出される他の実際の事象に基づいて、予算作成に関する教育コンテンツを提供してよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、システム100は、異なる複数のユーザのハードウェアデバイス102(例えば、1つまたは複数のハードウェアデバイス102のハードウェアおよび/または1つまたは複数のハードウェアデバイス102上で実行される実行可能コードを備える)上に配置された/位置付けられた複数の仮想口座管理モジュール104を含む。複数の仮想口座管理モジュール104は、分散型の様態および/または分散化された様態において、それぞれがデータ(例えば、写真、ソーシャルメディア書込み、医療記録、金融トランザクション記録、他の金融データ、および/または他のユーザデータ)を別々にダウンロードすること、および/または集約することをする、地理的に分散され、異なるIPアドレスを使用する複数のハードウェアデバイス102にわたって実行される、分散型および/または分散化されたシステム100として動作してよい。他の実施形態において、複数の仮想口座管理モジュール104が、集中化された構成および/またはクライアント-サーバ構成で機能してよい。
【0034】
一実施形態において、ハードウェアデバイス102が、ユーザがサードパーティサービスプロバイダ108のサーバ108にアクセスするのに使用してよい(例えば、インターネットブラウザにサードパーティサービスプロバイダ108のウェブページをロードすることよって)インターネットブラウザを含むこと、および/または実行することが可能である。仮想口座管理モジュール104の少なくとも一部分が、いくつかの実施形態において、ユーザのパーソナルハードウェアデバイス102のインターネットブラウザに対するプラグインおよび/またはそのようなブラウザの拡張を備えてよい。例えば、仮想口座管理モジュール104は、そのインターネットブラウザを通じてサードパーティサービスプロバイダ108のサーバ108にアクセスするときにユーザが使用するのと同一のクッキー、IPアドレス、保存された資格証明、またはそれに類するものを使用してよい。いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、異なる複数のタイプのインターネットブラウザの統合をサポートしてよい(例えば、異なるハードウェアデバイス102上で)。
【0035】
一実施形態において、仮想口座管理モジュール104の少なくとも一部分が、仮想口座管理モジュール104がサードパーティサービスプロバイダ108のサーバ108からダウンロードするデータを使用してよい、パーソナル財務管理アプリケーション(例えば、複数の金融機関からのユーザの金融トランザクションを表示するため、ユーザの財務予算および/もしくは財務目標を決定すること、および/または表示することを行うため、ユーザの口座残高を決定すること、および/または表示することを行うため、ユーザの純資産を決定すること、および/または表示することを行うため、あるいはそれに類することを行うためのコンピュータ実行可能コード)などの、ハードウェアデバイス102上で実行される別のアプリケーションと統合されてよく、またはそれ以外でそのようなアプリケーションの一部であってよい。
【0036】
様々な実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、ハードウェアとして、ソフトウェアとして、またはハードウェアとソフトウェアの何らかの組合せとして具現化されてよい。一実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、またはそれに類するもののプロセッサ上で実行されるように非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶された実行可能プログラムコードを備えてよい。例えば、仮想口座管理モジュール104は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、以上の1つまたは複数の組合せ、またはそれに類するもののうちの1つまたは複数の上で実行される実行可能プログラムコードとして具現化されてよい。そのような実施形態において、仮想口座管理モジュール104の動作を実行する様々なモジュールは、後段で説明されるとおり、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、この2つの組合せ、および/またはそれに類するものの上に配置されてよい。
【0037】
様々な実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、バックエンドサーバ110、ユーザのハードウェアデバイス102(例えば、ドングル、無線で、および/またはUSBもしくは専有の通信ポートなどのデータポートを介して電話機102もしくはタブレット102と通信状態にあるケース内の1つまたは複数の半導体集積回路デバイスを含む電話機102またはタブレット102のための保護ケース、または別の周辺デバイス)、またはデータネットワーク106上の他のどこかにインストールされること、またはその上に展開されること、ならびに/あるいはユーザのハードウェアデバイス102と一緒に配置されることが可能なハードウェア機器として具現化されてよい。いくつかの実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、有線接続(例えば、USB接続)によって、または無線接続(例えば、Bluetooth(R)、Wi-Fi(R)、近距離無線通信(NFC)、またはそれに類するもの)によって、ラップトップコンピュータ、サーバ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、またはそれに類するものなどの別のハードウェアデバイス102に付加される、電子ディスプレイデバイス(例えば、HDMIポート、DisplayPortポート、Mini DisplayPortポート、VGAポート、DVIポート、またはそれに類するものを使用するテレビまたはモニタ)に付加される、データネットワーク106上で実質的に独立して動作する、またはそれに類することを行う、別のハードウェアデバイス102に付加されるセキュリティ保護されたハードウェアドングルまたは他のハードウェア機器デバイス(例えば、セットトップボックス、ネットワーク機器、またはそれに類するもの)などのハードウェアデバイスを備えてよい。仮想口座管理モジュール104のハードウェア機器が、電源インターフェース、有線ネットワークインターフェースおよび/または無線ネットワークインターフェース、ディスプレイデバイスに出力するグラフィカルインターフェース(例えば、1つもしくは複数のディスプレイポートを有するグラフィックスカードおよび/またはGPU)、および/または仮想口座管理モジュール104に関連して本明細書において説明される機能を実行するように構成された、後段で説明される半導体集積回路デバイスを備えてよい。
【0038】
