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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-27
(45)【発行日】2023-01-11
(54)【発明の名称】ソレノイド低摩擦軸受ライナ
(51)【国際特許分類】
   F16C 33/20 20060101AFI20221228BHJP
   F16C 33/24 20060101ALI20221228BHJP
   B32B 27/34 20060101ALI20221228BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
F16C33/20 A
F16C33/24 Z
B32B27/34
B32B27/30 D
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021536376
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-15
(86)【国際出願番号】 US2019067018
(87)【国際公開番号】W WO2020139640
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-06-22
(31)【優先権主張番号】62/785,488
(32)【優先日】2018-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクナマラ、ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ハッチソン、イアン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】バス、ジェラルド ティー.
(72)【発明者】
【氏名】リッチ、デビッド エイ.
【審査官】糟谷 瑛
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第102014218319(DE,A1)
【文献】特開2018-185007(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 17/00
F16C 33/00
B32B 1/00 - 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソレノイド用の低摩擦軸受ライナであって、
ポリイミド材料を含むコア層と、
前記コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フルオロポリマー材料を含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する第1の外層と、
前記第1の外層を覆う第2の外層であって、前記第2の外層が前記第1の外層の前記フルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第の外層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の外層と、
前記コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、前記第2の表面が前記第1の表面の反対側であり、前記第1の内層がフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第1の内層が372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の内層と、
前記第1の内層を覆う第2の内層であって、前記第2の内層が前記第1の内層の前記フルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第の内層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の内層、とを備える、低摩擦軸受ライナ。
【請求項2】
ソレノイド用の低摩擦軸受ライナであって、
ポリイミド材料を含むコア層と、
前記コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の外層と、
前記第1の外層を覆う第2の外層であって、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物のうちの少なくとも1つを含む、第2の外層と、
前記コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、前記第2の表面が前記第1の表面の反対側であり、前記第1の内層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の内層と、
前記第1の内層を覆う第2の内層であって、前記第2の内層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物のうちの少なくとも1つを含む、第2の内層、とを備える、低摩擦軸受ライナ。
【請求項3】
前記第の外層が、約0.2以下の表面摩擦係数を有する、請求項2に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項4】
前記第の内層が、約0.2以下の表面摩擦係数を有する、請求項2に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項5】
前記第1の外層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項6】
前記第2の外層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、請求項1に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項7】
前記第1の内層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項8】
前記第2の内層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、請求項1に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項9】
前記低摩擦軸受ライナが、摩擦計試験中の定常値に対するCOFの50%増加前に少なくとも約32,000回転数に耐える、請求項1及び2のいずれか一項に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項10】
少なくとも約0.02でありかつ約0.4以下である第1の外層厚さ比FOL/CLをさらに含み、ここで、FOLは前記第1の外層の厚さに等しく、CLは前記コア層の厚さに等しい、請求項1及び2のいずれか一項に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項11】
少なくとも約0.02でありかつ約0.4以下である第2の外層厚さ比SOL/CLをさらに含み、ここで、SOLは前記第2の外層の厚さに等しく、CLは前記コア層の厚さに等しい、請求項1及び2のいずれか一項に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項12】
少なくとも約0.02でありかつ約0.4以下である第1の内層厚さ比FIL/CLであって、FILが前記第1の内層の厚さに等しく、かつCLが前記コア層の厚さに等しい、第1の内層厚さ比と、少なくとも約0.02でありかつ約0.4以下である第2の内層厚さ比SIL/CLであって、SILが前記第2の内層の厚さに等しく、かつCLが前記コア層の厚さに等しい、第2の内層厚さ比とをさらに備える、請求項1及び2のいずれか一項に記載の低摩擦軸受ライナ。
【請求項13】
ソレノイドであって、
バレルと、
前記バレル内のアーマチュアと、
前記バレルの内面と前記アーマチュアの外面との間に配置された低摩擦軸受ライナとを備え、前記低摩擦軸受ライナが、
ポリイミド材料を含むコア層と、
前記コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フルオロポリマー材料を含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する第1の外層と、
前記第1の外層を覆う第2の外層であって、前記第2の外層が前記第1の外層の前記フルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第の外層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の外層と、
前記コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、前記第2の表面が前記第1の表面の反対側であり、前記第1の内層がフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第1の内層が372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の内層と、
前記第1の内層を覆う第2の内層であって、前記第2の内層が前記第1の内層の前記フルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ前記第の内層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の内層とを備える、ソレノイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、低摩擦軸受ライナに関し、特に、ソレノイドに使用するための低摩擦軸受ライナに関する。本開示はさらに、低摩擦軸受ライナを備えるソレノイドに関する。
【背景技術】
【0002】
電磁ソレノイドは、一般に、バレルと、バレル内の可動アーマチュア又はピストンとを備える。可動アーマチュア又はピストンは使用中にバレルの内面に接触するため、2つの部品間の摩擦は極端な金属疲労及び摩耗を引き起こす可能性があり、ソレノイドの寿命を短縮させる可能性がある。したがって、使用中に可動アーマチュア又はピストンとバレルの内面との間の摩擦を低減することができるソレノイド内の追加の構成要素、すなわちライナが望ましい。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、ソレノイド用の低摩擦軸受ライナは、コア層と、コア層の第1の表面を覆う第1の外層と、第1の外層を覆う第2の外層と、コア層の第1の表面の反対側のコア層の第2の表面を覆う第1の内層と、第1の内層を覆う第2の内層とを備えていてよい。第1の外層は、フルオロポリマー材料を含んでもよく、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有してもよい。第2の外層は、第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよく、約0.2以下の表面摩擦係数を有してもよい。第1の内層は、フルオロポリマー材料を含んでもよく、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有してもよい。第2の内層は、第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよく、約0.2以下の表面摩擦係数を有してもよい。
