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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】薬剤送達デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/20 20060101AFI20221228BHJP
【FI】
A61M5/20 560
A61M5/20 510
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021532055
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 EP2019081925
(87)【国際公開番号】W WO2020126270
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-04
(31)【優先権主張番号】18214963.3
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】520011887
【氏名又は名称】エスエイチエル・メディカル・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨヘン・ラチエン
【審査官】川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0287791(US,A1)
【文献】特表2018-522684(JP,A)
【文献】特表2013-530024(JP,A)
【文献】欧州特許第02326367(EP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤送達デバイス(1)であって、
近位端部(3a)と遠位端部(3b)とを有するハウジング(3)と、
前記ハウジング(3)に配置された多チャンバー容器(21)と、
蓄積されたエネルギーを有し、前記ハウジング内に配置され、前記多チャンバー容器(21)内に混合調合物を得て、それを送達するために前記多チャンバー容器(21)に作用するように構成されたパワーアセンブリ(27)と、
前記ハウジング(3)の前記遠位端部(3b)から延在すると共に前記パワーアセンブリ(27)に接続された手動操作可能なアセンブリ(30)であって、この手動操作可能なアセンブリ(30)を手動で動作させると、前記パワーアセンブリ(27)が,前記多チャンバー容器(21)を加圧するために前記近位端部(3a)に向かって移動させられる、手動操作可能なアセンブリ(30)と
を備え、
前記薬剤送達デバイス(1)は、前記ハウジング(3)内にスライド可能に配置されたニードルシールドスリーブ(5)をさらに備え、前記ニードルシールドスリーブ(5)は、前記パワーアセンブリ(27)が前記近位端部(3a)に向かって移動させられた後に、前記遠位端部(3b)に向かって移動する前記ニードルシールドスリーブ(5)の遠位端部上の部材が前記パワーアセンブリ(27)と相互作用して、蓄積されたエネルギーを解放するように構成され
前記ニードルシールドスリーブ(5)が前記手動操作可能なアセンブリ(30)が手動操作されるのを防ぐための初期ロック位置にある場合に、前記ニードルシールドスリーブ(5)の前記遠位端部上の部材が、前記手動操作可能なアセンブリ(30)の部材に対して解放可能にロックされることを特徴とする薬剤送達デバイス(1)。
【請求項2】
前記パワーアセンブリ(27)が、ガス、電気機械、あるいはスプリング駆動のパワーアセンブリ(27)である、請求項1に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項3】
前記手動操作可能なアセンブリ(30)が、ネジ接続部によって前記パワーアセンブリ(27)に接続される、請求項2に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項4】
前記手動操作可能なアセンブリ(30)の手動による動作は回転動作であり、前記ネジ接続部は、前記近位端部(3a)に向かう前記パワーアセンブリ(27)の直線動作を引き起こすように構成される、請求項3に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項5】
前記ハウジング(3)に固定的に接続されると共にその中に前記多チャンバー容器(21)が収容される容器ホルダー(25)と、前記容器ホルダー(25)の近位端部(25a)と前記ニードルシールドスリーブ(5)の近位内側レッジ(5a)との間に配置された弾性部材(23)と、を備える、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項6】
