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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-28
(45)【発行日】2023-01-12
(54)【発明の名称】サーバ、情報提供方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20230104BHJP
【FI】
G06F16/9035
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018054980
(22)【出願日】2018-03-22
(65)【公開番号】P2019168829
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2021-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新谷 浩一
(72)【発明者】
【氏名】谷 憲
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 明伸
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-523744(JP,A)
【文献】特開2009-060339(JP,A)
【文献】特開2002-149807(JP,A)
【文献】小野良太ほか,イベント情報推薦へ向けたスコアリング手法の比較と評価,情報処理学会研究報告[online],情報処理学会,2014年02月23日,Vol.2014-ICS-174, No.3,pp.1-6,[検索日:2014.02.24], Internet<URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_action_common_download&item_id=98641&item_no=1&attribute_id=1&file_no=1>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と通信することができるサーバであって、
少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定部と、
前記選定部が選定した前記機器セットと、前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成部と、
前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析部と、
複数のイベント情報を記録するベント情報データベースと、
前記解析部が解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、前記イベント情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索部と、
複数の画像データを記録する画像データベースと、
を備え、
前記所有機器は、前記画像データを生成することができ、
前記外部機器は、前記所有機器が生成した前記画像データを当該サーバに送信することができ、
前記解析部は、前記所有機器によって過去に生成された複数の前記画像データと、前記プロフィールと、に基づいて、前記趣味嗜好を解析することを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記選定部は、前記イベント検索部が検索した前記イベントに対して最適な前記機器セットの設定パラメータをさらに選定することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
イベント毎に撮影された複数のサンプル画像データを記録するサンプル画像データベースをさらに備え、
前記レコメンド生成部は、
前記イベント検索部が検索した前記イベントにおいて過去に撮影された複数のサンプル画像データを前記サンプル画像データベースから抽出して前記外部機器へさらにレコメンドし、
前記選定部は、
前記外部機器から前記複数のサンプル画像データのいずれか一つ以上を選択する選択信号が入力された場合、該選択信号によって選択された前記複数のサンプル画像データを撮影することができる前記機器セットおよび前記設定パラメータを選定することを特徴とする請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記所有機器情報と前記機器セットとに基づいて、前記ユーザが不足する機器が発生するか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記レコメンド生成部は、前記判定部によって不足する機器が発生すると判定された場合、不足する不足機器を前記外部機器に対してレコメンドすることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のサーバ。
【請求項5】
前記レコメンド生成部は、
前記外部機器から前記不足する機器の購入を指示する指示信号が入力された場合において、前記不足機器の購入金額が所定以上のとき、前記外部機器に対して前記不足機器のレンタルをレコメンドすることを特徴とする請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
前記レコメンド生成部は、
前記不足機器の重量が所定の重量以上である場合、前記外部機器に対して前記不足機器を配送する配送先をレコメンドすることを特徴とする請求項4に記載のサーバ。
【請求項7】
前記外部機器は、キャラクター画像を表示することができ、
前記レコメンド生成部は、前記キャラクター画像にレコメンドさせることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載のサーバ。
【請求項8】
前記機器セットの重量または容量に応じて、前記キャラクター画像の表示態様を変更して前記外部機器へレコメンドすることを特徴とする請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
複数のイベント情報を記録するベント情報データベースと、複数の画像データを記録する画像データベースと、を備え、外部機器と通信することができるサーバが実行する情報提供方法であって、
少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定ステップと、
前記選定ステップで選定した前記機器セットと、前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成ステップと、
前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、前記イベント情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索ステップと、
を含み、
前記所有機器は、前記画像データを生成することができ、
前記外部機器は、前記所有機器が生成した前記画像データを当該サーバに送信することができ、
前記解析ステップは、前記所有機器によって過去に生成された複数の前記画像データと、前記プロフィールと、に基づいて、前記趣味嗜好を解析することを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
複数のイベント情報を記録するベント情報データベースと、複数の画像データを記録する画像データベースと、を備え、外部機器と通信することができるサーバに、
少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定ステップと、
前記選定ステップで選定した前記機器セットと、前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成ステップと、
前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析ステップと、
前記解析ステップで解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、前記イベント情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索ステップと、
を実行させ、
前記所有機器は、前記画像データを生成することができ、
前記外部機器は、前記所有機器が生成した前記画像データを当該サーバに送信することができ、
前記解析ステップは、前記所有機器によって過去に生成された複数の前記画像データと、前記プロフィールと、に基づいて、前記趣味嗜好を解析することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが所有する所有機器の活用方法を提示する情報端末、サーバ、表示方法、情報提示方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが所有する端末に対して、定期的に質問を配信し、質問に対する回答を取得し、蓄積された回答からユーザのプロフィールを生成後、プロフィールの類似している人の情報を提供したり、プロフィールの類似している人が関心を持っている商品やサービス情報を提供したりする技術が知られている(特許文献1参照)。このような技術は、レコメンデーション(Recommendation)と言われ、様々なサービスや商品の販売に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-168653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1では、ユーザに対する商品やサービスの購入を促すものであるため、ユーザが所有する所有機器に対する活用方法や所有機器を携帯させて行動を促すものではないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが所有する所有機器に対する活用方法を提供することができる情報端末、サーバ、表示方法、情報提供方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報端末は、情報端末であって、当該情報端末のユーザのプロフィール情報と、前記ユーザの利用可能な機器を示す機器情報と、に基づいて、所定のイベントに対して最適な機器セットが選定されたレコメンドを表示する表示部を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る情報端末は、上記発明において、前記レコメンドの生成を外部のサーバに依頼するための指示信号を送信する通信部をさらに備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報端末は、上記発明において、前記機器情報は、前記外部のサーバが備えるデータベースに記録されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るサーバは、外部機器と通信することができるサーバであって、少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記選定部が選定した前記機器セットと、前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成部をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