仮想口座管理モジュール104が、そのような実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、FPGAもしくは他のプログラマブルロジックのためのファームウェア、マイクロコントローラ上で実行されるマイクロコード、特定用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサ、プロセッサコア、またはそれに類するものなどの、半導体集積回路デバイス(例えば、1つもしくは複数のチップ、ダイ、または他のディスクリートのロジックハードウェア)、またはそれに類するものを備えてよい。一実施形態において、仮想口座管理モジュール104が、1つまたは複数の電線もしくは電気接続(例えば、揮発性メモリ、不揮発性記憶媒体、ネットワークインターフェース、周辺デバイス、グラフィカル/ディスプレイインターフェースに対する)を有するプリント基板上に実装されてよい。ハードウェア機器は、データを送受信するように構成された1つまたは複数のピン、パッド、または他の電気接続(例えば、プリント基板またはそれに類するものの1つまたは複数の電線と導通状態にある)、ならびに仮想口座管理モジュール104の様々な機能を実行するように構成された1つもしくは複数のハードウェア回路および/または他の電気回路を含んでよい。
【0039】
仮想口座管理モジュール104の半導体集積回路デバイスまたは他のハードウェア機器は、いくつかの実施形態において、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、キャッシュ、またはそれに類するものを含んでよいが、以上には限定されない、1つまたは複数の揮発性メモリ媒体を備え、かつ/またはそのようなメモリ媒体に通信可能に結合される。一部の実施形態において、仮想口座管理モジュール104の半導体集積回路デバイスまたは他のハードウェア機器は、NANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリ、ナノランダムアクセスメモリ(ナノRAMもしくはNRAM)、ナノ結晶配線ベースのメモリ、シリコン酸化物ベースの10ナノメートル未満のプロセスメモリ、グラフェンメモリ、シリコン-酸化膜-窒化膜-酸化膜-シリコン(SONOS)、抵抗変化型RAM(RRAM(登録商標))、プログラマブルメタライゼーションセル(PMC)、導電性ブリッジRAM(CBRAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、相変化RAM(PRAMもしくはPCM)、磁気記憶媒体(例えば、ハードディスク、テープ)、光記憶媒体、またはそれに類するものを含んでよいが、以上には限定されない1つまたは複数の不揮発性メモリ媒体を備え、かつ/またはそのようなメモリ媒体に通信可能に結合される。
【0040】
データネットワーク106は、一実施形態において、デジタル通信を送信するデジタル通信ネットワークを含む。データネットワーク106は、無線セルラネットワークなどの無線ネットワーク、Wi-Fiネットワーク、Bluetooth(R)ネットワーク、近距離無線通信(NFC)ネットワークなどのローカル無線ネットワーク、アドホックネットワーク、および/またはそれに類するものを含んでよい。データネットワーク106は、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ストレージエリアネットワーク(SAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、光ファイバネットワーク、インターネット、または他のデジタル通信ネットワークを含んでよい。データネットワーク106は、2つ以上のネットワークを含んでよい。データネットワーク106は、1つまたは複数のサーバ、ルータ、スイッチ、および/または他のネットワーキング設備を含んでよい。また、データネットワーク106は、ハードディスクドライブ、光ドライブ、不揮発性メモリ、RAM、またはそれに類するものなどの1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
【0041】
1つまたは複数のサードパーティサービスプロバイダ108は、一実施形態において、1つまたは複数のウェブサイトをホストする1つまたは複数のウェブサーバ、企業イントラネットシステム、アプリケーションサーバ、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)サーバ、認証サーバ、またはそれに類するものなどの1つまたは複数のネットワークアクセス可能なコンピューティングシステムを含んでよい。1つまたは複数のサードパーティサービスプロバイダ108は、様々な機関または組織と関係するシステムを含んでよい。例えば、サードパーティサービスプロバイダ108は、ユーザに関連付けられたデータを記憶する金融機関、大学、政府機関、公益事業会社、電子メールプロバイダ、ソーシャルメディアサイト、オンライン業者サイト、データストレージサイト、医療プロバイダ、または別のエンティティに対する電子アクセスを提供するシステムを含んでよい。サードパーティサービスプロバイダ108は、ユーザが、ユーザに関連付けられたデータをアップロードすること、閲覧すること、作成すること、および/または変更することを行うユーザ口座を作成することを可能にしてよい。したがって、サードパーティサービスプロバイダ108は、ユーザが、ユーザのデータにアクセスすべく、ユーザ名/パスワード組合せなどの資格証明を提供することができるウェブサイト、アプリケーション、または類似したフロントエンドのログイン要素もしくはログインページなどの許可システムを含んでよい。
【0042】
一実施形態において、1つもしくは複数のバックエンドサーバ110および/または1つもしくは複数のバックエンド仮想口座管理モジュール104は、仮想口座管理モジュール104のネットワーク化されたスウォームの中央管理を提供する。例えば、1つもしくは複数のバックエンド仮想口座管理モジュール104、および/またはバックエンドサーバ110は、仮想口座管理モジュール104からのダウンロードされたユーザデータを一元的に記憶してよく、ユーザ資格証明を使用して1つもしくは複数のサードパーティサービスプロバイダ108からのユーザデータにアクセスするよう仮想口座管理モジュール104に命令を与えてよく、またはそれに類することを行ってよい。バックエンドサーバ110が、ハードウェアデバイス102および/または1つもしくは複数のサードパーティサービスプロバイダ108から遠隔に配置された1つまたは複数のサーバを含んでよい。バックエンドサーバ110が、
図2および
図3の仮想口座管理モジュール104に関して後段で説明されるモジュールまたはサブモジュールの少なくとも一部分を含んでよく、仮想口座管理モジュール104のハードウェアを備えてよく、1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体に仮想口座管理モジュール104の実行可能プログラムコードを記憶してよく、かつ/または、本明細書において説明される仮想口座管理モジュール104の様々な動作のうちの1つまたは複数をそれ以外で実行してよい。