前記容器ホルダー(25)の近位端部に配置されると共にニードル(17)を有するニードルアセンブリ(11)を備え、前記多チャンバー容器(21)は隔壁を有し、前記ニードルアセンブリ(11)は、前記ニードル(17)の遠位端部による前記隔壁の貫通のために、前記ニードル(17)を前記多チャンバー容器(21)に向かって移動させるために手動操作されるように構成される、請求項5に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項7】
前記ニードルアセンブリは、
前記ニードル(17)に固定的に接続されたニードルハブ(19)と、
前記ニードルハブ(19)を動作させるように構成された内側キャップ(18)と、
前記容器ホルダー(25)に固定的に接続されると共に前記ニードルハブ(19)と相互作用的に係合させられたリテーナー(15)と、
前記内側キャップ(18)を動作させるように構成された手動操作可能な外側キャップ(7)であって、これによって、前記ニードル(17)の前記遠位端部が前記隔壁を貫通するために、前記内側キャップ(18)が前記ニードルハブ(19)を前記リテーナー(15)を通って前記多チャンバー容器(21)に向かって移動させ、かつ、これによって前記内側キャップ(18)は前記外側キャップ(7)と共に前記薬剤送達デバイス(1)から取り外されることができる、手動操作可能な外側キャップ(7)と
を備える、請求項6に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項8】
前記手動操作可能な外側キャップ(7)は、前記薬剤送達デバイス(1)の前記近位端部(3)に向かう前記弾性部材(23)の付勢によって、前記ニードルシールドスリーブ(5)が初期アンロック位置へと軸方向に移動可能であるのが阻止される初期ロック位置で、前記ニードルシールドスリーブ(5)をロックするように構成される、請求項7に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項9】
前記手動操作可能な外側キャップ(7)を前記薬剤送達デバイス(1)から取り外すと、前記ニードルシールドスリーブ(5)は、前記弾性部材(23)の付勢によって、その初期ロック位置から、前記ニードルシールドスリーブ(5)の所定の部分が前記ハウジング(3)の前記近位端部(3a)から突出する初期アンロック位置まで、前記ハウジング(3)に対して所定の距離だけ移動させられる、請求項に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項10】
その初期アンロック位置から前記ハウジング(3)の前記遠位端部(3b)に向かって前記ハウジング(3)に対して前記ニードルシールドスリーブ(5)が移動すると、前記ニードルシールドスリーブ(5)の前記遠位端部上の部材が前記パワーアセンブリ(27)の部材と相互作用して、前記パワーアセンブリ(27)に蓄積されたエネルギーを解放することを可能にする、請求項に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項11】
前記多チャンバー容器(21)はストッパーを備え、かつ、前記パワーアセンブリ(27)は、前記ストッパーの遠位面と接触するように構成されたプランジャーロッド(27a)を備える、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【請求項12】
前記パワーアセンブリ(27)は、前記パワーアセンブリ(27)に蓄積されたエネルギーを保持および解放するために、前記プランジャーロッド(27a)および前記ニードルシールドスリーブ(5)と相互作用するように構成された保持・解放ユニット(27e)をさらに備える、請求項11に記載の薬剤送達デバイス(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
初期ロック状態、中間混合状態および薬剤送達状態を有する薬剤送達デバイスが提供される。
【背景技術】
【0002】
薬剤送達デバイスを可能な限り事前に組み立てられた状態に保つための一つの解決策は、ニードルなどの送達部材が事前に取り付けられた状態で薬剤送達デバイスを供給することである。この解決策は、ニードルの後端部が容器の内部に突出する原因となることが多く、これは、一定期間にわたってさらされるときに薬剤が送達部材の材料と反応する場合には欠点となる可能性がある。この点で、そして特に多チャンバー容器を有する場合には、混合が行われるまで、送達部材の後部を容器の外側に置くことが望ましい。敏感な薬剤成分の混合を泡立たせたり危険にさらしたりすることを避けるために、混合は遅い速度で実行されなければならない。また、ニードルが常にユーザーの範囲外にある安全な注射を実行するために必要なアクションの数を最小限に抑えるために、一部のデバイスは、ニードルに触れたり、それを見たりすること、そしてボタン等を押して注射することを要さずに、注射領域に対して押し付けるだけでよく、これによりニードルが注射領域を貫通し、デバイスが注射を行う。
