(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-28
(45)【発行日】2023-01-12
(54)【発明の名称】パンチングマシン用のパンチユニット
(51)【国際特許分類】
B21D 37/14 20060101AFI20230104BHJP
【FI】
B21D37/14 G
(21)【出願番号】P 2021547107
(86)(22)【出願日】2020-02-11
(86)【国際出願番号】 IB2020051071
(87)【国際公開番号】W WO2020165753
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-08-11
(31)【優先権主張番号】102019000002039
(32)【優先日】2019-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】507385752
【氏名又は名称】サルヴァニーニ イタリア エッセ.ピ.ア.
【氏名又は名称原語表記】SALVAGNINI ITALIA S.p.A.
【住所又は居所原語表記】VIA GUIDO SALVAGNINI, 51, I-36040 SAREGO (VI), ITALY
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】サジン,ステファーノ
(72)【発明者】
【氏名】フィガッティ,ディエゴ
(72)【発明者】
【氏名】ダラ・コスタ,ジョヴァンニ
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06276247(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 37/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンチングマシンの各パンチホルダ(50)と結合しパンチアセンブリ(60)を形成可能なパンチユニット(100)であって、
各パンチホルダ(50)に取り付け可能なパンチチップホルダ(1)と、
組付け構成(A)において前記パンチチップホルダ(1)内に収納されかつ接続されたパンチチップ(30;130;230;330)と、を有し、
前記パンチチップホルダ(1)は、
前記パンチチップ(30;130;230;330)に連結された接続部材(4)と、
前記各パンチホルダ(50)に挿入され収納されるべく形状及び寸法構成されるとともに、前記組付け構成(A)において前記接続部材(4)を前記パンチチップ(30;130;230;330)とともに収納するのに適した内側キャビティ(3)を備えるアダプタ部材(2;20;120;220)と、
前記アダプタ部材(2;20;120;220)内に収納され、ツール無しで手動で作動可能で、前記アダプタ部材(2;20;120;220)へ、又は、それから、前記接続部材(4)を前記パンチチップ(30;130;230;330)とともにロック又はロック解除するように構成されたロック手段(5)と、
を有
し、
前記内側キャビティ(3)は貫通キャビティであり、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の下壁(27)に開口する接続シート(13;130)を有し、
前記接続シート(13;130)は、前記パンチチップ(30;130;230;330)の接続部分(31;331)を収納するように構成されている、
パンチユニッ
ト。
【請求項2】
前記アダプタ部材(2;20;120;220)は、各パンチホルダ(50)のガイド体(53)に挿入され取り付けられるようにそれぞれ形状及び寸法構成された複数のアダプタ部材の一つであり、
前記パンチチップ(30;130;230;330)は、各加工を行うように構成された複数のそれぞれのパンチチップの一つである、
請求項1に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項3】
前記ロック手段(5)は、
前記アダプタ部材(2;20;120;220)の第1シート(21)にスライド可能に収納されるとともに、ロック状態(L)において、前記接続部材(4)のロックシート(41)に係合するように構成された少なくとも一つのロック部材(6)と、
手動作動されて前記ロック部材(6)に作用して、少なくとも後者を前記ロック状態(L)に維持することが可能な作動部材(7)と、
を有する請求項1又は2に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項4】
前記作動部材(7)は、前記アダプタ部材(2;20;120;200)の第2シート(22)にスライド可能に収納され、
前記作動部材(7)は、
前記作動部材(7)が、前記ロック状態(L)において前記ロック部材(6)を前記ロックシート(41)に押し付けてそこに維持する係合位置(D)と、
前記作動部材(7)が、ロック解除
位置(M)において前記ロック部材(6)が前記ロックシート(41)から移動して係合解除することを許容し、前記接続部材(4)と前記パンチチップ(30;130;230;330)の前記アダプタ部材(2;20;120;220)に対する取り付け又は取り外しを許容する解除位置(E)と、