【0043】
図2は、仮想口座管理モジュール104の一実施形態を示す。図示される実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、後段でより詳細に説明される、実際の口座モジュール202と、仮想口座モジュール204と、リンキングモジュール206とを含む。
【0044】
一実施形態において、実際の口座モジュール202は、実際のユーザ口座に関する情報を受信するように構成される。実際のユーザ口座は、銀行、信用組合、オンライン銀行、投資銀行、ヘッジファンド、資産管理会社、金融ブローカ、またはそれに類するものなどの金融機関に関連付けられてよく、保持されてよく、そのような金融機関に配置されてよく、またはそれ以外で維持されてよく、もしくは管理されてよい。他の実際のユーザ口座は、デジタルコンテンツ、健康情報、オンライン小売口座、および/またはそれに類するものに関連付けられてよい。本明細書において使用される、実際のユーザ口座とは、機関によって管理される、または維持される実際のユーザ口座、現実のユーザ口座、主要ユーザ口座、基本ユーザ口座、ホストユーザ口座、機能しているユーザ口座、または活性のユーザ口座を指す。例えば、金融機関に関する実際のユーザ口座が、実際の世界の、実際の変化を口座にもたらす(例えば、口座の残高が増加すること、または減少することをもたらす、ユーザの信用が変化することをもたらす、および/または類似したことをもたらす)、金銭を引き出すこと、および預け入れることなどの、実際のトランザクションを行うのに個人が能動的に使用することができる、貯蓄口座、小切手口座、預金口座、オンライン口座、支出口座、退職金口座、クレジットカード口座、信用供与口座、および/またはそれに類するものを備えてよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、実際の口座モジュール202は、口座番号もしくは他の口座識別子、その口座に関連付けられた機関についての情報(例えば、銀行のアドレス、ルーティングナンバ、またはそれに類するもの)、その口座に関するユーザ資格証明、その口座に関するトランザクション情報(例えば、その口座に関するトランザクション履歴)、その口座に関する残高情報、および/またはそれに類するもの)などの、実際のユーザ口座に関する識別情報を受信する。
【0046】
仮想口座モジュール204は、一実施形態において、実際のユーザ口座に関連付けられた機関、例えば、銀行または他の金融機関における仮想口座を作成するように構成される。本明細書において使用される仮想口座とは、実際のユーザ口座によって管理される、コントロールされる、監督される、実際のユーザ口座に結び付けられた、実際のユーザ口座によって維持される、またはそれに類することをされる、シミュレートされたユーザ口座を指す。仮想口座は、実際の口座の副口座であってよい。仮想口座モジュール204は、仮想貯蓄口座、仮想小切手口座、仮想クレジットカード口座、仮想ローン口座、および/またはそれに類するものなどの様々なタイプの仮想口座を生成してよい。仮想口座モジュール204は、仮想口座を識別するための仮想口座番号、仮想クレジットカード番号、仮想ローン番号、または他の識別子を作成してよい。
【0047】
いくつかの実施形態において、仮想口座モジュール204は、対応する、もしくは類似した実際のユーザ口座と同一のフィーチャ、要素、規格、属性、および/またはそれに類するものを有する仮想口座を作成する。例えば、仮想口座モジュール204は、実際の小切手口座と同一のフィーチャ、利益、または他の特性(例えば、同一の利率、同一の口座番号フォーマット、またはそれに類するもの)を模倣する仮想小切手口座を作成してよい。それ故、仮想口座は、実験、教育的使用、予算作成、試験、および/またはそれに類することのために実際のユーザ口座のシミュレートされた使用を可能にすべく、すべてではないとしても、多くの点で対応する実際の口座を模倣するように設計される。
【0048】
一実施形態において、リンキングモジュール206は、実際のユーザ口座が仮想口座を管理すること、コントロールすること、監督すること、維持すること、またはそれに類することを行うように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付ける。例えば、リンキングモジュール206は、口座番号または別の識別子によって仮想口座に結び付けられた実際のユーザ口座のリスト、データベース、データストア、マッピング、またはそれに類するものを維持してよい。いくつかの実施形態において、リンキングモジュール206は、複数の実際のユーザ口座を仮想口座に結び付けてよい。例えば、仮想銀行貯蓄口座が、銀行1の貯蓄口座、銀行2における小切手口座、および銀行3における貯蓄口座に結び付けられてよい。結び付けは、APIまたは他の通信インターフェースおよび相互運用性インターフェースを使用して、金融機関によって、金融アグリゲータサービスによって、または別のサードパーティによって管理されてよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、仮想口座が実際のユーザ口座に結び付けられたとき、仮想口座を使用して実行されるトランザクションが、実際のユーザ口座を使用して処理されることが可能である。例えば、親が、自分の子供が金銭および財務管理に慣れ親しむようになることを所望することが可能であり、親の実際の小切手口座に結び付けられた、自分の子供のための仮想口座をセットアップすべく仮想口座管理モジュール104を使用してよい。次に、親は、子供の仮想口座に資金を「振り替えて」よく、このことは、仮想口座において認識されるが、子供の仮想口座は、銀行における実際のユーザ口座ではないため、資金は、親の実際の小切手口座に留まる。資金が親のユーザ口座から子供の仮想口座に「振り替えられた」とき、その「振り替えられた」資金は、子供の仮想口座に「振り替えられた」ものとして、またはそれ以外で提供されたものとして印を付けられ、合図され、またはそれに類するようにされるため、親の利用可能残高においてもはや認識されない。
【0050】
言い換えると、「振り替えられた」資金は、子供の仮想口座に現実に振り替えられるのではなく、その資金が親のユーザ口座を使用する他のトランザクションに利用可能でないように、子供の仮想口座に属するものとして印を付けられる。それ故、トランザクションが、子供の仮想口座を使用して処理されたとき、例えば、子供が、仮想口座を使用して何かをオンラインで購入した場合、そのトランザクションは、子供の仮想口座に属するものとして印を付けられた、または合図された親の口座における資金、および子供の仮想口座残高と子供の仮想口座のために合図された親口座における資金の残高の両方を使用して処理される。このようにして、ユーザは、監督された様態で、リスクを伴うことがまったく、またはほとんどなしに、ユーザが実際の金融口座を使用しているかのように、オンラインバンキング、ならびに貯蓄口座、小切手口座、クレジットカード、ローン、またはそれに類するものなどの金融口座を使用することについて学び、慣れ親しむことができる。