【0003】
従来技術の解決策の不利な点は、それらは、ときおり、信頼性が低く、ニードルが目に見えずかつユーザーの手が届かない必要がある場合には不適であり、混合が遅い速度で達成されなければならない場合には不適であり、そして意図せずに作動させられる可能性がある、ということである。特許文献1は、薬剤の混合が終了する前に自動貫入および注射手段が解放されるのを防ぐ、レッジをロックするためのロッキング手段が配置されたデバイスを開示している。しかしながら、このデバイスは、混合が終了した後にユーザーがデバイスからロック手段を積極的に取り外さなければならない、という欠点を有し、これにより、特にそのようなデバイスの緊急使用を考慮すると、不利になる可能性がある不必要なステップが生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第6,893,420号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記を考慮して、目的は、低速混合に適しており、安全に使用でき、取り扱い時に使いやすい薬剤送達デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、薬剤送達デバイスであって、近位端部および遠位端部を有するハウジングと、このハウジング内に配置された多チャンバー容器と、蓄積されたエネルギーを有し、ハウジング内に配置され、多チャンバー容器内に混合調合物を得て、それを送達するために多チャンバー容器に作用するように構成されたパワーアセンブリと、ハウジングの遠位端部から延在すると共にパワーアセンブリに接続されている手動操作可能なアセンブリであって、手動操作可能なアセンブリが手動で動作させられるとパワーアセンブリは多チャンバー容器を加圧するために近位端部に向かって移動させられる手動操作可能なアセンブリとを備え、薬剤送達デバイスは、ハウジング内にスライド可能に配置されたニードルシールドスリーブをさらに備え、このニードルシールドスリーブは、パワーアセンブリが近位端部に向かって移動させられた後、パワーアセンブリと相互作用して、蓄積されたエネルギーを解放するように構成される薬剤送達デバイスが提供される。
【0007】
したがって、ユーザーは、混合が終了した後、デバイスを作動させるためにデバイスからロッキング手段を積極的に取り外す必要はない。これにより、薬剤送達デバイスの操作を単純化することができる。
【0008】
一実施形態によれば、パワーアセンブリは、ガス、電気機械またはスプリング駆動のパワーアセンブリである。
【0009】
一実施形態によれば、手動操作可能なアセンブリは、ネジ接続部によってパワーアセンブリに接続される。
【0010】
一実施形態によれば、手動操作可能なアセンブリの手動動作は回転動作であり、ネジ接続部は、近位端部に向かうパワーアセンブリの直線的な移動を引き起こすように構成される。
【0011】
別の実施形態では、手動操作可能なアセンブリは、この手動操作可能なアセンブリの回転動作が近位端部に向かうパワーアセンブリの回転動作を引き起こすように、当技術分野で知られている接続手法によってパワーアセンブリと接続される。
【0012】
さらなる実施形態では、手動操作可能なアセンブリは、手動操作可能なアセンブリの直線的動作が近位端部に向かうパワーアセンブリの回転動作を引き起こすように、当技術分野で知られている接続手法によってパワーアセンブリと接続される。
【0013】
別の実施形態では、手動操作可能なアセンブリは、手動操作可能なアセンブリの直線的動作が近位端部に向かうパワーアセンブリの直線的動作を引き起こすように、当技術分野で知られている接続手法によってパワーアセンブリと接続される。
【0014】
一実施形態は、ハウジングに固定的に接続されると共に、その中に多チャンバー容器が収容される容器ホルダーと、この容器ホルダーの近位端部とニードルシールドスリーブの近位内側リッジとの間に配置された弾性部材とを備える。
【0015】
一実施形態は、容器ホルダーの近位端部に配置されると共にニードルを有するニードルアセンブリを備え、多チャンバー容器は隔壁を有し、ニードルアセンブリは、ニードルの遠位端部による隔壁の貫通のために、ニードルを多チャンバー容器に向かって移動させるために手動操作されるように構成される。
【0016】
一実施形態によれば、ニードルアセンブリは、ニードルに固定的に接続されたニードルハブと、ニードルハブを動作させるように構成された内側キャップと、容器ホルダーに固定的に接続されると共にニードルハブと相互作用的に係合させられたリテーナーと、内側キャップを動作させるように構成された手動操作可能な外側キャップであって、これによって、ニードルの遠位端部が隔壁を貫通するために、内側キャップがニードルハブをリテーナーを通って多チャンバー容器に向かって移動させ、かつ、これによって内側キャップは外側キャップと共に薬剤送達デバイスから取り外されることができる手動操作可能な外側キャップとを具備する。