の間で手動作動可能である、
請求項3に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項5】
前記作動部材(7)は、前記ロック解除位置(M)において前記ロック部材(6)を部分的に受け入れるのに適した係合解除シート(17)を備える、請求項4に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項6】
前記第2シート(22)は、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の外側壁(24)に設けられたアクセス開口部(23)を有し、前記作動部材(7)は、前記第2シート(22)の前記アクセス開口部(23)からアクセス可能な駆動部(18)を備える、請求項
4または5に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項7】
前記ロック手段(5)は、前記作動部材(7)に作用して、後者を前記係合位置(D)に維持する弾性手段(8)を備える、請求項
4から6のいずれか一項に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項8】
前記アダプタ部材(2;20;120;220)は、筒形状を有し、かつ、中央軸心(X)に沿って延出し、
前記内側キャビティ(3)は、貫通キャビティであって、第1長手軸心(Y1)に沿って延出し、
前記中央軸心(X)と前記第1長手軸心(Y1)とは平行である、
請求項1から7のいずれか一項に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項9】
前記接続部材(4)は、
前記パンチホルダ(50)の作動部材(56)に連結可能な第1端部(42)と、
前記パンチチップ(30;130;230;330)の接続部分(31)に連結可能な反対側の第2端部(43)と、
を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項10】
前記接続部材(4)の前記第1端部(42)は、前記作動部材(56)の固定手段(51)を受け入れるのに適した第1ネジシート(42a)を有し、
前記第2端部(43)は、前記接続部分(31)の第2ネジシート(31a)に挿入し、ネジ連結によって固定可能である、
請求項9に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項11】
前記接続部材(4)は、
第2長手軸心(Y2)に沿って延出し、前記第1ネジシート(42a)を備える前記第1端部(42)を含む筒形状の本体(45)を有し、前記接続部分(31)の前記第2ネジシート(31a)での挿入と連結用の前記第2端部(43)を含む筒形状のネジシャンク(44)を有し、
前記第1ネジシート(42a)と前記ネジシャンク(44)とは、同軸で、第3長手軸心(Y3)に沿って延出し、
前記第2長手軸心(Y2)と前記第3長手軸心(Y3)とは平行である、
請求項10に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項12】
前記第1ネジシート(42a)と前記ネジシャンク(44)との前記第3長手軸心(Y3)は、前記本体(45)の前記第2長手軸心(Y2)とほぼ一致し、
前記内側キャビティ(3)の前記第1長手軸心(Y1)は、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の前記中央軸心(X)とほぼ一致する、
請求項9が請求項8に従属する場合の、請求項11に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項13】
前記第1ネジシート(42a)と前記ネジシャンク(44)とは、前記第1ネジシート(42a)と前記ネジシャンク(44)との前記第3長手軸心(Y3)が、前記本体(45)の前記第2長手軸心(Y2)から、偏心値(E)だけ離間するように、前記本体(45)に対して配置され、
前記内側キャビティ(3)は、前記内側キャビティ(3)の前記第1長手軸心(Y1)が、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の前記中央軸心(X)から、前記偏心値(E)離間するように、前記アダプタ部材(2;20;120;220)に形成され、
前記組付け構成(A)において、前記本体(45)の前記第2長手軸心(Y2)は、前記内側キャビティ(3)の前記第1長手軸心(Y1)とほぼ一致し、
前記第1ネジシート(42a)と前記ネジシャンク(44)との前記第3長手軸心(Y3)は、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の前記中央軸心(X)とほぼ一致する、
請求項9が請求項8に従属する場合の、請求項11に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項14】
前記アダプタ部材(2;20;120;220)は筒形状を有し、
前記アダプタ部材(2;20;120;220)の上壁(26)へと延出する長手溝(25)を備える外側壁(24)を含み、
