(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-01-04
(45)【発行日】2023-01-13
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/209 20210101AFI20230105BHJP
H01M 50/262 20210101ALI20230105BHJP
H01M 50/264 20210101ALI20230105BHJP
H01M 50/271 20210101ALI20230105BHJP
H01M 50/503 20210101ALI20230105BHJP
H01M 50/509 20210101ALI20230105BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20230105BHJP
H01M 10/647 20140101ALI20230105BHJP
H01M 10/6553 20140101ALI20230105BHJP
H01M 10/6554 20140101ALI20230105BHJP
H01M 10/6556 20140101ALI20230105BHJP
【FI】
H01M50/209
H01M50/262 P
H01M50/264
H01M50/271 S
H01M50/503
H01M50/509
H01M10/613
H01M10/647
H01M10/6553
H01M10/6554
H01M10/6556
(21)【出願番号】P 2019561559
(86)(22)【出願日】2018-12-19
(86)【国際出願番号】 JP2018046680
(87)【国際公開番号】W WO2019131358
(87)【国際公開日】2019-07-04
【審査請求日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】P 2017250492
(32)【優先日】2017-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本川 慎也
(72)【発明者】
【氏名】清水 啓介
(72)【発明者】
【氏名】村山 智文
【審査官】小森 重樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-076936(JP,A)
【文献】特開2013-114951(JP,A)
【文献】特開2015-032391(JP,A)
【文献】特開2013-137867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/209
H01M 50/262
H01M 50/264
H01M 50/271
H01M 50/503
H01M 50/509
H01M 10/613
H01M 10/647
H01M 10/6553
H01M 10/6554
H01M 10/6556
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に電池収容室を画定する筐体と、
前記電池収容室内に収容された複数の角形電池と、
並列に接続された2以上の前記角形電池を含む複数の電池並列構造を構築すると共に、その複数の電池並列構造を直列に接続するように、前記複数の角形電池を電気的に接続する複数のバスバーと、を備え、
前記複数の角形電池は、複列で配置され、各列には2以上の角形電池が並んで配置され、
前記複数の電池並列構造が直列に接続された電池接続構造は、前記電池並列構造を直列に接続する方向が逆向きになる折返部を有
し、
前記筐体は、高さ方向の上側のみに上側に開口する凹部を有する本体部と、前記本体部の前記上側の環状の端面に当接し、前記開口を塞ぐように配置される蓋部と、を含み、
前記蓋部の下面には、上側下面部、前記上側下面部よりも前記高さ方向の下側に位置する下側下面部、及び前記下側下面部の縁部と前記上側下面部を連結する段部が含まれ、
前記下側下面部の少なくとも一部が、前記バスバーの上面に接触する、
電池パック。
【請求項2】
前記複数のバスバーには、前記折返部に含まれると共に、一例に配置される複数の電極端子を電気的に接続する長尺状のバスバーが含まれ、
前記下側下面部の少なくとも一部は、前記長尺状のバスバーにおいて前記角形電池の奥行方向における負極端子と正極端子との間に位置する正負極間部分に接触する接触部を含む、請求項
1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記下側下面部の少なくとも一部と前記バスバーを締結する締結部材を更に備える、
請求項
1又は2に記載の電池パック。
【請求項4】
内部に電池収容室を画定する筐体と、
前記電池収容室内に収容された複数の角形電池と、
並列に接続された2以上の前記角形電池を含む複数の電池並列構造を構築すると共に、その複数の電池並列構造を直列に接続するように、前記複数の角形電池を電気的に接続する複数のバスバーと、を備え、