【0017】
一実施形態によれば、手動操作可能な外側キャップは、ニードルシールドスリーブを初期ロック位置にロックするように構成され、この位置では、デバイスの近位端部に向かう弾性部材の付勢によってニードルシールドスリーブが初期アンロック位置へと軸方向に移動可能であることが阻止される。
【0018】
一実施形態によれば、ニードルシールドスリーブの遠位端部上の部材は、手動操作可能なアセンブリが手動操作されるのを防ぐために、ニードルシールドスリーブが初期ロック位置にあるときに、手動操作可能なアセンブリの部材に解放可能にロックされる。これにより、ニードルシールドスリーブが初期ロック位置にある限り、ユーザーが誤って混合操作を実行することが阻止される。
【0019】
一実施形態によれば、手動操作可能な外側キャップを薬剤送達デバイスから取り外すと、ニードルシールドスリーブは、弾性部材の付勢によって、その初期ロック位置から、ニードルシールドスリーブの所定の部分がハウジングの近位端部から突出する初期アンロック位置へと、ハウジングに対して所定の距離だけ移動させられる。
【0020】
一実施形態によれば、ニードルシールドスリーブがハウジングに対してその初期アンロック位置からハウジングの遠位端部に向かって移動すると、ニードルシールドスリーブの遠位端部上の部材がパワーアセンブリの部材と相互作用し、パワーアセンブリに蓄積されたエネルギーを解放することを可能にする。
【0021】
一実施形態によれば、多チャンバー容器はストッパーを備え、パワーアセンブリはこのストッパーの遠位面と接触するように構成されたプランジャーロッドを備える。
【0022】
一実施形態によれば、パワーアセンブリは、このパワーアセンブリに蓄積されたエネルギーを保持および解放するために、プランジャーロッドおよびニードルシールドスリーブと相互作用するように構成された保持・解放ユニットをさらに備える。
【0023】
本出願において、「遠位」という用語が使用される場合、これは、用量送達部位から離れる方向を指す。「遠位部分/端部」という用語が使用される場合、これは、用量送達部位から最も離れて位置する送達デバイスの部分/端部、または/その部材の部分/端部を指す。同様に、「近位」という用語が使用される場合、これは、用量送達部位を向いている方向を指す。「近位部分/端部」という用語が使用される場合、これは、用量送達部位に最も近接して位置する送達デバイスの部分/端部、またはその部材の部分/端部を指す。
【0024】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通じて、「備える」および「含む」という語句、ならびに例えば「備えている」および「含んでいる」などの当該語句の変化形は、「含むがこれらに限定されない」を意味し、他のコンポーネント、完全体またはステップを排除することを意図していない(そして排除しない)。
【0025】
さらに、本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通して、文脈上別段の必要がない限り、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用される場合、文脈上別段の必要がない限り、明細書は単数だけでなく複数も考慮していると理解されるべきである。
【0026】
薬剤送達デバイスは、初期ロック状態、中間プライミング状態および薬剤送達状態を有し得る。
【0027】
薬剤送達デバイスは、例えば、注射器、特に自動注射器、吸入器または眼科用ディスペンサーであってもよい。
【0028】
以下、本発明の概念の実例を、一例として、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】初期ロック状態での薬剤送達デバイスの一例の斜視図である。
図2図1の薬剤送達デバイスの分解図である。
図3】ハウジングが取り外された状態での図1の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図4】ニードルアセンブリの斜視図である。
図5】中間プライミング状態での薬剤送達デバイスの斜視図である。
図6】ハウジングを取り外した状態での図5の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図7図1の薬剤送達デバイスの手動操作可能なアセンブリおよびパワーアセンブリを示す斜視図である。
図8図7の手動操作可能なアセンブリおよびパワーアセンブリの分解図である。