【0051】
いくつかの実施形態において、実際のユーザ口座と仮想口座が結び付けられたとき、実際のユーザ口座のためのインターフェースは、仮想口座残高、仮想口座に関連付けられた様々な目標およびタスク、仮想口座のトランザクション履歴、および/またはそれに類するものを含む、実際のユーザ口座に結び付けられた仮想口座についての情報を表示する。
【0052】
一部の実施形態において、仮想口座は、異なる通貨、例えば、学校経済シミュレーションのための教室通貨をシミュレートするのに使用されてよい。そのような実施形態において、実際のユーザ口座は、銀行と緊密に協力する学校または他の組織によってセットアップされた一時的口座であってよく、例えば、各子供が、学年中にわたって学校においてアイテムを購入すること、生徒の間で「金銭」を振り替えること、良いパフォーマンス/振舞いに対してポイント/「金銭」を授与すること、および/またはそれに類することを行うのに使用されることが可能な仮想口座を有することを可能にする。このようにして、生徒は、金融口座および財務管理に関してシミュレートされた現実世界の体験を得る。
【0053】
図3は、仮想口座管理モジュール104の別の実施形態を示す。図示される実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、
図2を参照して前段で説明された実際の口座モジュール202、仮想口座モジュール204、およびリンキングモジュール206と実質的に同様であってよい、実際の口座モジュール202と、仮想口座モジュール204と、リンキングモジュール206とを含む。さらなる実施形態において、仮想口座管理モジュール104は、後段でより詳細に説明される、変換モジュール302、教育モジュール304、タスクモジュール306、目標モジュール308、割当てモジュール310、支払いモジュール312、小遣いモジュール314、およびインターフェースモジュール316のうちの1つまたは複数を含む。
【0054】
変換モジュール302は、一実施形態において、仮想口座を実際のユーザ口座に変換するように構成される。変換モジュール302は、仮想口座を、結び付けられた実際のユーザ口座が配置される金融機関における(例えば、同一の銀行における)実際のユーザ口座に変換してよい。一部の実施形態において、変換モジュール302は、ユーザのために実際のユーザ口座が作成されるべき金融機関を選択するようユーザに促す指示を出す。例えば、変換モジュール302は、ユーザが、選択された金融機関において実際のユーザ口座を作成するようにそこから選択することができる、ユーザが口座を有する1つもしくは複数の金融機関、またはユーザが口座を有さない金融機関、またはその両方のリストを提示してよい。変換モジュール302は、仮想口座が、変換された実際のユーザ口座に関する口座番号もしくは別の識別子(仮想口座番号と同一であってよい)、変換された実際のユーザ口座に関するユーザの情報、および/またはそれに類するものを確立するように変換される、金融機関のためのAPIまたは他のインターフェースと通信してよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、仮想口座が、結び付けられた実際のユーザ口座からその口座に「振り替えられた」或る残高、例えば、300ドルを有する場合、変換モジュール302は、仮想口座のための実際のユーザ口座が作成されると、結び付けられた実際のユーザ口座からその新たに作成された実際のユーザ口座に300ドルを自動的に振り替える。結び付けられた実際のユーザ口座に変換された実際のユーザ口座に振り替えるべき十分な金銭が存在しない場合、変換モジュール302は、実際のユーザ口座における残高(実際のユーザ口座の残高を0にして)を振り替えてよく、仮想口座残高の全額を振り替えてよく(結び付けられた実際のユーザ口座がマイナス残高になるようにして)、結び付けられた実際のユーザ口座のユーザに、変換された実際のユーザ口座に資金を振り替えるのに先立って、結び付けられた実際のユーザ口座にさらなる資金を預金するよう促す指示を出してよく、かつ/またはそれに類することを行ってよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、変換モジュール302は、仮想口座に結び付けられた実際のユーザ口座に関連付けられたユーザに、仮想口座を実際のユーザ口座に変換する許可、同意、承認、または確認を促す指示を出す。例えば、変換モジュール302は、親に、仮想口座に資金があればそれを、親の実際のユーザ口座から子供のための変換された実際のユーザ口座に振り替えることを含め、その親の子供の仮想口座を実際のユーザ口座に変換する確認を促す指示を出してよい。仮想口座が実際のユーザ口座に変換されたとき、一実施形態において、実際のユーザ口座が変換された口座を管理すること、教育材料を提示すること、完了時の補償のためのタスクを提供すること、および/またはそれに類することなどの、後段の主題が、変換された口座に依然として当てはまることが可能である。
【0057】
教育モジュール304が、一実施形態において、仮想口座に関連付けられたインターフェース内で金融教育材料を提示するように構成される。そのインターフェースは、ウェブページ、モバイルアプリケーション、ソーシャルメディアページ、および/またはそれに類するものを含んでよい。いくつかの実施形態において、教育モジュール304は、仮想口座ユーザがどのように仮想口座を使用するか、例えば、1つもしくは複数の目標(後段で説明される)において金銭を貯蓄するのに仮想口座を使用するのか、タスクを完了することによって金銭を稼ぐ(後段で説明される)のに仮想口座を使用するのか、購入もしくは他の支出のために仮想口座を使用するのか、および購入/支出のタイプ、および/またはそれに類することを追跡する。一実施形態において、教育モジュール304は、仮想口座に関連付けられたインターフェース内に金融シミュレーション、コンテキスト金融教育モジュール、またはそれに類するものを埋め込むべく、金融教育プロバイダ(例えば、Bonzai、Everfi、またはそれに類するもの)に接続する。
【0058】
仮想口座の使用に基づいて、教育モジュール304は、関係のある金融教育材料を動的に選択すること、および提示することができる。一実施形態において、教育材料は、財務管理ビデオ、財務管理記事を含むことが可能であり、財務管理ウェブサイト、財務上の助言/推奨/アドバイス、金融オファ、および/またはそれに類するものを結び付ける。例えば、ユーザが、貯蓄目標において仮想口座に振り替えられる金銭の2%を貯蓄した場合、教育モジュール304は、貯蓄されている金額、利息がどのように機能するか、ユーザがX%もしくは或るドル額を毎月、貯蓄した場合、ユーザがどれだけの金額を有することになるか、といったことと関係する助言、アドバイス、予測、推定、または他の教育材料をユーザに提供してよい。同様に、ユーザは、結び付けられた実際のユーザ口座のユーザから、あらかじめ規定された利率を有するローンとして金銭を借りてよく、教育モジュール304は、そのローンの返済をどのように加速させるべきかにつていの情報、そのローン(利息を伴う)の全体的費用、現実世界でローンがどのように機能するか、ローンをどのように借り換えるべきか、そのローンを返済するのに役立つようにユーザが特にとることのできるステップ、そのローンを返済するための予算作成ヒント/助言、および/またはそれに類するものを提示してよい。
