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▶ 佐々木 典政の特許一覧

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  • 特許-脚付きの容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-28
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】脚付きの容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/06 20060101AFI20230104BHJP
【FI】
B65D21/06
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020089249
(22)【出願日】2020-05-21
(65)【公開番号】P2020121812
(43)【公開日】2020-08-13
【審査請求日】2022-04-13
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509033697
【氏名又は名称】佐々木 典政
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 典政
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】仏国特許出願公開第02354700(FR,A1)
【文献】特開平07-222535(JP,A)
【文献】米国特許第07784615(US,B2)
【文献】特開平10-016974(JP,A)
【文献】米国特許第02774511(US,A)
【文献】特開2013-067405(JP,A)
【文献】国際公開第2018/226697(WO,A1)
【文献】仏国特許出願公開第02661155(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部が単一の凹状の収容部であって、
収容部の上端の周囲に帯状のフランジを有し、
フランジの下方に、容器の収容部とは独立・分離した3以上の支脚を有し、
その支脚自体もネスティングが可能であり、
フランジに、複数の容器をスタッキングしたときに上側の容器の支脚を受け止める脚受部を有し、
支脚と脚受部は、上下二つの容器の相対的位置を変化させたときに、上側の容器の支脚の先端が下側の容器の脚受部の位置に来ることが可能であるように配置されており、
ネスティングとスタッキングが可能であり、
支脚は、スタッキング時に上側の容器の収容部の底面が下側の容器のフランジ面より上に来る高さがある、
容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネスティングとスタッキングができる脚付きの容器に関する。
【背景技術】
【0002】
下側の容器と上側の容器の相対的位置関係を変化させることにより、ネスティングとスタッキングができる容器は種々考案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらの容器は、スタッキング時には、上側になる容器の側面に設けた凸部を下側になる容器のフランジで受け止めるものである。
このため、上側の容器の収容部の底面は、下側の容器のフランジ面より上に来ることはできない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明の脚付きの容器は、収容部が単一の凹状の収容部であって、収容部の上端の周囲に帯状のフランジを有し、フランジの下方に、容器の収容部とは独立・分離した3以上の支脚を有し、その支脚自体もネスティングが可能であり、容器のフランジに、複数の容器をスタッキングしたときに上側の容器の支脚を受け止める脚受部を有し、支脚と脚受部は、上下二つの容器の相対的位置を変化させたときに、上側の容器の支脚の先端が下側の容器の脚受部の位置に来ることが可能であるように配置されており、ネスティング又は上下の二つの容器同士の間隔が狭い積み重ねとスタッキング又は上下の二つの容器同士の間隔が広い積み重ねが可能であり、支脚は、スタッキング時に上側の容器の収容部の底面が下側の容器のフランジ面より上に来る高さがある、構成とした。
【発明の効果】
【0005】
本発明の容器は、収容部とは独立・分離した支脚を設けることにより、収容部の側面に凹凸をつける必要がなくなり、平坦にすることができ、清掃が容易となる。なお、このことは、容器の強度を増すため等のために収容部の側面に凹凸をつけることを否定するものではない。
【0006】
また、支脚の高さをスタッキング時に上側の容器の収容部の底面が下側の容器のフランジ面より上に来る高さにしたことにより、収容物がフランジ面より上まで収容された状態でもスタッキングすることができる。
【0007】
また、収容部の底面と設置面又は下段の容器の収容部との間に空隙が生じるので、収容部の底面や側面に穴を設けると、収容物の乾燥に好適となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の容器の実施例の平面図である。
図2】本発明の容器の実施例の側面図である。
図3】本発明の容器の実施例の斜視図である。
図4】本発明の容器の実施例のネスティング時の斜視図である。
図5】本発明の容器の実施例のスタッキング時の斜視図である。
図6】本発明の容器の支脚と脚受部の実施例の斜視図である。
図7】本発明の容器のネスティング時の支脚と脚受部の実施例の斜視図である。
図8】本発明の容器のスタッキング時の支脚と脚受部の実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
支脚の形状は、ネスティングができる形状であればどのような形状であっても構わないが、一般的には四角錐台や円錐台などが考えられる。この場合、支脚の先端に穴を設けると、支脚にゴミや液体が溜まるのを一定程度防いだり、清掃がしやすくなることも考えられる。
また、図7に示したような、四角錐台の向かい合う2側面を省略した形状等が考えられる。
【0010】
脚受部の形状は、支脚の先端の形状に合わせるものとする。
【0011】
容器の平面形状は、図1のような四角形のほか、正方形、円、楕円なども可能であるが、正三角形や正五角形などは不適当である。なぜなら、1つの辺における支脚と脚受部の配置と逆の配置の辺が1つ必要であり、このため、辺の数は2の倍数でなければならない。
【0012】
支脚と脚受部の位置関係は、例えば、容器の中心点を挟んで向き合う位置に支脚と脚受部を配置する。そうすれば、上下の容器は相対的位置関係を2分の1回転ずらすことにより、下側の容器の脚受部に上側の容器の支脚を載せることができる。
【0013】
円形の容器にあっては、n個の支脚と脚受部をそれぞれ均等に配置すれば、上下の容器の相対的位置関係を2n分の1回転以内でずらすことにより、下側の容器の脚受部に上側の容器の支脚を載せることができる。
【0014】
容器の平面形状が正方形や正八角形などの場合にあっては、必ずしも支脚と脚受部の位置関係は、容器の中心点を挟んで向き合う位置に支脚と脚受部を配置しなければならないものではない。これらの場合にあっては、辺の1つの支脚と脚受部の配置パターンとその逆の配置パターンを交互に配置してもよい。
【0015】
支脚と脚受部は、容器を支脚で均等に支えるために交互に配置することが望ましいが、必ずしも交互に配置しなければならないものではない。
【符号の説明】
【0016】
1a 本発明の容器
2 フランジ
3 支脚
4 脚受部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8