【0004】
第1の態様によれば、ソレノイド用の低摩擦軸受ライナは、コア層と、コア層の第1の表面を覆う第1の外層と、第1の外層を覆う第2の外層と、コア層の第1の表面の反対側のコア層の第2の表面を覆う第1の内層と、第1の内層を覆う第2の内層とを備えていてよい。第1の外層は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第2の外層は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含んでもよい。第1の内層は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。第2の内層は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含んでもよい。
【0005】
さらに別の態様によれば、ソレノイドは、バレルと、バレル内のアーマチュアと、バレルの内面とアーマチュアの外面との間に配置された低摩擦軸受ライナとを備えていてよい。ソレノイド用の低摩擦軸受ライナは、コア層と、コア層の第1の表面を覆う第1の外層と、第1の外層を覆う第2の外層と、コア層の第1の表面の反対側のコア層の第2の表面を覆う第1の内層と、第1の内層を覆う第2の内層とを備えていてよい。第1の外層は、フルオロポリマー材料を含んでもよく、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有してもよい。第2の外層は、第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよく、約0.2以下の表面摩擦係数を有してもよい。第1の内層は、フルオロポリマー材料を含んでもよく、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有してもよい。第2の内層は、第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよく、約0.2以下の表面摩擦係数を有してもよい。
【0006】
さらに別の態様によれば、ソレノイドは、バレルと、バレル内のアーマチュアと、バレルの内面とアーマチュアの外面との間に配置された低摩擦軸受ライナとを備えていてよい。ソレノイド用の低摩擦軸受ライナは、コア層と、コア層の第1の表面を覆う第1の外層と、第1の外層を覆う第2の外層と、コア層の第1の表面の反対側のコア層の第2の表面を覆う第1の内層と、第1の内層を覆う第2の内層とを備えていてよい。第1の外層は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第2の外層は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含んでもよい。第1の内層は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。第2の内層は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
図1図1は、本明細書に記載の実施形態による低摩擦軸受ライナ構成の図を含む。
図2図2は、本明細書に記載の実施形態による低摩擦軸受ライナを備えるソレノイドの図を含む。
図3図3は、サンプルの低摩擦軸受ライナの摩耗回転対摩擦係数のプロットを含む。 当業者は、図面の要素が単純化及び明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺どおりに描かれていないことを理解している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の説明は、本教示の特定の実施及び実施形態に焦点をあてる。詳細な説明は、ある特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示及び本教示の範囲又は適用性に対する限定として解釈されるべきではない。他の実施形態を、本明細書に提供された本開示及び本教示に基づいて使用することができることが理解されよう。
【0009】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、又はその任意の他の変形は、非排他的包含を含むことを意図している。例えば、特徴のリストを備える方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、そのような方法、物品、又は装置に明示的にリスト化されていないか又は固有ではない他の特徴を含んでもよい。さらに、明示的にそうではないことが述べられていない限り、「又は(or)」は、包含的な「又は」を指し、排他的な「又は」を意味しない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(又は存在する)かつBは偽(又は存在しない)、Aは偽(又は存在しない)かつBは真(又は存在する)、及びAとBの両方が真(又は存在する)である。
【0010】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜上及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つ、少なくとも1つ、又は複数も含む単数形、又はその逆を含むように読む必要がある。例えば、本明細書で単一の物品が説明される場合、単一の物品の代わりに複数の物品が使用され得る。同様に、本明細書で複数の物品が説明される場合、それら複数の物品に代えて単一の物品が使用され得る。
【0011】
本明細書に記載の実施形態は、一般に、ソレノイド用の低摩擦軸受ライナに関する。特定の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナは、コア層と、コア層の第1の表面を覆う第1の外層と、第1の外層を覆う第2の外層と、コア層の第1の表面の反対側のコア層の第2の表面を覆う第1の内層と、第1の内層を覆う第2の内層とを備える、5つの構成要素の多層構造を備えていてよい。
【0012】
説明のために、図1は、本明細書に記載の実施形態による低摩擦軸受ライナ100の説明図を含む。図1に示すように、低摩擦軸受ライナ100は、コア層110と、コア層110の第1の表面112を覆う第1の外層120と、第1の外層120を覆う第2の外層130と、コア層110の第1の表面112の反対側のコア層110の第2の表面114を覆う第1の内層140と、第1の内層140を覆う第2の内層150とを備えていてよい。
【0013】
特定の実施形態によれば、コア層110は、ポリイミド材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、コア層110は、特定の含有量のポリイミド材料を含んでもよい。例えば、コア層110は、コア層110の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば、少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のポリイミド材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、コア層110は、コア層110の総重量に対して約100重量%以下のポリイミド材料の含有量を含んでもよい。コア層110中のポリイミドの含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。コア層110中のポリイミドの含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0014】
さらに他の実施形態によれば、コア層110は、ポリイミド材料からなってもよい。
【0015】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、フルオロポリマー材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の外層120は、特定の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。例えば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して約100重量%以下のフルオロポリマー材料の含有量を含んでもよい。第1の外層120中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の外層120中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0016】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、フルオロポリマー材料からなってもよい。
【0017】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、特定のメルトフローレートを有していてもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、特定の材料又は層のメルトフローレートは、372℃の温度でASTM#D-2116に従って測定され得ることが理解されよう。特定の実施形態によれば、第1の外層120は、少なくとも約2.0g/10分のメルトフローレートを有し得る。
【0018】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、少なくともフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせからなってもよい。
【0019】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120はフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の外層120は、特定の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。例えば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して約100重量%以下の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。第1の外層120中のフッ素化エチレンプロピレン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の外層120中のフッ素化エチレンプロピレン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0020】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、フッ素化エチレンプロピレン材料からなってもよい。