前記複数の角形電池は、複列で配置され、各列には2以上の角形電池が並んで配置され、
前記複数の電池並列構造が直列に接続された電池接続構造は、前記電池並列構造を直列に接続する方向が逆向きになる折返部を有し、
前記角形電池の幅方向に隣り合う2つの前記角形電池が、前記角形電池の奥行方向に延在するバインドバー挟持するか、又は、絶縁性の一方側セパレータ、バインドバー、及び絶縁性の他方側セパレータを、前記一方側セパレータが前記バインドバーの一方側側面に接触すると共に前記他方側セパレータが前記バインドバーの他方側側面に接触するように挟持する
、
電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電池パックとしては、特許文献1に記載されているものがある。この電池パックは、複数の電池モジュールを備え、複数の電池モジュールは、一方向に間隔をおいて配置される。各電池モジュールは、当該一方向と高さ方向の両方に直行する直行方向に積層された複数の角形電池を有する。各電池モジュールに含まれる角形電池の電極は、その角形電池が所属する電池モジュールに含まれる他の角形電池の電極のみとバスバーを介して電気的に接続される。複数の電池モジュールは、並列又は直列に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
角形電池のエネルギー密度が開発により大きくなるにつれて、角形電池が内部短絡等で異常発熱した際に放出する熱量も大きくなり、異常発熱した角形電池から他の角形電池に伝導する熱量も大きくなりつつある。よって、他の角形電池が、異常発熱した角形電池からの熱で温度上昇し易く、他の角形電池が異常発熱する虞も高くなっている。また、高出力でコンパクトな電池パックを実現できれば好ましい。
【0005】
そこで、本開示の目的は、異常発熱した角形電池からの熱を広範囲に分散させ易くて、正常な角形電池が熱で損傷することを抑制でき、高出力化及びコンパクト化も実現し易い電池パックを提供することにある。
【0006】
上記課題を解決するため、本開示に係る電池パックは、内部に電池収容室を画定する筐体と、電池収容室内に収容された複数の角形電池と、並列に接続された2以上の角形電池を含む複数の電池並列構造を構築すると共に、その複数の電池並列構造を直列に接続するように、複数の角形電池を電気的に接続する複数のバスバーと、を備え、複数の角形電池は、複列で配置され、各列には2以上の角形電池が並んで配置され、複数の電池並列構造が直列に接続された電池接続構造は、電池並列構造を直列に接続する方向が逆向きになる折返部を有する。
【0007】
本開示に係る電池パックによれば、異常発熱した角形電池からの熱を広範囲に分散させ易くて、正常な角形電池が熱で損傷することを抑制でき、高出力化及びコンパクト化も実現し易い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】蓋部を取り外した本開示の一実施形態に係る電池パックの模式平面図である。
【
図2】蓋部を取り付けた状態の電池パックにおける
図1のA-A線断面図に対応する模式断面図である。
【
図3】参考例の電池パックの電池モジュールの平面図である。
【
図4】変形例の電池パックにおける
図2に対応する模式断面図である。
【
図5】他の変形例の電池パックにおける
図2に対応する模式断面図である。
【
図6】別の変形例の電池パックにおける
図2に対応する模式断面図である。
【
図7】更なる変形例の電池パックにおける電池接続構造の平面図である。
【
図8】熱がバスバーを介して一方向にしか伝導しない電池積層体を示す模式平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下に示す各図は、模式図であって、寸法比は、異なる図の間で必ずしも一致しない。また、以下の説明及び図面において、X方向は、角形電池の奥行方向を示し、Y方向は、角形電池の幅方向を示し、Z方向は、角形電池の高さ方向を示す。X方向、Y方向、及びZ方向は、互いに直交する。
【0010】
図1は、蓋部12を取り外した電池パック1の模式平面図であり、
図2は、蓋部12を取り付けた状態の電池パック1における
図1のA-A線断面図に対応する模式断面図である。
【0011】
図1に示すように、電池パック1は、筐体10と、2つの電池モジュール20を備える。筐体10は、本体部11、蓋部12(
図2参照)、及び複数のねじ(図示せず)を含み、本体部11、及び蓋部12は、アルミニウムや鉄等の金属、又は樹脂で構成される。本体部11は、略直方体状の凹部13を有する箱状部材であり、凹部13は、矩形状の開口14をZ方向上側のみに有する。本体部11は、Z方向上側に枠状の端面15を有し、端面15には、ねじ孔16が所定間隔毎に周方向に略均等に設けられる。
【0012】