前記長手溝(25)は、特に、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の中央軸心(X)に対して平行であり、
前記長手溝(25)は、前記パンチホルダ(50)の廻り止め部材(52)を受けるように構成されている、
請求項1から13のいずれか一項に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項15】
前記内側キャビティ(3)の前記接続シート(13;130)と、前記パンチチップ(30;130;230;330)の前記接続部分(31;331)とは、相補的な筒又は円錐台形状を有している、請求項
1から14のいずれか一項に記載のパンチユニット。
【請求項16】
前記アダプタ部材(2;20;120;220)は、前記接続シート(13;130)と前記下壁(27)とにおいて開口するとともに、前記パンチチップ(30;130;230;330)の各廻り止め部材(34)を受け入れるように構成された少なくとも一つの凹部(28)を含む、請求項
1から15のいずれか一項に記載のパンチユニッ
ト。
【請求項17】
パンチングマシンの各パンチホルダ(50)に取り付けてパンチアセンブリ(60)を形成可能なパンチユニット(100)を形成するべくパンチチップ(30)と結合可能なパンチチップホルダ(1)であって、
前記パンチチップ(30;130;230;330)に連結可能な接続部材(4)と、
前記各パンチホルダ(50)に挿入され収納されるように形状および寸法構成され、組付け構成(A)において前記パンチチップ(30;130;230;330)と前記接続部材(4)を収納するのに適した内側キャビティ(3)を備えるアダプタ部材(2;20;120;220)と、
前記アダプタ部材(2;20;120;220)に収納され、ツール無しで手動作動され、前記接続部材(4)を前記パンチチップ(30;130;230;330)とともに、前記アダプタ部材(2;20;120;220)に対してロック又はロック解除するように構成されたロック手段(5)と、
を備え
、
前記内側キャビティ(3)は貫通キャビティであり、前記アダプタ部材(2;20;120;220)の下壁(27)に開口する接続シート(13;130)を有し、
前記接続シート(13;130)は、前記パンチチップ(30;130;230;330)の接続部分(31;331)を収納するように構成されている、
パンチチップホル
ダ。
【請求項18】
パンチホルダ(50)と、請求項1から1
6のいずれか一項に記載のパンチユニッ
トとを備える、パンチングマシンに取り付けてそのマシンのハンマー部材によって作動可能なパンチグループ(60)であって、
前記パンチホルダ(50)は、
前記パンチユニッ
トをスライド可能に受け入れるのに適した取り付けキャビティ(54)を備えるガイド体(53)と、
前記取り付けキャビティ(54)にスライド可能に収納され、前記パンチユニッ
トの接続部材(4)に連結可能な第1部分(56a)と、前記ハンマー部材と相互作用するのに適した反対側の第2端部(56b)とを備える作動部材(56)と、
を備えるパンチグルー
プ。
【請求項19】
そのそれぞれが、パンチングマシンの各特定のパンチホルダ(50)に、特に、前記パンチホルダ(50)を改造することなく、取り付けられるように構成された複数のパンチチップホルダ(1)のセットと、
そのそれぞれが、各加工を行うのに適し、かつ、前記パンチチップホルダセットの各パンチチップホルダ(1)に取り付け可能な複数のパンチチップ(30;130;230;330)のセットと、
を備える複数の請求項1から1
6のいずれか一項に記載のパンチユニッ
トの相互交換可能システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属ピースおよび/またはシートの加工用のマシンツールに関し、特に、パンチングマシンの各パンチホルダと結合しパンチングアセンブリを形成可能である、パンチホルダとパンチチップを備えるパンチユニットに関する。本発明は、パンチチップホルダ、パンチングアセンブリ、複数のパンチングマシンのパンチホルダ用パンチユニットの相互交換可能システムにも関する。
【背景技術】
【0002】
金属シート加工部門における非常に広がっている状況として、複数のツールが単一の製造場所に存在する。典型例は、実行される加工に応じて異なる形状及び寸法を有するパンチ又はいわゆるパンチチップ、およびそれらに関連するパンチンググループ又はアセンブリを形成するための、パンチングマシン上の各パンチセットを形成するのに必要な特定のパンチホルダである。異なるツールが同じ作業又は加工用に意図されることもよくある。
【0003】
この状況が生じた原因は、多数の製造業者が存在し、そのそれぞれが自身のパンチと関連するパンチホルダのシステムを市場に投入し、各システムが他のシステムと互換性がないことである。より正確には、ある製造業者のパンチのセットは、利用可能な特定の、かつ、専用のパンチホルダを備えるパンチングマシンにのみ取り付けることができ、これによって、ユーザが広範囲のパンチホルダと異なるシリーズのツールを持つ必要性が決まる。
【0004】