【0021】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、パーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の外層120は、特定の含有量のパーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。例えば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のパーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して約100重量%以下の含有量のパーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。第1の外層120中のパーフルオロアルコキシアルカン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の外層120中のパーフルオロアルコキシアルカン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0022】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、パーフルオロアルコキシアルカン材料からなってもよい。
【0023】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、改変PTFE材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の外層120は、特定の含有量の改変PTFE材料を含んでもよい。例えば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量の改変PTFE材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、第1の外層120の総重量に対して約100重量%以下の含有量の改変PTFE材料を含んでもよい。第1の外層120中の改変PTFE材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の外層120中の改変PTFE材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0024】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、改変PTFE材料からなってもよい。
【0025】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、コア層110の第1の表面112に接触してもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、コア層110の第1の表面112に接着されてもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、コア層110の第1の表面112に積層されてもよい。
【0026】
他の実施形態によれば、第2の外層130は、第1の外層120のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の外層130は、特定の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。例えば、第2の外層130は、第2の外層130の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第2の外層130の総重量に対して約100重量%以下の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。第2の外層130中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の外層130中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0027】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第1の外層120のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料からなってもよい。
【0028】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、特定の表面摩擦係数を有してもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、特定の層の表面摩擦係数は、140℃の温度で、6,000csのシリコーン油で潤滑された1/4インチのポリイミド摩耗球と接触して、260mm/秒で9ニュートンの垂直力の下で測定され得ることが理解されよう。特定の実施形態によれば、第2の外層130は、約0.2以下、例えば約0.15以下又は約0.1以下又は約0.05以下又は約0.04以下又は約0.035以下又は約0.034以下又は約0.033以下又は約0.032以下又は約0.031以下又は約0.030以下又は約0.029以下又は約0.028以下又は約0.027以下又は約0.026以下又は約0.025以下又は約0.024以下又は約0.023以下又は約0.022以下又は約0.021以下又は約0.020以下又は約0.019以下又は約0.018以下又は約0.017以下又は約0.016以下又はさらに約0.015以下の表面摩擦係数を有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、少なくとも約0.010、例えば少なくとも約0.011又はさらに少なくとも約0.012の表面摩擦係数を有してもよい。第2の外層130の表面摩擦係数は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の外層130の表面摩擦係数は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0029】
他の実施形態によれば、第2の外層130は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物の少なくとも1つを含んでもよい。さらなる実施形態によれば、第2の外層130は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物の少なくとも1つからなってもよい。
【0030】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、ポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の外層130は、特定の含有量のポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。例えば、第2の外層130は、第2の外層130の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第2の外層130の総重量に対して約100重量%以下の含有量を含んでもよい。第2の外層130中のポリテトラフルオロエチレン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の外層130中のポリテトラフルオロエチレン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0031】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第2の外層130からなってもよい。
【0032】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第1の外層120に接触してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第1の外層120に接着されてもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、第1の外層120に積層されてもよい。
【0033】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、フルオロポリマー材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の内層140は、特定の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。例えば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して約100重量%以下の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。第1の内層140中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の内層140中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0034】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、フルオロポリマー材料からなってもよい。
【0035】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、特定のメルトフローレートを有していてもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、特定の材料又は層のメルトフローレートは、372℃の温度でASTM#D-2116に従って測定され得ることが理解されよう。特定の実施形態によれば、第1の内層140は、少なくとも約2.0g/10分のメルトフローレートを有してもよい。
【0036】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、少なくともフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせからなってもよい。
【0037】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、フッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の内層140は、特定の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。例えば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば、少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して約100重量%以下の含有量のフッ素化エチレンプロピレン材料を含んでもよい。第1の内層140中のフッ素化エチレンプロピレン材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の内層140中のフッ素化エチレンプロピレン材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0038】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、フッ素化エチレンプロピレン材料からなってもよい。