記選定部が選定した前記機器セットと、前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成部をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析部と、前記解析部が解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、複数のイベント情報を記録するベント情報データベースと、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索部と、をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、複数の画像データを記録する画像データベースをさらに備え、前記所有機器は、前記画像データを生成することができ、前記外部機器は、前記所有機器が生成した前記画像データを当該サーバに送信し、前記解析部は、前記所有機器によって過去に生成された複数の前記画像データと、前記プロフィールと、に基づいて、前記趣味嗜好を解析することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記選定部は、前記イベント検索部が検索した前記イベントに対して最適な前記機器セットの設定パラメータをさらに選定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、イベント毎に撮影された複数のサンプル画像データを記録するサンプル画像データベースをさらに備え、前記レコメンド生成部は、前記イベント検索部が検索した前記イベントにおいて過去に撮影された複数のサンプル画像データを前記サンプル画像データベースから抽出して前記外部機器へさらにレコメンドし、前記選定部は、前記外部機器から前記複数のサンプル画像データのいずれか一つ以上を選択する選択信号が入力された場合、該選択信号によって選択された前記複数のサンプル画像データを撮影することができる前記機器セットおよび前記設定パラメータを選定することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記所有機器情報と前記機器セットとに基づいて、前記ユーザが不足する機器が発生するか否かを判定する判定部をさらに備え、前記レコメンド生成部は、前記判定部によって不足する機器が発生すると判定された場合、不足する不足機器を前記外部機器に対してレコメンドすることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記レコメンド生成部は、前記外部機器から前記不足する機器の購入を指示する指示信号が入力された場合において、前記不足機器の購入金額が所定以上のとき、前記外部機器に対して前記不足機器のレンタルをレコメンドすることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記レコメンド生成部は、前記不足機器の重量が所定の重量以上である場合、前記外部機器に対して前記不足機器を配送する配送先をレコメンドすることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記外部機器は、キャラクター画像を表示することができ、前記レコメンド生成部は、前記キャラクター画像にレコメンドさせることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るサーバは、上記発明において、前記機器セットの重量または容量に応じて、前記キャラクター画像の表示態様を変更して前記外部機器へレコメンドすることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る表示方法は、表示部を備える情報端末が実行する表示方法であって、前記情報端末のユーザのプロフィール情報と、前記ユーザの利用可能な機器を示す機器情報と、に基づいて、所定のイベントに対して最適な機器セットが選定されたレコメンドを前記表示部に表示させる表示ステップを含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る情報提供方法は、外部機器と通信することができるサーバが実行する情報提供方法であって、少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定ステップを含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るプログラムは、表示部を備える情報端末に、前記情報端末のユーザのプロフィール情報と、前記ユーザの利用可能な機器を示す機器情報と、に基づいて、所定のイベントに対して最適な機器セットが選定されたレコメンドを前記表示部に表示させる表示ステップを実行させることを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係るプログラムは、外部機器と通信することができるサーバに、少なくとも前記外部機器のユーザの所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールに基づいて、将来のイベントに対して最適な機器セットを選択する選定ステップを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本開示によれば、ユーザが所有する所有機器に対する活用方法を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る情報提供システムの概要を示す模式図である。
図2図2は、本開示の一実施形態に係る情報機器の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、本開示の一実施形態に係る外部機器の機能構成を示すブロック図である。
図4図4は、本開示の一実施形態に係るサーバの機能構成を示すブロック図である。
図5A図5Aは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図5B図5Bは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図5C図5Cは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図5D図5Dは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図5E図5Eは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図5F図5Fは、本開示の一実施形態に係る情報提供システムが実行する処理の概要を模式的に説明する図である。
図6図6は、本開示の一実施形態に係るサーバが実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図7図7は、本開示の一実施形態に係るイベント検索部が検索する際に参照するイベントマッチングテーブルの一例を示す図である。
図8図8は、本開示の一実施形態に係る外部機器が表示するレコメンドの一例を模式的に示す図である。
図9図9は、本開示の一実施形態に係る外部機器が表示するレコメンドの別の一例を模式的に示す図である。
図10図10は、図6のイベント機材レコメンド処理の概要を示すフローチャートである。
図11図11は、本開示の一実施形態に係る通信制御部が送信する想定撮影シーンの一例を模式的に示す図である。
図12図12は、本開示の一実施形態に係る選定部が選定する際に参照する機材設テーブルの一例を模式的に示す図である。
図13図13は、本開示の一実施形態に係る選定部が選定する際に参照する機材設テーブルの別の一例を模式的に示す図である。
図14図14は、図10のアバター表示処理の概要を示すフローチャートである。
図15図15は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の一例を示す図である。
図16図16は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の別の一例を示す図である。
図17図17は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の別の一例を示す図である。
図18図18は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の一例を示す図である。
図19図19は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の別の一例を示す図である。
図20図20は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するアバター画像の別の一例を示す図である。
図21図21は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの一例を示す図である。
図22図22は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの別の一例を示す図である。
図23図23は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの別の一例を示す図である。
図24図24は、図6の機材手配方法選択処理の概要を示すフローチャートである。
図25図25は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの別の一例を示す図である。
図26図26は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの別の一例を示す図である。
図27図27は、本開示の一実施形態に係るレコメンド生成部が生成するレコメンドの別の一例を示す図である。
図28図28は、本発明の一実施形態に係る別の情報機器の一例を示す模式図である。
図29図29は、本発明の一実施形態に係る別の情報機器の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態を図面とともに詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。即ち、本発明は、各図で例示された形状、大きさおよび位置関係のみに限定されるものではない。さらに、以下の説明では、情報機器の例として携帯電話と双方向に通信することができる撮像装置を例に説明するが、撮像装置以外にも、タブレット型端末装置、カムコーダ、撮影機能付きICレコーダ、ビデオマイクロスコープや生物顕微鏡等の顕微鏡、工業用または医療用の内視鏡、超音波スコープおよび電気メス等処置具であっても適用することができる。
【0028】
[情報提供システムの概要]
図1は、本開示の一実施形態に係る情報提供システムの概要を示す模式図である。図1に示す情報提供システム1は、ユーザが所有する情報機器2と、所定の通信規格に従って外部の機器と通信することができる外部機器3と、ネットワークN100を介して外部機器3が接続することができるサーバ4と、を備える。以下の説明では、情報機器2として、デジタルスチルカメラを例に説明するが、デジタルスチルカメラ以外にも、タブレット型端末装置、カムコーダ、撮影機能付きICレコーダ、ビデオマイクロスコープや生物顕微鏡等の顕微鏡、工業用または医療用の内視鏡、超音波スコープおよび処置具であっても適用することができる。また、外部機器3として携帯電話を例に説明するが、携帯電話以外にも、タブレット型端末装置およびパーソナルコンピュータであっても適用することができる。