知られているように、パンチホルダは、パンチングマシンに取り付けられて、マシンのプレスグループのパンチング力を、パンチチップに伝えて加工を行うことを可能にするコンポーネントである。各パンチチップを取り付けるパンチホルダは、パンチングマシンの単一又は複数のプレスグループと個別又はグループで結合可能なパンチングアセンブリ又はグループを形成する。
【0005】
パンチホルダは、通常、使用されるパンチチップに連結することが可能なチップホルダ部材と、その内部においてチップホルダとチップホルダ部材とがスライド可能な筒状ガイド体を有する。後者は、プレスグループのラムハンマーによって駆動されるか、或いは、プレスグループに直接接続される作動部材によって、パンチチップを、加工されるべきシートまたはピースに対して作業ストロークに沿って移動させるべく、接続され軸方向に作動される。一般に、チップホルダ部材と作動部材との間の連結は、パンチチップのストロークを変える(例えば、シャープニングされた後で)ことを可能にするべく軸方向に調節可能である。
【0006】
筒状ガイド体に固定された複数のバネ、いわゆるバネパック、が作動部材に作用して、それを作動ストローク後、初期位置に戻す。
【0007】
それ故、パンチホルダは、かなり複雑であって、従って、高価なコンポーネントである。
【0008】
それ故、市場において、パンチホルダの供給を最小限に保つ能力が強く求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、パンチングマシン用のパンチとパンチホルダとの公知のシステムを改善することにある。
【0010】
もう一つの課題は、同じセットのパンチチップを異なるパンチホルダに取り付けてパンチングマシンの各パンチンググループを形成することを可能にするパンチユニットを提供することにある。
【0011】
更に別の課題は、パンチングマシンの停止回数を減らすためにパンチチップを迅速かつ容易に交換することを可能にするパンチユニットを提供することにある。
【0012】
更に別の課題は、パンチチップを、各パンチホルダに、強固かつ確実でありながら可逆的に固定することを可能にするパンチユニットを提供することにある。
【0013】
更に別の課題は、同じセットのパンチチップを複数の異なるパンチホルダ上で使用することを可能にするパンチユニットの交換可能なシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様において、請求項1のパンチユニットが提供される。
【0015】
本発明の第2の態様において、請求項18のパンチチップホルダが提供される。
【0016】
本発明の第3の態様において、請求項19のパンチングアセンブリが提供される。
【0017】
本発明の第4の態様において、請求項20のパンチユニットの交換可能なシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明は、そのいくつかの例示的かつ非限定的な実施例を図示する添付の図面を参照することでより良く理解され実施することが可能である。
ここで、
【0019】
【
図1】パンチチップとパンチチップホルダとを備え、パンチングマシンの各パンチホルダに取り付けてパンチングアセンブリを形成することが可能な本発明のパンチユニットの斜視図である。
【
図2】パンチチップとパンチチップホルダとを備え、パンチングマシンの各パンチホルダに取り付けてパンチングアセンブリを形成することが可能な本発明のパンチユニットの斜視図である。
【
図4】組付け構成において、パンチチップをパンチホルダに対してロックするためのロック状態に配置されたロック手段を特に図示する
図3のIV-IV面の断面図である。
【
図5】パンチチップのロック解除状態にあるロック手段を図示する
図4に類似の拡大一部断面図である。
【
図6】分解構成における
図1のパンチチップホルダとパンチチップの斜視図である。
【
図7】
図1のパンチユニットのパンチチップホルダの一部斜視分解図である。
【
図8】本発明のパンチユニットの接続部材のバリエーションの斜視図である。
【
図9】本発明のパンチユニットの接続部材の別のバリエーションの斜視図である。
【
図10】本発明のパンチユニットの接続部材の別のバリエーションの斜視図である。
【
図11】本発明のパンチユニットの接続部材の別のバリエーションの平面図である。
【
図12】組付け構成における、
図11の接続部材を受けるのに適したパンチチップホルダのバリエーションを含む本発明のパンチユニットの断面図である。
【
図13】パンチングアセンブリを形成するべく各パンチホルダに取り付けられた
図1のパンチユニットを図示する断面図である。
【
図14】パンチングマシンの各パンチホルダに取り付け可能な本発明のパンチユニットのバリエーションの前面図である。
【
図15】組付け構成において、パンチチップをパンチチップホルダにロックするロック状態にあるロック手段を特に図示する
図14のXV-XV面の断面図である。
【
図17】分解構成における
図14のパンチユニットの斜視図である。
【
図18】パンチングマシンの各パンチホルダに取り付け可能な本発明のパンチユニットの別のバリエーションの斜視図である。
【
図19】組付け構成において、パンチチップをパンチチップホルダにロックするロック状態にあるロック手段を特に図示する