【0039】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、パーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の内層140は、特定の含有量のパーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。例えば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば、少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のパーフルオロアルコキシアルカン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して約100重量%以下のパーフルオロアルコキシアルカン材料の含有量を含んでもよい。第1の内層140中のパーフルオロアルコキシアルカン材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。さらに、第1の内層140中のパーフルオロアルコキシアルカン材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことが理解されよう。
【0040】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、パーフルオロアルコキシアルカン材料からなってもよい。
【0041】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、改変PTFE材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第1の内層140は、特定の含有量の改変PTFE材料を含んでもよい。例えば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して少なくとも約30重量%、例えば少なくとも約35重量%又は少なくとも約40重量%又は少なくとも約45重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量の改変PTFE材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、第1の内層140の総重量に対して約100重量%以下の改変PTFE材料の含有量を含んでもよい。第1の内層140中の改変PTFE材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の内層140中の改変PTFE材料の含有量は、上述の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0042】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、改変PTFE材料からなってもよい。
【0043】
さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、コア層110の第1の表面112に接触してもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、コア層110の第2の表面114に接着されてもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、コア層110の第1の表面112に積層されてもよい。
【0044】
他の実施形態によれば、第2の内層150は、第1の内層140のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の内層150は、特定の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。例えば、第2の内層150は、第2の内層150の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のフルオロポリマー材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第2の内層150の総重量に対して約100重量%以下のフルオロポリマー材料の含有量を含んでもよい。第2の内層150中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の内層150中のフルオロポリマー材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されるであろう。
【0045】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第1の内層140のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料からなってもよい。
【0046】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、特定の表面摩擦係数を有してもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、特定の層の表面摩擦係数は、140℃の温度で、6,000csのシリコーン油で潤滑された1/4インチのポリイミド摩耗球と接触して、260mm/秒で9ニュートンの垂直力の下で測定され得ることが理解されよう。特定の実施形態によれば、第2の内層150は、約0.2以下、例えば、約0.15以下又は約0.1以下又は約0.05以下又は約0.04以下又は約0.035以下又は約0.034以下又は約0.033以下又は約0.032以下又は約0.031以下又は約0.030以下又は約0.029以下又は約0.028以下又は約0.027以下又は約0.026以下又は約0.025以下又は約0.024以下又は約0.023以下又は約0.022以下又は約0.021以下又は約0.020以下又は約0.019以下又は約0.018以下又は約0.017以下又は約0.016以下又はさらに約0.015以下の表面摩擦係数を有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、少なくとも約0.010、例えば少なくとも約0.011又はさらに少なくとも約0.012の表面摩擦係数を有してもよい。第2の内層150の表面摩擦係数は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の内層150の表面摩擦係数は、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0047】
他の実施形態によれば、第2の内層150は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物の少なくとも1つを含んでもよい。さらなる実施形態によれば、第2の内層150は、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物の少なくとも1つからなってもよい。
【0048】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、ポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。特定の実施形態によれば、第2の内層150は、特定の含有量のポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。例えば、第2の内層150は、第2の内層150の総重量に対して少なくとも約50重量%、例えば少なくとも約55重量%又は少なくとも約60重量%又は少なくとも約65重量%又は少なくとも約70重量%又は少なくとも約75重量%又は少なくとも約80重量%又は少なくとも約85重量%又は少なくとも約90重量%又は少なくとも約95重量%又は少なくとも約96重量%又は少なくとも約97重量%又は少なくとも約98重量%又は少なくとも約99重量%の含有量のポリテトラフルオロエチレン材料を含んでもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第2の内層150の総重量に対して約100重量%以下の含有量を含んでもよい。第2の内層150中のポリテトラフルオロエチレン材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の内層150中のポリテトラフルオロエチレン材料の含有量は、上記最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されるであろう。
【0049】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第2の内層150からなってもよい。
【0050】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第1の内層140に接触してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第1の内層140に接着されてもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、第1の内層140に積層されてもよい。
【0051】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の第1の外層厚さ比FOL/CLを有してもよく、ここで、FOLは第1の外層120の厚さに等しく、CLはコア層110の厚さに等しい。例えば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約0.02、例えば、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の外層厚さ比FOL/CLを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、約0.4以下、例えば、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の外層厚さ比FOL/CLを有してもよい。低摩擦軸受ライナ100の第1の外層厚さ比FOL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。低摩擦軸受ライナ100の第1の外層厚さ比FOL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0052】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の第2の外層厚さ比SOC/CLを有してもよく、ここで、SOCは第2の外層130の厚さに等しく、CLはコア層110の厚さに等しい。