【0059】
一実施形態において、タスクモジュール306は、仮想口座に関連付けられたインターフェース(例えば、モバイルアプリケーション、ウェブサイト、またはそれに類するもの)内で、タスク、ならびにそのタスクの完了に関連付けられた金銭的価値を提示するように構成される。タスクは、例えば、雑用、宿題、目標、および/またはそれに類するものを含んでよい。各タスクは、そのタスクの完了に対する関連付けられた金銭的価値、報酬、ポイント、またはそれに類するものを有してよい。タスクは、実際のユーザ口座に関連付けられたユーザによって作成されて、仮想口座に関連付けられたユーザに向けられてよい。
【0060】
例えば、実際のユーザ口座に関連付けられた親が、タスクモジュール306を使用して、自分の子供が完了すべき1つまたは複数の雑用を作成することができる。雑用は、その雑用の記述、その雑用の期限、その雑用が繰り返し生じる雑用であるか(例えば、毎週、2週間ごとに、毎月、またはそれに類するように)、または1回限りの雑用であるか、ならびにその雑用の完了時に親の実際のユーザ口座から子供の仮想口座に「振り替えられる」金銭の金額を含んでよい。子供が、例えば、モバイルアプリケーションまたはウェブサイトを介して、自らの仮想口座にログインしたとき、子供が、いずれの雑用が完了されているか、いずれの雑用がまだ完了されていないか、およびいずれの雑用が期限を過ぎているかを見ることができるように、子供に雑用が提示されてよい。或る雑用を完了すると、子供は、完了した雑用を選択すべくインターフェースを使用することができる。タスクモジュール306が、子供が完了したものとしてその雑用に印を付けたことを親に通知すること、および親の実際のユーザ口座から子供の仮想口座への資金の振替えを開始する(手作業で、または自動的に)ことができる。
【0061】
一部の実施形態において、タスクモジュール306は、仮想口座に金銭的価値、報酬、ポイント、またはそれに類するものを提供するのに先立って、タスクが完了されていることを検証する。タスクモジュール306は、例えば、仮想口座ユーザが完了されたタスクの画像またはビデオをアップロードするリンクを提供してよい。また、タスクモジュール306は、タスクと関係し、仮想口座のユーザが記入するように意図される質問表、調査票、またはそれに類するものを提供してもよい。また、タスクモジュール306は、実際のユーザ口座のユーザ、および/または仮想口座ユーザからコメント/フィードバックを受信してもよい。例えば、タスクが、ユーザ(例えば、子供)の部屋を掃除することであった場合、実際のユーザ口座のユーザ(例えば、親)が、そのユーザの部屋がどれだけ清浄であるかに関するフィードバックをもたらすコメントをしてもよく、そのユーザが、コメントにおいて応答することもできる、といった具合である。
【0062】
一部の実施形態において、タスクモジュール306が、仮想口座のユーザから、要求されるユーザによって定義されたタスクに関する表題、記述、および金銭的価値/報酬を受信する。例えば、子供が、その雑用の記述、ならびにその雑用の完了に関連付けられた報酬/支払い/金銭的価値を伴う、行うべき雑用を定義してよい。タスクモジュール306が、ユーザによって定義されたタスクを、そのタスクの承認のために結び付けられた実際のユーザ口座に関連付けられたユーザに提示する。結び付けられた実際のユーザ口座に関連付けられたユーザは、ユーザによって定義されたタスクを承認すること、ユーザによって定義されたタスクを拒否すること、あるいは異なるタスク、異なるタスク記述、そのタスクの完了に対する異なる金銭的価値/報酬を反対提案すること、および/またはそれに類することを行ってよい。仮想口座ユーザは、実際のユーザ口座ユーザの反対提案を受け入れること、新たなタスクを定義すること、対抗オファを提示すること、および/またはそれに類することを行ってよい。
【0063】
タスクモジュール306が、実際のユーザ口座のユーザからユーザによって定義されたタスクの承認を受信すると、そのタスクは、そのタスクが完了されたとき、そのタスクに関連付けられた金銭的価値/報酬が仮想口座に提供されるように、仮想口座インターフェースに完了されるべきタスクとしてリストアップされる。このようにして、仮想口座ユーザが、ユーザ自らのタスクを定義することができ、例えば、子供が、仮想口座ユーザに、個人起業家となることによって金銭を稼ぐ様々なやり方を教える、行うべき雑用を定義することができる。
【0064】
一実施形態において、目標モジュール308が、仮想口座における残高の少なくとも一部分、振込み金の少なくとも一部分、またはそれに類するものを1つまたは複数の目標に割り当てるように構成される。本明細書において使用される目標は、本明細書における主題と関係するものとして、車両を購入すること、或る金額を貯蓄すること、債務を解消すること、またはそれに類することなどの金融的目標であってよい、目的または所望される結果である。目標は、仮想口座ユーザによって定義されてよく、または仮想口座ユーザのために実際のユーザ口座のユーザによって定義されてよい。一実施形態において、1つまたは複数の目標に割り当てられる金額は、仮想口座のための利用可能な残高から引き落とされる。例えば、仮想口座が、500ドルの残高を有してよいが、300ドルだけが支出するのに利用可能であるように、100ドルが、貯蓄目標に割り当てられてよく、別の100ドルが、車両目標(例えば、車両を購入するのに)割り当てられてよい。
【0065】
一実施形態において、目標モジュール308は、子供が1つまたは複数のトランザクションを目標に結び付けるおよび/またはそれ以外で関連付ける(例えば、子供が、その購入を行うとき、自分の目標を完全に、または部分的に「清算した」ことを示すこと、またはそれに類することを行うべく)インターフェースを提供してよい。例えば、子供が、学校服のために200ドルを貯蓄してよく、その後、買い物に行くとき、子供が、仮想口座のためのインターフェースを使用して、或るトランザクション(例えば、この靴トランザクション、このズボントランザクション、またはそれに類するもの)が、その目標を実現すること、および/または「清算すること」に向けられることを示してよい。
【0066】