図18のパンチユニットの断面図である。
【
図20】本発明のパンチユニットの更に別のバリエーションの斜視図である。
【
図21】組付け構成において、パンチチップをパンチチップホルダにロックするロック状態にあるロック手段を特に図示する
図20のパンチユニットの断面図である。
【
図22】分解構成における
図20のパンチユニットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1-7及び13を参照すると、パンチングアセンブリ60を形成するべくパンチングマシンの各パンチホルダ50と結合可能(associable)な本発明のパンチユニット100が図示されている。
【0021】
パンチユニット100は、各パンチホルダ50に取り付け可能なパンチチップホルダ1と、組付け構成Aにおいてパンチチップホルダ1内に収納され、それに対して接続されるパンチチップ又はパンチ30とを有する。
【0022】
パンチチップホルダ1は、接続部材4、アダプタ部材2、そしてロック手段5を有する。
【0023】
接続部材4は、パンチチップ30に可逆的に連結され、そして、アダプタ部材2又はチップホルダ本体は、組付け構成Aにおいて接続部材4をパンチチップ30とともに収納するのに適した内側キャビティ3を備えるとともに、各パンチホルダ50内に挿入、収納されるように形状及び寸法構成されている。
【0024】
アダプタ部材2は、例えば、筒形状を有し、中央軸心Xに沿って延出し、内側キャビティ3は、貫通キャビティであって、アダプタ部材の全長に渡って第1長手軸心Y1に沿って延出している。中央軸心Xと第1長手軸心Y1とは平行である。
【0025】
ロック手段5は、アダプタ部材2内に収納され、ツール無しで手動作動可能であって、接続部材4をパンチチップ30とともに、アダプタ部材2に、又はアダプタ部材2から、ロック又はロック解除するように構成されている。
【0026】
アダプタ部材2は、そのそれぞれが、特定の各パンチホルダ50のガイド体53に挿入および取り付け可能であるように形状及び寸法構成された複数の又はセットのアダプタ部材2の一つである。同様に、パンチチップ30は、そのそれぞれがアダプタ部材のセットの特定のアダプタ部材2に取り付け可能でピースに対して各加工を行うように構成された複数の又はセットのパンチチップ30の一つである。
【0027】
下記の記載でより良く説明されるように、本発明のパンチユニット100のパンチチップホルダ1は実質的に、特定のパンチホルダ50との連結用であって、パンチングマシン上で要求されるすべての加工を行うことを可能にするツールセットまたはツールキットを形成する複数の異なるパンチチップ30、を受け入れて組付けることを可能にするように形状及び寸法構成されたアダプタ(具体的には、アダプタ部材2)である。
図1-7及び13に図示されている実施例において、パンチユニット100のパンチチップホルダ1は、パンチユニット100を、パンチングマシンのトールタレット(tall turret)(ステーションC)上でのアセンブリのために構成された
図13のパンチホルダ50に挿入しロックすることを可能にするように形状及び寸法構成されている。
【0028】
ロック手段5は、アダプタ部材2の第1シート21内にスライド可能に収納され、ロック状態Lにおいて接続部材4上に形成されたロックシート41に係合するように構成されたロック部材6を含む。ロック部材6は、例えば、球形である。
【0029】
ロック手段5は、又、ロック部材6に対して、これをロック状態Lに少なくとも維持するべく作用する作動部材7も有する。より詳細には、作動部材7は、アダプタ部材2の第2シート22内にスライド可能に収納され、ロック状態Lにおいて、それがロック部材6を接続部材4のロックシート41に押し付けて係合状態に維持する係合位置Dと、パンチチップ30の迅速な取り換えのために、接続部材4とパンチチップ30とがアダプタ部材2から取り除かれ分解されることを可能にするべく、ロック解除状態Mにおいてロック部材6が、ロックシート41から取り外されることを可能にする解除位置Eと、の間で手動作動可能である。より詳しくは、作動部材7は、ロック部材6のロックシート41からの係合解除を許容するべく、ロック解除位置Mにおいてロック部材6を部分的に受け入れるのに適した係合解除シート17を備える。
【0030】
第2シート22は実質的に、アダプタ部材2の外側壁24に形成され、長手方向において、すなわち、中央軸心Xに対して平行に、長手形状を有するキャビティから構成されている。第2シート22と内側キャビティ3との間は、詳しくは、余裕を持って球状ロック部材6を収納するような直径を有する筒状の貫通穴として構成された第1シート21によって接続されている。
【0031】
作動部材7は、側壁14に設けられた第2シート22のアクセス開口部23からアクセス可能な駆動部18を有している。この駆動部18は、作業者の指を使った手動作動を容易にするべく、突起と溝、例えば、ローレット加工、を備える表面を有している。
【0032】
ロック手段5は、また、作動部材7の係合位置Dと解除位置Eとの間の移動を案内し支持するべく、中央軸心Xに対して平行に第2シート22に挿入されているガイドピン9を有する。この目的のために、作動部材7は、ガイドピン9を受け入れるように構成された長手穴19を備えている(