図2を参照して、蓋部12は、平面視が矩形の板状部材である。蓋部12は、Z方向上方から見た平面視で本体部11と略同じ矩形形状を有する。複数の電池モジュール20(後で詳述)等を凹部13内に適切に収容した後、蓋部12を、Z方向上方から見たとき本体部11に重なるように配置し、開口14を塞ぐように配置する。その後、ねじを、蓋部12に設けた貫通孔(ねじ孔)及びねじ孔16に蓋部12の上側から締め込むことで、蓋部12が本体部11に取り付けられ、電池パック1が構成される。電池パック1が構成された状態で、凹部13の内面と、蓋部12の下面17は、電池収容室18を画定する。電池収容室18は、X方向に延在する一対の側面と、Y方向に延在する一対の側面を有する。
【0013】
再度、
図1を参照して、2つの電池モジュール20は、電池収容室18にY方向に隣り合うように配置される。Y方向に隣り合うように配置された2つの電池モジュール20の平面視における面積は、凹部13の平面視における面積よりも僅かに小さい。その結果、2つの電池モジュール20を電池収容室18に収容した状態で、電池モジュール20は、電池収容室18に対してX方向及びY方向に略相対移動不可能な状態になる。
【0014】
電池モジュール20は、電池積層体21、一方側サイドバインドバー22、他方側サイドバインドバー23、一方側エンドプレート24、及び他方側エンドプレート25を備える。電池積層体21は、複数の略直方体状の角形電池(Cell)31と、複数の電池間セパレータ32を含み、複数の角形電池31は、X方向に一列に重なるように積層される。角形電池31は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル-水素電池、ニッケル-カドミウム電池等の充電可能な二次電池であり、主表面がシュリンクチューブ等の絶縁シートで被覆される。電池間セパレータ32は、X方向に隣り合う各2つの角形電池31間に配置される。電池間セパレータ32は、シート状部材であり、樹脂等の絶縁性を有する材料で構成される。電池間セパレータ32は、X方向に隣り合う2つの角形電池31間の絶縁性を確実に確保するために設けられる。
【0015】
一方及び他方側サイドバインドバー22,23の夫々は、アルミニウムや鉄等の金属で構成される板部材又は角形管部材であり、X方向に延在する。一方及び他方側サイドバインドバー22,23の夫々のX方向寸法は、電池積層体21のX方向寸法よりも僅かに長い。一方側サイドバインドバー22は、電池積層体21のY方向一方側を拘束し、他方側サイドバインドバー23は、電池積層体21のY方向他方側を拘束する。また、一方及び他方側エンドプレート24,25の夫々は、アルミニウムや鉄等の金属で構成される板部材であり、Y方向に延在する。一方及び他方側エンドプレート24,25の夫々のY方向寸法は、電池積層体21のY方向寸法よりも長い。一方側エンドプレート24は、電池積層体21のX方向一方側を拘束し、他方側エンドプレート25は、電池積層体21のX方向他方側を拘束する。なお、一方及び他方側サイドバインドバー22,23は、金属部材に限定されず、放熱性より軽量化を重視する場合、CFRP(carbon fiber reinforced plastic)等のプラスチック部材であっても良い。
【0016】
詳しくは、一方及び他方側サイドバインドバー22,23の夫々のX方向の両側の端面35,36には、X方向に延びるエンドプレート固定用のねじ孔(図示せず)が設けられ、一方及び他方側エンドプレート24,25の夫々には、貫通孔(ねじ孔)が設けられる。また、電池モジュール20は、更に、エンド用セパレータ26、一方側サイド用セパレータ27、及び他方側サイド用セパレータ28を備える。エンド用セパレータ26、一方側サイド用セパレータ27、及び他方側サイド用セパレータ28の夫々は、シート状部材であり、樹脂等の絶縁性を有する材料で構成される。エンド用セパレータ26は、電池積層体21のX方向の一端と一方側エンドプレート24との間、及び電池積層体21のX方向の他端と他方側エンドプレート25との間に配置される。他方、一方及び他方側サイド用セパレータ27,28は、X方向に延在する。一方及び他方側サイド用セパレータ27,28の夫々のX方向長さは、電池積層体21のX方向長さと、エンド用セパレータ26のX方向長さ(厚さ)の2倍の長さとを足した長さに略一致する。一方側サイド用セパレータ27は、電池積層体21のY方向一方側の端部と、一方側サイドバインドバー22との間に配置され、他方側サイド用セパレータ28は、電池積層体21のY方向他方側の端部と、他方側サイドバインドバー23との間に配置される。エンド用セパレータ26を電池積層体21のX方向の両端とエンドプレート24,25との間に配置し、サイド用セパレータ27,28を電池積層体21のY方向の端部とサイドバインドバー22,23との間に配置した状態で、ねじを、エンドプレート24,25の上記貫通孔及びサイドバインドバー22,23の上記ねじ孔に、エンドプレート24,25のX方向外側から締め込む。このねじの締め込みで、電池積層体21、一方及び他方側サイドバインドバー22,23、一方及び他方側エンドプレート24,25、2つのエンド用セパレータ26、及び一方及び他方側サイド用セパレータ27,28が一体化され、電池モジュール20が構成される。各電池積層体21に関し、各角形電池31のY方向の一方側側面は、一方側サイドバインドバー22による拘束で略同一平面上に位置し、各角形電池31のY方向の他方側側面は、他方側サイドバインドバー23による拘束で略同一平面上に位置する。