【0029】
図1に示す情報提供システム1は、情報機器2および外部機器3の各々が所定の通信規格に従って双方向に通信することができる。具体的には、情報機器2は、外部機器3へ画像データや各種情報を無線によって送信することができるとともに、外部機器3から送信された情報を表示したり、外部機器3から送信された指示信号に応じた制御を行ったりすることができる。さらに、情報機器2は、ネットワークN100を介してレコメンデーション、画像データを記録する画像ストレージ、SNS(Social Networking Service)およびオークション等を管理するサーバ4に送信することができる。また、外部機器3は、情報機器2から画像データや各種情報を受信するとともに、情報機器2に各種情報を送信したり、情報機器2の所定の動作を指示する指示信号、例えばレリーズ指示信号や撮影パラメータを変更する変更信号を送信したりすることができる。さらに、外部機器3は、ネットワークN100を介して情報機器2から受信した画像データを他のSNSサーバやフォトストレージサーバ等に送信することができる。
【0030】
図1に示す状況下において、ユーザは、所有する情報機器2と所有する外部機器3とが双方向に通信することができる場合において、情報機器2を用いた撮影を終了するとき、情報機器2に対して電源操作、例えば電源オフ操作を行い、自宅に帰宅した後や職場に戻った後に、所定の収納場所に情報機器2を収容する。また、ユーザは、情報機器2以外にも、他の機器を複数所有していたりする。このため、以下においては、情報機器2の構成、外部機器3の構成およびサーバ4の構成の順に説明する。
【0031】
〔情報機器の構成〕
まず、情報機器2の構成について説明する。
図2は、情報機器2の機能構成を示すブロック図である。
図2に示す情報機器2は、本体部10と、本体部10に対して着脱自在なレンズ装置20と、を備える。
【0032】
〔レンズ装置の構成〕
まず、レンズ装置20の構成について説明する。
レンズ装置20は、光学系201と、絞り202と、ドライバ203と、レンズ制御部204と、レンズ通信部205と、を備える。
【0033】
光学系201は、単数または複数のレンズを用いて構成され、所定の視野領域から光を集光して被写体像を結像する。光学系201は、後述するレンズ制御部204の制御のもと、ドライバ203によって光軸方向に移動することで、焦点距離や焦点位置を変更する。
【0034】
絞り202は、光学系201が集光した光の入射量を制御することで露出の調整を行う。絞り202は、ドライバ203によって絞り値を変更する。
【0035】
ドライバ203は、レンズ制御部204の制御のもと、光学系201を光軸方向に沿って移動させることによって光学系201の焦点位置や焦点距離を変更する。また、ドライバ203は、レンズ制御部204の制御のもと、絞り202を駆動させて絞り値を変更する。ドライバ203は、駆動回路等を用いて構成される。
【0036】
レンズ制御部204は、レンズ通信部205を介して本体部10から入力された指示信号に基づいて、ドライバ203の駆動を制御することによって光学系201および絞り202を制御する。レンズ制御部204は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。
【0037】
レンズ通信部205は、所定の通信規格に従って本体部10から入力された指示信号をレンズ制御部204へ送信するとともに、レンズ制御部204から入力された信号を本体部10へ送信する。
【0038】
〔本体部の構成〕
次に、本体部10の構成について説明する。
本体部10は、シャッタ100と、撮像素子101と、通信部102と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)103と、メモリI/F104と、Flashメモリ105と、画像処理部106と、操作部107と、電池108と、表示制御部109と、表示部110と、タッチパネル111と、GPS112と、ジャイロセンサ113と、加速度センサ114と、地磁気センサ115と、第1通信部116と、第2通信部117と、第3通信部118と、バス119と、時計120と、制御部121と、を備える。
【0039】
シャッタ100は、後述する制御部121の制御のもと、撮像素子101の状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ100は、例えばフォーカルプレーンシャッタ等を用いて構成される。なお、シャッタ100を用いずに、後述する撮像素子101における電子シャッタを用いてもよい。
【0040】
撮像素子101は、後述する制御部121の制御のもと、光学系201が集光した被写体像を受光して光電変換を行うことによって画像データ(RAWデータ)を生成して出力する。撮像素子101は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて構成される。なお、本実施形態では、撮像素子101をベイヤー配列のイメージセンサを例に説明するが、例えばFovionのような積層型のイメージセンサであってもよいし、赤外光に感度を持つ画素を有するイメージセンサであってもよい。また、撮像素子101は、後述する制御部121の制御のもと、受光量を電子的に制御することができる電子シャッタ機能を有する。
【0041】
通信部102は、所定の通信規格に従って制御部121から入力された指示信号をレンズ装置20へ送信するとともに、レンズ装置20から入力された信号を制御部121へ送信する。
【0042】
SDRAM103は、バス119を介して撮像素子101から入力された画像データ(RAWデータ)や情報機器2が処理中の各種情報を一時的に記録する。
【0043】
メモリI/F104は、後述する制御部121の制御のもと、本体部10の外部から装着されるメモリカード等の記録媒体W1に対して画像データを書き込むとともに、記録媒体W1に記録された画像データを読み出し、この画像データをSDRAM103へ出力する。
【0044】
Flashメモリ105は、情報機器2を動作させるための各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。また、Flashメモリ105は、情報機器2の使用履歴を記録する使用履歴情報記録部105aと、情報機器2のユーザのプロフィールを記録するプロフィール情報記録部105bと、ユーザが所有する所有機器情報を記録する所有機器情報記録部105cと、後述するサーバ4によって学習された識別器105dと、を有する。ここで、使用履歴とは、情報機器2において手動設することができる設定パラメータの使用回数、情報機器2を用いた撮影回数、情報機器2で使用することができる複数の撮影モードの各々の使用回数、識別器105dの識別結果による被写体毎の撮影回数、電源がオフ状態になってから電源がオン状態になるまでの経過時間を含む。また、プロフィール情報記録部105bが記録するユーザのプロフィールとは、少なくとも情報機器2を所有する所有者の名前または著作権情報である。さらに、所有機器情報とは、情報機器2の本体部10に着脱されたレンズ装置20やフラッシュ等のアクセサリ等の識別情報である。もちろん、所有機器情報には、ユーザが利用可能な機器を示す機器情報も含まれる。ここで、機器情報とは、ユーザが過去にレンタルしたレンズ装置20やフラッシュ等のアクセサリ等の識別情報である。
【0045】
画像処理部106は、GPU(Graphics Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて構成され、撮像素子101が生成した画像データ(RAWデータ)に対して、所定の画像処理を行う。ここで、所定の画像処理として、ノイズ低減処理、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、撮像素子101がベイヤー配列の場合には画像データの同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む基本の画像処理を行う。また、画像処理部106は、予め設定された各画像処理のパラメータに基づいて、自然な画像を再現する画像処理を行う。ここで、各画像処理のパラメータとは、コントラスト、シャープネス、彩度、ホワイトバランスおよび階調の値である。さらに、画像処理部106は、複数の画像処理を組み合わせて視覚的な効果を与える特殊効果処理を実行する。ここで、特殊効果処理としては、例えばトーンカーブ処理、彩度アップ処理、ソフトフォーカス効果処理、ホワイトアウト効果処理、シェーディング効果処理またはスターライト効果処理等である。また、画像処理部106は、識別器105dを用いて画像データに対応する画像から被写体の種別を識別して判定するようにしてもよい。
【0046】
操作部107は、情報機器2の各種の指示を与える指示信号の入力を受け付ける。操作部107は、情報機器2の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り換える電源スイッチ107a、撮影の指示を与えるレリーズスイッチ、情報機器2の各種設定を切り換える操作スイッチ、動作撮影の指示を与える動作スイッチ、情報機器2のピント位置を変更するフォーカススイッチ、情報機器2の露出値を補正する露出補正スイッチおよび情報機器2のISO感度を変更するISO変更スイッチ等を用いて構成される。なお、操作部107は、ブッシュスイッチ、ジョグダイヤルおよび回転レバー等を用いて構成される。
【0047】
電池108は、情報機器2に対して着脱自在であり、情報機器2を構成する各部に所定の電圧を供給する。電池108は、リチウムイオン充電池やニッケル水素充電池等を用いて構成される。
【0048】
表示制御部109は、表示部110の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部109は、画像処理部106が画像処理を施した画像データに対応するライブビュー画像を表示部110に表示させる。また、表示制御部109は、情報機器2の現在の状態を示す状態情報を表示部110に表示させる。ここで、状態情報には、情報機器2の電池残量、情報機器2に装着された記録媒体W1のメモリ残量、情報機器2の撮影パラメータ(例えばシャッタ速度、絞り値、所定距離、ピント位置、AFモードの種別、ISO感度、顔検出の有無、特殊効果処理の設定状態および画質モードの種別)が含まれる。
【0049】
表示部110は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等の表示パネルを用いて構成される。表示部110は、表示制御部109の制御のもと、情報機器2に関する各種情報、ライブビュー画像、撮影画像および動画を表示する。
【0050】
タッチパネル111は、表示部110の表示領域に重畳して設けられ、外部からタッチされた位置を検出し、この検出した位置に応じた信号を制御部121へ出力する。
【0051】
GPS112は、地上の物体の位置を測位する測定手段であるGPS(Global Positioning System)を構成する複数のGPS衛星から送信されてくる衛星の軌道情報を受信し、この受信した軌道情報に基づいて、撮影時や画像再生時における情報機器2の位置情報を取得し、この位置情報を制御部121へ出力する。ここで、位置情報は、経度、緯度および時刻情報である。