一部の実施形態において、目標モジュール308が、実際のユーザ口座のユーザによって定義される、仮想口座に関する固定の、または永久の目標を作成する。例えば、固定の目標は、仮想口座に振り込まれる金銭の5%が貯蓄に向けられることであってよい。一部の実施形態において、目標モジュール308は、仮想口座ユーザに関する特定の目標に向けられたサードパーティからの資金を受け取る。例えば、拡大家族成員が、Venmo(R)、テキスト、電子メール、またはそれに類するものなどの様々なインターフェースを使用して、仮想口座ユーザの目標に、例えば、ユーザの誕生日、クリスマス、またはそれに類するもののために直接に寄与してよい。
【0067】
一実施形態において、割当てモジュール310が、実際のユーザ口座のユーザが定義する1つまたは複数の規則に基づいて、仮想口座に提供される資金の少なくとも一部分を1つまたは複数の目標に自動的に割り当てるように構成される。例えば、子供の仮想口座に結び付けられた銀行に自分の実際のユーザ口座を有する親が、10%が貯蓄に割り当てられ、10%が慈善事業に割り当てられ、30%が或る目標に割り当てられ、残りが、支出のために利用可能であるなどの、仮想口座に入る資金に関する割当て規則を確立して、資金が仮想口座に「預け入れられた」または「振り込まれた」とき、割当てモジュール310が、それに相応して資金を自動的に割り当てるようにしてよい。
【0068】
割当てモジュール310は、仮想口座ユーザが、様々な目標の間で資金を割り当て直す、または移動することを可能にしてよい。例えば、ユーザが、自動車のためよりも、大学のためにより多くを貯蓄することを開始することを所望することが可能であり、このことが、どれだけの金銭が、自動車資金との対比で大学資金に割り当てられるかを変更することを余儀なくさせることが可能である。いくつかの実施形態において、割当てモジュール310は、様々な目標に割り当てられた金額を割り当て直すのに先立って、実際のユーザ口座のユーザに許可を要求する。
【0069】
一実施形態において、支払いモジュール312が、仮想口座における残高を使用して仮想口座から支払いを行うための手段を提供するように構成される。支払い手段は、物理的支出カード(例えば、ギフトカード、デビットカード、マネーカード、またはそれに類するもの)、仮想支出カード(例えば、デジタルギフトカード、デジタルクレジットカード、またはそれに類するもの)、デジタルウォレット(例えば、Apple Pay(R)、Google Wallet(R)、またはそれに類するもの)、モバイルアプリケーション(例えば、販売時点端末もしくはキオスクにおいて支払いを行うべくNFCを使用するモバイル銀行アプリケーション)、および/またはそれに類するもののうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0070】
そのような実施形態において、仮想口座から支払いが処理されたとき、支払いモジュール312が、前述したとおり、仮想口座に結び付けられた実際のユーザ口座から資金を振り替える。そのような実施形態において、支払いモジュールは、仮想口座から支払いを処理すること、およびその結果、実際のユーザ口座から資金を引き出すことに先立って、例えば、テキストメッセージ、プッシュ通知、電子メールメッセージ、ソーシャルメディアメッセージ、インスタントメッセージ、またはそれに類するものを介して、仮想口座に結び付けられた実際のユーザ口座のユーザに、仮想口座から支払いを処理すべく確認、承認、またはそれに類するものを促す指示を出す。例えば、子供が、子供の仮想口座に結び付けられたデジタルクレジットカードを使用してビデオゲームを購入しようと試みる場合、支払いモジュール312は、実際のユーザ口座が子供の仮想口座に結び付けられた親に、購入を確認すること、検証すること、または承認することを促す指示を出してよい。親は、支払いカードが使用されることが可能なロケーション(物理的ロケーションおよびオンラインロケーション)、支払われることが可能な最大金額(1回のトランザクションにおける、1日における、1週間における、またはそれに類するような)、および/またはそれに類するものを含め、支払いカードに他の限度を設定してよい。
【0071】
同様に、支払いモジュール312は、Venmo(R)、Paypal(R)、Zelle(R)、直接振込み、またはそれに類するものなどの様々な手段を介して、仮想口座ユーザに対する支払いを受け取ってよい。例えば、仮想口座ユーザが、Venmo(R)を使用して、子守をする仕事をしてよく、ユーザの仮想口座に子守に対する支払いを直接に受け取ってよい。いくつかの実施形態において、親などの実際のユーザ口座ユーザが、仮想口座ユーザが仮想口座残高から実際のユーザ口座に手作業で支払う、または請求書金額が仮想口座残高から自動的に支払われる、セル電話請求書、インターネット請求書、またはそれに類するものなどの、定期的に、例えば、毎月、支払われるべき、子供などの仮想口座ユーザに関する「請求書」を確立してよい。
【0072】
一実施形態において、小遣いモジュール314が、定期的に、例えば、毎週または2週間ごとに、実際のユーザ口座から実際のユーザ口座に結び付けられた仮想口座に資金を振り替えるように構成される。いくつかの実施形態において、小遣いモジュール314は、仮想口座のユーザが閾値数のタスク/雑用を完了することに応答して(前述したとおり)、振替え期間中に仮想口座ユーザが完了したタスク/雑用の数および/またはそれに類するものに基づいて、規則的な振替え期間中に(例えば、1週間の終わりに、または2週間の終わりに)、実際のユーザ口座から結び付けられた仮想口座に資金を振り替える。
【0073】
例えば、実際のユーザ口座を有する親が、仮想口座を有する自分の子供が、子供のタスク/雑用の少なくとも80%を完了することに対して毎週、小遣い(例えば、20ドル)を支払われることが可能であることを指定してよい。別の例示的な実施形態において、親は、子供が、振替え期間中に(例えば、2週間の期間の終わりに)集約されて、子供の仮想口座に振り替えられる、完了された各タスクに対して支払いを受けることを指定してよい(例えば、タスク当たり5ドル)。
【0074】
一実施形態において、インターフェースモジュール316が、仮想口座のための対話型インターフェースを提供するように構成される。対話型インターフェースは、ウェブページ、モバイルアプリケーションインターフェース、ソーシャルメディアインターフェース、および/またはそれに類するものであってよい。対話型インターフェースは、仮想口座の管理に関連付けられた様々なタスクを実行することの実践的な体験を提供するための要素を含んでよい。例えば、インターフェースは、ユーザが金銭を貯蓄すること、様々な目標を確立して、それらの目標に金銭を割り当てること、予算を作成すること、および/またはそれに類することを行うのを支援する対話的要素を含んでよい。
【0075】