例えば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約0.02、例えば、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の外層厚さ比SOC/CLを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、約0.4以下、例えば、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の外層厚さ比SOC/CLを有してもよい。低摩擦軸受ライナ100の第2の外層厚さ比SOC/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。低摩擦軸受ライナ100の第2の外層厚さ比SOC/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0053】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の第1の内層厚さ比FIL/CLを有してもよく、ここで、FILは第1の内層140の厚さに等しく、CLはコア層110の厚さに等しい。例えば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約0.02、例えば、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の内層厚さ比FIL/CLを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、約0.4以下、例えば、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の内層厚さ比FIL/CLを有してもよい。低摩擦軸受ライナ100の第1の内層厚さ比FIL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。低摩擦軸受ライナ100の第1の内層厚さ比FIL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0054】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の第2の内層厚さ比SIL/CLを有してもよく、ここで、SILは第2の内層150の厚さに等しく、CLはコア層110の厚さに等しい。例えば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約0.02、例えば、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の内層厚さ比SIL/CLを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、約0.4以下、例えば、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の内層厚さ比SIL/CLを有してもよい。低摩擦軸受ライナ100の第2の内層厚さ比SIL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。低摩擦軸受ライナ100の第2の内層厚さ比SIL/CLは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0055】
さらに他の実施形態によれば、コア層110は、特定の厚さを有してもよい。例えば、コア層110は、少なくとも約10μm、例えば少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又はさらに少なくとも約49μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、コア層110は、約150μm以下、例えば、約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又は約70μm以下又は約65μm以下又は約60μm以下又は約55μm以下又は約50μm以下又は約45μm以下又は約40μm以下又は約35μm以下又は約30μm以下又は約25μm以下又は約20μm以下又は約15μm以下又は約10μm以下の厚さを有してもよい。コア層110の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。コア層110の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0056】
さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は特定の厚さを有してもよい。例えば、第1の外層120は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又はさらに少なくとも約4.9μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の外層120は、約10μm以下、例えば約9.5μm以下又は約9.0μm以下又は約8.5μm以下又は約8.0μm以下又は約7.5μm以下又は約7.0μm以下又は約6.5μm以下又は約6.0μm以下又は約5.5μm以下又は約5.1μm以下の厚さを有してもよい。第1の外層120の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の外層120の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0057】
さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は特定の厚さを有してもよい。例えば、第2の外層130は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又はさらに少なくとも約4.9μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の外層130は、約10μm以下、例えば約9.5μm以下又は約9.0μm以下又は約8.5μm以下又は約8.0μm以下又は約7.5μm以下又は約7.0μm以下又は約6.5μm以下又は約6.0μm以下又は約5.5μm以下又は約5.1μm以下の厚さを有してもよい。第2の外層130の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の外層130の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0058】
さらに他の実施形態によれば第1の内層140は、特定の厚さを有してもよい。例えば、第1の内層140は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又はさらに少なくとも約4.9μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第1の内層140は、約10μm以下、例えば約9.5μm以下又は約9.0μm以下又は約8.5μm以下又は約8.0μm以下又は約7.5μm以下又は約7.0μm以下又は約6.5μm以下又は約6.0μm以下又は約5.5μm以下又は約5.1μm以下の厚さを有してもよい。第1の内層140の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第1の内層140の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0059】
さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、特定の厚さを有してもよい。例えば、第2の内層150は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又はさらに少なくとも約4.9μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、第2の内層150は、約10μm以下、例えば約9.5μm以下又は約9.0μm以下又は約8.5μm以下又は約8.0μm以下又は約7.5μm以下又は約7.0μm以下又は約6.5μm以下又は約6.0μm以下又は約5.5μm以下又は約5.1μm以下の厚さを有してもよい。第2の内層150の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。第2の内層150の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0060】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の厚さを有してもよい。例えば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約10μm、例えば少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又は少なくとも約50μm又は少なくとも約55μm又は少なくとも約60μm又は少なくとも約65μm又はさらに少なくとも約69μmの厚さを有してもよい。さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、約200μm以下、例えば、約195μm以下又は約190μm以下又は約185μm以下又は約180μm以下又は約175μm以下又はさらに約170μm以下又は約165μm以下又は約160μm以下又は約155μm以下又は約150μm以下又は約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又はさらに約71μm以下の厚さを有してもよい。低摩擦軸受ライナ100の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の範囲内であってもよいことが理解されよう。低摩擦軸受ライナ100の厚さは、上記の最小値と最大値のいずれかの間の任意の値であってもよいことがさらに理解されよう。
【0061】
さらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、特定の摩耗評点を有してもよい。本明細書に記載の実施形態の目的のために、摩耗評点は、140℃の動作温度で、6,000csのシリコーン油で潤滑された1/4インチのポリイミド摩耗球と接触して、260mm/秒で9ニュートンの垂直力下で測定された摩擦計試験を使用して試験され得ることが理解されよう。摩耗評点は、摩擦計試験における故障前に完了した回転数に等しく、故障は、摩擦計試験中の定常値に対するCOFの50%増加として定義される。特定の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ100は、少なくとも約35,000、例えば、少なくとも約40,000又は少なくとも約45,000又は少なくとも約50,000又は少なくとも約75,000又は少なくとも約100,000又は少なくとも約125,000又は少なくとも約150,000又は少なくとも約175,000又は少なくとも約200,000又は少なくとも約225,000又はさらに少なくとも約250,000の摩耗評点を有してもよい。
【0062】