図7)。後者は、その両端部において、例えば、アダプタ部材2に形成された二つの固定穴との強制連結、によって固定される。
【0033】
ロック手段5は、更に、作動部材7に対して、これを係合位置Dに維持するべく作用する弾性手段8も有している。図示されている実施例において、弾性手段8は、ガイドピン9に取り付けられ、作動部材7と第2シート22の壁との間に介在されている、圧縮作用する螺旋バネを有する。
【0034】
接続部材4は、特に、固定手段51によって、パンチホルダ50の作動部材56に可逆的に連結可能な第1端部42と、パンチチップ30の接続部分31に可逆的に連結可能な反対側の第2端部43とを有する。より具体的には、接続部材4の第1端部42は作動部材56の固定手段51を受け入れるのに適した第1ネジシート42aを有しながら、第2端部43がパンチチップ30の接続部分31の第2ネジシート31aへのネジ連結によって固定される。
【0035】
より詳しくは、接続部材4は、固定手段51のネジを受けるのに特に適した第1ネジシート42aがそこに形成された第1端部42を備える、第2長手軸心Y2に沿って延出する筒形状の本体45と、パンチチップ30の接続部分31の第2ネジシート31aにおける挿入とネジ結合とのための第2端部43を有する筒形状のネジシャンク44と、を有している。ネジシャンク44と、第1端部42の第1ネジシート42aとは、互いに同軸であり、かつ、第1長手軸心Y2に対して平行な第3長手軸心Y3に沿って延出している。
【0036】
図1-7に図示されている実施例において、第1ネジシート42aとネジシャンク44との第3長手軸心Y3は、本体45の第2長手軸心Y2にほぼ一致する、すなわち、第1ネジシート42a、ネジシャンク44、そして本体45は同軸である。同様に、内側キャビティ3の第1長手軸心Y1は、アダプタ部材2の中央軸心Xとほぼ一致する。すなわち、内側キャビティ3はアダプタ部材2内で同軸である。
【0037】
ロックシート41は、接続部材4の本体45に形成され、具体的には、本体45の第2長手軸心Y2に対してほぼ直交する平面に配置された環状溝から構成されているとともに、ロック部材6の形状、すなわち、球凸状、に対して相補的な形状を有する。
【0038】
或いは、
図8の接続部材4のバリエーションに図示されているように、ロックシート141は、本体45に対する接線方向において長手形状を有する単一の凹部から構成することができる。
【0039】
更に代替的には、
図9のバリエーションに図示されているように、接続部材4は、第2長手軸心Y2回りで、かつ、それに対してほぼ直交する平面に配置された、本体45上において円周方向に互いに離間配置された各凹部から構成される複数のロックシート241を備えていてもよい。各ロックシート241は、ロック部材6に対して相補的な形状、すなわち、球冠の凹形状、を有している。複数の球によって、接続部材4を、中央軸心Xに対して異なる角度位置でアダプタ部材2上に取り付けることが可能となる。
【0040】
更に本発明のパンチユニット100のバリエーションが提供され、
図10-12に図示されているように、ここでは、本体45、第1シート42a及びネジシャンク44は接続部材4において同軸ではなく、第1シート42aとネジシャンク44とは、本体45に対して偏心している。より正確には、第1シート42aとネジシャンク44とは、これら第1ネジシート42aとネジシャンク44との第3長手軸心Y3が、本体45の第2長手軸心Y2から、偏心値E、離間するように、本体45に対して配置されている。
【0041】
この接続部材4と連結するために、アダプタ部材2の内側キャビティ3も、後者に対して同軸ではない。より正確には、内側キャビティ3の第1長手軸心Y1は、中央軸心Xから同じ偏心値Eだけ離間している。
【0042】
パンチユニット100の組付け構成Aにおいて、ネジシャンク44と第1ネジシート42aとはアダプタ部材2に対して同軸である。すなわち、第3長手軸心Y3は、中央軸心Xと一致し、接続部材4の本体45の第2長手軸心Y2は、内側キャビティ3の第1長手軸心Y1とほぼ一致する。
【0043】
本体45の外壁に形成されたロックシート241は、ロック部材6に対して相補的な形状、すなわち、球冠の凹形状、を有する単一の凹部として構成されている。
【0044】
ロックシート141,241(
図8及び9)とパンチチップホルダ1(
図10-12)のこれらのバリエーションは、組付け構成Aにおいて、具体的には、パンチユニット100がパンチホルダ50に対して取り付け固定されていない時、接続部材4とアダプタ部材2との間の中央軸心X回りでの可能な相互回転を防止するのに役立つ。
【0045】
アダプタ部材2は、例えば、実質的に筒状の形状を有し、外側壁24、上壁26及び反対側の平行な下壁27を含む。
【0046】
外側壁24は、特に、中央軸心Xに対して平行で、上壁26において開口する長手溝25を備えている。長手溝25は、パンチホルダ50の廻り止め部材52を受け入れるように構成され、これにより、パンチホルダ50に取り付けられたときにパンチユニット100の中央軸心X回りでの回転を防止し、当該中央軸心Xはパンチホルダ50の作動軸心Zに一致する。