【0017】
なお、
図1に示す実施例では、Y方向に隣り合う2つの電池積層体21において、Y方向一方側の電池積層体21のY方向他方側に配置される他方側サイドバインドバー23と、Y方向他方側の電池積層体21のY方向一方側に配置される一方側サイドバインドバー22を、同一の共有サイドバインドバー38で構成している。しかし、Y方向に隣り合う2つの電池積層体において、Y方向一方側の電池積層体のY方向他方側に配置される他方側サイドバインドバーと、Y方向他方側の電池積層体のY方向一方側に配置される一方側サイドバインドバーを一体構造とせずに互いに独立に構成してもよい。
【0018】
また、
図1に示す実施例では、Y方向から見たときに重なる複数の電池モジュール20に関し、1つの一体の一方側エンドプレート24を共有させることで、各電池モジュール20の電池積層体21のX方向一方側を拘束し、1つの一体の他方側エンドプレート25を共有させることで、各電池モジュール20の電池積層体21のX方向他方側を拘束した。しかし、Y方向から見たときに重なる複数の電池モジュールに関し、1つの一体の一方側エンドプレートを共有する構造を採用しなくてもよく、各電池モジュールの電池積層体のX方向一方側のみを拘束する一方側エンドプレートを採用してもよい。また、同様に、Y方向から見たときに重なる複数の電池モジュールに関し、1つの一体の他方側エンドプレートを共有する構造を採用しなくてもよく、各電池モジュールの電池積層体のX方向他方側のみを拘束する他方側エンドプレートを採用してもよい。
【0019】
また、上述のように、電池積層体21は、複数の角形電池31と交互に積層される複数の電池間セパレータ32を含んでもよく、電池間セパレータ32により隣り合う角形電池31間を絶縁してもよい。また、電池積層体21は、X方向の一端の角形電池31と一方側エンドプレート24との間に配置されて一端の角形電池31と一方側エンドプレート24との隙間を埋めるエンド用セパレータ26を含んでもよく、X方向の他端の角形電池31と他方側エンドプレート25との間に配置されて他端の角形電池31と他方側エンドプレート25との隙間を埋めるエンド用セパレータ26を含んでもよい。また、これらの構成で、エンド用セパレータ26は、弾性を有してもよい。この場合、X方向の端の角形電池31と、一方及び他方側エンドプレート24,25のうちの少なくとも一方との隙間の寸法変化があったとしても、エンド用セパレータ26によって、X方向の端の角形電池31と、一方及び他方側エンドプレート24,25のうちの少なくとも一方との隙間を容易に埋めることができる。よって、電池積層体21をX方向に密着配置できて好ましい。
【0020】
図1の参照を続けて、各角形電池31は、正極端子42及び負極端子43を有する。正極端子42及び負極端子43の夫々は、角形電池31の上面45から上側に突出する突出部で構成され、正極端子42及び負極端子43は、Y方向に間隔をおいて配置される。
図1では、正極端子42と負極端子43を区別し易いように、正極端子42に+の印を付し、負極端子43に-の印を付している。
図1に示す例では、各電池積層体21は、6つの角形電池31を含み、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31までは、同じ姿勢で積層され、X方向から見たとき、正極端子42が重なるように配置される。また、各電池積層体21は、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31までは、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31までと逆向きの姿勢で積層され配置される。その結果、各電池積層体21は、X方向から見たとき、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31における各角形電池31の正極端子42と、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31における各角形電池31の負極端子43が重なるように配置される。また、同様に、各電池積層体21は、X方向から見たとき、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31における各角形電池31の負極端子43と、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31における各角形電池31の正極端子42が重なるように配置される。また、Y方向に隣り合う2つの電池積層体21に関し、Y方向に隣り合う各2つの角形電池31は、同じ姿勢に配置され、一方の角形電池31の正極端子42は他方の角形電池31の負極端子43にY方向に対向する。
【0021】