図9】ハウジングが取り外された、薬剤送達状態の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図10】薬剤送達中の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図11】ハウジングが取り外された状態での図10の薬剤送達デバイスの斜視図である。
図12】薬剤送達後のロックアウト状態で示される薬剤送達デバイスの一部の拡大図である。
図13】ロックアウト状態での薬剤送達デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、薬剤送達デバイス1の一例を示している。例示された薬剤送達デバイス1は、混合型の薬剤送達デバイスである。この目的のために、薬剤送達デバイス1は、凍結乾燥/粉末薬剤を液体と混合するように構成される。
【0031】
薬剤送達デバイス1は、細長い中空ハウジング3を備える。ハウジング3は、近位端部3aおよび遠位端部3bを有する。例示されたハウジング3はさらにガイドスリット3cを有し、そのうちの一つが図1において認識可能である。薬剤送達デバイス1はさらに、ハウジング3に受け入れられるように構成されたニードルシールドスリーブ5を備える。ニードルシールドスリーブ5は、ハウジング3に対して直線的に移動するように構成される。ニードルシールドスリーブ5は、近位方向、すなわち遠位端部3bから近位端部3aに向かう方向に付勢されている。ニードルシールドスリーブ5は、ハウジング3に対して回転方向にロックされる。
【0032】
薬剤送達デバイス1の初期ロック状態では、ニードルシールドスリーブ5は、ハウジング3に完全に収容されるか、あるいは本質的に完全に収容される。薬剤送達デバイス1は外側キャップ7をさらに備え、これは、薬剤送達デバイス1の初期ロック状態では、それによってニードルシールドスリーブ5がハウジング3に完全にまたは本質的に完全に収容されるように取り付けられている。
【0033】
薬剤送達デバイス1はまた混合ノブ9を備え、これは、ハウジング3の遠位端部3bから、遠位方向に、すなわち近位端部3aから遠位端部3bに向かう方向に延びる。混合ノブ9は、薬剤送達デバイス1の初期ロック状態では、ハウジング3に対して回転方向にロックされている。薬剤送達デバイス1の、以下でより詳細に説明される中間プライミング状態では、混合ノブ9はハウジング3に対して回転させることができる。これにより、ハウジング3の内部に収容された薬剤を提供することができる。
【0034】
図2は、図1に示される薬剤送達デバイス1の分解図である。薬剤送達デバイス1はさらにニードルアセンブリ11を備え、これは、外側キャップ7、内側キャップ13、リテーナー15、両側ニードルアセンブリ11、そしてニードル17に固定的に接続されたニードルハブ19を含む。
【0035】
薬剤送達デバイス1は、多チャンバー容器21、ニードルシールドスリーブ5を近位方向に付勢するように構成されたスプリングなどの弾性部材23、そして多チャンバー容器21を収容するように構成された容器ホルダー25を備える。弾性部材23は、容器ホルダー25の近位端部25aと、ニードルシールドスリーブ5の近位内側レッジ5aとの間に配置される。容器ホルダー25は、ハウジング3に対して軸方向および回転方向にロックされるように構成される。ハウジング3は半径方向開口3dを有し、そのうちの一つが図2において認識可能である。容器ホルダー25は、半径方向開口3dのそれぞれの一つと係合し、これによって容器ホルダー25をハウジング3にロックするように構成された半径方向外向きに延びるロッキング部材25aを有する。
【0036】
薬剤送達デバイス1はさらに、パワーアセンブリ27を備える。パワーアセンブリ27は、ハウジング3に収容されるように構成される。パワーアセンブリ27は、プランジャーロッド27aと、それを通ってプランジャーロッド27aが延びる中空回転子27bと、回転子27bに対して近位に配置されかつプランジャーロッド27aの周りに配置されたガイド部材27cと、プランジャーロッド27aの内側で長手方向に延びる弾性部材27dとを備える。スプリングなどの弾性部材27dは、プランジャーロッド27aを、ハウジング3の近位端部3aに向かって近位方向に付勢するように構成される。
【0037】