本明細書に記載のさらに他の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナは、ソレノイドに組み込まれてもよい。
【0063】
例示の目的で、図2は、本明細書に記載の実施形態によるソレノイド200の例示を含む。図2に示すように、ソレノイド200は、バレル210と、バレル210内のアーマチュア220と、ソレノイド200のバレル210とソレノイド200のアーマチュア220との間に配置された低摩擦軸受ライナ230とを備えてよい。
【0064】
特定の実施形態によれば、ソレノイド200のバレル210は、極管とも呼ばれ得る。特定の実施形態によれば、それは、単一の部品からフライス加工されてもよく、又は少なくとも2つの部品から溶接されてもよい。
【0065】
さらに他の実施形態によれば、ソレノイド200のアーマチュア220は、プランジャ又はピストンとも呼ばれ得る。
【0066】
特定の実施形態によれば、低摩擦軸受ライナ230は、ソレノイドのバレル210の内面に取り付けられてもよい。
【0067】
さらに他の実施形態によれば、ソレノイド200は、アーマチュア220が、移動中に低摩擦軸受ライナ230の表面として接触する移動部分であるように構成され得る。
【0068】
さらに他の実施形態によれば、ソレノイド200の低摩擦軸受ライナ230は、図2に示すように、任意の構成要素を備えていてよく、図1に示すような低摩擦軸受ライナ100を参照して本明細書で説明した任意の特性を有するものとして説明され得ることが理解されよう。特に、図2に示すソレノイド200の低摩擦軸受ライナ230は、図1に示すように、コア層110と、コア層110の第1の表面112を覆う第1の外層120と、第1の外層120を覆う第2の外層130と、コア層110の第1の表面112の反対側のコア層110の第2の表面114を覆う第1の内層140と、第1の内層140を覆う第2の内層150とを備えてよい。
【0069】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかが本明細書に記載される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以下に挙げられる実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0070】
実施形態1.ソレノイド用の低摩擦軸受ライナであって、
ポリイミド材料を含むコア層と、
コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フルオロポリマー材料を含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の外層と、
第1の外層を覆う第2の外層であって、第2の外層が第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の外層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の外層と、
コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、第2の表面が第1の表面の反対側であり、第1の内層がフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の内層が372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の内層と、
第1の内層を覆う第2の内層であって、第2の内層が第1の内層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の内層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の内層、とを備える、低摩擦軸受ライナ。
【0071】
実施形態2.ソレノイド用の低摩擦軸受ライナであって、
ポリイミド材料を含むコア層と、
コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1の外層と、
第1の外層を覆う第2の外層であって、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物のうちの少なくとも1つを含む、第2の外層と、
コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、第2の表面が第1の表面の反対側であり、第1の内層がフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1の内層と、
第1の内層の表面を覆う第2の内層であって、第2の内層がポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料若しくは改変PTFE材料との混合物のうちの少なくとも1つを含む、第2の内層、とを備える、低摩擦軸受ライナ。
【0072】
実施形態3.第1の外層が、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、実施形態2の低摩擦軸受ライナ。
【0073】
実施形態4.第1の外層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、実施形態2の低摩擦軸受ライナ。
【0074】
実施形態5.第1の内層が、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、実施形態2の低摩擦軸受ライナ。
【0075】
実施形態6.第1の内層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、実施形態2の低摩擦軸受ライナ。
【0076】
実施形態7.第1の外層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態1の低摩擦軸受ライナ。
【0077】
実施形態8.第2の外層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、実施形態1の低摩擦軸受ライナ。
【0078】
実施形態9.第1の内層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態1の低摩擦軸受ライナ。
【0079】
実施形態10.第2の内層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、実施形態1の低摩擦軸受ライナ。
【0080】
実施形態11.少なくとも約32,000、又は少なくとも約35,000又は少なくとも約40,000又は少なくとも約45,000又は少なくとも約50,000又は少なくとも約75,000又は少なくとも約100,000又は少なくとも約125,000又は少なくとも約150,000又は少なくとも約175,000又は少なくとも約200,000又は少なくとも約225,000又は少なくとも約250,000の摩耗評点をさらに含み、ここで、摩耗評点が、摩擦計試験での故障前に完了した回転数に等しく、かつ故障が、摩擦計試験中の定常値に対するCOFの50%増加として定義される、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0081】
実施形態12.コア層がポリイミド材料からなる、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0082】
実施形態13.第1の外層がフッ素化エチレンプロピレン材料からなる、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0083】
実施形態14.第2の外層がポリテトラフルオロエチレン材料からなる、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0084】
実施形態15.第1の内層がフッ素化エチレンプロピレン材料からなる、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0085】
実施形態16.第2の内層がポリテトラフルオロエチレン材料からなる、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0086】
実施形態17.第1の外層がコア層の第1の表面に接触する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0087】
実施形態18.第1の外層がコア層の第1の表面に接着される、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0088】
実施形態19.第2の外層が第1の外層に接触する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0089】
実施形態20.第2の外層が第1の外層に接着される、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0090】
実施形態21.第1の内層がコア層の第1の表面に接触する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0091】
実施形態22.第1の内層がコア層の第1の表面に接着される、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0092】
実施形態23.第2の内層が第1の外層に接触する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0093】
実施形態24.第2の内層が第1の外層に接着される、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0094】
実施形態25.少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の外層厚さ比FOL/CLをさらに含み、ここで、FOLは第1の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0095】
実施形態26.約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の外層厚さ比FOL/CLをさらに含み、ここで、FOLは第1の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0096】
実施形態27.少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の外層厚さ比SOL/CLをさらに含み、ここで、SOLは第2の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0097】
実施形態28.約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の外層厚さ比SOL/CLをさらに含み、ここで、SOLは第2の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0098】