電池パック1は、更に5つの第1乃至第5バスバー41a~41eを備える。5つの第1乃至第5バスバー41a~41eの夫々は、板形状を有し、金属材料等の導電性を有する材料で構成される。第1バスバー41aは、2つの電池モジュール20のうちで紙面の右側に配置される第1モジュール20aに関して、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31においてY方向他方側(紙面における右側)に位置する3つの正極端子42に接触し、その3つの正極端子42を電気的に接続する。第1バスバー41aは、平面視でその3つの正極端子42の形状に対応する3つの貫通孔を有し、当該3つの正極端子42は、その3つの貫通孔に挿通される。その後、正極端子42において第1バスバー41aから上側に突出している部分にナットを締め込んだり、又は溶接を実行することで、第1バスバー41aを当該3つの正極端子42に接続固定する。
【0022】
第2バスバー41bは、第1モジュール20aにおけるX方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31の3つの負極端子43と、その3つの負極端子43にY方向に対向する第2モジュール20bの3つの正極端子42を電気的に接続する。第2バスバー41bは、平面視でこれら3つの負極端子43と3つの正極端子42に対応する6つの貫通孔を有する。第2バスバー41bは、この6つの貫通孔を用いて、第1バスバー41aの固定方法と同様な固定方法で、該3つの負極端子43と3つの正極端子42に接続固定される。
【0023】
第3バスバー41cは、第2モジュール20bにおいてY方向一方側に配置されてX方向から見たとき略一列に重なる3つの負極端子43と3つの正極端子42を電気的に接続する。第3バスバー41cは、長尺状の形状を有し、電池積層体21よりも僅かに短いX方向長さを有する。第3バスバー41cは、平面視において、それら3つの負極端子43と3つの正極端子42に対応する6つの貫通孔を有する。第3バスバー41cは、この6つの貫通孔を用いて、第1バスバー41aの固定方法と同様な固定方法で、該3つの負極端子43と3つの正極端子42に接続固定される。
【0024】
第4バスバー41dは、第2モジュール20bに関して、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31においてY方向他方側に位置する3つの負極端子43と、第1モジュール20aにおいて、その3つの負極端子43とY方向に対向する3つの正極端子42を電気的に接続する。第4バスバー41dは、平面視において、それら3つの負極端子43と3つの正極端子42に対応する6つの貫通孔を有する。第4バスバー41dは、この6つの貫通孔を用いて、第1バスバー41aの固定方法と同様な固定方法で、該3つの負極端子43と3つの正極端子42に接続固定される。
【0025】
第5バスバー41eは、第1モジュール20aに関して、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31においてY方向他方側に位置する3つの負極端子43を電気的に接続する。第5バスバー41eは、平面視において、それら3つの負極端子43に対応する3つの貫通孔を有する。第5バスバー41eは、この3つの貫通孔を用いて、第1バスバー41aの固定方法と同様な固定方法で、該3つの負極端子43に接続固定される。
【0026】
第1モジュール20aにおいて、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31、第1バスバー41a、及び第2バスバー41bは、3つの角形電池31が並列に接続された第1電池並列構造50aを構成する。また、第2モジュール20bにおいて、X方向一方側から1つ目の角形電池31から3つ目の角形電池31、第2バスバー41b、及び第3バスバー41cは、3つの角形電池31が並列に接続された第2電池並列構造50bを構成する。また、第2モジュール20bにおいて、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31、第3バスバー41c、及び第4バスバー41dは、3つの角形電池31が並列に接続された第3電池並列構造50cを構成する。また、第1モジュール20aにおいて、X方向一方側から4つ目の角形電池31から6つ目の角形電池31、第4バスバー41d、及び第5バスバー41eは、3つの角形電池31が並列に接続された第4電池並列構造50dを構成する。更に、第3バスバー41cは、第2電池並列構造50bと第3電池並列構造50cとを直列に接続している。電池接続構造60に含まれる複数のバスバー41a~41eには、同一の電池積層体21に含まれてX方向に連なる複数の角形電池31の複数の電極端子と、その電池積層体21にY方向に隣り合う電池積層体21に含まれる複数の角形電池の複数の電極端子とを電気的に接続するバスバー41b,41dが含まれる。また、そのようなバスバー41b,41dで電気的に接続される一方の電池積層体21の電極と他方の電池積層体21の電極は、極性が互いに異なる。
【0027】