【0047】
貫通内側キャビティ3は、好ましくは筒形状を有し、また、接続シート13、すなわち、パンチチップ30の接続部分31を収納するように構成された、アダプタ部材2の下壁27で開口した同様に筒形状である拡大部分、を備える。
【0048】
接続部分31は、実質的には、パンチチップ30の中央体32から延出する、例えば、筒状の突起である。ツールまたはパンチ端部を形成する作動部33が、接続部分31に対して反対側において中央体32から延出している。作動部33の形状と寸法は、行われるべき加工に応じて変化する。
【0049】
組付け構成Aにおいて、アダプタ部材2の下壁27は、パンチチップ30の接続壁32a、特に、中央体32に形成される接続壁32a、に当接するように構成されている。
【0050】
アダプタ部材2は、更に、組付け構成Aにおいて、アダプタ部材2とパンチチップ30との間の中央軸心X回りの相対回転を防止するべく、パンチチップ30の各廻り止め部材34を受け入れるように構成された、接続シート13と下壁27とにおいて開口し、単数または複数の凹部28を有する。より正確には、アダプタ部材2は、中央体32から径方向に突出するピンを含むパンチチップ30の廻り止め部材34を受けるのに適した、対向、すなわち、中央軸心Xに対して180度の角度で離間した二つの凹部28を備える。
【0051】
使用時において、金属ピース及びシートに対する多様な加工の実現のために複数の又はセットのパンチチップから選択された、使用されるべきパンチチップ30が、接続部材4と結合される、具体的には、単純に、後者の第2端部43をパンチチップ30の接続部分31の第2ネジシート31aにネジ込む。
【0052】
この時点において、接続部材4の本体45とパンチチップ30の接続部分31とを上記アダプタ部材2の内側キャビティ3に挿入すし、パンチチップ30をパンチチップホルダ1のアダプタ部材2に取り付け、パンチユニット100を構成することができる。この作業は、接続部材4の内側キャビティ3内でのスライドを阻止しないため、ロック部材6の係合解除シート17内での自由移動を許容するように、ロック手段5の作動部材7を解除位置Eに維持することによって行われる。
【0053】
アダプタ部材2の下壁27とパンチチップ30の接続壁32aとが接触すると、作動部材7が、ロック状態Lにおいてロック部材6を接続部材4のロックシート41に押し付けてそこに維持する係合位置Dへ、弾性手段8によって戻されるように、作動部材7を開放することができる。
【0054】
その後、パンチチップホルダ1と、それに結合されてかつロック手段5によって便宜拘束される必要なパンチチップ30と、を備えるパンチユニット100をパンチングマシンのパンチホルダ50に取り付けて、パンチングアセンブリ60を形成し、そこで、接続部材4の第1端部42に形成された第1ネジシート42aに係合する固定ネジ51によって、作動部材56に対してロックすることができる。
【0055】
製造プロセス中に、もしも、パンチチップ30を別のパンチチップと交換することが必要な場合は、単に、固定ネジ51を接続部材4から係合解除して、パンチユニット100をパンチホルダ50から引き抜き、その後、ロック手段5に作用して、パンチチップ30と接続部材4とをアダプタ部材2から分離するので十分である。
【0056】
その後、既に各接続部材4に接続済みでありうる別のパンチチップ30をアダプタ部材2に挿入し、ロック手段5によってそこでブロックすることができる。その後、別のパンチチップ30を取り付けたパンチユニット100を、パンチホルダ50に挿入し、それに固定して、所望のパンチングアセンブリ60を形成することができる。
【0057】
或いは、同じパンチチップ30を異なるパンチホルダ1に使用して別の特定のパンチホルダ50に取り付けられるパンチユニット1を形成することも可能である。
【0058】
尚、パンチチップホルダ1のアダプタ部材2の形状と寸法は、パンチチップ30、そして詳しくはそれが属するパンチチップのセット全体が使用される特定のパンチホルダ50の取り付けキャビティ54の形状と寸法とに基づいて規定される。同様に、内側キャビティ3の形状と寸法は、特定のセットのパンチチップの接続部分31の形状と寸法とに基づいて規定される。
【0059】
特に
図13を参照すると、本発明のパンチユニット100が結合された、公知のタイプの、従って、ここでは詳述されない、パンチホルダ50を含むパンチングアセンブリ60が図示されている。
【0060】
公知のタイプであるためここでは詳述されない、パンチホルダ50は、本発明のパンチユニット100の特定のアダプタ部材2を受け入れるのに適した取り付けキャビティ54を有するガイド体53と、図示されていないパンチングマシンのプレスグループのラムハンマーのパンチング力をパンチチップ30に伝達するように構成された作動グループ55と、を備えている。
【0061】
作動グループ55は、例えば、作動軸心Zに沿って移動可能で、かつ、パンチユニット100の接続部材4に固定ネジ51を介して接続可能な第1部分56aと、プレスグループのラムハンマーと相互作用するのに適した第2部分56bとを備える作動部材56から構成されている。二つの部分は、パンチチップ30のストロークを調節するために、作動軸心Z回りでのそれらの相対回転を許容するべくネジカップリング58によって制約されている。