パワーアセンブリ27はさらに、回転子27bとプランジャーロッド27aとの間で半径方向に部分的に収まるように構成された保持・解放ユニット27eを備える。保持・解放ユニット27eは、柔軟な半径方向内側に延びるアーム27fを備え、かつ、プランジャーロッド27aは、プランジャーロッド27aを軸方向に保持するためにアーム27fのそれぞれの一つを受け入れるように構成された対応する半径方向開口(図示せず)を有する。アーム27fは、半径方向外向きに付勢されている。保持・解放ユニット27eの一部、特にアーム27fを備えた部分を取り囲む回転子27bは、それらがプランジャーロッド27aの半径方向の開口と係合するようにアーム27fを半径方向内向きに押しやる内面を有する。これにより、プランジャーロッド27aは、保持・解放ユニット27eによって軸方向にロックされる。回転子27bは、特にニードルシールドスリーブ5との相互作用によって、プランジャーロッド27aに対して回転するように構成される。保持・解放ユニット27eに面する回転子27bの内面はリセスを備え、回転子27bが回転させられた際にリセスはアーム27fのそれぞれの一つと整列し、アーム27fが半径方向外向きに屈曲することを可能にし、これによってプランジャーロッド27aを保持・解放ユニット27eとのその係合から解放する。その結果、プランジャーロッド27bは、薬剤送達デバイス1の近位端部3aに向かって近位方向に、そしてさらに多チャンバー容器21内に移動し、これによって多チャンバー容器21からの薬剤排出を引き起こす。
【0038】
保持・解放ユニット27eは、ガイド部材27cと係合するように構成される。保持・解放ユニット27eは、ガイド部材27cの対応する半径方向内向きに延びる突起(図示せず)と係合するように構成された半径方向開口27gを有する。保持・解放ユニット27eおよびガイド部材27cは、互いに軸方向および回転方向にロックされる。
【0039】
薬剤送達デバイス1は、スリーブ部材29を備える。スリーブ部材29および混合ノブ9は、手動操作可能なアセンブリ30を形成する。スリーブ部材29は、第1のネジ構造体29aを備えている。特に、スリーブ部材29の内面は、第1のネジ構造体29aを備えている。スリーブ部材29は、保持・解放ユニット27eの遠位部分を受け入れるように構成される。保持・解放ユニット27eの遠位部分は、外側の第2のネジ構造体27hを備えている。第1のネジ構造体27hおよび第2のネジ構造体29aは、スリーブ部材29と保持・解放ユニット27eとの間の、したがってパワーアセンブリ27と手動操作可能なアセンブリ30との間のネジ接続部を形成する。
【0040】
混合ノブ9は、スリーブ部材29の遠位端部分29bに取り付けられるように構成される。混合ノブ9は、スリーブ部材29と係合させられるように構成される。混合ノブ9およびスリーブ部材29は、互いに軸方向および回転方向にロックされるように構成される。したがって、混合ノブ9の回転は、スリーブ部材29の回転を引き起こす。混合ノブ9およびスリーブ部材29は、例えば、これらのコンポーネント間の相対回転を防ぐために、軸方向リブおよび対応する軸方向リセスなどの、対応する回転ロッキング要素29を備えていてもよい。混合ノブ9およびスリーブ部材29はまた、混合ノブ9をスリーブ部材29に対して軸方向にロックするために軸方向ロッキング要素を備えていてもよい。
【0041】
図3は、ハウジング3が取り外され、薬剤送達デバイス1の内部を露出させた状態で、初期ロック状態にある薬剤送達デバイス1を示している。この位置では、ニードルシールドスリーブ5は、ハウジング3に対して初期ロック位置にある。特に、ニードルシールドスリーブ5は、リテーナー15に取り付けられた外側キャップ7によってハウジング3内に押し込まれ、その中で保持される。
【0042】
ニードルシールドスリーブ5は、手動操作可能なアセンブリ30の部材にロックされた部材を備えた遠位端部を有する。特に、ニードルシールドスリーブ5の遠位端部は、軸方向突起5bを備え、スリーブ部材29は、それぞれの軸方向突起5bを受け入れるように構成された、対応する軸方向リセス29dを備えている。これにより、ニードルシールドスリーブ5は、スリーブ部材29に対して、したがって手動操作可能なアセンブリ30に対して回転方向にロックされる。
【0043】
図4は、ニードルアセンブリ11を示している。外側キャップ7は、内側キャップ13の対応する外側多角形表面部分13aと係合するように構成された内側多角形表面部分を有する。薬剤送達デバイス1の初期ロック状態では、内側キャップ13はリテーナー15に取り付けられ、外側キャップ7は内側キャップ13に取り付けられる。相対的に大きな外側キャップ7は、弾性部材23によって近位方向に付勢されたニードルシールドスリーブ5によって通常覆われるリテーナー15と一つに組み立てられるので、ニードルシールドスリーブ5は外側キャップ7によってハウジング3にいくらか押し込まれる。したがって、ニードルシールドスリーブ5は、ニードルシールドスリーブ5の初期ロック位置で、ハウジング3に対して軸方向にロックされる。
【0044】