以上、上記内容を簡潔にまとめると、電池パック1は、電池収容室18内に複列に配置された複数の角形電池31(
図1に示す例では、12個の角形電池31)を備える。また、各列に配置される2以上の角形電池31(
図1に示す例では、6個の角形電池31)は、X方向(角形電池31の奥行方向)から見たときにY方向(角形電池31の幅方向)に延在する側面が重なっている状態で略平行に配置される。また、電池パック1は、複数の電池並列構造50a~50d(
図1に示す例では、5つの電池並列構造50a~50d)であって、各電池並列構造50が並列に接続された2以上の角形電池31を含む複数の電池並列構造50a~50dを構築すると共に、複数の電池並列構造50a~50dを直列に接続するように、上記複数の角形電池31を電気的に接続する複数のバスバー41a~41eを備える。また、
図1に示すように、複数の電池並列構造50が直列に接続された電池接続構造60は、電池並列構造50を直列に接続する方向が逆向きになる折返部70を有する。詳しくは、
図1に示す例では、1つ目の電池並列構造50aと2つ目の電池並列構造50bを直列に接続する方向は、Y方向の一方側方向(紙面における右側から左側に向かう方向)であるのに対し、3つ目の電池並列構造50cと4つ目の電池並列構造50dを直列に接続する方向は、Y方向の他方側方向(紙面における左側から右側に向かう方向)となっており、当該2つの方向は、互いに逆向きの方向となっている。また、
図1に示す例では、4つの電池並列構造50を直列に接続してなる電池接続構造60の全体が、折返部70を構成している。
【0028】
次に、筐体10の蓋部12の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、蓋部12の下面80には、上側下面部81、上側下面部81よりもZ方向下側に位置する下側下面部82、及び下側下面部82の縁部と上側下面部81を連結する段部83が含まれる。また、下側下面部82の少なくとも一部が、1以上のバスバー41a~41eの上面に接触し、
図2に示す例では、下側下面部82の少なくとも一部が、第4バスバー41dに接触している。また、電池パック1は、下側下面部82の少なくとも一部と、1以上のバスバー41a~41eとを締結する1以上の締結部材85を有し、各締結部材85は、例えば、ボルト86とナット87を含む。ボルト86の頭部は、バスバー41a~41eの下面に接触し、ボルト86の軸部は、バスバー41a~41e及び蓋部12を貫通し、蓋部12から上側に突出する。ナット87を、蓋部12の上側から軸部に締め込むことで、下側下面部82の少なくとも一部が1以上のバスバー41a~41eに接触している状態で固定される。なお、蓋部12が金属部材などの導電性を有する部材により構成される場合、バスバー41a~41eの蓋部12との接触面に絶縁性の樹脂膜などを被覆して、あるいは蓋部12のバスバー41a~41eとの接触面に絶縁被膜等を形成して蓋部12とバスバー41a~41eとを絶縁する。また、ボルト86とナット87もバスバー41a~41eと絶縁する。
【0029】
図2に示すように、Y方向に隣り合う各2つの角形電池31は、第2又は第4バスバー41b,41dで固定され、当該各2つの角形電池31は、一方側サイド用セパレータ27、共有サイドバインドバー38、及び他方側サイド用セパレータ28を挟持している。その挟持によって、一方側サイド用セパレータ27は、共有サイドバインドバー38の一方側側面に押し付けられてその一方側側面に接触し、他方側サイド用セパレータ28は、共有サイドバインドバー38の他方側側面に押し付けられてその他方側側面に接触する。
【0030】
図3は、参考例の電池パック501の電池モジュール520の平面図である。以下、電池パック1の優位性を、参考例の電池パック501と比較することにより説明する。バスバーが、
図3に平面図を示す電池モジュール520内の角形電池531のみの電極の電気的な接続しか行わない参考例の電池パック501の場合、電池モジュール520に含まれる角形電池531が異常発熱した場合、その角形電池31で生じた熱を、バスバーを介して
図3に矢印Dで示すX方向にしか拡散させることができない。
【0031】
これに対し、上記実施形態によれば、複数の電池並列構造50が直列に接続された電池接続構造60は、電池並列構造50を直列に接続する方向が逆向きになる折返部70を有する。したがって、電池接続構造60には、Y方向に隣り合う電極端子とX方向に隣り合う電極端子とを電気的に接続する一体のバスバー41c,41dが含まれる。よって、電池接続構造60に含まれる角形電池31が異常発熱した場合、その角形電池31で生じた熱を、1以上のバスバー41a~41eを介して、X方向だけでなく、Y方向にも拡散させることができ、矢印B及びCに示す2次元平面内に拡散させることができる。その結果、異常発熱した角形電池31からの熱を広範囲に分散させ易くて、正常な角形電池31が熱で損傷することを抑制できる。
【0032】