いくつかの実施形態において、インターフェースモジュール316が、仮想口座のユーザの年齢に基づいて、対話型インターフェースの設定、フィーチャ、またはそれに類するものを動的に変更する、または調整するように構成される。例えば、仮想口座ユーザが7歳である(例えば、事前定義された年齢閾値より若い)場合、インターフェースは、雑用をすることに対してどのように金銭を稼ぐかをユーザに教えるための単純なタスク、例えば、子供が、雑用を完了することに対して金銭を受け取ったことを示すべく、ドルの画像を、子供が完了した雑用を表すアイコンにドラッグすること、または金銭を貯蓄することを示すべく、ドルの画像を貯金箱アイコンにドラッグすることを含んでよい。一方、ユーザが16歳である(例えば、事前定義された年齢閾値より年上である)場合、インターフェースは、利息がどのように機能するか、およびローンの総費用がどれだけになるかを説明すること、ユーザのトランザクションの履歴、およびユーザの予算がどれだけの間、持続するかを表示すること、ユーザの年齢に適切である様々な貯蓄オプション(例えば、自動車のために貯蓄すること、大学のために貯蓄すること、またはそれに類すること)をユーザに提示すること、および/またはそれに類することを行いながら、ユーザがユーザの親の実際のユーザ口座を通じてローンを申請することを可能にするなどの、より高度なフィーチャまたは設定を含んでよい。
【0076】
それ故、インターフェースモジュール316は、異なる外観、異なる機能(例えば、より若いグループに関して読む技能に依拠しない、異なる年齢グループに関して異なるジェスチャ対話をサポートする、またはそれに類する)、および/またはユーザの年齢に基づく他の1つまたは複数の違いを含むインターフェースを提示してよい。例えば、より若い子供が、ダブルタップを容易に行うことができないことがあるが、スワイプ、シングルタップ、ドラッグ、またはそれに類することは行うことができる可能性がある。それ故、使用される入力/ジェスチャのタイプは、すべて同一のモバイルアプリケーション内、同一のウェブサイト内、および/または他の同一のインターフェース内で、仮想口座ユーザの年齢に基づいてよい。同様に、インターフェースモジュール316は、5歳のユーザ(例えば、事前定義された年齢閾値より若い)にテキストを読み上げてよく、またはより多くの画像を提示してよい。次第に、時が経つにつれ、インターフェースモジュール316は、ユーザが年長になるにつれ、かつ/またはインターフェースのより高度なユーザになるにつれ、仮想口座がより多くのオプション、フィーチャ、ツール、またはそれに類するものを提供するようにインターフェースを変更すること、および/または調整することをしてよい。
【0077】
さらなる実施形態において、インターフェースモジュール316は、仮想口座の使用履歴に基づいて、仮想口座のための対話型インターフェースの設定またはフィーチャを動的に変更する、または調整する。例えば、インターフェースモジュール316は、10歳のユーザが過去6ヵ月にわたって金銭を定期的に貯蓄していたと決定することが可能であり、10歳児には通常、提示されなくてよい、様々な貯蓄オプション、自分の金銭を貯蓄に割り当てる様々なやり方、より多くの貯蓄する戦術、またはそれに類するものをユーザに提示することなどのユーザの貯蓄をさらに強化するインターフェース要素を提示してよい。いくつかの実施形態において、仮想口座に結び付けられた実際のユーザ口座のユーザが、仮想口座のためのインターフェースのパラメータ、設定、フィーチャ、またはそれに類するものを設定することができる。例えば、親が、親の子供の能力に基づいて、インターフェースのいくつかのフィーチャを有効化/無効化してよい。一部の実施形態において、インターフェースモジュール316は、(例えば、仮想口座インターフェースの子供の使用履歴、またはそれに類するものに基づいて)、親に、自分の子供のための仮想口座インターフェースに関するいくつかのフィーチャを有効化すること/無効化することについて促す指示を出す。
【0078】
図4は、実際のユーザ口座402、および実際のユーザ口座402に結び付けられた複数の仮想口座404~408の一実施形態を示す。実際のユーザ口座は、1000ドルの総残高402aを有するが、300ドルは、仮想口座404~408のために合図されている、または印が付けられているため、全体のうち700ドルだけが利用可能である(402b)。例えば、100ドルが、仮想口座1 404に振り替えられており、50ドルが、仮想口座2 406に振り替えられており、150ドルが、仮想口座3 408に振り替えられている。それ故、それらの金額は、仮想口座404~408に振り替えられており、仮想口座404~408において認識されはするものの、その金銭は、実際のユーザ口座402に留まる。
【0079】
仮想口座1 404に関して、総残高404aは、100ドルであるが、仮想口座1には、75ドルを有する目標勘定404cが設定されているため、そのうちの25ドルだけが使用のために利用可能である(404b)。同様に、仮想口座3 408は、150ドルの総残高408aを有し、それぞれが50ドルを有する2つの目標勘定408c~408dが設定されているため、そのうちの50ドルが利用可能である(408b)。仮想口座2 406に関して、総残高406aは、50ドルであり、総残高406aのうちの資金が別のどこにも割り当てられていないので、利用可能な残高は、50ドルである。
【0080】
いくつかの実施形態において、トランザクションが、仮想口座404~408を使用して行われたとき、それらのトランザクションのために振り替えられる資金は、実際のユーザ口座402における資金を使用して作られるが、金額の変更は、仮想口座404~408において実現される。さらに、実際のユーザ口座402のユーザが、仮想口座404~408のそれぞれに関する目標残高および他の情報、例えば、タスク、トランザクション履歴、またはそれに類するものを含め、結び付けられた仮想口座404~408のそれぞれにおいて残高を見てよい。
【0081】
図5は、仮想副口座に関する方法500の一実施形態を示す概略フローチャート図を示す。一実施形態において、方法500が開始し、実際の口座モジュール202が、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信する(502)。さらなる実施形態において、仮想口座モジュール204が、仮想口座を作成し(504)、仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える。一部の実施形態において、リンキングモジュール206が、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付け(506)、方法500は、終了する。
【0082】
図6は、仮想副口座に関する方法600の一実施形態を示す概略フローチャート図を示す。一実施形態において、方法600が開始し、実際の口座モジュール202が、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信する(602)。さらなる実施形態において、仮想口座モジュール204が、仮想口座を作成し(604)、仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える。一部の実施形態において、リンキングモジュール206が、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付ける(606)。