外側キャップ7のネジを緩めると、内側キャップ13のネジがそれと一緒に緩められる。さらに、外側キャップ7が緩められている間、両刃ニードル17を含むニードルハブ19が遠位方向にねじ込まれ、リテーナーおよび/または多チャンバー容器21内の隔壁を貫通する。ニードルシールドスリーブ5は、ニードルシールドスリーブ5を初期ロック位置に保持する外側キャップ7が緩められたときに、その付勢状態のために、その初期ロック位置から近位方向に、ハウジング3から外に移動させられる。これにより、ニードルシールドスリーブ5は初期アンロック位置を得る。したがって、薬剤送達デバイス1は、薬剤送達デバイス1が混合準備完了となった中間プライミング状態を得る。ニードルシールドスリーブ5が近位方向に移動させられるので、軸方向突起5bは、スリーブ部材29の軸方向リセス29dとのその係合状態から外れるように移動させられ、したがって、混合ノブ9およびスリーブ部材29、すなわち手動操作可能なアセンブリ30はハウジング3に対して回転可能になる。
【0045】
図5は、ニードルシールドスリーブ5がハウジング3から近位方向に延びる中間プライミング状態で薬剤送達デバイス1を示している。
【0046】
図6は、中間プライミング状態の薬剤送達デバイス1の内部を露出させるためにハウジング3が取り外された状態で、薬剤送達デバイス1を示している。この状態では、ニードルシールドスリーブ5は、ガイド部材27cおよびパワーアセンブリ27から遠く離れている。この距離は、ニードルシールドスリーブ5の操作、すなわち、ニードルシールドスリーブ5のハウジング3内への移動がニードルシールドスリーブ5とパワーアセンブリ27との、特に回転子27bとの相互作用をもたらさないようなものである。ガイド部材27cはさらに、混合処置が実行された後にニードルシールドスリーブ5が遠位方向に移動させられたときに、ニードルシールドスリーブ5をガイドするように構成された軸方向ガイド溝28を有する。特に、ガイド溝28は、ニードルシールドスリーブ5が回転子27bと適切に位置合わせされて回転子27bと相互作用し、回転子27bを回転させ、これによりプランジャーロッド27aを解放するように、ニードルシールドスリーブ5の近位端部で軸方向突起5bを受け入れ、ニードルシールドスリーブ5をガイドするように構成される。
【0047】
ガイド部材27cは、保持・解放ユニット27eと回転方向にロックされる。ガイド部材27cはさらに、ハウジング3に対して回転方向にロックされる。ガイド部材27cは、ハウジング3のガイドスリット3cのそれぞれの一つと係合するように構成された半径方向外向きに延びるガイド構造体26を有し、これにより、ガイド構造体26がガイドスリット3c内で近位方向にスライドするとき、ハウジング3に対するその回転を防止しながら、パワーアセンブリ27の軸方向動作を可能にする。したがって、手動操作可能なアセンブリ30の回転動作は、近位端部3aに向かうパワーアセンブリ27の直線的移動を引き起こす。さらに、ガイド構造体26をハウジング3のガイドスリット3cを通して見ることができるので、構造体26は混合状態インジケーターまたはユーザーへの視覚的フィードバックとして機能する。ハウジング3は印字/表示を有してもよく、あるいはガイド構造体26の異なる位置を示すか、またはユーザーへのそのフィードバックを与えるインジケーター/表示を有するラベルが配置されてもよい。構造体26がガイドスリット3cの近位端部にロックされ得ることも実施可能である。
【0048】
手動操作可能なアセンブリが、手動操作可能なアセンブリの回転動作が近位端部へ向かうパワーアセンブリの回転動作を引き起こすように、手動操作可能なアセンブリの直線的動作が近位端部へ向かうパワーアセンブリの回転動作を引き起こすように、そして手動操作可能なアセンブリの直線的動作が近位端部へ向かうパワーアセンブリの直線的動作を引き起こすように、当技術分野で知られた接続手法によって、パワーアセンブリに接続されることもまた実施可能であろう。
【0049】
図7は、パワーアセンブリ27および手動操作可能なアセンブリ30の斜視図を示す。図8は、パワーアセンブリ27および手動操作可能なアセンブリ30の分解図を示す。回転子27bはカム面27iを有するが、これは、混合処置が実行され、薬剤送達デバイス1が薬剤送達状態を得た後にニードルシールドスリーブ5がハウジング3内で遠位方向に移動させられるとき、ニードルシールドスリーブ5の軸方向突起5bと相互作用するように構成される。これにより、ニードルシールドスリーブ5の直線的動作は回転子27bの回転動作に変換される。
【0050】
多チャンバー容器21は、典型的には凍結乾燥薬剤を含む近位チャンバーと、第1のストッパーによって近位チャンバーから分離させられかつ典型的には水などの液体を含む遠位チャンバーとを備える。多チャンバー容器21はさらに、遠位チャンバーの遠位壁を画定する第2のストッパーを備える。プランジャーロッド27aの近位端部は、第2のストッパーの遠位面に当接する。多チャンバー容器21は、近位チャンバーと遠位チャンバーとの間にバイパスチャネルを有する。薬剤送達デバイス1の初期ロック状態および中間プライミング状態では、液体が遠位チャンバーから近位チャンバーへと移動できないように、第1のストッパーがバイパスチャネルを遮断するように配置される。