また、複数の電池並列構造50が直列に接続された電池接続構造60は、電池並列構造50を直列に接続する方向が逆向きになる折返部70を有する。したがって、高出力の電力を供給できる電池接続構造60を、小スペースに配置できる。よって、高出力の電力を供給できる電池パック1をコンパクトに構成できる。
【0033】
また、下側下面部82の少なくとも一部が、1以上のバスバー41a~41eの上面に接触する。したがって、異常発熱した角形電池31で生じた熱を、その1以上のバスバー41a~41eの上面、及び下側下面部82の少なくとも一部を介して、大きな熱容量を有する筐体10に伝導させることができ、筐体10をヒートシンクとして用いることができる。よって、異常発熱した角形電池31で生じた熱を拡散させる効果を各段に大きくでき、正常な角形電池31が熱で損傷することを更に抑制できる。なお、筐体10の蓋部12におけるバスバー41a~41eとの接触部は、何処にあってもよい。
【0034】
また、電池パック1は、下側下面部82の少なくとも一部と1以上のバスバー41a~41eを締結する締結部材85を更に備える。したがって、下側下面部82の少なくとも一部と1以上のバスバー41a~41eとの間に隙間が生じることを防止でき、1以上のバスバー41a~41eに伝達した熱を確実に筐体10側に伝導させることができる。また、締結部材85で、電池モジュール20を筐体10に対して固定できる。よって、筐体10に対して電池モジュール20を精密に位置決めできる。
【0035】
更には、Y方向に隣り合う各2つの角形電池31が、一方側サイド用セパレータ27、共有サイドバインドバー38、及び他方側サイド用セパレータ28を隙間なく挟持する。したがって、異常発熱した角形電池31で生じた熱を、一方側サイド用セパレータ27、共有サイドバインドバー38、及び他方側サイド用セパレータ28を介してY方向に隣り合う角形電池31に伝導させることができる。よって、異常発熱した角形電池31で生じた熱の拡散効果を更に大きくでき、正常な角形電池31が熱で損傷することを更に抑制できる。
【0036】
なお、電池接続構造60に含まれる複数のバスバー41a~41eには、折返部70に含まれると共に、Y方向から見たときに重なるように一例に配置される複数の電極端子42,43を電気的に接続する長尺状のバスバー41cが含まれる。そして、上述の下側下面部の少なくとも一部は、長尺状のバスバー41cにおいてX方向における負極端子43と正極端子42との間に位置する正負極間部分89(
図1参照)に接触する接触部を含んでもよい。
【0037】
長尺状のバスバー41cは、X方向一方側に正極端子42が配置される一方、X方向他方側に負極端子43が配置される構成となる。したがって、電流が、X方向一方側からX方向他方側に流れ、電流が分流しにくく、特に、長尺状のバスバー41cにおいてX方向における負極端子43と正極端子42との間に位置する正負極間部分89は第2電池並列構造50bと第3電池並列構造50cとを直列に接続する部分であるので、角形電池31を並列に接続する部分、あるいは角形電池31を並列に接続するバスバーに比べて大電流が流れる。よって、この変形例のように、正負極間部分89を、蓋部12に接触させると、大きな熱量を筐体10側に伝導させ易くなって好ましい。また、長尺状のバスバー41cの少なくとも正負極間部分89の幅や厚みなどを拡大して単一の電池並列構造を構成するバスバー41a、41eに比べて断面積を大きくすることにより正負極間部分89の発熱量を抑える構成とすることも好ましい。
【0038】
また、
図2に示すように、共有サイドバインドバー38内にX方向に延在する室94を設けてもよい。この室94内には、電池パック1のハーネスを配置してもよいが、室94内に角形電池31を冷却する冷却剤を流動させる通路を設けると、角形電池31を効果的に冷却できて好ましい。
【0039】
なお、本開示は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
【0040】
例えば、上記実施形態では、蓋部12が、上側下面部81と、下側下面部82を有し、下側下面部82の少なくとも一部が、1以上のバスバー41a~41eの上面に接触した。また、電池パック1が、下側下面部82の少なくとも一部と1以上のバスバー41a~41eを締結する締結部材85を備えた。また、Y方向に隣り合う各2つの角形電池31が、一方側サイド用セパレータ27、共有サイドバインドバー38、及び他方側サイド用セパレータ28を隙間なく挟持した。
【0041】
しかし、
図4、すなわち、変形例の電池パック101における
図2に対応する模式断面図に示すように、バスバー141の上面に接触する蓋部112の下側下面部182と、バスバー141とを締結する締結部材が存在しなくてもよい。
【0042】
また、
図5、すなわち、他の変形例の電池パック201における
図2に対応する模式断面図に示すように、電池パック1との比較で、共有サイドバインドバー38とそのY方向の両側に配置される一方及び他方側サイド用セパレータ27,28を省略してもよい。又は、共有サイドバインドバーを樹脂等の絶縁性材料で構成し、Y方向に隣り合う各2つの角形電池が、絶縁性材料で構成された共有サイドバインドバーに直接接触し、共有サイドバインドバーのみを隙間なく挟持してもよい。