【0052】
ジャイロセンサ113は、情報機器2の姿勢を検出し、この検出結果を制御部121へ出力する。具体的には、ジャイロセンサ113は、情報機器2のヨー方向、ロー方向およびピッチ方向それぞれの角速度(傾き)を検出し、この角速度を制御部121へ出力する。
【0053】
加速度センサ114は、情報機器2に生じる加速度を検出し、この検出結果を制御部121へ出力する。
【0054】
地磁気センサ115は、レンズ装置20の光軸が略水平になる場合において、レンズ装置20の光軸が視野領域を向いた方向を基準方位としたときの情報機器2の方位を検出する。具体的には、地磁気センサ115は、地磁気の垂直方向と水平方向の成分を検出し、北を基準とする基準方位と情報機器2におけるレンズ装置20の光軸とがなす角度を方位角として検出することによって情報機器2の方位を検出する。
【0055】
第1通信部116は、制御部121の制御のもと、外部機器3との間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第1通信部116は、Bluetooth(登録商標)通信を採用している。なお、第1通信部116は、Bluetooth通信の他、赤外線通信(IrDA(Infrared Data Association))等、他の通信を採用しても構わない。例えば、Bluetoothの場合、機器の役割としては、近距離の一対一関係のマスター、スレーブの関係となり、概略接続処理としては、マスターが、所望のスレーブを検索し接続を行うため、問い合わせと応答の関係だけで通信が成り立ち、簡便である。つまり、大まかな接続シーケンスとしては、まず、マスターは、スレーブ機器が存在するかの問い合わせ(Inquiry)を行う。続いて、スレーブは、マスターからの問い合わせ(Inquiry)に対し、応答を返す。その後、マスターは、応答があったスレーブのうち、所望のスレーブと接続する。ただし、データ通信は、マスターからのデータ送受信指示により、データ送受信を行い、マスターが許可しないとデータ送受信できない。
【0056】
第2通信部117は、制御部121の制御のもと、外部機器3との間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第2通信部117は、Bluetooth Low Energy(登録商標)通信(以下、単に「BLE通信」という)を採用している。
【0057】
第3通信部118は、制御部121の制御のもと、ネットワークN100を介して外部のサーバとの間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第3通信部118は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)通信を採用している。例えば、Wi-Fiの場合、ローカルネットワークを想定し、機器の役割として、アクセスポイント、ステーションの関係があり、概略の接続処理としては、アクセスポイントが構築している無線ネットワークに、ステーションが接続する関係となる。大まかな接続シーケンスとしては、まず、アクセスポイントは、無線ネットワークを構築し、自分のネットワーク識別子(SSID)を報知する。続いて、ステーションは、報知されているネットワーク識別子(SSID)を検索し、所望のネットワーク(アクセスポイント)に接続する。多くの機器とのネットワークを想定するので、カバー範囲も広く、干渉の問題を考慮しながら厳密な識別ステップを踏むことになる。このため、接続確立に時間がかかることがある。ただし、データ通信は、アクセスポイント、ステーションそれぞれのタイミングでデータの送受信がすることができる。なお、第3通信部118は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)以外に、4G無線を利用した通信を採用してもよい。もちろん、第3通信部118は、3G無線を利用した通信、5G無線を利用した通信およびWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信等、他の通信を採用しても構わない。
【0058】
バス119は、情報機器2の各部を接続する伝送路をなし、情報機器2の内部で発生した各種データを情報機器2の各部に転送する。
【0059】
時計120は、時間を計時し、この計時結果を制御部121へ出力する。時計120は、計時機能の他、撮像素子101によって生成された画像データの日時に関する日時情報を生成し、この日時情報を制御部121へ出力する。
【0060】
制御部121は、CPUやASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いて構成され、情報機器2を構成する各部を統括的に制御する。制御部121は、表示制御部121aと、撮像制御部121bと、通信制御部121cと、を有する。
【0061】
表示制御部121aは、表示部110の表示態様を制御する。例えば、表示制御部121aは、情報機器2に関する各種情報を表示部110に表示させる。
【0062】
撮像制御部121bは、撮像素子101およびレンズ装置20を制御することによって情報機器2の撮影の制御を行う。また、撮像制御部121bは、操作部107の操作のもと、情報機器2において手動で設定変更することができる設定パラメータを変更する。
【0063】
通信制御部121cは、第1通信部116、第2通信部117および第3通信部118それぞれの通信を制御する。また、通信制御部121cは、第1通信部116、第2通信部117および第3通信部118それぞれの通信を制御することによって、撮像素子101が生成した画像データ、情報機器2の使用履歴情報、プロフィールおよび所有機器情報等を外部機器3へ送信する。
【0064】
〔外部機器の構成〕
次に、外部機器3の構成について説明する。
図3は、外部機器3の機能構成を示すブロック図である。
図3に示す外部機器3は、Flashメモリ31と、表示制御部32と、表示部33と、タッチパネル34と、第1通信部35と、第2通信部36と、第3通信部37と、メモリI/F38と、SDRAM39と、バス40と、時計41と、制御部42と、を備える。
【0065】
Flashメモリ31は、外部機器3を動作させるための各種プログラム、外部機器3にインストールされた各種アプリを実行するためのプログラム、プログラムの実行中に使用される各種データを記録する。Flashメモリ31は、外部機器3を動作させるための各種プログラムを記録するプログラム記録部311と、キャラクター画像のアバター画像を表示するためのアプリ記録部312と、後述するサーバ4によって学習された学習結果に基づく識別器313と、を有する。
【0066】
表示制御部32は、表示部33の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部32は、外部機器3に関する各種情報や外部機器3で実行することができる各種アプリに対応するアイコンを表示部33に表示させる。
【0067】
表示部33は、液晶または有機EL等の表示パネルを用いて構成される。表示部33は、表示制御部32の制御のもと、外部機器3に関する各種情報やアイコンを表示する。
【0068】
タッチパネル34は、表示部33の表示領域に重畳して設けられ、外部からタッチされた位置を検出し、この検出した位置に応じた信号を制御部42へ出力する。
【0069】
第1通信部35は、後述する制御部42の制御のもと、情報機器2との間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第1通信部35は、Bluetooth通信を採用している。なお、第1通信部35は、Bluetooth通信の他、赤外線通信(IrDA)等、他の通信を採用しても構わない。
【0070】
第2通信部36は、後述する制御部42の制御のもと、情報機器2との間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第2通信部36は、BLE通信を採用している。
【0071】
第3通信部37は、後述する制御部42の制御のもと、ネットワークN100を介して外部のサーバとの間で通信に必要な信号を含む各種データの無線通信を所定のプロトコルに従って行う。第3通信部37は、Wi-Fi通信を採用している。なお、第3通信部37は、Wi-Fi以外に、4G無線を利用した通信を採用してもよい。もちろん、第3通信部37は、3G無線を利用した通信、5G無線を利用した通信およびWiMAX通信等、他の通信を採用しても構わない。
【0072】
メモリI/F38は、後述する制御部42の制御のもと、外部機器3の外部から装着されるメモリカード等の記録媒体W2に対して各種情報、例えば画像データを書き込むとともに、記録媒体W2に記録された各種情報を読み出し、この情報を後述するSDRAM39へ出力する。
【0073】
SDRAM39は、バス40を介して外部機器3が処理中の各種情報を一時的に記録する。
【0074】
バス40は、外部機器3の各部を接続する伝送路をなし、外部機器3の内部で発生した各種データを外部機器3の各部に転送する。
【0075】
時計41は、時間を計時し、この計時結果を制御部42へ出力する。時計41は、計時機能の他、Flashメモリ31に記録された各アプリの日時に関する日時情報を生成し、この日時情報を制御部42へ出力する。
【0076】
制御部42は、CPU等を用いて構成され、外部機器3を構成する各部を制御する。
【0077】
〔サーバの構成〕
次に、サーバ4の構成について説明する。
図4は、サーバ4の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すサーバ4は、通信部41と、サンプル画像データベース42、イベント情報データベース43と、機材画像データベース44と、機材データベース45と、設定パラメータ画像データベース46と、ユーザプロフィールデータベース47と、記録部48と、サーバ制御部49と、を備える。
【0078】
通信部41は、サーバ制御部49の制御のもと、外部機器3との間で通信に必要な信号を含む各種データの通信を所定のプロトコルに従って行う。
【0079】
サンプル画像データベース42は、イベント毎に撮影された複数の画像データをサンプル画像データとして記録する。サンプル画像データベース42は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等を用いて構成される。
【0080】
イベント情報データベース43は、複数のイベントと、この複数のイベントの各々の開催日時と、位置情報と、を対応付けて記録する。イベント情報データベース43は、HDDやSSD等を用いて構成される。
【0081】
機材画像データベース44は、複数の機材の各々と、この複数の機材の各々で撮影された画像データと、を対応付けて記録する。具体的には、情報機器2の種別毎に撮影された画像データを記録する。機材画像データベース44は、HDDやSSD等を用いて構成される。
【0082】
機材データベース45は、複数の機材の各々を識別する識別情報と、複数の機材の各々のスペック情報と、を対応付けて記載する。例えば、レンズ装置20の識別情報と、レンズ装置20の焦点距離や絞り値(F値)のスペック情報と、を対応付けて記録する。機材データベース45は、HDDやSSD等を用いて構成される。
【0083】