【0051】
混合を実行するために、薬剤送達デバイス1の中間プライミング状態でハウジング3に対して回転可能な混合ノブ9は、ユーザーによって1回転以上回転させることができる。混合ノブ9はスリーブ部材29に対して回転的に固定されているので、混合ノブ9の回転はスリーブ部材29の回転を引き起こす。スリーブ部材29と保持・解放ユニット27eの遠位部分との間のネジ接続のために、そして保持・解放ユニット27eはハウジング3に対して回転方向に固定されているので、保持・解放ユニット27eおよびプランジャーロッド27aを含むパワーアセンブリ27全体が近位方向に移動させられる。第1のネジ構造体29aおよび第2のネジ構造体27hのピッチは、パワーアセンブリ27が近位方向に移動させられる速度を、したがってまた混合/調合の速度を決定する。プランジャーロッド27aが近位方向に移動させられると、それは、第2のストッパーを多チャンバー容器21内で近位方向に前方へと押す。これにより、遠位チャンバー内の圧力が増加し、その結果、第1のストッパーが近位方向に移動させられ、最終的には、遠位チャンバーに含まれる液体がバイパスチャネルを介して近位チャンバーに流れ込み、そこに収容される凍結乾燥薬剤と混じり合って混合調合物または液体薬剤を形成できるように、バイパスチャネルを通過する。混合/調合が完了すると、薬剤送達デバイス1は、図9に示すような薬剤送達状態を得る。薬剤送達状態では、パワーアセンブリ27は、ハウジング3内でニードルシールドスリーブ5の遠位端部に向かって近位方向に移動してしまっている。パワーアセンブリ27は、こうして、例えばニードルシールドスリーブ5を注射部位に向かって押すことによるニードルシールドスリーブ5の遠位方向の移動によって、軸方向突起5bが回転子27bのカム面27iに沿って移動し、これによって回転子27bの回転を引き起こす位置を得る。回転子27bが回転させられると、それはプランジャーロッド27aを解放し、それを近位方向にさらに多チャンバー容器21内へと移動させ、これによって混合薬剤を両側ニードル17の近位ニードルを経て排出する。
【0052】
図10は、ニードルシールドスリーブ5がハウジング3内に近位方向に移動させられ、近位ニードル17aを介した薬剤排出を開始するときの薬剤送達デバイス1を示している。
【0053】
図11は、ニードルシールドスリーブ5の軸方向突起5bが回転子27bのカム面27iに沿って移動させられ、これが回転子27bを回転させたことを示すために、ハウジング3が取り外された状態で、図10に示される状態の薬剤送達デバイス1を示している。
【0054】
薬剤投与後に薬剤送達デバイス1および近位方向に付勢されたニードルシールドスリーブ5が注射部位から取り外されると、ニードルシールドスリーブ5は、初期アンロック位置へと近位方向に移動させられるが、この位置ではニードルシールドスリーブ5は、ハウジングから近位方向に延びる。図12は、回転子27bの領域の拡大図を示している。回転子27bは、ロックアウト構造体27j、例えばスナップロック構造体を備えており、これは、ニードルシールドスリーブ5が初期アンロック位置に戻ったときに軸方向突起5bがそれらの上を近位方向に移動することを可能にし、その後、遠位方向へ移動しないように軸方向突起5bをブロックする。これにより、ニードルシールドスリーブ5は、初期アンロック位置でロックアウトされるが、これは最終的なロック位置である。ニードルシールドスリーブ5は、この状態では、ハウジング3に押し戻されることはなく、したがって、使用された近位ニードル17bが露出させられることはない。図13は、ロックアウト状態での薬剤送達デバイス1を示している。
【符号の説明】
【0055】
1 薬剤送達デバイス
3 中空ハウジング
3a 近位端部
3b 遠位端部
3c ガイドスリット
3d 半径方向開口
5 ニードルシールドスリーブ
5a 近位内側レッジ
5b 軸方向突起
7 外側キャップ
9 混合ノブ
11 両側ニードルアセンブリ
13 内側キャップ
13a 外側多角形表面部分
15 リテーナー
17 両刃ニードル(両側ニードル)
17a 近位ニードル
17b 近位ニードル
18 内側キャップ
19 ニードルハブ
21 多チャンバー容器
23 弾性部材
25 容器ホルダー
25a 近位端部(ロッキング部材)
26 ガイド構造体
27 パワーアセンブリ
27a プランジャーロッド
27b 中空回転子
27c ガイド部材
27d 弾性部材
27e 保持・解放ユニット
27f アーム
27g 半径方向開口
27h 第2のネジ構造体
27i カム面
27j ロックアウト構造体
28 軸方向ガイド溝
29 スリーブ部材
29a 第1のネジ構造体
29b 遠位端部分
29d 軸方向リセス
30 手動操作可能なアセンブリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13