【0043】
また、
図6、すなわち、別の変形例の電池パック301における
図2に対応する模式断面図に示すように、バスバー341の上面に接触する蓋部312の下側下面部382と、バスバー341とを締結する締結部材が存在しなくてもよい。また、共有サイドバインドバーとそのY方向の両側に配置される一方及び他方側セパレータも存在しなくてもよい。また、図示しないが、筐体の蓋部が、平板形状を有して凹部を有さず、バスバーと接触する部分を有さなくてもよい。
【0044】
また、電池パック1が、2列に配置される電池積層体21を備え、各電池積層体21が6つの角形電池31を有する場合について説明した。また、全ての電池並列構造50が、3つの角形電池31を並列に接続した構造を有する場合について説明した。また、全ての電池積層体21が、同じ数の角形電池31を有する場合について説明した。また、複数の電池並列構造50を直列に接続してなる電池接続構造60の全体が、折返部70を構成する場合について説明した。
【0045】
しかし、電池パックは、3列以上に配置された3以上の電池積層体を備えてもよい。また、各電池積層体は、6以外の複数の数の角形電池を備えてもよい。また、電池パックは、積層される角形電池の数が異なる2以上の電池積層体を備えてもよい。また、折返部が、複数の電池並列構造を直列に接続してなる電池接続構造の一部を構成してもよい。
【0046】
例えば、
図7、すなわち、更なる変形例の電池パック401における電池接続構造460の平面図に示すように、電池パック401は、3つの角形電池431が並列に接続された第1電池並列構造450a、及び3つの角形電池431が並列に接続された第2電池並列構造450bを備えてもよい。また、電池パック401は、3つの角形電池431が並列に接続された第3電池並列構造450c、及び3つの角形電池431が並列に接続された第4電池並列構造450dを備えてもよい。また、電池パック401は、3つの角形電池431が並列に接続された第5電池並列構造450e、及び3つの角形電池431が並列に接続された第6電池並列構造450fを備えてもよい。そして、電池接続構造460は、バスバー141a~141gにより、第1乃至第6電池並列構造450a~450fが直列に接続された構造を有してもよい。また、折返部470が、バスバー141b~141fにより、第2乃至第5電池並列構造450b~450eが直列に接続された構造で構成されてもよく、電池接続構造460の一部で構成されてもよい。
【0047】
なお、
図7に示す例では、各種セパレータ、サイドバインドバー、エンドプレートは、図示を省略している。この変形例の場合でも、
図8に示す例、すなわち、電池積層体621に含まれる2以上の角形電池631のみがバスバーで電気的な接続され、熱がバスバーを介して矢印Hに示すX方向(一方向)しか伝導しない例との比較において、異常発熱した角形電池431で発生した熱を、矢印E,F,Gに示す2次元平面上に拡散させることができて、正常な角形電池431が熱で損傷することを抑制できて好ましい。
【0048】
また、電池パック1に含まれる全ての電池積層体21(複数の角形電池31がその奥行方向に積層された構造)が、略平行に配置される場合について説明した。しかし、電池パックは、互いに直交する方向に延在する2以上の電池積層体を含んでもよい。
【0049】
ところで、
図2、
図4~
図6のいずれかに示す、2以上の角形電池を電気的に接続すると共にそれら2以上の角形電池の夫々の電極に直接接触するバスバーが、蓋部の一部に接触する構造は、上述の折返部を含む電池接続構造を含まない電池パックに適用されてもよい。これらの場合でも、蓋部の一部をバスバーに接触させる構造で、異常発熱した角形電池から発生した熱を筐体に効果的に発散させることができ、異常発熱した角形電池以外の角形電池が熱で損傷することを抑制できる。なお、折返部70,470が含まれる電池パック1,101,201,301,401で説明した変形例を、折返部を含まないと共に蓋部とバスバーが接触する構造を有する電池パックに適用できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0050】
1,101,201,301,401 電池パック
10 筐体
11 本体部
12 蓋部
18 電池収容室
27 一方側サイド用セパレータ
28 他方側サイド用セパレータ
31 角形電池
38 共有サイドバインドバー
41a,41b,41c,41d,41e,141a,141b,141c,141d,141e,141f,141g バスバー
41c,141d 長尺状のバスバー
50a,50b,50c,50d,450a,450b,450c,450d,450e,450f 電池並列構造
60,460 電池接続構造
70,470 折返部
81 上側下面部
82 下側下面部
83 段部
85 締結部材
89 正負極間部分
X方向 角形電池の奥行方向
Y方向 角形電池の幅方向
Z方向 角形電池の高さ方向。