設定パラメータ画像データベース46は、複数の撮影シーンと、複数の機材と、この複数の機材の各々で撮影した際の設定パラメータと、この設定パラメータで撮影された際の画像データと、を対応付けて記録する。設定パラメータ画像データベース46は、HDDやSSD等を用いて構成される。
【0084】
ユーザプロフィールデータベース47は、サーバ4にアクセスされた外部機器3のユーザのプロフィールと、サーバ4にサクセスされた外部機器3の識別情報と、を対応付けて記録する。ユーザプロフィールデータベース47は、HDDやSSD等を用いて構成される。なお、ユーザのプロフィールの詳細は、後述する。
【0085】
記録部48は、揮発性メモリや不揮発性メモリ等を用いて構成される。記録部48は、サーバ4が実行する各種プログラムを記録するプログラム記録部481を有する。
【0086】
サーバ制御部49は、CPU等を用いて構成される。サーバ制御部49は、学習部490と、解析部491と、プロフィール検出部492と、イベント検索部493と、選定部494と、レコメンド生成部495と、判定部496と、通信制御部497と、を有する。
【0087】
学習部490は、通信部41を経由して外部機器3から送信された画像データに対して、周知のディープラーニング等の深層学習や機械学習によるトレーニングを行って画像データに写る被写体の種類を学習し、この学習結果を識別器として外部機器3または情報機器2に送信する。
【0088】
解析部491は、外部機器3のユーザの氏名に関する氏名情報および外部機器3のユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールと、外部機器3のユーザが所有する所有機器の使用履歴に関する使用履歴情報と、に基づいて、ユーザの趣味嗜好を解析する。具体的には、解析部491は、外部機器3のユーザの氏名に関する氏名情報および外部機器3のユーザが所有する情報機器2を含むプロフィールと、情報機器2が撮影した複数の画像データである使用履歴情報とに基づいて、ユーザの趣味嗜好を解析する。具体的には、解析部491は、撮像装置である情報機器2によって過去に生成された複数の画像データと、ユーザのプロフィールと、に基づいて、ユーザの趣味嗜好を解析する。より具体的には、解析部491は、複数の画像データに写る主被写体の出現頻度とユーザのプロフィールとに基づいて、ユーザの趣味嗜好、例えば、鉄道写真、ポートレート写真、家族写真、子供写真、スナップ写真、SNS写真および風景写真等を趣味嗜好分野として解析する。さらに、解析部491は、写真以外にも、複数の画像データに写る主被写体の出現頻度とユーザのプロフィールとに基づいて、ユーザの趣味嗜好が、例えば旅行、ブログ、食べ歩き、コンサート鑑賞、映画鑑賞、ミュージカル鑑賞、ヨガ、マラソンおよび手芸等を解析するようにしてもよい。この場合、解析部491は、上述した学習部490の学習結果を用いてユーザの趣味嗜好を解析してもよい。なお、ここでの、氏名情報には、厳密な意味での氏名である必要はなく、IDやハンドルネームで特定ユーザが指定できればよい。ここまで書いてきたプロフィールで表されるユーザであるから、プロフィール情報と呼んでもよい。また、ユーザは、個人に限る必要はなく、家族やグループなどで行動する場合は、「あの家はよくスキーに行く」とか、「彼らはよくみんなで海に行く」とか、その集団としてのプロフィールがあり、嗜好がある。
【0089】
プロフィール検出部492は、ユーザプロフィールデータベース47が記録する複数のユーザのプロフィールデータから通信部41を経由してアクセスされた外部機器3の識別情報に対応するユーザのプロフィールを検出する。例えば、プロフィール検出部492は、外部機器3の機器ID(機器アドレス)に基づいて、ユーザプロフィールデータベース47が記録する複数のプロフィールから外部機器3の機器IDに対応するプロフィールを検出する。
【0090】
イベント検索部493は、解析部491が解析した解析結果と、外部機器3がサーバ4にアクセスした現在の日時と、複数のイベント情報を記録するイベント情報データベース43と、に基づいて、ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索する。
【0091】
選定部494は、プロフィールに含まれる外部機器3のユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報に基づいて、イベント検索部493が検索したイベントに対して最適な機器セットを選定する。さらに、選定部494は、イベント検索部493が検索したイベントに対して最適な機器セットの設定パラメータ(例えば絞り値やISO感度等)を選定する。
【0092】
レコメンド生成部495は、選定部494が選定した機器セットと、イベント検索部493が検索したイベントと、レコメンド情報として生成して外部機器3にレコメンドする。
【0093】
判定部496は、プロフィールに含まれる外部機器3のユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報と選定部494が選定した機器セットとに基づいて、ユーザが不足する機器が発生するか否かを判定する。
【0094】
通信制御部497は、通信部41の通信を制御する。例えば、学習部490の学習結果の識別器やレコメンド生成部495が生成したレコメンド情報等を外部機器3へ送信する。
【0095】
〔情報提供システムの概要〕
次に、情報提供システム1が行う処理の概要について説明する。図5A図5Fは、情報提供システム1が行う処理の概要を模式的に説明する図である。
【0096】
図5Aに示すように、ユーザは、様々な趣味および嗜好を持つため、情報機器2や外部機器3を用いて、興味を頂く様々な被写体の撮影や自撮りを行ったり、SNSへ画像データを送信したりする。さらに、ユーザは、情報機器2で撮像した複数の画像F1~F6を、外部機器3等を用いてSNSやストレージ機能を有するサーバ4へアップロードする。この場合、サーバ4は、情報機器2または外部機器3から送信された画像データと、アクセスまたはSNSやストレージサービスにログインされた情報機器2または外部機器3を所有するユーザのプロフィールと、を対応付けて記録する。また、画像データには、Exif(メタデータ)が含まれる。
【0097】
ここで、Exifには、少なくとも、撮影日時、情報機器2または外部機器3のメーカ名(製造・販売元)、情報機器2または外部機器3のモデル名、撮像方向、撮像方向、シャッタ速度、絞り値(F値)、ISO感度、測光モード、フラッシュの有無、露出補正ステップ値、焦点距離、色空間(カラープロファイル)、位置情報(経度と緯度)、画像形式、ファイルサイズ、解像度、カラーモード、情報機器2または外部機器3のファームウェアVer情報、AFモード、ピント位置、撮影モード(例えばシャッタ優先モード、絞り優先モード、シーンモードおよびプログラムモード等)、レンズメーカ、レンズのモデル名、レンズの焦点距離、評価、大きさ、タイトル、作成者(著作権情報)、コメントの追加、ファイル名およびサムネル画像等が含まれる。
【0098】
また、ユーザのプロフィールには、少なくとも、ユーザの氏名に関する氏名情報、生年月日、性別、住所(郵便番号も含む)、電話番号、家族構成(例えば子供の有無)、ユーザの撮影レベル(例えばサーバ4への画像の送信数の数に基づくレベル、ユーザが所有する所有機器の数に基づくレベルおよびSNS等の他のユーザの反応数に基づくレベル)およびユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報(機器を識別する機器IDやモデル名およびアクセス情報等)が含まれる。
【0099】
続いて、図5Bに示すように、サーバ4の解析部491は、外部機器3を経由してユーザが所有する所有機器である情報機器2から過去に送信された使用履歴情報として機能する複数の画像データと、この複数の画像データを送信したユーザのプロフィールと、に基づいて、ユーザの趣味嗜好を分析する。具体的には、サーバ4の解析部491は、ユーザから送信されて蓄積された複数の画像データと、ユーザのプロフィールとに基づいて、例えば鉄道が写る画像F1がユーザの趣味嗜好分野、即ち鉄道分野が趣味嗜好分野であると解析する。
【0100】
その後、図5Cに示すように、サーバ4のイベント検索部493は、ユーザのプロフィールと、ユーザの趣味嗜好分野と、外部機器3がサーバ4にアクセスまたはログインした現在の日時と、ネット上のイベント情報またはイベント情報データ43に記録されたイベント情報とに基づいて、ユーザの趣味嗜好分野にあったイベントを検索する。例えば、図5Cに示すように、サーバ4のイベント検索部493は、ユーザの趣味嗜好分野の被写体が撮影することができるイベントと、所定の期間内におけるイベントの日時、所定の範囲内のイベントを示す地図等の位置情報F13、そのイベントで過去に撮影された複数のイベント画像データF10~F12とをネット上の画像データ群またはサンプル画像データベース42から検索する。この場合、サーバ4のイベント検索部493は、少なくとも外部機器3からストレージサービスまたはSNSにログインされた日時またはアクセスがあった日時に基づいて、所定の期間内における直近のイベントの日時をネット上またはイベント情報データ43から検索する。
【0101】
続いて、図5Dに示すように、サーバ4の選定部494は、ユーザのプロフィール(撮影レベル)と、イベント情報と、ユーザの趣味嗜好分野と、に基づいて、ユーザが所有する複数の所有機器からユーザの趣味嗜好分野の被写体の撮影や撮影シーンに最適な撮像セットと、この撮像セットを用いて撮影する際の設定パラメータとを選定する。例えば、図5Dに示すように、サーバ4の選定部494は、ユーザが所持する情報機器2A~2Cの中から情報機器2Bを選択するとともに、複数のレンズ群からレンズ装置20を選択し、かつ、複数のアクセサリ群から三脚5を選択する。さらに、サーバ4の選定部494は、ユーザの趣味嗜好分野の被写体に撮影することに最適な設定パラメータを選択する。
【0102】
その後、図5Eに示すように、サーバ4のレコメンド生成部495は、外部機器3(情報端末)に対して、ユーザの趣味嗜好分野のイベント情報と、このイベントに最適な撮像セットと、設定パラメータと、をレコメンド(Recommend)する。この場合、図5Eに示すように、サーバ4のレコメンド生成部495は、外部機器3にインストールされたアプリを用いて、外部機器3の表示部33にキャラクター等のアバター画像A1を表示させてテキストデータのメッセージM1~M3または音声によってレコメンドさせる。これにより、ユーザは、ライフスタイルに合わせた写真活動を行うことができる。なお、図5Eでは、アバター画像A1を用いて、ユーザの趣味嗜好分野のイベント情報と、このイベントに最適な撮像セットと、設定パラメータと、をレコメンドさせていたが、例えば図5Fに示すように、サーバ4のレコメンド生成部495は、画像F10および撮影セットおよび設定パラメータを外部機器3の表示部33に表示させることによってレコメンドしてもよい。このような外部機器3(情報端末)が、単独で、そのユーザのプロフィール情報と、当該ユーザの利用可能機器(所有機器)の機器情報と、に基づいて、所定のイベントに対して最適な機器セットを選定し、レコメンドする機能を外部制御部42に持たせ、この外部機器42が表示部33にレコメンドを表示させてもよい。即ち、外部制御部42は上述したサーバ4のサーバ制御部49と同様の機能が発揮できるように各種プログラムやアプリで構成することができる。さらに、外部機器3(情報端末)は、このレコメンド生成を外部のサーバ4と連携し、サーバ4に依頼するための通信部(例えば第1通信部35~第3通信部37)を有してもよい。このとき、サーバ4は、上記ユーザの所有機器のみならず、レンタル等で利用可能な機器の情報をもってもよく、所定のイベントの情報、上記ユーザのプロフィール情報を管理して記録する機能があってもよい。