実施形態29.少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の内層厚さ比FIL/CLをさらに含み、ここで、FILは第1の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0099】
実施形態30.約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の内層厚さ比FIL/CLを含み、ここで、FILは第1の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0100】
実施形態31.少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の内層厚さ比SIL/CLをさらに含み、ここで、SILは第2の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0101】
実施形態32.約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の内層厚さ比SIL/CLをさらに含み、ここで、SILは第2の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0102】
実施形態33.コア層が、少なくとも約10μm又は少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又はさらに少なくとも約49μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0103】
実施形態34.コア層が、約150μm以下又は約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又は約70μm以下又は約65μm以下又は約60μm以下又は約55μm以下又は約50μm以下又は約45μm以下又は約40μm以下又は約35μm以下又は約30μm以下又は約25μm以下又は約20μm以下又は約15μm以下又は約10μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0104】
実施形態35.第1の外層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0105】
実施形態36.第1の外層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0106】
実施形態37.第2の外層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0107】
実施形態38.第2の外層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0108】
実施形態39.第1の内層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0109】
実施形態40.第1の内層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0110】
実施形態41.第2の内層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0111】
実施形態42.第2の内層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0112】
実施形態43.少なくとも約10μm又は少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又は少なくとも約50μm又は少なくとも約55μm又は少なくとも約60μm又は少なくとも約65μm又はさらに少なくとも約69μmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0113】
実施形態44.約200μm以下又は約195μm以下又は約190μm以下又は約185μm以下又は約180μm以下又は約175μm以下又はさらに約170μm以下又は約165μm以下又は約160μm以下又は約155μm以下又は約150μm以下又は約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又はさらに約71μm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか1つの低摩擦軸受ライナ。
【0114】
実施形態45.バレルと、バレル内のアーマチュアと、バレルの内面とアーマチュアの外面との間に配置された低摩擦軸受ライナとを備えるソレノイドであって、
低摩擦軸受ライナが、
ポリイミド材料を含むコア層と、
コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フルオロポリマー材料を含み、かつ372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の外層と、
第1の外層を覆う第2の外層であって、第2の外層が第1の外層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の外層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の外層と、
コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、第2の表面が第1の表面の反対側であり、第1の内層がフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の内層が372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、第1の内層と、
第1の内層を覆う第2の内層であって、第2の内層が第1の内層のフルオロポリマー材料とは異なるフルオロポリマー材料を含み、かつ第1の内層が約0.2以下の表面摩擦係数を有する、第2の内層、とを備える、ソレノイド。
【0115】
実施形態46.バレルと、バレル内のアーマチュアと、バレルの内面とアーマチュアの外面との間に配置された低摩擦軸受ライナとを備えるソレノイドであって、
低摩擦軸受ライナが、
ポリイミド材料を含むコア層と、
コア層の第1の表面を覆う第1の外層であって、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1の外層と、
第1の外層を覆う第2の外層であって、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、第2の外層と、
コア層の第2の表面を覆う第1の内層であって、第2の表面が第1の表面の反対側であり、第1の内層がフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第1の内層と、
第1の内層を覆う第2の内層であって、第2の内層がポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、第2の内層、とを備える、ソレノイド。
【0116】
実施形態47.低摩擦軸受ライナがバレルの内面に取り付けられている、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0117】
実施形態48.第1の外層が、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、実施形態46のソレノイド。
【0118】
実施形態49.第1の外層が、約0.2以下の表面摩擦係数を有する、実施形態46のソレノイド。
【0119】
実施形態50.第1の内層が、372℃で少なくとも約2g/10分のメルトフローレートを有する、実施形態46のソレノイド。
【0120】
実施形態51.第1の内層が、約0.2以下の表面摩擦係数を有する、実施形態46のソレノイド。
【0121】
実施形態52.第1の外層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態45のソレノイド。
【0122】
実施形態53.第2の外層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、実施形態45のソレノイド。
【0123】
実施形態54.第1の内層が、フッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、実施形態45のソレノイド。
【0124】
実施形態55.第2の内層が、ポリテトラフルオロエチレン材料、又は、ポリテトラフルオロエチレン材料とフッ素化エチレンプロピレン材料、パーフルオロアルコキシアルカン材料、改変PTFE材料との混合物を含む、実施形態45のソレノイド。
【0125】
実施形態56.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約32,000又は少なくとも約35,000又は少なくとも約40,000又は少なくとも約45,000又は少なくとも約50,000又は少なくとも約75,000又は少なくとも約100,000又は少なくとも約125,000又は少なくとも約150,000又は少なくとも約175,000又は少なくとも約200,000又は少なくとも約225,000又は少なくとも約250,000の摩耗評点を含み、摩耗評点が、摩擦計試験での故障前に完了した回転数に等しく、かつ故障が、摩擦計試験中の定常値に対するCOFの50%増加として定義される、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0126】
実施形態57.コア層がポリイミド材料からなる、実施形態45及び46のいずれか一つのソレノイド。
【0127】
実施形態58.第1の外層が、フッ素化エチレンプロピレン材料からなる、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0128】
実施形態59.第2の外層が、ポリテトラフルオロエチレン材料からなる、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0129】
実施形態60.第1の内層が、フッ素化エチレンプロピレン材料からなる、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0130】
実施形態61.第2の内層が、ポリテトラフルオロエチレン材料からなる、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0131】
実施形態62.第1の外層が、コア層の第1の表面に接触する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0132】
実施形態63.第1の外層が、コア層の第1の表面に接着される、実施形態45及び46のいずれか1つに記載のソレノイド。
【0133】
実施形態64.第2の外層が、第1の外層に接触する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0134】