【0083】
いくつかの実施形態において、タスクモジュール306が、仮想口座ユーザに関する1つまたは複数のタスクを作成する(608)。タスクは、タスク記述と、そのタスクを完了することに対する金銭的価値を含んでよい。タスクモジュール306は、例えば、完了したタスクの写真を要求することによって、タスクが完了したことを検証する(610)。タスクモジュール306は、タスクが完了されたことを検証することに応答して、実際のユーザ口座から仮想口座に資金を振り替え(612)、方法600は、終了する。
【0084】
図7は、仮想副口座に関する方法700の一実施形態を示す概略フローチャート図を示す。一実施形態において、方法700が開始し、実際の口座モジュール202が、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信する(702)。さらなる実施形態において、仮想口座モジュール204が、仮想口座を作成し(704)、仮想口座は、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える。一部の実施形態において、リンキングモジュール206が、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付ける(706)。
【0085】
一実施形態において、教育モジュール304が、トランザクション履歴、目標履歴、資金割当て履歴、またはそれに類するものを含む仮想口座のユーザの使用を追跡し(708)、仮想口座のユーザの使用と関係のある、ユーザに提示すべき教育材料(例えば、関係のある財務管理情報)を決定し(710)、ユーザにその教育材料を提示し(712)、方法700は、終了する。
【0086】
様々な実施形態において、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信するための手段は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、実際の口座モジュール202、仮想口座管理モジュール104、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)コントローラ、マイクロコントローラ、および/または別の半導体集積回路デバイス)、HDMIもしくは他の電子ディスプレイドングル、ハードウェア機器もしくは他のハードウェアデバイス、他の論理ハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体上に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでよい。他の実施形態は、金融機関における実際のユーザ口座に関する情報を受信するための類似した、または均等の手段を含んでよい。
【0087】
様々な実施形態において、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える仮想口座を作成するための手段は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、仮想口座モジュール204、仮想口座管理モジュール104、ネットワークインターフェース、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)コントローラ、マイクロコントローラ、および/または別の半導体集積回路デバイス)、HDMIもしくは他の電子ディスプレイドングル、ハードウェア機器もしくは他のハードウェアデバイス、他の論理ハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体上に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでよい。他の実施形態は、実際のユーザ口座によって管理される金融機関におけるシミュレートされたユーザ口座を備える仮想口座を作成するための類似した、または均等の手段を含んでよい。
【0088】
様々な実施形態において、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けるための手段は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、リンキングモジュール206、仮想口座管理モジュール104、ネットワークインターフェース、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)コントローラ、マイクロコントローラ、および/または別の半導体集積回路デバイス)、HDMIもしくは他の電子ディスプレイドングル、ハードウェア機器もしくは他のハードウェアデバイス、他の論理ハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体上に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでよい。他の実施形態は、実際のユーザ口座が仮想口座を管理するように仮想口座を実際のユーザ口座に結び付けるための類似した、または均等の手段を含んでよい。
【0089】
様々な実施形態において、本明細書において説明される他の方法ステップを実行するための手段は、ハードウェアデバイス102、バックエンドサーバ110、実際の口座モジュール202、仮想口座モジュール204、リンキングモジュール206、変換モジュール302、教育モジュール304、タスクモジュール306、目標モジュール308、割当てモジュール310、支払いモジュール312、小遣いモジュール314、インターフェースモジュール316、仮想口座管理モジュール104、ネットワークインターフェース、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)コントローラ、マイクロコントローラ、および/または別の半導体集積回路デバイス)、HDMIもしくは他の電子ディスプレイドングル、ハードウェア機器もしくは他のハードウェアデバイス、他の論理ハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体上に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでよい。他の実施形態は、本明細書において説明される方法ステップのうちの1つまたは複数を実行するための類似した、または均等の手段を含んでよい。
【0090】
本発明は、本発明の趣旨または基本的な特徴を逸脱することなく、他の特定の形態で具現化されてよい。説明される実施形態は、すべての点で例示的であるに過ぎず、限定的ではないものと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、以上の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の趣旨および範囲に含まれるすべての変更が、特許請求の範囲に包含されるものとする。