【0103】
〔サーバの処理〕
次に、サーバ4が実行する処理について説明する。図6は、サーバ4が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0104】
図6に示すように、プロフィール検出部492は、外部機器3からネットワークN100を経由してサーバ4にアクセスされたユーザのプロフィールを検出する(ステップS101)。具体的には、プロフィール検出部492は、ネットワークN100を経由してサーバ4にアクセスされた外部機器3の識別情報に基づいて、ユーザプロフィールデータベース47からユーザのプロフィールを検出する。
【0105】
続いて、解析部491は、プロフィール検出部が検出したユーザのプロフィールと、ユーザが過去にアップロードした複数の画像データとに基づいて、ユーザの趣味嗜好分野を解析する(ステップS102)。具体的には、解析部491は、学習部490がユーザのプロフィールとユーザによってアップロードされた複数の画像データとに基づいて学習して抽出した主要被写体を撮影することができる分野を趣味嗜好分野として判定する。
【0106】
その後、イベント検索部493は、ネット上のイベント情報またはイベント情報データベース43からイベントを検索する(ステップS103)。具体的には、イベント検索部493は、サーバ4に外部機器3からアクセスがあった現在の日時に基づいて、ネット上における複数のイベント情報またはイベント情報データ43に記録された複数のイベント情報から所定の期間内、例えば1ヶ月以内に行われる複数のイベントを検索する。
【0107】
続いて、所定の期間内にイベントがある場合(ステップS104:Yes)、サーバ4は、後述するステップS105へ移行する。これに対して、所定の期間内にイベントがない場合(ステップS104:No)、サーバ4は、本処理を終了する。
【0108】
ステップS105において、イベント検索部493は、上述したステップS103で検索した複数のイベントの中からユーザのプロフィールに適合するプロフィールマッチングを行う。具体的には、イベント検索部493は、上述したステップS103で検索した複数のイベントの中からユーザのプロフィールに含まれる趣味嗜好分野のイベント情報を検索する。例えば、イベント検索部493は、図7のイベントマッチングテーブルT1に示すように、ステップS103で検出した複数のイベントが季節イベント、花火イベントおよび鉄道イベントの場合において、ユーザのプロフィールが単身男性のとき、鉄道イベントがユーザのプロフィールに適合するイベントとして検索する。
【0109】
イベント検索部493が複数のイベントの中からユーザのプロフィールに適合する適合イベントを検索できた場合(ステップS106:Yes)、サーバ4は、後述するステップS107へ移行する。これに対して、イベント検索部493が複数のイベントの中からユーザのプロフィールに適合する適合イベントを検索できない場合(ステップS106:No)、サーバ4は、後述するステップS108へ移行する。
【0110】
ステップS107において、レコメンド生成部495は、ネットワークN100を経由して外部機器3へイベント情報を送信する。具体的には、図8に示すように、レコメンド生成部495は、ネットワークN100を経由して外部機器3へイベント情報を送信する。これにより、図8に示すように、外部機器3は、アバター画像A1とともに、イベント情報Q1,Q2を表示部33に表示させることができる。この場合、レコメンド生成部495は、イベントのレコメンドをアバター画像A1によって表示させるため、テキストデータを外部機器3へ送信してもよい。また、図9に示すように、レコメンド生成部495は、ユーザのプロフィールの使用履歴に応じて、アバター画像A1がレコメンドするテキストデータやイベント情報Q3の内容を変更してもよい。ステップS107の後、サーバ4は、後述するステップS110へ移行する。
【0111】
ステップS108において、イベント検索部493が上述したステップS103で検索した複数のイベントの中からユーザのプロフィールに適合する適合イベントが1ヶ月以上ない場合(ステップS108:Yes)、イベント検索部493は、推奨イベントを検索する(ステップS109)。具体的には、イベント検索部493は、ネット上における複数のイベント情報またはイベント情報データ43に記録された複数のイベント情報からユーザのプロフィールに含まれる趣味嗜好分野に近似する推奨イベントを検索する。例えば、イベント検索部493は、ユーザのプロフィールに含まれる趣味嗜好分野が鉄道である場合、鉄道が趣味嗜好分野である他のユーザが過去に参加した所定の期間内(例えば1ヶ月以内)のイベントを推奨イベントとして検索する。ステップS109の後、サーバ4は、後述するステップS107へ移行する。これに対して、イベント検索部493が上述したステップS103で検索した複数のイベントの中からユーザのプロフィールに適合する適合イベントが1ヶ月未満である場合(ステップS108:No)、サーバ4は、本処理を終了する。
【0112】
ステップS110において、ネットワークN100を経由して外部機器3からイベントに参加する指示信号が入力された場合(ステップS110:Yes)、サーバ4は、後述するステップS111へ移行する。これに対して、ネットワークN100を経由して外部機器3からイベントに参加する指示信号が入力されていない場合(ステップS110:No)、サーバ4は、本処理を終了する。
【0113】
ステップS111において、イベント検索部493は、サンプル画像データベース42が記録する画像群から対応イベントサンプル画像を検索する。
【0114】
続いて、選定部494は、サンプル画像向け機材を検索する(ステップS112)。
【0115】
続いて、サーバ4は、イベントに最適な撮影セットおよび設定パラメータを選定してアバターにレコメンドさせるイベント機材レコメンド処理を実行する(ステップS113)。
【0116】
〔イベント機材レコメンド処理〕
図10は、上述したステップS113のイベント機材レコメンド処理の概要を示すフローチャートである。
【0117】
図10に示すように、通信制御部497は、イベント検索部493がユーザのプロフィールに適合したイベントで想定される複数の想定撮影シーンを外部機器3へ送信する(ステップS201)。具体的には、図11に示すように、レコメンド生成部495は、イベント検索部493がユーザのプロフィールに適合したイベントで想定される複数の想定撮影シーンに対応するサンプル画像C1~C3を通信部41に外部機器3へ送信させる。
【0118】
続いて、ネットワークN100を経由して外部機器3から撮影シーンが選択された選択信号が入力された場合(ステップS202:Yes)、サーバ4は、後述するステップS203へ移行する。これに対して、外部機器3から撮影シーンが選択された選択信号が入力されていない場合(ステップS202:No)、サーバ4は、上述したステップS201へ戻る。
【0119】
ステップS203において、外部機器3に送信した複数の想定撮影シーンのうち複数撮影シーンが選択されている場合(ステップS203:Yes)、レコメンド生成部495は、複数シーン包含条件を生成する(ステップS204)。ステップS204の後、サーバ4は、後述するステップS205へ移行する。これに対して、外部機器3に送信した複数の想定撮影シーンのうち複数撮影シーンが選択されていない場合(ステップS203:No)、サーバ4は、後述するステップS205へ移行する。
【0120】
選定部494は、撮影シーンに応じた機材を選定する機材選定処理を実行する(ステップS205)。具体的には、選定部494は、図12に示す機材設定テーブルT2を参照して、撮影シーンとして花火が選択された場合、焦点距離として12mm~30mmのレンズ、アクセサリとして三脚を選定するとともに、カメラ設定として長秒設定コンポジットを選定し、かつ、AFとして静体(S-AF)を選定する。また、選定部494は、図13に示す機材設定テーブルT3に示すように、撮影シーンとして花火と屋台が選択された場合、焦点距離として12mm~50mmのレンズ、アクセサリとしてレフ板およびストロボを選定するとともに、カメラ設定として長秒設定コンポジット、ホワイトバランス(WB)として電球、ストロボ発光ONを選定し、かつ、AFとして静体および動体(C-AF)を選定する。
【0121】
続いて、レコメンド生成部495は、アバターの表示を機材に応じて変更するアバター表示処理を実行する(ステップS206)。ステップS206の後、サーバ4は、後述するステップS207へ移行する。
【0122】
〔アバター表示処理〕
図14は、上述したステップS206のアバター表示処理の概要を示すフローチャートである。
【0123】
図14に示すように、選定部494によって選定された機材の装備重量が1kg以上である場合(ステップS301:Yes)において、選定部494によって選定された機材の装備重量が3kg以上であるとき(ステップS302:Yes)、レコメンド生成部495は、アバターを重い表示で外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS303)。例えば、図15に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A11を外部機器3の表示部33に表示させる。ステップS303の後、サーバ4は、後述するステップS406へ移行する。
【0124】
ステップS301において、選定部494によって選定された機材の装備重量が1kg以上である場合(ステップS301:Yes)において、選定部494によって選定された機材の装備重量が3kg以上でないとき(ステップS302:No)、レコメンド生成部495は、アバターを通常表示で外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS304)。例えば、図16に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A1を外部機器3の表示部33に表示させる。ステップS304の後、サーバ4は、後述するステップS306へ移行する。
【0125】
ステップS301において、選定部494によって選定された機材の装備重量が1kg以上である場合(ステップS301:Yes)において、レコメンド生成部495は、アバターを軽い表示で外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS305)。例えば、図17に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A12を外部機器3の表示部33に表示させる。ステップS305の後、サーバ4は、後述するステップS306へ移行する。
【0126】
ステップS306において、選定部494によって選定された機材の容量が2l以上である場合(ステップS306:Yes)において、選定部494によって選定された機材の容量が5l以上であるとき(ステップS307:Yes)、レコメンド生成部495は、アバターに大バックを選択させて外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS308)。具体的には、図18に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A11に大バックB1を選択させて外部機器3の表示部33に表示させる。これにより、ユーザは、直感的にイベントに最適な機器セットの重量を把握することができる。ステップS308の後、サーバ4は、図10のサブルーチンへ戻る。