実施形態65.第2の外層が、第1の外層に接着される、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0135】
実施形態66.第1の内層が、コア層の第1の表面に接触する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0136】
実施形態67.第1の内層が、コア層の第1の表面に接着される、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0137】
実施形態68.第2の内層が、第1の外層に接触する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0138】
実施形態69.第2の内層が、第1の外層に接着される、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0139】
実施形態70.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の外層厚さ比FOL/CLを含み、ここで、FOLは第1の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0140】
実施形態71.低摩擦軸受ライナが、約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の外層厚さ比FOL/CLを含み、ここで、FOLは第1の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0141】
実施形態72.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の外層厚さ比SOL/CLを含み、ここで、SOLは第2の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0142】
実施形態73.低摩擦軸受ライナが、約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の外層厚さ比SOL/CLを含み、ここで、SOLは第2の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0143】
実施形態74.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第1の内層厚さ比FIL/CLを含み、ここで、FILは第1の外層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0144】
実施形態75.低摩擦軸受ライナが、約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第1の内層厚さ比FIL/CLを含み、ここで、FILは第1の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0145】
実施形態76.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約0.02、少なくとも約0.03又は少なくとも約0.04又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.06又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.08又は少なくとも約0.09の第2の内層厚さ比SIL/CLを含み、ここで、SILは第2の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0146】
実施形態77.低摩擦軸受ライナが、約0.4以下、約0.3以下又は約0.2以下又は約0.19以下又は約0.18以下又は約0.17以下又は約0.16以下又は約0.15以下又は約0.14以下又は約0.13以下又は約0.12以下又は約0.11以下の第2の内層厚さ比SIL/CLを含み、ここで、SILは第2の内層の厚さに等しく、CLはコア層の厚さに等しい、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0147】
実施形態78.コア層が、少なくとも約10μm又は少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又はさらに少なくとも約49μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0148】
実施形態79.コア層が、約150μm以下又は約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又は約70μm以下又は約65μm以下又は約60μm以下又は約55μm以下又は約50μm以下又は約45μm以下又は約40μm以下又は約35μm以下又は約30μm以下又は約25μm以下又は約20μm以下又は約15μm以下又は約10μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0149】
実施形態80.第1の外層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0150】
実施形態81.第1の外層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0151】
実施形態82.第2の外層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0152】
実施形態83.第2の外層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0153】
実施形態84.第1の内層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つに記載のソレノイド。
【0154】
実施形態85.第1の内層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0155】
実施形態86.第2の内層が、少なくとも約1μm又は少なくとも約1.5μm又は少なくとも約2.0μm又は少なくとも約2.5μm又は少なくとも約3.0μm又は少なくとも約3.5μm又は少なくとも約4.0μm又は少なくとも約4.5μm又は少なくとも約4.9μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つに記載のソレノイド。
【0156】
実施形態87.第2の内層が、約10μm以下、又は約9.5μm以下、又は約9.0μm以下、又は約8.5μm以下、又は約8.0μm以下、又は約7.5μm以下、又は約7.0μm以下、又は約6.5μm以下、又は約6.0μm以下、又は約5.5μm以下、又は約5.1μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0157】
実施形態88.低摩擦軸受ライナが、少なくとも約10μm又は少なくとも約15μm又は少なくとも約20μm又は少なくとも約25μm又は少なくとも約30μm又は少なくとも約35μm又は少なくとも約40μm又は少なくとも約45μm又は少なくとも約50μm又は少なくとも約55μm又は少なくとも約60μm又は少なくとも約65μm又はさらに少なくとも約69μmの厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【0158】
実施形態89.低摩擦軸受ライナが、約200μm以下又は約195μm以下又は約190μm以下又は約185μm以下又は約180μm以下又は約175μm以下又はさらに約170μm以下又は約165μm以下又は約160μm以下又は約155μm以下又は約150μm以下又は約145μm以下又は約140μm以下又は約135μm以下又は約130μm以下又は約125μm以下又は約120μm以下又は約115μm以下又は約110μm以下又は約105μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又はさらに約71μm以下の厚さを有する、実施形態45及び46のいずれか1つのソレノイド。
【実施例
【0159】
本明細書に記載の概念は、以下の実施例においてさらに説明されるが、これは、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定しない。
【0160】
実施例1
本明細書に記載の実施形態に従って、サンプル低摩擦ライナS1を形成した。サンプル低摩擦ライナは、厚さ50μmのポリイミド材料のコア層を有していた。コア層の両面をFEP材料の層でコーティングした。FEP材料の層は両方とも5μmの厚さを有していた。次いで、FEP材料の両外面をPTFE材料の層でコーティングした。PTFE材料の層は両方とも5μmの厚さを有していた。
【0161】
2つの比較サンプル低摩擦ライナCS1及びCS2を性能比較のために使用した。比較サンプルCS1は、ファブリック・コアを有し、キャストPTFEの層でコーティングされた。比較サンプルCS1の総厚みは150μmであった。比較サンプルCS2は、ファブリック・コアを有し、改変PTFEの層でコーティングされた。比較サンプルCS2の総厚みは150μmであった。
【0162】
サンプルS1及び比較サンプルCS1とCS2を試験して、140℃の動作温度で、6,000csのシリコーン油で潤滑された1/4インチのポリイミド摩耗球と接触して、9ニュートンの垂直力下、260mm/秒で測定された摩擦計試験を使用して、それらの摩擦係数及び摩耗評点を決定した。
【0163】
図3は、サンプルS1並びに比較サンプルCS1及びCS2の摩耗回転対摩擦係数のプロットを含む。比較試験の結果を以下の表1に要約する。
【0164】
【表1】
【0165】
概要又は実施例において上述した動作の全てが必要であるとは限らず、特定の動作の一部が必要でない場合があり、説明した動作に加えて1つ以上のさらなる動作を実行してもよいことに留意されたい。またさらに、動作が列挙される順序は、必ずしもその動作が実行される順序ではない。
【0166】
利益、他の利点、及び問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、及び、任意の利益、利点、若しくは解決策をもたらすか、又はより顕著にさせる可能性のある任意の特徴(複数可)は、特許請求の範囲のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0167】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例示は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、別個に又は任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、多くの他の実施形態が当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態が使用され得て、本開示から導き出され得る。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。

図1
図2
図3