【0062】
作動グループ55は、更に、ハンマー部材56とガイド体53との間に介在され、ラムハンマーの作動後に、後者を持ち上げ位置(パンチチップ30を加工ピースから取り外すため)へと戻すように構成された、弾性手段57、いわゆる「バネパック」を有している。
【0063】
図14-17を参照すると、ここには、本発明のパンチユニット100のバリエーションが図示され、これは、この場合、パンチングマシンのトールタレット、ステーションD、上に取り付けるための特定のパンチホルダに取り付けられるように構成された、アダプタ部材20とパンチチップ130とのサイズが異なることにおいて、実質的に、前述して
図1-7に図示した実施例と異なっている。
【0064】
パンチチップ130をアダプタ部材20に可逆的に連結することを可能にする接続部材4は、
図1-7の実施例用に使用されるものと同じである。
【0065】
ロック手段5は、このバリエーションにおいて、それらが、アダプタ部材20と第1シート21との寸法が大きいために、互いにアラインメントされ接触する複数の、例えば、三つの、球状ロック部材6、すなわち、接続部材4のロックシート41に当接するように構成された第1の最外側ロック部材6と、作動部材7に当接するように構成された第2最外側ロック部材6と、これら最外側ロック部材6間において貫通力を伝達する第3の内側ロック部材6、を有する。
【0066】
本発明のパンチユニット100のこのバリエーションの作動は、前に述べたものと同じである。
【0067】
図18及び19を参照すると、ここには、本発明のパンチユニット100の別のバリエーションが図示され、これは、この場合、パンチングマシンのトールタレット、ステーションE、上の取り付け用に各パンチホルダに取り付けられるように構成されたアダプタ部材120とパンチチップ230のサイズが異なることにおいて、実質的に、前述した実施例と異なっている。
【0068】
ロック手段5は、アダプタ部材2と第1シート21との寸法が大きいために、互いにアラインメントされかつ接触する、より大きな数の、例えば、五つの、球状ロック部材6、すなわち、接続部材4のロックシート41に当接するように構成された第1の最外側ロック部材6と、作動部材7に当接するように構成された第2最外側ロック部材6と、これら最外方ロック部材6間において貫通力を伝達する三つの最内側ロック部材6、とを有する。
【0069】
本発明のパンチユニット100のこのバリエーションの作動は、前に述べたものと同じである。
【0070】
図20及び22を参照すると、ここには、本発明のパンチユニット100の別のバリエーションが図示され、これは、アダプタ部材220の内側キャビティ3の形状により、前述し
図1-7に図示した実施例と異なり、これは、相補的な円錐台形状を有するパンチチップ330の接続部分331を受け入れるのに適した円錐台形状を有する接続シート113を有する。パンチチップ330とパンチチップホルダ1との間のそのような円錐連結によって取り付け精度が良好になる。
【0071】
このバージョンのパンチユニット100において、前述した実施例に使用されるものと実質的に類似の接続部材4は、本体45の第2長手軸心Y2に対して平行で、当該第2長手軸心Y2の回りで円周方向に互いに離間し、作業者が接続部材4をパンチチップ330にねじ込む又はねじ抜くときにこの作業者のためにより良好なグリップを確保する、複数の長手溝47を備える第1端部42を有している。長手凹部47は、本体45の側壁に施された適当なローレット加工によって置き換えることが出来る。
【0072】
本発明のパンチユニット100のこのバリエーションの作動は、前に述べたものと同じである。
【0073】
本発明のパンチユニット100により、製造場所においてユーザが、複数のパンチチップホルダ1を持つことが可能であり、そのそれぞれが、ユーザが利用可能な単数または複数のパンチングマシンの各パンチホルダ50に取り付けられるように構成され、例えば、それらが異なる製造業者によって製造されたものであることにより異なっても、同じセットのパンチチップ30をすべてのパンチホルダ50に使用可能であり、必要なパンチチップ100を作り出すことは可能である。各パンチチップ30は、各加工を行うように形状及び寸法構成され、パンチチップホルダ1のアダプタ部材2により、複数のパンチチップホルダ1のそれぞれに区別されることなく取り付けることが出来る。
【0074】
したがって、本発明によるパンチユニット100の交換可能なシステムは、それぞれがパンチングマシンの各特定のパンチホルダ50に変更を加えることなく取り付けられるように構成された複数のパンチチップホルダ1と、それぞれが各加工を行うのに適し、かつ、複数のパンチチップホルダ1のそれぞれに取り付けられることができる一シリーズのまたはセットのパンチチップ30とを備える。
【0075】
本発明のパンチユニット1とそれに関連のパンチユニットの相互交換可能システムによれば、従って、より大きな製造上のフレキシビリティを提供し、パンチホルダ及びパンチチップの購入と管理コストを制限するべく、単一のキット又はセットのパンチチップ30を複数の異なるパンチホルダ50上で使用することが可能である。