【0127】
ステップS306において、選定部494によって選定された機材の容量が2l以上である場合(ステップS306:Yes)において、選定部494によって選定された機材の容量が5l以上でないとき(ステップS307:No)、レコメンド生成部495は、アバターに中バックB2を選択させて外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS309)。具体的には、図22に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A11に中バックB2を選択させて外部機器3の表示部33に表示させる。ステップS309の後、サーバ4は、図10のサブルーチンへ戻る。
【0128】
ステップS306において、選定部494によって選定された機材の容量が2l以上でない場合(ステップS306:No)において、レコメンド生成部495は、アバターに小バックB3を選択させて外部機器3の表示部33に表示させる(ステップS310)。具体的には、図23に示すように、レコメンド生成部495は、アバター画像A11に小バックB3を選択させて外部機器3の表示部33に表示させる。ステップS310の後、サーバ4は、図10のサブルーチンへ戻る。
【0129】
図10に戻り、ステップS207以降の説明を続ける。
ステップS207において、レコメンド生成部495は、ユーザプロフィールデータベース47に記録されたユーザのプロフィールに基づいて、ユーザが同一シーンの撮影経験があるか否かを判定する。具体的には、レコメンド生成部495は、ユーザのプロフィールに含まれる撮影履歴に基づいて、同一シーンの撮影経験があるか否かを判定する。レコメンド生成部495によってユーザが同一シーンの撮影経験があると判定された場合(ステップS207:Yes)、サーバ4は、後述するステップS208へ移行する。これに対して、レコメンド生成部495によってユーザが同一シーンの撮影経験がないと判定された場合(ステップS207:No)、サーバ4は、後述するステップS211へ移行する。
【0130】
ステップS208において、レコメンド生成部495は、ユーザプロフィールデータベース47に記録されたユーザのプロフィールに基づいて、ユーザが同一シーンの撮影経験が5回以上であるか否かを判定する。レコメンド生成部495によってユーザが同一シーンの撮影経験が5以上であると判定された場合(ステップS208:Yes)、サーバ4は、後述するステップS209へ移行する。これに対して、レコメンド生成部495によってユーザが同一シーンの撮影経験が5以上でないと判定された場合(ステップS208:No)、サーバ4は、後述するステップS210へ移行する。
【0131】
ステップS209において、レコメンド生成部495は、プロセットをレコメンドとして生成する。具体的には、図21に示すように、レコメンド生成部495は、プロセットをレコメンドとして生成する。ステップS209の後、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0132】
ステップS208において、レコメンド生成部495は、標準セットをレコメンドとして生成する。具体的には、図22に示すように、レコメンド生成部495は、標準セットをレコメンドとして生成する。ステップS210の後、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0133】
ステップS211において、レコメンド生成部495は、入力セットをレコメンドとして生成する。具体的には、図23に示すように、レコメンド生成部495は、入力セットをレコメンドとして生成する。ステップS211の後、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0134】
図6に戻り、ステップS114以降の説明を続ける。
ステップS114において、レコメンド生成部495は、上述したステップS113で生成したイベントに最適な撮影セットおよび設定パラメータを含むレコメンドを外部機器3へ送信する。
【0135】
続いて、サーバ4は、レコメンドに応じた機材を手配する機材配送方法選択処理を実行する(ステップS115)。ステップS115の後、サーバ4は、後述するステップS116へ移行する。
【0136】
〔機材配送方法選択処理〕
図24は、上述したステップS115の機材手配方法選択処理の概要を示すフローチャートである。
【0137】
図24に示すように、判定部496は、レコメンド生成部495が選定した機材において不足機材があるか否かを判定する(ステップS401)。判定部496によってレコメンド生成部495が選定した機材において不足機材があると判定された場合(ステップS401:Yes)、後述するステップS402へ移行する。これに対して、判定部496によってレコメンド生成部495が選定した機材において不足機材がないと判定された場合(ステップS401:No)、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0138】
ステップS402において、外部機器3から不足機材の購入を指示する指示信号が入力された場合(ステップS402:Yes)、サーバ4は、後述するステップS403へ移行する。これに対して、外部機器3から不足機材の購入を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS402:No)、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0139】
ステップS403において、不足機材の購入金額の総額が5万以上である場合(ステップS403:Yes)、サーバ4は、後述するステップS404へ移行する。これに対して、不足機材の購入金額の総額が5万以上でない場合(ステップS403:No)、サーバ4は、後述するステップS407へ移行する。
【0140】
ステップS404において、レコメンド生成部495は、不足機材のレンタルを促すレンタルレコメンドを外部機器3に表示させる。
【0141】
その後、外部機器3から不足機器のレンタルを指示する指示信号が入力された場合(ステップS405:Yes)、通信制御部497は、不足機材のレンタルを手配する(ステップS406)。例えば、通信制御部497は、提携するレンタルショップにユーザのプロフィール、配送先およびイベント名を含むテキストデータを送信する。ステップS406の後、サーバ4は、後述するステップS408へ移行する。
【0142】
ステップS405において、外部機器3から不足機器のレンタルを指示する指示信号が入力されてない場合(ステップS405:No)、通信制御部497は、不足機器の購入を手配する(ステップS407)。例えば、通信制御部497は、提携するショップにユーザのプロフィール、配送先およびイベント名を含むテキストデータを送信する。ステップS407の後、サーバ4は、後述するステップS408へ移行する。
【0143】
続いて、不足機材の重量が1.5kg以上である場合(ステップS408:Yes)、サーバ4は、後述するステップS409へ移行する。これに対して、不足機材の重量が1.5kg以上でない場合(ステップS408:No)、サーバ4は、後述するステップS412へ移行する。
【0144】
ステップS409において、レコメンド生成部495は、郵送方法選択を外部機器3に表示させる。
【0145】
続いて、外部機器3から現地郵送を指示する指示信号が入力された場合(ステップS410:Yes)、通信制御部497は、不足機材の郵送をイベントがある現地郵送を手配する(ステップS411)。この場合、通信制御部497は、提携する配送業者にイベントがある地域のコンビニエンスストアの住所またはユーザが指定した宿泊ホテルの住所をユーザのプロフィールとともにテキストデータ等で送付する。ステップS411の後、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0146】
ステップS410において、外部機器3から現地郵送を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS410:No)、通信制御部497は、ユーザのプロフィールに含まれる自宅住所に不足機材の郵送を手配する(ステップS412)。ステップS412の後、サーバ4は、図6のメインルーチンへ戻る。
【0147】
図6に戻り、ステップS116以降の説明を続ける。
ステップS116において、学習部490は、ユーザの使用履歴を学習する。例えば、学習部490は、外部機器3から送信された画像データに基づいて学習を行い、この学習結果を外部機器3または情報機器2へ送信する。ステップS116の後、サーバ4は、本処理を終了する。
【0148】
以上説明した一実施形態によれば、レコメンド生成部495が機器セットと、イベントとを外部機器3にレコメンドするので、ユーザが所有する所有機器に対する活用方法を提供することができる。
【0149】
また、一実施形態によれば、ユーザが所持する情報機器2によって過去に生成された複数の前記画像データと、外部機器3のユーザのプロフィールと、に基づいて、解析部491がユーザの趣味嗜好を解析するので、ユーザに最適なイベントを検索することができる。
【0150】
また、一実施形態によれば、レコメンド生成部495が選定部494によって選定されたイベントに最適な機器セットの設定パラメータをレコメンドするので、ユーザが迷うことなく最適な画像を撮影することができる。
【0151】
また、一実施形態によれば、レコメンド生成部は495がイベント検索部493によって検索されたイベントにおいて過去に撮影された複数のサンプル画像データを外部機器3へレコメンドし、選定部494が外部機器3から複数のサンプル画像データのいずれか一つ以上を選択する選択信号が入力された場合、この選択信号によって選択された複数のサンプル画像データを撮影することができる機器セットおよび機器セットの設定パラメータを選定するので、複数の撮影シーンに適した機器セットと設定パラメータとをレコメンドすることができる。
【0152】
また、一実施形態によれば、判定部496によって不足する機器が発生すると判定された場合、レコメンド生成部495が不足する不足機器を外部機器3へレコメンドすることによって、ユーザに対して不足機器のレンタルまたは購入を促すことができる。
【0153】
なお、本開示の一実施形態では、レコメンド生成部495がアバター画像と機器セットを外部機器3の表示部33に表示することによってレコメンドしていたが、例えば図25のプロセットを示すアバター画像A100,図26の標準セットを示すアバター画像A101および図27の入門セットを示すアバター画像A102を外部機器3の表示部33に表示させてもよい。
【0154】
また、本開示の一実施形態では、情報機器2として撮像装置を例に説明していたが、これに限定されることなく、例えば図28に示すように情報機器2として顕微鏡200であってもよい。この場合、レコメンド生成部495は、試薬や検査キット等をレコメンドするようにしてもよい。もちろん、図29に示すように情報機器2として内視鏡システム300であってもよい。この場合、レコメンド生成部495は、ユーザによる検査履歴等に基づいて、新たな内視鏡や処置具等をレコメンドするようにしてもよい。
【0155】
また、本開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上述した一実施形態に係る情報提供システムに記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、上述した一実施形態に係る情報提供システムで説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0156】
また、本開示の一実施形態では、上述してきた「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【0157】
また、本開の一実施形態に係る情報提供システムに実行させるプログラムは、インストールすることができる形式または実行することができる形式のファイルデータでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB媒体、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取りすることができる記録媒体に記録されて提供される。
【0158】
また、本開の一実施形態に係る情報提供システムに実行させるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。さらに、本開の一実施形態に係る情報提供システムに実行させるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0159】
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本開示の一実施形態を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。即ち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。また、こうした、単純な分岐処理からなるプログラムに限らず、より多くの判定項目を総合的に判定して分岐させてもよい。その場合、ユーザにマニュアル操作を促して学習を繰り返すうちに機械学習するような人工知能の技術を併用しても良い。また、多くの専門家が行う操作パターンを学習させて、さらに複雑な条件を入れ込む形で深層学習をさせて実行してもよい。
【0160】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、本発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0161】
なお、本発明は以下のような構成も取ることができる。
(1)
外部機器と通信することができるサーバであって、
少なくとも前記外部機器のユーザの氏名に関する氏名情報および前記外部機器の前記ユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールと、前記所有機器の使用履歴に関する使用履歴情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析部と、
前記解析部が解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、複数のイベント情報を記録するイベント情報データベースと、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索部と、
前記所有機器情報に基づいて、前記イベント検索部が検索した前記イベントに対して最適な機器セットを選定する選定部と、
前記選定部が選定した前記機器セットと、前記イベント検索部が検索した前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成部と、
を備えることを特徴とするサーバ。
(2)
複数の画像データを記録する画像データベースをさらに備え、
前記所有機器は、前記画像データを生成することができる撮像装置であり、
前記外部機器は、前記撮像装置が生成した前記画像データを当該サーバに送信し、
前記使用履歴情報は、前記撮像装置によって生成された前記画像データであり、
前記解析部は、前記撮像装置によって過去に生成された複数の前記画像データと、前記プロフィールと、に基づいて、前記趣味嗜好を解析することを特徴とする上記(1)に記載のサーバ。
(3)
前記選定部は、前記イベント検索部が検索した前記イベントに対して最適な前記機器セットの設定パラメータをさらに選定することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のサーバ。
(4)
イベント毎に撮影された複数のサンプル画像データを記録するサンプル画像データベースをさらに備え、
前記レコメンド生成部は、
前記イベント検索部が検索した前記イベントにおいて過去に撮影された複数のサンプル画像データを前記サンプル画像データベースから抽出して前記外部機器へさらにレコメンドし、
前記選定部は、
前記外部機器から前記複数のサンプル画像データのいずれか一つ以上を選択する選択信号が入力された場合、該選択信号によって選択された前記複数のサンプル画像データを撮影することができる前記機器セットおよび前記設定パラメータを選定することを特徴とする上記(3)に記載のサーバ。
(5)
前記所有機器情報と前記機器セットとに基づいて、前記ユーザが不足する機器が発生するか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記レコメンド生成部は、前記判定部によって不足する機器が発生すると判定された場合、不足する不足機器を前記外部機器に対してレコメンドすることを特徴とする上記(1)~(4)のいずれか一つに記載のサーバ。
(6)
前記レコメンド生成部は、
前記外部機器から前記不足する機器の購入を指示する指示信号が入力された場合において、前記不足機器の購入金額が所定以上のとき、前記外部機器に対して前記不足機器のレンタルをレコメンドすることを特徴とする上記(5)に記載のサーバ。
(7)
前記レコメンド生成部は、
前記不足機器の重量が所定の重量以上である場合、前記外部機器に対して前記不足機器を配送する配送先をレコメンドすることを特徴とする上記(6)に記載のサーバ。
(8)
前記外部機器は、キャラクター画像を表示することができ、
前記レコメンド生成部は、前記キャラクター画像にレコメンドさせることを特徴とする上記(1)~(7)のいずれか一つに記載のサーバ。
(9)
前記機器セットの重量または容量に応じて、前記キャラクター画像の表示態様を変更して前記外部機器へレコメンドすることを特徴とする上記(8)に記載のサーバ。
(10)
外部機器と通信することができるサーバが実行する情報提供方法であって、
少なくとも前記外部機器のユーザの氏名に関する氏名情報および前記外部機器の前記ユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールと、前記所有機器の使用履歴に関する使用履歴情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析ステップと、
前記解析ステップにおいて解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、複数のイベント情報を記録するイベント情報データベースと、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索ステップと、
前記所有機器情報に基づいて、前記イベント検索ステップで検索した前記イベントに対して最適な機器セットを選定する選定ステップと、
前記選定ステップにおいて選定した前記機器セットと、前記イベント検索ステップにおいて検索した前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成ステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
(11)
外部機器と通信することができるサーバに、
少なくとも前記外部機器のユーザの氏名に関する氏名情報および前記外部機器の前記ユーザが所有する所有機器に関する所有機器情報を含むプロフィールと、前記所有機器の使用履歴に関する使用履歴情報と、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好を解析する解析ステップと、
前記解析ステップにおいて解析した解析結果と、前記外部機器が当該サーバにアクセスした現在の日時と、複数のイベント情報を記録するイベント情報データベースと、に基づいて、前記ユーザの趣味嗜好に適合するイベントを検索するイベント検索ステップと、
前記所有機器情報に基づいて、前記イベント検索ステップで検索した前記イベントに対して最適な機器セットを選定する選定ステップと、
前記選定ステップにおいて選定した前記機器セットと、前記イベント検索ステップにおいて検索した前記イベントと、を前記外部機器にレコメンドするレコメンド生成ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0162】
1・・・情報提供システム;2,2A,2B,2C・・・情報機器;3・・・外部機器;4・・・サーバ;5・・・三脚;10・・・本体部;20・・・レンズ装置;31・・・Flashメモリ;32・・・表示制御部;33・・・表示部;34・・・タッチパネル;35・・・第1通信部;36・・・第2通信部;37・・・第3通信部;38・・・メモリI/F;40・・・バス;41・・・時計;42・・・サンプル画像データベース;43・・・イベント情報データ;43・・・イベント情報データベース;44・・・機材画像データベース;45・・・機材データベース;46・・・設定パラメータ画像データベース;47・・・ユーザプロフィールデータベース;48・・・記録部;49・・・サーバ制御部;100・・・シャッタ;101・・・撮像素子;102・・・通信部;104・・・メモリI/F;105・・・Flashメモリ;105a・・・使用履歴情報記録部;105b・・・プロフィール情報記録部;105c・・・所有機器情報記録部;105d・・・識別器;106・・・画像処理部;107・・・操作部;107a・・・電源スイッチ;108・・・電池;109・・・表示制御部;110・・・表示部;111・・・タッチパネル;112・・・GPS;113・・・ジャイロセンサ;114・・・加速度センサ;115・・・地磁気センサ;116・・・第1通信部;117・・・第2通信部;118・・・第3通信部;119・・・バス;120・・・時計;121・・・制御部;121a・・・表示制御部;121b・・・撮像制御部;121c・・・通信制御部;200・・・顕微鏡;201・・・光学系;202・・・絞り;203・・・ドライバ;204・・・レンズ制御部;205・・・レンズ通信部;300・・・内視鏡システム;311・・・プログラム記録部;312・・・アプリ記録部;313・・・識別器;481・・・プログラム記録部;490・・・学習部;491・・・解析部;492・・・プロフィール検出部;493・・・イベント検索部;494・・・選定部;495・・・レコメンド生成部;496・・・判定部;497・・・通信制御部;
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29